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『標準リハビリテーション医学』

上田 敏・大川 嗣雄・明石 謙 編/津山 直一 監修 19861101 医学書院,339p.


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上田 敏・大川 嗣雄・明石 謙 編/津山 直一 監修 19861101 『標準リハビリテーション医学』,医学書院,339p. ISBN-10: 4260243136 ISBN-13: 978-4260243131 5900+ [amazon][kinokuniya] ※ r02.

■関連

◆立岩 真也 編 2017/07/26 『リハビリテーション/批判――多田富雄/上田敏/…』Kyoto Books

立岩真也編『リハビリテーション/批判――多田富雄/上田敏/…』表紙
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■引用

◆1 上田 敏「リハビリテーション医学序説」,上田・大川・明石編[1986:2-9]

 「このような歴史から見てもわかるように、障害者のリハビリテーションとは、単に手足の機能回復などの部分的な意味にとどまるものではなく、人間全体として、「人間らしく生きる権利の回復」――「全人間的復権」を意味するものである。リハビリテーション医学とは、このような高い理念を実現するための医学の学問と技術の体系であり、いわば「復権の医学」ということができる。」(上田[1986:2])

◆4 リハビリテーション医学の臨床(各論)  D. 脳性麻痺のリハビリテーション 穐山富太郎 233-251
 「Bobathは治療中や家庭での母親の態度の重要性にふれ、「母親は子どもをかわいそうに思うあまり、その子を泣かす療法士に敵対心を持つことさえある。もし、母親がそのちような気持をあらわすと、子どもは敏感に感じとり、すべての子どもがそうであるように、子どもは自分自身を可哀そうと思う以上に母親にあわれみを感じるものである。そして母親と一緒になって、療法士や治療に対抗していこうとするのである。母親と療法士は協力して合わなければならない。子どもに対してはやさしくそして厳しく接し、治療をするかしないかを子どもにまかせるようであってはならない」と述べている。」(穐山[1986:242]
 3)理学療法
  a)Bobathのアプローチ
 「Bobath法は乳幼児発達学を基盤にした最も普遍的で、すぐれた神経生理学的アプローチである。全人間的発達促進を目標に理学療法のみでなく、作業療法、言語療法的アプローチも同時に実施する総合的な脳性麻痺療育アプローチでもある。」(穐山[1986:242])
  d)Vojtaのアプローチ
 「Vojtaの治療テクニックで気づかれる点は、触刺激、圧刺激に敏感な乳幼児において、生理的な反応として、正常運動パターンの促通が容易であるが、一方では、強すぎる刺激や異常な対抗により筋緊張の亢進をもらたすことである。全身的な姿勢緊張の変化を掌握できることと、治療手技を十分身につけておくことがセラピストに望まれる。」(穐山[1986:244])


UP:20101113 REV:
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