特集の内容は以下の通りです。
* アフリカにおける平和の定着と民主化の課題 武内進一
* ケニア:2007年選挙後暴力を裁く特別法廷の設置 永岡宏昌
* 【資料】ケニア選挙後暴力究明委員会報告(要旨)
「アフリカの現場から」では、ガーナでエイズ対策隊員としてろう学校でのエイズ教育に取り組み、障害者の社会参加に関わる活動をしてきたAJF会員がレポートしています。
アフリカの現場から−ガーナにおける障害者の社会参加促進活動 南口美佳
目次
特集1 在日アフリカ人・コミュニティと共に生きる
小島美佐さんに聞く 在日アフリカ人ファミリーとして誇りを持って生きていくために
報告:アフリカンキッズクラブのこれまでの実施イベント
在日アフリカ人コミュニティへのHIV/AIDS予防啓発活動に取り組んで 川田薫
特集2 アフリカの障害者と障害者運動の現状
The situation of disabled people in Zimbabwe by Alexander M. Phiri
翻訳:ジンバブエにおける障害者の現状/アレクサンダー・ピリさん紹介
The situation of youth with disabilities in Uganda by Aggrey Olweny
翻訳:ウガンダにおける障害を持つ若者の状況/アグレイ・オルウェニさん紹介
アフリカの現場から:ガーナ 小中学校における性教育とエイズ予防啓発 宮本佐知子
書評:小倉充夫著「南部アフリカ社会の百年」 近藤帝
ひとつの結び目として・活動日誌 AJF事務局
天理大学の戸田さんが、新著「アフリカと政治 紛争と貧困とジェンダー」を送ってくれました。
「わたしたちがアフリカを学ぶ理由」とのサブ・タイトルも付された本は、内容がもりだくさんで、論じられている事象や地域についてなじみがない人にはちょっととっつきにくいかなと感じました。
ケニアの女性が立ち上げて運営するママ・ハニ孤児院を紹介する終章「立ち上がる草の根の人々とその声」、次いであやうく「姦通罪」への処罰としての石打ち刑で殺されるところであったアミナ・ラワルさんが直面したナイジェリアの政治情勢を分析する第7章「女性だけが背負う重荷」と読み進め、そこで論じられている問題を読み解くために他の章を読むという読み方がありそうだなと思いました。
序章 アフリカを勉強する10の理由
第1部 アフリカの「民族紛争」の神話と現実
第1章 アフリカの「民族」とは何か
第2章 アフリカの民族紛争の「神話」
第3章 突出する紛争犠牲者
第4章 選挙民主主義が紛争を生み出す矛盾
第5章 ナイジェリアの宗教紛争
第2部 ジェンダーから見るアフリカ
第6章 アフリカの女性と「人間の安全保障」
第7章 女性だけが背負う重荷
終章 立ち上がる草の根の人々とその声
序章のコラム、アフリカ援助に要する資金が全世界の軍事費の20分の1にすぎないことを紹介する註、そして債務問題がアフリカの子どもたちから未来を奪っていることを告発する記述で、参照されているスティーブン・ルイスの著作もぜひ一読してください。