「私たちが拒絶するものは実行されている仕事の多くの不適切性、彼らの態度の不適切性、彼らが私たちを代表しようとすることの完全な不適切性です。私たちは専門家を必要とし、サービスを必要とし、リハビリテーションを必要とします。しかし、リハビリテーションは人生の非常に短い期間に私たちに起こる何かであると急いでつけ加えるでしょう。それは、決して障害者の生活における最も重要なものではありません。」(マイク・デュ・トワ(Mike du Toit)、コーリッジ(Coleridge)[1993=1999:123]に引用)★23
必要なものを利用しつつ(それで何かよいことがあれば正当に評価し、ときに「感謝」し)、境界を定め、過剰なものを排し、介入してこない部分を確保しようとする。……
こうした主張、動きのあったこと、あることがどれだけ知られているのだろうか。注意が払われてきただろうか。反論があればいくらでもすればよい。しかし知らずに、あるいは知らないことにして、なにかうるわしい信頼と共生の物語をただ物語り続けるのは、よくないことだと私は思う。」
「★23 インタビューに対して。マイク・デュ・トワは南アフリカの白人。事故で片麻痺。ソーシャルワーカーとして一九八一年にカナダのウィニペグで開催されたRI(Rehabilitation Internationa)の会議に参加するのだが、ここで障害者たちが、RIに対し障害者自身が理事会の五〇%を占めることを要求して受け入れられず、会議場を出て、独自に結成したDPI(Disabled Peoples' International)の誕生に立ち合う(Coleridge[1993=1999:72-73])。」
Coleridge, Peter 1993 Disablity, Liberation and Development, Oxfam GB.=1999 中西由起子訳,『アジア・アフリカの障害者とエンパワメント』,明石書店