『遺言―――斃れてのち元まる』
鶴見 和子 200701 藤原書店,222p.
■鶴見 和子 200701 『遺言―――斃れてのち元まる』,藤原書店,222p. ISBN-10: 4894345560 ISBN-13: 978-4894345560 2310 [amazon]/[kinokuniya] ※ r02.
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内容(「MARC」データベースより)
各々の内発的発展を曼荼羅の中に配置し、近代化論を乗り超えるべく提唱した「内発的発展論」。強者-弱者、中心-周縁、異物排除の現状と果敢に闘い、社会のまったく独自な未来像を描いた、稀有な思想家の最後のメッセージ。
出版社からのコメント
近代化論を乗り超えるべく提唱した"内発的発展論"。また日本初
のエコロジストとして南方熊楠を捉え,"異なるものが異なるままに"ともに生き
るあり方を"南方曼荼羅"として読み解き,各々の内発的発展を曼荼羅の中に配置
する----強者−弱者,中心−周縁,異物排除の現状と果敢に闘い,私たちがめざ
す社会の全く独自な未来像を描いた,稀有な思想家の最後のメッセージ。
■目次
序
1、 遺 言
姉・鶴見和子の病床日誌 (内山章子)
2、 最終講演
斃れてのち元まる----命耀くとき
はじめに
1 「回生」の歩み
2 遺すことば
おわりに
3、 思 想
弱者の立場から日本を開く
私の回生----シンポジウム「生命のリズム」から
静の足跡を辿って
きもの文化と自前の思想
諸文明の対話の思想、曼荼羅
水俣の回生
歌を杖として
江戸の精神エネルギーに学ぶ (対談・田中優子)
4、 時 論
鶴見和子の言いたい放題
一 権力者に対する寛容は美徳か?
二 「反日的分子」と「非国民」
三 政治家の責任
四 国は破れても文化は遺れ
五 「日の丸・君が代」の強制に想う
六 小泉首相の靖国神社参拝に思う
七 「不戦」の誓い
八 もやい直し
九 老人リハビリテーションの意味
国連外交と日本の立場二 (対談・緒方貞子)
<附>カイロのお金----後藤新平のアジア経綸
<インタビュー> 祖父・後藤新平のアジア経綸
■言及
◆立岩 真也 20100701 「……」,『現代思想』38-9(2010-7): 資料