HOME > World / Africa >

南ス―ダン共和国 Republic of South Sudan


Tweet


アフリカアフリカ Africa 2017
○外務省 各国・地域情勢 南ス―ダン共和国

* 新聞記事は、ウェブサイトへの掲載期間が限られています。ウェブで見あたらなくなったら縮刷版で内容を確認してください。

* 幅広く多種多様な情報を紹介しています。情報源、情報が発せられた状況などに留意しながら活用してください。


○2011年のニュ―ス、企画案内 → 南ス―ダン共和国 2011年
○2012年のニュ―ス、企画案内 → 南ス―ダン共和国 2012年
○2013年のニュ―ス、企画案内 → 南ス―ダン共和国 2013年
○2014年〜2015年のニュ―ス、企画案内 → 南ス―ダン共和国 2014年〜2015年
○2016年のニュ―ス、企画案内 → 南ス―ダン共和国 2016年

◆2017/01/04 週プレNEWS 南スーダンの自衛隊撤退には与野党の“手打ち”が必要…つまり「お金」で解決するしかない
◆2017/01/07 asahi.com (@南スーダン)南スーダンのフラフープ
◆2017/01/30 NHK 南スーダン大統領 “国連も反政府側”
◆2017/01/30 NHK 南スーダン大統領 PKO部隊の派遣遅れ「国連に問題」
◆2017/01/31 asahi.com 戦火を逃れ、ウガンダへ 南スーダン難民「政府軍兵士が住民虐殺」 国境地帯ルポ
◆2017/02/02 日刊ゲンダイ 南スーダンPKO 安倍首相「自衛隊員死傷なら辞任覚悟」
◆2017/02/06 カナロコ 〈時代の正体〉破棄した日報、一転「あった」 南スーダンPKOで防衛省
◆2017/02/06 国境なき医師団 南スーダン:戦闘激化で住民の大半が避難−−水・食糧・医療の危機に直面
◆2017/02/07 共同通信 南スーダン日報、一部公開 戦闘巻き込まれる危険指摘
◆2017/02/07 東京新聞 「廃棄した」PKO部隊日報 防衛省、一転「保管」認める
◆2017/02/07 asahi.com PKO停止の可能性を指摘 南スーダン戦闘で陸自文書
◆2017/02/07 asahi.com 激しい銃撃戦・戦闘… 南スーダン陸自文書、緊迫の記述
◆2017/02/07 東京新聞 「PKO日報「対応不十分」 防衛相「廃棄」一転、黒塗り開示
◆2017/02/08 asahi.com 「9条上問題になるから『武力衝突』使う」 稲田防衛相
◆2017/02/08 東京新聞 南スーダン陸自日報 「ジュバで戦闘」を明記 PKO停止を危惧
◆2017/02/08 カナロコ 稲田防衛相「憲法9条上問題になるから『戦闘行為』ではない」 南スーダン「日報」破棄問題
◆2017/02/08 asahi.com 「目の前で両親が…」 南スーダン難民の孤児問題深刻化
◆2017/02/08 asahi.com 南スーダン「大虐殺発生のリスク」 国連が警告
◆2017/02/09 東京新聞 防衛省、PKO日報を12月下旬に把握 公表まで1カ月以上
◆2017/02/09 東京新聞 9条問題、言葉で操る 「戦闘」は問題になるから「武力衝突」に
◆2017/02/09 BuzzFeed News 【全文】自衛隊は南スーダンで「戦闘」していたのか。黒塗りの日報、公開します
◆2017/02/09 asahi.com 「廃棄」日報、発見報告まで1カ月 稲田氏、隠蔽を否定
◆2017/02/09 asahi.com 「殺傷行われても、『戦闘行為』は紛らわしい」 稲田氏
◆2017/02/09 東京新聞 PKO日報 稲田氏に1カ月報告せず 防衛省、黒塗り判断に時間
◆2017/02/10 東京新聞 「現地が安全かのように表現、国民をばかにしている」 派遣隊員の家族ら憤り
◆2017/02/10 東京新聞 南スーダン、新たなPKO日報 治安急転「最悪を想定」
◆2017/02/10 東京新聞 PKO日報 不自然さ目立つ防衛省の対応 民進「隠蔽では」
◆2017/02/10 asahi.com 続く迷走、苦しい弁明 PKO日報、足元からも疑問の声


◆2017/02/10 asahi.com 報告遅れ、稲田防衛相「厳しく指導」 PKO日報問題
◆2017/02/11 nikkei.com 国連安保理、南スーダン戦闘は「犯罪」 即時停戦を要求
◆2017/02/11 asahi.com 南スーダン難民が150万人超す 世界第3位の難民危機
◆2017/02/11 asahi.com 南スーダン戦闘「戦争犯罪の可能性」 国連安保理が警告
◆2017/02/11 Reuters South Sudan general quits, cites army abuses and ethnic bias
◆2017/02/12 the Guardian Famine looms in four countries as aid system struggles to cope, experts warn
◆2017/02/13 jiji.com 「戦闘で150人死傷」と記載=機関銃射撃音、日報公表−南スーダンPKO・防衛省
◆2017/02/13 nikkei.com 南スーダン「治安、極めて厳しい」 官房長官
◆2017/02/13 asahi.com 別の陸自日報にも「戦闘」の記載 南スーダンPKO
◆2017/02/13 AFP BB News 南スーダン軍中将が抗議の辞任、大統領の「民族浄化」を非難
◆2017/02/14 日刊ゲンダイ 戦闘巻き添えを隠蔽か 南スーダンPKO日報問題に新疑惑
◆2017/02/16 AFP BB News 南スーダン内戦「壊滅的規模」に、収拾つかない恐れを国連が警告
◆2017/02/17 NHK 南スーダン反政府指導者 首都攻撃も辞さず
◆2017/02/17 asahi.com 稲田防衛相の辞任求め国会前デモ 南スーダンめぐる発言
◆2017/02/18 asahi.com 南スーダン首都は「主要な標的」 反政府勢力トップ語る
◆2017/02/18 asahi.com PKO全日報、電子データで見つかる 野党追及の構え
◆2017/02/18 東京新聞 統幕に派遣後全データ 南スーダン PKO日報保存
◆2017/02/20 jiji.com 南スーダン、将校が次々辞任=「虐殺」と大統領批判
◆2017/02/20 the Guardian Famine declared in South Sudan
◆2017/02/21 東京新聞 南スーダン日報「不開示」前、統幕に照会 稲田防衛相「隠蔽の意図ない」
◆2017/02/21 asahi.com 南スーダン支援NGOの今井氏、「衝突でも戦闘でも…」
◆2017/02/21 cnn.co.jp 南スーダンで飢饉、人口の4割に飢えの危機
◆2017/02/22 AFP BB News 南スーダン 知っておきたい5つの事柄
◆2017/02/22 国境なき医師団 南スーダン: 急性栄養失調の子どもたちが急増−−紛争続き深刻化
◆2017/02/22 CNN Famine declared in South Sudan; 4.9 million people need urgent help
◆2017/02/22 the Guardian EU and UK united in effort to combat famine in South Sudan
◆2017/02/23 asahi.com 南スーダンなど「2千万人が食糧危機」 国連事務総長
◆2017/02/23 東京新聞 2千万人以上が食料不足 南スーダンなど4カ国
◆2017/02/23 nikkei.com アフリカ・中東4カ国で飢餓深刻 国連、6300億円支援要請
◆2017/02/23 the Guardian UK's £100m response to South Sudan famine comes from cash already allocated
◆2017/02/24 nikkei.com 南スーダン、紛争で飢餓深刻 安保理が報道向け談話
◆2017/02/27 nikkei.com ローマ法王が南スーダン訪問検討 内戦下、治安懸念も
◆2017/02/27 asahi.com ローマ法王、南スーダン訪問を検討 現地教会から要請
◆2017/03/10 毎日新聞 南スーダンPKO 陸自部隊を活動終了へ…政府が方針
◆2017/03/10 nikkei.com 南スーダンPKO撤収へ 政府、NSCを開催
◆2017/03/10 nikkei.com 南スーダンPKO撤収 派遣5年、5月末終了
◆2017/03/10 asahi.com 南スーダンPKOに派遣の陸自部隊、撤退へ 政権が決定
◆2017/03/10 asahi.com 南スーダンPKO撤収、首相が表明「施設整備に区切り」
◆2017/03/10 asahi.com 首相「死者出たら一巻の終わり」 探り続けたPKO撤収
◆2017/03/10 NHK 南スーダン派遣の陸自施設部隊 撤収へ
◆2017/03/10 NHK 首相 派遣の陸自施設部隊「大きな貢献した」
◆2017/03/10 共同通信 自衛隊撤収「遅きに失した」 野党、政権を追及へ
◆2017/03/10 毎日新聞 <南スーダンPKO>「死者出ずよかった」「遅すぎた判断」
◆2017/03/10 Newsweek日本版 援助団体から大金徴収で弱者を殺す南スーダン政府
◆2017/03/10 YOMIURI ONLINE PKO陸自撤収へ、首相「一定の区切りと判断」
◆2017/03/10 asahi.com 「PKO続ける意義薄い」 派遣消極論、陸自内に根強く
◆2017/03/11 nikkei.com 南スーダン撤収案、16年9月浮上 官房長官「治安と無関係」
◆2017/03/11 nikkei.com 南スーダン撤収、別所大使が国連に報告 人道支援では追加も
◆2017/03/11 nikkei.com ごまかせぬ世界の現実 南スーダンPKO撤収 (本社コメンテーター 秋田浩之)
◆2017/03/11 nikkei.com 南スーダンPKO撤収 政府 派遣5年、5月末終了
◆2017/03/11 asahi.com 今も内戦状態、難民は150万人超 南スーダンの現状
◆2017/03/11 現代ビジネス 南スーダン撤退 あの日報を引きずり出したジャーナリストの「覚悟と執念」
◆2017/03/11 東京新聞 南スーダンなど深刻な人道危機 国連、各国に支援呼び掛け
◆2017/03/11 東京新聞 南スーダン「大虐殺の恐れ」 国連が再三警告
◆2017/03/11 毎日新聞 南スーダン WFP事務局長「飢餓で多くの命が失われる」
◆2017/03/11 nikkei.com 政府、南スーダン追加支援を検討 PKO撤収を国連に報告
◆2017/03/11 asahi.com 飢餓2千万人、「国連創設以来最大の人道危機」と訴え
◆2017/03/11 YOMIURI ONLINE 陸自の南スーダン撤収理由、野党が追及へ
◆2017/03/11 YOMIURI ONLINE 南スーダンから帰国の柴山氏「治安は落ち着く」
◆2017/03/11 どうしんウェブ 【社説】南スーダン撤収 危険を認めない不誠実
◆2017/03/11 asahi.com 「やはり危険なのでは…」 撤収待つPKO隊員の家族
◆2017/03/11 毎日新聞 <南スーダンPKO>「20隊員、PTSDのケアが必要」
◆2017/03/11 毎日新聞 南スーダン 労働許可証の発給手数料を100倍に値上げ
◆2017/03/11 asahi.com 南スーダンPKO撤収、国連に戸惑いの声も
◆2017/03/12 AFP BB News 南スーダン、就労ビザ手数料を最大115万円に 援助団体は批判
◆2017/03/12 nikkei.com 外相、南スーダンに6.9億円規模の支援表明
◆2017/03/13 asahi.com 昨年6月日報、宿営地近くで「発砲音」 南スーダン
◆2017/03/13 AFP BB News 【AFP記者コラム】この国に生まれた悲運、南スーダンの絶望
◆2017/03/14 asahi.com 「戦闘」の前月に射撃音 南スーダンPKO、日報100日分を公開
◆2017/03/14 福井新聞 論説:南スーダンPKO撤収 政権のご都合主義なのか
◆2017/03/14 asahi.com (耕論)南スーダン突然の撤収 久間章生さん、伊勢崎賢治さん
◆2017/03/15 asahi.com 南スーダンPKOの中国部隊、国連職員ら7人救出
◆2017/03/15 長有紀枝 南スーダンの陸上自衛隊撤収に思うこと
◆2017/03/15 NHK 「日報」 陸自が電子データを一貫して保管 “消去”指示か
◆2017/03/15 BUSINESS DAY South Sudan bans ivory trade for 10 years
◆2017/03/16 BuzzFeed News 自衛隊員、海外派遣でPTSD傾向、自殺も 南スーダンでは「深い傷」 メンタルケアの重要性
◆2017/03/16 asahi.com 南スーダン日報データ、陸自も保存 不開示決定後も
◆2017/03/17 nikkei.com [FT]飢えるイエメン、南スーダン 空前の2000万人
◆2017/03/18 asahi.com 南スーダン難民、160万人に 紛争と干ばつで周辺国へ
◆2017/03/18 asahi.com PKO日報、発見後に非公表を指示 幹部間で調整か
◆2017/03/19 asahi.com 南スーダンの陸自隊員5人、政府軍が誤って一時連行
◆2017/03/19 nikkei.com 南スーダン、PKO陸自隊員を一時拘束 「誤解」と謝罪
◆2017/03/20 毎日新聞 南スーダンで陸自部隊が事故 5年間で50件
◆2017/03/20 IRIN Analysis : South Sudan needs peace as much as food
◆2017/03/20 asahi.com ワウの空港で旅客機墜落か 南スーダン、負傷者の情報
◆2017/03/21 asahi.com 陸自部隊、交通事故50件 南スーダン、民間人骨折も
◆2017/03/21 cnn.co.jp 旅客機が着陸失敗して炎上、奇跡的に死者なし 南スーダン
◆2017/03/21 asahi.com PKO日報問題、特別監察の中間報告検討 稲田防衛相
◆2017/03/22 現代ビジネス 栗本 英世「日本では議論されない南スーダン「絶望的な現状」〜これが本当の論点 未曾有の人道危機はなぜ起きているか」
◆2017/03/23 現代ビジネス 防衛省・南スーダン日報隠しの「深層」 元凶は、稲田大臣の統率力不足か
◆2017/03/24 nikkei.com 南スーダン撤収命令 日報に緊迫の現地浮き彫り
◆2017/03/24 Newsweek日本版 自衛隊の南スーダン撤退で見えた「積極的平和主義」の限界
◆2017/03/24 南スーダンPKO、5月末撤収を命令 稲田防衛相
◆2017/03/27 nikkei.com 南スーダンで襲撃、NGO職員6人死亡 車で移動中
◆2017/03/27 cnn.co.jp 援助関係者に襲撃、6人死亡 南スーダン
◆2017/03/27 フォーサイト 伊勢崎賢治「日本の「PKO」再考(上)「仮想空間」に送り込まれた自衛隊」
◆2017/03/28 現代ビジネス 伊勢崎賢治「南スーダン自衛隊撤退ではっきりした日本の安保の「超重大な欠陥」 国際社会にバレたら一大事!?」
◆2017/03/31 現代ビジネス 栗本 英世「南スーダン、政治問題を民族問題に変換した「悪魔の選択」 そして国民はお互いに殺し合うことに…」
◆2017/04/07 毎日新聞 南スーダン PKO帰国19日から 陸自隊員350人
◆2017/04/10 AFP BB News 命綱は「木の葉」、南スーダン襲う食糧危機 貴重な貯蔵種子も食用に
◆2017/04/10 現代ビジネス 栗本 英世「ゼロからわかる南スーダン「国づくり大失敗」の真相 たった75人で4000億円の汚職…」
◆2017/04/11 asahi.com 南スーダンで戦闘、16人死亡 政府軍と反政府勢力衝突
◆2017/04/11 毎日新聞 南スーダン 政府軍虐殺か、住民16人死亡
◆2017/04/12 共同通信 アフリカ援助資金、要請の2割 大規模な餓死の危険と国連
◆2017/04/16 NHK 南スーダンで武力衝突拡大 国連が話し合い呼びかけ
◆2017/04/17 毎日新聞 南スーダン 戦闘拡大 NGO職員など人道支援者にも被害
◆2017/04/17 nikkei.com 南スーダンPKO、陸自部隊が撤収開始
◆2017/04/19 nikkei.com 南スーダンPKO、自衛隊第1陣が帰国
◆2017/04/19 nikkei.com 70人、安堵の表情 南スーダンから帰国
◆2017/04/19 asahi.com 南スーダン陸自、第1陣が青森空港到着 「ほっとした」
◆2017/04/19 asahi.com コンゴで国連職員を一時人質に 南スーダン反政府勢力
◆2017/04/20 asahi.com 「死体がゴロゴロ」 南スーダン派遣、家族へのLINE
◆2017/04/24 信濃毎日新聞 安保をただす PKO撤収 検証と議論を尽くせ
◆2017/04/28 東京新聞 【政治】南スーダンPKO 武力衝突時の活動は最少 半年で道路補修3キロ

【News Sites】
○allafrica.com http://allafrica.com/sudan/
○BBC Country profile: Sudan
○Jeune Afrique Soudan

【参考図書】
民族紛争を生きる人びと―現代アフリカの国家とマイノリティ
栗本英世著 世界思想社 ¥2,345 四六版 1996年4月 [amazon]

近代ス―ダンにおける体制変動と民族形成
栗田禎子著 大月書店 ¥19,950 809p A5版 2001年3月 [amazon]


 
 
>TOP

(@南スーダン)南スーダンのフラフープ

asahi.com
2017年1月7日00時00分

■特派員リポート 三浦英之(ヨハネスブルク支局長)

 私の新旧2冊のパスポートには、同じ国の入国ビザが全部で11枚貼られている。大きな鳥の紋章の下には、英語で「正義、自由、繁栄」と記されている。アフリカ中部の紛争国・南スーダンの入国ビザだ。内戦状態に陥った2013年以来、計11回入国し、現地を深く取材した。

 南スーダンでの取材は、昼間の気温が40度を超えるため、体力勝負になる。首都ジュバの国際空港に飛行機で到着し、タラップを降りると、待っているのは強烈な太陽だ。乗客たちは入国管理事務所のある空港施設まで、滑走路横のアスファルト上を汗だくで歩かされることになる。

 空港施設はつい最近まで、旧国鉄時代の過疎地の無人駅のような、コンクリートがむき出しの粗末な平屋建てだった。乗客以外の人間が自由に出入りできるため、絶えず無数の人でごった返していた。外国からの訪問者はクーラーも扇風機もないカオスの中で、入国ビザを得るために1時間近く耐え忍ばなければならなかった。

 それも今は懐かしい。昨年7月の大規模戦闘で治安が悪化し、経済危機が進んで以降は、かつての空港施設は閉鎖され、昨年11月以降はテントで代用されている。私たちが学校の運動会や野外イベントで使う、あの白い簡易テントだ。入国管理官たちはそのテントの下に折りたたみ式のテーブルを広げ、入国希望者たちの入国ビザを作っている。それまでは顔写真付きで、氏名などの文字もコンピューターで印字されていた入国ビザも、昨年11月の入国時には写真は省略され、文字は係員の手書きになっていた。

 空港施設の閉鎖の理由は誰に聞いてもわからなかった。でも、その一因を私は見ている。昨年10月上旬に入国したとき、1カ所しかない待合室のトイレは水が流れず、使用中止になっていた。下旬に再入国したときには、便器に大量の便があふれ、周囲に悪臭が漂っていた。政府も空港管理者もそれを修理する気はなさそうだった。

 どうしてこんなことが起こるのだろう、と私は南スーダンに入国する度に思う。南スーダンには2011年の独立以来、国際社会からの多額の援助が寄せられているはずだった。世界中からたくさんのNGOが支援に駆け付けてもいる。しかし、この国の状況は、空港施設と同様に、日に日に悪くなっている。人々はやる気を失い、治安がどんどん悪化している。

 ジュバで、私は子どもたちに会いに行った。国内避難民キャンプのなかに作られた粗末な児童施設で、子どもたちは国連児童基金(ユニセフ)や国際NGOの支援を受けながら、身を寄せ合って勉強したり、NGOのスタッフと一緒に遊んだりしていた。

 昨年7月の戦闘時には、この児童施設の近くにも流れ弾が飛んできた。ニアル・ガイちゃん(8)は「バンバンという大きな音が何度も響いて、お母さんと一緒に震えながらずっとテントの中に隠れていた」。児童施設で働くジェームス・ジロングさん(24)は「悲しいことだけれど、いつ戦闘が起こるかわからない。また流れ弾が飛んできて、人が死ぬのかな」と言った。キャンプ内でも20人以上の避難民が死亡し、人々は今、「もはやここは安全ではない」と国外への移送を求め始めている。訪れた児童施設でも、昨年7月の戦闘前は約1400人いた児童が1040人に減った。

 キャンプで暮らす子どもたちはやせ細り、満足に食事も取れていない子どもたちも少なくない。ユニセフの統計によると、人口わずか約1200万人の国で3分の1にあたる約400万人が食不足の状態にあり、さらに推定36万人もの5歳未満児が重度の急性栄養不良に陥っている。状況はどんどん深刻化しており、今年初頭にはさらに悪化する可能性がある。

 でも、この国には食べ物がないわけでは決してないのだ。私を含めた外国人が宿泊するジュバ市内のホテルには、立派なレストランが併設されている。この国の政治家たちは連日、そのレストランで会議や打ち合わせやパーティーを開き、分厚いビーフパテを挟んだアメリカンスタイルのハンバーガーや、チキンのクリームスープや、モッツァレラチーズやパイナップルの載ったイタリアンピザなどを腹いっぱい食べて談笑している。いつものお決まりの光景だ。

 世界は不平等だと思う。生まれた国や地域や階層によって、人々は豊かな環境で暮らすこともできるし、避難民として流れ弾におびえながら、ビニール製の粗末なテントで夜を明かさなければならなくなってしまう。でも、その偶然による「格差」を少しでも埋めようと、必死に頑張っている人たちが世界にはいる。国連職員として危険地帯に勤めたり、市井の市民として支援団体に寄付を送ったり。そういう人たちだ。

 でも、私が南スーダンで取材をする限り、この国の政治家にはそのような人々は少ないように思う。彼らは皆、新品のスーツをまとって援助された新車のランドクルーザーに乗り、クーラーの利いた事務所のテレビで欧州のサッカーリーグの試合を見ている。私が取材に行くと、「国際社会は南スーダンを救済する義務がある」「(1990年代に大虐殺が起きた)ルワンダの悲劇を繰り返させてはならない」などと腕を組んで豪語する。ふざけるな、と思う。あなたが私にうれしそうに語った、石油会社の招待で最近行ったというオーストラリアへの視察旅行に、この国の有能な若者を1人でも2人でもあなたの代わりに派遣した方が、この国はずっと良くなるのではないか、と愚痴りたくもなる。

 国際NGOの順位付け(15年)によると、南スーダンの「腐敗度」は下から5番目の163位(最下位はソマリア、次が北朝鮮)。その政府にすがりつくようにして、日本は今、「外交」を続けているように私の目には映る。「ジュバは比較的安定している」「日本の貢献は現地では高く評価されている」。昨年秋、日本政府から発表されたそれらの見解は、そのほとんどが紛争の片方の当事者である南スーダン政府の見解でもあった。

 避難民キャンプの中の児童施設では、たくさんの子どもたちがフラフープを使って遊んでいた。プラスチック製の長い輪を腰でくるくると回しながら、何人かの子どもたちが「どこの国から来たの?」と興味深そうに私に聞いた。私は「日本だよ」と答えたが、誰もその国の名前を知らなかった。私に不満は全然なかった。極東の小さな島国の名を、アフリカで暮らす彼らが知らなければいけないという道理はない。日本の貢献を世界に広くアピールすべきだというなら、それはもう、支援の本質を見失っている。彼らが満足に食事を取れ、家族と平穏な暮らしが送れるようになれば、私にとってはそれでいい。

 取材の最後、私も子どもたちと一緒にフラフープで遊んだ。私が腰を左右に振ると、プラスチック製の長い輪はくるくると長時間回った。「うまいね」と何人かの子どもたちが褒めてくれた。「日本でもね、昔はみんな、これで遊んだんだよ」と私が言うと、「へぇー」とみんなが驚いてくれた。「日本、日本」と何人かが叫んだ。

 私はひどく幸福な気持ちになった。

    ◇

 三浦英之(みうら・ひでゆき) ヨハネスブルク支局長。2000年入社。東京社会部、南三陸駐在などを経て、14年9月から現職。42歳。近著「五色の虹〜満州建国大学卒業生たちの戦後」で第13回開高健ノンフィクション賞を受賞。



 
 
>TOP

南スーダン大統領 “国連も反政府側”

NHK
1月30日 6時17分

南スーダンのキール大統領が、NHKの単独インタビューに応じ、国内各地で武力衝突が繰り返されていることについて、反政府勢力側に責任があり、国連も反政府側に立ってきたと批判する一方で、PKO活動に参加する日本については「重要なパートナー」だと感謝し、さらなる支援や協力に期待を示しました。

南スーダンのキール大統領は、AU=アフリカ連合の総会に出席するために訪れていたエチオピアで29日、NHKのインタビューに応じました。去年7月の首都ジュバでの大規模な衝突以降、キール大統領が日本のメディアのインタビューに応じたのは初めてです。

この中でキール大統領は、南スーダンで民族対立が激しくなり、各地で武力衝突が繰り返され、治安が回復していないことについて、「反政府勢力が戦闘をやめず市民を虐殺している」として、あくまでも反政府勢力側に責任があると主張しました。

また国連が、政府軍も虐殺を行いこのままでは大量虐殺につながるおそれがあると警告したことについては、キール大統領は、政府軍による虐殺は一切ないと否定したうえで、「国連も反政府側に立ってきた」として、反政府勢力だけでなく国連の対応も批判しました。一方、今後については、和平に向けて国連との関係を強化する考えも示しました。

また、日本については、「重要なパートナー国だ。日本によるインフラ整備に期待したい」と述べ、現地の国連のPKO活動に参加している自衛隊やJICA=国際協力機構によるこれまでの支援に感謝するとともに、道路や橋の整備など、今後のさらなる支援や協力に期待を示しました。



 
 
>TOP

南スーダン大統領 PKO部隊の派遣遅れ「国連に問題」

NHK
1月30日 21時59分

国連のPKO=平和維持活動に自衛隊の部隊も参加している南スーダンのキール大統領がNHKの単独インタビューに応じ、PKOの追加派遣部隊がいまだに現地に入れていないのは、南スーダン政府が原因ではなく、国連の調整に問題があると強調しました。

南スーダンのキール大統領は、去年7月に首都ジュバで政府軍と反政府勢力が激しく衝突して以降、海外メディアの取材には、ほとんど応じてきませんでしたが、訪問先のエチオピアで29日、NHKの単独インタビューに応じました。

キール大統領は国連がPKO活動を強化するため、去年8月に追加派遣を決めた4000人規模の「地域防護部隊」が、いまだに現地に入れていない問題について、「私たちの責任ではない。国連側の調整ができていないからだ」と述べ、国連側に責任があるという考えを強調しました。

この新たな部隊は首都ジュバに派遣される予定で、ジュバを拠点とする日本の陸上自衛隊にとっても安全確保のために極めて重要ですが、国連は、これまでに部隊の受け入れに難色を示したことがある南スーダン政府が、今も完全には受け入れに応じていないために調整に時間がかかっていると説明しています。

また、先月、国連の安全保障理事会で日本などが棄権して採択されなかった、南スーダンに武器禁輸などの制裁を科す決議案については、「反政府勢力を有利にするだけだ」と述べ、アメリカなど決議案を支持した国々を批判しました。



 
 
>TOP

戦火を逃れ、ウガンダへ 南スーダン難民「政府軍兵士が住民虐殺」 国境地帯ルポ

asahi.com
2017年1月31日05時00分

 混乱が続く南スーダンで、政府軍と反政府勢力の戦闘により南部イエイの治安が悪化している。多くの住民が難民となって南隣のウガンダに流れ込んでおり、人々は「政府軍兵士が住民を虐殺している」と証言した。

 ウガンダ北部ブシア。南スーダン国境の小さな川にかかる橋の上を、頭上に家財道具や食料を載せた女性や子どもたちが続々と渡ってくる。その多くは、戦闘が続く約50キロ北西のイエイから逃れてきた。女子学生ベエイ・サンディさん(18)は「徒歩で2週間かかった。川の水を飲み、持参したピーナツを食べつないで歩いた」。

 国境の南スーダン側では、銃を持った男たちが、人々を検問所へと誘導するのが見えた。ウガンダ側の国境警備隊幹部は「あれは反政府勢力だ。南スーダンでは、反政府勢力が住民をウガンダへ逃がそうとしている」と話した。

 難民たちは国境から約20キロ離れたクルバの一時保護施設に集められ、食事を与えられたり、けがの治療を受けたりしている。

 3歳と6歳の子どもを連れて逃げてきた少数派民族の主婦ビオラ・サディエさん(22)は「多数派民族ディンカの政府軍兵士が、少数派民族の家に火をつけている。抵抗した兄が政府軍兵士に殺され、怖くなって逃げてきた」。少数派民族の女子学生ジェーン・サンディさん(20)は「政府軍兵士に見つかると女性はレイプされる。養母は抵抗したため、ナイフで首を切り落とされた」と話した。

 無職ルワティ・アイザックさん(21)は「政府軍に見つかると、少数派民族の男性は殺される」。警察官だった父親(51)は政府軍兵士に射殺されたという。「もう南スーダンには戻りたくない」

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ウガンダ国内に避難している南スーダン難民は推定約67万人。南スーダンが内戦状態に陥った昨年7月以降、1日平均2千人以上が流れ込んでいる。

 国連安全保障理事会は23日、南スーダン各地で戦闘が相次ぎ、人道援助活動ができない状態だとして「深刻な懸念」を表明。国連人権理事会の専門家グループも昨年12月、「複数の地域で集団レイプや焼き打ちといった民族浄化が進行している」と警告した。

 南スーダンの首都ジュバでは、陸上自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に参加している。(ブシア〈ウガンダ北部〉=三浦英之)



UP:2017 REV: 
アフリカ  ◇世界 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)