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『リハビリテーション医学の世界――科学技術としての本質、その展開、そしてエトス』

上田 敏 


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上田 敏 19920510 『リハビリテーション医学の世界――科学技術としての本質、その展開、そしてエトス』,三輪書店,361p. ISBN-10: 4895900126 ISBN-13: 978-4895900126 3364 [amazon][kinokuniya] ※

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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
リハビリテーション医学の個々の知識・技術をより大きな立場から組織して、リハビリテーション医学という1つの明確な方向性を持った医学・医療へと組み立て上げている原理的なものを論じている。

■目次

序章 リハビリテーション医学誕生物語
第1章 リハビリテーション医学の展開
第2章 リハビリテーション医学の本質
第3章 リハビリテーション医療の実際
第4章 リハビリテーション医療におけるチームワークとリーダーシップ
終章 リハビリテーション医学のエトス

■関連

◆立岩 真也 編 2017/07/26 『リハビリテーション/批判――多田富雄/上田敏/…』Kyoto Books

立岩真也編『リハビリテーション/批判――多田富雄/上田敏/…』表紙
[表紙写真クリックで紹介頁へ]

■引用

 「北欧、イギリスなどの福祉先進国では身体的な能力障害の重度な障害者でも種々の機器(高度の電子機器を含む)、と人的介助の結合によって、知的な分野で働いたり、社会活動に参加することが広く保障されている。先に述べたホーキング博士などはその最も傑出した例である。また社会保障全般としてはこれらの諸国よりは遅れているアメリカでも、障害者自身の力で、重度障害者が一部またたほとんど全部の介助を受けつつも「自己決定権」を発揮することで自立した生活を送ろうという「自立生活(independent living)の運動が一九七〇年代に起こって非常に発展し、その影響はわが国にも及んでいる。すなわち能力障害がある程度以下には軽減できない重度の障害者でも、社会的条件の整備によっては社会的不利をきわめて少なくし、社会的により良い生活を送れるようにすることが可能なのである。
 しかしここで、当然のことながらこのような相対的独立性が、あくまでも相対的なものであることを忘れてはならない出発点となる機能・形態障害が重いほど、能力の改善の余地はやはりそれなりに狭くなり、能力障害が重いほど社会的不利の克服にも一定の限界が生じてくるのは冷厳な事実である。」(上田[1992:142])


UP:20101106 REV:  QLOOKアクセス解析
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