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* 幅広く多種多様な情報を紹介しています。情報源、情報が発せられた状況などに留意しながら活用してください。
第1章 あなたは子ども兵士を知っていますか? 下村靖樹
第2章 子ども兵士概観
第3章 各国の子ども兵士
第4章 子ども兵士が受ける虐待
第5章 子ども兵士の社会復帰
第6章 国際社会と各国の努力
第7章 わたしたちにできること
解説 「子ども兵士」(Child Soldier)とわたしたち 楠原彰
序 章 アフリカの紛争と国際社会 武内進一
第I部 紛争勃発後の和平プロセス
第1章 スーダンという国家の再構築 ―重層的紛争展開地域における平和構築活動― 篠田英朗
第2章 歴史の写し画としての和平プロセス ―内戦期コートディヴォワール政治における連続性― 佐藤 章
第3章 コンゴ民主共和国の和平プロセス―国際社会の主導性と課題― 武内進一
第4章 DDRとリベリア内戦 山根達郎
第II部 紛争後の制度構築を考える
第5章 ウガンダ1986、南アフリカ1994 ―紛争後の包括的政治体制の比較分析― 峯陽一
第6章 シエラレオネにおける地方自治制度改革とチーフ 落合雄彦
第III部 正義と和解の現実
第7章 紛争後の社会への司法介入―ルワンダとシエラレオネ― 望月康恵
第8章 ルワンダのガチャチャ―その制度と農村社会にとっての意味― 武内進一
第9章 モザンビークにおける平和構築の課題 ─国家レベルの共存と地域社会内部での対立の深化― 舩田クラーセン・さやか
アメリカの大学で広くテキストとして使われているジョゼフ・コンラッドの『闇の奥』を、同時代の宣教師、ジャーナリスト、外交官、作家が書いたレオポルド二世のコンゴ支配批判と読み比べる。
フランス、ベルギーで発行された研究書・レポートをもとに、モブツを追いかける形でコンゴ民主共和国の現代史を描く。日本鉱業の鉱山運営、帝国石油の石油開発参加を通して日本とモブツそしてコンゴ民主共和国の関係も詳述。(旧ザイール)の関係
2010.01.05 Web posted at: 21:30 JST Updated - CNN
コンゴで火山噴火、チンパンジー生息域へ溶岩流出
(CNN) アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部ゴマ近郊にある火山、ニャムラギラ山(標高3058メートル)が2日早朝、噴火した。噴出した溶岩が、近くのチンパンジー生息域に流れ出しており、絶滅の危険があるチンパンジーの生存が危ぶまれている。
ゴマの北約25キロにあるニャムラギラ山は、ビルンガ国立公園の中にあり、アフリカでも火山活動が活発なことで知られる。ゴマは住民約60万人の大都市だが、溶岩は都市部には流れておらず、住民に危険はない。
また、ビルンガ国立公園にはマウンテンゴリラも生息しているが、ゴリラ生息域には溶岩や噴煙の影響はないという。
しかし、ニャムラギラ山の麓に約40頭のチンパンジーが生息する地域があり、ここに溶岩が流れ込む可能性が高いという。
米国立スミソニアン自然史博物館によると、ニャムラギラ山はアフリカ大陸の中でも非常に活発な火山として知られ、1885年からこれまでに42回の噴火を記録しているという。最も最近では2006年12月に噴火していた。
国際刑事裁判所、コンゴPKOの犯罪関与捜査
2010.1.9 18:42
アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)東部で、国軍が反政府勢力の掃討作戦中に住民の殺害、レイプを繰り返したとされる問題で、国際刑事裁判所(ICC)の検察側が、作戦を支援した平和維持活動(PKO)部隊の国連コンゴ監視団(MONUC)の関与について、人道に対する罪の疑いで捜査を始めたことが9日分かった。複数の国連関係筋が明らかにした。
ICC発足以来、国連PKO部隊を捜査対象にするのは初めて。実際に訴追に至るかは不明だ。コンゴ軍による犯罪行為に対する捜査の一環とみられ、ICCは、軍兵士の犯罪行為に関し国連側がいつの時点で、どの程度認識していたかについて、資料の精査や関係者の事情聴取を進めるとみられる。(共同)
コンゴ、反政府勢力90人殺害。
2010/3/11付
AP通信によると、コンゴ(旧ザイール)に展開する平和維持活動(PKO)部隊の国連コンゴ監視団(MONUC)当局者は10日、政府軍が過去2週間の軍事作戦により、同国東部で活動するフツ人系の反政府勢力、ルワンダ解放民主軍(FDLR)メンバー90人を殺害したことを明らかにした。(ナイロビ=共同)
伐採や密猟…コンゴのゴリラが絶滅の危機
(日テレNEWS24 - 03月26日 03:14)
アフリカ・コンゴ周辺に生息するゴリラの大部分が20年代中ごろまでにいなくなる恐れがあるとの調査結果が明らかになった。
国連環境計画(=UNEP)と国際刑事警察機構(=ICPO)がカタールの首都・ドーハで開かれているワシントン条約締約国会議で24日に発表したもので、ゴリラの生息地である森の伐採やゴリラの肉を狙った密猟が相次いでいることなどが原因だという。
2010.03.26 Web posted at: 18:38 JST Updated - CNN
ゴリラ、今後10年で絶滅の恐れ 密猟と環境悪化で
(CNN) アフリカ中部コンゴ川流域で生息する野生ゴリラが今後10─15年で絶滅する恐れがあるとの調査報告書を、国連環境計画(UNEP)と国際刑事警察機構(ICPO)が発表した。肉を目的とした密猟や、環境破壊による生息域の減少が原因と指摘している。
報告によると、内戦の影響でコンゴ民主共和国(旧ザイール)東部で被害が深刻化している。違法な森林伐採が急速に悪化して生息域が減少していることに加え、政府軍と対立する民兵組織が資金源として金やタンタル石を違法に採掘。採掘現場では、労働者の食料としてゴリラの肉が提供されているという。
人的な要因に加え、エボラ出血熱の感染拡大により多数が死に至っているという。
安保理大使らのアフリカ訪問中止 アイスランドの噴火で
2010年4月17日12時5分
【ニューヨーク=丹内敦子】国連事務総長報道官は16日、同日から予定されていた国連安全保障理事会の理事国大使らによるアフリカ訪問について、アイスランドの火山噴火を理由に、すべて中止すると発表した。
安保理理事国の大使らは当初、16日から1週間でコンゴなど3カ国を訪問する予定だった。しかし、今月の協議事項が多いことを理由に、コンゴに限定、日程も短縮すると13日に決定していた。米中が対イラン追加制裁について協調する動きが出てきた中、安保理の日程変更も、制裁決議案の月内採択を目指した動きとの見方が出ていた。
コバルト1年5カ月ぶり高値 直近安値比25%高
2010/4/23 23:33
リチウムイオン電池の正極材や航空機の部品に使うコバルトの国際価格が騰勢を強めている。指標となるロンドン市場のスポット価格は直近安値の3月中旬に比べ25%高く、1年5カ月ぶりの高値水準に達した。主要産地、コンゴ民主共和国でのコバルトの精鉱の輸出規制が国際相場に波及した。
コバルトのスポット価格(ハイグレード品、中心値)は現在1ポンド24ドル。3月中旬に19.25ドルまで下げた後は上昇に転じた。電池向けなどの需要も堅調で、国際価格の先高観は強い。
総合商社によると、コンゴ民主共和国で地金などの原料になるコバルト精鉱に輸出税が課せられた。さらに税率が引き上げられる可能性もあるため、市場では一段の相場上昇への警戒感が強まっている。
ノートパソコンや携帯電話などリチウムイオン電池を搭載する情報機器の販売拡大を受けて、コバルトの需要は堅調。「鉄鋼添加剤としての引き合いも強い」(専門商社)という。
『タンタンのコンゴ探険』は人種差別的、コンゴ人が出版元を訴える
* 2010年05月05日 16:52 発信地:ブリュッセル/ベルギー
【5月5日 AFP】エルジェ(Herge)が1930年代に描いた漫画「タンタンの冒険旅行(The Adventures of Tintin)」シリーズ中の『タンタンのコンゴ探険(Tintin in the Congo)』について、アフリカ人の描写が人種差別主義的だとして、ベルギーに住むコンゴ人男性が出版元のカスターマン(Casterman)を訴えた。同社の広報担当者が4日明らかにした。
訴えを起こしたのは、ブリュッセル(Brussels)在住のビエンヴェヌ・ムブツ・モンドンド(Bienvenu Mbutu Mondondo)さん。2007年、タンタンの著作権の管理会社ムーランサール(Moulinsart)を相手取り、同書における黒人の描写がベルギーの反人種排斥法に抵触するとして刑事告発した。
だが、それから3年、裁判の進展が見られないことに業を煮やし、このほど、カスターマンに対して販売差し止めを求める民事訴訟を起こしたという。モンドンドさんは、販売を中止できない場合は、当該のすべての本に警告表示を入れるべきだとしている。
カスターマン側は、今月12日に出廷する予定だという。
■英国では対処済み
ベルギー人作家エルジェ(1907-1983)の手による同作品は、1930~31年、ベルギーの子ども向け週間新聞「プチ20世紀(Le Petit Vingtieme)」に発表された。しかし当時のベルギー領コンゴを舞台にしたタンタンの冒険は、植民地主義や人種主義、そして動物に対して平然と行われる暴力などの描写が物議を醸した。
エルジェは当時、こうした描写はこの時代における物の見方を反映したに過ぎないと語っている。とは言え、のちの改訂版では、議論を呼んだ一部のシーンが書き換えられた。
英国では、作中の「野蛮な現地人たち」がサルのように描かれ、愚かな人物のような話し方をしている点などにおぞましい人種的偏見が見られる、と判断されており、同国で販売される版にはすべて冒頭に注意書きが付されている。(c)AFP
映画化控えた「タンタン」、発祥の地ベルギーで論争も
(ロイター - 05月31日 15:45)
[ブリュッセル 28日 ロイター] ベルギーで生まれ、世界中で親しまれている絵本「タンタン」シリーズは現在、スティーブン・スピルバーグ監督による映画化の準備が進んでいる。そんな中、タンタン発祥の地のベルギーでは、少年記者タンタンが冒険旅行に出かける同シリーズの一部ストーリーが、人種差別的だという議論が起きている。
ブリュッセルでは、シリーズ中の「タンタンのコンゴ探検」というストーリーが人種差別的だとして、コンゴ出身の学生が同シリーズの著作権を持つ団体「ムーランサール」を訴え、本の販売を差し止めるか表紙に警告文を入れるよう求めて裁判で争っている。
ムーランサールでは、差別と非難され得る作品はほかにも数多くあるとして、1913年出版の同書に警告文を掲載することを拒否している。一方、同書の英語版にはすでに「物語が作られた当時の尺度」への読者の理解を求める趣旨の前置きが入れられている。
2010.06.07 Web posted at: 16:46 JST Updated - CNN
ゴリラを絶滅危機から救え コンゴ民主共和国で救出作戦
(CNN) アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)で野生のゴリラが絶滅する恐れが強まったとして、国連がゴリラの赤ちゃん救出作戦を展開している。5月27日の第1陣に続き、7月中旬には第2陣を保護区に空輸する予定。
国連によると、コンゴ民主共和国から救出したゴリラの赤ちゃんは保護区で育て、いずれ自然に返す計画。
同国の熱帯雨林はゴリラなどの類人猿生息地として知られているが、これまでの予想では2030年までにゴリラの個体数は10分の1に減るとみられていた。しかし国連は3月に発表した報告書でさらなる状況の悪化を予想、2020年代半ばまでに中央アフリカのゴリラの大半が絶滅する恐れがあるとした。
特にコンゴ民主共和国ではゴリラ生息地の多くを反政府軍が制圧し、森林の伐採や鉱物の採掘を行っている。報告によれば、反政府軍力は木材や携帯電話に使われる鉱物の密輸で年間1400~5000万ドルを調達し、政府軍との戦闘資金に充てているという。
治安の悪化で発生した大量の避難民に対し、密猟業者が類人猿の肉を食肉として供給するケースも増えているという。
コンゴ民主共和国:独立50年「失われた半世紀」嘆く声も
【ブリュッセル福島良典】中部アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)が6月30日、ベルギーからの独立50周年を迎えた。記念式典にはベルギーのアルベール2世国王が参列し、カビラ・コンゴ大統領は両国の「連帯」を強調した。だが、混乱続きで国造りが進まない現状に在ベルギー・コンゴ人の間では「失われた半世紀」を嘆く声が多く、旧宗主国ベルギーの責任を問い直す動きも出ている。
コンゴはアフリカ有数の鉱物資源大国だが、1人当たりの国民所得が約150ドル(約1万3300円)の最貧国。カビラ大統領は首都キンシャサで開かれた記念式典で「巨体のコンゴは深い眠りから目覚めつつある」と国家建設に自信を示したが、ベルギー出身のデフフト欧州委員(通商担当)は発展の阻害要因に「汚職と統治の不在」を挙げる。
ブリュッセルでは6月30日、在ベルギー・コンゴ人数百人が独立50周年を「弔う」デモ行進を繰り広げた。主催者のアンリ・ムケさん(39)は「暴力が横行し、人権活動家が殺害されるコンゴに民主主義はなく、祝賀の時ではない。より民主的で、国民に治安改善をもたらす政府が必要だ」と主張する。
一方で独立直後の政治混乱の真相を問い直す動きも出ている。61年に暗殺されたルムンバ初代首相の3人の息子は当時、ベルギーの軍人・警官・役人だった12人を相手取り、暗殺への間接的関与を問う裁判を今年10月に起こす。クリストフ・マルシャン弁護士は「植民地支配の過去に光を当てるため独立50周年の今年を選んだ」と話す。
ベルギーは02年、当時の政府関係者らの「責任」を認め謝罪しているが、独立から半世紀経た今もコンゴ人の古傷は癒えていない。
毎日新聞 2010年7月1日 19時38分
コンゴでタンクローリーが爆発炎上、220人以上死亡
2010年7月3日22時22分
【ヨハネスブルク=古谷祐伸】コンゴ(旧ザイール)東部で2日夜、ガソリンを積んだタンクローリーが横転して爆発し、火災によって現場の村人220人以上が死亡する事故が起きた。犠牲者の大半は、家の中でサッカー・ワールドカップの試合を観戦していたという。
ロイター通信などによると、事故があったのはブルンジ国境に近い南キブ州の村。もれ出したガソリン目当てに住民が集まり、何らかの原因で引火した。脇にあった土壁にわらぶきの民家に燃え移り、数十軒からなる村が火災に包まれたという。コンゴ東部は長年続く戦乱のため、舗装された道路は少なく、でこぼこも多い。
コンゴ東部でタンクローリー炎上、200人以上死亡
2010/7/3 19:16
【ヨハネスブルク=共同】コンゴ(旧ザイール)東部の南キブ州の路上で2日夜、ガソリンを積んだタンクローリーが横転、爆発し炎上、近くの村民ら200人以上が死亡、約100人が負傷した。ロイター通信などが同州知事の話として伝えた。負傷者の多くは大やけどで、死者はさらに増える可能性がある。
火が近くの村に移り、多くの村民が巻き込まれたとみられる。州知事は「死者のほとんどが屋内でサッカー・ワールドカップ(W杯)を観戦中だった」と語った。漏れたガソリンを取ろうと炎上前のタンクローリーに近づき、死亡した村民もいた。
事故はルワンダ国境にある南キブ州の州都ブカブとブルンジ国境の町ウビラを結ぶ路上で発生、タンクローリーはタンザニアから走行中だった。
同国に展開する国連平和維持活動(PKO)の国連コンゴ監視団(MONUC)要員が巻き込まれ死亡したとの情報もあったが、監視団は否定した。
2010.07.04 Web posted at: 09:44 JST Updated - CNN
タンクローリーが横転、爆発 死傷者数百人 コンゴ
(CNN) アフリカ中部・コンゴ(旧ザイール)東部で2日午後、タンクローリーが横転、流出した石油が引火して爆発し、同国政府によると少なくとも230人が死亡、190人が負傷した。
オマランガ通信相が3日発表したところによると、タンクローリーは東側国境付近の南キブ州サンゲで2日午後、バスを追い越そうとして転倒。流出した石油を回収しようと住民らが集まり、そのうちの1人が吸っていたたばこの火の引火で爆発が起きたとみられる。死傷者の多くは、現場近くのバーでサッカーのワールドカップ(W杯)オランダ―ブラジル戦を観戦していたという。
負傷者の一部は周辺の村で手当てを受けているが、大半は近くの都市ウビラへ運ばれた。オマランガ氏は死者の中に国連平和維持活動(PKO)要員5人が含まれていたと発表したが、首都キンシャサの国連事務所はこれを否定している。
国連によると、タンクローリーの運転手は無事脱出したという。
コンゴでタンクローリー爆発炎上、220人死亡
【ヨハネスブルク=中西賢司】コンゴ民主共和国東部の村で2日夜、ガソリンを満載したタンクローリーが横転し、漏れ出した油を手に入れようと地元住民が殺到したところで爆発して炎上、AP通信などによると、少なくとも220人が死亡、100人が負傷した。
現場は、南キブ州の州都ブカブの南約70キロ。州当局によると、わらぶき民家が多い村全体に延焼し、サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会のガーナ対ウルグアイ戦をテレビ観戦していた多数の村民も巻き込まれたという。横転現場に群がった住民の多くは子どもだったとの情報もある。
(2010年7月4日01時27分 読売新聞)
http://www.cnn.co.jp/world/AIC201007040003.html
コンゴ民主共和国:タンクローリー横転、爆発炎上 200人死亡
【ヨハネスブルク高尾具成】コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の南キブ州サンジュで2日夜、ガソリンを積んだタンクローリーが横転、爆発炎上した。火は沿道の村の民家などに燃え広がり、200人以上が死亡、約100人が負傷した。ロイター通信が伝えた。
現場はブルンジ国境近く。地元当局者は「犠牲者のほとんどが屋内でサッカー・W杯(ガーナ-ウルグアイ戦)を観戦中だった」とした。
こぼれ出たガソリンを奪おうと集まった村民も炎に巻き込まれて死亡した。
タンクローリーはタンザニアからガソリンを運搬中で、地元当局はスピードの出しすぎが原因とみている。村には泥や草でできた住宅が多く、火の回りが早かったようだ。
毎日新聞 2010年7月4日 東京朝刊
独立50年、コンゴの肖像
Congo, After 50 Years
Photographs by Stephan Vanfleteren
6月30日、ベルギーからの独立50周年を迎えるコンゴ(旧ザイール)では政府が200万ドルを拠出して盛大な祝賀行事を開催するという。だが一体、何を祝うべきなのか。
1960年に独立後、この国の50年間は腐敗政治、内戦、少年兵、暴力、強姦、飢餓、難民といった暗い話ばかりに彩られてきた。65年にクーデターで政権を掌握したモブツ・セセ・セコ大統領は、30年以上の独裁政治を敷いた。その後98年に勃発した内戦は近隣諸国を巻き込む資源争奪戦に発展し、「アフリカの世界大戦」とまで言われた。03年までの死者は300万人以上とされる。
06年に選挙で選ばれたジョセフ・カビラ大統領の下、現在は安定化に向けた努力が進められるものの、東部では資源争いが絶えず武装勢力が乱立。死と隣り合わせの生活が続く。ここは今も国連平和維持部隊が世界最大規模で展開する紛争地帯だ。政府軍と反政府勢力の戦闘が激化するたびに、多くの民間人が危険にさらされている。
ベルギー人写真家のステパン・ヴァンフレテレンは節目の年を迎えたコンゴの人々の「顔」をカメラに収めた。ここに生きる10人の表情と生の声。その瞳には、この国のどんな未来が映っているのだろうか。
Stephan Vanfleteren--Panos
2010年7月7日号掲載
http://www.newsweekjapan.jp/picture/29387.php
コンゴの川でフェリー転覆、140人死亡
【ヨハネスブルク=中西賢司】AFP通信によると、コンゴ民主共和国西部のカサイ川で28日、フェリーが転覆し、乗客ら少なくとも140人が死亡した。
生存者は子供2人だけとの情報もある。定員超過が事故原因との見方が出ているほか、乾期の水位低下で船底が川底の岩に当たった可能性もあるという。コンゴでは過積載による船の事故が後を絶たない。
(2010年7月31日02時02分 読売新聞)
2010.08.20 Web posted at: 11:08 JST Updated - CNN
アフガンとアフリカ 食料不足の危険性大 国連調査
(CNN) 19日に発表された英調査機関メイプルクロフトと国連の共同調査によると、世界で最も食料不足の危険性が高い国はアフガニスタンで、以下10位まではすべてアフリカ諸国が占めるという。
調査はメイプルクロフトと国連世界食糧計画(WFP)が共同で実施したもので、163カ国を対象に12のカテゴリーを評価した。カテゴリーには、国民の栄養・健康状態、穀物の生産・輸入、1人当たり国内総生産(GDP)、自然災害、紛争、政府の有効性などが含まれる。
最も食料不足の危険性が高いとされたのはアフガニスタンで、以下コンゴ民主共和国(旧ザイール)、ブルンジ、エリトリア、スーダン、エチオピア、アンゴラ、リベリア、チャド、ジンバブエと続き、2位から10位までをアフリカ諸国が占めた。上位50位中、36カ国をアフリカ諸国が占めている。
メイプルクロフトは、「アフリカのサハラ砂漠以南の地域は、極端な気候現象が頻発する。さらに貧困率が高いことやインフラ不備などの影響で、食料不足の危険性が特に高い」と指摘している。
ちなみに最も危険性が低いとされた国はフィンランドで、米国は158位だった。
コンゴで陸上油田権益 国際石油開発帝石
2010/8/25 19:42
国際石油開発帝石は中部アフリカのコンゴ民主共和国で陸上油田の鉱区の権益を取得した。子会社を通じ、事業主体の独立系石油開発会社、英ソコから「ンガンジ鉱区」の権益の20%を取得した。取得額は非公表。年内に3つの試掘井を掘る予定で、2010年代半ばの生産開始を見込む。国際石油開発帝石の10~14年の総事業費は44億円強とみられる。
同国では1970年代から前身の旧帝国石油が海上油田の権益を持っているが、陸上油田の権益取得は初めて。既存の出荷施設を活用できる利点があるという。今回の案件では石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が約33億4000万円の資金を拠出する。
国際石開帝石<1605.T>、コンゴのンガンジ鉱区権益の20%を英社から取得へ
2010年 08月 25日 15:05 JST
[東京 25日 ロイター] 国際石油開発帝石(1605.T: 株価, ニュース, レポート)は25日、子会社を通じてコンゴ民主共和国の西部に位置するンガンジ鉱区権益の20%を英SOCO社から取得することで同国政府の承認を得たと発表した。
*この記事の詳細はこの後送信します。新しい記事は見出しに「UPDATE」と表示します。
戦争兵器としての強姦が続くコンゴ
Rape as a Weapon of War Continues in Congo
女性に対する暴力で、家族だけでなくコミュニティの心をも破壊するというおぞましい軍事行動
2010年08月25日(水)15時21分
P.J.アルーン
内戦が続くコンゴ東部の村では先月のある週末、性的暴力による襲撃で少なくとも179人の女性が反政府武装勢力に乱暴された。国連が8月23日に明らかにした。被害女性の大半は、子供や家族が見ている目の前で、1度に2人から6人の男に強姦されたと、あるNGO(非政府組織)はニューヨーク・タイムズ紙に語っている。
コンゴの東部一帯では、被害者だけでなく家族やコミュニティの心を破壊し、意気を沮喪させる武器として強姦が使われてきた。約1年前には、その中心地であるゴマをヒラリー・クリントン米国務長官自らが、警備責任者の反対を押し切って訪問した。
PKO部隊の基地のすぐそばで
クリントンは、妊娠中に暴行されて流産してしまった女性の話を聞いて涙した。クリントンはこうした暴力を「鬼畜の行い」と強く非難し、被害者救済のために1700万ドルの支援を発表した。吐き気をもよおす今回の残虐行為に関しても、彼女が非難声明を出してくれるといいのだが。
低所得層のための調査報道に力を入れる米インナーシティプレスは、国連の責任を問う。国連はコンゴで市民を保護するための平和維持活動(PKO)に年間10億ドルを費やしている。だが今回の集団レイプは、PKO部隊の基地からわずか30キロの場所で行われたという。24日には国連安保理も召集されたが、コンゴの強姦という戦争兵器についてはとうとう取り上げられなかった。
【ヨハネスブルク=中西賢司】アフリカ中部、コンゴ民主共和国西部バンドゥンドゥ州で25日、国内線旅客機(乗客・乗員22人)が墜落し、ロイター通信によると、少なくとも20人が死亡した。
在コンゴ日本大使館によると、乗客に日本人はいなかった。
AFP通信は、州政府高官の話として、燃料不足が原因の可能性があると指摘。空港で着陸に失敗したとの情報もある。
Hutus in the Democratic Republic of Congo (DRC) were butchered in a pattern of targeted, widespread and systematic attacks that resembled the Rwandan genocide, the head of a new UN probe says.
Luc Cote, a war crimes prosecutor from Montreal, told AFP Rwandan Tutsi troops and their rebel allies targeted, chased, hacked, shot and burned Hutus in the DRC, from 1996 to 1997, after the outbreak of a cross-border Central African war.
"For me it was amazing," Cote, who also investigated the 1994 Rwandan genocide and ran the legal office of the UN International Criminal Tribunal in Rwanda from 1995 until 1999.
"I saw a pattern in the Congo that I'd seen in Rwanda," Cote said, referring to the Rwandan genocide where Hutu extremists butchered an estimated 800,000 Tutsis and moderate Hutus.
"It was the same thing. There are dozens and dozens of incidents, where you have the same pattern. It was systematically done," Cote said ahead of the official release next month of a UN report on atrocities committed in the central African nation.
His probe did not list a death toll but found evidence suggesting tens of thousands of Hutus had been killed. UN and other aid agencies said 200,000 Hutus were unaccounted for in the 1990s.
The possibility of genocide forms only a part of a 600-page UN report co-authored by Cote that is a nightmarish inventory of murder, rape and looting that took place in the DRC from 1993 until 2003 as it was torn apart by more than half a dozen plundering armies.
The most damaging element in the report, a draft of which was obtained by AFP, says Rwandan Tutsi commanders and their rebel allies may have committed genocide.
"The systematic and widespread attacks described in this report ... reveal a number of damning elements that, if they were proven before a competent court, could be classified as crimes of genocide," stated the probe.
The 34-member UN team under Cote's direction found evidence that the Rwandan Patriotic Army (RPA) and their rebel allies at the time - known as the AFDL - used hoes, bayonets and axes to butcher Rwandan and Congolese Hutus, often rounding them up beforehand.
In many other cases, the victims were raped, burned alive or shot dead.
The vast majority of Hutus who were killed were "women, children, the elderly and the sick, who posed no threat to the attacking forces", according to the report, which was ordered by the UN High Commission for Human Rights.
Cote, who was also chief of prosecutions for the UN-led criminal court in Sierra Leone, said the DRC probe attempted to legally classify crimes but was not a judicial investigation that an internationally backed criminal court would require.
But he said: "All this (evidence) put together, submitted to a court of law, this may constitute elements from which you can infer the intent to destroy a group as such, which is genocide."
The evidence, he said, includes speeches in which Hutus were targeted for elimination, systematic and repetitive killings, the burning of corpses, and attempts to bar outsiders from visiting massacre sites.
The UN findings are expected to lay the groundwork for the potential prosecution on war crimes or lesser charges of senior Rwandan figures such as Colonel James Kabarebe, who led Rwanda's military operations in the Congo and now heads the Rwandan forces.
Charges of genocide would need a higher standard of evidence than that contained in the report.
The report also does not identify the perpetrators, but cites Kabarebe as having led the successful drive to oust Congo's then president, Mobutu Sese Seko.
Rwandan President Paul Kagame, who was Rwanda's de facto leader and defence minister at the time of the atrocities, is also referred to in the UN probe as having planned the Congolese rebellion and supplied weapons, munitions and training facilities for the Congolese forces.
Kagame has long been backed by the US, British and Canadian governments and is largely viewed as a brilliant military tactician who helped stop the Rwandan genocide.
In the aftermath, an estimated one million Rwandan Hutus left their homes and set up in UN-run refugee camps inside the Congolese border. Some of the refugees were guilty of genocide and secured weapons and training in the camps, but most of the refugees there were simply Hutus who feared violence and retribution in the homeland.
Congo butchery `like Rwandan genocide'
【8月30日 AFP】26日に行われた国連安全保障理事会(UN Security Council)の特別会議は、コンゴ民主共和国(旧ザイール)で7月から8月にかけて、女性や子ども約200人が被害を受けた大規模なレイプを非難、関与した者を探し法の裁きを受けさせるよう同国に強く求めた。
23日に国連が発表した報告によると、隣国ルワンダのフツ族反政府勢力が流入しているコンゴ民主共和国東部北キブ(Nord-Kivu)州ルブンギ(Luvungi)の村落周辺で、7月30日から8月3日の間に起きた集団レイプの被害者は女性や子ども、少なくとも179人に上るという。
■国連PKO・コンゴ安定化団の対応の遅れに非難集中
26日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、集団レイプが発生した時期、近くに駐留していた国連平和維持活動(PKO)の国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)は、ルワンダの反政府勢力が村落を占拠していることをつかんでいながら、早く介入しなかったのは何故かと糾弾した。
米仏の呼びかけで開かれた同日の安保理特別会議でも、出席国からMONUSCOの対応の遅れを非難する声が相次いだ。議長国を務めるロシアのビタリー・チュルキン(Vitaly Churkin)国連大使は会議後、コンゴ民主共和国政府に「一連の襲撃について速やかに調査し、実行者を裁判にかける」よう要請する声明を発表した。また国連PKO最大の2万人を派遣していながら何の対応もしなかったMONUSCOについて「機能すべきように機能しなかった」と批判した。
■ルワンダ反政府勢力が関与か
国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長の報道官は、94年のルワンダ大虐殺以降に国境を越えて逃れ、コンゴ民主共和国東部を活動拠点としているルワンダ解放民主軍(Democratic Forces for the Liberation of Rwanda、FDLR)と民兵組織マイマイ(Mai-Mai)が村落を襲撃した際に、集団レイプが起きたと非難している。一方、FDLRは集団レイプへの関与を否定している。
ルワンダの少数民族ツチを中心に約80万人が殺害された16年前のルワンダ大虐殺に関わったとして、ルワンダ政府に訴えられているFDLRは、ツチ主導の勢力がルワンダの政権を掌握する前にコンゴ民主共和国東部へ逃れた。以降、この地域では、政府軍であるコンゴ民主共和国軍(FARDC、政府軍)まで含む幅広い武装集団による住民襲撃やレイプが数多く報告されている。
■毎日14件のレイプが発生
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、今年に入り最初の3か月間だけで少なくとも1244人の女性がレイプの被害に遭っている。毎日14件のレイプが発生している計算になる。(c)AFP
集団レイプ被害者242人に、コンゴ民主共和国
* 2010年09月07日 17:53 発信地:ワリカレ/コンゴ共和国
【9月7日 AFP】米国の医療慈善団体は2日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の北キブ(Nord-Kivu)州で7月30日から8月3日の間に、少なくとも 242人の女性が反政府勢力による集団レイプ被害を受けたと明らかにした。
「International Medical Corps(国際平和部隊)」のコンゴ人医師は同日、同州ワリカレ(Walikale)でAFPの取材に対し、これまでに242人の女性が医療施設に運ばれたと話した。同団体によると、レイプの大半は同州ルブンギ(Luvungi)村とその周辺の村で発生した。同国東部を活動拠点にしているフツ人反政府勢力、ルワンダ解放民主軍(Democratic Forces for the Liberation of Rwanda、FDLR)と地元民兵組織の犯行だという。
国連(UN)は前月23日、北キブ州でFDLRと民兵組織マイマイ(Mai-Mai)によって少なくとも179人が集団レイプの被害を受けたと発表した。FDLRは関与を否定している。
一方でワリカレの当局者は、被害者数を約390人としている。
国連の武力紛争下の性的暴力撤廃に関する事務総長特別代表、マルゴット・バルストロム(Margot Wallstroem)氏は前月31 日、レイプ犯は戦争犯罪で訴追されると警告している。(c)AFP
被害者数500件以上に、コンゴ東部での大規模レイプ事件
2010.09.08 Wed posted at: 19:25 JST
(CNN) 国連は7日、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)東部の複数の村落で今年7月末以降に多発した同国軍などによるとされるレイプや性的暴行の件数は500件以上とし、国連が先に示した数字の倍以上であることを明らかにした。
国連のアトゥール・カレ事務総長補佐(平和維持活動担当)が現地調査を実施し、国連安全保障理事会に提出する報告書で述べた。
東部ウビラ町での267件の他、南北キブ州の他地域での発生が新たに判明した。国連は先週、北キブ州のルブンギ村内外で7月30日から8月3日までの間、コンゴの反政府武装勢力や隣国ルワンダの反政府勢力「ルワンダ解放民主軍」などが約242人を暴行していたと報告していた。新たに判明した被害は8月17、18両日、政府軍が南キブ州などで起こしたものでムビ村では民兵組織「マイマイ」も関与していたとされる。
カレ氏の報告書によると、ミキ村で8月26日に発生した被害では、襲われた74人の中に7~15歳の少女21人や男性6人が含まれていた。村落1カ所では女性全員が計画的に暴行されていた可能性もある。
今回の大規模レイプ事件では、現地で平和維持活動に当たる国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)の対策不足への批判も強まっている。事件については国際医療支援グループが8月6日に国連に報告したと説明しているが、国連は最初、同12日まで発生の事実は知らなかったと主張していたが、9月7日になって事件発生の情報は7月30日に得ていたと修正していた。事件に関する最初の報道は8月22日だった。
また、7月30日に国連の国連緊急援助調整官室がコンゴ東部で活動する援助組織に反政府武装勢力が村落を制圧し、レイプ事件1件が起きたことを知らせる電子メールを送っていた事実も発覚していた。
カレ氏の現地調査はMONUSCOの事件対応の遅れの原因を解明することにもあった。MONUSCOは、レイプ犯は襲った村落の周辺道路を封鎖して住民が被害を外部に伝えることを阻み、民家を略奪、放火したとも説明している。国連はその後、レイプ事件の再発防止措置を強化する方針も明らかにしている。
中国はいまだ世界の飢餓大国―中国紙
(Record China - 09月17日 09:06)
2010年9月16日、中国の英字紙チャイナ・デイリーは国連の最新レポートを引用し、中国がいまだに世界最大級の飢餓人口を抱えた国であると報じた。
国連世界食糧計画(WFP) と国連食糧農業機関(FAO)が発表した報告では、全世界の飢餓・栄養不良人口は10億人。また、6秒に1人の児童が餓死している計算になる。これには FAOの事務局長ジャック・ディウフ氏も「世界最大の悲劇。受け入れがたい現状だ」としている。
この10億人のうち、4割が中国とインドに集中する。また、世界中で食物不足にあえぐ全人口の3分の2は、たった7か国に集まっている。それはすなわち、中国・インド・バングラデシュ・パキスタン・インドネシア・コンゴ・エチオピアだ。
中国発展研究基金会組織(CDRF)は、貧困児童が数多く存在する農村部で全寮制学校を設立することを、「政府が児童の栄養状況を改善できる最良の手段」として提案している。政府が年間2000億元(約2兆5370億円)を投入すれば、全国で支援を必要とする16歳以下の児童6000万人を救えるという試算だ。
「飢餓問題とその解決を阻む最近の食糧価格の上昇は、めざましい経済発展の足元をすくうことになる」と、前出のディウフFAO事務局長も警鐘を鳴らしている。(翻訳・編集/愛玉)
5分の1の植物が絶滅危機に 「絶滅種」動物の生存例も
2010.09.30 Thu posted at: 09:46 JST
ロンドン(CNN) 英王立植物園が行った調査で、世界の植物の5分の1が絶滅の危機にあることが判明した。
調査はキュー王立植物園や国際自然保護連合(IUCN)などが実施し、29日に結果を発表した。世界各地に分布する38万種以上の植物を5グループ(コケ植物、シダ植物、裸子植物、単子葉植物、マメ科植物)に分類し、合計7000種類の植物を調査した。その結果、5分の1が絶滅危惧(きぐ)種に分類されることがわかった。5グループのうち状況が最も深刻なのは裸子植物で、36%が絶滅の脅威にさらされているという。
特に熱帯雨林地域が深刻な状態にあるという。植物の絶滅につながる原因は人間の活動(81%)、自然の脅威(19%)とされており、農地や飼料育成地の開発、伐採により植物の多様性が損なわれつつあると調査結果は指摘している。
他方、オーストラリアの研究者グループがこのほど論文誌に発表した研究成果で、絶滅したと考えられていた種の一部が実際には生存している可能性があることが明らかになった。
クイーンズランド大学の生物学者らが180以上の絶滅種を調査した。その結果、調査対象となった生物の3分の1は実際には絶滅していなかったことが判明した。論文は、保護推進者らが個体数を偏重していると批判している。
研究グループのダイアナ・フィッシャー氏によれば、人間の介在や病気などが原因で絶滅したとされる種よりも生息地の減少により個体数が減少した種が再確認される傾向にあるといい、生息地とは別の場所で発見されるケースがある中、保護しなければ絶滅するおそれがあると同氏は指摘する。
絶滅したと推定された後に生存が確認された種としては、50年以上前に野生では絶滅したと考えられていたオカピがコンゴで確認された例や、6500万年以上前に絶滅したと考えられていたシーラカンスが1938年に確認された例がある。
コンゴ内戦「集団殺害の要素も」、国連報告書が指摘
2010年10月2日23時45 分
【ジュネーブ=前川浩之】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)での内戦をめぐり国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は1日、コンゴ政府軍や隣国ルワンダなどの武力介入により、「数万人が殺害され、集団殺害の罪の要素がある」とする報告書を公表した。「人道に対する罪」に当たる可能性にも言及し国際法廷での検討も求めたが、名指しされた国は反発している。
報告書は1993年3月から和平合意で暫定政権ができる直前の2003年6月まで調査。約600件の事件の大半で組織的な殺害があり、多くの女性や子どもが強姦(ごうかん)被害にあったと認定した。ルワンダについては、94年の大虐殺で殺された歴史を持つ少数派ツチが主体の政府軍が、難民となってコンゴ東部に逃げた多数派フツを大量に殺害したことへの関与も認めた。
ウガンダ、ブルンジ、アンゴラの関与も指摘した。
コンゴ民主共和国でまた集団レイプ、今度は国軍
2010年10月15日 10:28 発信地:ニューヨーク/米国
【10月15日 AFP】国連の武力紛争下の性的暴力撤廃に関する事務総長特別代表、マルゴット・バルストロム(Margot Wallstroem)氏は14日、国連安全保障理事会(UN Security Council)で、コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部・北キブ(Nord-Kivu)州ワリカレ(Walikale)で、同国の政府軍であるコンゴ民主共和国軍(FARDC)の兵士が女性を集団レイプ、殺害していると述べた。
同地では7月から8月にかけて、フツ人反政府勢力、ルワンダ解放民主軍(Democratic Forces for the Liberation of Rwanda、FDLR)と民兵組織マイマイ(Mai-Mai)によって、数百人の女性が村民や家族の目前で集団レイプされたばかりだった。マイマイの指導者は10月5日に逮捕されている。
バルストロム氏によると、国連平和維持活動(PKO)の国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)から新たなレイプについての報告があったという。同氏は、同じ地域がまた性的虐待のターゲットになるとは「想像を絶する」と語り、FARDCがワリカレで遂行中の作戦をめぐり、市民の保護に重大な懸念があると述べた。
同氏はコンゴ民主共和国政府に対し、今回の集団レイプについて迅速に調査し、加害者の責任を問うよう求めた。
同氏は過去に、同国を世界の「レイプの首都」と述べたこともある。(c)AFP
コンゴでレイプ被害女性らがデモ行進、性暴力反対訴える
2010.10.18 Mon posted at: 11:44 JST
(CNN) アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で17日、内戦に伴う強姦の被害に遭った女性多数が参加して、性暴力反対のデモ行進を行った。
デモ行進は、被害者に対する偏見をなくし、戦争の道具として強姦が横行している問題を世界に広く知ってもらう目的で、国際女性団体のワールド・マーチ・オブ・ウーマンと地元の女性団体が企画した。
参加者の中には病院に入院していた被害者も多く、女性活動家は「もう戦争はたくさん、強姦はたくさん、無関心はたくさん」と訴えた。
国連によると、同国東部では昨年だけで1万5000人の女性が強姦された。その一因として、反政府武装勢力の侵攻に対し軍や警察が無力だったと指摘している。
国連は先月の報告書でも、この夏に相次いだ集団強姦事件でコンゴの治安部隊が防止の役割を果たさなかったと非難。7月30日から8月2日にかけて、北キブ州で民間人少なくとも303人が強姦されたが、同地にいた政府軍と警察の対応には深刻な不備があったとした。
さらに、事件を阻止できなかったのは国連コンゴ安定化ミッションの失敗にも原因があると指摘。同部隊は民間人の保護に関する訓練を受けておらず、情報収集能力の限界や通信手段の欠如など、任務遂行上も多数の制約があったと報告している。
国連人権高等弁務官は「こうした集団強姦の規模と悪意は信じがたい」と非難した。
http://www.cnn.co.jp/world/30000574.html
コンゴの小型機墜落、原因は密輸ワニか 英紙報道
2010/10/23 23:22
【ナイロビ=共同】今年8月にコンゴ(旧ザイール)西部で小型旅客機が墜落したのは、密輸のため機内に持ち込まれたワニが逃げ、乗客らがパニックを起こし機体がバランスを崩したためだったと、英紙デーリー・テレグラフ(電子版)が23日までに伝えた。
旅客機は8月25日、同国西部のバンドゥンドゥ付近で墜落し、20人が死亡。同紙が入手した生存者の証言を含む調査報告書によると、乗客の1人が大きめのスポーツバッグに隠していたワニが逃亡、客室乗務員や乗客がコックピット側に殺到した。
旅客機は空港に向けて降下を始めており、パイロットがバランスを立て直そうとしたが墜落した。ワニは生き残ったが、その後、何者かに刃物で殺されたという。
国連、中国平和維持部隊第11陣を評価
2010-11-24 11:29:01 cri
MONUSCO・国連コンゴ民主共和国安定化ミッションの責任者はこのほど中国の平和維持部隊第11陣のキャンプで、中国軍の平和維持任務の終了を祝いました。
175人からなる中国平和維持部隊第11陣は今年3月に現地に入り、8ヶ月間にわたり国連の任務を遂行しました。この期間、平和維持勲章を得たほか、数回にわたって国連コンゴ民主共和国安定化ミッションから評価を得ています。
平和維持部隊第11陣の一部はすでに帰国し、残った兵士は11月29日に帰国予定だということです。(11/24 翻訳:yin)
『タンタンのコンゴ探険』は人種差別的、図書館からの撤去求める ベルギー
* 2010年11月26日 11:39 発信地:ブリュッセル/ベルギー
【11月26日 AFP】ベルギーの漫画家エルジェ(Herge)の1931年の漫画『タンタンのコンゴ探険(Tintin in the Congo)』の販売差し止めを求める民事訴訟で原告側は22日、同書を図書館から撤去する命令を出すよう裁判所に求めた。
裁判は、同書は人種差別主義的でアフリカ人に対するステレオタイプが散見されるとして、コンゴ系ベルギー人のビエンヴェヌ・ムブツ・モンドンド(Bienvenu Mbutu Mondondo)さんと反人種主義団体が、出版元カスターマン(Casterman)と著作権管理会社ムーランサール(Moulinsart)に対し、販売差し止めを求めているもの。最低でも警告ラベルを張り付けること、図書館では最低でも成人向け書棚に移動するよう主張している。
ベルギーの通信社、ベルガ(Belga)通信によると、原告側の弁護士は法廷で、「わたしたちが裁判にかけたのはエルジェではなく、当時の人々の心に植え付けられていた人種差別主義だ」と述べた。
被告側は「販売差し止めは商事訴訟で扱われる案件」であるとして、裁判を無効にしたい考えだ。次回の裁判は来月8日に予定されており、2か月以内に裁判所の判断が下される見込み。
■人種差別的な描写が物議醸す
同書は、少年新聞記者タンタンと愛犬スノーウィ(Snowy)によるベルギー領コンゴ(現コンゴ民主共和国)の冒険を描いたもので、「タンタンの冒険旅行(The Adventures of Tintin)」シリーズの1冊。だが、植民地主義やアフリカ人の差別的な描かれ方、動物に対して平然と行われる暴力などの描写が物議を醸している。
エルジェは当時、こうした描写はこの時代における物の見方を反映したに過ぎないと語っている。とは言え、のちの改訂版では、議論を呼んだ一部のシーンが書き換えられた。(c)AFP
TPマゼンベが準決勝進出、10クラブW杯
* 2010年12月11日 21:12 発信地:アブダビ/アラブ首長国連邦
【12月11日 AFP】10クラブW杯(2010 FIFA Club World Cup)は10日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ(Abu Dhabi)で準々決勝1試合を行い、アフリカ代表のTPマゼンベ(TP Mazembe、コンゴ民主共和国)が北中米カリブ海代表の CFパチューカ(CF Pachuca、メキシコ)を1-0で破った。
前半21分にマゼンベのムベンザ・ベディ(Mbenza Bedi)がゴールを決めた。TPマゼンベは準決勝に進み、南米代表のインテルナシオナウ(Internacional、ブラジル)と対戦する。
開催国代表のアル・ワハダ(Al-Wahda)とアジア代表の城南一和(Seongnam Ilhwa、韓国)の勝者が11日に準々決勝を行い、この試合の勝者と欧州代表のインテル(Inter Milan、イタリア)がもう1試合の準決勝で対戦する。(c)AFP
オーストラリア市場レポート 2011年1月14日: Tiger Resources (ASX:TGS) の Kipoi 銅プロジェクトでのステージ1建設が順調に進行
Sydney, 2011年1月14日, (ABN Newswire) - Tiger Resources Limited (ASX:TGS) (TSE:TGS) は、コンゴ民主共和国にある55km2の Kipoi 銅プロジェクト内ステージ1開発地に対する建設が、安全にスケジュールどおり予算内で継続されていると発表した。 Tiger は2011年第1四半期における商業生産開始を引き続き予定している。同社は3年にわたり年間約3万5千トンの銅を Kipoi のステージ1開発地から生産することを計画している。ステージ1での3年間において、7% Cu での年間合計90万トンが加工される予定である。
Haranga Resources Limited (ASX:HAR) は、モンゴルの Hangi Mandal において交差する中国国境から50km未満の場所に戦略的に位置する Sumber 鉄鉱石プロジェクトでの磁気調査を完了した。この調査では同プロジェクトにおける大規模で集中した磁性特異が発見された。特異は、同施設の北部で発見された顕著な露頭鉄鉱化3ヶ所と一致し、2kmに渡り広がっている。同社は2011年初旬にこの新たな対象地での掘削を行う予定である。
Universal Coal plc (ASX:UNV) は南アフリカのヨハネスブルクから65km東にある Kangala 熱石炭プロジェクトでの大規模な資源量増加を発表した。同プロジェクトの資源量は1,910万トン増加し合計1億2,400万トン (JORC) となり、測定済み分は4,870万トン、表示分が440万トン、残りの推定分は7,090万トンとなっている。同社の南アフリカ Brakfontein 熱石炭プロジェクトでも掘削が開始されている。このプロジェクトの現時点での確定 JORC 資源量は1億2,560万トンで、表示分は9,660万トン、推定分が2,900万トンとなっている。
Orion Gold NL (ASX:ORN) は、ビクトリア州 Walhalla 金プロジェクトの一部である Happy Go Lucky 鉱脈において、優先度の高い多数の対象地とともに大規模な金鉱化システムを特定した。この鉱脈での最新掘削は、0.5 g/tを超える金グレードでの42.5メートル間隔という幅広い低グレード鉱化と交差した。 Happy Go Lucky およびその他の鉱脈からのこれまでの掘削結果や地質学分析では、 Walhalla 金プロジェクト全体の有望性が示された。 Happy Go Lucky やその他の特定された対象地での追跡プログラムの計画が進められている。
お問合せ先
Tetsuya Okada
Asia Business News Japan Bureau
Tel: +61-2-9247-4344
http://www.abnnewswire.net
はんだ材料、コンゴ周辺産出の錫を全廃 千住金属工業
2011/4/5 23:50
はんだ製造大手の千住金属工業(東京・足立、長谷川永悦社長)は、アフリカ・コンゴ周辺で産出される錫(すず)の利用を全廃した。コンゴ周辺で産出量が多い鉱物を部品の原料として使うことへの法規制が米国で進んでいるため。欧米の電子機器メーカーなどへの輸出が多い中小部品メーカーは同様の対応が求められそうだ。
コンゴ周辺国で産出される鉱物は、武装勢力が資金源にしているとして、米国に上場する企業には利用量の報告が求められることになっている。対象は錫、金のほかタンタルやタングステンで、紛争鉱物(コンフリクト・ミネラルズ)と呼ばれる。昨年7月に米議会で成立した金融規制改革法で報告規定が盛り込まれ、4月中にも米証券取引委員会(SEC)が細則をまとめる予定。
千住金属は海外向けの販売が6割程度を占める。同社のはんだを使った部品が、電子機器などで利用されることも多い。このため米国に上場する大手企業が規制に対応した動きを始める前に、紛争鉱物の全廃を決めた。
千住金属は世界の電機メーカーなどが加わる電機産業行動規範連合(EICC)にも今年から加盟した。今後、EICCの基準でサプライチェーンの見直しも進め、同社製はんだの正当性を高める。
国連機が着陸失敗、10人死亡の報道 コンゴ
2011年4月5日1時4分
コンゴ(旧ザイール)の首都キンシャサで4日午後、国連機が雷雨の影響で着陸に失敗した。ロイター通信は10人が死亡、16人が重傷と報じた。在コンゴ日本大使館によると日本人の被害者はいない。同機は中部キサンガニからキンシャサに向かっていたという。
コンゴは道路網が未整備で、安全基準を満たす航空会社も少ない。国連機は、国連職員や援助関係者らの移動に欠かせない存在になっている。(ナイロビ=古谷祐伸)
コンゴ:国連機の墜落、死者は32人に
【ヨハネスブルク支局】コンゴ民主共和国(旧ザイール)の首都キンシャサの空港で4日あった国連機の墜落事故で、国連は同日、墜落機には33人が乗り組み、32人が死亡したと明らかにした。ロイター通信が伝えた。事故当時は強風で、墜落した機体は大破して炎上した。33人のうち乗員は4人。乗客29人のうち5人が国連関係者とみられ、残りは非政府組織(NGO)のメンバーらだった。コンゴ民主共和国では国連平和維持活動(PKO)部隊の約1万9000人が活動している。
毎日新聞 2011年4月5日 東京夕刊
大麻栽培が脅かすゴリラ生息地
Stefan Lovgren
for National Geographic News
April 28, 2011
希少な野生動物マウンテンゴリラの生息地、ヴィルンガ国立公園。内戦によって壊滅状態に追いやられたこの地にいま、新たな火種が持ち込まれている。
2011年4月初め、中部アフリカのコンゴ民主共和国東部にある同公園で、1人の自然保護レンジャーが反政府勢力によって射殺された。この3カ月で殺害された8人目のレンジャーとなった。
木炭の違法取引によってゴリラの生息区域が破壊されたヴィルンガで現在、新たな違法ビジネスが横行しつつある。大麻栽培だ。公園南地区の管理を担当するイノセント・ブラヌンワ氏は、「木炭取引と同じ組織が関与しているのは間違いない」と主張する。
2009年には木炭と大麻の取り締まりが実施され、大いに効果を上げた。だが、公園内に居住するルワンダ解放民主軍(FDLR)が再び取引に手を染め始めたのだという。
コンゴ民主共和国東部の都市ゴマにオフィスを持つフランクフルト動物学協会の代表ロバート・ミューア氏は電子メールでの取材に対し、「最近のFDLRの襲撃は激しくなる一方だ。どうやら戦術を変えているようで、レンジャーたちは完全に劣勢だ」と説明している。
大麻問題が勃発するまでは平穏だった、公園内のニアムラギラ火山地区。ちなみにゴリラの生息区域からは離れている。レンジャーたちは、大半が無政府状態のコンゴ東部で、数十年もの間、武装勢力や密猟者、略奪者と戦ってきた。アフリカ最古の国立公園ヴィルンガは、いまや戦場の様相を呈している。
FDLRは1994年のルワンダ虐殺に関与した組織で、現在はヴィルンガの森を拠点に、木炭を森から街へと運び違法に販売する業者を“保護”している。レンジャーたちによると、地元の住民はFDLRに金銭や食料、携帯電話、薬を提供する代わりに、森での木炭生産を許されているのだという。
木炭用に樹木が根こそぎ伐採された跡地は、FDLRが大麻草を植える可能性が高い。収穫、乾燥後のマリファナを販売ルートに乗せる、あるいは戦闘服や銃、弾丸と交換する場合もあるという。「木炭取引で森が破壊された上に、今度はマリファナだ」と公園の広報担当者ルアンヌ・キャド(LuAnne Cadd)氏は嘆く。3月には、森で大麻草を栽培した容疑で2人が逮捕されている。
公園内を巡回するレンジャー達の目的は木炭取引の根絶で、マリファナ販売業者の追跡ではない。しかし最近、ニアムラギラ地区のキブンバ(Kibumba)を巡回していたところ、炭焼き窯に加えて大量に栽培された大麻草を発見した。その際、巡回中の15人はFDLRと目される武装集団から銃火を浴び、マガヤナ・バジルシャカ(Magayane Bazirushaka)氏が殉職した。
「炭焼き窯は、奇襲しやすい場所にレンジャーをおびき寄せる罠だったのではないか」とフランクフルト動物学協会のミューア氏は指摘する。「取り締まりの戦略について見直す必要がある。情報収集と監視を強化し、活動を多様化するべきだ。ヴィルンガは、ここ数年間で最も緊迫した状況にある。公園を守るために法的措置を見直すのはいましかない」。
幸いなことに、ヴィルンガのマウンテンゴリラの個体数は7年間で26パーセント増加し、480頭にまで回復している。
同公園のエマヌエル・ド・メロド理事長によると、レンジャー達はマリファナの違法取引を阻止するための新たな措置について検討中だという。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110428002&expand&source=gnews
コンゴ民主共和国、レイプ被害は毎日1100件以上 米調査
2011年05月12日 14:34 発信地:ワシントンD.C./米国
【5月12日 AFP】内戦で荒廃したコンゴ民主共和国(旧ザイール)では毎日1100人以上の女性たちがレイプ被害に遭っているとする調査結果が、11日の米学術誌「Journal of Public Health(公衆衛生ジャーナル)」に発表された。国連(UN)の推定を26倍上回る数字だという。
米公衆衛生研究家のアンパー・ピーターマン(Amber Peterman)氏らが、同国で性暴力に関するデータを集めたところ、2006~07年の1年間にレイプされた15~49歳の女性は40万人以上に達していたことが明らかになった。国連は以前、同期間にレイプされた女性の人数を1万5000人と報告していた。
ピーターマン氏は、「これまでの推定が大幅に過小評価されていたことが確認された」と話した。
一方で、被害者が報告をためらうケースが多いこと、対象年齢以外の女性および男性の統計は含まれていないこと、さらには国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)が「同国の09年の性暴力件数は前年から倍増した」と報告していることから、実際は今回の数字をも上回っている可能性があると指摘した。
南キブ(Sud-Kivu)州のある病院で手当てを受けた性暴力の被害女性4133人に限って言えば、16歳未満は全体の6%、65歳以上は10%を占めていたという。
米ハーバード大学人道援助組織(Harvard Humanitarian Initiative)のマイケル・バンルーエン(Michael VanRooyen)氏は、今回の調査結果について、「コンゴ民主共和国では性暴力の加害者が処罰されないなか、レイプがまん延している。今世紀最悪の人道危機と言ってもよい」とコメントしている。(c)AFP
コンゴの電気親指ピアノバンドが強力編成で来日、フアナ・モリーナらと共演も
1tweet 2011/07/01 16:55
コンゴの人力トランス集団Konono No.1とKasai Allstarsによる合体ユニット「Congotronics」が、8月1日に東京・渋谷CLUB QUATTROで来日公演を行う。
Konono No.1は、3台の電気リケンベ(親指ピアノ)に加え、伝統的なパーカッションやゴミ捨て場から拾った手作りの楽器によるリズムセクションで、個性的かつ刺激的なサウンドを奏でる大所帯ユニット。そのサウンドは「人力テクノ」とも「轟音トランス」とも形容され、2004年のアルバム『コンゴトロニクス』は世界中で絶賛された。今回来日するCongotronicsは同ユニットに加え、同じくコンゴ出身の電気親指ピアノバンドKasai Allstarsからメンバーを選抜して構成された、コンゴのオールスターチームとも言えるユニットだ。
また、東京公演では、アルゼンチン音響派を代表するシンガーソングライター、フアナ・モリーナと、サイケでプログレなサウンドが持ち味のニューヨークのバンドSkeletonsがゲストとして参加。Konono No.1単独の来日公演でも圧巻のライブパフォーマンスを見せているだけに、世界各地から集った強力なメンバーで披露される今回の公演にも期待が募る。チケットは現在販売中。
なお、同ユニットは7月29日から開催される野外音楽フェスティバル『FUJI ROCK FESTIVAL'11』の2日目にも登場。東京公演のメンバーにDeerhoofとWILDBIRDS & PEACEDRUMSのメンバーを加えた特別編成でライブを行う。
『Congotronics(Konono NO.1+Kasai Allstars)with Juana Molina、Skeletons』
2011年8月1日(月)OPEN 18:00 START 19:00
会場:東京都 渋谷CLUB QUATTRO
出演:
Congotronics with Juana Molina
Skeletons
料金:前売6,000円(ドリンク別)
http://www.cinra.net/news/2011/07/01/165547.php
コンゴの空港で旅客機墜落、死者多数 悪天候で着陸
2011.07.09 Sat posted at: 14:55 JST
(CNN) アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)の国営コンゴ通信(ACP)によると、同国北東部にあるキサンガニ国際空港近くで8日、旅客機が墜落、少なくとも90人が死亡した。
事故機は米ボーイング社製の727型機で、コンゴのヘワボラ航空が運航している。同航空によると、現地時間の8日午後3時ごろ、悪天候の中で着陸を試みていたという。
コンゴ通信はヘワボラ航空に近い筋の情報を引用し、キサンガニ国際空港付近は豪雨に見舞われており、同機は地上で障害物に衝突したと伝えた。
事故機は、首都キンシャサを離陸、同国東部にあるゴマに向かっていたものでキサンガニ空港は経由地だった。
2011年7月9日0時42分
コンゴで旅客機墜落 死者50人以上
アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)北部にあるキサンガニ国際空港で8日、112人が搭乗した旅客機(ボーイング727)が墜落した。ロイター通信によると、旅客機は着陸を試みて失敗し、50人以上が死亡したとみられる。同国当局者は生存者40人が機体から救出されたと語った。当時は激しい雨が降っていたという。
2011年7月9日11時47分
コンゴの航空機墜落、死者127人に
ロイター通信によると、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)北東部のキサンガニ国際空港近くで8日、同国のヘワボラ航空のボーイング727機が墜落し、同国運輸省は乗っていた127人が死亡、51人が救出されたと発表した。
日本の外務省によると、日本人が事故に巻き込まれたとの情報はない。墜落当時は、激しい雨が降っており、旅客機は森の中に突っ込んだという。(ナイロビ)
アフリカ・コンゴで旅客機墜落、53人救出
【ジュバ=中西賢司】中部アフリカ、コンゴ民主共和国北東部キサンガニの空港で8日、乗客乗員122人を乗せた民間航空会社ヘワ・ボラ航空の国内線旅客機が墜落した。
死者・負傷者の数は不明だが、AFP通信によると少なくとも53人が救出された。在コンゴ日本大使館によると、乗客リストに日本人と思われる名前はなかった。事故機は首都キンシャサ発キサンガニ行き。事故当時は強風で、着陸に失敗した可能性があるという。
(2011年7月9日10時51分 読売新聞)
コンゴ機が着陸失敗?墜落…74人死亡
【ジュバ=中西賢司】中部アフリカ・コンゴ民主共和国北東部キサンガニの空港で8日、乗客乗員118人を乗せて首都キンシャサから来た民間航空会社ヘワ・ボラ航空の国内線旅客機が墜落した。
AFP通信によると、少なくとも74人が死亡、約40人が病院に搬送された。在コンゴ日本大使館によると、乗客リストに日本人と思われる名前はなかった。事故当時は豪雨で、着陸に失敗した可能性があるという。
(2011年7月9日19時42分 読売新聞)
コンゴで旅客機墜落、死者127人 51人救助
2011/7/9 8:40
【カイロ共同】ロイター通信によると、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の運輸当局者は8日、同国東部キサンガニの空港近くで同日起きた旅客機の墜落事故で、127人が死亡したと述べた。51人が救助された。
在コンゴ日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はないという。
当初、事故機の乗客乗員は112人とされていたが、航空会社が実際よりも少ない乗客数を伝えていたことが分かったという。
同機は暴風雨の中で着陸しようとしたが、滑走路に着陸することができず、森に突っ込んだとみられる。
同機はコンゴのヘワ・ボラ航空の所有機。欧州連合(EU)は2008年4月、安全基準を満たしていないとして同航空のEU域内への乗り入れを禁止。直後にコンゴ東部ゴマの空港で同航空機が離陸に失敗、44人が死亡した。
女性たちに笑顔戻る、職業訓練で続々起業 コンゴ民主共和国
2011年07月20日 11:30 発信地:ウビラ/コンゴ民主共和国
【7月20日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部の南キブ(Sud-Kivu)州ウビラ(Uvira)。今日が市場の日とあって、カビンビラ(Kavimvira)地区に小さな食堂を構える女主人、リジキ・マペンド(Riziki Mapendo)さん(30)は大忙しだ。
マペンドさんは9人の子持ちだ。竹で編んだ食堂をオープンしてからまだ1年もたっていないが、ビジネスは順調だと言う。
彼女は、女性支援団体Women for Women International(WWI)が提供する職業訓練の恩恵を受けた1人だ。同団体は、シングルマザー、性暴力被害者、帰還難民など、立場の弱い女性たちの自立を目指して、これまでに数千人の女性たちに職業訓練を行ってきた。
「訓練を受ける前はマニオクを作っていたけれど、大したもうけにはならなかった」とマペンドさん。今では一日に約200食を作り、約4000コンゴ・フラン(約350円)程度のもうけを得ている。「本当に忙しいけれど、これで家族を養っていける。子どもたちも学校に通っているし。何より、仕事が楽しいの」と、満面の笑みを浮かべた。
2人の子を持つマリー・マソカ(Marie Masoka)さん(38)は、内戦のさなかにタンザニアへ逃れたが、6年後の2005年、コンゴに帰還した。去年WWIの訓練を受けた後、市場に近い自宅で、夫とともに石けんの製造・販売業を始めた。「職業訓練では、石けん作りの技術だけでなく、経理や販売、仕入れの仕方も教わった。本当に助かりました」とマソカさん。
■起業も促進
WWIは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の資金援助も受け、今年だけで南キブ州の女性3400人に職業訓練を行った。女性たちは12か月以上をかけて、職業訓練のほか、起業について学ぶ。その内容は、「協同組合の一員になるには」「ローンを申し込むには」「安全に預金するには」などだ。
読み書きのレッスンも提供されている。また、訓練期間中は月に10ドル(約790円)が支給される。
WWIの訓練関係者は次のように語った。「目的は、女性たちを社会へ再統合することです。女性たちは安定した収入、健康な体、権利の擁護、そしてほかの女性たちとのかかわり合いを必要としています」(c)AFP/Emmanuel Peuchot
DAMON ALBARN、コンゴのためのチャリティー・アルバムを現地で制作
掲載: 2011年07月22日 13:25
更新: 2011年07月22日 13:28
ゴリラズをはじめさまざまな音楽プロジェクトを展開中のデーモン・アルバーンが、コンゴ民主共和国のためのチャリティー・アルバムを制作することがあきらかとなった。
同国が抱えている人道的危機への意識を高めることを目的としたこの作品。レコーディングは同地にて1週間かけて行われる予定で、デーモンは今週にも複数のプロデューサーを引き連れてコンゴへと向かう模様だ。〈spinner〉などの海外メディアが伝えるところによると、アルバムにはUKのクラブ・シーンで注目を集めるT-E-E-Dことトータリー・エノーマス・エクスティンクト・ディノサウルスをはじめ、ゴリラズでのコラボレートでもお馴染みのダン・ジ・オートメイター、XLのオーナーであるリチャード・ラッセル、ジャネイロ・ジャレルといった面々が参加。また、コンゴの伝統音楽を演奏している現地のミュージシャンとのセッションも計画しているという。
このプロジェクトは、国際的な民間支援団体のオックスファムとの共同作業で進められており、アルバムの売り上げは同団体の活動資金に充てられるとのこと。デーモンは10年前にも、オックスファムの協力を得てアフリカのマリ共和国を訪問し、同地のアーティストとのコラボ・アルバム『Mali Music』を制作した。
http://tower.jp/article/news/80427
船衝突、100人超死亡か コンゴ
2011/7/29 19:27
AP通信などによると、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)北西部の赤道州当局者は28日、同州の川で少なくとも220人が乗った船が別の船と衝突し、100人以上が死亡した恐れがあると述べた。
当局者によると、100人超は岸にたどり着くなどして生き残ったが、残りは行方不明となっている。
道路整備が進んでいないコンゴでは、住民の移動手段として船の使用が一般的。ただ整備不良や過積載による転覆事故などが多発している。(ナイロビ=共同)
FAOの栄養不良統計、最悪は国民69%該当の旧ザイール
2011.08.14 Sun posted at: 15:32 JST
(CNN) 国連食糧農業機関(FAO)は14日までに、世界の総人口の約13%、少なくとも8億4750万人が栄養不良に陥っているとの最新統計をまとめた。大半がアフリカのサハラ以南、アジアや太平洋諸国の住民。
FAOは栄養不良について、健康的な生活や軽度の身体運動を維持するうえで必要な食事摂取で確保するエネルギー量の最低限レベルを継続的に下回っている状態などと規定している。
世界各国・地域別に見ると、総人口比で栄養不良が最も深刻だったのはアフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)で69%に当たる約4200万人が該当した。エリトリアとブルンジでも60%を超す住民が栄養不良に襲われ、カリブ海ハイチの57%が続いた。上位10カ国のうち、アフリカが9カ国を占めた。
事実上の無政府状態にあり、大規模な干ばつ被害や飢餓に悩むアフリカ東部ソマリアは今回のFAOの調査対象に入っていない。暫定政府軍とイスラム過激派の交戦が続く中で、信頼出来る統計データが確保出来ないのが理由となっている。
米国を含む先進国も栄養不良の問題を抱える国民が5%以下であることから、調査対象から外れた。
栄養不良の人口で最多はインドの2億3770万人で、総人口比では21%。中国人口の10%に当たる1億3040万人が2番目だった。
ペットの闇市場、密猟の子ゴリラ保護
National Geographic News
August 22, 2011
密猟者から救出されたマウンテンゴリラの子どもと保護施設職員。ペットとしての飼育を目的としたゴリラの闇取引は、同じゴリラ属の亜種であるヒガシローランドゴリラでは横行しており、世界自然保護基金(WWF)のマシュー・ルイス氏は、この動きがマウンテンゴリラにも及ぶことを懸念している。
「成体では180キロにもなるゴリラを飼いたがる人がいること自体、想像を超えた話だ」とルイス氏は話す。多くの場合、ペットとして飼われているゴリラは、大人になると人間の手に負えなくなり、オリに閉じ込められるか安楽死させられるという。「このような話は、常に悲劇に終わるようだ」。
同氏によれば、特定の裕福な人物がゴリラをペットに飼いたいとの意向を示すと、それをきっかけに密猟団が動き出す。一方で、闇市場での取引の追跡は難しく、密猟を取り締まる側が買い手をつきとめることは極めて困難だという。
Photograph courtesy MGVP, Inc.
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011082206
2011年9月7日21時2分
セビージャ、ナポリ、スパーズが狙うコンゴ代表MF
[Goal.com] リーグアンのオセールに所属するコンゴ代表MFデルビン・ヌディンガに、欧州の中堅クラブが注目している。同選手が、それを認める発言をしている。
ヌディンガは、今夏の移籍市場で複数クラブからオファーがあったことを明かした。同選手は「セビージャやナポリ、トッテナム。ジェノアといったクラブから打診を受けた」と具体的なクラブ名を挙げながら、今夏の移籍の可能性について話した。
しかし、ヌディンガの希望はフランスに残留することのようだ。同選手は「まずはリヨンやマルセイユといったリーグアンのビッグクラブでプレーしたい。他国にいくのは、その後だよ」と未来のビジョンを明かしている。
ヌディンガは、コンゴ代表として4試合に出場している。23歳のMFには、今後も欧州のクラブが動向を追っていくものとみられている。
フランステレコム、アフリカでの事業拡大に注力 買収交渉も進行中
2011年9月7日 20:00
アフリカと中東に狙い
仏通信大手フランステレコムは、中東とアフリカで企業買収・事業提携を積極的に進める方針を示した。同社のステファン・リチャード最高経営責任者(CEO)が1日、ブルームバーグテレビとのインタビューで語った。
新興市場での収益を5年で倍増へ
フランステレコムは欧州での資産売却を進め、中東・アフリカ地域への進出に注力する方針。すでにコンゴの事業者と買収の交渉が始まっているという。また、エジプトでの事業を強化する意向を示している。
リチャードCEOは「アフリカにはすばらしい企業があり、興味深い対話ができそうだ。パートナーシップを結ぶこともあり得るだろう」と語った。
フランステレコムは昨年、09年に33億ユーロ(約3500億円)だった新興市場からの収入を2015年までに倍に拡大する目標を掲げた。昨年はイラクとモロッコで買収を行っている。
http://www.africa-news.jp/news_lbXLS5UUB.html
電子機器の「暗黒面」告発ゲーム、アップストアで販売中止
2011.09.15 Thu posted at: 12:37 JST
(CNN) 電子機器製造の「暗黒面」をテーマにしたスマートフォン向けのゲームが、米アップルのアプリ販売サイト「アップストア」に掲載されてからわずか数時間後に販売中止になった。
制作者によると、問題のゲーム「フォーン・ストーリー」は、スマートフォン(高機能携帯電話)などの電子機器に対して批判的な目を向けてもらう狙いで制作したという。ユーザーはゲームを通してアフリカ・コンゴ(旧ザイール)の鉱物採掘の過酷な現状や、自殺者が相次いだと伝えられる中国のアップル製品製造工場、電子機器が環境に与える影響などを目の当たりにする。
消費者向け電子機器のメーカーとして世界最大の収益を誇るアップルは、こうした問題について以前から矢面に立たされてきた。
同ゲームを制作したイタリアのパオロ・ペデルチーニ氏は13日にツイッターで、アップストアから締め出されたことを明らかにした。同氏によれば、アップルは削除した理由として、暴力や児童虐待の描写があるアプリ、「過度に不快あるいは露骨なコンテンツ」、理念追求のための募金を募るアプリを禁止するという条項を挙げたという。
同ゲームのウェブサイトでは、収益を労働者団体などの非営利組織に寄付するとうたっていた。
ペデルチーニ氏は、アップルの措置に対抗して新しいアプリを開発し、「電子機器製造のサプライチェーン(供給網)における暴力と児童虐待を、露骨でもなく不快感も与えない方法で描く」と表明した。
アップルの広報はこの問題について「同アプリは開発者規定違反があったためにアップストアから削除した」とコメントした。しかし具体的な説明は避け、ペデルチーニ氏が公表した内容については肯定も否定もしなかった。
一方、米グーグルのOS(基本ソフト)「アンドロイド」を搭載した端末向けのアプリ販売ストアでは、同ゲームが現在も1ドルで売られている。
コンゴ(民)・ピグミーたちは社会への統合に苦労している
~東部のかつての森の住人たちは、伝統的な生活様式ができなくなっている
2011年9月16日 IWPR
http://iwpr.net/fr/report-news/les-pygm%C3%A9es-congolais-ont-du-mal-%C3%A0-s%E2%80%99int%C3%A9grer
(英http://iwpr.net/report-news/congolese-pygmies-struggle-integrate)
コンゴ民主共和国(RDC)東部における紛争によって故郷を離れた多くの人々が、自身の村に帰っているにもかかわらず、その地の森で長らく生活してきたピグミーたちは、彼らの生活再建に苦労している。
トゥワとムブティの人々は、地域の民兵による襲撃と森林の利用に関する新法律の導入によって、自律的な生活様式を諦めさせられた。
2002年以来、ルワンダ系反政府軍、コンゴ国軍、民兵組織「マイマイ」の間で続いている戦闘は、キヴ州のマシシ、ワリカレ、カレヘ各地区の住民たちの避難を引き起こした。
狩猟と漁労に基づく彼らマイノリティの生活様式は、動植物種の保護を目的とした法律によって脅かされている。
ゴマから20km南に位置する村、カニャルシニャ村は現在、800名近いピグミーを受け入れている。彼らは、わずかな食べ物・健康管理や住居の圧倒的不足という厳しい条件の下で暮らしている。村には飲み水もない。
「私たちは、武装した人々が襲ってきたので、森の中にある小さな私たちの村から逃げてきた。」とカニャルシニャ村に住む、5児の母のデオダ・ムカンクシさん(トゥワ族)は語る。「彼らは、村で出会った男たちを殺し、女たちを暴行し、食べ物を全部奪っていった。」
ピグミーたちが説明するには、政府、地域組織そして国際機関からの援助不足が、保健や教育などを含むサービスへの彼らのアクセスを難しくしている。彼らの森という熟知した環境を離れてしまったため、難民キャンプが空いていくにつれて、より伝統的環境で暮らすことは難しいと彼らは現在考えている。
「夫と2人で、7人を養わなくてはいけない。でも夫は仕事がないから、私がつぼを作って、200-500コンゴフラン(20-50セントUSドル)で売って、ほんの少しの食料を買っているの。」とムカンクシさんは語る。「でもマシシ(80km)まで土を手に入れるために行かないといけないけれど、往復交通費が 9000コンゴフラン(9USドル)かかるの。私たちにとってこれはつらいわ。」
ピグミーたちは、今も森に戻って炭や木材を集めることでこの状況から脱しようとしている。彼らは1日に1ドルも稼ぐことができない。これに並行して、女性や子どもたちがゴマの通りで物乞いをしているのである。
地元の専門家は、帰還の手続きが進んでいるにもかかわらず、彼らが難しい状況にあると認識している。
ルシュル地区ウィシャの地方行政を主導するンドゥゼ・ポール氏は以下のように言う。「トゥワにとっての主要な問題は、数多くの分野において周辺化され、伝統的な社会における生活経験がないことです。」
「[しかし]、[彼らが森に住んでいたときに] 他者と近づきたがらなかった以上、彼らにもこれに部分的に責任があります。」
ピグミーたちが言うには、お金がなくて病院で受け入れてもらえないため、病気になると伝統療法へ頼らざるを得ない。女性たちは、産院までの交通手段がないため、家で出産する。彼らは、社会へ統合されるには、政府、地域組織そして国際機関からの援助が必要だと主張する。
「私たちも他の人々と同じように暮らしたい、私たちは動物ではない、一度我々にそのチャンスをくれるなら、私たちは平和的に共存することができる」「子どもたちのために産院と学校を建てて援助してほしいわ。」と、カニャルシニャ村に住む女性、カヒンド・モトガリさんはIWPRに言う。
ピグミーたちが反乱軍の恐怖のため森に戻ることを拒むが、どこにも行くあてがないので、政府は彼らに土地を与えた。彼らも共存を望んでいる。しかし、RDC東部で活動する地域組織、国際機関、あるいは政府からの彼らへの援助はとても少なかった。
「私たちはなんの援助も受けていない。移住者を対象に支援している組織に訴えに行ったが、ピグミーへの予算はないと言った。ASAF(行動・健康・女性)だけがわれわれに飲み水をくれたが、800人に1つの蛇口しかないから十分ではない。」と、カニャルシニャ村の村長である ムヒンド・ムペパさんは言った。
国際NGOは、特別にトゥワを対象とする援助資金を持たないと言う。国際機関が行動意思を持っていても、地域のおびただしい課題に直面している。
「現地で活動する最も大きな国際的諸機関はすでにいくつものややこしい問題に直面しており、特別にムブティ(またはトゥワ)に関わる問題へ取り組むことに困難を感じている。」と、ピグミーの名において活動しているマイノリティー・ライツ・グループ・インターナショナル事務局長であるマーク・ラッティマー氏は語る。
国際機関の多くは、この問題に対して大きな関心を示している。もっとやりたいし、出来るだけ行動していこうとする機関もあるが、多くは(この問題を)優先することはできない、すべてのコンゴ人を対象にサービスを提供しなければならない、という。
しかし、どのような援助イニシアティブが実施されようとも、地域の人びとがトゥワの人々を差別しているという中心的な問題は残る。
「ムブティ(あるいはトゥワ)がコンゴ社会で非常に周縁化された役割、劣位の役割を担わされてきたので、人びとは彼らを無視しても問題ないと思っているのです。彼らはめったに自身への分け前を求めてこなかったのだ。」とラッティマー氏は語る。
「かつては、トゥワの人々はしばしば攻撃され、いやがらせの対象となってきた。彼らは、常に2番手、3番手である事実を受け入れなければならないことを学んで育ってきた。非常に長い周辺化と彼ら自身の社会に内部化された差別の歴史があるのだ。」
地元の専門家たちは、政府には彼らを社会に再統合するために果たすべき重大な役割があり、カニャルシニャ村のような村々に必要最低限の行政サービスを提供するべきだと指摘する。
11月に実施される次期大統領選挙のための選挙人名簿に登録できたピグミーがいるものの、地方政治レベルには彼らの代表者はいない。
これを乗り越えるために、カニャルシニャ村のピグミーたちは、MAEPYGL-グランラックピグミー受け入れセンターという独自のグループを創った。その任務はピグミーたちが、社会の他メンバーと同様の権利へアクセスできるようにして、生活再建を可能にすることである。
「国は我々に土地を与えた。私は建築用地はもっているが家を建てるお金がない。」とこのセンターのメンバーの一人であるジャン・マリー・バウマさん(40歳)は説明する。「私は家長で全部で9人を養う必要がある。私たちは4×5mのあばら家に住んでいて、雨の時は家全体に浸水する。私は学齢期の子どもが5人いるが、十分なお金がないので、行かせてやれない。だから善意ある人が我々を助けてくれることを望んでいる。」
キヴの地方自治体は、ピグミーたちにいかなる援助も与えられておらず、彼らを社会へ統合するのを助けるためにより努力しなければならないことを認識している。
「今まで政府は、ピグミーに対する援助を用意してこなかった。しかし彼らの状況はとても心配である。この民族は長い間森の中で生きてきた。私たちは、彼らが差別されないように闘っている。だから彼らに土地を与えたのです。」と、北キヴ担当大臣であるムテテ・ムンデンガ氏はIWPRに語る。
ムテテ氏は、ピグミーたちの社会統合に関しては楽観的で、彼らを援助することを約束した。「彼らはコンゴ市民である。彼らは生命や教育への権利、憲法で認められたすべての権利を享受する権利があります。だから、彼らの必要を確認し見積もって、政府へ報告書を提出し、どのように緊急援助を計画するかをみるために、月末に視察を準備したのです。」
ピグミーたちと国際的に関心を寄せている人びとは、事態が急進展するとは見ておらず、進展に関しては慎重だ。
「結局、問題に対する行動は南北キブ州政府、いまだに人々への人道的支援の大部分を担っている国際機関によるものだ。」とラッティマー氏は言う。「私はこの課題に対して何かをするための戦略的な努力を目にしたことが全くない。その多くはトゥワの活動家たち自身のコミュニティのために闘う十分な人数を集める努力にかかっている。これは難しい過程で時には一時期しか進まない。そして、時間が経ち、お金は尽き、彼らは以前の状況に逆戻りしてしまう。」
おとり作戦成功、赤ちゃんゴリラ救出
National Geographic News
October 17, 2011
コンゴ民主共和国(DRC)、ヴィルンガ国立公園のレンジャー、クリスチャン・シャマブ(Christian Shamavu)氏に抱かれるヒガシローランドゴリラの赤ちゃん。10月6日、劇的なおとり作戦によって、シャマブ氏らのチームが密売人の手から救出した。
ヴィルンガ国立公園によると、闇市場のゴリラ買い付け人になりすましたレンジャーたちは、バックパックに入っていたオスの赤ちゃんを無傷で取り戻し、4万ドルもの値段で売ろうとしていた密売人3名を逮捕したという。赤ちゃんゴリラは、救出したレンジャーの名前を取ってシャマブと名付けられた。
ヴィルンガのレンジャーたちが密売人から救い出した幼いゴリラは、2011年に入ってこれで4頭目だ。年間の救出数としては過去最多となり、この地域で赤ちゃんゴリラの違法売買が増加している可能性を示唆している。
「赤ちゃんゴリラの市場拡大によって、コンゴ東部の反政府勢力支配地域における危険な違法売買が活発化していることを、われわれは非常に懸念している」とヴィルンガ国立公園の責任者、エマニュエル・ド・メロード(Emmanuel de Merode)氏は声明の中で述べている。
「赤ちゃんゴリラの国際的な売買については、われわれに止める手立てはない。しかし、これを現場で阻止するために、レンジャーたちはできる限りの手を尽くしている」。
Photograph courtesy LuAnne Cadd, Virunga Gorilla Park
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011101707&expand&source=gnews
武装レンジャー、ニアムラギラ山噴火
National Geographic News
November 17, 2011
コンゴ民主共和国(DRC)にあるアフリカで最も活発な火山、ニアムラギラ山が11月6日に噴火した。戦闘服姿の公園レンジャーの背後では、250メートルもの高さまで溶岩が噴き出している。
希少なマウンテンゴリラで有名なヴィルンガ国立公園は、観光客を呼び込むため、すぐにこの噴火に乗じる策を講じた。今週、関係当局は、火山付近に宿泊用のテントを設営したと発表。安全上、最低限の距離は確保されているという。
「夜空に立ち上る溶岩のダンスは、他に類を見ないほど壮観だ」と、同公園で開発部門の責任者を務めるカイ・ティジーンク・ウィリンク(Cai Tjeenk Willink)氏は話す。 ヴィルンガ国立公園は12年間におよぶ内戦と政情不安の影響にさらされている。現在は360名ほどの武装レンジャーが警備にあたり、密猟者や民兵組織、反政府組織から守っている。ウィリンク氏は、「ここ数年でかなり安全になった」と述べる。
「主に抑止力としての役割を期待しての武器携帯だ。来訪者にはかならず帯同させる。われわれは安全を重視しており、そのための費用は惜しまない」。
Photograph by Cai Tjeenk Willink, Virunga National Park
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011111701&expand&source=gnews
テント設営、ニアムラギラ山噴火
National Geographic News
November 17, 2011
コンゴ民主共和国(DRC)のヴィルンガ国立公園内に設営されたテント(11月12日撮影)。ニアムラギラ山の噴火を一目見ようと訪れた観光客向けに用意された。
この“臨時キャンプ場”の開設期間は噴火が終わるまで。火山活動は数日から数カ月続くとみられる。1989年の噴火は約9カ月続いたが、2010年1月は数日で収まった。
公園当局は、火山見物は基本的に安全だと強調している。「ゴマ火山観測所(OVG)の火山学者からお墨付きを得ている。火口から南へ約1.5キロ離れた場所ならテントを張っても安全だそうだ。もちろん予測不可能な要素もあるので、100%は保証できないが」と、ヴィルンガ国立公園のカイ・ティジーンク・ウィリンク(Cai Tjeenk Willink)氏は話す。
Photograph by Cai Tjeenk Willink, Virunga National Park
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011111702&expand&source=gnews
観光客に期待、ニアムラギラ山噴火
National Geographic News
November 17, 2011
コンゴ民主共和国(DRC)、ニアムラギラ山の噴火を眺めるレンジャー。ヴィルンガ国立公園で2011年11月に撮影。
東部の町ルガリ(Rugari)から徒歩で数時間の場所に、噴火見物の観光客向けテントが設営されている。テントの宿泊代300ドル(約2万3000円)には、北キブ州の州都ゴマからの移動費用(ルガリまで車で約1時間)、共用のテントとマット、毛布の使用料が含まれている。寝袋や雨具、食料と水は自前だ。
コンゴ民主共和国への入国には観光ビザが必要だが、噴火の期間中は発行手続きが簡素化されている。ヴィルンガ国立公園のWebサイトでも受け付け中とのこと。旅行プランの用意も抜かりはない。
Photograph by LuAnne Cadd, Virunga National Park
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011111703&expand&source=gnews
コンゴ大統領選、28日投票
アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の大統領・下院選は28日の投票日を前に、対立陣営や警官隊が入り乱れての衝突と流血が続いている。写真は26日、催涙弾が舞うキンシャサで、警官隊に向かって投石する野党支持者 【AFP=時事】
http://www.jiji.com/jc/p?id=20111127153226-1809846&n=1
噴火で活気づく火山観光、コンゴ民主共和国
2011年11月27日 17:02 発信地:コンゴ民主共和国
【11月27日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)のニアムラギラ(Nyamulagira)山の噴火から3週間が経ち、現地では火山を見学する観光が活発になっている。
ビルンガ国立公園(Virunga National Park)では、ニアムラギラ山から流れる溶岩を見ようと、300ドル(約2万3000円)を払って見学ポイントに向かう火山ファンが増えている。
コンゴ民主共和国は紛争で荒廃。国連(UN)は同国を世界で最も開発の進んでいない国に指定した。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2842670/8132839
赤外線があぶり出す コンゴの「見えない」悲劇
内戦が続くコンゴ(旧ザイール)の現状は言葉で語るにはあまりに複雑だ。過去15年もの間、40以上の武装勢力が多様な利害関係の下、戦闘を繰り広げてきた。忠誠を誓う相手は次々変わり、明確な善悪の区別もない。残されたのは残忍で痛ましい犠牲の数々だ。1年間で発生したレイプは40万件、10年間の死者は540万人。死者数の人口比では、悪名高いダルフール紛争の約10倍にも上る。
写真家リチャード・モスは、通常のフィルムでは捉え切れない繁雑な現場を描くため、斬新な表現法を用いることにした。彼が選んだのは、被写体の反射率によって目に見える色とは別の色を発色させるカラー赤外フィルム。迷彩色で偽装された対象物を発見するため、米軍の依頼を受けて開発されたものだ。肉眼では識別できないものが写真を通して見えるようになる。
これによって写し出されたのは、一面に広がるピンクの大地。その中に、人工物や人物など反射率の異なる対象物がより明確なコントラストで浮かび上がる。それでも彼は、この国の物語を描き切ることはできていないと感じている。それは言葉でも、写真でもすべてを表すことのできないほどの悲劇なのだ。
撮影:リチャード・モス
1980年アイルランド生まれ。米エール大学、英ロンドン大学などで美術を学んだ後に、英文学も学ぶ。アートとフォトジャーナリズムの両手法を用いて写真のジャンルを超え、旧ユーゴ、イラク、コンゴなどの紛争地、イラン、パキスタン、ハイチ、日本の災害など世界の複雑な問題や苦難を写し出す。本作は写真集『INFRA』(米アパチャー社刊)からの抜粋
Photographs by Richard Mosse-Institute, from the book "Infra" published by Aperture and co-published by Pulitzer Center on Crisis Reporting
<2012年3月7日号掲載>
http://www.newsweekjapan.jp/picture/74083.php
心臓発作で試合中に倒れた英サッカー選手、近く練習復帰か
2012.04.12 Thu posted at: 17:14 JST
(CNN) 英国メディアは11日、サッカーの試合中に心臓発作で倒れ一時重体に陥ったイングランド・プレミアリーグのボルトン所属のMFファブリス・ムアンバ選手(24)が順調に回復し、近く練習に復帰する可能性があると伝えた。
地元紙デーリー・ミラーは、同選手は将来の症状再発に備えわきの下に小型の除細動器を埋め込む簡単な手術を受けるとも報じた。
アフリカのコンゴ(旧ザイール)出身のムアンバ選手は3月17日、イングランド協会(FA)カップの対トットナム戦のピッチ上で突然倒れ、心停止状態が78分間も続く危険な状態に陥っていた。この異変を受け国際サッカー界では選手の健康管理の是非をめぐる議論も起きていた。
医師によると、ムアンバ選手は倒れてから1週間もたたないうちに英語やフランス語で冗談を飛ばすほど回復。ボルトンのコイル監督は先週、地元紙テレグラフに対し、ムアンバ選手がベッドから出ていすに座るまでになり、日増しに回復していると明かしていた。医師はその回復ぶりに驚いているとも話していた。
ボルトンが本拠地を置く地域の地元紙は9日、当初は選手としての復帰は無理との懸念が生まれていたものの、その後の検査によって再びピッチに立てることがわかったと報道。心臓病の専門家が症状は長期にわたるものではないと診断し、今週中にも練習を再開出来る可能性があると伝えていた。
同選手はプレミアリーグのアーセナルのユースで育成され、ボルトンに移籍。ゴール数は少ないが、先発選手の一員となっていた。倒れる前は今季のリーグ戦28試合のうち20試合に出場していた。
野生のゴリラが内戦の犠牲者に コンゴ東部で衝突激化
2012.05.14 Mon posted at: 12:31 JST
(CNN) アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)東部で国軍と反政府勢力の戦闘が激化し、絶滅の危機に瀕している野生のマウンテンゴリラの生存が脅かされている。同国北東部にあるビルンガ国立公園が13日に明らかにした。
同公園はアフリカ最古の国立公園で、世界の野生のマウンテンゴリラの約25%が生息している。戦闘が公園内の地域にも広がる中、ゴリラ保護のパトロールに当たる監視員5人のうち2人の採用枠が埋まらない状況だという。
同公園の森林警備責任者は、「砲撃の危険にさらされるゴリラのことは非常に心配だが、戦闘地域からの避難を余儀なくされているスタッフの身の安全にも配慮しなければならない。戦闘が収まり次第、戻ってゴリラをチェックする」と述べた。状況が改善するまで観光客の立ち入りも禁止する。
マウンテンゴリラはコンゴとルワンダ、ウガンダにまたがる山間部に生息し、野生の個体数は800頭を切っている。ビルンガ国立公園の生息数は約200頭といわれる。
コンゴでは長年に及ぶ紛争や飢えなどによりこれまでに数百万人が死亡し、東部では反政府勢力の攻撃が続いている。国際社会が安定化に向けた多額の資金援助を行っているが、平和の実現には至っていない。
マウンテンゴリラは食用として捕獲されることは少ないが、密猟者が別の動物の捕獲を目的に仕掛けたわなにかかり大けがをしたり死んだりすることがある。また、はく製として売る目的で密猟の対象となることもある。
コンゴ民主共和国:ヌタガンダ将軍を隣国ルワンダ軍が支援
毎日新聞 2012年06月05日 20時23分(最終更新 06月05日 20時37分)
【ヨハネスブルク服部正法】国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(本部・ニューヨーク)は3日、アフリカ中部コンゴ民主共和国の東部で政府軍と交戦を続けている武装組織リーダーで国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているヌタガンダ将軍に対し、隣国ルワンダ軍の当局者が武器や新兵などを提供し、支援していることが判明したとの内容の報告書を公表した。ルワンダは否定しているが、今後議論を呼びそうだ。
報告書によると、ルワンダ軍当局者が将軍側にカラシニコフ自動小銃や機関銃、高射砲などを提供。200~300人の新兵徴集も行った。将軍らのルワンダ入国を度々許可したとも指摘。同団体のウーデンバーグ上級調査員は「戦争犯罪容疑者を支援し、かくまってきたルワンダ軍当局者の役割は看過できない」と批判している。
ルワンダでは94年、軍を主導したフツ人がツチ人を殺害した「ルワンダ大虐殺」が発生。現在はツチ人が政府を主導している。ツチ系組織幹部だったヌタガンダ容疑者は少年兵の徴集と使用の疑いで06年、ICCが逮捕状を発行した。コンゴ軍の将軍となったが、今年3月、軍から離脱して蜂起し、コンゴ軍と戦闘を続けている。
国際刑事裁判所が初の量刑…武装勢力元指導者に
【ブリュッセル=工藤武人】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は10日、コンゴ民主共和国北東部での民族紛争に絡み、戦争犯罪の罪で3月に有罪判決を下した武装勢力の元指導者トマス・ルバンガ被告(51)に禁錮14年を言い渡した。
戦争犯罪などを犯した個人を裁く初の常設裁判所として2002年に設置されたICCが、量刑を言い渡したのは初めて。ICCは2審制で、ルバンガ被告は控訴できる。
(2012年7月10日19時19分 読売新聞)
ICC:コンゴ元武装指導者に禁錮14年 少年兵徴用
毎日新聞 2012年07月10日 19時06分
【ブリュッセル斎藤義彦】国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は10日、コンゴ民主共和国の元武装勢力指導者トマス・ルバンガ被告(51)に対し、戦争犯罪(少年兵徴用)などの罪で禁錮14年の量刑を言い渡した。今年3月に有罪判決が下されていた。02年にICCが設立されて以来初の判決。
フルフォード裁判長は10日、「被害者に対する損害」、特に「(徴用された)少年の弱い立場」を考慮して量刑を決めたと述べた。判決によると、ルバンガ被告はコンゴ民主共和国や周辺国を巻き込んだ紛争で、02年9月から03年8月にかけ、15歳未満の少年を、自ら司令官を務める武装集団「コンゴ愛国者解放戦線」(FPLC)などに徴兵、志願させ、戦闘に参加させた。
ウガンダの隣国コンゴでもエボラ出血熱発生、10人が死亡 WHO
2012.08.22 Wed posted at 09:46 JST
(CNN) 世界保健機関(WHO)は21日、アフリカのコンゴ(旧ザイール)でエボラ出血熱のため10人が死亡したと発表した。
WHOによれば、20日の時点で同国東部のオリエンタル州で2人の感染が確認され、13人に感染の疑いがあるとされていた。死者10人のうち8人は同州イシロ地区の患者で、うち3人を医療従事者が占めるという。
同国保健省は特別チームを立ち上げて感染対策に乗り出し、WHOや国連児童基金(ユニセフ)、国境なき医師団、米疾病対策センター(CDC)の協力を得て対応に当たっている。
オリエンタル州と国境を接する隣国のウガンダでは、7月初旬以来、24人がエボラ出血熱に感染または感染した疑いがあり、このうち16人が死亡。衛生当局が対応に乗り出し、WHOは同国と国境を接する各国に対して警戒を呼びかけていた。ウガンダで感染が確認されたのは、8月4日に隔離された患者が最後だという。
WHOによれば、コンゴとウガンダで発生したエボラ出血熱はそれぞれウイルス株が異なることから、関係はないとみられる。エボラ出血熱のウイルスには5種類の株が存在する。いずれも感染力が高く、体液などを通じて身体感染する。
エボラ出血熱のウイルスは1976年にコンゴで初めて見つかった。感染すると発熱、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛などの症状が出て、口腔部や消化管からの出血を伴うこともある。
エボラ熱の死者10人に コンゴ
2012/8/23 19:56
世界保健機関(WHO)は23日までに、コンゴ(旧ザイール)北東部の東部州で発生したエボラ出血熱で、10人が死亡したことを明らかにした。ほかに5人が感染したとみられるという。
コンゴ政府やWHO、米疾病対策センター(CDC)などが協力して対応に当たっている。コンゴの隣国ウガンダ西部でも7月にエボラ出血熱が発生して16人が死亡したが、関連はないとみられている。(ナイロビ=共同)
コンゴで新種のサル発見、大きな目と黄金色の毛が特徴
2012.09.13 Thu posted at 11:46 JST
ケニア・ナイロビ(CNN) 米国の研究チームがアフリカのコンゴ(旧ザイール)で新種のサルを発見したとして、12日の米科学誌プロスワンに論文を発表した。サルの新種は過去28年で2種類しか確認されていないという。 見つかったのはコンゴ中部ロマミ盆地の森林に生息するオナガザルの一種で、大きな目とピンク色の顔、ふさふさした黄金色の毛を持つ。体型や大きさは東部に生息するフクロウのような顔のオナガザル「フクロウグエノン」に似ているが、外見に大きな違いがあるという。
発見のきっかけは、コンゴの森林を調べていた調査団が、近隣の集落で見たことのないサルが民家につながれているのを見つけたことだった。森で母ザルがハンターに殺された子ザルを、地元の少女が引き取り、ペットとして飼っていたという。少女の父親によれば、このサルは地元の人たちの間で「レスラ」と呼ばれ、ハンターにはよく知られた存在だという。
研究チームは鳴き声の録音や組織採集、生態観察などの現地調査と並行して、遺伝学、人類学的な検証や、頭がい骨の形状の比較などを実施し、3年がかりの研究を経て新種と断定した。
レスラが生息している森林はこれまでほとんど学術調査の対象になったことがなく、今後も科学的に重要な発見が期待できるという。しかし伐採や狩猟によって原生林が脅かされているのが現状で、研究チームはレスラを象徴として、この地域の森林保護を訴えていきたい意向だ。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35021707.html?tag=top;mainStory
反政府勢力が攻勢=国連部隊が攻撃-コンゴ東部
時事通信 11月19日(月)8時47分配信
【ゴマ(コンゴ)AFP=時事】アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)で、反政府武装勢力「M23(3月23日運動)」が東部の主要都市ゴマに向けて侵攻、同国に展開する国連平和維持部隊は18日、ヘリコプターからM23の部隊に攻撃を加えた。しかし、M23はゴマの空港に迫っている。政府軍や住民はゴマから避難、治安悪化の懸念が強まっている。
M23は同国の少数民族ツチ族系の反政府武装勢力、人民防衛国民会議(CNDP)の元兵士らで構成。2009年3月23日の政府とCNDPとの和平交渉が失敗したことを受け、結成された。
今回の戦闘は、市民に残虐行為を行っているとして、国連と米国がM23のリーダーに制裁を科した2日後の15日から激化。国連安保理は17日、緊急の非公式協議を開き、侵攻をやめるよう求めた。
コンゴの反政府勢力、州都を掌握
2012/11/21 12:41
【バマコ(マリ)=共同】コンゴ(旧ザイール)からの報道によると、同国東部の北キブ州の反政府武装勢力「3月23日運動(M23)」が20日、州都ゴマから政府軍を撃退、ゴマを掌握した。国際紛争に発展した1998年からの内戦が2003年に終結した後、反政府勢力のゴマ進攻は初めて。情勢悪化に国際的な懸念が高まっている。
国連安全保障理事会は20日、M23を強く非難しゴマからの即時撤退を求める決議案を採択した。
戦闘で政府軍兵士ら10人以上が死亡したとの情報がある。略奪が起き、数千人が隣国ルワンダ側に逃れた。ゴマに駐留する約1500人の国連平和維持活動(PKO)部隊は権限がないとして20日は介入しなかった。
M23は07~09年に東部で政府軍と対立した民族ツチ系の戦闘員らで構成。同じツチ系のルワンダ政府などから武器供給を受けていると国連の報告書が指摘したが、ルワンダ政府は否定している。
情勢悪化を受け、コンゴ、ルワンダ両国大統領は20日、会談のためウガンダを訪問。ロイター通信によると、フランスのファビウス外相は同日、PKO部隊の権限の見直しが必要と述べた。
コンゴ東部はレアメタル(希少金属)が豊富で、98年以降の内戦は資源利権が絡み周辺国が介入、数百万人が死亡した。国連報告書は、M23がコンゴから密輸された鉱物資源を扱うルワンダの貿易業者の資金援助を受けていると指摘、今回の紛争も資源利権が背景にあるとみられている。
コンゴ反政府勢力に撤退要求 アフリカ3カ国
2012/11/22 11:02
【セグ(マリ南部)=共同】コンゴ(旧ザイール)、ルワンダ、ウガンダの3カ国大統領は21日、コンゴ東部の北キブ州の州都ゴマを20日に掌握した反政府武装勢力「3月23日運動(M23)」に対し、ゴマから即時撤退するよう求めた。ゴマ情勢の悪化を受けて開かれたウガンダでの緊急会談後に声明を出した。ロイター通信などが伝えた。
一方、M23は北キブ州に隣接する南キブ州の州都ブカブに通じる町を掌握、ブカブに攻め入る構えを示している。AP通信によると、ゴマでは3千人近い政府軍兵士と警察官がM23に投降した。
国連の報告書は、ルワンダとウガンダがM23に武器供給などの支援を行っていると指摘したが、両国は否定。ルワンダのカガメ大統領は21日、M23はコンゴの国内問題だと語った。
M23は2007~09年に東部で政府軍に対立した民族ツチ系の戦闘員らで構成され、政府軍に一時加わった後、約束された待遇や地位が与えられないとして今年4月に蜂起した。コンゴ政府はM23との交渉を拒否している。
ブカブでは21日、政府軍や国連平和維持活動(PKO)部隊がゴマを守れなかったことに住民が抗議行動を起こし、与党の事務所が焼かれた。
コンゴ東部で戦闘続く ウガンダで首脳会議開催へ
2012.11.23 Fri posted at 16:01 JST
(CNN) アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)では22日、東部の要衝の地サケを制圧しようとする反政府武装勢力「M23」と政府軍の戦闘が続いた。M23は東部の主要都市ゴマを20日に制圧している。 M23の政治指導者ジャンマリー・ルニガ・ルゲレロ氏は同日、ウガンダのムセベニ大統領の求めに応じて同国の首都カンパラを訪れた。M23の関係者によれば、ムセベニ大統領はコンゴ危機に終止符を打つことを目指した周辺諸国の首脳会議を24日に開催する意向だという。
コンゴのカビラ大統領とルワンダのカガメ大統領も、カンパラで24日に始まる大湖地域国際会議(ICGLR)出席のため同地を訪れている。 英国のシモンズ・アフリカ担当外務副大臣は22日、ルワンダの首都キガリに到着し、声明を発表。「コンゴの正統な政府を追放しようとする試みなどあってはならない」と述べるとともにコンゴ政府に対しては「紛争の原因に対処する」ことを求めた。
国際援助団体のオックスファムは22日、ゴマ制圧により「人道的危機が新たな段階に達する差し迫った恐れがある」と指摘。推定で12万人が緊急援助を必要としており、人道援助も受けられないまま戸外や学校などの施設で寝泊まりしている人も多いという。
サケで取材をしている記者は、家財道具を持ってゴマへ脱出する人々で道はあふれていると伝えた。現地でも情報は錯綜しており、戦いの当事者が何者で、現在サケがどの勢力下にあるのかも分からない状態だという。
2012年11月25日1時8分
コンゴ反政府勢力に周辺国が撤退要請 14万人が避難
【ゴマ〈コンゴ東部〉=杉山正】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)で反政府武装組織「M23」が東部の主要都市ゴマなどを制圧した問題で、周辺国の首脳が24日、ウガンダ首都カンパラに集まり、対応を協議した。M23側にゴマからの撤退と、戦闘の停止を求める共同声明を出した。
ウガンダからの報道によると、協議には、コンゴのカビラ大統領のほか、ケニア、タンザニア、ウガンダの各大統領が出席。武器などの支援をしていると国連に非難されているルワンダのカガメ大統領は欠席した。協議には参加していないが、M23の代表もカンパラ入りしており、何らかの話し合いが持たれる見込み。
コンゴでは、今月20日にM23がゴマを制圧。ゴマ周辺では約14万人の市民が戦闘を逃れて避難している。
コンゴ反政府勢力、ゴマから撤退の動き
2012.11.28 Wed posted at 17:18 JST
(CNN) アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)で主要都市の北キブ州ゴマを占拠していた反政府武装勢力「M23」は、27日夜までに同市からの撤退を開始したとみられる。国連で平和維持活動(PKO)を担当するエルベ・ラズース事務次長が米ニューヨークの国連本部で語った。
ラズース氏は撤退の動きについて「すでに夜遅い時間なので、明朝確認する必要がある」と述べた。
M23は先週ゴマに侵攻。アフリカ連合(AU)や周辺諸国が26日深夜までに撤退するよう求めたが、応じていなかった。M23の政治指導者ジャンマリー・ルニガ氏は27日の会見で、政府側との交渉が始まって要求が認められるまではゴマにとどまると主張した。また、カビラ大統領が交渉に応じない場合は首都キンシャサに攻め込んで政権を打倒すると宣言していた。政府軍とM23はともに同市西部に兵力を結集し、衝突の懸念が強まっていた。
近隣諸国の指導者らはウガンダで開かれた大湖地域国際会議(ICGLR)で、交渉開始の条件としてM23にゴマから北へ20キロ以上のラインまで後退し、戦闘行為を完全に停止するよう求める声明を出した。ICGLRの停戦案はM23に対し、27日正午までに撤退を始めて48時間で完了するよう求めていた。
コンゴのオマランガ通信・メディア相はCNNとのインタビューで、M23の行動は「実に子どもじみている」と批判。「何を目指しているのかも不明で、交渉の意思があるとは思えない」「ゴマで略奪行為を繰り返している」と述べた。オマランガ氏はさらに、PKO部隊の役割にも懐疑的な見方を示した。
ベン・アフレック、米上院選の出馬否定 マサチューセッツ州
2012.12.27 Thu posted at 16:37 JST
(CNN) 米人気俳優兼監督のベン・アフレックさんは27日までに、オバマ大統領が政権2期目の次期国務長官に指名したジョン・ケリー上院議員(民主党)の後任議員を選ぶマサチューセッツ州の上院選に出馬する考えはないことを明らかにした。
アフレックさんは交流サイト「フェイスブック」で、「マサチューセッツと米国の政治システムを愛しているが立候補はしない」と述べた。また、上院組織の外側から自らの政治信条の実現を目指していくとも語った。
新たな国務長官の就任には上院の合意が必要だが、ケリー氏の承認は確実視されている。アフレックさんの政界進出については、米CBSテレビとの最近の会見で連邦議会選挙への出馬の可能性について明確に否定しなかったことから憶測が強まっていた。
番組では、「米国の政治プロセスが非常に好きだし称賛もしている。しかし、自分の政治的将来について憶測しくたくない」と指摘。その上で、政治に関与することは好きだが、現在は政府の外側で活動することに非常に満足していると述べた。
アフレックさんは国内紛争が続くアフリカ中央部、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の社会経済開発問題で政策を提言するほか、退役兵士への支援や飢餓(きが)対策などの米国内問題でも活動している。旧ザイール問題では最近、米上院情報特別委員会に出席し証言していた。
PKOに無人偵察機導入へ、今春にもコンゴで
【ニューヨーク=柳沢亨之】国連が平和維持活動(PKO)に初めて無人偵察機を導入する方向で調整に入ったことがわかった。
監視能力を向上させ、紛争下の「市民保護」を強力に進めるのが狙いで、早ければ今春にもアフリカ中部コンゴ民主共和国のPKOで使われる見通しだ。
外交筋によると、潘基文(パンギムン)国連事務総長は昨年12月27日、国連安全保障理事会に書簡を送付。コンゴ東部の反政府武装勢力「3月23日運動(M23)」への武器密輸などが続く対ルワンダ国境地帯監視のため国連のコンゴPKOに無人偵察機3機を導入する意向を示した。
国連PKO局は今月8日の安保理非公開協議で、既にコンゴ政府の合意を得たことを指摘。理事国から強い反対はなく、ラズースPKO局長は「(無人偵察機導入を)進めることにする」と明言した。コートジボワールPKOでも導入が検討されているという。
(2013年1月13日10時19分 読売新聞)
コンゴ東部和平へ協定調印
nikkei.com
2013/2/25 10:19
【ナイロビ=共同】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)と周辺10カ国は24日、紛争が続いてきたコンゴ東部の和平に向けた協定に調印した。AP通信などが伝えた。同国東部の主要都市ゴマを昨年後半に一時制圧した反政府勢力「3月23日運動(M23)」を支援しているとされるルワンダとウガンダも含まれる。
協定は国連主導で作成され、コンゴの内政に干渉しないことや武装勢力を支援しないことも盛り込まれた。周辺国はコンゴ東部への新たな部隊派遣も検討している。
エチオピアで開かれた調印式には、ルワンダのカガメ大統領や国連の潘基文事務総長らが出席した。
コンゴ東部は地下資源が豊富で、資源利権などをめぐり1990年代から紛争が繰り返されてきた。ルワンダなどはM23への支援を認めていない。
asahi.com 2013年3月19日17時3分
コンゴ武装勢力幹部、ルワンダの米大使館に駆け込み
米国務省は18日、国際刑事裁判所(ICC)に戦争犯罪容疑で指名手配されているルワンダ出身のボスコ・ヌタガンダ将軍が、ルワンダの首都キガリの米大使館に駆け込んだことを明らかにした。国際刑事裁判所への身柄の移送を求めているという。
ヌタガンダ将軍はコンゴ民主共和国(旧ザイール)で活動した武装勢力の幹部。米大使館員が事情を聞く一方、ルワンダ政府など関係国と対応を協議しているという。(ワシントン)
asahi.com 2013年03月29日18時45分
コンゴPKO、「武力部隊」派遣へ 国連安保理決議
【ニューヨーク=春日芳晃】国連安全保障理事会は28日、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)で市民や人道支援要員の保護にあたる国連平和維持活動(PKO)、国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)に、武力を行使して反政府武装勢力を強制的に武装解除させる部隊を加える決議案を全会一致で採択した。
決議では軍事措置を定める国連憲章第7章下での活動と明記。同様の「平和執行」型PKOは1990年代のソマリア以来となる。採択後、ラズース国連事務次長(PKO担当)は「部隊は目的を絞った攻撃を実行でき、その点では初めてとなる」と説明した。PKOで初めてとなる無人偵察機を使った国境監視も認められた。
現在、MONUSCOは軍事要員約2万人。決議で新たに加わる部隊は歩兵3個大隊や砲兵大隊で、数千人規模。南アフリカやタンザニアなどアフリカ諸国が派遣する見通しだ。
安保理関係者の間には国連が紛争当事者になることへの懸念や、戦闘が拡大・激化した場合に対応できるのか疑問視する声も強い。そのため、今回は「例外措置で、前例にはしない」とする文言も盛り込んだ。
コンゴPKO、攻撃を容認 従来原則から踏み込む
nikkei.com
2013/3/29 9:50
【ニューヨーク=共同】国連安全保障理事会は28日、武装勢力の活動による混乱が続くコンゴ(旧ザイール)に展開する国連平和維持活動(PKO)の任務を拡大し、武装勢力に対する攻撃を認める決議を全会一致で採択した。PKOの任務を遂行するため、部隊への攻撃を繰り返す武装勢力に対抗し「無力化と武装解除」を行うことを目的としている。
PKOに「平和の強制執行」の任務が与えられるのは1990年代のソマリア以来。PKOの武力行使はこれまで自衛や文民保護目的が原則だったのに比べ、踏み込んだ権限が与えられた。一部理事国の懸念もあり、決議には「例外的」「前例としない」との文言が盛り込まれた。
決議は国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)に「武装集団の拡大を防ぎ、無力化し、武装解除するため」として武力介入の部隊を設置すると規定。「目的を絞った攻撃行動を実行する」とした。
コンゴPKOに攻撃認める決議 国連安保理、全会一致で採択
nikkei.com
2013/3/29 23:23
【ニューヨーク=共同】国連安全保障理事会は28日、武装勢力の活動による混乱が続くコンゴ(旧ザイール)に展開する国連平和維持活動(PKO)の任務を拡大し、武装勢力に対する攻撃を認める決議を全会一致で採択した。PKOの任務を遂行するため、部隊への攻撃を繰り返す武装勢力に対抗し「無力化と武装解除」を行うことを目的としている。
PKOに「平和の強制執行」の任務が与えられるのは1990年代のソマリア以来。PKOの武力行使はこれまで自衛や文民保護目的が原則だったのに比べ、踏み込んだ権限が与えられた。一部理事国の懸念もあり、決議には「例外的」「前例としない」との文言が盛り込まれた。
決議は国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)に「武装集団の拡大を防ぎ、無力化し、武装解除するため」として武力介入の部隊を設置すると規定。「目的を絞った攻撃行動を実行する」とした。
国連のラズースPKO局長(事務次長)は採択を受け「ひどい状況の根本原因に対処する重要な決議」と評価。「目標を絞った上での平和の強制執行という任務は初めて」としたほか、部隊に武装勢力への「抑止力」となる効果も期待した。
武力介入部隊は3個歩兵大隊などからなり、ラズース氏は南アフリカ、タンザニア、マラウイが派遣する見通しとした。
コンゴ民主共和国:PKOに戦闘部隊創設 安保理決定
毎日新聞 2013年03月29日 14時38分
【ニューヨーク草野和彦】国連安全保障理事会は28日、アフリカ中部コンゴ民主共和国で平和維持活動(PKO)として展開している国連コンゴ安定化派遣団内に、反政府武装勢力の掃討を目的とした戦闘部隊を創設する決議案を全会一致で採択した。一つのPKOの枠組み中で、市民保護など伝統的な活動を行う部隊と戦闘部隊が「同居」するのは国連史上初の試みとなる。
コンゴ東部では、政府軍の一部が離反して結成した「3月23日運動(M23)」など反政府武装勢力が活発化しており、治安悪化や国内避難民の増加が深刻化している。決議は、戦闘部隊の任務について「武装勢力の拡大防止と武装組織の無力化と武装解除」としている。
戦闘部隊は、安定化派遣団の定員約2万人の枠内で創設され、3000人規模が想定されている。3個の歩兵大隊で構成され、南アフリカ、タンザニア、マラウイから派遣される見通しで、当面の任期は1年間。
戦闘部隊創設を巡って安保理内では、安定化派遣団に要員を出しているグアテマラとパキスタンが、派遣団そのものが武装勢力の攻撃対象になりかねないことを懸念。一方で、コンゴ国軍やアフリカ諸国による多国籍軍に武装勢力の掃討を期待するのは能力的に無理で、今回の措置がとられることになった。
asahi.com 2013年4月12日2時48分
アンジー、G8飛び入り 会見で「性暴力反対」訴え
【ロンドン=伊東和貴】ロンドンで開かれた主要8カ国(G8)外相会合は11日、紛争地での性的暴力を防止するための取り組みを強化することで合意した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使の米女優アンジェリーナ・ジョリーさんが駆けつけ、被害者の支援を訴えた。
G8の数カ国が、紛争地で強姦(ごうかん)されるなどした女性らを支援するため約3550万ドル(約35億円)を拠出すると決定。内戦が続くシリアやアフリカ中部コンゴが対象となる見通しだ。
ジョリーさんは議長国・英国のヘイグ外相とともに会見し「何十万人もの女性や子どもが紛争下で性暴力を受けているのに、世界は防げないでいる。被害者の声が反映された」と述べ、G8の取り組みを歓迎した。
asahi.com 2013年5月10日1時3分
コンゴ軍が少女ら130人強姦 国連、軍の腐敗報告
【ニューヨーク=真鍋弘樹】アフリカ中部コンゴで、同国軍の兵士が、成人女性や少女ら少なくとも130人を強姦していたことが8日、国連の報告書でわかった。同国では反政府武装組織による紛争が続いているが、正規軍の腐敗も問題となっている。
報告書によると、反政府勢力「M23」と戦闘していたコンゴ軍の兵士らが昨年11月、同国東部で2日間に成人女性97人、未成年33人を強姦。多くは複数犯で、被害者には6歳の少女も含まれていた。民家の略奪も横行したという。
国連は、コンゴに国連平和維持活動(PKO)の国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)を送り、人道支援や、同国軍のサポートを行っている。
コンゴ民主共和国:PKO初 戦闘部隊を導入 特別副代表
毎日新聞 2013年06月24日 07時38分(最終更新 06月24日 07時58分)
【キンシャサ服部正法】アフリカ中部コンゴ民主共和国で展開する国連平和維持活動(PKO)、「国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)」のアブダラ・ワフィ国連事務総長特別副代表が21日、キンシャサの本部で毎日新聞と単独会見した。MONUSCOは従来の「平和維持」に加え、武装組織の掃討を任務とする戦闘部隊を導入。ワフィ副代表は「7月末には全兵員・装備がそろって作戦遂行能力が完全に整うと期待している」と述べ、本格的な作戦の開始に向け大詰めの段階にあるとの認識を示した。
コンゴでは、東部で武装組織が多数割拠して住民への攻撃が後を絶たず、国内避難民も多く発生している。
昨年11月には、政府軍から離反した兵士らによる武装勢力「3月23日運動(M23)」が攻勢を強め、東部の主要都市ゴマを一時制圧。この際介入しなかったMONUSCOは国内外から批判にさらされた。
このため、国連安全保障理事会は今年3月、戦闘部隊を創設する決議案を全会一致で採択した。PKOの枠組みの中に戦闘部隊が加わるのは国連史上初。
戦闘部隊「介入旅団」は3000人規模で、南アフリカ、タンザニア、マラウイの部隊で構成される。コンゴ政府はM23と和平交渉を続けているが先行きは不透明だ。
ワフィ副代表は「武装組織を無力化し武器を捨てさせねばならない。武装組織の解体を確実にするための行動を取る」と、攻撃への覚悟を示す一方「コンゴ軍の緊急即応部隊の準備が整えば、任務を引き継ぐ」と、戦闘部隊の早期撤収の意向も示唆した。
国連は1990年代にソマリアでのPKOに平和を強制執行する機能を与えたが、兵士が武装勢力に殺されるなどして失敗した。こうした懸念についてワフィ副代表は「ソマリアとは状況が異なる。介入旅団による無力化などが成功すれば、状況は前進すると信じる」と述べるにとどまった。
asahi.com 2013年6月25日23時8分
紛争地の性暴力「恥ずべき現実」 アンジー、国連で訴え
【ニューヨーク=春日芳晃】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使の女優アンジェリーナ・ジョリーさんが24日、紛争下の性暴力防止を協議する国連安全保障理事会の会合に出席し、レイプ被害の根絶を安保理の優先課題として取り組むよう訴えた。
ジョリーさんは、UNHCR特使として紛争地などを訪問する中で、アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)で5歳女児、ヨルダンではシリア難民女性のレイプ被害者に出会ったと語り、レイプは「戦争の道具」として家族や共同体を破壊するために使われており、「悲惨で恥ずべき現実だ」と非難した。
そのうえで、安保理をはじめとする国際社会はレイプ被害の深刻さをしっかり認識すべきだと呼びかけ、「こうした犯罪は紛争中に起こっても仕方ないから起こるのではなく、国際社会が容認しているから起こる。安保理が優先課題に掲げれば改善を望めるはずで、そうしない限り悲劇は止まらない」と力説した。
コンゴ民主共和国(RDC)は、農業分野に57億ドルを引き寄せようとしている
2013年7月15日、月曜日
ジュンヌ・アフリック(協力、ブルームバーグ)
コンゴ民主共和国(RDC)は、農業計画に対する外国の関与を制限している今の法律を変えようとしている。これはこの国が農業発展計画の枠内に57億ドルの投資を引き寄せようとしていることに際して下された決定である。
2013年7月15日 標準時午後5時の知らせ-フェロニアの反応
必要が法律を作る。コンゴ民主共和国は、年間6%の成長が期待される農業発展計画に57億ドルの投資を集めようとしている。しかしこの金額の15%しか獲得出来ず、農務省は農業所有権に関する法律を緩和する決定をした。農業所有権はとりわけ、コンゴの市民あるいは企業が、農業計画の50%以上を保持することを求めている。《もしかしたら現れる投資家を安心させるため》の過程で、この経営参加は20%まで下げられるかもしれない。
この発表に、カナダのフェロニア・グループ-RDCでもっとも重要な土地所有者の1つ-は、検討中のこの新しい規則が自分たちのところにも適用されるのではないかという不安をインターネットサイトに載せている。ブルームバーグの速報には、フェロニアは、コンゴ当局の情報を確かめられなかったと認めている。ブルームバーグによれば、《この規則は、過去に遡って適用されるものではない》と、農務大臣ジャン・クリソトム・ヴァハムウィチは認め、《投資家には保証が必要だ》と付け加えた。
個人投資家
大臣によれば、この開発計画は農業部門の年6%成長を目指している。政府は、投資をさらに募るために9月に会議を開催する予定だ。《借款はしたくありません。個人投資を求めています。この国に投資するための資本金を持っている人々です。》
アフリカ開発銀行の資料によれば、RDCの農業は、年間国内総生産(PIB)156億ドルの内およそ22%を占めている。RDCは、大臣の言葉を使えば、可能性は大きいが"持続的でない"鉱業を引き継ぐのは農業部門だと考えている。さらに、コンゴ政府は2018年までにこの国の飢饉を半減させるために、農業に投資したいと、説明した。
国連世界食糧農業機関によれば、このサブサハラ・アフリカでもっとも大きな国RDCは現在、8000万ヘクタール以上ある可耕地の10%足らずしか使用していない。【翻訳:長島順子、AJF】
La RDC veut attirer 5,7 milliards de dollars dans l’agriculture
コンゴPKO:武装解除なしなら武力行使も 反政府勢力に
毎日新聞 2013年07月31日 12時01分(最終更新 07月31日 12時24分)
【ニューヨーク草野和彦】アフリカ中部コンゴ民主共和国で国連平和維持活動(PKO)を展開している国連コンゴ安定化派遣団は30日、反政府武装勢力に対し、現地時間来月1日午後4時までの武装解除を求める声明を出した。国連側の求めに応じない場合は「武装解除のために、武力行使を含む必要なあらゆる措置をとる」と攻撃開始を予告した。
国連コンゴ安定化派遣団に約3000人の戦闘部隊が新たに組み込まれ、既に部隊展開への準備は完了している。PKOの枠組みで平和の強制執行が行われれば、1992年にPKOを派遣し、翌93年に武力行使を認めたソマリア以来となる。
コンゴ東部の主要都市ゴマやサケでは、政府軍から離反した兵士らが組織した「3月23日運動(M23)」などの武装勢力が無差別攻撃を展開。派遣団は、両都市周辺に市民保護のための「安全区域」の設定を目指す。声明では、期限後に政府軍以外で武器を携帯する者は「市民への差し迫った脅威とみなす」として、攻撃対象になると警告した。
M23の攻勢は昨年から始まり、一時はゴマを制圧。住民らはM23に対する政権や国連の対応が不十分だとして、ゴマなどで抗議活動が起きていた。国連によると、コンゴ国内の避難民は260万人、食糧や緊急支援が必要な国民は640万人に上る。
◇コンゴ民主共和国
ベルギーの植民地だったが、1960年にコンゴ共和国として独立。直後に「コンゴ動乱」と呼ばれる内乱が起き、65年にクーデターでモブツ大佐が実権を握った。モブツ政権は国名をザイールに変更し長期独裁を敷いたが、97年に反政府勢力が首都を制圧し政権が崩壊。現国名に変わった。その後、武装勢力の蜂起や周辺国の介入が続き国際紛争に発展。2003年の内戦終結後も不安定な情勢が続き、12年11月には「3月23日運動(M23)」が東部ゴマを一時制圧した。コバルトなどの豊富な地下資源を巡り隣国ルワンダとウガンダがM23を軍事支援していたとされる。
コンゴ民主共和国:国連PKO、反政府勢力に攻撃予告 武装解除を要求
毎日新聞 2013年07月31日 東京夕刊
【ニューヨーク草野和彦】アフリカ中部コンゴ民主共和国で国連平和維持活動(PKO)を展開している国連コンゴ安定化派遣団は30日、反政府武装勢力に対し、現地時間来月1日午後4時までの武装解除を求める声明を出した。国連側の求めに応じない場合は「武装解除のために、武力行使を含む必要なあらゆる措置をとる」と攻撃開始を予告した。
国連コンゴ安定化派遣団に約3000人の戦闘部隊が新たに組み込まれ、既に部隊展開への準備は完了している。PKOの枠組みで平和の強制執行が行われれば、1992年にPKOを派遣し、翌93年に武力行使を認めたソマリア以来。コンゴ東部の主要都市ゴマやサケでは、政府軍から離反した兵士らが組織した「3月23日運動(M23)」などの武装勢力が無差別攻撃を展開している。派遣団は、両都市周辺に市民保護のための「安全区域」の設定を目指す。声明では、期限後に政府軍以外で武器を携帯する者は「市民への差し迫った脅威とみなす」として、攻撃対象になると警告した。
M23の攻勢は昨年から始まり、一時はゴマを制圧。住民らはM23に対する政権や国連の対応が不十分だとして、ゴマなどで抗議活動が起きていた。国連によると、コンゴ国内の避難民は260万人、食糧や緊急支援が必要な国民は640万人に上る。
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■ことば
◇コンゴ民主共和国
ベルギー植民地だったが、1960年にコンゴ共和国として独立。直後に「コンゴ動乱」と呼ばれる内乱が起き、65年にクーデターでモブツ大佐が実権を握った。モブツ政権は国名をザイールに変更し長期独裁を敷いたが、97年に反政府勢力が首都を制圧し政権が崩壊。現国名に変わった。その後、武装勢力の蜂起や周辺国の介入が続き国際紛争に発展。2012年11月には「3月23日運動(M23)」が東部ゴマを一時制圧した。コバルトなどの豊富な地下資源を巡り隣国ルワンダとウガンダがM23を軍事支援していたとされる。
旧ザイールで子ども兵士82人を救出、最年少の8歳児も
cnn.co.jp
2013.08.18 Sun posted at 14:38 JST
(CNN) アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)で平和維持活動に当たる国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)は18日までに、同国南東部で活動する武装勢力から計82人の「子ども兵士」を救出したと発表した。
子ども兵士の年齢は最年長で17歳で、最年少では8歳児だった。過去半年内にいずれも徴兵されたという82人には少女13人も含まれる。
MONUSCOの16日の声明によると、救出活動は南東部カタンガ州で今月11日から児童保護団体などが行った。82人のうち40人は両親と再会したという。
同派遣団の声明によると、カタンガ州などに拠点がある武装勢力から救出された子どもは今年これまで計163人で、うち22人が少女。
旧ザイール東部は鉱物資源が豊富で、隣国のウガンダやルワンダを巻き込んだ政治問題や少数民族絡みの武力紛争が長年続いている。国連によると、紛争で自宅などを失った避難民は260万人で、食糧などの緊急支援が必要な住民は640万人に達する。
MONUSCOの平和維持活動では約2万人の兵士も配備されている。
コンゴ民主共和国:国連部隊と反政府武装組織が初交戦
毎日新聞 2013年08月24日 10時56分(最終更新 08月24日 11時01分)
【ヨハネスブルク服部正法】アフリカ中部コンゴ民主共和国からの報道によると、東部の主要都市ゴマ近郊で23日、国連の戦闘部隊と反政府武装組織「3月23日運動(M23)」が交戦した。武装勢力掃討目的で新たに展開している国連の戦闘部隊との衝突は初めてで、M23との戦闘は今後拡大する可能性もある。
前日22日に起きたコンゴ政府軍とM23の交戦で、住民数人が死亡したことを受け、国連戦闘部隊が介入した。死傷者が出ているかなどについては分かっていない。
コンゴ東部では武装勢力が多数割拠し、治安が極度に悪化していた。国連安全保障理事会は今年3月、以前から活動を続けてきたコンゴでの国連平和維持活動(PKO)部隊に戦闘部隊を加えることを決議。PKO史上初の試み。南アフリカ、タンザニア、マラウイの部隊約3000人で構成され、部隊配置を進めていた。
M23は昨年11月にゴマを一時制圧。隣国ルワンダの支援が指摘されているがルワンダは否定している。
コンゴ反政府勢力撤退も、火種くすぶる主要都市ゴマ
AFP BB News
2013年09月08日 09:50 発信地:ゴマ/コンゴ民主共和国
【9月8日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)の反政府武装勢力「M23(3月23日運動)」が、政府軍との激戦地となった同国東部・北キブ(North Kivu)州の州都ゴマ(Goma)から撤退したが、その後も学校爆破が続くなど市内には依然、恐怖が色濃く漂い、経済も滞っている。
政府軍と新たに派遣された国連軍の攻撃によって、1年4か月にわたってこの地域を恐怖に陥れたM23が、ゴマ周辺の丘陵地帯の拠点から撤退したとのニュースを今週、住民たちは喜びと共に迎えた。しかし今もゴマの生活は、平常時のものからは程遠い。
2日のはずだった学校の新年度の始業日は1週間、延期された。北キブ州では推定100万人が自宅を離れ避難しており、その多くが学校に仮住まいしているため事態が混乱しているからだ。同州にある中高等学校、マシマンゴ主教学院(Institut Monseigneur Masimango)の副院長、ユージーン・ムタバジ(Eugene Mutabazi)氏によれば、状況はさらに深刻だ。
同校では2棟あった校舎のうち1棟が爆破され、女子生徒1人が死亡、他2人が負傷した。校舎跡には爆弾の金属片だらけとなった壁1枚が立っているだけだ。「残った教室もダメージを受けていて、あちこちにひびが入っており、生徒たちの上に崩れてきそうで危険だ」という。さらに夜、学校で寝泊まりしている避難民たちによる衛生問題も懸念されるという。
市内の店は再開し、客足は戻ってきているが、商売自体は苦戦している。ゴマ市内のマジェンゴ(Majengo)地区の市場では、表側に並ぶ露店の棚は商品でいっぱいだが、場内の店にはほとんど品物がない。主要な供給ルート上に位置する市北部に戦闘の最前線があったため、流通が途絶えてしまったからだ。このままでは商売が立ち行かないという声が、そこかしこから聞こえる。
昨年11月にはM23が12日間にわたり、ゴマを制圧した時期もあった。住民の多くは、ゴマ周辺での戦闘で心身を傷付けられている。周辺地域からゴマ市内に逃げ込んだ避難民の数は数万人に上り、ゴマの人口は今や100万人に達している。しかし政府軍の新たな攻撃と、介入した国連軍の到着によって、M23はゴマ市の北郊約30キロまで後退した。
最近まで前線だったゴマ北方7キロにあるKanyarucinya村から避難してきた大工のオリビエ・ビエンダさんは、もうM23は戻って来ないと安堵している。一度村へ戻ったときに行った戦場跡で、M23の戦闘員の遺体を見たという。
一方、学生だという18歳のヨセフさんは、そう希望を確信できないでいる。8月末以来、隣国ルワンダが国境沿いの軍備を増強させているのが心配だと語る。国連は、ルワンダ政権指導層と同じツチ人が戦闘員の多くを占めるM23を、ルワンダが支援していると非難しているが、ルワンダ政府はこれを断固として否定している。
ヨセフさんは「ルワンダがM23と一緒になって、コンゴ軍と戦っている間に犠牲となるのは僕たちだ。コンゴ政府は戦えるように軍を強化すべきだ。M23は撤退はしたけれど、まだコンゴ国内にいる」と述べた。(c)AFP/Stephanie AGLIETTI
コンゴで少年兵550人を解放、国連
AFP BB News
2013年09月12日 13:49 発信地:キンサシャ/コンゴ民主共和国
【9月12日 AFP】アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)南東部のカタンガ(Katanga)州で、今年3~8月に少年兵557人を解放したと、国連人道問題調整部(OCHA)が11日、発表した。
OCHAは、声明で「子どもたちに武装グループからの離脱を呼び掛ける啓蒙活動が功を奏した」と説明。離脱した557人のうち444人が施設に保護され、113人は家族の元に戻ったという。
カタンガ州北部では、悪評高い武装組織「マイマイ(Mai Mai)」などの武装勢力のほか、政府軍さえも少年兵を使っている。OCHAによると今年に入って解放された少年兵のうち27人は、政府軍の兵士だったという。
国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、同国には推計で約4500人の少年兵がおり、カタンガ州だけで約1500人に上るとみられている。(c)AFP
コンゴ―キンサシャ:カタンガ ― そこでは民兵に供給されている食料援助は十分ではない、とあるNGOは判断している。
Radio Okapi
コンゴ民主共和国軍隊(FARDC)に入ってきた民兵マイマイの与えられる食料支援は、不十分だと、9月16日、NGOカタンガ共同体活性化キリスト教活動(SCACK)のプロジェクトの責任者・マネージャーのジルベール・カユンバは不満を語っているだ。
また彼は、この2週間でカタンガの多くの地域で武装解除を受け入れている民兵が、環境の悪さから藪地に戻るのではないかと心配している。
「われわれの心配は、もし日常生活の優先事項関心事が重要視されないのなら、これらの人たちがまた藪地に戻って、再び活動を始めるのではないかということだ。」とジルベール・カユンバも言明している。
ミトワバ地域で行動していた400人以上マイマイでコンゴ軍に入隊した400人以上のマイマイった人たちは、ルバンバシに移された。そしてその他の人たちが、まだこの地域に到着し来続けている。160人の民兵はプエトに行った。その他の数百人は、カユンバ、ムセカ、とムロンゴからマレンバ ヌクラまでの支配首長領内、およびブカマの領地内の藪地を出て、順番に行き先が決まるのを待っている。
「まだ、藪地には子ども連れがと一緒の大勢いる。彼らは徐々に到着している。」と、1週間前ミトワバに到着した来たグループの一員であるに属する女性ムトンボ・イルンガは認める。
「わたしたちは援助を求めています。ご覧のように、頬は腫れ、髪は黄色くなってます」と、彼女は嘆く。
これらの民兵は、地方政府の援助とともに軍隊によって面倒をみてもらっている。
民兵マイマイの降伏は、FARDCの追い詰め作戦の結果であり、同様に地方議会議長がこの方向に導いたキャンペーンの結果だ。【翻訳:長島順子、AJF】
肥料:RDコンゴは、南アフリカ・トリオムフに加わる
2013年11月5日(火)
ジュンヌ・アフリカより
農業生産を増進させるためにコンゴ民主共和国は、南アフリカ・トリオムフ肥料会社に加わり、肥料を生産する。
エネルギー分野でインガ3(水力発電)計画の生産の半分以上の購入を約束している南アフリカは、今度は、バ・コンゴ地方のリン鉱石鉱脈に興味を持っている。コンゴ政府は、10月19日オーギュスタ・マタタ・ポニョ首相の出席のもと、肥料生産と輸出のために南アフリカ・トリオムフ肥料会社とジョイント・ベンチャーを創設する契約を交わした。バ・コンゴ地域のボマに拠点を置く工場で、肥料を生産専門会社;コンゴ・トリオムフを誕生させる契約だ。 この企業は、コンゴ政府が30%、南アフリカの会社が70%を保持することになるだろう。工場建設に8ヶ月が、この計画には3,900万ドルの投資が予想される。多国籍企業オラムとタタが率いる15億から20億ドルの出資が見積もられているガボンでの肥料工場計画に比べて、控えめな金額だ。
肥料産業
この企業の創設でRDコンゴは、地元での消費のための肥料の生産を配慮している。トリオムフ肥料会社のクリスト・グロブラー社長によれば、トリオムフRDCには、単なる工場の設置のみならず、肥料生産の真の産業を期待している。詳細は明らかにしないが、ボマに導入される設備は、南アフリカにしかないと、彼は言う。
オーギュスタン・マタタ・ポニョ首相は、トリオムフ肥料会社の責任者らに、この計画を実行していくあらゆる段階で、政府が"強固"な参加をすると約束したことを保証した。「ジョセフ・カビラ・カバンゲ大統領が貧困削減と食料安全保障のために力を入れているのは、農業部門だ。ことを早くするためになにか例外的方法があるならば、われわれと一緒にその方法をとり、もし負うべき危険があるならば、われわれと一緒にその危機に対応しよう。」と、政府首脳が、コミュニケの中で述べた。
トリオムフ肥料会社は、サハラ以南の多くの国に存在しているが、特に重視しているのは南アフリカであると自らのインターネットサイトで認めている。この企業は、農業生産物と同様に、肥料の輸入、生産、販売を専門としている。1968年に億万長者ルイ・リュイトによって設立された。【翻訳:長島順子、AJF】
Engrais : la RD Congo s'associe au sud-africain Triomf
コンゴ反政府勢力「M23」、即時停戦の命令を発表
asahi.com
2013年11月4日17時09分
【カイロ=山尾有紀恵】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)東部を拠点に政府軍との戦闘を続けていた反政府勢力「M23」は3日、戦闘員に即時停戦を命じたと発表した。AFP通信などが伝えた。政府側との政治プロセスに進むとしている。国連の支援を受ける政府軍は10月末、M23の主要拠点を制圧したと報じられていた。
コンゴでは、豊富な地下資源や部族対立を背景に、紛争が続いている。多数の犠牲者を出し、多くの人が難民になった。コンゴ東部では、M23の他にも複数の武装組織が戦闘を続けている。
コンゴ民主共和国:反政府武装勢力、戦闘終結を宣言
毎日新聞 2013年11月06日 12時08分
【モンバサ(ケニア南東部)服部正法】アフリカ中部コンゴ民主共和国からの報道によると、東部で政府軍と交戦してきた反政府武装勢力「3月23日運動(M23)」が5日、一方的に戦闘終結を宣言した。最近の政府軍の攻勢で占領地域を失ったためで、事実上の敗北宣言。M23の「降伏」で、他の武装勢力の掃討や地域安定化につながるか注目される。
M23は隣国ルワンダとコンゴ東部にまたがって暮らすツチ人が主体の武装勢力。コンゴ東部は政府の支配が十分でなく、多数の武装組織が割拠してきた。M23はその中で最も高い戦闘能力を持つ組織。昨年11月、100万人都市のゴマを制圧したこともある。国連の専門家グループは、ルワンダ政府によるM23への兵員や武器などの支援を指摘してきたが、ルワンダ政府は否定している。
国連はコンゴ東部の治安悪化を深刻視し、安保理は今年3月、コンゴでの平和維持活動部隊に武装勢力の掃討を任務とする戦闘部隊を加えることを決議。戦闘部隊の展開で、コンゴ政府軍側の戦力が拡充していた。
コンゴ民主:最大武装勢力が降伏 軍など、他組織も掃討へ
毎日新聞 2013年11月18日 21時05分(最終更新 11月19日 00時10分)
多数の武装勢力が割拠するアフリカ中部コンゴ民主共和国で最大規模の「3月23日運動(M23)」が今月、政府軍との戦闘で占領地域を失い、事実上降伏した。政府とM23は18日現在、正式和平に向けた最終協議を進めている。政府軍と国連戦闘部隊は他の武装組織の掃討作戦にも乗り出す構えで、15年間混乱が続くコンゴ東部で、治安回復が進むのか注目される。【ゴマ(コンゴ東部)で服部正法】
政府軍などは先月下旬からM23の占領地域を次々奪回。今月5日までに拠点をほぼ制圧し、M23は同日、一方的に終結宣言を出した。
M23はツチ人保護などを主張して政府軍と戦い、一時和平に合意し政府軍に編入された。ところが昨年3月に離脱して戦闘を再開。同11月には東部主要都市ゴマを制圧、その後自発的に撤退し、政府軍と戦闘を展開した。
政府軍の「勝利」には、新たに加わった国連戦闘部隊が貢献した。M23の伸長を懸念した国連は今年3月、コンゴの平和維持活動(PKO)部隊に、武装勢力掃討を任務とする戦闘部隊を加えることを決定。PKO史上初の試みで、南アフリカやタンザニアの部隊などが8月から本格展開した。南ア軍の攻撃ヘリが掃討に効力を発揮したとの分析もある。
また、ルワンダがM23への支援をカットした影響を指摘する声もある。ルワンダは否定しているが、M23元幹部は今年7月、毎日新聞に「新兵や武器の補充でルワンダが支援してきた」と認めた。欧米各国がルワンダへの援助を一部停止したため、ルワンダがM23支援をやめたとの観測も出ている。
紛争終結(2003年)後も東部では40以上もの武装勢力が活動し、各組織が豊富に産出するダイヤモンドや金、希少金属などの資源を資金源としており、略奪や殺人、レイプなどが多発していた。
ゴマ郊外の避難民キャンプでは今年7月、近隣山岳部などから武装組織の暴力を逃れてきた人たちが、枝葉やビニールシートで作った家で肩を寄せ合って暮らしていた。
自治組織副議長の女性、ビクトリーナさん(40)は昨年6月、家族と共に4日間歩いてたどりついた。村はルワンダのフツ人系組織「ルワンダ解放民主軍(FDLR)」に襲撃された。「彼らは村人を無差別に残忍な方法で殺した」と述べた。今もFDLRが居座っており「戻っても殺される」と言う。
国連安全保障理事会は14日、議長声明でFDLRを「地域の脅威」と非難。国連戦闘部隊が掃討に乗り出す意向を示唆した。
◇コンゴ共和国
1960年にベルギーから独立した。以前の国名はザイール。97年に反政府勢力によりモブツ政権(当時)が崩壊し、98年にコンゴ紛争に突入した。紛争は、2003年に終結したが、死者は約540万人に上り、「アフリカ大戦」とも呼ばれた。内戦後も、政府軍や武装勢力が入り乱れた戦闘が続いている。今回、国連部隊の支援を受けた政府軍に降伏した「3月23日運動(M23)」は、隣国ルワンダとコンゴ東部にまたがって暮らすツチ人主体の反政府武装勢力。
大使館放火容疑:外務省職員を逮捕…当時の書記官 警視庁
毎日新聞 2013年12月02日 13時50分(最終更新 12月02日 22時20分)
今年6月、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で日本大使館が半焼した火災で、警視庁捜査1課は2日、当時3等書記官だった外務省職員の山田真也容疑者(30)を現住建造物等放火容疑で逮捕した。
捜査1課などによると、火災は6月20日午後7時半ごろ(現地時間)発生。首都キンシャサのオフィスビルの大使館が入居する3、4階フロアのうち、4階全体と3階の一部を焼いた。大使館職員は退庁しており、けが人はなかった。
大使館内に火の気はないことから、外務省は放火容疑で警視庁に告発。ウィーン条約の規定で大使館内は日本に管轄権があるため、現地の警察ではなく警視庁が8月と11月に現地に捜査員を派遣し、実況見分や大使館職員らの事情聴取などを進めていた。
その結果、出火直前、山田容疑者によく似た人物がビルに入る姿が防犯カメラに映っていたことが分かった。外から第三者が侵入した形跡もないため、内部の関係者による放火の疑いが強いとみて捜査していた。【松本惇、山崎征克、神保圭作】
在コンゴ大使館放火容疑、日本人書記官を逮捕 警視庁
asahi.com
2013年12月2日14時31分
アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)で6月に日本大使館が半焼した火災で、警視庁は2日、大使館に3等書記官として当時勤務していた外務省職員、山田真也容疑者(30)を現住建造物等放火容疑で逮捕し、発表した。「私は放火をしていません」と容疑を否認しているという。
捜査1課によると、山田容疑者の逮捕容疑は6月20日午後7時45分ごろ、コンゴの首都キンシャサにある民間オフィスビルの3、4階部分に入る日本大使館に火をつけ、4階部分を半焼させたというもの。
捜査関係者によると、火災の直前、山田容疑者とよく似た男が大使館を出る様子が、周辺の防犯カメラに映っていた。経理に関する書類などが燃えており、警視庁は山田容疑者が着服を隠す目的で放火した疑いがあるとみている
在コンゴ大使館放火、書記官逮捕…着服隠蔽で?
今年6月、アフリカ中部のコンゴ民主共和国にある日本大使館が半焼した火災で、警視庁は2日、3等書記官の男(30)が火を付けた疑いが強まったとして、現住建造物等放火容疑で逮捕した。
同庁は男が公金着服を隠すために放火したとみている。
捜査関係者によると、男は6月20日午後7時40分頃(現地時間)、大使館が入居する首都キンシャサのビルにガソリンをまいて火を付けた疑いが持たれている。
在外公館はウィーン条約で「不可侵」が規定され、外国の捜査権は及ばないとされており、警視庁が国内事件と同様に捜査。現場からはガソリンが検出されたほか、防犯カメラに出火直後、男に酷似した人物がビルを立ち去る姿が映っていたことが判明した。
外務省関係者によると、男は同省の内部調査に、放火と公金着服ともに否定していた。
(2013年12月2日14時44分 読売新聞)
コンゴ民主:国連PKO 無人偵察機で武装勢力の監視開始
毎日新聞 2013年12月04日 11時28分(最終更新 12月04日 13時00分)
【ニューヨーク草野和彦】アフリカ中部コンゴ民主共和国に展開している国連の平和維持活動(PKO)部隊は3日、無人偵察機による武装勢力の監視活動を始めた。国連PKOの無人機投入は初めて。
コンゴでは、戦闘部隊を組み込んだ国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)が政府軍を支援。最大の武装勢力である「3月23日運動(M23)」が先月、降伏したため、現在は、コンゴ東隣のルワンダにルーツを持つ武装勢力などの掃討に重点を移しつつある。
導入された無人機はイタリア製の2機。ロイター通信によると、コンゴ東部の主要都市ゴマに基地を置き、8~14時間飛行し上空から武装勢力の移動や武器の流入などを監視する。
現地で視察した国連のラドゥスPKO局長は「任務をよりよく遂行するため、国連はこうしたツール(無人機)の使用が必要だ」と強調した。
PKOに非武装の無人偵察機 コンゴで反政府武装勢力を監視
nikkei.com
2013/12/4 11:01
【ニューヨーク=共同】アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)に展開する国連平和維持活動(PKO)の国連コンゴ安定化派遣団(MONUSCO)は3日、反政府武装勢力を監視するため非武装の無人偵察機を配備した。国連PKOへの無人機導入は初めて。1機の運用を同日開始、近く1機を追加する予定。
コンゴ東部では武装勢力の活動が長く続いてきた。国連によると、無人機による上空からの撮影で、武装勢力の動きのほか兵器の輸送なども把握できる。ロイター通信によると、無人機はセレックスe社製で全長5メートル。白地に黒で「UN」と大きく書かれている。
国連のラズースPKO局長(事務次長)は「任務をより良く遂行するため、無人機の使用が必要だ」と述べた。MONUSCOは無人機の効果を確認しながら使用を拡大し、24時間の偵察飛行を目指すとしている。
コンゴ東部では主要な武装勢力「3月23日運動(M23)」が11月に反政府活動と戦闘の停止を表明し、コンゴ政府との最終的な和平合意に向けて協議しているが、他の武装勢力は活動を続けている。
コンゴで武装集団の襲撃、住民40人死亡
nikkei.com
2013/12/27 9:50
【ナイロビ=共同】コンゴ(旧ザイール)東部の北キブ州カマンゴで25日、武装集団による襲撃があり、26日までに住民40人の遺体が見つかった。ロイター通信などが伝えた。武装集団はコンゴに拠点を置く隣国ウガンダのイスラム教系反政府勢力とみられる。
コンゴに展開する国連平和維持活動(PKO)部隊は25日、同勢力に対してヘリコプターから攻撃を加えた。同部隊報道官によると、戦闘で同勢力メンバー10人とコンゴ軍兵士9人も死亡した。
コンゴ東部の有力反政府勢力「3月23日運動(M23)」はコンゴ軍に全拠点を奪われ、今月、和平に合意。ただ東部では依然として複数の武装勢力が活動している。
コンゴ首都で戦闘、40人死亡
nikkei.com
2013/12/31 0:11
【ケープタウン=共同】アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)からの報道によると、首都キンシャサで30日、武装集団が国営放送本部や国際空港などを襲撃した。一時、同本部が占拠されたが、政府報道官は武装集団メンバー40人を殺害したと述べ、事態は沈静化したと表明した。
ロイター通信によると、武装集団は南東部ルブンバシの宗教指導者の支持者。政府軍は今回の事態に先立ち、ルブンバシの同指導者の宗教施設を強襲していたという。
武装集団のメンバーは襲撃後、国営テレビでカビラ政権を批判するような声明を述べ、放送が中断された。軍の本部でも銃声が聞こえたという。
カビラ大統領は2001年1月、当時大統領だった父親が警護員に撃たれて死亡した後、後を継いで就任。11年末に選挙で再任された。コンゴ東部では複数の武装勢力が活動しているが、キンシャサは最近、治安が比較的安定していた。
ラジオ オカピ(キンサシャ)
コンゴーキンサシャ:マニエマ州―キンドゥで小麦粉不足
2014年 1月3日
マニエマ州の州都キンドゥの市場で、2週間前から小麦粉が不足している。町の商人たちは、この欠乏は、町に小麦粉を供給するはずのコンゴ国営鉄道(SNCC)が、遅れたせいだと主張している。
この小麦粉の不足は、市場からほとんどパンがなくなるという事態を引き起こした。町でたまにパンを見つけることがあっても、見るからに小さくなっている。
小麦粉を使うベニェや菓子類も同じ状況だ。
袋入り小麦粉の販売人は、SNCCがコンゴロで小麦粉を積んだ列車を置き去りにしたと非難している。
SNCCの責任者たちは、列車の機関車がカレミーで何の説明もなしに至急呼び戻されたと言っている。
コンゴロに残された小麦粉の袋を載せた車両を機関車が回収するのは、カタンガのこの町に戻ってからで、それからキンドゥの駅まで運転すると、関係者は言っているがいつ戻ってくるのかはっきりしない。
ゴマ経由の飛行機で小麦粉を運んでいる商人たちは、この不足を補うことはできない。
昨年12月31日にキンドゥ空港が攻撃されてからというもの、交通は麻痺している。【翻訳:長島順子、AJF】
Congo-Kinshasa: Maniema - Penurie de farine de froment a Kindu
外務省:冨永コンゴ大使に帰国命令 元3等書記官横領で
毎日新聞 2014年02月13日 21時16分
外務省は13日、コンゴ民主共和国の日本大使館に放火した罪に問われた元3等書記官、山田真也被告(30)が業務上横領罪で追起訴されたことを受け、冨永純正大使を12日付で厳重訓戒し、帰国を命じたと発表した。同省は冨永氏を近く交代させる方針だ。事件当時の大使館ナンバー2で、会計の管理責任者だった1等書記官の男性も12日付で懲戒戒告処分にした。山田被告は既に懲戒免職となっている。
コンゴ民主共和国:日本大使館放火 大使を処分
毎日新聞 2014年02月14日 東京朝刊
外務省は13日、コンゴ民主共和国の日本大使館に放火した罪に問われた元3等書記官、山田真也被告(30)が業務上横領罪で追起訴されたことを受け、冨永純正大使を12日付で厳重訓戒し、帰国を命じたと発表。同省は冨永氏を近く交代させる方針だ。事件当時の大使館ナンバー2で、会計の管理責任者だった1等書記官の男性も12日付で懲戒戒告処分にした。山田被告は既に懲戒免職となっている。
[FT]アップル、アフリカの紛争鉱物の使用排除へ
nikkei.com
2014/2/14 14:00
米アップルは「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」など自社製品に使われる「紛争鉱物」を削減するため、調達先の名前を公表することでサプライチェーンを浄化する方針を中国工場だけでなくアフリカ鉱山にも拡大している。
株式時価総額世界一のテクノロジー企業であるアップルは、自社製品を製造する工場で労働環境が改善したと声高に主張しているが、今度は電子部品の購買力とマーケティング力を使い、製錬所に鉱物をより倫理的に調達するよう圧力をかけている。
その背景には金融規制改革法(ドッド・フランク法)があり、アップルなど一部の米企業は米証券取引委員会(SEC)に、紛争鉱物の使用情報を5月までに提供する必要に迫られている。
■紛争鉱物の不使用を証明
アップルの業務担当シニアバイスプレジデント、ジェフ・ウィリアムズ氏はフィナンシャル・タイムズ紙に対し、同社製品のコンデンサーや抵抗器に使われるタンタルには、紛争地域の鉱物を原料としているものはゼロであることを先月初めて証明できたと述べた。
同社は金、スズ、タングステンの供給業者についても「紛争フリー」認証の監査を受けるよう促している。そのために供給業者が利用する製錬所のリストと、こうした供給業者が倫理的な調達指針を順守しているかどうかを四半期ごとに公表している。
「製錬所はこうした鉱物すべてが通過する結節点だ。当社がこうした圧力を通じ、できるだけ多くの製錬所に認証監査を受けるようにさせれば、現地での不正行為に大きな影響を及ぼすことができるだろう」とウィリアムズ氏は話す。
コンゴ民主共和国とその周辺地域の暴力的な民兵に支配された場所で採掘された紛争鉱物の利用を巡り、電機業界は人権団体からの批判と米金融当局による間近に迫った規制に直面している。
ウィリアムズ氏によれば、世界中のタンタルの半分以上は電機業界を通じて流通しているため、「人権の観点から受け入れられない」とされる鉱物の利用を減らすよう圧力をかけるのは容易だという。
スズ、タングステン、金については、アップルなどのテクノロジー企業は比較的小さな顧客であり、そのため同社は「公的監視」を利用して変化を促している。
■協力製錬所の名前を公表
アップルは四半期ごとに公表する最初の報告書で、指針を順守しているとして59の製錬所、「紛争フリー製錬所プログラム」に参加しているとして23の製錬所の名前を公表した。
このプログラムは「電機産業市民権同盟(EICC)」が運営しており、アップルの他、マイクロソフト、IBM、ヒューレット・パッカード(HP)、ソニー、デルがメンバーとなっている。
米調査会社IHSによる2012年のリポートでは、こうしたデータを公表しているのは電子部品メーカーの11.3%にすぎなかったが、韓国のサムスン電子やLG電子など大手企業は調達を詳細に説明する取り組みを強化している。米インテルは先月、紛争フリー認定の金、スズ、タンタル、タングステンを使った初のマイクロプロセッサーを製造中であることを明らかにした。
By Tim Bradshaw
(2014年2月14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
ヨウジヤマモトやイッセイミヤケも着るコンゴ民主共和国のおしゃれな男性集団「サプール」
AFP BB News
2014年03月11日 21:00 発信地:キンシャサ/その他
【3月11日 AFP】コンゴ民主共和国のおしゃれな男性たちは、自分たちを格好良く見せるためなら、服を紙で作ることもいとわないようだ。
Cedrick Mbengiさんは「僕は日本人デザイナーや他のデザイナーたちの服も好きですが、紙でできた服のほうがもっと好きです」と語る。23歳のMbengiさんは「サプール(sapeurs)」の熱心な信奉者だ。「サプール」とは、カラフルな服に身を纏ったコンゴ人男性らによるサブカルチャーを指す。世界的に有名なデザイナーたちに影響を受けているが、必ずしも彼らのスタイルに忠実なわけではない。
Mbengiさんは、2004年に紙が「他の生地と同じ」ように使えることに気づき、肉や魚、ピーナッツなどの包装紙を使って服を作り始めた。しかし彼が「サプール」のファッションショーで他のデザイナーらを差し置いてひときわ目立ったのは、その「服」を剥ぎ取り、堂々とコットンの下着姿でフィナーレに登場したからだ。
「サプール」の語源となったSAPE(Societe des Ambianceurs et des Personnes Elegantes、意訳:流行やトレンドを作る人、おしゃれな人びとの集まり)は、コンゴ共和国の首都ブラザビル(Brazzaville)近郊で1960年代に生まれた。もっとも、アフリカ人男性たちのおしゃれのルーツは、彼らがヨーロッパ人たちのファッションに出会った植民地時代に遡る。
「サプール」は当初、「ジャン・ポール・ゴルチエ(Jean-Paul Gaultier)」や「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」、「チェルッティ(Cerruti)」、「ヴェルサーチ(VERSACE)」、「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」、「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」、「ジェイエムウエストン(J.M. WESTON)」、「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」など、名だたる有名デザイナーの服やアクセサリーを身につけておしゃれをすることが目的だった。
しかし最近では彼らの活動は、よりエキセントリックな方向へと変化している。
■ヨウジヤマモトやイッセイミヤケの服を着る人々も
約1000万人が生活するコンゴ民主共和国の首都キンシャサ(Kinshasa)では、大半の人びとが日々を生きるのにやっとの苦しい生活をしている。しかし、アーティスト集団のサディ(Sadi)によると、そのうち数千人の人びとが、自他共に認める「サプール」、あるいは自称「サプール」として、服を見せびらかしている。彼らは世界各地に散らばったコンゴ移民からもらったお下がりの服を着ていることが多いという。
しかし、美術工芸研究所ISAMに勤める美術史研究家のLydia Nsambayi氏によると、国外居住者の多くもまた、経済的に苦しい生活を送っており、もはや故郷の人々に服を送るための資金も工面できなくなってきている。「サプールたちは、自分たちのライフスタイルが維持できないと分かると、リサイクルショップで服を買ったり、ヨウジヤマモトの服と自分が作った服を組み合わせたりするのです」
中には、「ザラ」など安価なショップの服に転向する人もいるという。またMbengiさんが手がける「100% Paper」や、2009年に「Kadhitoza(地元の言葉で"美しい生き物"という意味)」を立ち上げたBwapwa Kumesoさんのように自分でブランドを始める人たちもいる。
現在44歳のKumesoさんは「着想を得るのは私達が暮らすアフリカ大陸に住む動物です」と語る。Kumesoさんが作る服には、麻や上質なウール、ギャバジンなどが使われている。「(インスピレーション源は)コウモリ、象、アヒル、ゴキブリなど・・・服は生き物なのです」
「私はヨウジヤマモトもイッセイミヤケも大好きです。でも彼らよりももっと贅沢で派手な服を作っています!私の服の特徴は、変化することです。例えば、留め金を使うことで、コートをバッグに変えられたりします」
■コンゴのファッション産業の全ては職人技に
毎年2月10日になると、「サプール」たちは、この活動の創始者であるアーティストStervos Niarcos Ngashie氏を追悼し、キンシャサ・ゴンベ(Gombe)地区にある彼の墓に思い思いの格好で集まって踊る。Stervos氏は1995年、麻薬関連の罪に問われ、フランスの刑務所で服役中に亡くなった。
自身のブランドを立ち上げた当時、周囲からは「クレイジーだ」と批判されたMbengiさんや、「Kadhitoza」を立ち上げたKumesoさんも、もちろんこのイベントに参加する。
当初はMbengiさんの才能に懐疑的な態度を示していた仕立屋のRoger Bakandowaさんも、今では彼がデザインしたシャツや帽子、オーバーオール、ズボンなどを仕立てている。「100% PaperやKadhitozaといったブランドが面白いと思うのは、彼らが服の中に個性を追求しているからです」とBakandowaさんは語る。
コンゴのサプールを「良質さに欠ける」と批判する声もあるが、これについては改善の兆しがある。
Kumesoさんは、コンゴ人有名歌手のパパ・ウェンバ(Papa Wemba)が彼のドレスを着用したことに誇りを持っている。また、ヌジリ(Ndjili)国際空港にあるブティックでは彼の作品が販売されている。
「こうした取り組みは奨励されるべきです」とLydia Nsambayi氏は語る。「きちんとしたファッション業界というものがない以上、全ては職人技にかかっているのですから」(c)AFP/Habibou BANGRE
コンゴ民主共和国、電力不足により東部の採掘拡大展開を停止。
アフリカビジネスニュース
2014年3月18日 09:00
●コンゴ採掘展開事業は追加エネルギーの確認通知まで、即時延期。
コンゴ首相オーギュスタン・マタタ・ポニョは、コンゴに展開する採掘会社にカタンガ州における全ての採掘展開計画について、「電力エネルギー不足危機」により停止をするように通達していることが分かった。
加えて、これにより国営電力会社SNEL(Societe nationale d’electricite)は、採掘会社に対して新しいエネルギー契約を結ばないこと、また既存の契約への変更を許可しないと発表した。
●電力供給不足に採掘事業者不満。期待される水力発電ダム建設!
電力不足を抑えるため、ザンビア国営電力事業者から100メガワットの電力輸入をするなどの対策も行っているが、採掘事業者からは不十分な電力供給への不満が出続けている。
コンゴは、着工が遅れているもののインガ第3水力発電ダム計画により、コンゴ川から4800メガワットの電力を生み出されると推定し、これにより永久的な電力不足解消するとしている。また既存のインフラ拡張などを行い、ここ数年以内に電力不足の改善が感じられるとも話している。
アルバート湖:船転覆、251人死亡
毎日新聞 2014年03月28日 東京夕刊
AFP通信などによると、アフリカ中部コンゴ民主共和国とウガンダの国境にあるアルバート湖で22日、船が転覆し、コンゴ政府は27日、251人の死亡を確認したと発表した。船はウガンダからコンゴへ向かっており、コンゴ東部で続く紛争を逃れた難民が、帰還するため多数乗っていた。定員を大幅に上回る乗客が乗っていたとみられる。【ヨハネスブルク】
コンゴ:船が転覆 251人死亡
毎日新聞 2014年03月28日 09時51分(最終更新 03月28日 10時03分)
【ヨハネスブルク服部正法】AFP通信などによると、アフリカ中部コンゴ民主共和国とウガンダの国境にあるアルバート湖で22日、船が転覆し、コンゴ政府は27日、251人の死亡を確認したと発表した。船はウガンダからコンゴへ向かっており、コンゴ東部で続く紛争を逃れた難民が、帰還するため多数乗っていた。定員を大幅に上回る乗客が乗っていたとみられる。
★アフリカビジネスニュースより★
コンゴ民主共和国インガ・ダム増設開発に、世界銀行が助成金支援へ!
2014年3月29日 00:00
●世界最大級の水力発電になる可能性があるダム。世界銀行が支援へ!
世界銀行の委員会において、世界最大級の水力発電場となりうるコンゴ・インガ水力発電ダムの増設開発へ、7300万ドルの助成金支援が承認された。アフリカ開発銀行からの3300ドルを合わせたその金額は、ダムの環境や社会的影響、持続の可能性についての調査分析に充てられる。
コンゴ人口の9%に当たる6500万人のみが電力利用できる状況にあるが、世界銀行によってコンゴは、中国やロシアに次いで世界第3位100ギガワットの生産が可能と推定がされている。インガ3ダムの建設計画については「21世紀アフリカにおいて、間違いなく変化をもたらす計画となる」とコンゴ首相は述べている。
●中国三峡ダムをしのぐインガ3ダム。最終的な発電量は44000メガワット!
平均96%の巨大ダムが初期建設予算を超過、建設が延滞し、それに見合った生産がないと調査員が指摘するほか、今回の技術支援金についても建設や稼動へむけたものではなく、建設には120億ドルを要している。
完成には500から800億ドルが見込まれているが、完成すれば44000メガワットの電量生産ができ、中国三峡ダムをしのぐとみられている。
コンゴ:サッカー試合に観客興奮 催涙ガス発射15人死亡
毎日新聞 2014年05月13日 15時30分
【ナイロビ共同】アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)の首都キンシャサで12日、サッカーの試合中に興奮したファンらが石をピッチに投げ込んだ後、警備員が催涙ガスを発射して大混乱となり、少なくとも15人が死亡した。AP通信が伝えた。
騒動は地元の人気チーム同士の試合中に発生。死者が出た詳しい経緯は不明だが、目撃者はAPの取材に、催涙ガスから逃げ惑う観客らが混乱する中、一部の人が踏みつけられるなどして死亡したと話した。
けが人も20人を超えたほか、スタジアムの壁やゲートの一部が崩れるなどした。(共同)
アフリカの「紛争鉱物」で説明会
NHK
5月26日 20時24分
パソコンや携帯電話などに使われる鉱物資源について、アフリカの紛争地で産出されたものかどうか明らかにするよう、アメリカ政府が、メーカーなどに義務づけたことを受け、26日、都内で、影響を受ける日本の部品メーカーを対象にした説明会が開かれました。
20年以上にわたって続く紛争で、500万人以上が死亡したとされるアフリカ中部、コンゴ民主共和国の東部では、武装勢力が鉱物を不法に採掘して資金源にしていることから、こうした鉱物は「紛争鉱物」と呼ばれています。
アメリカ政府は、武装勢力の資金源となるのを防ぐため、ことしから上場企業およそ6000社に、紛争鉱物を使っていないか明らかにするよう義務づけ、日本でも部品を納入する中小の企業を含め数万社が影響を受けるとみられます。26日、都内で部品メーカーなどを対象に開かれた説明会では、コンゴ民主共和国東部が有数の産地となっているタンタルやスズなど、パソコンや携帯電話の電子部品に欠かせない4種類の鉱物資源について、部品ごとに、仕入れ先をさかのぼって明らかにするための手順などが説明されました。
説明会を行ったJEITA=電子情報技術産業協会によりますと、日本企業の仕入れ先は、海外にも広がっていることから、極めて煩雑な作業を伴うということです。JEITAでは、「対応を怠れば、企業イメージを損なうおそれがあり、業界として調査を効率化できるよう支援していきたい」と話しています。
国境付近でルワンダとコンゴが銃撃戦 死傷者不明
asahi.com
ヨハネスブルク=杉山正2014年6月12日01時46分
アフリカ中部ルワンダとコンゴ民主共和国の国境付近で10日未明、両軍部隊の武力衝突があった。死傷者の数は不明。AFP通信によると、衝突はコンゴ東部の主要都市ゴマの北方約20キロの地点。ルワンダ軍がコンゴ軍兵士1人を拉致したため銃撃戦になった。戦闘は約4時間続いたという。
両国を巡っては、コンゴの反政府勢力をルワンダが支援しているとされるなど関係が悪化している。(ヨハネスブルク=杉山正)
コンゴとルワンダが交戦 国境沿いで
nikkei.com
2014/6/12 1:57
コンゴ(旧ザイール)政府の報道官によると、同国軍は11日、東部の北キブ州の国境沿いで隣国のルワンダ軍と交戦した。ロイター通信などが伝えた。コンゴ軍の兵士1人がルワンダ軍に捕らえられたという。
報道官は「ルワンダ軍が国境を越えてきた」と主張し、「完全な挑発だ」と述べた。コンゴに展開する国連平和維持活動(PKO)部隊の司令官は11日の記者会見で、戦闘があったことを認め、事案を調査する意向を示した。
コンゴは東部の反政府勢力「3月23日運動(M23)」がルワンダからの支援を受けていると批判。ルワンダは否定している。
(ナイロビ=共同)
性暴力ルポ:被害続くコンゴ 母親の声「兵士が怖い」
毎日新聞 2014年06月18日 20時04分(最終更新 06月18日 21時26分)
コンゴ民主共和国東部は「世界のレイプ首都」とも名指しされる性暴力多発地帯だ。武装勢力と政府軍の戦闘が続く中、混乱や当局の腐敗で法の支配が確立されていない。こうした状況下で性暴力は頻発し、米シンクタンク研究者らの調査(2011年発表)によると、180万人以上がレイプ被害に遭ったとされる。【コンゴ民主共和国東部で服部正法】
昨年7月に訪れた東部の中心都市ゴマの病院で、4歳の女児が無表情のままじっとこちらを見つめた。「兵士が怖い」。横で母親が声を絞り出すようにして話した。子どもが襲われているとの知らせで、畑から家へと走った。目に入ったのは、股間から血を流して倒れている娘の姿だった。すでに、加害者の姿はなかった。政府軍兵士から性暴力を受けたと見られる。
ゴマから約50キロの小都市ミノバでは12年11月、武装組織との戦闘で撤退した政府軍兵士によって100人以上の女性が性暴力の被害に遭ったという。その後、ミノバの治安は回復したが、被害は後を絶たない。バグラ・シト衛生局長は「政府軍の野営地が近いうえ、武装勢力も増えている」と話し、戦闘集団の存在が被害につながっていることを明かした。
ゴマにある避難民キャンプのビクトリーナ・ムブラノ自治組織副議長は「武装組織によるレイプが多い。70代女性も被害に遭っている」と話す。ゴマ郊外のある村では、周辺の2カ所にそれぞれ別の武装組織が支配地域を獲得して以降、レイプ被害が急増したという。
コンゴでは周辺国も介入した大規模な紛争が1998年に勃発、03年に終結したが、金など東部の豊富な鉱物資源を資金源として40以上の武装勢力が山岳部などを勢力下に置き、政府軍と戦闘を続けている。ゴマに住むリュック・マレモ医師は「レイプが(十分)罰せられない状況が性暴力汚染を広げている」と、法の支配の必要性を訴えた。
武装勢力の資金源「紛争鉱物」 企業が対策強化
NHK
7月19日 16時30分
アフリカの紛争地で産出された鉱物が武装勢力の資金源になっているとして、アメリカ政府が、紛争地で産出された鉱物が使われていないかどうか企業に報告を義務づけたことを受けて、日本企業の間で対策を強化する動きが広がっています。
紛争が続くアフリカのコンゴ民主共和国などでは、産出される「すず」や「金」「タングステン」などの鉱物の取り引きが武装勢力の資金源になっていると指摘されています。
そこでアメリカ政府は、国内の証券取引所に上場している企業を対象に、こうした「紛争鉱物」が製品に使われていないか、ことしから毎年報告を義務づけました。
これを受けて、ニューヨーク証券取引所に上場している「トヨタ自動車」は、ことし5月に報告を提出しましたが、より詳細な調査を行いたいとして、今後いわゆる2次や3次下請けの企業にも部品に使われている鉱物の産地を調べるよう求めるなど対策を強化することにしています。
一方、国内外のメーカーに鉱物を供給している「三菱マテリアル」は、「金」と「すず」について紛争鉱物を使っていないという認証をアメリカやイギリスの機関からすでに受けていますが、今後「タングステン」についても認証を受ける方針です。
ただ自動車メーカーの場合、部品の数が多いうえ調達先も幅広いことから、どこまで産地の情報を把握できるのか課題も残されています。
コンゴでエボラ熱発生 西アフリカとは別ウイルスか
nikkei.com
2014/8/25 6:25
【ナイロビ=共同】アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)のカバンゲ保健相は24日、北西部の赤道州でエボラ出血熱の感染者が確認されたと発表した。AP通信が伝えた。カバンゲ氏によれば、医療従事者5人を含む13人がエボラ熱で死亡したとみられ、別に11人が発症。約80人の健康状態を調査しているという。
一方、カバンゲ氏は西アフリカで流行し、1400人以上を死亡させたエボラウイルスとは種類が異なると指摘。西アフリカからの感染拡大ではなく、別の流行が並行して始まった可能性がある。世界保健機関(WHO)は、コンゴ国外の専門機関で精査していると説明した。
WHOは数日前、コンゴでの死者は出血性胃腸炎によるものでエボラ熱ではないとしていた。だが、WHOの報道官は24日、短文投稿サイト「ツイッター」でコンゴ国内の検査でエボラ熱と確認されたと述べた。
コンゴでは1976年に北部の村でエボラ熱の集団発生が初めて確認され、村の近くにあったエボラ川にちなんで感染病が命名された。同国ではその後も数回発生し、2012年の流行では29人が亡くなった。
コンゴでエボラの陽性反応、西アフリカとは別ウイルスか
cnn.co.jp
2014.08.25 Mon posted at 10:12 JST
(CNN) アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)政府の報道官は、首都キンシャサから1200キロ離れた地域で8人が出血熱の症状を発症し、うち2人にエボラウイルスの陽性反応が出たことを明らかにした。
政府は現地に隔離地帯を設け、研究治療拠点を設けるなどの対応に当たっている。
報道官によれば、同地で確認されたエボラウイルスは、西アフリカで流行しているウイルスとは別の種類だという。WHOは25日にも確認のための検査を行う方針。
別ウイルス?のエボラ、コンゴで死者2人確認
The Yomiuri Shimbun
2014年08月25日 10時36分
【ヨハネスブルク=上杉洋司】アフリカ中部コンゴ民主共和国のカバンゲ保健相は24日、同国北西部の赤道州ボエンデで死亡した2人からエボラ出血熱のウイルスが確認されたと発表した。
AP通信などが伝えた。1400人以上が死亡するなど西アフリカで流行しているエボラ出血熱とは、別のウイルスとみられる。
カバンゲ氏はまた、「医療従事者5人を含む13人がエボラ出血熱で死亡したとみられる。ほかにも11人が症状を訴えている」と語った。現在、感染者と接触のあった約80人が監視下に置かれているという。カバンゲ氏は「この感染は、西アフリカとは関係のない感染だ」と述べた。
赤道州ではここ数週間、エボラ出血熱と似た症状での死者が約70人出ていた。世界保健機関(WHO)は21日、病気は出血性胃腸炎だとしてエボラ出血熱の可能性をいったんは否定していたが、24日のツイッターで、エボラ出血熱と確認されたと伝えた。
2014年08月25日 10時36分
エボラ出血熱:コンゴ民主共和国で新発生 感染拡大中か
毎日新聞 2014年08月25日 10時42分(最終更新 08月25日 13時05分)
【ヨハネスブルク服部正法】アフリカ中部コンゴ民主共和国からの報道によると、カバンゲ保健相は24日、同国北西部ボエンデで、エボラ出血熱の発生を確認したと発表した。死者数が1400人以上になっている西アフリカでのエボラ出血熱の感染拡大ではなく、コンゴで新たに発生した可能性が強い。AP通信によると、これまでに医療従事者5人を含む13人が死亡したとみられ、別に11人が発症し隔離されている。
コンゴで8人の検体を調べ、うち2人からエボラウイルスを検出した。コンゴは西アフリカの感染拡大国の▽ギニア▽リベリア▽シエラレオネ▽ナイジェリア--の4カ国とは離れている。さらに、発生地は内陸部のジャングル地帯で感染国との交流はほとんどないと考えられ、カバンゲ保健相は「西アフリカでの発生とは無関係だ」と述べた。
世界保健機関(WHO)は21日、コンゴ国内で少なくとも70人以上が出血熱症状を伴う病気で死亡したと発表。エボラ熱ではないとしていたが、WHO報道官は24日、短文投稿サイト「ツイッター」で、エボラ熱感染が確認されたと明らかにした。
ロイター通信によると、WHOの報告書には600人近くが感染した可能性が記されている。また、地元のキリスト教会関係者は100人以上が死亡していると証言しているという。
事実なら、コンゴ内陸部でもエボラ出血熱が流行している可能性がある。西アフリカでの感染拡大にコンゴが加わり、WHOなどはさらなる対応に追われそうだ。
エボラ出血熱は1976年、スーダン南部(現南スーダン)とザイール(現コンゴ民主共和国)で初確認。コンゴの発生回数は最多で、ザイール時代から合わせて6回あり、計約750人が死亡している。
コンゴ民主共和国、エボラ出血熱で31人死亡 WHO
asahi.com
ヨハネスブルク=三浦英之2014年9月2日22時50分
世界保健機関(WHO)は2日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国で発生したエボラ出血熱で、31人が死亡したと明らかにした。AFP通信などが伝えた。同国のWHO広報官は「感染は首都キンシャサから800キロ北の地域に封じ込められている」としている。
地元報道などによると、同国の感染者には西アフリカからの渡航者はいないとみられ、同国当局は西アフリカのエボラ出血熱とは異なる流行だとみているという。(ヨハネスブルク=三浦英之)
エボラ熱の流行、コンゴ民主共和国で終息 WHO
cnn.co.jp
2014.11.22 Sat posted at 16:22 JST
(CNN) 世界保健機関(WHO)は21日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で犠牲者が出ていたエボラ出血熱の終息を宣言した。
同国ではこれまで49人が死亡、感染者数は疑い例も含め計66人となっていた。陰性と診断された患者が最後に確認された後、観察期間の42日が経過し、この間新たな感染者は発生していなかった。
WHOはエボラ熱の流行を封じた同国指導者らの尽力を称賛した。終息宣言はナイジェリアやセネガルでも出されている。
ただ、コンゴ民主共和国で確認されたエボラ出血熱は、リベリアなど西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ熱とは異なるウイルスが原因だった。
WHOが19日発表したエボラ熱の世界規模の被害統計によると、感染者は1万5000人以上、犠牲者は5000人以上となっている。
エボラ出血熱、コンゴ民主共和国で終息宣言 WHO
asahi.com
パリ=青田秀樹2014年11月22日01時16分
世界保健機関(WHO)は21日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で広がったエボラ出血熱の終息を宣言した。検査で最後に「陰性」が確認された後、観察期間の42日が経過したためだ。これまでに感染者66人、死者49人が報告されていた。警戒は続けるという。
コンゴで流行したエボラ出血熱は、リベリアなど西アフリカ諸国に広がったウイルスとは異なる型だった。終息宣言はナイジェリアやセネガルでも出されている。(パリ=青田秀樹)
コンゴ民主共和国の産婦人科医にサハロフ賞 欧州議会
asahi.com
ストラスブール=三浦英之2014年11月26日22時20分
性暴力を受けた女性の救済に尽力したとして、欧州連合(EU)の欧州議会は26日、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の産婦人科医ドニ・ムクウェゲ氏(59)に、優れた人権活動などに贈られる「サハロフ賞」を授与した。
授賞式は仏ストラスブールで開かれ、ムクウェゲ氏は「私はレイプされたすべての女性に、自分の妻や母や娘の姿を見ている」と演説。「この受賞によって、コンゴ民主共和国の女性たちの葛藤により光があたるようになるだろう」と述べた。
ムクウェゲ氏は1990年代末、内戦中の同国東部ブカブにパンジ病院を設立。兵士などからレイプ被害を受けた数万人の女性の体や心をケアしてきた。
2012年には批判勢力から命を狙われ、現在は同国と欧州を行き来しながら救済活動を続けている。国連などでも加害者を裁く法律の不備などを指摘。08年に国連人権賞を受賞したほか、近年ではノーベル平和賞の有力候補にも挙がっている。
サハロフ賞はこれまで、アパルトヘイト(人種隔離)政策を撤廃へと導いた南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領や、女子教育の権利を訴えて今年ノーベル平和賞に選ばれたマララ・ユスフザイさんが受賞している。(ストラスブール=三浦英之)
サハロフ賞にコンゴの医師
nikkei.com
2014/11/27 0:45
【ストラスブール=共同】欧州連合(EU)欧州議会が優れた人権擁護活動をたたえるサハロフ賞の今年の授賞式が26日、フランス東部ストラスブールの同議会で開かれ、コンゴ(旧ザイール)東部で性暴力を受けた女性の治療を続ける産婦人科医ドニ・ムクウェゲ氏(59)に賞が授与された。
受賞演説でムクウェゲ氏は「(争いが続くコンゴ東部では)女性の体が戦場となっており、レイプが武器として使われている」と指摘。先週にも50人以上がなたで殺害され、妊婦も犠牲となったと明らかにした。
欧州に紛争解決への協力を求めるとともに「人権の尊重、性暴力被害者への償い無くして平和や経済発展は無い」と訴え、コンゴの同胞に対し母国の「病」を一緒に治そうと呼び掛けた。
ムクウェゲ氏は、1990年代から戦乱が続くコンゴ東部の主要都市ブカブにパンジ病院を創設。レイプの被害に遭った女性らの治療や社会復帰への援助に尽くしてきた。ノーベル平和賞の有力候補にも名が挙がった。
サハロフ賞は旧ソ連の反体制派の科学者、故サハロフ博士をたたえて欧州議会が1988年に創設。今年のノーベル平和賞受賞が決まったマララ・ユスフザイさんも昨年受賞している。
コンゴで船転覆、129人死亡か
nikkei.com
2014/12/15 2:06
【ナイロビ=共同】アフリカ中部・コンゴ(旧ザイール)南東部のタンガニーカ湖で11日、客船が転覆し、乗客ら230人以上が救助されたが、少なくとも129人が死亡した。フランス公共ラジオが14日伝えた。強風と過積載が事故原因とみられている。
コンゴでは道路の整備されていない地域が多く、船が重要な移動手段となっているが、整備不良や過積載による転覆事故が多発している。タンガニーカ湖はコンゴ、ブルンジ、タンザニア、ザンビアの国境の間に位置している。
(ひと)ドニ・ムクウェゲさん 性暴力被害の救済でサハロフ賞を受賞した
asahi.com
2015年3月9日05時00分
1990年代後半から内戦状態が続くコンゴ民主共和国(旧ザイール)の東部ブカブ。ぬかるむ未舗装道を街から車で1時間行った先に、その病院はあった。「へんぴな所で申し訳ない」。満面の笑みがトレードマークだ。
産婦人科医。病院に家族と住み込み、紛争地でレイプされた女性の治療にあたる。一方、レイプが「武力」として使われる母国の過酷な現実を世界に訴え続ける。
牧師だった父が病の子に寄り添う姿を見て医師の道に。フランスで学んだ後、母国に帰った。内戦が始まり、自らの患者数十人が虐殺された。草原にテントを張って、兵士らにレイプされた女性たちを受け入れた。
「兵士は幼児から老婦まで、見境なくレイプする。『敵』にレイプされた女性は、親類や集落から排除されてしまう。ここでは、レイプは家族や地域社会を破壊する『武器』なのです」
2012年、国連での演説後、武装集団に襲われて一時、欧州に逃れた。「戻ってきてほしい」。患者たちはパイナップルを売ったお金で帰国用の航空券を買いたいと申し出た。翌年、拍手の中で病院に戻った。
昨秋、優れた人権活動などに贈られる欧州議会のサハロフ賞を受賞した。ノーベル平和賞の常連候補でもある。それでも「私には、あの日の拍手が生涯最高の賞だった」。
(文・写真 三浦英之)
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Denis Mukwege(60歳)
紛争下の性暴力撲滅を 国連総会、6月19日を国際デーに制定
nikkei.com
2015/6/20 10:07
【ニューヨーク=共同】国連総会(193カ国)は19日、毎年6月19日を「紛争下の性暴力撲滅国際デー」に制定する決議を採択した。イラクやシリアで過激派組織「イスラム国」(IS)などによる性暴力が深刻化していることを受け、撲滅への国際世論を高める狙いがある。
日本や米国など100カ国以上が共同提案した。決議は、紛争地の女性らがテロリストや過激派組織の性暴力にさらされていると指摘。レイプや売春強要を「最も強い言葉で非難する」とした。
また、コンゴ(旧ザイール)などで国連平和維持活動(PKO)要員による現地女性らへの性的搾取や虐待が多発していることを受け、根絶の必要性を再確認している。
クテサ国連総会議長は、決議が性暴力撲滅への「各加盟国の献身と決意」を示したと歓迎した。
国連総会は1999年、毎年11月25日を「女性に対する暴力撤廃国際デー」に制定した。その後紛争下での性暴力への懸念が高まり、新たな国際デー制定につながった。
エボラ終息のコンゴ「知識が感染防ぐ」 現地のユニセフ
asahi.com
鈴木暁子2015年7月29日20時17分
国連児童基金(UNICEF)コンゴ民主共和国事務所のビルヌーブ代表が、都内で朝日新聞の取材に応じた。西アフリカ各国で感染が広がったエボラ出血熱について、「地域住民が知識を持つことが感染拡大を防ぐカギだ」と話した。
エボラ出血熱は1976年にコンゴ(当時のザイール)で発見された。昨年、ギニア、シエラレオネ、リベリアで感染が拡大した。一方、世界保健機関(WHO)によると、コンゴ民主共和国では昨年、7度目の流行となったものの約3カ月で終息した。
ビルヌーブ氏によると、コンゴでは過去の経験から、家族らに高熱や内出血などの症状があるとエボラ出血熱の感染を疑い、隔離し、公的機関に連絡する習慣が根付いている。首都キンシャサの研究所で迅速に病名を特定するしくみも整っているという。
感染が拡大した各国では、こうしたしくみが不十分だった。UNICEFは住民らに感染症の知識を伝え、今後に備えている。ビルヌーブ氏は「人々が移動する時代、感染症は日本を含む世界共通の知識であるべきだ」と訴えた。(鈴木暁子)
コンゴ人の難民認定命令 東京地裁「迫害の恐れ」
nikkei.com
2015/8/29 12:10
政府と対立する政党に所属し帰国すれば迫害を受ける恐れがあるとして、コンゴ(旧ザイール)国籍のマサンバ・マンガラさん(39)が難民認定などを国に求めた訴訟の判決で、東京地裁(谷口豊裁判長)は29日までに強制退去処分を取り消し、法相に難民認定するよう命じた。
マサンバさんはコンゴで不正選挙に反対するデモなどに参加した。2008年に当局から出頭命令を受け、身の危険を感じて出国、来日して難民申請した。しかし10年に不認定処分となり、異議申し立ても棄却されたため提訴した。
谷口裁判長はマサンバさんの所属政党の党員が拷問など非人道的な扱いを受けていると指摘。「身柄を拘束されれば迫害の恐れがある」として難民認定すべきだと判断した。
【10月28日 AFP】コンゴ民主共和国の首都キンシャサ(Kinshasa)で24日、ファッションイベント「プラウドリー・アルビノ(Proudly Albino)」が開催された。同国の団体「プリュ・ドゥ・クルール(Plus de Couleurs、より多くの色)」が主催したこのイベントは、今日でも常に差別と闘っているアルビノ(先天性色素欠乏症)の人びとへの意識を高める目的で開かれた。(c)AFP
現地時間8日、CAFチャンピオンズリーグ(アフリカ版のチャンピオンズリーグ)決勝戦2ndレグが行われ、コンゴのTPマゼンベがアルジェリアのUSMアルジェを破り、優勝を果たした。
アウェイでの1stレグを2-1で先勝していたマゼンベは、続くホームでの2ndレグでも2-0で勝利し、合計スコア4-1で5年ぶり3度目の優勝を決め、アフリカ代表として12月に日本で行われるクラブW杯出場権を手にした。
マゼンベは同大会でコンゴ代表FWムブワナ・サマタとコートジボワール代表FWロジャー・アサレのコンビが大爆発。サマタは決勝2試合ともにゴールを奪い、大会通算8ゴールで得点王に輝いた。
決勝戦2ndレグで大会6ゴール目を決めたアサレも得点ランク2位となり、2トップが上位を独占した。
2009年にUAEで行われたクラブW杯では6位に終わってしまったマゼンベだが、翌2010年にはブラジルのインテルナシオナルを2-0で破って決勝へ進出。インテルに0-3で敗れてしまうが、クラブW杯が現行のフォーマットに移行して以降、初めて「南米vs欧州」の決勝戦の構図を壊したチームとして知られている。
また、ゴール後の独特なパフォーマンスで話題となった元コンゴ代表GKロベルト・キディアバも健在だ。今季のCAFチャンピオンズリーグでは全試合に出場しており、ゴール後の歓喜のダンスが日本でも見られるかもしれない。
マゼンベは、オセアニア代表のオークランド・シティと今季のJリーグ王者の勝者と12月13日に大阪で対戦する。
出場チームは7枠のうち5チームが決定しており、残るは開催国代表のJリーグ王者とアジア代表のACL王者のみとなっている。
ACL決勝は8日に1stレグが行われ、UAEのアル・アハリがホームで中国の広州恒大とスコアレスドローとなっている。出場決定チームは以下の通り。
欧州代表:バルセロナ(スペイン)
南米代表:リーベルプレート(アルゼンチン)
北中米代表:クラブ・アメリカ(メキシコ)
オセアニア代表:オークランド・シティ(ニュージーランド)
アフリカ代表:マゼンベ
アジア代表:アル・アハリ(UAE)または広州恒大(中国)
開催国代表:Jリーグ王者/12月5日決定
【了】
コンゴのマゼンベ、クラブW杯出場決定で12月に来日へ。5年ぶり3度目のアフリカCL制覇
【12月27日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)中部にある主要都市ムブジマイ(Mbuji-Mayi)で24日、貨物機が着陸の際に滑走路を外れ、空港に隣接する住宅の住民7人が死亡した。当局が明らかにした。
貨物機は、航空貨物会社サービス・エア(Services Air)の機体。ムブジマイに着陸した際に、「滑走路を外れ、地上にいた7人が死亡した」と、西カサイ(Western Kasai)州のヌゴイ・カサンジ(Ngoyi Kasanji)知事はAFPに語った。
航空管制官は、匿名を条件に、「死亡した人はすべて、空港に隣接する住宅に住む人たち」だと語った。(c)AFP