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エジプト・アラブ共和国 2015年1月〜6月


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アフリカアフリカ Africa 2017

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○外務省 各国・地域情勢 エジプト・アラブ共和国

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* 幅広く多種多様な情報を紹介しています。情報源、情報が発せられた状況などに留意しながら活用してください。


◆2015/01/02 asahi.com 有罪判決3記者の裁判やり直し エジプト最高裁が命令
◆2015/01/05 nikkei.com 英BG、エジプト政府から400億円受け取り 天然ガス生産の対価
◆2015/01/06 cnn.co.jp 4500年前の王妃の墓を発見 エジプト
◆2015/01/09 nikkei.com エジプト議会選、3月22日投票 地元メディア報道
◆2015/01/13 asahi.com ムバラク氏の横領裁判やり直し決定 エジプト
◆2015/01/13 asahi.com 首相、16日から中東へ エジプト、イスラエルなど歴訪
◆2015/01/13 nikkei.com エジプト、元大統領裁判やり直し 釈放の可能性
◆2015/01/13 nikkei.com エジプトに円借款400億円超 首相、中東訪問で表明へ
◆2015/01/13 yomiuri.co.jp ムバラク元エジプト大統領、再審決定…公金横領
◆2015/01/13 毎日新聞 エジプト:ムバラク氏保釈へ 係争中全事件で有罪取り消し
◆2015/01/14 asahi.com ムバラク氏裁判、やり直しの命令 エジプト
◆2015/01/14 nikkei.com 平和願いエジプトに壁画 邦人画家、10カ国目標
◆2015/01/14 毎日新聞 ナイル.com:(42)密航者たちの告白
◆2015/01/16 yomiuri.co.jp 宗教攻撃の外国出版物、エジプトが輸入販売禁止
◆2015/01/17 nikkei.com 安倍首相、経済関係拡大を確認 エジプト首相と
◆2015/01/17 nikkei.com エジプトのインフラ向け円借款430億円 首脳会談で伝達
◆2015/01/17 nikkei.com 首相、中東支援に2900億円超 カイロで表明
◆2015/01/17 毎日新聞 安倍首相:エジプトに到着 メフレブ首相と会談へ
◆2015/01/17 毎日新聞 安倍首相夫人:カイロ大などに本寄贈
◆2015/01/18 nikkei.com テロ対策、エジプトに50万ドル支援 安倍首相とシシ大統領会談
◆2015/01/18 asahi.com 仏紙抗議デモ10人死亡 ニジェール、キリスト教会放火
◆2015/01/19 毎日新聞 エジプト:巨大「コシャリ」…クレーンで盛り付け
◆2015/01/24 nikkei.com テロや格差拡大に危機感 ダボス会議で各国首脳ら訴え
◆2015/01/26 asahi.com エジプトで反政府デモ、18人死亡 革命記念日に衝突
◆2015/01/26 cnn.co.jp 政変から4周年、反政府デモで16人死亡 エジプト
◆2015/01/26 nikkei.com エジプトで反政府デモ、9人死亡
◆2015/01/26 nikkei.com エジプトで反政府デモ 治安当局との衝突で15人死亡
◆2015/01/26 yomiuri.co.jp 「アラブの春」4年、反政府デモで18人死亡
◆2015/01/26 cnn.co.jp ツタンカーメン王のマスク、ひげ取れちゃった?
◆2015/01/26 毎日新聞 エジプト:デモ隊衝突で18人死亡 反シシ政権派
◆2015/01/30 asahi.com 過激派が襲撃、兵士ら26人死亡 エジプト・シナイ半島
◆2015/01/30 cnn.co.jp エジプト軍を襲撃、ISISに忠誠を誓う過激派か
◆2015/01/30 nikkei.com エジプト、過激派襲撃で25人死亡 「イスラム国」系か
◆2015/01/30 nikkei.com エジプト、武装勢力襲撃で26人死亡 「イスラム国」系犯行
◆2015/01/30 yomiuri.co.jp エジプトテロ、26人死亡…「イスラム国」系か
◆2015/01/30 毎日新聞 エジプト:連続テロで27人死亡 IS分派が犯行声明
◆2015/01/30 外務省 エジプト・シナイ半島北部での軍・警察施設への襲撃事件について(外務報道官談話)
◆2015/02/02 cnn.co.jp エジプト、アルジャジーラ記者1人を釈放 依然2人が収監
◆2015/02/02 nikkei.com イスラム組織支持者ら183人に再び死刑判決 エジプト
◆2015/02/03 asahi.com 各国の日本人学校に安全確保求める 文部科学相
◆2015/02/03 yomiuri.co.jp 報道内容で服役の豪TV記者、エジプト出国へ
◆2015/02/03 nikkei.com カイロ空港で「手製爆弾」 当局が処理、警戒強める
◆2015/02/03 nikkei.com 東芝、エジプトのテレビ合弁解消 自社生産から撤退
◆2015/02/03 毎日新聞 エジプト:カイロなどで爆弾爆発 治安機関標的か1人死亡
◆2015/02/05 nikkei.com デモ参加者ら230人終身刑 エジプトで判決
◆2015/02/06 nikkei.com エジプトでフライドチキン店襲撃 1人死亡
◆2015/02/09 asahi.com サッカーファンと治安部隊が衝突、22人死亡 エジプト
◆2015/02/09 yomiuri.co.jp サッカーファン暴徒化、エジプトで25人死亡
◆2015/02/09 nikkei.com エジプトでサッカーファン25人死亡 治安部隊と衝突
◆2015/02/09 cnn.co.jp サッカーのサポーターが警察と衝突、死者19人超 エジプト
◆2015/02/10 nikkei.com ロシア大統領、10年ぶりエジプト訪問 軍事など協定署名
◆2015/02/11 毎日新聞 露エジプト首脳:包括的協定を締結…対「イスラム国」など
◆2015/02/12 毎日新聞 ナイル.com:(44)鬼の集まり
◆2015/02/14 nikkei.com エジプト、仏戦闘機24機購入 イスラム過激派に備え
◆2015/02/16 nikkei.com テロ対策の追加支援表明へ 政府、中東・アフリカ向け
◆2015/02/16 nikkei.com コプト教徒殺害映像 エジプト大統領、評議会を緊急招集
◆2015/02/16 nikkei.com 21人殺害映像を「イスラム国」系が公開 リビアで拘束のコプト教徒
◆2015/02/16 cnn.co.jp コプト教徒を「集団処刑」 ISISが動画公開
◆2015/02/16 毎日新聞 「イスラム国」:リビアでエジプト人21人殺害映像
◆2015/02/16 nikkei.com エジプト軍、リビアで空爆 「イスラム国」に報復
◆2015/02/16 yomiuri.co.jp 「イスラム国」、エジプト人21人「殺害」映像
◆2015/02/16 yomiuri.co.jp エジプト、「イスラム国」空爆…人質殺害へ報復
◆2015/02/16 nikkei.com エジプト、リビアの「イスラム国」空爆 21人殺害に報復
◆2015/02/16 asahi.com エジプト人21人殺害か 「イスラム国」新たな映像公開
◆2015/02/16 asahi.com エジプト軍がリビア空爆 「イスラム国」に報復
◆2015/02/16 毎日新聞 エジプト:リビアのISに報復空爆
◆2015/02/17 cnn.co.jp エジプト、リビアのISIS拠点を空爆 殺害動画への報復
◆2015/02/17 nikkei.com エジプト軍、全行政区に兵士配置 報復テロ警戒
◆2015/02/17 nikkei.com 「リビアへの軍事介入、国連決議採択を」 エジプト大統領
◆2015/02/17 毎日新聞 IS:エジプト人幹部、6億円持ち逃げか
◆2015/02/17 毎日新聞 リビアIS事件:首相がエジプト大統領に哀悼メッセージ
◆2015/02/17 nikkei.com 過激派、アフリカでも猛威 政情不安の国に拠点
◆2015/02/18 nikkei.com 米欧、対「イスラム国」戦線拡大を懸念 リビア介入に慎重
◆2015/02/18 yomiuri.co.jp エジプト、有志連合に軍事作戦への支援要請
◆2015/02/19 nikkei.com カタール、駐エジプト大使を召還 リビア情勢巡り
◆2015/02/23 nikkei.com エジプト大統領、アラブ連合軍に言及 対「イスラム国」
◆2015/02/23 毎日新聞 エジプト大統領:「アラブ合同軍創設を」 ISなど念頭
◆2015/02/24 cnn.co.jp 「アラブ合同軍」創設を 対ISISでエジプト大統領が提唱
◆2015/02/24 nikkei.com 「はだしのゲン」アラビア語版出版 カイロ大教授が翻訳
◆2015/02/24 yomiuri.co.jp 「はだしのゲン」アラビア語版出版…エジプトで
◆2015/02/24 毎日新聞 ナイル.com:(45)醜きテロリスト
◆2015/02/25 nikkei.com アラブ首脳会議3月28日から開催 「イスラム国」など協議
◆2015/02/26 nikkei.com エジプト首都近郊で連続爆弾テロ、1人死亡
◆2015/03/01 cnn.co.jp ガザ実効支配の「ハマス」、エジプトがテロ組織に指定
◆2015/03/01 yomiuri.co.jp エジプト裁判所、ハマスをテロ組織に指定
◆2015/03/01 nikkei.com エジプト議会選を延期 選挙法に違憲判断
◆2015/03/02 asahi.com エジプト議会選延期へ 憲法裁判所が区割りで違憲判断
◆2015/03/02 nikkei.com エジプト南部の観光地でテロ 2人死亡、7人けが
◆2015/03/02 asahi.com エジプトで爆発相次ぐ 南部で2人、カイロで1人死亡か
◆2015/03/02 毎日新聞 エジプト:カイロ中心部の最高裁前で爆発 9人負傷
◆2015/03/03 yomiuri.co.jp エジプト最高裁前で爆弾爆発、2人死亡9人負傷
◆2015/03/05 毎日新聞 ナイル.com:(46)エジプト風「焼き芋」
◆2015/03/06 毎日新聞 エジプト:内閣改造で内相交代 治安改善へ警察引き締め
◆2015/03/07 nikkei.com エジプト、モルシ派に初の死刑執行 クーデター後
◆2015/03/09 nikkei.com 英BP、エジプト巨大ガス田開発に1.4兆円投資
◆2015/03/11 東京新聞 【世界の街から】カイロ 春の訪れ告げる砂嵐
◆2015/03/14 asahi.com エジプトに新首都構想 カイロの過密状態解消狙う
◆2015/03/15 cnn.co.jp エジプト、新首都計画を発表 総工費約5.5兆円
◆2015/03/16 jp.reuters.com エジプト、カイロの東に新行政首都建設へ=住宅相
◆2015/03/25 毎日新聞 ナイル.com:(48)砂嵐の季節
◆2015/03/26 nikkei.com サウジ、イエメンに軍事介入 中東の緊張高まる
◆2015/03/26 cnn.co.jp エジプト、サウジのイエメン介入支援 地域の宗派抗争の様相
◆2015/03/27 Ahram Online 'Audio Description' renders art accessible to the visually impaired
◆2015/03/28 cnn.co.jp サウジ主導のイエメン空爆続く ハディ大統領はエジプト入り
◆2015/03/28 asahi.com イエメンに2日連続空爆 サウジ「地上作戦の予定なし」
◆2015/03/28 asahi.com 一時不明のイエメン暫定大統領、健在示す エジプト到着
◆2015/03/29 asahi.com 「アラブ軍」創設合意へ イエメン情勢巡り首脳会議
◆2015/03/29 asahi.com アラブ合同軍創設で合意 米国の影響力低下で結束
◆2015/03/30 毎日新聞 アラブ合同軍:設立 サウジなど、首脳会議で合意
◆2015/03/30 nikkei.com アラブ連盟、イエメン介入を支持 首脳会合が閉幕
◆2015/03/30 nikkei.com 5000年前のビール製造用陶器片を発見 イスラエルで
◆2015/03/31 nikkei.com アジア投資銀、エジプトとフィンランドも参加
◆2015/04/01 nikkei.com 米、エジプトへの軍事支援再開 「イスラム国」への対抗優先
◆2015/04/01 asahi.com 米、エジプトへの軍事支援再開へ F16戦闘機など
◆2015/04/01 毎日新聞 米国:エジプトへの軍事援助の凍結解除へ IS抑止を優先
◆2015/04/02 nikkei.com 米、エジプトへの軍事支援再開 対「イスラム国」
◆2015/04/04 毎日新聞 イラン核交渉:エジプト外相、枠組み合意を評価
◆2015/04/05 毎日新聞 <エジプト>カイロ中心部 爆発で死者やけが人
◆2015/04/05 nikkei.com カイロで爆発、警官1人死亡 邦人居住地区
◆2015/04/05 毎日新聞 エジプト:カイロ中心部 爆発で死者やけが人
◆2015/04/06 nikkei.com カイロでテロか、1人死亡 邦人居住地区
◆2015/04/06 yomiuri.co.jp カイロの爆弾テロ、イスラム過激派が犯行声明
◆2015/04/06 毎日新聞 ナイル.com:(49)乗車拒否は当たり前・上
◆2015/04/06 毎日新聞 カイロ爆発:「アジナド・マスル」が犯行声明
◆2015/04/11 nikkei.com エジプト、同胞団指導者に死刑判決
◆2015/04/11 asahi.com (風 エジプトから)リビア混迷、死と隣り合わせ 翁長忠雄
◆2015/04/12 cnn.co.jp ムスリム同胞団の指導者ら14人に死刑判決 エジプト
◆2015/04/13 nikkei.com エジプト、爆発で兵士6人死亡 「イスラム国」傘下が声明
◆2015/04/14 毎日新聞 ナイル.com:(50)乗車拒否は当たり前・下
◆2015/04/21 nikkei.com モルシ・エジプト元大統領に禁錮20年判決 殺人扇動罪
◆2015/04/21 毎日新聞 エジプト:モルシ前大統領に禁錮20年の有罪判決
◆2015/04/21 毎日新聞 エジプト:政治生命絶つための裁判説も…モルシ氏有罪判決
◆2015/04/22 cnn.co.jp エジプト元大統領に禁錮20年 暴力扇動の罪
◆2015/04/28 nikkei.com クフ王神官の墓を一般公開 エジプト考古省
◆2015/04/30 cnn.co.jp キリスト教会襲撃事件で71人に終身刑 エジプト
◆2015/05/11 cnn.co.jp ムバラク元大統領に禁錮3年の判決 刑期満了で釈放へ
◆2015/05/15 時事ドットコム 日本人は「歩くコーラン」=エジプト大統領が称賛
◆2015/05/15 Al-Fanar Media School Closings in Assiut Shut Out Disabled, Deaf and Blind Students
◆2015/05/15 Al-Monitor Egypt’s disabled seek fair representation in parliament
◆2015/05/16 asahi.com エジプトのムルシ元大統領に死刑判決 脱獄した罪で
◆2015/05/16 nikkei.com  エジプト、モルシ元大統領に死刑判決 囚人脱獄に関与
◆2015/05/17 cnn.co.jp エジプトのムルシ元大統領、脱獄の罪で死刑判決
◆2015/05/17 asahi.com ムスリム同胞団への厳罰踏襲 ムルシ元大統領に死刑判決
◆2015/05/17 yomiuri.co.jp モルシ前大統領「死刑相当」…刑務所襲撃に関与
◆2015/05/17 毎日新聞 エジプト:モルシ元大統領に死刑判断 同胞団脱獄関与の罪
◆2015/05/19 毎日新聞 米国:「深い懸念」表明 エジプト元大統領の死刑判断に
◆2015/05/28 毎日新聞 ナイル.com:(54)エジプトの夏を潤す壺
◆2014/06/02 毎日新聞 エジプト:モルシ元大統領の判決期日、16日に延期
◆2014/06/03 毎日新聞 エジプト:シシ大統領が訪独 議題はIS、経済、人権か
◆2015/06/04 asahi.com エジプトの観光警察官2人、撃たれ死亡 ピラミッド近く
◆2015/06/07 nikkei.com ロシア・エジプトが初合同演習 地中海で14日まで
◆2015/06/10 asahi.com エジプト南部で銃撃戦 武装グループ・警官ら死傷
◆2015/06/10 cnn.co.jp サッカー場の暴動で11人に死刑判決 エジプト
◆2015/06/10 nikkei.com エジプト観光名所で自爆テロ 警官など4人負傷
◆2015/06/10 毎日新聞 エジプト:ルクソール神殿近くで自爆テロ 観光客は無事
◆2015/06/11 cnn.co.jp 観光地でテロ未遂、容疑者3人死傷 エジプト・ルクソール
◆2015/06/11 asahi.com ルクソールで銃撃戦、2人死亡 観光客けがなし
◆2015/06/13 nikkei.com スエズ運河新水路が開通へ エジプト、8月に式典
◆2015/06/14 AllAfrica.com Egypt Urges Int'l Community to List Disability in Development Agenda
◆2015/06/16 asahi.com ムルシ元大統領に死刑判決 エジプト、脱獄に関与した罪
◆2015/06/16 nikkei.com エジプト・モルシ元大統領に死刑判決 脱獄容疑、内外批判も
◆2015/06/16 yomiuri.co.jp モルシ氏ら6被告に死刑判決「国の治安乱した」
◆2015/06/21 cnn.co.jp エジプトが手配したアルジャジーラ記者、ドイツで拘束
◆2015/06/21 cnn.co.jp 地下墓地に犬など800万匹のミイラ化死骸 エジプト
◆2015/06/29 asahi.com 爆発でエジプト検事総長が死亡 車列狙い爆弾で暗殺か
◆2015/06/30 nikkei.com エジプトで検事総長暗殺 車列狙い爆弾テロ
◆2015/06/30 nikkei.com エジプト大統領、テロ摘発強化 エジプト検事総長暗殺受け
◆2015/06/30 cnn.co.jp エジプト検事総長が死亡、車列狙った爆発


 
 
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有罪判決3記者の裁判やり直し エジプト最高裁が命令

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年1月2日11時37分

エジプトの破棄院(最高裁に相当)は1日、虚偽報道やテロ組織支援などの罪に問われ、懲役7〜10年の一審判決を受けた衛星テレビ局アルジャジーラの記者3人について、裁判のやり直しを命じた。拘束は解かれていない。

3人はピーター・グレスト記者と、アデル・ファハミ支局長、バヘル・ムハンマド記者。2013年夏、当時のムルシ大統領が軍主導のクーデターで失脚後、「エジプトは内戦状態」と報じると、同年12月に拘束され、カイロの刑事裁判所で昨年6月、有罪判決を受けていた。判決には、「言論弾圧」と国際的な非難が広がった。

アルジャジーラはカタール政府などが出資したニュース局。カタール政府は、ムルシ氏の出身母体「ムスリム同胞団」を支援していたため、エジプト政府との関係が悪化したが、昨年後半から関係修復の動きが出ている。また、シーシ大統領は昨年11月、フランスのテレビ局に3人の恩赦を検討していると述べた。

ムハンマド記者は、朝日新聞中東アフリカ総局で勤務経験がある。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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英BG、エジプト政府から400億円受け取り 天然ガス生産の対価

nikkei.com

2015/1/5 19:43

【フランクフルト=加藤貴行】英エネルギー大手のBGグループは、エジプト政府から同国の天然ガス生産の対価として3億5千万ドル(約420億円)を受け取ったと発表した。エジプトは同社の生産量の2割弱を占める主要国だったが、政情不安で政府の支払いが滞っていた。

ただ同国での債権残高は9億2千万ドルに上る。足元の原油安とあわせ、依然として同社の収益改善の重荷となっている。

BGは主力の液化天然ガス(LNG)事業の選別も進めている。2014年末にはオーストラリア東部で世界初の非在来型資源の炭層メタン(CBM)から生産するLNGの出荷を始めた。15年に規模を拡大し、東京ガスなどへ出荷し、需要が見込めるアジアにシフトする方針だ。

 
 


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4500年前の王妃の墓を発見 エジプト

cnn.co.jp

2015.01.06 Tue posted at 18:42 JST

(CNN) エジプトのカイロ近郊で、約4500年前の古代エジプト王朝の王妃だったとみられる人物の墓が見つかった。

チェコのカレル大学付属エジプト学研究所のチームが、カイロ南西のアブシール遺跡で発掘した。

エジプト第5王朝時代のネフェルエフラー王のピラミッドと同じ場所にあり、「王妃」の墓であることを示す文字が刻まれていた。墓からは、石灰石と銅で作られた副葬品約30点も見つかった。

エジプトのダマティ考古相が仏AFP通信に語ったところによれば、「ケンタカウェス3世」という王妃だったことが初めて判明した。

第5王朝時代は第4王朝時代に続き、ピラミッドが盛んに建設されたことが分かっているが、今回の発掘は「第5王朝の知られざる面」を明らかにする手掛かりになることが期待されるという。

発掘チームの責任者はこの墓について、古代エジプト研究におけるアブシール遺跡の重要性を示す一例だと話している。



 
 
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エジプト議会選、3月22日投票 地元メディア報道

nikkei.com

2015/1/9 10:45

【カイロ=押野真也】エジプトのメディアは8日、同国の議会選が3月22日に実施されると一斉に報じた。同国では、2014年5月にシシ大統領が選挙で選ばれたものの、政変による混乱で議会は解散している。議会選は当初の予定よりも大幅に遅れているが、今回の選挙を経て正式な政府が発足することになる。

選挙管理当局者が現地メディアに語った内容によると、選挙は2段階で実施する。詳細は不明だが、1回目の投票は3月22、23日で、2回目は4月26、27日に実施する案が有力。早ければ5月中に正式政府が発足する見通しだ。

エジプトは2014年1月に実施した国民投票で新憲法案が承認され、それまでの二院制から一院制に変更した。現在のシシ政権は一部のイスラム原理主義勢力を「テロ組織」として排除する姿勢を貫いており、議会選挙では宗教政党は認めない方針だ。

ただ、現政権と敵対する原理主義組織「ムスリム同胞団」は貧困層や農村を中心に支持者が多く、政府機関を除けばエジプトで最大の政治勢力だ。同組織を排除したまま選挙を実施すれば再び混乱が生じる懸念もある。



 
 
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ムバラク氏の横領裁判やり直し決定 エジプト

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年1月13日23時48分

エジプトの破棄院(最高裁に相当)は13日、ムバラク元大統領(86)が公金横領罪で禁錮3年の判決を受けた裁判について、やり直しを命じた。

破棄院はカイロの軍病院に拘置されているムバラク氏が釈放されるかどうかについては言及しなかった。治安当局者は国営中東通信に「釈放はされない」と語った。同氏の弁護士は「すでに刑期の3年が経過している。釈放されるべきだ」とAFP通信に語った。

ムバラク氏は2011年の「アラブの春」の際、治安部隊の発砲で多数の反政府デモ隊が死亡した事案で殺人罪に問われたが、昨年11月の再審判決で、訴追手続きに不備があったとして事実上の無罪が言い渡された。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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首相、16日から中東へ エジプト、イスラエルなど歴訪

asahi.com

2015年1月13日19時12分

菅義偉官房長官は13日の記者会見で、安倍晋三首相が16〜21日にエジプト、ヨルダン、イスラエル、パレスチナを訪問すると正式に発表した。

菅氏は、訪問の目的について「中東地域の安定のカギであるエジプトとは新たな関係を構築し、イスラエル、パレスチナでは和平を働きかける。『イスラム国』対策の最前線のヨルダンへの力強い支援を表明する」と述べた。日本の首相がヨルダン、イスラエル、パレスチナを訪問するのは06年の小泉純一郎首相(当時)以来で、エジプトは07年の第1次内閣の安倍首相以来となる。



 
 
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エジプト、元大統領裁判やり直し 釈放の可能性

nikkei.com

2015/1/13 23:33

【カイロ=共同】エジプトの裁判所は13日、昨年5月にムバラク元大統領(86)に公金横領罪で禁錮3年の判決を下した裁判のやり直しを決めた。ムバラク氏は軍病院で服役しているが、釈放される可能性がある。国営メディアが報じた。

エジプトでは2011年の革命後に誕生したイスラム系政権が軍主導のクーデターで転覆。強権体制が復活する中、司法当局も軍出身のムバラク氏に有利な判断を下しているとみられる。

ムバラク氏は12年、革命の際の反政府デモ隊殺害に関与した罪などに問われ、終身刑判決を受けた。しかし昨年11月、やり直し裁判で事実上の無罪となっている。

公金横領罪については、大統領任期中の02〜11年に、大統領宮殿改装などに割り当てられた公金を着服し、個人的な邸宅や事務所の建築などに流用したとして起訴され、有罪となっていた。



 
 
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エジプトに円借款400億円超 首相、中東訪問で表明へ

2015/1/13 23:48

日本経済新聞 電子版

政府はエジプトのインフラ整備支援を本格化する。第2の都市アレクサンドリア近郊の空港整備や配電インフラの高度化のため、新たに400億円を超す円借款を供与する。安倍晋三首相が16日からの中東歴訪の際にシシ大統領と会談し、同国の経済成長を後押しする方針を表明する。

「アラブの春」後の政情不安の要因の一つになった失業や格差の解消に役立てる狙いもある。中東和平に向け重要な役割を担ってきた地域大国の安定に貢献する考えだ。

インフラ支援の柱の一つは、アレクサンドリア近郊の「ボルグ・エル・アラブ空港」の整備だ。200億円弱の円借款で年400万人の旅客に対応できる新ターミナルを早ければ5年以内に新設し、同空港の受け入れ能力を約5倍に増やす。

同空港は格安航空会社(LCC)の就航などで利用者が急増中。今回は省エネ分野などで日本企業の資機材受注を見込む。もう一つの柱の電力分野では、約250億円の円借款で、次世代電力計(スマートメーター)の導入など配電を担う公社への機材供与を進める。

エジプトは2011年に民主化運動で約30年続いたムバラク政権が崩壊し、その後も政変やデモ、テロが続いた。低所得層の多さや若年層などの失業問題を抱えるうえ、政府の財政悪化も深刻で、政情安定には産業育成や経済成長が欠かせない。

日本政府はカイロ中心部とピラミッド地区を結ぶ地下鉄4号線をはじめとする都市インフラ、灌漑(かんがい)・給水分野でも支援を加速する方針。交通や電力などの分野での日本企業の受注拡大を狙っている。



 
 
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ムバラク元エジプト大統領、再審決定…公金横領

The Yomiuri Shimbun

2015年01月13日 20時25分

【カイロ=久保健一】エジプトの最上級審・破棄院は13日、ホスニ・ムバラク元大統領に対する大統領在任時の公金横領罪での禁錮刑を取り消し、裁判のやり直しを命じた。

元大統領は、2011年の政変時にデモ隊殺害を指示したとして、終身刑判決を受けたが、昨年11月に破棄された。公金横領でも無罪になれば、元大統領への有罪判決は2件とも取り消されることになる。



 
 
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エジプト:ムバラク氏保釈へ 係争中全事件で有罪取り消し

毎日新聞 2015年01月13日 19時07分

エジプト破棄院(最高裁に相当)は13日、大統領在任時に宮殿の改築費を着服した罪に問われたムバラク元大統領(86)について、1審の有罪判決を取り消し、裁判のやり直しを決定した。ムバラク氏は係争中の全ての事件で有罪が取り消され、未決勾留や非常事態令に基づく自宅軟禁の期限も過ぎたため、保釈される見通しとなった。

ただムバラク氏は高齢のため、健康に不安を抱えている。中東の衛星テレビ局アルアラビーヤによると、現在滞在しているカイロ郊外の軍病院にとどまる見込みだという。

ムバラク氏は2011年の革命で失脚し、革命時のデモ隊殺害への関与や汚職などの罪で起訴された。デモ隊殺害事件では昨年11月のやり直し裁判で事実上の無罪判決を受けたが、検察当局が上訴した。【カイロ】



 
 
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ムバラク氏裁判、やり直しの命令 エジプト

asahi.com

2015年1月14日05時00分

エジプトの破棄院(最高裁に相当)は13日、ムバラク元大統領(86)が公金横領罪で禁錮3年の判決を受けた裁判について、やり直しを命じた。

破棄院はカイロの軍病院に拘置されているムバラク氏が釈放されるかどうかについては言及しなかった。治安当局者は国営中東通信に「釈放はされない」と語った。同氏の弁護士は「すでに刑期の3年が経過している。釈放されるべきだ」とAFP通信に語った。

ムバラク氏は2011年の「アラブの春」の際、治安部隊の発砲で多数の反政府デモ隊が死亡した事案で殺人罪に問われたが、昨年11月の再審判決で、訴追手続きに不備があったとして事実上の無罪が言い渡された。(カイロ)



 
 
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平和願いエジプトに壁画 邦人画家、10カ国目標

nikkei.com

2015/1/14 10:59

【カイロ=共同】エジプトの首都カイロ近郊ギザの三大ピラミッド近くで、日本人画家が平和への願いを込めて描いた「壁画」が評判になっている。エジプトを皮切りに、世界10カ国で同様の絵を描くのが当面の目標だ。

描いたのは鹿児島県在住のラ・サール中学校(鹿児島市)元美術講師でデザイン会社経営の東慎一郎さん(45)。昨年3月、エジプトやヨルダンを旅行した際に再会したかつての教え子が、中東を拠点に記者として活動しているのを見て、シリア内戦などについて考えるようになったのがきっかけという。

平和の象徴である2羽のハトが互いに花をプレゼントしようとしている絵に「憎しみではなく花を」とのメッセージを込めた。旅で知り合った日本語ガイドのハッサンさん(37)が共感し、実家の壁を提供してくれた。

ハッサンさんの実家は地下鉄駅から近く、毎日多くの人が壁の前を行き交うといい、写真を撮りにくる学生や絵の意味を尋ねてくる人もいる。

ハッサンさんは「エジプトは徐々に安定を取り戻しているが、パリをはじめ各地のテロはなくなっていない。皆が絵を見て仲良くする方法を考えてほしい」と話す。

東さんは昨年9月にもニューデリーで壁画を描いた。今年3月にはオーストラリアのメルボルン、5月にはソウルを訪れる予定で「記者がペンの力を信じて記事を書くように、自分の絵も平和へつながることを信じて活動を続けたい」と話している。



 
 
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ナイル.com:(42)密航者たちの告白

毎日新聞 2015年01月14日

【カイロ秋山信一】中東やアフリカから地中海を渡り、欧州へ渡ろうとする密航者たち。高額の手数料をブローカーに支払い、危険を冒して中古船に乗り込む。何が彼らを駆り立てるのか。密航者が多いと言われるエジプト中部ファイユームを訪ねた。

カイロから車で砂漠の一本道を約2時間。ナツメヤシの木が生い茂る農村が現れた。ファイユームは古代にナイル川から引かれた運河の恩恵を今も受けるオアシス都市だ。

「この辺の農家は一般的に兄弟が多いが、親の後を継ぐのは1人だけ。他の兄弟は生活の糧を探さなくてはいけない」。取材を仲介してくれた民間の就業支援団体職員のワリード・アブスリヤさん(32)が教えてくれた。

ワリードさんによると、イタリアへの出稼ぎは1980年代から増え始めた。農家の子息たちが仕事を求めてイタリアへ渡り、苦労の末、故郷に錦を飾った人も多かった。そうした成功例を目の当たりにして、非合法の手段で海を渡る若者が増えたという。

「家を新築して格好いい車に乗り、高級な服を着た出稼ぎ帰りの大人を見て育った。イタリアンドリームだよ」。2004年1月に密航を試みたマフムードさん(30)はそう語る。当時は日雇いの仕事をしていたが、1日の稼ぎは25エジプトポンド(現在のレートで約400円)程度。「何十倍も稼げる」とのブローカーの誘いを受け、1万2000エジプトポンド(同約20万円)を支払った。エジプトの平均世帯収入の半年分に相当する額だ。

ファイユームから陸路でリビアに入り、首都トリポリからイタリアに向けて出航した。「マフィアの手伝いでも何でもやる」との覚悟だったが、嵐に巻き込まれ、船のエンジンが故障。船は出航から2日後にリビアに戻った。ブローカーに支払った金は戻ってこなかったという。

「今なら危険だから行かない。だけど若い頃は夢を持つものだよ」というマフムードさん。若き日の冒険心は今もくすぶっているように思えた。

弁護士のムハンマドさん(30)も、密航を試みた一人だ。大学の法学部を卒業したが、エジプトの弁護士は飽和状態で、将来に不安を覚えた。そこで12年5月、リビアを経由してイタリアへ向かうことを決めた。

トリポリ郊外の海辺にある倉庫が、密航者たちの待機場所だった。3週間、30〜40人が倉庫に押し込められた。食事は1日3食あったが、1回にパン1枚、チーズ1かけらと水だけ。ブローカーは「ボートと漁船を乗り継いでいく。イタリア沖で下ろすから後は泳げ。1キロほどだ」と密航者たちに指示した。

当時28歳のいとこが先に出航した。しばらくして警察当局が倉庫を摘発した。いとこが乗った第1便が沈没したことで密航計画が発覚したのだ。ムハンマドさんはエジプトに強制送還された。

ブローカーは同郷だったこともあり、前払いした仲介手数料の半額5000エジプトポンド(同約8万円)は戻った。しかし、いとこの消息は絶えたままだ。「今はイタリアに行かなくて良かったと思う。若者はすぐに金をほしがるが、命をかけることではない」。ムハンマドさんは、戒めるようにそう言った。

ナイル.com:(42)密航者たちの告白



 
 
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宗教攻撃の外国出版物、エジプトが輸入販売禁止

The Yomiuri Shimbun

2015年01月16日 15時15分

【カイロ=久保健一】エジプトのシシ大統領は14日、宗教を攻撃する外国出版物の輸入・販売を禁止する権限を首相に与えるとする大統領令を布告した。

仏政治週刊紙「シャルリー・エブド」銃撃事件をきっかけに、同紙のイスラム教預言者を描いた風刺画への批判が国内宗教界で高まる中、政府として風刺画への反対姿勢を明確に示す狙いがあるとみられる。大統領令は、具体的にどんな内容が「宗教への攻撃」にあたるのか示していない。



 
 
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安倍首相、経済関係拡大を確認 エジプト首相と

nikkei.com

2015/1/17 11:20

【カイロ=坂口幸裕】中東歴訪中の安倍晋三首相は16日夜(日本時間17日未明)、エジプトの首都カイロでメハレブ首相と会談し「あらゆるレベルの対話と協力の促進を通じ、両国間の絆をさらに強化していきたい」と表明した。空港や地下鉄などを念頭に、エジプトの国家プロジェクトに日本企業が参画することで両国の経済関係が拡大するとの考えを伝達した。

エジプトには約30社の日本企業が同行しており、首脳外交で現地でのインフラ整備の受注などを後押しする狙いだ。安倍首相は、エジプト航空が現在休止している日本への直行便の運航を再開すると決定したことを歓迎すると伝えた。

安倍首相は17日午前(同日午後)に中東政策に関する演説で地域の安定に積極的に関与していく日本政府の新たな方針を打ち出す。その後には、シシ大統領との首脳会談に臨む予定だ。



 
 
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エジプトのインフラ向け円借款430億円 首脳会談で伝達

nikkei.com

2015/1/17 21:23

【カイロ=坂口幸裕】安倍晋三首相は17日午前(日本時間同日夕)、エジプトのシシ大統領とカイロ市内の大統領府で会談した。同国のインフラ整備の支援のため、配電システムの高度化計画(248億円)と第2の都市アレクサンドリア近郊の空港拡張(182億円)として新たに430億円の円借款を供与する方針を伝えた。

両首脳は会談後に共同記者会見を開き、両国の連携強化を訴える見通し。首相はシシ氏の早期来日を招請する方向だ。

会談で首相は「活力に満ち安定した中東地域を築くにはエジプトが安定、繁栄し地域の希望の星となるべきである」と強調。今年が国連創設70周年を迎えるのを踏まえ「安保理改革の好機であり改革推進のためエジプトと協力したい」との意向を伝える見通し。

大統領はスエズ運河地域の開発計画やエネルギー分野などエジプトの国家プロジェクトに日本企業が参画することに期待を表明。首相は政府開発援助(ODA)のみならず、国際協力銀行(JBIC)や日本貿易保険(NEXI)などを通じた日本企業の進出を後押ししていくと応じるとみられる。



 
 
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首相、中東支援に2900億円超 カイロで表明

nikkei.com

2015/1/17 16:54 (2015/1/18 0:30更新)

【カイロ=坂口幸裕】安倍晋三首相は17日午前(日本時間同日夕)、カイロで日本の中東政策について演説し、人道支援やインフラ整備など新たに総額25億ドル(約2940億円)の経済支援を実施すると表明した。イスラム過激派の台頭を念頭に、中東安定化に向けて日本が「伴走者」として貢献していく姿勢を打ち出した。

首相は演説で「テロや大量破壊兵器を広がるに任せたら、国際社会に与える損失は計り知れない」と強調。民族対立などに関して「中庸」の必要性を説いた。

自ら提唱する積極的平和主義に関し「新たに『国際協調に基づく積極的平和主義』の旗を掲げる日本は培った経験、知恵、能力を世界の平和と安定のために進んでささげる覚悟だ」と理解を求めた。

さらに「社会に安定を取り戻し、成長への道筋を確かにできたとき、エジプトはじめ中東は潜在力を爆発させるだろう。そこへ努力する皆様にとり、日本は常に変わらぬ伴走者でありたい」と訴えた。

中東支援の具体策として「人道支援、インフラ整備など非軍事分野で25億ドル相当の支援を新たに実施する」と説明。このうち、イスラム過激派「イスラム国」の台頭に伴う難民支援などのため、トルコやヨルダンなど周辺国に2億ドル(約235億円)を無償資金協力として供与する。

中東和平問題の進展に向けて「イスラエル、パレスチナ双方に交渉の再開を訴える」と呼びかけた。



 
 
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安倍首相:エジプトに到着 メフレブ首相と会談へ

毎日新聞 2015年01月17日 00時16分(最終更新 01月17日 00時45分)

【カイロ高橋恵子】安倍晋三首相は16日午後(日本時間同日夜)、中東歴訪の最初の訪問地、エジプトのカイロ国際空港に政府専用機で到着した。首相は同日、メフレブ首相と会談し、民主化運動で混乱が続く同国の安定化策を巡って意見交換する。

首相は会談に先立ち、カイロ郊外の3大ピラミッドがあるギザ地区に建設中の「大エジプト博物館」の現場を視察した。日本政府は総工費約700億円のうち348億円の円借款を供与している。17日にはシシ大統領との首脳会談を行う。

エジプト訪問後、ヨルダン、イスラエル、パレスチナを訪問する。首相は出発に先立ち16日、羽田空港で記者団に「積極的平和主義のもと、非軍事分野で強力に支援する考えを伝える」と発言。仏連続テロ事件を踏まえ「日本は中東とともに寛容な共生社会をつくっていくメッセージを世界に発信したい」と述べた。



 
 
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安倍首相夫人:カイロ大などに本寄贈

毎日新聞 2015年01月17日 10時57分(最終更新 01月17日 12時54分)

【カイロ秋山信一】エジプト訪問中の安倍晋三首相に同行している昭恵夫人は16日、国立カイロ大学を訪れ、日本語や日本文学を学んでいるエジプト人学生らと交流した。昭恵夫人は、外遊先でのライフワークとなっている「昭恵文庫」の一環として、カイロ大など日本語関連学科があるエジプトの4大学に計約200冊の日本語図書を寄贈した。

昭恵夫人は学生らと約40分間懇談した。出席者によると、昭恵夫人は学生に日本語を学ぼうと思った動機や将来の夢などを尋ねた。カイロ大の大学院修士課程1年のヘバ・バクルさん(22)は「とても気さくな方で話しやすかった。留学経験者が日本の銭湯で困惑した話で盛り上がった」と話した。



 
 
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テロ対策、エジプトに50万ドル支援 安倍首相とシシ大統領会談

nikkei.com

2015/1/18 0:11

【カイロ=坂口幸裕】安倍晋三首相は17日午前(日本時間同日夕)、エジプトのシシ大統領と会談した。テロ対策の一環として国境管理の強化に向け、隣国から武器や麻薬の流入を防ぐX線検査用の機材供与などに約50万ドルの支援を伝達した。中東地域でのテロ対策費などとして供与する2億ドルから拠出する。

首相はイスラム過激派組織「イスラム国」などの台頭を念頭に「今世界で起きている過激主義の流れを止めなければならない」と強調。大統領は「エジプトの治安、安保にかかわる問題であり、きちんと対応したい」と応じた。

大統領はスエズ運河地域の開発計画やエネルギー分野などエジプトの国家プロジェクトに日本企業が参画することに期待を表明。首相は政府開発援助(ODA)のみならず、国際協力銀行(JBIC)や日本貿易保険(NEXI)などを通じた日本企業の進出を後押しする考えを示した。



 
 
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エジプト:巨大「コシャリ」…クレーンで盛り付け

毎日新聞 2015年01月19日 10時17分(最終更新 01月19日 10時23分)

【カイロ秋山信一】約10メートル四方の皿の上に、米やパスタ、豆類を混ぜたエジプトの国民食「コシャリ」を盛りつけ、コシャリの重量でギネス世界記録を目指すイベントが17日、首都カイロ中心部の公園で開かれた。約2時間半かけて、計6トン(約1万人分)以上のコシャリを盛りつけた後、完成を見守った観衆にふるまわれた。ギネス社による記録の判定は、後日発表されるという。

調理や盛りつけは、カイロの人気店「アブターレク」が担当した。仕上げに、作業用クレーンの先端に座った調理人が、空中から皿の中央部に揚げタマネギを振りかけると、観衆は拍手喝采した。

コシャリは、米やパスタ、ひよこ豆、レンズ豆を混ぜ、揚げタマネギやトマトソースをかけた料理で、酢や唐辛子ソースをかける人も多い。炭水化物が豊富で、価格も1皿5エジプトポンド(約80円)前後と安く、庶民に親しまれている。

エジプト:巨大「コシャリ」…クレーンで盛り付け



 
 
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テロや格差拡大に危機感 ダボス会議で各国首脳ら訴え

2015/1/24 0:38

日本経済新聞 電子版

【ダボス〈スイス東部〉=小滝麻理子】世界の政治・経済界の指導者が集まる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、多発するテロや格差拡大などが焦点となっている。グローバル化と相まって募る多様なリスクにどう向き合うか、世界は明快な答えを出せずにいる。

「我々はパリで行進した人たちと同じ思いだ」(エジプトのシシ大統領)、「テロに対する世界的な戦いだ」(ドイツのメルケル首相)。会議ではパリの一連のテロ事件などを受けて、団結や危機感を訴える声が各国首脳から相次いだ。

フランスのオランド大統領は23日の講演で「テロとの戦いは国際的な取り組みが必要だ」「テロリストのコンテンツにアクセスできないようデジタル企業にも協力してほしい」と語った。そのうえで言論の自由を侵害しないよう「明確なルールを確立してほしい」と要請した。

これまでの会議は金融危機対応や新興国動向といった経済色が強かった。だが、ウクライナ危機や過激派「イスラム国」の台頭を背景に、今年は地政学リスクを議論する機運が高まっている。世界経済フォーラムは今後、最も起こりうるリスクが「国家間の衝突」との報告書をまとめた。聴衆がつめかけた討論のテーマは「中東の政治情勢」「宗教」「移民との共存」など多彩だ。

国際社会の安定化に向けて何をなすべきか。方向性を見いだすのが難しいなかで、キーワードとして度々浮上していたのが「Inequality(格差)」だ。

世界最大級の買収ファンド、米カーライル・グループ創業者のルーベンシュタイン氏は「経済が成長し、株価が上昇しても、取り残される人々がいることが大きな問題だ」と指摘した。非政府組織(NGO)オックスファムは2016年までに世界の人口の1%が残りの人々の合計を上回る富を持つようになるとの予測を発表。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は23日の討論で「格差是正は今や世界経済の主流の課題だ」と述べた。

20年以上参加するサウジアラビアのある実業家は「今年は地政学リスクや原油価格、デフレ動向などマクロ面の変動が大きそうだ。世界の政策決定者の声を見極めに来た」と話す。

「良いスキーヤーに必要なのは、適切なスピード、(成長と構造改革の)バランス、そして勇気だ」。世界有数のスキーリゾート地であるダボスにちなみ、中国首相として6年ぶりに参加した李克強首相は中国経済好転の条件をこう表した。うまく滑りきれるか、行く手に多様なリスクが待ち受けるなか、ダボス会議参加者には慎重な見方が広がっている。



 
 
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エジプトで反政府デモ、18人死亡 革命記念日に衝突

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年1月26日10時37分

2011年にエジプトのムバラク元大統領の退陣につながった大規模デモが起きた「革命記念日」にあたる25日、13年にクーデターで追放されたムルシ前大統領の支持者や4年前の革命を主導した若者らが各地で反政府デモを行った。国営中東通信によると、治安部隊との衝突で18人が死亡し、80人が負傷した。

首都カイロや北部アレクサンドリアなどで衝突が起きた。ロイター通信は、目撃者の話としてカイロ郊外で治安部隊がデモ隊に発砲したと伝えた。カイロ中心部のタハリール広場は封鎖された。カイロ東部ではイスラム過激派による爆破事件で警察官2人が負傷した。

エジプトでは元国防相兼軍総司令官のシーシ氏が昨年6月に大統領に就任。政府はデモを厳しく規制し、多数の逮捕者が出ており人権問題だと指摘されている。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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政変から4周年、反政府デモで16人死亡 エジプト

cnn.co.jp

2015.01.26 Mon posted at 10:41 JST

(CNN) エジプトでムバラク政権崩壊につながった反政府デモから4年が経過した25日、首都カイロなどでデモ隊と治安部隊が衝突し、当局によると15人の死者が出た。24日にもデモ参加者1人が死亡した。

保健省の報道官は、25日の死者には警官1人と、北部ブハイラ県で爆弾を仕掛けようとしていた2人組が含まれていたと述べた。

同国の人権団体によると、この日のデモを報道していたジャーナリスト8人が当局に拘束された。内務省はデモでの拘束者数について、直後に釈放された者もいるため合計人数は不明としている。

24日に死亡した女性は、カイロ中心部のタハリール広場へ向かう小規模な行進に参加していた。警察は当時、催涙ガスでデモ隊の排除を図っていた。参加者らは女性が警官に射殺されたと主張したが、警察側は実弾の使用を否定している。

ソーシャルメディア上に流れた写真には、血を流す女性の背後にライフル銃を持つ警官の姿が写っている。検察当局は警官らやデモ参加者の事情聴取に乗り出した。

タハリール広場は2011年、大規模な反政府デモと流血の舞台となった。当時デモを弾圧した警官らの大半は無罪となり、デモ参加者殺害の罪で起訴されたムバラク元大統領も昨年11月に事実上の無罪判決を受けている。

野党の報道官は女性の死を受け、「この4年間に治安当局の責任を追及する動きがあれば、こんなことにはならなかったはずだ」と訴えた。

同国ではムバラク政権崩壊後の選挙で就任したイスラム系のムルシ前大統領が13年夏に軍事クーデターで追放され、前大統領支持派によるデモ隊の強制排除などでさらに1000人以上の死者が出た。一方で治安当局を標的としたテロ攻撃が急増し、軍兵士や警官ら数百人が死亡している。

特に北東部シナイ半島では、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に忠誠を誓う過激派組織が活動を激化させ、軍が掃討作戦を強化してきた。これに対して野党勢力は、政権が対テロ戦を口実に強権支配を図っているなどと強い 反発を示している。



 
 
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エジプトで反政府デモ、9人死亡

nikkei.com

2015/1/26 1:20

【カイロ=共同】エジプトで2011年のムバラク政権打倒につながる反政府デモが始まった「革命記念日」の25日、13年のクーデターで追放されたモルシ元大統領の支持者らが各地で一斉に抗議デモを行った。ロイター通信によると、治安当局との衝突などでデモ隊の9人が死亡した。

この日は首都カイロのタハリール広場などが封鎖され、治安部隊が厳戒態勢を敷いた。モルシ氏の支持者や革命を主導した若者の勢力が小規模なデモを繰り返した。

カイロや北部アレクサンドリアでデモ隊と治安当局の衝突が起きたほか、北部ベヘイラでは武装勢力の2人が死亡。橋に簡易爆弾を設置しようとしたところ、爆発したという。



 
 
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エジプトで反政府デモ 治安当局との衝突で15人死亡

nikkei.com

2015/1/26 10:06

【カイロ=共同】エジプトで2011年のムバラク政権打倒につながる反政府デモが始まった「革命記念日」の25日、13年のクーデターで追放されたモルシ元大統領の支持者らが各地で一斉に抗議デモを行った。ロイター通信によると、治安当局との衝突などで少なくとも15人が死亡した。

モルシ氏を追放した軍出身のシシ大統領は治安の安定を重視し、強権体制を復活させる中、モルシ派を中心にくすぶっていた不満が噴出した形。

この日は首都カイロのタハリール広場などが封鎖され、治安部隊が厳戒態勢を敷いた。モルシ氏の支持者や革命を主導した若者の勢力が小規模なデモを繰り返した。

カイロ近郊でデモ隊が「打倒、軍事政権」「革命よ、再び」と叫び、一部が治安部隊に向けて火炎瓶を投げた。15人のうち6人は、北部アレクサンドリアでデモ隊と治安当局との衝突によって死亡した。



 
 
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「アラブの春」4年、反政府デモで18人死亡

The Yomiuri Shimbun

2015年01月26日 13時43分

【カイロ=久保健一】民衆蜂起「アラブの春」の開始から4年を迎えた25日、エジプト各地で反政府デモ隊と治安部隊が衝突し、エジプト保健省によると、少なくとも18人が死亡した。

カイロ北部のマタリーヤ地区では、2013年7月の政変で軍に解任されたモルシ前大統領の支持者が警官隊と衝突し、警官1人を含む10人が死亡した。カイロ近郊ギザ県では1人、北部の主要都市アレクサンドリアでも1人が死亡した。

デモには、シシ政権に弾圧されているモルシ派だけでなく、シシ体制の強権体質を批判する世俗派の若者も加わり、カイロ中心部の主要な広場などで抗議行動を行った。



 
 
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ツタンカーメン王のマスク、ひげ取れちゃった?

cnn.co.jp

2015.01.26 Mon posted at 15:12 JST

(CNN) エジプト・カイロの博物館に収蔵されているツタンカーメン王のマスクからあごひげ部分が欠け落ちて、あわてて接着剤で付け直したという疑惑が浮上している。

博物館学芸員が国営アハラム紙(電子版)に匿名で語ったところでは、昨年の清掃中にマスクを誤って落としてしまい、青と金色の編み込みのあごひげ部分が欠け落ちた。

あごひげはすぐにその場で強力接着剤を使って付け直した。しかしこの接着剤について学芸員は、「金属や石の強力な接着力を保持できる物質だが、マスクの修復に使うのは適切ではない」とコメントしている。

接着剤が乾くと、あごとひげの間に隙間ができていたという。

一方、同博物館の館長はアハラム紙の取材に対し、あごひげ接着疑惑を否定。マスクには何も起きていないと述べ、「マスクとあごひげを調べてマスクの状況について詳しい報告書を作成するため、考古学委員会が組織された」と話している。

アルディマーティ考古相も、マスクが破損したという報道は事実無根だと一蹴した。

ツタンカーメン王の副葬品のマスクは1922年に墓から発見され、エジプトで最も有名な文化遺産の一つになっている。



 
 
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エジプト:デモ隊衝突で18人死亡 反シシ政権派

毎日新聞 2015年01月26日 18時20分

2011年のエジプト革命時に当時のムバラク大統領の退陣を求める大規模デモが起きてから4周年に当たる25日、首都カイロなどで、反シシ政権派のデモ隊が「革命前の強権的統治に回帰している」と抗議した。保健省によると、警官隊との衝突で少なくとも、警官3人を含む18人が死亡。デモ隊の多くは13年7月に失脚したモルシ前大統領支持者で、クーデターで実権を握ったシシ大統領への根強い批判が浮き彫りになった。

エジプトメディアによると、モルシ前大統領の出身母体・ムスリム同胞団の支持者や、11年の革命を主導した若者グループ「4月6日運動」などがデモを行った。シシ大統領の支持者らも「革命記念日」を祝うデモを行った。治安部隊は主義主張に関わらず、無届けのデモを催涙ガスなどを使用して抑圧した。

エジプトでは革命後に治安が混乱。シシ政権は「治安改善」を大義名分として、反政権派の同胞団を「テロ組織」として弾圧し、デモも「社会の安定を乱す」との立場をとっている。【カイロ】



 
 
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過激派が襲撃、兵士ら26人死亡 エジプト・シナイ半島

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年1月30日10時24分

エジプトのシナイ半島のアリーシュで29日、エジプト軍の施設や軍用ホテル、検問所、警察署などが自動車爆弾や迫撃砲などの攻撃を受けた。アリーシュに近いパレスチナ自治区ガザとの境界にあるラファの検問所も攻撃された。AP通信によると、国軍兵士と警察官の少なくとも26人が死亡、60人が負傷した。

過激派組織「イスラム国」に忠誠を誓っている武装組織「エルサレムの信奉者」が犯行を認めた。アリーシュでは昨年10月にも軍検問所を狙った連続襲撃があり31人が死亡し、シナイ半島北部に非常事態宣言が出ていた。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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エジプト軍を襲撃、ISISに忠誠を誓う過激派か

cnn.co.jp

2015.01.30 Fri posted at 11:42 JST

(CNN) エジプト東部シナイ半島アリーシュで軍や警察の複数の施設が武装勢力の襲撃を受け、少なくとも26人が死亡、36人が負傷した。エジプト関係のニュースサイト「アスワト・マスリーヤ」が医療・治安関係者の話として伝えた。

アスワト・マスリーヤによれば、事件が起きたのはシナイ半島北部のアリーシュの町で、襲撃には自動車爆弾や迫撃砲が使われた。

エジプトの国営テレビやアラビア語ニュースサイト「アフラム」によれば、襲われたのはアリーシュにある治安部隊の拠点や近くの軍基地、ホテルや検問所だという。

シナイ半島北部では2013年にイスラム主義のモルシ前大統領が追放されて以降、イスラム主義過激派とエジプト軍の戦闘が続いている。

今回、ツイッターで犯行声明を出したのはエジプトで最も活発な活動を行うイスラム過激派「エルサレムの信奉者」だった。同組織は昨年11月、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に忠誠を誓うとしている。



 
 
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エジプト、過激派襲撃で25人死亡 「イスラム国」系か

nikkei.com

2015/1/30 10:59

【カイロ=共同】エジプト北東部シナイ半島のアリーシュとその近郊にある軍や警察の施設など十数カ所で29日、武装勢力が迫撃砲を発射し、自動車爆弾を爆発させ、少なくとも軍兵士ら25人が死亡、36人が負傷した。AP通信などが伝えた。

犯行声明は出ていないが、シナイ半島では過激派「イスラム国」に忠誠を誓うイスラム過激派「エルサレムの支援者」が、イスラム勢力弾圧への報復として軍や警察を狙った大規模テロを繰り返している。

武装勢力は軍駐屯地付近で自動車爆弾を爆発させ、警察署や検問所に迫撃砲を発射した。アリーシュ近郊では昨年10月も自動車爆弾などによるテロで兵士30人が死亡した。エジプト政府はシナイ半島北部で非常事態を宣言し、夜間外出禁止令を出していた。

イスラム勢力出身のモルシ元大統領が2013年の軍事クーデターで追放されて以降、シナイ半島で過激派の活動が活発化した。



 
 
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エジプト、武装勢力襲撃で26人死亡 「イスラム国」系犯行

nikkei.com

2015/1/30 13:21

【カイロ=共同】エジプト北東部シナイ半島のアリーシュとその近郊にある軍や警察の施設など十数カ所で29日、武装勢力が迫撃砲を発射し、自動車爆弾を爆発させ、少なくとも兵士25人と警察官1人が死亡、60人が負傷した。AP通信などが伝えた。

ロイター通信によると、過激派「イスラム国」に忠誠を誓うシナイ半島の武装組織が犯行を認める声明を出した。

武装組織はイスラム組織「ムスリム同胞団」出身のモルシ元大統領が2013年の軍事クーデターで追放されて以降、イスラム勢力弾圧への報復として軍や警察を狙った大規模テロを繰り返している。軍報道官は29日、ムスリム同胞団が襲撃を計画したと批判した。

武装勢力は軍駐屯地付近で自動車爆弾を爆発させ、警察署や検問所に迫撃砲を発射した。アリーシュ近郊では昨年10月も自動車爆弾などによるテロで少なくとも兵士30人が死亡した。エジプト政府はシナイ半島北部で非常事態を宣言し、夜間外出禁止令を出していた。



 
 
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エジプトテロ、26人死亡…「イスラム国」系か

The Yomiuri Shimbun

2015年01月30日 15時34分

【カイロ=柳沢亨之】エジプト国営テレビなどによると、同国東部シナイ半島の主要都市アリーシュで29日夜(日本時間30日未明)、軍など治安機関の施設が相次いでロケット弾などで攻撃され、25人が死亡し、約60人が負傷した。

直後には、パレスチナ自治区ガザとの境界にある同半島の町ラファでも軍の将校1人が銃撃され、死亡した。同国政府を標的とした同時テロとみられる。米国のテロ情報監視団体「SITE」によると、過激派「イスラム国」傘下の地元集団が犯行声明を出した。

アリーシュでは、まず警察本部と軍基地がロケット弾で攻撃された直後に、付近で車爆弾がさく裂。さらに治安要員の住宅がロケット弾で攻撃された。死者25人の大半が軍関係者とみられている。その後、ラファの軍検問所でも、軍の将校1人が銃撃され死亡した。



 
 
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エジプト:連続テロで27人死亡 IS分派が犯行声明

毎日新聞 2015年01月30日 10時33分(最終更新 01月30日 12時38分)

【カイロ秋山信一】エジプト東部シナイ半島のアリーシュなどで29日夜(日本時間30日未明)、武装集団が自動車爆弾や迫撃砲で、軍や警察の施設の少なくとも4カ所を相次いで襲撃した。政府系紙アルアハラム(電子版)によると、少なくとも27人が死亡、105人が負傷した。ロイター通信によると、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の分派「ISシナイ州」が犯行への関与を認める声明を出した。

ISの分派は27日にもリビアの首都トリポリで高級ホテルを襲撃し、外国人客ら9人を殺害。シリアやイラクの実効支配地域と離れた地域でも、IS一派によるテロ攻撃が広がっている。

アルアハラムなどによると、武装集団は29日夜、アリーシュやパレスチナ自治区ガザ地区との境界にあるラファなどの治安機関本部や軍事基地、ホテル、検問所などを同時多発的に襲撃。東部スエズでも警察施設を狙った爆弾事件を起こした。「ISシナイ州」はいずれの事件でも犯行への関与を認めた。

エジプトでは2013年7月の軍事クーデターでイスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ大統領(当時)が政権を追われて以降、イスラム過激派によるテロが相次いでいる。



 
 
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エジプト、アルジャジーラ記者1人を釈放 依然2人が収監

cnn.co.jp

2015.02.02 Mon posted at 10:21 JST

カイロ(CNN) エジプト当局は1日午後、約1年前に拘束した中東の衛星テレビ局アルジャジーラのジャーナリスト3人のうち、オーストラリア人のピーター・グレスト氏を釈放、送還した。内務省報道官が発表した。

担当弁護士によれば、グレスト氏はエジプト国内法に基づき、出身国のオーストラリアへ身柄を引き渡された形で、帰国後改めてオーストラリアで裁判にかけられるという。

グレスト氏とともに拘束されたアデル・ファハミ、バヘル・ムハンマド両氏は依然として収監されている。ファハミ氏はエジプトとカナダの二重国籍を持ち、ムハンマド氏はエジプト人だ。3人は2013年7月の軍事クーデター後に非合法化されたイスラム組織、ムスリム同胞団を支援したとして同年12月に拘束され、裁判で有罪を言い渡された。

本人たちはこれまで一貫して無実を主張。アルジャジーラや世界各地ジャーナリストらも、「ジャーナリズムは犯罪ではない」として3人の釈放を求める運動を展開してきた。エジプト最高裁は最近、3人の上訴を受けて再審を認める判断を下していた。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルなどは、中東カタールがアルジャジーラに出資し、ムスリム同胞団への支援でも知られていることに着目。グレスト氏らはエジプトとカタールの対立に巻き込まれたとの見方を示している。

国際NPOのジャーナリスト保護委員会(CPJ)や国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は1日、エジプトのシーシ大統領に対し、ファハミ、ムハンマド両氏をはじめ同国で拘束されているジャーナリストを早急に赦免、釈放するよう呼び掛けた。

エジプトでは昨年11月、大統領に外国人送還の権限を与える法律が成立していた。ムハンマド氏の妻は1日、CNNとのインタビューで「わが国では外国人の方が重要なのか」と問い掛け、夫はジャーナリストとして公正にニュースを伝えていたと強調した。

ファハミ氏の母は同日、報道機関への談話で、同氏がC型肝炎を患い、肩を負傷していると訴え、シーシ大統領に赦免を求めた。



 
 
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イスラム組織支持者ら183人に再び死刑判決 エジプト

nikkei.com

2015/2/2 23:29

【カイロ=共同】エジプトの裁判所は2日、首都カイロ郊外で2013年8月、警官殺害などに関与したとして、モルシ元大統領の出身母体イスラム組織ムスリム同胞団の支持者など計183人の被告に対し、再び死刑判決を言い渡した。地元紙アルアハラム(電子版)などが報じた。

昨年12月に188人に死刑判決を言い渡していたが、最高イスラム法官の意見を踏まえ、このうち183人の死刑判決を確認した。残る5人には、減刑や被告人死亡による棄却などが言い渡された。被告は上訴できる。34人は逃走中で欠席裁判となった。

被告らは、治安部隊がカイロでモルシ派を強制排除し600人以上が死亡した13年8月14日、カイロ郊外で警官10人以上を殺害するなどした罪に問われていた。



 
 
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各国の日本人学校に安全確保求める 文部科学相

asahi.com

2015年2月3日13時26分

過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件を受け、下村博文・文部科学相は3日の閣議後の記者会見で、世界各地の日本人学校など139校に対して子どもの安全を確保するよう求める通知を出したと発表した。通知は2日付で、現地の警察当局に警備強化を申し入れることなどを求めている。エジプトやサウジアラビアなど中東地域の12校には文科省の担当者が電話で注意喚起したという。

また、国内の大学に対しても通知を出し、シリアやイラクなどに留学を予定している学生について、渡航先や時期を変更するよう促した。



 
 
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報道内容で服役の豪TV記者、エジプト出国へ

The Yomiuri Shimbun

2015年02月03日 10時45分

【カイロ=柳沢亨之】カタールの衛星テレビ、アル・ジャジーラなどによると、エジプトで報道内容を理由に服役中の同テレビのピーター・グレスト記者が1日、母国オーストラリアへの出国を認められた。

大統領令などに基づく決定で、イスラム主義組織「ムスリム同胞団」への対応を巡り対立してきたエジプトとカタールの関係改善を示した形だ。

記者は2013年12月、エジプト人の同僚記者2人とともに、非合法団体の同胞団と連携してテロに加担したとして拘束され、昨年、禁錮7年の実刑判決を言い渡された。アル・ジャジーラは、天然ガスなど豊富な資源輸出で潤うカタール・サーニ首長家からの資金拠出で運営されている。

エジプトでは、軍が主導した13年7月の政変で同胞団中心の前モルシ政権が崩壊し、同胞団はテロ組織に指定された。カタールは前モルシ政権を支援していた。両国は最近、サウジアラビアを仲介役に関係改善を模索していた。



 
 
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カイロ空港で「手製爆弾」 当局が処理、警戒強める

nikkei.com

2015/2/3 19:24

【カイロ=共同】エジプトのカイロ国際空港の駐車場で3日、2つの「手製爆弾」が見つかり、治安当局が処理した。カイロ中心部でほかにも手製爆弾が見つかっており、治安当局が警戒を強めている。地元紙アルアハラム(電子版)などが報じた。

エジプトでは、イスラム勢力出身のモルシ元大統領が2013年7月の軍事クーデターで追放されて以降、イスラム過激派の活動が活発化している。



 
 
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東芝、エジプトのテレビ合弁解消 自社生産から撤退

2015/2/3 23:58

日本経済新聞 電子版

東芝はテレビの自社生産から完全撤退する。エジプトの合弁生産を解消しインドネシアの自社工場も売却する。海外では開発から生産、販売まですべて手を引く。懸案のテレビ事業の構造改革にメドをつけ、2016年度に連結営業利益4500億円(14年度見通しは3300億円)の中期経営計画を確実に達成する。

エジプト工場は合弁相手の現地家電メーカーと、インドネシア工場は台湾企業など複数社と、それぞれ売却交渉を進めている。14年度中の合意を目指す。売却が完了すれば東芝の生産拠点はなくなる。テレビ事業の売上高は年約2千億円。このうちの7割以上を占める海外部門が競争激化で赤字が続いていた。日本では高精細な4Kテレビの開発・販売を継続する。生産は中国メーカーに委託している。

矢継ぎ早に改革を打ち出す背景にはここ数年間、経営計画が未達に終わったことへの反省がある。パソコンは法人向けに注力し、わずかだが黒字に転換。残った懸案がテレビだった。今後はヘルスケアを半導体と社会インフラに次ぐ3本目の柱に育てることが課題だ。



 
 
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エジプト:カイロなどで爆弾爆発 治安機関標的か1人死亡

毎日新聞 2015年02月03日 20時04分(最終更新 02月03日 23時04分)

【カイロ秋山信一】エジプトのカイロ国際空港で3日、駐車場に止まっていた車の下から2個の爆発物が見つかった。治安当局が未然に処理し、死傷者はなかった。治安当局はイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)支持者らによる犯行の可能性もあるとみて、監視カメラの映像などを解析している。空港は平常通り営業しているが、治安当局は周辺の警備を強めている。

政府系紙アルアハラム(電子版)によると、カイロ中心部や北部アレクサンドリア郊外でも3日に爆発があった。アレクサンドリア郊外では治安機関の車列が標的になった模様で、1人が死亡、3人が負傷した。

エジプトでは東部シナイ半島などで1月29日に警察や軍施設が襲撃され、警察官ら30人が死亡。ISの分派組織「ISシナイ州」が犯行声明を出していた。



 
 
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デモ参加者ら230人終身刑 エジプトで判決

nikkei.com

2015/2/5 1:37

【カイロ=共同】エジプトの裁判所は4日、2011年12月の反軍政デモをめぐり、治安当局と衝突したデモ参加者ら230人に終身刑判決を言い渡した。被告側は上訴できる。地元紙アルアハラム(電子版)などが報じた。当時、中東民主化運動「アラブの春」でムバラク政権崩壊後に暫定統治に当たっていた軍最高評議会に対する反発が高まり、カイロ中心部で激しいデモが相次いでいた。被告らは、治安部隊を襲撃したり、政府施設に侵入、放火したりした罪に問われていた。



 
 
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エジプトでフライドチキン店襲撃 1人死亡

nikkei.com

2015/2/6 1:25

【カイロ=共同】エジプト北部メヌーフィヤ県の米系ファストフード、ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の店舗が5日、何者かに襲撃され、店員1人が死亡した。犯人は引火性の高い物質を投げ込んだ後に発砲、店舗に火が付いたという。中東通信が報じた。

エジプトではイスラム勢力出身のモルシ元大統領が2013年7月の軍事クーデターで追放されて以降、イスラム過激派の活動が活発化。今回の事件との関連は不明だが、手製爆弾を使うような小規模な襲撃事件が国内各地で相次いでいる。



 
 
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サッカーファンと治安部隊が衝突、22人死亡 エジプト

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年2月9日10時58分

エジプトの首都カイロ東部で8日夜、プロサッカーの試合が行われたサッカー場の外で、入場しようとしたファンと治安部隊が衝突し、検察当局によると、22人が死亡した。けが人も多数出たもようだ。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは医療関係者の話として「40人が死亡」と伝えており、死者数は増える可能性がある。入場券を持たないファンらがサッカー場への入り口付近に殺到。警察部隊が催涙弾などを発射して衝突になったとみられる。観客数は1万人に制限されていたという。

首相府はプロのリーグ戦を無期限中止にすると発表した。エジプトでは熱心なサッカーファンの多くが2011年の「アラブの春」に加わった。12年には北東部ポートサイドのサッカー場で暴動が起き、74人が死亡した。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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サッカーファン暴徒化、エジプトで25人死亡

The Yomiuri Shimbun

2015年02月09日 11時36分

【カイロ=溝田拓士】エジプトの首都カイロのサッカー場で8日、チケットを買えずに入場できなかったファンの一部が治安当局と衝突し、AP通信によると、少なくとも25人が死亡した。

サッカー場の収容人数は約3万人だが、治安上の理由で、この日の入場者数は1万人に制限されていたという。当局が場外で暴徒化したファンらに催涙弾を発射したため、混乱が拡大した模様だ。

エジプトでは2012年2月に北部ポートサイドでサッカーファン同士が衝突し、74人が死亡した。



 
 
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エジプトでサッカーファン25人死亡 治安部隊と衝突

nikkei.com

2015/2/9 11:51

【カイロ=共同】エジプトの首都カイロにあるサッカー場の周辺で8日、暴徒化した地元チームのファンと治安部隊が衝突し、少なくとも25人が死亡、負傷者も多数出た。中東の衛星テレビ、アルジャズィーラなどが報じた。

チケットを持たないファンらがサッカー場に突入しようとし、治安部隊は催涙弾を発射するなどした。この日の試合は観客数が1万人に制限され、チケットが売り切れていたという。サッカー場の観客収容数は約3万人だった。

エジプトでは2012年に北部ポートサイドのサッカー場で観客の暴動が発生し74人が死亡。これ以降、試合の観客数は制限されており、チケットがないままサッカー場に入ろうとするファンと治安部隊の間でたびたび衝突が起きている。



 
 
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サッカーのサポーターが警察と衝突、死者19人超 エジプト

cnn.co.jp

2015.02.09 Mon posted at 10:45 JST

(CNN) エジプトの首都カイロのスタジアム前で8日、サッカーチームのサポーターが警察と衝突し、同国保健省によると少なくとも19人が死亡した。

政府系日刊紙アルアフラムは、死者が30人以上に上ったと伝えている。

スタジアムでは強豪チームのザマレクとENPPIの対戦が予定されていた。

内務省は声明で、一部サポーターがチケットなしでスタジアムに押し入ろうとしたと指摘。「フェンスを乗り越えようとする者が殺到して10人が負傷した。治安部隊が追い返そうとしたところ、サポーター集団は路上へ逃げてザマレクの選手を乗せたバスの通行などを妨害し、警察車両に放火した。群集の殺到による死者が出たとの報告を受けている」と述べた。

一方、ザマレクのサポーター団体がフェイスブック上で主張したところによると、メンバーらは入場が認められた狭いゲートを通ろうとした際に催涙ガスを浴びたという。試合は予定通りに決行された。衝突の経緯などを詳しく調べるため、検察の捜査チームが現場へ向かっている。

同国北部ポートサイドでは2012年、サッカーの試合でサポーター同士の衝突が起き、70人以上が死亡、1000人が負傷した。



 
 
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ロシア大統領、10年ぶりエジプト訪問 軍事など協定署名

nikkei.com

2015/2/10 23:27

【カイロ=押野真也】ロシアのプーチン大統領は9日、エジプトを訪問し、10日にシシ大統領と会談した。両者は経済や軍事、文化交流など幅広い分野での連携協定に署名した。プーチン氏は中東で影響力が大きいエジプトとの関係を強化することで、ウクライナ危機への対応で溝のある米欧をけん制する構えだ。

プーチン氏は2日間の日程でカイロに入った。エジプトを訪れるのは2005年4月以来ほぼ10年ぶりだ。会談後の記者会見でシシ氏は「両国は様々な国際問題に共通の立場に立って対処する」と述べた。

経済分野ではロシアから原油や天然ガスの輸入を拡大するほか、ロシア企業による投資の促進で一致した。ロシアは原子力発電の分野で協力するとともに、紅海と地中海を結ぶエジプト東部のスエズ運河の周辺にロシア企業向けの産業団地を整備する点でも一致した。エジプトとロシアの貿易でドル建て決済をやめ、両国の通貨を用いることも首脳間の議題に上ったようだ。

軍事面では、すでに合意しているロシアからの武器購入に加えて、中東の過激派「イスラム国」への対応など「テロとの戦い」を強化するため、両国間で情報協力を進めることで合意した。

シシ氏の言動にはロシアへの接近で、同盟関係を結んできた米国に揺さぶりをかける狙いが浮かぶ。13年7月、シシ氏が国防相としてクーデターを主導したことに米国が批判的な姿勢を示して以降、米・エジプト関係にはすきま風が吹く。

かつてエジプトのナセル元大統領は冷戦期に米ソを競わせて双方から支援の拡大を得る戦略をとった。シシ氏はこうした手法をまね、米ロに接しているとの見方もある。



 
 
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露エジプト首脳:包括的協定を締結…対「イスラム国」など

毎日新聞 2015年02月11日 00時37分

【カイロ秋山信一】ロシアのプーチン大統領は10日、訪問先のエジプトの首都カイロで、シシ大統領と会談した。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)対策のほか、軍事や経済分野で関係強化を図る包括的な協定を締結し、エジプトの原発建設計画をロシアが支援することでも合意した。

エジプトは長年親米路線を維持してきたが、2013年の軍事クーデター以降、外交の多角化を図っており、特にロシアとの関係を深めている。会談後の共同記者会見で、シシ氏は「テロの脅威は際限なく大きい」と強調。プーチン氏も「エジプトとの連携を強化していく」と述べた。

会談では、ISなど過激派対策での連携、エジプトの投資環境の整備、ロシア製兵器の売却などが協議された。またシリア内戦では、停滞しているアサド政権と反体制派との和平交渉再開を働きかけることで一致した。



 
 
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ナイル.com:(44)鬼の集まり

毎日新聞 2015年02月12日

【ザイナブ・アジジ(カイロ支局)】「なぜ罪のない人があんな悪魔のような集団に殺されないといけないの。もうこれ以上、イスラム教の評判を悪くしないでほしい」。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)が日本人の人質を殺害したと発表した時、私たち、イスラム教徒は深く悲しんだ。何の罪もない人が殺されたことが痛ましい。そして、イスラム教の聖典(コーラン)や預言者ムハンマドの言行録(ハディース)の文章を使って、自分たちに都合の良い解釈を示し、それに基づいて、罪を犯す「鬼の集まり」に対して強い怒りを感じた。

ISの勢力は昨年から急拡大した。私は昨年秋、ISの主張がどんなものか確かめようと、ウェブ版のIS機関誌「ダビク」を読んだ。「鎖でつながれたまま、天国に入る人にアラー(神)が驚いた」というハディースが引用され、「奴隷にされ、イスラム教に改宗した人のことだ」と書かれていた。イラク北西部の少数派ヤジディー教徒を奴隷にするのを正当化するため、ISはこのハディースを利用していた。

しかし、この説明を読んで、私は納得できなかった。もう21世紀なのに、奴隷の話をまだしている人がいるのかと驚いた。イスラム教スンニ派の最高学府であるアズハルの法学者に疑問をぶつけてみると、「このハディースは、『人生で試練が多かった人々が天国に入る時、アラーは満足そうに見た。なぜなら、その人たちは多くの試練を与えられたのに、アラーに近づいてきたからだ』ということ。試練を鎖にたとえた言葉なのです」と説明してくれた。

私は「なるほど」と思った。ISが自分勝手に解釈をするから、同じコーランやハディースを読んでも、私たちとは別の宗教のようになるのだと感じた。

ISのような過激派が拡大する理由は二つあると思う。

一つは、アラブ諸国の人々が、社会格差や不公平の中で長く苦しんできたことである。堪忍袋の緒が切れ、問題を正すつもりで、2011年に民主化要求運動「アラブの春」が盛り上がった。エジプトでも独裁政権が倒れ、私は母に「やっと、国が自分たちの手に戻る。上の世代ができなかったことを、今の若者がやってみせる。これからは、若者がペルシャ湾岸諸国で高収入の仕事を探す必要がない。自国に就職のチャンスがだんだん増える」と言った。

しかし、私の考えは甘すぎた。政党と政治家は国民の期待に応えず、誰が政権を独占するのかというケンカを続けた。内戦や混乱に陥り、不景気になった。エジプトの革命後、7人の友達が外国で就職活動を始めた。

シリアやイラクも勢力争いが激しくなって、国が混乱した。ISは混乱を利用して、自分たちの温床を見つけ、「イスラム国」の樹立を一方的に宣言した。そして何の罪もない人を殺し続けた。「赤新月社(赤十字社に相当)の人道支援に協力したことを罪だと見なされ、死刑判決を言い渡された。トルコに逃げられて、本当によかった。あいつらはイスラム教のことを何も分かっていない」。ISが本拠地を置くシリア北部ラッカ出身の若者は電話取材にこう語った。

もう一つ、過激派が拡大した背景には、イスラム教の教育を巡る問題もある。アラブ諸国では、特にメディアや政治家などの中に、宗教の解釈に関して自分に都合の良いことを言っている人が多いと思う。それを受け取る国民の側も、学校での宗教の授業は内容が乏しく、自分の宗教を正しく理解しないままに卒業している人が多い。私もそうだった。

そのため、宗教に関する情報を聞いても正しいかどうか区別できないのだ。私は大学卒業後、近所のモスク(イスラム礼拝所)で開かれているコーランの講座に通い始めた。外国人の友人にイスラム教のことを聞かれ、自分の宗教を正しく理解しなければならないと思ったからだ。勉強を始めた時、私には知識がほとんどないことが分かった。

アラブ諸国の大半で、宗教に関する知識が不足しているのではないかと思う。だから過激派の誤った解釈に引きつけられる若者が出てくるのだと思う。

子供のうちから、中庸を守るような宗教教育をしっかり行う必要があると思う。学校教育を補うため、アズハルなどの専門家がモスクやテレビ番組を通して積極的に発信することも大切だと思う。困ったことがあればいつでも相談できるような場所を社会の隅々に設けることも必要だろう。

ISという「鬼の集まり」は、中東の混乱に便乗している。ISと戦うには、武器だけでなく、混乱を解消する政治的な努力や、中庸を守る宗教教育を広めることが必要だと思う。

ナイル.com:(44)鬼の集まり



 
 
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エジプト、仏戦闘機24機購入 イスラム過激派に備え

nikkei.com

2015/2/14 21:01

【パリ=竹内康雄】フランスとエジプト両政府は、エジプトが仏ダッソー・アビアシオン社製の戦闘機「ラファール」24機を購入することで合意した。ラファールの国外輸出は初めて。エジプトは兵器の近代化で隣国などで勢力を拡大するイスラム過激派などへの備えを拡充する。

16日にカイロで両国の代表が契約に署名する。同時に購入するフリゲート艦や空対空ミサイルと合わせ52億ユーロ(約7000億円)規模の取引となる。仏メディアによると、2014年秋にパリを訪れたエジプトのシシ大統領がオランド大統領にラファールをはじめとする最新鋭兵器の購入を持ちかけたという。

国際テロ組織「アルカイダ」やイスラム過激派「イスラム国」は政府軍並みの新鋭兵器を持つ例もある。エジプトは兵器の老朽化が進んでおり、近代化が課題だ。過去に仏製戦闘機を購入するなどフランスとの軍事上の結びつきは深い。

航空・防衛はフランスの一大産業で輸出に最も力を入れており、不振にあえぐ仏経済の起爆剤になるとの期待も大きい。ラファールを巡っては12年からインド政府と大型の商談が進んでいるが、インドへの技術移転などで条件が折り合わず、交渉が長引いている。



 
 
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テロ対策の追加支援表明へ 政府、中東・アフリカ向け

2015/2/16 1:00

日本経済新聞 電子版

政府は18、19両日に米ワシントンで開くテロ対策の国際会議で、中東・アフリカ地域向けに1500万ドル(18億円弱)規模の追加支援を表明する方針だ。国際機関などを通じて国境を管理する能力の向上や法制度の整備を後押しする。中東の過激派「イスラム国」を名乗る勢力による日本人人質事件を踏まえ、テロ対策への積極的な関与を国際社会に改めて示す。

中東・アフリカ地域では国境管理のもろさを突いてテロ組織に武器などの物資や人が流れ込み、深刻な問題になっている。国連の安全保障理事会は12日、イスラム国など過激派への資金源遮断を狙った決議を採択した。テロ対策の国際会議には中山泰秀外務副大臣が出席する方向で、人道支援を充実させる方針なども表明する。

政府はこれとは別に、イスラム国と対峙する周辺国の国境管理の強化などに542万ドルの拠出をすでに決めている。

拠出金はウィーンに本部を構える国連薬物犯罪事務所(UNODC)を中心に複数の国際機関に出す。内訳はエジプトに251万ドル、ヨルダンに139万ドル、レバノンに152万ドル。これらの国を経由して武器や戦闘員がイスラム国側に流れる実態が指摘されており、国境管理能力の強化が急務となっている。

テロリストを拘束・処罰するための国内法整備も並行して支援する。専門家の派遣を通じ、国際機関が作ったテロ防止関連条約の締結作業も進める。



 
 
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コプト教徒殺害映像 エジプト大統領、評議会を緊急招集

nikkei.com

2015/2/16 7:10 (2015/2/16 10:24更新)

【カイロ=共同】過激派組織「イスラム国」のグループは15日、リビアで拘束していたエジプトのキリスト教の一派、コプト教徒21人を殺害したとみられる映像をインターネット上に公開した。残虐な映像により、リビアでの勢力を誇示する狙いとみられる。

コプト教徒は、イスラム国に忠誠を誓うリビアの過激派に拉致されたとされる。12日に公開されたイスラム国の英字機関誌「ダビク」は、リビアで「イスラム国の戦士が21人のコプト教徒を拘束した」と伝えていた。

エジプトの中東通信によると、コプト正教会は「殺害された21人を追悼する」と表明。シシ大統領は国防評議会を緊急招集した。

映像では、覆面姿の戦闘員が「十字軍の兵士たちよ。おまえたちの安全は希望でしかない」と英語で警告。地中海沿岸とみられる浜辺に多数の戦闘員が並び、その前に1人ずつオレンジ色の着衣の男性がひざまずかされ、首を切られ殺害された。

シリアとイラクにまたがる地域に国家樹立を一方的に宣言したイスラム国に対し、一部過激派が忠誠を表明しており、エジプト・シナイ半島に続き、リビアの過激派も活動を活発化させていた。

リビアはエジプトの隣国で、エジプト人の出稼ぎ労働者が多い。エジプトはイスラム教を国教とするが、人口の1割弱はコプト教徒が占める。



 
 
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エジプト軍、リビアで空爆 「イスラム国」に報復

nikkei.com

2015/2/16 16:47

【カイロ=共同】エジプト国営テレビによると、エジプト軍は16日、隣国リビアの過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆したと発表した。同組織の関連グループがリビアでキリスト教の一派、コプト教徒のエジプト人21人を殺害したとする映像を公開したことへの報復とみられる。

軍の声明によると、エジプト軍機が同組織関連の訓練施設、武器庫などを爆撃した。

コプト教徒21人は、イスラム国に忠誠を誓うリビアの過激派に拉致された。イスラム国の関連グループは15日、コプト教徒21人の首を切って殺害したとみられる映像をインターネット上に公開。エジプトのシシ大統領は国防評議会を緊急招集して対応を協議していた。



 
 
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「イスラム国」、エジプト人21人「殺害」映像

The Yomiuri Shimbun

2015年02月16日 11時26分

【カイロ=溝田拓士】イスラム過激派組織「イスラム国」は15日、リビアで拘束したキリスト教一派コプト教徒のエジプト人の人質21人を殺害したとする映像を、インターネット上に投稿した。

映像は約5分間で、海岸で撮影されたとみられる。覆面姿の男が「全ての(キリスト教徒の)十字軍よ、我々はお前たちと戦う」などと述べた後、オレンジ色の服を着せた人質らを殺害した。エジプト紙アル・アハラムなどによると、殺害された21人は昨年12月以降にリビア中部シルテで拘束された労働者という。エジプトのシシ大統領は国営テレビを通じた演説で、「この殺人者たちを罰する」と糾弾した。

リビアのイスラム国傘下組織はシルテで勢力を強めているほか、首都トリポリの高級ホテルで先月下旬に爆弾テロを行った。



 
 
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エジプト、「イスラム国」空爆…人質殺害へ報復

The Yomiuri Shimbun

2015年02月16日 19時43分

【カイロ=溝田拓士】エジプト軍は16日の声明で、隣国リビアでイスラム過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆したと発表した。

イスラム国は15日、リビアで拘束したエジプト人の人質21人を殺害する映像をインターネット上に公開しており、軍は「国民を殺された報復」だとしている。リビア軍も16日、エジプトと合同でリビア国内で空爆を行ったと発表した。

エジプト軍の声明によると、イスラム国の「訓練施設や武器庫」が空爆の標的となった。エジプトのメディアは、軍のF16戦闘機6機が同日朝、リビア中部シルテを空爆したと伝えた。空爆により、イスラム国の約50人が死亡したという。AFP通信は地元住民の話として、空爆が少なくとも計7回行われたと報じた。

一方、リビア空軍司令官はエジプト国営テレビの電話取材に対し、「エジプトと合同で空爆した。今後も続ける」と述べた上で、リビア東部デルナが標的となったと明らかにした。エジプトは米主導の有志連合によるイスラム国空爆には参加していないが、リビアでイスラム国系の武装集団が勢力を伸ばしていることに警戒を強めており今後、空爆を強化する可能性がある。



 
 
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エジプト、リビアの「イスラム国」空爆 21人殺害に報復

nikkei.com

2015/2/16 21:48

【カイロ=押野真也】エジプト軍は16日、隣国のリビア領内にある過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆したと発表した。15日に同組織がリビアでエジプト人の労働者21人を殺害したことに対する報復措置。エジプトはこれまで米国が主導するイラク・シリア領内のイスラム国に対する軍事作戦には参加していないが、今回の空爆をきっかけに対イスラム国攻撃を強める可能性が高い。

エジプト軍は16日早朝(日本時間同日正午前後)に空爆を実施。同国との国境に近い、東部の複数の拠点を爆撃したもようだ。地中海の沿岸付近にあるイスラム国の軍事訓練施設や武器庫などを破壊、数十人を殺害したという。

エジプト軍の攻撃後、リビア軍もイスラム国の拠点に対して空爆を実施、両国軍で協調したもようだ。

エジプトのシシ大統領は15日、リビアで拘束されていたエジプト人のキリスト教徒の一派、コプト教徒21人の殺害を受け、「適切な時期と場所を選んで報復する」と述べていた。エジプト外務省は16日、米国が主導する対イスラム国の有志連合に対し、リビアも対象にするよう求める声明を出した。

リビアは2011年8月にカダフィ独裁政権が崩壊して以降、内戦状態が続く。米欧諸国はリビアへの軍事介入には消極的だ。これまで、エジプト軍がリビアの過激派に対する空爆を複数回実施したとされるが、エジプト軍は否定してきた。

エジプトは内戦状態にあるリビアから武器や戦闘員が自国に流入することを強く警戒しており、当面空爆を続ける見通しだ。ただ、本格的な軍事介入に踏み切れば、エジプト国内で報復テロを誘発しかねない。大規模テロなどで再びエジプトが混乱に陥れば、隣国イスラエルの安全保障を揺るがし、中東がさらに不安定な状態に陥るのは避けられない。



 
 
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エジプト人21人殺害か 「イスラム国」新たな映像公開

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年2月16日11時46分

過激派組織「イスラム国」は15日、リビアで人質にしていたエジプト人労働者でキリスト教の一派コプト教徒の21人を殺害したとみられる動画をネットに公開した。エジプトのシーシ大統領は同日夜、国防省、内務省、国軍の幹部を招集。国営テレビを通じて「しかるべき時期と方法で殺人者たちを罰する」と報復する考えを示した。

21人は、昨年12月から今年1月にかけてリビア中部シルトで「イスラム国」に忠誠を誓う武装勢力に拘束されたとみられる。「イスラム国」は最新号の英字機関誌ダビクで、エジプト人21人を拘束したとする記事を掲載していた。15日に投稿された動画には、リビアの首都トリポリ近くとされる海岸で、オレンジ色の服を着た男性たちが、黒装束の男たちにひざまずかされている様子が映っている。ナイフを手にした男が「十字軍にとって安全は夢でしかない。我々はローマを征服してやる」と語る。

コプト教会は「邪悪な犯罪は報いを受ける」と非難。イスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルも「このような野蛮な行為はいかなる宗教とも無縁だ」とする声明を出した。

リビアは2011年の「アラブの春」でカダフィ独裁政権が崩壊した後、民兵組織やイスラム武装勢力が割拠し、内戦状態に陥った。シリアやイラクへ過激派が送り込まれ、「イスラム国」台頭につながったとされる。エジプトでは東部のシナイ半島で「イスラム国」に忠誠を誓う過激派組織と治安部隊の衝突が激化している。一方でリビアの過激派伸長を警戒。昨夏にはエジプトがリビアを空爆したとも言われていた。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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エジプト軍がリビア空爆 「イスラム国」に報復

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年2月16日21時19分

エジプト軍は16日、隣国リビアにある過激派組織「イスラム国」関連組織の拠点を空爆したと発表した。「イスラム国」は15日、リビアで人質にしていたキリスト教の一派コプト教徒のエジプト人労働者21人を殺害したとする動画をネットに公開。同軍は声明で「殺人者たちへの報復は義務である」と述べた。

エジプトは米軍主体の有志連合によるシリア・イラクでの対「イスラム国」空爆に参加せず、国内の東部シナイ半島で同組織に忠誠を誓う過激派の対策に集中してきた。この日の空爆で、エジプトは「イスラム国」への対決姿勢を鮮明にした。

「イスラム国」は最新号の英字機関誌ダビクで、エジプト人21人を拘束したとする記事を掲載。21人は昨年12月〜今年1月にリビア中部シルトで「イスラム国」に忠誠を誓う武装勢力に拘束されたとみられる。15日に投稿された動画は、リビアの首都トリポリ近くとされる海岸で、オレンジ色の服を着た人質男性たちが、ひざまずかされている様子が映っている。ナイフを手にした男が「十字軍にとって安全は夢でしかない。我々はローマを征服する」と語った。

エジプトのシーシ大統領は15日夜、国防評議会を招集。国営テレビを通じて「しかるべき時期と方法で殺人者たちを罰する」と報復を予告していた。コプト教会は「邪悪な犯罪は報いを受ける」と非難。イスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルも「このような野蛮な行為はいかなる宗教とも無縁だ」とする声明を出した。

エジプト軍の発表によれば、16日早朝、「イスラム国」系組織の訓練所や武器弾薬庫を空爆したという。リビアの在住者からとみられるツイッターなどによると、リビア東部のデルナが空爆されたとみられる。空爆で子ども3人が死亡したとの情報もある。一方、リビア空軍もエジプト軍の空爆に加わったと発表した。

リビアは2011年の「アラブの春」でカダフィ独裁政権が崩壊した後、民兵組織やイスラム武装勢力が割拠し、内戦状態に陥った。リビアからシリアやイラクへ過激派戦闘員が送り込まれ、隣国のチュニジアやマリ、ニジェールからも戦闘員志願の若者がリビアを経由してシリアなどへ渡った。一方、治安が悪化した後もエジプトからは建設現場を中心に出稼ぎ労働者が多数リビアへ入国している。エジプトとアラブ首長国連邦(UAE)は昨夏にリビアを空爆したと言われていたが、エジプト当局はこれを認めていなかった。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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エジプト:リビアのISに報復空爆

毎日新聞 2015年02月16日 23時00分(最終更新 02月16日 23時41分)

【カイロ秋山信一、ローマ福島良典】エジプト軍は16日、リビアにあるイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の拠点を空爆したことを明らかにした。ISの分派組織「ISトリポリ州」がエジプト人のキリスト教徒21人を殺害したのに対する報復措置。ISによる大量虐殺は、シリアやイラクに続いて、リビアでもISの脅威が拡大していることを実証した格好で、周辺国からはリビアへの国際的な介入を求める声が強まっている。

◇国際介入、周辺国訴え

エジプト軍の声明によると、空爆は、リビアにあるISの訓練キャンプや武器庫などを標的に実施された。リビア空軍の司令官は16日、エジプト国営通信に対し、エジプト軍と共同でISが拠点化を進めるリビア東部のデルナを空爆し、IS戦闘員40人以上を殺害したと明らかにした。

ISは15日にリビアで拉致したエジプト人21人を殺害する映像を公開した。エジプト政府は内容は事実だと確認し、シシ大統領が報復を示唆していた。ISに殺害されたのはキリスト教の一派、コプト教徒で、昨年12月〜今年1月に出稼ぎ先のリビアで拉致されたとみられている。

リビアでは2011年の内戦でカダフィ独裁政権が崩壊した後、反カダフィ派同士の武装闘争と政争が相まって、中央政府が崩壊。ISは混乱に乗じてデルナや中部シルトで勢力を広げている。

シシ大統領は15日夜の演説で「リビアの混乱が、国際社会の平和と治安への脅威になっている。国連は必要な措置をとって、責任を果たすべきだ」と強調。シュクリ外相をニューヨークの国連本部に派遣し、国連安全保障理事会に対して、リビアの安定化に向けた対応を求める考えを明らかにした。

リビア介入を求める声は地中海対岸にある欧州からも出ている。ロイター通信によると、フランスのオランド大統領は16日、シシ大統領と電話協議し、国連安保理でリビア情勢を協議する必要性を強調した。イタリアのピノッティ国防相は15日付の地元紙メッサジェロのインタビューで「リビアで欧州・北アフリカ諸国から成る部隊を指揮する用意がある」と表明。国連平和維持活動(PKO)の枠組みで5000人以上の兵員を派遣する用意があると述べた。

11年のリビア内戦では、北大西洋条約機構(NATO)が国連決議に基づいて軍事介入し、空爆によってカダフィ政権を追い込んだ経緯がある。エジプトは従来、内戦後の社会安定に向けても責任を果たすよう、国際社会に求めていた。



 
 
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エジプト、リビアのISIS拠点を空爆 殺害動画への報復

cnn.co.jp

2015.02.17 Tue posted at 10:44 JST

(CNN) エジプト軍は16日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がエジプト人労働者の集団を殺害したとする動画を公開したことを受け、報復として隣国リビアのISIS拠点を空爆した。エジプトの国営ニュースサイト「アフラム・オンライン」が伝えた。

軍によれば、リビアでの報復攻撃は同日2回目。1回目もISISの拠点や訓練施設、武器庫を空爆したという。

軍は国営テレビを通した声明で「エジプト国民の流血に報復し、犯罪者や殺人者を罰することはわれわれの権利であり義務である」と述べた。

エジプト外務省は、国境に近いリビア北東部デルナで空爆が実施されたと発表。リビアのテロ勢力を放置すれば「国際平和が脅かされる」と強調した。

空爆による死傷者や建物損壊の状況は明らかになっていない。

リビアでは昨年12月と今年1月の2回にわたって、エジプトの貧しい村から職を求めて入国したとされるキリスト教の一派、コプト教徒のグループが拉致され、計21人が人質となっていた。

ISISは15日、宣伝部門「アルハヤト・メディア」を通し、このグループとみられる十数人の首をはねて一斉に殺害したとするビデオを公開。エジプト当局者は人質の21人全員が死亡したとの見方を示した。

エジプトはイスラム教徒が国民の多数を占める国だが、シーシ大統領は15日、全国に1週間の服喪期間を宣言。同時に、同国はしかるべき方法とタイミングで殺害犯に報復する権利を持つと警告していた。エジプト外務省は国際社会に支援を呼び掛けた。

米政府はISISによる「際限のない蛮行」を非難する声明を出した。ケリー米国務長官はシュクリ・エジプト外相への電話で弔意を表した。

エジプト北東部のシナイ半島でもISIS系の武装組織が攻撃を繰り返し、先月だけで数十人の死者が出ている。

リビアでは2011年にカダフィ政権が崩壊してからの政治的空白に乗じ、ISISが勢力を伸ばしてきた。CNNは昨年11月、ISISがデルナを完全に掌握したと伝えていた。ISISはリビアの海岸に沿って東部ベンガジや中部シルト、さらには首都トリポリにも拠点を拡大しているとされ、先月末にトリポリの高級ホテルで起きた襲撃事件で犯行声明を出した。

リビア国内にもともとあった過激派組織がISISと自主的に連動しているとの指摘もあり、ISISの支配が北アフリカまで及ぶ事態が懸念されている。



 
 
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エジプト軍、全行政区に兵士配置 報復テロ警戒

nikkei.com

2015/2/17 9:30

【カイロ=押野真也】エジプト軍は16日、隣国リビアで過激派「イスラム国」への空爆を実施したことで、報復やこれに便乗したテロを警戒し、国内27の行政区の全てに軍の兵士を配置することを決めた。エジプトのシシ大統領はフランスとイタリアの首脳と電話協議し、リビアのイスラム国に対抗するための協力を要請した。

エジプト軍は国内27行政区の公共施設や政府機関に兵士を配置して治安維持にあたらせる。エジプトには、イスラム国に忠誠を誓う過激派組織が存在するため、今回のエジプト軍による空爆に対する報復テロなどに備えた措置だ。

現地メディアによるとエジプト軍高官は16日、シシ大統領が「エジプトが(過激派への対応を)自制する時は過ぎた」と述べたと伝えた。エジプトのキリスト教の一派であるコプト教徒21人が殺害されたことの報復として、当面は空爆を続ける見通しだ。

シシ大統領との電話協議でレンツィ伊首相は国連安全保障理事会に対してリビア問題を討議するよう促した。ただ軍事介入には否定的な見解を示した。オランド仏大統領もリビアに対する国際社会の関与が必要だとの認識を表明したが、仏軍によるリビアへの介入には慎重姿勢を崩していない。当面はリビアのイスラム国に対しては、リビア軍とエジプト軍が中心となって対応せざるを得ない状況が続きそうだ。



 
 
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「リビアへの軍事介入、国連決議採択を」 エジプト大統領

nikkei.com

2015/2/17 23:58

【カイロ=共同】エジプトのシシ大統領は17日、リビアで過激派組織「イスラム国」などの勢力が台頭しているとして、国際社会による軍事介入に向けて、国連安全保障理事会に決議の採択を求める考えを示した。

フランスのラジオ局「ヨーロッパ1」のインタビューとして、フランス公共ラジオが報じた。

シシ氏は「(安保理決議の)他に選択肢はない」と強調し、「安全と安定を取り戻すための行動だとリビア国民が同意すること」が重要と指摘した。



 
 
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IS:エジプト人幹部、6億円持ち逃げか

毎日新聞 2015年02月17日 10時43分(最終更新 02月17日 12時41分)

【カイロ秋山信一】シリア東部デリゾールで今月、住民からの寄付金を集めていたイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)のエジプト人幹部が行方不明になったことが、IS実効支配地域の反体制活動家の証言で分かった。幹部が寄付金約10億シリアポンド(約6億円)を奪って逃げたとの情報もあり、IS内部の統制が乱れ始めた可能性もある。

反体制活動家によると、エジプト人幹部は、デリゾールでイスラム教徒の義務の一つである貧困者のための寄付(喜捨、ザカート)関連の業務を束ねる立場にあった。住民の証言によると、ISは住民の歓心を買うため、貧困家庭や死亡した戦闘員の遺族への支援を行っており、ウェブ版英字機関誌でも「喜捨を奨励している」と宣伝していた。幹部は金を持ち逃げして実効支配地域からトルコに逃げたとの情報もある。

ISはバグダディ指導者を頂点にした中央集権体制を築き、イスラム法(シャリア)を独自に解釈した法令を適用している。シリアで活動する他の武装勢力に比べると、わいろの要求や強盗などは少ないとされてきたが、最近では統制の乱れも指摘されている。今年1月にシリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)でクルド人部隊に敗退したことを巡っても「戦略ミス」などと内部で批判が出ている。



 
 
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リビアIS事件:首相がエジプト大統領に哀悼メッセージ

毎日新聞 2015年02月17日 20時12分

安倍晋三首相は17日、リビアでイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の分派組織が、キリスト教徒のエジプト人21人を殺害した事件を受け、エジプトのシシ大統領あてに哀悼の意を表するメッセージを出した。

メッセージでは「卑劣なテロ行為を断固非難する」と強調し、「困難な時に日本はエジプトとともにある。亡くなられた方々のご冥福をお祈りする」と弔意を伝えた。



 
 
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米欧、対「イスラム国」戦線拡大を懸念 リビア介入に慎重

nikkei.com

2015/2/18 0:01

【カイロ=押野真也】リビア領内の過激派「イスラム国」へのエジプトの空爆を受け、米欧諸国は戦線の拡大を懸念している。エジプトは米欧に支援を求めるが、米国を核とする有志国はイラクとシリアに軍事介入し、国家が分裂状態にあるリビアにまで戦線を広げることには慎重だ。

エジプトのシシ大統領は17日、フランスのラジオ局のインタビューに「(軍事介入以外に)ほかの手段はない」と述べ、空爆を続ける考えを示した。同時に「世界的な介入が必要だ」と強調し、米欧の同調を促した。

一方、欧州連合(EU)のモゲリーニ外交安全保障上級代表は16日、マドリードで記者会見し、リビア問題で今週中にワシントンでケリー米国務長官とエジプトのシュクリ外相との3者会談を開くことを明らかにした。リビアが「国家分裂とイスラム国の浸透という2つの危機に直面している」とも指摘した。ただEUによる軍事介入の可能性については「現時点で軍事行動で貢献できるとは考えていない」と否定的な見解を示した。

欧州では英国やフランスが米国とともにイラクでの空爆作戦に加わり、リビアにまで戦闘で関与したくないのが本音だ。米国はイラクへの地上部隊の投入を検討する段階にある。各国は軍事予算を容易に膨らませられない事情を共有する。

現在のリビアではイスラム国を排除しても、安定が見通せそうにない。これも米欧が軍事介入に消極的な一因だ。

リビアでは長く独裁体制を敷いたカダフィ政権が2011年に崩壊してから混乱が続く。独裁に反対する勢力を支援するために国外から大量に流入した武器を手に民兵組織が多く生まれ、内戦状態は長期化している。

暫定政府はあるものの「イスラム国」を含めた武装勢力は正統性がないとして独自に政府を樹立した。国軍や警察など治安機関の再編成も遅れ、治安の悪化は深刻だ。

一方、エジプトは米国の同盟国だが、イラクとシリアで米国が主導する軍事作戦に参加していない。2013年7月にシシ氏が国防相としてクーデターを主導した経緯をオバマ政権は問題視し、軍事援助の一部を凍結したのを機に関係にすきま風が吹く。エジプトは対米依存の外交方針を修正し始め、ロシアやフランスと兵器を購入する契約を相次いで結んだ。

エジプトは国内にイスラム国の関連組織を抱え、掃討作戦を展開する。首都カイロでも爆弾テロが相次ぎ、リビアに介入を続ける余力は小さい。当面は米欧とともにサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など近隣のアラブ諸国に対し、リビア問題で支援を要請する可能性が大きい。

エジプトが攻撃対象としたリビアのイスラム国は内部で対立も抱えるとされる。「アンサル・シャリア」や「ダルナ青年イスラム評議会」など東部を拠点とする過激派組織が昨年夏ごろからイスラム国を名乗り、外国人の誘拐や製油所の襲撃などを繰り返してきた。今回のエジプト人の大量殺害には存在感を誇示する意図がありそうだ。

昨年11月にはイラクとシリアのイスラム国がリビアに「州」を置くと宣言し、リビアのイスラム国を関連組織と認めた。



 
 
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エジプト、有志連合に軍事作戦への支援要請

The Yomiuri Shimbun

2015年02月18日 00時44分

【カイロ=久保健一】エジプトのシシ大統領は17日に放送された仏ラジオ局とのインタビューで、国際社会のリビア情勢への介入は「未完の任務である」と述べ、欧米などがリビア安定化に向けて努力すべきだと訴えた。

イスラム過激派組織「イスラム国」のリビアでの拠点に空爆を始めたシシ政権が、軍事作戦へ支援を求めたものだ。

16日にはエジプト外務省が「イスラム国」掃討作戦を続ける有志連合に「リビア国内の『イスラム国』や他のテロ組織に対し、必要な措置を講ずることを求める」との声明を出した。

エジプトは、「イスラム国」がリビアでエジプト人労働者のキリスト教徒を殺害したことへの報復として空爆を始めた。ただエジプト国内や周辺地域には、対立するイスラム主義勢力を抱える。支援を求めたのは、リビアでの作戦開始によって兵員や財政面での負担増が明らかなためだ。



 
 
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カタール、駐エジプト大使を召還 リビア情勢巡り

nikkei.com

2015/2/19 22:45

【カイロ=共同】カタール外務省は19日までに、駐エジプト大使を召還したと発表した。リビア情勢をめぐりアラブ連盟のエジプト代表が18日、「カタールがテロを支援している」と発言したことを受けた措置。

カタールは、2011年の民主化運動「アラブの春」で各地に台頭したイスラム勢力を支援し、君主制の湾岸諸国を中心に波紋を広げた。エジプトではイスラム組織出身のモルシ元大統領を支持し、現在のシシ大統領とはぎくしゃくした関係が続いている。



 
 
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エジプト大統領、アラブ連合軍に言及 対「イスラム国」

nikkei.com

2015/2/23 9:38

【カイロ=押野真也】エジプト大統領府は22日夜(日本時間23日未明)、シシ大統領のテレビ演説を国営テレビを通じて発表した。過激派「イスラム国」に対抗するため、サウジアラビアやヨルダンなどとの結束が重要だと強調し「アラブ諸国の軍が結束する必要性が日に日に高まっている」と強調。アラブ連合軍として過激派の脅威に対抗する必要を訴えた格好だ。

演説は事前に録画されたもの。シシ氏はこれまでにサウジアラビアやヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)などがエジプトへの軍事協力を表明したことを明らかにした。国境を越えて勢力圏を広げるイスラム国に対し、アラブ各国と軍事作戦上の連携を深めることを探る。

今月15日、キリスト教の一派であるコプト教徒のエジプト人21人が、リビアで殺害された。エジプト軍は報復として、16日にリビア領内のイスラム国の拠点を空爆。22日の演説でシシ氏は「(リビア領内のイスラム国の拠点)13カ所を攻撃した」と明かし、今後も攻撃を続ける意向を示した。

22日にはリビアの首都トリポリにある駐リビア・イラン大使公邸に爆弾が仕掛けられて爆発した。死傷者はいなかったが、中東の衛星テレビはイスラム国に関連する組織の犯行の可能性が高いと報じている。リビアでは、重要施設である外国の公館を標的としたテロが頻発している。

リビアの治安悪化を放置すれば、隣国のエジプトやチュニジアなどに武器や戦闘員が流入し、周辺国に悪影響が及ぶとして、警戒する声が強まっている。エジプトは今後、サウジやUAEなどとともに、米国や欧州諸国にリビア問題で協調するよう呼びかける方針だ。



 
 
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エジプト大統領:「アラブ合同軍創設を」 ISなど念頭

毎日新聞 2015年02月23日 18時53分(最終更新 02月23日 20時41分)

【カイロ秋山信一】エジプトのシシ大統領は22日放送のテレビ演説で、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の台頭などを念頭に「アラブ合同軍を創設する必要性が日に日に高まっている」と述べた。合同軍の具体的な役割や構成は不明だが、AP通信によると、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などと水面下で協議を進めているという。3月にエジプトで予定されるアラブ首脳会議の議題に上る可能性もある。

シシ氏はISなどイスラム過激派の勢力拡大を「アラブ諸国が直面する大きな挑戦」と位置付け、アラブ合同軍の創設を提唱。「必要なら、アラブの兄弟国と協力して、他国の防衛にも助力する」と海外派兵の可能性にも言及した。

エジプトはアラブ諸国屈指の軍事力を誇るが、慢性的な財政難に苦しんでおり、サウジやUAEなど産油国を巻き込んで、地域の安全保障を維持したいとの思惑があるとみられる。

AP通信によると、アラブ合同軍の構想はエジプト、サウジ、UAE、クウェートが協議。ヨルダンやアルジェリアのほか、地中海を挟んで対岸に位置し、リビアでのISの勢力拡大に懸念を強めるイタリアやフランスも、協力相手の候補に挙がっているという。

また、シシ氏は、ISによるエジプト人殺害を受けて16日に行ったリビア空爆について「他国を侵略する意図はなく、我々への攻撃に対応しただけだ」と説明。非戦闘員に犠牲が出たとの報道があるが、「13の標的を狙った。空爆は正確だった」と述べた。

エジプトは、イラク、シリアでの有志国連合による対IS空爆には参加していない。だが東部シナイ半島や隣国リビアでIS分派が活動しており、軍がシナイ半島でも掃討作戦を続けている。



 
 
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「アラブ合同軍」創設を 対ISISでエジプト大統領が提唱

cnn.co.jp

2015.02.24 Tue posted at 09:52 JST

(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が中東一帯で殺りくを繰り返すなか、エジプトのシーシ大統領は22日、アラブ諸国による合同軍の創設を訴えた。

シーシ大統領は同日のテレビ演説で「アラブ合同軍の必要性は日に日に高まっている」と述べた。すでにヨルダンやアラブ首長国連邦(UAE)が軍事協力を表明しているという。

ISISに対しては、米軍主導の有志連合がイラクとシリアで空爆を実施している。ただ米中央軍によると、空爆の8割は米軍が受け持っている。

オバマ米大統領は先週、他国もISISとの戦闘態勢を強化してほしいと呼び掛けた。

対ISIS戦略を巡っては、空爆による介入だけでは不十分との見方も強まっている。

シーシ大統領は合同軍が具体的に何を指すのか、また地上部隊を意味するのかどうかには言及しなかった。

アラブ合同軍の構想自体は長年検討されてきたものの、これまでは国家間の不信感が根強く、実現に至らなかった。だがISISという共通の敵が現れたことで、形勢は変化する可能性がある。

ISISは当初、イラクからシリアにまたがるイスラム国家の樹立を掲げていたが、今や両国以外にも勢力を拡大。先週公表したビデオでは、リビアでエジプト人のキリスト教徒を殺害する場面を公開。エジプトは報復としてリビアのISIS拠点を空爆したが、シーシ大統領は演説で「エジプト軍に外国の領土を侵す意図はない」と強調した。



 
 
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「はだしのゲン」アラビア語版出版 カイロ大教授が翻訳

nikkei.com

2015/2/24 22:35

【カイロ=共同】原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」のアラビア語版がエジプトで出版され、首都カイロで23日、訳者のカイロ大日本語・日本文学科のマーヒル・シリビーニー教授(56)による講演とサイン会が行われた。

教授は1987年から92年まで広島大大学院に留学。日本の小説などのほか被爆者体験記のアラビア語訳を既に出版している。「はだしのゲン」の翻訳構想も長く温め、国際交流基金の助成により今年1月の出版にこぎ着けた。

教授は翻訳を手掛けた理由について「本で表現できなくても(漫画の)絵ならよく分かることがある。戦争が絶えないアラブに、経済だけでなく平和の面でも日本から学ぶことが多いことを知ってほしい」と語った。

今回出版されたのは全10巻のうち第1巻だけで、2千部。教授は、今後環境が整えば「全巻を翻訳したい」という。国際交流基金によると、「はだしのゲン」が翻訳されたのはこれが22言語目。



 
 
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「はだしのゲン」アラビア語版出版…エジプトで

The Yomiuri Shimbun

2015年02月24日 12時09分

【カイロ=溝田拓士】広島で被爆した少年がたくましく生き抜く姿を通して戦争や原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」がアラビア語に翻訳され、エジプトの首都カイロの書店で23日、出版記念イベントが開かれた。

はだしのゲンは、6歳の時に広島で被爆した中沢啓治さんの代表作で自伝的作品。これまでに英語など約20か国語に翻訳されている。

翻訳したカイロ大のマーヒル・エルシルビーニー教授は、広島への留学経験があり、はだしのゲンに興味を示し、翻訳に取り組んだ。今回翻訳されたのは全10巻のうち第1巻のみ。第2巻以降の翻訳も検討している。エルシルビーニー氏は、中東でイスラム過激派組織「イスラム国」の勢力拡大などによる混乱が続いていることに懸念を示し、「アラブの若者に平和について考えてほしい」と話した。



 
 
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ナイル.com:(45)醜きテロリスト

毎日新聞 2015年02月24日

【イナス・タウフィーク(カイロ支局)】ダーイシュ(イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)のアラビア語の略称)は、イスラム教の最も醜い姿だ。その醜い集団が勢力を拡大し、日本人人質事件を起こした背景には、アラブ諸国の混乱がある。このような事件が起きないようにするには、アラブ世界のイスラム教徒たちが自らの社会を見つめ直し、宗教と真剣に向き合わなくてはならない。

2011年、中東の民主化要求運動「アラブの春」に触発されてシリアの革命運動が盛り上がった時、シリア人たちは自由への期待を抱いていたが、私は「確かな代わりもいないのにアサド政権を排除したら、混乱に陥るのではないか」と危惧していた。エジプトやリビアなど独裁政権が倒れた国では、まさにこの混乱が広がり、独裁政権に代わってイスラム過激派が勢力を伸ばした。

シリアで内戦に発展し、政権が力を失った地域では、人々を束ねる指導者が不在となった。そこにダーイシュなど過激派が浸透した。革命運動が始まった頃、私が取材していた「反体制活動家」たちの多くが今や、ダーイシュの一員になってしまった。

人質事件は、こうした地域で起きた。2人の日本人、そしてヨルダン軍パイロットは、いずれも自らの意思でダーイシュの支配地域に近づいた。危険を承知で、ダーイシュの領域に踏み込んだのだ。そういう意味では、人質事件の責任の一端は被害者にもある。

一方、私は、日本人2人が誰かにだまされたのではないかとの疑念を持っている。内戦突入後、シリアの経済状況は最悪だ。お金のために2人をダーイシュに売り渡したとしても不思議ではない。ダーイシュにとって、外国人の人質は身代金要求やプロパガンダに利用できる存在だ。残念ながら「アラブの春」以降、アラブ諸国では政府や権威を恐れなくなったうえ、倫理観が低下し、悪事をする人が増える傾向にあると思う。

それと同時に、イスラム教の保守化も進んでいる。異教徒と普通に接してきた穏健な人たちの一部が、いつしかキリスト教徒を敵視するようになり、同じイスラム教の宗派間でいがみ合うことも増えた。エジプトで小学生の女児がヘジャブ(スカーフ)を着用するのは、昔はなかったことだ。それは極めて保守的にイスラム教を解釈する過激派にとって、好都合な状況だ。

「イスラム国はまぎれもないイスラム教徒だ。預言者ムハンマドの時代のようなイスラム国家を造ろうとしているのに、なぜ反対するのか」。穏健だった友人の男性(40)は最近、私にこう言った。ショックを受けた。こうした友人は他にはいないが、ダーイシュを「テロリスト」だと思わない人がいるのかと驚いた。ダーイシュは奴隷制を復活させ、女性に特定の仕事以外の就業を規制し、地理の学習を禁止するような集団なのにだ。

解決策は簡単ではない。穏健な路線に戻り、現代に合わせた形で神の教えを実践することが大切だ。そして混乱を脱し、経済を好転させることも重要だ。仕事に就けば、過激派に関わっている暇さえなくなるはずだ。

ナイル.com:(45)醜きテロリスト



 
 
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アラブ首脳会議3月28日から開催 「イスラム国」など協議

nikkei.com

2015/2/25 9:00

【カイロ=共同】アラブ連盟のアラビ事務局長は24日、同連盟の年に1度の首脳会議を3月28、29両日にエジプト東部シャルムエルシェイクで開催すると明らかにした。

シリアとイラクで台頭した過激派組織「イスラム国」対策や、事実上の内戦状態に陥っているリビア、争乱が続くイエメン情勢などが主な議題となる見通し。



 
 
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エジプト首都近郊で連続爆弾テロ、1人死亡

nikkei.com

2015/2/26 20:05

【カイロ=押野真也】エジプトの首都カイロ近郊で26日早朝(日本時間26日午後)、爆弾テロが相次いだ。少なくとも5カ所で爆発が起き、1カ所では警察が爆発物を処理した。現地メディアによると、一連の爆発で1人が死亡し、7人が負傷した。

カイロ近郊のムハンデシーン地区やインババ地区にある警察施設や携帯電話販売店、飲食店などで相次いで爆発が起きた。ムハンデシーン地区には在留邦人も住んでおり、爆発音を聞いた邦人もいたが、負傷者は確認されていない。

エジプトでは2013年7月に軍がクーデターを起こして以降、軍や警察を狙ったテロが相次ぐ。最近では無差別に爆弾が仕掛けられ、今月3日にはカイロの国際空港でも爆弾が見つかった。

エジプトには複数の過激派組織がおり、東部のシナイ半島では、シリアとイラクを拠点にする過激派「イスラム国」に忠誠を誓う組織がテロを繰り返している。別の組織はエジプトにいる全ての外国人に対し、2月中に国外に退去するよう求める声明を発表し、従わない場合は攻撃の対象にすると警告している。



 
 
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ガザ実効支配の「ハマス」、エジプトがテロ組織に指定

cnn.co.jp

2015.03.01 Sun posted at 11:05 JST

カイロ(CNN) エジプトの裁判所は2月28日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスを「テロ組織」に指定するとの判断を下した。

ハマスの報道担当者は記者会見で「衝撃的で危険な判断だ。パレスチナ人を敵視している」と非難した。

エジプトでは2013年夏、ハマスとつながりの深いイスラム組織、ムスリム同胞団を支持基盤とするムルシ前大統領がクーデターで追放された。ムスリム同胞団の指導者らはその後テロ支援の罪などに問われ、同国とハマスの関係は悪化の一途をたどった。

この日に判断を下したのは、緊急の事案を専門に扱う裁判所。ハマスの軍事部門、カッサム隊も先月、同じ裁判所によってテロ組織に指定された。

ただエジプトでは先週、テロ組織指定の手続きなどに関する新たな反テロ法案が可決された。同法は検察トップが指定を提案し、上訴裁判所がこれを承認すると定めているため、今回の判断については有効性を疑問視する声もある。

エジプトは長年、イスラエルとパレスチナの和平交渉で比較的公平な仲介者の役割を果たしてきた。今回の判断はこの立場に影響を及ぼす可能性がある。米国と欧州連合(EU)は、すでにハマスをテロ組織に指定している。



 
 
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エジプト裁判所、ハマスをテロ組織に指定

The Yomiuri Shimbun

2015年03月01日 18時20分

【カイロ=溝田拓士】エジプト国営中東通信によると、同国の裁判所は2月28日、東部シナイ半島と境界を接するパレスチナ・ガザのイスラム主義組織ハマスをテロ組織に指定した。

同半島ではイスラム過激派組織「イスラム国」傘下組織が伸長しており、半島で武器密輸を行っているとされるハマスへの対策も強化したとみられる。

シナイ半島では「イスラム国」の「シナイ州」を名乗る過激派組織が活動を活発化させている。同組織は昨年11月、「イスラム国」指導者のアブバクル・バグダーディ容疑者に忠誠を誓って改称。今年1月に半島の主要都市アリーシュなどで軍施設などが襲撃され、約30人が死亡したテロ攻撃で犯行声明を出した。

エジプトは昨年7〜8月のイスラエルとハマスによるガザ紛争で停戦の仲介役を務めた。停滞している停戦協議に影響が出るのは必至だ。



 
 
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エジプト議会選を延期 選挙法に違憲判断

nikkei.com

2015/3/1 22:23

【カイロ=共同】エジプトの選挙管理委員会は1日、今月からの実施が予定されていた議会選の延期を決めた。憲法裁判所が同日、議会選の実施を定めた選挙法の一部に違憲判断を下した。新しい日程は未定だが、シシ大統領は1カ月以内の法改正を指示した。国営メディアが報じた。

選挙法が定めた区割りをめぐって異議申し立てが相次ぎ、憲法裁が審議していた。

エジプトでは昨年5月の大統領選で軍トップのシシ氏が勝利し、新体制は事実上発足しているが、シシ氏が主導した2013年7月のクーデターで当時の諮問評議会(上院に相当)が解散されて以来、議会が存在しない状況が続いている。



 
 
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エジプト議会選延期へ 憲法裁判所が区割りで違憲判断

asahi.com

イスタンブール=翁長忠雄2015年3月2日13時25分

エジプトの憲法裁判所は1日、国会議員選挙の区割りを定めた法律の一部が憲法に違反するとの判断を示した。今月下旬と4月下旬の2回に分けて実施される予定だった国会議員選は延期となる見通し。シーシ大統領は1カ月以内に法改正するよう内閣に指示した。

同国では2013年夏に当時のムルシ政権が軍のクーデターで倒された後、上院にあたる諮問評議会が解散された。議会選が延期されれば、14年に選出された軍出身のシーシ大統領が、議会のチェックのないまま国家運営する状態が続く。シーシ大統領にとっては、従来通りに大統領令などを駆使して即断で方針決定できる半面、議会発足による民主化プロセスの進展で政権の正統性を固める機会がずれ込むことになる。

憲法裁に議員選の区割りが公平でないとする異議申し立てが出されていた。エジプトの選管当局は憲法裁の判断を受けて、議員選の日程の一時棚上げを決めた。

ムバラク政権崩壊後の12年に発足した人民議会でイスラム組織ムスリム同胞団系の政党が第1党になったが、現在、同胞団はテロ組織に指定されており、同胞団系の政党や個人が選挙に参加するのは困難な情勢だ。一方、次回選挙でムバラク政権時代に特権を得ていた政治家や実業家が政界に復帰することになると指摘されている。(イスタンブール=翁長忠雄)



 
 
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エジプト南部の観光地でテロ 2人死亡、7人けが

nikkei.com

2015/3/2 10:11

【カイロ=共同】エジプト南部の有名観光地アスワンの警察署近くで1日、爆弾テロがあり、2人が死亡、7人がけがをした。死傷者に外国人はいなかったという。エジプトのメディアが報じた。

何者かが爆発物を置いたとみられ、当局が犯人の行方を追っている。

同国ではイスラム勢力出身のモルシ大統領が2013年のクーデターで追放されて以降、イスラム過激派の活動が活発化。軍や警察を狙った爆弾攻撃が相次いでいるが、アスワンでのテロは珍しい。



 
 
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エジプトで爆発相次ぐ 南部で2人、カイロで1人死亡か

asahi.com

イスタンブール=翁長忠雄2015年3月2日23時42分

エジプトの首都カイロ中心部の最高裁判所近くで2日、爆発があった。AFP通信によると、11人が負傷した。1人が死亡したとの情報もある。この爆発に伴って治安当局が規制線を張り、近くの地下鉄駅が閉鎖された。AFP通信によると、最高裁近くでは昨年10月にも爆破事件が起き、12人が負傷した。

一方、エジプト南部の観光地アスワンでは1日、市民2人が死亡し、11人が負傷する爆破事件があった。現場は警察署近くで警察車両や付近の商店なども壊れた。

エジプトでは2013年にイスラム系のムルシ政権がクーデターで倒された後、イスラム過激派の活動が活発化しており、警察や軍を狙った爆破や襲撃が相次いでいる。(イスタンブール=翁長忠雄)



 
 
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エジプト:カイロ中心部の最高裁前で爆発 9人負傷

毎日新聞 2015年03月02日 23時09分

エジプトの首都カイロ中心部にある破棄院(最高裁に相当)前の路上で2日、爆発があり、保健省によると、9人が負傷した。カイロでは2月26日にも携帯電話店やレストランを狙った5件の連続テロがあり、南部の観光地アスワンでも1日に警察署前で爆発事件が発生。いずれも犯行声明は出ていないが、シシ政権に反発するイスラム過激派による犯行の可能性がある。現場は、観光客に人気のエジプト考古学博物館に近い繁華街だが、日本人が巻き込まれたとの情報はない。【カイロ】



 
 
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エジプト最高裁前で爆弾爆発、2人死亡9人負傷

The Yomiuri Shimbun

2015年03月03日 10時51分

【カイロ=溝田拓士】エジプトの首都カイロ中心部の最高裁判所前で2日、車の下に仕掛けられた爆弾が爆発し、地元紙アル・アハラムによると、2人が死亡、9人が負傷した。

負傷者の多くは警察官とみられる。2013年7月の政変で解任されたモルシ前大統領を支持する地元の過激派が犯行声明を出した。カイロ近郊では2月下旬にも、飲食店など4か所で爆弾が爆発し、1人が死亡した。

一方、南部アスワンでは3月1日に警察署近くで爆弾が爆発し、2人が死亡した。



 
 
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ナイル.com:(46)エジプト風「焼き芋」

毎日新聞 2015年03月05日

【カイロ秋山信一】エジプトの冬の風物詩の一つが「焼き芋」の屋台だ。路地を歩いていると、煙突付きの窯を載せた手押し車をよく見かける。冬の終わりを迎えた3月、焼き芋屋さんもラストスパートの時期だ。 

カイロ中心部のザマレク地区で営業するファウジ・ムハンマドさん(40)は、この道20年のベテランだ。10年前に約2500ポンド(現在のレートで約4万円)で購入した窯を相棒に、毎年9月から翌3月にかけて、ほぼ毎日路肩に立つ。芋は北部のベヘイラ県などで採れたものをカイロの市場(スーク)で仕入れる。大きな芋は2ポンド(約30円)、小さな芋は1ポンド(約15円)。100個近い芋をさばく日もある。

芋を窯に入れ、小さな角材を燃料に焼き上げる。強火で一気に仕上げるため、炭ではなく角材を使っているという。焼き上がった芋は、赤紫色の皮に焦げ目がつき、皮の裂け目からオレンジ色のほくほくした中身が顔をのぞかせる。味や食感は、日本の石焼き芋よりもカボチャの煮付けに近かった。

近くの中学校に通うアリエさん(12)は常連客だ。「毎日、放課後に、ここで買っているの。おじさんとも友達よ」。親友のナダさん(12)と二人で、紙に包まれた焼き芋を手に笑顔で歩いて行った。

「暑くなってきたし、もうすぐ焼き芋はおしまい。2カ月ほど休んだら、夏には(食用の)サボテンの実を屋台で売る。9月になったら、また芋を始めるよ」。かわいらしい常連客を見送りながら、ファウジさんがガラスのカップに入った紅茶をすすった。

ナイル.com:(46)エジプト風「焼き芋」



 
 
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エジプト:内閣改造で内相交代 治安改善へ警察引き締め

毎日新聞 2015年03月06日 20時21分

【カイロ秋山信一】エジプト大統領府は5日、イブラヒム内相の退任を含む内閣改造を行ったと明らかにした。今月中下旬に二つの大規模な国際会議を控えた時期に治安を担う内相を交代させるのは極めて異例で、懸案の治安改善に向けて警察当局の引き締めを図る狙いがあるとみられる。軍と並ぶ権力機構である警察のトップ更迭は、軍出身のシシ大統領の権力基盤が固まったことも象徴している。

大統領府によると、イブラヒム氏の後任には内務官僚出身のアブドルガファル氏が任命され、イブラヒム氏は治安問題の首相顧問となった。内相以外に観光相や教育相など7閣僚も交代。いずれもシシ大統領の意向を反映した人事とみられる。

エジプトでは今月13〜15日に経済再生に向けた国際会議、28〜29日にアラブ連盟首脳会議が開かれる。政府は経済会議で海外からの投資を呼び込むため、治安の改善をアピールしたい考えだが、2月下旬以降に首都カイロ中心部で爆発事件が相次ぐなど治安状況は厳しいままだ。

さらに2013年のクーデター以降続くデモ隊の弾圧、今年2月にカイロのスタジアムで起きたサッカーファンとの衝突など、警察当局の強硬な対応には市民からも疑問の声が上がっていた。シシ氏は治安の改善を期待されて大統領選で圧勝した経緯があり、治安対策を巡る世論の不満に配慮してイブラヒム氏を更迭した可能性もある。

イブラヒム氏は13年1月に当時のモルシ大統領から内相に任命された。同7月のクーデターでは、軍トップのシシ氏に協力し、モルシ政権の支持母体・イスラム組織ムスリム同胞団の弾圧を主導してきた。だがクーデター後から同胞団に同情的なイスラム過激派によるテロが増加。13年9月にはイブラヒム氏の車列を狙った暗殺未遂事件も起きた。デモ隊への強硬な対応で犠牲者が増えていることから、リベラル派などから罷免を求める声が上がっていた。



 
 
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エジプト、モルシ派に初の死刑執行 クーデター後

nikkei.com

2015/3/7 23:28

【カイロ=共同】エジプト内務省は7日、イスラム組織ムスリム同胞団出身のモルシ元大統領の支持者で、殺人罪で死刑判決を受けていた男の刑を執行したと発表した。裁判所は同胞団メンバーらに相次いで死刑判決を出しているが、元大統領が2013年7月にクーデターで追放されて以来、モルシ派への死刑執行は初めて。

地元メディアによると、男はクーデター直後に北部アレクサンドリアでモルシ派のデモが起きた際、反モルシ派の少年を建物から突き落として殺害した罪に問われていた。

クーデターを主導した軍出身のシシ大統領は、同胞団をテロ組織として徹底弾圧している。



 
 
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英BP、エジプト巨大ガス田開発に1.4兆円投資

nikkei.com

2015/3/9 21:40

【フランクフルト=加藤貴行】英石油大手BPは、エジプトのナイル川デルタ地帯で巨大ガス田の開発に乗り出す。5兆立方フィートの天然ガスの資源量が見込まれ、事業パートナーと組み総額120億ドル(約1兆4500億円)を投じる。エジプトでの外国の直接投資では最大になるという。同国は政情不安で原油・天然ガス生産が停滞していたが、BPは有望鉱区で攻めの投資に出る。

対象鉱区はBPが65%の権益を持ち、2017年に生産を始める予定。ピーク時に現在のエジプト全体の天然ガス生産量の25%に当たる日量12億立方フィートの生産量を見込む。コンデンセート(超軽質原油)も生産する。

BPは生産したガスを国内のパイプラインに送り、増え続けるエネルギーの内需に応える。10年以内に同国でのガス供給量を倍増する計画だ。

エジプトでは近年、政情不安や、エジプト政府の石油会社へのガス生産の対価支払いの遅れから、開発が滞っていた。BPの大型投資は久しぶりに明るい話題になる。



 
 
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【世界の街から】
カイロ 春の訪れ告げる砂嵐

東京新聞

2015年3月11日

空気がオレンジ色に染まったようだった。大気中に漂う砂のために、太陽は青いような、白いような色に見える。

カイロ中心部からなら、ほとんどどこからでも目にできる観光名所のカイロタワーも、その姿さえ確認できない。カイロは今、春を告げる砂嵐の季節を迎えている。

激しい砂嵐の日に外を歩くと、砂で口の中がざらつくのが分かる。普段は人でごった返し、真っすぐ歩くことが難しいカイロの街中でも、砂嵐の日はさすがに人通りが減る。

家に帰れば、窓の隙間から入った砂が床に積もっている。砂漠地帯に住んでいることをあらためて実感させられる時だ。砂嵐の翌日にはもちろん、室内を掃除する光景が街じゅうで見られる。

知り合いに「砂嵐は嫌い」と訴えるエジプト人もいる。舞い上がる砂で気管支の調子が悪くなることがあるからだという。

ところで、カイロでこの原稿を書いているのは、大相撲三月場所の開幕前。八日開幕の三月場所では、大阪を発信源に、日本がエジプトからの「大砂嵐」の季節を迎えているのだろうか。 (中村禎一郎)



 
 
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エジプトに新首都構想 カイロの過密状態解消狙う

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年3月14日23時08分

「アラブの春」の後、政治の混乱が続いてきたエジプトに外国投資を呼び込んで経済回復を目指す経済開発会議が13日、東部シャルムエルシェイクで開幕した。首都カイロと紅海の中間にあたる地域に500万人が暮らす新首都の建設構想が発表された。

新首都構想は、人口1800万人のカイロの過密状態を解消するためにシンガポールとほぼ同規模の約700平方キロメートルの都市を建設するというもの。議会、大統領府など政府機能も移転するという。だが450億ドル(約5兆4千億円)の財源は明らかにされていない。

会議は3日間で80カ国以上から2500人が訪れる。シーシ大統領は開幕式で「エジプトはイスラム過激主義を拒否し、治安を回復させてきた」と強調。投資促進のための法改正などに取り組み、経済成長率6%を達成し、失業率を10%に抑えると述べた。クウェート、アラブ首長国連邦、サウジアラビアはそれぞれ40億ドルを投資すると発表した。日本政府はエジプト中部ダイルートで老朽化したナイル川の堰(せき)を新設する事業に約58億5千万円を供与する予定。

エジプトはアラブの春以降、観光産業などが打撃を受け、経済成長率2%程度と低迷し、失業率は13%前後に上っている。外国投資の促進には治安の回復が前提となるが、シナイ半島では過激派組織「イスラム国」(IS)系の勢力が治安部隊と衝突を続けており、カイロでも小規模な爆発などが相次いでいる。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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エジプト、新首都計画を発表 総工費約5.5兆円

cnn.co.jp

2015.03.15 Sun posted at 11:17 JST

(CNN) エジプト政府は15日までに、首都カイロの過密化や老朽化を受け、同市の東側に新たな首都を建設する構想を発表した。

新首都の名称は未定。カイロよりもさらに紅海寄り、2本の幹線道路の間に面積約388平方キロ、人口約700万人の都市が誕生するという。

事業には、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」を手掛けたことで知られる不動産開発大手エマールの創業者、モハメド・アラバール氏が参加する。

マドブリ住宅相が北東部シャルムエルシェイクでの経済開発会議で発表したところによると、総工費は推定450億ドル(5兆4600億円)。同時に公開した公式ウェブサイトでは、ガラス張りのタワーが立ち並ぶ完成予想図を紹介している。

政府機関や各国大使館のほか、英ヒースロー空港をしのぐ規模の国際空港、太陽光発電施設、計4万室分のホテル、2000の学校や18の病院、全長約9700キロに及ぶ道路を建設する。

カイロは伝統と活気にあふれた街として知られてきたが、現在の人口は1800万人を超え、今後数十年でさらに倍増する見通し。大気汚染や交通渋滞、家賃高騰、都市基盤の老朽化などが指摘されている。



 
 
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エジプト、カイロの東に新行政首都建設へ=住宅相

jp.reuters.com

2015年3月16日13時52分

[シャルムエルシェイク 13日 ロイター] - エジプトのマドブリ住宅相は13日、政府がカイロの東側に向こう5−7年で、450億ドルを投じて新しい行政首都の建設を計画していることを明らかにした。

新首都はシンガポール並みの規模とする方針で、政府庁舎や外交関連施設、住居などを移転させ、カイロとスエズ、アインソフナの間の地域に置かれる。空港や90平方キロメートルに及ぶ太陽光発電フィールドも建設するという。

住宅相は、この計画により世界で最も古く活気がある都市の1つであるカイロがどのような影響を受けるかには言及しなかった。

同国のシシ大統領はこれまで、いくつかの大規模なインフラ整備プロジェクトを打ち出し、外国投資の誘致や雇用創出を目指している。 



 
 
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ナイル.com:(48)砂嵐の季節

毎日新聞 2015年03月25日

【カイロ秋山信一】日本の「春」と言えば、桜を連想する。寒さが和らぎ、徐々に暖かくなるのを喜ぶ人も多いと思う。しかし、エジプトの「春」は厳しい季節だ。砂嵐がやって来るからだ。

エジプトは国土(日本の約2.65倍)の95%が砂漠で覆われている。人口はナイル川流域と海辺に集中し、「ナイルのたまもの」という言葉が実感できる。ただ、ナイル流域も砂漠の脅威からは逃れられない。特に毎年3〜4月はハムシーンと呼ばれる砂嵐が集中する季節だ。

「ハムシーンは数字の『50』(アラビア語でハムシーン)が由来との説が有力です。春分の日から50日間に砂嵐が多いため、この嵐をハムシーンと呼ぶようになったのです」。エジプトの気象当局で働くアリー・コトブさん(58)が教えてくれた。

コトブさんによると、ハムシーンは高温、低気圧という気象条件が重なると起きやすい。西方のモロッコからアルジェリアに連なるアトラス山脈から吹き下ろした風が、北アフリカのサハラ砂漠北端を横断し、砂やほこりを巻き込んで、約3000キロ以上離れたエジプトまで影響を及ぼすという。

例年、春分の日から50日間に4〜6回の砂嵐が襲来する。1回の砂嵐は最長3日間程度続き、最高気温が40度を超えることも珍しくない。砂嵐がない時は25度程度の日もあり、気温の変動は「三寒四温」よりも激しい印象だ。

砂嵐で大変なのが掃除だ。本格的なハムシーンに見舞われると、ドアや窓の隙間(すきま)からも砂が入ってきて、家具や電化製品にうっすらと砂が積もる。ただでさえ、エジプトの建物は隙間が多い。自宅の廊下を裸足で歩けば、すぐに真っ黒になる。パソコンやカメラにはカバーを付けておかないと故障しかねない。しかも、せっかく掃除しても、また砂嵐が来れば台無しだ。慣れていない外国人には、気管支を痛める人も多い。

今年はまだ寒い2月にも砂嵐があった。コトブさんによると、これはハムシーンではないそうだが、昼間でも視界が黄土色っぽくかすんでいた。今年の春は嵐が少ないことを願うばかりだ。

ナイル.com:(48)砂嵐の季節



 
 
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サウジ、イエメンに軍事介入 中東の緊張高まる

nikkei.com

2015/3/26 10:52 (2015/3/26 12:45更新)

【ドバイ=久門武史】サウジアラビアは26日、内戦の危機に陥った隣国イエメンで、イスラム教シーア派系の武装組織「フーシ」に対する軍事作戦を開始した。イエメンではフーシが政権掌握を一方的に宣言して攻勢を強め、首都を逃れたスンニ派のハディ暫定大統領側が軍事介入を要請していた。スンニ派諸国による介入の背景にはシーア派の大国イランとの確執があり、中東地域全体の緊張が高まっている。

駐米サウジ大使がワシントンで記者会見し、米東部時間25日午後7時(日本時間26日午前8時)に空爆を始めたと明らかにし、10カ国による共同作戦だと述べた。サウジ、カタール、クウェート、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)の湾岸5カ国は「ハディ大統領の要請に応え、イエメンを守る決断をした」とする共同声明を発表した。エジプトの中東通信は、同国が作戦を政治的、軍事的に支援していると伝えた。

ロイター通信はサウジ国営放送の情報として、サウジ軍などがイエメン上空を飛行制限区域に指定し、外国船舶に同国の港に接近しないよう警告したと報じた。

イエメン北部を拠点とするフーシは昨年9月に首都サヌアに侵攻し、今年2月に政権掌握を宣言。25日にはハディ氏の避難先の南部アデンの郊外まで進撃していた。米国務省は25日、ハディ氏がアデンの公邸から退避したとの認識を示した。同氏の所在は不明だ。

サウジがシーア派台頭を恐れて他国に介入したのは、2011年の中東の民主化要求運動「アラブの春」の際、隣国バーレーンで反政府運動が活発化したのを受け、同国政府支援のため軍を派遣して以来となる。

サウジはフーシの攻勢の背後にイランの支援があると疑っている。サウジなどスンニ派のアラブ諸国は、イランの影響力拡大を警戒。サウジのサウド外相は23日、フーシの攻勢について「この問題が平和的に解決されなければ、侵略から守るために必要な措置をとる」と警告していた。



 
 
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エジプト、サウジのイエメン介入支援 地域の宗派抗争の様相

cnn.co.jp

2015.03.26 Thu posted at 16:03 JST

(CNN) エジプトの国営通信は26日、サウジアラビアや一部のペルシャ湾諸国がイエメンに対して行った軍事介入に触れ、エジプトが空爆などの作戦への政治的、軍事的支援に踏み切る方針を決めたと報じた。

同国外務省筋の情報としている。軍事作戦に関与する準備作業についてサウジや湾岸諸国と協議中とも伝えた。支援の具体的内容については空海戦力に加え、必要なら地上軍を出動させる可能性があるとしている。

サウジや湾岸諸国、エジプトの政権はイスラム教スンニ派が主導し、フーシ派はシーア派の大国イランの支援を受けているともされる。今回のサウジなどの軍事介入を受け、イエメン情勢は地域間の宗派対立を反映する代理紛争の様相も呈してきた。

サウジ当局筋は26日、CNNに対しサウジ空軍はイエメンで政権掌握を宣言したイスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」の対空防衛網をほぼ無力化し、多数の戦闘機を破壊したことを明らかにした。サウジがイエメンの大半の制空権を基本的に押さえたとし、飛行禁止空域の設定を進めているとも述べた。

サウジの国営テレビ「アラビーヤ」は、同国はイエメン介入の湾岸諸国の連合軍に軍用機100機、地上兵力約15万人の投入を約束したと伝えた。

一方、フーシ派の政治部門の幹部はCNNアラビア語放送の取材に応じ、サウジらの今回の行動は明白な侵略行為と非難。これに対抗すべく行動を取ると言明、イエメンの全国民を反サウジで団結させるとし、サウジは高い代価を支払うことになると主張した。

サウジなどによる軍事介入作戦の詳細は不明だが、対象は複数の都市や地方とされる。空爆の対象は軍事施設や拠点、兵器集積所などとみられる。イエメンの首都サヌア在住のジャーナリストによると、同市では数百回の爆発が起きて住民は在宅を強いられており、首都が空爆の標的になった可能性がある。

サウジなどの軍事介入を発表したサウジのジュベイル駐米大使は空爆には米国は関与していないと説明。ただ、オバマ米政権の複数の当局者はCNNに米政府部局の要員で構成される調整チームがサウジに滞在しているとの事実を明かした。サウジ当局は今回の軍事行動での目標をまだ明確にしていないが、米国に対し空軍支援、人工衛星画像や他の諜報(ちょうほう)情報の提供を今後求める可能性があるという。



 
 
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サウジ主導のイエメン空爆続く ハディ大統領はエジプト入り

cnn.co.jp

2015.03.28 Sat posted at 19:16 JST

サヌア(CNN) サウジアラビアが主導する中東諸国の軍は27日、前日に続きイエメンのシーア派武装勢力「フーシ派」を標的とした空爆を行った。

フーシ派が掌握する首都サヌアでは同日夜、大きな爆発音が聞こえた。空爆による負傷者の数や被害の程度は分かっていない。サヌアの他にも国内15カ所で空爆が行われており、フーシ派の拠点である北西部のサーダでは少なくとも10人の死者を出した。

空爆の標的となっているフーシ派は先ごろ、イエメンの首都サヌアを制圧。25日には同国のハディ大統領が逃れていた南部の港湾都市アデンの主要地帯を支配下に収めた。

フーシ派の進攻を受けアデンを脱出したハディ大統領は27日、アラブ連盟の首脳会議に参加するためエジプトに到着した。アラブ連盟の加盟国の多くは今回の空爆に参加しており、ハディ大統領の復権をもくろんでいるとみられる。

イエメンは実質的に内戦状態に陥っており、ハディ政権を支援するサウジアラビアと、フーシ派と連携するイランの代理戦争の様相も呈している。空爆を主導するサウジアラビアとしては、シーア派の大国イランを警戒しており、イエメンがシーア派に支配される事態は避けたい意向だ。

サウジアラビアは、ハディ大統領が書簡で軍事介入を要請してきたと主張している。書簡の内容は同国外務省によって公開された。

サウジアラビアの関係筋によれば、他に軍事作戦に参加しているのは、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーン、カタール、ヨルダン、モロッコ、スーダン、エジプト。米軍は情報活動や後方支援といった分野で作戦に参加しているとされる。



 
 
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イエメンに2日連続空爆 サウジ「地上作戦の予定なし」

asahi.com

エルサレム=渡辺丘2015年3月28日01時55分

サウジアラビアを中心とする有志連合軍は27日、イエメンで勢力を広げるイスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」に対する2日連続の空爆を行った。イエメンのサレハ前大統領の影響力が強いとされる軍部隊の施設なども標的とされたもようだ。一方、サウジ軍報道官は「現時点で地上作戦を始める予定はない」と述べた。

ロイター通信によると、27日はフーシ派が掌握する首都サヌアや北部などを空爆。西部の産油地帯マーリブの空軍基地も攻撃し、レーダー施設を破壊した。

イエメンでは、30年以上国を率いたサレハ氏が民主化運動「アラブの春」で退陣し、ハディ暫定大統領の統治が始まった。しかし、復権を狙うサレハ氏はフーシ派と手を組んだといわれる。空爆では、フーシ派側に立っている軍部隊も標的となっているという。

軍事作戦にはサウジを含む10カ国が参加を表明。シリアとイラクを除く大半のスンニ派アラブ諸国が賛意を示した。

スンニ派の盟主を自任するサウジは、シーア派大国イランが支援するとされるフーシ派が増長することで、サウジ人口の15%前後を占めるシーア派による反政府運動が勢いづくことを懸念。空爆でフーシ派の進撃を止め、ハディ氏との交渉を通じた問題解決を促す狙いとみられる。

ハディ氏は26日、サウジの保護を受けて同国首都リヤドに到着。28日にはエジプトで開かれるアラブ連盟首脳会議に参加し、支援を訴える予定だ。

一方、フーシ派の指導者はテレビ演説で「犯罪的で不当な侵攻」と非難し、対抗する考えを示した。イランは「イエメンの領土保全に対する侵害」などとして軍事介入の即時中止を求めており、中東地域全体の緊張が高まっている。(エルサレム=渡辺丘)



 
 
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一時不明のイエメン暫定大統領、健在示す エジプト到着

asahi.com

シャルムエルシェイク〈エジプト東部〉=渡辺淳基2015年3月28日10時32分

イエメンのハディ暫定大統領が27日、アラブ連盟の首脳会議が開かれるエジプト東部シャルムエルシェイクに到着した。イスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」の攻勢を受けて首都サヌアから南部アデンに逃れた後、公邸が空爆されるなどして所在が一時不明になっていた。

フーシ派に対し、隣国サウジアラビアなど10カ国は26日に空爆を開始。ハディ氏は同日中にサウジの保護を受けて同国の首都リヤドに入ったと報じられていた。

28日に開幕する首脳会議では、イエメン情勢が中心議題になる見通しだ。朝日新聞が入手した声明文案には「フーシ派に撤退を要求する」として、ハディ氏を全面支持する文言が盛り込まれている。エジプトのシーシ大統領が主導する「アラブ合同軍」の創設にも合意する見込みだ。

ただイエメンをめぐる衝突は、シーア派の大国イランの支援を受けるフーシ派と、サウジなどアラブの多数派スンニ派諸国による宗派対立の構図が色濃い。政府がシーア派主導で、サウジの軍事介入に反対するイラクなどの意見はかき消されかねない。同じくシーア派系政府のシリアは資格停止のため招かれていない。

フーシ派と同じくイランの支援を受けるレバノンのシーア派組織ヒズボラは27日、「サウジによる侵略は米国とシオニスト(イスラエル)に利益をもたらす」との声明を出し、軍事介入を批判した。(シャルムエルシェイク〈エジプト東部〉=渡辺淳基)



 
 
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「アラブ軍」創設合意へ イエメン情勢巡り首脳会議

asahi.com

シャルムエルシェイク=渡辺淳基、翁長忠雄2015年3月29日05時35分

アラブ連盟の首脳会議が28日、エジプト東部シャルムエルシェイクで開幕した。イエメン情勢に絡んで、同国のハディ暫定大統領の全面支援を打ち出し、エジプトのシーシ大統領が主唱する「アラブ合同軍」の創設にも合意する見込みだ。ハディ氏は当面イエメンに戻らずサウジアラビアに滞在する見通しで、事実上の亡命との見方が出ている。

ハディ氏も首脳会議に出席し、イエメンで勢力を拡大するイスラム教シーア派の武装組織「フーシ派」を「イランの手先である」と非難。フーシ派が降伏するまでサウジなど10カ国の軍事介入が必要だと訴えた。サウジのサルマン国王は軍事行動の継続を明言した。

同日午後、イエメンのヤシン外相は「ハディ氏はサウジアラビアへ向かった。イエメンには事態が落ち着くまで戻らない」とAFP通信に語った。

会議で議長国エジプトのシーシ大統領は「アラブ諸国は前例のない脅威に直面している」と述べ、合同軍創設を提唱した。

朝日新聞が入手した声明文案は、フーシ派の即時撤退を要求し、ハディ氏を全面支持する文言を盛り込んでいる。合同軍創設で合意できると、イエメンへの介入やシリアやイラク、リビアで伸長するイスラム過激派対策を念頭に、域内の安全保障を担う実動部隊を組織していくことになる。

ただ、イエメンへの軍事介入や合同軍の構想は、いずれもアラブ多数派のイスラム教スンニ派諸国の利害に基づいている。政府をシーア派が主導するイラクや、同じくシーア派系であるアサド政権のシリア(連盟の資格停止中)からは反発を招く可能性が高い。

レバノンもスンニ派とシーア派、キリスト教勢力が異なる反応を示している。今回の首脳会議が、アラブ諸国間の分断と緊張を高める恐れも指摘されている。

フーシ派に対し、サウジアラビアなど10カ国は26日に空爆を開始。ハディ氏は同日中にサウジの保護を受けて同国の首都リヤドに入ったと報じられていた。(シャルムエルシェイク=渡辺淳基、翁長忠雄)



 
 
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アラブ合同軍創設で合意 米国の影響力低下で結束

asahi.com

シャルムエルシェイク=翁長忠雄、渡辺淳基2015年3月29日21時04分

アラブ連盟首脳会議は29日、イエメンのハディ暫定大統領の支持を表明し、アラブ合同軍の創設に合意する声明を発表して閉幕した。合同軍創設は連盟の初の試みとなる。米国の中東での影響力低下、イランの脅威の拡大が背景にある。

合同軍構想は従来もあったが、本格的に検討されてこなかった。これまでアラブ諸国で紛争が起きれば米軍が介入してきた。だが米オバマ政権はイラクから米軍を撤退させ中東から距離をおいている。イラク・シリアで勢力を伸ばした過激派組織「イスラム国」(IS)に対しても米軍は空爆に踏み切ったものの、地上部隊の派遣には消極的だ。

合同軍創設を主唱したのはエジプトのシーシ大統領だ。同国は東部シナイ半島でISに忠誠を誓う武装組織と国軍の衝突が続く。2月にはリビアでエジプト人ら21人がISに殺害された。だが2013年にムルシ政権が軍主導で打倒された後、米国の軍事支援は縮小しており、過激派対策でアラブ諸国に結束を呼びかけている。

イスラム教シーア派国家イランの影響力拡大への危機感も合同軍創設を後押しした。イラク政府はシーア派が主導しイランと良好な関係を保っている。イエメンではシーア派武装組織「フーシ派」が勢力を拡大し、サウジアラビア中心の軍事介入につながった。

だがイランと米国はIS対策で連携し、イラン核開発を巡っても協議を重ねている。(シャルムエルシェイク=翁長忠雄、渡辺淳基)



 
 
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アラブ合同軍:設立 サウジなど、首脳会議で合意

毎日新聞 2015年03月30日 東京朝刊

【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】アラブ連盟(21カ国・1機構、うちシリアは資格停止中)の首脳会議は29日、シャルムエルシェイクで共同声明を発表し、閉幕した。声明にはIS対策を念頭に、危機即応部隊「アラブ合同軍」の設立方針が明記された。また、サウジアラビアなどのイエメン軍事介入に関連し、イスラム教シーア派武装組織フーシに武装解除や占領地からの撤退を要求した。

声明には「宗教を野蛮な行動の言い訳にする勢力に対処するため安全保障の仕組みが必要だ」と、合同軍設立の理由が明記された。詳細な運用方法は今後実務者レベルで協議する。

合同軍構想には加盟国の大半が賛同した。外国への部隊派遣に消極的な国もあり、当面はエジプトとサウジを中心に有志国が政府軍の一部を派遣する形をとるとみられる。AP通信によると、合同軍は最大4万人規模の見通し。

イエメン情勢では、サウジ主導の対フーシ軍事行動を支持し、フーシや後ろ盾とされるイランを非難する意見が大勢を占めた。

合同軍の法的根拠は1950年に調印されたアラブ集団安全保障条約。調印当初は対イスラエルでの結束強化が主目的だったが、アラブ諸国内の主導権争いなどで結束できずにいた。



 
 
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アラブ連盟、イエメン介入を支持 首脳会合が閉幕

nikkei.com

2015/3/30 0:42

【カイロ=押野真也】エジプトで開催したアラブ連盟の首脳会合は29日、2日目の討議を終えて閉幕した。各国の首脳はサウジアラビアなどによるイエメンへの軍事介入を支持し、加盟国による「合同軍」の創設でも合意した。

閉幕の演説でアラブ連盟のアラビ事務局長は、イエメンへの軍事介入を支持する声明を発表。イエメンで活動するイスラム教シーア派の武装組織「フーシ」を批判し、「(フーシが)武器を放棄し、占拠している地域から撤退するまで軍事介入を続ける」と述べた。

28日にはエジプトのシシ大統領とサウジのサルマン国王、イエメンのハディ暫定大統領の3首脳が会談。イエメンやリビア、シリアなどアラブ諸国は「かつてない危機に直面している」との認識で一致した。

事態の打開にはアラブ諸国の連携が不可欠で、アラブ連盟加盟国による合同軍の役割が重要との認識でも一致した。今後、加盟各国で合同軍の創設に向けて具体的な兵力の規模や使用する基地などについての協議が始まる見通しだ。

ただ、イエメンへの軍事介入を巡って、加盟国であるイラクが慎重姿勢を見せるなど、加盟国の利害は完全には一致していない。宗派や主導権を巡る争いが起こることも予想されており、実際に合同軍が創設されても、部隊運用には時間がかかりそうだ。



 
 
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5000年前のビール製造用陶器片を発見 イスラエルで

nikkei.com

2015/3/30 12:23

【エルサレム=共同】イスラエル考古学庁は29日、中部テルアビブの建設現場で、約5千年前にエジプト人がビールを製造するのに使った陶器の破片が発見されたと発表した。フランス公共ラジオが報じた。

紀元前3500〜3000年ごろの前期青銅器時代に、農作物を保管するために使われていた17個の穴を発見。何百もの陶器片の中に、ビールを造るのに使われ、エジプト様式で作られた、大きな陶器の破片が見つかったという。当局者は、エジプト人がいたことを示す「最北端の証拠だ」などとしている。

ビールは、年齢や性別などに関係なく消費されるエジプトの「国民的な飲み物」だったという。



 
 
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アジア投資銀、エジプトとフィンランドも参加

nikkei.com

2015/3/31 0:09

【北京=島田学】中国財政省は30日、中国が主導して2015年内に創設する国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)にエジプトとフィンランドが参加を決めたと発表した。中国財政省は3月末に創設時の参加国を締め切るが、参加を表明した国・地域は40を超えた。インフラ整備を通じてアジア太平洋地域の経済を活性化するとの中国の主張は、域外の欧州や中東でも一定の支持を得つつある。



 
 
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米、エジプトへの軍事支援再開 「イスラム国」への対抗優先

nikkei.com

2015/4/1 9:42

【ワシントン=吉野直也】オバマ米大統領は3月31日、エジプトのシシ大統領に電話し、軍事支援の再開を伝えた。2013年に軍事政権が誕生したのを機にやめていたが、過激派組織「イスラム国」(IS)への対抗を優先した。軍事支援は文民政権への移行を前提としていたが、なし崩し的な再開となる。

米政府は供与を見合わせていたF16戦闘機12機、対艦ミサイル20基などを引き渡した上で年13億ドル(約1600億円)の軍事支援を復活させる。エジプトのシナイ半島ではISが襲撃事件を繰り返し、エジプトはリビアで同組織の拠点を空爆するなどISとの間で戦いが激化している。

イエメンの内戦ではイランの掌握を警戒するサウジアラビアとともにエジプトはアラブ合同軍の創設を主導している。

オバマ氏はシシ氏に軍事支援を再開するのは「不安定な地域で米国とエジプトの利益を守るためだ」と説明。ISと戦うエジプトへの支援が両国の利益につながるとの立場を示した。

一方でエジプトでの非暴力の活動家の投獄など改善しない人権問題に関して「米国には懸念がある」と批判。「言論や結社の自由などを尊重するよう求める」と民主化を促した。



 
 
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米、エジプトへの軍事支援再開へ F16戦闘機など

asahi.com

ワシントン=佐藤武嗣2015年4月1日23時44分

オバマ米大統領は3月31日、エジプトのシーシ大統領と電話で会談し、同国に対し、F16戦闘機や対艦ミサイルの供与など軍事支援を再開する方針を伝えた。米国は一昨年7月のエジプトでのクーデター後に多数の死傷者が出るなど人権上の問題があるとして軍事支援を一部凍結していた。

米国は昨年、エジプト北東部のシナイ半島での対テロ作戦支援のため、アパッチ攻撃ヘリコプター10機の供与について合意していたが、戦闘機などの支援は引き続き凍結していた。

今年に入って、エジプトが隣国リビアの過激派組織「イスラム国」(IS)拠点への空爆や、イエメンで攻勢を強めるイスラム教シーア派の「フーシ派」への軍事介入に積極参加。ISやフーシ派に対抗するにはエジプトの協力が必要とみて、凍結解除に踏み切ったとみられる。

ホワイトハウスによれば、新たに供与するのは、F16戦闘機12機のほか、ハープーン対艦ミサイルや戦車の部品。このほか、年13億ドル(約1560億円)の軍事支援も再開する。

一方、オバマ氏は、シーシ大統領に対し、同国内で非暴力の活動家が収監されるなど人権問題への憂慮を示し、言論や集会の自由を尊重するよう促した。(ワシントン=佐藤武嗣)



 
 
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米国:エジプトへの軍事援助の凍結解除へ IS抑止を優先

毎日新聞 2015年04月01日 21時30分

【ワシントン和田浩明】オバマ米大統領は3月31日、エジプトのシシ大統領と電話協議し、2013年夏のエジプト軍部による事実上のクーデターを受けて凍結していた軍事援助を再開すると伝達した。ホワイトハウスが発表した。イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)のエジプト東部シナイ半島などへの浸透を抑止し、中東でのイランの勢力拡大に対抗するアラブ諸国への支援を優先した。

米国家安全保障会議(NSC)のミーハン報道官によると、凍結していたF16戦闘機12機やハープーン対艦ミサイル20発、M1A1エイブラムス戦車125台分の部品供与を実施。年額13億ドル(約1600億円)の軍事援助の予算要求も継続する。一方で、エジプトが米国に多額の軍事装備を「つけ」で注文することを可能にする制度を18会計年度で中止する。

オバマ氏は31日のシシ大統領との協議で、民主活動家の投獄や重い判決を下す裁判手法などに懸念も表明した。

エジプトは、イランの支援を受けるとされるイエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対するサウジアラビア主導の空爆などを支援している。また、アラブ連盟が29日に創設を決めたISなどテロ組織対策が主要任務であるアラブ合同軍についても、シシ大統領が2月に提案していた。



 
 
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米、エジプトへの軍事支援再開 対「イスラム国」

2015/4/2 0:00

日本経済新聞 電子版

【ワシントン=吉野直也】米国が中東の同盟国や友好国への武器供与や軍事訓練に本腰を入れている。中東の過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)による外国人殺害やテロの脅威が広がっていることが背景だ。イラクなどの都市を占拠し続けるISを掃討し主要拠点を奪還することを優先する。

オバマ米大統領は3月31日、エジプトのシシ大統領に電話し、2013年の軍事政権の誕生を機に凍結していた軍事支援を再開すると伝えた。供与を見合わせていたF16戦闘機12機、対艦ミサイル20基などを引き渡したうえで年13億ドル(約1600億円)の軍事支援を復活させる。軍事支援の再開は文民政権の移行を前提としてきたが、その原則を崩した。

オバマ氏はシシ氏に軍事支援を再開するのは「不安定な地域で米国とエジプトの利益を守るためだ」と説明。ISと対戦するエジプトへの軍事支援が両国の利益につながるとの立場を示した。

一方でエジプトでの非暴力の活動家の投獄など改善しない人権問題に関して「米国には懸念がある」とも表明した。

オバマ政権が原則を曲げてまで軍事支援を再開する背景にはISの想定外の勢力拡大があった。ISやその主張に同調する過激組織がイラク、シリアだけでなくリビアなどの都市で占拠を続けていることが宣伝効果となり、各地の若者が合流する引力になった。

3月下旬に米軍が空爆を開始したイラク北部のティクリートを巡ってはイラク軍が31日に都市の中心部に入り、ISの戦闘員を排除することに成功した。イラク軍はここを拠点に、米軍などの支援を受けてイラク第2の都市モスルの奪還を目指している。

モスルでは昨年6月、兵数で大幅に上回るはずのイラク軍がISの攻勢を受けて敗走し世界に衝撃を与えた。ISはモスルの銀行にある多額の現金を略奪した。イラク軍の訓練が極めて不十分であったという現実が浮き彫りとなった。モスル奪還作戦を視野に米軍は情報機関員や特殊部隊の兵士をイラクに送り、規律の立て直しなど軍の強化に取り組んでいる。

オバマ政権はISの掃討作戦で米地上部隊を送らない方針を崩していない。このため、中東の同盟国との連携が生命線となる。米国はここ数年エジプト、サウジなど伝統的な親米国家と対立し、中東で身動きが取りづらい状況に陥っていた。



 
 
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イラン核交渉:エジプト外相、枠組み合意を評価

毎日新聞 2015年04月04日 23時43分(最終更新 04月04日 23時53分)

【カイロ秋山信一】エジプトのサメハ・シュクリ外相が4日、同国外務省で日本メディアと会見し、イランの核問題を巡る国際協議で「枠組み合意」が成立したことに関連し、「中東地域での(核兵器を含む)軍拡競争の回避に好影響を与える点で重要な進展だ」と評価した。

エジプトは1990年代から中東の「大量破壊兵器フリーゾーン」化構想を提唱している。シュクリ外相は、6月末が期限とされる最終合意に向けて「イランの核計画が平和目的であることを保証する内容にする必要がある」とクギを刺した。

最終合意が成立し、イランの核兵器開発への懸念が低減されれば、中東で唯一の核兵器保有国とみられているイスラエルへの圧力を強める可能性もある。

一方、イエメンのイスラム教シーア派武装組織フーシに対するサウジアラビア主導の連合軍と関連し、シュクリ外相は「(連合軍内での)エジプト軍の役割は、紅海のバブルマンデブ海峡と国際航路の安全確保に限定されている」と説明。地上部隊派遣の可能性については「必要性と連合軍の状況分析に関連する問題だ」と含みを残した。エジプトは、イエメン情勢の悪化で外貨収入源であるスエズ運河の通航料収入が減少することを懸念し、海軍艦艇をイエメン沖に派遣している。



 
 
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<エジプト>カイロ中心部 爆発で死者やけが人

毎日新聞 4月5日(日)20時21分配信

【カイロ秋山信一】エジプトの首都カイロ中心部ザマレク地区で5日、爆発があり、国営テレビは「死者3人」と報じたが、保健省は「警察官1人が死亡、民間人2人が負傷」としている。同地区には外国公館が集まっており、日本人も多数居住する。日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はないという。隣接するインババ地区でも4日、警察署近くで2件の連続爆発があったばかりで、カイロの治安は不安定な状態が続いている。

爆発は5日午前11時(日本時間5日午後6時)ごろ、ナイル川にかかる橋の上で起きた。現場付近には血痕や割れたガラスの破片が残っていた。犯人が警察官に向けて手投げ弾を使用したとの情報もある。現場から約800メートル離れた毎日新聞の支局近くでも「ドーン」という爆発音が聞こえた。シシ政権に反対するイスラム過激派によるテロの可能性が高い。

エジプトでは2013年7月の軍事クーデター以降、軍主導の政権に反発するイスラム過激派のテロが頻発している。大規模な事件は東部シナイ半島で起きているが、昨年後半以降、カイロや第2の都市アレクサンドリアでも比較的小規模な爆発事件が相次いでいる。標的は軍や警察の施設が多いが、最近では外国企業が狙われる例も増えている。

エジプトには約1000人の在留邦人がいるが、大半はザマレク地区と、日本大使館があるマーディー地区に住んでいる。両地区とも外国公館が多いため、治安当局は特に警戒している。



 
 
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カイロで爆発、警官1人死亡 邦人居住地区

nikkei.com

2015/4/5 22:31

【カイロ=共同】エジプトの首都カイロ中心部のナイル川に架かる橋で5日、爆発があり、保健省によると、少なくとも警官1人が死亡、市民2人が負傷した。国営テレビが報じた。手製爆弾を爆発させたテロとみられる。

現場は日本人が多く住むザマレク地区。在エジプト日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。

エジプトではイスラム勢力出身のモルシ元大統領が2013年7月のクーデターで追放されて以降、イスラム過激派の活動が活発化。カイロ周辺でも警官などを狙って手製爆弾を爆発させる手口が増えている。



 
 
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エジプト:カイロ中心部 爆発で死者やけが人

毎日新聞 2015年04月05日 20時21分(最終更新 04月06日 01時16分)

【カイロ秋山信一】エジプトの首都カイロ中心部ザマレク地区で5日、爆発があり、国営テレビは「死者3人」と報じたが、保健省は「警察官1人が死亡、民間人2人が負傷」としている。同地区には外国公館が集まっており、日本人も多数居住する。日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はないという。隣接するインババ地区でも4日、警察署近くで2件の連続爆発があったばかりで、カイロの治安は不安定な状態が続いている。

爆発は5日午前11時(日本時間5日午後6時)ごろ、ナイル川にかかる橋の上で起きた。現場付近には血痕や割れたガラスの破片が残っていた。犯人が警察官に向けて手投げ弾を使用したとの情報もある。現場から約800メートル離れた毎日新聞の支局近くでも「ドーン」という爆発音が聞こえた。シシ政権に反対するイスラム過激派によるテロの可能性が高い。

エジプトでは2013年7月の軍事クーデター以降、軍主導の政権に反発するイスラム過激派のテロが頻発している。大規模な事件は東部シナイ半島で起きているが、昨年後半以降、カイロや第2の都市アレクサンドリアでも比較的小規模な爆発事件が相次いでいる。標的は軍や警察の施設が多いが、最近では外国企業が狙われる例も増えている。

エジプトには約1000人の在留邦人がいるが、大半はザマレク地区と、日本大使館があるマーディー地区に住んでいる。両地区とも外国公館が多いため、治安当局は特に警戒している。



 
 
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カイロでテロか、1人死亡 邦人居住地区

nikkei.com

2015/4/6 1:25

【カイロ=共同】エジプトの首都カイロ中心部のナイル川に架かる橋で5日、爆発があり、保健省によると、少なくとも警官1人が死亡、市民2人が負傷した。国営テレビが報じた。手製爆弾を爆発させたテロとみられる。

現場は日本人が多く住むザマレク地区。在エジプト日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。

目撃者らによると、現場付近で止まった車から男性が降り、警官と話をした直後に爆発が起きたという。路上には血だまりが残り、警官らが怒声を上げていた。橋は当時、車や通行人で混み合っていた。

エジプトではイスラム勢力出身のモルシ元大統領が2013年7月のクーデターで追放されて以降、イスラム過激派の活動が活発化。カイロ周辺でも警官などを狙って手製爆弾を爆発させる手口が増えている。



 
 
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カイロの爆弾テロ、イスラム過激派が犯行声明

The Yomiuri Shimbun

2015年04月06日 20時13分

【カイロ=久保健一】エジプト・カイロ中心部のザマーレック地区で5日発生した爆弾テロ事件について、同国のイスラム過激派組織「エジプトの兵士たち」は6日、インターネット上で、「アッラー(神)は我々の兵士たちに、犯罪的機関への爆弾攻撃を成功させてくれた」などとする犯行声明を出した。



 
 
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ナイル.com:(49)乗車拒否は当たり前・上

毎日新聞 2015年04月06日

【カイロ秋山信一】公共交通機関が発達していないエジプトで、市民の足となっているのがタクシーだ。初乗り3ポンド(約50円)は、物価の違いを考えても日本に比べて格安だ。しかし、このタクシー。日本のように手を上げて、簡単に乗せてくれるわけではない。

3月中旬、カイロ支局近くの路上で、赤ちゃんを抱いたシリア人の夫婦がタクシー待ちをしていた。「ここでは客はタクシーを選べない。運転手が客を選ぶんだ。こんなこと、シリアでは有り得ない」。夫婦は約15分間に10台以上のタクシーに声をかけていたが、ことごとく断られていた。

乗車前に行き先を確かめるエジプト流のタクシー営業。運転手の言い分はさまざまだ。「近距離の客は乗せたくない」「渋滞にひっかかると効率が悪い。混んでいる方向には行きたくない」。中にはメーターを動かさず、料金交渉を持ちかけてくる運転手もいる。

「これでも最近はマシになりました」。支局助手のザイナブさんに聞くとそう答えが返ってきた。

かつてカイロのタクシーは黒い車体だった。メーターの設定は長年改定されず、料金は低く抑えられていた。「それでは生活できない」と運転手がメーターを使いたがらず、客との「乗車交渉」が常態化し、トラブルも頻発した。

そこで政府は2009年9月にメーターの改定と共に新型車両を導入した。白い車体に白黒のチェック柄の線が入ったタクシーが「新型」だ。「旧型」の黒タクシーは今も営業しているが、客には「新型」が好評だ。

それでも、悪質な運転手はメーターを作動させずに降車時に高値を請求したり、メーターを改造して料金が上がるのを早くしたりしている。私も往復で同じ距離を走ったのに、料金が倍だったという経験がある。横着な運転手には「メーターを入れてね」と一声かけるようにしている。

もう一つ、エジプトで特徴的なのが、助手席に乗る客が多いことだ。日本なら後部座席に乗るのが一般的なので、最初は意外な気がした。ただ女性客は後部座席に乗ることが多い。運転手のセクハラを警戒しているのだという。

後部座席は大抵狭く、座った際に膝が前部のシートに触れることも多い。大音量でラジオをかけたり、大気汚染がひどいのに窓を全開にしたりと、日本人の客商売の基準からはかけ離れたスタイルで、ここでも客は我慢を強いられることが多い。文句を言えば「降りてくれ」と言われかねない。どこまでも運転手主導の営業である。

ナイル.com:(49)乗車拒否は当たり前・上



 
 
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カイロ爆発:「アジナド・マスル」が犯行声明

毎日新聞 2015年04月06日 10時57分

【カイロ秋山信一】エジプトの首都カイロ中心部で5日に起きた爆発事件で、同国のイスラム過激派組織「アジナド・マスル(エジプトの戦士)」は同日、インターネット上で犯行を認める声明を発表した。アジナド・マスルは2013年7月の軍事クーデター以降に活動を本格化させ、クーデターを主導した軍や警察を標的にテロを繰り返している。

声明では治安当局者を「犯罪者」と敵視し、「我々の勇敢な戦士は、犯罪者(警官)が集まる橋に爆弾を仕掛けた。これは(クーデターに対する)懲罰運動の一環だ」と述べた。ロイター通信は、治安当局が5日未明にアジナド・マスルの指導者を殺害したと報じたが、犯行声明は指導者殺害には触れていない。

5日の爆発は日本人も多数住むザマレク地区で起き、少なくとも警官1人が死亡した。国営テレビは「3人が死亡した」と報じたが、保健省は「確認された死者は1人」としている。アジナド・マスルは昨年9月、今回の現場から約1.5キロ離れた外務省庁舎近くの爆発事件でも犯行声明を出している。



 
 
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エジプト、同胞団指導者に死刑判決

nikkei.com

2015/4/11 22:14

【カイロ=共同】エジプトの裁判所は11日、2013年のクーデターで追放されたモルシ元大統領の支持母体、イスラム組織ムスリム同胞団の最高指導者バディア被告と幹部13人に、騒乱や暴力を扇動した罪で死刑判決を言い渡した。



 
 
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(風 エジプトから)リビア混迷、死と隣り合わせ 翁長忠雄

asahi.com

2015年4月11日05時00分

治安の悪さから取材が困難を極めるリビアからの情報は断片的だ。2011年のカダフィ独裁政権崩壊後の混乱は増している。何が起きているのか。リビアから戻ったエジプト人の出稼ぎ労働者に会うため、カイロの南約120キロにあるベニスエフ県の村へ向かった。

ムハンマド・アブドゥル・アジムさん(33)は00年から毎年のようにリビアへ行っている。首都トリポリの東190キロにある街の建設現場で働く。カダフィ政権崩壊後、民兵や装甲車が街にあふれた。治安を守るはずの警察は機能せず、子どもですら銃を持っていた。

トリポリでは次第にイスラム系武装勢力の支配が強まっていった。13年、エジプトでイスラム系のムルシ大統領が軍の介入で倒されると、エジプト人への風当たりが強まった。イスラム系武装勢力にとっては隣国とはいえムルシ氏が倒されたことが許せなかったのだ。トリポリは14年夏、イスラム系武装組織連合である「リビアの夜明け」が支配し、国際社会が認める暫定政府は東部に追われた。

アジムさんが1年間の休暇を終えて村の仲間とともに出稼ぎ先の街に戻ったのは今年1月中旬。状況はさらに悪化していた。エジプトが昨年、リビアを空爆したという情報(エジプト政府は否定)が出回り、エジプト人への敵意はさらに深まっていた。「リビアの夜明け」の戦闘員に「お前はシーシ(エジプト大統領)支持か、ムルシ支持か」と聞かれた。軍出身のシーシ氏支持だと答えると殺されかねない。アジムさんらは「ムルシ」と答えたが、現金と携帯電話を取られて殴られたあげく、刑務所に入れられた。

そこにはエジプト人が約200人いた。食事は1日に1回、一つのパンを8人で分け合った。ひげをそることもできなかった。約1カ月後に突然釈放された。エジプト政府が「リビアの夜明け」と交渉したとみられる。出国する際、「リビアでは非常に良い待遇を受けた」と書かれた文書に無理やり署名させられた。2月20日にエジプトに戻った。

「密林の掟(おきて)の中で暮らすようなものだ。力がすべて」とアジムさんはリビアを表現した。あらゆる武装組織が勢力争いをしている。イスラム系組織は「リビアの夜明け」の他に「イスラム国」(IS)系組織があり、東部で支配を広げている。暫定政府が統治できているのは一部地域でしかない。さらに世俗派の民兵組織もある。部族間抗争も絡み、シリア以上に複雑だ。国境管理も緩くなった。過激派がチュニジアなどを経由して続々と入り込んでいる。戦闘訓練を受けた若者がシリアへと送り込まれている。

隣国エジプトにとってリビアがISなどのイスラム過激派の巣窟になるのは脅威だ。エジプト政府は国連を通じた軍事介入が必要だと呼びかけている。元はと言えば、欧米諸国の軍事介入でカダフィ政権が崩壊した。しかしその後の国際社会のリビアへの関心は急速に低下した。今もシリア・イラク、イエメンの対応に追われている。リビアは「後回し」でいいとは思えない。

(中東アフリカ総局長)



 
 
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ムスリム同胞団の指導者ら14人に死刑判決 エジプト

cnn.co.jp

2015.04.12 Sun posted at 12:27 JST

(CNN) エジプトの刑事裁判所は11日、ムルシ元大統領の出身母体だったイスラム組織「ムスリム同胞団」の最高指導者、モハメド・バディア被告と幹部13人に死刑を言い渡した。

被告側は上訴する見通し。裁判所はさらに、国家機関へのテロ攻撃を計画した罪で36人に終身刑を言い渡した。

被告らは、2013年の軍事クーデターでムルシ大統領が追放されたことに抗議し、首都カイロでの座り込みを支援したり、偽の情報を広めたりしたとされる。元大統領支持派に対する当局の一斉取り締まりで逮捕されていた。

カイロ近郊のトーラ刑務所で14カ月前からハンストを続けているエジプト系米国人の活動家、モハマド・ソルタン被告(27)にも終身刑が言い渡された。米国務省はこの判決を非難し、人道的見地から同被告の釈放を求める声明を発表した。

判決を下したシェハタ裁判長は厳しい判事として知られ、過去180人以上に死刑を言い渡している。

バディア被告は、これまでに警察署襲撃事件で死刑、13年の暴動を扇動した罪で終身刑を言い渡されていた。国営紙アルアハラムは、同被告が過去に2件の死刑判決を受けたものの、1件は上訴で覆され、もう1件はイスラム法最高権威者の大ムフティによる最終判断で却下されたと伝えている。



 
 
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エジプト、爆発で兵士6人死亡 「イスラム国」傘下が声明

nikkei.com

2015/4/13 1:10

【カイロ=共同】ロイター通信などによると、エジプト北東部のシナイ半島北部で12日、同国軍の装甲車が走行中に道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、兵士6人が死亡、2人が負傷した。過激派組織「イスラム国」(IS)傘下の武装組織「シナイ州」がインターネット上に犯行声明を出した。また、同半島北部の警察署前で自動車爆弾が爆発し、少なくとも6人が死亡した。

シナイ半島では2011年の革命後の混乱に乗じ、国際テロ組織アルカイダ系の過激派「エルサレムの支援者」が治安部隊を狙ったテロを活発化させてきた。同組織は昨年、ISの傘下に入り「シナイ州」と改称した。



 
 
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ナイル.com:(50)乗車拒否は当たり前・下

毎日新聞 2015年04月14日

【カイロ秋山信一】乗車拒否が当たり前になっているエジプトのタクシー。日本では道路運送法で原則として乗車拒否は禁止されている。知り合いのエジプト人に聞いたが「そんな法律はない。ここは日本ではないから、慣れるしかない」ととりつく島もない。しかし、タクシー制度の改善に取り組んでいる財務省に取材すると、思わぬ答えが返ってきた。

「法律では乗車拒否は禁止されています」。財務省のタレク・アワド報道官は即答した。交通法規には確かに「旅客運送業者(タクシーやミニバス)が正当な理由なく乗車を断った場合、罰金を科せられる」との条文があった。罰金額は300〜1500エジプトポンド(約4700〜2万3500円)。平均世帯収入が約2000ポンド(約3万1500円)のエジプトでは高額だ。

しかし、実態は法律には沿わない。この点を聞くと、どうやら旧制度の問題を引きずっていることが分かった。

2009年までエジプトのタクシーには時間による料金加算がなかった。初乗り料金は0.6エジプトポンド(現在のレートで約10円)で、1キロごとに0.1ポンド(同約1.5円)が加算される仕組みだった。

しかし1990年代以降、カイロでは車の普及が進み、渋滞が常態化するようになった。時間による料金加算がないため、渋滞に巻き込まれると運転手は時間だけ浪費することになる。メーターの料金設定が低いことも相まって、メーター制度が形式化し、乗客と交渉することが当たり前になった。行き先によって乗車を拒否する悪弊も広がった。

タクシーの運営にも問題の一因がありそうだ。財務省によると、エジプトでは個人(オーナー)が政府にタクシー営業権を申請し、車体を購入する。運転手はこれとは別にタクシー運転免許が必要だ。タクシーのオーナーが運転することもあるが、オーナーは営業権だけ手にして運転は別の運転手に任せることが多い。一種のサイドビジネスだ。

しかし事業主が個人主体のため、顧客サービスに努めようという意欲が乏しい。大規模な会社が運営していれば、良質なサービスが顧客獲得につながることもあるが、個人の場合、基本的に客とは「一期一会」だ。

政府は09年にメーターを改定し、時間加算も導入した。物価高に応じて、14年には料金を改定。財務省のアワド報道官は「運転手の不満は軽減されたはずだ」と語る。しかし、運転手は昔のクセが抜けないのか、いまだに乗車拒否やメーター不使用が常態化している。助手席の窓越しに運転手と客が交渉する光景は、当分なくなりそうにない。

ナイル.com:(50)乗車拒否は当たり前・下



 
 
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モルシ・エジプト元大統領に禁錮20年判決 殺人扇動罪

nikkei.com

2015/4/21 19:01

【カイロ=押野真也】エジプトの刑事裁判所は21日、2013年7月のクーデターで逮捕されたモルシ元大統領に対し、「殺人扇動罪」で禁錮20年の判決を言い渡した。モルシ氏は複数の容疑で訴追されているが、判決が下されたのは今回が初めて。モルシ氏は上訴できる。自身の支持組織メンバーをデモ隊として動員し、対立勢力との衝突で多数の死者が出たことについて責任を問われた。



 
 
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エジプト:モルシ前大統領に禁錮20年の有罪判決

毎日新聞 2015年04月21日 20時34分

◇在任中の反政府デモ隊への暴行関与の罪で

【リヤド秋山信一】エジプトの刑事裁判所は21日、モルシ前大統領(63)に対し、大統領在任中に反政府デモ隊への暴行に関与した罪で、禁錮20年の有罪判決を下した。モルシ氏は2013年7月の軍事クーデターで失脚し、スパイ罪などでも起訴されているが、判決を受けるのは初めて。モルシ氏側は無罪を主張しており、上訴する可能性が高い。モルシ氏の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団の反発は必至だが、シシ政権の弾圧で組織力が弱っており、社会への影響は限定的だとみられる。

裁判所はモルシ氏と共に同胞団幹部ら12人に禁錮20年、2人に禁錮10年を言い渡した。裁判は2審制で、検察側、弁護側とも上訴できる。トルコに逃れている同胞団幹部は21日、ロイター通信に「(シシ政権は)エジプトの民主主義を終わらせたがっている」と非難した。モルシ氏はテロを目的とした外国組織へのスパイなどの罪でも起訴されており今後、死刑判決を受ける可能性もある。

地元メディアによると、モルシ氏は12年12月、同胞団幹部らと共謀し、カイロ北東部の大統領宮殿前にいた反政府デモ隊を殺害するよう同胞団支持者を扇動した罪で起訴された。裁判長は「(モルシ氏らは)力を誇示するため、暴力行為や拷問を伴う逮捕をした」と有罪事実を認定。殺害の扇動については無罪となった。

モルシ氏は当初、警察にデモ隊鎮圧を指示したが、拒否されたため、同胞団側にデモ隊襲撃を依頼したとされる。デモ隊と同胞団側の衝突では、少なくとも10人が死亡した。モルシ氏は公判で「クーデターは違法であり、起訴自体が無効だ」と訴え、一貫して無罪を主張していた。

エジプトでは11年の革命後、初めて民主的選挙が行われ、モルシ氏が12年6月に大統領に就任した。だが反政府デモが拡大し、軍がクーデターでモルシ氏を追放。モルシ政権下で国防相だったシシ氏が14年6月に大統領に就任した。シシ政権は同胞団を「テロ組織」とみなし、同胞団幹部を次々と拘束。反政府デモでは実弾を使用して鎮圧するなど、同胞団に対して強圧的な対応を続けている。

一方、シシ氏に批判的なイスラム過激派が軍や警察を標的にするテロはクーデター以降に増加し、最近ではカイロでも爆発事件が頻発している。一部はイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)に忠誠を誓っている。平和的な抗議運動が事実上不可能な状況で、同胞団支持者がイスラム過激派に流れているとの見方もある。



 
 
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エジプト:政治生命絶つための裁判説も…モルシ氏有罪判決

毎日新聞 2015年04月21日 20時38分

【リヤド秋山信一】エジプトのモルシ前大統領(63)に禁錮20年を言い渡した21日の判決は、2013年7月の軍事クーデター以降続くモルシ前政権の支持者への弾圧を象徴する司法判断となった。国内ではモルシ氏の政治生命を絶つための政治裁判という見方が強く、有罪判決も「既定路線」と冷静に受け止める声が聞かれた。

「予想されたことだ」。公務員のソハア・サレムさん(40)が淡々と語った。モルシ氏は他にもスパイ事件など複数の裁判を控えており、サレムさんは「今後、死刑判決が出ても驚かない」と語った。

モルシ氏は11年の民主化要求運動「アラブの春」による革命を受け、建国史上初めて民主的選挙で選ばれた大統領だった。しかし、経済や治安の立て直しなど国民の期待にすぐには応えられず、政権発足から1年後、数百万人規模の反政権デモを受けたクーデターで失脚した。

100万人規模とされる出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団は、クーデターを主導した軍や警察から弾圧を受けた。

サレムさんは、革命時にデモ隊殺害に関与した罪に問われたムバラク元大統領(86)の起訴が昨年11月の判決で無効(検察側が上訴中)とされたことを引き合いに出し「モルシ氏だけを有罪にするのは二重基準ではないか」と疑義を呈する。

観光業のムハンマド・ハリルさん(28)も「すべてを同胞団のせいにするのはおかしい」と語る。モルシ前政権下で回復基調だった観光業は、クーデター後に再び低迷し、革命前の水準に戻りきっていない。ハリルさんは「革命の時は政治に関心があったが、ウソにまみれた政争にうんざりした」と話す。

ただ、こうした失望感や裁判への疑問は、反政権運動には結びついていない。国民が期待するのは「治安と経済の安定」であり、人権や民主化は二の次だからだ。



 
 
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エジプト元大統領に禁錮20年 暴力扇動の罪

cnn.co.jp

2015.04.22 Wed posted at 10:21 JST

カイロ(CNN) エジプトの裁判所は21日、2012年に反政府デモ隊への暴力を扇動したなど罪に問われていたムルシ元大統領に対し、禁錮20年の刑を言い渡した。

ムルシ元大統領は12年に実施された同国初の民主選挙で大統領に就任。1年後に事実上の軍事クーデターで失脚した。在任中の補佐官ら14人とともに、暴力扇動の罪などで起訴されていた。

これまでの公判では、金属製のおりや防音ガラスに囲まれた被告席から「私は今も大統領だ」と繰り返し、裁判手続きの不当性を訴えていた。

弁護側は上訴する可能性がある。

同氏はこのほかスパイ罪2件と、11年に刑務所から脱獄した罪でも起訴されている。脱獄にはパレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがかかわったとされる。

さらに今年5月には、法廷侮辱罪の裁判が始まることになっている。



 
 
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クフ王神官の墓を一般公開 エジプト考古省

nikkei.com

2015/4/28 11:55

【カイロ=共同】エジプト考古省は27日、カイロ近郊ギザにある古代エジプトのクフ王(紀元前2589〜同2566年)に仕えた神官とその長男の墓の一般公開を始めた。ダマティ考古相によると、公開は初めて。中東民主化運動「アラブの春」後に落ち込んだ観光客を新たに呼び込む狙いだ。

墓はクフ王のピラミッドそばにあり、1925年に発掘された。

考古省は最近、内部の壁画を修復。壁画にはワインをつくったり、食事をしたりする古代エジプト人の日常生活が描かれている。

27日に現地を訪問したダマティ氏は報道陣に対し「古代の日常生活が分かる貴重な遺跡だ。多くの観光客に訪れてもらいたい」と話した。



 
 
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キリスト教会襲撃事件で71人に終身刑 エジプト

cnn.co.jp

2015.04.30 Thu posted at 12:49 JST

カイロ(CNN) エジプトで2013年に起きたキリスト教会への襲撃事件で、エジプトの裁判所は30日までに、71人に終身刑の判決を下した。国営メディアが伝えた。

事件は、13年8月にカイロ近郊のギザ県にある聖母マリア教会が暴徒によって放火・略奪されたというもの。暴徒の一部は、キリスト教の一派コプト教の信者を誹謗(ひぼう)し、エジプトを「イスラム国家」にせよと声を上げていた。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによれば、エジプトでは8月だけで少なくとも42の教会が襲撃された、さらに多くの商店や住宅が被害にあった。

今回の判決では、71人に終身刑が言い渡され、当時未成年だった2人には懲役10年と1万エジプト・ポンド(約15万円)の罰金が言い渡されたという。

有罪判決を受けたうち52人は本人不在のまま裁判が行われた。残る21人はすでに収監されているという。

この事件をはじめとする襲撃事件を起こしたのは、イスラム組織「ムスリム同胞団」の支持者だとの見方もある。ムスリム同胞団は、中東の民主化運動「アラブの春」の後にエジプトで初めて民主的に選ばれたものの軍によって政権を追われたムルシ元大統領の出身母体だ。

ムルシ元大統領は12年12月の大統領宮殿周辺で起きた暴力事件に関連して起訴されていたが、先ごろ禁錮20年の有罪判決を受けた。だがデモ隊に対する殺人刑については無罪とされた。



 
 
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ムバラク元大統領に禁錮3年の判決 刑期満了で釈放へ

cnn.co.jp

2015.05.11 Mon posted at 16:11 JST

カイロ(CNN) エジプトのムバラク元大統領(87)が在任中に公金を横領した罪に問われた裁判で、首都カイロの裁判所は9日、改めて禁錮3年の判決を言い渡した。国営メディアの報道によると、元大統領はすでに3年以上拘束されているため、裁判所は刑期が満了しているとして身柄の釈放を命じた。

元大統領がいつ、どこで釈放されるのかは明らかでない。

同国では2011年の民主化運動「アラブの春」でムバラク元大統領が政権を追われ、12年に初の民主的選挙でムルシ前大統領が就任。元大統領はデモ参加者を殺害した罪や公金横領の罪に問われ、12年に終身刑を言い渡された。

ムルシ氏は元大統領を死刑にするべきだと主張したが、13年の軍事クーデターで同氏自身が失脚した。

元大統領には昨年5月、横領罪で禁錮3年の刑が言い渡された。昨年11月、殺人罪の再審判決では事実上無罪となったが、横領罪については今年1月、裁判所が審理のやり直しを命じていた。

元大統領の息子2人も同様の横領罪で禁錮4年を言い渡されていたが、今回の判決で減刑となり、釈放される見通しとなった。元大統領と息子らには一方で多額の罰金も科せられた。

元大統領の裁判が長引くにつれ、国内での関心は薄れている。判決を受けて大規模な抗議デモが起きる気配はないようだ。ただ裁判のやり直しや新たな罪状などにより、元大統領の法廷での闘いは今後も続く可能性がある。



 
 
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日本人は「歩くコーラン」=エジプト大統領が称賛

時事ドットコム

【カイロ時事】エジプトのシシ大統領は3日、カイロの大統領府で小池百合子元防衛相と会談した。日本外交筋によると、大統領は日本人について、「勤勉で規律を守る」との認識を示し、「歩くコーラン(イスラム教の聖典)だ」と述べた。

大統領は、信仰が異なってもコーランの教えを実践していると日本人を称賛した。大統領はこれまでも、演説などで日本人の精神性を高く評価する発言を繰り返している。

小池氏は日本エジプト友好議員連盟会長で、カイロ大学で2日に行われた日本語弁論大会に出席。訪問の機会をとらえ、エジプトにゆかりのあった両親の遺骨をナイル川とピラミッドの麓に散骨したと大統領に話した。大統領は、小池氏のエジプトへの思いの強さに感激していたという。 (2015/05/05-06:07)



 
 
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エジプトのムルシ元大統領に死刑判決 脱獄した罪で

asahi.com

エルサレム=渡辺丘2015年5月16日19時44分

エジプトの裁判所は16日、2013年に軍の介入で失脚したムルシ元大統領らに対し、11年の「アラブの春」の際に脱獄したとして、死刑判決を出した。イスラム国家宗教指導者(ムフティ)の見解を求めたうえで、6月2日に最終的な判決を言い渡す見通し。

ムルシ氏は11年1月、収監されていた刑務所が襲撃された後、脱獄した罪に問われていた。同じ事件に関わったとして、イスラム組織「ムスリム同胞団」メンバーら100人以上の被告にも死刑判決が出された。

裁判所は今回とは別に今年4月、ムルシ氏とムスリム同胞団の指導者ら12人に、反ムルシ派デモを暴力で排除したとして禁錮20年を言い渡した。

ムルシ氏はアラブの春でムバラク政権が倒れた後、12年に同国初の民主的な選挙で大統領に選出された。だが翌年に大規模な反ムルシ政権デモが起き、軍が介入して同政権を打倒。ムルシ氏は拘束された。ムスリム同胞団は弾圧され、国際社会では一連の裁判の正当性に批判も出ている。(エルサレム=渡辺丘)



 
 
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エジプト、モルシ元大統領に死刑判決 囚人脱獄に関与

nikkei.com

2015/5/16 20:17

【カイロ=押野真也】エジプトの刑事裁判所は16日、2011年の政変に伴う混乱で多数の囚人が脱獄した事件に関与したなどとして、モルシ元大統領に死刑の判決を下した。裁判所は今後、宗教機関の助言を受けて6月2日に最終判決を下す見通しだ。モルシ氏は13年7月に軍が起こしたクーデターで逮捕され、複数の容疑で起訴された。すでに今回とは別の罪状で禁錮20年の判決が下っている。



 
 
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エジプトのムルシ元大統領、脱獄の罪で死刑判決

cnn.co.jp

2015.05.17 Sun posted at 11:40 JST

カイロ(CNN) エジプトのムルシ元大統領らが2011年、「アラブの春」と呼ばれた政変のさなかに脱獄したとの罪に問われている裁判で、首都カイロの裁判所は16日、ムルシ氏をはじめ100人以上の被告に死刑判決を言い渡した。

裁判ではムルシ氏のほか、前大統領の出身母体だったイスラム組織「ムスリム同胞団」のバディウ団長や同胞団系のカタトニ元下院議長らに死刑が言い渡された。脱獄にはパレスチナのイスラム組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが関与し、国内数カ所の刑務所から計2万人が脱走したとされる。

スパイ罪をめぐる別の裁判でも、ムスリム同胞団の幹部やムルシ氏の元側近ら16人が死刑判決を受けた。

これらの判決については同国のイスラム法最高権威者、大ムフティが6月2日に最終判断を下す。

ムルシ氏は一貫して、裁判自体の正当性を認めないと主張してきた。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルも「裁判は政治的茶番」「人権を完全に無視した判決だ」と批判。「死刑はエジプト当局が反対勢力を追放するための道具と化している」と非難した。

ムルシ氏は12年に実施された同国初の民主選挙で大統領に就任したが、1年後に事実上の軍事クーデターで失脚。在任中に反政府デモ隊への暴力を扇動した罪で、今年4月に禁錮20年の刑を言い渡された。さらにスパイ罪や法廷侮辱罪にも問われている。



 
 
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ムスリム同胞団への厳罰踏襲 ムルシ元大統領に死刑判決

asahi.com

ダマスカス=翁長忠雄 エルサレム=渡辺丘2015年5月17日01時28分

「アラブの春」後に民主的な選挙を経て誕生し、その後、軍の介入で失脚したエジプトのムルシ元大統領(63)に16日、死刑判決が言い渡された。2011年の革命の混乱時に起きた脱獄事件に首謀者として関与したとされる。ムルシ氏に対しては先月、別の裁判では禁錮20年が出ていた。今回は極刑を適用。国際社会の批判が高まるのは必至だ。

カイロの刑事裁判所による裁判だが、公判はカイロの警察学校で開かれた。裁判長が判決を言い渡すと、ムルシ氏は抗議するようにこぶしを突き上げた。

最終的な判断はイスラム法学者の見解を聞いたうえで6月に改めて言い渡されるが、裁判所は法学者の見解に従う義務は負わない。最終判断で死刑だとした場合、被告は上訴できる。

カイロの刑事裁判所の別の裁判長は4月21日、ムルシ氏と同胞団の指導者ら12人に、ムルシ氏が大統領在任中の12年に反ムルシ派デモを暴力で排除したとして禁錮20年を言い渡した。ムルシ氏らは権力を誇示してデモ隊を威嚇し、暴力で抑圧したと認定されたが、武器を携行して殺害したとする罪については無罪だとした。

エジプトではムルシ氏失脚後の暫定政権、その後選出されたシーシ大統領のもとでムスリム同胞団に対する締め付けが厳しくなった。これまで同胞団指導者ら1千人以上に死刑判決が出ている。16日の判決は同胞団に対して厳しく臨む現在の司法の流れを踏襲した形となった。これらの裁判では被告が不在のまま死刑が言い渡されるケースも相次いでおり、裁判の正当性には国際社会から批判が出ている。

アラブメディアによると、この日の判決で死刑となった被告の中には、11年のエジプトの革命前からイスラエルの刑務所で服役中のハマスメンバーや、すでに革命前に死亡している同胞団指導者が含まれているという。

同胞団は公式ツイッターで「死刑判決であろうが、我々の決意は揺るがない。革命はより強固になる」とするコメントを投稿した。今後、同胞団の支持者らによる反発が強まる可能性もあるが、カイロ大のハッサン・ナファー教授(政治科学)は取材に対し「同胞団はこれまでも現政権との対決姿勢を明確にしており、きょうの判決は現在の政治状況にさほど影響を与えないだろう」と述べた。(ダマスカス=翁長忠雄)

    ◇

エジプトの裁判所がムルシ元大統領に死刑判決を言い渡したことに、国際社会から批判の声が上がっている。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、「無効な手続きに基づくもの」として、ムルシ氏の釈放や再審を求めた。ロイター通信が伝えた。

また、AFP通信によると、トルコのエルドアン大統領は「古代エジプトに回帰している」と批判した。トルコの与党・公正発展党(AKP)は、ムルシ氏の出身母体であるムスリム同胞団に近い。(エルサレム=渡辺丘)



 
 
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モルシ前大統領「死刑相当」…刑務所襲撃に関与

The Yomiuri Shimbun

2015年05月17日 08時57分

【カイロ=溝田拓士】エジプト・カイロの裁判所は16日、ムバラク独裁崩壊直前の2011年1月に起きた刑務所襲撃事件に関与したとして、モルシ前大統領ら被告計106人に死刑相当の判断を示した。

今後、「ムフティ」と呼ばれるイスラム法学権威が死刑判断について見解を示し、裁判所はこれを踏まえて6月2日に最終的な判決を下す。ムフティの見解によっては、死刑が回避される可能性もある。

モルシ氏は、4月には別の罪で禁錮20年の有罪判決を受けた。今回は、同国北部の刑務所の襲撃を計画した罪などに問われた。刑務所には、モルシ氏自身が、イスラム主義組織ムスリム同胞団の政治犯として収監されていた。刑務所襲撃には、パレスチナ自治区ガザのイスラム主義組織ハマスも関与していたとされ、検察側は「独立国家としての安全を脅かした」などとして、死刑を求刑していた。



 
 
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エジプト:モルシ元大統領に死刑判断 同胞団脱獄関与の罪

毎日新聞 2015年05月16日 20時40分(最終更新 05月17日 00時31分)

【カイロ秋山信一】エジプトの刑事裁判所は16日、2013年7月の軍事クーデターで失脚したモルシ元大統領(63)に対して、11年の革命時に出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団メンバーらの脱獄に関与した罪で、死刑判断を示した。大ムフティ(最高イスラム法官)が死刑判断の是非について裁判所に意見を答申した後、6月2日に1審判決が下される。同胞団支持者らが死刑判断に反発するのは必至で、テロなど暴力が増加する恐れもある。

政府系紙アルアハラム(電子版)によると、モルシ氏は同胞団メンバーらと共謀し、11年1月に北部ワディ・ナトゥラン刑務所を武装勢力に襲撃させ、囚人を脱獄させた罪で死刑判断を受けた。

脱獄事件に関与した同胞団幹部ら105人にも死刑判断が示された。また、別のスパイ事件で、同胞団ナンバー2のシャーテル氏ら16人にも死刑判断が下された。

エジプトの司法制度では死刑判断が出た場合、大ムフティが死刑の是非に関する意見を裁判所に答申した後に判決が下される。裁判は2審制。検察側、弁護側とも上訴できる。

モルシ氏ら同胞団幹部の裁判を巡っては、クーデター後に実権を握った軍主導の政権の意をくんだ「政治裁判」との批判が強い。ロイター通信によると、トルコに亡命中の同胞団幹部のダラグ氏は「(死刑判断は)殺人にも相当する。国際社会は容認すべきでない」と裁判所を非難した。

ただ、国防相としてクーデターを主導したシシ大統領が同胞団を「テロ組織」と決めつけて徹底的に弾圧した結果、同胞団の動員力は大幅に低下しており、国内で大規模な抗議活動が起きる可能性は低い。

一方で、同胞団に同情的なイスラム過激派が軍や警察、司法当局を標的にしたテロを起こしており、今回の死刑判断を受けて、テロが増加する恐れもある。アルアハラムによると、死刑判断との関連は不明だが、東部アリーシュでは16日、裁判官3人が乗った乗用車が武装集団に襲撃され、運転手を含む4人が殺害された。

エジプトのシンクタンク・アハラム政治戦略研究所のヨスリ・エズバウィ氏は「イスラム勢力が過激化するのは必至で、テロの増加は避けられない。シシ政権と同胞団の和解はますます遠のいた」と指摘している。

モルシ氏は今年4月、在任中に反モルシ政権デモ隊への暴行に関与した罪で禁錮20年を言い渡された。同胞団を支援していたカタールのためにスパイ行為を働いた罪や裁判官への侮辱罪でも起訴されている。



 
 
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米国:「深い懸念」表明 エジプト元大統領の死刑判断に

毎日新聞 2015年05月19日 11時47分

【ワシントン和田浩明】エジプトのモルシ元大統領ら100人以上に対し16日下された死刑判断に関し、米国務省のラスキー報道部長は18日に「深い懸念」を表明し、「不公正で法の支配に対する信頼を危うくするものだ」と批判した。しかし、制裁など具体的措置には触れず、「人権上の懸念についてエジプト政府と率直な話し合いを続けていく」と述べるにとどめた。

ラスキー氏は一括で多数の被告を扱う死刑判断が「反体制派や非暴力活動家を標的にしている」と指摘。全てのエジプト人に、政治的志向にかかわらず、法の下の平等と諸権利が認められるべきだと述べた。

モルシ元大統領は、2011年の革命時に出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団メンバーらによる脱獄に関与した罪で、エジプトの刑事裁判所に死刑判断を下された。6月2日に1審判決が予定されている。



 
 
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ナイル.com:(54)エジプトの夏を潤す壺

毎日新聞 2015年05月28日

亡き祖父はいつも「オッラ」と呼ばれる素焼きの壺(つぼ)に入れた水を飲んでいた。水道水をオッラに入れ、ローズ水を数滴垂らした後、窓際に常備していた。水は壺から染み出すため、受け皿が必要だ。香り付けのため、祖父は受け皿にレモンとミントの葉も入れていた。

私には、祖父が冷蔵庫で冷やした水ではなく「オッラ」の水を飲むのが不思議だった。母は「オッラの水には特別な味があるの。それに、暑い場所から帰ってきて、冷えすぎた水を飲むと喉に良くないのよ」と教えてくれた。

エジプトの街角では暑い季節になると、道ばたやモスク(イスラム礼拝所)の前に並べられた陶製の壺をよく見かける。外に置いてあるのは、誰が飲んでもよいという印だ。日陰に置いておくだけで、水は冷たく保たれる。陶器に染み出した水が蒸発する時に周囲の熱を奪うため、壺の中には保冷効果が働くのだ。

カイロ大学のムクタル・カスバニ教授(イスラム建築)によると、オッラの歴史は紀元前5000年ごろにさかのぼる。古代エジプトの遺跡に描かれていた壁画から、オッラはファラオ(王)の時代にも利用されていたことが分かる。オッラには水に含まれる塩分を分解する作用もあり、滑らかな味わいになるという。

オッラには他にも使い道がある。気に入らない訪問者がいた時、訪問者が帰った直後にオッラを割るのだ。音を聞いた訪問者は自分が「招かれざる客」だと知る。礼儀知らずで知られた女性が結婚のために実家を出る日、近所の人たちが一斉にドアを開け、オッラを割ったという話を母に聞いたことがある。

オッラは道行く人が渇きを覚えないようにという配慮だ。エジプトの街角でオッラを見かけたら、エジプト人の伝統的な心遣いを感じてほしい。【イナス・タウフィーク(カイロ支局)、訳・秋山信一】

ナイル.com:(54)エジプトの夏を潤す壺



 
 
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エジプト:モルシ元大統領の判決期日、16日に延期

毎日新聞 2015年06月02日 20時15分

【カイロ秋山信一】エジプトの刑事裁判所は2日、モルシ元大統領(63)=2013年7月の軍事クーデターで失脚=が11年の革命時に刑務所襲撃事件に関与したとされる事件で、判決期日を今月16日に延期することを決定した。国営テレビが報じた。裁判所は5月、モルシ氏に「死刑相当」の判断を示し、大ムフティ(最高イスラム法官)に死刑の是非を諮問。2日の公判で判決を言い渡す予定だった。

エジプトでは死刑判断が出た場合、大ムフティが死刑の是非に関する意見を裁判所に答申した後に判決が下される。大ムフティの答申は参考意見で、裁判長は独自に刑を判断できる。裁判は2審制で、検察、弁護側とも上訴できる。

裁判所は当初、刑務所襲撃事件でモルシ氏ら106人に「死刑相当」との判断を下していた。



 
 
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エジプト:シシ大統領が訪独 議題はIS、経済、人権か

毎日新聞 2015年06月03日 20時08分(最終更新 06月03日 21時58分)

【ベルリン中西啓介】エジプトのシシ大統領は3日、ドイツを訪問し、ベルリンでメルケル独首相と会談した。内戦が続くシリアなど中東情勢について協議したほか、ドイツ側はシシ政権下で相次ぐ死刑判決などエジプトの人権状況について懸念を表明した。

会談後の記者会見でメルケル氏は「エジプトとは戦略を共有し、テロとの戦いを進めていく」と強調。そのうえで「死刑を廃止しているドイツからすると、相次ぐ死刑判決は避けるべきものだ」と述べ、人権状況の改善を要求した。シシ氏は「エジプトは法治国家であり、司法に口を出すことがあってはならない」と反論した。

エジプトは今年2月、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic state)のリビアの分派勢力を空爆するなど、テロとの戦いで欧米と協調。シシ氏は訪独で、独企業との経済関係強化を模索したい考えだ。エジプトではモルシ元大統領が軍事クーデターで失脚した2013年7月以降、742人に死刑判決が出されたとされ、ドイツではシシ氏の訪問に批判も出ている。ラマート連邦議会議長は「エジプトでは議会選が行われないばかりか、反体制派に大量の死刑判決が出された」とする抗議書簡を出し、シシ氏との会談を拒否した。



 
 
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エジプトの観光警察官2人、撃たれ死亡 ピラミッド近く

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年6月4日01時06分

エジプトの首都カイロ近郊ギザにある観光名所のピラミッド近くで3日、観光警察官2人が銃撃されて死亡した。国営中東通信などが報じた。

現場はピラミッドなどがある観光スポットに通じる道路の検問所付近。警官2人はオートバイに乗った数人に銃撃されたという。犯行声明などは出ていない。

エジプトでは、シナイ半島で過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う武装組織が軍や警察部隊を狙った襲撃を繰り返している。今年に入り、カイロなど都市部でもイスラム系組織によるとみられる小規模な爆破事件が相次いでいる。ただピラミッド近くで襲撃事件が起きるのは珍しい。主要な外貨収入源である観光産業への打撃を狙った可能性がある。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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ロシア・エジプトが初合同演習 地中海で14日まで

nikkei.com

2015/6/7 0:13

【モスクワ=共同】ロシア国防省は6日、ロシアとエジプト両海軍が初めての合同演習を地中海で6〜14日の日程で実施すると発表した。インタファクス通信が伝えた。

航空部隊も動員してシーレーン(海上交通路)の安全確保や哨戒活動を行うとしており、目的は「海上でのあらゆる脅威に対応するため、両海軍の軍事協力を強化すること」と強調した。

両国は最近、首脳交流を含めて関係発展を図っており、軍事協力は主要テーマの一つになっている。



 
 
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エジプト南部で銃撃戦 武装グループ・警官ら死傷

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年6月10日20時33分

エジプト南部ルクソールにあるカルナック神殿近くで10日、3人の武装グループと治安部隊の銃撃戦が起きた。国営中東通信によると、武装グループのうち1人が自爆して死亡、1人は射殺され、1人が負傷した。このほか警察官を含む4人が負傷した。観光客に負傷者はいない模様だ。

内務省高官によると、3人は近くにあった観光バスを狙ったとみられる。エジプトメディアなどによると、現場はカルナック神殿から約500メートル離れた場所。3人がかばんを持って車から降りて歩いていたところ、不審に思った警察官が声をかけると、1人が走り出して銃撃戦となった。

ルクソールはエジプトを代表する観光名所。ナイル川を挟んでカルナック神殿の対岸にあるハトシェプスト女王葬祭殿で1997年にイスラム過激派による観光客襲撃事件が起き、日本人10人を含む62人が死亡した。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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サッカー場の暴動で11人に死刑判決 エジプト

cnn.co.jp

2015.06.10 Wed posted at 11:40 JST

カイロ(CNN) エジプトの裁判所は10日までに、70人以上の死者を出した2012年のサッカー場の暴動事件で、暴動に関与したとされる男11人に死刑判決を言い渡した。国営テレビが伝えた。

この事件では12年2月1日、北東部のポートサイドで開かれたサッカーの試合で観客が暴動を起こし、子どもを含む70人以上が死亡した。

試合は地元のアルマスリがカイロのアルアハリを破ったが、試合終了後、アルマスリのファンがグラウンドになだれ込み、アルアハリのファンと乱闘になった。石を投げたり刃物を使ったりした乱闘を警察は制止できなかったとされる。

死刑を言い渡された11人はアルマスリ側の関係者だった。判決に不服があれば上訴することも可能。この事件で起訴された別の40人には禁錮刑が言い渡された。

治安当局者も責任を問われ、ポートサイドの治安責任者と海事警察署長はそれぞれ禁錮5年の判決を受けた。

エジプトはこの事件を受けてサッカーの試合から観客を締め出す措置を取り、一時は観客がほとんどいないスタジアムで試合が行われていた。その後規制が緩和され、当局は人数制限をかけた上で観戦を認めている。

それでも暴動は止まず、今年2月にはカイロのサッカー場で19人が死亡する暴動が起きた。



 
 
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エジプト観光名所で自爆テロ 警官など4人負傷

nikkei.com

2015/6/10 20:44

【カイロ=押野真也】エジプト有数の観光名所である南部のルクソールで10日、自爆テロが起き、警察官など4人が負傷した。外国人や観光客の被害は報告されていない。爆発が起きたのは、観光客が多く訪れる「カルナック神殿」の駐車場付近。内務省によると、実行犯は3人で、2人が死亡、1人が負傷した。エジプトでは軍出身のシシ氏が大統領に就任してから、8日で1年を迎えた。現政権に反発するイスラム勢力がテロを繰り返している。



 
 
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エジプト:ルクソール神殿近くで自爆テロ 観光客は無事

毎日新聞 2015年06月10日 20時47分(最終更新 06月11日 09時46分)

【カイロ秋山信一】エジプト南部ルクソールで10日、3人の武装グループが古代遺跡カルナック神殿(世界文化遺産)に侵入を図り、警察との銃撃戦に発展した。内務省によると、武装グループの2人が死亡、1人が負傷した。エジプトメディアによると、犯人のうち1人は神殿の入り口近くで自爆した。神殿の被害状況は不明。露天商ら4人が負傷したとの情報もあるが、神殿内にいた観光客は無事だった。犯行声明は出ていないが、シシ政権と敵対するイスラム過激派による犯行の可能性が高い。

エジプトでは今月3日にも首都カイロ郊外にある「ギザの三大ピラミッド」近くの検問所で銃撃があり、警察官2人が死亡。イスラム過激派が、同国の主要産業である観光業を低迷させて政権に打撃を与えるため、観光名所を狙っている可能性がある。エジプト政府はルクソールでの事件を受けて、観光地の警備を強化する方針を明らかにした。

ルクソール一帯の古代遺跡は1979年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録され、ピラミッドと並ぶエジプトの人気スポットとなっている。97年にハトシェプスト女王葬祭殿でイスラム過激派が銃を乱射、日本人10人を含む62人を殺害するテロ事件が起きたが、近年は治安も比較的安定していた。



 
 
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観光地でテロ未遂、容疑者3人死傷 エジプト・ルクソール

cnn.co.jp

2015.06.11 Thu posted at 10:16 JST

(CNN) エジプトのルクソールで現地時間の10日午前、人気観光地を狙ったテロ未遂事件があり、容疑者2人が死亡、1人が負傷した。

エジプト内務省の発表によると、男3人の乗った車が古代遺跡カルナック神殿の駐車場に進入しようとしたところを私服警官が見つけて停止させ、治安部隊との間で銃撃戦になった。死亡した2人のうち1人は持っていた爆弾を爆発させ、もう1人は頭に銃弾が命中。残る1人も負傷した。

車を停止させた警官も軽傷を負うなど、民間人を含む5人も負傷した。しかし観光客は無事だったとしている。

事件を受けてシシ大統領は、遺跡など主要観光地の警備を強化するよう指示した。考古相と観光相も同日ルクソール入りして対応に当たっている。

ルクソールが襲撃されて死者が出たのは、1997年に男が銃を乱射して外国人観光客を中心に62人が死亡した事件以来。

エジプトでは観光地がイスラム過激派に狙われる事件が増えている。数日前にはギザのピラミッド近くで警察官2人が銃撃されて死亡していた。

2014年2月には、韓国人観光客を乗せたバスがエジプトのシナイ半島からイスラエルに向かう途中でイスラム過激派ISIS系の武装勢力に襲撃され、4人が死亡、14人が負傷した。



 
 
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ルクソールで銃撃戦、2人死亡 観光客けがなし

asahi.com

2015年6月11日05時00分

エジプト南部ルクソールにあるカルナック神殿近くで10日、3人の武装グループと治安部隊の銃撃戦が起きた。国営中東通信によると、武装グループのうち1人が自爆して死亡、1人は射殺され、1人が負傷した。このほか警察官を含む4人が負傷した。観光客に負傷者はいない模様だ。

内務省高官によると、3人は観光バスを狙ったとみられる。エジプトメディアなどによると、不審に思った警察官が声をかけると、1人が走り出して銃撃戦となった。ルクソールはエジプトを代表する観光名所。カルナック神殿の対岸にあるハトシェプスト女王葬祭殿で1997年にイスラム過激派による観光客襲撃事件が起き、日本人10人を含む62人が死亡した。(カイロ)



 
 
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スエズ運河新水路が開通へ エジプト、8月に式典

nikkei.com

2015/6/13 21:54

【カイロ=共同】エジプト政府は13日、国際海運の要衝、北東部スエズ運河の拡張工事が間もなく完了し、8月6日に新水路開通の記念式典を開くと発表した。シシ政権が威信を懸ける巨大事業で、大規模な式典になる見通し。

政府は運河の拡張で利用船舶を増やし、国庫収入の増加を目指す。昨年8月に計画が発表され、急ピッチで作業が進められていた。

運河庁によると、既存水路に並行する新水路約35キロの掘削と、既存水路を広げる約37キロの拡幅工事はいずれも7月15日までに終了するという。



 
 
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ムルシ元大統領に死刑判決 エジプト、脱獄に関与した罪

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年6月16日20時55分

エジプト・カイロの刑事裁判所は16日、2013年に失脚したムルシ元大統領らに対し、11年の「アラブの春」の際に脱獄に関与したとして死刑を言い渡した。裁判所が先月、死刑適用の是非について見解を求めたイスラム国家宗教指導者(大ムフティ)も死刑が相当とする意見だった。

エジプトで元大統領に死刑が言い渡されたのは初。ムルシ氏は上訴できる。

死刑が言い渡されたのはムルシ氏のほか、イスラム組織「ムスリム同胞団」のバディウ団長や、パレスチナのイスラム組織ハマスのメンバーを含む90人以上。約20人が終身刑を言い渡された。

同胞団や支持者の反発が予想されるが、指導者の大半が拘束されており、大きな反対運動にはつながらないとみられる。

判決は、ムルシ氏らが11年1月末、反ムバラク政権運動で混乱を作り出すため3カ所の刑務所から2万人を脱獄させたと認定。さらに別の刑務所の受刑者との交換交渉に用いるために警察官3人を誘拐、兵士を殺害して刑務所に放火して施設を破壊したとした。実行するのは同胞団だけでは難しいためハマスやシーア派武装組織ヒズボラの協力があったとした。

同裁判所は先月、ムルシ氏らに死刑を適用すべきだとする判断を示し、大ムフティに意見を求めた。大ムフティは、イスラム法に照らしても死刑にすべきだとする見解を示した。ただ、大ムフティの見解はあくまで参考意見で、裁判所は見解にしばられない。

また同裁判所はこの日、脱獄事件の判決に先立ち、ムルシ氏に対し05年〜13年にハマスなどと共謀し、スパイ行為をしたとして終身刑を言い渡した。

同裁判所の別の裁判官は4月、ムルシ氏と同胞団の指導者ら12人に、反ムルシ派デモを暴力で排除したとして禁錮20年を言い渡している。

ムルシ氏はムバラク政権崩壊後の12年に選挙で大統領に選ばれた。だが翌年、反ムルシ政権の大規模デモが起きて軍が介入、ムルシ氏は拘束された。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
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エジプト・モルシ元大統領に死刑判決 脱獄容疑、内外批判も

nikkei.com

2015/6/16 20:42

【カイロ=押野真也】エジプトの刑事裁判所は16日、2013年のクーデターで失脚したモルシ元大統領に対し、大統領就任前に刑務所から脱獄した罪などで死刑の一審判決を言い渡した。5月16日の暫定判決でも死刑が下っていた。モルシ被告は上訴できるが、同被告を支持する勢力や米欧などからは批判が高まりそうだ。

今回の裁判の起訴容疑は2件だ。1件は大統領時代にパレスチナのイスラム原理主義組織「ハマス」などと共謀したスパイ罪。もう1件は大統領就任前に、反体制デモに関連して逮捕され、その後に刑務所から支持者とともに脱獄した罪だ。

裁判所は5月の暫定判決で死刑と判断した後、「大ムフティー」と呼ばれるイスラム法官に助言をあおいでいた。エジプトの司法手続きでは、死刑判決を確定するには大ムフティーに助言を求めなければならず、今回、大ムフティーも死刑に同意したという。

モルシ被告は、選挙を経て12年6月に大統領に就いた。だが、出身母体であるイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」を警戒する軍部と対立し、13年7月に軍のクーデターで解任され、その後逮捕された。

エジプトではクーデター後、軍や警察を標的にしたテロ事件が相次いでいる。治安当局は同胞団がテロに関与しているとの見方を強めており、モルシ被告に死刑判決を下せば、治安が悪化するとの指摘も出ている。

モルシ被告を巡っては失脚後、今回の2件を含めて5件の罪で起訴されている。大統領時代に支持者を動員し、デモ隊との衝突で死傷者を出したとされる「殺人を扇動した罪」では刑事裁判所が4月に禁錮20年の一審判決を言い渡している。

ほかにも、カタールに国家機密を漏らした罪、公判で裁判官を侮辱した罪で起訴されている。今後、裁判で順次、判決が下される見通しだ。いずれの裁判でもモルシ被告は上訴できるため、刑の確定には時間がかかりそうだ。

米欧はエジプトの強権体制に懸念を示す一方、中東で勢力を伸ばす過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)への対策などでエジプトに協力を求めている。

米政府は5月12日、議会に提出した報告書でエジプトについて「全体として(国民の)権利や民主主義には消極的だ」と指摘した。議会選の日程が決まらず、軍・警察が強権的に国民を拘束し、メディアを弾圧する現状を批判した。一方で「(エジプト再建の)成否は中東とアフリカの重要地域の先行きに影響する」と指摘し、米国のエジプトへの継続的な支援が重要だと強調した。



 
 
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モルシ氏ら6被告に死刑判決「国の治安乱した」

読売新聞 6月16日(火)20時35分配信

【カイロ=溝田拓士】エジプトの裁判所は16日、ムバラク独裁政権の崩壊直前の2011年1月に起きた刑務所襲撃事件に関与したとして、モルシ前大統領ら6被告に死刑判決を言い渡した。

ロイター通信によると、モルシ氏の弁護士は同日、控訴する意向を示した。

モルシ氏の出身母体「ムスリム同胞団」を中心に、イスラム主義勢力の反発は必至だ。反政府デモなど騒乱が広がる可能性もある。

裁判長は、死刑の理由について「国の治安を乱した。イスラム法では死刑に値する」としたイスラム法学権威の見解を引用した上で、「減刑理由は見当たらない」と述べた。国家の治安情報漏えいに関与したスパイ罪については終身刑とした。

裁判所は5月、刑務所襲撃の罪でモルシ氏ら106人に対して「死刑相当」の判断を示し、法律に従ってイスラム法学権威に見解を求めていた。



 
 
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エジプトが手配したアルジャジーラ記者、ドイツで拘束

cnn.co.jp
2015.06.21 Sun posted at 12:58 JST

(CNN) 中東の衛星テレビ局アルジャジーラは21日までに、同局のジャーナリスト、アフメド・マンスール氏がドイツ当局に拘束されたと発表し、ドイツ側に釈放を求めた。

マンスール氏はベルリンの空港で、カタール行きの便に搭乗しようとした際に拘束されたという。

同氏はエジプトで、2011年に首都カイロのタハリール広場で弁護士を拷問したとして被告不在のまま裁判にかけられ、昨年禁錮15年の刑を言い渡されていた。

エジプトは国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)にマンスール氏の手配を要請したが、アルジャジーラによればインターポールはこれに応じなかった。

マンスール氏は声明で、ドイツ当局がエジプト当局の要請を受けて自身を拘束したとの見方を示した。同氏はドイツ警察に対し、インターポールがエジプトの要請を拒否したこと、自身が手配されていないことを証明する書類もあることを改めて伝えたという。

エジプトでの裁判について、同氏は「作り話」と主張。アルジャジーラも、同氏への中傷を目的とした「見え透いたたくらみ」だと非難している。

ドイツ警察は、ベルリンのテーゲル国際空港で20日午後、「インターポールの要請に基づいて」ジャーナリストを拘束したことを認めたものの、名前の公表には応じていない。

エジプト当局は同氏とは別に、13年12月にアルジャジーラのジャーナリスト3人を拘束した。3人は同年7月の軍事クーデター後に非合法化されたイスラム組織、ムスリム同胞団を支援し、政権転覆を図ったとして罪に問われたが、同組織とのかかわりなどを一貫して否定。3人のうち1人は今年釈放され、出身国のオーストラリアへ送還された。残る2人についても再審理中の保釈が認められた。



 
 
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地下墓地に犬など800万匹のミイラ化死骸 エジプト

cnn.co.jp
2015.06.21 Sun posted at 11:00 JST

(CNN) エジプト北西部サッカラにある古代の地下墓地に、ミイラ化した犬などの動物約800万匹の死骸が埋められているとの研究結果を、英カーディフ大学のチームがこのほど発表した。

古代エジプトでは、死をつかさどるアヌビス神と死者との間を犬が仲介すると信じられていた。アヌビス神は半人半獣の姿で犬の頭を持つ。

サッカラの地下墓地の起源は紀元前750〜30年ごろにさかのぼるとされ、その存在は19世紀から知られていたが、これまでの研究は主に墓地の外に建つ神殿が対象だった。

カーディフ大学のポール・ニコルソン氏が率いるチームは、エジプト政府や米ナショナル・ジオグラフィック協会の援助を受けて、2009年ごろから墓地内部の調査を開始。このほど考古学誌アンティクイティの最新号に成果を発表した。

ニコルソン氏は21日までに行われた記者会見で「これほど多くの死骸が見つかるとは予想していなかった」と述べた。

チームによると、地下には複数の質素なトンネルが掘られ、その中にミイラ化した犬などの死骸が積み重なっていた。中には松やにで処理した死骸もあるが、王族のミイラなどと違って保存状態は非常に悪いという。

一部のトンネルは空になっていた。ニコルソン氏は死骸が持ち出され、肥料として使われた可能性を指摘する。

同氏らは死骸の一部から全体の数を推定した。多くの犬は、ごく小さいうちにミイラにされたとみられる。「初めからミイラにする目的で育てられた犬もいただろう」と同氏はみている。

チームは今後、サッカラにあるほかの地下墓地の調査を続けるとともに、発掘された犬などの死骸について、性別や年齢などを詳しく分析する計画だ。

地下墓地に犬など800万匹のミイラ化死骸 エジプト



 
 
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爆発でエジプト検事総長が死亡 車列狙い爆弾で暗殺か

asahi.com

カイロ=渡辺丘2015年6月29日23時58分

エジプトの首都カイロで29日、バラカート検事総長の車列を狙った爆発があり、同氏は間もなく死亡した。治安当局は、何者かが爆弾を用いて検事総長の暗殺をはかった疑いが強いとみている。「ギザ人民闘争」と名乗る団体がネット上で犯行声明を出した。ロイター通信などが伝えた。(カイロ=渡辺丘)



 
 
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エジプトで検事総長暗殺 車列狙い爆弾テロ

nikkei.com

2015/6/30 0:54

【カイロ=押野真也】エジプトの首都カイロで29日、バラカート検事総長の車列を狙った爆弾テロ事件が起き、同検事総長が死亡した。車列が走行中に停止中の車が爆発したという。エジプトでは2013年7月3日に軍がクーデターを起こしてイスラム原理主義組織出身のモルシ大統領(当時)を拘束。モルシ元大統領は複数の罪で訴追され、一審で死刑判決が下っている。治安当局は死刑判決に反発するイスラム勢力のテロを警戒していた。



 
 
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エジプト大統領、テロ摘発強化 エジプト検事総長暗殺受け

nikkei.com

2015/6/30 23:21

【カイロ=押野真也】エジプトの首都カイロで29日に起きた爆弾テロによるバラカート検事総長の暗殺を受け、シシ大統領は30日、治安対策を強化する方針を示した。数日内に治安関連の法律を改正し、テロリストの摘発に力を入れる。政権は対立するイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」が事件の背後にいるとみている。抑圧姿勢を強めれば、双方の緊張が一段と高まりかねない。

政府は30日を急きょ休日とした。シシ大統領はこの日にカイロであったバラカート氏の葬儀に出席。国営メディアを通じ「正義を実現するため、数日以内に法律を改正する」と宣言した。具体的な内容には言及していないが、デモ規制の強化や市民の身柄拘束、家宅捜索などに必要な手続きの緩和などが盛り込まれるとみられている。

2013年の6月30日に同胞団出身のモルシ大統領(当時)を非難する大規模なデモが発生。7月3日にはシシ国防相(同)がクーデターを主導し、政権を掌握した。

このため、現政権は6月30日を「国民がモルシ(元大統領)を追放した日」と宣伝し、クーデターを正当化している。

政権側はモルシ氏のほか多くの同胞団有力者を拘束して起訴。モルシ氏には脱獄などの罪で死刑の一審判決も下った。同胞団の支持者らはこうした状況を、政府による弾圧と非難している。



 
 
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エジプト検事総長が死亡、車列狙った爆発

cnn.co.jp

2015.06.30 Tue posted at 11:27 JST

カイロ(CNN) エジプトの国営メディアによると、同国のヒシャム・バラカート検事総長が29日朝、首都カイロ市内の自宅付近で死亡した。

検事総長の車列を狙ったとみられる爆発が起き、ほかに6人の負傷者が出たとされる。

警察は、爆発の原因について詳しいことは分からないと述べた。

エジプトでは2012年6月30日、イスラム組織「ムスリム同胞団」を支持母体とするムルシ前大統領が就任。ちょうど1年後に大規模な反政府デモが起き、前大統領は事実上の軍事クーデターで追放された。

軍部はその後、ムスリム同胞団をテロ組織に指定し、メンバーらを厳しく取り締まってきた。裁判では多数の同胞団指導者らが死刑判決を受けている。

その一方で警官や兵士、判事らを狙ったテロが続発し、数百人が死亡。5月にはシナイ半島で3人の判事が射殺された。

これらのテロではシナイ半島に拠点を置くイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」系の組織など複数のグループが犯行声明を出したが、ムスリム同胞団は関与を否定している。



UP:2015 REV:
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