HOME > World / Africa >

リビア(旧 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国) 2013年〜2014年


Tweet


アフリカアフリカ Africa 2015


○2007年までのニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2007年
○2008年〜2009年のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2008年〜2009年
○2010年のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2010年
○2011年1月〜2月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年1月〜2月
○2011年3月1日〜15日のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年3月1日〜15日
○2011年3月16日〜31日のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年3月16日〜31日
○2011年4月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年4月
○2011年5月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年5月
○2011年6月〜7月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年6月〜7月
○2011年8月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年8月
○2011年9月〜10月のニュース・情報は リビア(旧 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国) 2011年9月〜10月
○2011年11月〜12月のニュース・情報は リビア(旧 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国) 2011年11月〜12月
○2012年のニュース・情報は リビア(旧 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国) 2012年
○最新のニュース・情報は リビア(旧 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国)

○外務省 各国・地域情勢 リビア(旧 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国)

* 新聞記事は、ウェブサイトへの掲載期間が限られています。ウェブで見あたらなくなったら縮刷版で内容を確認してください。

* 幅広く多種多様な情報を紹介しています。情報源、情報が発せられた状況などに留意しながら活用してください。


◆2013/01/07 nikkei.com リビア議長、滞在先で銃撃 けがなし
◆2013/01/13 yomiuri.co.jp リビアで伊領事の車に銃撃…防弾仕様で無事
◆2013/01/19 nikkei.com アルジェリア、人質の安否巡り情報交錯
◆2013/01/21 asahi.com リビアから重火器など調達か アルジェリア武装勢力
◆2013/01/23 asahi.com パナソニック、アフリカ5カ国の出張禁止 人質事件受け
◆2013/01/24 nikkei.com 北アフリカのテロ対策「最優先課題」 米国務長官
◆2013/01/24 nikkei.com 拘束の武装勢力「リビアから武器購入」 アルジェリア事件
◆2013/01/24 毎日新聞 アルジェリア事件:リビアで武器調達か
◆2013/01/25 cnn.co.jp ベンガジに「差し迫った脅威」、英独などが退避勧告
◆2013/01/26 asahi.com 米仏首脳、北アフリカ対策強化で一致
◆2013/01/28 nikkei.com ソマリランドからの即時退避を勧告 英外務省、全英国人に
◆2013/02/01 nikkei.com EU、リビア国境警備支援で合意
◆2013/02/07 毎日新聞 アラブの春:評価見直し…EU首脳会議、民主化後退を憂慮
◆2013/02/27 Libya Herald Compensation law for disabled Revolutionaries passed
◆2013/03/13 cnn.co.jp 密造酒で死者50人超、300人以上に中毒症状 リビア
◆2013/03/26 nikkei.com カダフィ氏妻子、オマーンに亡命
◆2013/04/10 asahi.com リビアの武器、シリアやマリに流出か 国連安保理報告書
◆2013/04/14 Libya Herald State aid doubled for widows, divorcees and the disabled
◆2013/04/15 Libya Herald EU grants for Libyan CSOs
◆2013/04/23 cnn.co.jp リビアのフランス大使館前で爆発、警備要員2人と少女が負傷
◆2013/04/23 毎日新聞 リビア:仏大使館前で爆発 仏警備員2人負傷
◆2013/04/24 asahi.com リビアの仏大使館で爆弾テロ マリへの軍事介入の報復か
◆2013/04/24 yomiuri.co.jp リビアの仏大使館で爆弾テロ、警備員2人負傷
◆2013/05/01 cnn.co.jp 武装集団が司法省占拠、首都で武力デモ激化 リビア
◆2013/05/11 毎日新聞 リビア:反カダフィ派の武装勢力、政府を「脅迫」
◆2013/05/14 asahi.com リビア東部で乗用車爆発、13人死亡 爆弾テロか
◆2013/05/14 cnn.co.jp リビア・ベンガジで爆発 民間人など多数死傷
◆2013/06/01 nikkei.com リビア外相「原油生産、内戦前水準に」 治安改善へ国軍再建
◆2013/06/03 nikkei.com カダフィ派の公職追放法巡りリビア混乱 民主化遅れも
◆2013/06/06 毎日新聞 マリ:イスラム過激派、周辺国に拡散
◆2013/06/09 cnn.co.jp デモ隊と民兵組織が衝突、28人死亡 リビア・ベンガジ
◆2013/06/10 yomiuri.co.jp リビアで民兵組織とデモ隊衝突、31人死亡
◆2013/06/26 nikkei.com リビア、新議長に少数派を選出
◆2013/07/05 nikkei.com エジプト政変、周辺国に影 チュニジア・リビアでも不満
◆2013/07/05 毎日新聞 エジプト:クーデター 中東では賛否両論
◆2013/07/17 nikkei.com リビア、カダフィ氏の旧拠点公園に
◆2013/07/28 nikkei.com エジプト、イスラム勢力デモ続く 軍は強制排除も
◆2013/07/28 nikkei.com 刑務所で暴動、1000人以上が脱走 リビア東部
◆2013/07/29 cnn.co.jp 刑務所を住民が襲撃、1200人脱獄 リビア
◆2013/07/29 毎日新聞 同胞団:抗議運動広がる チュニジアとリビア
◆2013/07/29 毎日新聞 チュニジア・リビア:同胞団への反発拡大 活動家暗殺に抗議、世俗主義巻き返し
◆2013/08/05 nikkei.com リビア副首相が辞任 同胞団系政党に所属、内閣に抗議
◆2013/08/07 cnn.co.jp 米当局、ベンガジ領事館襲撃でリビア民兵指導者を起訴
◆2013/08/17 nikkei.com エジプト騒乱、周辺国への波及警戒
◆2013/08/20 nikkei.com エジプト騒乱、ドバイ原油が4カ月半ぶり高値
◆2013/08/20 nikkei.com エジプト騒乱で動揺 ドバイ原油、4カ月半ぶり高値
◆2013/09/11 AFP BB News ベンガジで爆発、外務省建物が大破 米領事館襲撃からちょうど1年
◆2013/10/03 毎日新聞 リビア:ロシア大使館に発砲、武装勢力5人が死傷
◆2013/10/03 asahi.com リビアで武装集団がロシア大使館襲撃 集団側1人死亡
◆2013/10/06 asahi.com 米特殊部隊、ケニア襲撃組織の拠点を急襲 指導者殺害か
◆2013/10/06 cnn.co.jp 米軍、リビアとソマリアで対テロ作戦 アルカイダ幹部を拘束
◆2013/10/06 nikkei.com 米、アルカイダ幹部を拘束 リビア・ソマリア同時作戦
◆2013/10/06 nikkei.com 米、アルカイダ幹部を拘束 リビア、ソマリア同時作戦
◆2013/10/06 nikkei.com 米、アルカイダ幹部拘束 リビア・ソマリアで同時作戦
◆2013/10/06 毎日新聞 懸賞金500万ドル:アルカイダ幹部を拘束 米がリビアで
◆2013/10/07 nikkei.com 米国防長官「対テロ作戦を継続」 リビア・ソマリア作戦受け
◆2013/10/07 nikkei.com アルカイダ幹部の拘束「リビア人が参加」 仏ラジオ伝える
◆2013/10/08 nikkei.com 子ども「人間の盾」に ソマリア・イスラム過激派
◆2013/10/08 asahi.com イタリア移民船事故、死者232人に 不明者多数
◆2013/10/10 cnn.co.jp 武装集団がリビア首相を拉致し連れ去る、首都の高級ホテル
◆2013/10/10 asahi.com リビア首相、拉致か 中東衛星テレビ報道
◆2013/10/10 nikkei.com リビア首相、武装グループに拉致される 現地報道
◆2013/10/10 cnn.co.jp 拉致されたリビア首相解放 国営メディアが伝える
◆2013/10/10 asahi.com リビア首相を一時拉致 旧反体制派が犯行声明
◆2013/10/10 毎日新聞 リビア:武装集団、首相を一時拉致 米作戦に反発か
◆2013/10/11 cnn.co.jp リビア首相、国民に平静呼びかけ
◆2013/10/11 nikkei.com リビア首相、武装勢力が一時拉致 米作戦に報復か
◆2013/10/11 nikkei.com [FT]首相拉致で露呈したリビアの惨状(社説)
◆2013/10/12 asahi.com リビア首相「拉致はクーデター狙い」 解放後テレビ演説
◆2013/10/15 cnn.co.jp リビアで拘束のアルカイダ幹部、米ニューヨークへ身柄移送
◆2013/10/15 yomiuri.co.jp リビアで拘束のアル・カーイダ幹部、NYへ移送
◆2013/10/15 毎日新聞 米国:アルカイダ幹部をNYに移送
◆2013/10/16 cnn.co.jp リビ被告、ニューヨークの法廷で無罪を主張
◆2013/10/16 yomiuri.co.jp リビアで拘束のアル・カーイダ幹部、無罪を主張
◆2013/10/18 asahi.com リビア軍幹部、銃撃され死亡 憲兵隊司令官バルガッシ氏
◆2013/10/22 The National Disabled former rebels vandalise Libyan parliament
◆2013/10/29 asahi.com リビアで現金輸送車襲撃、54億円奪われる
◆2013/11/15 毎日新聞 リビア:石油・天然ガス生産減少 不法占拠やスト相次ぎ
◆2013/11/16 毎日新聞 リビア:トリポリで抗議の市民と民兵衝突 27人死亡
◆2013/11/16 asahi.com リビア民兵集団、デモに発砲 43人死亡460人負傷
◆2013/11/16 cnn.co.jp リビア首都で民兵がデモ隊に乱射 内戦後、最悪規模の死傷者
◆2013/11/16 AFP BB News リビアで市民と民兵が衝突、31人死亡
◆2013/11/17 nikkei.com リビア首都、市民と民兵衝突42人死亡
◆2013/11/18 asahi.com リビア情報機関幹部、誘拐される トリポリの空港
◆2013/11/19 yomiuri.co.jp 米軍、リビア国軍兵訓練へ…武装組織抑え込みで
◆2013/11/19 asahi.com リビア・ベンガジで暗殺未遂 軍事長官車列近くで爆発
◆2013/11/19 nikkei.com 米、リビア兵に軍事訓練へ 5000〜8000人対象
◆2013/11/19 yomiuri.co.jp リビア兵5000〜8000人、米軍が軍事訓練
◆2013/11/20 nikkei.com 米国防総省、リビア兵に軍事訓練実施へ
◆2013/11/22 asahi.com 「民兵出ていけ」怒る市民 リビア、募る政府不信
◆2013/11/22 asahi.com リビア、民兵が首都から撤退開始 数千人が民兵反対集会
◆2013/11/23 cnn.co.jp 米国、リビア軍部隊を欧州で訓練へ 急務の治安改善に協力
◆2013/12/23 cnn.co.jp リビア東部で自爆テロ、13人死亡
◆2013/12/24 nikkei.com リビア制憲議会の任期、来年12月まで延長
◆2013/12/28 cnn.co.jp リビア当局が米軍要員4人を一時拘束か 米高官
◆2014/01/02 Libya Herald First disabled school opens in Zuwara
◆2014/02/05 cnn.co.jp リビア、化学兵器の廃棄を完了
◆2014/02/05 asahi.com リビア、化学兵器廃棄進む 危険度高い化学物質は完了
◆2014/02/05 yomiuri.co.jp OPCW、リビアの化学兵器26トンの廃棄完了
◆2014/02/05 nikkei.com リビア化学兵器の破棄完了 禁止機関が発表
◆2014/02/11 cnn.co.jp テロ被告拘束の瞬間、米紙が映像を公開
◆2014/02/19 毎日新聞 リビア:新憲法メド立たず 民兵組織が議員拘束を警告
◆2014/03/03 cnn.co.jp デモ隊が議会襲撃、議員2人撃たれ負傷 リビア
◆2014/03/06 cnn.co.jp カダフィ大佐の息子をニジェールで拘束、逃走から2年半余
◆2014/03/07 asahi.com カダフィ氏三男、亡命先が引き渡し 特殊部隊の元指揮官
◆2014/03/09 asahi.com 北朝鮮タンカーに攻撃警告 リビア、原油積み出し警戒
◆2014/03/09 cnn.co.jp リビア首相、北朝鮮タンカーに「爆撃」の警告
◆2014/03/12 nikkei.com リビアで原油積み出しか 北朝鮮国旗のタンカー
◆2014/03/12 nikkei.com リビア議会、首相を解任 反政府勢力の原油輸出
◆2014/03/12 毎日新聞 リビア:議会が首相罷免 原油を堂々と奪われた責任
◆2014/03/13 cnn.co.jp リビア議会、首相を解任 北朝鮮旗タンカーの原油積み出しで
◆2014/03/17 毎日新聞 リビア:原油タンカー、米特殊部隊が制圧
◆2014/03/18 asahi.com 北朝鮮旗タンカー、米軍が制圧 リビアから原油積み出港
◆2014/03/18 yomiuri.co.jp 北の国旗のタンカー、リビア出港…米部隊が制圧
◆2014/03/18 cnn.co.jp 米海軍特殊部隊、リビア武装集団から石油タンカーを奪還
◆2014/03/18 nikkei.com 米特殊部隊、リビア出航タンカーを制圧 原油密輸を阻止
◆2014/03/21 MSN産経west モンゴル15歳、パキスタン10歳「世界の天才」を発掘する超一流大学の英語ネット講座「ムーク」の“革命”
◆2014/03/31 cnn.co.jp 故カダフィ大佐の息子、国営テレビで謝罪 リビア
◆2014/04/12 cnn.co.jp イタリア海軍、4日間で6000人の移民救出
◆2014/04/14 cnn.co.jp リビア新首相が辞任表明 襲撃受けた翌日
◆2014/04/15 cnn.co.jp 武装集団がヨルダン大使を拉致 リビア
◆2014/04/15 nikkei.com 駐リビアのヨルダン大使拉致 武装集団が車襲撃
◆2014/04/16 nikkei.com NY原油、反落 5月物は103.75ドルで終了、リビア供給再開で
◆2014/04/28 cnn.co.jp 故カダフィ大佐次男らの裁判始まる デモ弾圧の罪
◆2014/05/05 cnn.co.jp リビア議会、新首相の選出巡り混乱
◆2014/05/12 cnn.co.jp リビア沖で難民船沈没、40人死亡
◆2014/05/13 cnn.co.jp リビアで拉致されたヨルダン大使、無事に解放
◆2014/05/19 cnn.co.jp 民兵組織が議会襲撃、2人死亡 リビア首都
◆2014/05/19 asahi.com リビア国民議会を襲撃 民兵組織、議会機能停止を宣言
◆2014/05/19 nikkei.com リビア、民兵が議会襲撃 東部の衝突で79人死亡
◆2014/05/19 nikkei.com ドバイ原油、3週ぶり高値 リビアなど政情不安で
◆2014/05/19 nikkei.com リビア:反政府組織が国会を襲撃…議会機能停止を要求
◆2014/05/20 jp.reuters.com 米国、情勢緊迫化するリビア付近に海兵隊移動
◆2014/05/20 cnn.co.jp リビア首都混乱、米軍が大使館員の退避準備
◆2014/05/20 nikkei.com [FT]カダフィ後も混迷深まるリビア(社説)
◆2014/05/21 毎日新聞 リビア:6月国会選挙 政情不安の緩和狙い
◆2014/05/30 blogos 驚くべき答弁:過去に米軍艦で邦人輸送した事例は、リビア「内乱」における「民間船」事例だけ?
◆2014/06/09 nikkei.com [FT]OPEC、石油供給不足に直面
◆2014/06/18 asahi.com リビアの米領事館襲撃、首謀者を拘束 米国防総省
◆2014/06/18 nikkei.com 米、リビアで首謀者拘束 12年の領事館襲撃
◆2014/06/18 毎日新聞 ベンガジ事件:米領事館襲撃 容疑者1人を拘束
◆2014/06/19 毎日新聞 リビア:米領事館襲撃の容疑者移送を非難
◆2014/06/26 毎日新聞 リビア暫定議会選:世俗派とイスラム勢力、議席争い焦点
◆2014/06/29 cnn.co.jp リビアの米領事館襲撃 被告が米法廷で無罪主張
◆2014/07/09 nikkei.com NY原油、9日続落 8月物102.29ドルで終了 リビア供給増の観測
◆2014/07/14 cnn.co.jp リビア首都の空港で武装勢力が衝突、死傷者30人以上
◆2014/07/14 yomiuri.co.jp リビア首都の国際空港付近で銃撃戦、7人死亡
◆2014/07/14 nikkei.com リビア空港で衝突、7人死亡
◆2014/07/14 nikkei.com 商品9時30分 原油が反落、リビアの油田操業再開で 金は続伸
◆2014/07/16 nikkei.com ドバイ原油が下落 2カ月ぶり安値、リビア生産再開で
◆2014/07/16 NHK リビアの空港で武装勢力が衝突
◆2014/07/16 毎日新聞 リビア:首都の空港閉鎖…民兵とイスラム勢力が衝突
◆2014/07/17 asahi.com リビア空港で衝突、7人死亡
◆2014/07/21 cnn.co.jp  リビア首都の空港で武装勢力が衝突、航空機の9割破損
◆2014/07/22 NHK 外務省 治安悪化でリビア大使館を一時閉鎖
◆2014/07/22 nikkei.com 在リビア大使館、治安悪化で一時閉館
◆2014/07/23 cnn.co.jp 旅客機のルート、紛争地帯の上空に設定多数
◆2014/07/27 cnn.co.jp リビアの米大使館要員が全員退避、武装勢力同士の衝突激化で
◆2014/07/27 毎日新聞  リビア:米大使館の全要員、隣国に退避 民兵の戦闘激化
◆2014/07/29 毎日新聞 リビア:首都で燃料タンク炎上 高まる内戦突入への懸念
◆2014/07/31 nikkei.com イスラム系民兵が軍基地制圧 リビア東部
◆2014/08/05 毎日新聞 リビア:暫定議会を初招集 イスラム政党がボイコット
◆2014/08/05 Record China 治安悪化のリビアから中国人が集団退避−中国メディア
◆2014/08/13 nikkei.com リビア、内戦状態に イスラム過激派・民兵組織が戦闘
◆2014/08/13 nikkei.com リビアの原油生産、治安悪化で半分以下に
◆2014/08/20 nikkei.com [FT]リビアの対ゴールドマン訴訟、近く審理へ
◆2014/08/21 nikkei.com 石油大手、開発にブレーキ 情勢不安のリビアなど生産停止
◆2014/08/25 asahi.com 大使館は退去、空港は閉鎖 リビアで内戦再発の危機
◆2014/08/26 nikkei.com UAEが秘密裏にリビア空爆か イスラム系民兵狙う
◆2014/08/26 yomiuri.co.jp エジプトとUAE、秘密裏にリビア空爆…米紙
◆2014/08/26 nikkei.com UAE、リビアのイスラム系民兵を空爆か 米紙報道
◆2014/08/26 asahi.com UAE、リビアのイスラム勢力を極秘空爆 米紙報道
◆2014/08/26 asahi.com UAE:リビアの武装勢力を空爆 エジプトと連携し
◆2014/08/27 nikkei.com 米、リビア空爆を批判 UAE・エジプト強硬姿勢
◆2014/08/27 共同ニュース 米、リビア空爆を批判 UAE、エジプト名指し
◆2014/08/27 毎日新聞 リビア:UAEとエジプトの空爆を確認 米政府
◆2014/08/28 cnn.co.jp エジプトとUAEがリビア空爆、標的はイスラム系勢力か
◆2014/08/29 47トピックス 【リビア分裂】二つの政府が対立 空港黒こげ、国内は無法状態
◆2014/09/01 cnn.co.jp 混乱のリビア首都、閉鎖中の米大使館でプール遊び?
◆2014/09/01 nikkei.com リビア米大使館居住施設にイスラム勢力突入
◆2014/09/08 毎日新聞 リビア:「新たな内戦突入」懸念高まる
◆2014/09/21 毎日新聞 リビア:カダフィ政権崩壊3年 再び内戦危機
◆2014/09/29 nikkei.com リビアで新政権発足 サニ暫定首相が首相に
◆2014/11/06 nikkei.com リビア最高裁、暫定議会の無効を決定
◆2014/11/28 nikkei.com [FT]原油安に歯止めをかけられないOPEC(社説)
◆2014/12/01 nikkei.com ヒラリー氏、いつ出馬表明 共和党はリビア事件でけん制
◆2014/12/08 毎日新聞 イスラム国:リビアに訓練キャンプ 米、監視続ける
◆2014/12/22 毎日新聞 リビア流出武器:アフリカ・中東に拡散…政情不安に危機感
◆2014/12/26 nikkei.com リビア兵士22人死亡 イスラム系民兵が港急襲
◆2014/12/27 東京新聞 リビアの石油港攻撃 イスラム主義勢力か


【参考図書】
リビアを知るための60章 (エリア・スタディーズ)
塩尻 和子著 明石書店 ¥2,100 B6版 399ページ 2006年8月 [amazon]

リビア物語―世界遺産と大砂漠の旅
滝口 鉄夫著 論創社 ¥2,625 B6版 196ページ 2007年1月 [amazon]

砂漠の思想―リビアで考えたこと
野田 正彰著 みすず書房 ¥2,730 B6版 240ページ 2005年2月 [amazon]


 
 
>TOP

リビア議長、滞在先で銃撃 けがなし

nikkei.com

2013/1/7 23:29

リビア制憲議会のマガリエフ議長が3日に南西部セブハの滞在先で襲われる暗殺未遂事件に遭っていたことが分かった。建物が銃撃され、警備員3人が負傷したが、議長にけがはなかった。議長の報道官が6日明らかにした。ロイター通信が報じた。

議長は地元の当局者や地域の指導者らと会談するためにセブハを訪問していたという。

リビアでは2011年8月にカダフィ政権が崩壊した後、内戦で出回った武器の回収が進んでいない。地域間抗争や部族間衝突が絶えず、治安が安定しない状況が続いている。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

リビアで伊領事の車に銃撃…防弾仕様で無事

【ローマ=末続哲也】ANSA通信などによると、リビア東部ベンガジで12日、現地駐在のイタリアの領事(51)を乗せた車が交差点で何者かに銃撃された。

車は銃弾数発を浴びたが防弾仕様で、領事や運転手は無事だった。ベンガジでは昨年9月に米領事館が襲撃されるなど、イスラム武装勢力の動きが活発化している。

(2013年1月13日18時40分 読売新聞)



 
 
>TOP

北アフリカのテロ対策「最優先課題」 米国務長官

2013/1/24 10:04

【ワシントン=芦塚智子】クリントン米国務長官は23日、リビアの米領事館襲撃事件に関する上院外交委員会の公聴会で証言し、同国や人質事件が起きたアルジェリアなど北アフリカでのテロ対策が国家安全保障上の最優先課題の一つだと表明した。イスラム過激派による活動がグローバル化していると警告し、地域の安定と民主化促進の重要性を強調した。

長官はリビアの事件以降、国際テロ組織アルカイダ系「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」など北アフリカ地域のテロ組織への圧力を強化してきたと指摘。アルジェリアの隣国マリの不安定化が人質事件のようなテロを助長しているという認識を示した。リビアの内戦で流出した武器がアルジェリアやマリの過激派に渡っていることは「間違いない」とも述べた。

リビアの米領事館襲撃事件については、警備体制の不備など責任は自分にあると改めて言明。3月末までに独立調査委員会の勧告に基づく改善点の85%を達成できる見込みだと説明した。

ただ、事前に現地の大使館員が国務省に出した警備体制強化の要望をクリントン氏が拒否したと野党が批判している点には反論。「そのような要望があったことを知らなかった。私が拒んだという事実はない」と力説した。



 
 
>TOP

ベンガジに「差し迫った脅威」、英独などが退避勧告

cnn.co.jp

2013.01.25 Fri posted at 10:12 JST

リビア・トリポリ(CNN) ガス施設で人質事件が起きたアルジェリアの隣国リビアのベンガジで、欧米人に対する脅威が迫っているなどとして、英国やドイツが24日、自国民に退避するよう呼びかけた。一方、リビア政府はそのような脅威はないと否定している。

英国は、「ベンガジの外国人に対する具体的かつ差し迫った脅威がある」として、ベンガジに残っている英国人に対し、直ちに退避するよう勧告した。

オランダはベンガジへの渡航や滞在を控えるよう呼びかけ、ドイツもベンガジおよび周辺地域から離れるよう勧告。マルタ航空はベンガジとマルタを結ぶ24日の便を欠航とした。

米国務省は同日、「米国人に対して具体的かつ差し迫った脅威があることを示す具体的な情報はない。しかしベンガジの外国人を狙った暴力や誘拐が起きる可能性は大きい」として警戒を呼びかけ、ベンガジへの渡航は引き続き自粛するよう勧告。「リビアの治安状況が不安定なことから、米国民に対し、適切な警戒態勢を取るよう強く勧告する」とした。

リビアはベンガジと周辺の油田地帯の警戒態勢を強化する一方、国営通信は同日、「ベンガジに住む外国人の安全が脅かされているという情報を内務省が強く否定した」と報道、ベンガジの治安状況は安定していると強調した。

同国の有力議員は「テロリズムには宗教も国もない」「テロリズムは世界のあらゆる場所を攻撃する可能性があり、英国のような国も無縁ではない。しかし実際には存在しない事柄をほのめかすような発表を行うことは正当化できない」と反発している。

一方、油田地帯の警備を担う組織の司令官は、「アルジェリアとニジェール、マリの状況を受け、この地で起こり得る緊急事態に対する万全の備えが必要だ」との認識を示した。同組織などは政府寄りの民兵組織にも、油田地帯警備への協力を求めた。

同国のゼイダン首相によると、移民の流入を食い止めるため、同国とスーダン、チャド、ニジェール、アルジェリアとの国境は12月に封鎖した。だが、抜け道も多いという。当局者によれば、ベンガジでは警戒態勢を強化し、夜間外出禁止令を出すことも検討している。

国際ニュース安全研究所(INSI)は、信頼できる筋から、「テロ組織がリビアの原油地帯で犯行を計画している可能性がある」との情報が寄せられたことを明らかにした。アルジェリアと同様に、人質を取る犯行が計画されているという。

リビアの油田地帯の大部分はベンガジ東部に位置しているが、イスラム勢力は2月中旬までにこの地域を中央政府から分離独立させるよう要求しているという。ただし、今回のテロ計画の情報が、この問題と関係しているかどうかは不明だとINSIは述べている。



 
 
>TOP

EU、リビア国境警備支援で合意

nikkei.com

2013/2/1 0:46

【ブリュッセル=御調昌邦】欧州連合(EU)は31日の外相理事会で、リビアの国境警備の強化を支援することで合意した。カダフィ政権崩壊後、同国の武器がサハラ砂漠周辺に流出し、一部がテロリストに渡ったとされており、同国の国境警備の強化を通じて、武器の拡散や不法な人や物の移動を防ぐ狙いがある。EUは国境警備の専門家を同国に派遣し、同国当局の能力強化や警備の戦略立案を支援していく方針だ。

外相理事会では、フランスが軍事介入したマリ情勢についても協議し、同国の介入を全面支持することなどを改めて表明した。



 
 
>TOP

密造酒で死者50人超、300人以上に中毒症状 リビア

cnn.co.jp

2013.03.13 Wed posted at 10:41 JST

(CNN) リビアの首都トリポリで、密造酒が原因とみられる中毒患者が相次ぎ、同国保健省によると12日までに少なくとも51人が死亡した。治安当局は同日、この問題について調査を開始したと発表した。

リビア通信によると、保健省はトリポリ市内の病院で38人、治療を受けるため隣国チュニジアに向かった13人の死亡を確認した。さらに378人に中毒症状が出ているという。

イスラム教国のリビアではアルコールの販売や消費が禁止されている。しかし密輸されたアルコール飲料や地元産の密造酒が出回っており、当局は密造酒が中毒の原因になったとみている。

トリポリの医療関係者はCNNに対し、患者にはメタノール中毒の症状が出ていると語った。メタノールを過剰摂取すると呼吸困難、失明、昏睡、発作などの症状が出て、死に至ることもある。トリポリ市内の病院には7日以降、こうした症状の患者が詰めかけるようになった。

国営通信は11日、医師の話として、患者は16〜55歳で、失明したり、透析を受けたり、人工呼吸器を装着された患者もいると伝えていた。

国家治安当局は12日、調査委員会の設置を発表し、警察などが刑事事件として捜査に乗り出したことを明らかにした。既に治安部隊が政府の命令を待って、容疑者とされる密造業者の拠点を家宅捜索する態勢を整えているという。



 
 
>TOP

カダフィ氏妻子、オマーンに亡命

nikkei.com

2013/3/26 10:49

ロイター通信によると、アラビア半島のオマーンの政府当局者は25日、リビアの最高指導者だった故カダフィ大佐のサフィヤ夫人、長男ムハンマド氏、五男ハンニバル氏、長女アイシャ氏の亡命を受け入れたことを明らかにした。

サフィヤ夫人らは2011年8月のカダフィ政権崩壊に伴いリビアの隣国アルジェリアに逃亡していた。オマーン当局者によると、一行は昨年10月に同国に入国し、政治活動をしない条件で亡命が認められた。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

asahi.com 2013年04月10日20時07分

リビアの武器、シリアやマリに流出か 国連安保理報告書

【ニューヨーク=春日芳晃】カダフィ政権が崩壊したリビアから武器や弾薬が不正流出し、シリアの反体制派やマリの武装勢力に使われた可能性が高いことがわかった。国連安保理の対リビア制裁決議の履行状況を監視する専門家パネル(委員団)が、報告書で明らかにした。日本人10人が死亡したアルジェリア人質事件でも、リビアからの武器が使われたとみられる。

安保理は2011年2、3月に採択した二つの制裁決議で、リビアとの武器の取引を禁止。その後カダフィ政権が崩壊したあとは、安保理の下部組織のリビア制裁委員会の許可が必要になった。今回の報告書は禁輸措置が守られず、リビアからの武器が地域不安定化に拍車をかけていることを裏付けるものだ。

9日に公開された報告書はA4判94ページ。カダフィ政権崩壊後、軍の武器庫は十分防護されていないうえ、広大な国境線をすべて管理するのは困難なため、「リビアからの武器流出が驚くべき速さで続いている」と強調。流出先は北アフリカ周辺国だけでなく、シリアやマリ、パレスチナ自治区ガザまで広がっていると警告した。

シリアについては、多くのリビア人兵士が反体制派に加わっており、武器や弾薬をリビアからトルコやレバノンを経由してシリア国内の反体制派に届けるネットワークがあると指摘した。

シリアの隣国のレバノン当局は昨年4月、同国港湾都市トリポリで貨物船を検査した際、リビアで積んだ武器や弾薬を見つけて押収した。報告書では同ケースを制裁決議違反と明記。武器は携帯式地対空ミサイルや対戦車誘導ミサイルなどで、シリアに届ける途中だったという。

イスラム武装組織のモフタル・ベルモフタル最高幹部らがアルジェリア人質事件で使った武器も、同幹部がリビアで11年に入手したとみられるという。

一方、カタールとアラブ首長国連邦(UAE)は、カダフィ政権下のリビア反体制派に武器や弾薬を密輸していたと指摘した。パネルの調査に対し、カタールは否定し、UAEは回答しなかったという。また、カナダ企業が反体制派に監視用無人機を提供したことも判明し、カナダ当局が捜査しているという。



 
 
>TOP

リビアのフランス大使館前で爆発、警備要員2人と少女が負傷

cnn.co.jp

2013.04.23 Tue posted at 17:03 JST

トリポリ(CNN) リビアの首都トリポリのフランス大使館前で23日早朝、自動車爆弾が爆発し、当局者らによるとフランス人警備担当者2人と近くの家にいた少女(13)が負傷した。

現場周辺は高級住宅街。強力な爆発で大使館正面の壁が吹き飛ばされ、近隣の建物の窓ガラスが割れた。

リビアのバラアシ副首相は、負傷した少女が治療のため、隣国チュニジアへ運ばれると述べた。同副首相によると、仏大使は今後もトリポリにとどまる意向を示している。

仏外務省は犯行を「凶悪な行為」と非難し、リビア当局と仏政府が協力して犯人特定に全力を挙げるとする声明を出した。

同国では昨年9月、ベンガジの米領事館が襲撃を受け、当時の駐リビア大使ら米国人4人が死亡した。



 
 
>TOP

リビア:仏大使館前で爆発 仏警備員2人負傷

毎日新聞 2013年04月23日 21時11分

【カイロ秋山信一、パリ宮川裕章】リビアの首都トリポリにあるフランス大使館前の路上で23日朝、自動車が爆発し、フランス人の警備要員2人が負傷した。犯行声明は出ていない。リビア当局はテロ攻撃とみて、捜査を始めた。オランド仏大統領は「受け入れがたいテロ行為に対し強く抗議し、リビア政府による事件解明を待つ」との声明を発表。ファビウス外相がリビアに向かった。

フランスは1月、マリでイスラム武装勢力の掃討に乗り出しており、国際テロ組織アルカイダ系の武装組織などが報復を宣言していた。現場はトリポリの中心部で、周辺には各国の大使館が集中している。数百メートル離れた日本大使館でも爆音が聞こえたという。

リビアでは2011年8月のカダフィ前政権崩壊後、武装した部族勢力や民兵組織による衝突やテロ攻撃が頻発。昨年9月には東部ベンガジにある米領事館が襲撃され、駐リビア大使ら4人が殺害された。



 
 
>TOP

asahi.com 2013年4月24日1時26分

リビアの仏大使館で爆弾テロ マリへの軍事介入の報復か

【カイロ=石合力】リビアからの報道によると、首都トリポリのフランス大使館前で23日朝、計2回の爆発があり、フランス人職員2人が負傷した。自動車を使った爆弾テロとみられる。

ロイター通信は、米当局者の話として、北アフリカを拠点に活動するテロ組織イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)の関連武装組織による犯行との見方を伝えた。犯行声明は出ていないが、フランスによるマリへの軍事介入に対する報復の可能性がある。事件を受け、フランスのファビウス外相が同日、現地入りした。

AQIMの分派組織は、1月にアルジェリアのガス施設で邦人を含む人質殺害事件を起こしている。

リビアでは2011年のカダフィ政権崩壊後、武器が出回って治安が悪化。東部ベンガジでは昨年9月、米総領事館が武装勢力に襲撃され、米大使を含む米国人4人が殺害された。



 
 
>TOP

リビアの仏大使館で爆弾テロ、警備員2人負傷

【カイロ=溝田拓士】リビアの首都トリポリのフランス大使館付近で23日、爆弾テロがあり、AFP通信によると、警備員2人が負傷した。

同国で欧米の在外公館を標的にした攻撃は、東部ベンガジで米領事館が襲撃された昨年9月以来。

爆発は午前7時頃に発生。大使館脇の路上で駐車中の車が爆発し、大使館の一部が壊れた。負傷者の1人は重傷という。オランド仏大統領は声明で、「テロと戦う国際社会の全ての国に対する攻撃だ」と非難した。

同日朝(日本時間夕)時点で、犯行声明は出ていない。米大使ら4人が死亡したベンガジの事件では、国際テロ組織「イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ組織(AQIM)」の関与が指摘された。仏軍は1月から、西アフリカ・マリでイスラム過激派武装勢力へのテロ掃討作戦を行っており、マリ周辺ではイスラム過激派によるフランス人誘拐事件も相次いでいる。

(2013年4月24日00時06分 読売新聞)



 
 
>TOP

武装集団が司法省占拠、首都で武力デモ激化 リビア

cnn.co.jp

2013.05.01 Wed posted at 09:56 JST

リビア・トリポリ(CNN) リビアの首都トリポリで30日、武装集団が司法省の建物を占拠し、職員などを退去させた。司法相が明らかにした。

武装集団は戦闘服を着た20〜30人の男で構成され、トラックに対空砲を積んで司法省を占拠した。司法相は説得を試みた後に退去したという。

同集団は国民議会に対し、カダフィ政権時代の当局者が政府の要職に就くことを禁じる法案を通過させるよう要求している。同法案をめぐっては、もし成立すれば現政権の高官も辞職を迫られることから、議会で数カ月にわたって論議が続いていた。

一方、人権団体などは、武装集団が依然としてリビアの未来を脅かし続けているとして、当局に対し、こうした集団の取り締まりを強化するよう求めている。

トリポリではここ数カ月で武装集団による抗議活動が激化しており、デモ隊が政府の建物を包囲したり、議会になだれ込んで審議を中断させるなどの事態に発展していた。

3月には武装集団が国民議会を数時間にわたって包囲し、法案の通過を迫った。議長の乗った車も銃撃されたが、議長は無事だった。

リビアではカダフィ政権の崩壊から1年半が過ぎた今も治安が安定せず、大量の武器が流通し、政府が武装集団の取り締まりに苦慮する状況が続いている。



 
 
>TOP

リビア:反カダフィ派の武装勢力、政府を「脅迫」

毎日新聞 2013年05月11日 10時00分(最終更新 05月11日 15時11分)

【カイロ秋山信一】リビアの首都トリポリで4月下旬以降、反カダフィ派の武装勢力が政府庁舎を包囲し、一部の行政機能が停止している。武装勢力は、現在も政府に残っているカダフィ前政権の高官経験者の追放と内閣の交代を要求。「アラブの春」による民主化に逆行し、武装勢力の脅迫に国政が振り回される異常事態となっている。

ロイター通信などによると、武装勢力は4月28日、20台以上のピックアップトラックに分乗し、「カダフィ前政権の当局者が今も残っている」として外務省や内務省を襲撃した。外務省は包囲され、業務を停止。さらに30日以降は法務省も数十人の男に包囲され、機能停止に陥った。重武装した武装勢力を武力で排除しようとすれば、首都中枢の混乱は避けられず、政府は対応に苦慮している。

武装勢力は議会に対して、現在の政府に残っている前政権高官の追放法案を可決するよう要求。ゼイダン首相やマガリエフ議長も追放対象になる可能性があり、審議は長引いていたが、議会は5日、圧力に屈する形で法案を可決。議会内の委員会で、追放対象者の基準を決めることになった。だが武装勢力は、さらに内閣の交代などを要求し、包囲を続けている。

バルガシ国防相は7日、「武力によって左右される政治など受け入れられない」として辞意を表明。ゼイダン首相の慰留に応じて辞意を撤回したが、混乱収拾の見通しは立っていない。

リビアでは内戦後、政府による武器の回収が進まず、武装した部族勢力や民兵組織が治安への脅威となっている。昨年9月には東部ベンガジの米領事館が武装集団に襲撃され、当時の駐リビア米大使が殺害された。さらに今年4月にもトリポリのフランス大使館前で自動車爆弾が爆発するなど、治安が不安定な状態が続いている。

【ことば】リビアの混乱

中東の民主化要求運動「アラブの春」の影響で、2011年8月、40年以上にわたり独裁を続けたカダフィ政権が崩壊、10月にカダフィ大佐が殺害された。その後、武装した部族勢力や民兵組織による衝突やテロ攻撃が頻発。カダフィ政権や反カダフィ派の武器が国外に流出し、内戦が続くシリアにも武器流入が続いているとみられる。



 
 
>TOP

asahi.com 2013年5月14日11時36分

リビア東部で乗用車爆発、13人死亡 爆弾テロか

【カイロ=神田大介】リビア東部ベンガジの病院付近で13日、爆発があった。AFP通信によると、警察当局者は13人が死亡、41人がけがをしたと地元テレビに語った。15人が死亡したとの情報もある。爆発物を積んだ乗用車が使われており、テロの可能性がある。

ベンガジでは10日と12日にも計4カ所の警察署で爆発事件があった。いずれもけが人はなかったが、同通信は、一連の事件にイスラム過激派が関与しているとのリビア当局の見方を伝えた。



 
 
>TOP

リビア・ベンガジで爆発 民間人など多数死傷

cnn.co.jp

2013.05.14 Tue posted at 09:30 JST

(CNN) リビア治安当局者らによると、東部ベンガジ市内の病院付近で13日、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、民間人など多数の死傷者が出た。

治安当局の報道官は国営テレビに対して、この爆発により子どもや女性を含む少なくとも13人が死亡、40人以上が負傷したと述べた。遺体の損傷が激しく、現場は「恐ろしい光景だ」と語った。付近の車8台が破壊され、建物も損壊したという。

一方、病院責任者は死者3人、負傷者15人と発表した。リビアの国営通信は地元保健当局者の話として、死者4人のうち1人が13歳の少年、残る3人は身元が特定できないと伝えた。

リビア国民議会は犯行を非難する声明を出し、議員らが葬儀に参列できるよう14日の審議を中止した。ゼイダン首相は、こうした攻撃が最近続発していることを認め、治安部隊は有効な対策を講じることができていないと述べた。

ベンガジではこれまで、治安部隊や欧米外交官、国際機関などを標的としたテロが発生していた。昨年9月11日には米領事館が襲撃を受け、駐リビア大使ら米国人4人が死亡した。この2週間、複数の警察署で爆発が相次いだが、死傷者は出ていなかった。



 
 
>TOP

リビア、新議長に少数派を選出

nikkei.com

リビア外相「原油生産、内戦前水準に」 治安改善へ国軍再建

2013/6/1 23:41

横浜市で開いている第5回アフリカ開発会議(TICAD)に参加中のリビアのアブドルアジズ外務国際協力相は1日、日本経済新聞とのインタビューで原油生産が日量160万バレルとカダフィ政権の崩壊につながった内戦前の水準に「ほぼ回復した」と述べた。治安問題ではテロ封じ込めで米欧との協力を急ぐと強調。「日本からは資源・医療などの分野で支援や投資を望む」と表明した。

リビアでは2011年の民主化運動「アラブの春」が波及した内戦で原油生産がゼロに低下。昨夏に一時150万バレル台に達したが、今年4月までは130万〜140万バレルと一進一退の状況だった。外務国際協力相は「160万バレルになり内戦前の水準をほぼ回復した」と明言。14年には200万バレルへの拡大を目指す意向を示した。

ただ欧米メディアは英、イタリア系の生産拠点でスタッフの国外退避や施設閉鎖が起きたと報道。政情不安や従業員の待遇問題が生産拡大の足かせになるとの見方もある。

外務国際協力相は治安の改善へ向け、遅れている国軍などの再建を加速させると説明。「内戦で旧政権軍と戦った武装勢力を治安維持部隊に編入し、年末までに新たな軍・警察組織の枠組みをつくる」計画を示した。

「欧米とも連携している」と強調。近隣のアルジェリアなどの武器密輸を封じ込める国境管理のノウハウを得るため、欧州連合(EU)から専門家を受け入れつつあると指摘。昨年9月に東部ベンガジで起きた米総領事館襲撃事件に関する調査や治安改善策で米国と「緊密に協力し合っている」と語った。

日本との関係では「優れた探鉱・生産技術を持つ石油会社による投資や付加価値のある産業育成に役立つ支援を期待する」と発言。浄水、太陽光発電施設などでの事業参入を促す一方、トヨタ自動車、住友商事が現地で行う自動車修理技術育成の支援を「若い世代の雇用拡大に役立つ」と評価。医療分野の人材・機器メーカー育成でも日本の官民の支援を求めた。

(編集委員 中西俊裕)



 
 
>TOP

カダフィ派の公職追放法巡りリビア混乱 民主化遅れも

nikkei.com

2013/6/3 20:30

【カイロ=共同】リビアで、カダフィ政権下の要職経験者が公職に就くことを禁じる法律が5日に施行されるのを前に、同政権で大使を経験したマガリエフ制憲議会議長が辞任した。法の運用次第では多数の公務員が失職に追い込まれる恐れもあり、混乱拡大の懸念もある。民主化プロセスは進まず、8月ごろと見込まれた正式政府発足の見通しは立っていない。

「自らの主張を押し通すために武器を使うことは、国家再生と民主化の努力を台無しにする」。5月28日に辞任を表明した事実上の国家元首マガリエフ議長はこう述べ、悔しさをにじませた。

同法成立を求める複数の反カダフィ派武装勢力が外務省や内務省などを包囲し、圧力に押し切られる形で議会は5月5日、法案を可決した。

同法をめぐっては、40年以上独裁を続けた「カダフィ色」を体制から一掃できるとの評価がある一方、閣僚や制憲議会議員にも公職追放の対象者が多数含まれ、かえって混乱を招くとの指摘も。

マガリエフ氏はカダフィ政権を離反し、約30年にわたり反体制活動に関わったが、1980年までカダフィ政権下で駐インド大使を務め、追放対象だ。

さらに法の解釈によっては、現在の移行政府の中堅職員にまで対象が広がる可能性もあり、大量の失職者を出せば行政の停滞は避けられない。

混乱の影響で、大幅な遅れが生じているのが新憲法制定を柱とする民主化プロセス。制憲議会が選出するはずだった憲法起草委員会のメンバーは、今年に入って国民の直接選挙で選ばれることになった。だが制憲議会は具体的な選挙方法を決められないままだ。

外交筋は「次から次に騒動が起き、民主化が進まない。今年中の政府発足はすでに絶望的だ」と指摘した。



 
 
>TOP

デモ隊と民兵組織が衝突、28人死亡 リビア・ベンガジ

cnn.co.jp

2013.06.09 Sun posted at 11:30 JST

(CNN) リビア東部ベンガジで8日、デモ隊とベンガジで活動する政府系民兵組織「リビアの盾旅団」が衝突し、少なくとも28人が死亡、55人が負傷した。リビア国営LANA通信が伝えた。

LANA通信によると、デモ隊が、リビアの盾旅団がベンガジで行っている治安活動の責任を軍に委譲するよう求め、同組織の本部を攻撃したのをきっかけに戦闘が始まったという。

これを受け、ベンガジの地方評議会とリビア内務省はそれぞれ、自制と戦闘の即時終結を求める声明を出した。

リビアではカダフィ政権崩壊から約2年が経過し、新政府は軍を強化するため、多くの民兵組織と契約を結んできた。しかし、主に元反政府武装集団で構成される民兵組織に対する国民の怒りが高まっている。

特に今年4月、反カダフィ派の武装勢力が首都トリポリで政府に対し、カダフィ政権の要職経験者が公職に就くことを禁止する法律を可決するよう強制するため政府庁舎を包囲したことで、国民の怒りは一層高まった。

リビア政府もこの問題を認め、民兵組織の武装解除や取り締まりを行っている。

ベンガジでは昨年も、駐リビア米国大使らが死亡した米領事館襲撃に市民が怒り、襲撃への関与が疑われた過激派組織の拠点を襲撃する事件が起きている。



 
 
>TOP

リビアで民兵組織とデモ隊衝突、31人死亡

【カイロ=久保健一】AFP通信によると、リビア東部ベンガジで8日、民兵組織「リビアの盾」のメンバーと、武装したデモ隊との間で衝突が起き、双方に計31人の死者が出た。

反民兵組織を掲げるデモ隊が「リビアの盾」本部前で抗議行動を行っていたところ、銃撃戦となった。リビアでは、2011年8月にカダフィ政権が崩壊した後も、内戦に加わった民兵組織の武装解除が遅れ、治安上の不安定要因となっている。「リビアの盾」は政府治安部隊の傘下に入ったと主張し、武装解除を拒んでいた。

同通信は、リビア国軍のマングーシュ参謀長が9日、事件の責任を取って辞任したと伝えた。

(2013年6月10日19時39分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア、新議長に少数派を選出

nikkei.com

2013/6/26 10:19

【カイロ=共同】リビアからの報道によると、同国の制憲議会は25日、事実上の国家元首である制憲議会議長に少数派ベルベル人で独立系のヌーリ・ブーサハメン議員を選出した。フランス公共ラジオによると、リビアでベルベル人が政府首脳になるのは初めてとみられる。

議長は議員による投票で選ばれ、イスラム、リベラルの二大勢力は独自候補を出さなかった。前任のマガリエフ議長は5月、カダフィ政権下の要職経験者が公職に就くことを禁止する法律が施行されるのを前に辞任を表明していた。

ブーサハメン新議長は、憲法起草委員会の選挙やそれに続く新憲法制定で指導力を発揮することが期待されている。



 
 
>TOP

リビア、カダフィ氏の旧拠点公園に

nikkei.com

2013/7/17 10:20

リビアのイマーム観光相は16日、同国の元最高指導者カダフィ大佐が政権中枢機能を置き、現在はがれきとなっている首都トリポリのバーブ・アジジヤ地区を公園にする計画を発表した。ロイター通信などが伝えた。

約6平方キロの同地区には、カダフィ氏や高官の邸宅、治安機関、地下要塞などが置かれていた。2011年の政権崩壊後、反カダフィ派民兵や市民が破壊。大量のごみや廃棄物が持ち込まれた一方、空き家に住み着いた人もいる。

観光相によると、ことし夏に住人を移転させ、がれきの除去を開始。緑化工事を進め「家族連れの憩いの場所」とする方針だ。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

刑務所で暴動、1000人以上が脱走 リビア東部

nikkei.com

2013/7/28 9:33

【カイロ=共同】リビアからの報道によると、同国東部ベンガジの刑務所で27日、暴動が起き、収容者千人以上が脱走した。外国人や旧カダフィ政権に関連する罪に問われた収容者も脱走したという。当局は国境地帯の警備を強化した。

収容者の数人が脱走を試みた際に警備隊が発砲し、暴動に発展。同時に周辺の住民が刑務所を襲撃した。住民は自宅近くに刑務所があることに不満を持っていたという。

関連は不明だが、ベンガジでは同日、イスラム組織ムスリム同胞団の事務所などにデモ隊が詰めかけ、著名政治活動家メスマリィ氏が26日に殺害された事件に同胞団が関わったと抗議した。

メスマリィ氏は反イスラム勢力の活動家で、同胞団を批判していたという。



 
 
>TOP

刑務所を住民が襲撃、1200人脱獄 リビア

cnn.co.jp

2013.07.29 Mon posted at 11:46 JST

(CNN) リビア東部ベンガジで、住民が刑務所を襲撃して約1200人を脱獄させる事件があり、当局が逃げた収容者の行方を追っている。

現地のテレビ局が市当局者の話として27日に伝えたところでは、集団脱獄は26日早朝に発生した。27日までに18人が拘束されたほか、数人が出頭してきたという。

同国暫定政府のゼイダン首相によると、地元に刑務所があることに不満を持った近隣の住民が刑務所を襲撃した。現場に駆け付けた治安要員に対して「市民に武器を向けてはいけない」という指示が出されたため、刑務所の入り口を突破されたという。

ゼイダン首相は同国東部のエジプトとの国境封鎖を命じ、物資を除く人員の往来を禁止した。各国境検問所にも脱獄した収容者の手配書が配布されている。

市当局によると、ベンガジの治安当局は人員や装備の不足に見舞われているという。



 
 
>TOP

リビア副首相が辞任 同胞団系政党に所属、内閣に抗議

nikkei.com

2013/8/5 10:50

【カイロ=共同】リビアからの報道によると、同国移行政府のバラアシ副首相は3日、ゼイダン内閣が機能不全に陥っていると抗議し、辞任した。同国ではテロやデモが相次ぎ、治安悪化に歯止めがきかない状況が続いている。

バラアシ氏は、イスラム組織ムスリム同胞団系の政党に所属。リビアでは東部ベンガジで7月末、同胞団を批判していた著名な活動家が暗殺された事件をきっかけに、同胞団に反対するデモが起きるなど混乱が広がっている。

バラアシ氏は「内閣は国民の信頼を得ることに失敗した」と指摘。ゼイダン首相は内閣改造を示唆しているが、事態打開の見通しは立っていない。



 
 
>TOP

米当局、ベンガジ領事館襲撃でリビア民兵指導者を起訴

cnn.co.jp

2013.08.07 Wed posted at 09:56 JST

ワシントン(CNN) 昨年9月にリビア東部ベンガジの米領事館が襲撃を受け米大使ら4人が死亡した事件で、米当局が同国の民兵組織指導者らを起訴したことが分かった。捜査状況の説明を受けた情報筋が明らかにした。

同事件の捜査は現在も進行中で、これが初の起訴となる。起訴されたのはアハメド・アブ・カッタラ被告など。起訴状は非公開で罪状についての情報は得られず、公開の時期や被告逮捕の見通しは不明だ。

カッタラ被告は最近のCNNとのインタビューで、当時現場の領事館にいたことを認める一方、事件への関与は全面的に否定。リビア当局や米連邦捜査局(FBI)の事情聴取も受けていないと述べていた。

事件をめぐっては、領事館の警備態勢の甘さや米政府による対応の遅れ、事後分析結果の隠ぺい疑惑などに批判が集中。ホルダー司法長官は議会で迅速な捜査を約束したが、野党共和党議員らはその後も進展が遅いと不満を示していた。



 
 
>TOP

ベンガジで爆発、外務省建物が大破 米領事館襲撃からちょうど1年

AFP BB News

2013年09月11日 17:30 発信地:ベンガジ/リビア

【9月11日 AFP】リビアのベンガジ(Benghazi)にある外務省付近で11日、爆弾が爆発し、同省建物が大きく損傷した。複数の目撃者が伝えた。ベンガジではちょうど1年前、武装勢力による米領事館への大規模な襲撃が発生し、駐在大使を含む米国人4人が犠牲となっている。

爆発の詳細については明らかになっておらず死傷者についても分かっていないが、目撃者情報によると、爆発は車両爆弾によるものとみられている。

現場に駆け付けたAFPカメラマンが伝えたところによると、爆発で外務省の建物が大きく損傷したほか、地域の中央銀行本部建物も損傷したという。

2011年のムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)政権崩壊の中心地となったベンガジではここ最近、治安要員や司法関係者を狙った襲撃が頻発しており、その多くは旧カダフィ政権の関係者だという。他方、外交官や欧米の施設も標的となっている

12年の米国領事館への襲撃も含め、同国での暴力行為は、この地域と関係の深いイスラム過激派による犯行とみられている。(c)AFP



 
 
>TOP

リビア:ロシア大使館に発砲、武装勢力5人が死傷

毎日新聞 2013年10月03日 10時15分

リビアの首都トリポリで2日、武装集団がロシア大使館に向けて発砲し、侵入を図った。警備員らが応戦し、AP通信によると、武装集団のメンバー1人が死亡、4人が負傷した。リビアでは1日、ロシア人の女がリビア人のパイロットを殺害する事件があり、市民らが大使館に抗議していた。今回の襲撃も、事件に関連している可能性がある。【カイロ】



 
 
>TOP

asahi.com 2013年10月3日19時21分

リビアで武装集団がロシア大使館襲撃 集団側1人死亡

【カイロ=山尾有紀恵】リビアの首都トリポリで2日夜、武装集団がロシア大使館を襲撃し、AP通信が伝えたリビア政府筋の情報によると集団側の1人が死亡、4人が負傷した。大使館員は無事だった。

集団は建物によじ登り、バルコニー付近に掲げられていたロシア国旗を撤去したが、建物内には侵入しなかったという。リビア通信が報じた内務省筋の話によると、十数人の集団が車2台で乗り付け、大使館の公用車に火をつけて建物に銃を放ったという。地元メディアによると1日、ロシア人女性がリビア軍関係者を殺害する事件があり、反発する人たちが大使館周辺で抗議デモを開いていた。リビア当局が関連を調べている。

リビアでは昨年9月に東部ベンガジの米国領事館が襲撃され、米大使ら4人が死亡。今年4月にもトリポリのフランス大使館前で爆発があり、職員2人が負傷した。



 
 
>TOP

米軍、リビアとソマリアで対テロ作戦 アルカイダ幹部を拘束

cnn.co.jp

2013.10.06 Sun posted at 10:14 JST

ワシントン(CNN) 米軍特殊部隊がリビアとソマリアでそれぞれ対テロ作戦を実行し、リビアでは国際テロ組織アルカイダの幹部を拘束したことが6日までに分かった。2つの作戦の間に関連があるかどうかは明らかでない。

米当局者によると、リビアの首都トリポリでの作戦は同国政府の了解の下で実行し、1998年にタンザニアとケニアで起きた米大使館爆破事件の主犯格として米当局が手配していたアブ・アナス・リビ容疑者を拘束した。

また、米海軍特殊部隊シールズは4日から5日にかけ、ソマリア南部で国際テロ組織アルカイダ系イスラム武装勢力「シャバブ」指導者の掃討作戦に参加した。米政府高官が5日夜、明らかにした。

同高官によると、米部隊は指導者とみられる人物が死亡したかどうかを確認する前に攻撃を受けたため、慎重を期して撤退した。隊員に死者は出ていないとみられる。

米政府はシャバブをテロ組織に指定している。同組織は先月、隣国ケニアの首都ナイロビで起きたショッピングモール襲撃事件で犯行声明を出し、ケニア軍がシャバブ掃討作戦に参加したことに対する報復だと主張した。

シャバブはイスラム国家樹立を掲げ、一時はソマリアの広い範囲を制圧したものの、2011年に首都モガデシュから撤退。近年は中南部を拠点に国外でのテロ攻撃などを繰り返してきたが、南方からケニア軍、モガデシュ側からアフリカ連合(AU)軍の攻撃を受け、劣勢に立たされている。



 
 
>TOP

米、アルカイダ幹部を拘束 リビア・ソマリア同時作戦

nikkei.com

2013/10/6 10:55

【ワシントン=共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、米軍などが5日、1998年の在ケニア、在タンザニアの両米大使館爆破事件に関与した国際テロ組織アルカイダ幹部をリビアで拘束したと報じた。

また、米海軍特殊部隊は同日、先月のケニア・ナイロビのショッピングモール襲撃事件にからみ、ソマリア南部にあるイスラム過激派組織アルシャバーブの拠点を攻撃した。

リビアで拘束されたのは、爆破事件で身柄がないまま米国で起訴されていたアナス・アルリビー被告。米軍と米中央情報局(CIA)、米連邦捜査局(FBI)が、首都トリポリ近くでの共同作戦で身柄を確保した。米当局者はリビア政府も作戦に参加したとしている。

ソマリアでの作戦は、首都モガディシオの南にある港町近くに特殊部隊が上陸。激しい銃撃戦で指導者が殺害されたとみられるが、死亡を確認する前に特殊部隊は撤退を強いられた。

米国は2009年にもソマリアで対テロ作戦を実施し、アルカイダ幹部を殺害している。



 
 
>TOP

米、アルカイダ幹部を拘束 リビア・ソマリア同時作戦

nikkei.com

2013/10/6 19:24

【ワシントン=共同】米国防総省は5日、米国の対テロ作戦の結果、1998年の在ケニア、在タンザニアの両米大使館爆破事件に関与した国際テロ組織アルカイダ幹部、アナス・リビー被告(49)=身柄がないまま米国で起訴=を、米軍がリビアで拘束したとの声明を発表した。現在「合法的にリビア国外で拘束している」としている。

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、米海軍特殊部隊SEALS(シールズ)は5日、先月のケニア・ナイロビのショッピングモール襲撃事件にからみ、ソマリアでもイスラム過激派組織アルシャバーブの拠点を攻撃。国防総省もこの事実を認めた。リビア、ソマリア両国で、対テロ同時作戦を展開した形。

リビアでは米軍と米中央情報局(CIA)、米連邦捜査局(FBI)が、首都トリポリ近くでの共同作戦でリビー被告の身柄を確保。米高官はリビア政府もこの作戦に関与したとしている。

米当局は、2000年に起訴した同被告に500万ドル(約4億9千万円)の懸賞金を掛けて追跡を続けてきた。拘束は、11年のアルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害などに続く米国の対テロ作戦の成果とみられる。

ソマリアでは、シールズがインド洋から首都モガディシオの南にある港町近くに上陸。南部にあるアルシャバーブの拠点を攻撃し、同組織の指導者が死亡したとみられるが、激しい銃撃戦となり死亡確認の前に特殊部隊は撤退を迫られた。ソマリア政府当局者は、米国から作戦について事前通告があったとしている。

米当局者は両作戦が同時になったのは「偶然」と述べ、相互の関連性は否定。しかしニューヨーク・タイムズ紙はどちらかの作戦を先行させることで、他方の作戦対象が逃亡する懸念があったため同時作戦を行ったとの見方を示した。



 
 
>TOP

米、アルカイダ幹部拘束 リビア・ソマリアで同時作戦

nikkei.com

2013/10/6 23:15

【ワシントン=吉野直也】米国防総省は5日、対テロ軍事作戦により、1998年の在ケニア、在タンザニアの両米大使館爆破事件に関与した国際テロ組織アルカイダ幹部、アナス・リビー被告(49)=身柄がないまま米国で起訴=をリビアで拘束したとの声明を発表した。2011年のアルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害に続く、対テロ作戦の成果になる可能性がある。

同爆破事件では数百人が死亡。米連邦捜査局(FBI)はリビー被告を最重要テロリストとして国際手配していた。2000年には同被告に500万ドル(約4億9千万円)の懸賞金を懸け、追跡を続けてきた。

国防総省によると、リビー被告は現在、合法的にリビア国外で拘束しているという。オバマ大統領は軍事作戦の報告を逐次受け、同被告の拘束を承認した。

米メディアによると、米軍は5日、ソマリアとリビアで同時に軍事作戦を展開した。ソマリアでは、米海軍特殊部隊SEALS(シールズ)が今年9月のケニア・ナイロビのショッピングモール襲撃事件で犯行声明を出したイスラム過激派アルシャバーブの拠点を攻撃した。同事件では民間人ら67人が死亡しており、対テロ作戦が必要と判断したとみられる。

特殊部隊はソマリア南部からアルシャバーブの拠点に接近し、急襲した。激しい銃撃戦の末、アルシャバーブの幹部を殺害したもようだが、死亡を確認する前に撤退を余儀なくされた。作戦は事前にソマリア政府にも通告した。

一方、リビアでは米軍と米中央情報局(CIA)、FBIが首都トリポリ付近で共同作戦を展開した。拘束されたリビー被告は最終的にはニューヨークに移送される見通しだ。

米当局者はリビアとソマリアの同時軍事作戦について「偶然だ」と説明している。しかし米メディアではどちらかの作戦を先行させた場合、もう一つの作戦が事前に予測され、失敗に終わりかねないと判断し、同時作戦に踏み切ったとの見方を紹介している。

ロイター通信によると、アルシャバーブは6日に声明を発表。米軍の攻撃を受けた拠点に組織の幹部はいなかったと反論している。



 
 
>TOP

懸賞金500万ドル:アルカイダ幹部を拘束 米がリビアで

毎日新聞 2013年10月06日 20時27分(最終更新 10月07日 01時30分)

【ワシントン及川正也】米国防総省は6日、リビアで対テロ作戦を実施し、国際テロ組織アルカイダ幹部のアナス・リビー容疑者を拘束したと発表した。1990年代初期からウサマ・ビンラディン容疑者と行動を共にしていたメンバーとされ、98年のケニアとタンザニアの米国大使館爆破事件に関与した疑いで、米政府が500万ドル(約4億9000万円)の懸賞金をかけて行方を追っていた。一方、ケニア・ナイロビの高級商業施設でのテロ事件に関連し、ソマリアでも4日、米軍はイスラム過激派アルシャバブ幹部を標的とした対テロ作戦を実施した。

国防総省のリトル報道官は、リビー容疑者をリビア国外の安全な場所で米軍が「合法的に拘束している」ことを明らかにした。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、拘束作戦は、米軍が連邦捜査局(FBI)、中央情報局(CIA)と共同で実施。リビア・トリポリの路上で5日、拘束した。同容疑者はリビア人で、アルカイダの本拠地がスーダンに置かれていた90年代初期に参加したとされる。

98年8月の米大使館同時爆破テロでは、ケニアで290人以上、タンザニアでは11人が死亡した。当時のクリントン政権はアルカイダが関与したと断定。報復としてスーダンの工場とアフガニスタンの訓練キャンプを空爆した。

一方、米政府当局者は4日にソマリアで行われた作戦は「アルシャバブ幹部の拘束が目的だった」と指摘している。現場は銃撃戦になり、政府当局者は「複数のアルシャバブ関係者を死傷させた後、現場を撤収した」と明らかにした。殺傷したアルシャバブ関係者の身元は特定していない。米軍にけが人はなかったという。ニューヨーク・タイムズ紙は、海軍特殊部隊SEALS(シールズ)がソマリア東部バラウィにいた幹部を急襲、作戦は先月21日のナイロビでのテロ事件直後に立案されたと報じている。



 
 
>TOP

米国防長官「対テロ作戦を継続」 リビア・ソマリア作戦受け

nikkei.com

2013/10/7 10:28

【ワシントン=中山真】ヘーゲル米国防長官は6日、リビアとソマリアでの対テロ作戦を受けた声明で「米国民と米国の国益を脅かすテロ集団には、絶え間なく圧力をかけ続け、必要であれば米国の法律と価値観に従って直接行動を取る」と表明した。国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力の活動が活発になっている北アフリカなどで、対テロ作戦を継続していく考えを示した。

長官は今回の同時作戦の成功について「米軍の地球規模での展開能力と未曽有の正確さを実証してみせた」と説明。さらに「今回の両国での作戦の成功は、テロリストがどこに隠れようと、どれだけ長く逃れようと、米国がその責任追及の手を緩めないという力強いメッセージを送ることになる」とも指摘した。

オバマ米政権はイラク戦争を終結させ、アフガニスタンからも米軍撤収を急ぐなど、米同時テロ以降に拡大した対テロ戦線を縮小しつつある。しかし、中東・北アフリカでは欧米の大使館などを狙ったアルカイダ系の武装勢力によるテロ攻撃が継続。今後は小規模の米軍特殊部隊を活用した対テロ作戦を継続していくとみられる。

国家安全保障会議(NSC)のヘイデン報道官も、リビアでの作戦で国際テロ組織アルカイダ幹部、アナス・リビー被告を拘束したことに関し、声明で「テロリストを裁くための長年にわたる丹念な努力の結果だ」と指摘。そのうえで「米国はテロの犠牲者を決して忘れず、米国民を狙った者に必ず報いを受けさせることを明確に示した」とも述べた。



 
 
>TOP

アルカイダ幹部の拘束「リビア人が参加」 仏ラジオ伝える

nikkei.com

2013/10/7 10:35

【カイロ=共同】リビアで米当局に拘束された国際テロ組織アルカイダ幹部、アナス・リビー被告の息子は6日、報道陣に対し「父を拉致したのはリビア人だ。リビア人に見え、リビア方言(のアラビア語)を話していた」と語った。フランス公共ラジオが伝えた。

リビー被告は5日早朝、首都トリポリの自宅近くに礼拝から車で戻った際、車に分乗した約10人の特殊部隊員に取り囲まれ、拉致された。

リビー被告は2011年、当時のカダフィ政権への反体制運動が始まって間もなくリビアに帰国。仕事はせず、外出するのはモスク(イスラム教礼拝所)に行くときぐらいで、人目につかない生活をしていた。

リビー被告は1990年ごろカダフィ政権打倒を目指すリビアのイスラム組織に参加したが、政権に弾圧されスーダンに脱出。アルカイダ系組織に入り、ITの専門知識を買われて頭角を現したという。米当局は98年の在ケニア、タンザニアの両米大使館爆破事件に関与したとして追跡していた。



 
 
>TOP

asahi.com 2013年10月8日20時6分

イタリア移民船事故、死者232人に 不明者多数

【ローマ=喜田尚】イタリア南部のランペドゥーサ島沖で不法移民を乗せた船が火災を起こし、転覆した事故で7日、海底に沈んだ船体から38人の遺体が収容され、確認された死者の合計は232人になった。ほかにも多数不明者がおり、犠牲者の数はさらに増えるとみられる。

潜水による救出作業は高波が収まった6日に再開し、同日中に83遺体が収容されていた。救助された155人の生存者らの証言から、船には約500人が乗っていたと見られている。船はリビアを出発し、ランペドゥーサ島上陸を目指していた。



 
 
>TOP

武装集団がリビア首相を拉致し連れ去る、首都の高級ホテル

cnn.co.jp

2013.10.10 Thu posted at 17:10 JST

(CNN) リビアのアリ・ジダン首相の報道担当者は10日、武装集団が同日未明、首都トリポリの高級ホテルで首相を拉致し、不明の場所へ連れ去ったと述べた。CNNに明らかにした。

誘拐の現場となったコリンティア・ホテルの従業員によると、首相は待機していた車列に連れ込まれた。この際、銃撃戦などの衝突は起きず、武装集団は礼を失した行動は取らなかったという。

民兵組織「Operations Room of Libya's Revolutionaries」が同首相は財政、行政上の汚職容疑に問われたため拘束したと明らかにした。同組織は内務省との関係が深いとされ、これまで多数の民兵組織の制御を試みたが失敗したという。各省は警備要員の確保などそれぞれ抱える事情に応じて各民兵組織と協力するのが実情となっている。

法務省はジダン首相に逮捕状は出ていないとして、今回の事件を誘拐と断定した。首相府は当初、交流サイト「フェイスブック」でジダン首相の拉致はうわさと否定したが、後になり誘拐犯に強要された上での説明だったと述べた。

リビア東部では民兵組織らが自治権拡大などを要求。同国の主要な外貨獲得源でもある原油生産にも大きな混乱が出ている。

リビアでは2011年8月、一部の欧米諸国による空爆などの支援を得た反体制派が強権政治を長年敷いてきたカダフィ政権を駆逐。ただ、これ以降、地域の部族などに根差した民兵組織が乱立して治安が悪化し、移行政府の統治の脅威ともなっていた。

ジダン政権は民主的に選ばれているが、閣僚の人選に反発する武装勢力が法務や外務など主要省庁を包囲し、圧力を加える事件も相次いでいる。

カダフィ政権崩壊に伴い、民兵組織に流出した大量の兵器の処理も課題となっている。リビア政府の情報機関当局は同国は国際テロ組織アルカイダが組織再編や世代交代を図る聖域と化しつつあるとの危機感も表明していた。



 
 
>TOP

asahi.com 2013年10月10日14時6分

リビア首相、拉致か 中東衛星テレビ報道

ロイター通信によると、リビアのアリ・ジダン首相が10日、何者かに拉致された。中東の衛星テレビが報じたという。ジダン首相は武装した男たちに、首都トリポリのホテルから連れ出されたという。



 
 
>TOP

リビア首相、武装グループに拉致される 現地報道

nikkei.com

2013/10/10 14:54

【カイロ=押野真也】中東の複数の衛星テレビによると、リビア暫定政府を率いるゼイダン首相が10日までに、首都のトリポリで拉致された。ホテルに滞在中、複数の武装した男が首相を連れ去ったという。

拉致の実行犯が誰かや、首相が負傷しているかなど詳細は不明だ。ただリビアでは米軍が対テロ作戦を実施し、5日に国際テロ組織「アルカイダ」の幹部を拘束したばかり。この作戦に反発する勢力が今回の拉致事件に関係している可能性を指摘する声もある。

リビアでは2011年の中東の民主化要求運動「アラブの春」で独裁のカダフィ政権が崩壊。現在は暫定政権が憲法制定など国家の再建を進めている。その過程で治安機関の能力は低下しており、国内の部族対立や国際テロ組織の暗躍が続いている。



 
 
>TOP

拉致されたリビア首相解放 国営メディアが伝える

cnn.co.jp

2013.10.10 Thu posted at 18:48 JST

(CNN) リビアの国営メディアは10日、武装集団に誘拐されたと伝えられたアリ・ジダン首相が数時間後に解放されたと報じた。

ジダン首相は同日未明に首都トリポリの高級ホテル、コリンティア・ホテルで連れ去られていた。同ホテルの従業員によると、首相は待機していた車列に連れ込まれ、この際、銃撃戦などの衝突は起きず、武装集団は礼を失した行動は取らなかったという。

リビア東部では民兵組織らが自治権拡大などを要求。同国の主要な外貨獲得源でもある原油生産にも大きな混乱が出ている。

リビアでは2011年8月、一部の欧米諸国による空爆などの支援を得た反体制派が強権政治を長年敷いてきたカダフィ政権を駆逐。ただ、これ以降、地域の部族などに根差した民兵組織が乱立して治安が悪化し、移行政府の統治の脅威ともなっていた。

ジダン政権は民主的に選ばれているが、閣僚の人選に反発する武装勢力が法務や外務など主要省庁を包囲し、圧力を加える事件も相次いでいる。



 
 
>TOP

asahi.com 2013年10月10日23時16分

リビア首相を一時拉致 旧反体制派が犯行声明

【カイロ=川上泰徳、平賀拓哉、ワシントン=奥寺淳】リビアのアリ・ジダン首相が10日未明、滞在中だった首都トリポリのホテルから武装集団に連れ去られ、数時間後に解放された。拉致したのはカダフィ政権を倒した旧反体制派民兵組織とみられる。

カタールの衛星テレビアルジャジーラなどによると、10日未明、武装した男たちがホテルからジダン氏を連れ去った。間もなく、旧反体制派組織の「リビア革命作戦司令室」がフェイスブック上で「国家治安維持法に基づいてジダン氏を逮捕した」との声明を出した。

ロイター通信によると、同組織の広報担当者は、米軍が今月5日、アルカイダ幹部とされる男性をトリポリで拘束したことに触れ、「リビア政府も作戦を知っていたとケリー米国務長官が述べた後に、(ジダン氏の)逮捕が行われた」と言明。米軍の作戦を黙認したジダン氏への不満から、拉致に及んだ可能性を示唆した。

米軍による作戦には、イスラム勢力や野党から強い批判があがり、ジダン氏は「事前に作戦を知らなかった」としていた。



 
 
>TOP

リビア:武装集団、首相を一時拉致 米作戦に反発か

毎日新聞 2013年10月10日 20時17分(最終更新 10月10日 20時38分)

【カイロ秋山信一】北アフリカのリビアで10日、首都トリポリのホテルに滞在していたゼイダン首相が武装集団に拉致されたが、数時間後に解放された。動機は不明だが、米軍が5日にリビア国内で国際テロ組織アルカイダのリビア人幹部を拘束した作戦への反発の可能性がある。

リビアでは2011年に内戦を経てカダフィ独裁政権が崩壊。だが反カダフィ派の民兵集団やイスラム過激派、部族勢力などが武装を続け、政府の統治力は極めて弱い。一部勢力が中央官庁を占拠し行政機能がマヒする事態も頻発している。

リビア政府などによると、首相は護衛2人と武装集団に拘束された。護衛は解放されたが首相は車で連行された。解放の経緯は明らかではないが、けがなどはないという。ゼイダン首相は解放後、ツイッターで「私を辞めさせるのが目的だとしても、決して辞職しない」と書き込んだ。

政府系治安組織「リビア革命司令室」のメンバーは首相の解放前、毎日新聞の電話取材に「司法手続きに沿って、首相を逮捕した。捜査が始まるだろう」と述べ、首相を拘束したことを認めた。司令室は8月に新設された公的治安組織だという。リビアでは警察組織が整っておらず、民兵集団が治安維持の一部を担当している。

またロイター通信によると、司令室の広報担当者は「ケリー米国務長官が、リビア政府は米軍の拘束作戦を事前に知っていたと表明したため、首相を拘束した」と述べた。ケリー氏の同趣旨の発言は確認されていない。

首相解放後、司令室はインターネット上で「報道は事実ではない」との声明を発表し、事件への関与を否定した。司法当局も、首相への捜査を否定した。



 
 
>TOP

リビア首相、国民に平静呼びかけ

cnn.co.jp

2013.10.11 Fri posted at 11:15 JST

リビア・トリポリ(CNN) 武装集団に拉致され数時間にわたって拘束されたリビアのアリ・ジダン首相が10日、事件後初めて公の場に姿を現し、国民に平静を呼びかけた。

ジダン首相は同日の閣議で、状況がエスカレートすることは望まないと述べ、国民に「英知」を示してほしいと訴えた。この様子は国営テレビで放送された。

首相は同日、高級ホテルから連れ去られ、数時間後に解放された。この事件により、2年前のカダフィ政権崩壊以来、武装勢力の台頭で治安が脅かされる状況が続くリビアの現状が浮き彫りになった。

同国のアブドルアジズ外相はCNNの取材に対し、「こうした集団は、我々が刑事司法制度を確立する途上にあることを前提に、現時点でこの国に存在する溝に付け込んでいる」と語った。

ただ、首相の拉致については政治的問題と位置づけ、「この問題はリビア人同士の政治的な意見の食い違いの範囲内で起きたもので、外国人が狙われているわけではない」と強調した。



 
 
>TOP

リビア首相、武装勢力が一時拉致 米作戦に報復か

nikkei.com

2013/10/11 1:53

【カイロ=押野真也】リビアの首都トリポリで10日、暫定政権を率いるゼイダン首相が武装勢力に一時拉致される事件が起きた。2011年のカダフィ政権崩壊から国家の再建が遅れ、武装勢力による石油施設などへの攻撃も相次いでいる。リビアの不安定化はエジプトなど周辺国にも影響を与えており、地域の安定を揺るがしている。

10日早朝、首相の住居があるトリポリ中心部の高級ホテルに重火器で武装した集団が押し入り、首相を拉致した。同日午前中に解放された首相は閣議で「解放に関わった人々」に感謝すると表明し、救出作戦があったことを示唆した。

米軍がリビア国内で対テロ作戦を実施し、5日に国際テロ組織「アルカイダ」の幹部を拘束したばかり。今回の拉致事件はこの作戦への報復との見方がある。11年の内戦に参加した元民兵組織の犯行とみられ、背後ではアルカイダが関与しているとの報道もある。

リビアでは内戦時に国外から大量の武器が流入し、多くの民兵組織が発足した。民兵組織を取り込んで国軍を再編する計画が進まぬ中で、政府関係者などを拉致する事件が続発。身代金を要求したり、組織メンバーの釈放を要求したりするなど、動機は様々で、今回の拉致事件についても背後関係などは不明だ。

周辺国にも深刻な影響をもたらしている。隣国のエジプトでは、リビアから持ち込まれたとみられる武器や弾薬がイスラム過激派の手に渡っているもようだ。東部のシナイ半島では軍や警察施設が立て続けに襲撃される事態が起きている。

1月に起きた、隣国アルジェリアの人質事件ではリビアから武器や武装組織のメンバーが流入したことが確認されている。リビアとエジプト、チュニジアは11年に相次いで独裁政権が崩壊。いずれも国内の混乱から国境警備が手薄になり、テロ組織が国境を越えて活動しているとされる。

テロ対策は国家間の連携が不可欠だが、リビアでは部族間の対立から憲法制定のメドが立たず、本格政府への移行時期も不透明。エジプトとチュニジアも暫定政権が統治する状態が続き、本格的なテロ対策を打ち出せずにいる。アルカイダは北アフリカ地域を新たな活動の拠点にしているとの懸念も高まっている。

英BPによると、リビアの原油確認埋蔵量は約480億バレルで、アフリカ大陸で最大。独裁政権崩壊後は原油や天然ガスの生産で経済再生も順調に進むとみられていた。しかし、油田や精製施設、港湾も攻撃を受けており、原油生産への打撃も懸念されている。



 
 
>TOP

[FT]首相拉致で露呈したリビアの惨状(社説)

nikkei.com

2013/10/11 14:00

(2013年10月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

リビアの首都トリポリの中心部でゼイダン首相が一時拉致された事件は、同国政府と西側諸国にとって不吉な前兆だ。カダフィ政権崩壊から2年近くたつが、リビアの民主主義への移行は混乱に陥っている。

ゼイダン氏は10日、首相の住居に押し入った武装勢力に拉致された。米国が国際テロ組織「アルカイダ」幹部のアナス・リビー被告を拘束した際に、リビア政府が黙認したとされることに対する報復なのは明らかだ。首相は数時間後には解放されたが、拉致のダメージは深刻で長期に及ぶだろう。首相の警護が手薄であることが明らかになったからだ。ゼイダン氏は名ばかりのリーダーにすぎない。

今回の拉致事件で、発足から日が浅いリビア政府のもろさが露呈した。昨年、比較的自由な選挙が実施されたにもかかわらず、リビアには信頼できる中央政権がなく、様々な民兵組織が国土を支配している。民兵組織の多くはリビア政府に雇われているが、政府に従う組織はほとんどない。

最大の問題は治安だ。政府は政治家や活動家、裁判官、治安当局者への相次ぐ襲撃に脅かされている。昨年には駐リビア米大使が殺害され、わずか1週間前にも武装勢力による攻撃を受けロシアの外交官が避難する騒ぎがあった。

■西側諸国は関与を続けるべき

暴力事件の多発は経済にも打撃を与えている。リビアはアフリカ最大の石油埋蔵量を誇るが、深刻な混乱を受けて政府は電力を確保するために軽油の輸入に踏み切った。不法行為の横行で、海外投資家や専門家による国の再建も進んでいない。

カダフィ政権崩壊を達成したからといって、西側諸国はリビアに背を向けるべきではない。自らの利益のためにも関与し続けることが必要だ。リビー被告を拘束した対テロ軍事作戦で、リビアが無法地帯と化し、アルカイダの関連組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」の新たな隠れ場所になるリスクがあることが浮き彫りとなった。リビアから欧州を目指す難民がさらに増えることを望む者はいない。イタリア南部沖で先週沈没した移民船も、リビアのミスラタから出航していた。

とはいえ、国際社会がリビアの問題を全て解決できるわけではない。最終的に国の命運を握るのはゼイダン首相だ。首相は西側が援助した資金を民兵組織を政府支配下に置く手段として使わず、組織の衝突を解決するために使っている。首相が心を入れ替えない限り、リビアが破綻国家に仲間入りするのを恐々と見ているしかない。



 
 
>TOP

asahi.com 2013年10月12日10時42分

リビア首相「拉致はクーデター狙い」 解放後テレビ演説

【カイロ=川上泰徳、平賀拓哉】リビアのジダン首相は11日夕、テレビを通じて演説し、首都トリポリ市内で武装集団に一時拉致された事件について、「私を拉致するだけでなく、政府を転覆しようとするクーデターを狙ったものだった」と語った。武装集団の背後に、政府や議会内の政治勢力がいたことを示唆し、「今後、集中的に治安対策をとる」と宣言した。

ジダン氏は10日早朝、滞在中だったトリポリのホテルから武装集団に連れ去られ、数時間後に解放された。ジダン氏は演説で「ホテルのあった地区を100台以上の武装車両で封鎖するのは、何らかの指令がなければできない。彼らは投票によって政府を倒せなかったため、武力で行おうとした」と述べ、拉致はクーデター目的だったとする見方を示した。



 
 
>TOP

リビアで拘束のアルカイダ幹部、米ニューヨークへ身柄移送

cnn.co.jp

2013.10.15 Tue posted at 09:35 JST

(CNN) 米軍特殊部隊によるリビアでの対テロ作戦で拘束されたアブ・アナス・リビ被告(49)の身柄が、12日に米ニューヨークへ移送されたことが分かった。ニューヨークの連邦検察が14日、連邦判事への書簡で伝えた。

リビ被告はリビア出身で、国際テロ組織アルカイダの幹部とされる人物。タンザニアとケニアで1998年に起きた米大使館爆破事件に関与した疑いなどで01年にニューヨークで起訴され、米当局が最重要人物として手配していた。今月5日にリビアの首都トリポリで米軍に拘束され、海軍艦上で取り調べを受けていた。15日には裁判所に出廷する予定だという。

トリポリ市内に住む同被告の家族は「米国からもリビア政府からも居場所の詳細は知らされていなかった」と話し、米国へ移送されたことに「衝撃を受けている」と述べた。

リビ被告は朝の祈りから車で帰宅した際、自宅前の路上で拘束された。妻によると本人は現在アルカイダには所属せず、リビア石油省への就職を考えていたという。テロ専門家の間では、同被告から果たしてどれだけの重要情報が得られるのか疑問視する声も上がっている。



 
 
>TOP

リビアで拘束のアル・カーイダ幹部、NYへ移送

【ニューヨーク=加藤賢治】米ニューヨークの連邦地検は14日、リビアの首都トリポリで米軍が今月5日に拘束した国際テロ組織アル・カーイダの幹部アブ・アナス・リビ被告の身柄を、ニューヨークに移送したと発表した。

同被告は、1998年のケニアとタンザニアの米大使館爆破事件に関与したとして、2000年に米連邦大陪審が殺人の共謀罪などで起訴している。同被告は15日にニューヨークの連邦地裁に出廷する可能性がある。

(2013年10月15日11時15分 読売新聞)



 
 
>TOP

米国:アルカイダ幹部をNYに移送

毎日新聞 2013年10月15日 10時26分

米軍特殊部隊がリビアで拘束した国際テロ組織アルカイダの幹部アナス・リビー被告が、12日にニューヨークに移送されていたことが分かった。米メディアが14日、一斉に報じた。ニューヨーク連邦地検などによると、同被告は15日、ニューヨーク連邦地裁に出廷する。

リビー被告は、1998年に在ケニア、在タンザニアの両米大使館爆破事件に関与した罪で、身柄のないまま2000年に起訴された。同事件では計220人以上が殺害され5000人以上が負傷した。被告は洋上の米海軍艦船に連行され米連邦捜査局(FBI)などに尋問されていると伝えられていた。(共同)



 
 
>TOP

リビ被告、ニューヨークの法廷で無罪を主張

cnn.co.jp

2013.10.16 Wed posted at 09:40 JST

ニューヨーク(CNN) 米軍特殊部隊によるリビアでの対テロ作戦で拘束され、米ニューヨークへ身柄を移送されたアブ・アナス・リビ被告(49)が15日、ニューヨークの連邦裁判所に出廷し、罪状認否で無罪を主張した。

リビ被告はリビア出身で、国際テロ組織アルカイダの創立当初、最高指導者オサマ・ビンラディンの側近だったとされる人物。1998年にケニアとタンザニアの米大使館で起きた同時爆破テロの準備に関与し、サウジアラビアなどでアルカイダによる米軍部隊への攻撃に加担したとして、01年にニューヨークで起訴されていた。

法廷に現れたリビ被告は、黒の長袖シャツにグレーのスエットパンツ姿。髪は短く、口ひげに白髪が交じっていた。動作が遅く足元もふらついている様子で、実際の年齢より10〜15歳上に見えた。

被告は通訳を通して簡単な質問に答えた。担当の国選弁護士は「被告は93年と94年にケニア大使館爆破の件でアルカイダのメンバーに会ったとされるが、実際に事件が起きたのは5年後。起訴状はその後のつながりに一切触れていない」と指摘した。

リビ被告の妻がCNNとのインタビューで語ったところによると、被告は重度のC型肝炎を患っている。米当局者は、同被告がニューヨークの医療機関で持病の治療を受け、症状は改善したと述べた。 次回の公判は22日午後に予定されている。



 
 
>TOP

リビアで拘束のアル・カーイダ幹部、無罪を主張

【ニューヨーク=加藤賢治】米大使館爆破事件に関与したとして起訴され、リビアで米軍に拘束された国際テロ組織アル・カーイダ幹部アブ・アナス・リビ被告は15日、米ニューヨークの連邦地裁に出廷し、罪状認否で無罪を主張した。

同被告は、1998年にケニアとタンザニアの米大使館が爆破され、200人以上が死亡した事件に関与した疑いを持たれ、2000年に殺人の共謀罪などで本人不在のまま起訴されていた。拘束後にニューヨークに移送された。

(2013年10月16日13時09分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア軍幹部、銃撃され死亡 憲兵隊司令官バルガッシ氏

asahi.com

2013年10月18日22時47分

【カイロ=平賀拓哉】リビア東部のベンガジで18日、軍憲兵隊司令官アフマド・バルガッシ氏が武装グループに銃撃されて死亡した。リビア国営通信などが伝えた。

バルガッシ氏は旧カダフィ政権時代、最も早く反体制派に加わった軍幹部の一人。同日、イスラム教の金曜礼拝を行うモスクに向かうため、自宅を出たところを襲われ、搬送先の病院で死亡した。



 
 
>TOP

リビアで現金輸送車襲撃、54億円奪われる

asahi.com

2013年10月29日15時54分

【カイロ=平井良和】リビア中部のシルトで28日、中央銀行の現金輸送車が武装集団に襲われ、外貨と現地通貨を合わせた約54億円が奪われた。ロイター通信によると、地区の代表者は「全国家的な大惨事だ」と話している。

同通信などによると、車は首都トリポリから空輸されてきた現金を積み込んでシルトの支店へ運ぶ途中、銃で武装した10人に行く手を阻まれた。護衛の車は1台だけで、10人が相手では抵抗できなかったという。

リビアでは、2011年にカダフィ独裁政権が倒れた後、治安が安定せず、各地で武装勢力が自治を宣言するなど勢力を拡大している。



 
 
>TOP

リビア:石油・天然ガス生産減少 不法占拠やスト相次ぎ

毎日新聞 2013年11月15日 19時45分(最終更新 11月15日 23時51分)

【カイロ秋山信一】リビアの主要な石油・天然ガス施設で7月以降、民兵組織による不法占拠やストライキが相次ぎ、生産量が通常の2割未満に落ち込む事態になっている。民兵組織などは、東部地域の自治や少数民族の権利拡大を要求しており、政府との交渉は難航している。政府収入の約8割を占める石油・天然ガス生産の停滞は死活問題だが、事態打開の見通しは立たず、国家機能が停止する懸念も出ている。

一連の混乱は7月下旬、東部ズエイティナなどの主要石油積み出し港で警備員らがストライキを始めたのが契機となった。当初は待遇改善を要求していたが、東部地域の民兵組織や部族勢力が介入し、自治拡大を政府に要求。10月には「自治政府」を名乗る組織が、独自の石油輸出会社を設立したと発表し、政府側を揺さぶっている。

「石油施設が再稼働しなければ、12月以降に政府は深刻な財政危機に直面する」。ロイター通信によると、リビアのゼイダン首相は今月10日、国家の危機を訴え、20日までに施設を明け渡すよう民兵組織などに要求した。だが10月には首相が一時拉致される事件が起きるなど、政府の治安能力は失墜している。

リビアでは東部と西部で部族が異なり、東部の部族はカダフィ政権下では抑圧されてきた。2011年に内戦が始まった地域も東部で、カダフィ政権を打倒した民兵組織や部族勢力が今も武装したまま残って自治の要求を繰り返している。

一方、西部でも8月以降、主要油田などで賃上げストなどが頻発。10月にはイタリア向けの天然ガス・パイプラインや石油精製施設が、少数民族ベルベル人の武装勢力に襲撃され、操業を停止した。ベルベル人は使用言語の公用語化などを訴えている。

リビアの石油生産は今年7月、内戦前の水準に近い日量約150万バレルまで回復していた。だが今月には日量約25万バレルにまで減少。国内総生産(GDP)も12年には前年比で倍増する劇的な回復を見せたが、13年には再びマイナス成長に転じる見通しになった。



 
 
>TOP

リビア:トリポリで抗議の市民と民兵衝突 27人死亡

毎日新聞 2013年11月16日 07時35分

リビアの首都トリポリで15日、民兵集団の拠点に抗議デモを行っていた数百人の市民と民兵側が衝突し、移行政府によると、27人が死亡、235人が負傷した。ロイター通信が伝えた。首都での市民と民兵の衝突としては過去数カ月で最大規模。

リビアでは2011年の内戦でカダフィ政権を倒した民兵が、武装解除を拒否して利権を求め、他の民兵集団と衝突するなど治安回復の障害となっている。15日の流血に反発した市民側は新たな抗議行動を呼び掛けており、混乱が拡大する可能性がある。(共同)



 
 
>TOP

リビア民兵集団、デモに発砲 43人死亡460人負傷

asahi.com

2013年11月16日20時16分

【カイロ=高橋友佳理、川上泰徳】リビアの首都トリポリで15日午後、リビア内戦に参加し、現在も武装を維持してきた民兵集団に首都からの退去を求めた市民のデモに、民兵側が発砲。少なくとも43人が死亡、約460人が負傷した。リビア国営通信が病院筋の情報として伝えた。

リビアでは、2011年の内戦時にカダフィ政権軍と戦うため各地につくられた民兵集団の多くが、内戦終結後も「治安維持」などを名目に武装を維持し、国軍や警察への編入を拒否。こうした勢力が10月にジダン首相を一時拉致したり、今月初めには武装組織同士で交戦したりしている。

トリポリでは7日にミスラタ出身の武装組織と地元の組織が銃撃戦をし、3人が死亡。トリポリ市議会と市民組織の代表がミスラタの武装組織に首都からの退去を求めたが、武装組織側は拒否していた。

15日は、市議会の議長や宗教者らが、武装組織に退去を訴えるデモを呼びかけた。これに応じた市民ら数百人が白旗や国旗を掲げ、国歌を歌いながら行進。デモ隊が武装組織の拠点に近づいたところ、発砲されたという。

ジダン首相は今回の事件を受け「すべての武装勢力はトリポリから去るべきだ」と訴えた。

政府は今年初め、武装組織を治安部隊に編入し、首都から排除することを定めた法律を制定したが、実施は進んでいない。



 
 
>TOP

リビア首都で民兵がデモ隊に乱射 内戦後、最悪規模の死傷者

cnn.co.jp

2013.11.16 Sat posted at 15:38 JST

トリポリ(CNN) リビア政府は15日、首都トリポリで同日、民兵組織とデモ隊が衝突、少なくとも31人が死亡、約300人が負傷したと発表した。2011年の内戦に伴う首都陥落以降、トリポリで発生した衝突では最悪規模となった。

同国政府の声明などによると、衝突は西部ミスラタ出身の民兵組織の本拠地へ向けて市民らがデモ行進し首都からの退去を求めたのがきっかけ。数百人規模のデモの参加者らによると、民兵組織の拠点があるトリポリ南部で発砲を受けたという。

地元の民間テレビは、民兵がトラックに載せた対空砲とみられる兵器を用い、デモ隊に乱射する画像を流した。怒ったデモ隊が武器を携えて現場に戻り、首都内の他の民兵組織も加担して応戦し、戦闘は数時間続いたという。市内には15日夜半まで重火器の銃声、砲声や爆発音が鳴り響いた。

政府は15日夜の声明で、デモは政府の許可を得た平和的な行動のものだったと指摘。「政府はトリポリを含む諸都市の武装集団を追放するため国民に対し街頭での抗議行動を呼び掛ける」とも述べた。

一方、ミスラタの民兵組織司令官は電話で国営テレビに対し、デモ隊が最初に発砲、自派戦闘員1人が死亡したと主張。憲法が成立すれば首都を去ることに合意していたが、15日の騒乱を受け考えを変えたとし、死を賭して最後まで戦うと宣言した。

11年のカダフィ旧政権の崩壊を受け、首都には各地の民兵組織が集結。新政権樹立への政治プロセスが進む中でも、武装解除せず政情不安が深刻化する一因となっている。首都や東部ベンガジなどでは民兵組織間の戦闘も発生。先月にはジダン首相がトリポリのホテルから民兵に一時拉致される事件が起きた。



 
 
>TOP

リビアで市民と民兵が衝突、31人死亡

AFP BB News

2013年11月16日 18:38 発信地:トリポリ/リビア

【11月16日 AFP】リビアの首都トリポリ(Tripoli)で15日、暴力的な民兵の排除を求める市民のデモ隊と民兵組織などが衝突し、少なくとも31人が死亡、数百人が負傷した。2011年にムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の独裁政権を崩壊させた民兵の残党は、混迷が深まるリビアでますます勢力を拡大している。

政府は武装した各組織に停戦を呼び掛け、港湾都市ミスラタ(Misrata)から政府の増援部隊も到着したが、トリポリでは同日夜になっても散発的な発砲は続き、爆発音も聞こえたという。

ヌールッディン・ダグマン(Nureddin Doghman)保健相によると、同日の時点で確認された死者は31人、負傷者は285人。複数の当局者が首都トリポリは極めて混乱した状態だと認めていることから、死傷者が増える恐れがある。

一方、アリ・ゼイダン(Ali Zeidan)首相は、衝突には武装したデモ隊などが関わっているが、「状況を複雑にしないため」、今のところ治安部隊は介入していないと明らかにした。

10月に旧体制派の民兵組織に一時拉致されたゼイダン首相は10日、民兵組織に反対する集会で、混乱が収まらなければ外国がリビアに介入する可能性に言及するとともに、「街に出て軍と警察の構築を支えてほしい」と述べて民兵組織に抵抗するよう国民に訴えていた。(c)AFP/Imed LAMLOUM



 
 
>TOP

リビア首都、市民と民兵衝突42人死亡

nikkei.com

2013/11/17 1:29

リビアの首都トリポリで15日、民兵集団の拠点に抗議デモを行っていた数百人の市民が民兵側と衝突し、保健当局者によると、少なくとも42人が死亡、約400人が負傷した。ロイター通信が伝えた。首都での市民と民兵の衝突としては過去数カ月で最大規模。

リビアでは2011年の内戦でカダフィ政権を倒した民兵が武装解除を拒否して利権を求め、他の民兵集団と衝突、治安回復の障害となっている。15日の流血に反発した市民側は新たな抗議行動を呼び掛けており、混乱が拡大する可能性がある。16日も一部で衝突が起きた。

市民側は15日のイスラム教の金曜礼拝後、トリポリ南部に居座る西部ミスラタ出身の民兵集団に退去を求めて平和的にデモを行っていた。デモ隊は、民兵側の発砲を受けた後、武器を調達して引き返し、民兵拠点を襲撃、放火したという。

移行政府のゼイダン首相は衝突を受け、全ての民兵に「例外なく」トリポリから退去するよう要求したが、具体策は示さなかった。各地の民兵集団は基幹産業である石油・ガス施設の多くも制圧し、国家経済に大きな打撃を与えているが、弱体の移行政府は有効な対策を取れていない。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

リビア情報機関幹部、誘拐される トリポリの空港

asahi.com

2013年11月18日01時54分

リビアで17日、政府情報機関幹部のムスタファ・ヌーフ氏が首都トリポリの空港で誘拐された。治安関係筋の話としてロイター通信などが伝えた。ヌーフ氏は同日、トルコから帰国したところ、空港外の駐車場で車の中に引き込まれた。ボディーガードはいなかったという。

リビアでは10月、ジダン首相がトリポリのホテルから武装した集団に一時拉致される事件も起きている。



 
 
>TOP

米軍、リビア国軍兵訓練へ…武装組織抑え込みで

【ワシントン=今井隆】米国防総省のウォレン報道部長は18日、5000〜8000人のリビア国軍兵に対し、米軍が軍事訓練を行うことを検討していると記者団に明らかにした。

リビア国軍を強化することで、リビア各地で活動する武装組織を抑え込む考えだ。

リビア東部ベンガジでは2012年9月、地元武装組織が米領事館を襲撃し、大使ら4人が死亡している。

(2013年11月19日10時52分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア・ベンガジで暗殺未遂 軍事長官車列近くで爆発

asahi.com

2013年11月19日01時21分

【カイロ=高橋友佳理】 リビア東部ベンガジで18日、ベンガジの治安を統括する軍事長官の暗殺未遂事件が起こり、1人が死亡、複数が負傷した。長官は無事だった。首都トリポリでも治安が急速に悪化しており、内務省は国民に自制を呼びかけた。

中東の衛星放送アルアラビアによると、軍事長官がベンガジを車で移動中、車列近くで爆発があったという。

また、ロイター通信によると、トリポリの空港で17日に誘拐された政府情報機関の幹部ムスタファ・ヌーフ氏は18日、解放された。ヌーフ氏は空港の駐車場で何者かに車の中に引き込まれ、行方不明になっていた。犯行声明は出ていない。



 
 
>TOP

米、リビア兵に軍事訓練へ 5000〜8000人対象

nikkei.com

2013/11/19 9:34

米国防総省は18日、米国がリビア軍の兵士に対する軍事訓練を行う方針を明らかにした。リビア政府から要請があったという。対象はリビア兵5千〜8千人で、訓練はブルガリアで実施する。正確な人数や訓練開始時期は調整中。リビアではカダフィ政権崩壊後、中央政府が弱体なままで、治安の混乱が続いている。(ワシントン=共同)



 
 
>TOP

リビア兵5000〜8000人、米軍が軍事訓練

【ワシントン=今井隆】米国防総省のウォレン報道部長は18日、5000〜8000人のリビア国軍兵に対し、米軍が軍事訓練を行うことを検討していると記者団に明らかにした。

リビア国軍を強化することで、リビア各地で活動する武装組織を抑え込む考えだ。

リビア東部ベンガジでは2012年9月、地元武装組織が米領事館を襲撃し、大使ら4人が死亡している。

(2013年11月19日19時39分 読売新聞)



 
 
>TOP

米国防総省、リビア兵に軍事訓練実施へ

nikkei.com

2013/11/20 1:18

米国防総省は18日、米国がリビア軍の兵士に対する軍事訓練を行う方針を明らかにした。リビア政府から要請があったという。対象はリビア兵5千〜8千人で、訓練はブルガリアで実施する。正確な人数や訓練開始時期は調整中。リビアではカダフィ政権崩壊後、中央政府が弱体なままで、治安の混乱が続いている。(ワシントン=共同)



 
 
>TOP

「民兵出ていけ」怒る市民 リビア、募る政府不信

asahi.com

2013年11月22日05時00分

内戦終結から2年を経たリビアで、武装して横暴を重ねる民兵に、市民の怒りが噴き出している。首都トリポリでは今月、反民兵デモに民兵が銃撃し、市民50人近くが死亡する事態も起きた。政争に明け暮れる政府は対応が遅く、市民は22日にも大規模なデモを予定している。

「全ての民兵は首都から出ていけ」。19日午後、首都中心部にあるアルジェリア広場で、トリポリ大学の約500人の学生たちが声を上げた。

その4日前の15日、約3キロ離れたガルグール地区で行われた反民兵デモへの銃撃で47人の市民が死亡し、トリポリ大学生も9人が犠牲になった。同大学生自治会のムハンマド・ダラフ委員長は「民兵がいるかぎり、国の将来はない。いなくなるまでデモを続ける」と憤った。

首都は主要な交差点に軍の装甲車が陣取り、警戒は厳重だ。21日までに銃撃戦があったガルグールなどで民兵組織は数カ所の拠点から撤退し始めた。しかし、中心部の商業地域の近くには民兵と見られる集団がたむろし、特殊ガラスをつけた戦闘用の小型トラックが走り回る。拠点は周辺部にも多く残る。

■首相拉致を首謀

民兵組織はリビア全土に大小300もあるとされる。カダフィ政権を打倒した武装勢力が、2011年秋の内戦終結以降も武装解除せずに残った。カダフィ政権時代の軍施設や政府庁舎、旧高官の家を占拠している。

民兵が絡む事件も相次ぐ。10月上旬には民兵がジダン首相を一時拉致。今月7日には首都中心部で、首都東方ミスラタの民兵と地元の民兵が衝突し、3人が死亡した。

ジダン首相は「すべての民兵組織はトリポリから去るべきだ」と繰り返す。だが、対策は進んでおらず、市民は政府への不信感を募らせる。こうした市民感情を受けて、トリポリ市評議会のバドリ議長が反民兵のデモを呼びかけた。

そもそも、暫定政府は内戦終結後、民兵を国軍や警察に早急に編入する計画だった。しかし、編入作業は遅れている。国民議会も民兵組織を解体して首都から退去させる決定を下したが、実施のめどは立っていない。

■政争で対策遅れ

対策が遅れる一因として、政府内での激しい政争が指摘されている。

憲法制定を目的に昨年7月に選ばれた議会では、ジブリル前暫定首相が率いるリベラル派「国民勢力連合」と、ムスリム同胞団系の公正建設党とが激しく対立。国民勢力連合寄りのジダン首相も、公正建設党と対立関係にある。市民の間には、両党がそれぞれ民兵組織と結びつき、利用しているとの見方も強い。

バドリ議長は朝日新聞記者の取材に「新しい国づくりには、治安の確立が大前提。だが政府も議会も真剣に対応していない」と政府の無策を厳しく批判。「問題が解決するまで、市民による抗議を続ける」と語った。(トリポリ=川上泰徳)



 
 
>TOP

リビア、民兵が首都から撤退開始 数千人が民兵反対集会

asahi.com

2013年11月22日22時45分

【トリポリ=川上泰徳】市民による民兵への抗議デモが続くリビアの首都トリポリで、主な民兵組織が21日までに、占拠していた軍の基地や政府機関から撤退を始めた。22日午後、トリポリでの民兵反対の集会では、数千人が「完全な撤退を求める」と訴えた。

トリポリでは15日の金曜礼拝後、リビア西部ミスラタ出身の民兵が市民のデモ隊を銃撃し、市民47人が死んだ。市民組織や市評議会は連日、民兵組織の首都からの撤退を求めるストを続けていた。

ミスラタの民兵は18日に首都から退去。21日には首都西部の宗教施設を占拠していたリビア南東部のジンタン出身の民兵や、首都東部のマイティガ軍事基地を占拠していた民兵がそれぞれ退去した。

バドリ市評議会議長も21日夜、民兵組織が撤退を始めたことを確認した。22日の市民デモに参加したアリさん(63)は「民兵の車が拠点から出て行くのをみた。これで本当に内戦が終わり、国を再建する仕事が始まる」と語った。

しかし、市民デモを呼びかけている市民グループの主要メンバーのハイリー・シュガンさん(53)は「まだ始まったばかりだ。民兵は主な拠点からは退去したが、首都には1千カ所以上の民兵の拠点がある。民兵を排除する運動はこれからだ」と、反民兵運動を継続するという。



 
 
>TOP

米国、リビア軍部隊を欧州で訓練へ 急務の治安改善に協力

cnn.co.jp

2013.11.23 Sat posted at 16:34 JST

(CNN) 民兵組織が割拠し治安が悪化しているリビア情勢に関連し、米特殊作戦軍のマクレイバン司令官は23日までに、米軍がリビアの正規部隊やテロ対策部隊の訓練に当たるとの計画を明らかにした。

訓練対象は正規部隊5000〜7000人。米政府当局者はCNNの取材に、計画の詳細が固まれば、訓練は欧州内で実施される可能性があると述べた。

マクレイバン司令官はカリフォルニア州での国防関連会合で、重武装の民兵組織に影響されない治安部隊の育成は大きな試練と指摘した。

リビアでは2011年8月、欧米の有志国による反政府派への軍事支援もあり旧カダフィ政権が崩壊。本格的な新政府樹立への努力が進められているが、各部族に根差した民兵組織が首都トリポリなどに集結、武装解除もせず権力闘争の様相も呈している。

民兵組織間の抗争が絶えず、政府要人の拉致も起き、治安維持の確立が急務となっている。今月15日にはトリポリなどで民兵間の交戦が発生、少なくとも43人が死亡、数百人が負傷した。



 
 
>TOP

リビア東部で自爆テロ、13人死亡

cnn.co.jp

2013.12.23 Mon posted at 12:05 JST

(CNN) リビア東部ベンガジ近郊で22日午前、車を使った自爆テロがあり、同国政府によると少なくとも13人が死亡した。

治安当局者が国営LANA通信に語ったところによると、ベンガジから東へ約50キロ離れた検問所に自爆犯が車で突っ込み、大規模な爆発が起きた。治安部隊のメンバーらが死亡し、依然として少なくとも2人が行方不明になっているという。

ベンガジでは数カ月前から治安部隊などを狙った爆弾テロや暗殺事件が続発している。犯行声明を出した組織はないが、東部一帯を拠点とする国際テロ組織アルカイダ系のイスラム武装勢力などによる犯行との見方が有力だ。ベンガジやデルナといった東部の都市で、過激派の暴力に抗議するデモも起きている。

昨年9月にベンガジで米領事館を襲撃したとされるイスラム過激派、アンサル・アル・シャリアを名指しする声もあるが、同組織は関与を否定している。

同国では2年前にカダフィ政権が崩壊した後、中央政府が治安の安定を図ってきたものの、成果は上がっていない。



 
 
>TOP

リビア制憲議会の任期、来年12月まで延長

nikkei.com

2013/12/24 9:42

【カイロ=共同】リビアからの報道によると、同国の制憲議会は23日、2014年2月までとなっていた任期を同12月24日まで延長することを賛成多数で決めた。制憲議会は、憲法制定や議会選を経て14年2月までに新議会に権限移譲する予定だったが、大幅な遅れで絶望的となっていた。

制憲議会の決定によると、憲法起草委員会を選ぶ選挙を経て14年8月までに憲法案を策定する。その後国民投票、議会選を行い、12月までに新議会に権限を移譲する。



 
 
>TOP

リビア当局が米軍要員4人を一時拘束か 米高官

cnn.co.jp

2013.12.28 Sat posted at 14:00 JST

ワシントン(CNN) CNNは27日、リビアの首都トリポリに派遣されていた米軍要員4人が同国内務省に拘束されたとの情報を入手した。その後要員は解放されたという。米国防省の高官が匿名を条件に語った。

拘束の理由は不明。同高官は「事実の確認と解放交渉に努めている」と話した。4人はトリポリの米大使館の警備強化に携わっていたという。

さらに別の米政府高官も匿名でCNNに、軍要員4人が拘束されたと述べた。

リビアでは2011年に旧カダフィ政権が崩壊した後、民兵組織による暴力や暴動が続き、治安確立が急務となっている。米軍は先月、同国の治安部隊への支援を強化すると発表していた。

10月にはトリポリ市内で、1998年の米大使館爆破事件に関与したとされる国際テロ組織アルカイダ幹部を拘束。この作戦に移行政府は強く反発し、「拘束ではなく拉致だ」として米政府に説明を求めた経緯がある。



 
 
>TOP

リビア、化学兵器の廃棄を完了

cnn.co.jp

2014.02.05 Wed posted at 10:42 JST

トリポリ(CNN) リビア外務省は4日、マスタードガスを装填した砲弾や爆弾など、化学兵器の廃棄を完了したと発表した。

同国は化学兵器禁止条約に従って廃棄作業を進め、数日前に完了した。リビア外務省はこれを「重要な節目」と位置付け、「地域社会や環境、近隣地域の安全を脅かす使用可能な化学兵器を完全に一掃した」と宣言している。

米国防次官補のアンドルー・ウェーバー氏(核・化学・生物兵器防衛担当)によると、廃棄されたのはマスタードガスを装填した砲弾517発と、250キロ爆弾8発など。同氏はリビアの首都トリポリで記者団に対し、「こうした兵器が過激派の手に渡ることがあってはならない。大量破壊兵器を使ったテロの可能性を未然に防ぐ必要がある」と語った。

廃棄作業は数カ月かけてリビアで訓練を受けた担当者が実施し、米国、ドイツ、カナダが技術支援や後方支援を提供した。

化学兵器禁止機関(OPCW)によると、次の段階として、化学兵器の原料物質の廃棄準備に着手する予定。廃棄完了は2016年末を見込んでいる。



 
 
>TOP

リビア、化学兵器廃棄進む 危険度高い化学物質は完了

asahi.com

2014年2月5日12時53分

リビアがカダフィ政権時代に開発した化学兵器のうち、マスタードガスなど危険度の高い化学物質の廃棄を完了した。化学兵器禁止機関(OPCW、オランダ・ハーグ)とリビア政府が4日、発表した。

リビアは、米国や英国との秘密交渉をへて、2004年に化学兵器禁止条約を批准。約25トンのマスタードガスなどの保有を申告した。廃棄作業は内戦などで中断したが、ドイツやカナダ、米国の支援を受け、昨年初めから再開していた。危険度の弱い化学物質については、16年末までに廃棄を終える計画だ。

一方、内戦が続くシリアの化学兵器の廃棄作業は難航している。危険度の高いサリンなどを国外に持ち出して洋上で処理する計画だが、治安の悪化を理由に4%程度しか搬出できていない。(ブリュッセル=野島淳)



 
 
>TOP

OPCW、リビアの化学兵器26トンの廃棄完了

【ブリュッセル=寺口亮一】オランダ・ハーグの化学兵器禁止機関(OPCW)は4日、2004年に化学兵器禁止条約に加盟したリビアが、カダフィ政権時代から保有していたマスタードガスなどの化学兵器26・3トンの廃棄を完了したと発表した。

廃棄処理は米国やドイツの支援を受け、1月26日に最後の砲弾を破壊した。

カダフィ政権は約25トンのマスタードガスを申告していたが、政権崩壊後にマスタードガスが入った数百発の砲弾が新たに見つかっていた。今後は毒ガスの前段階である有毒物質1390トンを16年末までに廃棄する計画だ。

(2014年2月5日10時29分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア化学兵器の破棄完了 禁止機関が発表

nikkei.com

2014/2/5 10:41

【ブリュッセル=御調昌邦】化学兵器禁止機関(OPCW)は4日、北アフリカのリビア政府が化学兵器の破棄を完了したと発表した。リビアはカダフィ政権時代に、約25トンのマスタードガスを保有していると申告。同政権崩壊後、新政権が新たに見つかった化学兵器を含めて破棄作業を進め、OPCWが査察を実施してきた。

リビアは昨年中にマスタードガスを大量に廃棄。今年に入ってから、残るミサイルや爆弾に注入された同ガスも処理したという。ドイツやカナダなどが技術的に支援してきた。今後は2016年12月までに化学兵器を精製する前の物質を廃棄するとしている。



 
 
>TOP

テロ被告拘束の瞬間、米紙が映像を公開

cnn.co.jp

2014.02.11 Tue posted at 15:36 JST

(CNN) 米軍特殊部隊が昨年10月に実施したリビアでの対テロ作戦で、国際テロ組織アルカイダの元幹部とされるアブ・アナス・リビ被告(49)が拘束された瞬間の映像を、米紙ワシントンポストが10日、公開した。

リビ被告はリビアの首都トリポリ市内の自宅前で拘束された。現場を見下ろす場所に設置された自宅の防犯カメラに、当時の映像が記録されていた。

映像ではリビ被告が乗った黒っぽい車が自宅前で停止した直後、白いバンが隣に止まる。バンから飛び出した数人の人影が車に銃を向けた。一団は車のドアを開けて同被告とみられる男を引きずり出し、バンに乗せて走り去った。画面の時刻表示によると、わずか30秒足らずの出来事だった。

バンが去った後、黒っぽい車は前方へ移動して画面から消えた。同被告があわてていて、ギアで車輪をロックする時間がなかったためとみられる。家の中にいた家族が気付いて階段を駆け降り、道路へ飛び出す姿も映っている。

この映像は、家族が担当の米弁護士に提供したという。CNNスタッフが実際に現場へ出向き、自宅前の風景と一致していることを確認した。

リビ被告は1998年にケニアとタンザニアの米大使館で起きた同時爆破テロなどの主犯格として、2001年に米ニューヨークで起訴されていた。同被告の妻は、本人がアルカイダから離れ、普通の生活を送っていたと主張している。



 
 
>TOP

リビア:新憲法メド立たず 民兵組織が議員拘束を警告

毎日新聞 2014年02月19日 17時37分

【カイロ秋山信一】北アフリカのリビアで、カダフィ独裁政権崩壊後の民主化の遅れに不満が高まっている。新憲法案を審議する制憲議会が今月、憲法策定のめどが立たないまま任期を延長したことに対し、首都トリポリなどで抗議デモが頻発。西部ジンタン拠点の有力民兵組織は18日、同日中に議会を解散しなければ、議員らを拘束すると警告した。議会側は解散要求を拒絶したが、民兵組織はトリポリに進攻する構えを見せており、情勢は緊迫している。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、ジンタン拠点の二つの民兵組織は18日、「5時間以内に制憲議会が権限移譲に応じなければ議員らを拘束する」との声明を発表した。制憲議会のブーサハメン議長は「クーデターを企てている」と民兵組織を批判し、権限移譲を拒絶した。

18日夜に期限が過ぎた後も目立った混乱は起きていないが、民兵らがトリポリに向かっているとの情報もある。議会側は軍に民兵組織への対処を命じたが、民兵組織は2011年の内戦時に得た兵器や戦闘員を維持しており、衝突に発展すれば長期化する恐れもある。ゼイダン首相は緊急の閣議を招集し、交渉による解決を模索している。

リビアでは12年7月に民主的な選挙を経て新憲法を策定する制憲議会が発足した。だが、政党間の対立や民兵・部族勢力の外圧などで、民主化プロセスは大幅に遅れている。制憲議会が当初2月上旬までだった任期を延長したことから、国民の不満が高まっている。



 
 
>TOP

デモ隊が議会襲撃、議員2人撃たれ負傷 リビア

cnn.co.jp

2014.03.03 Mon posted at 15:01 JST

(CNN) リビアの首都トリポリで2日夜、国民議会(GNC)の任期延長に抗議するデモ隊がGNC本部を襲撃し、議員少なくとも2人が撃たれて負傷した。

議員のうち1人は警護担当者に連れられて車に乗り込んだが、デモ隊はその車を狙ってさらに発砲したという。

GNC本部ではこの日、数十人規模のデモ隊が建物を包囲し、壁にガソリンをかけるなどして抗議するなか、議員らが審議を続けていた。デモ隊は内部に乱入した後、女性を含むほかの議員らにも暴力を振るった。室内を荒らし、放火する行為も目撃された。インターネット上で公開された現場の映像には、炎上する建物の外で若者らが車や家具に火をつける姿が映っている。

同国では昨年12月にGNCが任期延長を決めた後、各地で平和的な抗議活動が起きていた。これを受けてGNCは先月、前倒し選挙の実施を発表したが、具体的な日程は決まっていない。1日夜にデモ隊のテントが放火され、一部の参加者が拉致されたとの情報が流れたことから、この日にGNC本部周辺に集まったデモ隊が暴徒化したとみられる。

一方、東部ベンガジでは2日、フランス人の会社員男性が何者かに銃で撃たれて死亡した。同市では最近、殺人や誘拐、爆弾テロなどの事件が続発するなど、治安が極度に悪化している。地元当局や住民はイスラム過激派による犯行とみている。



 
 
>TOP

カダフィ大佐の息子をニジェールで拘束、逃走から2年半余

cnn.co.jp

2014.03.06 Thu posted at 17:23 JST

(CNN) リビアの暫定政権は5日、隣国のニジェール政府の協力を得てリビアの元最高指導者カダフィ大佐の3男サアディ・カダフィ氏の身柄を拘束したと発表した。交流サイト「フェイスブック」上で明らかにした。

ニジェールの大統領への謝意も示した。

サアディ氏は、2011年8月の旧カダフィ政権の崩壊後、ニジェールへ逃走。同氏は内戦中、父と後継者の有力候補ともされた兄のセイフルイスラム氏を見放すことなどを条件に反政府派に交渉を申し入れたこともある。

セイフルイスラム氏は反政府派に捕捉(ほそく)されていた。カダフィ大佐には多数の息子がおり、セイフルアラブ氏は軍事介入に踏み切った北大西洋条約機構(NATO)有志国による空爆で2011年春に死亡。ハミス氏も同年8月、リビア北西部での戦闘で死亡したとされる。

ハミス氏は自ら率いる部隊が退却する際、拘束し釈放も約束していた推定150人の民間人をビル内に閉じ込め、手りゅう弾や乱射で虐殺したともいわれる。

別の息子であるムタシム氏も同年10月に死亡している。

カダフィ大佐のサフィア夫人は、息子のムハンマド、ハンニバル両氏、娘のアイシャさんや他の一族と共に11年8月、隣国アルジェリアに逃亡。その後、亡命が認められた中東オマーンに移ったとされる。

カダフィ大佐は長期の独裁体制を続けていたが、反政府デモを端緒とする内戦拡大や多国籍軍の軍事介入もあり権力の座から追われていた。同年10月に反政府派に捕まり、死亡している。



 
 
>TOP

北朝鮮タンカーに攻撃警告 リビア、原油積み出し警戒

asahi.com

2014年3月9日17時27分

リビア国営通信によると、リビアの地中海岸にある石油積み出し港シドラに8日、北朝鮮の旗を掲げたタンカーが入港した。同港の周辺地域は政治的自治と石油収入の分配を求める武装民兵が支配しており、独自にタンカーに原油を売る意向を示しているという。

ジダン首相はタンカーの入港はリビアの主権への侵害だとして「既に軍に出動を命じており、船が原油を積んで出港すれば停止を命じて拿捕(だほ)し、従わなければ攻撃する」と警告した。

タンカーの積載量は30万バレルとされ、入港目的や所属などは明らかでない。国連制裁下にある北朝鮮は、中国に依存している石油などのエネルギー供給元をイランなどへと多角化しようとしているとされ、リビア原油の買い付けをうかがっている可能性はある。

シドラ港は昨夏に武装民兵が支配。石油積み出しに関わる港湾当局や関連会社はトリポリの中央政府の管轄下にあるとされるが、現地の武装民兵は地元テレビで「最初の石油積み出し」と宣伝しているという。(カイロ=川上泰徳)



 
 
>TOP

リビア首相、北朝鮮タンカーに「爆撃」の警告

cnn.co.jp

2014.03.09 Sun posted at 14:09 JST

トリポリ(CNN) リビアのゼイダン首相は8日夜、反政府民兵組織が占拠する東部の港に北朝鮮船籍のタンカーが入ったことを「国際法違反」と非難し、タンカーが命令に従わない場合は「爆撃」も辞さないと警告した。

油田が集中するリビア東部では旧カダフィ政権の崩壊後、港湾の警備が民兵組織に委ねられた。この組織の指導者らが昨年以降、「政府は信用できない」として自治拡大や利益の分配を要求。港を占拠し、原油の輸出を妨害してきた。

このうちシドラの港に7日深夜、北朝鮮旗を掲げたタンカーが入港した。ゼイダン首相は、北朝鮮が民兵組織から直接原油を買い取ることを懸念しているとみられる。政府が電話で船長に警告したが、船長は「乗船した民兵らに引き止められている」と答えたという。

ゼイダン首相によると、リビア政府当局者は首都トリポリの北朝鮮大使館にも連絡を取った。リビアの国営石油会社NOCの報道担当者は、船の所有者がサウジアラビアだと語ったが、サウジ大使館は「船とは一切関係がない」と主張している。

首相は船長の逮捕状を取り、武力行使も承認されたと述べた。

同国の原油埋蔵量はアフリカ最大規模とされるが、民兵組織による港の占拠や関連施設でのデモ、ストライキで産油量は激減している。



 
 
>TOP

リビアで原油積み出しか 北朝鮮国旗のタンカー

nikkei.com

2014/3/12 1:48

ロイター通信によると、北朝鮮国旗を掲げ、反政府民兵勢力が支配するリビア東部の原油積み出し港に停泊していたタンカーが11日、出港した。原油を積み込んだとみられ、公海上に出たという。国営石油会社当局者と、反政府勢力が明らかにした。

中央政府は無許可輸出だとして、実力で阻止する姿勢を示していたが、民兵の一人は「出港に当たりわれわれが警護した」と述べた。事実とすれば、反政府勢力が一部の石油生産事業を掌握していることを示した形だ。

リビアでは、2011年のカダフィ政権崩壊後にできた中央政府が弱体で、多くの油田がある東部の反政府勢力が石油施設の多くを制圧するなど、混乱が続いている。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

リビア議会、首相を解任 反政府勢力の原油輸出

nikkei.com

2014/3/12 9:55

【カイロ=共同】リビア制憲議会は11日、反政府民兵勢力が支配するリビア東部の原油積み出し港で、北朝鮮国旗を掲げたタンカーによる原油輸出の阻止に政府が失敗したことを受け、ゼイダン首相の不信任案を可決、解任した。ロイター通信などが報じた。

制憲議会は、リビアにとって生命線の原油を反政府勢力に奪われた責任を重大視した。

制憲議会の指名で、サニ国防相が暫定首相に就任した。制憲議会関係者は2週間以内の新首相選出を目指しているもようだが、人選をめぐって混乱も予想される。

2011年のカダフィ政権崩壊後、各地に反政府勢力が乱立し、中央政府の弱体化が進んでいるが、許可なくタンカーで原油が積み出されたのは初めてとみられる。

フランス公共ラジオによると、タンカーは8日に入港し、原油を積み込み、11日未明に出港した。海軍の小型艦艇が出港を阻止しようと試みたが、悪天候で失敗した。タンカーは約23万バレルの原油を積み込んだと報じられている。

ロイター通信によると、リビア軍報道官は「海軍がタンカーを攻撃した」と述べたが、詳細は不明。公海上に出たタンカーの行き先も明らかになっていない。



 
 
>TOP

リビア:議会が首相罷免 原油を堂々と奪われた責任

毎日新聞 2014年03月12日 11時00分(最終更新 03月12日 11時24分)

【カイロ秋山信一】リビア制憲議会は11日、原油の密輸出を防げず国の威信を失墜させたとして、ゼイダン首相を罷免した。新首相を選任するまで、サニ国防相が職務を代行する。ロイター通信によると、自治拡大を要求し部族勢力が不法占拠する東部シドラ港では、北朝鮮国旗を掲げたタンカーが無許可で原油を積み込み、首相が部族勢力に警告。しかし、タンカーは11日、海軍の警戒網を破り公海上に逃走した。

タンカー所有者はサウジアラビアの企業だとの情報もあるが、サウジ政府は否定。目的地も不明だ。タンカーは、最大3500万ドル(約35億円)相当の原油を積んでいるとみられ、北朝鮮が原油調達先の多角化を狙っている可能性もある。

リビア国防省報道官によると、タンカーは8日に入港し、石油の積み込みを始めた。ゼイダン首相は「無許可で石油を搬出するなら、タンカーへの爆撃も辞さない」と部族勢力に警告。だが、部族勢力は「攻撃されれば、宣戦布告とみなす」と無視した。

検察当局は、汚職容疑の捜査のため、ゼイダン氏に海外渡航禁止を命じた。

リビアでは、2011年の内戦でカダフィ独裁政権が崩壊。だが、内戦後も部族勢力や民兵組織が武装解除に応じず、中央省庁を占拠するなど政府とたびたび対立。昨年10月にはゼイダン首相が武装集団に一時誘拐される事件も起きた。東部の部族勢力は昨夏以降、自治拡大や石油利権の配分を求め、主要な石油積み出し港を占拠している。



 
 
>TOP

リビア議会、首相を解任 北朝鮮旗タンカーの原油積み出しで

cnn.co.jp

2014.03.13 Thu posted at 14:55 JST

トリポリ(CNN)  反政府民兵組織が占拠するリビア東部の港に北朝鮮船籍のタンカーが入った問題で、同国議会は11日、ジダン首相に対する不信任案を可決した。サニ国防相が暫定首相を兼任する。

解任を受けて検察はジダン氏の出国を禁じる命令を出したが、前首相はすでに国外に出ており、11日午後には飛行機の給油のためにマルタに2時間ほど滞在した。マルタのマスカット首相は、ジダン氏は「別の欧州の国」に向かう途中だったと述べたが、その後の所在は明らかになっていない。

タンカーをめぐっては反政府組織が、同船が原油を積み込んで出港し、リビア海軍の妨害をかわして公海に出たと発表。サニ国防相は12日、海軍はタンカーに向けて砲撃を行ったものの、環境汚染を懸念する米海軍の制止を受けて攻撃を中止したことを明らかにしている。

エジプト軍のアリ報道官は12日、同国海軍が問題のタンカーの航行を監視し、領海内に入った場合には臨検を行う方針を明らかにした。

北朝鮮の朝鮮中央通信の報道によれば、このタンカーはエジプトの海運会社が運行しており、一時的に北朝鮮船籍になっていたという。北朝鮮政府は国際海事機関(IMO)に対し、同船が国内法に違反したと通告するとともに、船籍を取り消したという。

石油生産はリビア経済の柱だが、昨年夏以降、反政府民兵組織は同国東部の石油積み出し港や油田を占拠。原油収入のさらなる分配や東部地域の自治を要求している。

政府が武装勢力を抑えきれないなか、石油をめぐるリビア国内の対立は今後、混乱の度を深める可能性もある。



 
 
>TOP

リビア:原油タンカー、米特殊部隊が制圧

毎日新聞 2014年03月17日 23時31分

【ワシントン西田進一郎】米国防総省は17日、部族勢力が占拠するリビア東部の港から北朝鮮国旗を掲げたタンカーが原油を運びだそうとした事件で、米海軍特殊部隊SEALS(シールズ)が制圧作戦を行ったと発表した。制圧は死傷者を出さずに成功した。

同省によると、作戦はリビア、キプロス両政府の要請でオバマ米大統領が了承して実施。米東部時間16日午後10時(日本時間17日午前11時)、キプロス南東沖の国際海域で、原油タンカー「モーニング・グローリー」をシールズが急襲・制圧した。同船は近くリビアの港に戻るという。

北朝鮮は、船籍の取り消しを国際機関に通報しており事件とは無関係との立場。米国は、3月初旬に武装したリビア人3人に乗っ取られたもので「船籍なし」扱いだ。

この事件を巡っては、部族勢力による原油の密輸出を防げず国の威信を失墜させたとして、リビア制憲議会が11日にゼイダン首相を罷免した。



 
 
>TOP

北朝鮮旗タンカー、米軍が制圧 リビアから原油積み出港

asahi.com

ワシントン=大島隆2014年3月18日03時22分

米国防総省によると、米軍の特殊部隊が17日、キプロス沖の洋上で、リビアから原油を積んで出港したタンカーを制圧した。リビア国営通信によると、このタンカーは3月上旬に、武装民兵組織が支配する地域の港に停留し、北朝鮮の旗を掲げていた。民兵側が独自にタンカーに原油を売る意向を示し、リビア政府が「船が原油を積んで出港すれば停止を命じて拿捕(だほ)する」と警告していた。

国防総省は声明で、「特殊部隊の出動はリビア政府とキプロス政府の要請に基づく。タンカーは無国籍で、武装した3人のリビア人に占拠されていた」と説明した。

一方、北朝鮮の朝鮮中央通信によると、国家海事監督局の報道官は12日、タンカーを管理するエジプトの企業と、タンカーを一時的に北朝鮮国籍とする契約を結んだが、リビア政府の通報を受けて直ちに取り消したと説明し、「われわれは全く無関係だ」と訴えた。(ワシントン=大島隆)



 
 
>TOP

北の国旗のタンカー、リビア出港…米部隊が制圧

【ワシントン=今井隆】米国防総省は17日、北朝鮮国旗を掲げた石油タンカーがリビア反政府勢力の掌握する同国東部シドラ港から原油を積み出した事件で、米海軍特殊部隊「シールズ(SEALS)」の作戦が16日にキプロス南東沖で行われ、タンカーを制圧したと発表した。

タンカーは近くリビアの港に戻る。

国防総省によると、作戦はリビア、キプロス両政府の要請を受け、オバマ大統領が承認した。部隊は、米海軍のミサイル駆逐艦「ルーズベルト」から出動し、ヘリコプターの支援を受けて作戦を実行。死傷者はなかった。タンカーは、武装したリビア人3人が乗っ取ったものだったという。

(2014年3月18日07時53分 読売新聞)



 
 
>TOP

米海軍特殊部隊、リビア武装集団から石油タンカーを奪還

cnn.co.jp

2014.03.18 Tue posted at 11:46 JST

(CNN) 米国防総省などは、リビア武装集団の3人組に乗っ取られた石油タンカーを海軍の特殊部隊が奪還したと明らかにした。作戦は16日夜に実施され、負傷者は出ていないとしている。

これに対して武装集団のリーダーは17日に発表した声明で、タンカーは合法的にチャーターしたもので、乗っ取ったわけではないと主張。米海軍が乗り込んで同船を制圧したのは国際海事法に違反すると非難した。

一方、リビア暫定政府の首相声明では、同国が関係諸国に支援を要請したと説明。同船はリビアに返還されたとして、米国とキプロスに謝意を表明した。

このタンカー「モーニンググローリー」はリビア国営石油会社の石油を積んで、先週、武装集団に占拠されているリビア東部の港から出港していた。

米国防総省によると、リビア軍は同船を砲撃したが、環境破壊を懸念した米海軍が中止させ、キプロス南東部の公海上に出たところで特殊部隊が同船に乗り込んだという。

リビアではカダフィ政権の崩壊後、2年以上にわたって混乱が続いている。武装集団のリーダーは当初、政府から原油積み出し港の安全確保を委ねられていたが、昨年7月に同港を占拠して原油輸出を妨害し、政府の腐敗を理由に自治権拡大や利益の共有を要求していた。



 
 
>TOP

米特殊部隊、リビア出航タンカーを制圧 原油密輸を阻止

nikkei.com

2014/3/18 10:26

【ワシントン=川合智之】米国防総省は17日、北朝鮮国旗を掲げたタンカーを米海軍特殊部隊SEALS(シールズ)が制圧したと発表した。タンカーには武装したリビアの反政府民兵勢力3人が乗っており、11日にリビア東部の原油積み出し港を出発、原油を密輸しようとしたとみられる。

米部隊はオバマ米大統領の指示を受け、16日午後10時(米東部時間)に作戦を決行。米駆逐艦ルーズベルトに搭載したヘリコプターの支援を受けた部隊が、キプロス南東の公海上のタンカー「モーニンググローリー号」に乗り移り、船を制圧した。死傷者はなく、リビアの港に戻る予定という。

リビア東部の原油積み出し基地があるシビラ港は、中央政府である暫定政権に対抗する武装勢力が占拠している。主要産業である原油が無断で輸出されるのを阻止できなかったとして、議会が首相を解任する事態に発展していた。



 
 
>TOP

モンゴル15歳、パキスタン10歳「世界の天才」を発掘する超一流大学の英語ネット講座「ムーク」の“革命”

MSN産経west

2014.3.21 18:00 [westナビ]

東京大学は昨秋、4週にわたり藤原帰一教授(国際政治学)の講座「戦争と平和の条件」をインターネットで配信した。現実世界では中東のシリア内戦が、国際社会を揺さぶっていた時期だ。受講者が意見を書き込めるフォーラムでは、こんな激論も飛び交った。

〈シリア軍はイスラム過激派と戦っている。国際社会が邪魔をしているんだ〉(シリアの19歳の医学生)〈全く同感。アサド大統領は西側メディアが描く悪人像とは反対よ〉(レバノンの39歳の女性学校経営者)〈内戦をやめろ。そして独裁者を法廷に出せ〉(リビアの29歳の男性)

彼らはアラビア語圏に住むが、書き込みはすべて英語だ。そのため日本を含む世界各地の受講者にも、開かれた議論になっていた。

東大が英語で講座配信

藤原教授は毎週1回の講義を英語で行い、受講者は録画ビデオを見て選択式の問いに答え、英語で課題文を提出した。受講者は地球規模に分布し、テーマが切実な意味を持つ紛争地域の人たちも少なくなかった。

ムーク(MOOC)と呼ばれる米国などで急速に広がる無料のオンライン講座に、日本で初めて東大が参入した。これによって遠隔地や、日本語を理解できない人にも東大の講座を届けることができる。

昨秋、初めて開講した文系・理系の2講座には世界150カ国以上から約8万人と、東大の学部・院生を合わせた3倍もの登録があった。

講座の開設を担当した大学院情報学環の山内祐平准教授は「大学名が知られるだけではなく、研究の中身という本質で理解されることが大きな利点だ」と評価し、「日本語での講義ならここまでの広がりはなかったでしょう」と、英語の効果も認めた。

大英帝国と米国の繁栄が英語にもたらした共通語の地位は、インターネットによってさらに補強されている。とりわけ学問領域では、中世欧州の知識層をつなげたラテン語に匹敵する言語になったといえる。

東大が講座を配信したムークの代表的な機関のひとつであるコーセラの場合、英語使用は543講座、中国語48講座、フランス語22講座と英語が圧倒的。米国の大学が多いせいもあるが、東大のように非英語圏の大学も英語による配信に積極的だ。

英語を介した地球規模の知的なネットワークが築けるムークは、思いがけない現象も引き起こした。途上国の若い才能が次々と発掘されているのだ。

モンゴルでは15歳の少年が米マサチューセッツ工科大学配信の講座でトップクラスの成績を修め、その後、同大学に入学した。パキスタンには10歳から人工知能や物理学などの講座で天才ぶりを発揮し、昨年の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に招待された女生徒(13)がいる。女生徒は東大の講座「ビッグバンからダークエネルギーまで」も受講し、高得点をマークした。

京大も英語で

同講座を担当した村山斉(ひとし)特任教授(理論物理学)は「普通なら大学の講義を受けることがないような人々にもアクセスできる。有能な学生をリクルートするツールのひとつになっていくと感じる」と話す。

4月からムークに参加する京都大学も、講座は英語で行う。また才能ある学生を引き上げようと、成績優秀者5人ほどを大学に短期間招き、ひとりは国費留学生に推薦する計画を進めている。

コーセラ創設者のひとりでスタンフォード大学のダフニー・コラー教授は「明日のアインシュタインやスティーブ・ジョブズは、アフリカの僻地(へきち)の村にいるかもしれない」と、ムークが知的世界に与えるインパクトを強調している。

日本の大学は高度な研究や教育を培ってきた。ムークを使った世界の才能の獲得に、期待がかかる。

(坂本英彰)

=続く(次回「塗り替わるキャンパス言語」は23日に掲載)

【用語解説】ムーク(MOOC)

インターネット上に大学などが提供する講座を無料で学べるシステム。「大規模公開オンライン講座」の略。4〜10週間程度の講座を受講してテストなどをクリアすれば修了できる。米スタンフォード大学教授らが設立したコーセラや、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学によるエデックスなどが代表的。



 
 
>TOP

故カダフィ大佐の息子、国営テレビで謝罪 リビア

cnn.co.jp

2014.03.31 Mon posted at 11:15 JST

リビア・トリポリ(CNN) リビア最高指導者だった故カダフィ大佐の息子サアディ・カダフィ容疑者が、囚人服姿で国民に謝罪する映像がリビア国営テレビで放送された。

映像ではサアディ容疑者が青い囚人服姿でカメラに向かい、「私がリビアで引き起こした混乱や騒乱について国民に謝罪する。私は犯してはならない過ちを犯した」と語った。

さらに「武器を持つすべての人々に対し、武器を捨てるよう呼びかける。武器は国家のみが持つべきものだ」と呼びかけ、リビア政府や議会に許しを乞うている。

サアディ容疑者はカダフィ大佐の7人の息子の1人で、2011年のカダフィ政権崩壊後、国境を越えてニジェールに逃走。今月に入って隣国ニジェールから身柄を引き渡され、リビアで勾留されている。

同容疑者に対する罪状などは発表されておらず、公判も始まっていない。しかし同国政府は、リビア南部で最近起きた事件にサアディ容疑者が関与していることを裏付ける証拠があるとしている。

サアディ容疑者の姿が放映された経緯は不明だが、国営テレビは、同氏が勾留中に暴行を受けたとの報道に反論するため、検察の許可を得て放送したと説明している。

この放送の前日、リビアのゼイダン前首相は英紙に対し、サアディ容疑者が勾留中に暴行を受けていると聞いたと語っていた。

これに対して同容疑者は、自分が骨折したといううわさは真実ではないと話し、両腕を動かして笑って見せた。

同容疑者に直接面会して処遇について確認することは誰もできていない。



 
 
>TOP

イタリア海軍、4日間で6000人の移民救出

cnn.co.jp

2014.04.12 Sat posted at 10:54 JST

(CNN) イタリア海軍は11日までの4日間に、地中海を漂う40隻以上のすし詰め状態の船から計約6000人の移民を救出した。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が11日に発表した。

UNHCRによると、今年、船でイタリアに到達した移民の数は約1万8000人に上るという。昨年の合計は約4万3000人で、そのうち国籍別で最も多かったのは内戦から逃れてきたシリア人で、1万1300人以上だった。

UNHCRの声明によると、過去4日間にシチリアやカラブリアの島々の沖合で救出された移民の多くは女性や子どもで、中には新生児や保護者のいない未成年者もいた。その多くが暴力や紛争、迫害から逃れてきた人々で、リビア西部の都市ズワラを出港し欧州連合(EU)諸国内の安全な場所を求めていたという。

保護された移民はイタリアの複数の港に移送された。

UNHCRは各国に、移民が無謀な航海で命を落とすことがないように合法的な移住手段を模索するよう呼び掛けるとともに、海上の移民を連携して救出するように要請している。



 
 
>TOP

リビア新首相が辞任表明 襲撃受けた翌日

cnn.co.jp

2014.04.14 Mon posted at 12:45 JST

(CNN) リビアで先週就任したばかりのサニ首相が13日、辞任を表明した。自身と家族が銃撃を受け、近隣住民が危険にさらされたためと説明している。

リビア議会は8日、暫定政府の首相にサニ氏を指名し、1週間以内の組閣を求めていた。

同氏は政府のウェブサイトに寄せた議会あての書簡で、自身と家族が12日夜に「卑劣な攻撃」の標的になったと述べ、「私の就任によって国民の間で争いが起きることを許すわけにはいかない。申し訳ないが暫定首相への指名は受けられない」と表明した。議会が新たな首相を選出するまでの間、職務は続行するという。

サニ氏は、議会が先月ゼイダン前首相を解任した後、首相代行を務めていた。前首相は在任中に一時、武装グループに拉致されたことがあり、解任後は治安上の懸念を理由にドイツへ逃れている。

12日の銃撃による負傷者は報告されていない。当局は詳細を発表しなかったが、近隣住民がCNNに語ったところによると、首相らの車列が首都トリポリ市内の自宅付近で攻撃を受け、逃げ込んだ住宅地で激しい銃撃戦が起きた。

同国は2011年にカダフィ政権が崩壊した後、民主政権の確立を目指してきた。しかし軍や警察の整備が進まず、民兵組織の勢力争いや当局者への襲撃が相次いでいる。



 
 
>TOP

武装集団がヨルダン大使を拉致 リビア

cnn.co.jp

2014.04.15 Tue posted at 19:19 JST

(CNN) リビアの首都トリポリの中心部で15日、ヨルダンの駐リビア大使が武装グループに拉致された。

ヨルダン外務省は、同国のファワズ・アイタン大使が警護官とともに拉致され、運転手が負傷したと発表した。

リビア外務省によると、2台の車に乗った覆面の武装グループが大使の車列に待ち伏せ攻撃を仕掛けた。

リビアでは当局者らが武装グループの標的となる事件が続発している。13日には先週就任したばかりのサニ首相が、銃撃を受けたことを理由に辞任を表明した。

これとは別に、アフガニスタンの首都カブールでは同日早朝、公共事業省の次官が武装グループに拉致された。アフガン内務省によると、事務所へ向かっていた車が銃撃を受けて運転手が負傷し、次官が連れ去られたという。



 
 
>TOP

駐リビアのヨルダン大使拉致 武装集団が車襲撃

nikkei.com

2014/4/15 20:36

【カイロ=共同】リビアからの報道によると、首都トリポリで15日、駐リビアのヨルダン大使の車が武装集団に襲撃され、大使が拉致された。大使の運転手1人が撃たれ負傷した。

覆面をした武装集団が車に向かって発砲、銃口を突き付け、大使を車から降ろして連れ去ったという。犯行声明は出ておらず、背景などは不明。

リビアでは2011年のカダフィ政権崩壊以降、治安機関が弱体化し、民兵らによる要人拉致が横行している。



 
 
>TOP

NY原油、反落 5月物は103.75ドルで終了、リビア供給再開で

nikkei.com

2014/4/16 5:19

【NQNニューヨーク=川内資子】15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3営業日ぶりに反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の5月物は前日比0.30ドル安の1バレル103.75ドルで取引を終えた。主要産油国リビアからの原油供給再開により需給が緩むとの見方から売りがやや優勢となった。

リビアの原油積み出し港からの原油の出荷準備が進んでいると伝わった。同国産原油の輸出が再開すれば、供給不足が緩むとの観測が強まった。

米エネルギー省が16日に発表する週間の米石油在庫統計で原油在庫が増えるとの見方も、原油の売りを誘った。

ただ、相場の下値は堅かった。ウクライナ情勢が緊迫し、同国経由で欧州に輸出されるロシア産の原油の供給が減るとの警戒感が根強い。

ガソリンは3日続伸。ヒーティングオイルは続伸した。



 
 
>TOP

故カダフィ大佐次男らの裁判始まる デモ弾圧の罪

cnn.co.jp

2014.04.28 Mon posted at 12:49 JST

トリポリ(CNN) リビアの最高指導者だった故カダフィ大佐の次男セイフルイスラム被告らがデモ弾圧の罪などに問われている裁判の公判が27日、首都トリポリ市内の法廷で開かれた。

セイフルイスラム被告はカダフィ大佐の後継者と目されていたが、カダフィ政権が崩壊した2011年、西部ジンタンで民兵組織に拘束された。民兵組織は同氏の引き渡しを拒否したまま現在に至っている。

公判は治安部隊が厳戒態勢を敷くなかで行われ、カダフィ大佐の義理の兄弟に当たる元情報機関トップのサヌーシ被告をはじめ、元高官ら23人が出廷。セイフルイスラム被告と、北部ミスラタで収監されている被告8人はビデオ中継を通じて公判に臨んだ。

判事が読み上げた罪状によると、セイフルイスラム被告らはデモ参加者を殺害した罪などに問われている。有罪となれば死刑を言い渡される可能性がある。

2時間に及ぶ公判の間、セイフルイスラム被告は笑顔を浮かべるなどリラックスした表情を見せた。同氏らは国際刑事裁判所(ICC)にも起訴されているが、リビア当局は国内での裁判を主張し、身柄の引き渡しを拒否してきた。

これに対して人権団体などは、リビアでは公正な裁判ができないとの懸念を示している。

トリポリでの次回公判は5月11日に予定されている。



 
 
>TOP

リビア議会、新首相の選出巡り混乱

cnn.co.jp

2014.05.05 Mon posted at 13:17 JST

リビア・トリポリ(CNN) リビアで暫定政府の首相選出を巡って混乱が続いている。当初の報道によると、議会は4日、実業家のアハメド・ミティグ氏を賛成多数で暫定政府の新首相に選出した。同氏は宣誓就任し、議会は2週間以内の組閣を指示したとされる。

ところが同日遅く、暫定議会の第1副議長が、ミティグ氏を選出した投票は無効だったと宣言した。ミティグ氏はこの日の投票で、首相として信任されるために必要な120票を確保できなかったとされる。アワミ議長も暫定政府の公式ツイッターで、議会は休会になったと発表した。

同国では3月にゼイダン前首相が解任され、サニ前国防相が4月に新首相に選出された。しかしサニ氏は家族が何者かに襲撃されたことを受けて辞意を表明し、新首相が選出されるまでの間、首相代行を務めている。

アワミ議長はサニ氏に対し、次の採決が行われるまで首相代行を継続するよう要請した。

一方、別の議員らは、ミティグ氏を選出した投票は有効であり、同氏は正式な手続きを経て首相に選出されたと主張している。現在の首相が誰なのかは5日に議会が再開されるまで分からない状況だ。



 
 
>TOP

リビア沖で難民船沈没、40人死亡

cnn.co.jp

2014.05.12 Mon posted at 09:40 JST

リビア・トリポリ(CNN) リビアの首都トリポリ沖で11日、難民を乗せた船が沈没し、リビア内務省によると少なくとも40人が死亡した。約50人は救助されたが、行方不明者も出ているという。

乗船者の国籍は不明だが、内務省報道官によれば、リビアはアフリカ大陸からイタリアやマルタなどの欧州各国に船で渡るための中継地として、難民が大量に不法入国して大きな問題になっているという。難民はサハラ砂漠以南の国や、近隣のエジプトやチュニジアなどの出身者が大半を占め、最近ではシリアからの難民も増えている。

難民の流入は殺人や強盗などの犯罪が増加する一因にもなっていると報道官は述べ、この問題への対応に関して欧州各国にはリビアを支援する義務があると強調した。

この問題に関してリビアの内相代行は10日、「欧州連合(EU)などが責任を果たさなければ、リビアは(難民の)通過を容易にして欧州に大量流入させる」と警告。リビアは既に代償を払っており、今度はEUが代償を払う番だと主張した。

リビアは2011年のカダフィ政権崩壊以降、難民への対応に苦慮しており、欧州を目指す船に乗ろうとしていた400人以上を1日で拘束したこともあるという。

リビア暫定政権は、「難民の流れを食い止めるため、引き続きイタリアをはじめとする全関係国と協力して国境監視に当たる」との声明を発表した。



 
 
>TOP

リビアで拉致されたヨルダン大使、無事に解放

cnn.co.jp

2014.05.13 Tue posted at 19:50 JST

(CNN) リビアの首都トリポリで先月拉致されたヨルダンの駐リビア大使が13日、無事に解放された。

ヨルダンのジュデ外相が国営ペトラ通信に「ファワズ・アイタン大使は解放されて帰国の途に就いた。健康状態は良好だ」と語った。

アイタン大使は4月15日、トリポリ中心部で武装グループに連れ去られた。リビアの国営LANA通信は、同大使の運転手を務めるモロッコ人が銃で撃たれたと伝えた。

リビアでは2011年のカダフィ政権崩壊以降、数百に上る民兵組織を政府が統制できず、治安が極端に悪化している。先月中旬には就任したばかりの首相が、銃撃を受けたことを理由に辞任した。

外国大使館関係者らを狙った事件も続発し、トリポリでは今年に入ってエジプトの外交官、韓国当局者、チュニジア大使館の職員が拉致されたが、いずれも後日解放された。

東部ベンガジでは12年9月に米領事館が襲撃を受け、米大使ら4人が死亡した。同市内にある欧米諸国の領事館はすべて閉鎖されている。



 
 
>TOP

民兵組織が議会襲撃、2人死亡 リビア首都

cnn.co.jp

2014.05.19 Mon posted at 14:12 JST

リビア・トリポリ(CNN) リビアの首都トリポリで18日、制憲議会の建物が武装勢力に襲撃された、直後に首都全域にも激しい戦闘が拡大した。リビア保健省によると、この戦闘で少なくとも2人が死亡、66人が負傷したという。

リビア国営LANA通信によると、制憲議会が襲撃された時、議員らはその日の会議を終え、すでに議会を後にしていたという。武装勢力は議会に通じる道を封鎖し、議員らの事務所への立ち入りを阻止した。

この襲撃には、西部の都市ジンタンからの複数の有力民兵組織が関与した。トリポリを拠点とする民兵組織は「権力を濫用(らんよう)する政治家から国を守ってほしいという国民の要請に応じただけだ」との声明を出した。

リビアのマルガニ法相は18日の襲撃に対し、「政府は、政治的表現の手段としての武力の行使を非難し、リビア国民が保有する武器の使用の即時停止を求める」と述べた。

16日には東部ベンガジで元軍将官のハフタル氏が率いる民兵部隊による攻撃が行われ、保健省によれば、75人が死亡し、141人が負傷した。マルガニ法相は、18日にトリポリで発生した一連の戦闘と、先週のベンガジの暴動とを結びつける証拠は今のところないとしている。



 
 
>TOP

リビア国民議会を襲撃 民兵組織、議会機能停止を宣言

asahi.com

カイロ=山尾有紀恵2014年5月19日12時27分

リビアの旧反カダフィ体制派の元軍将校に従う民兵組織が18日、首都トリポリの国民議会の建物を襲撃し、議会機能の停止を一方的に宣言した。AP通信などが伝えた。リビア暫定政府は「武器を用いて政治的な意見を表明すべきではない」とした非難声明を発表。宣言を無視する意向を示した。

民兵組織は、リビア東部ベンガジを拠点とする元軍将校のハフタル氏の傘下にあるとされる。同氏が率いる武装勢力は16日、ベンガジで敵対するイスラム武装勢力と交戦し、約70人が死亡した。

2011年のカダフィ政権崩壊後、リビアでは政権の打倒に協力した民兵組織の武装解除が進まず、政治家を狙ったテロや、各国外交官に対する誘拐・襲撃事件が相次いでいる。13年10月にはジダン元首相が拉致される事件が発生。その後も暫定政府の首相や閣僚が脅迫や襲撃を受ける事件が相次ぎ、政権移行が大幅に遅れている。(カイロ=山尾有紀恵)



 
 
>TOP

リビア、民兵が議会襲撃 東部の衝突で79人死亡

nikkei.com

2014/5/19 10:11

リビアからの報道によると、同国首都トリポリで18日、元軍将官のハフタル氏率いる民兵部隊が、制憲議会の建物を襲撃した。建物付近では激しい銃撃音が響き、衝突が起きたもようだ。

ハフタル氏の民兵部隊は16日、同国東部ベンガジでイスラム武装勢力と衝突し、少なくとも79人が死亡、141人が負傷した。ハフタル氏の報道官は議会襲撃について「イスラム主義者を拘束するため」と語った。

ベンガジでの衝突は沈静化したが、トリポリの中央政府はハフタル氏を「無法者」と呼び、治安の安定しないベンガジでさらなる争乱を起こし、クーデターを企てようとしたと非難した。

ハフタル氏は2011年にカダフィ政権を倒したリビア内戦で大きな役割を果たしたとされ、ベンガジでのイスラム勢力との衝突については、弱体な政府に代わり「ベンガジの治安を回復する」のが目的と主張した。

リビアではカダフィ政権崩壊後も治安が安定せず、特に反政府志向が強いベンガジでは、イスラム過激派が活動を活発化させるなど、治安が極度に悪化している。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

ドバイ原油、3週ぶり高値 リビアなど政情不安で

nikkei.com

2014/5/19 23:28

アジア市場の指標となるドバイ原油は19日、前週末比0.70ドル高の1バレル106.70ドルに上昇した。約3週間ぶりの高値をつけた。リビア情勢への懸念が強まり、地政学リスクが意識された。北米などで夏のドライブシーズンを迎えることも、原油価格を押し上げている。

ウクライナ情勢も含め地政学リスクが強材料。国際指標である北海ブレント原油も19日、1バレル110ドルを超えた水準で推移している。

リビアで18日、反政府勢力が首都トリポリの制憲議会を襲撃し、議会の一時停止を要求した。政情不安が長引き、「原油の輸出拡大が遅れる可能性が高い」(欧州系資源商社)との見方が広がった。リビアでは原油の生産量が1日あたり約25万バレルと、内戦前の2011年に比べて15%の水準に落ち込んでいる。

北半球では今月下旬からドライブシーズン入りし、ガソリンの需要増が見込まれる。「原油の在庫も減少に転じ、原油価格は強含む可能性が高い」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之・上席エコノミスト)



 
 
>TOP

リビア:反政府組織が国会を襲撃…議会機能停止を要求

毎日新聞 2014年05月19日 20時48分

【カイロ秋山信一】リビアの首都トリポリで18日、イスラム政党に反対する民兵組織が制憲議会(国会)議事堂を襲撃し、中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、少なくとも2人が死亡、55人が負傷した。民兵側は18日夜までに撤退したが、議会の機能停止を要求。政府は拒絶したが、民兵組織の武力は政府軍よりも強く、混乱が拡大する恐れもある。

AP通信などによると、民兵組織は、東部ベンガジを拠点にイスラム武装勢力と対立する武装組織指導者ハフタル氏に同調し、イスラム政党が主導権を握る制憲議会を襲撃した。ロケット弾や対空砲を装備し、治安部隊と激しい銃撃戦となった。議員や政府職員ら約20人が拉致されたとの情報もある。

民兵側は18日に声明を発表し、昨年12月に自らの判断で任期を延長した制憲議会について「正統性がない」と批判。今年2月の選挙で選ばれた憲法起草委員会に権限を移譲するよう要求した。政府は19日の声明で、暴力の即時停止を求めた。

一方、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム武装勢力は19日、ハフタル氏側に反撃するとの声明を発表した。ベンガジでは17日、ハフタル氏側とイスラム武装勢力の交戦で約70人が死亡した。

リビアでは2011年の内戦でカダフィ独裁政権が崩壊した。だが元軍将校のハフタル氏をはじめ、反カダフィ派の民兵や部族勢力の多くが武装解除に応じず、衝突や誘拐事件が頻発している。トリポリにも複数の民兵組織が常駐し、政府庁舎を占拠して政府に要求を突きつける事態が相次ぐ。昨年10月には当時のゼイダン首相が武装集団に一時拉致される事件も起きた。



 
 
>TOP

米国、情勢緊迫化するリビア付近に海兵隊移動

jp.reuters.com

2014年5月20日09時56分

[ワシントン 19日 ロイター] - 米国は、情勢が緊迫化するリビア付近の拠点に海兵隊を移動させた。首都トリポリにある米国大使館から米国人を避難させるために利用する可能性もある。2人の米当局者が明らかにした。

スペインの拠点からイタリアのシチリア島シゴネラにある海軍拠点に、約60人の海兵隊と、オスプレイ4機を移動。2人の当局者によると、シチリア島で警戒にあたる海兵隊は、約250人に増えることになる。

リビアでは18日、民兵組織が国民議会の建物を襲撃。軍閥化した民兵組織同士の対立が顕在化しており、トリポリでは銃撃戦が展開された。



 
 
>TOP

リビア首都混乱、米軍が大使館員の退避準備

cnn.co.jp

2014.05.20 Tue posted at 11:42 JST

リビアの首都トリポリで民兵組織が議会を襲撃するなど混乱が深まっている事態を受け、米軍は大使館から米国人職員を退避させる必要が生じた場合に備え、輸送機「V22オスプレイ」や海兵隊員をイタリアの基地に移動させた。当局者が19日、CNNに明らかにした。

リビアでは18日に国民議会の建物が武装集団に襲撃され、首都全域に戦闘が拡大した。19日夕刻になっても郊外で銃声や爆発音が聞こえている。

さらに国営LANA通信は、イスラム勢力が支持する国民議会のアブサハミーン議長が19日、イスラム系民兵組織「リビアの盾」に首都への展開を命じたと伝え、火に油を注ぎかねない事態となっている。

リビアの盾はトリポリ東部のミスラタを主な拠点としてイスラム系組織の中でも特に強大な勢力を持ち、首都では長年にわたって別の民兵組織と対立していた。

駐リビア・サウジアラビア大使は19日、戦闘の激化を受けて大使館と領事館を閉鎖し、職員をトリポリから脱出させたと発表した。

一方、米軍関係者によれば、イタリアのシゴネラにある米海軍基地にはオスプレイ4機と海兵隊員200人がスペインから到着したのに続き、19日までにさらにオスプレイ4機が追加配備された。これで200人以上を米大使館から退避させる準備が整ったことになる。

リビア衛生省によると、トリポリで18日に起きた衝突の死者は少なくとも4人、負傷者は90人に上っている。



 
 
>TOP

[FT]カダフィ後も混迷深まるリビア(社説)

nikkei.com

2014/5/20 14:02

北大西洋条約機構(NATO)の軍事行動でカダフィ政権が崩壊した2011年10月、英国、フランス、米国はリビアが平和的な民主主義に向かう機会を得たと断言した。だが、それから2年半がすぎてもリビアは混迷から抜け出せていない。リビアの革命に対する欧米の支持が正当だったのかどうかという疑念が浮上している。

リビアは人口わずか600万人の産油国で、北アフリカでは最も豊かな国の1つであるはずだ。だが、選挙で選ばれた政権は国の安定と石油資源の活用が難しいと考えている。

その主な理由は、計25万人前後の民兵がカダフィ政権崩壊後に同氏の武器庫から奪った兵器を利用し、全国で暴れていることだ。リビア当局は現金を求める民兵の要求にたびたび屈した。こうした民兵がリビアの石油インフラにおけるかなり重要な部分を支配し、それを政府側は制圧できていない。

■前政権時代の武器を略奪する民兵

いま、新たな主役がこの混沌とした状況を支配しようとしている。退役将軍のハリファ・ハフタル氏を含むグループが首都トリポリの政府庁舎を襲撃した。彼らは政界のリベラル派勢力の強い支援を受け、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」が支持するイスラム寄りの政権を崩壊させようとしている。

このクーデターの企てを、昨年エジプトで起きたムスリム同胞団政権崩壊の再現とみなそうとする向きもあるだろう。だが、多くのイスラム民兵がこの試みを断念させると思われ、リビアにおいては成功しそうにない。

欧米諸国はこうした事件を見て、慎重に対処したくなるだろう。ハフタル氏の動きは、現政権がイスラム民兵を解散できないことに不満を持つリビア国民の支持を得ている。各国のムスリム同胞団がジハード(聖戦)主義者を生み出していると考える米国民の考えにも影響を与えるかもしれない。

それでも、欧米諸国はリビアが民主的に選出された政権を維持しているという事実を無視できない。欧米はせめて、この対立がエスカレートしてリベラル派とイスラム勢力との全面的な衝突に発展する事態を避けるよう双方に要求すべきだ。

最近のリビアの混乱は、英仏が主導した11年の軍事行動が正当化されるかどうかについての議論を再び起こすだろう。カダフィ政権を崩壊させたことは正しかった。(同政権が続いていたら)カダフィ氏が東部ベンガジでの蜂起を受け、リビアを内戦のような状態に陥れていたことはほぼ間違いない。

カダフィ氏が殺害された後、英仏米はリビアを統治できる状態にするために必要な措置を怠った。カダフィ政権はリビアを完全に荒廃させた。(カダフィ後の)リビアに軍を駐屯させないという欧米の決定により、同国は安全保障システムを欠き、カダフィ時代の武器庫は民兵に略奪されるままになっている。

■大量の難民を生む恐れ

何が起きても欧米諸国はリビアを無視してはならない。リビアは再び欧米への主要な原油供給国となるはずだ。ロシアの原油供給国としての信頼性が揺らぐなか、これは重要なことだ。リビアの産油量は政情不安で日量30万バレルに落ち込んでいる。カダフィ政権崩壊直前のピーク時は日量160万バレルだった。政情不安が続き、リビアから地中海をこえて欧州に難民が流入するリスクもある。

21世紀における欧米による介入の失敗についての論議では、イラクとアフガニスタンに注目が集まる。両国に比べれば、リビアにおける犠牲者数は目立たない。だが、リビアでの戦略ビジョンと政策遂行の欠如は、欧米の利益に大きな打撃を与えている。

(2014年5月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)



 
 
>TOP

リビア:6月国会選挙 政情不安の緩和狙い

毎日新聞 2014年05月21日 22時40分

【カイロ秋山信一】リビアの選挙管理委員会は20日、国会選挙を6月25日に行う方針を決めた。AP通信が報じた。議会の正統性を巡って、元軍将校のハフタル氏中心の民兵組織とイスラム勢力が対立を深めており、選挙の実施によって混乱の拡大を防ぐのが狙いとみられる。ただ双方の緊張は高まっており、選挙が期日通りに実施されるかは不透明だ。

現在ある議会(制憲議会)は今年2月に任期切れを迎えたが、世俗派とイスラム政党との対立によって憲法制定が遅れているため、任期を今年末まで延長した。ハフタル氏は任期延長が不当だと批判し、制憲議会の機能停止を要求。今月18日にはハフタル氏に同調する民兵組織が国会議事堂を襲撃する事件も起きた。議会は首都トリポリのホテルに議場を移したが、移設先のホテルにも20日に砲弾が打ち込まれた。

ハフタル氏は「イスラム政党がイスラム過激派の活動を容認している」とも主張し、東部ベンガジで独自にイスラム武装勢力への攻撃を始めた。政府軍の特殊部隊や空軍の一部もハフタル氏側に加わると表明。一方、イスラム政党側は「クーデターをたくらんでいる」と、ハフタル氏を非難。イスラム武装勢力にトリポリの治安維持への協力を依頼した。

緊張が高まる中、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、アルジェリアの3カ国は大使館を一時閉鎖し、大使館員を国外避難させた。



 
 
>TOP

[FT]OPEC、石油供給不足に直面

nikkei.com

2014/6/9 7:00

石油輸出国機構(OPEC)が6カ月前に前回総会を開いたとき、ウィーン中心部にある本部ビル内外ではもっぱら、イラン、イラク、リビアの3カ国による原油増産に応じてOPECが減産しなければならないかもしれないという議論に終始した。

OPEC加盟12カ国の石油相が11日の総会のためにウィーンに集まる準備を進めている今、別のテーマが浮上した。加盟国で数々の問題が生じていることから、焦点はもはや減産ではなく、OPEC産原油に対する「コール(需要)」に応じるために十分な原油を生産できるかどうかになっている。

ロンドンに本拠を構えるコンサルティング会社エナジー・アスペクツは「OPECにとっての課題は、産油量を制限するのではなく引き上げることだ」と指摘する。

■複数加盟国で供給停止

昨年12月の総会以降、リビアでは、治安状況の悪化を受けて輸出が滞った。一方、イラクの石油生産はごくわずかしか増えず、イランはまだ制裁を巡る西側諸国との最終合意に至っていない。

同時に、OPEC産原油に対する需要は増加してきた。エネルギー予測の世界的権威である国際エネルギー機関(IEA)は最近、需要の強含みとロシアやカザフスタンなどの非OPEC諸国からの期待外れの供給を引き合いに出して2014年の対OPEC需要を上方修正。市場を均衡させるためには、OPECは第3四半期の生産を大幅に増やさなければならないと述べた。

「OPECの日量40万バレル前後の増産は先月、市場を緩和させるのにある程度役立ったが、消費が回復する下半期の市場ニーズを満たすには不十分だ」。IEAは広く注目されている月次報告書でこう述べた。

アナリストらは、価格を抑制しておくためには、OPECは2014年7〜12月期に現行水準より日量100万バレル多い日量3100万バレル前後の原油を生産する必要があると試算している。原油市場の国際指標であるブレント原油は過去2年ほど、平均して1バレル108ドル程度で推移しており、多くのOPEC加盟国が狙う110ドルという「マジック」レベルに近い。

だが、複数の加盟国で生じている計画外の供給停止のために、OPECがさらに産油量を増やすことは大変な難題になる。バークレイズによると、リビア、イラン、イラク、ナイジェリアで日量250万バレル前後のOPEC産原油の供給が止まっており、近い将来、元に戻る見込みがないという。

エナジー・アスペクツのアナリスト、アムリタ・セン氏によると、日量3100万バレルに多少なりとも近づくためには、OPEC最大の産油国で、大きな余剰生産能力を持つ唯一の国であるサウジアラビアが日量1100万バレル程度生産する必要がある。それは不可能ではないが、前代未聞であり、市場の余剰生産能力を1%まで減らすことになるという。

「今夏は(価格の)激しい上振れが待ち受けている可能性が十分にある」とセン氏は言う。

■在庫利用で対応の見方も

他の解説者はそれほど懸念しておらず、OPECが下半期にコールを満たせなければ市場は在庫を利用すると話す。そうなれば、市場が逼迫気味になり、価格を下支えする助けになるという。

コンサルティング会社JBCエナジーのマネージング・ディレクター、デビッド・ウェック氏は「我々は夏場に若干の在庫利用が生じると予想しており、そのため市場の需要を満たすのに大きな問題は一切起きないと見ている」と言う。スイスのコンサルティング会社ペトロマトリックスのオリビエ・ヤコブ氏は「欧州で処分された精製能力の量を見ると、現在と3年前の在庫レベルを比べることはできない。何日分カバーできるかという点で、同じレベルの在庫は必要ないからだ」と話している。

実際、現物市場は供給が十分だという合図を送っている。ロシアの主要輸出原油を含むいくつかの等級の原油は、先物価格より大幅に割安な水準で取引されている。

部分的には、これは欧州の精製業者が受けている圧力の現れだ。高い原油価格と安いディーゼル価格が利益率を大きく圧迫しており、精製業者は生産を減らしたり、メンテナンス期間を延長したりすることで対応しているからだ。

アナリストらは、西欧の精製業者は今夏、「通油」を大幅に減らすと見ている。そのため、需要がIEAその他の予測よりも弱くなるリスクがあり、それが対OPEC需要を減少させる可能性がある。

エネルギー経済学者のフィリップ・バーレガー氏は言う。「全世界の成長見通しが弱まっているように思える。人々は米国の成長率を心配している。欧州の石油消費は多少増加しているが、中国は建設業界に問題を抱えているため、ここでは石油消費が伸びない。OPEC諸国が供給目標を達成するか否かを巡るこうした懸念の一部は行き過ぎだ」

一方、OPECは現状に満足しているようだ。OPECの事務局長とサウジアラビアの石油相はともに、石油市場はバランスが取れており、需要を満たせるだけの供給があり、価格が公正だと述べ、総会で大きな政策変更がないことを示唆している。

By Neil Hume

(2014年6月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

(翻訳協力 JBpress)



 
 
>TOP

リビアの米領事館襲撃、首謀者を拘束 米国防総省

asahi.com

ワシントン=大島隆2014年6月18日11時14分

リビア東部ベンガジの米領事館が2012年に襲撃され、スティーブンス駐リビア米大使ら4人が死亡した事件で、米国防総省は17日、襲撃の中心人物とされるリビア人アフメド・アブカタラ容疑者の身柄を拘束したと発表した。

米軍の特殊部隊と連邦捜査局(FBI)が協力して拘束。すでにリビア国外に身柄を移送しており、今後米国で司法手続きにかけるという。オバマ大統領は「米国人を傷つけた者に裁きを受けさせるため、米国は必要なあらゆることをする」との声明を発表した。

襲撃は、中東で反米デモが盛り上がるさなかで起きた。ただ、事前に準備されたテロである可能性をオバマ政権が知りながら、政権への打撃を最小限にするため、対外的には「デモが暴動に発展した」と虚偽の説明をしたとの疑惑が持ち上がっている。共和党は、当時の国務長官だったヒラリー・クリントン氏らの責任を追及している。(ワシントン=大島隆)



 
 
>TOP

米、リビアで首謀者拘束 12年の領事館襲撃

nikkei.com

2014/6/18 11:38

【ワシントン=川合智之】米国防総省のカービー報道官は17日、2012年にリビア東部のベンガジで駐リビア米大使らが武装集団に殺害された事件をめぐり、リビアで事件の首謀者を拘束したと発表した。事件当時、米政府が失態を隠すため情報を隠蔽したとの疑惑が政治問題になっており、11月の米議会中間選挙をにらんで疑惑解明が争点になりそうだ。

米軍特殊部隊が15日に拘束した。声明によると米軍は容疑者をリビア国外に移送した。拘束作戦で一般人の死傷者は出ておらず、米軍要員も全員、無事にリビアを出国した。オバマ米大統領は17日の声明で「米国人に危害が加えられたら米国は裁きのために何でもするということを、今回の作戦で再び実証した」と訴えた。

事件は12年9月、ベンガジの米領事館が武装集団の襲撃を受け、大使ら4人が殺害された。米ホワイトハウスは事件直後、動画投稿サイトにイスラム教を侮辱する映像が投稿されたことへの抗議で大使らが襲撃を受けたと発表した。

実際にはアルカイダ系テロ組織関係者による犯行とされ、米政府がテロの兆候を事前に把握していた疑惑が浮上。野党・共和党は米政府がこの失態を隠蔽するために動画原因説を流したと主張している。

共和党の主な矛先は、16年の次期大統領選で民主党の有力候補とされるヒラリー・クリントン氏(当時の国務長官)。事件の経緯を調べた米独立調査委員会は「公館の安全対策が不十分だった」として米国務省を批判した。



 
 
>TOP

ベンガジ事件:米領事館襲撃 容疑者1人を拘束

毎日新聞 2014年06月18日 12時00分

【ワシントン和田浩明】2012年に米大使ら4人が殺害されたリビア東部ベンガジの領事館襲撃事件で、米国防総省のカービー報道官は17日、容疑者の一人、アハメド・アブカタラ容疑者を米軍がリビアで拘束したと発表した。同事件では、野党共和党が米当局の「情報隠し」疑惑を追及している。11月の中間選挙への影響も予想されていただけに、拘束はオバマ政権にとり大きな得点だ。

一方、同容疑者は事件後に米欧メディアの取材を何度も受けており「拘束まで時間がかかりすぎた」との批判も出ている。

カービー報道官は、米軍と米捜査当局の関係者が連携しベンガジ近郊で15日に拘束したと説明。事前にリビア側に通告したかは明らかにしなかった。アブカタラ容疑者は移送され米国で裁判を受ける。オバマ大統領は声明で、自ら拘束を承認したと明らかにし、成果を強調した。

アブカタラ容疑者に対しては、昨年7月に米連邦捜査局(FBI)が米国施設攻撃に伴う殺人の容疑などで刑事告発。米国務省は今年1月、同容疑者や所属するイスラム過激派組織「アンサール・シャリア」をテロ指定した。

同事件は12年9月11〜12日に起き、スティーブンズ駐リビア米大使ら4人が殺害された。米政権はテロ攻撃と知りながら、約2カ月後の大統領選への影響を懸念し「群衆の抗議行動の激化」と直後に説明したとの疑惑があり、共和党が問題視。当時批判されたクリントン前国務長官は、16年大統領選への出馬が取りざたされているため、今回の拘束をきっかけに問題が再燃する可能性もある。



 
 
>TOP

リビア:米領事館襲撃の容疑者移送を非難

毎日新聞 2014年06月19日 12時37分

【カイロ秋山信一】2012年に米大使ら4人が殺害されたリビア東部ベンガジの領事館襲撃事件で、米軍が15日に容疑者の1人をリビアで拘束し、米国に向けて移送したことに対して、リビアのマルガニ法相は18日、「容疑者をリビアに送還し、裁判を受けさせるべきだ」と米国の対応を非難した。ロイター通信が報じた。法相によると、米軍から事前の通告はなかったという。

容疑者はイスラム過激派組織「アンサール・シャリア」のメンバー。リビアでは世俗派武装組織とイスラム過激派との武力衝突が頻発し、政府は板挟みになっている。米軍による拘束を許したことにイスラム過激派から非難が出たり、リビア当局が容疑者を拘束できなかったことを世俗派から批判されたりする恐れがあり、法相は「米国に政治状況を混乱させるようなまねはしてほしくない」と述べた。



 
 
>TOP

リビア暫定議会選:世俗派とイスラム勢力、議席争い焦点

毎日新聞 2014年06月26日 11時44分

【カイロ秋山信一】リビアで25日、暫定議会選挙(定数200)が行われた。世俗派とイスラム勢力の議席争いが焦点。東部ベンガジを中心に世俗派武装組織とイスラム過激派組織との武力衝突が激化しており、選挙後に発足する暫定政府が治安改善を実現できる見通しはない。

選挙は新憲法策定を担う制憲議会が世俗派武装組織の圧力を受けて解散したことに伴うもので、新憲法成立までの間、暫定的に国会の役割を果たすとみられる。

東部では元軍将校のハフタル氏率いる世俗派武装組織と政府軍の一部が、イスラム過激派との衝突を続けており、投票が円滑に行われるかは不透明だ。また西部の少数民族ベルベル人は、民族の権利が保障されていないとして、選挙をボイコットした。

リビアでは2011年に内戦を経てカダフィ独裁政権が崩壊したが、反カダフィ派の武装解除が進まず、混乱が続いている。



 
 
>TOP

リビアの米領事館襲撃 被告が米法廷で無罪主張

cnn.co.jp

2014.06.29 Sun posted at 11:14 JST

ワシントン(CNN) リビア東部ベンガジで2012年に発生した米領事館襲撃事件を首謀した疑いで拘束されたリビア人、アフメド・アブカタラ被告が28日、米ワシントンの連邦裁判所に出廷し、罪状認否で無罪を主張した。

アブカタラ被告は今月半ばにリビアで拘束され、米海軍艦上で取り調べを受けていた。米連邦陪審は26日、テロ攻撃に物質的支援を提供した罪1件で同被告を起訴。被告の身柄は28日にヘリコプターでワシントンへ運ばれた。

被告の年齢は43歳前後。白髪交じりの長い髪とあごひげ、濃いグレーのトレーニングウエア姿にサンダルをはいた姿で法廷に現れた。聞き取れないほどの小さな声で名乗り、罪状認否では本人に代わって公選弁護人が無罪を申し立てた。

治安判事は、7月2日と8日に予定される次の公判まで、同被告の身柄を引き続き拘束するよう命じた。

事件は2012年9月11日に発生し、スティーブンス駐リビア米大使ら米国人4人が死亡した。米連邦捜査局(FBI)は昨年7月、アブカタラ被告を殺人や現場での銃器使用の罪で起訴する証拠が得られたとの認識を示していた。

米当局者らによると、連邦検察は後日、殺人などの罪状を追加する見通し。証拠の公表をできるだけ遅らせるための作戦とみられる。被告は殺人罪などで有罪となった場合、死刑を言い渡される可能性がある。

米野党共和党の議員らは、オバマ政権が同事件を未然に防げず、事件後も国民に事実を十分に説明しなかったと非難し、当時のクリントン国務長官の責任を追及している。



 
 
>TOP

NY原油、9日続落 8月物102.29ドルで終了 リビア供給増の観測

nikkei.com

2014/7/10 5:19

【NQNニューヨーク=古江敦子】9日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は9日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月物は前日比1.11ドル安の1バレル102.29ドルで終えた。一時102.00ドルと、6月5日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。産油国リビアによる供給増加に伴う先行きの需給の緩みを見込んだ売りが続いた。

米エネルギー省が発表した週間の石油在庫統計で、ガソリン在庫が市場予想に反して増えた。原料である原油の需要が減るとの見方が出て、相場の重荷になった。

米連邦準備理事会(FRB)が午後、6月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を発表した。市場の関心はリビアの生産・輸出と米国内の需給状況に集まっていたため、相場の反応は限られた。

ガソリンは7日続落。ヒーティングオイルは5日続落した。



 
 
>TOP

リビア首都の空港で武装勢力が衝突、死傷者30人以上

cnn.co.jp

2014.07.14 Mon posted at 11:18 JST

トリポリ(CNN) リビア当局によると、首都トリポリの国際空港で13日、武装勢力同士が衝突し、9人が死亡、25人が負傷した。

空港周辺では砲弾が飛び交い、道路沿いの住宅地にも危険が及んでいる。空港の発着便はすべてキャンセルされた。

国営アフリキヤ航空は、国際便の一部の到着を北部ミスラタの空港に変更。トリポリの空港は17日まで閉鎖されると発表した。

現地のCNNスタッフによると、一帯では終日銃声や爆発音が響き、空港から濃い煙が立ち上っている。

暫定政府は空港での戦闘を非難し、暴力停止を呼び掛ける声明を発表した。ただ同国では2011年のカダフィ政権崩壊以降、中央政府による統治体制が確立せず、多数の武装勢力が地方や部族、思想ごとに分かれて衝突を繰り返している。

トリポリの空港は11年以降、同市西郊ジンタンを拠点とする武装勢力「ジンタン旅団」の支配下にあった。ジンタン周辺でもこの日、昼前から銃声が響いた。

英国のロバートソン外務閣外相は、空港での戦闘が地域住民を重大な危険にさらしているとして、戦闘の即時停止と当事者同士の対話を求めた。

米国務省も12日、リビアの紛争激化に懸念を示し、民主化への努力を促す声明を出していた。



 
 
>TOP

リビア首都の国際空港付近で銃撃戦、7人死亡

The Yomiuri Shimbun

2014年07月14日 00時48分

【カイロ=溝田拓士】AFP通信などによると、リビアの首都トリポリの国際空港付近で13日、地元の武装組織同士で銃撃戦となり、7人が死亡、36人が負傷した。

空港敷地内にロケット弾が着弾し、航空便の発着がストップした。暫定政府内で対立する世俗勢力とイスラム主義勢力の武装組織が争っている模様だ。リビアでは2011年にカダフィ独裁体制が崩壊し、有力部族の武装組織が割拠する状態が続いている。

2014年07月14日 00時48分



 
 
>TOP

リビア空港で衝突、7人死亡

nikkei.com

2014/7/14 9:28

【カイロ=共同】リビアからの報道によると、同国の首都トリポリの国際空港周辺で13日、武装勢力同士の衝突があり、7人が死亡、36人が負傷した。空港は閉鎖された。

衝突はイスラム系の武装勢力と、敵対する民兵勢力との間で起きたもようだ。銃撃戦があったほかロケット弾が空港敷地内に着弾するなどした。

リビアでは、イスラム勢力放逐を掲げる元軍将官派の民兵とイスラム武装勢力などとの衝突が各地で頻発し、治安が極度に悪化している。



 
 
>TOP

商品9時30分 原油が反落、リビアの油田操業再開で 金は続伸

nikkei.com

2014/7/14 9:45

14日朝方の東京商品取引所で原油が反落して始まった。取引の中心である12月物は前週末の清算値と比べ700円安い1キロリットル6万6200円で寄り付いた。リビアの油田の操業再開を受けて原油の供給が増えるとの観測が広がり、売りが先行している。市場では「原油の供給不安は一段と後退している」(先物会社)との声もあり、原油価格の下げ圧力が強まっている。

金は続伸して始まった。中心限月の15年6月物は同10円高の1グラム4364円で取引を始めた。ニューヨーク金先物が日本時間午前の時間外取引で底堅く推移していることを支えに買いが入っている。外国為替市場での円買い・ドル売りが限定的となっていることも、金の買い安心感につながっているようだ。

白金は反発している。中心限月の15年6月物は14円高の1グラム4972円で始まった。利益確定売りで前週末に下げた反動で、値ごろ感が出たとの見方から買いが先行している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕



 
 
>TOP

ドバイ原油が下落 2カ月ぶり安値、リビア生産再開で

2014/7/16 23:56

日本経済新聞 電子版

原油価格が下落している。アジア市場の指標となるドバイ原油は16日、約2カ月ぶりの安値をつけた。リビアからの原油供給の拡大観測が強まり、需給の緩和が意識されている。イラク情勢への警戒感もひとまず後退し、投資マネーが原油から流出した。約5年10カ月ぶりの高値圏にあるガソリン価格にも先安観が広がる。

ドバイ原油は1バレル104.30ドルに下落し、6月下旬の直近高値から7%下落した。米国指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)も一時、節目の100ドルを下回り、2カ月半ぶりの安値圏にある。

原油の需給が緩むとの観測が弱材料となっている。リビアでは政情不安で停止していた南西部の油田で原油の生産が再開し、生産量は前月比4倍となる日量60万バレル近くに回復。輸出が拡大するとの見方が広がった。

6月に原油価格を押し上げたイラク情勢は膠着している。政府軍とイスラム教スンニ派武装勢力の軍事衝突は長期化しているが、南部の主要油田地帯に影響は及んでいない。イラクからの原油輸出は順調で、供給減への懸念は薄れた。

景気回復の鈍い欧州では、原油需要は伸び悩む。ナイジェリアなどで生産される軽質原油は買い手がつかず、「アジア市場に押し出されるだろう」(エネルギー情報会社、リム情報開発)。

アジアでも石油製品の販売価格から原油調達・精製コストを差し引いた精製マージンは悪化し、製油所の稼働率は低迷している。需要の伸び悩みを映し、アジア向け原油価格は弱含む。ロシア産原油「エスポ」は指標となるドバイ原油に対する上乗せ金が6月に4ドルを超えていたが、足元で2ドル台に縮小している。



 >TOP

リビアの空港で武装勢力が衝突

NHK

7月16日 8時31分

北アフリカのリビアで国際空港が複数の武装勢力による衝突で管制塔が壊れるなどの大きな被害を受け、暫定政府は治安を回復するため国際部隊の派遣を要請するかどうか検討を始めました。

リビアの首都・トリポリでは、13日、国際空港を支配下に置いていた武装勢力と別の武装勢力が空港やその周辺で激しく衝突し、少なくとも6人が死亡したほか、14日夜にもロケット砲による攻撃が行われました。

これについて、リビア暫定政府の報道官は15日、会見を開き、空港の管制塔や燃料タンクが破壊されたほか、空港に駐機していた航空機の9割が壊れる大きな被害が出たと説明しました。

そのうえで、「国際部隊を要請する可能性もある」と述べ、事態を収拾し治安を回復するために、国際社会に部隊の派遣を要請することも視野に検討を始めたことを明らかにしました。

リビアでは、3年前にカダフィ政権が崩壊してから国内各地でさまざまな武装勢力が衝突を繰り返し、暫定政権は国を十分に統治できない状態が続いています。

また、武器が国境を越えて流出するなど周辺の地域の治安にも影響を及ぼしています。

アメリカのケリー国務長官は15日、「リビアの暴力を深く憂慮している。危険な状況にあり、止めなければならない」と述べ、より強い政治体制を構築するためアメリカとしても支援していく方針を示しました。



 >TOP

リビア:首都の空港閉鎖…民兵とイスラム勢力が衝突

毎日新聞 2014年07月16日 20時18分

【カイロ秋山信一】リビアの首都トリポリで、世俗派の民兵組織とイスラム武装勢力が衝突し14日以降、国際空港が閉鎖している。国連は全職員を国外に一時退避させると発表した。

リビアでは2011年に内戦を経てカダフィ独裁政権が崩壊したが、反カダフィ派の多くが武装解除せず、軍や警察が治安を掌握できていない。リビア政府は、国際社会に対して、治安維持部隊の派遣を求めることも検討している。

ロイター通信などによると、トリポリ空港では13日以降、戦闘が激化し、少なくとも7人が死亡。管制塔や駐機中の民間機11機などが損傷し、ターミナルビルは野戦病院と化した。空港一帯は民兵組織が制圧したが、イスラム武装勢力による攻撃も続いている。世俗派の民兵組織とイスラム勢力の戦闘は東部ベンガジでも激化している。

リビア政府の報道官は15日、国際治安部隊の受け入れについて協議していることを明らかにした。ケリー米国務長官も「暴力を止めるため、リビア政府の機能を強化しなければならない」と懸念を示した。エジプトやアルジェリアなど周辺国は13、14両日、リビア情勢を協議し、各武装勢力に対して対話の働きかけを強化することで一致した。



 
 
>TOP

リビアで武装勢力の衝突拡大 首都の空港閉鎖

asahi.com

エルサレム=渡辺淳基

2014年7月17日10時42分

リビアの首都トリポリの国際空港が15日、武装勢力の襲撃を受けて閉鎖した。警備していた民兵との間で対空砲や迫撃砲を使った攻防になり、管制塔や民間航空機の一部が損壊した。ロイター通信が伝えた。

2011年のカダフィ政権崩壊後、リビアでは政権の打倒に協力した民兵組織の武装解除が進まず、各地の公共施設や政府機関が勢力争いの舞台になっている。東部ベンガジでは13日、旧カダフィ政権時の将校ハフタル氏の民兵部隊とイスラム武装組織の衝突が激化。15日までの2日間で、トリポリとベンガジで少なくとも計15人が死亡した。治安の悪化を受け、国連リビア支援団は職員の撤退を決めた。

リビアでは政治家や外交官を狙ったテロも相次ぎ、5月にはハフタル氏の傘下にあるとされる組織がトリポリの国民議会の建物を襲撃し、議会機能の停止を一方的に宣言した。(エルサレム=渡辺淳基)



 >TOP

リビア首都の空港で武装勢力が衝突、航空機の9割破損

cnn.co.jp

2014.07.21 Mon posted at 12:14 JST

(CNN) リビアの首都トリポリの国際空港周辺で武装勢力同士の戦闘が激化し、カダフィ政権を倒した2011年の内戦以降で最悪の規模となっている。

住民らによると、武装勢力はこの1週間、空港や周辺の道路、住宅地などで戦闘を続けている。

トリポリの空港は11年以降、同市西郊ジンタンを拠点とする「ジンタン旅団」の支配下にあった。これに対して北部ミスラタの民兵組織と旧反体制派組織の「リビア革命作戦司令室」が攻撃を仕掛けている。

地元当局者は20日、民間テレビ局とのインタビューで、少なくとも5人の死者が出ていると話した。近隣では砲弾が住宅を直撃し、多くの住民が避難したという。

リビア政府によると、空港に駐機してある航空機の約9割が破損した。インターネットのソーシャルサイトには、破壊された空港施設の画像が流れている。

国連をはじめとする国際機関や企業の駐在スタッフも一時的に国外へ退避した。

ミトリ駐リビア国連大使は17日、国連安全保障理事会の会合で事態の悪化に懸念を示した。リビアのアブドルアジズ外相は国連に、国内の安定化や体制整備に向けた協力を要請。一方で「外国からの軍事介入は求めていない」と強調した。



 >TOP

外務省 治安悪化でリビア大使館を一時閉鎖

NHK

7月22日 13時59分

外務省は、北アフリカのリビアで治安情勢が悪化していることを受けて、首都トリポリにある日本大使館で業務に当たっていた職員を退去させ、一時的に大使館を閉鎖しました。

北アフリカのリビアでは、複数の武装勢力による衝突で死者が出ているほか、首都トリポリの国際空港で管制塔が壊されるなど、治安情勢の悪化が続いています。

これを受けて、外務省は現地時間の21日、現地にある日本大使館で業務に当たっていた、大使を含む職員数人を国外に退去させ、一時的に大使館を閉鎖しました。職員のうち一部は、隣国エジプトのカイロにある日本大使館に移って、可能な業務を続けることにしています。

これに先だって、外務省は、リビア全土に滞在する日本人に対し、危険情報としては最もレベルの高い「退避勧告」を出しており、現地への渡航を予定している日本人に対しても、渡航を延期するよう呼びかけています。



 
 
>TOP

在リビア大使館、治安悪化で一時閉館

nikkei.com

2014/7/22 18:44

外務省は22日、在リビア大使館を21日から一時閉館したと発表した。首都トリポリを含め、同国内の治安情勢が一段と悪化したため。在エジプト大使館が邦人の緊急連絡先となる。外務省はリビア全土に退避勧告の危険情報を出している。



 
 
>TOP

リビアの米大使館要員が全員退避、武装勢力同士の衝突激化で

cnn.co.jp

2014.07.27 Sun posted at 09:52 JST

(CNN) リビアの首都トリポリの国際空港周辺で武装勢力同士の戦闘が激化していることを受け、在トリポリ米大使館の要員は26日早朝、全員国外へ退避した。

米当局者がCNNに確認したところによると、海兵隊員80人を含む約150人が、車で隣国チュニジアへ避難した。チュニジアからさらに他国の米大使館や米ワシントンへ移動するという。

治安が改善するまでの一時的な措置で、大使館の業務はワシントンなどで続行する。リビア政府には退避後に報告した。

車両での移動は軍のヘリコプターなどに比べて目立たないとの理由から選ばれたが、車列の上空には戦闘機や無人機、輸送機が出動し、地中海上では海軍の駆逐艦が待機するなど厳戒態勢が敷かれた。

リビアでは2011年のカダフィ政権崩壊以降、中央政府による統治体制が確立せず、多数の武装勢力が衝突を繰り返してきた。米大使館は、今月中旬から激しい戦闘が続く空港に近接している。

リビアからは今月、国連などの国際機関や企業などがすでにスタッフを退避させている。米大使館員の避難も数日前から計画されていた。

同国東部のベンガジでは12年9月、米領事館が襲撃され、駐リビア米大使ら米国人4人が死亡した。米野党共和党は、オバマ政権が同事件を未然に防げず、事件後も国民に事実を十分に説明しなかったと非難し、当時のクリントン国務長官の責任を追及している。



 
 
>TOP

リビア:米大使館の全要員、隣国に退避 民兵の戦闘激化

毎日新聞 2014年07月27日 00時52分(最終更新 07月29日 20時55分)

【ワシントン和田浩明】米国務省のハーフ副報道官は26日、リビアの首都トリポリで民兵勢力同士の戦闘が激化したため米大使館の全要員を一時的に隣国チュニジアに陸路で避難させたと発表した。国防総省のカービー報道官によると、退避ではF16戦闘機と垂直離着陸輸送機オスプレイに搭乗した部隊、偵察機などが警護にあたる物々しい態勢が組まれた。

米国では前駐リビア大使らが東部ベンガジで2012年に発生した襲撃事件で死亡した経緯があり、リビアにいる米国人の治安確保は議会やメディアが注視していた。

日本大使館も21日に一時閉鎖されている。



 
 
>TOP

リビア:首都で燃料タンク炎上 高まる内戦突入への懸念

毎日新聞 2014年07月29日 20時55分(最終更新 07月29日 23時30分)

◇戦闘激化で米欧諸国や日本が大使館を一時閉鎖

【カイロ秋山信一】民兵組織同士の衝突が続くリビアの首都トリポリで27〜28日、国際空港近くにある燃料タンク2基が相次いでロケット弾で攻撃され、火災が起きた。周辺では戦闘が続いているため、消火活動も難航。国営石油会社は「制御不能な状態」と警告した。各国が大使館を一時閉鎖する動きも加速し、カダフィ独裁政権崩壊から3年になるのを前に、内戦突入への懸念が高まっている。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、600万リットルのガソリン入りタンクが27日に攻撃を受け、大量の黒煙を上げて炎上した。28日には別の燃料タンクも被弾した。国営石油会社は同日、消防隊が戦闘の影響で退避を余儀なくされたことを明らかにした。

空港近くでは7月中旬以降、世俗派民兵とイスラム系民兵との戦闘が続き、燃料タンクをどちらが攻撃したかは不明。29日までに市民を含む97人が死亡している。

戦闘激化に伴い、米欧諸国や日本は大使館の一時閉鎖に踏み切った。27日には陸路で隣国チュニジアに向かった英国の大使館スタッフらの車列が、トリポリ郊外で武装集団に襲撃される事件も起きた。武装集団は護衛に撃退され、けが人はいなかった。

リビアでは2011年8月に内戦を経てカダフィ政権が崩壊した。だが反カダフィ派の民兵らは武装解除を拒否。世俗派とイスラム勢力の政治対立が続き、たびたび武力衝突が起きている。7月中旬以降はトリポリと東部ベンガジで戦闘が激化しており、約150人が死亡した。軍や警察が弱体で治安維持能力がないため、リビア政府は国際治安部隊の受け入れも検討している。



 
 
>TOP

イスラム系民兵が軍基地制圧 リビア東部

nikkei.com

2014/7/31 1:55

リビアからの報道によると、同国第2の都市、東部ベンガジを拠点とするイスラム系民兵が30日までに、ベンガジ東部にある国軍特殊部隊の基地を制圧した。数日間の戦闘で、一般市民を含む約60人が死亡した。 c ベンガジでは2011年の内戦後、過激派を含むイスラム系民兵が台頭。今年5月以降、元軍将官のハフタル氏が「ベンガジの治安を回復する」と民兵部隊を率いてイスラム系民兵と戦闘を始め、軍特殊部隊もハフタル氏側について参戦している。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

リビア:暫定議会を初招集 イスラム政党がボイコット

毎日新聞 2014年08月05日 19時46分(最終更新 08月06日 01時52分)

【カイロ秋山信一】6月の選挙によるリビア暫定議会(定数200)が4日、東部トブルクで初招集された。首都トリポリや東部ベンガジで世俗派民兵とイスラム武装勢力の武力衝突が続き、エジプト国境に近いトブルクで本会議を開く異例の事態となった。さらに、イスラム政党が議会をボイコットし、国内分裂の根深さも浮き彫りとなった。

選挙では治安悪化のために一部選挙区で投票が行われず、12議席が欠員となった。AP通信によると、4日の本会議には当選者188人のうち、世俗派を中心に少なくとも144人が出席。イスラム組織ムスリム同胞団系などのイスラム政党は「トリポリで国会を開くべきだ」と主張しボイコットした。

暫定議会は、憲法制定後に正式な国会が発足するまで立法機能を担う。当初は中央政府に不満を抱く東部の部族勢力に配慮し、東部の主要都市ベンガジで開かれる予定だった。

しかし、7月中旬以降に世俗派民兵とイスラム武装勢力の衝突が激化したため、トブルクに変更になった。

双方の衝突は4日もトリポリやベンガジで続き、7月以降の死者は230人に上った。世俗派には政府軍の一部も加勢している。トリポリでは国際空港が破壊され、大型燃料タンクへの砲撃も相次いでいる。

ベンガジではイスラム武装勢力が優勢で、特殊部隊の基地などを占拠している。内戦状態になったことから、日本や欧米諸国は大使館を一時的に閉鎖。外国人労働者も陸路で次々と出国している。



 
 
>TOP

治安悪化のリビアから中国人が集団退避−中国メディア

Record China

配信日時:2014年8月5日 0時39分

2014年8月4日、リビアで働く中国人97人が現地時間2日午後10時、中国大使館の助力の下、通関手続きを順調に終えてチュニジアに入国した。在リビア中国大使館の職員によると、彼らは大使館の助力の下で集団退避する最後の中国人となる。

現在、チュニジアは観光シーズンであるうえ、リビアから各国の人々が続々と退避してきているため、首都チュニスのホテルやフライトは空きが非常に少ない状況にある。中国大使館職員はチュニジアに一時滞在する中国人のために宿を手配し、帰国に助力している。7月31日以降、すでに中国人600人余りがリビアから退避した。

現地時間3日午後の時点で、リビア国内には依然中国人300人余りが残っている。今後自力で退避するか残留を選択した人々だ。リビアからの退避を2回経験した張仁方(ジャン・レンファン)さんは、「出国前は深く感じることはなかったが、今はわれわれの祖国がどれだけ偉大かを感じる。団結し、安定した祖国はわれわれ海外に滞在する者にとって力強い後ろ盾だ」と感慨深げに語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)



 
 
>TOP

リビア、内戦状態に イスラム過激派・民兵組織が戦闘

nikkei.com

2014/8/13 1:15

【カイロ=押野真也】リビアで武装勢力が勢いを増し、政府の統治機能が急速に低下、事実上の内戦状態に陥っている。日米欧など各国の外交団は相次いで首都トリポリを脱出。同国は世界有数の産油国だが、治安の悪化から原油生産も落ち込み、直近の生産量は2013年比で半減した。同国の混乱は原油相場や周辺国の治安にも悪影響を与えかねない。

リビアでは11年の内戦を経てカダフィ政権が崩壊した後、暫定議会が発足したものの、一部の勢力が議会の正統性を否定しているため事実上機能しておらず、新憲法制定のメドも立っていない。独裁体制が42年間もの長期間続いた影響で、有力な指導者候補が見当たらず「政治空白」が常態化している。

そうした中で勢いを増しているのがイスラム過激派や民兵組織などの武装集団だ。英BBC放送はリビア国内に1700以上の民兵組織が存在すると報道。政府は内戦時に流入した大量の武器の回収をできずにおり、治安悪化に拍車をかけている。国軍は一時解体され、多くの兵士が民兵組織に流入。新兵で新たに組織された国軍に治安維持能力はない。

7月中旬以降、民兵組織同士が勢力争いを強め、トリポリの国際空港で大規模な戦闘が勃発。西部を拠点とし旧国軍兵士などで組織する民兵組織「カーカ旅団」「サワーイク旅団」と、イスラム原理主義組織との戦闘で、空港に駐機中の航空機の9割が破壊され、空港は封鎖された。

7月29日には東部のベンガジで、原理主義組織「アンサール・シャリア」が国軍の特殊部隊本部を制圧。東部はこれまでハフタル退役将校が率いる民兵組織「リビア国民軍」が掌握していたが、アンサール・シャリアがベンガジを奪還し「イスラム首長国」を名乗って「独立」を宣言した。

治安悪化を受け、日本や米国、英仏独などは7月下旬から相次ぎ大使館を閉鎖。米外交団は米空軍や海兵隊の支援を受けつつ陸路で隣国チュニジアに脱出した。外資企業の従業員も国外に続々と退避している。

リビア情勢について、周辺国は懸念を強めている。アンサール・シャリアはエジプトとチュニジアでも活動しており、両国政府は国境警備を強化し、掃討作戦を進めている。エジプト軍がリビアに軍事介入するとの観測もあるが、同国のシュクリ外相はこれを否定。周辺国も米欧諸国もリビアへの関与に消極的で、リビア情勢は一層泥沼化する懸念が強まっている。



 
 
>TOP

リビアの原油生産、治安悪化で半分以下に

2014/8/13 1:15

日本経済新聞 電子版

リビアの治安悪化で、主要産業である原油生産は急速に落ち込んでいる。11年の内戦終結後、生産量は回復傾向にあったが、ロイター通信によると直近では日量45万バレル程度と、13年実績(同98万8000バレル、英BP調べ)の半分以下に落ち込んでいる。リビアは原油の確認埋蔵量が485億バレルで世界9位。リビアの原油生産の減少が国際原油相場に波及しかねない情勢だ。

武装集団は、空港や港湾などの重要インフラのほか油田地帯の掌握を目標にしている。油田とパイプライン、積み出し港を掌握して原油収入を得る狙いだ。既に一部の積み出し港が民兵組織に占拠されているが、油田地帯は国軍や暫定政府に近い一部の民兵組織がかろうじて防衛している。

ただ3月には政府の許可なく原油が民兵組織により輸出され、海上で米特殊部隊がタンカーを制圧して阻止した経緯もある。今後、油田地帯などで戦闘が激化する可能性は否定できない。

原油輸出から得られる収入は、リビア政府の歳入の大半を占める。原油輸出の減少が政府機能を低下させ、同国を一段と混乱させる悪循環に陥る恐れがある。



 
 
>TOP

[FT]リビアの対ゴールドマン訴訟、近く審理へ

nikkei.com

2014/8/20 14:00

米金融大手ゴールドマン・サックスは、かつて顧客だったリビア投資庁(LIA)が同社を相手に起こした10億ドル規模の訴訟を巡り、英国の裁判所での審理前にLIAと和解することを断念した。

ゴールドマンは19日、英高等法院に対する略式判決の要求を取り下げたと認めた。略式判決とは、裁判所が審理前に何らかの決定をする法廷手続きだ。ゴールドマンが略式判決をあきらめたことで、LIAがこの件を法廷審理に持ち込むためのハードルが一つ、取り除かれたことになる。

■ゴールドマンに「法外な利益」、LIA訴え

LIAは1月、ゴールドマンがLIAの経験不足につけ込み、リスクが高く、損失が見込まれた投資案件にお金を出させたことでLIAを「食い物にした」という理由で、提訴していた。

この訴訟は、10億ドルを超える規模のエクイティデリバティブ(株式を利用した金融派生商品)取引を巡る内容。一連の取引でゴールドマンはおよそ3億5000万ドルにのぼる法外な利益を得たが、LIAは2011年の段階で収益がほとんどない状態に陥ったという。

これとは別に、LIAは仏金融大手ソシエテ・ジェネラルを相手取り、リビアの元指導者カダフィ大佐の息子セイフイスラム氏の側近たちに計数千万ドルの賄賂をばらまく手助けをしたという理由で15億ドル規模の訴訟を起こしている。これに対し、ソシエテ・ジェネラルは「事実無根だ」と反論、争う構えをみせている。

これら2つの訴訟は、リビアの政情不安が高まり、同国の660億ドル規模の政府系ファンドであるLIAの主が代わるなかで起きた。

■米当局、カダフィ時代の取引を調査

関係各国の規制当局は、カダフィ政権時代のリビアと複数の金融機関が実施していた取引に大きな関心を寄せている。米証券取引委員会(SEC)は、米金融機関がLIAに近づくため、リビア政府側に不適切な資金提供をしていたかどうかを調べている。米司法省は、(米金融機関が)「代理人」を通じてリビアでの取引を実行したという事実に関する広範囲にわたる捜査に加わった。

ゴールドマンは4月、勝訴の見込みがないとしてLIAが提訴を取り下げるように働きかけ始めていた。この訴訟の予審は10月初めに予定されている。

LIAは「(ゴールドマンによる)略式判決の要求はまったくの誤りであり、LIAによる提訴を巡る決定を遅らせようとする意図を含む、純粋な法廷戦略として実施された」と主張。さらに「LIAは英高等法院による完全で適切な決定を期待する」と指摘した。

ゴールドマンは「私たちはこの訴訟に利点があるとは考えておらず、法的な手続きによって争っていく」と表明した。

(2014年8月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)



 
 
>TOP

石油大手、開発にブレーキ 情勢不安のリビアなど生産停止

2014/8/21 0:44

日本経済新聞 電子版

【フランクフルト=加藤貴行】欧米の石油大手企業が情勢に不安を抱える国での開発にブレーキをかけ始めた。リビア、ナイジェリアなどで生産の一時停止や鉱区の売却が相次ぎ、欧米各国が制裁を強めるロシアの事業にも慎重論が浮上する。先進国での開発は見直されており、先進国以外の資源国への資金や技術の流入が鈍る可能性も出てきた。

北海ブレント原油は6月、一時1バレル110ドル台と約9カ月ぶりの高値をつけた。堅調な原油相場を追い風に、米エクソンモービルや英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、英BPなど世界の大手5社の4〜6月期の純利益はプラス基調を示した。

このうち仏トタルは唯一減益となった。混乱が続くリビアでの生産の減少やアラブ首長国連邦(UAE)の大型油田の権益失効が響いた。欧米メジャーに次ぐ規模のイタリア炭化水素公社(ENI)はリビアの主要鉱区の操業を止めた。

ナイジェリアではシェルが一部鉱区の売却に動く。従業員のストライキやパイプラインから原油を盗む行為が続いているためだ。BPの統計によると、原油の埋蔵量でリビアはアフリカで最大、ナイジェリアは同2位だが、治安の悪化などを背景にともに近年の生産量は落ち込んでいる。

世界で指折りの原油の埋蔵量があるイラクでは北部でイスラム過激派「イスラム国」が活動を広げており、ENIのデスカルツィ最高経営責任者(CEO)は「生産量は順調だが、安全優先のため退避する」と操業を一時中止した。ロイター通信は米シェブロンも退避を始めたと報道。生産量の大半を占める南部の鉱区は「操業に影響がない」(エクソン)という。

ここにきてロシアでの新規開発にも逆風が吹いてきた。「サハリンの液化天然ガス(LNG)などロシア事業の先行きは様子を見る」。シェルのファン・ブールデンCEOは7月末の電話会見で述べた。4月にロシアのプーチン大統領と会談した際の「ロシア事業は不変」との発言から後退している。

トタルも、18%出資するロシアのガス大手ノバテクの出資比率の引き上げを検討してきたが、ドラシュバルディエール最高財務責任者(CFO)は7月末の会見で「これ以上の出資拡大は協議が必要」と語った。

悩ましいのがBPだ。ダドリーCEOは「ロシア事業は長期的視点に立った投資だ」と訴える。20%弱を出資するロシア国営石油ロスネフチの足元の業績は好調で、BPの4〜6月期税引き前利益は5分の1がロスネフチが稼ぎ出す。BPは配当収入も原資にロシア事業に再び投資する循環に入っている。

資源に恵まれた先進国を投資先として再評価する動きは広がる。シェルは米国やカナダ、オーストラリアなど経済協力開発機構(OECD)諸国での投資を拡大。リスクを織り込みやすく「キャッシュフロー(現金の流れ)の予測が立てやすい」との判断からだ。エクソンやシェブロンも米国のシェールガス・オイルに投資を膨らませる。

大手が先進国での開発に傾くと、最新の技術をテコに開発を進めて外貨を獲得したい資源国の思惑は外れる。米国はシェール鉱区での生産の拡大を背景にLNGなどの輸出を始める構えを示す。原油埋蔵量は先進国以外が圧倒的に多いものの、開発が地政学リスクに揺さぶられる状況は続く見通しだ。



 
 
>TOP

大使館は退去、空港は閉鎖 リビアで内戦再発の危機

asahi.com

カイロ=川上泰徳2014年8月25日03時04分

3年前にカダフィ政権が崩壊したリビアで、民兵組織間の戦闘が激化している。ほとんどの外国大使館は退去し、首都の国際空港も閉鎖。政府や議会が民族派とイスラム派に分裂して統治機能を失っている。弱体な国軍は民兵を抑えられず、ほとんど内戦再発の状況になっている。

アラビア語衛星放送アルジャジーラの報道によると、首都トリポリの国際空港が23日、首都の東方のミスラタを拠点とするイスラム系民兵組織によって制圧された。首都では、今年7月初めから、ミスラタ民兵組織と首都の南西のジンタンを拠点とする民兵組織が、戦闘を続けていた。ジンタンの民兵組織は、部族有力者や旧カダフィ政権から離反した旧政権幹部などからなる民族派と連携しているとされる。

空港を巡る戦闘は、今月17日から18日にかけて、ミスラタ民兵の拠点に正体不明の爆撃機による攻撃があったことをきっかけに激化していた。空港では、エジプトとチュニジアからの航空便が飛んでいたが、空爆以来、運航は止まった。

トリポリでは停電が続き、市中心部で民兵同士の銃撃戦が起きてほとんどの外国人が退去している。在リビア日本大使館は7月下旬にカイロに退避した。

ジンタンとミスラタの両民兵は、2011年8月に北大西洋条約機構(NATO)の支援を受けた反カダフィ勢力がトリポリを陥落させた時には、首都を挟み撃ちして攻略した。首都陥落後にはともに治安維持に当たっていたが、徐々に勢力争いが始まった。

カダフィ政権崩壊後、12年に選挙をへて制憲議会が発足した。政府や議会は民兵の国軍への編入を進めたが、弱体な軍は編入された民兵組織を統率できず、民兵は編入後も、元の組織の司令官や、ジンタンやミスラタなど本拠地とのつながりを維持した。

同時に議会では、民族派と旧反体制組織の「リビア・ムスリム同胞団」などのイスラム系勢力の対立が起きた。民族派はジンタン民兵と、イスラム派はミスラタ民兵とそれぞれ連携。民兵が各派の要人や省庁の警護にあたるなど、政治勢力と民兵勢力の結びつきが生まれていた。

こうしたなかで今年6月、新憲法ができないまま、制憲議会に代わる暫定議会議員選挙があり、民族派が多数となった。暫定議会は混乱を避け、8月初めにエジプト国境に近い東部のトブルクで初会合を開いた。しかし、イスラム派は「(トブルクでの会合は)無効だ」としてボイコット。政府は制憲議会時代に任命された民族派に近いサニー暫定首相がそのまま政務を仕切っているが、ほとんど機能していない。

国連リビア支援派遣団(UNSMIL)のレオン代表は抗争する民兵間の停戦を提案しているが、交渉は進んでいない。イスラム勢力の台頭を嫌うエジプトやアラブ首長国連邦(UAE)などが民族派を支援しているともされ、抗争はより広域化しかねない。

一方、東部のベンガジでは、別の武装勢力同士の抗争が同時に続いている。

対立するのは、国際テロ組織アルカイダともつながり、議会を否定するイスラム過激派「アンサール・シャリーア」と、元国軍将軍のハフター氏が率いる民兵組織。アンサール・シャリーアは、12年秋に起きたベンガジ米領事館襲撃事件で米大使殺害に関与したとされる。(カイロ=川上泰徳)



 
 
>TOP

UAEが秘密裏にリビア空爆か イスラム系民兵狙う

nikkei.com

2014/8/26 10:37

【カイロ=共同】25日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、アラブ首長国連邦(UAE)がエジプトと協力し、過去1週間で2度、リビアの首都トリポリのイスラム系民兵を狙って秘密裏に空爆を実施したと報じた。複数の米高官の話に基づくとしている。エジプトは空爆を否定し、UAEはコメントしていない。

トリポリではイスラム系民兵が勢力を拡大。この民兵の影響が強い旧制憲議会は25日、中央政府を無視して、一方的にオマル・ハシ氏を「首相」に指名するなど政治の混乱も広がっている。

複数の米高官によると、エジプトが基地を提供、UAEが戦闘機と空中給油機を使って空爆したという。作戦は米国には知らされていなかった。

空爆が事実であれば、隣国でのイスラム勢力の拡大を強く警戒するエジプトが主導し、盟友関係にあるUAEに協力を求めた可能性がある。

一方、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアの5カ国は25日、リビア情勢に関する共同声明を発表し「外部からの干渉は現在の分裂を深刻化させ、リビアの民主化移行を台無しにする」として、混乱の拡大につながる干渉をしないよう各国に警告した。 エジプトのシシ大統領は、クーデターでイスラム勢力出身のモルシ元大統領を追放した。その後もイスラム勢力弾圧を続け、UAEもこれを支持。リビアの反イスラム勢力からはエジプトの介入を求める声が出ていた。

これまでイスラム勢力放逐を掲げる元軍将官のハフタル氏派が、トリポリで空爆を行ったと表明していたが、空爆の能力があるのか疑問視する見方が出ていた。



 
 
>TOP

エジプトとUAE、秘密裏にリビア空爆…米紙

The Yomiuri Shimbun

2014年08月26日 10時34分

【ワシントン=白川義和】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は25日、内戦状態に陥っているリビアのトリポリで、エジプトとアラブ首長国連邦(UAE)がリビアのイスラム主義武装勢力に対し、この1週間で2回の空爆を行ったと報じた。

空爆は世俗主義勢力を支援するためで、秘密裏に行われた。エジプトとUAEは、両国と関係が深い米国にも空爆を通告しなかったという。

これに関連し、米英独仏伊の5か国は25日、リビアに関する共同声明を発表し、「外部の干渉はリビアの分断を激化させ、民政移行を損ねる」と空爆を暗に非難した。リビアの各派に対しては、即時停戦を受け入れ、民政移行の手続きを進めることを求めた。

2014年08月26日 10時34分



 
 
>TOP

UAE、リビアのイスラム系民兵を空爆か 米紙報道

nikkei.com

2014/8/26 12:16

【カイロ=共同】25日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、アラブ首長国連邦(UAE)がエジプトと協力し、過去1週間で2度、リビアの首都トリポリのイスラム系民兵を狙って秘密裏に空爆を実施したと報じた。複数の米高官の話に基づくとしている。エジプトは空爆を否定し、UAEはコメントしていない。

トリポリではイスラム系民兵が勢力を拡大。この民兵の影響が強い旧制憲議会は25日、中央政府を無視して、一方的にオマル・ハシ氏を「首相」に指名するなど政治の混乱も広がっている。

複数の米高官によると、エジプトが基地を提供、UAEが戦闘機と空中給油機を使って空爆したという。作戦は米国には知らされていなかった。

空爆が事実であれば、隣国でのイスラム勢力の拡大を強く警戒するエジプトが主導し、盟友関係にあるUAEに協力を求めた可能性がある。

一方、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリアの5カ国は25日、リビア情勢に関する共同声明を発表し「外部からの干渉は現在の分裂を深刻化させ、リビアの民主化移行を台無しにする」として、混乱の拡大につながる干渉をしないよう各国に警告した。

エジプトのシシ大統領は、クーデターでイスラム勢力出身のモルシ元大統領を追放した。その後もイスラム勢力弾圧を続け、UAEもこれを支持。リビアの反イスラム勢力からはエジプトの介入を求める声が出ていた。

これまでイスラム勢力放逐を掲げる元軍将官のハフタル氏派が、トリポリで空爆を行ったと表明していたが、空爆の能力があるのか疑問視する見方が出ていた。



 
 
>TOP

UAE、リビアのイスラム勢力を極秘空爆 米紙報道

asahi.com

ドバイ=渡辺淳基2014年8月26日23時37分

アラブ首長国連邦(UAE)が、リビアのイスラム勢力に対して極秘の空爆を実施していたことがわかった。米紙ニューヨーク・タイムズが25日、米政府高官の話として報じた。「反イスラム勢力」の動きを強めてきたUAEが、近隣国への軍事介入に踏み切った。

同紙によると空爆は最近、エジプト国内の基地を利用し、リビアの首都トリポリで2度実施された。1回目の空爆はイスラム勢力に掌握された武器庫などを標的とし、6人を殺害した。2回目は23日に行われ、軍用車両や倉庫などを攻撃したという。

3年前にカダフィ政権が崩壊したリビアは、部族や宗派に基づく民兵組織間の争いが激化。政府は機能せず内戦状態に陥っている。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、トリポリの国際空港は23日に東部ミスラタを拠点とするイスラム勢力が民族派から奪った。UAEの空爆は、イスラム勢力をこの空港から遠ざける狙いだったとみられている。

経済成長に力を入れるUAEは、近隣国の政治問題から距離を置くことが多かったが、3年前にチュニジアで始まった民衆革命「アラブの春」でイスラム勢力が中東全域で伸長すると、自国の体制を守るため「反イスラム主義」の旗印を鮮明にした。

革命後にイスラム組織ムスリム同胞団が政権を握ったエジプトでは、昨年7月に起きた軍事クーデターを支持。なりふり構わぬ経済支援を続けている。同胞団政権を支えてきた隣国カタールに対しては今年3月、サウジアラビア、バーレーンととも駐カタール大使を召還して圧力をかけた。

米英とフランス、ドイツ、イタリアの5カ国は25日、リビアの分裂を深刻化させているとして「外部の干渉」を非難する共同声明を発表した。UAE外務省は朝日新聞の取材に対し、「声明は何もない」と回答した。(ドバイ=渡辺淳基)



 
 
>TOP

UAE:リビアの武装勢力を空爆 エジプトと連携し

毎日新聞 2014年08月26日 11時13分(最終更新 08月26日 11時17分)

【ワシントン和田浩明】米ニューヨーク・タイムズ紙は25日、複数の米政府高官の話として、アラブ首長国連邦(UAE)とエジプトが連携し、リビアのイスラム主義武装勢力を2回空爆したと報じた。リビアでは首都トリポリでイスラム主義勢力が空港を焼き打ちするなど戦闘が続いており、米国と欧州の4カ国は同日、共同声明で即時停戦を求めた。

同紙によると、空爆について米国は事前に相談されなかったといい、事後もエジプト政府は実施を否定した。UAEも認めていない。空爆が事実ならば中東の「親米国」に対する米国の影響力が低下していることを示す事例と言える。

空爆は過去1週間に実施され、いずれも首都周辺のイスラム主義武装勢力の拠点に打撃を与えた。UAEが機材とパイロットを提供し、エジプトが基地を提供したという。

UAEもエジプトも、イスラム主義組織のリビアや他の中東諸国での台頭に懸念を強めており、空爆の背景になったとみられる。米ホワイトハウスや国務省は空爆の公式確認は避けた。

リビアではトリポリや第2の都市の東部ベンガジなどで世俗派民兵とイスラム主義勢力が武力衝突を続けている。米国と英仏独伊の4カ国は25日の声明で停戦を求めるとともに、リビア政府や暫定議会に国内各派の意向を反映した融和的政策を実施するよう求めた。



 
 
>TOP

米、リビア空爆を批判 UAE・エジプト強硬姿勢

nikkei.com

2014/8/27 23:51

【ドバイ=久門武史】米政府は26日、アラブ首長国連邦(UAE)とエジプトがリビアのイスラム系民兵に空爆を加えたことを明かし、「外部の干渉」と批判した。事実上の内戦に陥ったリビアへの関与に米欧が消極姿勢をとるなかで、アラブ諸国が独自の動きを強めている。

米国務省のサキ報道官は26日の記者会見で、米政府として初めてUAEとエジプトによる空爆の事実を確認した。そのうえで「外部の干渉は(リビアの)分裂を一層深刻にし、民主化への移行を損なう」と懸念を表明した。AP通信によると、米政府は空爆の計画を把握し、反対を伝えていたが、両国から空爆の事前通告はなかった。

エジプトは空爆を否定し、UAEはコメントしていない。UAEはサウジアラビアとともに、エジプトのシシ政権と緊密な関係にあり、3カ国ともイスラム過激派の台頭を警戒している。

米国と欧州主要国は混迷するリビアへの直接介入に慎重で、事態打開の見通しは立っていない。エジプトなどは情勢悪化にいら立ちを強め、米欧が動かなければ自ら軍事介入するという姿勢を空爆で示す意図があったもようだ。UAEとエジプトは伝統的に米国と良好な関係にあり、空軍はF16戦闘機など米国製の装備を持つ。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、UAEの戦闘機がエジプトの基地を使ってリビアの首都トリポリ付近のイスラム系民兵を18日と23日の2回にわたり空爆した。トリポリの国際空港の掌握を阻止する目的だったとの見方がある。ただ西部ミスラタの民兵を含むイスラム系民兵組織は23日、空港を制圧したと表明した。

UAEなどの空爆には、リビアで武装組織を支援するカタールをけん制する狙いがあるとの観測も浮上している。



 
 
>TOP

米、リビア空爆を批判 UAE、エジプト名指し

共同ニュース

【ワシントン共同】米国務省のサキ報道官は26日の記者会見で、アラブ首長国連邦(UAE)とエジプトがリビアで空爆を行ったと明言し、「外部の干渉は(リビアの)分裂を一層深刻にし、民主化への移行を損なうだけだ」と批判した。米政府がUAEなどによる空爆の事実を確認したのは初めて。

サキ氏は、混迷するリビア情勢について「軍事的な解決はなく、政治プロセスに集中すべきだ」と語った。空爆はリビア政府の承認なしに行われたとの認識も示した。

米国防総省のカービー報道官も「他国は暴力により介入すべきではない」と述べた。

2014/08/27 07:32 【共同通信】



 
 
>TOP

リビア:UAEとエジプトの空爆を確認 米政府

毎日新聞 2014年08月27日 12時00分(最終更新 08月27日 12時17分)

【ワシントン和田浩明】米政府は26日、アラブ首長国連邦(UAE)がエジプトと連携してリビアのイスラム主義武装勢力に対し空爆を実施したことを確認した。リビアではイスラム勢力と世俗勢力の戦闘で首都トリポリなどの治安悪化が続いているが、サキ米国務省報道官は同日の定例会見で「外部からの介入は現在の分裂を悪化させるだけだ。軍事的解決策はない」と空爆を批判した。

UAEなどのリビア空爆は米ニューヨーク・タイムズ紙が25日に報道。米国は同日、英独など欧州4カ国と共同声明を出し、名指しは避けて空爆を含む外部からの介入を批判していた。

UAEとエジプトはイスラム主義勢力の中東での台頭に危機感を強めており、このためリビアで空爆を実施した可能性がある。



 
 
>TOP

エジプトとUAEがリビア空爆、標的はイスラム系勢力か

cnn.co.jp

2014.08.28 Thu posted at 17:22 JST

(CNN) 米国防総省のカービー報道官は28日までに、旧カダフィ政権が2011年に崩壊した後、権力掌握を巡る民兵組織間の抗争が続くリビア情勢に関連し、アラブ首長国連邦(UAE)とエジプトが最近、リビアを空爆したとみられると述べた。

空爆の標的など詳細には触れなかった。ただ、空爆の被害を受けたとするリビアのイスラム系民兵が最初に情報を伝えており、イスラム系勢力の駆逐を狙った攻撃の可能性がある。

リビアでは最近、イスラム系と同国西部ミスラタの民兵組織が連携してジンタン市が拠点の民兵組織と交戦し、首都トリポリの国際空港の支配権を奪っていた。イスラム系民兵組織は、拠点が空爆された後の23日夜、空港を占拠したと明かしていた。

リビア情勢は地域の代理紛争の様相も呈しており、イスラム勢力の台頭を警戒するエジプト、サウジアラビア、UAEと、イスラム勢力寄りのトルコとカタールが影響力を競う構図にもなっている。

カービー報道官は記者団にリビアの政情混乱は平和的な手段などで解決されるべきだとし、他国による暴力を通じての関与は支持しないと述べた。

エジプトのシーシ大統領は地元紙の編集幹部との会合で、リビア領内での軍事行動への関与を否定した。国営中東通信(MENA)が報じた。

UAEは空爆への関与について公式な立場は示していない。ただ、アンワル・ガルガシュ外交担当国務相はリビアのイスラム系民兵組織がツイッター上で明かした空爆に関する当初の情報には否定的な姿勢を見せた。

一方、国連安全保障理事会は27日、リビア情勢に触れ、即時の停戦などを求める決議案を全会一致で承認した。戦争に関与する個人などへの制裁も盛り込まれた。



 
 
>TOP

【リビア分裂】二つの政府が対立 空港黒こげ、国内は無法状態

イスラム勢力とリベラル派など反イスラム勢力の対立から、リビアが再び内戦の危機に直面している。イスラム勢力の民兵が首都トリポリをほぼ掌握し、これを支持する旧制憲議会が25日、6月の選挙で誕生した反イスラム勢力中心の暫定議会を無視して「首相」指名を強行。リビアは事実上、二つの政府ができる分裂状態に陥った。

民主化運動「アラブの春」で、40年以上続いたカダフィ独裁政権が崩壊して3年。イスラム、リベラル両勢力、各地域の民兵や部族間の対立が噴出して混乱が拡大。北アフリカの不安定化が加速する懸念がある。

▽無法地帯

砲撃で尾翼がもがれた航空機。黒こげのターミナル。リビアの「玄関口」トリポリ郊外の国際空港は24日、民兵同士の攻防戦で荒れ果てていた。

旧制憲議会は憲法起草などをめぐる両勢力の主導権争いから機能不全に。事態打開を目指して今年6月に新たに議会選が行われ、リベラル派が勝利、暫定議会ができた。

イスラム勢力を西部ミスラタの民兵が支持、西部ゼンタンの民兵はリベラル勢力を支援。トリポリや第2の都市東部ベンガジで7月中旬以降、戦闘が拡大した。

欧米や日本の外交官は国外に退避。暫定議会は北東部トブルクに避難、各地は無法地帯と化した。今月23日、トリポリの国際空港に駐留していたゼンタン派をミスラタ派が追い出して空港を制圧。ゼンタン派はトリポリ撤退に追い込まれた。

外交筋は「トリポリを追われた中央政府は、実質的な権限を失いつつある」と指摘した。

▽ちらつく影

リビア国内の対立には、ムバラク独裁政権の崩壊後に一時政権を握ったイスラム組織、ムスリム同胞団が軍事クーデターで追放された隣国エジプトの影がちらつく。

トリポリから追われた暫定議会はエジプトの「協力」に強く期待。クーデターにより実権を握ったエジプトのシシ大統領は、再びイスラム勢力の台頭が自国にも及ぶことを警戒しており、利害は一致する。

米紙ニューヨーク・タイムズは過去1週間に2度、アラブ首長国連邦(UAE)の戦闘機がエジプトの基地を使い、トリポリのイスラム勢力の民兵を空爆したと報じた。両国はともに反イスラム勢力の立場。エジプトは空爆を否定、UAEはコメントしていない。

欧米5カ国は25日、「外部からの干渉は現在の分裂を深刻化させる」との共同声明を発表した。

新生国家を目指していたはずのリビア。「われわれはトンネルに入り、出口を見つけられないでいる」。ゼンタンの指導者の一人は同紙にこう嘆いた。(カイロ共同=橋本新治)

(共同通信)

2014/08/29 11:00



 
 
>TOP

混乱のリビア首都、閉鎖中の米大使館でプール遊び?

cnn.co.jp

2014.09.01 Mon posted at 11:03 JST

(CNN) 武装勢力間の争いから混乱状態に陥っているリビアの首都トリポリで、閉鎖され無人となった米大使館のプールに着衣のまま飛び込むなどして騒ぐグループの映像が公開された。

映像はアマチュアが撮影したとみられ、31日に動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿された。

リビア国外へ退避しているジョーンズ米大使はツイッターで、映像は大使館の居住棟で撮影されたようだと述べた。そのうえで「敷地内は防護されている」と強調し、荒らされたわけではないとの見方を示した。

リビア議会の報道官によると、米大使館は軍参謀本部の指揮下にある民兵が警護している。同報道官はプールの映像について「一部の警護担当者による勝手な行為であり、容認できない」との立場を示した。

同国では今年6月の選挙で暫定議会が発足し、国際社会から承認を得たものの、今月になって「リビアの夜明け」と名乗る民兵組織の連合体が制憲議会を復活させるなど、混乱が続いている。

トリポリでは先月以降、武装組織同士の戦闘が激化して略奪行為などが横行。治安の悪化を受けて米大使館は先月閉鎖され、職員らは全員退避した。



 
 
>TOP

リビア米大使館居住施設にイスラム勢力突入

nikkei.com

2014/9/1 10:06

リビアの首都トリポリにある米大使館の無人の居住施設に31日までに、イスラム勢力が突入、「確保した」と主張した。AP通信が報じた。治安悪化を受けて、米国は既に大使館を一時閉鎖、職員は退避している。

イスラム勢力「リビアの夜明け」が大使館に突入したのは数日前とみられる。建物の窓ガラスが割れるなどしているが、テレビやトレーニング器具などはそのまま残されている。同勢力の目的ははっきりしない。

リビアは、イスラム勢力とリベラル派などの対立から、再び内戦の危機に直面。民兵間の戦闘が続き、治安が極度に悪化している。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

リビア:「新たな内戦突入」懸念高まる

毎日新聞 2014年09月08日 20時53分(最終更新 09月08日 21時09分)

【カイロ秋山信一】カダフィ独裁政権が内戦の末に崩壊してから3年が経過したリビアで、反カダフィ派の内紛が深刻化し、新たな内戦突入への懸念が高まっている。7月以降、首都トリポリや東部ベンガジで、世俗派民兵とイスラム武装勢力との戦闘が激化し、300人以上が死亡。世俗派は「暫定議会」、イスラム勢力は「制憲議会」を後押しし、互いに正統性を主張する異常事態となっており、市民生活にも深刻な影響が出ている。

「9月から学校の新学期が始まったが、衝突を恐れて、登校する子供はほとんどいない」。トリポリで妻や0〜8歳の子供4人と暮らすジャーナリストの男性(40)は1日、匿名を条件に、毎日新聞の電話取材に応じた。男性によると、トリポリでは7月以降に衝突が激化し、郊外の燃料貯蔵庫が炎上するなどインフラも打撃を受けた。1日8時間程度は停電し、燃料不足のためガソリンスタンドには連日2キロほどの車列ができるという。

政府庁舎は複数のイスラム武装勢力が制圧し、行政機能はマヒしている。メディアも武装勢力の標的になっており、男性は外出を控えている。治安悪化で半数以上の市民は仕事にも行けない状態だという。

リビアでは2011年8月、北大西洋条約機構(NATO)の軍事支援を受けた反カダフィ派が、約42年間続いた政権を打倒した。だが反カダフィ派の民兵や部族勢力は内戦後も武装解除に応じず、軍や警察の弱体化に乗じて省庁を占拠し、政府に政治的な要求を突きつける事件も頻発。昨年10月には当時の首相が武装勢力に一時拉致される事件も起きた。憲法を制定するために選挙で選ばれた制憲議会でも、イスラム政党と世俗派が対立し、議事は停滞した。

今年5月、世俗派民兵がベンガジでイスラム武装勢力への大規模な攻撃を始めたのを契機に、両者の対立は深刻化した。民意で決着をつけるため、6月に暫定議会の選挙が行われた。制憲議会に代わる最高機関との位置づけだったが、世俗派が多数派を占めたのを受けて、イスラム政党は暫定議会をボイコット。首都でも戦闘が激化した。



 
 
>TOP

リビア:カダフィ政権崩壊3年 再び内戦危機

毎日新聞 2014年09月21日 14時00分

【カイロ秋山信一】カダフィ独裁政権が内戦の末に崩壊してから3年が経過したリビアで、新たな内戦突入への懸念が高まっている。7月以降、首都トリポリや東部ベンガジでは、かつて「反カダフィ派」として共闘した複数の民兵組織同士の戦闘が激化し、400人以上が死亡した。こうした民兵組織は主に世俗派勢力と、イスラム教勢力の二つに分かれる。それぞれが互いに統治の正統性を主張するなど政府が二つできたかのような異常事態となっている。

「9月から学校の新学期が始まったが、衝突を恐れて、登校する子供はほとんどいない」。トリポリで妻や0〜8歳の子供4人と暮らすジャーナリストの男性(40)が匿名を条件に毎日新聞の電話取材に応じた。

男性によると、トリポリでは7月以降に衝突が激化し、燃料貯蔵施設が炎上するなどインフラも打撃を受けた。1日8時間程度は停電し、燃料不足のためガソリンスタンドには連日2キロほどの車列ができるという。政府庁舎はイスラム武装勢力が制圧し、行政機能はマヒしている。メディアも武装勢力の標的になり、男性は外出を控えている。治安悪化で半数以上の市民は仕事にも行けないという。

リビアでは2011年8月、北大西洋条約機構(NATO)の軍事支援を受けた反カダフィ派が、約42年間続いた政権を打倒した。だが反カダフィ派として戦闘に参加した民兵や部族グループは内戦後も武装解除に応じず、互いに反目し合うようになった。この中で、イスラム主義を訴える武装勢力が台頭し、世俗派グループを攻撃するようになった。憲法を制定するために選挙で選ばれた制憲議会でも、イスラム政党と世俗派が対立し、その確執が武装集団間での対立と連動した。

今年5月、世俗派民兵組織がベンガジでイスラム武装勢力への大規模な攻撃を始めたのを契機に、両者の対立は深刻化した。民意で決着をつけるため、6月に暫定議会の選挙が行われた。制憲議会に代わる最高機関との位置づけだったが、世俗派が多数派を占めたのを受けて、イスラム政党は暫定議会をボイコット。首都でも戦闘が激化した。

イスラム武装勢力は8月までに政府庁舎など首都中枢を制圧。イスラム政党はトリポリを拠点に独自の首相を指名した。世俗派はトリポリから追われ、東部トブルクを拠点にし、今月1日には元国防相のサニ氏に首相就任を要請した。国際社会では世俗派が支持する暫定議会が正統だとする見方が支配的だが、トルコなどはイスラム政党を擁護する姿勢を見せている。

◇消極的な欧米「介入は分断助長」

リビア情勢の悪化は、中東全体の不安定要因にもなっている。大量の武器がシリアやマリなど紛争地に流出しているとされ、エジプトのシシ大統領は「リビアは無法地帯だ」と危機感を強める。

だが11年の内戦時に「反カダフィ」で積極介入した欧米は「介入は分断を助長し、事態の悪化を招くだけだ」と今回は慎重姿勢を崩さない。17日には欧州や中東の15カ国がマドリードでリビア情勢に関する国際会議を開いたが、肝心のリビアの紛争当事者は参加せず、具体策を打ち出せなかった。中東の親欧米国は、欧米の消極姿勢に不信感を強めている。8月下旬には親米国のアラブ首長国連邦(UAE)がトリポリのイスラム勢力を独断で空爆したとの情報も流れた。UAEは関与の有無を公にしていない。

◇リビアを巡る主な動き

2011年 2月 反カダフィ派のデモ開始。カダフィ政権は空爆などで弾圧。反カダフィ派が国民評議会を結成

     8月 反カダフィ派が首都トリポリを制圧。約42年間続いたカダフィ政権が崩壊

    10月 カダフィ大佐=写真<上>・AP共同=が殺害される

    11月 国民評議会主導の暫定政府が発足

 12年 7月 制憲議会選挙実施

     9月 イスラム教の預言者ムハンマドを冒とくする映画が米国で作られたとして、東部ベンガジの米領事館が襲撃され、米大使ら4人死亡=同<下>・ロイター共同

 13年10月 トリポリで首相が武装集団に拉致されたが、数時間後に解放

 14年 5月 民兵組織が制憲議会議事堂を襲撃、数十人死傷

     7月 民兵組織とイスラム武装勢力の衝突が激化、米欧諸国や日本が大使館を一時閉鎖



 
 
>TOP

リビアで新政権発足 サニ暫定首相が首相に

nikkei.com

2014/9/29 9:43

【カイロ=共同】リビアからの報道によると、暫定首相を務めてきたサニ氏を首相とする内閣の就任式が28日、北東部トブルクの暫定議会の会場で行われ、新内閣が発足した。首都トリポリを掌握した旧制憲議会派との対立が続いたままで、事態打開が急務となる。

リビアは、6月の選挙でリベラル勢力が勝利して誕生した暫定議会と、イスラム主義勢力が主導する旧議会の支持者に分裂。国際社会が支持する暫定議会は劣勢に追い込まれ、内戦の再来が懸念されている。



 
 
>TOP

リビア最高裁、暫定議会の無効を決定

nikkei.com

2014/11/6 23:38

【カイロ=共同】リビアからの報道によると、同国の最高裁は6日、ことし6月の選挙で選出され、国際社会が支持するリベラル勢力主導の暫定議会について、違憲で無効だとの決定を下した。2つの議会、2つの政府が対立するリビアの混迷がさらに深まった。

同国では8月、イスラム勢力主導の旧制憲議会を支持するイスラム系民兵が武力で首都トリポリを掌握し、旧議会派が一方的に政権を樹立。暫定議会は退避した北東部トブルクで新政権を発足させたが、実権をほとんど持たない状況に追い込まれている。



 
 
>TOP

ヒラリー氏、いつ出馬表明 共和党はリビア事件でけん制

2014/12/1 1:00

日本経済新聞 電子版

【ワシントン=吉野直也】2016年米大統領選の民主党の本命候補、ヒラリー・クリントン前国務長官がいつ出馬の是非を判断し、明らかにするかに関心が集まっている。12月下旬から年明けごろが有力だが、ヒラリー氏の表明は与党の民主だけでなく、野党・共和党の大統領候補の動向にも影響を与える。共和内にはヒラリー氏をけん制する動きも出ている。

「支持する」。ヒラリー氏は11月20日、声明を発表し、オバマ大統領が自らの権限を行使して移民制度改革に乗り出すことに賛同する考えを示した。ヒラリー氏がオバマ氏の政治決断にわざわざ見解を表明するのは異例で、次期大統領選出馬への布石と受け止められている。

移民制度改革は1100万人超とされる不法移民の一部に条件付きで一時的な滞在を認める内容だ。移民は米人口で急増する中南米出身者を核とするヒスパニック系が多く、このヒスパニック系の投票行動は次期大統領選でも鍵を握る。ヒラリー氏がすかさずオバマ氏の大統領令による移民制度改革を支持したのは、ヒスパニック系の票の取り込みが念頭にある。

オバマ氏もヒラリー氏に呼応するように11月23日放映の米ABCテレビのインタビューで「ヒラリー氏が次期大統領選に出馬すれば、手ごわい候補になり、偉大な大統領になるだろう」と評価した。ヒラリー氏は次期大統領選の出馬に関して今年9月に「年明けごろに決断する」と指摘。側近は「12月にも最終決断する」と述べている。

共和はヒラリー氏の大統領選への出馬表明を織り込んで、批判を強めている。来年1月招集の新議会での公聴会にヒラリー氏を呼び、12年9月のリビア東部のベンガジで駐リビア米大使らが殺害された事件について追及する構想だ。

事件直後、オバマ政権はテロの可能性を否定したものの、後に国際テロ組織アルカイダ系による犯行と判明した。オバマ氏の再選がかかった大統領選を目前に控え、不利になりかねない情報を隠蔽したとの疑惑が持たれている。ヒラリー氏は当時、国務長官だった。

共和はこの隠蔽にヒラリー氏もかかわっていたのではないかと非難し、否定的な印象を植え付けようとしている。共和がヒラリー氏の動向に神経をとがらせるのは、次期大統領選に向けて圧倒的に支持を集める候補がいないという事情もある。

候補にはランド・ポール上院議員や、ニュージャージーのクリス・クリスティー州知事、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事らの名前が挙がるが、いまの段階では決め手に欠ける。

11月4日の米中間選挙で、民主は上下両院で多数を失った。共和が主導する新議会が始まる来年1月上旬まで与野党は事実上の休戦状態。その間、米政治の最大の焦点は次期大統領選を巡ってヒラリー氏がいつ出馬の是非を判断し、表明するかとなる。



 
 
>TOP

イスラム国:リビアに訓練キャンプ 米、監視続ける

毎日新聞 2014年12月08日 20時29分

【ワシントン和田浩明】イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」が、北アフリカのリビア東部に訓練キャンプを開設したことが分かった。米アフリカ軍のロドリゲス司令官が明らかにした。現地の民兵組織が中心になっている模様で数百人が関与しているという。開設されたばかりで要員がイスラム国に参加したかどうかは不明で、米軍は監視を続ける。

中東の衛星放送アルアラビーヤによると、レオン・リビア担当国連事務総長特別代表も「リビア東部デルナやベンガジなどで過激派が訓練中だ」と述べている。毎日新聞の取材でも、チュニジアの青年がシリアへ向かう途中、リビアのイスラム国関連組織で訓練を受けていたことが分かっている。

外国人戦闘員のシリア、イラクへの流入阻止は、イスラム国の「弱体化と破壊」を目指す米国主導の有志国連合の主要対策の一つ。ロドリゲス司令官は、訓練キャンプに軍事対応をするかについて「議論中だ」と述べるにとどめ、現時点では空爆の標的に決定していないという。

リビア東部は歴史的に隣国エジプトなどから排除されたイスラム過激派が多く、過去にはアフガニスタンに侵攻した旧ソ連に対抗するため「義勇兵」として現地で戦った勢力も存在するとされる。

リビアは複数の民兵集団が割拠して治安が極めて不安定な状態が続いており、中央政府の統治が国土に行き渡らない状況だ。米欧や国連は3日、現状について「深刻な懸念」を表明する共同声明を発表。関係勢力に戦闘を中止し、国連が仲介する協議に参加するよう呼びかけている。



 
 
>TOP

リビア流出武器:アフリカ・中東に拡散…政情不安に危機感

毎日新聞 2014年12月22日 12時18分

【ヨハネスブルク服部正法】アフリカ各国の首脳が、北アフリカ・リビアから旧カダフィ政権の保有していた武器が大量に拡散し、各地の政情不安につながっているとして危機感を強めている。武器は最近動きが目立つイスラム過激派や武装集団が使用。国連の専門家チームはアフリカ、中東の14カ国・地域への拡散の疑いを指摘する。

ロイター通信などによると、西アフリカ・セネガルの首都ダカールで16日、安全保障を協議する首脳会議が開かれた。リビア南部では国際テロ組織アルカイダ系過激派などが活動。政情が不安定になればさらなる武器の拡散につながる。

マリのケイタ大統領は「リビア南部の問題を解決しない限り、地域の平和はない」と指摘。チャドのデビ大統領は「危機解決はアフリカの手中にはなく、西側、とりわけ北大西洋条約機構(NATO)にある」と述べ、軍事介入によってカダフィ政権崩壊を助けた西側諸国の責任を問いかけた。

「アラブの春」が波及したリビアではカダフィ政権崩壊(2011年8月)後、武器がサハラ砂漠を越えて南のアフリカ各国に大量に流れた。

西アフリカのマリでは、リビアの武器を入手して強大化したアルカイダ系組織と遊牧民武装勢力が12年にマリ北部を制圧し、フランス軍などの介入(13年1月)で放逐されるまで、広域を支配する事態となった。

国連の専門家が今年2月にまとめた報告書では、北・西アフリカ各国の他、アフリカ中部のチャドや中央アフリカ共和国▽アフリカ東部のソマリア▽中東のシリアやパレスチナ自治区ガザ地区−−などへの武器流入の疑いを指摘している。

中央アフリカは13年3月に反政府組織が政権を打倒して以降、イスラム教徒とキリスト教徒の宗教対立に発展して人道危機が深刻化している。

西アフリカ・ナイジェリアで支配地域を拡大しているイスラム過激派ボコ・ハラムは、北・西アフリカのアルカイダ分派を通じてリビアの武器を入手していると指摘されている。リビアからの武器はアフリカ各地の混乱を助長する一因となっている可能性がある。

リビアには、仏軍などによりマリから掃討されたイスラム過激派が潜伏するほか、イラク・シリアで勢力を拡大する過激派「イスラム国」も拠点作りを進める。複数の民兵組織同士の戦闘も激化して治安は悪化しており、新たな内戦突入への懸念が高まっている。



 
 
>TOP

リビア兵士22人死亡 イスラム系民兵が港急襲

nikkei.com

2014/12/26 11:00

【カイロ=共同】リビア中央政府と対立するイスラム系民兵が25日、高速艇を使って中部シルト近郊にある同国最大の原油積み出し港を海上から急襲するなどし、少なくともリビア軍兵士22人が死亡した。民兵は原油ターミナルの制圧を試みたが、軍が阻止したという。民兵側の死者は不明。フランス公共ラジオが報じた。

周辺の油田地帯では、中央政府を支持する勢力とイスラム系民兵の衝突が激化。この日の襲撃では原油タンク1基が出火した。今月中旬以来の衝突の影響で、リビアの原油生産量は日量80万バレルから35万バレルに激減したと推定されている。

リビアではリベラル勢力主導の暫定議会が樹立し、国際社会が支援する中央政府と、イスラム勢力が主導する旧制憲議会派が対立し、混乱が続いている。中央政府は北東部トブルクへ退避したままで、旧議会派が首都トリポリを掌握している。



 
 
>TOP

リビアの石油港攻撃 イスラム主義勢力か

東京新聞

2014年12月27日 朝刊

【カイロ=中村禎一郎】ロイター通信によると、リビア最大の石油輸出港にある石油タンクが二十四日、ロケット弾で攻撃された。タンクの炎上は二十五日も続いたが、リビアの治安部隊は「損害は限定的」と説明している。

この石油輸出港はリビア東部のエスシーデルに位置し、防衛する世俗派勢力に対し、イスラム主義勢力が攻撃を加えたもようだ。両勢力は港の支配権をめぐって衝突しており、AFP通信によると二十四日、少なくとも戦闘員二十二人が死亡。石油タンク攻撃を受けアジアでは二十五日、世界的に下落傾向にある石油価格が上昇した。

リビアは中東の民主化運動「アラブの春」で二〇一一年にカダフィ独裁政権が崩壊した後、深刻な混乱状態に陥っている。乱立する武装勢力が大別すると世俗派、イスラム主義勢力に分かれ戦闘を繰り返している。東部では世俗派勢力が、首都トリポリを含む中部ではイスラム主義勢力が優位とされ、それぞれが政府と議会を保持。しかし最近は、東部でもイスラム主義勢力の勢いが増している。



UP:2013 REV:
アフリカ  ◇世界 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)