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リハビリテーション


last update: 20131113
○本ファイル目次

 ■本拠点関係者による文章他
 ■文献
 ■関連ホームページ
 ■引用/定義?
 ■作業療法士
 ■医学療法士

○本HP内関連ページ

■事項
 ◆CBR
 ◆障害受容
 ◆ボイタ法
 ◆ドーマン法
 ◆脳性マヒ (Cerebral Palsy)

■人
 ◆石川 誠
 ◆上田 敏
 ◆大川 弥生
 ◆小島 蓉子
 ◆佐々木 正人
 ◆砂原 茂一
 ◆田島 明子
 ◆二木 立
 ◆古井 透

 
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○本拠点関係者による文章他

■著作・論文・発表要旨など

田島 明子 2009/06/25 『障害受容再考――「障害受容」から「障害との自由」へ』,三輪書店,212p. \1890 [amazon][kinokuniya] ※

田島 明子 20100331 「作業療法の現代史2・1976 〜 1980」,『Core Ethics』6:551-562 [PDF]
田島 明子 20100331 「認知症高齢者の作業療法における言説・研究の変容・編制過程――1980・1990 年代のリハビリテーション雑誌の検討」,『Core Ethics』6:265-276 [PDF]
三野 宏治 20090331 「日本におけるクラブハウス言説の潮流についての研究」,『Core Ethics』vol.5:315-326 [PDF]
田島 明子 20080331 「作業療法の現代史・1965〜1975――医療職化と独自性のはざまで」,『Core Ethics』4:175-191 [PDF]

 *以下未整理

片山 知哉 2009/07/** 連載:リハビリテーションとメンタルヘルス(11)
 「まとめ・リハビリテーション従事者とメンタルヘルス従事者 1」 『地域リハビリテーション』2009年7月号
片山 知哉 2009/08/** 連載:リハビリテーションとメンタルヘルス(12)
 「まとめ・リハビリテーション従事者とメンタルヘルス従事者 2」 『地域リハビリテーション』2009年8月号
◇200709 坂下 正幸・伊藤 実知子・北村 健太郎・田島 明子
 「1970年代のリハビリテーション雑誌のなかの「寝たきり老人」言説」
◇2008/06/08 田島 明子・坂下正幸・伊藤実知子・野崎泰伸 福祉社会学会第6回大会報告
 「1980年代のリハビリテーション雑誌のなかの「寝たきり老人」言説」  
三野 宏治 2009/09/26-27 障害学会第6回大会報告
 「精神障害当事者と支援者による障害者施設における対等性についての研究――クラブハウスモデル研究を通して支援関係の変換の試み 」


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【文献】

◆小林 明子 20120330 『グローバルな地域福祉実践への視座――福井県とマレーシアとCBR(地域住民参加型リハビリテーション)』,晃洋書房,福井県立大学県民双書,219p. ISBN-10: 4771023557 ISBN-13: 978-4771023550 1575 [amazon][kinokuniya] ※ cbr. r02.
◆多田 富雄 20100510 『落葉隻語 ことばのかたみ』,青土社,219p. ISBN-10: 4791765451 ISBN-13: 978-4791765454 1680 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
田島 明子 2009/06/25 『障害受容再考――「障害受容」から「障害との自由」へ』
 三輪書店,212p. \1890 [amazon][kinokuniya] ※
日本リハビリテーション病院・施設協会 編 20080110『高齢者リハビリテーション医療のグランドデザイン』,青海社,114p. ISBN-10:4902249308 ISBN-13:978-4902249309 \2310 [amazon][kinokuniya] ※ a06 r02
◆多田 富雄 20071210 『わたしのリハビリ闘争――最弱者の生存権は守られたか』,青土社,172p. ISBN-10: 4791763629 ISBN-13: 978-4791763627 1260 [amazon] ※ b r02
◆二木 立 20071108 『『医療改革 危機から希望へ』,勁草書房,235p. ISBN-10:4326700572 ISBN-13: 978-4326700578 \2835 [amazon][kinokuniya] ※ e05. r02.
◆鶴見 和子・大川 弥生・上田 敏 20070801 『回生を生きる――本当のリハビリテーションに出会って 増補版』,三輪書店,319p. ISBN-10: 489590279X ISBN-13: 978-4895902793 2100 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆多田 富雄 20070731 『寡黙なる巨人』,集英社 , 248p. ISBN-10: 4087813673 ISBN-13: 978-4087813678 1575 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
杉野 昭博 20070620 『障害学――理論形成と射程』,東京大学出版会,294p. ISBN-10: 4130511270 ISBN-13: 978-4130511278 3990 [amazon][kinokuniya] ※ ds r02
◆鶴見 和子 200701 『遺言―――斃れてのち元まる』,藤原書店,222p. ISBN-10: 4894345560 ISBN-13: 978-4894345560 2310 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
佐々木 正人 編 2007 『包まれる「ヒト」――「環境」の存在論』,岩波書店,216p
田島 明子 200608 『障害受容――リハビリテーションにおける使用法』,<分配と支援の未来>刊行委員会,1000円+送料
◆秋元 波留夫/上田 敏 構成 20050916 『99歳精神科医の挑戦――好奇心と正義感』,岩波書店,246p. ISBN-10: 400022543X ISBN-13: 978-4000225434 1995 [amazon][kinokuniya] ※ r02. [57]
佐々木 正人 2005 『ダーウィン的方法――運動からアフォーダンスへ』,岩波書店
◆大川 弥生 200405020 「介護保険サービスとリハビリテーション――ICFに立った自立支援の理念と技法』,中央法規出版,135p. ISBN-10: 4805824336 ISBN-13: 978-4805824337 1800+ [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆河村 武明 20031107 『ほっこり生きよう――障害を受けいれることで僕は絵描きになった』 飛鳥新社,195p. ISBN-10:487031584X ISBN-13:978-4870315846 1575  [amazon][kinokuniya] ※ ms, r02
◆日本リハビリテーション病院・施設協会,全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会 編 20031020 『回復期リハビリテーション病棟――新しいシステムと運営のしかた』,発行:日本リハビリテーション病院・施設協会,発売:三輪書店,182p. ISBN-10: 4895901998 ISBN-13: 978-4895901994 2500+ [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆多田 富雄・鶴見 和子 20030615 『邂逅』,藤原書店,231p. ASIN: 4894343401 2310 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
佐々木 正人 200110 『知覚は終わらない――アフォーダンスへの招待』,青土社,285p
◆鎌倉 矩子 20010620 『作業療法の世界――作業療法を知りたい・考えたい人のために』,三輪書店,204p. ISBN-10: 4895901483 ISBN-13: 978-4895901482 3300+ [amazon][kinokuniya] ※ r02. m.
◆鶴見 和子 20010620 『歌集 回生』,藤原書店,113p. ISBN-10: 4894342391 ISBN-13: 978-4894342392 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆上田 敏 20010615 『リハビリテーションの思想――人間復権の医療を求めて 第2版』,医学書院,185p. ISBN-10: 4260243985 ISBN-13: 978-4260243988 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆上田 敏 20010615 『科学としてのリハビリテーション医学』,医学書院,223p. ISBN-10: 4260243993 ISBN-13: 978-4260243995 2400+ [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆1999-2001 佐々木 正人『重度な運動障害者が新たに運動を獲得する過程の縦断的研究』,文部省科学研究費補助金 基盤研究(c)研究成果報告書 (研費課題番号 11610108)
◆鶴見 和子 19980815 『脳卒中で倒れてから――よく生き よく死ぬために』,婦人生活社,190p. ISBN-10: 4574701188 ISBN-13: 978-4574701181 1680 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆鶴見 和子・大川 弥生・上田 敏 199805 『回生を生きる――本当のリハビリテーションに出会って』,三輪書店,237p. ISBN-10: 4895900800 ISBN-13: 978-4895900805  [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆上田 敏 19960420 『リハビリテーション』,講談社,ブルーバックス,244p. ISBN-10: 406257117X ISBN-13: 978-4062571173 900 [amazon][kinokuniya] r02.
◆上田 敏 19940830 『目でみるリハビリテーション医学 第2版』,東京大学出版会,111p. ISBN-10: 4130624024 ISBN-13: 978-4130624022 3990 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆上田 敏・大塚 俊男 編 19931215 『老年医学とリハビリテーション』(長寿社会総合講座4),第一法規出版,242p. 4000 千葉社4738-04
◆1992-1993 佐々木 正人『中途失明者の歩行訓練過程の解析-新しい知覚システムと空間表象系の獲得に焦点を当てて』,文部省科学研究費補助金 基盤研究(c)研究成果報告書 (科研費課題番号 04610075 )
二木 立上田 敏 199207 『脳卒中の早期リハビリテ−ション(第2版)』,医学書院,298p. ISBN-10:426024339X ISBN-13:978-4260243391 \3990 [amazon][kinokuniya]
◆上田 敏 19920510 『リハビリテーション医学の世界――科学技術としての本質、その展開、そしてエトス』,三輪書店,361p. ISBN-10: 4895900126 ISBN-13: 978-4895900126 3364 [amazon][kinokuniya] ※
◆岩谷 力・土肥 信之 19910630 『小児リハビリテーション (2) (臨床リハビリテーション)』,医歯薬出版,330p. ISBN:4263216954  ISBN-13:978-4263216958 \5933 [amazon][kinokuniya] ※ ms md hmp
◆石黒 勇二 19910325 『脳卒中実習記――医大生が倒れてから復学するまで』,文芸春秋,217p. ISBN-10:416345070X ISBN-13: 978-4163450704 \1300 [amazon][kinokuniya] ※ r02
◆上田 敏 19870615 『リハビリテーションの思想――人間復権の医療を求めて』,医学書院,147p. ISBN-10: 4260243187 ISBN-13: 978-4260243186 1400 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
上田 敏 198404 「ADLからQOLへ――リハビリテーションにおける目標の転換」,『総合リハビリテーション』12-4:216-266(特集・クオリティオブライフ(QOL))
 この文献の紹介(by 田島明子*)
 http://www5.ocn.ne.jp/~tjmkk/hon17ueda.htm
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/g/ta01.htm
◆砂原 茂一 編 19840228 『リハビリテーション概論』,医歯薬出版,リハビリテーション医学全書1,379p. ISBN-10: 4263217616 ISBN-13: 978-4263217610 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆上田 敏 19830615 『リハビリテーションを考える――障害者の全人間的復権』,青木書店,障害者問題双書,327p. ISBN-10: 4250830187 ISBN-13: 978-4250830181 2000 [amazon][kinokuniya] ※ r02.
◆荻島 秀男 19810420 『脳卒中――寝たきりにならないために(リハビリテーションシリーズ)』,ビデオジャポニカ,133p. ASIN: B000J7XB2S \819 [amazon] ※ r02 (新規)

◆小林 八郎・松本 胖・池田 由子・加藤 伸勝・徳田 良仁・鈴木 明子 編 19700315 『精神科作業療法』,医学書院,247p. ASIN: B000JA0RBS 2300 [amazon] ※ m. r02.
◆上田 敏 19710130 『目でみるリハビリテーション医学』,東京大学出版会,80p. ASIN: B000JA0KCE [amazon] ※ r02.
上田 敏 1980 「障害の受容――その本質と諸段階について」,『総合リハビリテーション』8-7
 この文献の紹介(by 田島明子*)
 http://www5.ocn.ne.jp/~tjmkk/hon004.htm
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/g/ta01.htm
◆Bobath, Karel 1980 A Neurophysiological Basis for the Treatment of Cerebral Palsy,Mac Keith Press; 2nd edition,109p.=19850930 寺沢 幸一・梶浦 一郎 監訳 『脳性麻痺の運動障害――評価と治療の考え方』,医歯薬出版株式会社; 第2版,150p. ISBN-10:4263210352 ISBN-13:978-4263210352 2650+ [amazon][kinokuniya] ※ cp. r02.


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【ホームページ】


◆リハビリテーション診療報酬改定を考える会ホームページ
 リハビリテーション医療の打ち切りに反対する署名活動
 http://craseed.net/
多田 富雄 20060408 「リハビリ中止は死の宣告」
 『朝日新聞』2006-04-08
 http://my.reset.jp/~comcom/shinryo/tada.htm リンク切れ

◆2003/08/29金
 古井 透「リハビリ再考「がんばり」への呪縛とそのOUTCOME」
 障害学研究会関西部会第19回研究会 於:京都

◆国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所
 http://www.rehab.go.jp/
◆神奈川県総合リハビリテーションセンター
 http://www.kanagawa-rehab.or.jp
◆高見正利さん(鹿教湯総合リハビリテーション研究所)
 http://www.avis.ne.jp/~mtakami/
×http://www.avisnet.or.jp/~mtakami


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米国リハビリテーション法(ウィスコンシンのページ内)
 http://www.dwd.state.wi.us/dvr/policy/rehabact.htm×
◆米国リハビリテーション法[The Rehabilitation act](連邦教育省のページ内)
 http://www.ed.gov/offices/OSERS/RSA/RehabAct.html×
 →http://www.ed.gov/policy/speced/reg/narrative.html wordファイルあり


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■引用/定義? 「全人的復権」

◆『厚生白書』(1965,昭和40年)

◆上田 敏 1969 「悠生園での老人の『復権』をみて」,田中[1969:]*(→上田[1987:26-28]→上田[2001:30-33]→上田[200404:30-33]に引用) *田中 多聞 196909 『新老人福祉論』,社会保険出版社,326p. ASIN:B000J9OYJU [amazon] ※ a06 r02 t04

 「リハビリテーションとは、心身に障害のある者が社会人としての生活ができるようにすることである。実際には、心身に障害のある人の社会復帰――職場への復帰、あるいは、学校への復帰――を促進することにより、身体的、精神的、社会的、職業的にその能力を最大限に発揮させ、最も充実した生活ができるようにすることを目的としている。」

 「リハビリテーションという言葉は最近ははやりのようになっているが、その本質が本当に理解されての上のことかと考えると必ずしも安心でぎない。リハビスというラテン語は、「ふさわしい」「適した」ということであり、リハビリテーションとは「ある人を再びその人の真の価値・能力にふさわしい地位・環境に置くこと」、あるいは逆に「ある人を再び立派な人間にふさわしい価値・能力・資格をもつものに仕立てあげること」を意味している。  いずれにせよ、単に手足の麻痺や日常生活動作の能力などの局限されたことが問題なのではなく、その人間全体としての価値や尊厳の回復、高い意味での「人間らしく生きる権利の回復」が問題なのである。その<0030<意味で最近私には、にわかに「復権」という言葉が好ましく思われてきた。リハビリテーションの訳として、『社会復帰』などという限定的な訳よりも、『復権』というほうが、かえってその本質をついているような気がしてきたのである。それでもさすがにまだ「私は復権医学をやっています」とか、「復権センターで働いています」とか言うまでには到っていない。
 こんなことを考えていたある日、機縁があって、悠生園を訪れることができた。田中多聞先生はとは以前から面識があったし、テレビを通して、悠生園のPTのきびしい訓練ぶりや音楽療法のこともある程度知ってはいた。実をいうと、田中先生は大変こわい人のように思えて、私のように浴風園での老人のリハビリを期間ばかりながいくせに大変不徹底にやっていて、一方大学病院でのリハビリに首を突っ込んだりしている中途半端な人間は、純粋な先生の眼から見たら、不純分子としてどなりつけられるのではないかと、おっかなびっくりであった。」(上田 1969「悠生園での老人の『復権』をみて」→上田[2004:30-31])(田中 1969)

 「何にもまして、私が価値があると思うのは、老人の人間としての『復権』のためには、「どうせ……なのだから」という投げてかかるアプローチそのものを否定して、老人の、そして大部分が農民で教育も高くない老人さえもの、胸の底のどこかにひそんでいる人間としての誇り、尊厳、より高いものを求める心に、直接訴えかけていくことが必要だということを、悠生園の経験がはっきり示してくれたことである。私にはここに老人リハビリテーションの基本精神が、いや、あらゆるリハビリテーションの、さらにはあらゆる福祉事業というものの基本精神があるように思えてならない。
 私には、いまも眼に浮かぶようなのだが、運命交響曲に取り組んで緊張して指揮者を見つめていた老人たちの活気のある眼、それはふつうの福祉患者の家畜のような従順な眼ではなく、まさに人間の、『復権』された人間のまなざしであったと思うのである。」(上田[1969]*→上田[1987:28]→上田[2001:33]→上田[200404:33])

◆上田 敏 19710130 『目でみるリハビリテーション医学』,東京大学出版会,80p. ASIN: B000JA0KCE [amazon] ※ r02.

 「長期にわたる障害をもつ者にとっては、その障害の治療だけでは彼のもつハンディキップのごく一部が解決されるにすぎないし、逆に障害は不変であっても、その他の諸条件の改善によって、全体としてのその障害者のハンディキャップをかなりの程度に軽減しうるということである。問題とすべきなのは障害ではなく全体としての障害者であり、また彼のもつ障害(disability)であるよりは彼に残された能力(ability)をいかによりよく発揮するかである。このように医学上の思想の変化を表現するものとしてとして「リハビリテーション(全人的復権)という言葉が選ばれたのであり、これは従来の患者観の根本的な反省を含んでいる。
 連帯性 リハビリテーションは医療関係者だけではなく、すべての人々の仕事であり、また慈善としてではなく連帯性に立って行われるべきものである。それは我々自身がいつ障害者なるかわからない(危険の平等性)からでもある。
 目標とする人間像 リハビリテーションが目指す理想的な障害者像は、まず何よりも「自立した人間」である。その自立の度は様々でありうる(下図)が、その能力の許す限り、他の助けを借りず、自立しかつ生産的な人間――それこそが目標である。<0002<
障害者の「全人的復権」を目指すリハビリテーションは医学を含む多くの分野の協力によってすすめらはれるが、医学は依然として第一の重要さを持っている。」(上田[1971:2-3])

◆『厚生白書(1981,昭和56年)

 「リハビテ−ションとは障害者が一人の人間として、その障害にもかかわらず人間らしく生きることが出来るようにするための技術及び社会、政策的対応の総合的体系であり、単に運動障害の機能回復訓練の分野だけを言うのではない。」

◆「障害者に関する世界行動計画」(1982年の国連総会決議)

 「リハビリテーションとは、損傷した者が精神的、身体的及びまたは社会的に最も適した機能水準を達成することを目的とした、目標志向的かつ時間を限定したプロセスであり、これにより、各個人に対し自らの人生を変革する手段を提供することを意味する。これには、機能の喪失あるいは機能の制約を補う(たとえば補助具により)ことを目的とした施策、及び社会的適応あるいは再適応を促進するための施策を含みうる。」

◆上田 敏・大川 嗣雄・明石 謙 編/津山 直一 監修 19861101 『標準リハビリテーション医学』,医学書院,339p. ISBN-10: 4260243136 ISBN-13: 978-4260243131 5900+ [amazon][kinokuniya] ※ r02.
1 上田 敏「リハビリテーション医学序説」,上田・大川・明石編[1986:2-9]

 「このような歴史から見てもわかるように、障害者のリハビリテーションとは、単に手足の機能回復などの部分的な意味にとどまるものではなく、人間全体として、「人間らしく生きる権利の回復」――「全人間的復権」を意味するものである。リハビリテーション医学とは、このような高い理念を実現するための医学の学問と技術の体系であり、いわば「復権の医学」ということができる。」(上田[1986:2])

◆上田 敏 19920510 『リハビリテーション医学の世界――科学技術としての本質、その展開、そしてエトス』,三輪書店,361p. ISBN-10: 4895900126 ISBN-13: 978-4895900126 3364 [amazon][kinokuniya] ※

 「北欧、イギリスなどの福祉先進国では身体的な能力障害の重度な障害者でも種々の機器(高度の電子機器を含む)、と人的介助の結合によって、知的な分野で働いたり、社会活動に参加することが広く保障されている。先に述べたホーキング博士などはその最も傑出した例である。また社会保障全般としてはこれらの諸国よりは遅れているアメリカでも、障害者自身の力で、重度障害者が一部またたほとんど全部の介助を受けつつも「自己決定権」を発揮することで自立した生活を送ろうという「自立生活(independent living)の運動が一九七〇年代に起こって非常に発展し、その影響はわが国にも及んでいる。すなわち能力障害がある程度以下には軽減できない重度の障害者でも、社会的条件の整備によっては社会的不利をきわめて少なくし、社会的により良い生活を送れるようにすることが可能なのである。
 しかしここで、当然のことながらこのような相対的独立性が、あくまでも相対的なものであることを忘れてはならない出発点となる機能・形態障害が重いほど、能力の改善の余地はやはりそれなりに狭くなり、能力障害が重いほど社会的不利の克服にも一定の限界が生じてくるのは冷厳な事実である。」(上田[1992:142])

◆「国連総会決議48/96 1993年12月20日
 障害をもつ人びとの機会均等化に関する基準原則」

 「リハビリテーションとは、障害をもつ人びとが、最適の身体的・感覚的・知的・精神医学的および社会的機能水準に到達し、維持することを可能にさせ、それによって、より高次な自立水準へ向けて生活を変化させる用語の提供を目的とする過程のことである。リハビリテーションは、諸機能を提供したり、修復したり、あるいはその一方をおこなったり、ある機能の喪失あるいは欠如を補償したり、もしくは機能制限を補償したりする手段を含むものである。リハビリテーション過程には、初期の医療は含まれていない。それらは、基礎的・全般的リハビリテーションから、例えば職業リハビリテーションのような目標指向的活動といった広範な手段と活動を包含している。」

立岩 真也 2000/03/01 「遠離・遭遇――介助について・1」(『現代思想』2000-03)より
 →『弱くある自由へ』第7章

 「利用者・消費者の側は、そんな片側に都合のよい架空のお話を受け入れるわけにはいかなかった。というか、そうしたものに対する危機感、というより実際身に降りかかる危機から、言うべきこと、行なうべきことを探し始めた。その一つが、拡大路線を警戒し、それに歯止めをかけようとすること、仕事を限界づけること、部分的なものにすることだった。例えばリハビリテーションについて、「提供する期間を限定したサービス」と規定するのはそういうことである。リハビリテーションを生業とする人たちがいつまでもその仕事を続けてしまうかもしれないことが警戒されたのである。なにをどれだけすればどこまでのことができるのか、あらかじめはっきりとはわからないこの領域ではこうしたことが起こりやすい。だから限定しようというのである。

 「私たちが拒絶するものは実行されている仕事の多くの不適切性、彼らの態度の不適切性、彼らが私たちを代表しようとすることの完全な不適切性です。私たちは専門家を必要とし、サービスを必要とし、リハビリテーションを必要とします。しかし、リハビリテーションは人生の非常に短い期間に私たちに起こる何かであると急いでつけ加えるでしょう。それは、決して障害者の生活における最も重要なものではありません。」(マイク・デュ・トワ(Mike du Toit)、コーリッジ(Coleridge)[1993=1999:123]に引用)★23
 必要なものを利用しつつ(それで何かよいことがあれば正当に評価し、ときに「感謝」し)、境界を定め、過剰なものを排し、介入してこない部分を確保しようとする。……
 こうした主張、動きのあったこと、あることがどれだけ知られているのだろうか。注意が払われてきただろうか。反論があればいくらでもすればよい。しかし知らずに、あるいは知らないことにして、なにかうるわしい信頼と共生の物語をただ物語り続けるのは、よくないことだと私は思う。」

「★23 インタビューに対して。マイク・デュ・トワは南アフリカの白人。事故で片麻痺。ソーシャルワーカーとして一九八一年にカナダのウィニペグで開催されたRI(Rehabilitation Internationa)の会議に参加するのだが、ここで障害者たちが、RIに対し障害者自身が理事会の五〇%を占めることを要求して受け入れられず、会議場を出て、独自に結成したDPI(Disabled Peoples' International)の誕生に立ち合う(Coleridge[1993=1999:72-73])。」
Coleridge, Peter 1993 Disablity, Liberation and Development, Oxfam GB.=1999 中西由起子訳,『アジア・アフリカの障害者とエンパワメント』,明石書店

◆立岩 真也 2001/07/30 「なおすことについて」,野口裕二・大村英昭編『臨床社会学の実践』,有斐閣 pp.171-196
 http://www.yuhikaku.co.jp/bookhtml/011/011536.html

上田 敏 2002 「総合リハビリテーションの展望――全従事者と当事者の交流・協力・参加 特集にあたって」,『リハビリテーション研究』113:2-6

「1970年代における自立生活運動の立場からのリハビリテーション医療への批判は痛烈であり、リハビリテーションが本来の「全人的復権」の理念から逸脱し、「パターナリズム」、「施設中心主義」、「障害当事者の利益の上に専門家の利益をおく傾向」などに陥っていることが指摘され批判された。その批判の多くは残念ながら現在でも当たっている」(上田敏[2002:5]、杉野[2007:48-49]に引用)

◆立岩 真也 2002/08/15 [jsds:6887] 関西部会15の02
(2003/07/13 障害学研究会関西部会第15回研究会の報告)

◆立岩 真也 2010/07/01 「留保し引き継ぐ――多田富雄の二〇〇六年から」,『現代思想』38-9(2010-7):196-212 資料

◆2010/11/01 「社会派の行き先・1――連載 60」
 『現代思想』38-(2010-11): 資料

◆立岩 真也 2010/12/01 「社会派の行き先・2――連載 61」,『現代思想』38-(2010-12): 資料


◆奥野英子 「社会リハビリテーションの概念と方法」
 http://www.dinf.ne.jp/doc/prdl/jsrd/rehab/rhb001/r089_002.htm×

 
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■作業療法士
◆2004/10/14 「清掃は治療と言えず――高松の精神病院」
 四国新聞ニュース 20041014
 http://www.shikoku-np.co.jp/news/news.asp?id=20041014000119

◆(社)日本作業療法士協会
 http://133.60.176.23/30_jota/jota/jota001/jota001.htm
  →http://www.jaot.or.jp/ ◆作業療法のレストラン
 http://www.med.hiroshima-u.ac.jp/~tsucchi-/
(土田真也氏@広島大学医学部保健学科作業療法学専攻)
◆田中栄一さん
 http://homepage2.nifty.com/hirakegoma/×

■学校

 ◆3〜4年制専門学校
 ◆3〜4年制大学


  業務−身体や精神の障害を持つものに対して、医師の指示により、手
     工芸などの作業を行わせ、応用動作の回復、社会適応能力の回
     復をはかるものをいう。
  資格−作業療法士学校、養成施設卒業者で国家試験に合格したもの
     要件
  ※名称独占



1996/04
第31回理学療法士・作業療法士国家試験の合格発表について

1996/10
「市町村障害者生活支援事業」の常勤(専従)職員,嘱託職員としてあげられる。

cf.
野村みどり 「理学療法士,作業療法士の住宅改造に関する取り組み」,
      野村みどり『バリアフリー』,1995,慶應通信,pp.52-66

■関連団体

◆(社)日本作業療法士協会

◆日本作業療法学会
 Japanese Society of Occupational Therapists
事務局所在地
〒162
東京都新宿区西早稲田2丁目8 全国心身障害児福祉財団ビル
TEL 03(3203)1286
FAX 03(3203)6889
代表者 寺山 久美子
  都立医療技術短期大学(社)日本作業療法士協会会長 主催者としての協会会長
事務局責任者 杉原 素子
  国際医療福祉大学所属 主催者としての協会の事務局長

会員数  7,535名
会費   12,000円

機関誌  作業療法(6/Y、8,000部、11,770円程度(学会論文)

法人格の有無 有

学会設立年    昭和41年
日本医学会加盟年 未加盟

教育・生涯教育活動 全国研修会等

認定・専門医制度 なし

ホームページ(URL) なし

その他
本学会は、毎年.会長.事ム局は異る.学会を主催する協会を、ここでは事ム局とした。
国家試験問題(社会福祉関連)


 
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■理学療法士
◆(社)日本理学療法士協会
 http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/jpta/index.htm
  →wwwsoc.nii.ac.jp/jpta/
 各県理学療法士協会ついてのより詳しい新しい情報は上記HPでご覧ください。


 業務−身体の障害を持つものに対して、医師の指示により、治療体操、
    運動、電気刺激、マッサージ、温熱等の物理的方法を与え、基
    本動作の回復をはかるものをいう。
 資格−理学療法士学校、養成施設卒業者で国家試験に合格したもの
 ※名称独占



1996/04
第31回理学療法士・作業療法士国家試験の合格発表について

1996/10 ◆「市町村障害者生活支援事業」の常勤(専従)職員,嘱託職員としてあげられる。

cf.
野村みどり 「理学療法士,作業療法士の住宅改造に関する取り組み」,野村みどり『バリアフリー』,1995,慶應通信,pp.52-66

●関連団体

(社)日本理学療法士協会

国家試験問題(社会福祉関連)


 
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■3〜4年制専門学校

 3〜4年制大学は別に掲載

◆札幌総合医療専門学校
 →専門学校北海道リハビリテーション大学校(2006.04〜)
 http://www.yoshida-g.ac.jp
◆常葉学園医療専門学校
 http://wwwmts.tokoha.ac.jp/
◆山口コ・メディカル学院
 http://yahc.net/
◆医療福祉専門学校緑生館
 www.ryokuseikan.ac.jp
◆高知リハビリテーション学院
 www.kochireha.ac.jp
 【3年制】
◆国立犀潟療養所附属リハビリ学院
 http://www.saigata-nh.go.jp/saigata/gakuin/index.htm
  →平成15年3月31日閉校
◆筑波大学附属盲学校高等部専攻科
 http://www.nsfb.bunkyo.tokyo.jp/
  →2007年 筑波大学附属視覚特別支援学校へ
 http://www.nsfb.tsukuba.ac.jp/
◆専門学校社会医学技術学院
 www.normanet.ne.jp/~sigg/
◆東京衛生学園専門学校
 http://www.lifence.ac.jp/teg/
◆関西医療学園専門学校
 http://www.kansai-iryo.ac.jp/
◆川崎リハビリテ−ション学院
 http://www.kawasaki-m.ac.jp/rehabili/
◆藤リハビリテーション学院
 www.fuji-reha.com
◆晴陵リハビリテーション学院
 http://www.seiryou-reha.ac.jp/top.php


REV:....20030724 ..20060728,0813,1120,22 20070721, 20080412, 20080930, 20081029, 20090610,0617,0804,20100417,29, 0603, 07, 10, 16, 0708, 28, 1106, 08, 13, 14, 15, 22, 1216, 20110522, 0801, 20131113, 20180901
なおすこと  ◇病者障害者運動史研究 
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