アフリカ Africa 2013年4月

asahi.com　2013年4月3日15時50分

極度の貧困、ほぼなくす　世銀総裁「２０３０年までに」

【ワシントン＝山川一基】世界銀行のキム総裁は２日、ワシントンの大学で講演し、１日１・２５ドル（約１１５円）未満で生活する「極度の貧困」を２０３０年までに世界からほぼなくすという、世銀の新目標を掲げた。今月下旬に開催する国際通貨基金（ＩＭＦ）・世銀の春季総会で参加各国に協力を求める方針だ。

キム氏によると、現在は全世界の２１％が極貧の生活を強いられているが、それを３％未満まで引き下げたい考え。とくに南アジアやサハラ以南のアフリカで高成長を維持し、極端な気象災害や、食糧、燃料、金融の危機を避けることが必要だと訴えた。

一方、キム氏は講演後、記者団に対し、日本や米国など先進国が金融緩和を進めた結果、こうした国々の通貨が安くなっていることの途上国への影響を調査していることを明らかにした。ただ「現時点では（各国が通貨安を競う）『通貨戦争』は起きていない」と強調した。

【外信コラム】北京春秋　アフリカに行って！！

MSN産経ニュース

2013.4.3 03:03 ［中国］

中国の習近平国家主席がアフリカ３カ国などを巡る就任後初の外国訪問を終えた。１５時間休まず予定をこなした日もあったとかで、中国のネット上では「習主席、体を大切に」といった声が寄せられている。

“宣伝工作”のうまさには恐れ入る。中国は１９９５年に当時の江沢民国家主席がアフリカ５カ国を訪問して以来、毎年、最高指導部の誰かがアフリカを訪れている。胡錦濤前国家主席も４回アフリカを歴訪している。新植民地主義と非難されようとも、最高指導者が足を運ぶことで、中国のアフリカでの存在感が増していることは否めない。

一方、日本の現職首相でサハラ砂漠以南のアフリカ諸国を訪問したのは２００１年の森喜朗氏、０６年の小泉純一郎氏の２人だけ。もちろん日本も政府開発援助（ＯＤＡ）などを通じて支えており、５年に１度のアフリカ開発会議（ＴＩＣＡＤ）は今年で５回目を数える。地道な活動は評価されるべきだろうが、首相の訪問が実現しないことを外交筋が歯がゆく思っているのも事実だ。

頻繁に首相が交代するうえ国会会期も長く、中国の指導者のように外遊に時間を割けない。欧米やアジアを優先せざるを得ない事情は分かるが、安倍晋三首相に現場の声を届けたい。「ぜひ、アフリカに行ってください！」（川越一）

世界のＯＤＡ４％減　緊縮財政が影響、ＯＥＣＤ調査

nikkei.com

2013/4/4 1:21

【パリ＝竹内康雄】経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）の開発援助委員会（ＤＡＣ）は３日、2012年の各国の政府開発援助（ＯＤＡ）の実績を公表した。ＤＡＣに加盟する24カ国の総額（支出純額）は1255億8600万ドルで実績ベースで11年比４％減少した。減少幅は1997年以来の大きさで、世界的な緊縮財政の流れを映した。

各国別で減額が目立ったのは、債務危機の中心にある南欧各国で、スペインは49.7％減の19億4800万ドルだったほか、イタリアは34.7％、ギリシャが17％それぞれ減らした。ＯＥＣＤは欧州債務危機に加え、世界的な景気減速が先進国に緊縮財政を強いた結果、ＯＤＡ減額につながったと分析する一方、13年は緩やかに回復するとの見通しを示した。韓国やカナダ、オーストラリアは前年から増額した。

最大の援助国は米国で、前年比2.8％減の304億6000万ドル。以下、英国、ドイツ、フランスと続き、日本は前年と同じ５番目だった。

ＯＤＡの国民総所得（ＧＮＩ）比をみると、ルクセンブルクが１％、スウェーデンが0.99％と高水準だった一方、米国は0.19％、ドイツは0.38％などと大国の低さが目立った。日本は0.17％で下から５番目だった。国連は15年までに世界の貧困人口を半減させるために、ＯＤＡをＧＮＩ比0.7％に引き上げるよう勧告している。

ＯＥＣＤはＤＡＣ加盟以外の一部の国に関しても調査。トルコやアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）、ポーランドといった新興国は経済成長を背景に、大きく増額させた。

ＩＯＣ、バルセロナと協力　アフリカでスポーツ振興

nikkei.com

2013/4/18 10:04

【ロンドン＝共同】国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）とサッカーのスペイン１部リーグの強豪バルセロナは17日、アフリカのスポーツ振興で協力することで合意した。

ＩＯＣは、アフリカの23カ国で12～15歳の若者が参加する地域のサッカー大会の運営を支援。バルセロナの関連団体バルセロナ基金は、サッカーを通じた教育プログラムや設備、用具などを提供する。ＩＯＣのロゲ会長は「バルセロナとの協力で、アフリカの多くの国々で若者にスポーツに親しむ機会を与え、さらなる発展に寄与できる」と期待感を表した。

asahi.com　2013年4月20日

森元首相、議長代理に　第５回アフリカ開発会議

横浜で６月に開かれる第５回アフリカ開発会議（ＴＩＣＡＤ５）の議長代理に森喜朗元首相が就任する。議長を務める安倍晋三首相が１９日、首相官邸で森氏に要請した。ＴＩＣＡＤは、日本とアフリカ諸国の首脳が議論する場として、５年に一度開かれる。

米海兵隊、有事即応部隊をスペインに配備　アフリカにらむ

cnn.co.jp

2013.04.28 Sun posted at 16:03 JST

（ＣＮＮ） 米国防総省当局者は２８日までに、アフリカ地域で米国民や政府職員、施設への脅威が生じた場合、これに対処する米海兵隊５００人から成る有事即応部隊のスペインへの配備が始まったことを明らかにした。

第１陣が今月２４日、出動拠点となる同国南部のモロン空軍基地に到着した。特に北アフリカ地域で有事が発生した場合、地理的に近い同基地からの迅速な対応が可能となる。部隊の５００人態勢は今後１カ月内に実現する見通し。

北アフリカでは最近、治安情勢の悪化が目立ち、リビア東部ベンガジでは昨年９月、米総領事館が武装勢力に襲われ、スティーブンス大使を含む米国人４人が殺害される事件が起きた。

スペイン配備が始まった有事即応部隊の活動が本格化すれば、出動命令から６時間内に空輸出来る態勢を整える。米外交公館の警備の在り方が論議を招いたベンガジの事件発生時にはこの種の速やかな対応が出来なかったという。

米国防総省当局者によると、有事即応部隊の主要任務は、脅威にさらされる大使館や外交公館の防護、米国民保護、墜落機の操縦士救出、米国民退避の際の軍事支援など。隊員５００人は、機関銃や迫撃砲などで武装する地上戦闘部隊や諜報（ちょうほう）、通信担当の計２２５人、新型輸送機オスプレイ６機とＣ１３０空中給油機２機の操縦や管理に当たる計２２５人などから成る。

スペイン政府は１９日に有事即応部隊のモロン基地駐屯（ちゅうとん）を承認していた。

米国防総省当局者は、同部隊は戦闘状態にある地域への投入に備えており、必要な場合は地方政府の承認なしで展開する事態も有り得るとの見方を示した。

ベンガジでの事件などを受け米海兵隊は大使館警護の態勢を強化。１０００人を増員すると共に、危険度が高い国では人員を倍増した。また、大使館が危機に直面した場合、防御支援のために素早く派遣出来る特殊チーム１００人を米国内に待機させている。