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アルジェリア民主人民共和国


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アフリカアフリカ Africa 2016


○2007年までのニュース・情報 アルジェリア民主人民共和国 〜2007年
○2008年〜2009年のニュース・情報 アルジェリア民主人民共和国 2008年〜2009年
○2010年〜2012年のニュース・情報 アルジェリア民主人民共和国 2010年〜2012年
○2013年1月のニュース・情報 アルジェリア民主人民共和国 2013年1月
○最新のニュース・情報 アルジェリア民主人民共和国


○外務省 各国・地域情勢 アルジェリア民主人民共和国

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◆2013/02/01 asahi.com イナメナス、刻まれた悲劇 現場をメディアに初公開 アルジェリア人質事件
◆2013/02/01 nikkei.com アルジェリア与党、書記長を解任
◆2013/02/01 毎日新聞 アルジェリア事件:警備網に疑問符
◆2013/02/01 毎日新聞 特集ワイド:アルジェリア事件で浮き彫り、拡散するイスラム武装勢力 「アラブの春」あだ花か、対テロ戦争「第2幕」へ
◆2013/02/01 nikkei.com EU、リビア国境警備支援で合意
◆2013/02/03 nikkei.com 国営公社総裁を解任へ 人質事件でアルジェリア
◆2013/02/03 yomiuri.co.jp 突入時、人質全員死亡してた…アルジェリア内相
◆2013/02/03 yomiuri.co.jp アルジェリア人質事件「内通者、国籍情報流す」
◆2013/02/04 cnn.co.jp 世界生活費ランキング 東京が首位、大阪2位
◆2013/02/04 nikkei.com 中東・アフリカの駐日大使ら日揮本社を弔問
◆2013/02/06 nikkei.com 石油大手、業績伸び悩み 開発コストや原油安重荷
◆2013/02/07 asahi.com 人質事件、首謀者の館 マリ北部、当日朝まで潜伏か
◆2013/02/07 nikkei.com 人命優先、軍に攻撃自制要請 人質事件犠牲者の新谷さん
◆2013/02/08 nikkei.com ガス田従業員3人逮捕 人質事件、情報漏らし協力か
◆2013/02/09 yomiuri.co.jp 「移動中は攻撃しないで」新谷さんが複数回電話
◆2013/02/09 毎日新聞 マリ:初の自爆テロ アルジェリア事件で声明の過激派か
◆2013/02/10 asahi.com アルジェリア事件首謀者 無政府化マリに人質集める
◆2013/02/10 nikkei.com アルジェリア国営公社の10人逮捕 人質事件に協力の疑い
◆2013/02/14 毎日新聞 アルジェリア事件:発生1カ月 人質死亡の経緯まだ不明
◆2013/02/14 毎日新聞 アルジェリア事件:1カ月 英外相、状況変化への対応必要
◆2013/02/17 nikkei.com アルジェリア政府、捜査の状況公表せず
◆2013/02/17 nikkei.com ガス田、見えぬ再開 アルジェリア人質事件1カ月
◆2013/02/25 yomiuri.co.jp アルジェリア天然ガス施設、一部操業を再開
◆2013/02/25 nikkei.com 人質事件で追悼式 アルジェリア、ガス田を部分再開
◆2013/03/01 時事ドットコム アルカイダ系司令官を殺害=北アフリカ拠点組織−マリ
◆2013/03/02 東京新聞 アルジェリア人質事件 「犯人が爆破の動き」
◆2013/03/02 東京新聞 在外邦人保護策 有識者懇が検討
◆2013/03/03 jp.reuters.com アルジェリア人質事件の首謀者、チャド軍がマリで殺害と発表
◆2013/03/03 時事ドットコム ベルモフタール司令官を殺害=アルジェリア人質事件の首謀者−チャド軍発表
◆2013/03/03 nikkei.com チャド軍、アルジェリア人質事件首謀者を殺害と発表
◆2013/03/03 nikkei.com アルジェリア人質事件の首謀者殺害と発表 チャド軍
◆2013/03/03 AFP BB News アルジェリア人質事件の首謀者を殺害、マリで作戦中のチャド軍
◆2013/03/06 nikkei.com 世界の女性国会議員、初めて20%超 日本は後退
◆2013/03/07 nikkei.com アルジェリア鉱業相、人質事件の設備「年内復旧」
◆2013/03/14 時事ドットコム アルジェリア政府に照会=菅官房長官
◆2013/03/26 JBpress アフリカと中国:鉱物資源以上の関係
◆2013/03/26 nikkei.com 日揮が慰霊式、遺族ら3500人追悼 アルジェリア人質事件
◆2013/03/26 毎日新聞 岸田外相:アルジェリア鉱業相と会談
◆2013/03/27 nikkei.com 人質事件の情報提供要請 官房長官、アルジェリア鉱業相と会談
◆2013/04/04 毎日新聞 アルジェリア人質事件:実行犯に20代のカナダ人
◆2013/04/06 asahi.com アルジェリア人質事件 実行犯カナダ人2人の身元判明
◆2013/04/16 asahi.com アルジェリア人質事件「首謀者は自爆」 チャド大統領
◆2013/04/24 nikkei.com アルジェリア人質事件の首謀者に死刑 本人不在のまま
◆2013/04/24 毎日新聞 アルジェリア人質事件:テロ組織司令官ら6人に死刑判決
◆2013/04/27 yomiuri.co.jp アルジェリアで戦闘、武装集団2人死亡
◆2013/05/22 毎日新聞 アルジェリア:報道規制強まる 大統領病状巡り
◆2013/05/23 毎日新聞 アルジェリア:大統領病状で報道規制を強化
◆2013/05/24 毎日新聞 アルジェリア:大統領病状の報道規制強化 新聞発行停止も
◆2013/05/25 asahi.com アルジェリア事件首謀者は生存? 別のテロで犯行声明
◆2013/06/04 nikkei.com アルジェリア人質事件 米、有力情報に報奨金7億円
◆2013/06/04 毎日新聞 アルジェリア人質事件:首謀者らに懸賞金23億円
◆2013/06/13 毎日新聞 アルジェリア:大統領は健在 入院後、初の映像
◆2013/07/15 asahi.com テロ火種続くアルジェリア 人質事件半年、真相なお闇 失業・貧困、不満うねる
◆2013/07/16 毎日新聞 アルジェリア:周辺国で類似事案が頻発…人質事件から半年
◆2013/07/17 毎日新聞 アルジェリア:ブーテフリカ大統領 2カ月半ぶり帰国
◆2013/07/17 毎日新聞 アルジェリア:人質事件 半年 周辺国で類似事案頻発
◆2013/07/18 毎日新聞 アルジェリア:大統領、2カ月半ぶり帰国
◆2013/07/20 nikkei.com アルジェリア人質事件から半年 武装勢力、周辺国に拡散
◆2013/07/20 yomiuri.co.jp アルジェリア人質事件、首謀者「逃亡中」と訴追
◆2013/07/20 asahi.com NY地検、覆面旅団トップを訴追 アルジェリア人質事件
◆2013/07/20 nikkei.com 米当局、アルジェリア人質事件首謀者を訴追
◆2013/08/20 nikkei.com エジプト騒乱、ドバイ原油が4カ月半ぶり高値
◆2013/08/20 nikkei.com エジプト騒乱で動揺 ドバイ原油、4カ月半ぶり高値
◆2013/08/23 MSN産経ニュース アフリカで防衛駐在官を大幅増強 人質事件教訓に 中国にも対抗
◆2013/08/23 毎日新聞 イスラム過激派:2組織が合流 同胞団へ支援表明
◆2013/09/12 nikkei.com アルジェリアで内閣改造 大統領選へ権力固め
◆2013/09/12 cnn.co.jp アルジェリア人質事件の首謀者、活動再開か
◆2013/09/13 cnn.co.jp アルジェリア人質事件、「軍に警備依存」 被害企業の報告書
◆2013/09/13 asahi.com 「警備、軍に頼りすぎた」 アルジェリア人質事件報告書
◆2013/09/14 毎日新聞 アルジェリア人質事件:軍の警備に頼り過ぎ、侵入想定外
◆2013/09/30 nikkei.com ミタル、アルジェリア合弁に750億円投資
◆2013/11/17 asahi.com ブーテフリカ大統領を4選へ擁立 アルジェリア与党
◆2013/11/17 yomiuri.co.jp 与党内も異論…アルジェリア大統領、4選出馬へ
◆2013/11/20 yomiuri.co.jp 仏・ポルトガルもW杯へ…新たに6か国出場決定
◆2013/11/20 nikkei.com ガーナなど本大会出場 サッカーW杯アフリカ最終予選
◆2013/12/12 nikkei.com 中国外相、中東・北アフリカを歴訪 17〜26日
◆2013/12/13 nikkei.com 三菱重工系、アルジェリアでタービン発電設備受注
◆2013/12/16 nikkei.com 日・アラブ経済フォーラム、経産相「原子力などで協力」
◆2013/12/16 nikkei.com 日・アラブ、エネルギーなどで関係強化 都内で経済フォーラム
◆2014/02/11 yomiuri.co.jp アルジェリアで軍輸送機墜落、100人以上死亡
◆2014/02/12 cnn.co.jp アルジェリア軍機が墜落 死者77人、生存者1人
◆2014/02/23 毎日新聞 アルジェリア:健康不安の大統領が出馬 4選確実視
◆2014/03/14 nikkei.com 日清食HD、北アフリカで即席麺販売に進出 日系企業で初めて
◆2014/04/12 nikkei.com アルジェリア大統領選、17日に投開票 軍の支持が焦点
◆2014/04/17 毎日新聞 アルジェリア大統領選:現職4選が有力 投票始まる
◆2014/04/18 nikkei.com アルジェリア大統領選、現職が4選 改革停滞か
◆2014/04/19 asahi.com 77歳でも車いすでも4選 アルジェリア大統領
◆2014/04/19 毎日新聞 アルジェリア:77歳大統領が4選 得票率82%
◆2014/05/01 毎日新聞 ひと:ジャンイブ・オリビエさん=マンデラ元大統領釈放の契機を作った
◆2014/06/05 nikkei.com 日本と同組のコートジボワール勝利 サッカー親善試合
◆2014/06/18 cnn.co.jp 韓国、先制も追いつかれドロー ベルギーは逆転勝ち W杯
◆2014/06/23 cnn.co.jp 韓国、アルジェリアに敗れる ベルギーは勝って決勝T進出
◆2014/06/23 asahi.com アルジェリア、82年大会以来の勝利 韓国、H組最下位
◆2014/06/23 asahi.com アルジェリア、エースの意地 史上初の16強なるか
◆2014/06/23 asahi.com 韓国、防げなかった波状攻撃 アジア勢の白星いまだなし
◆2014/06/23 asahi.com メンバーがらり、采配ぴたり 積極プレスで韓国圧倒
◆2014/06/23 asahi.com (チョウ・キジェの目)アルジェリア猛攻、のまれた韓国
◆2014/06/23 yomiuri.co.jp 韓国手痛い黒星…2−4でアルジェリアに敗れる
◆2014/06/24 yomiuri.co.jp 韓国戦、アルジェリア選手に青と緑の光線照射?
◆2014/06/27 cnn.co.jp 韓国敗退、アルジェリア初の1次L突破 W杯
◆2014/06/27 asahi.com アルジェリア、32年前の苦い記憶払拭 念願の決勝Tへ
◆2014/06/27 asahi.com 技巧派アルジェリア、「4度目の正直」で決勝Tへ
◆2014/06/30 asahi.com 鹿島ら企業体、アルジェリア道路建設で国際仲裁申し立て
◆2014/06/30 nikkei.com アルジェリア高速道工事 鹿島・大成、国際仲裁へ
◆2014/06/30 asahi.com アルジェリア選手、ラマダン断食どうする?
◆2014/07/01 yomiuri.co.jp GKにレーザー光線、アルジェリア協会に罰金
◆2014/07/01 cnn.co.jp フランスが8強入り、ドイツは延長戦の激闘制す W杯決勝T
◆2014/07/01 asahi.com ドイツ、16大会連続8強入り 延長でアルジェリア下す
◆2014/07/24 時事通信 アルジェリア機、墜落か=116人搭乗、マリ上空で交信途絶
◆2014/07/24 nikkei.com アルジェリア航空機が消息絶つ
◆2014/07/24 asahi.com 絡途絶えたアルジェリア機、墜落の情報 116人搭乗
◆2014/07/24 asahi.com アルジェリア機が消息絶つ 搭乗リストに日本人なし
◆2014/07/24 asahi.com アルジェリア航空機が墜落 搭乗リストに日本人なし
◆2014/07/24 毎日新聞 アルジェリア機:消息不明…アルジェ行き、116人搭乗
◆2014/07/25 cnn.co.jp アルジェリア航空機、マリで墜落 116人搭乗 生存者見つからず
◆2014/07/25 asahi.com 不明のアルジェリア機か マリ南部で機体の残骸
◆2014/07/25 nikkei.com アルジェリア機の残骸か 「マリで発見」116人の安否不明
◆2014/07/25 yomiuri.co.jp アルジェリア機残骸をマリで発見…仏、軍を派遣
◆2014/07/25 yomiuri.co.jp アルジェリア航空機、墜落…日本人は搭乗せず
◆2014/07/25 yomiuri.co.jp アルジェリア航空機「悪天候で墜落」…仏大統領
◆2014/07/25 毎日新聞 アルジェリア機:残骸発見の情報が錯綜
◆2014/07/26 nikkei.com アルジェリア機墜落、搭乗の116人絶望的
◆2014/07/26 cnn.co.jp アルジェリア機からフライトレコーダー回収 生存者なし
◆2014/07/27 cnn.co.jp 現場から2つ目のレコーダー回収 アルジェリア機墜落
◆2014/09/21 nikkei.com アルジェリア公共工事未払い 鹿島・大成側の負担増も
◆2014/09/23 asahi.com アルジェリアで仏人誘拐 仏のイラクでの空爆中止を要求
◆2014/09/23 yomiuri.co.jp アルジェリアで仏人拉致…「イスラム国」系集団
◆2014/09/25 yomiuri.co.jp 仏人男性殺害…「イスラム国」系集団、映像公開
◆2014/09/25 cnn.co.jp 仏男性の首切断、武装集団が映像公開 アルジェリア
◆2015/01/08 nikkei.com 仏テロ、高まる「内なる脅威」 格差・移民問題はらむ
◆2015/01/08 Jeune Afrique 食用油大手ソフィプロテオール、アブリル・グループに
◆2015/01/09 nikkei.com 仏紙襲撃、パリ北東部に2人潜伏か 治安部隊が捜索
◆2015/01/09 asahi.com 戦闘員訓練で逮捕歴 新聞社襲撃容疑兄弟、当局がマーク
◆2015/01/09 nikkei.com 欧米、対テロ閣僚会議へ 逃走の男 イエメンで訓練か
◆2015/01/10 yomiuri.co.jp 籠城に特殊部隊突入、銃撃容疑の兄弟は死亡
◆2015/01/10 yomiuri.co.jp 普通の若者の顔、裏で過激派思想培う…銃撃兄弟
◆2015/01/10 yomiuri.co.jp パリ銃撃と人質事件、容疑者同士に接点か
◆2015/01/10 asahi.com 襲撃容疑の兄弟、なぜ過激思想へ 弟かつてはラッパー
◆2015/01/10 nikkei.com 人質2事件、容疑者に接点 複数テロ連鎖の可能性
◆2015/01/10 nikkei.com 仏紙銃撃、容疑者の兄弟死亡 部隊突入し人質救出
◆2015/01/10 nikkei.com 仏紙銃撃、部隊突入で容疑者3人死亡 人質に犠牲者も
◆2015/01/10 nikkei.com パリ、テロ連鎖 仏大統領「脅威は終わっていない」
◆2015/01/10 nikkei.com 仏、テロの全容解明急ぐ 容疑者3人を射殺
◆2015/01/16 nikkei.com 「教訓生かす」日揮が半旗 アルジェリア人質事件2年
◆2015/01/17 yomiuri.co.jp アルジェリアやニジェールで「反シャルリー」
◆2015/01/18 asahi.com 仏紙抗議デモ10人死亡 ニジェール、キリスト教会放火
◆2015/01/26 nikkei.com 中東やアフリカ、邦人被害絶えず 拉致・襲撃が頻発
◆2015/02/06 毎日新聞 週刊紙襲撃:テロ予兆 アルジェリア、仏政府に警告
◆2015/02/06 毎日新聞 仏テロ1カ月:移民との融和論活発 テロ対策強化の一方で
◆2015/02/26 nikkei.com アフリカ経済の減速鮮明 原油安・テロ影響大きく
◆2015/03/10 nikkei.com アルジェリア市場 有望視 石油偏重転換、外資誘致へ
◆2015/06/15 cnn.co.jp アルジェリア人質事件の首謀者死亡か、米機がリビアで空爆
◆2015/06/15 asahi.com アルジェリアの邦人人質事件、首謀者死亡か 米軍が空爆
◆2015/06/15 nikkei.com アルジェリア人質事件の首謀者、米空爆で死亡 リビア政府確認
◆2015/06/15 毎日新聞 アルジェリア人質事件:米軍空爆で首謀者死亡か
◆2015/06/16 nikkei.com アルジェリア人質事件首謀者の死亡否定 リビアのテロ組織
◆2015/07/19 asahi.com アルカイダ系、兵士14人殺害か アルジェリア国軍反撃
◆2015/08/27 asahi.com アルジェリア事件、過激派幹部に逮捕状 邦人殺害容疑
◆2015/11/09 フットボールチャンネル コンゴのマゼンベ、クラブW杯出場決定で12月に来日へ。5年ぶり3度目のアフリカCL制覇


[web site]

●ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト国と人 アルジェリア
●Lonely Planet Algeria



 
 
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asahi.com 2013年2月1日

イナメナス、刻まれた悲劇 現場をメディアに初公開 アルジェリア人質事件

アルジェリア政府は31日、同国南東部イナメナスで起きた人質事件の現場を、朝日新聞を含む外国報道陣に事件後初めて公開した。アルジェリアでの取材は通常、首都アルジェ周辺に限定されており、情報省が特例として認めた。

報道陣は約1時間半のフライトでイナメナス空港に着いた。4台の大型バスに分乗し、パトカーに先導されて50キロ先の事件現場を目指した。空港から約50分。灰色の建物群が視界に入ってきた。最初に訪れたのは人質の大半がいた居住区。警察が警備するチェックポイントを二つ抜けると、装甲車が1台。周りにカラシニコフ銃を持った兵士たちが現れた。

アルジェリア国営ソナトラック社のゼネラルマネジャー(GM)によると、居住区正面ゲートそばにある幹部用の平屋建てVIPビルに1月16日朝、12人の武装グループが現れた。このGMとノルウェーの国営石油会社スタットイル、英石油大手BPの幹部計3人を人質に取った。

●「夜は人間の盾」

その後、外国人人質がこの建物に連行された。武装グループは人質の腰に爆発物を巻き付けたという。VIPビルから約30メートル離れた別の建物には約400人のアルジェリア人人質が収容された。夜になると人質は建物の外に出され、「人間の盾」にされたという。

翌17日朝、武装グループは態度を硬化させ、車と燃料、食料を要求。外国人人質を連れて外部に脱出しようとしたところ、軍が攻撃を始めた。アルジェリア人らは約200メートル離れた正門に逃げ、多くは軍に保護された。アルジェリア人がいた平屋の建物の壁にはあちこちに銃撃の跡があった。

居住区からプラントはバスで約5分。途中、道路わきに焼け焦げた5台の車があった。武装勢力、あるいは軍の攻撃を受けたのか。骨組みを残すだけで、完全に破壊されている。

プラント入り口の警備事務所の窓ガラスも割れていた。正面ゲート付近には軍の装甲車が並び、あちこちに兵士、憲兵らの姿が見えた。事件後、警戒を強化しているようだ。

現場の物流担当マネジャーのベナドゥダ・ロトフィさん(49)が軍の作戦開始直後にプラント施設に入ったところ、施設の中央付近で大きな火がたちのぼり、施設前に止まっていた車両が爆発したという。この際、人質の数人も死亡したとの見方を示した。プラント施設の中央付近は現在も黒くすすけている。

●滞在は2時間

一方、ソナトラック社従業員によると、武装勢力は18日午前、外国人人質をプラント内部に連れ込み、頭部を銃撃して殺害した。その後、爆発がおきたという。

地元政府の議長マンスーリ・ビレルさんは民族衣装で現場を訪れた。「我々地元住民は、このような攻撃を強く非難する。我々にとって日本人を含む外国人は、みなゲストだ。早く現場に戻ってきてくれることを望んでいる。伝統に従い、我々は全力で彼らの安全を守る」と話した。

今回の視察は、情報省がアルジェリア滞在中の外国メディアを対象に特別機を用意。現場での視察時間は居住区とプラント施設を合わせて計約2時間だった。復旧作業中のプラント施設前には警戒線が張られ、内部には入れなかった。(イナメナス=石合力、神田大介)



 
 
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アルジェリア与党、書記長を解任

nikkei.com

2013/2/1 10:56

【アルジェ=共同】フランス公共ラジオによると、アルジェリアのブーテフリカ大統領が所属する与党、アルジェリア民族解放戦線(FLN)は31日、中央委員会の投票により、ベルハデム書記長の解任を決めた。

ベルハデム氏は自派を偏重して党内を二分する対立を招き、FLN出身の閣僚8人からも辞任要求が出ていた。同氏は解任決定を受け入れ「後任者の成功を祈る」と述べた。



 
 
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アルジェリア事件:警備網に疑問符

毎日新聞 2013年02月01日 14時44分(最終更新 02月01日 15時04分)

【ティカントリ(アルジェリア南部)秋山信一】破壊された車や、装甲車で警備にあたる軍兵士−−。日本人10人を含む人質ら38人が死亡したアルジェリア南部の天然ガス関連施設には、事件の生々しい痕跡が今も残っていた。だが、1月31日に公開された区画には、プラント大手「日揮」の従業員居住区や事務所は含まれておらず、日本人の被害状況を知る手がかりはほとんどなかった。

「ここに人質が拘束されていた」。ガス施設を共同運営する国営会社ソナトラックの現場責任者が指し示した居住区の建物の玄関には至る所に弾痕があり、ドアのガラスは割れていた。壁に開いた穴からは、家具が散乱する内部の様子がうかがえた。責任者は「日本人の人質もいた。互いの腕を縛って、身動きがとれないようにしていた」と語った。

◇主要路も交差点以外、兵士見えず

首都アルジェから飛行機で1時間半。31日午前9時40分、日本人を含む約150人の報道陣を乗せた飛行機が、ティカントリの東約50キロにあるイナメナス空港に到着した。空港には軍用機やヘリコプター2機が駐機し、小銃を持った兵士が警戒中だ。

気温は14度、湿度は10%。日差しは強いが、弱い風が吹いて過ごしやすい気候だ。地中海に面して緑も多い北部の首都アルジェとは異なり、起伏に富み赤みがかったベージュ色の砂漠だった。

軍などの車約10台に護送されながら、バスで幅7〜8メートルの舗装路を約25分間走ると、ガス施設へと向かう分岐路に入った。途中に信号はなく、交差点も1カ所だけ。資源関連施設の主要路は軍が厳重に警備していると聞いていたが、交差点以外では兵士を見かけなかった。夜陰に紛れれば、軍の警戒網は破れると感じた。

◇ガス施設入り口に金属製の門なし

緩やかな左カーブを10分進むと、右手にガス施設が見えてきた。地元警察が警備するゲートをくぐる。だが金属製の門などはなく、ここも重武装集団なら楽々と突破できただろうと想像した。

施設内に入ると、左前方に高さ2メートルほどの金網で囲まれた居住区が見えてきた。入り口では約30人の兵士や地元警察官が、装甲車と共に厳重に監視していた。報道陣に警備体制を誇示するかのようで、カメラを向けても兵士らは微動だにしなかった。入り口の金網の門は武装勢力の強行突破でひしゃげていた。

居住区で公開されたのはBPやソナトラック従業員の宿舎のごく一部だけ。1キロほど先の日揮居住区に歩いて向かおうとすると、警備員に制止された。

居住区からガス施設まではバスで約5分ほど。左手に日揮事務所が見えたが取材は許可されなかった。道路の反対側には、焼け焦げたり破損したりした車が十数台置かれていた。政府軍のヘリによる空爆で炎上した車両も含まれているかもしれない。

「喫煙は厳禁ですよ」と注意を受けてから、ガス施設に向かったが、外観しか見られず、事件の跡はうかがえなかった。今は従業員を通常の約2割に減らし操業再開の準備をしているという。

ティカントリでの滞在時間は約2時間。砂漠に囲まれ、警備が容易でないのは分かったが、惨劇が起きたのが信じられない静けさだった。アルジェに戻る機上、南へ向かう戦闘機とすれ違った。イスラム過激派の掃討作戦が続くマリへ向かう仏戦闘機かもしれない。テロや紛争と当たり前のように共存する地域の実情を感じた。



 
 
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特集ワイド:アルジェリア事件で浮き彫り、拡散するイスラム武装勢力 「アラブの春」あだ花か、対テロ戦争「第2幕」へ

毎日新聞 2013年02月01日 東京夕刊

◇マリ巡り長期化−−アジア経済研究所アフリカ研究グループ長・武内進一さん

◇開発後押し重要−−現代イスラム研究センター理事長・宮田律さん

日本人10人が死亡したアルジェリアの人質事件をきっかけに、イスラム武装勢力が中東から北・西アフリカ諸国へ拡散し活動を活発化させている実態が浮き彫りになった。フランスによるマリへの軍事介入は米国主導によるアフガニスタン、イラク戦争に続く対テロ戦争「第2幕」の幕開けなのか。アジア経済研究所の武内進一・アフリカ研究グループ長と現代イスラム研究センターの宮田律(おさむ)理事長に聞いた。【大槻英二】

−−アルジェリア人質事件の実行グループ「イスラム聖戦士血盟団」は「(マリに軍事介入した)仏や西側諸国への報復だ」との犯行声明を出しました。狙いは政治的なものだったのでしょうか。

武内さん これまでも周辺地域では欧米人を狙った誘拐事件が頻発していましたが、今回はけた違いに規模が大きい。数カ月前から周到に準備して、仏が軍事介入したタイミングをとらえ、自分たちの主張を宣伝する格好の機会として実行したのではないか。誘拐して身代金を稼ぐというこれまでの活動とは違って、今回は政治的主張を広めるために自分たちも死を覚悟して突撃するという9・11米同時多発テロに近い作戦だったと思われます。

−−事件の首謀者として「第二のビンラディン」のようなモフタール・ベルモフタール司令官という男が登場しました。何者?

宮田さん アルジェリア出身で、90年代前半に内戦下のアフガニスタンに渡った後、帰国して活動を始めた、国際テロ組織アルカイダ系武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」の元幹部です。マリ北部を拠点に麻薬や武器の取引で資金を稼ぎ、たばこの密売にも手を染めていることから「ミスター・マールボロ」と呼ばれています。

武内さん 西アフリカは近年、麻薬が中南米から欧州に流れる密売ルートの中継地点となっています。もともとイスラム過激派への民衆の支持が高い地域ではありませんが、国家の統治能力が弱いため、中東や北アフリカから入り込んだイスラム過激派が麻薬取引や身代金を資金源に少人数でも影響力を持ててしまう状況があります。

−−なぜイスラム武装勢力の活動がサハラ砂漠周辺の北・西アフリカ諸国で活発化しているのですか。

宮田さん 民主化運動「アラブの春」の影響が大きい。特にリビアのカダフィ政権の崩壊によって大量の武器や弾薬が周辺国の闇市場に流れました。欧米はリビア空爆によってカダフィ政権を倒しましたが、その結果、武力を強めたイスラム武装勢力が欧米に牙をむくようになった。自分で自分の首を絞めるような事態に陥っています。

武内さん カダフィ政権の雇い兵だったトゥアレグ人が出身地のマリ北部に大量の武器を持って帰り、北部の分離独立を求める世俗派の反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」に加わって12年1月、武装蜂起しました。3月には政権内で軍部によるクーデターが起こり、混乱に乗じてMNLAは土着のイスラム過激派「アンサル・ディーン」やAQIMなどと手を組んで北部を完全に制圧しました。しかしその後、MNLAはイスラム過激派に主導権を奪われてしまいます。マリ北部は辺境で開発が遅れている地域のため、住民に政府への潜在的な不満が募っています。貧困がイスラム過激派につけ込む余地を与えていると言えます。

−−マリが「アフリカのアフガニスタン」化すると懸念されています。どんなことが起きているのか。

武内さん マリ北部の世界遺産都市トンブクトゥにはイスラム霊廟(れいびょう)があるのですが、12年6月、偶像崇拝だとしてイスラム過激派に破壊されました。アフガニスタンでタリバンがバーミヤン遺跡を破壊したのと似たような行為です。またイスラム法の厳格な適用を掲げ、不倫の疑いがある女性に石を投げつけて殺害したり、窃盗容疑者の腕を切り落としたりといった蛮行に及んでいます。

−−仏のマリへの軍事介入は対テロ戦争第2幕という局面なのですか。

武内さん そういう側面はあると思います。イスラム武装勢力はアルジェリアのような大規模な事件を各地で繰り返したいと考えているでしょう。米英などで仏の軍事介入に対して肯定的な意見が強いのはテロの脅威に対する危機感が共有されているからです。

−−マリ北部の奪還を目指す仏の軍事介入はこの先どう展開しますか。

武内さん 圧倒的に軍事技術に差がありますから、仏軍が空爆してイスラム過激派が逃げた拠点にマリ政府軍とともに入り奪還するところまではシナリオ通りに進んでいます。しかしイスラム過激派は砂漠や山岳地帯に逃げており、仏軍がマリ周辺国で構成する軍に引き継ぐとしても長期的な関与は免れません。

−−今回は仏が主導。なぜ米国は表に出ないのか。

宮田さん 米民主党のオバマ大統領が再選されたことで歯止めがかかっているのではないか。自国の利益に直結しない国には軍事介入すべきではないというのが米国の世論。90年代、米国はソマリアに派兵して多数の死者が出るとすぐに撤退しました。アフガニスタンやイラクでの対テロ戦争で疲弊しているとの事情もあるでしょう。

武内さん 旧宗主国の仏は豊富な情報を持っています。米国は過去に訓練したマリの軍人が12年3月のクーデターを首謀するという苦い経験をしていることも動けない背景にあるのではないか。ただ仏がマリに送った軍隊は2500人と非常に小規模で、米国がアフガニスタンやイラクに送った10万人単位の軍隊とは比べようもありません。

−−この地域で日本人はどう見られていますか。

宮田さん イメージは良好ですが、小泉純一郎元首相がイラクに自衛隊を派遣して以降、曇りました。今は「欧米と同じグループ」との見方もあります。

−−国際社会や日本はどう対応すべきでしょうか。

宮田さん イスラム武装勢力はアメーバのような組織。指導者を殺したからといって「テロとの戦い」は終わりません。完治できない病気のようなものだとすると、いかにつきあっていくかです。経済発展があれば武装勢力の活動が弱まっていく可能性があります。長期的には国際社会がイスラム過激派の拠点となっている地域の開発を後押しすることも必要です。

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国営公社総裁を解任へ 人質事件でアルジェリア

nikkei.com

2013/2/3 1:21

【アルジェ=共同】アルジェリア紙アッシュルーク(電子版)は2日、南東部イナメナスの人質事件を受け、アルジェリア国営炭化水素公社(ソナトラック)のゼルクイン総裁が近く辞任すると報じた。ソナトラックは事件の舞台となったガス田の運営主体の一つ。事実上の解任という。

同紙によると、事件後にアルジェリアの政府・公社高官が辞任するのは初めて。事件の影響で外国企業が同国からの撤退を検討しており、事件の責任をめぐり「スケープゴート」にされたとしている。

ゼルクイン氏は事件後、ユスフィ・エネルギー・鉱業相と深刻な対立があったとされ、エネルギー・鉱業省が1月31日に開いた英石油大手BPの会議への出席を拒否された。

イナメナスのガス田はソナトラック、BP、ノルウェーのスタトイルが運営、日揮がプラント建設を担当している。

ゼルクイン氏は2011年11月からソナトラックの総裁を務めている。



 
 
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突入時、人質全員死亡してた…アルジェリア内相

【アルジェ=田尾茂樹】アルジェリアのダフ・ウルドカブリア内相は2日、本紙の単独インタビューに応じ、国内東部イナメナスで起きた人質事件について語った。

内相は、1月19日に軍が天然ガス関連施設のプラント区画に人質と共に立てこもる武装集団に「最後の攻撃」を行った時点で、武装集団は自爆するなどして、日本人を含む人質全員と共に死亡していた、と明らかにした。

内相は、当時プラント区画には武装集団17人と外国人人質15人がいたが、日本人の人数は不明だと述べた。軍はプラント区画を包囲し、武装集団に投降を呼びかけたが拒否され、狙撃を試みた後で突入した。だが、「突入した時には全員が死亡していた」という。

内相は「武装集団が陸路リビア国境を越えてから施設到着まで45分しかかからなかった」と述べ、施設居住区から空港に向かうバスが攻撃されるまで、「軍は武装集団の動きを察知できなかった」と述べた。

(2013年2月3日09時07分 読売新聞)



 
 
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アルジェリア人質事件「内通者、国籍情報流す」

【アルジェ=田尾茂樹】アルジェリアのウルドカブリア内相が2日、読売新聞とのインタビューで述べた主な発言内容は次の通り。

【最後の攻撃】

軍がプラントに近付こうとすると、武装集団は、人質の手をガスプラントのパイプに鎖でつなぎとめたうえで自爆した。プラント区画にいたのはテロリスト17人と人質15人。日本人もいたが、何人いたのかは分からない。軍はバズーカ砲や迫撃砲など重火器は使わなかった。(1月17日に)武装集団が車で居住区から移動しようとした時に軍のヘリコプターが攻撃を加えたが、車内に人質がいたかどうかは分からなかった。死亡した人質がいたかどうかは、医師の検査を待たなければならない。

【警備態勢】

施設警備は、アルジェリア政府と(施設を運営する)外国企業との合意に基づき民間警備会社が担当し、軍や治安警察は施設内部の警備に関与していなかった。最も近い軍の基地でも、施設からは60キロ・メートル離れていた。

【内通者】

武装集団に情報提供していた疑いで、作業員が司法当局の取り調べを受けている。その数は(これまで報じられている)11人を上回る。内通者は、施設でどんな国籍の人が働いているかや、居住区やプラント区画の内部の配置、施設警備の状況、といった情報を流していた。(大手プラントメーカー日揮や英石油大手BPの幹部が訪問していた日に)施設が襲撃されたのは、偶然だった。

(2013年2月3日11時35分 読売新聞)



 
 
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世界生活費ランキング 東京が首位、大阪2位

cnn.co.jp

2013.02.04 Mon posted at 18:22 JST

(CNN) 英経済誌エコノミストの調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は4日までに、世界の都市の生活費を調べた調査結果を発表し、東京が前回1位だったスイスのチューリヒを押さえてトップとなった。2位は大阪。デフレが進んでいるにもかかわらず、日本での生活費の高さが目立った形となった。

トップ10ではシドニー(3位)、メルボルン(4位)がそれぞれ4つ順位を上げ、オーストラリア勢の上昇が目立った。シンガポールも3つ順位を上げ、6位となった。

生活費ランキング上位20位のうちアジア・太平洋地域の都市が11を占めた。欧州は8都市がランクイン、米国の都市はトップ20に入らなかった。

南米ベネズエラの首都カラカスは前回より25位上がって9位に入った。米ドルとの固定相場が維持される中、物価上昇率が20%に達したのが原因とみられる。

北米最上位はカナダのバンクーバー(21位)。米ロサンゼルスと米ニューヨークは同率の27位だった。

生活費の最も安い都市は、南アジアの都市が占めた。

調査は食料品や家賃、教育費など160の製品・サービスの価格に基づき、年2回実施される。

生活費の高い都市トップ10

1位、東京

2位、大阪

3位、シドニー(豪)

4位、オスロ(ノルウェー)

4位、メルボルン(豪)

6位、シンガポール(シンガポール)

7位、チューリヒ(スイス)

8位、パリ(仏)

9位、カラカス(ベネズエラ)

10位、ジュネーブ(スイス)

生活費の安い都市トップ10

1位、カラチ(パキスタン)

1位、ムンバイ(インド)

3位、ニューデリー(インド)

4位、カトマンズ(ネパール)

5位、アルジェ(アルジェリア)

5位、ブカレスト(ルーマニア)

7位、コロンボ(スリランカ)

8位、パナマ市(パナマ)

9位、ジッダ(サウジアラビア)

10位、テヘラン(イラン)



 
 
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中東・アフリカの駐日大使ら日揮本社を弔問

nikkei.com

2013/2/4 13:30

アルジェリアを含む中東・アフリカの17カ国・地域の駐日大使らが4日午前、横浜市にある日揮本社を弔問に訪れた。同社はアルジェリアで先月起きたイスラム武装勢力による人質事件で、邦人10人を含む多数の関係者が犠牲になった。

同社を訪問したのは、アルジェリアのケトランジ駐日大使のほか、サウジアラビア、イラク、チュニジアなどの大使ら。それぞれ記帳などをして弔意を示した。

ケトランジ大使は日揮幹部らに対し「悲しく、残念な出来事だった。日本の大切な人々に危害を加えた者に怒りを覚える」と話した。



 
 
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石油大手、業績伸び悩み 開発コストや原油安重荷

nikkei.com

2013/2/6 10:50

【ロンドン=松崎雄典】石油大手の2012年10〜12月期決算が5日出そろった。「シェール革命」による北米の原油価格下落や、難易度を増す開発のコスト増加が収益の重荷となった。マージンが改善した精製・販売部門が収益を下支えし、4社中3社が増益を保ったが、利益の伸び悩みが顕著になっている。

英BPが5日発表した12年10〜12月期決算は、純利益が前年同期比79%減の16億1800万ドル(約1500億円)だった。10年に発生したメキシコ湾原油流出事故を巡る米政府との和解金を41億ドル計上し大幅な減益となった。

今年1月のアルジェリア人質事件後、BPは一部を残し従業員を同国から引き揚げたまま。現在、事故の影響を調査中で「安全が確認され次第、操業を再開する」という。

石油大手の開発は深海や北極海、アフリカなど事故やテロのリスクが高い地域が増え開発コストが増加。旧来の油田の減少分を埋めて生産量を増やすのが難しくなっている。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは米アラスカ沖の北極海で開発を進めるが、昨年末に掘削船が座礁する事故が起きた。

最大手の米エクソンモービルの10〜12月期は、石油と天然ガスの生産量が前年同期に比べ5%減少した。「シェール革命」で生産量が増えている米国では、原油価格が6%、ガスも4%下落し採算が悪化している。

収益を支えたのは「下流」と呼ばれる精製・販売部門。特に北米で、「シェール革命」による価格下落により、石油やガスの購入価格と、ガソリンなどの販売価格の差益が拡大した。

米シェブロンは安価な北部の石油を南部や西海岸の製油所に送り、高いマージンの確保を目指している。昨年10〜12月期の下流部門の最終損益は前年同期の6100万ドルの赤字から9億2500万ドルの黒字に転じた。

通常、下流部門は探査・生産の「上流」部門に比べて収益性が低い。各社が下流部門の売却や合理化投資を進めてきたことも収益改善に寄与した。

石油やガスの生産量の伸び悩みは今年も全般に続く見通し。BPは今年、昨年12月のアンゴラ沖油田の生産開始などで生産量の増加を目指す。メキシコ湾での事故後、現金確保のため資産売却を急ぎ生産量の減少が続いていた。



 
 
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人命優先、軍に攻撃自制要請 人質事件犠牲者の新谷さん

nikkei.com

2013/2/7 9:53

日本人10人が犠牲となったアルジェリア人質事件で、1月16日の事件発生直後にプラント建設大手、日揮のアルジェ事務所と、人質となった社員らとの間で交わされた緊迫のやりとりの内容が7日までに、関係者の話で明らかになった。

犠牲者の一人で日揮最高顧問の新谷正法さん(当時66)は「(駐アルジェリア)日本大使を通じ、アルジェリア軍に攻撃しないよう要請してほしい」と伝え、ぎりぎりの状況で社員らの命を守ろうとしていた。

南東部イナメナスのガス田施設で事件が起きたのは午前5時(日本時間午後1時)ごろとされる。日揮アルジェ事務所に最初の連絡が入ったのは約45分後、居住区にいた社員からだった。無事に帰国した7人のうちの1人で「キャンプ(居住区)が襲撃されている。銃声が聞こえる」と伝えた。

約1時間後、事務所は在アルジェリア日本大使館に連絡。現場の社員からは、居住区から3〜4キロ離れたプラント区画の現場事務所に日本人4人、居住区に新谷さんら亡くなった6人を含む8人がいるとの連絡や「居住区方面の銃声がやまない」との報告が続いた。

新谷さんからの電話が鳴ったのは午前9時ごろ。英語を話すテロリストに拘束されたと伝えてきた。しばらくして再びかかってきた電話は「間もなくプラントに連れて行かれる。日本大使を通じ、移動中に攻撃しないようアルジェリア軍に要請してほしい」との内容だった。

その時、上空にはアルジェリア軍のヘリコプターが旋回していたとみられる。新谷さんをよく知る関係者は「一緒に連行される人を守ろうとしての連絡だったのだろう」と話す。

電話から約30分後「(プラントに)到着した」と短い連絡が入ったが、これが新谷さんとの最後の交信となった。日本大使館からはその後、アルジェリア軍に攻撃自制を要請したとの連絡が日揮側に入った。

新谷さんは1月24日、指輪にあったイニシャルなどで最後に死亡が確認された。関係者は「最後まで社員らを守る責任を放棄しなかったはずだ。彼はそういう男だ」と話した。〔共同〕



 
 
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ガス田従業員3人逮捕 人質事件、情報漏らし協力か

nikkei.com

2013/2/8 20:23

アルジェリアの治安当局は8日までに、人質事件の現場となった東部イナメナスのガス田施設の内部情報を犯行グループに漏らすなどした疑いで、いずれも施設従業員で、英石油大手BPの警備員2人とアルジェリア国営炭化水素公社(ソナトラック)の運転手1人を逮捕した。地元紙エルハバルが同日、報じた。

逮捕は5日。3人は28〜34歳で、国籍は不明だがアルジェリア人の可能性が高い。

関係者によると、3人は犯行グループに施設居住区の地図や部屋数、施設で働く外国人従業員の人数などの情報を提供していたという。事件が発生した1月16日には勤務を休んでいた。

さらに3人の携帯電話には、隣国のマリやニジェールとの国際電話の記録が残っていた。犯行グループには両国の出身者が含まれていたことが分かっている。

一方、治安当局は8日までに、内通者の疑いがあるとして逮捕した別の容疑者のうち数人について、事件への関与が認められなかったとして釈放した。(アルジェ=共同)



 
 
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「移動中は攻撃しないで」新谷さんが複数回電話

アルジェリアの人質事件で、大手プラントメーカー「日揮」最高顧問の新谷正法(ただのり)さん(当時66歳)が、武装勢力に拘束されていた際、「移動中は攻撃しないよう軍に伝えてほしい」などと複数回にわたって会社側に携帯電話で連絡していたことが分かった。

日揮関係者によると、事件が起きた1月16日の午前9時頃(日本時間同日午後5時頃)、新谷さんから日揮のアルジェ事務所に電話があり、「テロリストに拘束された」「(犯行グループは)英語を話している」と伝えてきた。その後、「15分後にプラントに移動する。移動中は攻撃しないように日本大使から軍に伝えてほしい」などと語った。この電話の約30分後にも電話で無事を伝えてきたが、それ以降は連絡が途絶えたという。

(2013年2月9日12時24分 読売新聞)



 
 
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アルジェリア国営公社の10人逮捕 人質事件に協力の疑い

nikkei.com

2013/2/10 0:09

【アルジェ=共同】アルジェリアの治安当局は9日までに、日本人10人を含む多数の外国人が犠牲となった人質事件で犯行グループに協力した疑いがあるとして、国営炭化水素公社(ソナトラック)の従業員10人を逮捕した。地元紙アンナハルが同日、報じた。

10人は、同国の砂漠地帯にある外国石油企業施設などの地図や内部情報を犯行グループに提供。南部の他の施設に対するテロの計画もあったと供述しているという。

10人は、人質事件が起きた東部イナメナスのガス田施設とは別の拠点などで勤務していたが、うち1人の親族6人が事件現場施設で働いていた。

地元紙エルハバルは8日、治安当局が、英石油大手BPの警備員2人とソナトラックの運転手1人を逮捕したと報道。



 
 
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アルジェリア事件:発生1カ月 人質死亡の経緯まだ不明

毎日新聞 2013年02月14日 19時36分(最終更新 02月14日 20時00分)

【カイロ秋山信一】日本人10人が死亡したアルジェリアの人質事件は16日で発生から1カ月を迎える。日本人の人質らが死亡した経緯は、目撃者らの断片的な証言でしか分かっていない。アルジェリア治安当局は拘束した武装勢力のメンバー3人らの聴取を進めている。政府側は捜査結果を公表するとしているが、政府軍による攻撃と人質死亡の因果関係にどこまで踏み込むのかが焦点になるとみられる。

事件は1月16日早朝に発生。アルジェリア政府の発表によると、機関銃や自動小銃、ロケット弾などで武装したイスラム武装勢力32人が、英石油大手BPなどが運営する南部ティカントリの天然ガス関連施設を襲撃。軍特殊部隊が、武装勢力が立てこもったガス施設へ強行突入し、19日までに鎮圧した。事件で従業員ら38人が死亡し、武装勢力29人が死亡した。

治安当局は、拘束した武装勢力メンバーのアルジェリア人2人とチュニジア人1人の計3人の男の聴取を続けている。地元メディアによると、3人は「チュニジアでもテロを計画していた」「武器などはリビアで入手した」などと供述しているという。

さらに武装勢力が内通者から内部情報を入手していたことも判明した。だが、治安当局は内通者の人数などを発表しておらず、地元メディアの報道でも、内通者は数人〜10人と情報が錯綜(さくそう)している。

一方、人質が死亡した経緯については新しい情報は乏しい。毎日新聞が取材した目撃者や搬送先の病院関係者の証言から、犠牲になった日本人の一部は襲撃があった当初、逃げようとして射殺されたり、政府軍の空爆に巻き込まれて死亡したことが判明している。このほか▽最後まで武装勢力に拘束され、突入作戦前後に殺害された▽政府軍と武装勢力の銃撃戦に巻き込まれて死亡した−−などの可能性もある。

治安当局は捜査がまとまった段階で結果を公表する方針だが、今のところ公表時期は明らかにされていない。政府は人質を乗せた武装勢力の車両を爆撃したことは認めているが、政府軍による攻撃と人質死亡の因果関係にどこまで踏み込むかが注目される。

事件の舞台となった天然ガス生産施設では、操業再開に向けて復旧作業が進められており、今月中にも再開するとの見方が出ている。



 
 
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アルジェリア事件:1カ月 英外相、状況変化への対応必要

毎日新聞 2013年02月14日 20時34分(最終更新 02月14日 23時14分)

【ロンドン小倉孝保】アルジェリアの人質事件から1カ月になるのを前にヘイグ英外相は14日、ロンドン市内でテロ対策について演説した。イスラム武装組織が関与した人質事件や、フランス軍介入のきっかけとなったアフリカ西部マリ北部を一時制圧したイスラム過激派などを念頭に、国際テロ組織「アルカイダ」の脅威は変化しており、それに対応することが必要と述べた。

ヘイグ外相は「英国にとって最大のテロ脅威は、いまだにアルカイダと地球規模での暴力的ジハード(イスラム聖戦)思想だ」とした。テロの状況について▽地理的に多極化している▽脅威が細かく分散化している▽地域的問題がテロ正当化の口実となっている−−との3点で変化があると分析した。

これは、アルカイダの拠点が、アフガニスタンやパキスタンから北・西アフリカ、ソマリア、イエメンに拡大し、それぞれが地域的な課題と結びついていることを念頭に置いたものだ。そのうえで外相は「テロ計画を封じるため各国との情報共有を進め、法に従ってテロ計画者を逮捕、訴追していく必要がある」と述べた。

一方、人質事件を受け、英石油大手BPがすべての英国人スタッフをアルジェリアから引き揚げているが、現時点でアルジェリアに戻す時期は決まっていない。しかし、BPはあくまでイナメナスのガス施設を再稼働する予定で、「状況が安定すればすぐに再稼働できるようアルジェリア政府と連絡をとりあっている」としている。



 
 
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アルジェリア政府、捜査の状況公表せず

情報管理を徹底

nikkei.com

2013/2/17 1:59

【カイロ=押野真也】アルジェリア政府は人質事件の発生から1カ月を経た現在でも事件に関する情報の公開には消極的だ。同国の治安当局は実行犯メンバーや内通者を拘束して捜査を進めているもようだが、進展状況についての公式発表はない。周辺国や関係機関との情報共有が遅れれば再発防止に向けた取り組みにも影響しそうだ。

アルジェリア政府は、1月21日にセラル首相が記者会見で事件の犠牲者数などについて発表して以降、事件に関する公式発表を控えている。現地メディアによると、すでに治安当局は実行犯メンバーのほか、襲撃を手引きしたとみられる施設従業員ら10人を逮捕したという。

ただ、現時点では捜査への影響を考慮して進展状況などに関する公式発表はない。アルジェリア政府は事件が起きる前でも軍事や治安に関する情報の公開には消極的だったといわれ、今回の事件では情報管理を一層徹底しているようだ。

実行犯組織は多国籍のメンバーで構成されており、同様の事件を未然に防ぐには周辺国との情報共有を進める必要がある。すでにイスラム過激派組織は北アフリカ地域で幅広いネットワークを築いており、アルジェリア政府が今回の事件の全容解明を進め、いかに周辺国と情報を共有できるかが今後のテロ対策で問われそうだ。



 
 
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ガス田、見えぬ再開 アルジェリア人質事件1カ月

nikkei.com

2013/2/17 1:59

【ロンドン=松崎雄典】プラント大手、日揮の日本人駐在員10人が殺害されたアルジェリアの人質事件から1カ月が経過したが、襲撃を受けたガス関連施設はなお事業再開のメドが立たない。従業員を退避させ、最低限の人数でようやく生産を継続している施設もある。事件の検証や安全の確立に時間がかかり、長期的な生産コスト上昇という不安も出てきた。

襲撃を受けたアルジェリア東部のイナメナスや、中央部の2カ所のガス関連施設を運営する石油大手の英BPやノルウェーのスタトイルは、従業員を国外に退避させたまま。「政府からいつごろ再開できそうとの情報は受け取っていない」(BP広報)という。

施設の機能は大きな打撃を受けていないが、再度の襲撃をどう防ぐかなど対応が必要。武装勢力の状況把握や警備を担う軍隊の体制見直しなど、企業は政府の決定を待つしかない状況だ。

BPやスタトイルの本社では、危機管理の強化や、派遣する人数の見直しなど再開をにらんだ準備を進めている。

イナメナスを含む3カ所のプラント建設を停止中の日揮もすでに再開に向けた具体的な計画策定に着手。発注元であるアルジェリア炭化水素公社やBPなどとの協議を重ねていく予定だ。

ただ納期や追加のコスト負担などはまだ見通せない状況が続く。2月13日に発表した2012年4〜12月期連結決算でも、13年3月期通期の予想は変更しなかった。

イナメナスのガス田はアルジェリアの天然ガスの生産の約1割、輸出では2割を占める大きな施設。生産停止が続けば輸出減少は避けられない。他の2カ所では生産に必要な最低限の人数を残し従業員を現場から退避させたままだ。

現時点でアルジェリアからパイプラインを通じたイタリアやスペインへの供給量の落ち込みは避けられている。仏トタルやイタリア炭化水素公社(ENI)も従業員を退避させたが、生産は継続。欧州の天然ガス価格も落ち着いており、事件が短期的にエネルギー供給に大きな影響を与えることはないとみられる。

一方、保険費用や予防的な従業員の退避の頻度が増えることなどで「明らかに生産のコストは高まる」(スペインの調査機関CIDOB)との見方も強まる。

石油・ガス大手はアルジェリアでの開発・生産を継続する方針を示しているが、コストの見合いから他国のガス田・油田に比べ魅力が見劣りする可能性もある。



 
 
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アルジェリア天然ガス施設、一部操業を再開

【アルジェ=貞広貴志】アルジェリア東部イナメナスの天然ガス施設が24日、1月の人質事件発生から約40日ぶりに一部操業を再開した。

事業再開に合わせて犠牲者の追悼式典も行われた。セラル首相は「アルジェリアは、国の安定を脅かそうとする国際テロ組織に襲撃された。最良の対策は国民が一致団結し続けることだ」と述べ、制圧作戦を行った軍を称賛した。

操業を再開したのは、事件前の全生産能力の約3分の1に当たる部分で、4月までに操業率は50%以上に回復する見込み。ただ、犯人による破壊と軍の作戦で激しく損傷した部分は復旧までにかなりの時間がかかる見通しだという。

首相に同行した地元記者によると、施設は今も軍が厳重に警備し、外国人スタッフは戻っていないという。

(2013年2月25日11時44分 読売新聞)



 
 
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人質事件で追悼式 アルジェリア、ガス田を部分再開

2013/2/25 9:26

nikkei.com

【カイロ=共同】アルジェリア政府は24日、人質事件が起きた同国東部イナメナスのガス田施設で犠牲者の追悼式典を開いた。日本人を含む犠牲者の名前が刻まれた碑に関係者らが花をささげた。政府はこれに合わせて25日までに、事件発生以来、初めてガス田施設の操業を部分的に再開した。

碑にはプラント大手、日揮(横浜市)最高顧問、新谷正法さん(当時66)らの名前が、社名や国籍と共に英語で記されている。

地元記者によると、式典には日揮の関係者も出席。政府からは、セラル首相のほかユスフィ・エネルギー・鉱業相や国営炭化水素公社(ソナトラック)のゼルクイン総裁らが参加したという。

事件は1月16日に発生。日揮駐在員ら多数の外国人がイスラム武装勢力に拘束され、日本人10人を含む少なくとも40人が死亡した。事件後、アルジェリア政府は石油・ガス施設で警備を強化。ユスフィ氏は1月末、現場施設の約3分の1は2月中にも操業を再開できるとの見通しを示していた。



 
 
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アルジェリア人質事件 「犯人が爆破の動き

ノルウェー外相 強硬策背景語る

2013/03/02 東京新聞

【オスロ=共同】日本人やノルウェー人を含む多数が犠牲となった一月のアルジェリア南部ガス施設の人質事件で、犯行グループが緊急停止中のガスを再供給しようとし、施設爆破へ向けた動きを本格化させたため、軍が犠牲覚悟の攻撃に踏み切っていたことが一日までにわかった。

発生二日後の一月十七日に武装ヘリで人質の車列を攻撃するなどアルジェリア軍が強硬策に踏み切った際の状況などについて、ノルウェーのアイデ外相が共同通信に明らかにした。

ノルウェー政府は自国の情報機関など独自の情報網によって「ほぼリアルタイムで状況を把握していた」という。

日本人も巻き添えになったと見られる十七日の攻撃には、日本などから拙速との批判が上がった半面、軍の狙いは明確になっていなかった。アルジェリア政府は作戦強行の理由について、人質解放要求が拒否されたことなどを挙げてきた。

アイデ氏は総合的な確定情報はまだ不足しているとした上で「十七日の攻撃がグループの指揮系統に打撃を与えたのは事実。(爆破されれば)アルジェリア人を含む全体で八百人が犠牲になる恐れもあった」と述べ、攻撃が拙速だったかの断定はできないと語った。



 
 
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在外邦人保護策 有識者懇が検討

2013/03/02 東京新聞

アルジェリア人質事件を受け、海外活動する日本人や企業保護策を検討するため菅義偉官房長官が設置した有識者懇談会(座長・宮家邦彦立命館大学客員教授)は一日、首相官邸で初会合を開いた。海外進出企業と政府組織との情報共有を進め、安全確保に生かす方策などを議論していく。

会合では企業と政府で情報共有を進める場合のコスト負担や、日本人の危機管理意識を高める必要性などにつて意見交換した。



 
 
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アルジェリア鉱業相、人質事件の設備「年内復旧」

nikkei.com

2013/3/7 0:41

【ヒューストン=小川義也】アルジェリアのユスフィ・エネルギー・鉱業相は5日、1月にイスラム武装勢力に襲撃され、日本人10人を含む多数の人質が犠牲になった天然ガス関連施設について、年内に完全復旧できるとの見通しを明らかにした。事件の全容解明に向けた捜査については、「いまも続いている」と説明。施設の安全を確保するため、軍などによる警備を強化したと語った。

ヒューストンで開かれているエネルギー業界の国際会議「IHS CERAウイーク」で講演後に取材に応じた。

アルジェリア南東部イナメナスのガス関連施設は石油大手の英BPとノルウェーのスタトイル、アルジェリア炭化水素公社の合弁事業。事件発生後に生産を停止していたが、先月22日に3つある生産設備のうち、1つを再稼働した。

損傷を受けた残り2つの設備について、ユスフィ氏は「1つは4月中旬、最後の1つも10月には再開できそうだ。年内にはフル操業できる状態に戻ると期待している」と述べた。事件後、国外に退去していた外国人従業員については、「すでに多くの従業員がアルジェリアに戻っている」と指摘。本格的な生産再開に向けた準備が進んでいることを示唆した。

人質事件は1月16日に発生。19日までにアルジェリア軍が鎮圧したが、プラント大手、日揮の日本人駐在員10人を含む30人以上が犠牲になった。

ユスフィ氏は講演でイスラム武装勢力の狙いが「できるだけ多くの従業員、特に外国人を誘拐して殺害すること。そしてガス施設を爆破することだった」と説明。アルジェリア軍による制圧作戦が結果として多くの犠牲者を出したことについては、「アルジェリア政府を代表して遺族に深い哀悼の意を表したい」と述べた。その上で、「悲劇を繰り返さない」ため、軍などによる施設の警備を強化したと強調した。

アルジェリアの治安当局は実行犯メンバーや内通者を拘束して捜査を進めているが、捜査結果を公表するかどうかについて、ユスフィ氏は「わからない」と述べ、明言を避けた。

日本政府は先月末にまとめた検証報告書で、武装勢力の施設への侵入を許した原因や制圧作戦の詳細など事件の全容について、「アルジェリア政府にしかるべく説明を求めていく必要がある」としている。



 
 
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アルジェリア政府に照会=菅官房長官

時事ドットコム

菅義偉官房長官は14日午前の記者会見で、アルジェリア人質事件の際、日本側が身代金提供を申し出たとウルドカブリア内相が発言したとする一部報道に関し、事実関係の確認をアルジェリア政府に求めたことを明らかにした。同国政府からの回答は来ていないという。 (2013/03/14-12:20)



 
 
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日揮が慰霊式、遺族ら3500人追悼 アルジェリア人質事件

nikkei.com

2013/3/26 22:34

アルジェリア人質事件で、日本人社員らが犠牲になったプラント大手日揮の合同慰霊式が26日、横浜市西区のパシフィコ横浜で行われた。慰霊式は非公開。遺族と日揮グループ社員のほか、安倍晋三首相らが出席。計約3500人が犠牲者を悼んだ。

日揮によると、同社の重久吉弘グループ代表が「亡くなった17人は、資源開発に貢献したいという高い志で職務に就いていた」などと弔事を述べたという。

殺害された同社最高顧問、新谷正法さん(当時66)の親族の女性は「まだ受け入れられない」とぽつり。日揮OBの男性(65)も「優秀な後輩を失った悔しさが、改めてこみ上げた」と唇をかんだ。



 
 
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岸田外相:アルジェリア鉱業相と会談

毎日新聞 2013年03月26日 20時08分

岸田文雄外相は26日、来日したアルジェリアのユースフィー・エネルギー鉱業相と横浜市で会談した。岸田氏は、日本人10人が死亡したアルジェリア人質事件の捜査の進展・結果について情報を共有するよう要請。ユースフィー氏は「できる限りの配慮を払いたい」と応じた。

岸田氏は会談で、アルジェリアの日本人・日本企業の安全確保やテロ情報の提供を求め、ユースフィー氏は「政府として真剣に取り組む」と強調した。ユースフィー氏は事件直後、日本政府が派遣した城内実外務政務官と同行。この日は横浜市内で開かれたプラント大手「日揮」の合同慰霊式典に出席した。【影山哲也】



 
 
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人質事件の情報提供要請 官房長官、アルジェリア鉱業相と会談

nikkei.com

2013/3/27 19:57

菅義偉官房長官は27日、首相官邸でアルジェリアのユスフィ・エネルギー・鉱業相と会談した。菅長官は日本人10人が犠牲となったアルジェリア人質事件の全容に関する情報提供や、日本企業の安全確保を要請。鉱業相は「事件は捜査中だが、結果の共有にはできる限り配慮する」と応じた。32人の武装勢力メンバーにアルジェリア人が3人含まれていたことも明らかにした。



 
 
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アルジェリア人質事件:実行犯に20代のカナダ人

毎日新聞 2013年04月04日 22時51分(最終更新 04月05日 00時11分)

【ニューヨーク草野和彦】日本人10人を含む外国人約40人が犠牲になった1月のアルジェリア人質事件で、イスラム武装勢力の実行グループにいた2人のカナダ人は、20代の高校の同窓生だったことが分かった。欧米の若者がイスラム過激主義に走る「ホームグロウン・テロ」の脅威が裏付けられた形だ。カナダのベアード外相は2日、事件への言及は避けつつも、ホームグロウン・テロへの「重大な懸念」を示した。

カナダのCBCテレビや米メディアによると、この2人はカナダ東部オンタリオ州ロンドン市の公立高校に通っていたアリ・メドレッジ容疑者(24)とクリスト・カツルバス容疑者(22)。高校は、中産階級が多く犯罪率も低い地域にあり、2人が事件に関わったことを知った学校関係者は「信じがたいほどの驚きだ」と話している。

メドレッジ容疑者は07年に卒業。カツルバス容疑者は同じころに中退しており、ギリシャ正教からイスラム教に改宗した。両容疑者は一緒のモスク(イスラム礼拝所)に通っていたこともあり、カナダを昨年に出国。その後の足取りは明らかになっていない。

事件の実行グループのうち、日本人の一部を銃撃した男は「北米アクセントの英語」を話していたとの情報もあり、CBCテレビは、この男がカツルバス容疑者の可能性があると伝えている。両容疑者は現場で自爆したとみられる。

また両容疑者と一緒に2人が出国しており、うち1人はやはり同窓の男性という。この男性も高校卒業前にキリスト教カトリックからイスラム教に改宗したが、事件に関与していたかは不明だ。

移民大国であるカナダでは、06年にイスラム圏出身の移民ら18人がビル爆破などを計画したテロ未遂で逮捕される事件が発生。同国の情報機関は昨年4月、最大60人の20代の若者が国際テロ組織アルカイダ関連グループに参加するために出国したか、出国を試みたと報告した。

◇ことば・ホームグロウン・テロ(homegrown terror)

「自国育ちのテロ」を意味する英語で、欧米で育ち欧米の価値観を知るイスラム過激派が欧米を標的にするテロのこと。差別や格差から社会に溶け込めず、不満を募らせて過激思想に染まるのが犯行動機の一つ。01年9月の米同時多発テロ以降、特に脅威が高まった。アルカイダやヒズボラなどのイスラム過激派組織に属さずに個人行動を取る者が多いため、テロ実行犯を「ローン・ウルフ」(一匹オオカミ)と呼ぶこともある。



 
 
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asahi.com 2013年04月06日08時25分

アルジェリア人質事件 実行犯カナダ人2人の身元判明

【ニューヨーク=中井大助】日本人10人を含む約40人が犠牲になった1月のアルジェリアの人質事件で、カナダの警察当局は4日、実行犯グループに加わった2人のカナダ人の男の身元を明らかにした。いずれもオンタリオ州出身の20代で現場で死亡したという。今後も、アルカイダ系の武装勢力に加わった経緯について調べるとみられる。

カナダのCBCテレビが身元を報じたことを受け、警察が明らかにした。CBCなどによると、2人はアリ・メドレッジ容疑者(24)とクリスト・カツィロバス容疑者(22)で、同じ高校に通っていた。事件の生存者は「北米アクセントの英語を話す金髪の男」が実行犯にいたと語っており、カツィロバス容疑者の可能性が高いという。2人とも事件の際に自爆したとみられる。

両容疑者の詳しい足取りは明らかになっていないが他の同級生も一緒に出国しており、現在はモーリタニアで身柄拘束されているという。同級生は事件に関与していないとみられる。

欧米では、若者が過激なイスラム思想に傾倒し、テロに加わる「ホームグロウン・テロ」が問題になっている。カナダのベアード外相は2日、今回の事件への直接の言及を避けながら、政府として「過激化の問題」に取り組む必要があると述べた。



 
 
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アルジェリア人質事件の首謀者に死刑 本人不在のまま

nikkei.com

2013/4/24 10:04

【カイロ=共同】フランス公共ラジオによると、アルジェリアの裁判所は23日、日本人10人が犠牲になった1月のアルジェリア人質事件の首謀者とされるイスラム武装勢力のベルモフタール司令官に、本人不在のまま死刑判決を言い渡した。

事件の実行グループのリーダーで、アルジェリア軍との戦闘で死亡したベンシェネブ容疑者にも、あらためて死刑を宣告。仲間10人にも死刑または禁錮刑を言い渡した。

判決を言い渡された12人はいずれもアルジェリア南部のサハラ砂漠地域の出身。「国家の治安を害するテロ組織への所属、爆発物所持、武器弾薬の移転」などの罪状が認定された。1月の人質事件の罪が含まれているかどうかは不明。

チャド軍は3月、ベルモフタール司令官を殺害したと発表したが、確認されていない。



 
 
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アルジェリア人質事件:テロ組織司令官ら6人に死刑判決

毎日新聞 2013年04月24日 20時37分

【カイロ秋山信一】アルジェリア南部ティカントリの天然ガス関連施設で起きた人質事件で、首都アルジェの刑事裁判所は23日、首謀者とされる国際テロ組織アルカイダ系の「イスラム聖戦士血盟団」司令官、モフタール・ベルモフタール被告ら6人に国家の安全を脅かした罪で死刑判決を言い渡した。ベルモフタール被告は拘束されておらず、不在のまま判決を受けた。

ベルモフタール被告らは、人質事件などアルジェリア南部のサヘル(サハラ砂漠南縁)地域でテロ組織として活動し、国家の安全を脅かした罪に問われた。地元メディアによると、被告らが同国南部の複数の石油生産施設で外国人従業員の誘拐を計画していたことが明らかになった。

事件では日本人10人を含む40人が死亡。ベルモフタール被告は事件後、隣国マリに潜伏していたとされる。3月にはマリでイスラム過激派の掃討作戦を行っていたチャド軍が被告を殺害したと発表。フランスがDNA鑑定などで確認作業を進めている。



 
 
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アルジェリアで戦闘、武装集団2人死亡

【カイロ=溝田拓士】アルジェリアの消息筋は27日、治安当局者の話として、東部イリズィ県で武装集団15人が隣国リビアから侵入し、治安当局と交戦になったことを明らかにした。

武装集団のうち2人は死亡、治安当局側も2人が重傷を負った。現場は、1月に天然ガス関連施設で人質事件が起きたイナメナス付近で、同事件後、治安当局と武装集団との戦闘が明らかになったのは初めて。

消息筋の情報では、無人偵察機が四輪駆動車4台に分乗した武装集団を発見。地元紙アッシュルークによると、26日夕に戦闘が始まったという。侵入目的は不明だが、何らかのテロ行為を計画していた可能性もある。

(2013年4月27日21時22分 読売新聞)



 
 
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アルジェリア:報道規制強まる 大統領病状巡り

毎日新聞 2013年05月22日 15時29分

【カイロ秋山信一、パリ宮川裕章】4月に発作を起こし、パリの病院に搬送されたアルジェリアのブーテフリカ大統領(76)の病状を巡り、政府が報道規制を強めている。18日には大統領が昏睡(こんすい)状態にあるという記事を掲載しようとした新聞の発行が止められ、編集責任者への捜査が始まった。厳しい規制は深刻な病状の裏返しだとの見方もあり、臆測を呼んでいる。

国営アルジェリア通信によると、大統領は4月27日、軽い発作を起こし、医師団の勧めでパリの病院に搬送された。国営通信は翌28日には「快方に向かい、後遺症もない」との担当医の話を報じた。その後もセラル首相らが「健康状態は良好」と発言しているが、3週間以上たっても帰国の発表はない。

「大統領は昏睡状態にある」。アルジェリアの仏語紙モンジャーナルが19日付紙面で大統領の病状を報じようとしたところ、同紙を印刷する国営印刷所からの通報で気づいた情報省は18日夜、記事が掲載された2ページ分の削除を要請。新聞社が従わなかったため、発行を差し止めた。

だが同紙の編集責任者は外国メディアに情報を提供。19日には旧宗主国であるフランスのテレビ局「フランス24」が大統領の昏睡状態の可能性を報じるなど、仏メディアでも病状悪化を示唆する報道が広がった。アルジェリア検察当局は「偏った情報を流して、国家の安定を損なった」として、同紙の編集責任者への捜査を始めた。

アルジェリアに詳しい仏歴史学者のベンジャマン・ストラ氏は21日、仏ラジオで「政府が情報を限定しているのは、政権内で何らかの裏工作がある可能性を示す。ブーテフリカ大統領の生存すら明言できない」と語った。1999年に就任したブーテフリカ大統領は現在3期目。最近2〜3年は健康不安がささやかれ、1月に起きた人質事件でも表舞台には出なかった。

◇ことば:アルジェリア

1962年にフランスから独立し、政権は軍の強い影響下に置かれ、独裁的な体制が続く。90年代に国営メディア以外の報道が解禁されたが、大統領や軍への批判はタブー視されている。「国境なき記者団」による「報道の自由度」ランキング(2013年)では179カ国・地域の中で125位。国教はイスラム教で、92年ごろからイスラム原理主義過激派のテロが活発化し、13年1月には日本人人質事件が起きた。



 
 
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アルジェリア:大統領病状で報道規制を強化

毎日新聞 2013年05月23日 19時39分

【カイロ秋山信一、パリ宮川裕章】4月に発作を起こし、パリの病院に搬送されたアルジェリアのブーテフリカ大統領(76)の病状を巡り、政府が報道規制を強めている。18日には大統領が昏睡(こんすい)状態にあるという記事を掲載しようとした新聞の発行が止められ、編集責任者への捜査が始まった。厳しい規制は深刻な病状の裏返しだとの見方もあり、臆測を呼んでいる。

国営アルジェリア通信によると、大統領は4月27日、軽い発作を起こし、医師団の勧めでパリの病院に搬送された。国営通信は翌28日には「快方に向かい、後遺症もない」との担当医の話を報じた。その後もセラル首相らが「健康状態は良好」と発言しているが、3週間以上たっても帰国の発表はない。

「大統領は昏睡状態にある」。アルジェリアの仏語紙モンジャーナルが19日付紙面で大統領の病状を報じようとしたところ、同紙を印刷する国営印刷所からの通報で気づいた情報省は18日夜、記事が掲載された2ページ分の削除を要請。新聞社が従わなかったため、発行を差し止めた。

だが同紙の編集責任者は外国メディアに情報を提供。19日には旧宗主国であるフランスのテレビ局「フランス24」が大統領の昏睡状態の可能性を報じるなど、仏メディアでも病状悪化を示唆する報道が広がった。アルジェリア検察当局は「偏った情報を流して、国家の安定を損なった」として、同紙の編集責任者への捜査を始めた。

アルジェリアに詳しい仏歴史学者のベンジャマン・ストラ氏は21日、仏ラジオで「政府が情報を限定しているのは、政権内で何らかの裏工作がある可能性を示す。ブーテフリカ大統領の生存すら明言できない」と語った。1999年に就任したブーテフリカ大統領は現在3期目。最近2〜3年は健康不安がささやかれ、1月に起きた人質事件でも表舞台には出なかった。



 
 
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アルジェリア:大統領病状の報道規制強化 新聞発行停止も

毎日新聞 2013年05月24日 10時25分(最終更新 05月24日 10時25分)

【カイロ秋山信一、パリ宮川裕章】4月に発作を起こし、パリの病院に搬送されたアルジェリアのブーテフリカ大統領(76)の病状を巡り、政府が報道規制を強めている。18日には大統領が昏睡(こんすい)状態にあるという記事を掲載しようとした新聞の発行が止められ、編集責任者への捜査が始まった。厳しい規制は深刻な病状の裏返しだとの見方もあり、臆測を呼んでいる。

国営アルジェリア通信によると、大統領は4月27日、軽い発作を起こし、医師団の勧めでパリの病院に搬送された。国営通信は翌28日には「快方に向かい、後遺症もない」との担当医の話を報じた。その後もセラル首相らが「健康状態は良好」と発言しているが、3週間以上たっても帰国の発表はない。

「大統領は昏睡状態にある」。アルジェリアの仏語紙モンジャーナルが今月19日付紙面で大統領の病状を報じようとしたところ、同紙を印刷する国営印刷所からの通報で気づいた情報省は18日夜、記事が掲載された2ページ分の削除を要請。新聞社が従わなかったため、発行を差し止めた。

だが同紙の編集責任者は外国メディアに情報を提供。19日には旧宗主国であるフランスのテレビ局「フランス24」が大統領の昏睡状態の可能性を報じるなど、仏メディアでも病状悪化を示唆する報道が広がった。仏国防省は大統領の入院の事実のみ発表している。

一方、アルジェリア検察当局は「偏った情報を流して、国家の安定を損なった」として、同紙の編集責任者への捜査を始めた。

アルジェリアに詳しい仏歴史学者のベンジャマン・ストラ氏は21日、仏ラジオで「政府が情報を限定しているのは、政権内で何らかの裏工作がある可能性を示す。ブーテフリカ大統領の生存すら明言できない」と語った。

1999年に就任したブーテフリカ大統領は現在3期目。最近2〜3年は健康不安がささやかれ、1月に起きた人質事件でも表舞台には出なかった。



 
 
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アルジェリア人質事件 米、有力情報に報奨金7億円

nikkei.com

2013/6/4 10:03

【ワシントン=吉野直也】米国務省は3日、日本人10人が死亡した今年1月のアルジェリア人質事件の実行犯であるイスラム武装勢力幹部の居場所特定につながる情報について最高700万ドル(約7億円)の報奨金を支払うと発表した。西アフリカで発生したテロの実行犯情報に報奨金を出すのは初めて。

報奨金の対象は死亡説もあるイスラム武装勢力のリーダーで、事件の首謀者とされるベルモフタール司令官ら5人。総額は20億円を超える。アフリカ北西部マリでテロ組織の掃討作戦を展開するチャド軍は今年3月、ベルモフタール司令官の殺害を発表したが、米政府は確認していない。国務省の報奨金制度は1984年、テロリストの逮捕・訴追を目的につくった。



 
 
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アルジェリア人質事件:首謀者らに懸賞金23億円

毎日新聞 2013年06月04日 12時09分(最終更新 06月04日 12時26分)

【ワシントン白戸圭一】米国務省は3日、日本人10人を含む38人が犠牲になった今年1月のアルジェリア人質事件の首謀者とされる「イスラム聖戦士血盟団」のモフタール・ベルモフタール司令官らイスラム過激派幹部5人の居場所特定につながる情報に対し、総額2300万ドル(約23億円)の懸賞金を支払うと発表した。ベルモフタール司令官には500万ドル(約5億円)がかけられた。

ベルモフタール司令官については、マリ北部で過激派掃討作戦を続けていたチャド軍が3月に「殺害した」と発表したが、死亡は確認されていない。

同司令官が率いる「血盟団」は先月23日にニジェールのウラン鉱山で起きた自爆テロで犯行声明を発表。「ベルモフタール司令官が作戦を指導した」と、司令官の生存を主張した。

懸賞金をかけられた5人は、いずれも北・西アフリカ一帯で殺害・誘拐事件などを引き起こしてきたとされる。ベルモフタール司令官の他に▽アルジェリア源流の過激派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」のヤヒヤ・アブ・エルハマム指導者▽ナイジェリアの「ボコ・ハラム」のアブバカル・シェカウ指導者▽マリ北部の「西アフリカ統一聖戦運動(MUJAO)」の報道担当者−−らが対象となった。



 
 
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アルジェリア:大統領は健在 入院後、初の映像

毎日新聞 2013年06月13日 18時22分

【カイロ秋山信一】アルジェリア国営テレビは12日、4月に発作を起こし、フランスの病院に入院していたブーテフリカ大統領(76)が11日にセラル首相らと会談する様子を放映した。ロイター通信が報じた。入院後に大統領の姿が公開されるのは初めて。死亡説も飛び交っていたが、椅子に腰掛けて首相らと談笑し、健在ぶりをアピールした。

大統領はパリにある「療養施設」で首相らと会談。黒いコートに身を包み、テーブルに置かれた菓子に手を伸ばす場面もあった。国営テレビは映像だけで、音声はなかった。国営通信によると、大統領は7月に始まるイスラム教の断食月(ラマダン)に向けた準備を万全にするよう首相らに指示したという。

ブーテフリカ大統領は1999年に就任。現在3期目だが、ここ2〜3年は健康不安がささやかれ、1月に起きた人質事件でも表舞台には出なかった。4月の入院後は映像や写真が公開されてこなかったため、死亡したとの臆測もあった。



 
 
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asahi.com 2013年7月15日

テロ火種続くアルジェリア 人質事件半年、真相なお闇 失業・貧困、不満うねる

日本人10人を含む多数の外国人が犠牲となったアルジェリア・イナメナスの人質事件から、16日で半年となる。首謀した武装勢力幹部は生死が不明のまま、事件の全容解明は進んでいない。貧困にあえぐ人々の不満がテロと結びつきやすい北、西アフリカでは類似事件の発生が懸念される。

アルジェリア人質事件では、軍の掃討作戦の詳細や、日本人を含む外国人37人が殺害された状況など、なぞが多く残る。事件から6カ月たっても、捜査の詳細は公表されないままだ。

しかし、現地報道によると、アルジェリアの犯罪裁判所は4月下旬、事件を首謀したイスラム武装組織「覆面旅団」司令官のモフタル・ベルモフタル最高幹部ら6人に不在のまま死刑を宣告。他の6人に1〜13年の禁錮刑を言い渡した。容疑は「国家の治安を損なう意図でテロ組織を創設または所属し、爆発物や武器弾薬を輸送した」とした。

死刑の6人には、作戦実行の中心人物で軍の掃討作戦で死亡したベンシャナブ幹部も含まれており、捜査当局がどこまで真相に迫れたかは定かではない。また、禁錮刑の6人は昨年7月にすでに逮捕されており、事件との関係は不明だ。

当局による厳しい情報統制も際だつ。同国では、1991年にイスラム組織「イスラム救国戦線(FIS)」が勝利した選挙を翌年軍部が無効に。以来、イスラム過激派と軍・治安部隊の抗争が続く。治安維持の名目で人権が制約され、当局が強権的な姿勢をとる状況は今も変わらない。

厳しい政府の統制に加え、貧困にあえぐ民衆の不満がテロを培う土壌となっている。地元紙は、アルジェリア事件の実行犯が周到に準備し、施設に内通者や協力者を潜り込ませていた可能性を報じた。同施設では、昨年6月から数百人が労働や契約条件の改善を求めてストを起こしていたといい、実行犯が労働者の不満に乗じた可能性もある。

不満のうねりは国内各地に広がっている。今年3月には、南東部のワルグラで若者の失業問題に抗議する「100万人行進」を呼びかける動きがあり、衛星放送アルジャジーラなどによると、ワルグラでは1万人の労働者がデモをしたという。「南部には石油やガスがあるのに、資源は政府や外国企業に牛耳られ、地域の住民は貧しい」と抗議の声が上がった。

強権的な統制の下で、貧困や失業に対する人々の不満が強まり、アルカイダなどのイスラム過激派と結びつけば、「第2のイナメナス事件」はいつでも起こりうる。

(カイロ=川上泰徳)

■北・西アフリカの暗雲 届かぬ恩恵、弱い統治力

北、西アフリカ一帯では事件後もテロ組織が横行している。

マリは昨年3月、軍のクーデターを機に北部が無政府化。テロ組織の温床となり、フランス軍が今年1月に軍事介入した。当時、ベルモフタル幹部は北部ガオを拠点としていた。仏軍と掃討作戦を行ったチャドのデビ大統領は3月、同幹部の死亡を確認したと発表。「自爆だった」と語ったが遺体は見つかっていない。

5月に隣国ニジェール北部にある仏原子力大手アレバが運営するウラン鉱山施設などで連続爆破テロが起き、20人以上が死亡した。ベルモフタル幹部を名乗る犯行声明が出た。マリのアルカイダ系組織「西アフリカ統一聖戦運動(MUJAO)」との共同作戦だったという。ガオ住人は「(同幹部は)ガオから70キロほど離れた村で指揮をとっている」と話すなど、生存のうわさは絶えない。ただ肉声や映像は出ていない。

北、西アフリカの広大な砂漠地帯と長い国境は、いまもテロ組織が自由に往来できる状態にある。統治力が脆弱(ぜいじゃく)な周辺国では、国境警備が追いついていない。ナイジェリア北部を拠点とするイスラム武装勢力「ボコ・ハラム」メンバーもマリ北部に入り込んでいた。

金やウランといった地下資源が豊富でも住民が恩恵を受けることはない。干ばつが頻発し、武装組織が食べ物や現金を提示して勧誘している。MUJAOの元戦闘員らは「家族を養うため組織に入った」と語った。

マリ北部では拠点都市の一つキダルが反政府勢力の支配下にあるほか、ゲリラ的なテロが起きている。50万人以上が家を追われたままだ。マリでは今月から国連平和維持活動(PKO)部隊の展開が始まった。28日に大統領選挙が行われるが、治安確保が懸念される。

(ヨハネスブルク=杉山正)



 
 
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アルジェリア:周辺国で類似事案が頻発…人質事件から半年

毎日新聞 2013年07月16日 21時38分

【カイロ秋山信一】アルジェリア南部ティカントリの天然ガス施設を国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力が襲撃し、日本人10人を含む40人が犠牲になった人質テロ事件から16日で半年を迎えた。アルジェリア当局による捜査は続いているが、事件の経緯を巡ってはなお謎が多い。周辺国でイスラム過激派の活動が活発化しており、類似事件も起きている。

アルジェリア当局は事件後、犯行グループのメンバー3人や、犯行グループを手引きした疑いのある施設従業員らを拘束し、調査を続けてきた。アルジェリア政府は「調査が終われば、結果を公表する」と説明してきたが、半年たっても発表はない。アルジェリア軍の攻撃によって、多数の人質に被害が出たとの証言もあるが、影響力が強い軍に不都合な事実は公表されない可能性もある。

一方、事件の首謀者とされる「イスラム聖戦士血盟団」のモフタール・ベルモフタール司令官は国家の治安を脅かした罪に問われ、欠席のまま4月に開かれた裁判で死刑判決を受けた。米国務省は6月、ベルモフタール司令官の居場所特定につながる情報に500万ドル(約5億円)の賞金を懸けた。

施設を管理する英石油大手BPは事件の約1カ月後から施設の一部稼働を始めている。施設運営に協力してきたプラント大手・日揮(本社・横浜市)も、アルジェリアでの営業は続けており、現場となった施設でも安全確保の方策を検討している。アルジェリア政府は、チュニジアなど周辺国と協力して、イスラム過激派への警戒を強化している。

だが人質事件後も、イスラム過激派による資源施設の襲撃や外国人の誘拐は頻発している。5月には隣国ニジェールで仏原子力大手アレバ社のウラン鉱山で自爆テロが起き、血盟団が犯行声明を出した。フランス軍などがマリ北部で掃討を進めるが、イスラム過激派はリビア南部など広大な砂漠地帯に拠点を移しているとみられる。



 
 
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アルジェリア:ブーテフリカ大統領 2カ月半ぶり帰国

毎日新聞 2013年07月17日 18時34分

【カイロ秋山信一】国営アルジェリア通信は16日、4月に発作で倒れて、フランスの病院で治療を受けていたブーテフリカ大統領(76)が2カ月半ぶりに帰国したと伝えた。海外での療養が長引き、重症説も流れていた。ただ健康不安が表面化したことで、来年4月に予定される大統領選への出馬は難しい情勢で、15年ぶりに指導者が交代する可能性が強まっている。

国営通信によると、ブーテフリカ大統領は4月27日に軽い発作で倒れ、フランスに渡って治療を受けていた。大統領は1999年に初当選し、現在3期目。近年は公務の頻度が減少し、健康不安がささやかれていた。

与党の後継候補には側近のセラル首相らが有力視されている。ただ62年の独立以来、軍が国政に強い影響力を持っており、軍の意向を踏まえて、人選が進むとみられる。



 
 
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アルジェリア:人質事件 半年 周辺国で類似事案頻発

毎日新聞 2013年07月17日 東京朝刊

【カイロ秋山信一】アルジェリア南部ティカントリの天然ガス施設を国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力が襲撃し、日本人10人を含む40人が犠牲になった人質テロ事件から16日で半年を迎えた。アルジェリア当局による捜査は続いているが、事件の経緯を巡っては今なお謎が多い。周辺国ではイスラム過激派の活動が活発化しており、類似事件も起きている。

アルジェリア当局は事件後、犯行グループのメンバー3人や、犯行グループを手引きした疑いのある施設従業員らを拘束し、調査を続けてきた。アルジェリア政府は「調査が終われば、結果を公表する」と説明してきたが、半年たっても発表はない。

事件の首謀者とされる「イスラム聖戦士血盟団」のモフタール・ベルモフタール司令官は国家の治安を脅かした罪に問われ、欠席のまま4月に開かれた裁判で死刑判決を受けた。施設を管理する英石油大手BPは事件の約1カ月後から施設の一部稼働を始めている。施設運営に協力してきたプラント大手・日揮(本社・横浜市)も、アルジェリアでの営業は続けている。だが人質事件後も、イスラム過激派による資源施設の襲撃や外国人の誘拐は頻発している。5月には隣国ニジェールで仏原子力大手アレバ社のウラン鉱山で自爆テロが起き、血盟団が犯行声明を出した。



 
 
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アルジェリア:大統領、2カ月半ぶり帰国

毎日新聞 2013年07月18日 東京朝刊

国営アルジェリア通信は16日、4月に発作で倒れて、フランスの病院で治療を受けていたブーテフリカ大統領(76)が2カ月半ぶりに帰国したと伝えた。海外での療養が長引き、重症説も流れていた。ただ健康不安が表面化したことで、来年4月に予定される大統領選への出馬は難しい情勢で、15年ぶりに指導者が交代する可能性が強まっている。【カイロ】



 
 
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アルジェリア人質事件から半年 武装勢力、周辺国に拡散

nikkei.com

2013/7/20 0:36

今年1月にアルジェリアで日本企業の駐在員ら多数の外国人がイスラム武装勢力に拘束された人質事件から半年が過ぎた。テロ組織の拠点だった隣国マリはフランスの軍事介入で安定しつつあるが、武装勢力は周辺国に拡散。混乱が続くエジプトを含め、北・西アフリカのイスラム過激派が結びつき、地域一帯が不安定になる恐れもある。対テロの枠組み作りが問われている。

中国が近く実戦を想定した治安部隊を初めて海外に派遣する。フランスによるマリでの軍事作戦を引き継いで、今月1日から任務に就いた国連軍の平和維持活動(PKO)に500人規模の部隊を合流させる見通しだ。

これは他国の紛争への軍事介入を否定してきた中国にとって政策の大きな転換となる。背景では資源確保を狙いアフリカ各地に進出する中国企業や中国人を標的にした誘拐事件などが増え、中国政府は対策を迫られている。アルジェリアを拠点とするテロ組織(AQIM)も中国をテロの標的にすると公言している。

テロの脅威は北・西アフリカ全体に広がる。イスラム武装勢力は仏軍が進駐したマリからニジェールやリビアに逃走。ニジェール北部では5月、仏原子力大手アレバが運営するウラン鉱山と軍の施設で連続爆弾テロが起きた。アルジェリア人質事件の首謀者とされるベルモフタールAQIM元幹部が指揮したとの情報もある。

ニジェール政府によると、連続テロの実行犯はリビア南部から侵入。チャドでもテロを計画していたという。ナイジェリアではイスラム武装勢力のテロが頻発し、政府は北部3州で非常事態を宣言した。米国務省は6月、ベルモフタール元幹部ら複数のテロ組織リーダーに懸賞金をかけた。

リビアなど北アフリカの独裁政権を崩壊させた「アラブの春」で、統治の空白が生じ、国境警備が弱体化。これがテロ勢力が国をまたいで活発に移動する事態を招いた。

軍主導の政変が起きたエジプトでは、シナイ半島でイスラム過激派による警察施設などへの襲撃事件が続発する。中東のイスラム原理主義勢力が流入しているとの見方もある。軍に反発する過激派が勢力を強め、地域や域外のテロ組織と連携する懸念も強まっている。

ファビウス仏外相は日本経済新聞の取材に「(テロの封じ込めは)一国の軍隊では難しい」と指摘。国連やアフリカ連合(AU)の下で即時に軍事介入できる枠組みを作るべきだと主張した。AUは5月末の首脳会議で有事に対応する緊急部隊の創設を決めた。旧宗主国の英仏は軍事協力の強化に動いている。

イスラム武装勢力は欧米やアジア諸国がアフリカ投資を増やす中で台頭した。テロの温床となっている国々はアフリカでも貧しい国が多く、武装勢力が増長する背景には政治腐敗や格差の拡大、若年層の失業といった問題がある。

日本は6月に横浜で開いたアフリカ開発会議(TICAD)で、地域安定に向け、教育や保健などに1千億円の拠出を表明した。貧困対策などへの取り組みも対テロのカギを握る。

(編集委員 古川英治)



 
 
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アルジェリア人質事件、首謀者「逃亡中」と訴追

【ニューヨーク=加藤賢治】米ニューヨークの連邦地検は19日、日本人10人を含む少なくとも40人が犠牲になった今年1月のアルジェリア人質事件の首謀者で、アル・カーイダ組織元幹部のモフタル・ベルモフタル容疑者を拉致監禁を企てた罪などで訴追したと発表した。事件では米国人3人も死亡している。

同容疑者を巡っては今年3月、チャド軍が西アフリカのマリで殺害したと発表したが、米司法当局は19日の声明で「ベルモフタルは逃亡を続けている」と指摘した。

訴追の罪状は、人質事件などに関連する8件。このうち、監禁を企てた罪など2件の最高刑は死刑。司法省高官は「米国人と米国の利益を攻撃する者は、攻撃がどこで起きようと、我々は裁きにかける」と述べた。

(2013年7月20日11時20分 読売新聞)



 
 
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asahi.com 2013年7月20日10時52分

NY地検、覆面旅団トップを訴追 アルジェリア人質事件

【ニューヨーク=中井大助】米ニューヨークの連邦地検は19日、アルジェリア人質事件を首謀したとされるイスラム武装組織「覆面旅団」最高幹部、モフタル・ベルモフタル容疑者を逮捕監禁などの容疑で訴追したと発表した。身柄は確保していないという。

日本人10人を含む多数の外国人が犠牲となった事件では、米国人も3人殺害された。地検によると、ベルモフタル容疑者以外に事件に関与した3人が別の国によって逮捕され、米国司法当局による取り調べも受けた。3人はベルモフタル容疑者が指揮していたアルカイダ系組織に加わったことや、事件前に別の国で軍事訓練を受けていたことなどを供述したという。

ベルモフタル容疑者は生死不明で、米国務省が居場所の特定につながる情報に500万ドル(約5億円)の懸賞金を提供する、と発表している。



 
 
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米当局、アルジェリア人質事件首謀者を訴追

nikkei.com

2013/7/20 12:23

米連邦捜査局(FBI)などは19日、日本人10人が犠牲になった1月のアルジェリア人質事件の首謀者とされるイスラム武装勢力のベルモフタール司令官を、同事件などで誘拐や、共謀して大量破壊目的の武器を使用した疑いで、本人不在のまま訴追したと発表した。

チャド軍は3月、ベルモフタール司令官を殺害したと発表したが確認されておらず、ニジェールで5月に起きたテロでは同司令官を名乗る人物が犯行を認めている。

人質事件では米国人3人も死亡。米政府は同司令官の所在特定につながる情報に最高500万ドル(約5億円)の懸賞金をかけている。

ベルモフタール司令官は、国際テロ組織アルカイダ系勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQMI)」に物的支援をした疑いも持たれている。米当局が、人質事件で拘束された他の容疑者らに現地で事情聴取するなど捜査を続けていた。(ニューヨーク=共同)



 
 
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アルジェリアで内閣改造 大統領選へ権力固め

nikkei.com

2013/9/12 9:55

【カイロ=共同】国営アルジェリア通信によると、同国のブーテフリカ大統領は11日、主要閣僚の交代を含む内閣改造を行った。脳卒中のため4〜7月に入院し、指導力に陰りが見えていたが、来年4月に予定される大統領選に向けて権力基盤固めを図ったとみられている。

76歳で病弱なブーテフリカ氏は4選出馬するかどうか明らかにしていない。内閣改造では側近を多く起用。治安機関や選挙を監督する内相にベライズ氏、外相にはラマムラ氏が任命された。セラル首相は留任した。



 
 
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アルジェリア人質事件の首謀者、活動再開か

cnn.co.jp

2013.09.12 Thu posted at 12:02 JST

(CNN) アルジェリアで今年1月に邦人を含む30人以上が死亡した天然ガスプラント襲撃事件で、事件後逃亡していた首謀者と見られる男が生存していることが12日までに分かった。事件の犯行声明を出したイスラム過激派組織「イスラム聖戦士血盟団」が指導者であるモフタール・ベルモフタール司令官が登場するビデオを公開した。

ベルモフタール司令官はアルジェリア出身。近年はマリ北部を拠点に、誘拐や密輸のほかテロ活動に手を染めていた。たばこの密輸を行っていたことから「ミスター・マールボロ」の異名もある。年齢は40歳前後とみられる。

ベルモフタール司令官は襲撃事件後の3月、マリに軍事介入したフランス軍によって負傷または殺害されたとも言われていた。だが、このたび公開された51分間のビデオに映った姿からは、けがの影響はうかがえない。

ビデオには、マリの隣国ニジェールで5月に起きたウラン鉱山と軍施設の爆破テロ事件に向けた準備をしている男たちの様子も収録されている。

ベルモフタール司令官は「兄弟たちよ、決意と力を振り絞ってやつらの拠点を打ち倒し、その軍隊を傷つけるよう努力せよ」と激励。新人にロケット弾の使い方を教えているような場面もある。

CNNの取材によれば、ベルモフタール司令官はカダフィ政権崩壊後にリビアを訪れ、現地のイスラム過激派組織との関係を樹立。1年前のリビア・ベンガジの米領事館襲撃事件でも何らかの役割を果たした可能性があるという。

今回のビデオにはベルモフタール司令官の副官が、欧米諸国への攻撃を予告する場面も収録されていた。専門家は今後、サハラ地域で欧米人を標的にしたさらなる襲撃が起きる可能性を指摘している。



 
 
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アルジェリア人質事件、「軍に警備依存」 被害企業の報告書

cnn.co.jp

2013.09.13 Fri posted at 12:30 JST7

(CNN)アルジェリアで今年1月に日本人を含む30人以上が死亡した天然ガスプラント襲撃事件で、ノルウェーのエネルギー大手スタトイルは12日、調査報告書を発表し、警備上の不備と警備を任されていた軍に襲撃への備えがなかった点が事件を招いた2大要因だったと指摘した。

事件ではスタトイルの従業員も人質となり、うち5人が死亡。報告書によれば、ガスプラントに関わっていた企業はいずれも、これほど大規模な集団による襲撃を予想していなかったという。

また報告書によれば、企業側は警備をアルジェリア軍に過度に依存していた。だが軍は「襲撃犯が接近しているのに気づくことも、それを阻止することもできなかった」

天然ガス施設は英エネルギー大手BPとスタトイル、そしてアルジェリア国営エネルギー企業ソナトラックが共同で操業していた。

報告書は「テロ攻撃は予想外の事件だった」としつつ「これは今日、スタトイルのような企業が深刻な安全上の脅威に直面していることをはっきり示している」と指摘。

また報告書は、襲撃に対して異なる対応を取ったとしても同じような被害が出ただろうとする一方で、施設が今回のような大規模な襲撃に対応できるように設計されていなかった点を教訓として挙げている。

アルジェリア当局は事件について、隣国マリに軍事介入を行うフランス軍に対し、アルジェリア政府が領空通過を許可したことへの報復だったとみている。当時マリではイスラム系武装組織による紛争が起きていた。

同事件では、イスラム過激派組織「イスラム聖戦士血盟団」のモフタール・ベルモフタール司令官が犯行声明をだし、首謀者とされている。



 
 
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asahi.com 2013年9月13日5時49分

「警備、軍に頼りすぎた」 アルジェリア人質事件報告書

【ロンドン=伊東和貴】アルジェリアの天然ガス施設で今年1月に起きた人質事件で、日本人10人と共に従業員が犠牲になったノルウェーのエネルギー大手スタトイルは12日、調査報告書を発表した。「予期せぬことで攻撃は防げなかった」とする一方で、アルジェリア軍に警備を依存しすぎたため、襲撃の可能性に対する想像力が欠如していたと結論づけた。

報告書は全88ページ。施設が密入国の容易な国境地帯に近いことから、「どんな軍隊でも、強い決意を持ったテロリストからの完全な保護を保障できない」と指摘。「予期せぬ前代未聞のことだったが、攻撃は全く想像できないとすべきではなかった」とし、政情不安な地域での安全対策を強化するよう勧告した。

犯人の動機は、アルジェリア政府に打撃を与えつつ、イスラム過激派の大義を世界に宣伝し、身代金を得る狙いだった、と分析した。事件では、日本のプラント大手「日揮」の社員を含む約40人の外国人が死亡した。



 
 
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アルジェリア人質事件:軍の警備に頼り過ぎ、侵入想定外

毎日新聞 2013年09月14日 20時02分

日本人10人が死亡した今年1月のアルジェリア人質事件で、現場のガス田施設を共同運営するノルウェーの石油・ガス大手スタトイルが14日までに報告書を公表、施設の警備をアルジェリア軍に頼りすぎ、武装集団の侵入は全く想定外だったと指摘した。

テロ対策の専門家らが、アルジェリアや日本を含む関係国政府、企業、被害者の協力を得て半年にわたり調査した結果を集約した。アルジェリア政府が情報開示に消極的な中で、事件の詳細な経過や今後の教訓をまとめた初の包括的な報告書となった。

報告書は「(企業側は)軍がテロの脅威を未然に防ぐと信じていた」と軍への批判をにじませた。(カイロ共同)



 
 
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ミタル、アルジェリア合弁に750億円投資

nikkei.com

2013/9/30 10:14

【フランクフルト=加藤貴行】鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタル(ルクセンブルク)は29日、アルジェリアの製鉄所と鉱山開発の合弁事業に総額7億6300万ドル(約750億円)を投じると発表した。既存設備の近代化と電炉の新設を通じ、2017年に製鉄所の生産能力を現状の2.2倍の年220万トンにする。アルジェリア国内の鉄鋼需要増に対応する。

ミタルは01年にアルジェリア東部の国営製鉄所を買収した。今回の増強投資に機に、ミタルは出資比率を70%から49%に下げ、合弁相手のアルジェリア国営鉄鋼会社が発行済み株式の51%を握る形になる。株式譲渡額は明らかにしていない。



 
 
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ブーテフリカ大統領を4選へ擁立 アルジェリア与党

asahi.com

2013年11月17日19時45分

【カイロ=高橋友佳理】アルジェリアの与党アルジェリア民族解放戦線(FLN)は16日、来年4月の大統領選で現職のブーテフリカ大統領(76)を擁立することを決めた。ブーテフリカ氏は3期目。今年4〜7月、脳卒中のためにフランスで入院しており、健康不安が指摘されている。

AFP通信によると、FLNは声明の中で「選択は彼の功績への肯定的な評価による自然なものだ」と述べた。同氏は1999年に大統領選で初当選し、政府・軍と対立するイスラム過激派との和解策を打ち出し、15万人以上の死者を出したとされる90年代の内戦をほぼ終息させた。だが、強権的な政治手法には批判もあり、1月には南東部イナメナスの天然ガス施設で人質事件が起き、日本人10人が死亡している。



 
 
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与党内も異論…アルジェリア大統領、4選出馬へ

【カイロ=久保健一】アルジェリアの与党「民族解放戦線」は16日、来年4月に予定される同国の大統領選に現職のブーテフリカ大統領を擁立すると発表した。

ブーテフリカ大統領は、1999年から3期連続当選を果たしているが、今年夏に約3か月にわたりフランスで長期療養するなど健康不安が浮上している。

アルジェリアでは2008年、大統領の3選禁止規定が廃止された。だが、中東の民衆蜂起「アラブの春」の活発化以降、長期政権への不満がくすぶっており、与党内でもブーテフリカ氏続投への異論が出ている。

(2013年11月17日19時22分 読売新聞)



 
 
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三菱重工系、アルジェリアでタービン発電設備受注

nikkei.com

2013/12/13 20:19

三菱重工業は13日、グループ会社のPWパワーシステムズがアルジェリア向けの中小型ガスタービン発電設備20基を受注したと発表した。受注額は5億ドル(約520億円)。首都アルジェ近郊などにある4カ所の発電所に供給する。夏の電力需要のピークに対応し2014年前半に納入する。

2万5千キロワットの中小型タイプを納入する。航空機に使うエンジンを発電用に転用したタービン発電機で起動時間が短い。通常の電力需要のほか予備電力として急な需要増でも供給できる。

PWパワーシステムズは三菱重工が航空機エンジン大手の米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)から5月に買収した。



 
 
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日・アラブ経済フォーラム、経産相「原子力などで協力」

nikkei.com

2013/12/16 10:44

茂木敏充経済産業相は16日、都内で開いた日本・アラブ経済フォーラムで「原子力や再生可能エネルギー、医療など生活に直結する分野で信頼されるパートナーになる」と述べた。豊富な石油や天然ガス資源の確保に加えて、インフラ輸出や食品の市場としても潜在力が大きいアラブ諸国との関係を一層強化する。

経団連の米倉弘昌会長も「幅広い協力で経済関係を強化して持続的な経済発展につなげていきたい」とあいさつした。アラブの春と呼ばれる中東・北アフリカの政治的変革の一因に若年失業者の不満があるため、日本の官民が連携してアラブ諸国の雇用創出や産業育成への貢献を目指す。

同フォーラムはアラブ諸国との経済関係の強化のための閣僚級対話の枠組み。2009年に設立して以降、3回目の開催となる。アルジェリアやアラブ首長国連邦(UAeなど約20カ国から官民1000人が集まる。



 
 
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日・アラブ、エネルギーなどで関係強化 都内で経済フォーラム

nikkei.com

2013/12/16 19:03

日本とアラブ諸国は16日、経済関係強化に向けた「第3回日本・アラブ経済フォーラム」を都内で開き、日本とアラブ諸国で、貿易や投資、エネルギー供給、人材開発などの関係強化を目指す東京宣言を採択した。同日夕の閣僚級会合後の共同記者会見で、アラブ連盟のベンヘッリー副事務総長は「インフラ、再生エネルギーなどで日本の技術をアラブ諸国は学び、活用していきたい」と表明した。

東京宣言は「競争力のある価格での天然ガスの安定供給」を含む相互の協力関係を強化する方針を盛り込んだ。松島みどり経済産業副大臣は「日本を含む東アジア諸国は、天然ガスの輸入で石油と連動した価格で買っている。(価格は)けっこう高いものになり、固定化している」と指摘。北米でのシェールガス産出などを念頭に「石油連動に限らない天然ガス価格のあり方」を模索していく考えを示した。

同フォーラムには日本からは茂木敏充経済産業相、アラブ諸国からはイラクのシャハリスタニ副首相、アルジェリアのユースフィー・エネルギー鉱業相ら約20カ国・地域の要人が参加した。17日まで2日間の日程で経済関係の協力拡大に向けて協議する。第1回会合は09年に東京で、第2回が10年にチュニジアで開いた。第4回会合は14年にモロッコで開く。〔日経QUICKニュース(NQN)〕



 
 
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アルジェリアで軍輸送機墜落、100人以上死亡

【カイロ=青木佐知子】ロイター通信は11日、アルジェリアの民放テレビ局の報道として、同国北東部で11日、軍の輸送機が墜落し、兵士ら103人が死亡したと報じた。

輸送機は、同国北東部ウムエルブアギの山岳地帯で消息を絶ったという。

(2014年2月11日23時37分 読売新聞)



 
 
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アルジェリア軍機が墜落 死者77人、生存者1人

cnn.co.jp

2014.02.12 Wed posted at 10:52 JST

(CNN) アルジェリア東部の山岳地帯で11日、空軍兵士と家族らを乗せた輸送機が墜落した。市民保護当局の報道官によると、乗員乗客78人のうち77人が死亡し、1人の生存が確認された。

生存者の男性は頭にけがをして、病院へ運ばれたという。

国営アルジェリア通信(APS)によると、ブーデフリカ大統領は3日間の服喪期間を設け、遺族らに弔意を表した。

墜落したC130H輸送機は、同国南部タマンラセットから東部コンスタンティーヌに向かっていた。現場は首都アルジェから東へ約500キロ離れた山の中。国防当局によると、原因や状況を調べるために編成した調査チームが現場へ向かっている。

国営ラジオは軍関係者の話として、悪天候が原因となった可能性があると伝えた。墜落当時、現場付近は吹雪に見舞われていたとの情報もあるという。



 
 
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アルジェリア:健康不安の大統領が出馬 4選確実視

毎日新聞 2014年02月23日 19時16分

【カイロ秋山信一】アルジェリアのブーテフリカ大統領(76)は、4月に行われる大統領選への立候補を内務省などに届け出た。国営アルジェリア通信が22日に報じた。有力な対立候補が現れる見通しはなく、4選が確実視される。ただ昨年4月に発作で倒れ、約2カ月半も入院するなど健康不安を抱えており、任期を全うできるか懸念する声もある。

国営通信によると、セラル首相が22日の記者会見で発表し、「市民社会からの強い要請による決定だ」と説明した。セラル氏は「大統領の健康状態はよく、責務を果たすのに必要な判断力や精神力も備わっている」と健康不安説を否定した。ブーテフリカ氏は近年、公の場に姿を現すことがめったになく、出馬表明も側近のセラル氏が代行する形となった。

ブーテフリカ氏は1999年に大統領に就任。掃討強化と恩赦による硬軟両面の対策で、イスラム過激派との内戦を終結させた。豊富な石油・天然ガス収入を生かした経済発展を実現したが、貧富の差の拡大などの問題も起きている。過激派は砂漠地帯で活動を続けており、昨年1月には南部ティカントリのガス施設で日本人10人を含む40人が死亡する人質事件も起きた。



 
 
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アルジェリア大統領選、17日に投開票 軍の支持が焦点

2014/4/12 23:36

日本経済新聞 電子版

【カイロ=押野真也】北アフリカのアルジェリアで17日、大統領選挙(任期5年)が投開票される。4選を目指す現職のブーテフリカ大統領(77)やベンフリス元首相(69)など合計6人が出馬。ブーテフリカ氏優勢との見方が多いが、健康不安や多選批判もあり、ベンフリス氏への支持も広がる。影響力が大きい軍がどちらを支持するかが焦点だ。

18日にも暫定結果が出る。過去の選挙では「不正選挙」との悪評がつきまとい、国際的な選挙監視団も入っていない。言論の自由は制約され、軍が事前に支持を表明した候補が「勝利」してきた。

ブーテフリカ氏は1999年に34年ぶりの文民大統領に選出。軍との良好な関係を維持する一方、欧米からの直接投資の受け入れを増やし、高い経済成長を実現した。

しかし、昨年4月に脳梗塞で入院してから健康不安説が根強い。大統領自身は選挙活動も控えている。2008年の憲法改正で3選以上が可能になったが、軍の退役将校からは多選批判も出ており、軍内部でブーテフリカ氏への支持を巡って意見が割れているもよう。

ベンフリス元首相は「最大の敵は(長期政権ではびこった)汚職だ」とブーテフリカ氏を強く批判している。ベンフリス氏は2000年に首相に任命されたものの03年に解任された経緯がある。首相時代に軍とのパイプを築いており、軍の支持を受ける可能性もある。

アルジェリアでは昨年1月、ガス関連施設が武装組織に襲撃され、日本人職員が死亡する事件が発生した。同国には国際テロ組織「アルカイダ」系の組織が本拠を置いており、テロ対策が重要課題になっている。



 
 
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アルジェリア大統領選:現職4選が有力 投票始まる

毎日新聞 2014年04月17日 19時28分

【カイロ秋山信一】北アフリカの産油国アルジェリアで17日、大統領選挙の投票が始まった。主要野党は「不正が行われる恐れがある」として選挙をボイコットしており、4選を目指す現職のブーテフリカ大統領(77)の当選が有力視される。ただ昨春に発作で倒れてから健康不安への懸念が拡大しており、ベンフリス元首相(69)が得票を伸ばす可能性もある。

大統領選には6人が立候補した。イスラム系政党など主要野党は、投票の棄権を呼びかけている。開票結果は18日にも発表される。

ブーテフリカ氏は昨年4月に発作で倒れ、約2カ月半もフランスで療養した。選挙の遊説は側近のセラル前首相に任せており、5年の任期を全うできるか不安視する声がある。ベンフリス氏は汚職撲滅などを掲げて「平和的に変革を実現する時だ」と訴えてきた。各地で「バラカ(もう十分)」と称する反政権デモも起きている。

だが10年以上に及ぶイスラム原理主義組織との内戦を終わらせ、豊富な石油・天然ガス資源を背景に経済成長を実現させたブーテフリカ氏の人気は高い。また2011年に中東の民主化要求運動「アラブの春」によって独裁政権が倒れた隣国リビアやチュニジアで治安が不安定化したことで、国民が政権の継続を望む傾向も強まっている。

一方、政権の後ろ盾となってきた情報機関DRSや軍との間に、すきま風が吹いているとの指摘もある。ブーテフリカ氏は昨年、DRSの一部権限を軍に移した。そのためDRSの一部がベンフリス氏を支持しているとの臆測も流れている。地元メディアによると、軍内部にもブーテフリカ氏の健康不安を懸念する声が出ており、当選しても得票率が伸びなければ、政権内部の権力争いが活発になる可能性がある。

アルジェリアでは13年1月に南部ティカントリの天然ガス施設がイスラム武装勢力に襲撃され、日本人10人を含む40人が殺害される事件があった。過激派対策は長年の懸案だが、今回の選挙戦の主要な争点にはなっていない。



 
 
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アルジェリア大統領選、現職が4選 改革停滞か

nikkei.com

2014/4/18 20:07 (2014/4/19 1:08更新)

【アルジェ=押野真也】アルジェリアのベライズ内相は18日、17日投開票の大統領選挙について現職のブーテフリカ大統領(77)が当選したと発表した。ブーテフリカ氏は4選。多選への批判は根強いものの、国内の安定を重視する軍部の支持を受けた。ただブーテフリカ氏は脳梗塞を患い、健康面の不安が大きい。軍部の影響力が一段と強まるのは確実で、経済改革は停滞しそうだ。

アルジェリアは天然ガスや石油が豊富な資源大国。北部は地中海に面し、交通の要衝でもある。一方で国際テロ組織の拠点になっており、2013年1月には南東部のガス関連施設が襲撃され日本人10人が死亡した。

アルジェリア政府の発表によると投票率は51.7%で、前回の75%を大幅に下回った。ブーテフリカ氏の得票率は81%。多選に反対した若者の組織や野党勢力は投票率の低さを理由に「ブーテフリカ氏は国民を代表していない」と批判を強める見込みだ。

根強い汚職批判

有力な対抗馬だったベンフリス元首相(69)は「選挙に不正があった」と語った。今回の選挙にはアラブ連盟とアフリカ連合が選挙監視団を派遣したが、いずれの加盟国でも自由選挙を実施した国は少なく、「正当な監視活動ができたかは疑わしい」(現地外交筋)との声も出ている。

ブーテフリカ氏は1990年代前半から続いてきた内戦で、イスラム過激派の掃討作戦を指揮して国内の治安を回復。欧米諸国と良好な外交関係を築き、直接投資を積極的に受け入れて経済成長につなげた功績がある。

一方、親族や側近を重用するなど汚職や腐敗を招いたとの批判も根強い。昨年には脳梗塞でパリに入院し、一時は死亡説が流れた。4月17日に投票所を訪れたが、車いすに乗り、一度も立ち上がることはなかった。

健康不安や多選には軍内部でも異論があったとされる。しかし「政策の連続性や安定を重視し、軍はブーテフリカ氏の支持を決めた」(アルジェリア大学のブーママ教授)ようだ。

アルジェリアでは、国防や社会政策など重要な政治決定は大統領と軍部との合議で決まる。憲法上は大統領が国家元首で、軍の最高司令官だが、実権は軍が握る。ブーテフリカ氏が4選を決めても、健康不安から執務に堪えられそうになく、軍の影響力が一段と強まるのは確実だ。

社会主義色濃く

今後発足する新政権は国内の失業対策や格差是正、インフラ開発などの課題を抱える。軍部はエジプトやリビアなど周辺国の混乱を目の当たりにしており、国内の急速な改革に慎重な姿勢を示す見通しだ。企業の関心が大きい外資による出資や外貨送金に関する規制、巨大な国営企業の見直しなど、社会主義色が濃い経済構造の改革はなかなか進みそうにない。

アルジェリアは北アフリカに位置し、国土は238万平方キロメートルとアフリカで最大。天然ガスと原油の確認埋蔵量はそれぞれ4兆5000億立方メートル(世界10位)、122億バレル(同17位)と世界有数の資源国だ。欧米資源メジャーが進出し、日本にも天然ガスを輸出している。



 
 
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77歳でも車いすでも4選 アルジェリア大統領

asahi.com

カイロ=川上泰徳2014年4月19日10時44分

アルジェリアで17日に大統領選挙があり、現職のブーテフリカ大統領(77)が81・5%の得票で当選し、4選を果たした。同国営通信が内務省の発表として伝えた。投票率は52%で、前回2009年の75%を大幅に下回った。

ブーテフリカ氏は13年4月に脳卒中でフランスの病院に入院して以来、公の場にはほとんど姿を見せていない。今回、車いすで投票する姿がテレビで流れた。

ブーテフリカ氏は1999年の初当選以来、政府・軍と対立するイスラム過激派との和解を実施し、長年の内戦を終息させた。しかし、長期政権による強権支配や言論弾圧、腐敗への批判が強まり、今年3月に「バラカート」という市民組織が生まれ、ブーテフリカ氏の4選阻止を訴えるデモを行った。

大統領選ではこれまで政治に参加してきたイスラム穏健派勢力3党がボイコットを決めた。一方で昨年1月、南部イナメナスの天然ガス施設での武装グループによる襲撃事件で日本人10人を含む40人近い外国人が死亡するなど、国際テロ組織アルカイダ系組織の活動も活発化している。

今回の選挙で5人いた対立候補からは、高齢と健康不安を抱えるブーテフリカ氏に対して「政権運営は無理」との批判が強く出ており、多難な4期目となりそうだ。(カイロ=川上泰徳)



 
 
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アルジェリア:77歳大統領が4選 得票率82%

毎日新聞 2014年04月19日 23時35分

アルジェリア内務省は18日、前日行われた大統領選の開票の結果、現職ブーテフリカ氏(77)が得票率約82%で4選を果たしたと発表した。任期5年を全うすれば1999年の初当選から計20年の長期政権となる。

圧勝した2009年の前回大統領選での得票率は90%だった。健康不安を抱えるブーテフリカ氏が、求心力を維持できるかが注目される。

政権中枢はブーテフリカ氏と同世代の有力者が多く、後継者を含め政権全体の世代交代が最大の課題。また、対立候補のベンフリス元首相(69)が「選挙で不正があった確かな情報がある」と主張しており、今後の混乱も懸念される。(共同)



 
 
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韓国、先制も追いつかれドロー ベルギーは逆転勝ち W杯

cnn.co.jp

2014.06.18 Wed posted at 12:11 JST

(CNN) サッカーの第20回ワールドカップ(W杯)ブラジル大会は第6日の17日、H組の1次リーグの第1戦2試合が行われた。ベルギーとアルジェリアの試合はベルギーが2−1で逆転勝ち、韓国対ロシアは1−1の引き分けだった。

ベルギーは、前半にアルジェリアのFWフェグリのPKで先制されたが、後半に見事な逆転劇を見せた。

ベルギーは後半25分、途中出場のMFフェライニが左サイドからのクロスに頭で合わせて同点ゴールを決める。さらに同35分、MFメルテンスがゴールを決め、勝ち越した。

1次リーグH組のもう一つの試合ではロシアと韓国が対戦し、1−1で引き分けた。

前半は両チームとも得点なく、0−0で後半に突入。後半23分、韓国FW李根鎬が放ったシュートをロシアGKアキンフェエフが痛恨のキャッチミス。ボールはアキンフェエフの手をすり抜けゴールに入り、韓国が先制した。

しかし同29分、ロシアは途中出場のFWケルジャコフが同点ゴールを決めた。

その後も両チームの攻防が続いたが、ゴールには結びつかず、結局試合は引き分けに終わった。

ベルギーの次戦の相手はロシア。一方、アルジェリアは韓国と対戦する。



 
 
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韓国、アルジェリアに敗れる ベルギーは勝って決勝T進出

cnn.co.jp

2014.06.23 Mon posted at 11:05 JST

(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会の第11日は22日、1次リーグの試合が行われ、H組の韓国対アルジェリアは、アルジェリアが4-2で勝利した。同日、同組ベルギー対ロシアの試合も行われ、ベルギーが試合終了間際の得点で1-0でロシアを下した。

アルジェリアは前半26分、FWスリマニのゴールで先制。同28分にはDFハリシェ、その10分後にはFWジャブがそれぞれ得点を決め、前半を3-0の大量リードで終えた。

韓国は後半5分、孫興民(ソンフンミン)が1点を返したが、同17分にはアルジェリアのブラヒミに得点され再び3点差に。韓国は後半27分に具滋哲(クジャチョル)がゴールするも反撃はここまで。4-2でアルジェリアが1982年大会以来の勝利を収めた。

ベルギー対ロシアの試合は、両チームとも決定機を作るも試合終了間際までゴールは生まれず。このままスコアレスドローかと思われた後半43分、ベルギーの19歳のFWオリギがゴールを決めた。勝利したベルギーは決勝トーナメントへの進出が決定した。

H組の次戦、アルジェリア対ロシア、韓国対ベルギーはそれぞれ26日に行われる。



 
 
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アルジェリア、82年大会以来の勝利 韓国、H組最下位

asahi.com

2014年6月23日05時55分

サッカーの第20回ワールドカップ(W杯)ブラジル大会第11日は22日(日本時間23日)、1次リーグH組の第2戦で、アルジェリアが4-2で韓国を破って今大会初勝利を挙げた。韓国は1敗1分け。2戦を終えて、この組の最下位に沈んだ。

初戦から先発メンバーを5人替えたアルジェリアは、前半26分にFWスリマニがロングボールに反応して先制ゴール。前半だけで3点を奪うと、後半17分にもMFブラヒミが加点して逃げ切った。前半シュートなしに終わった韓国は後半に2点を返したものの、届かなかった。



 
 
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アルジェリア、エースの意地 史上初の16強なるか

asahi.com

時事2014年6月23日10時38分

(22日サッカーW杯、韓国2-4アルジェリア)

アルジェリアのエースが先発に復帰して意地を見せた。ベルギーに敗れた初戦は途中出場だったスリマニが、1得点1アシストの活躍。韓国に4ゴールを浴びせた快勝に導き「チームのために得点するのが一番大事。素晴らしい」と喜んだ。

アフリカ予選ではチーム最多の5ゴールを挙げたものの、ブルキナファソをアウェーゴール数で辛くも下した最終予選は沈黙した。意気込んだ本大会初戦で先発を外され、もどかしい思いが続いたストライカーが久々に輝いた。この1勝でアルジェリア史上初の16強入りへ視界が開け、「決勝トーナメントは夢。進めればいい」と目を輝かせた。(時事)



 
 
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韓国、防げなかった波状攻撃 アジア勢の白星いまだなし

asahi.com

柴田真宏2014年6月23日20時14分

(22日サッカーW杯、韓国2-4アルジェリア)

会場の大部分を赤く染めた韓国サポーター。その声援は、失点を重ねるごとにしぼんでいった。前半を終えて0-3。試合半ばにして大勢は決した。

アルジェリアの攻撃はシンプルだった。後方から1トップのスリマニに向けて放り込むプレーを繰り返す。ところが「相手の戦術分析はしたが、結果は良くなかった」と洪明甫(ホンミョンボ)監督が振り返ったように、分かってはいても防ぐことができなかった。

前半26分、送られた縦パスをスリマニが追った。センターバックの金英権(キムヨングォン)と洪正好(ホンジョンホ)が挟み込むようにして守ろうとしたが、2人とも振り切られてゴールを許す。

3失点目も後ろからのロングボールがきっかけだった。DFがヘディングで跳ね返したものの、こぼれ球を拾うべき場所に仲間がいない。簡単にパスをつながれて決められた。「センターバックの2人は集中力が欠けていた。DF間のコミュニケーションがうまくいかなかった」と監督は嘆いた。

アジアではフィジカルが強いとされる韓国だが、中盤での競り合いに負けて球を奪われる場面が目立ち、主導権を握れなかったのも敗因の一つ。後半に2点を返して意地を見せたが、前半の3失点は重すぎた。

「韓国のファンに謝りたい。まだあと1試合残っている。次はベストを尽くす」と指揮官は言った。しかし、H組最下位に転落して決勝トーナメント進出は絶望的だ。韓国が敗れ、アジア勢4チームは2試合ずつを終えてまだ勝利がない。自力で1次リーグを突破する可能性があるチームもなくなった。(柴田真宏)



 
 
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メンバーがらり、采配ぴたり 積極プレスで韓国圧倒

asahi.com

2014年6月23日20時45分

(22日サッカーW杯、韓国2-4アルジェリア)

アルジェリアは初戦から先発を5人入れ替えた。会場は涼しいポルトアレグレ。選手たちは体力消耗の心配をすることなく、序盤から激しくプレスをかけて韓国を圧倒した。先制点を挙げたのも、初戦はベンチスタートだったスリマニ。采配が当たった形のハリルホジッチ監督は「韓国を苦しませるフレッシュな選手が欲しかった」としてやったりの表情。アフリカ勢としてW杯で初めて4得点を挙げ、1次リーグ突破に近づいた。



 
 
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(チョウ・キジェの目)アルジェリア猛攻、のまれた韓国

asahi.com

J2湘南監督2014年6月23日18時59分

2戦目の難しさ、が韓国にはあったと思う。

内容が悪くて引き分けに持ち込まれた初戦を引きずっていた。「引き分けでもいい」のか、「絶対勝ちにいく」のか、あいまいなまま試合に入っていたように感じた。前半はシュートが0。選手たちの動きは明らかに悪かった。

そこにアルジェリアは前線から激しいプレスをかけてきた。ベルギーに敗れた初戦は引いて守るような場面が多かった。でもこの試合では先発を5人も代えて、「勝ちにいこう」という気持ちを前面に出して、やることをガラリと変えてきた。韓国は驚き、戸惑っていたようだった。

そういう状況で先に点をとられてしまうと、ダメージは大きい。前半26分の1失点目は金英権(キムヨングォン)らDFのロングボールへの対応が遅れた。直後の2失点目のCKはアルジェリアが初戦で使ったパターンとほぼ同じ。研究していたはずで、金英権もマークについていたのにやられた。それだけ1失点目の落胆が大きかったことを物語る。

各チーム2戦ずつ戦ったが、アジア勢が未勝利なのは大変残念。韓国や日本は1点リードしてもなかなか「さあ2点目」となれていない。対してアルジェリアなど好調のアフリカ、中南米のチームは自分たちの良さをしっかり出している。横方向にボールを回すようなことが多かった韓国に対し、アルジェリアはボールを奪ったらすぐに前に展開していた。ロングフィードから得点につなげた1、3点目はまさにその象徴だ。(J2湘南監督)



 
 
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韓国手痛い黒星…2−4でアルジェリアに敗れる

The Yomiuri Shimbun

2014年06月23日 07時04分

サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会は22日午後(日本時間23日未明)、グループリーグH組の韓国−アルジェリア戦がポルトアレグレで行われ、韓国が2−4で敗れ、決勝トーナメント進出に向けて手痛い黒星を喫した。

試合は、前半を終えてアルジェリアが3点をリード。後半に韓国が2点をかえしたが、アルジェリアも追加点を挙げた。

勝ち点1のままの韓国は、グループリーグ最終戦で、すでに決勝トーナメント進出を決めた首位のベルギーと対戦。ベルギーに勝っても、アルジェリアがロシアに勝てば、グループリーグ敗退となる。

【試合経過】

先発メンバーを初戦から5人入れ替えたアルジェリアが、序盤から攻勢に出た。26分に相手DF陣の間に飛び出したFWスリマニが、左足で決めて先制。28分にも、左CKをDFハリシェが頭で決めて2点目を挙げた。38分にはペナルティーエリア内でFWジャブが、左からのパスを直接蹴り込んで、さらに1点を加えた。

後半に入り、韓国は50分、ロングパスをゴール前に送り、MF孫興民(ソンフンミン)が左足でゴール。韓国がこの試合、最初のシュートで1点をかえした。アルジェリアも62分、MFブラヒミが相手ゴール前のパス交換で抜け出して、ゴールに流し込み、追加点。韓国は72分、途中出場のFW李根鎬(イグノ)の折り返しをFW具滋哲(ジャチョル)が決めた。

         ◇

韓国は初戦にロシアと1−1で引き分け。アルジェリアはベルギーに1−2で敗れた。

アジアサッカー連盟(AFC)所属チームは今大会、日本、韓国、豪州、イランが出場しているが、22日まで計3分け5敗と勝ち星がない。

2014年06月23日 07時04分



 
 
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韓国戦、アルジェリア選手に青と緑の光線照射?

The Yomiuri Shimbun

2014年06月24日 08時05分

サッカー・ワールドカップ(W杯)グループリーグH組の韓国-アルジェリア戦で、途中交代したアルジェリアのブラヒミが77分にピッチから去る際、体に青と緑の光線が照射される様子を中継映像が捉えた。

さらに、その2分後には、ほかの選手にも同様の光線が浴びせられた。試合中は問題にはなっていない。

2014年06月24日 08時05分



 
 
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韓国敗退、アルジェリア初の1次L突破 W杯

cnn.co.jp

2014.06.27 Fri posted at 15:22 JST

(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会第15日は26日、H組の最終戦でベルギーが1−0で韓国を破り、無敗で1次リーグを突破した。

アルジェリアは1−1でロシアと引き分けに持ち込み、史上初の決勝トーナメント進出を果たした。

ベルギーは、デフールが前半終了間際に反則で退場処分となり、10人での戦いを強いられた。後半は韓国が攻め込んだが、ポルトガルは同33分、オリジのシュートから跳ね返されたボールをフェルトンゲンが拾ってゴールを決めた。

アルジェリアは先に4−2で韓国を下し、W杯で32年ぶりとなる勝利を飾ってロシア戦に臨んだ。

ロシアは前半6分、ココーリンのシュートで先制。これに対してアルジェリアは後半15分、スリマニがヘディングシュートを決めて同点に持ち込み、ナイジェリアに続いてアフリカ勢から2番目となる決勝トーナメント進出を決めた。

28日から始まる決勝トーナメントはまず、ブラジル−チリ、コロンビア−ウルグアイが対戦する。ウルグアイはスアレスが相手選手にかみついたとして出場停止を言い渡された。



 
 
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アルジェリア、32年前の苦い記憶払拭 念願の決勝Tへ

asahi.com

中川文如2014年6月27日21時32分

(26日サッカーW杯、アルジェリア1−1ロシア)

1−1に追いつくと、アルジェリアは徐々に堅守速攻へ戦い方を変えた。同時進行でベルギーと戦う韓国は劣勢。引き分けでも決勝トーナメントに進めると知っていたからだ。苦い過去が、そんな試合運びを可能にしていた。「談合疑惑」の憂き目にあった1982年大会のことだ。

1次リーグを2勝1敗で乗りきり、突破は目前だった。しかし、3試合目を終えた翌日、西ドイツがオーストリアを1−0で下す。すると3チームが2勝1敗で並んだ。得失点差でアルジェリアは3位に沈んだ。

命運を分けた一戦は1−0になった途端、隣国同士の双方とも攻める意思を失ったような内容に。批判は高まり、86年大会から1次リーグ最終戦は同時刻開始となった。

決勝トーナメント1回戦の相手は因縁のドイツ。ハリルホジッチ監督は言葉に力を込めた。「32年間の時を経て、挑戦権を得られた。激しい戦いになるのは間違いない」(中川文如)



 
 
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技巧派アルジェリア、「4度目の正直」で決勝Tへ

asahi.com

中川文如2014年6月27日11時46分

(26日サッカーW杯、アルジェリア1−1ロシア)

4度目の出場で初の決勝トーナメントへ。アルジェリアの選手が国旗を掲げ、ピッチを1周し始めた。ゆっくり喜びをかみしめるのではなく、時に全速力で走った。興奮の度合いが伝わってくる終幕だった。

ロシアの運動量が落ちた後半、一気に自らのペースに引き込んだ。

間延びした守備陣形の隙間を突き、攻撃陣がぐいぐいとドリブル。後半15分の同点ゴールは、ジャブがドリブルで反則を誘い、FKからのクロスをスリマニが頭で決めたものだった。

この国には技巧派が育つ土壌があるのかもしれない。元フランス代表のジダン、現フランス代表のベンゼマはアルジェリアにルーツを持つ。トップ下のブラヒミは年代別フランス代表の経験がある。

「魂を込めてプレーした。そうしたら、僕とチームの夢がかなった」と殊勲のスリマニ。チームは勢いにあふれている。(中川文如)



 
 
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鹿島ら企業体、アルジェリア道路建設で国際仲裁申し立て

asahi.com

山下龍一2014年6月30日19時50分

鹿島、大成建設などの共同企業体(JV)が、アルジェリア政府から受注した高速道路の建設工事を巡り、仏の国際機関に仲裁を申し立てたことがわかった。JV側は仲裁により、工期の遅れを理由に未払いになっている工事代金1千億円超の回収をめざす。

道路はアルジェリア北東部を横断する約400キロメートルの区間。2006年、鹿島、大成建設、西松建設、ハザマ(現安藤ハザマ)、伊藤忠商事のJVが5400億円で受注した。当時、日本企業が海外で受注した最大級のインフラ工事だった。

10年2月に完成する予定だったが、インターチェンジの新設などアルジェリア側が相次いで設計変更を求めたり、工事が終わった分の代金が支払われなかったりして、工期が延びていた。工事は8割程度しか進んでおらず、完成の見通しは立っていないという。

工期延長の原因がアルジェリア側にあると主張するJVと、工事の遅れを理由に代金を払わないアルジェリア側が対立するなか、アルジェリア政府が6月、現地紙に契約の解除を示唆する意見広告を掲載した。

JV側はこれを受け、複数国にまたがる経済的な争いなどを仲裁する国際仲裁裁判所(パリ)に6月中に申し立てた。判決に当たる同裁判所の「仲裁判断」には法的な拘束力がある。訴えはすでに受理されたとみられるが、仲裁手続きに入るには両者の合意が必要。アルジェリア政府が応じない可能性もあるという。(山下龍一)

■アルジェリアの高速道建設をめぐる動き

2006年9月 鹿島、大成建設、西松建設などの共同企業体が400kmの高速道建設を5400億円で受注

10年2月 完成予定時期だったが、相次ぐ設計変更などで間に合わず工期延長

11年3月 鹿島などが工事費用の一部を損失として決算に計上

14年6月 アルジェリア政府が現地の新聞に契約解除の意向を示す意見広告。鹿島などが工事代金支払いを求め国際仲裁を申し立て



 
 
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アルジェリア高速道工事 鹿島・大成、国際仲裁へ

2014/6/30 2:00

日本経済新聞 電子版

アルジェリアの高速道路工事を巡り、鹿島や大成建設などの共同企業体(JV)が、フランスの国際仲裁機関に対しアルジェリア政府との仲裁を申し立てたことが明らかになった。工期の遅れなどを理由に現地政府が代金支払いを拒み、1千億円強が未払いになっており、仲裁を通じて代金の回収をめざす。国と企業が国際仲裁の場で争う異例の展開となった。

鹿島などは今月下旬、フランスにある仲裁機関に仲裁を申し立て、すでに受理されたもよう。滞っている工事代金1千億円強の支払いを求めていく。相手国の裁判では不利な扱いを受ける恐れがあり、第三国での仲裁を使う。

アルジェリア政府は、当初2010年に予定していた工事の完成が遅れていることなどを理由に契約解除の姿勢を示しており、主張は対立している。政府側が仲裁を拒否する可能性もあるとされ、事態はなお流動的。長期化の恐れもある。

工事は06年に鹿島と大成建、西松建設、ハザマ(現・安藤ハザマ)と伊藤忠商事のJVが受注。400キロメートルにわたる高速道路を建設するもので、事業費は約5400億円と日本企業による海外のインフラ工事では当時、最大級の案件として注目されていた。

だが、着工後は治安の悪化や資材調達の難航に加え、政府側の代金支払いも進まず、工事が滞った。10年には工期を2年延ばし、政府側と請負代金の増額や未収金の回収に向け交渉を続けたが、事態は進展しなかった。工事は事実上ストップしており、現時点で工事の進捗は8割程度という。

今年6月に入り、政府側が現地紙の意見広告で、契約解除も辞さない考えを表明。鹿島などJV側は一方的に契約が解除されれば代金回収は難しくなる恐れがあると判断、対抗策として国際仲裁を申請することにした。

今後、JV側は仲裁を通じて事態の解決を目指す。同工事を巡り鹿島などゼネコン4社は11年3月期にも合計800億円強の損失処理を迫られている。その後も損失に備え、各社は引き当てを積んでいるもよう。仲裁で極力、代金回収額を増やして業績への悪影響を抑える考えだ。

アルジェリアでは13年にイスラム武装勢力の襲撃で、日揮社員など日本人10人を含む約40人が死亡する事件が発生した。治安悪化や資金回収の難しさなど、新興国ビジネスにおけるリスク管理にどう向き合うか。改めて課題となりそうだ。



 
 
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アルジェリア選手、ラマダン断食どうする?

asahi.com

清水寿之2014年6月30日13時19分

2大会連続4回目の出場で初の決勝トーナメント進出を果たしたアルジェリア。30日(日本時間7月1日午前5時)に迎える強豪ドイツとの1回戦を前に、別の「強敵」との戦いを迫られている。「ラマダン」と呼ばれる期間中は日中の飲食を一切禁止するイスラム教の習慣だ。

アルジェリアは国民のほとんどがイスラム教を信仰している。イスラム教徒にとって大切な宗教行事が、年に一度、約1カ月間に及ぶ断食だ。期間は毎年異なり、今年のラマダンは28日から。W杯の決勝トーナメントの日程と重なる。

「我々の宗教がチームにとって重要であることは明らか。断食については議論が必要だ」とAP通信に語ったDFメスバハ。旅行者や兵士は断食の開始時期を先延ばしできることから、同様に対応するスポーツ選手も多い。

とはいえ、信仰心から日程通りに断食したいと考える選手がいるのも確か。主将のDFブゲラは「一番きついのは水分が足りた状態を保つこと。体調次第だけど、僕は断食できると思う」とアルジェリアのメディアに宣言した。

断食を行えば、体力の消耗が激しいプレーへの影響は避けられない。1次リーグ最終戦後、ハリルホジッチ監督にはラマダンの影響についての質問が飛んだ。自身もイスラム教徒の指揮官は「プライベートなことなので彼らの意思に任せている。こういう質問をすること自体、敬意を欠いている」と不快感をあらわにした。(清水寿之)



 
 
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GKにレーザー光線、アルジェリア協会に罰金

The Yomiuri Shimbun

2014年07月01日 11時42分

【ポルトアレグレ(ブラジル)=大塚貴司】FIFAは30日、26日に行われたW杯グループリーグH組のアルジェリア−ロシア戦(クリチバ)で、アルジェリアサポーターがレーザー光線を使用したなどとして、アルジェリア協会に5万スイス・フラン(約570万円)の罰金を科したと発表した。

この試合ではアルジェリアの同点ゴールの場面で、ロシアGKの顔付近に光線が当てられているのがテレビ映像で確認された。発煙筒なども使用されており、FIFAは「アルジェリア協会は自国サポーターの不適切な行動に対する責任がある」と説明している。

2014年07月01日 11時42分



 
 
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ドイツ、16大会連続8強入り 延長でアルジェリア下す

asahi.com

2014年7月1日07時46分

サッカーの第20回ワールドカップ(W杯)ブラジル大会第18日は6月30日(日本時間7月1日)、決勝トーナメント1回戦のドイツ(1次リーグG組1位)-アルジェリア(同H組2位)があり、1990年以来6大会ぶり4度目の優勝を目指すドイツが延長戦を経て2-1でアルジェリアを下し、16大会連続の8強入りを決めた。

決定機で決めきれず0-0で迎えたドイツは延長前半2分、FWシュルレが左からのクロスを左かかとに当ててゴール右に押し込み先制。延長後半15分にFWエジルが2点目を挙げた。ロスタイムにアルジェリアに1点を返されたが、逃げ切った。初の決勝トーナメント進出となったアルジェリアの8強入りはならなかった。

ドイツは4日午後1時(日本時間5日午前1時)からの準々決勝でフランスと戦う。



 
 
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アルジェリア機、墜落か=116人搭乗、マリ上空で交信途絶

時事通信 7月24日(木)18時19分配信

【ロンドン時事】アフリカ西部ブルキナファソの首都ワガドゥグからアルジェに向かっていたアルジェリア航空のMD83型機(乗客乗員116人)が24日、消息を絶った。ロイター通信によると、アルジェリア航空当局者は同機が墜落したと述べた。

同機はワガドゥグを24日午前に離陸した。アルジェリアのラジオがセラル首相の話として伝えたところによると、交信が途絶えたのは離陸から約50分後のマリ上空。アルジェリアとの国境からは約500キロだったという。関係筋によれば、同機は嵐のため迂回(うかい)を指示され、針路を変更した後に消息を絶った。

機体はスペインの航空会社スウィフトエアからアルジェリア航空にリースされており、乗員6人は全員スペイン人という。ロイターによれば、搭乗者名簿にはフランス人50人が記載されている。

アルジェリアでは2月、軍のC130輸送機が悪天候の中、北西部の山岳地帯に墜落し70人以上が死亡した。

日本政府高官は24日夜、「邦人被害の情報はない」と述べた。



 
 
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絡途絶えたアルジェリア機、墜落の情報 116人搭乗

asahi.com

カイロ=川上泰徳2014年7月24日23時28分

アルジェリア国営通信によると、24日未明、西アフリカのブルキナファソのワガドゥグを離陸したアルジェリア航空機が、離陸から50分後に連絡が途絶えた。乗客乗員116人が乗っていたという。ロイター通信はアルジェリア航空筋が「同機が墜落したことを確認した」と報じた。

アルアラビアテレビは、飛行ルートにあたるマリからの情報として、同機が墜落したとの情報を伝えた。ブルキナファソ交通省によると、同機は離陸直後に荒天のため飛行ルートを変更するという連絡があったという。乗客の国籍はフランス50人、ブルキナファソ24人で、他にレバノン人、カナダ人、スイス人など。日本外務省によると、乗客に日本人は含まれていないという。(カイロ=川上泰徳)



 
 
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アルジェリア航空機が消息絶つ

nikkei.com

2014/7/24 19:45

【ドバイ=久門武史】北アフリカ・アルジェリアのアルジェリア航空は24日、西アフリカにあるブルキナファソの首都ワガドゥグからアルジェに向かっていた同航空AH5017便が消息を絶ったことを明らかにした。アルジェリア国営通信が伝えた。離陸から約50分後に連絡が途絶えたという。乗客乗員数は不明。



 
 
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アルジェリア機が消息絶つ 搭乗リストに日本人なし

nikkei.com

2014/7/24 21:04

【カイロ=共同】ロイター通信によると、北アフリカ・アルジェリアのアルジェリア航空機が24日未明、西アフリカ・ブルキナファソの首都ワガドゥグからアルジェに向かう途中、消息を絶った。乗客110人と乗員6人の計116人が搭乗していたとみられる。

アルジェリア航空の声明によると、離陸後約50分後に管制当局との連絡が途絶えた。在ブルキナファソ日本大使館によると、搭乗リストに日本人は載っていない。

ロイターによると、同機は旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)社のMD83。スペインの航空会社の航空機をアルジェリア航空が運航していた。



 
 
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アルジェリア航空機が墜落 搭乗リストに日本人なし

nikkei.com

2014/7/24 22:51

【カイロ=共同】ロイター通信によると、北アフリカ・アルジェリアのアルジェリア航空機が24日未明、西アフリカ・ブルキナファソの首都ワガドゥグからアルジェに向かう途中、消息を絶った。アルジェリアの航空当局者は同機が墜落したと述べた。乗客110人と乗員6人の計116人が搭乗していたとみられる。

アルジェリア航空の声明によると、離陸後約50分後に管制当局との連絡が途絶えた。フランス公共ラジオによると、当時、アルジェリアに近いマリ上空で悪天候で視界不良のため予定ルートを迂回して飛行していた。在ブルキナファソ日本大使館によると、搭乗リストに日本人は載っていない。

ロイターによると、同機は旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)社のMD83。24日午前1時(日本時間同10時)すぎに出発、アルジェに同5時すぎに到着の予定だった。スペインの航空会社の航空機をアルジェリア航空が運航していた。



 
 
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アルジェリア機:消息不明…アルジェ行き、116人搭乗

毎日新聞 2014年07月24日 19時11分(最終更新 07月24日 23時23分)

【カイロ秋山信一】アルジェリア航空は24日、ブルキナファソの首都ワガドゥグからアルジェリアの首都アルジェに向かっていた同社旅客機が24日未明に地上との交信を絶ったと発表した。旅客機には乗客110人、乗員6人が乗っていた。ロイター通信によると、離陸から約20分後、悪天候のためにルートを変更すると管制当局に連絡し、さらに約30分後に消息を絶った。アルジェリア政府は旅客機が墜落した可能性が高いとみて、フランス軍などと協力して行方を調べている。

ロイター通信などによると、旅客機は、現地時間24日午前1時17分(日本時間同10時17分)にワガドゥグを離陸し、マリを経由してアルジェに向かう予定だったが、マリ北部ガオ付近で消息を絶った。

同機にはフランス人が50人以上搭乗し、ブルキナファソ人やレバノン人も多かったという。乗員6人はスペイン人だとの情報もある。在ブルキナファソ日本大使館によると、搭乗者リストに日本人はいなかった。

機体はMD83型で、スペインの航空会社が保有し、アルジェリア航空が運航していた。操縦などの実務は、スペインの会社が担当していたという。



 
 
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アルジェリア航空機、マリで墜落 116人搭乗 生存者見つからず

cnn.co.jp

2014.07.25 Fri posted at 10:23 JST

(CNN) 24日に西アフリカのブルキナファソからアルジェリアに向かう途中で消息を絶ったアルジェリア航空の旅客機が、マリ北部の砂漠に墜落しているのが見つかった。ブルキナファソの当局が国営RTBテレビで明らかにした。生存者は見つからなかったとしている。

フランス外相や同航空によると、アルジェリア航空5017便(MD83型機)は24日未明にブルキナファソの空港を出発したが、悪天候のため予定していたルートを外れ、離陸から50分後に消息を絶った。同機には乗客110人と乗員6人が搭乗しており、乗客のうち少なくとも50人はフランス人だった。

フランス軍は戦闘機2機などを出動させて、アルジェリアと国連とともに捜索を支援した。事故調査はマリが主導する。マリはブルキナファソとアルジェリアの中間に位置する。

乗客のうち国籍が判明しているのはフランス人50人、ブルキナファソ人24人、レバノン人8人、アルジェリア人6人、カナダ人5人、ドイツ人4人、ルクセンブルク人2人、マリとカメルーン、ベルギー、ウクライナ、ルーマニア、スイス、ナイジェリア、エジプト人が各1人。乗員は全員がスペイン人だった。

同機はスペインの民間航空会社スウィフトエアの機体をアルジェリア航空が運航していたとみられる。

気象専門家によると、同機の飛行ルート上では雷雨が発生していた。



 
 
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不明のアルジェリア機か マリ南部で機体の残骸

asahi.com

カイロ=川上泰徳2014年7月25日10時43分

西アフリカ、ブルキナファソのワガドゥグを24日未明に飛び立った後、連絡を絶ったアルジェリア航空機の機体と見られる残骸が、ブルキナファソ国境に近いマリのガオ付近で発見された。ロイター通信が、マリ国営テレビの同日の報道として伝えた。25日にケイタ・マリ大統領が現場に向かうという。

ブルキナファソからの報道では、同機はワガドゥグを離陸後に「荒天のために針路を変える」と伝えてきたが、50分後に連絡が途絶えたという。

同機は乗客乗員116人乗り。スペインの航空会社が所有する機体をアルジェリア航空がチャーターしていたという。乗客はフランス人50人、ブルキナファソ人24人、アルジェリア人6人などだった。(カイロ=川上泰徳)



 
 
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アルジェリア機の残骸か 「マリで発見」116人の安否不明

nikkei.com

2014/7/25 11:29

【カイロ=共同】フランス公共ラジオによると、西アフリカ・ブルキナファソの軍高官は24日夜、消息不明だったアルジェリア航空機の残骸がマリ南部で発見されたと語った。乗っていたとみられる乗客乗員計116人の安否は不明。

同機はブルキナファソの首都ワガドゥグ発、アルジェリアの首都アルジェ行き。ワガドゥグを離陸して約50分後に消息を絶っていた。

軍高官は、ブルキナファソから隣国マリに約50キロ入った同国南部ゴシ付近で残骸が見つかったことを明らかにし「現時点で乗客らの(安否)情報はなく、(捜索の)努力を続けている」と述べた。

墜落原因につながる新たな情報は出ていない。同機は悪天候による視界不良のためマリ上空で予定ルートを迂回した後、墜落したとみられる。ゴシ付近で航空機の墜落を目撃した人がいるという。

乗客の国籍はフランスが約50人と最も多く、同国のオランド大統領は、捜索などの事故対応のため外遊予定をキャンセルした。



 
 
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アルジェリア航空機、墜落…日本人は搭乗せず

The Yomiuri Shimbun

2014年07月25日 00時36分

【カイロ=久保健一】ロイター通信は、アフリカ・アルジェリアの航空当局者の話として、ブルキナファソの首都ワガドゥグの空港を飛び立ったアルジェリア航空のMD83型旅客機が24日、墜落したと報じた。

アルジェリアの首都アルジェに向かう途中だった。旅客機を運航していたスペインの航空会社スウィフトエアによると、乗客は110人、乗員は6人。乗客には、フランス人約50人、ブルキナファソ人24人が含まれていた。外務省によると、日本人は搭乗していなかった。

AFP通信が、アルジェリア航空の話として伝えたところでは、マリ上空を飛行中の同機から、「視界不良で他の飛行機と衝突する危険があるため、針路を変更したい」という連絡があったという。交信が途絶えたのは、同機が24日未明(日本時間同日朝)に離陸してから約50分後だった。

フランス国防省は24日、旅客機の捜索のため、アフリカ中部チャドに展開中のミラージュ戦闘機を現地に派遣すると発表した。

2014年07月25日 00時36分



 
 
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アルジェリア航空機「悪天候で墜落」…仏大統領

The Yomiuri Shimbun

2014年07月25日 22時39分

【パリ=三井美奈】フランスのオランド大統領は25日の記者会見で、アフリカ・マリで墜落が確認されたアルジェリア航空機について、「悪天候」による事故の可能性が強いとの見方を示した。

大統領によると、仏軍が現場に派遣されたが、生存者はいなかった。飛行データを記録する「ブラックボックス」は回収された。同機には乗員6人乗客112人の計118人が搭乗しており、ファビウス外相は「死者のうち、フランス人は二重国籍者を含めて54人」だったと述べた。

2014年07月25日 22時39分



 
 
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アルジェリア機:残骸発見の情報が錯綜

毎日新聞 2014年07月25日 09時58分

【ヨハネスブルク服部正法】西アフリカ・ブルキナファソからアルジェリアの首都アルジェに向かっていたアルジェリア航空機(MD83型機、乗客乗員116人)が消息を絶った問題で、隣国マリのケイタ大統領は24日、同国北部キダル周辺で同機とみられる残骸が見つかったことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。日本人が搭乗していたとの情報はない。

ケイタ大統領は「残骸が(北部の)アゲルホクとキダルの間で見つかったとの情報を得た」と述べた。一方、ロイター通信は、マリ北部ゴシに近い、ブルキナファソとの国境から約50キロ離れた地点で残骸が見つかったとも伝えており、情報が錯綜(さくそう)している。

同機は24日午前1時17分(日本時間同10時17分)にブルキナファソの首都ワガドゥグを離陸、マリ上空を通過してアルジェに向かう予定だった。離陸から約20分後に、サハラ砂漠で発生している嵐を回避するためルート変更を管制当局に求めた。その後、マリ北部ガオ上空付近での交信を最後に連絡が途絶えており、天候の悪化の影響が原因との見方が強まっている。



 
 
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アルジェリア機墜落、搭乗の116人絶望的

nikkei.com

2014/7/26 1:33

【パリ=共同】フランス大統領府は25日未明、行方不明だったアルジェリア航空機の残骸をフランス軍が西アフリカ・マリ南部ゴシ付近で発見したと発表、墜落を確認した。オランド大統領は生存者はいないと表明、乗客乗員116人の生存は絶望的となった。AP通信などが伝えた。

マリに駐留するフランス軍部隊約100人が墜落現場に到着。オランド氏は、フライトレコーダー(飛行記録装置)を軍が回収したと述べた。フランスのカズヌーブ内相は地元メディアに対し、悪天候が墜落の原因だった可能性が高いと語った。

フランスのファビウス外相によると、乗客中フランス人が二重国籍者を含め54人と最多。フランス大統領府の発表では、同機は「バラバラになった状態」で見つかったという。



 
 
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アルジェリア機からフライトレコーダー回収 生存者なし

cnn.co.jp

2014.07.26 Sat posted at 13:10 JST

(CNN) フランスのオランド大統領は25日、西アフリカのマリで墜落したアルジェリア航空機の墜落現場からフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収したと発表した。生存者については「残念ながらいなかった」と述べた。

オランド大統領によると、墜落したアルジェリア航空機の残骸が発見された場所はブルキナファソとの国境に近いマリのゴシ地区だという。大統領は、残骸が「バラバラの状態で」発見されたと述べた。発見されたフライトレコーダーはマリの都市ガオに移送され、調査が行われるという。

アルジェリア航空によると、墜落した5017便(MD83型機)は24日未明にブルキナファソの空港を出発し、アルジェリアに向かったが、離陸から約1時間後に悪天候のため飛行経路を変更した後、消息を絶ったという。

オランド氏は「これまでに分かっているのは、同機の残骸が限られた範囲に集中しているということだ」とし、さらに「まだ(事故原因について)結論を下すのは時期尚早であり、いずれ明らかになるだろう。悪天候など、さまざまな仮説があるが、事件の全容を把握するため、いかなる可能性も排除しない」と付け加えた。

オランド氏によると、仏政府は26日、同機に搭乗していたフランス人犠牲者の遺族を外務省に招き、事故に関する最新の情報を提供するという。



 
 
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現場から2つ目のレコーダー回収 アルジェリア機墜落

cnn.co.jp

2014.07.27 Sun posted at 13:21 JST

(CNN) アルジェリア航空機が墜落した西アフリカ・マリの現場から26日、2つ目のフライトレコーダー(飛行記録装置)が回収された。

マリ政府の要請で墜落現場に支援チームを派遣している国連マリ多元統合安定化ミッション(MINUSMA)が発表した。

現場では25日に1つ目のフライトレコーダーが回収されていた。

墜落原因は不明だが、同機はレーダーから消える直前、悪天候を理由にルートを変更したことが分かっている。

現場は交通手段のない遠隔地。生存者は発見されていない。フランス政府によると、乗員乗客118人のうち、54人がフランス人だった。ただしアルジェリア航空は乗客117人と乗員6人、アルジェリア政府は乗客116人と乗員6人が搭乗していたと発表するなど、情報が錯綜(さくそう)している。

フランスのオランド大統領は26日、犠牲者の遺族と面会し、28〜30日を服喪期間にすると宣言した。フランスからは同日、33人の専門家チームが現場入りした。



 
 
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アルジェリア公共工事未払い 鹿島・大成側の負担増も

2014/9/21 0:40

日本経済新聞 電子版

鹿島や大成建設などの共同企業体(JV)が手がけるアルジェリアの高速道路工事を巡り、現地政府との対立が深まっている。JV側は1000億円を超す未払い金を求めてパリの国際仲裁裁判所に仲裁を申し立てていたが、20日までに発注元の政府が仲裁の拒否を裁判所に伝えた。官民あげ新興国へのインフラ輸出をめざす日本。受注額5400億円の大型プロジェクトの難航は国際取引のリスクを改めて示している。

「アルジェリア政府が仲裁を蹴ったからといって未払い金が回収できない訳ではない。長期戦を覚悟するだけだ」

あるJV首脳は同国政府が国際仲介を拒んだという連絡を受け、苦々しくも冷静に話した。

仲裁するかどうか最終的な判断は裁判所が決める。仲裁が決まれば未払い金の支払額の決定など具体的な交渉が始まるが「それでも実質的な協議が始まるまで1年近くかかる」見込み。仲裁しない場合はアルジェリアが自国で裁判をする可能性もあり、協議の難航が予想される。

2006年に受注した高速道路工事は、当初の完成予定から4年半が過ぎた今も、工事は8割進んだ段階で止まったまま。仲裁が始まったとしても協議が長引くリスクは残っており、工事の再開は来秋以降まで宙に浮いたままの状態が続く見通しだ。

この工事は鹿島、大成のほか、西松建設、ハザマ(現・安藤ハザマ)と伊藤忠商事の5社のJVが受注した。チュニジアとモロッコをつなぐ大動脈を整備するプロジェクトの一環で約400キロメートルの高速道路を建設する計画。当時の日本勢の海外インフラとしては最大級の案件だった。

しかし追加工事の費用負担などを巡りトラブルが発生。工事代金を滞納したアルジェリア政府に、JV側は「支払いがなければ工事を進めない」と反発した。これに対して政府は「完成の遅れ」を理由に契約解除をちらつかせた。

JV側は国際仲裁裁判所の仲裁に期待するが、先行きは不透明だ。理由のひとつは契約書の不備にある。

一般に国際仲裁を実現するには事前に両者が「(トラブルになった時に)どこでどう争うか」を具体的に合意しておく手続きが欠かせない。今回の契約にはこの点が明確に示されていなかったもようだ。アルジェリア政府も契約書の不備を仲裁拒否の理由に挙げているという。

JV側は「契約書以外で仲裁に関する合意があった」と主張する構えだが、日本の法務関係者からは「JV側の分が悪い」という声も漏れる。

問題の長期化はJV各社の経営の重荷になる。ゼネコン4社は11年3月期に合計で800億円強の損失を処理した。その後も段階的に引き当てているもようだ。

野村証券の前川健太郎アナリストは「対立が深まるほどJV各社の株価の重しになる」と指摘する。アルジェリア政府が工事の遅れを理由に損害賠償などを起こせば、JV各社の負担がさらに膨らむリスクがある。



 
 
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アルジェリアで仏人誘拐 仏のイラクでの空爆中止を要求

asahi.com

パリ=青田秀樹、ドバイ=渡辺淳基2014年9月23日09時46分

アルジェリアでフランス人男性がイスラム過激派に誘拐された。22日、仏政府が発表した。イラクとシリアで勢力を広げる過激派「イスラム国」との連帯を主張する組織が、男性の映像をインターネットに公開し、仏軍によるイラクでの空爆中止を要求している。

AFP通信などによると、誘拐されたのは山岳ガイドの男性(55)。21日夕、アルジェリア北部チジ・ウズ地域で誘拐された。一緒にいたアルジェリア人2人はその場で解放されたとの情報もある。

ユーチューブに投稿された動画では、銃を持つ覆面姿の男らが「24時間以内に『イスラム国』への攻撃をやめなければ人質の命はない」と警告。誘拐された男性はオランド大統領に向けて、救出に手を尽くしてほしいと懇願している。

仏大統領府によると、オランド氏は、男性を解放するために「あらゆる面で協力し合う」ことをアルジェリア政府と確認した。

「イスラム国」の広報担当者は22日、米主導の対テロ「有志連合」参加国の国民を殺害するよう呼びかける声明を発表。米国に続いてイラクでの空爆に踏み切ったフランスも名指しし、「米国人や欧州人、とりわけ愚かなフランス人を殺せ」とのメッセージを出していた。

アルジェリアなど北アフリカ諸国には、反欧米を掲げる「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」の拠点があり、昨年1月には関連組織が、日本人ら外国人多数が犠牲になったイナメナスの人質事件を起こしたとされる。

最近は、アルカイダから分離して勢力を広げた「イスラム国」への忠誠を誓う新たな過激派が組織されており、各国政府が警戒を強めている。(パリ=青田秀樹、ドバイ=渡辺淳基)



 
 
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アルジェリアで仏人拉致…「イスラム国」系集団

The Yomiuri Shimbun

2014年09月23日 22時10分

【パリ=三井美奈】北アフリカ・アルジェリアでイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」系とみられる武装集団が22日、フランス人男性(55)を拉致したとするビデオ映像をインターネット上に公開した。

仏政府に対し、イラク空爆を24時間以内に中止するよう要求。受け入れられない場合は男性を殺害すると予告した。

仏政府は同日、「ビデオは本物だ。イスラム国の残虐性が改めて示された」とする声明を出した。

2014年09月23日 22時10分



 
 
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仏人男性殺害…「イスラム国」系集団、映像公開

The Yomiuri Shimbun

2014年09月25日 08時49分

【パリ=三井美奈】AFP通信は24日、北アフリカ・アルジェリアで、イスラム過激派「イスラム国」系の武装集団に拉致されたフランス人男性(55)が殺害されたと報じた。

男性の首を切って殺害する様子がビデオ映像でインターネット上に公開された。

武装集団は22日、男性を拉致したとするビデオ映像をネット上に公開。仏政府がイラクでイスラム国に対して行っている空爆を24時間以内に中止するように求め、受け入れられない場合は男性を殺害すると主張していた。

2014年09月25日 08時49分



 
 
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仏男性の首切断、武装集団が映像公開 アルジェリア

cnn.co.jp

2014.09.25 Thu posted at 10:24 JST

(CNN) アルジェリアで拉致されたフランス人男性が、武装集団に首をはねられ殺害される映像が公開された。フランスのオランド大統領が24日の国連総会演説で明らかにした。 フランス

外務省によると、殺害されたエルベ・グルデルさんは、アルジェリア東部で数日前に拉致され、殺害映像が24日に公開された。この映像にはアルジェリアの武装集団「カリフの兵士」のメンバーを名乗る男たちが映っていた。同集団は、イラクとシリアで勢力を広げるイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のアブバクル・バグダディ指導者に忠誠を誓っている。

グルデルさんは1959年生まれ。フランスで長年、山岳ガイドとして活動していた。

殺害映像は「フランス政府への血のメッセージ」と題して、同国のバルス首相が国民議会でISISとの戦いについて演説しているタイミングで投稿された。

オランド大統領は国連総会の演説で、「フランスは決して、脅しにも圧力にも野蛮な行為にも屈しない」と強調、テロと戦う姿勢は変わらないと宣言した。

アルジェリアのセラル首相も、犯人捜しとグルデルさんの遺体発見に全力を挙げることを約束したという。

ISISなどのイスラム過激派組織は8月以来、欧米人を殺害する映像を相次いで公開してきた。犠牲者は米国人ジャーナリスト2人と人道支援メンバーの英国人に続き、グルデルさんが4人目となる。



 
 
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仏テロ、高まる「内なる脅威」 格差・移民問題はらむ

nikkei.com

2015/1/8 22:43

【パリ=竹内康雄】パリで白昼起きた週刊紙銃撃事件は世界に衝撃を与えた。仏捜査当局はアルジェリア系フランス人による犯行とみて身柄の確保を急ぐが、イスラム過激派の関与など背景は不明だ。過激派に感化された自国民による「内なるテロ」は米国やカナダ、オーストラリアなど先進国に広がる。移民の増加や経済格差の拡大が背景にあるとみられ、国際社会にとって差し迫った脅威になりつつある。

「容疑者の兄弟が監視対象になっていたのは事実。だが最近は不審な動きはなかった」。8日朝、カズヌーブ仏内相はラジオ番組でこう述べ、テロを予見する難しさをにじませた。

兄弟はアルジェリア系フランス人。仏紙フィガロによると、弟のシェリフ容疑者はかつてパリにあるイスラム過激派組織の一員で、2005年にシリア経由でイラクに渡り、米国との戦いに参加しようとした疑いで逮捕された。家宅捜索の際に、シリア行きの航空券と自動小銃の説明書が見つかったという。

フランスは欧州でイスラム系移民が最も多い国で、「テロリストになり得る素地を持った市民が多い」(仏紙)。最近では、過激派組織「イスラム国」に参加する若者が増え、渡航を検討中の予備軍を含めると1000人規模になるという。イスラム系移民が多いドイツやイタリア、スペインなども同様の危機に直面する。

フランスなど欧州の若者が過激思想に走る背景には国内景気の低迷がある。債務危機以降、失業率が南欧を中心に高止まりするなか、財政健全化の一環で公共サービスも削られている。国民の感情は排他的になりがちで、低所得者が多い移民が攻撃対象になるケースも目立っている。

仏極右政党、国民戦線(FN)のフィリポ副党首は8日、移民の増加とイスラム原理主義の台頭には関連があると主張した上で「移民を止めるしかない」と訴えた。スウェーデンや英国など、経済が比較的安定している国でも経済格差が拡大するなかで、移民や貧困層は追い込まれている。

フランスは14年9月、米国と共同で「イスラム国」への空爆に踏み切った。「イスラム国」は直後に、イスラム教徒に向けて「(米仏などの)有志国連合の軍人、民間人を攻撃せよ」との声明を発表。今回の週刊紙銃撃事件の背景はまだ分かっていないが、実行犯らが呼びかけに反応した可能性がある。

統合が進む欧州は事実上国境を撤廃。一度、欧州内に入国すればパスポートを提示せずに行き来できる。犯罪者の足取りはつかみにくい。米国などは「イスラム国」で軍事訓練を受けた米国民が国内に戻ってテロを起こすリスクを強く警戒する。

仏政財界にはパリの中心部にほど近い場所で、自動小銃などの重火器が使われたことに衝撃が広がる。パリ市内は厳戒態勢が敷かれており、観光など経済への影響を懸念する声も出ている。



 
 
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仏紙襲撃、パリ北東部に2人潜伏か 治安部隊が捜索

nikkei.com

2015/1/9 0:49

【パリ=竹内康雄】パリ市内で7日発生し、記者ら12人が死亡した週刊紙本社の銃撃事件で、仏捜査当局は8日、特定した容疑者3人のうち逃走中の仏国籍の兄弟の身柄確保に全力を挙げた。バルス首相は8日、兄弟と関係があるとみられる関係者を拘束し、事実関係の解明を進めていると述べた。兄弟はパリから北東部80キロの村に潜伏しているとみられ、仏治安部隊が捜索している。

8日朝にはパリ市南部で警察官らが銃撃され、女性警官1人が死亡する事件が発生した。週刊紙事件との関連は不明だが、当局は「テロ行為」と断定した。7日夜から8日にかけて仏西部ルマンや南部オード県などでイスラム教関連施設への銃撃が続発している。

指名手配中の兄弟はサイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)の両容疑者でパリ生まれのアルジェリア系フランス人。うち1人はイラクのイスラム過激派と関係があるとされ、2005年に逮捕された経歴がある。出頭して拘束されたハミド・ムラド容疑者(18)はシェリフ容疑者の義理の弟という。

兄弟は依然として武装しており、小村ヴィレコトレ周辺に潜伏しているもよう。国家警察と憲兵隊の特殊部隊が捜索している。兄弟が民家に立てこもっているという情報もある。兄弟が乗り捨てた車からは過激派の旗や火炎瓶が押収された。

当局は週刊紙本社を銃撃した男らが自動小銃の扱いに慣れ、警官をためらわず殺害した手口などから、容疑者が過去に軍事訓練を受けていたとの見方を強めている。仏政府は8日、最高の警戒レベルの対象に、パリを含むイルドフランス地域に加え、特殊部隊が捜索しているピカルディー地方を加えた。

事件は7日昼前、パリ市内の風刺週刊紙「シャルリエブド」本社に、男らが押し入り銃を乱射、車で逃走した。男らは「(イスラム教の)預言者(ムハンマド)のかたきを討った」などと叫んでいたという目撃情報もあり、イスラム過激派との関連が疑われている。



 
 
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戦闘員訓練で逮捕歴 新聞社襲撃容疑兄弟、当局がマーク

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パリ=吉田美智子、ロンドン=梅原季哉 パリ=渡辺志帆、ベルリン=玉川透、ウィーン=喜田尚2015年1月9日05時30分

仏週刊新聞「シャルリー・エブド」の襲撃事件の容疑者には、イスラム過激派に関わっていたとみられる過去があった。凶行が相次いで起こるなかで、欧州は揺れている。

風刺漫画家ら12人を短時間で殺害したあと、容疑者は小型車で逃走中に、乗用車と衝突。その後、別の乗用車を奪い、逃げ続けている。容疑者はどんな人物なのか。

仏当局によると、3人の容疑者のうち、主犯格はサイド・クアシ容疑者(34)と、シェリフ・クアシ容疑者(32)の兄弟だという。

仏メディアなどによると、クアシ兄弟はパリ北西部のアルジェリア系の家庭に生まれた。

両容疑者は2005年、「聖戦」の戦闘員を訓練したり、イラクに送り込んだりする活動に関わったなどとして逮捕されたという。逮捕後のシェリフ容疑者の自宅の捜索では、シリアやイラクに行く航空券やカラシニコフ銃が押収された。

サイド容疑者は釈放され、訴追されたシェリフ容疑者は08年、懲役刑(3年、執行猶予付き)の判決を受けた。勾留中、周囲に打ち解けることはなく、黙々と体を鍛えていたという。仏メディアによると、10年ごろには、1990年代半ばのパリ地下鉄爆破テロ事件関係者を脱獄させる計画に関与した疑惑も浮上し、捜査当局が要注意人物としてマークしていたという。

実行犯が、アルカイダやイスラム国など既存のテロ組織と、実際に接触があったのか、現時点では明らかでない。国際危機評価コンサルタント大手、IHSカントリーリスクのアリサ・ロックウッド欧州分析部長は「今回の事件を起こしたのは、イスラム過激思想に共鳴するフランス国内の人物たちである可能性が高いが、訓練などを通じて何らかの外国との関係を有する可能性はある」とみる。(パリ=吉田美智子、ロンドン=梅原季哉)

■欧州、排外ムード強まる

イスラム過激派思想を抱いた人物によるとみられる凶行が相次ぐ欧州は、揺れている。もともと多くの移民を受け入れてきたが、イスラム教徒に対する風当たりがさらに強まっている。ただ、排外的なムードが広がれば広がるほど、若者たちを孤立させ、過激な考えに駆り立てるというジレンマにも悩んでいる。

右翼・国民戦線(FN)のルペン党首は8日朝、仏テレビのインタビューで、「イスラム原理主義者たちが世界中で毎日数千人を殺害している」と非難し、移民対策や国境管理の強化を訴えた。反移民や反EUを掲げるFNは、昨春の欧州議会選でフランス第1党に躍進するなど急速に支持を拡大した。ルペン党首は、2017年の大統領選でも有力候補と目されるほどだ。

ドイツでは昨秋から各地で「反イスラム」デモが繰り返されている。東部ドレスデンで、「西洋のイスラム化に反対する愛国的欧州人」(通称ペギーダ)を名乗る団体は、パリの襲撃事件後、フェイスブック上で「ドイツでも(パリのような)悲劇が繰り返されていいのか」と、デモへの参加を呼びかけた。

こうした反イスラム感情の背景には、中東の過激派組織「イスラム国」の台頭がある。米国などによる空爆の報復として、欧米人の人質の殺害を繰り返し、インターネットなどを通じて「ジハード(聖戦)」への参加や欧米市民の殺害を呼びかけているからだ。

各国は、中東から帰国した戦闘員らが国内で起こす報復テロに神経をとがらせる。今回の仏新聞の襲撃事件で、そうした不安が現実のものになったとの見方が広がっているだけに、イスラム教徒への警戒感がさらに高まる可能性がある。

オーストリアでは過激思想を植え付ける宗教指導者の存在も問題視され、警察当局は昨年11月末、ウィーンなど主要都市で一斉にイスラム教施設などを家宅捜索。宗教指導者を含む13人を逮捕した。

ただ、取り締まりの強化や移民の規制強化は、イスラム社会からのさらなる反感を呼ぶ危険性をはらむ。

欧米メディアによると、フランス国内のイスラム教徒は推定500万人近くに上り、人口の7〜8%を占める。若者の失業率は高く、居場所がないと感じる人たちの数も少なくない。米CNNによると、シリアやイラクで活動するイスラム過激派戦闘員のうちフランス出身者の数は700人に上るといい、欧米諸国では最大だ。

イスラム社会を代表する全仏イスラム評議会のダリル・ブバクール会長は7日夕、「事件はイスラムの名の下の行為ではなく、すべてのイスラム教徒に対する攻撃だ」と事件を非難するとともに、フランス社会全体の融和を呼びかけた。(パリ=渡辺志帆、ベルリン=玉川透、ウィーン=喜田尚)



 
 
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欧米、対テロ閣僚会議へ 逃走の男 イエメンで訓練か
仏紙銃撃

nikkei.com

2015/1/9 10:06

【パリ=竹内康雄】フランス政府は8日、イスラム過激派などによるテロへの対応策を協議する閣僚級の国際会議を11日にパリで開くと発表した。7日に発生し、記者ら12人が死亡した週刊紙襲撃事件を受け、欧米の主要国がテロの脅威に屈しない姿勢を鮮明にする必要があると判断した。一方、仏治安当局は9日未明、逃走中のアルジェリア系フランス人兄弟の容疑者の捜索を続けた。

会議はカズヌーブ仏内相が主催し、欧州連合(EU)のアブラモプロス委員(移民・内務・市民権担当)やホルダー米司法長官らが参加する見通し。カズヌーブ内相は記者会見で「欧米各国とともにフランスはテロ行為を明確に拒否する」と述べた。今回の襲撃がフランス人による犯行の可能性が高いことを踏まえ、自国民のテロ行為の防止策や、テロにかかわる情報交換など協力体制が話し合われる見通しだ。

仏捜査当局は指名手配中の兄弟、サイド・クアシ(34)とシェリフ・クアシ(32)の両容疑者の捜索を続けた。パリから北東80キロメートルに位置する地域に足取りをつかんだものの、具体的な所在は特定できず、日が沈んで捜索は難航しているもようだ。容疑者は重火器で武装しており、当局は特殊部隊を投入し、慎重な行動を強いられている。もう1人の実行犯、ハミド・ムラド容疑者(18)は既に拘束されている。

治安当局は2容疑者の親族を含む関係者9人の身柄を拘束し、事情を聞いている。犯行に至った動機や背景の解明につなげる考え。

兄弟のうち、シェリフ容疑者はイラクのイスラム過激派と関係があるとされ、2005年に逮捕された経歴がある。サイド容疑者は逮捕歴などはないものの、カズヌーブ内相は「危険性は認識されていた」と述べた。米メディアは、サイド容疑者がイエメンで、国際テロ組織アルカイダ系の武装組織の軍事訓練を受けていたと報じた。

一方、カズヌーブ内相は、8日朝にパリ市南部で起きた警察官殺傷事件について、テロ行為と認定したものの、週刊紙襲撃事件とは「現段階では関連はみられない」と述べた。

事件は7日昼前、パリ市内の風刺週刊紙「シャルリエブド」本社に、男らが押し入り銃を乱射、車で逃走した。男らは「(イスラム教の)預言者(ムハンマド)のかたきを討った」などと叫んでいたという目撃情報もあり、イスラム過激派との関連が疑われている。



 
 
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籠城に特殊部隊突入、銃撃容疑の兄弟は死亡

The Yomiuri Shimbun

2015年01月10日 01時57分

【パリ=石黒穣、ダムマルタンアンゴエル(フランス北部)=三好益史】フランスの政治週刊紙「シャルリー・エブド」のパリ本社が銃撃され、12人が殺害された事件で、逃亡していた実行犯の容疑者兄弟2人は9日、パリ北東ダムマルタンアンゴエルの印刷所に人質を取って立てこもった。

警察の特殊部隊は同日午後4時55分(日本時間10日午前0時55分)頃、突入を開始し、銃声や爆発音が聞こえた。AFP通信によると、兄弟は殺害されたという。一方、パリ市内でも9日、武装した男が人質を取って立てこもった。同日夕、特殊部隊が突入し、仏紙ル・モンド(電子版)は、男は死亡したと報じた。

カズヌーブ仏内相は、ダムマルタンアンゴエルの印刷所の立てこもり犯は、アルジェリア系フランス人のサイド・クアシ(34)とシェリフ・クアシ(32)の両容疑者と特定。容疑者兄弟はパリで7日に銃撃事件を起こした後、48時間以上、乗用車を次々に奪うなどして逃走を続けていた。

現場のダムマルタンアンゴエルは人口約8000人の町で、パリの玄関口シャルル・ドゴール空港から約15キロ・メートルの場所。パリジャン紙(電子版)などによると、9日午前9時20分(日本時間9日午後5時20分)頃、国道を猛スピードでパリ方向に向かう兄弟が乗っているとみられる乗用車が発見され、警察が追跡した。警察との間で銃撃戦が起きた後、兄弟は印刷所に立てこもった。

印刷所の周辺では、警察と軍部隊のトラック、救急車、装甲車などが包囲を続けている。小雨に煙る中で、ヘリコプターが低空で飛行を続けている。



 
 
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普通の若者の顔、裏で過激派思想培う…銃撃兄弟

The Yomiuri Shimbun

2015年01月10日 09時15分

【パリ=三井美奈】フランスの政治週刊紙「シャルリー・エブド」の銃撃事件で、サイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)の両容疑者は移民街の普通の若者として生活しながらイスラム過激派思想を培い、表と裏の顔を使い分けてきた。

中東が拠点のアル・カーイダ系組織との関係も濃厚になっている。

弟のシェリフ容疑者は妻とパリ郊外の公団住宅に住んでいた。アフリカ系移民が多い地域だ。隣人たちは「荷物を持って階段を上がるのを手伝ってくれた。礼儀正しい人」「物静かな人」とフィガロ紙に語った。

仏メディアによると、兄弟はパリ10区のアルジェリア系両親の元に生まれ、家庭の問題で1994年から6年間、児童施設で過ごした。過激思想には20代前半で染まったようだ。2005年、シェリフ容疑者はイスラム過激派を扱ったテレビ番組に登場した。表向きはディスコとラップ音楽好きの普通の青年だが、「聖典コーランに自爆テロは善行だと書かれていると教わった」と発言した。



 
 
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パリ銃撃と人質事件、容疑者同士に接点か

The Yomiuri Shimbun

2015年01月10日 09時21分

【パリ=三井美奈】仏メディアは9日、パリ南郊で起きた警官銃撃事件のアメディ・クリバリ容疑者(32)と、「シャルリー・エブド」銃撃事件のシェリフ・クアシ容疑者(32)が過去に接触していたと一斉に報じた。

二つの事件が関連していた可能性が浮上してきた。

AFP通信によると、クリバリ容疑者は2013年、アルジェリア拠点の「武装イスラム集団(GIA)」のテロ犯を逃亡させようとした罪で、禁錮刑判決を受けた。当時の調べに対し、シェリフ容疑者と面識があることを認めたという。シェリフ容疑者もこの時、警察の聴取を受けている。

GIAはアル・カーイダ指導者ウサマ・ビンラーディンの指示を受けて設立されたとされるイスラム過激派組織。このテロ犯は1995年、30人の負傷者を出したパリ国鉄爆破テロの中心的な人物だった。

クリバリ、シェリフ両容疑者がイスラム過激派のメンバーを介して接触していたとの情報もある。

この人物はアルジェリア系フランス人のジャマル・ベガル元受刑者。2001年、パリの米国大使館に対する爆破テロを画策した罪で禁錮刑判決を受けた。

ル・モンド紙(電子版)によると、シェリフ容疑者は05年、シリア渡航直前に身柄拘束された際、受刑中だったベガル氏と知り合い、彼を師として過激派思想を吸収した。クリバリ容疑者もシェリフ容疑者と自宅軟禁中のベガル氏を共に訪ねていたという。



 
 
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襲撃容疑の兄弟、なぜ過激思想へ 弟かつてはラッパー

asahi.com

パリ=渡辺志帆2015年1月10日10時12分

仏週刊新聞「シャルリー・エブド」襲撃事件の実行犯とされるサイド・クアシ(34)とシェリフ・クアシ(32)の両容疑者。アルジェリア系移民の家庭に生まれた兄弟はなぜ過激な思想に染まり、「ホームグロウン(国産)・テロ」を起こすようになったのか。本人が暮らした町で取材した。

パリ北西の郊外の町ジュヌビリエ。移民や労働者が多く暮らす町に、弟シェリフ容疑者が暮らしていたアパートがある。

地下鉄の駅から徒歩数分の8階建てアパートの5階を示す郵便受けには、「クアシ」と妻の名字の連名で表札が出ていた。

近くのパン屋の女性店員カルトゥームさん(32)は朝日新聞の取材に、「シェリフ容疑者は頻繁にバゲットを買いに訪れ、最後に見かけたのは先週のこと。口数は少ないが礼儀正しく、危険な人には見えなかった」と話した。

住民によるとアパートは1980年代に低所得者向けの福祉住宅として建てられ、数年前の改築以降、多くの若者世帯が移り住んだが、目立った住民トラブルなどはなかったという。

仏メディアによると、パリ北東部10区でアルジェリア移民の家庭に生まれた兄弟は、幼い頃に両親と死別し、仏西部レンヌの孤児院で育った。2人は10代でパリに戻ると移民が多く住む北東部19区で一緒に暮らした。

ピザ配達の仕事をしていたシェリフ容疑者は、約10年前にフランス公共放送が制作した、イスラム過激派思想を追う約2時間のドキュメンタリーに登場する。

それによると、シェリフ容疑者は素人ラッパーとしても活動。当初は信仰心もあつくなかったが、地元のモスク(イスラム礼拝所)で同年代の宗教指導者が率いる若者グループと出会ったことをきっかけに、2003年ごろからイスラム厳格主義にのめり込んでいった。ロイター通信によると、さらに過激思想に傾倒していった理由について、本人は「米軍によるイラクのアブグレイブ刑務所での捕虜虐待に大きな影響を受けた」と語っていたという。

グループはアルカイダ系組織とつながりがあった。シェリフ容疑者は「イラクで米軍と戦う訓練」として自宅近くの公園で走り込み、銃器の扱いも学んだ。05年にはイラクに「聖戦」戦闘員を送り込んだ容疑などで逮捕され、08年に有罪判決を受けて1年半服役した。

一方、兄サイド容疑者が過激思想に傾倒した経緯ははっきりしない。

仏メディアによると、襲撃事件を起こす直前までパリから約150キロ離れた東部ランスの7階建てアパート2階の一室に妻子と暮らしていたようだ。

同じアパートの4階に住む20代の女性は朝日新聞の電話取材に、「もの静かで感じがよく、礼儀正しい人」と振り返った。「会えば笑顔であいさつをしてくれた。あんな残虐な事件を起こすとは信じられない」と話した。

近くの礼拝所の宗教指導者アブドラアビッド・アルカリファさん(57)によると、サイド容疑者は3年ほど前から不定期に礼拝に通っていた。アルカリファさんは朝日新聞の電話取材に、「最後に見かけたのは3カ月ほど前で、妻とベビーカーの子供も一緒だった。熱心な信者には見えず、礼拝後もほかの人と交流することなく、すぐに立ち去っていた」と話した。(パリ=渡辺志帆)



 
 
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人質2事件、容疑者に接点 複数テロ連鎖の可能性
仏紙銃撃と女性警官射殺

nikkei.com

2015/1/10 0:59 (2015/1/10 1:31更新)

【パリ=竹内康雄】風刺週刊紙本社を銃撃し、12人を殺害したアルジェリア系フランス人の容疑者兄弟2人は9日、追跡する治安部隊とのカーチェイスの末、人質を取って籠城した。同日発生した別の人質事件の容疑者とは顔見知りだったとみられ、複数のテロが連鎖した可能性がある。同日夕の特殊部隊の強行突入で事件は一気に緊迫した。

AP通信によると、指名手配中のサイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)両容疑者が立てこもっていたパリ北東部の印刷工場で9日夕(日本時間10日未明)、大きな爆発音や銃撃の音が響いた。米CNNテレビは特殊部隊が強行突入したと報じた。

両容疑者は7日、パリ市内の風刺週刊紙「シャルリエブド」本社に押し入り銃を乱射、12人を殺害して車で逃走した。シェリフ容疑者はイラクのイスラム過激派と関係があるとされ、2005年に逮捕された経歴がある。

兄弟は車で逃走を続け、8日にはガソリンスタンドを襲撃。仏政府は特殊部隊を投入し、足取りを追っていた。9日朝に当局は車に乗る2人を発見。カーチェイスの後、2人は印刷工場に立てこもった。

一方、8日朝にはパリ南部モンルージュで、男が警察官らに銃を乱射、女性警官1人が命を落とした。男はそのまま逃走。当局は「テロ行為」と断定し、男の親族らを拘束し、事実関係の解明を進めていた。当局は当初、週刊紙銃撃事件と、警官銃撃事件の容疑者の間には「関係はない」としていた。

だが当局の認識は一日で翻る。9日午前、当局幹部はAFP通信に「捜査を進めた結果、関連があった」と認めた。ほぼ同じ時間帯に、兄弟はパリ北東部で人質を取って工場に籠城。同日昼すぎにはパリ市東部バンセンヌのユダヤ系商店に男が押し入った。自動小銃を持っており、前日に女性警官を射殺した犯人と同じ人物とみられる。

仏警察は9日、モンルージュの事件に絡み、容疑者とみられる男と女の写真を公開した。アメディ・クリバリ(32)とアイヤット・ブムメディヌ(26)の両容疑者で、クリバリ容疑者がモンルージュで銃を乱射した人物とみられ、ユダヤ系商店も襲撃したもようだ。

仏紙フィガロ(電子版)は警察関係者の話として、ユダヤ系商店で人質を取っているとみられるクリバリ容疑者は、特殊部隊が週刊紙銃撃事件の容疑者兄弟を襲撃すれば、人質を殺すと脅迫していると伝えた。

フィガロによると、クリバリ容疑者は10年、イスラム過激派のアルジェリア人の脱獄計画にかかわったとして仏当局に逮捕された。弟のシェリフ容疑者は逮捕はされなかったが、同計画に関与したとされ、2人は接点があったことになる。

兄のサイド容疑者も09〜13年の間に複数回にわたってイエメンに渡り、テロの訓練を受けていたことが確認された。いずれの容疑者もイスラム過激思想に感化された疑いが濃厚で、仏治安当局も情報をつかんでいたようだ。

それでもテロを事前に防げなかったことは、テロの防止が難しいことを浮き彫りにした。米欧の主要国にとって今後の課題になりそうだ。仏政府への批判が高まる可能性もある。



 
 
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仏紙銃撃、容疑者の兄弟死亡 部隊突入し人質救出
別の籠城でも容疑者死亡

nikkei.com

2015/1/10 1:51

【パリ=竹内康雄】パリで起きたフランス週刊紙銃撃事件で9日、逃走しているアルジェリア系フランス人の兄弟がパリ北東の印刷工場に人質を取って立てこもった。一方、パリ南部で8日発生した別の銃撃事件に絡み、逃走していた実行犯とみられる男がパリ東部の商店に籠城した。9日午後5時すぎ(日本時間10日午前1時すぎ)、仏特殊部隊は2つの立てこもり地点に一斉に攻撃を開始、容疑者3人が死亡したもようだ。

仏北東部の現場では、特殊部隊が包囲し、爆発音が聞こえるほか、煙が上がっている。仏メディアによると、兄弟は特殊部隊の攻撃で死亡。人質は無事という。カズヌーブ内相は9日午前、北東部ダマルタンアンゴエルで立てこもっている男らが週刊紙銃撃事件の容疑者兄弟と認めた上で「制圧する作戦が進行中だ」と述べていた。兄弟が立てこもっている際に「殉教したい」と語ったとの報道もある。

一方、女性警官1人が死亡した8日朝のパリ南部での銃撃事件は、実行犯は逃走中だった。実行犯とみられる男は9日昼すぎ、パリ東部バンセンヌの商店に押し入り、人質を取って立てこもった。仏特殊部隊の攻撃で実行犯は死亡したと仏紙が報じた。複数の人質が保護された。

仏当局はこれまで週刊紙銃撃事件と警官銃撃事件の容疑者の間には「関係はない」としていたが、AFP通信に9日、「捜査を進めた結果、関連があった」と認めた。イスラム過激派関連で、顔見知りだったという。



 
 
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仏紙銃撃、部隊突入で容疑者3人死亡 人質に犠牲者も

nikkei.com

2015/1/10 7:08

【パリ=竹内康雄】パリで起きたフランス週刊紙銃撃事件に関連し、仏治安当局は9日、逃走していたアルジェリア系フランス人の兄弟が立てこもるパリ北東の印刷工場と、別の男が籠城していたパリ東部の商店に突入、容疑者3人を射殺した。人質4人も命を落とした。7日に発生したフランスのテロは、合計17人の市民の犠牲を出して終結した。

オランド大統領は事件終結を受けて国民向けに演説し、「フランスは勇敢に戦ったが、(テロリストの)標的になっている脅威は終わっていない」として国民に引き続き警戒するよう呼びかけた。バルス首相は仏テレビ番組で「容疑者を射殺するしか解決の方法はなかった」と理解を求めた。

立てこもり事件は9日に立て続けに発生。パリ北東部30キロの地点では7日に仏週刊紙襲撃事件を起こした兄弟が人質1人を取って抵抗。パリ東部のユダヤ系商店には、8日にパリ南部モンルージュで女性警官を銃撃して死なせた男が複数の人質を取って立てこもった。

仏特殊部隊は9日午後5時すぎ(日本時間10日午前1時すぎ)に両地点に突入。激しい爆発音や銃声が響くなか、容疑者3人を射殺した。北東部では人質は解放されたものの、パリ東部では人質4人が犠牲になったほか、重傷者もいる。射殺されたのは兄弟がサイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)の両容疑者で仏週刊紙襲撃事件の実行犯。パリ東部で籠城したのがアメディ・クリバリ容疑者(32)。

シェリフ容疑者とクリバリ容疑者は過去にイスラム過激派メンバーの脱獄計画に関わったことから顔見知りだったとみられる。シェリフ容疑者とクリバリ容疑者は射殺される前にそれぞれ仏テレビ局に電話。シェリフ容疑者は「イエメンのアルカイダからきた」と主張。クリバリ容疑者はイスラム武装組織でつくる「イスラム国」への忠誠を語った。

仏当局によると、実行犯はすべて死亡したとみられるものの、事件に何らかの形で関与した人物が逃走している可能性がある。クリバリ容疑者が立てこもっている最中に、仲間に電話して他の場所を攻撃するよう求めていたとの証言もあり、治安当局は事件の全容解明をめざす。



 
 
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パリ、テロ連鎖 仏大統領「脅威は終わっていない」

nikkei.com

2015/1/10 13:53

【パリ=竹内康雄】パリで起きたフランス週刊紙「シャルリエブド」銃撃事件に関連し、仏治安当局は9日、逃走していたアルジェリア系フランス人の兄弟が立てこもるパリ北東の印刷工場と、別の男が籠城していたパリ東部の商店に突入、容疑者3人を殺害した。人質4人が死亡し、7日に発生した連続テロの犠牲者は合計17人となった。2つのテロは容疑者が連携して起こしたとみられる。欧州各国はテロの続発への警戒を続けている。

オランド大統領は事件収束を受けて国民向けに演説し、「フランスは勇敢に戦ったが、(テロリストの)標的になっている脅威は終わっていない」として国民に引き続き警戒するよう呼びかけた。バルス首相は仏テレビ番組で「容疑者を射殺するしか解決の方法はなかった」と理解を求めた。

立てこもり事件は9日に立て続けに発生した。パリ北東30キロの地点では、仏週刊紙銃撃事件を起こした兄弟が抵抗。パリ東部のユダヤ系商店では、パリ南部モンルージュで女性警官を殺害した男が複数の人質を取って立てこもった。

仏特殊部隊は9日午後5時すぎ(日本時間10日午前1時すぎ)に両地点にほぼ同時に突入。激しい爆発音や銃声が響くなか、容疑者3人を殺害した。射殺された兄弟はサイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)の両容疑者で仏週刊紙銃撃事件の実行犯。パリ東部で籠城したのがアメディ・クリバリ容疑者(32)。

パリ北東の事件では建物内に残っていた男性1人は無事だったものの、パリ東部では人質4人が犠牲になったほか、重傷者もいる。仏検察によると、人質は特殊部隊の攻撃で死亡したのでなく、容疑者が立てこもり直後に殺害した可能性が高いという。

仏検察は9日夜の記者会見で、クリバリ容疑者が立てこもったユダヤ系商店に爆弾が仕掛けられていたことを明らかにした。クリバリ容疑者は立てこもっている最中に「兄弟を殺害すれば人質を殺害する」と話していたといい、仏当局は2つの事件が連携していたとみて捜査を続ける。

実行犯はすべて死亡したとみられるが、事件に何らかの形で関与した人物が逃走しているもよう。クリバリ容疑者が立てこもっている際に、仲間に電話して他の場所を攻撃するよう求めていたとの証言もある。仏当局はなお16人の身柄を拘束しており、事件の全容解明をめざす。



 
 
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仏、テロの全容解明急ぐ 容疑者3人を射殺

nikkei.com

2015/1/10 20:59

【パリ=竹内康雄】パリで起きたフランス週刊紙銃撃事件と女性警官銃撃事件で、仏特殊部隊は9日、容疑者3人を殺害した。3日間に及んだテロ事件は、17人の犠牲者を出してひとまず収束した。事件はイスラム過激派と関係が濃厚で、容疑者らは連携して同時にテロを計画していた可能性がある。フランスの捜査当局は事件の全容解明に全力を挙げている。

カズヌーブ仏内相は10日、最高度に引き上げたパリ地域の警戒水準を維持すると表明した。事件後、イスラム過激派がフランスを対象に再度テロを起こすと警告したとの情報もあり、「フランスがさらされている(テロの)リスクを考えると、数週間は据え置く」と述べた。

捜査当局は事件に関連があるとみられる5人の身柄を拘束し、事件の背景を追及している。依然として行方をくらましているアイヤット・ブムメディヌ容疑者(26)は、パリ東部の立てこもり事件を起こしたアメディ・クリバリ容疑者(32)と内縁関係にあった。当局は事件になんらかの関与をしたとみて足取りを追っている。

一連の事件では7日、アルジェリア系フランス人の兄弟、サイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)の両容疑者が、パリにある週刊紙「シャルリエブド」本社に押し入り、銃を乱射。編集長や警官ら12人が死亡した。8日朝にはクリバリ容疑者がパリ南部で女性警官を銃撃、警官は死亡した。

9日にはパリ北東部30キロにある工場に兄弟が、パリ市東部のユダヤ系商店にはクリバリ容疑者が立てこもり抵抗。仏特殊部隊が突入し、3人を殺害した。ユダヤ系商店では人質4人が死亡した。

シェリフ容疑者とクリバリ容疑者は顔見知りだったという。殺害される前に、シェリフ容疑者は仏テレビ局に「イエメンのアルカイダからきた」と主張。クリバリ容疑者はイスラム武装組織でつくる「イスラム国」に所属しているとした上で「兄弟とは協力していた」と説明した。

ユダヤ系商店に爆弾が仕掛けられていたほか、クリバリ容疑者は立てこもっている最中に「兄弟を殺害すれば人質を殺害する」と話していた。仲間に電話でほかの場所を攻撃するよう求めていたとの証言もあり、当局は両容疑者が連携してテロを起こしたとみて全容解明を急ぐ。



 
 
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「教訓生かす」日揮が半旗 アルジェリア人質事件2年

nikkei.com

2015/1/16 13:45

アルジェリア人質事件から16日で2年となり、日本人10人を含む計17人のスタッフが犠牲となったプラント大手、日揮は横浜本社(横浜市西区)前で追悼の意を示す半旗を掲げた。

同社によると、川名浩一社長が午前9時の始業時、犠牲者への哀悼のほか「事件を忘れることなく教訓として生かす」と社員の安全確保に尽くす決意を込めたメッセージを、グループ会社も含めた全社員にメールで送信。

同社は事件後、現地でのプラント増設工事を中断したが、「リスクを高める可能性があるため、具体的な状況について話すことは差し控えたい」として、再開したかどうか明らかにしていない。

事件は2013年1月16日に発生。アルジェリア南東部イナメナスのガス田施設がイスラム武装勢力に襲撃され、多数が拘束された。日本人10人を含む少なくとも40人が死亡した。〔共同〕



 
 
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アルジェリアやニジェールで「反シャルリー」

The Yomiuri Shimbun

2015年01月17日 17時57分

【カイロ=久保健一】AP通信によると、アルジェリアの首都アルジェで16日、仏政治週刊紙「シャルリー・エブド」が特別号の表紙にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載したことに抗議するデモがあった。

金曜礼拝を終えた約1000人が街の中心部に集まり、「私はシャルリーではない。私はムハンマドだ」と叫んだ。欧州では「私はシャルリー」が、シャルリー・エブドへの連帯を示す合言葉になっている。

    ◇

【ヨハネスブルク=上杉洋司】AFP通信によると、アフリカのニジェール南部ジンデルで16日、「シャルリー・エブド」特別号に抗議する数千人規模のデモがあり、キリスト教の3教会とフランス文化センターが襲撃された。少なくとも4人が死亡、45人が負傷した。



 
 
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中東やアフリカ、邦人被害絶えず 拉致・襲撃が頻発

2015/1/26 0:58

日本経済新聞 電子版

2003年の米軍侵攻でフセイン政権が崩壊したイラク、長引く内戦でイスラム過激派が台頭したシリアなど、現地情勢が悪化した国々では、日本人が巻き込まれる拉致事件や襲撃事件が相次いで起きている。

イラクでは03年11月、北部のティクリートで在イラク日本大使館の車が襲撃を受け、外務省の奥克彦参事官と井ノ上正盛3等書記官(肩書は当時)が死亡した。04年5月には首都のバグダッド近郊で、ジャーナリストの橋田信介さんと小川功太郎さんが武装勢力に襲われて殺害された。

同年10月にはイラクを旅行中だった香田証生さんが「イラクの聖戦アルカイダ組織」を名乗る武装勢力に誘拐される事件が発生した。

武装勢力はインターネットを通じて香田さんの映像を公開した。イラクに派遣中の自衛隊を撤退させなければ殺害するという声明を出し、その後、香田さんは遺体で発見された。

タリバン政権崩壊後も混乱が続くアフガニスタンでは08年8月、非政府組織(NGO)「ペシャワール会」スタッフの伊藤和也さんが武装勢力に拉致され、殺害された。

イラクの隣国のシリアは11年の民主化運動「アラブの春」が波及し、内戦状態に陥った。

12年8月には北部のアレッポで取材中のジャーナリストの山本美香さんが銃撃を受けて死亡。現地での銃撃戦に巻き込まれたとみられている。

北・西アフリカでもイスラム過激派が伸長。13年1月にはアルジェリア東部のイナメナスで、イスラム過激派の武装勢力が天然ガス関連施設を襲撃した。

プラント建設大手、日揮の日本人従業員を含む多数の外国人を人質にとって仲間の釈放などを要求。アルジェリア軍が強行突入し、日本人10人が犠牲になった。



 
 
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週刊紙襲撃:テロ予兆 アルジェリア、仏政府に警告

毎日新聞 2015年02月06日 21時35分(最終更新 02月07日 00時33分)

【パリ宮川裕章】パリで1月7日、週刊紙「シャルリーエブド」本社が襲撃され、編集幹部ら12人が殺害された事件で、事件直前の昨年12月、仏国内でのテロ計画の予兆を察知したアルジェリアの情報当局から仏政府に、警戒を勧告する情報が寄せられていたことが6日、関係者の証言で明らかになった。事件の背後には、アルジェリア出身の過激派を中心とするネットワークが見え隠れしている。

元仏国防総局情報分析官で、シンクタンク「仏情報研究センター」所長のエリック・デネセ氏(51)が毎日新聞の取材に答えた。同氏によると、事件1カ月前の昨年12月上旬、アルジェリア情報当局担当者から仏政府に「クリスマス以降の(テロ)準備が行われている」との情報が寄せられた。デネセ氏自身もアルジェリア側から同様の情報を得て仏政府に伝えたが、具体的な場所や時期などが特定できず、事件の防止に至らなかったという。

1990年代にイスラム主義者との抗争で多大な犠牲者を出したアルジェリア政府は、北アフリカや中東のイスラム過激派の情報収集能力に優れ、仏政府とも情報交換している。一方、フランスは揺れ動く中東の震源地・シリアのアサド政権との関係悪化などから、過激派の動向に関する情報を入手しにくくなっていたとみられる。

週刊紙本社を襲撃後、立てこもり先で射殺されたアルジェリア系移民2世のシェリフ・クアシ容疑者は2006年、服役中の刑務所でアルジェリア人過激派、ジャメル・ベガル服役囚(49)と知り合い、釈放後の10年、パリ鉄道爆破テロ事件(95年)で有罪判決を受けた別のアルジェリア人過激派の男を脱獄させようとして拘束されていた。仏ウエストフランス紙によると、襲撃事件の翌日、ベガル服役囚の独房からSIMカードを抜かれた携帯電話が発見され、事件に関与した疑いが浮上。当局が通信の形跡などを調べている。

一方、襲撃事件から1カ月を迎えるシャルリーエブド紙本社前には6日、同紙への共感を示す「私はシャルリー」の標語とともに、無数のペンが花とともに手向けられている。同紙は事件翌週の1月14日号以降、発行を見合わせ、次号は2月25日の予定。事件で負傷した新編集長、ロラン・スリソ(通称リス)氏は仏ラジオで、次号での預言者ムハンマドの風刺画掲載について「ないだろう」と答えた。仏メディアによると、パキスタンの過激派などがリス氏の殺害に20万ドル(約2300万円)の賞金をかけている。

同紙の定期購読者は事件後、20倍の20万人以上に急増。事件後の収入約3000万ユーロ(約40億円)は同紙の発行継続費用に充てられるという。同紙は毎日新聞の取材要請に「少し休息が必要だ」と回答した。



 
 
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仏テロ1カ月:移民との融和論活発 テロ対策強化の一方で

毎日新聞 2015年02月06日 22時07分(最終更新 02月07日 01時18分)

仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件から7日で1カ月。イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画掲載を発端とする一連の事件を受け、フランスではテロ対策の強化が図られる一方、事件の背景となった移民社会への差別問題やイスラム教のあり方が改めて議論されている。射殺された容疑者3人が恵まれない移民集住地域の出身で、「表現の自由」など西洋的価値観を認めない偏狭なイスラム過激主義者だったためだ。

◇首相「人種隔離」自戒

「地域的、社会的、民族的なアパルトヘイト(人種隔離政策)が存在している」。バルス仏首相は1月20日の記者会見で、一連の事件の背景を刺激的な表現で指摘した。週刊紙本社を襲ったクアシ容疑者兄弟とユダヤ教徒向けスーパーに立てこもったクリバリ容疑者が、旧植民地アルジェリアやマリからの移民2世で、移民集住地域の出身だったからだ。パリ北郊の移民集住地域では2005年、社会的差別に基づく高失業率や失望感から暴動が起きている。バルス氏は「誰が05年を覚えているのか」と歴代政権の無策を自戒した。

「郊外の未来」の著者、パリ第8大サンドニ校のミシェル・ココレフ教授(55)は「郊外の(移民)集住地域に対する(これまでの)公共政策は無力だった」と指摘。「大半が白人の政治家に希望を託せず、社会や政治からの疎外感を持っている。住民の声をまとめて政治に届け、市民意識を育てる地域グループの支援が必要だ」と訴える。

一方、事件後も「言論の自由は守られるべきだ」との世論に大きな変化はない。2週間後に行われたIPSOS社の世論調査では、5割以上が「言論の自由は守られるべきで、同種(ムハンマド)の風刺画の発行に賛成」と答え、約4割は「個人的には同種の風刺画の発行に賛成しないが、言論の自由、出版の自由は守られるべきだ」と回答した。「同種の風刺画の発行に反対」は1割未満だった。

西洋的価値観を暴力的に否定するイスラム過激主義を前に、イスラム教指導者の中からも自省の声が上がっている。

仏南西部ボルドー郊外のイスラム教指導者、マフムード・ドゥア氏(47)は「外国出身のイスラム教指導者はフランス語が話せるだけでは不十分。文化や歴史を理解する必要がある」と語る。同国のイスラム教指導者の大半が北アフリカの旧植民地出身者のため、「表現の自由」を尊重する仏文化との融合が進まないとの指摘だ。「仏文化や歴史に合わせた教義をイスラム教の神学者たちが定義すべきだ」と訴える。

大学で講義も行う別の指導者タアール・マーディ氏(51)も「来仏する外国人の指導者は母国から資金援助を受けているため、フランスになじまない自国流を押し付ける傾向がある」と指摘。イスラム過激派について「(コーランの大半を占める)慈悲や愛、平和についての節を無視し、正当防衛の戦争などに言及した数節だけをとらえて曲解している」と批判している。

一連の事件では、容疑者同士が服役中の刑務所で知り合い、過激化した経緯がある。バルス首相は1月21日、刑務所で教えを説くイスラム教指導者の雇用費などの予算を倍増すると発表した。【パリ宮川裕章】

◇テロ組織 さらなる攻撃示唆

「預言者を侮辱した者たち(シャルリーエブド紙)に『連帯』を示した者たちも代償を払わなければならない。最も狙うべき標的はフランスだ」。週刊紙襲撃事件への関与を認めたイエメン拠点の国際テロ組織アルカイダ系組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)は1月30日、さらなる攻撃を示唆した。

イエメンでは昨年9月、AQAPと対立するイスラム教シーア派武装組織フシが首都サヌアに侵攻し政府の実権を奪取した。エジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のモアタズ・サラマ氏は「AQAPはフシとの戦闘で外国でテロを起こす余力をそがれた。だが、紛争で無法地帯が拡大すればAQAPは拠点を作りやすくなり、中長期的には勢力拡大を助長してしまう」と指摘する。

一方、中東のイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)は今月3日、「フランスを破壊せよ」とのビデオ声明で支持者を扇動した。仏週刊紙襲撃事件への抗議デモに関連し「デモに参加した400万人が標的だ。預言者ムハンマドが侮辱されたことへの復讐(ふくしゅう)は止まらない」と警告した。

週刊紙襲撃事件へのISの関与は明らかではないが、同時期に起きたユダヤ教徒向けスーパー立てこもり事件のクリバリ容疑者は、ISに忠誠を誓っていた。3日に公開されたビデオに、逃亡中のクリバリ容疑者の内縁の妻が覆面姿で映っていたとの指摘もある。

一方、襲撃事件のようなテロへの対応を軍事的に準備すべきだとの考え方が北大西洋条約機構(NATO)で強まっている。NATO外交筋は「過激派『イスラム国』もテロと宣伝戦を組み合わせハイブリッド攻撃を仕掛けている。対策に盛り込むべきだ」と話す。

欧州連合(EU)は1月末、EU市民の紛争地への出入りを厳しくチェックする出入国管理強化や、過激化を呼びかけるウェブサイトの摘発などで合意した。ただ、EU外交筋は「全生活を管理する警察国家にはなれない。リスクと共存するしかない」と限界があると明かす。【カイロ秋山信一、ブリュッセル斎藤義彦】

仏テロ1カ月:移民との融和論活発 テロ対策強化の一方で



 
 
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アフリカ経済の減速鮮明 原油安・テロ影響大きく

2015/2/26 0:36

日本経済新聞 電子版

【パリ=竹内康雄】好調を維持してきたアフリカ経済の減速が鮮明になってきた。成長を引っ張ってきた産油国を原油安が直撃。アルジェリアやアンゴラでは公共事業の延期などが相次ぐ。イスラム過激派によるテロの脅威もアフリカ全土に拡大しており、国際機関は2015年のアフリカの成長率を引き下げた。

アフリカ大陸4番目の経済大国アルジェリアは公的機関の職員採用が止まり、トラムや鉄道の建設といった公共事業も延期を余儀なくされている。英BPによると同国は原油生産では世界16位、天然ガスで9位に位置する。化石燃料による収入が政府歳入の約7割を占めるだけに原油安の影響が大きい。

昨年12月、アルジェリア政府は「国民の連帯」を訴える異例の声明を出した。10年に起きた民主化運動「アラブの春」で、チュニジアやエジプトのように政権が倒れなかったのは、化石燃料による豊富な資金に裏打ちされた国民への手厚い支援があったから。原油安は政権の安定を脅かすリスクをはらむ。

国際通貨基金(IMF)によると、アフリカ大陸の国内総生産(GDP)は産油国を中心とする上位10カ国が8割弱を生み出す。原油安の影響は大きく、IMFは1月、アフリカ経済の15年の成長見通しを引き下げた。北アフリカを含む中東・アフリカ地域は前年比3.3%増と、昨年10月時点に比べ0.6ポイント下げ、サハラ砂漠以南のサブサハラ地域は0.9ポイント下げて4.9%増とした。

テロの脅威もアフリカ経済への打撃となりつつある。11年8月にカダフィ独裁政権が崩壊して以降、内戦状態が続くリビアでは「イスラム国」が勢力を拡大。石油関連施設も被害を受けている。国際エネルギー機関(IEA)によると、リビアからの原油供給は今年1月で日量34万バレルと前年11月から半分に減った。

イスラム過激派はアフリカで拡大しており、13年1月の石油関連施設襲撃テロで、邦人を含む犠牲者を出したアルジェリアも例外ではない。

足元で深刻なのがアフリカ最大の経済国であり産油国でもあるナイジェリア。原油安と過激派「ボコ・ハラム」による相次ぐテロで、昨年11月には中銀が通貨ナイラを10%近く切り下げた。ナイラはなお対ドルで最安値圏にある。ボコ・ハラムは3月に投票予定の大統領選を妨害すると予告。政情不安で経済活動が冷え込んでいる。



 
 
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アルジェリア市場 有望視 石油偏重転換、外資誘致へ
ルノーが工場、中国は輸出増

2015/3/10 2:09

日本経済新聞 電子版

世界企業がアフリカ大陸最大の面積を誇るアルジェリアへ進出する姿勢を強めている。同国政府が石油・天然ガスに依存する経済を転換し、製造業や農業など多様化を進め、外資誘致にかじを切りつつある動きに呼応。仏ルノーはアルジェリア初の工場を建設し、他の欧米や中国勢に加え、日本企業の進出も相次ぐ。長らく社会主義色の強い経済政策が採られ規制も多く、テロの懸念もよぎる難市場に各社は挑む。

アルジェ港からほど近い幹線道路沿い。輸入された新車数百台が整然と並ぶ。メーカーは欧州勢でも日本勢でもない。中国の第一汽車集団だ。建設ラッシュに沸く首都アルジェで至るところにある建設機械には中国語の文字が躍る。アルジェリアではこのところ中国の存在感がぐんと増している。

中国は旧宗主国のフランスを抜き、2013年からアルジェリアの輸入先のトップになった。建設関連が大半を占めてきたが最近は多様化。第一汽車は現地企業と工場建設の計画を進め、華為技術(ファーウェイ)も通信設備関連で進出した。

旧宗主国フランスの企業の影響も依然強い。「アルジェリアでの存在感を一段と高めたい」。ルノーのカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は昨年11月、北西部オラン郊外の工場開所式で期待を示した。アルジェリア初の自動車工場で、年間生産台数は当初の2万5千台から将来7万5千台に引き上げる。南アフリカに次ぐアフリカ2位の自動車市場でのシェア拡大を狙う。

国内総生産(GDP)でアフリカ4位のアルジェリアは、輸出の9割以上を化石燃料が占め、食料品・消費財の多くが輸入頼み。化石燃料のおかげで教育費や医療費は無料だが若年失業率は2割を超える。こんないびつな経済構造を是正する機運が高まっている。

「アルジェリアは危機にある」。1月、セラル首相はこう述べて鉄道やトラム(路面電車)の建設計画を凍結した。理由は原油安だ。原油価格急落で歳入が大幅に減る事態となった。一方でこのほど15〜19年の5カ年計画を決定、製造業や農業、観光などの分野を強化し、経済を多様化する方針を打ち出した。

これまでも経済の多様化を掲げてきたが、「化石燃料による豊富な歳入が見込め、改革は進まなかった」(日本企業関係者)。だが原油安で政府の姿勢は変わりつつある。経済団体のアルジェリア経営者フォーラムのケラール理事は「改革を前に進める絶好のチャンスだ」と訴える。

エネルギー関連以外の分野では参入が進んでいなかった外資の誘致も積極化。改革の旗振り役であるベンユネス商務相は「優遇税制なども検討している」と明かす。国連貿易開発会議(UNCTAD)によると、アルジェリアへの直接投資は13年に約17億ドルでこのところやや低下している。世界貿易機関(WTO)への加盟や欧州連合(EU)との自由貿易圏の構築も急ぐ。

とはいえ市場開放は簡単には進みそうにない。外資の進出には現地企業との合弁が義務付けられ出資は49%まで。外国送金は制限され、規制は多い。賄賂要求など汚職も残る。カリスマ性のある高齢のブーテフリカ大統領の後継が見当たらないのも不安材料だ。

日本企業も徐々に参入している。武田薬品工業や横河電機はこのほど事務所を設置。富士フイルムは乳がん検査関連の医療機器の売り込みを狙う。日本政府も金融市場の整備や太陽光発電事業を支援する。藤原聖也駐アルジェリア大使は「アルジェリア市場の将来性は大きい」と話す。

かつてエネルギー・エンジニアリングの分野では、日揮や米ゼネラル・エレクトリック(GE)が、同国の独立間もないころからアルジェリア市場に進出、シェア獲得につながった。多くの分野で市場が開かれようとしている今、難市場攻略へリスクをとる姿勢が未来への道を開く。

(アルジェで、竹内康雄)



 
 
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アルカイダ系、兵士14人殺害か アルジェリア国軍反撃

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年7月19日23時04分

北アフリカのテロ組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」は、アルジェリア北部で17日夜、同国軍を待ち伏せて攻撃し、兵士14人を殺害したとする声明を18日にネット上で発表した。

アルジェリア国防省は19日、兵士9人が死亡、2人が負傷したと発表した。地元メディアによると国軍は同日、武装集団の拠点を攻撃し、戦闘員約20人を殺害したという。

アルジェリア当局は今年に入り、イスラム過激派に対する掃討作戦を展開。これまでに100人以上を逮捕、殺害したという。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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アルジェリア事件、過激派幹部に逮捕状 邦人殺害容疑

asahi.com

2015年8月27日16時33分

アルジェリアで2013年1月、天然ガス施設が襲撃され、日本人10人を含む40人が死亡した事件で、神奈川県警は27日、イスラム系過激派組織「覆面旅団」の最高幹部、モフタル・ベルモフタル容疑者(43)について、人質強要処罰法違反(人質殺害)の疑いで逮捕状を取ったと発表した。

外事課によると、同容疑者は13年1月、施設内で日揮社員の新谷正法さん(当時66)と前川秀海さん(当時60)、同関連会社員の山田隆さん(当時72)の3人を監禁して在アルジェリア日本大使との交渉を要求。3人らを車で移動させ、車内で爆発物を起爆させて殺害した疑いがある。

同容疑者は別の日本人社員1人を殺害したとされる組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)容疑などでも国際手配されている。



UP:2013 REV:
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