エボラ出血熱での死者8000人超に
The Yomiuri Shimbun
2015年01月04日 10時07分
【ジュネーブ=石黒穣】世界保健機関(WHO)は2日、エボラ出血熱が流行する西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3か国で感染者が2万381人、うち死者が7989人に達したと発表した。
世界全体の死者数はナイジェリア、マリなどを加えると8004人になった。
エボラ感染者100%隔離、未達成…流行3か国
The Yomiuri Shimbun
2015年01月08日 13時22分
【ジュネーブ=石黒穣】世界保健機関(WHO)は7日、エボラ出血熱が広がる西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3か国で、今月1日までに感染者を100%隔離するとの国連の目標が未達成であると発表した。
各国とも隔離治療を行うベッドの総数は足りているが、治療施設が首都などに集中し、地区によって適切な治療を提供できない場所があると指摘した。患者が死亡しても報告されず、安全な埋葬が行われないケースがあるとの見方も示した。
WHOは、今後も感染者全員の隔離治療および死者の安全な埋葬を徹底させる必要性を強調した。
7日の報告書によると、3か国の感染者は2万712人で、このうち死者は8220人。
エボラワクチンの臨床試験、アフリカで間もなく開始
cnn.co.jp
2015.01.10 Sat posted at 12:17 JST
(CNN) 世界保健機構(WHO)は9日、有望なエボラ出血熱ワクチン2種の健常者を対象とした臨床試験が間もなくアフリカで開始されると発表した。
WHOのエボラ出血熱ワクチン研究の責任者、マリーポール・キーニー氏は9日の記者会見で、現在研究されているワクチンの初期試験で、2つのワクチンに有望な結果が出たことを明らかにした。このうち1つは、米医薬品大手メルクとニューリンクが開発したワクチンで、もう1つは英製薬大手グラクソスミスクラインのワクチンだ。
この2種には、より広範な集団を対象とする試験を実施しても悪影響がないとされる「許容できる安全性プロフィル」があるという。
アフリカでの臨床試験は間もなく開始される予定で、最初の治験者には医療従事者も含まれる。
メルクとニューリンクが開発したワクチンの試験は昨年12月、一部の治験者が「一時的かつ軽度な」関節痛を訴えたため中断された。しかし、この副作用を調査した結果、同ワクチンの開発を中止するほどの大きな問題ではないと結論付けられた。もう1つのワクチンでは同様の副作用は確認されなかった。
エボラ流行は一時のピーク時よりも鎮静化しつつあるが、依然としてエボラ感染による死者は増えている。WHOの最近の報告によると、これまでにエボラ流行の被害が最も大きなギニア・リベリア・シエラレオネの3国でで1万9340件の感染が確認され、7518人が死亡している。
エボラ封じ込め不完全…西アフリカ死者9千人超
The Yomiuri Shimbun
2015年02月07日 18時41分
【ジュネーブ=石黒穣】世界保健機関(WHO)は6日、エボラ出血熱が流行する西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3か国で感染者の累計が2万2525人に上り、うち死者が9004人になったと発表した。
3か国全体での1週間あたりの新たな感染者数をみると、先月下旬には昨年7月以後で初めて100人を切る水準まで下がったが、最近は120人を超すペースに逆戻りした。
WHOは先月末、エボラ対策は感染拡大を抑制する局面から終息を目指す段階に移ったとの見解を示した。だが、ウイルスの勢いが依然強く、封じ込めがなお不完全なことを示している。
エボラ出血熱:死者9000人超す 西アフリカ3カ国
毎日新聞 2015年02月07日 17時14分(最終更新 02月07日 18時40分)
【ローマ福島良典】世界保健機関(WHO)は6日、ギニア、リベリア、シエラレオネの西アフリカ3カ国におけるエボラ出血熱の感染者数(疑い例を含む)が3日までに2万2525人に増え、死者数は9004人に達したとの集計を発表した。
最も感染者が多いのはシエラレオネの1万792人で、リベリア8745人、ギニア2988人と続く。国別の死者数はリベリア3746人、シエラレオネ3301人、ギニア1957人。
感染拡大のペースは最近、鈍化しており、WHOは「終息に向けて新たな段階に入った」との認識を示していた。だが、3カ国における新規感染者の数が2月1日までの1週間で124人を記録し、今年に入って初めて前週(99人)と比べて増加した。
ロイター通信によると、死者の葬儀が安全に執り行われなかったり、医療スタッフが地元住民の協力を得られなかったりするケースが依然としてあるという。
エボラ対策に200万ドル拠出 政府、国境なき医師団を支援
nikkei.com
2015/2/25 19:15
外務省は25日、エボラ出血熱の流行が深刻なギニア、リベリア、シエラレオネに、国際緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」を通じて200万ドルを拠出すると発表した。医師や心理カウンセラーの派遣のほか、小児科や産科を中心に感染予防のための医療機材の調達などに充てる。2014年度補正予算で1億ドルを計上したエボラ対策支援の一環。
エボラ死者1万人目前 WHO、対応巡り調査委
2015/3/11 23:57
日本経済新聞 電子版
【ジュネーブ=原克彦】西アフリカで感染が拡大したエボラ出血熱による死者数が1万人に近づいている。感染のペースは大きく見ると低下しつつあるが、1週間当たりの新規感染者数は100人前後で下げ止まっており、完全な封じ込めにはなお時間がかかる見通しだ。世界保健機関(WHO)はエボラ熱への対応が適切だったかを検証するため、外部識者で構成する独立調査委員会を設けた。
WHOが10日に公表した集計によると、感染者数はギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国で2万4247人。死者数は9961人にのぼった。ナイジェリアやマリなど既に終息した国では15人が死亡している。
1週間当たりの新規感染者は2014年の夏から秋にかけて1千人前後に上った。エボラ熱は発症者や遺体の血液に触れると感染するが、患者の早期隔離や遺体の適切な埋葬が浸透したことに伴い年末にかけて新規感染者が大幅に減り、今年1月下旬には初めて100人を割り込んだ。ただ、その後は100〜140人程度で推移している。
最初に感染拡大が深刻化し、最多の死者を出したリベリアでは5日までに患者がゼロになった。一方、3月1日までの週にギニアとシエラレオネで同時に新規の感染が増えた。一部地域では隠れて遺体を処理してしまうケースが残るもようだ。
WHOは西アフリカが4月以降に雨期に入ると、道路事情が良くない地域への支援が滞る懸念があるとしている。このため早期にギニアなどでも患者をゼロにできるよう、世界食糧計画(WFP)と組んだ新たな対応策に乗り出す方針だ。
感染地ではワクチンや治療薬の臨床試験が進められているが、確実な効果が確認されたものはまだない。患者数が減り効果を確認するのが難しくなったとして、リベリアで計画していた治療薬の臨床試験を中止した製薬会社もある。
WHOが設けた調査委員会は非政府組織(NGO)オックスファムの元最高経営責任者(CEO)が委員長を務める。最初の報告を5月に予定するWHOの総会に提出するという。最初にギニアで感染が確認されてから、本格的な対応に乗り出すまでの過程などが焦点になる見通しだ。
エボラ熱、西アフリカ3か国で死者1万人超
The Yomiuri Shimbun
2015年03月13日 10時26分
世界保健機関(WHO)は12日、エボラ出血熱が流行する西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3か国で、感染者の累計が2万4350人に達し、このうち1万4人が死亡したと発表した。
死者は1か月で1000人増えた。3か国での感染拡大は抑えられてきているが、依然、完全な封じ込めまで道のりがあることを示している。WHOは、3か国に対する資金支援などが引き続き重要だと強調している。
死者の内訳はギニア2187人、リベリア4162人、シエラレオネ3655人。
3か国での新たな感染者は、今年1月末以後、毎週120〜130人前後で横ばいとなっている。死者数が一番多いリベリアでは、新たな感染者が2週間以上見つかっておらず、封じ込め対策が効果を上げていることを示している。(ジュネーブ支局 石黒穣)
西アフリカ2国のエボラ終息「年末までかかる」 WHO
asahi.com
ジュネーブ=松尾一郎2015年5月27日10時39分
世界保健機関(WHO)のエイルワード事務局長補は26日スイス・ジュネーブで会見し、西アフリカで流行中のエボラ出血熱の終息には今年末までかかるとの見通しを示した。これまで「2015年半ば」との見方もあったが修正した。
26日の発表によると、終息済みのリベリアを含む西アフリカ3カ国における、疑い例も含む感染者は2万7013人、死者は1万1134人に達している。
エイルワード氏は、残るギニアとシエラレオネにおけるエボラ出血熱の新規感染件数が先週12件だったと報告。「この数字はリベリアの1月時点の数字だが、同国ではゼロになるまでさらに4カ月かかった」と指摘した上で、新規感染者が過去の感染者の接触者以外からも出ていることや、資金不足で封じ込め活動が制限される可能性なども挙げて、終息には年内いっぱいかかるだろうと予想した。(ジュネーブ=松尾一郎)
チンパンジー:樹上の「ヤシ酒」飲み、習慣的に…ギニア
毎日新聞 2015年06月11日 11時30分(最終更新 06月11日 17時00分)
西アフリカ・ギニアに生息する野生のチンパンジーが、ヤシの樹液が自然発酵した「酒」を飲んでいる姿を日英などの国際研究チームが捉えた。チンパンジーはスポンジのように液体を吸収する葉を道具に使い、仲間で「飲み会」も開いていたという。
英国王立協会のオンライン科学誌で9日発表された論文によると、研究チームが長年研究を続けるギニア南東部ボッソウでは、地元住民がヤシの樹液を集めるため、樹上に容器を設置している。この容器の中で発酵したヤシ酒に葉を浸して飲むチンパンジーの姿が、1995年以降で51回確認された。子供も含まれ、道具に使う葉を口でつぶして酒を吸い込みやすくしていた。
また複数のチンパンジーが集まる「飲み会」もみられた。1匹が一度に飲んだ最大量は約85ミリリットルと推定されたという。ヤシの樹液は短時間で自然発酵して酒になる特徴がある。平均アルコール度数は一般的なビールよりわずかに低い3%程度で、最大約7%だった。
野生動物が自然発酵したアルコールを摂取する例はこれまでも確認されているが、習慣的で自発的な摂取が報告されたのは初めて。
研究チームの松沢哲郎・京都大霊長類研究所教授は「人けがないことを確認して、こっそり木に登って飲む。後ろ姿は、どことなく千鳥足という雰囲気が漂っていて、おかしみがあった」としている。【八田浩輔】
エボラ患者が再び増加、国連「流行いまだ終わらず」
cnn.co.jp
2015.06.12 Fri posted at 09:38 JST
(CNN) いったん減少したように見えていた西アフリカのエボラ出血熱感染者が、再び増加に転じている。世界保健機関(WHO)によると、6月第1週の間にギニアとシエラレオネで新たに31人の感染が確認され、第2週の前半までに感染者はさらに14人増加した。
西アフリカのエボラ熱感染者が2週間連続で増加したことを受け、WHOでは最近の発症例についてどのような経緯で感染したのかを調べている。
国連エボラ緊急対応ミッションは12日までに声明を発表。「流行はまだ終わっていない。地域全体で症例がゼロになり、ゼロのまま数カ月間経過できるようになるまで対策は続けなければならない」と強調した。
WHOは先月、リベリアのエボラ熱終息を宣言した。しかしギニアとシエラレオネではまだ流行が続いており、当局者らはリベリアに再びウイルスが持ち込まれる恐れもあると警告する。同国ではエボラ熱のために4000人以上が死亡している。
エボラ熱感染、西アフリカで再燃の兆し WHO警戒
nikkei.com
2015/6/13 18:53
【ジュネーブ=共同】エボラ出血熱が流行する西アフリカのギニアとシエラレオネで、減少していた新規感染者が再び増加の兆しを見せ始めた。韓国で感染が広がる中東呼吸器症候群(MERS)に国際社会の関心が向かう中、世界保健機関(WHO)はエボラ熱の再燃にも警戒を強めている。
WHOの10日の報告書によると、ギニアとシエラレオネでは4月以降、エボラ熱の新規感染者が減少傾向を示していたが、5月下旬から再び増加に転じた。同月24日までの1週間の新規感染者は2カ国で計12人。しかし31日までは25人、6月7日までは31人と、連続して増えている。
特にシエラレオネでは、7日までの1週間の新規感染者(15人)が週間の新感染者としては3月下旬以降で最多を記録した。また、2カ国とも依然として感染地域が広がっているという。
エボラ熱の大規模感染に見舞われた西アフリカの3カ国のうちリベリアについては、WHOが5月に流行の終息を宣言。残りの2カ国も追随するとの期待は裏切られる形となった。ただ、今後再び減少に転じる可能性もある。
WHOは「全ての感染の鎖を探し出して断ち切ることがいかに困難かを示している」としている。
エボラ熱「早期報告促す保険制度を」 WHO独立調査委
nikkei.com
2015/7/7 22:00
【ウィーン=原克彦】西アフリカで流行したエボラ出血熱を巡り、世界保健機関(WHO)の対応を検証した独立調査委員会は7日、報告書を発表した。感染者が出た国が風評被害を懸念して報告を遅らせることがないよう、早期の報告にインセンティブを設けることを求めた。また、国際社会に対応を促す「緊急事態宣言」の前の段階で警告を発する仕組みの必要性も強調した。
西アフリカでの感染拡大は2013年12月に始まったとされるが、ギニア政府の報告が遅れ、WHOが確認したのは14年3月だった。こうした事態を防ぐため、早期の報告に対応して、経済的被害を緩和する保険制度を設けておくことなどが有益だと提言した。
WHOは14年8月、感染拡大が深刻になったとして「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を宣言した。疾病の世界的な広がりを防ぐ「国際保健規則」に従った手続きだが、独立調査委は緊急事態の下に「中間レベル」を設け、早めに国際社会の警戒と対応を促すべきだと指摘した。
報告書はWHOが迅速に対応できるよう「緊急対応・準備センター」の設置も要請。WHOの財源不足も踏まえ、加盟国には予算抑制の方針を見直すよう求めている。
エボラ出血熱対策、15年に98億円支援 日本政府
nikkei.com
2015/7/11 9:44
【ニューヨーク=高橋里奈】中根一幸外務政務官は10日、国連本部で開かれたエボラ出血熱復興国際会議で日本政府が2015年に8000万ドル(約98億円)の支援を実施することを明らかにした。これまでの支援約6800万ドルに加え、新たに約1200万ドルの食糧支援などをギニア、リベリア、シエラレオネで実施する。参加各国からは新たに合計で34億ドルの支援表明があった。
中根政務官は「(エボラ熱は)押さえ込みに成功しつつあるがゼロにはなっていない」と記者団に述べた。
米メルクのエボラ熱ワクチン、治験中間結果で効果確認
nikkei.com
2015/8/1 10:09
【ニューヨーク=西邨紘子】米製薬大手メルクは31日、アフリカのギニアで世界保健機関(WHO)などが進める臨床試験(治験)の中間結果で、同社のエボラ出血熱ワクチン「rVSV−ZEBOV(EBOV)」が予防に100%の有効性を持つことが確認されたと発表した。エボラ熱は直近の西アフリカでの大規模流行で1万人以上の死者を出した。待望の予防ワクチンの承認に向けた大きな一歩となる可能性がある。
同エボラ熱ワクチンはカナダ政府が開発し、米ニューリンク・ジェネティクスがライセンスを取得。メルクは昨年11月にニューリンクから同ワクチンの研究開発と製造・販売ライセンスを取得した。
今回中間結果が発表された治験はギニア政府、WHO、非政府組織(NGO)「国境なき医師団」とノルウェー国立公共衛生研究所が中心となり、今年の3月からギニアで進めてきたもの。中間結果は英医学雑誌「ランセット」のサイトに31日付で掲載された。
治験では、エボラ熱患者に接触した医師らにワクチンを接種して予防効果を調べた。その結果、早期にワクチンを接種したグループ約4000人の発病数は0だった。WHOは「接種を受けた個人の予防に100%の有効性があることが確認できた」と説明した。
WHOのマーガレット・チャン事務局長は、治験の結果について「非常に有望な中間結果だ」とし「有効なワクチンは現在と将来のエボラ熱の発生に対応するための非常に重要なツールになる」と期待を込めた。
今回の治験は妊婦や18歳以下を対象に含まない。最終的な有効性や安全性の確認には、さらに治験を続ける必要がある。メルクによると、同ワクチンはシエラレオネとリベリアでも治験が進んでいる。
新エボラ熱ワクチン「非常に効果的」、治験で確認 WHO
cnn.co.jp
2015.08.01 Sat posted at 10:31 JST
(CNN) 世界保健機関(WHO)は31日、新たに開発され臨床試験が行われていたエボラ出血熱ワクチンについて「非常に効果的」との評価を発表し、今後の感染拡大の予防につながる可能性があるとの認識を示した。
WHOによると、ワクチン「VSV−EBOV」の臨床試験は最近のエボラ出血熱流行で多くの死者が出ている西アフリカ3カ国の1つ、ギニアで3月から実施。有望な結果が出たことから今週、感染者と濃厚な接触をして発症の危険のある全ての人にワクチンの即時投与を拡大する決定がなされた。さらなる研究が必要とされるものの、これまでの臨床試験では100%の予防効果が出たとしている。
WHOのマーガレット・チャン事務局長は同ワクチンについて、「極めて有望な進展」と指摘。ギニア政府や当該地域に住む人々、プロジェクト提携者の功績だと称賛した。ただ、供給量を増やすには数週間〜数カ月を要する見込みだという。
臨床試験は、感染者と濃厚な接触があった家族ら4000人以上を対象に行われ、参加者の半数は即座に、残りの半数は3週間後にワクチンの投与を受けた。その結果、リスクのある人全てに即座にワクチンを投与すべきとの結論に至ったという。試験の暫定結果は英医学誌ランセットで31日、発表された。
ワクチンの安全性に関する新たな証拠が得られたことから、今後は13〜17歳の子どもを含めて試験が行われる。対象年齢を6歳まで引き下げる可能性もあるという。
ワクチンはカナダ公衆衛生機関が開発し、米製薬大手メルクとニューリンクにライセンスが付与された。
エボラ出血熱は昨年に流行して以来、ギニア、シエラレオネ、リベリアの3カ国で1万1000人以上の死者を出してきた。最近の新規感染件数はピーク時と比べれば少ないものの、根絶は依然として難しい状況だ。WHOは26日、7月第3週はギニアとシエラレオネで7人の感染が報告されたと発表。1週間の感染者数としては過去1年間で最少になったという。
エボラ新ワクチン、高い効果確認 WHOが臨床試験
asahi.com
南宏美2015年8月1日11時16分
西アフリカで流行中のエボラ出血熱に対し、カナダの政府機関などが開発したワクチンで発症予防に高い効果が確認された。世界保健機関(WHO)などの国際研究チームが4千人を超える臨床試験の中間報告として7月31日付の英医学誌ランセットに発表した。専門家は「極めて有望な進展」と評価している。
大規模な臨床試験で有効性が確認されたのはエボラウイルスワクチンでは初めてという。
臨床試験はギニアで今年4月から7月にかけて、患者と直接または間接的に接触した家族や住民ら約4400人を二つのグループに分けて実施された。患者との接触後、早期にワクチンを接種された2014人では、効果が期待される10日後以降の発症者はいなかったが、21日後に接種された2380人では16人が発症した。
チームはこのワクチンが「患者の周りの人の発症予防に有効で、他の流行地域にも応用できるだろう」と結論づけた。
エボラウイルスは発症後にしか感染しないため、今回の臨床試験では患者周辺の人々に集団で接種する手法が使われ、高い有効性が確認された。国立感染症研究所の西條政幸・ウイルス第一部長は「流行の拡大を抑えることが期待できる画期的な成果」と話している。
WHOによると、7月下旬までにシエラレオネ、リベリア、ギニアなどで計2万7784人がエボラ出血熱と診断され、1万1294人が死亡。WHOのチャン事務局長は31日、このワクチンについて、「非常に有望な進展」などとする声明を発表した。(南宏美)
ギニアのエボラ出血熱、終息宣言 日本の検疫強化解除へ
asahi.com
2015年12月29日21時24分
世界保健機関(WHO)は29日、西アフリカ・ギニアでのエボラ出血熱の流行終息を宣言した。終息の目安とする42日間、新たな感染者が確認されなかった。
これを受けて日本の厚生労働省は、エボラ出血熱への検疫強化をやめることを自治体や検疫所に29日付で通知した。流行国としてシエラレオネ、リベリア、ギニアからの入国者は、健康状態を報告する「健康監視」などの対象にしたが、順次外れてギニアだけが残っていた。
リベリアは最初の終息宣言が出た5月に解除し、その後、再び患者が見つかったが、「患者や接触者の動向が把握できている」として対象には戻していない。リベリアも新たな感染者が出なければ、1月中旬にも終息が宣言される見込み。
14日にエボラ熱終息宣言=WHO
時事ドットコム
【ジュネーブAFP=時事】世界保健機関(WHO)は13日、約2年間にわたり西アフリカで猛威を振るったエボラ出血熱の終息が14日に宣言される見通しだと明らかにした。大流行した西アフリカ3カ国の一つ、リベリアで終息宣言が出される見込みとなったため。
3カ国のうち、ギニアとシエラレオネでは既に終息宣言が出ている。 (2016/01/13-21:07)
エボラ出血熱,br> 西アフリカで終息 WHO宣言
毎日新聞2016年1月14日 20時00分(最終更新 1月14日 20時00分)
【ヨハネスブルク服部正法】世界保健機関(WHO)は14日、西アフリカ・リベリアでのエボラ出血熱感染が終息したと宣言した。2年にわたって西アフリカ3カ国を中心に猛威を振るい、疑い例を含む感染者2万8000人以上、死者1万1000人以上を出したエボラ熱感染は完全終息となったが、WHOは再発の可能性にも言及し、引き続き警戒するよう呼びかけた。
今回のエボラ熱感染は2013年12月にギニアで始まり、14年3月にエボラ熱と確認、主にギニア、リベリア、シエラレオネで広がった。シエラレオネでは昨年11月、ギニアでは同12月に終息宣言が出されていた。
1976年にスーダン南部(現南スーダン)とザイール(現コンゴ民主共和国)で初めて感染が確認されたエボラ熱は、今回の感染拡大以前は、アフリカ中・東部での流行に限定され、被害の大きいケースでも1度の流行で死者数が300人に満たない規模だった。
西アフリカで広域に拡大した背景には、各国の脆弱(ぜいじゃく)な医療インフラ事情があった。3カ国は医療施設・器具などが不十分なうえ、長期の内戦を経験したリベリア、シエラレオネでは10万人に対し1〜2人程度と医師数も不足。感染拡大初期の段階で封じ込めに失敗し、計500人以上の医療関係者も犠牲となった。従来は地方での流行だったが、今回は各国の首都にまで拡大した。
感染は終息したものの、課題も多い。エボラ熱に感染後、生き残った「サバイバー」と呼ばれる人の中には、回復後も目などの痛みや体調不良に苦しむケースがあるほか、感染を恐れる地域の人からの差別に悩む人もおり、ケアや融和の促進が必要だ。また、国連児童基金(ユニセフ)は14日、3カ国で計約2万3000人の子供が保護者をエボラ熱で失ったと公表、子供たちへの継続的な支援を訴えている。
エボラ熱、「緊急事態」の終了宣言 WHO
asahi.com
松尾一郎2016年3月30日10時02分
西アフリカのギニアやリベリア、シエラレオネを中心に流行したエボラ出血熱について、世界保健機関(WHO)は29日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の終了を宣言した。緊急事態は2014年8月に出されていた。
この日開かれた専門家らによる緊急委員会は、新たな感染者が散発的に確認されているものの、各国で対策が進んだため世界中に広がるリスクは下がっていると判断した。一連の大流行では、疑い例も含め、約2万8600人が感染し、約1万1300人が死亡した。(松尾一郎)
【ジュネーブ=原克彦】世界保健機関(WHO)は29日、西アフリカで多数の死者を出したエボラ出血熱について、「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」を解除すると発表した。感染は完全には途絶えていないが、広範囲に拡大する懸念は後退したと判断した。緊急事態の宣言から約1年8カ月で解除に至った。
記者会見したWHOのチャン事務局長は「警戒と対応のための態勢は維持する必要がある」と述べ、なお注意が必要だと警告した。また、回復した患者でも、男性の体内に1年以上にわたりウイルスが残る事例があると指摘した。
WHOはエボラ熱の患者がギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国で急速に広がったのを受け、2014年8月に緊急事態を宣言。欧米でも感染者が確認され、世界に不安をもたらした。死者数は西アフリカを中心に1万1千人を超えた。
今年1月には感染者を確認したすべての国で終息したと宣言したものの、直後に新たな死者が確認され、緊急事態の解除には至っていなかった。
【9月9日 AFP】ギニアの経済水域で違法操業する中国船2隻が摘発され、最高で340万ドル(約3億5000万円)の高額な罰金に直面している。ギニアのアンドレ・ルア(Andre Loua)漁業・養殖相が9日、述べた。西アフリカ諸国は、外国漁船の違法操業による多額の損失を食い止めようと取り締まりを強化している。
ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、セネガルの4か国は8月28日から9月1日にかけて、欧州連合(EU)の支援のもと、違法操業の漁船の一斉摘発を実施し、14隻を特定した。
ルア漁業・養殖相によると、中国船1隻は誘導して港に係留したが、もう1隻は逃走したという。
中国船2隻のうち、係留された船には「無免許での経済水域内での無許可操業」で最高100万ユーロ(約1億1500万円)の罰金が科される可能性がある。また、逃走した船の罰金の最高額は、逃走行為による加重により倍増される。(c)AFP
ギニア大統領のアルファ・コンデは、コーヒーとカシューナッツの栽培を優先的に強化する計画を打ち出した。これには、大きな雇用を生み出す産業の一つの育成という社会的な目的と、国庫に外貨収入の増大をもたらすという経済的な目的の2つがある。
* 大竹秀明、AJF作成の参考訳があります。関心があれば、saito@ajf.gr.jpへ連絡下さい。
Guinée : le gouvernement mise sur le café et l’anacarde pour doper les revenus
ここ数週間前から、コンゴ民主共和国、赤道州ビコロ地方では、エボラウイルス病の新たな流行が宣言されている。この感染拡大に対応するため、WHO事務局長はギニア保健局に要請を行い、ギニア当局は即座に、コンゴの同業者たちを救うべく、38人の医療従事者で構成された医療チームを派遣するというかたちで、積極的に対応した。
* AJF作成の参考訳があります。関心があれば、saito@ajf.gr.jpへ連絡下さい。
Résurgence d’Ebola en RDC : Des médecins Guinéens déployés pour lutter contre l’épidémie