HOME > BOOK > 雑誌 > 市民福祉情報 >

市民福祉情報・2003

http://haskap.net/

2003  2004 1/4  2004 2/4  2004 3/4  2004 4/4  2005 1/6  2005 2/6  2005 3/6  2005 4/6  2005 5/6  2005 6/6  2006 1/6  2006 2/6  2006 3/6  2006 4/6  2006 5/6  2006 6/6  2007 1/4  2007 2/4  2007 3/4  2007 4/4  2008 1/4  2008 2/4  2008 3/4  2008 4/4  2009 1/3  2009 2/3  2009 3/3  2010 1/3  2010 2/3  2010 3/3  2011 1/3 2011 2/3 2011 3/3



市民福祉情報━━━━━━━━━━━━☆
Information for Citizens` Well-being
From Office Haskap

No.04☆2003.10.19━━━━━━━━━☆
No.05☆2003.10.20━━━━━━━━━☆
No.09☆2003.11.07━━━━━━━━━☆
No.10☆2003.11.28━━━━━━━━━☆
No.11☆2003.12.06━━━━━━━━━☆
No.13☆2003.12.14━━━━━━━━━☆
No.15☆2003.12.29━━━━━━━━━☆


 
>TOP

Date: Sat, 18 Oct 2003 15:17:14 -0000
From: "masako odake"
Subject: [haskap] 市民福祉情報No.04☆ 2003.10.19

市民福祉情報━━━━━━━━━━━━☆
Information for Citizens` Well-being
From Office Haskap
No.04☆2003.10.19━━━━━━━━━☆

☆このメイル・ミニコミでは「市民福祉」にかかわる情報を紹介し
 みなさんと共有していきたいと考えています。

☆介護保険ファイル(Care Insurance File=IF)
 関連する情報ファイル(Data File=DF)や
 市民グループを中心とする活動ファイル(Action File=AF)のほか
 映画や本、雑誌などから「市民福祉」のイメージを提供してくれる素材を
 シネマファイル(Cinema File=CF)、ブックファイル(Book File=BF)などで
 ご案内していきます。

☆友人・知人への転送歓迎です。
 引用、転載される場合、
 行政関係資料・情報以外は出典「市民福祉情報」を明記してください。
 なお、掲載媒体を送信・通知していただけると嬉しいです。

☆メイル・ミニコミ配信不要の方は、お手数ですが
 mailto:haskap-owner@egroups.co.jpまでご連絡ください。(小竹雅子)


市民福祉情報No.04☆目次━━━━━━━━━━━━━━☆

 介護保険ファイル-004☆移送サービス
  全国介護移送シンポジウム2003 −移送の自由について−
 ────────────────────────────
 活動ファイル-018〜23
  AF018 全国介護移送協会
  AF019 自立生活問題研究所
  AF020 特定非営利法人市民福祉団体全国協議会
  AF021 牛久市民福祉の会
  AF022 全国腎臓病協議会
  AF023 医療法人社団花の谷クリニック
 ────────────────────────────
 情報ファイル-013〜017
  DF013 通院等乗降介助
  DF014 オレンジナンバー制度
  DF015 支援費制度
  DF016 ガイドヘルパー
  DF017 障害者支援からスタートしたNPO
 ────────────────────────────


介護保険ファイル-004 移送サービス━━━━━━━━━━☆

 ────────────────────────────
 IF004 全国介護移送協会
  全国介護移送シンポジウム2003 −移送の自由について−
   2003.10.14 東京・品川プリンスホテル
 ────────────────────────────

 移送サービスは介護保険の対象外とされ、移送サービスNPOの活動や
 介護タクシーにかろうじて支えられてきた。

 全国介護移送協会(=AF018 黒田司郎・会長)は介護タクシー事業者団体。
 ホームヘルパー資格を持つドライバーが身体介護を提供する「介護タクシー」は、
 全国各地のタクシー会社に広がりをみせていたが、
 2003年4月、介護保険の訪問介護サービスに新設された「通院等乗降介助」
 (=DF013 介護報酬1回100単位)により売上、利用率ともダウンしているという。

 今回のシンポジウムでは、「通院等乗降介助」をめぐり
 「タクシー事業許可(青ナンバー)が必要」とする国土交通省と
 「必要ない(白ナンバー)」とボランティア移送サービスも認める厚生労働省の
 対立による現場の混乱を打開するために、
 民間事業者団体と移送サービスNPO団体の連携をめざして開催された。

 全国介護移送協会では7月、安全性を確保すればだれでも
 サービス提供事業に参入できる「オレンジナンバー制度」(DF014)を
 国土交通省、厚生労働省に提案している。


■基調講演■

 社会への完全参加を保障する移送支援を確保していくために
  −生きがいを見つけだすには外出が必要だ−
 ────────────────────────────
 谷口明広・自立生活問題研究所(AF019)所長

□「移動弱者」すべての問題
 高齢者も要介護認定を受けると障害者になり、
 「移動弱者」=移動に問題を持つ人になる。
 私も移動に問題を持つ者で、今回はオープンしたばかりの品川駅で降りた。
 今まで駅の車イス専用エレベーターは、荷物やゴミと一緒に利用する所だった。
 品川駅では人専用エレベーターで、快適に移動することができた。

□ようやく点から線に
 私が住む京都でも京都駅の全プラットホームにエレベーターができ、
 駅員に連絡しなくてもよくなった。
 しかし、隣の駅にはエレベーターはない。
 線といっても降りる駅が決まった線であり、面になっていない。
 知っているところには行けるが、知らないところには行けない。

□「移動介護」の利用が少ない原因
 現在、障害を持つ人たちの自立生活が注目されている。
 障害を持つ人のひとり暮らしは、経済的支援や住環境はかなり整備されてきた。
 しかし、寂しい暮らしだ。
 外出が自由にできないことに大きな原因がある。

□重度障害者の利用率は高い
 支援費制度(DF015)の「移動介護」をみると申請は多かったが実際の利用は低率。
 10月末には全国調査が出るので、実際の利用実態が公表される予定。
 しかし、「日常生活支援」では体幹機能障害=丸イスに座っていることができない
 重度障害の人たちは支給量の90%を利用している。

□ガイドヘルパーはなぜ少ないのか
 原因のひとつは、ガイドヘルパー(DF016)が少なくて利用できないことだ。
 自治体のガイドヘルパー講習が少なすぎる。

□制限を加える自治体
 障害を持つ人の人生に彩りを持たせるのは遊びであり、外出は必須条件になる。
 しかし、「移動介護」でカラオケに行くのはダメなど制限を加える自治体が多い。
 通勤・通学の移動介護を保障しろという声もあがってきている。
 通勤はともかく、通学を保障しない「移動介護」はおかしい。
 厚生労働省は通学は文部科学省の管轄だと言い、文部科学省は違うという。

□サービス削減の予測
 現在、通院は身体介護、娯楽などの移動は支援費制度とカバーできる。
 しかし、移動介護の利用度の低さは来年度の削減につながり、
 使いたいのに使えていない人たちへの締めつけが厳しくなると思われる。

□介護タクシーの普及
 利用者には介護タクシーは高齢者のためという誤った認識がある。
 また、介護タクシーは高い、NPO団体は安いというイメージもある。
 私自身、NPOを利用しているが、移動はプロに任せたほうがいいと考えている。
 なぜ、NPO活動が広がるのかといえば、介護タクシー会社もリフト付タクシーも
 少ないからだ。車の運行はすごくお金がかかる。
 タクシー会社は保障制度や事故対応になれたプロだ。
 もっと市民に介護タクシーの存在を広げてほしいと思う。


■パネル・ディスカッション■

 田中尚輝(特定非営利法人市民福祉団体全国協議会=AF020)
 ───────────────────────────
 □移送サービスには障害者支援からスタートしたNPO(DF017)、社会福祉協議会、
  後続の私たちのようなNPOとおおまかに三種類あり、
  現在、2500団体前後が約500万人の利用希望者に有償サービスを実施している。
 □政府の失敗、市場の失敗がNPO発生の原因と言われているが、
  公共移送も同じで、施策の失敗、タクシー会社の失敗がある。
 □また、タクシー会社とNPOが分断されている。
  タクシー事業者と国土交通省は一体となりNPOを排除しようとしているが、
  NPO活動で利益があがるわけではない。
  企業とNPOが連携する必要があると思っている。

 秦靖枝(牛久市民福祉の会=AF021)
 ───────────────────────────
 □茨城県牛久市は東京のベッドタウン。
 □市内の福祉マップづくりをきっかけに、
  お出かけサポート「らくらく」いう移送サービスをはじめた。
  利用者の半分は人工透析など定期的に通院している人たち。
  施設に入居している配偶者への面会、心臓病の子どもの通学移送などもしてきた。
 □高齢者・障害者にとって移動の自由は基本的権利であり、需要は高い。
  そして、外出することは介護予防になる。
 □しかし、利用者の要求がエスカレートする傾向や
  ボランティア・ドライバーの意識の差という問題もあった。
  また、事故の危険性が高く可能な限り保険をかけたが、対応には自信がなかった。
  現在は社会福祉協議会に移管し、移送サービスはおこなっていない。

 黒田司郎(全国介護移送協会=AF018)
 ───────────────────────────
 □全国介護移送協会の前身は全国介護タクシー連絡研究会だったが、
  多くの人たちに参加してもらうため、タクシーをはずして発展的改組した。
 □国土交通省が事業者にべったりという話があったが、
  厚生労働省はNPOやボランティアがお気に入りだ。
  協会では「オレンジナンバー制度」(DF014)を考えているが、
  移送は訪問介護の1カテゴリーでなく、独立サービスとして整備してもらいたい。

 小林孟史(全国腎臓病協議会=AF022)
 ───────────────────────────
 □社団法人全国腎臓病協議会は1976年に結成された。
 □人工透析患者は23万人で、15%くらい移送サービスのニーズがある。
  また、糖尿病性腎症から人工透析患者になる人が増えている。
 □人工透析には平均週2〜3回の通院が必要だ。
  人工透析の送迎は家族が支えきれず、公的サービスは絶望的な状態にある。

 谷口明広(自立生活問題研究所=AF019)
 ───────────────────────────
 □必要なときに必要なところに送ってもらえればNPOでも介護タクシーでもいい。
 □しかし、地域でNPOと介護タクシーが連携してもらえればありがたい。
  特に朝と夕方に利用が集中するが、窓口を一本化してもらえると楽だ。
 □国土交通省、厚生労働省にとって移送は重大な問題ではない。
  利用者サイドから、大切なサービスだと訴えていく必要がある。
 □利用者の立場で言えば、車イスだと乗車拒否が多い。
  ケア・ドライバーだけでなく、一般ドライバーの教育も考えてほしい。

 伊藤真美(医療法人社団花の谷クリニック=AF023)
 ───────────────────────────
 □ホスピス患者の外出支援は、自宅で思い出の時間を過ごしたい、
  あとかたづけなど最後の準備をしたいなどの需要がある。
  リクライニング、車イス、ストレッチャー、酸素ボンベなどを搭載し、
  すぐれたケア・ドライバーが必要になる。
 □痴ほう症の人の場合には、生活リズムを理解した移送者が必要になる。
 □知的障害者更生施設の入居者にとって、ドライブはなによりの楽しみだ。


■意見交換■

 □公共交通は誰でも利用できるものでなければならない。
  「鎖のない自由」を獲得するため、もっと踏み込んだ議論をしてほしい。

 □道路運送法は行政からは絶対に変えない。
  民間から変えていく必要がある。
  そのためには、NPOとタクシー会社が行政交渉などで連携する必要がある。
  サービス提供事業者と利用者の連携も大切だろう。

 □私たちの活動は、誰でも安心して暮らせる町を作ろうということだ。
  必要としている人にいつも寄り添っていきたい。
  まちづくり全体を考えないと、移送もない。

 □NPOとタクシー会社の協力関係を築いていく必要があるが、
  まだまだお互いに誤解があるので、それを取り払っていきたい。

 □公共交通機関は乗れて当たり前。
  バス、地下鉄、タクシーなど利用者の選択の自由を保障してほしいと思う。

■参考資料■

 □『移動サービス実態調査報告書』
  NPO法人福祉交通支援センター・2003.03発行
  注文Mail:info@fukushikotsu.jp
 □走れ介護タクシー/介護移送を考える
  http://www4.ocn.ne.jp/~nui/


活動ファイル……………………………………☆

 AF018 全国介護移送協会
 ────────────
 http://www.rakurakudaiwa.jp/zenkoku/index.htm
  〒762-0046 香川県坂出市富士見町2丁目5‐3
  TEL.0877‐46‐0757 FAX.0877‐46‐0751
  Mail:kchit@mail.kbn.ne.jp
  介護移送協会メルマガNo.1
  http://www.rakurakudaiwa.jp/zenkoku/melmaga_1.htm

 AF019 自立生活問題研究所
 ─────────────
 〒600-8436
 京都府京都市下京区室町通り松原下る元両替町245-2
 パルコート四条室町1104号
 TEL.075-352-4626 FAX.075-352-4626

 AF020 特定非営利法人市民福祉団体全国協議会(市民協)
 ──────────────────────────
 http://www.seniornet.ne.jp/home-page2.htm
  〒106-0032 東京都港区六本木4-7-14
  みなとNPOハウス2階
  TEL.03-5775-7962 FAX.03-3796-7284
  Mail:info@seniornet.ne.jp

 AF021 牛久市民福祉の会
 ────────────
 http://homepage3.nifty.com/u_sff/
  〒300-1227 茨城県牛久市さくら台1-18-1
  TEL.0298-30-7130 FAX.0298-71-4381
  Mail:bcd03010@nifty.com

 AF022 社団法人全国腎臓病協議会(全腎協)
 ────────────────────
 http://www.zjk.or.jp/
  〒170-0002 東京都豊島区巣鴨1-20-9
  巣鴨ファーストビル3F
  TEL.03-5395-2631 FAX.03-5395-2831
  Mail:zjk-02@mtc.biglobe.ne.jp

 AF023 医療法人社団花の谷クリニック
 ──────────────────
 http://www009.upp.so-net.ne.jp/hananotani/
  千葉県安房郡千倉町白子2446
  TEL.0470-44-5303 FAX.0470-44-5302


情報ファイル……………………………………☆

 DF013 通院等乗降介助
 ────────────────
 厚生労働省介護給付費実態調査月報(平成15年7月審査分)結果の概要
  図1 要介護状態区分別にみた訪問介護内容類型別の構成割合(利用回数)
  http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/2003/07.html
 人工透析患者への諸制度(1)「通院等乗降介助」の内容
  http://www.nininkai.com/seido.htm

 DF014 オレンジナンバー制度
 ────────────────
 「介護タクシー」にオレンジナンバーを
 介護移送協会 新たな許可制度創設提言(シルバー新報7月25日号抜粋)
  http://www.nippku.com/news/20030730.htm

 DF015 支援費制度
 ────────────────
 厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課
 支援費制度関係Q&A集 1.支援費基準等に関すること
  (5)介護タクシーの取扱いについて
  http://www.mhlw.go.jp/general/seido/syakai/sienhi/030305/6a.html
 東京都福祉局・障害福祉分野の支援費制度
  http://www.fukushi.metro.tokyo.jp/shuppan/sien_pnf/sien_top.htm


 DF016 ガイドヘルパー
 ────────────────
 障害者(児)の地域生活支援の在り方に関する検討会(第5回)
 議事録 2003.07.30
  http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/07/txt/s0730-2.txt
 東京都福祉局障害福祉部 2003.10.01
 視覚障害者移動介護従業者(ガイドヘルパー)養成研修(第2回)受講者募集
  http://www.fukushi.metro.tokyo.jp/event/g_helper.htm


 DF017 障害者支援からスタートしたNPO
 ────────────────────
 東京ハンディキャブ連絡会
 http://www.tokyo-handicab.net/
  〒162-0828 東京都新宿区袋町24 岡田ビル2F
  TEL.03-5261-8970 FAX.03-5261-8970
  Mail:office@tokyo-handicab.net
  移送・移動サービス地域ネットワーク団体連合会発足について
  http://www.tokyo-handicab.net/

 移送・移動サービス地域ネットワーク団体連合会
  北海道移送・移動サービス連絡会
   http://www.stnet-hokkaido.jp/
  青森県移送サービスネットワーク
   http://www.r20.7-dj.com/~ytd/page005.html
  埼玉県移送サービスネットワーク
   (ホームページ・メンテナンス中)
  横浜移動サービス協議会
   http://www.asuta.jp/yokohama-idou/
  関西STS(スペシャル・トランスポ−ト・サ−ビス)連絡会
   http://www.e-sora.net/k-sts/
  兵庫県移送サービスネットワーク
   http://homepage3.nifty.com/hyogo_iso-net/
  特定非営利活動法人移動サービスネットワークこうべ
   http://www5e.biglobe.ne.jp/~idou-net/


Back Number☆No.03☆2003.10.12━━━━━━━━━☆

 介護保険ファイル-002☆利用者
  No!寝たきりデー2003 ワークショップ:老いの百花繚乱
 介護保険ファイル-003☆見直し
  No!寝たきりデー2003 シンポジウム:市民的介護保険の再設計

Back Number☆No.02☆2003.10.03━━━━━━━━━☆

 介護保険ファイル-01☆マイケアプラン☆
  全国マイケアプラン・ネットワーク第1回シンポジウム

Back Number☆No.01☆2003.09.27━━━━━━━━━☆

 シネマ・ファイル-01☆『夕映えの道』☆
  ルネ・フェレ監督・脚本/2001年/フランス映画
 ブック・ファイル-01☆『若年痴ほう患者家族のたたかい』☆
  若年痴呆家族会編・筒井書房

市民福祉情報No.03☆2003.10.12━━━━━━━━━end


 ="0005">
 
>TOP

Date: Sun, 19 Oct 2003 09:22:18 -0000
From: "masako odake"
Subject: [haskap] 市民福祉情報No.05☆ 2003.10.20

市民福祉情報━━━━━━━━━━━━☆
Information for Citizens` Well-being
From Office Haskap
No.05☆2003.10.20━━━━━━━━━☆

☆このメイル・ミニコミでは「市民福祉」にかかわる情報を紹介し
 みなさんと共有していきたいと考えています。
 
☆今回は福祉サービス「第三者評価」速報です。
 各自治体の福祉サービス「第三者評価」の取組状況については、
 継続配信します。

☆行政版福祉サービス「第三者評価」の動きは市民レベルの関心の低い領域ですが、
 サービスの「自己選択」と表裏一体の関係にある「自己責任」に深く関わる
 問題だと考えます。

☆特に介護保険サービス、支援費制度サービスは制度としては選択型に移行
 しており、サービス提供事業者への指導監査が不十分ななか、
 事業者の自発性に委ねられる「第三者評価」システムが全国化する動きに
 注目していただきたいと思います。

☆関心のある方はぜひ、居住自治体の福祉サービス「第三者評価」の動向について
 チェックしてください。
 データ・ファイルに紹介した70自治体の担当課リストを参考にしてください。

☆友人・知人への転送歓迎です。
 引用、転載される場合、
 行政関係資料・情報以外は出典「市民福祉情報」を明記してください。
 今回は行政資料のみですので、出典不要です。
 なお、掲載媒体を送信・通知していただけると嬉しいです。

☆メイル・ミニコミ配信不要の方は、お手数ですが
 mailto:haskap-owner@egroups.co.jpまでご連絡ください。(小竹雅子)


市民福祉情報No.05☆目次━━━━━━━━━━━━━━☆

 介護保険ファイル-005☆「第三者評価」
  福祉サービス第三者評価自治体連絡協議会
 ────────────────────────────
 情報ファイル-018〜025
  DF018 福祉サービス第三者評価自治体連絡協議会
  DF019 『福祉サービスにおける第三者評価事業に関する報告書』
  DF020 厚生労働省老健局計画課
  DF021 厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課
  DF022 社会保障審議会介護保険部会
  DF023 介護保険サービスの質の評価に関する調査研究委員会
  DF024 東京都福祉サービス評価推進機構
 ────────────────────────────


介護保険ファイル-005 「第三者評価」━━━━━━━━━━☆

 ────────────────────────────
 IF005 福祉サービス第三者評価自治体連絡協議会
   2003.10.18 東京都庁第2本庁舎
 ────────────────────────────

■東京都が47都道府県13政令指定都市に呼びかけ■

 □東京都では10月18日、「自治体レベルの福祉サービス第三者評価制度を推進し、
  地域の実情に応じたものを充実させていく」ことを目的に、全国の47道府県、
  13政令指定都市に参加を呼びかけ、「福祉サービス第三者評価自治体連絡協議会」
  (事務局・東京都福祉局総務部福祉改革推進課=DF018)を開催した。

■厚生労働省版「第三者評価」は担当局がバラバラ■

 □厚生労働省は『福祉サービスにおける第三者評価事業に関する報告書』(DF019)
  (2001年3月/社会・援護局)を発表し、現在は全国社会福祉協議会に委託して
  評価者養成研修事業、モニター事業を実施している。

 □しかし、社会・援護局福祉基盤課(DF019)が福祉サービス全般
  (介護保険サービス以外)、老健局計画課(DF020)が痴呆性高齢者グループホーム
  (2002年度より義務化)、雇用均等・児童家庭局保育課(DF021)が認可保育所、
  児童養護施設、母子生活支援施設、乳児院と、各局で対象サービスを分担して
  都道府県に通知を出している状態だ。

■介護保険サービス「第三者評価」は義務化の見通し■

 □また、2005年度の介護保険制度の見直し(2004年度に前倒との観測もある)
  の検討が社会保障審議会介護保険部会(DF022)ではじまっているなか、
  老健局振興課が介護保険サービス提供事業者を対象に、
  2005年度から全国一律の評価基準による受審の義務付けと結果の公表をめざして、
  「介護保険サービスの質の評価に関する調査研究委員会」
  (事務局・社団法人シルバーサービス振興会=DF023)で検討をはじめている。

 □都道府県は福祉サービスの「第三者評価」実施を一手に引き受ける立場にあり、
  今回の連絡協議会の開催は、評価システムの一本化、あるいは地域の実情にあった
  自治体裁量を求める動きともいえる。

 □特に東京都は2002年度、外郭団体である財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団
  に中立的認証機関として「東京都福祉サービス評価推進機構」(DF024)を設置し、
  2003年度からは介護保険サービスを含む福祉系35サービスについて
  「第三者評価」の本格実施をスタートさせている。
  介護保険サービスの「第三者評価」義務化の動向は、
  東京都版「第三者評価」との整合性が気になるところだ。

■東京都版「第三者評価」は重点事業■

 □第1回連絡協議会に参加したのは、60自治体中46自治体(36府県10政令都市)で、
  福永正通副知事から「東京都では福祉サービス第三者評価を22重点事業のひとつと
  位置づけ、住民の期待にこたえるため、地方自治体相互の緊密な情報交換と連携を
  はかっていただきたい」との挨拶があった。

 □当日は7自治体(5都府県2政令指定都市)から「第三者評価」の取り組み状況が
  報告された。

■東京都福祉局が70自治体アンケートを実施■

 □東京都福祉局総務部からは、47都道府県13政令指定都市に実施した
  「福祉サービス第三者評価の状況調査」集計結果、
  厚生労働省の「福祉サービス第三者評価システムの取組状況」、
  「介護保険サービスの質の評価に関する調査研究委員会」
  (事務局・社団法人シルバーサービス振興会)の動向が報告された。

 □参加自治体からは今後も連絡協議会開催の要望が出されている。


情報ファイル……………………………………☆


 DF018 福祉サービス第三者評価自治体連絡協議会
 ─────────────────────────
 ※()内は東京都リストによる70自治体の通しナンバー

 福祉サービス第三者評価取組状況報告自治体(7自治体)
 ─────────────────────────
 大阪府 :健康福祉部地域保健福祉室地域福祉課(27)
 岡山県 :保健福祉部施設指導課監査指導班(33)
 京都府 :保健福祉部高齢化対策課介護保険室介護保険係(26)
 北九州市:保健福祉局総務部監査指導課(59)
 三重県 :健康福祉部地域福祉チーム(24)
 横浜市 :福祉局総務部企画課(53)
 東京都 :福祉局総務部福祉課改革推進課(13)

 上記以外の参加自治体(40自治体)
 ─────────────────────────
 青森県 :健康福祉部健康福祉政策課包括ケア推進グループ(2)
 宮城県 :保健福祉部夢プラン推進室計画推進班(4)
 秋田県 :健康福祉部福祉政策課地域福祉バリアフリー係(5)
 山形県 :健康福祉部健康福祉企画課地域福祉係(6)
 福島県 :保健福祉部生活福祉領域地域福祉グループ(7)
 茨城県 :保健福祉部厚生総務課地域保健福祉係(8)
 栃木県 :保健福祉部医事厚生課地域福祉担当(9)
 群馬県 :保健福祉部保健福祉課福祉政策グループ(10)
 埼玉県 :健康福祉部社会福祉課社会福祉担当(11)
 千葉県 :健康福祉部健康福祉政策課地域保健推進室(12)
 神奈川県:福祉部地域福祉推進課地域福祉班(14)
 新潟県 :福祉保健部福祉・介護事業者指導室福祉指導班(15)
 富山県 :厚生部厚生企画課福祉の人・まちづくり係(16)
 石川県 :健康福祉部厚生政策課地域福祉係(17)
 長野県 :社会部厚生課企画調査係(20)
 岐阜県 :福祉局福祉政策課地域福祉係(21)
 静岡県 :健康福祉部地域福祉室指導係(22)
 愛知県 :健康福祉部医療福祉計画課保護・施設グループ(23)
 兵庫県 :健康生活部福祉局長寿社会課高年政策係(28)
 鳥取県 :福祉保健部福祉保健課指導担当(31)
 広島県 :福祉保健部長寿社会総室介護保険指導室企画調査グループ(34)
 山口県 :健康福祉部厚政課地域保健福祉班(35)
 徳島県 :保健福祉部保健福祉政策課施設指導担当(36)
 香川県 :健康福祉部健康福祉総務課法人指導係(37)
 愛媛県 :保健福祉部管理局保健福祉課福祉振興係(38)
 高知県 :健康福祉部保健福祉課地域福祉グループ(39)
 福岡県 :保健福祉部企画課地域福祉係(40)
 佐賀県 :厚生部福祉課地域福祉係(41)
 長崎県 :福祉保健部社会福祉課地域福祉班(42)
 熊本県 :健康福祉部福祉のまちづくり課(43)
 宮崎県 :福祉保健部福祉保健課地域福祉保健係(45)
 鹿児島県:保健福祉部社会福祉課地域福祉係(46)
 仙台市 :健康福祉局健康福祉部社会課(49)
 さいたま市:保健福祉局福祉総務課福祉計画担当(50)
 千葉市 :保健福祉局保健福祉総務課総務係(51)
 川崎市 :健康福祉局総務部企画課(52)
 名古屋市:健康福祉局総務課企画係(54)
 京都市 :保健福祉局保健福祉部保健福祉総務課(55)
 大阪市 :健康福祉局生活福祉部地域福祉課推進係(56)
 福岡市 :保健福祉局総務部計画課(60)

 欠席自治体(13自治体)
 ─────────────────────────
 北海道 :保健福祉部地域福祉課地域福祉推進グループ(1)
 岩手県 :保健福祉部地域福祉課(3)
 福井県 :福祉環境部地域福祉課地域健康福祉グループ(18)
 山梨県 :福祉保健部福祉保健総務課福祉企画担当(19)
 滋賀県 :健康福祉部健康福祉政策課地域福祉推進担当(25)
 奈良県 :福祉部福祉政策課地域福祉・恩給グループ(29)
 和歌山県:福祉保健部福祉保健総務課地域福祉係(30)
 島根県 :健康福祉部健康福祉総務課社会福祉係(32)
 大分県 :福祉保健部福祉保健課地域福祉企画班(44)
 沖縄県 :福祉保健部医務福祉課地域福祉係(47)
 札幌市 :保健福祉局保健福祉部高齢福祉課事務係(48)
 神戸市 :健康福祉局高齢福祉部介護保険課調整指導係(57)
 広島市 :社会局社会企画課計画係(58)


 DF019 『福祉サービスにおける第三者評価事業に関する報告書』
 ──────────────────────────────
 福祉サービスの質に関する検討会 厚生労働省社会・援護局福祉基盤課 2001.03.23
  http://www.mhlw.go.jp/shingi/0103/s0323-3.html
 社会福祉法人全国社会福祉協議会第三者評価モニター事業
  http://www.keieikyo.gr.jp/keieikyo-hyoka/q_a/index.html

 DF020 厚生労働省老健局計画課痴呆対策係
 ─────────────────────────
 全国厚生労働関係部局長会議資料 2003.01.22
  6-(3)痴呆性高齢者グループホームの外部評価
  http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kaigi/020904/5-2.html
 指定痴呆対応型共同生活介護(痴呆性高齢者グループホーム)が提供する
 サービスの外部評価の実施について 2002.07.26
  http://www.dcnet.gr.jp/hourei/020726_3.htm
 WAMネット
 高齢者痴呆介護研究・研修東京センターサービス評価推進室評価結果一覧
 (2003.10.20現在50事業者の評価結果公表・PDFファイル)
  http://www.wam.go.jp/wamappl/Hyoka/003hyoka/hyokekka.nsf/aHyokaJissekiAll?OpenAgent

 DF021 厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課
 ─────────────────────────
 『児童福祉施設における福祉サービスの第三者評価基準等に関する報告書』
 児童福祉施設等評価基準検討委員会 2002.03.29
  http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/03/h0329-3.html
  
 DF022 社会保障審議会介護保険部会
 ─────────────────────────
  http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/shingi.html

 DF023 介護保険サービスの質の評価に関する調査研究委員会
 ─────────────────────────
 「介護保険サービスの質の評価に関する調査研究事業」の概要について
  http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/09/s0912-7e1.html

 DF024 東京都福祉サービス評価推進機構
 ─────────────────────────
 財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団事業部評価支援室
  http://www.fukushizaidan.jp/fukushi/P4_2.html
 『福祉サービス第三者評価システム検討会報告書』2002.03
  http://www.fukushi.metro.tokyo.jp/kankeisingikai/dai3/mokuji.htm
 『福祉サービス第三者評価検討会報告書』2003.04.17
  http://www.fukushi.metro.tokyo.jp/kankeisingikai/service3/hyoka_03/index.ht
 とうきょう福祉ナビゲーション・サービス評価情報
  http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/controller?actionID=hyk&cmd=hyklst
  評価結果情報(2003.10.20現在4事業者)
   特別養護老人ホーム
    1.千歳敬心苑
    (評価機関:株式会社ハンドワークス)
    2.足立翔裕園
    (評価機関:株式会社セルフケア・ニュース=活動休止中)
   痴呆性高齢者グループホーム
    1.グループホームみんなの家花畑1丁目
    (評価機関:社団法人シルバーサービス振興会)
   認証保育所
    1.ベネッセチャイルドケアセンター板橋
    (評価機関:株式会社東京リーガルマインド)


Back Number☆No.04☆2003.10.20━━━━━━━━━☆

 介護保険ファイル-004☆移送サービス
  全国介護移送シンポジウム2003 −移送の自由について−

Back Number☆No.03☆2003.10.12━━━━━━━━━☆

 介護保険ファイル-002☆利用者
  No!寝たきりデー2003 ワークショップ:老いの百花繚乱
 介護保険ファイル-003☆見直し
  No!寝たきりデー2003 シンポジウム:市民的介護保険の再設計

Back Number☆No.02☆2003.10.03━━━━━━━━━☆

 介護保険ファイル-01☆マイケアプラン☆
  全国マイケアプラン・ネットワーク第1回シンポジウム

Back Number☆No.01☆2003.09.27━━━━━━━━━☆

 シネマ・ファイル-01☆『夕映えの道』☆
  ルネ・フェレ監督・脚本/2001年/フランス映画
 ブック・ファイル-01☆『若年痴ほう患者家族のたたかい』☆
  若年痴呆家族会編・筒井書房

市民福祉情報No.05☆2003.10.20━━━━━━━━━end

 ="0009">
 

市民福祉情報━━━━━━━━━━━━☆
Information for Citizens` Well-being
From Office Haskap
No.09☆2003.11.07━━━━━━━━━☆

☆このメイル・ミニコミでは「市民福祉」にかかわる情報を紹介し、
 みなさんと共有していきたいと考えています。

☆友人・知人への転送歓迎です。
 引用・転載される場合、行政関係資料・情報以外は
 出典「市民福祉情報」を明記してください。
 なお、掲載媒体を送信・通知していただけると嬉しいです。

☆メイル・ミニコミ配信不要の方は、お手数ですが
 mailto:haskap-owner@egroups.co.jpにご連絡を。(小竹雅子)

☆なお、東京都福祉局は10月23日、「介護保険見直し東京都試案」
 を公表し、
 「第三者評価を全サービスに適用し、受審費用を介護報酬で措置」
 というプランを入れています。
 くわしくは、福祉局のホームページでチェックしてください。
 http://www.fukushi.metro.tokyo.jp/press_reles/2003/pr1023.htm#top


市民福祉情報No.09☆目次━━━━━━━━━━━━━━☆

 ブック・ファイル-002☆『当事者主権』
  (中西正司・上野千鶴子著 岩波新書 700円)
 ────────────────────────────
 活動ファイル-034〜42
  AF034 自立生活センター
  AF035 フェミニストカウンセリング
  AF036 性的マイノリティ
  AF037 乳ガン
  AF038 ALS
  AF039 医療消費者
  AF040 アルコール依存症
  AF041 精神障害者
  AF042 福祉NPO
 ────────────────────────────
 情報ファイル-037・38
  DF037 支援費制度
  DF038 介護保険制度
  DF007 成年後見制度(No.04)
  DF006 社会保障審議会介護保険部会(No.04)
 ────────────────────────────


ブック・ファイル-002━━━━━━━━━━☆

 ────────────────────────────
 BF002 『当事者主権』(中西正司・上野千鶴子著)
 ────────────────────────────

 □当事者とは「ニーズを持った人々」のこと。

 □障害者、高齢者、子ども、女性など
  「私のことは私が決める」ことを奪われ、
  「問題を抱えさせられた」社会的弱者だ。

 □長く続いた措置型福祉サービスのもとで、
  当事者は社会にあわせることを求められ、
  援助する人たちに感謝することを強制されてきた。

 □中西正司に代表される障害者の自立生活運動の担い手たちは、
  施設や専門家、保護者など「すべての権威とパターナリズム」
  から脱出し、地域社会を当事者に引き寄せる活動を続けてきた。

 □80年代、アメリカから日本に渡ってきた自立生活運動は、
  障害当事者ひとりひとりの地域での自立生活を実現する
  生活レベルの運動、
  地域で暮らす当事者に有料介助者を派遣するなど
  サービス事業体として、
  また支援費制度に代表される行政交渉などを展開する運動体
  としての自立生活センター(AF034)という
  組織レベルの運動、
  両輪のうねりとなり、
  当事者自身による課題の発信、問題解決を実現してきた。

 □障害当事者みずからが、
  自立や自己決定を求める当事者の支援を行なう
  「ピアカウンセリング」は、
  女性たちの自助グループの「フェミニストカウンセリング」
  (AF035)と
  エンパワメント(当事者としての力をつけ、自信を深めていく)
  の理念や公的資格との無縁さなど、
  共通項が多くみられる。

 □レズビアンやゲイなど性的マイノリティ(AF036)、
  乳ガン(AF037)やALS(AF038)など医療消費者(AF039)、
  アルコール依存症(AF040)や摂食障害の患者、
  精神障害者(AF041)のほか、
  当事者たちによる課題解決の活動は、多くの成果をあげている。

 □ボランティアや専門職を問わず、
  支援者や介助者に求められるのは、
  当事者のメッセージを受けとめる能力であり、
  情報提供をしながら、当事者のユーザー能力を高める役割を
  果たすことだ。

 □本書では、自立生活運動の理念を導入した介護保険制度に
  「当事者主権」の光をあて、高齢者の尊厳を傷つける制度に
  もっと高齢当事者は怒っていいのではないかと指摘する。

 支援費制度(DF037)
  1.サービスを利用して「自立」する
  2.当事者が行政に申告してサービス利用するセルフマネジドケア
  3.当事者ニーズに応えるためサービス利用の上限を撤廃
  4.当事者が決める社会参加
 介護保険制度(DF038)
  1.サービスを利用しないと「自立」になる
  2.事業所に所属するケアマネジャーがケアプランを作成する
  3.必要なサービスの質と量は、自己決定できない
  (利用限度額超過分は「福祉の含み資産」である家族介護に依存)
  4.デイサービスセンターに行く社会参加

 □当事者活動のネットワーク型連携のあり方や
  規制緩和を生き残る事業体としての福祉NPO(AF042)、
  成年後見制度(DF007)などの「全人格的マネジメント」の危険性、
  サービス利用者と供給者の循環論など、
  さまざまな指摘と提案がぎゅうぎゅうづめだが、
  市民活動の新たな出会いを呼びかけるメッセージでもある。

 □社会保障審議会介護保険部会(DF006)では、
  2005年の介護保険の見直しに向けて議論がはじまっているが、
  介護保険と支援費制度の合流をも構想予定の部会メンバーに、
  そして、全国の自治体福祉担当職員にも読んでもらいたい1冊。
  (敬称略・岩波新書・700円)


活動ファイル……………………………………☆

 AF034 自立生活センター
 ─────────────────────────
 全国自立生活センター協議会
  http://www.j-il.jp/

 AF035 フェミニスト・カウンセリング
 ─────────────────────────
 日本フェミニストカウンセリング学会
  http://home10.highway.ne.jp/NFCG/index.htm

 AF036 性的マイノリティ
 ─────────────────────────
 すこたん企画
  http://www.sukotan.com/
 れ組スタジオ
  http://www3.justnet.ne.jp/%7Erekumi/WELCOME.html
 私たちは性同一障害を抱える人々を応援します
  http://www2s.biglobe.ne.jp/~krtry/index2.html

 AF037 乳ガン
 ─────────────────────────
 あけぼの会
  http://www.akebono-net.org/
 イデアフォー
  http://www.ideafour.org/

 AF038 ALS(筋萎縮性側索硬化症)
 ─────────────────────────
 日本ALS協会(筋萎縮性側索硬化症と共に闘い、歩む会)
  http://www.jade.dti.ne.jp/~jalsa/

 AF039 医療消費者
 ─────────────────────────
 医療消費者ネットワークMECOM(メコン)
  http://homepage2.nifty.com/MECON/index.htm
 ささえあい医療人権センターCOML(コムル)
  http://www.coml.gr.jp/

 AF040 アルコール依存症
 ─────────────────────────
 特定非営利活動法人ASK(アスク)
  =アルコール薬物問題全国市民協会
  http://www.ask.or.jp/index.html

 AF041 精神障害者
 ─────────────────────────
 全国精神障害者家族会連合会(全家連:ぜんかれん)
  http://www.zenkaren.or.jp/
 全国精神障害者地域生活支援協議会
  http://www.ami.or.jp/

 AF042 福祉NPO
 ─────────────────────────
 日本高齢者生活協同組合連合会(高齢協)
  http://kourei.roukyou.gr.jp/
 アビリティクラブたすけあい(NPO法人ACT)
  http://www4.ocn.ne.jp/~tokyoact/
 グリーンコープ福祉連帯基金
  http://www.greencoop.or.jp/
 市民福祉団体全国協議会(市民協)
  http://www.seniornet.ne.jp/


情報ファイル……………………………………☆

 DF037 支援費制度
 ─────────────────────────
 障害者施策に係る支援費制度について
  http://www.mhlw.go.jp/general/seido/syakai/sienhi/index.html
 
 DF038 介護保険制度
 ─────────────────────────
 介護保険制度(2003.11.05更新)
  http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/index.html
 
 DF007 成年後見制度(No.04)
 ─────────────────────────
 成年後見制度等関連四法の概要(法務省民事局)
  http://www.moj.go.jp/TOPICS/topics26.html
 
 DF006 社会保障審議会介護保険部会(No.04)
 ─────────────────────────
  http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/shingi.html

 ="0010">
 

市民福祉情報━━━━━━━━━━━━☆
Information for Citizens` Well-being
From Office Haskap
No.10☆2003.11.28━━━━━━━━━☆


 ────────────────────────────
 IF008 高齢者虐待防止
 ────────────────────────────

 厚生労働省が初の全国実態調査を準備中

 □11月6日、シンポジウム「考えよう 高齢者への虐待防止」が
  ヨコスカ・ベイサイド・ポケットで開催されました。
  主催は、高齢者虐待防止に取り組んできた横須賀市・高齢者虐
  待防止ネットワーク事業事務局が主催したもので、全国の自治
  体職員約200人のほか、横須賀市民などが参加しました。

 家族介護の疲れが虐待につながる事実の表面化

 □シンポジウムで講演した渡辺由美子・厚生労働省老健局企画官
  からは、「介護サービス提供事業者の家庭訪問により、高齢者
  虐待の事実が顕在化してきた。虐待は介護者の疲労に起因する
  ことなどが課題」であるとの指摘が出されました。

 □このため、厚生労働省では「政策的対応の緊急度の高さ」から、
  財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構
  (AF043)に委託し、今年度中に全国規模の実態調査「家庭内の
  高齢者の自立支援に関する研究」を実施する予定であることを
  報告。

 虐待の実態と自治体の現状認識を把握する大規模調査

 □全国調査では、居宅介護支援事業所や在宅サービス事業所、老
  人保健施設、病院、保健所など関係機関1万7000カ所を抽出し、
  虐待の実態、関係機関の介入方法、虐待者の実情などを調べる。
  また、自治体の高齢者虐待への認識や対策についても調査予定。

 □調査対象は要介護高齢者だけでなく健康な高齢者も含み、現在、
  調査票を設計中で、11月下旬に調査票発送、年内回収、2003年
  度末に発表というスケジュール。

 □調査結果にもとづき、被虐待者のサービス利用や緊急措置、虐待
  者の相談支援(AF044)やレスパイト・サービスについて検討予
  定とのことです。

 □パネル・ディスカッションでは、今年8月に高齢者虐待防止法の
  制定をめざして設立された「日本高齢者虐待防止学会」(AF045)
  の趣旨説明とともに、介護家族が身体的暴力、介護拒否あるいは
  放任をする日本独特の状況など、児童虐待、DVなどとは異なる
  高齢者虐待防止へのアプローチの難しさが問題提起されました。


 ────────────────────────────
 IF009 「第三者評価」
 ────────────────────────────

 自治体連絡協議会の報告が東京都HPに出ました

 □10月18日、東京都が全国の47道府県、13政令指定都市に呼びか
  けた「福祉サービス第三者評価自治体連絡協議会」について、
  東京都福祉局のホームページに報告が公開された。
 http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/contents/tokushu/hyoukazenkoku/zenkoku_00.html

 □メイル・ミニコミで続報する手間が省けましたので、チェック
  してみてください。

 評価費用は介護報酬で負担?

 □なお、東京都福祉局は厚生労働省の介護保険サービス事業者の
  「第三者評価」義務化の検討に対して10月23日、「介護保険見
  直し東京都試案」のなかで「第三者評価を全サービスに適用し、
  受審費用を介護報酬で措置」というプランを盛り込んでいます。
 http://www.fukushi.metro.tokyo.jp/press_reles/2003/pr1023.htm#top


活動ファイル……………………………………☆

 AF043 財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構
 ─────────────────────────
 http://www.ihep.jp/

 AF044 虐待者の相談支援
 ─────────────────────────
 日本高齢者虐待防止センター(通称:ヘルプライン)
  http://www.sset.gr.jp/jcpea/
 老人虐待予防・支援センター(通称:サポートライン)
  http://www.tmd.ac.jp/med/ns8/tel.html

 AF045 日本高齢者虐待防止学会
 ─────────────────────────
  http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_06/3t2003061827.html


☆このメイル・ミニコミでは「市民福祉」にかかわる情報を紹介し、
 みなさんと共有していきたいと考えています。

☆友人・知人への転送歓迎です。
 引用、転載される場合、行政関係資料・情報以外は
 出典「市民福祉情報」を明記してください。
 なお、掲載媒体を送信・通知していただけると嬉しいです。

☆メイル・ミニコミ配信不要の方は、お手数ですが
 mailto:haskap-owner@egroups.co.jpにご連絡を。(小竹雅子)

 ="0010">
 

市民福祉情報No.10☆目次━━━━━━━━━━━━━━☆

 介護保険ファイル-008☆高齢者虐待防止
 介護保険ファイル-009☆「第三者評価」
 ────────────────────────────
 活動ファイル-043〜
  AF043 横須賀市高齢者虐待防止ネットワーク事業事務局
  AF044 医療経済研究機構
  AF045 虐待者の相談支援
  AF046 日本高齢者虐待防止学会
 ────────────────────────────


Back NumberNo.09☆2003.11.07━━━━━━━━━━☆
 ブック・ファイル-002☆『当事者主権』☆

Back NumberNo.08☆2003.11.05━━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-007☆「第三者評価」-岡山県

Back NumberNo.07☆2003.11.01━━━━━━━━━━☆
 シネマ・ファイル-002☆『トーク・トゥ・ハー』☆

Back Number☆No.06☆2003.10.25━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-006☆「第三者評価」-大阪府

Back Number☆No.05☆2003.10.20━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-005☆「第三者評価」-全国

Back Number☆No.04☆2003.10.19━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-004☆移送サービス

Back Number☆No.03☆2003.10.12━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-002☆利用者
 介護保険ファイル-003☆見直し

Back Number☆No.02☆2003.10.03━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-01☆マイケアプラン☆

Back Number☆No.01☆2003.09.27━━━━━━━━━☆
 シネマ・ファイル-001☆『夕映えの道』☆
 ブック・ファイル-001☆『若年痴ほう患者家族のたたかい』☆


市民福祉情報No.10☆2003.11.28━━━━━━━━━end

 ="0011">
 

市民福祉情報━━━━━━━━━━━━☆
Information for Citizens` Well-being
From Office Haskap
No.11☆2003.12.06━━━━━━━━━☆


☆今回はインターネット・アンケートのご案内がふたつ。
 締切間近ですが、どうぞ、よろしく!

 ────────────────────────────
 AF047 DPI日本会議
 ────────────────────────────
 支援費(居宅介護支援)に関するアンケートのよびかけ
 締切は12月8日

 □DPI(障害者インターナショナル)日本会議が運営するメイ
  ル・マガジン「われら自身の声」で支援費(居宅介護支援)に
  ついてアンケートを呼びかけています。
  現在、団体個人を含め400以上の回答があるそうですが、多く
  が個人回答なので、全国比較のために団体からの回答をさら
  に呼びかけています。
  締切は12月8日とまもなくですが、お知り合いなどにも呼びかけ
  てください。

 □調査結果報告は、DPI日本会議ホームページや機関誌などで紹
  介するとともに、地元自治体への要望活動などに役立てていく予
  定とのことです。

 支援費(居宅介護支援)に関するアンケート
 http://www.dpi-japan.org/shienhi2003/00.htm


 ────────────────────────────
 IF010 「第三者評価」
 ────────────────────────────
 東京都が福祉サービス「第三者評価」への意見・提案を募集中
 締切は12月15日

 □財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団(DF039)が運営する
  メイル・マガジン「とうきょう福祉ナビゲーション」(DF040)
  に、東京都の福祉サービス「第三者評価」について意見・提案
  を募集中との紹介がありました。

 □同財団事業部評価支援室には、東京都版福祉サービス「第三者
  評価」の評価者養成、評価機関認証、評価手法検討、評価結果
  公開などを行なう“中立的機関”として「東京都福祉サービス
  評価推進機構」が設置されています。

 □メイル・マガジンでは「広く事業者の皆さんからこの制度に対
  するご意見・ご提案を募集しています」とありますが、ホーム
  ページでは「利用者である都民の皆さんから幅広いご意見・ご
  提案をお願いすることとしました」ともありました。

 □寄せられた意見・提案は、評価項目や評価手法の改善に向けて、
  東京都福祉サービス評価推進機構の検討に活用予定とあります。
  東京都版福祉サービス「第三者評価」に意見・提案がある方は
  ぜひ、アクセスしてください。

 「〜都独自の福祉サービス第三者評価制度への意見・提案を募集〜
  評価制度のレベルアップにあなたの声を!」
  (期間2003.11.26〜2003.12.15)
 http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/contents/servicehyouka/p-comment.html

 東京都の「福祉サービス第三者評価」のしくみ
 http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/contents/servicehyouka/shikumi.html


活動ファイル……………………………………☆

 AF046 DPI日本会議
 ─────────────────────────
 http://www.dpi-japan.org/


情報ファイル……………………………………☆

 DF037 支援費制度
 ─────────────────────────
 障害者施策に係る支援費制度について
  http://www.mhlw.go.jp/general/seido/syakai/sienhi/index.html

 DF039 財団法人東京都高齢者研究・福祉振興財団
 ─────────────────────────
 http://www.fukunavi.or.jp/

 DF040 とうきょう福祉ナビゲーション(登録・解除)
 ─────────────────────────
 http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/contents/mailmagazine/melma.html


☆このメイル・ミニコミでは「市民福祉」にかかわる情報を紹介し、
 みなさんと共有していきたいと考えています。

☆友人・知人への転送歓迎です。
 引用、転載される場合、行政関係資料・情報以外は
 出典「市民福祉情報」を明記してください。
 なお、掲載媒体を送信・通知していただけると嬉しいです。

☆メイル・ミニコミ配信不要の方は、お手数ですが
 mailto:haskap-owner@egroups.co.jpにご連絡を。(小竹雅子)

 ="0010">
 

Back NumberNo.10☆2003.12.06━━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-008☆高齢者虐待防止
介護保険ファイル-009☆「第三者評価」

Back NumberNo.09☆2003.11.07━━━━━━━━━━☆
 ブック・ファイル-002☆『当事者主権』☆

Back NumberNo.08☆2003.11.05━━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-007☆「第三者評価」-岡山県

Back NumberNo.07☆2003.11.01━━━━━━━━━━☆
 シネマ・ファイル-002☆『トーク・トゥ・ハー』☆

Back Number☆No.06☆2003.10.25━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-006☆「第三者評価」-大阪府

Back Number☆No.05☆2003.10.20━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-005☆「第三者評価」-全国

Back Number☆No.04☆2003.10.19━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-004☆移送サービス

Back Number☆No.03☆2003.10.12━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-002☆利用者
 介護保険ファイル-003☆見直し

Back Number☆No.02☆2003.10.03━━━━━━━━━☆
 介護保険ファイル-01☆マイケアプラン☆

Back Number☆No.01☆2003.09.27━━━━━━━━━☆
 シネマ・ファイル-001☆『夕映えの道』☆
 ブック・ファイル-001☆『若年痴ほう患者家族のたたかい』☆


市民福祉情報No.11☆2003.12.06━━━━━━━━━end

 ="0013">
 

市民福祉情報━━━━━━━━━━━━☆
Information for Citizens` Well-being
From Office Haskap
No.13☆2003.12.14━━━━━━━━━☆


 ────────────────────────────
 介護保険ファイル-011☆特別養護老人ホーム
 ────────────────────────────

 「新型特養」の学習会
 ──────────
 □「特養ホームを良くする市民の会」(AF048)は12月8日、
  東京ウィメンズプラザにおいて第10回学習会
  「ユニットケア(小規模生活単位施設)の現状とゆくえ」を
  開催した。

 □「特養ホームを良くする市民の会」は1998年に設立され、
  特別養護老人ホームの質の向上をめざして
  厚生労働省への要請行動、
  各地の市民活動グループに呼びかけ
  全国的な特別養護老人ホームの訪問調査などを行なってきた。

 □今回の学習会では、ユニットケアの「新型特養」
  (小規模生活単位型特別養護老人ホーム=DF041)について、
  同会が今年8月〜10月にかけて緊急調査した
  『最新情報 全室個室・ユニット型特養ホーム−全国版』の報告
  とともに、講師の岡田光彦・厚生労働省老健局計画課課長補佐
  から「全室個室・ユニット化に関する国のガイドライン」の説明
  が行なわれた。

 特別養護老人ホームの個室・ユニット化
 ──────────────────
 □「新型特養」は、全室を原則13.2u(約八畳)以上の面積の
  個室とし、10人前後をひとつの単位(ユニット)として、
  ユニットごとに共用空間(リビング・スペース)を設け、
  ひとりひとりにあった介護(ユニットケア)を行なう。
  利用者からはホテルコスト(=家賃あるいは居住費)を徴収し、
  その分の補助金を減らす。

 □特別養護老人ホームの個室・ユニット化は
  「ゴールドプラン21(今後5か年間の高齢者保健福祉施策の
  方向)」(1999.12.18)で必要性が指摘され、
  厚生労働省は2002年度から整備をはじめた。
  2003年4月の介護報酬改定では、
  他の施設サービスが値下げされるなか、
  「新型特養」は高めの報酬単価が設定されている。
  当面は新型、従来型両方の特別養護老人ホームが建設され、
  現在の特別養護老人ホームでも内部改修などで部分的に
  ユニットケア型にすることができる。

 全国100カ所の「新型特養」の緊急調査報告
 ────────────────────
 □本間郁子・代表は「2003年4月から個室・ユニット型で
  ホテルコスト(家賃)を徴収していいことになったが、
  どのくらい負担すれば個室に入ることができるのか
  市民の関心が高まっているにもかかわらず情報が少ない」
  現状から、
  都道府県が認めた個室・ユニット型の数と施設名、住所リストの
  調査を行い、
  全施設(100施設)にアンケート調査を行なった経緯を説明した。

 「新型特養」設置は30道府県
 ─────────────
 □報告書によると現在、「新型特養」を設置していないのは、
  秋田県、埼玉県、東京都、神奈川県、富山県、石川県、
  山梨県、三重県、島根県、岡山県、徳島県、愛媛県、
  高知県、福岡県、佐賀県、大分県、鹿児島県の1都16県。

 □「新型特養」を設置している30道府県で
  アンケート調査に回答したのは100施設中94施設。
  未回答の6施設のうち
  1施設が行政調査のみ協力、1施設が多忙
  をそれぞれ理由に、調査を断っている。
  残る4施設は数回にわたる協力要請に回答がなかった。

 ホテルコストの平均月額4万円前後
 ────────────────
 □調査結果の主な特徴として、次のような説明がされた。

  1.1ユニットの入居者数
   最小4人、最大28人、平均10.6人

  2.施設のユニット数
   最小1ユニット、最大12ユニット、平均6ユニット

  3.入居者ひとりあたりの平均面積
   最小7.1u、最大26.4u、平均15.8u

  4.入居者の状態によるユニットの分け方は
   混在型が半数近く、痴ほう別、ADL別がつづく

  5.ホテルコスト(家賃)を徴収している施設は53施設
   徴収していない施設は41施設
   公設民営施設では、ほとんど徴収していない

  6.ホテルコスト(家賃)の徴収額
   月額最小3,711円、月額最大57,000円
   月平均額に水道光熱費を加えると4万円前後

 「新型特養」の規制緩和
 ───────────
 □岡田光彦・厚生労働省老健局計画課課長補佐の
  「全室個室・ユニット化に関する国のガイドライン」の説明
  では、
  施設全体がユニットケア型の場合、
  食堂・静養室・面談室・介護職員室・看護職員室・機能訓練室
  については、各ユニットにそれらの機能があるため、
  「設置は施設の自由裁量(設置基準の規制緩和)」
  との説明がされた。

 特養サイドの質問・意見
 ───────────
 □特別養護老人ホームの職員、施設長を中心とする参加者からは、
  次のような質問、意見が出された。

  ○介護保険施行以降、入居者が重度化しているが、
   2人部屋にも柔軟な対応をするのか

  ○相部屋で満足している入居者に、個室の負担増は求められない

  ○生活保護を利用している入居者には利用できない

  ○ユニット型から従来型への転居を希望する入居者に
   入所基準の特別枠などの対応が必要ではないか

  ○従来型施設で入居者2.2人に職員1人の配置で健闘して
   いるが、労働条件は次第に厳しくなってきている。
   入居者3人に職員1人以上の配置という「新型特養」の
   ガイドラインに具体的な労働内容などを示す必要がある

  ○ユニット型に転換していくため、補助金を増額してほしい

 「新型特養」の質の調査を継続予定
 ────────────────
 □「特養ホームを良くする市民の会」では、
  今後も「新型特養」の継続調査を行い、
  ケアの質を追及していく予定。

 □アンケートに回答した
  「新型特養」全国94施設の個別資料をまとめた調査報告書を
  希望する人は「特養ホームを良くする市民の会」に連絡を。


活動ファイル……………………………………☆

 AF048 特定非営利活動法人特養ホームを良くする市民の会
 ─────────────────────────
 http://plaza17.mbn.or.jp/~tokuyou/

  東京都新宿区新宿2-3-16 ライオンズマンション1003
  TEL.&FAX.03-3358-9093(月〜金10:30〜15:30)
  Mail:tokuyou@dream.com 会報『声』
  『よりよい選択のための特養ホーム最新情報
   −東京都全334施設の情報−2003年度版』
   (1部4500円+送料500円)
  『最新情報 全室個室・ユニット型特養ホーム−全国版』
   (1部1200円+送料200円)

 AF049 特養・老健・医療施設ユニットケア研究会
 ─────────────────────────
 http://www.clc-japan.com/unit_care/

  宮城県仙台市青葉区川平5-3-18-207
  CLC(特定非営利活動法人全国コミュニティライフ
  サポートセンター)東日本内
  TEL.022-719-9249 FAX.022-719-9251
   ユニットケア施設(特別養護老人ホーム・老人保健施設)検索
   http://www.clc-japan.com/unit_care/serch/list-unit01.html


情報ファイル……………………………………☆

 DF041 小規模生活単位型特別養護老人ホーム
 ─────────────────────────
 全国介護保険担当課長会議資料(2001.09.28)
 (5)介護保険事業計画Q&A
  ○新型特別養護老人ホーム(全室個室・ユニット化)
  http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kaigi/010928/siryo5-1.html

 全国介護保険担当課長会議資料(2002.06.04)
  資料No.3 介護基盤整備等について
  V.新型特養の整備
  http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kaigi/020604/3-3.html

 高齢者介護研究会報告書『2015年の高齢者介護
  〜高齢者の尊厳を支えるケアの確立に向けて〜』(2003.06.06)
  3.「2015年の高齢者介護」
   補論2.ユニットケアについて
   http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kentou/15kourei/3b.html

 全国介護保険担当課長会議資料(2003.09.08)
  5.介護基盤整備等について
  (3)施設整備に関する留意事項
    ア. 小規模生活単位型特別養護老人ホームにおける
      準公共的空間の整備
   http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kaigi/030908/index.html#5
  (5)ユニットケア関係
   http://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kaigi/030908/5-5.html

 第6回社会保障審議会介護保険部会(2003.11.20)資料
  4.資料3
  (2)「給付の在り方(1)」関連資料
   痴呆性高齢者ケアについて
   http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/11/s1120-7d2.html


☆このメイル・ミニコミでは「市民福祉」にかかわる情報を紹介し、
 みなさんと共有していきたいと考えています。

☆友人・知人への転送歓迎です。
 引用、転載される場合、行政関係資料・情報以外は
 出典「市民福祉情報」を明記してください。
 なお、掲載媒体を送信・通知していただけると嬉しいです。

☆メイル・ミニコミ配信不要の方は、お手数ですが
 mailto:haskap-owner@egroups.co.jpにご連絡を。(小竹雅子)

市民福祉情報No.13☆2003.12.14━━━━━━━━━end

 ="0015">
 

市民福祉情報━━━━━━━━━━━━☆
Information for Citizens` Well-being
From Office Haskap
No.15☆2003.12.29━━━━━━━━━☆


 ────────────────────────────
 シネマ・ファイル-003☆小沢昭一の小沢昭一的シネマのこころ
 ────────────────────────────

 □2003年11月7日、東京・下高井戸シネマ(DF046)で、
  「小沢昭一の小沢昭一的シネマのこころ」前夜祭が開かれ、
  小沢昭一独演会と『競輪上人行状記』(DF047)の上映が
  行なわれた。

 □「小沢昭一の小沢昭一的シネマのこころ」では、
  小沢昭一(DF048)みずから出演映画26本を選び、
  2週間にわたり日替わり2本立て上映が行なわれた。

 □印象に残ったベテラン俳優の語りの一部ご紹介して、
  2003年のメイル・ミニコミの最終配信とします。

 □どうぞ、みなさん、2004年もよろしくお願いいたします。


 「イブニングおやじ」の幸せ
 ────────────────────
 □今年は8月、10月とまる1ヵ月ずつ旅をしております。
  私は「モーニング娘」の歌を知らない「イブニングおやじ」で
  ございますが、歌手としてコンサートをしているのです。

 □しかし、高齢社会の恩恵というか、
  私のコンサートには年配のみなさんがたくさんおいでになり、
  先日も『愛染かつら』を歌ったときには会場中の大合唱となり、
  大変、幸せなことでございます。

 □今回はこのようにたくさん私の出演した映画を上映して
  くださるわけですが、まあ、みんな死んでしまったということが
  ございます。
  フランキー堺、渥美清などみなさん亡くなってしまい、
  残っている私のところに来た。
  ありがたいことでございます。

 出演映画は観ない
 ────────────────────
 □26本も上映してくださるのですが、
  まあ、ほとんどつまらないものです。
  そして、私はこれらの映画をまったく覚えていないのです。

 □もちろん、撮影中はもとより、
  フィルム編集室にまでもぐりこみ、
  技師さんに「あと3カット、私の出ているところを入れてください」と
  頼むくらい毎回、奮闘しておりました。
  しかし、試写会はもとより公開されても自分が出た映画は
  観ておりません。

 □私は美空ひばりさん(DF049)が亡くなる前に、
  インタビューのためお宅にお邪魔したことがあります。
  私はひばりさんの歌では『ら・あさくさ』という曲が一番好きです。
  パリのセーヌ川と隅田川を比べて歌うシャンソン風の歌です。
  ところが、ひばりさんは「知らな〜い」とおっしゃるんですな。
  私はSP版のレコードも持っておりますし、
  ひばりさんの前で『ら・あさくさ』を歌いました。
  それでも、「知らな〜い」。
  ひばりさんは2000曲のレコーディングをなさっているので、
  忘れている曲もあるわけです。

 □私も200本の映画に出ております。
  ひばりさんとは比較になりませんが、やはり忘れてしまうわけです。

 競輪場の思い出
 ────────────────────
 □これから上映される『競輪上人行状記』(西村正五郎監督・
  寺内大吉原作・日活・1963年・モノクロ)も覚えておりません。

 □覚えておりますのは、競輪場でロケをしたのですが、
  原作者の寺内大吉さんがおいでになり、寺内さんのすすめで
  チケットを買いました。
  寺内さんは競輪協会の会長さんかなにかでいらっしゃるのですが、
  私が買ったチケットは全部はずれました。
  がっかりしたのですが、翌日、売店のおばさんが言うには
  「昨日は寺内さんが来ていたから、
  みんな規則どおりにやったので、
  全然ダメだったわねぇ」。
  規則どおりにやらない日があるのかってなもんですが、
  そのことしか覚えておりません。

 もう一度、主演したい歌謡映画
 ────────────────────
 □今までいろいろな監督に撮っていただきましたが、
  最近の若い監督さんは私を使ってくださらない。
  煙たいのでしょうな。

 □しかし、もう1度、歌謡映画に主演したいものだと思っています。
  ミュージカルではあ・り・ま・せ・ん!
  歌謡映画です!!

 □老夫婦で、女房が「♪あなたご飯ができたわよ」というと、
  亭主の私が「今日のおかずぅは、なにかぁいな♪」なんてね。
  全編、歌いながら演技する。
  最後は臨終の場面で、
  「♪い〜よいぃよぉ、この世ぉとおさらばぁ♪」と。
  いいと思いませんか?

 □私はシャシンが大好きです。
  なかなかお呼びがかからないのですが、
  歌謡映画、出たいですな。


情報ファイル……………………………………☆

 DF046 下高井戸シネマ(有限会社シネマ・アベニュー)
 ─────────────────────────
 http://www.ne.jp/asahi/kmr/ski/shimotakaido_cinema.html

 DF047 競輪上人行状記
 ─────────────────────────
 http://www.jmdb.ne.jp/1963/cm003110.htm

 DF048 俳優・小沢昭一さん
 ─────────────────────────
 http://www.waseda.ac.jp/student/weekly/people/obg-797-1.html

 DF049 美空ひばり公式ウェブサイト 
 ─────────────────────────
 http://www.misorahibari.com/noflash.html


☆このメイル・ミニコミでは「市民福祉」にかかわる情報を紹介し、
 みなさんと共有していきたいと考えています。

☆友人・知人への転送歓迎です。
 引用、転載される場合、行政関係資料・情報以外は
 出典「市民福祉情報」を明記してください。
 なお、掲載媒体を送信・通知していただけると嬉しいです。

☆メイル・ミニコミ配信不要の方は、お手数ですが
 mailto:haskap-owner@egroups.co.jpにご連絡を。(小竹雅子)


UP:20031206 REV:1208,28
介助・介護 2004  ◇雑誌