スペイン領カナリア諸島で森林放火?1万4千人避難
【パリ支局】AP通信によると、モロッコ西方沖のスペイン領カナリア諸島の4島で森林火災が発生、7月31日までに森林など約2万5000ヘクタールを焼失し、なお燃え続けている。
住民や観光客約1万4000人が避難した。死傷者は出ていない模様。
火災は先月27日に発生、現地警察は28日、森林保護官(37)を放火容疑で逮捕した。カナリア諸島は主に七つの島からなる火山列島で、欧州からの観光客でにぎわう。小鳥のカナリアの原産地としても知られる。
(2007年8月1日10時43分 読売新聞)
大天体望遠鏡:スペイン・カナリア諸島に施設が開所
【パリ共同】フランス公共ラジオによると、世界最大の口径を有する光学・赤外線望遠鏡がスペイン・カナリア諸島のラ・パルマ島で完成し、施設の開所式が24日行われた。
「カナリア大天体望遠鏡」と名付けられた望遠鏡は口径10・4メートルで、米ハワイ州のケック望遠鏡(口径10メートル)をしのぐ。標高2400メートルに据え付けられ、ハッブル宇宙望遠鏡に匹敵する観測能力を持つという。
運営主体はカナリア天体物理研究所で、スペイン政府のほかメキシコや米国の大学が設置に出資した。
毎日新聞 2009年7月28日 東京朝刊
ラ・パルマ島でも山火事、スペイン各地で山火事続く
* 2009年08月02日 07:52 発信地:ラ・パルマ/スペイン
【8月2日 AFP】スペイン領カナリア諸島(Canary Islands)のラ・パルマ(La Palma)島で1日、大規模な山火事が発生し、約4000人が自宅から避難した。
強風にあおられて3か所で火の手があがり、およそ250人の消防士と森林管理員が消火活動にあたった。
2日は気温が下がり風も弱まると予測されており、地元当局は消火活動の助けになるものと期待している。
ラ・パルマ島はモロッコ沖の大西洋に浮かぶカナリア諸島の7つの島のなかで5番目に大きい島で、観光地として人気が高い。
一方、スペイン北東部アラゴン(Aragon)地方のカラタユー(Calatayud)付近でも激しい山火事が発生し、これまでに約500ヘクタールが焼けた。地元当局は2人を逮捕してこの火事との関連を調べている。
■2年ぶりの被害水準
スペインでは山火事で2005年に15万5000ヘクタール、2006年に18万8000ヘクタールが焼けたが、その後2年間は、2007年にカナリア諸島で起きたものを除けば大規模な山火事は起きていなかった。
しかし今年の山火事による焼失面積はすでに前年のほぼ2倍にあたる7万5000ヘクタールに達している。うち4万5000ヘクタールはこの2週間で焼失したものだ。
スペインでは7月以降、山火事で消防士6人を含む8人が死亡している。(c)AFP
北アフリカ反政府デモの恩恵、スペインへの観光客増える
2011年02月27日 12:59 発信地:マドリード/スペイン
【2月27日 AFP】中東・北アフリカで相次ぐ反政府デモの恩恵をスペインが受けている。太陽の光を求めてやってくる欧州からの観光客が増えているのだ。
スペインの観光地は近年、主にドイツや英国からやってくる観光客をめぐってエジプトの紅海(Red Sea)沿岸やチュニジアの地中海沿岸と競争を繰り広げていた。
しかし、ことし1月にチュニジアを皮切りに中東・北アフリカ各地で反政府デモが相次ぐと目的地をスペインに変更する観光客が急増。 スペイン政府の発表によると、1月にスペインを訪れた外国人観光客は前年同月比4.7%増の266万人で、18か月ぶりに増加に転じた。
特に1月に前年同月比8.8%増の86万6476人の外国人が訪れたモロッコ沖のカナリア諸島(Canary Islands)の人気が高い。(c)AFP/Daniel Silva
世界遺産:スペイン領カナリア諸島で山火事 住民ら避難
毎日新聞 2012年08月14日 19時02分(最終更新 08月14日 19時08分)
世界遺産に登録されているガラホナイ国立公園がある西アフリカ沖のスペイン領カナリア諸島ラゴメラ島で11日に山火事が発生、13日夜になっても鎮火せず、地元当局者によると同公園にも被害が及び始めている。フランス公共ラジオが伝えた。
当局は、ヘリコプター5台を投入し消火活動に当たっているが、起伏が激しい地形のため難航。これまでの同島の被害面積は約2600ヘクタールで、住民約600人が避難した。
スペインではこの夏、本土を含む各地で山火事が発生、死傷者が出ている。冬の間の降水量が極端に少なかったため土壌が乾燥していることが原因だという。(共同)
マドリード(CNN) アフリカ大陸北西の大西洋上に浮かぶスペイン領カナリア諸島で行われたクルーズ船の避難訓練で10日、事故が発生し、クルーズ船を運航するトムソン・クルージズは乗員5人が死亡したと明らかにした。
また乗員3人が負傷したが、いずれも軽傷だという。事故は10日正午前、カナリア諸島で最も小さいラ・パルマ島に停泊していたクルーズ船「トムソン・マジェスティ」の船上で発生した。
地元メディアによると、避難訓練中に被害者が乗っていた救命ボートがクルーズ船から落下したという。トムソン・クルージズは事故の詳しい状況は明らかにしていない。
同社は声明を発表し、「トムソン・クルージズは、クルーズ船を所有・管理するルイス・クルージズと緊密に連携しながら、事故原因の究明と事故の被害者や遺族への支援を行っている。捜査当局とも緊密に連携しており、今後の捜査に全面的に協力する」と述べた。
【8月20日 AFP】アフリカ北西の大西洋に浮かぶスペイン・カナリア諸島(Canary Islands)のグランカナリア(Gran Canaria)島で17日午後に発生した森林火災は、19日の時点で制御できない状態に達した。高く立ち上る炎が空中からの消火活動を阻害しており、「環境的惨事」だと伝えられている。
同島中心部の山岳地帯での森林火災は過去10日間で3度目。救助当局によると、周辺の複数の村から避難を余儀なくされた住民は合計9000人に上っている。
避難者の正確な数は不明だが、死者が出たとの報告はない。また絶景で外国人の人気を集めるグランカナリアの観光業に、悪影響は及んでいない。
当局によると、火災に見舞われている地域の北西部では炎の高さが50メートルに達して近づくこともできず、地上および空中での消火活動ができなくなっている。また同島の文化的中心地アルテナラ(Artenara)は災害地域内にあり、周辺道路が全て危険にさらされているため、住民が村内に足止めされている。
ルイス・プラナス(Luis Planas)農業・漁業・食料・環境相は、今後48時間が「非常に重要」だと述べた。(c)AFP/Desiree MARTIN
「環境的惨事」 スペイン・カナリア諸島の森林火災、制御不能状態