HOME > World / Africa >

エジプト・アラブ共和国 2014年7月〜12月


Tweet


アフリカアフリカ Africa 2016

○2007年6月以前のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 〜2007年6月
○2007年7月〜9月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2007年7月〜9月
○2007年10月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2007年10月〜12月
○2008年1月〜3月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2008年1月〜3月
○2008年4月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2008年4月〜6月
○2008年7月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2008年7月〜12月
○2009年のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2009年
○2010年1月〜3月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2010年1月〜3月
○2010年4月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2010年4月〜6月
○2010年7月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2010年7月〜12月
○2011年1月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年1月
○2011年2月1日〜5日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年2月1日〜5日
○2011年2月6日〜10日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年2月6日〜10日
○2011年2月11日〜15日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年2月11日〜15日
○2011年2月16日〜28日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年2月16日〜28日
○2011年3月〜5月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年3月〜5月
○2011年6月〜7月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年6月〜7月
○2011年8月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年8月〜12月
○2012年1月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2012年1月〜6月
○2012年7月〜9月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2012年7月〜9月
○2012年10月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2012年10月〜12月
○2013年1月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年1月〜6月
○2013年7月1日〜10日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年7月1日〜10日
○2013年7月11日〜31日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年7月11日〜31日
○2013年8月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年8月
○2013年9月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年9月〜12月
○2014年1月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2014年1月〜6月
○最新のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国

○外務省 各国・地域情勢 エジプト・アラブ共和国

* 新聞記事は、ウェブサイトへの掲載期間が限られています。ウェブで見あたらなくなったら縮刷版で内容を確認してください。

* 幅広く多種多様な情報を紹介しています。情報源、情報が発せられた状況などに留意しながら活用してください。


◆2014/07/03 nikkei.com エジプト・シシ政権、経済を最優先 クーデターから1年
◆2014/07/03 毎日新聞 ナイル.com:(25)「停電」はニュースではない
◆2014/07/03 毎日新聞 エジプト:クーデターから1年 止まらぬテロ
◆2014/07/04 asahi.com エジプト、クーデター1年 抗議デモで5人死亡
◆2014/07/05 nikkei.com エジプト、燃料価格を大幅値上げ
◆2014/07/10 毎日新聞 ガザ:戦闘長期化へ…エジプト仲介、難航の見通し
◆2014/07/11 毎日新聞 エジプト:大統領、財政改革を連発…不満の声も
◆2014/07/15 NHK ガザ地区巡りエジプトが停戦案
◆2014/07/15 asahi.com エジプト、ガザ停戦案を提示 イスラエルとハマスに
◆2014/07/15 asahi.com エジプトのガザ停戦案は白紙に 双方が戦闘開始
◆2014/07/15 cnn.co.jp エジプトの停戦提案 イスラエルが検討へ、ハマスは一蹴
◆2014/07/15 yomiuri.co.jp エジプト、ガザ戦闘の停戦提案…双方の対応注目
◆2014/07/15 nikkei.com エジプト、ガザ停戦を提案 イスラエルとハマスに
◆2014/07/15 NHK エジプト 停戦案提示も予断許さず
◆2014/07/15 NHK 停戦案にイスラエル同意もハマス拒否
◆2014/07/15 nikkei.com エジプトが仲介案提示 ガザ衝突で、実効性は不透明
◆2014/07/15 nikkei.com イスラエル、停戦白紙に エジプト・米の仲介失速
◆2014/07/15 毎日新聞 ガザ戦闘:エジプトが停戦案…無条件攻撃停止求める
◆2014/07/15 毎日新聞 ナイル.com:(26)ラマダンドラマ
◆2014/07/16 yomiuri.co.jp ガザ衝突、エジプトの停戦案をハマスは拒否
◆2014/07/16 NHK エジプト提案の停戦案成立せず 緊張高まる
◆2014/07/16 毎日新聞 ガザ:ハマス、戦闘継続…エジプトに圧力
◆2014/07/16 毎日新聞 ガザ:ハマス エジプト停戦案拒否を正式発表
◆2014/07/17 yomiuri.co.jp ガザ衝突激化、米の仲介工作限界…エジプト頼み
◆2014/07/18 yomiuri.co.jp ハマスの停戦拒否で戦闘激化…エジプト外相非難
◆2014/07/19 asahi.com 岸副外相がエジプト大統領と会談 ガザ停戦への役割期待
◆2014/07/20 毎日新聞 ガザ:エジプトの和平仲介は停滞
◆2014/07/21 毎日新聞 ガザ戦闘:エジプトの仲介停滞 外相、停戦条件見直さず
◆2014/07/21 毎日新聞 エジプト:検問所で兵士22人を殺害 イスラム過激派か
◆2014/07/22 asahi.com ガザ停戦、交渉が本格化 米国務長官がエジプト入り
◆2014/07/22 nikkei.com 米国務長官、エジプト入り ガザ即時停戦促す
◆2014/07/22 毎日新聞 米国務長官:エジプトを訪問 停戦交渉を支援
◆2014/07/24 毎日新聞 ナイル.com:(27)午前2時の朝ごはん
◆2014/08/02 yomiuri.co.jp エジプトの調停による停戦、絶望的に
◆2014/08/02 毎日新聞 ガザ:停戦協議模索 アッバス議長が交渉団カイロに派遣へ
◆2014/08/05 nikkei.com イスラエルとハマス、72時間の停戦同意 エジプトが仲介
◆2014/08/05 nikkei.com エジプト、新運河を建設へ スエズ運河と平行
◆2014/08/05 nikkei.com スエズ上げ潮、パナマ退潮 アジア−米 通航料に差
◆2014/08/05 yomiuri.co.jp ガザ戦闘72時間停戦…エジプト呼びかけ、了承
◆2014/08/05 毎日新聞 ガザ:負傷者154人、エジプトの病院で治療
◆2014/08/05 毎日新聞 ガザ:72時間停戦合意 エジプト、本格交渉呼びかけ
◆2014/08/06 毎日新聞 ナイル.com:(28)スパルタ大統領
◆2014/08/06 毎日新聞 ガザ攻撃:カイロで協議開始 長期的停戦目指し
◆2014/08/12 cnn.co.jp ガザ停戦交渉が再開、エジプトの仲介で
◆2014/08/12 Onislam.net Deaf Muslims Struggle for Their Faith
◆2014/08/13 nikkei.com エジプト、ガザ境界封鎖の緩和提案
◆2014/08/13 yomiuri.co.jp エジプト、イスラエルとハマスに恒久的な停戦案
◆2014/08/18 cnn.co.jp イスラエルとハマスの代表団、カイロ入り 停戦期限目前
◆2014/08/20 nikkei.com [FT]情報少ない「イスラム国」 苦悩する英と米
◆2014/08/22 cnn.co.jp エジプトで観光バスが事故、38人死亡
◆2014/08/22 nikkei.com エジプト観光地でバスが正面衝突 38人死亡
◆2014/08/24 asahi.com エジプト、ガザ停戦交渉再開を呼びかけ 攻撃の応酬続く
◆2014/08/24 毎日新聞 エジプト:ガザ無期限停戦を呼びかけ
◆2014/08/26 nikkei.com UAEが秘密裏にリビア空爆か イスラム系民兵狙う
◆2014/08/26 asahi.com UAE:リビアの武装勢力を空爆 エジプトと連携し
◆2014/08/27 nikkei.com イスラエル・ハマス本格停戦合意、エジプトが発表
◆2014/08/27 毎日新聞 ガザ停戦合意:米の影響力低下が露呈 エジプトが主導
◆2014/08/27 nikkei.com 米、リビア空爆を批判 UAE・エジプト強硬姿勢
◆2014/08/27 共同ニュース 米、リビア空爆を批判 UAE、エジプト名指し
◆2014/08/27 毎日新聞 リビア:UAEとエジプトの空爆を確認 米政府
◆2014/08/29 47トピックス 【リビア分裂】二つの政府が対立 空港黒こげ、国内は無法状態
◆2014/09/02 毎日新聞 ナイル.com:(29)エジプトから見たガザ紛争
◆2014/09/03 nikkei.com スフィンクス見に来て! エジプト、観光てこ入れ
◆2014/09/04 毎日新聞 エジプト:「イスラム国」使わないで…宗教イメージ損なう
◆2014/09/06 nikkei.com エジプト元大統領を追起訴 「カタールに機密漏えい」
◆2014/09/07 yomiuri.co.jp スフィンクス、足元を見よ…11月から一般公開
◆2014/09/08 毎日新聞 リヤカー行脚:アフリカ縦断出発 鳥取の吉田さん4大陸目
◆2014/09/10 nikkei.com 10月にガザ復興支援で国際会議 エジプト外相表明
◆2014/09/13 nikkei.com 対「イスラム国」で協力確認 米・エジプト
◆2014/09/02 毎日新聞 ナイル.com:(30)髪は女の命〜イスラム女性の美容院
◆2014/09/14 asahi.com 米国務長官とエジプト大統領、対イスラム国で協力確認
◆2014/09/14 毎日新聞 米国務長官:対イスラム国…エジプトの連携取りつけ
◆2014/09/17 nikkei.com 「階段ピラミッド」修復、4年ぶり再開 エジプト
◆2014/09/17 毎日新聞 エジプト:「階段ピラミッド」の修復再開 公開は3年先
◆2014/09/21 yomiuri.co.jp エジプト外務省ビル近くで爆発、警官2人死亡
◆2014/09/21 北海道新聞 カイロ中心部で爆発、警官2人が死亡
◆2014/09/21 毎日新聞 エジプト:カイロの庁舎前で爆発…警察官2人死亡
◆2014/09/22 毎日新聞 エジプト:庁舎前で爆発、テロか 警察官2人死亡−−カイロ
◆2014/09/22 nikkei.com ガザ停戦協議、23日に再開 エジプトで
◆2014/09/22 毎日新聞 エジプト:外務省近く爆発「エジプトの戦士」が犯行声明
◆2014/09/22 毎日新聞 ナイル.com:(31)性のタブーに挑む医師
◆2014/09/23 cnn.co.jp 中国製の拷問道具、世界に輸出 人権団体が警鐘
◆2014/09/24 nikkei.com 首相「空爆でイスラム国壊滅を」 エジプト大統領と会談
◆2014/09/30 時事ドットコム アフリカ投資促進で合意=ジェトロ
◆2014/10/12 nikkei.com エジプトでガザ復興国際会議
◆2014/10/20 nikkei.com エジプトで爆破テロ、軍兵士7人死亡
◆2014/10/22 cnn.co.jp ツタンカーメンの生前の姿、明らかに 足に疾患か
◆2014/10/23 asahi.com カイロ大前で爆発、11人けが 治安当局が警備強化の中
◆2014/10/23 Jeune Afrique 遺伝子組み換え作物(OGM):アフリカで最も進んでいる国はどこか?
◆2014/10/25 cnn.co.jp エジプトで爆弾テロ 少なくとも27人死亡
◆2014/10/25 yomiuri.co.jp エジプト軍検問所で爆弾テロ、兵士ら33人死亡
◆2014/10/25 nikkei.com エジプトで爆発、兵士17人死亡
◆2014/10/25 nikkei.com エジプトの軍検問所でテロ、兵士30人死亡
◆2014/10/25 nikkei.com エジプト軍がイスラム過激派掃討作戦 検問所テロに報復
◆2014/10/25 yomiuri.co.jp エジプトの軍検問所で大きな爆発、約30人死亡
◆2014/10/25 毎日新聞 エジプト:検問所襲撃相次ぎ、兵士ら29人死亡
◆2014/10/29 毎日新聞 ナイル.com:(34)妬み
◆2014/11/12 毎日新聞 イスラム国:エジプト過激派も「忠誠」
◆2014/11/13 cnn.co.jp エジプト過激派、ISISに忠誠表明か シナイ半島に拠点
◆2014/11/19 毎日新聞 ナイル.com:(36)コーヒー占い
◆2014/11/29 nikkei.com エジプト、ムバラク元大統領に無罪 デモ隊殺害
◆2014/11/29 nikkei.com エジプトのムバラク元大統領に無罪判決 身柄は拘束
◆2014/11/29 yomiuri.co.jp デモ隊殺害指示の罪、ムバラク氏に逆転「無罪」
◆2014/11/29 毎日新聞 エジプト:カイロ大、日本語教育40年 多くの人材輩出
◆2014/11/30 毎日新聞 エジプト:ムバラク元大統領、無罪 デモ隊殺害関与、公訴棄却
◆2014/11/30 毎日新聞 エジプト:ムバラク氏無罪 守旧派復権の象徴 革命主導の若者反発
◆2014/11/30 yomiuri.co.jp ムバラク氏「無罪」判決で抗議デモ、2人死亡
◆2014/12/01 毎日新聞 エジプト:カイロ大学などで抗議デモ続く ムバラク氏判決
◆2014/12/01 毎日新聞 エジプト:抗議デモ呼びかけ…同胞団、ムバラク氏無罪に
◆2014/12/02 nikkei.com ムバラク元大統領を上訴 エジプト検察
◆2014/12/02 毎日新聞 エジプト:ムバラク氏無罪 同胞団、デモ呼びかけ 当局は強硬姿勢
◆2014/12/03 毎日新聞 エジプト:188人に死刑判断
◆2014/12/04 毎日新聞 エジプト:188人に死刑判断
◆2014/12/04 毎日新聞 エジプト:ムバラク元大統領「無罪判決」検察が上訴の方針
◆2014/12/07 毎日新聞 スエズ運河:エジプト政府が再開発 ハブ港湾へ成長期待
◆2014/12/07 毎日新聞 スエズ運河:複線化、着々 エジプト政府、来夏完成目指す ハブ港湾へ成長期待
◆2014/12/07 AllAfrica.com Sisi - 4 New Cities to Be Established for Handicapped
◆2014/12/14 毎日新聞 密航ビジネス:人命より金、遭難続出 「危険は客も承知」
◆2014/12/16 cnn.co.jp 地震で倒壊したエジプト王の巨像、3千年を経て復活
◆2014/12/21 yomiuri.co.jp エジプト家具に日本の技を…日本がNGO支援へ
◆2014/12/23 毎日新聞 ナイル.com:(39)密航ブローカー余話
◆2014/12/28 cnn.co.jp エジプトでモーゼ描く米映画が上映禁止、シオニストの非難


 
 
>TOP

エジプト・シシ政権、経済を最優先 クーデターから1年

nikkei.com

2014/7/3 23:49

エジプトで軍によるクーデターが起きてから3日で1年がすぎた。今年6月に発足したシシ政権は低迷する経済の浮揚を最優先課題に据える。治安改善策が一定の効果をあげ、いったん逃避した海外からの投資がエジプトに戻る兆しもある。一方で政権の強権体質は強まっており、民主化への期待はしぼんでいる。

格付け会社のフィッチ・レーティングスは6月、エジプトの国債格付け(シングルBマイナス)について「政治面で前向きな発展があり、現時点が底だろう」という見通しを示した。軍出身のシシ氏が大統領に就任したことを評価し、格上げに含みを持たせた。

シシ氏は国防相として昨年7月のクーデターを主導し、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」出身のモルシ大統領(当時)を解任した。シシ氏は同胞団を徹底的に弾圧し、同組織を警戒するサウジアラビアなどから援助を引き出した。一時は枯渇しかけた外貨準備高は最低限必要な額といわれる150億ドル(約1兆5300億円)を安定して上回る。

デモの取り締まりなどテロ対策の強化を背景に海外直接投資も復調しつつある。6月には食品世界最大手のネスレの新工場が稼働。英BPも地中海沿岸でのガス田開発に乗り出すと決めた。政府はエジプトへの直接投資額が2014年度(14年7月〜15年6月)に100億ドルと、前年度の2倍に増えると見込む。

一方、令状なしの身柄拘束が常態化するなど政権の強権姿勢は強い。6月23日には政権に批判的なカタールの衛星テレビ局アルジャズィーラの記者3人にカイロの刑事裁判所が懲役7〜10年の判決を言い渡した。

11年2月、独裁のムバラク政権が崩壊した直後はエジプトで民主化の期待が高まった。だが、国民は、その後の政変や社会不安で疲弊し、経済を含めた「安定」を重視するようになった。

11年の反体制運動で若者の組織を率いたターリク・ホーリ氏は、5月下旬の大統領選でシシ氏の支援団体に所属した。「エジプトは民主化への過渡期にある」と述べ、シシ政権の強権に対する批判は口にしない。

シシ政権は同胞団を「テロ組織」に指定。だが同胞団の支持者は100万人以上とされ、政府機関を除けば最大の政治勢力だ。同胞団弾圧に反発するイスラム勢力はシシ政権打倒を掲げる。最近ではカイロで爆弾テロが続発。3日には親同胞団のデモ隊と治安部隊が衝突し、死傷者が出た。

同胞団への弾圧は国内外の過激なイスラム勢力にシシ政権を攻撃する口実を与えかねない。複数の過激派組織がエジプトへのテロを予告しており、対テロ策はシシ政権にとって大きな課題だ。(カイロ=押野真也)



 
 
>TOP

ナイル.com:(25)「停電」はニュースではない

毎日新聞

2014年07月03日

1日3時間も停電する−−。これは内戦下のシリアの話ではない。支局があるエジプトの首都カイロの状況だ。最近は締め切り時間近くに停電することも多く、「勘弁してくれよ」とぼやくこともしばしばだ。

日本で勤務していたころ、停電と言えばニュースだった。電力会社に問い合わせて、停電の影響範囲、復旧の見通しなどを記事にしたことを覚えている。

ところが、エジプトでは停電は日常茶飯事だ。私が住むカイロの中心部ザマレク地区では、今年に入ってから週2〜3回のペースで起きていた。さらに夏を迎えてエアコンの利用が増えたせいか、6月以降は週10回以上は停電している。農村部の人たちに聞くと、1日7〜8時間停電している地域もあるそうだ。

ただ停電には、ある規則がある。電気が切れてから、ほぼ1時間後に復旧するのだ。十分な電気を供給できない電力会社の社員が、スイッチ一つで気軽に停電を起こしている--。そんな光景が思い浮かぶ。

エジプト電力・エネルギー省に問い合わせると、あっさり「計画停電」の事実を認めた。全国の電気需給を統括する「国家管理センター」が、地域ごとの使用量の推移を24時間体制で監視し、供給不足が起きそうになると、九つある国営配電会社に予防的な停電を指示するのだという。「1回につき最大1時間」というのも規則に沿っており、実際に停電させるエリアは配電会社が決めている。

電力省によると、エジプトの最大需要電力は約2万2000メガワット。だが予算不足のために火力発電用の燃料が十分に確保できない上、盗電被害などもあるため、夏季には最大1500〜2000メガワットが不足するという。そのツケが、あの規則的な停電という訳だ。

電力省の広報官は(1)再生可能エネルギーの推進(2)原発建設(3)サウジアラビアからの送電事業−の三つの対策を挙げたが、エジプトの官僚の仕事の遅さを考えると、私の在任中は改善されそうにない。

最近、支局と同じフロアにあるオフィスで火事があった。発火元はエアコン。停電中に従業員が帰宅したが、スイッチを切り忘れたのが原因らしい。あまりの停電の頻発ぶりに、冷蔵庫などが壊れないかも心配だ。私自身が暑さに強く、エアコンがなくても平気なのが唯一の救いだ。【カイロ秋山信一】

ナイル.com:(25)「停電」はニュースではない



 
 
>TOP

エジプト:クーデターから1年 止まらぬテロ

毎日新聞 2014年07月03日 20時52分(最終更新 07月03日 23時02分)

【カイロ秋山信一】エジプトでモルシ前大統領が追放された軍事クーデターから3日で1年を迎えた。クーデターを主導したシシ氏が6月に大統領に就任したが、モルシ氏の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団との対立は今も続く。同胞団は3日、首都カイロや第2の都市アレクサンドリアでシシ政権に抗議するデモを展開。政府系メディアによると、治安部隊との衝突で、1人が死亡した。

同胞団は3日、クーデター後に座り込みの集会を行ったカイロ北東部のモスク周辺などでデモを行った。デモ隊の進路と予想されるタハリール広場や大統領宮殿の周辺には、戦車や装甲車が配備され、治安部隊は無許可デモを禁止するデモ規制法に基づき、デモ隊を強制排除する構えだ。

カイロでは、同胞団に同情的なイスラム過激派によるとみられるテロも頻発している。6月25日には通勤時間帯の地下鉄駅構内などで5件の爆発があり、市民が標的にされたことに動揺が広がった。30日には大統領宮殿近くで3件の爆発があり、保健省によると、警察官2人が死亡した。「絶対に報復する」。シシ氏は同日夕に緊急の声明を発表し、内務省に治安対策の強化を指示したが、3日もカイロで3件の爆発があった。

過去1年間で、治安部隊による攻撃などで同胞団支持者ら1000人以上が死亡、1万6000人以上が逮捕された。イスラム過激派に殺害された兵士や警察官も500人を超えた。



 
 
>TOP

エジプト、クーデター1年 抗議デモで5人死亡

asahi.com

エルサレム=山尾有紀恵2014年7月4日11時11分

昨年の軍クーデターから1年を迎えたエジプトで3日、ムルシ元大統領の排除に抗議するデモが各地であり、治安部隊との衝突や爆発で5人が死亡した。ロイター通信などが伝えた。

首都カイロには厳戒態勢が敷かれた。治安部隊がデモの取り締まりにあたり、大規模なデモにはつながらなかった。ムルシ氏の支持者らは各地で数十人単位のデモを行い、警察などを狙った小規模な爆発も複数箇所で発生した。内務省は、3日の衝突でデモ隊150人以上と、指名手配者約40人を逮捕したと発表した。

クーデターを主導したシーシ氏は、大統領選を経て今年6月に大統領に就任した。政権はムルシ氏の出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団関係者や、政権に批判的な記者の取り締まりを強化。国際社会から非難の声が上がっている。(エルサレム=山尾有紀恵)



 
 
>TOP

エジプト、燃料価格を大幅値上げ

nikkei.com

2014/7/5 22:12

【カイロ=共同】エジプト政府は5日、ガソリンやディーゼル燃料の価格を大幅に値上げした。地元紙アルアハラムなどが報じた。窮迫する財政の再建が目的だが、庶民生活への直撃は避けられず、シシ大統領への不満が噴出する可能性がある。

最低価格のガソリンは1リットル当たり0.9エジプトポンド(約13円)から1.6エジプトポンドになり、約78%の引き上げとなった。ディーゼル燃料は1リットル当たり1.1エジプトポンドから1.8エジプトポンドに約64%値上がりした。

首都カイロ近郊ギザや北東部スエズでは5日、タクシー運転手らが値上げに反発し、ストライキを行った。



 
 
>TOP

ガザ:戦闘長期化へ…エジプト仲介、難航の見通し

毎日新聞 2014年07月10日 13時37分

【エルサレム大治朋子、カイロ秋山信一】イスラエルとパレスチナ自治区ガザを拠点とするイスラム原理主義組織ハマスの戦闘が長期化しそうだ。イスラエルのネタニヤフ首相も9日、長期化を示唆。2012年の戦闘時に和平を仲介した隣国エジプトは、ハマスと関係が深いイスラム組織ムスリム同胞団主体の政権から軍出身の大統領になり、エジプトの仲介工作も難航が予想される。

「速やかに停戦を実現できるように、暴力のエスカレートを止めるべきだ」。国営中東通信によると、エジプトのシシ大統領は8日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と電話協議し、ガザ情勢に懸念を示した。エジプト外務省もイスラエルとハマスの双方に自制を求める声明を出した。

エジプトメディアによると、シシ政権は隣接するガザが不安定化し、イスラム過激派の動きに収拾がつかなくなることを警戒しており、既に双方との接触を始めた。12年には当時のモルシ政権の仲介で8日間で停戦にこぎ着けた実績があり、国際社会にもエジプトに期待する声がある。

ただ昨年のクーデター後、エジプトとハマスの関係は極端に悪化した。エジプト軍は、ガザと隣接するシナイ半島で過激派に対する掃討作戦を強化。武器や戦闘員の流入を防ぐため、ガザとの境界にある密輸トンネルを1000個以上破壊した。さらにシシ政権は同胞団を徹底的に弾圧。同胞団から派生したハマスに対しても「エジプトでのテロに関与している」と非難している。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は9日、声明で「軍事作戦は時間を要するかもしれない」として戦闘が長期化する可能性を示唆。防御戦だと強調したうえで「ガザのハマスや他のテロ組織への攻撃を拡大した」と述べ、ハマスの攻勢が弱まらない限り戦闘を継続する方針を示した。

ハマス指導者のメシャル氏はツイッターで「我々は戦闘激化は望んでいない。ネタニヤフ(首相)は強硬姿勢を変えよ」と述べ、イスラエル側が攻撃を停止しない限り戦闘を続ける姿勢を明確にした。



 
 
>TOP

エジプト:大統領、財政改革を連発…不満の声も

毎日新聞 2014年07月11日 19時24分(最終更新 07月11日 21時49分)

【カイロ秋山信一】エジプトのシシ大統領(59)が8日、就任1カ月を迎えた。財政難解消に向けて、懸案だった補助金削減に着手し、富裕層に対する課税も強化した。一方で貧困層支援のために低価格で生活必需品を提供する制度を拡充するなど、矢継ぎ早に改革を打ち出した。ただ事前の周知がないままガソリンや電気が大幅に値上がりし、バス業者などからは不満の声も上がっている。

「なぜ突然、値上げするのか。対応しきれない」。7日、首都カイロのガソリンスタンドで給油していたバス運転手のサイード・ムバラクさん(53)が嘆いた。燃料補助金の削減は今月4日、予告なしに実施された。軽油は1リットル1.1エジプトポンド(約16円)から1.8ポンド(約26円)と約6割上昇。カイロ−アレクサンドリア間で運行するバスの片道運賃を30ポンドから32ポンドに上げたが、軽油の値上がり分をまかなえないという。「これ以上、運賃を上げれば逆に客が離れる」と途方に暮れる。

シシ大統領は就任後、財政改革を次々と打ち出した。燃料補助金の削減で、ガソリンは5〜6割値上がり。ガスや電気代も最大8割程度上がる見込みだ。政府補助が適用される低価格のパンの購入にも1人月150枚の上限を設けた。自身の支持基盤の富裕層にも負担を求め、株式売却益やアルコール類、たばこなどに対する課税を強化。また、貧困層対策として、政府が市価の6〜7割で食品などを提供する配給制度を拡充。対象を米、油、砂糖の3品目から、小麦粉、茶、肉類など20品目に広げた。

不満の声も上がるが、シシ大統領は「人気取りなど考えている余裕はない。補助金削減は国の債務削減のために絶対に必要だ」と強調した。

エジプトは2011年の革命後、治安の混乱が続き、主要産業の観光業や海外からの投資が低迷。外貨準備高が減少して、燃料を十分に輸入できなくなり、停電や軽油不足が頻発。モルシ前政権の人気が低迷し、軍事クーデターで政権が転覆する一因となった。

昨年7月の軍事クーデター後、サウジアラビアなどから120億ドル(約1兆2000億円)の援助を受けて急場をしのいできたが、歳出の約25%を占める補助金の削減は必須との見方が強かった。

政治学者のカリーム・アブデルザッカ氏は「来年度予算では補助金を削減し、教育や医療に重点配分するなど改革の方向性を明示した。年率10〜15%程度の物価上昇は国民も許容するだろうが、それ以上になると反政府感情が高まる恐れが出てくる」と指摘した。



 
 
>TOP

ガザ地区巡りエジプトが停戦案

NHK

7月15日 8時53分

イスラエル軍による軍事作戦が続くパレスチナ暫定自治区のガザ地区を巡り、エジプト政府はイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの双方に対して、現地時間の15日午前9時をもって、すべての攻撃を停止することを盛り込んだ停戦案を提示し、事態の打開につながるか注目されます。

エジプトの国営通信によりますとエジプト政府は14日、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの双方に対して、現地時間15日午前9時、日本時間15日午後3時をもってすべての攻撃を停止することを盛り込んだ停戦案を提示したということです。

停戦案では攻撃の停止が確認された後、双方の代表がエジプトの首都カイロに集まって、長期的な戦闘の停止に向けて協議を行うとしています。

イスラエル軍による軍事作戦は14日で1週間となり、ガザ地区では、これまでにハマスの武器庫など1500か所が攻撃を受け、市民を含む170人が死亡しました。エジプトは2年前の2012年にイスラエルがガザ地区に大規模な空爆を行った際にも停戦の仲介役を務め、今回も停戦に向けてイスラエルとハマスへの働きかけを続けていました。

停戦案についてハマスはこれまでのところ、反応を示していませんが、イスラエル側は15日の朝にも安全保障担当の閣僚会議を開いて対応を検討するとしていて、事態の打開につながるか注目されます。



 
 
>TOP

エジプト、ガザ停戦案を提示 イスラエルとハマスに

asahi.com

ガザ=山尾有紀恵2014年7月15日12時55分

エジプト政府は14日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに対し、15日午前9時(日本時間同日午後3時)に戦闘を停止するよう求める停戦案を発表した。ハマス側は拒否する構えで、実際に停戦に結びつくかは不透明だ。

エジプトの政府系紙アハラム(電子版)によると、停戦案は(1)イスラエルの空爆とハマスなどによるイスラエルへのロケット弾攻撃の停止(2)治安条件を満たした人と物資にエジプトとガザ境界検問所の通行を許可(3)双方の代表が48時間以内にカイロで協議を開始−−などとしている。

エジプトのシーシ政権は、クーデターで排除したイスラム組織ムスリム同胞団を母体とするハマスを敵視しており、停戦案はガザ武装勢力側との事前協議なしに一方的に提示された模様だ。ハマスのアブズフリ報道官は14日、正式な打診は受けていないとして、「合意に達する前の停戦はあり得ない」と拒否する考えを示した。武装組織イスラム聖戦も無視すると表明した。一方、イスラエル政府は15日朝に閣議を開き、提案を協議する予定。

15日にはケリー米国務長官がエジプトを訪問し、シーシ大統領とガザの停戦について協議する。ハマスのハニヤ前首相は14日に潜伏先からテレビ演説し、「問題は停戦や前回の停戦合意に戻ることではなく、我々の市民への攻撃を直ちに終わらせることだ」と述べた。

イスラエル軍は14日夜もガザへの空爆を続け、ガザの保健省によると、ガザ南部では4歳の女の子を含む6人が死亡した。8日の戦闘開始からのガザの死者数は187人、負傷者は1390人以上になった。(ガザ=山尾有紀恵)



 
 
>TOP

エジプトのガザ停戦案は白紙に 双方が戦闘開始

asahi.com

ガザ=山尾有紀恵2014年7月15日22時55分

エジプト政府が14日にイスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに対して提示した停戦案は15日午後、交渉に持ち込まれないまま、双方の戦闘開始により白紙に戻った。イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザへの攻撃を指示した。

エジプト政府は14日、イスラエルとハマスに対し、15日午前9時(日本時間同日午後3時)に戦闘停止を求める停戦案を発表した。イスラエルは15日朝の閣議で受け入れを決めたが、ハマス側は拒否した。

停戦案は(1)イスラエルの空爆とハマスなどによるイスラエルへのロケット弾攻撃の停止(2)治安条件を満たした人と物資にエジプトとガザ境界検問所の通行を許可(3)双方の代表が48時間以内にカイロで協議を開始−−などの内容。ハマスが求める封鎖の全面解除などの条件からはほど遠い。ハマス政治部門幹部は15日午後、提案を精査すると表明したが、軍事部門は内容自体が受け入れられないとして戦闘の継続を表明。意見が割れている模様だ。

イスラエル軍は停戦案の承認後、ガザ空爆を控えるとしていたが、15日午前9時以降、ガザからイスラエルへロケット弾約50発が発射されたと発表。地元紙によると、ネタニヤフ首相は同軍に対し、激しく反撃するよう指示した。空爆停止から約6時間後の同日午後3時過ぎ、同軍はガザへの空爆を再開。2人が死亡、10人が負傷した。

イスラエルは、空爆によるガザ市民の犠牲拡大で、国際社会から非難を浴びている。そのため、一度停戦を受け入れた上で、ハマスが拒否するのであれば、地上戦などのさらなる作戦に踏み切る手順を踏むべきだとの考えが政府内部にあった。ネタニヤフ首相は15日、「ハマスがエジプトの提案を拒否するならば、作戦を強める準備がある。国際社会の理解も得られる」と述べた。強硬派のリーベルマン外相も会見で「軍はガザ全域を支配すべきだ」と発言。2005年のガザからの撤退は誤りとして、再占拠して武装勢力を一掃すべきだと主張した。

ハマスにとっては、成果が得られないまま停戦に応じれば、8日以降死者190人以上を出した批判は自らに向くことになる。だが、エジプトのムスリム同胞団政権が仲介した2012年秋の停戦合意に比べ、ハマスは圧倒的に不利な立場だ。エジプトのシーシ大統領は昨年のクーデターで排除した同胞団を母体とするハマスを敵視しているからだ。

ハマスは、シーシ政権と関係が良好なヨルダン川西岸のパレスチナ自治政府と6月に暫定統一政府を発足させたが、イスラエルのハマス掃討作戦を黙認するシーシ政権に対する不信感は強い。妥協点を見いだせなければイスラエルの地上侵攻を招き、市民の犠牲がさらに拡大する恐れがある。(ガザ=山尾有紀恵)



 
 
>TOP

エジプトの停戦提案 イスラエルが検討へ、ハマスは一蹴

cnn.co.jp

2014.07.15 Tue posted at 11:39 JST

ガザ市(CNN) イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、エジプトが停戦仲介に乗り出した。イスラエルは15日に閣議を開き、エジプトが示した停戦案を検討する。

停戦案は、各勢力にガザでの戦闘行為を停止し、高官レベルの交渉に入ることを求める内容。情勢が安定した時点で境界閉鎖を解除するよう呼び掛けている。

イスラエル当局の高官らは、同案が「非常に真剣に検討されている」と語った。

これに対してハマスの報道官はCNNとのインタビューで、エジプト案を「冗談」と一蹴(いっしゅう)。「われわれはエジプトから停戦案の文書を受け取っていない。これはメディア向けのジェスチャーにすぎないということだ」「かれらはパレスチナを追い詰め、イスラエルに手を貸そうとしているだけだ」と反発を示した。

一方でパレスチナ自治政府の交渉責任者、エレカット氏は「今後12〜24時間のうちに停戦成立の可能性が見えてくるかもしれない」と期待感を示し、「一部のハマス指導者から、停戦の道は閉ざしていないと聞いている」と強調した。

パレスチナ保健当局によると、イスラエルが先週から続けているガザ空爆で、14日までにパレスチナ人186人が死亡、1390人が負傷した。この数は、2012年に実施された前回の空爆作戦での死者数を上回っている。

12年の停戦もエジプトが仲介した。ただ当時のムルシ大統領の出身母体、ムスリム同胞団は、エジプトの現政権に比べ、ハマスとのつながりが強かった。

米国のケリー国務長官は停戦仲介に向け、エジプトやカタールを回る中東訪問を検討している。今のところイスラエルを訪れる予定はないが、当局者らによると変更もあり得るという。

米国務省高官によると、ケリー長官はイスラエルのネタニヤフ首相との電話会談で事態の悪化に懸念を示し、米国は停戦成立を支援するとの立場を改めて示した。



 
 
>TOP

エジプト、ガザ戦闘の停戦提案…双方の対応注目

The Yomiuri Shimbun

2014年07月15日 11時33分

【カイロ=溝田拓士、エルサレム=上地洋実】エジプト外務省は14日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム主義組織ハマスの双方に対し、15日午前9時(日本時間同日午後3時)からの停戦を提案したと発表した。

イスラエルが8日に軍事作戦を開始して以来、停戦に向けた具体的な動きが出るのは初めてで、双方の対応が注目される。

エジプトの提案について、イスラエル政府は15日朝にも、主要閣僚による緊急の閣議を開いて協議する。一方、ハマス指導者イスマイル・ハニヤ氏は「ガザへのイスラエルの攻撃を停止しようと介入している幾つかの国がある」と述べ、仲介の努力が続いていると認めたものの、停戦に応じるかどうかの明言は避けた。

2014年07月15日 11時33分



 
 
>TOP

エジプト、ガザ停戦を提案 イスラエルとハマスに

nikkei.com

2014/7/15 6:47

【カイロ=共同】エジプト政府は14日、パレスチナ自治区ガザの戦闘をめぐり、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスに対して、イスラエル時間15日午前9時(日本時間同午後3時)に発効する停戦を提案した。

エジプトは過去にも仲介役を果たしたことがあり、8日にイスラエルの軍事作戦が始まって以来続いていた戦闘が終息に向かうか注目される。一方で双方の対立は根深く、早期の情勢打開につながるかは不透明だ。

提案によると、イスラエルとハマスの双方に無条件の受け入れを要求した。停戦発効から48時間以内にエジプトの首都カイロにそれぞれの代表団を受け入れ、最終的な停戦合意に向けて個別に協議する。



 
 
>TOP

エジプト 停戦案提示も予断許さず

NHK

7月15日 13時03分

パレスチナ暫定自治区のガザ地区で続く戦闘を巡り、エジプト政府は、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスに対して、15日にすべての攻撃を停止し、停戦に向けた交渉を始めることを盛り込んだ案を示しましたが、事態を打開できるかどうか予断を許さない状況です。

イスラエル軍は、パレスチナのガザ地区からロケット弾攻撃を続けるハマスの拠点などに1週間にわたって攻撃を加え、これまでに市民を含む170人が死亡しています。

エジプト政府は、イスラエルとハマスに対し、現地時間15日午前9時(日本時間15日午後3時)から、12時間以内にすべての攻撃を停止し、長期的な停戦に向けた協議を行うことを盛り込んだ停戦案を提示しました。

イスラエル政府は、15日朝にも安全保障担当の閣僚会議を開き、停戦案を受け入れるかどうか検討するとしています。

一方で、ハマスの報道官は「何の合意もないのに攻撃を停止することはできない」と述べ、イスラエルによるガザ地区の経済封鎖の緩和やイスラエルに拘束された仲間の解放などを攻撃を停止するうえでの条件だとしています。

停戦案について、アラブ諸国が緊急の外相会議で双方に提案の受け入れを求めたほか、アメリカ政府も提案を支持する方針で、今後、この停戦案を基にエジプトをはじめ各国による働きかけが行われる見通しです。

しかし、これまでの戦闘で、双方の不信感は強まっており、今回示された停戦案で事態が打開できるかどうか予断を許さない状況です。

米大統領「停戦案を歓迎」

エジプト政府による停戦案について、アメリカのオバマ大統領はホワイトハウスで14日、「停戦案が示されたことに勇気づけられた。これによってこの地域が平穏を取り戻せることを期待している」と述べ、アメリカとしても停戦の実現に向けて働きかけを続けていく考えを示しました。

また、パレスチナ暫定自治区のガザ地区で戦闘が続いていることについて、オバマ大統領は「いかなる国も市民を無差別に狙ったロケット弾による攻撃は容認できず、イスラエルには自衛権がある」と述べ、イスラエル側を擁護しました。

一方で、「パレスチナ人に死傷者が出ていることは悲劇だ。さらなる事態の緊迫化は、誰のためにもならない」と指摘しました。

アメリカ国務省のサキ報道官は14日、「エジプトによる停戦の呼びかけを歓迎する。これが1日も早く現地に平穏を取り戻すことにつながってほしい」というコメントを発表しました。

この中で、サキ報道官は「ケリー国務長官はこれまで、イスラエルのネタニヤフ首相、エジプト政府高官、それにパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長と意見交換してきた。アメリカは引き続き、危険で不安定な状況を打開するため、関係国と取り組んでいく」として、停戦の仲介に取り組む姿勢を強調しました。



 
 
>TOP

停戦案にイスラエル同意もハマス拒否

NHK

7月15日 18時41分

停戦案にイスラエル同意もハマス拒否

パレスチナ暫定自治区のガザ地区で続く戦闘を巡って、イスラエル政府はエジプトが提案した停戦案を受け入れたのに対し、イスラム原理主義組織ハマスは仲間の釈放などが保証されていないとして拒否する構えをみせ、停戦の実現が危ぶまれています。

イスラエル軍は、パレスチナのガザ地区からロケット弾による攻撃を続けるハマスの拠点などを1週間にわたって空爆し、これまでに一般市民を含む183人が死亡しています。

仲介に乗り出していたエジプト政府は14日、イスラエルとハマスに対し、現地時間15日午前9時(日本時間15日午後3時)から12時間以内にすべての攻撃を停止し、長期的な停戦に向けた協議を行うことを盛り込んだ停戦案を提示しました。

これを受けてイスラエル政府は15日朝、急きょ、安全保障担当の閣僚会議を開き、エジプトの停戦案を受け入れることを決めました。一方、ハマスの報道官は声明を出し、「停戦案には何の合意も含まれていない」と述べ、イスラエルによるガザ地区の経済封鎖の緩和や拘束された仲間の釈放などが保証されていないとして拒否する構えをみせています。

ガザ地区からは15日午前9時以降もロケット弾の攻撃が続いていて、これに対し、イスラエル軍は報復の攻撃を行うとしています。エジプト政府は、ハマスへの説得を続けているとみられますが、ハマス側が停戦案を受け入れるかどうかは不透明で、停戦の実現が危ぶまれています。



 
 
>TOP

エジプトが仲介案提示 ガザ衝突で、実効性は不透明

nikkei.com

2014/7/15 9:57 (2014/7/15 13:55更新)

【テルアビブ=押野真也】イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」の軍事衝突を巡り、エジプト政府が14日に停戦案を提示した。双方とも衝突を長期化させたくないのが本音だが、内部に強硬派を抱えており停戦案の受諾で合意しても、実効性は不透明だ。

エジプト政府による停戦案は、15日午前9時(日本時間同午後3時)を期限に軍事行動を停止するよう双方に要求する内容。同日にはケリー米国務長官がエジプトを訪問する予定だ。シシ大統領が率いるエジプトの現政権はハマスを敵視しているが、調停案を提示することで、内外に存在感を示す狙いがありそうだ。

イスラエルは同日午前の閣議で停戦案への対応を協議。ネタニヤフ首相はハマスへの強硬姿勢を崩さないが、自国兵士の犠牲が伴う地上軍投入には消極的で、エジプトの調停案は地上軍投入の是非についての判断を先送りするのに好都合だ。

ただ、イスラエルのリーベルマン外相はハマスを壊滅すべきだと主張しており、閣内は割れている。安易に停戦案を受諾した後に攻撃を受け、自国民に被害が出れば国内で批判が強まるのは確実。イスラエルにとっては、ハマスによる攻撃が阻止される確実な担保があるかどうかが焦点だ。

ハマスの軍事部門は15日の声明で、エジプトの停戦案を「拒否する」と述べた。ただ、ハマスはエジプトの現政権が物流網を遮断したことで困窮が深まり、イスラエルとの衝突が長期化すれば組織が崩壊しかねない。本格的な停戦に向けた交渉では、イスラエルによる経済封鎖の解除など、一定の譲歩を引き出す戦略を打ち出すとみられる。



 
 
>TOP

イスラエル、停戦白紙に エジプト・米の仲介失速

nikkei.com

2014/7/15 23:18 (2014/7/16 0:33更新)

【カイロ=押野真也】軍事衝突を続けるイスラエルとパレスチナのイスラム原理主義組織「ハマス」に対し、エジプト政府が14日に示した停戦案が不発に終わった。イスラエルは15日、いったん停戦案を受け入れたが、直後に撤回する形で再攻撃する構えに転じた。米国やエジプトの仲介の作業が失速し、戦闘は長引く可能性が高まった。

イスラエルとハマスは衝突と停戦を繰り返してきた。2008年や12年の衝突では、米国やエジプトなどの調停により比較的短期間で戦闘が止まった。今回はエジプトの停戦案が半日も持たずに事実上の白紙に戻り、混迷が深まっている。

エジプト政府が示した停戦案は、15日午前9時(日本時間同日午後3時)を期限に双方が軍事行動を一時停止し、その後の停戦の道筋を話し合うという内容だった。イスラエル政府は同日午前7時に開いた閣議で、この案の受諾を決めた。

一方、ハマスは停戦案を「イスラエルへの降伏」とみなし、受け入れに難色を示した。イスラエルが封鎖する物流網の再開などが確約されず、明確な「見返り」がない点も懸念したようだ。ハマスはロケット弾による攻撃を継続した。

こうした状況を踏まえイスラエルのネタニヤフ首相は15日、パレスチナ自治区ガザを再攻撃する方針を固めた。イスラエル軍が小規模な空爆に踏み切ったとの情報も流れている。

イスラエルは8日からガザへの本格的な軍事行動を開始した。イスラエルが最も警戒するロケット弾の発射施設のうち、3分の1以上を破壊したとされる。

戦闘がどこまで広がるかはまだ不透明だ。イスラエルが地上軍を投入すれば、自国兵士に犠牲が広がる可能性が大きい。ガザへの空爆で一般市民に多数の死傷者が発生しており、世界各地でイスラエルに抗議するデモも起きている。ネタニヤフ氏がつかの間とはいえ停戦案の受諾を決めた背景には、自国民への犠牲と国際的な批判をかわす狙いがあったとみられる。

イスラエルの閣議では保守強硬派で知られるリーベルマン外相らが受諾への反対論を表明した。リーベルマン氏は15日夕の記者会見でイスラエルの安全保障を理由に「軍がガザ全土を掌握すべきだ」と述べ、ガザへの全面侵攻を主張した。つかの間とはいえ停戦を受諾したネタニヤフ氏に対する国内の強硬論はさらに増しそうだ。

過去に停戦を積極的に仲介した米国の影が薄いことも不安材料だ。ウィーン訪問中のケリー米国務長官は15日、イスラエルが停戦を受諾した段階で歓迎する意向を示し、「他の勢力にも受け入れを促す」と呼びかけた。オバマ大統領はエジプトの提案が事態打開につながるよう期待感を示すにとどまった。



 
 
>TOP

ガザ戦闘:エジプトが停戦案…無条件攻撃停止求める

毎日新聞 2014年07月15日 11時58分(最終更新 07月15日 13時34分)

【カイロ秋山信一、ガザ市(パレスチナ自治区ガザ地区)大治朋子】エジプト政府は14日、交戦を続けるパレスチナ自治区ガザを拠点とするイスラム原理主義組織ハマスなどとイスラエルの双方に対して、15日午前9時(日本時間同午後3時)までに攻撃停止を求める停戦案を発表した。

戦闘が本格化した8日以降、具体的な停戦案が示されたのは初めて。合意に達する可能性もあるが、互いの不信感は強く実現するかは流動的だ。

停戦案は、双方に無条件の攻撃停止を呼びかけた。イスラエルには地上侵攻を回避するよう強く求めた。また、エジプトとガザの境界にあるラファ検問所の開放も提案し、経済封鎖に苦しむガザ側に配慮を示した。

双方が攻撃停止を受け入れた場合、エジプト政府を仲介役にカイロで本格的な交渉を行い、17日までに停戦の本合意を目指す。エジプトは2012年11月にイスラエルがガザ空爆を激化させた際にも停戦を仲介した実績がある。エジプト政府は停戦仲介について「市民の犠牲は誰も望んでいない。歴史的な責任と平和が重要だとの信念に基づくものだ」と説明した。

ガザ市内やガザ北西部ではすでに14日夜から15日未明にかけて、双方とも目立った攻撃を控えており、静寂を取り戻している。

イスラエル政府は15日朝、安全保障閣僚会議を開催して停戦案への対応を協議する見通し。ハーレツ紙は「ネタニヤフ首相は停戦案を受け入れる考えで、閣議で閣僚に同意を求めるだろう」と伝えた。

一方、ロイター通信によると、ハマスの軍事部門は15日、公式ホームページでエジプトによる停戦案を拒否する考えを明らかにした。

8日の戦闘本格化以降、イスラエル側は23人が負傷。パレスチナ側は182人が死亡し、1280人以上が重軽傷を負った。米国家安全保障会議(NSC)のミーハン報道官は14日、エジプトの停戦案について歓迎する声明を発表した。



 
 
>TOP

ナイル.com:(26)ラマダンドラマ

毎日新聞

2014年07月15日

エジプトはラマダン(イスラム教の断食月)の真っただ中だ。街中でも昼間に生気を失った顔を見かけることが増えてきた。残り2週間弱。連日の酷暑は気の毒だが、やり遂げてほしいと応援している。

さて、そんなラマダン期間中に庶民の気晴らしとなっているのが、ラマダン恒例の30日間連続ドラマだ。ラマダン前になると、幹線道路沿いには、ドラマを宣伝する看板が並ぶ。恋愛ドラマ、歴史物、社会派とバラエティーに富んでいる。毎日1時間、主に断食明けの夜に放映され、朝、昼に再放送もある。複数のチャンネルが時間をずらして同じドラマを放送するため、見逃す心配も少ないとか。

2人の子持ち、サブリーンさん(33)の一押しは「女性監獄」。私ならタイトルを見て敬遠してしまうが、主人公の波瀾(はらん)万丈な人生が視聴者を引きつけているらしい。20代の女性が、看守だった母親の死後、公営住宅から追い出されないように看守の仕事を継ぐというストーリー。だが悪い男に引っかかった末、思わぬ事件に巻き込まれて、自分が監獄に入れられてしまったそうだ。

サブリーンさんの親族には、五つものドラマを「掛け持ち」して見ている女性もいるらしい。うだるような暑さの中、昼間は飲食ができず、つらい時間が続く。何もしていないと時間の経過が遅く感じるが、かといって何かをやろうという気力も湧かない。ラマダンドラマは、そんな専業主婦たちに特に人気があるという。

ラマダン明けには「イード・アルフィトル」と呼ばれる3日間の祭日が待っている。断食の後に迎える楽しい時間に向けて、ラマダンドラマも佳境を迎える。【カイロ秋山信一】

ナイル.com:(26)ラマダンドラマ



 
 
>TOP

ガザ衝突、エジプトの停戦案をハマスは拒否

The Yomiuri Shimbun

2014年07月16日 01時02分

【エルサレム=上地洋実】イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスの軍事衝突を巡り、イスラエル政府は15日、エジプト政府が示した停戦案を受け入れたが、ハマスは停戦を拒否した。

ハマスは同日、イスラエル南部へのロケット弾攻撃を継続し、イスラエルも空爆を再開した。

イスラエルが8日に軍事作戦を開始して以来、停戦に向けた具体的な動きが出たのは初めてだったが、振り出しに戻った。

停戦案は、エジプトが14日に示した。イスラエルとハマスの双方が15日午前9時(日本時間同日午後3時)から12時間以内に戦闘を停止し、その後、最終的な停戦合意に向けた協議を行う、というもので、イスラエル政府は15日朝の緊急の閣議で、採決の末、受け入れを決めた。

一方のハマスは、軍事部門「カッサム隊」が同日、「一顧の価値もない」とする声明を発表。イスラエル軍によると、ガザ地区からは15日午前9時から午後3時までに50発のロケット弾攻撃があった。イスラエル軍報道官は「ハマスが6時間にわたり一方的に攻撃した」と語った。軍はこれを受けて作戦を再開し、30か所を空爆した。

ガザの保健省によると、ガザではこれまでに民間人を含む194人が死亡、1410人以上が負傷している。

2014年07月16日 01時02分



 
 
>TOP

エジプト提案の停戦案成立せず 緊張高まる

NHK

7月16日 5時04分

イスラエル軍によるパレスチナ暫定自治区のガザ地区への軍事作戦とイスラム原理主義組織ハマスによるロケット弾攻撃の応酬が続くなか、エジプトが提案した停戦案は成立に至らず、再び緊張が高まっています。

パレスチナのガザ地区からのロケット弾攻撃を続けるハマスの拠点などをイスラエル軍が1週間にわたって空爆し、多くの市民が犠牲となったことを受けて、隣国のエジプトはイスラエルとハマスに対し、現地時間15日から、すべての攻撃を停止することなどを盛り込んだ停戦案を提示しました。

これを受けて、15日朝、イスラエルはエジプトの停戦案を受け入れることを決め、一時的にガザ地区への攻撃を停止しましたが、ハマス側は受け入れを拒否し、15日もイスラエル側に120発以上のロケット弾を発射しました。

この結果、ガザとの境界にある検問所ではイスラエル人の市民1人がロケット弾の爆発に巻き込まれて死亡し、イスラエル側に初めて犠牲者が出ました。

イスラエルのネタニヤフ首相は15日夜、記者会見を開き、「ハマス側が攻撃を続ける以上、国民を守るためわれわれはあらゆる手段を取る」と述べ、停戦案の受け入れを撤回し、ガザ地区に対する攻撃を再開すると宣言しました。 停戦に向けた交渉が失敗に終わったことを受けて、イスラエル軍は地上戦も辞さない構えを見せていて、現地では再び緊張が高まっています。



 
 
>TOP

ガザ:ハマス、戦闘継続…エジプトに圧力

毎日新聞 2014年07月16日 22時33分(最終更新 07月16日 22時52分)

【ガザ市(パレスチナ自治区)大治朋子】パレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするイスラム原理主義組織ハマスがエジプトの停戦案を受け入れず、対イスラエル攻撃を継続している。イスラエルは15日夜、新たにガザ住民約10万人に退避勧告を出し、本格的な軍事作戦を再開した。ガザに封じ込まれているハマスはエジプトに通じる検問所の全面開放を最大の目標に、これに難色を示すエジプトに戦闘継続で圧力を加えている形だ。

「(パレスチナ自治政府の)アッバス議長は今日、エジプトに仲介を求めている」。議長顧問のナビル・シャース氏は16日、エジプトの仲介抜きに停戦はあり得ないとの考えを強調した。ハマス政治部門のムサ・アブ・マルズック副代表もカイロでエジプト高官との協議を続けている。

アッバス議長は近くトルコも訪問する。だが、ハマスへの財政支援を続けるカタールと同様、トルコはイスラエルと対立しており、仲介役は期待できない。また、トルコとカタールはハマスの出身母体であるイスラム組織ムスリム同胞団を支援しているが、エジプトは同胞団を「テロ組織」とみなしている。その点でエジプトはイスラエルと近く、ハマスとは対立関係にある。

エジプトとハマスの関係は昨年夏のエジプト政変で急激に悪化した。ムスリム同胞団主体でハマスと協調関係にあったモルシ政権が軍事クーデターで失脚したからだ。現在のシシ政権は反ハマス路線に。ガザ側がエジプトに向けて掘削した密輸用トンネルを破壊し、境界のラファ検問所も封鎖した。

イスラエルはハマスがガザを制圧した2007年以降、ガザの封鎖政策を実施。ハマスは密輸トンネルに「通過税」を設けて資金源としてきたが、シシ政権の誕生などで収入源を失い、対応を迫られていた。ハマスは今回の停戦交渉でラファ検問所を開放させ、通過税などを資金源にしたい考えとみられる。

一方、イスラエル国内ではリーベルマン外相ら対パレスチナ強硬右派を中心に、ネタニヤフ首相にガザでの地上戦などを求める声が高まっている。ロケット弾攻撃の継続で市民の不安や不満も高じており、イスラエル側も「決断」を迫られつつある。

イスラエルとガザの戦闘は9日目に入り、ガザ側の死者は208人、イスラエル側は1人が死亡している。



 
 
>TOP

ガザ:ハマス エジプト停戦案拒否を正式発表

毎日新聞 2014年07月16日 23時27分

【ガザ市(パレスチナ自治区)大治朋子】パレスチナ自治区ガザ地区から対イスラエル攻撃を続けるイスラム原理主義組織ハマスは16日、エジプトの停戦案を拒否すると正式発表した。ガザに封じ込まれたハマスはエジプトに通じる検問所の管理と全面開放などを要求。「検問所の開放」に触れながら詳細を明らかにしない停戦案に不満だった。イスラエルとの戦闘でガザの被害が拡大する中、ハマスは仲介役のエジプトに対する国際的圧力をテコに、より有利な停戦条件を引き出そうとしているようだ。

エジプトはハマスによる武器密輸などを警戒。境界のラファ検問所を開放する場合、ヨルダン川西岸を統治する穏健派ファタハによる管理を条件としてきた。しかし、ファタハとライバル関係にあるハマスは、あくまで自ら検問所を管理したい考えで、停戦交渉の争点の一つになっていたとみられる。

イスラエルは15日朝に停戦案を受諾、空爆を停止したが、ガザからのロケット弾攻撃が続いたため同日午後には空爆を再開。同夜には新たにガザ住民約10万人に退避勧告を出した。イスラエルとガザの戦闘は9日目に入り、死者数はイスラエル側の1人に対し、ガザ側では208人に達している。

ハマスとエジプトの関係は昨年夏のエジプト政変で急激に悪化した。ムスリム同胞団主体でハマスと協調関係にあったモルシ政権が、軍事クーデターで失脚したからだ。事実上の軍事政権ともいわれる現在のシシ政権は反ハマス路線に転換。ガザ側からエジプトに向けて掘削された密輸用トンネルを破壊し、境界のラファ検問所も封鎖した。エジプトの仲介が不調に終わったのは、エジプトに対するハマスの強い不信感もある。

イスラエルはハマスがガザを制圧した2007年以降、ガザの封鎖政策を実施。ハマスは密輸トンネルに「通過税」を設けて資金源としてきたが、シシ政権の誕生などで収入源を失い、対応を迫られていた。ハマスは停戦交渉を通じてラファ検問所を開放させ、自ら管理し通過税などを新たな資金源にしたい考えとみられる。

一方、イスラエル国内ではリーベルマン外相ら対パレスチナ強硬右派を中心に、ネタニヤフ首相にガザでの地上戦突入などを求める声が高まっている。ガザからのロケット弾攻撃で市民の不安や不満が高じているうえ、ハマスの停戦拒否で戦闘の泥沼化が懸念される中、イスラエル側も「決断」を迫られつつある。



 
 
>TOP

ガザ衝突激化、米の仲介工作限界…エジプト頼み

The Yomiuri Shimbun

2014年07月17日 09時47分

【ウィーン=白川義和】パレスチナ自治区ガザでの軍事衝突が再び激化するなか、米オバマ政権が有効な手だてを見つけられず、エジプトの停戦工作になおも望みをつないでいる。

シリア内戦の収拾や中東和平交渉などでの失敗が続き、中東で影響力を発揮できる状況にないことが響いているようだ。

ケリー米国務長官は15日、イラン核協議が行われているウィーンで記者会見し、「必要ならば明日にでも、(中東)地域に飛ぶ用意がある」と述べ、イスラエルと、ガザを実効支配するイスラム主義勢力ハマスとの停戦に重大な関心を払っていることを強調した。米国は今回の軍事衝突が、地上戦に発展する事態を懸念している。シリアでの内戦や、イラクでのイスラム教スンニ派過激派「イスラム国」の台頭など、中東で続く混乱に対し、米国としても歯止めをかける必要があるためだ。

ただ、ケリー氏は「エジプトはこの調停を進めるのにふさわしい」とも語り、現時点での関与には慎重な考えを示した。アーネスト米大統領報道官は15日の記者会見で、エジプトが14日に示した停戦案について「なお有効な選択肢とみている」と表明した。

米政府はハマスを「テロ組織」とみなして交渉対象から外しており、仲介工作には限界がある。米国は2012年11月のガザでの衝突でも、エジプトのモルシ大統領(当時)による停戦工作を後押しした。今回も、ハマスを敵視するシシ政権に頼らざるを得ない状況だ。

だが、米国とエジプトの関係は、モルシ政権当時から様変わりした。エジプト軍が昨年7月にモルシ氏を解任した後、米国はエジプトへの支援を凍結した。その後のイスラム過激派組織「イスラム国」の勢力拡大を受け、ケリー氏が今年6月にカイロを訪問して支援再開を表明するなど、関係改善に乗り出したばかりだ。

イスラエルとパレスチナに対しても、ケリー氏は中東和平交渉の9か月間での最終合意という非現実的な目標を設定し、今年4月の期限までに成果を出せなかった。中東での影響力が低下するなか、米国の選択肢は限られつつある。国務省のサキ報道官は15日の記者会見で、「ハマスに影響力を行使するうえで、多くの中東諸国が我々よりも深い専門知識がある」と語り、中東地域内の動きを見守る考えを示した。

2014年07月17日 09時47分



 
 
>TOP

ハマスの停戦拒否で戦闘激化…エジプト外相非難

The Yomiuri Shimbun

2014年07月18日 13時45分

AFP通信によると、エジプトのシュクリ外相は17日、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの軍事衝突について、「ハマスがエジプトの停戦案を受け入れていれば、パレスチナ人の命を救うことが出来た」と語った。

ハマスが、エジプト政府による停戦提案を拒否したことが、戦闘の激化を招いたとの認識を示したものだ。

外相はまた、「パレスチナ人の流血を避ける唯一の手段である停戦を直ちに受け入れることを求める」と述べ、双方に改めて停戦を呼びかけた。

2014年07月18日 13時45分



 
 
>TOP

岸副外相がエジプト大統領と会談 ガザ停戦への役割期待

asahi.com

カイロ=川上泰徳2014年7月19日23時58分

中東を歴訪中の岸信夫副外相は19日、最初の訪問国エジプトのシーシ大統領と会談した。岸氏は、イスラエル軍が地上侵攻したパレスチナ自治区ガザの停戦実現のため、エジプトの役割への期待を表明した。シーシ氏は、エジプトが提案した停戦案の実現に努力すると答えたという。

日本の政府高官が、6月に就任したシーシ氏に会うのは初めて。岸氏は昨年7月のクーデター以来止めていた円借款を再開し、ナイル川のせきの新設に約59億円を供与する方針も伝えた、という。(カイロ=川上泰徳)



 
 
>TOP

ガザ:エジプトの和平仲介は停滞

毎日新聞 2014年07月20日 21時03分(最終更新 07月20日 21時15分)

【カイロ秋山信一】エジプトのシュクリ外相は19日、パレスチナ自治区ガザを拠点とするイスラム原理主義組織ハマスが拒絶したイスラエルとの停戦案について、停戦条件を見直す考えがないことを明らかにした。ハマスは、ガザに対する経済封鎖の解除を停戦案に含めるよう求めており、エジプト側による交渉の呼びかけも拒否。互いに不信感が大きく、和平仲介は停滞している。

エジプトメディアによると、シュクリ外相は停戦案について「戦闘をやめ、経済封鎖を解除するチャンスを与えた」と説明。ハマスを支援するカタールによる和平調停の動きについて「エジプト案は国際社会の支持を得ている。現時点で他に停戦案はない」とけん制した。一方、ハマスは19日、カイロでの和平協議に参加するようエジプト側から打診されたと発表。ただ「(停戦案の)立場は既に示した」として協議に否定的な見解を示した。

エジプトの停戦案は、治安の確保を条件にガザの境界検問所の開放に言及するが、ハマスは条件があいまいなことに不信感を抱く。ハマスは交渉を優位に進めるため、支援国のカタールが仲介に加わることを期待している。カタールも和平仲介に意欲を示し、20日には国連の潘基文(バン・キムン)事務総長とパレスチナ自治政府のアッバス議長との会談が首都ドーハで開かれる。



 
 
>TOP

ガザ戦闘:エジプトの仲介停滞 外相、停戦条件見直さず

毎日新聞 2014年07月21日 東京朝刊

【カイロ秋山信一】エジプトのシュクリ外相は19日、パレスチナ自治区ガザを拠点とするイスラム原理主義組織ハマスが拒絶したイスラエルとの停戦案について、停戦条件を見直す考えがないことを明らかにした。ハマスは、ガザに対する経済封鎖の解除を停戦案に含めるよう求めており、エジプト側による交渉の呼びかけも拒否。互いに不信感が大きく、和平仲介は停滞している。

エジプトメディアによると、シュクリ外相は停戦案について「戦闘をやめ、経済封鎖を解除するチャンスを与えた」と説明。ハマスを支援するカタールによる和平調停の動きについて「エジプト案は国際社会の支持を得ている。現時点で他に停戦案はない」とけん制した。一方、ハマスは19日、カイロでの和平協議に参加するようエジプト側から打診されたと発表。ただ「(停戦案への)立場は既に示した」として協議に否定的見解を示した。

エジプトの停戦案は、治安の確保を条件にガザの境界検問所の開放に言及するが、ハマスは条件があいまいなことに不信感を抱く。ハマスは交渉を優位に進めるため、支援国のカタールが仲介に加わることを期待している。カタールも和平仲介に意欲を示し、20日には国連の潘基文(バンキムン)事務総長とパレスチナ自治政府のアッバス議長との会談が首都ドーハで開かれる。



 
 
>TOP

エジプト:検問所で兵士22人を殺害 イスラム過激派か

毎日新聞 2014年07月21日 東京朝刊

【カイロ秋山信一】リビア国境に近いエジプト南西部ワディガディド県で19日、武装集団が国境警備隊の検問所を襲撃し、兵士22人を殺害した。AP通信が報じた。武装集団のメンバー3人も死亡した。シシ政権に反発するイスラム過激派や武器密輸グループによる犯行の可能性がある。エジプトでは東部シナイ半島で反政府勢力の活動が活発だが、リビアの治安悪化に伴って西部でも脅威が高まっている。

中東通信などによると、武装集団は約20人で、日没直後に検問所を襲撃し、携行式ロケット弾で武器庫を爆破した。



 
 
>TOP

ガザ停戦、交渉が本格化 米国務長官がエジプト入り

asahi.com

エルサレム=山尾有紀恵

2014年7月22日12時19分

イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから2週間が経った。21日にはケリー米国務長官がエジプト入り。停戦に向けた交渉が本格化するが、ハマスは強気の姿勢で、簡単には停戦に結びつきそうにない。

ケリー氏と潘基文(パンギムン)国連事務総長は同日カイロで共同会見し、イスラエルとハマスの双方に停戦を呼びかけた。ケリー氏は「根本的な問題についても議論したい」と述べ、パレスチナ和平交渉の再開についても取り上げる意向を示した。

一方、パレスチナ自治政府のアッバス議長は21日、カタールのドーハでハマス政治部門トップのメシャール氏と会談。イスラエルによるガザ攻撃を停止するため、エジプトや国際社会の仲介で停戦交渉を続けることで一致した。

ガザの保健省によると、8日から21日までのガザの死者数は561人、負傷者は3550人。国連児童基金(ユニセフ)によると、子どもの死傷者が急増しており、この2週間で少なくとも121人が死亡した。ガザの国連施設に避難した人は8万人に上っている。

イスラエル軍は21、22の両日、兵士計9人の死亡を発表。17日の地上戦開始後のイスラエル兵の死者は計27人になった。ガザでの地上戦や対戦車砲による攻撃で死亡したという。

イスラエル兵の死亡急増に、ハマスは強気の姿勢をみせている。ハマス幹部のハニヤ前首相は21日にテレビ演説し、「我々の要求が達成されるまで戦い続ける」と述べ、ガザの境界封鎖の解除やイスラエルの刑務所にいるパレスチナ人囚人の釈放などの条件が満たされない限り、徹底抗戦を続ける考えを示した。ハマスは20日、ガザでイスラエル兵を拉致したと発表したが、真偽は不明だ。(エルサレム=山尾有紀恵)



 
 
>TOP

米国務長官、エジプト入り ガザ即時停戦促す

nikkei.com

2014/7/22 11:55

【ドバイ=久門武史】パレスチナ自治区ガザへのイスラエルの軍事作戦で犠牲者が拡大していることを受け、ケリー米国務長官は21日、即時停戦を促すためエジプトに入った。イスラエルとイスラム原理主義組織「ハマス」の停戦案を提示してきたエジプト政府の高官と22日に会談する。停戦に向けた外交努力を後押しする狙いだ。

ケリー氏は21日、米国がガザへの人道支援として、避難施設や食料、医薬品に充てるため計4700万ドル(約48億円)を拠出すると表明。同じくカイロを訪れた国連の潘基文事務総長とガザ情勢を巡り会談した。

ロイター通信によると、ケリー氏は会談に先立ち「イスラエルの自衛努力の結果を深く懸念している」と語り、民間人の犠牲拡大を憂慮していると強調。米政府高官は停戦交渉について「情勢はきわめて複雑で、容易ではない」との見通しを示した。

オバマ米大統領は同日の声明で、ケリー氏に即時停戦に向けた最大限の努力を指示したと明らかにした。イスラエルには自衛権があるとしつつ「既に(ハマスに)重大な損害を与えた」と指摘し、停戦を求めた。

イスラエルが軍事作戦を始めた8日以降のガザの死者は550人を超えた。イスラエルは攻勢を緩めておらず、21日にはガザの病院にも攻撃を加えた。ハマスが病院からロケット弾を撃っているためとしている。イスラエル軍兵士の犠牲も拡大している。

エジプト政府は14日に停戦案を示したが、ハマスが合意せずロケット弾による攻撃を継続。いったん停戦案を受け入れたイスラエルも攻撃を再開し、仲介は実を結んでいない。エジプトのシュクリ外相は21日、潘事務総長と会談後の記者会見で、提示した停戦案を修正する考えはないと述べた。

カタールからの報道によると、ハマス指導者のマシャル氏とパレスチナ自治政府のアッバス議長が21日、イスラエルのガザへの軍事作戦開始後初めて会談した。



 
 
>TOP

米国務長官:エジプトを訪問 停戦交渉を支援

毎日新聞 2014年07月22日 00時07分

【ワシントン和田浩明、ニューヨーク草野和彦】イスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスなどがパレスチナ自治区ガザ地区で続ける戦闘の停止をめざし、ケリー米国務長官が21日、停戦案を提示したエジプトを訪問する。

米国はハマスを「テロ組織」と認定しており公式には直接接触も行わない立場で、停戦交渉はエジプトの仲介を支援する形を取る。

一方、ガザ地区でパレスチナ民間人の死傷者が急増していることを受け、国連安全保障理事会は20日夜、緊急の会合を開催した。会合後に報道機関向けの談話を発表し、犠牲者の拡大に「深刻な懸念」を表明。2012年の停戦合意に基づく「即時の戦闘停止」を求めた。

パレスチナのマンスール国連代表は20日の会合終了後、「安保理決議の採択を期待していた」と述べ、法的拘束力のない談話にとどまったことに失望感を示した。

決議採択は、イスラエルの自衛権を支持する米国が反対しているとみられる。だが、犠牲者がさらに増えていけば、採択へのアラブ諸国からの圧力が高まるのは必至だ。



 
 
>TOP

ナイル.com:(27)午前2時の朝ごはん

毎日新聞

2014年07月24日

イスラム教徒がラマダン(イスラム教の断食月)を乗り切るために重要なのが、朝食(スフール)だ。肉料理中心の夕食(イフタール)と異なり、卵やヨーグルトなど軽めに済ませるのが一般的だが、水分補給を含めて健康維持には欠かせない。真夏のラマダンとなった今年(※ラマダンは毎年約10日ずつ早まる)は、なおさらだ。

ラマダン中のイスラム教徒は、生活がどうしても変則的になる。就業時間を短縮するなどの配慮はあるが、基本的に仕事や学校は通常通りにある。本来、夜はゆっくり休みたいところだが、日の出前の朝食を抜いてしまうと、昼過ぎから空腹と渇きに悩まされる。そのため、多くの人が午前2時ごろに一度起きて、朝食をとる。

アエーシ(ピタパン)、牛乳、野菜オムレツ、牛肉ハム、チーズ、フール(煮豆のペースト)、ヨーグルト。支局の同僚ザイナブさん(26)の朝食の一例だ。水も1.5リットル飲む。午前3時半ごろには日の出の礼拝を告げるアザーンがなる。日没まで約15時間の断食が続く。

ザイナブさんの場合、夕食よりも朝食の方が食欲があるという。夕食時には空腹もあるが、のどを潤したい気持ちが先に来る。そこで水やジュースなどを大量に飲むため、腹がふくれて食べられる量が減るのだ。一方、礼拝やコーラン(イスラム教の聖典)の朗読、約2時間の仮眠を挟んで迎える朝食の時間には、体調が整うのだという。

4週目を迎えたラマダンは残りあとわずか。早く終わってほしいのかと思いきや、ザイナブさんは「体調は不安定になるし、断食も大変ですが、ラマダンは聖なる月で、神に近づけるような気持ちになる。だから終わってしまうのは寂しい」と話している。【カイロ秋山信一】

ナイル.com:(27)午前2時の朝ごはん



 
 
>TOP

エジプトの調停による停戦、絶望的に

The Yomiuri Shimbun

2014年08月02日 23時48分

【エルサレム=上地洋実】イスラエル軍は2日、イスラエルとハマスが合意した72時間の停戦崩壊後、パレスチナ自治区ガザでの軍事作戦を続けた。

エジプト政府の調停による停戦は、絶望的な状況になった。

エジプトのシシ大統領は2日の記者会見で「エジプトの停戦案がガザでの流血を止める解決策になる」と述べ、停戦崩壊後もカイロで停戦交渉を行う意向を示した。だがイスラエルの主要メディアは2日、政府高官の話として、イスラエル政府は代表団をカイロに派遣しないと一斉に報じた。

これに対し、パレスチナ自治政府は2日、ハマス関係者を交えた代表団をカイロに派遣した。協議はエジプトとパレスチナの双方のみにとどまる見通しだ。

イスラエル軍はこの日、ハマスが武器の研究開発に使っていた大学や軍事訓練を行っていたモスク5か所など200か所以上を攻撃した。ガザの保健省によると、ガザ地区では1日の停戦崩壊後だけで190人以上が死亡した。7月8日の軍事作戦開始以降の死者数は、1650人に上る。

2014年08月02日 23時48分



 
 
>TOP

ガザ:停戦協議模索 アッバス議長が交渉団カイロに派遣へ

毎日新聞 2014年08月02日 11時22分(最終更新 08月02日 12時06分)

【カイロ秋山信一】パレスチナ自治政府のアッバス議長は1日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ拠点のイスラム原理主義組織ハマスなどとの停戦協議のため、ハマス幹部を含むパレスチナ側の交渉団を2日にエジプトの首都カイロに派遣する意向を明らかにした。エジプト紙アルアハラム(電子版)が伝えた。ガザ南部でのイスラエル軍兵士の拉致疑惑を契機に戦闘拡大が懸念され、停戦協議も頓挫が予想されるが、仲介役のエジプトや自治政府は協議開始の可能性を模索している。

ガザでは1日、国連などが提唱した72時間限定の停戦が崩壊し、パレスチナ側の交渉団のカイロ入りも取りやめとなった。だがパレスチナ議長府は「いかなる状況下でも交渉団は2日にカイロに向かう」との声明を発表。仲介役のエジプト外務省の報道官も「双方とも協議参加に消極的なわけではない。交渉団を迎える用意がある」と述べ、協議開始に含みを残した。

当初予定ではイスラエルの交渉団も2日にカイロ入りし、協議が開始されることになっていた。



 
 
>TOP

イスラエルとハマス、72時間の停戦同意 エジプトが仲介

nikkei.com

2014/8/5 10:41

【エルサレム=共同】イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスは4日、72時間の停戦に5日午前8時(日本時間同日午後2時)から入ることに同意した。仲介役のエジプトが双方に停戦を提案した。ロイター通信などが報じた。

本格的な停戦に結びつけば、ガザ情勢は大きな節目を迎える。ただ過去の停戦は、短期間での崩壊を繰り返しており、依然予断を許さない。

イスラエル軍は4日、ハマスがゲリラ戦に活用していた地下トンネルの破壊を完了したとの認識を表明。今回、イスラエルが停戦に応じた背景には、地上作戦の主要目的を達成したことで脅威を取り除いたとの判断があるとみられる。ハマス側には、これ以上戦闘を継続すれば、さらに壊滅的打撃を受けるとの危機感があった可能性がある。

エジプトは72時間の間に、双方の代表団を受け入れ、本格的な停戦に向けた協議を実施する意向。エジプト外務省は、今回の停戦が永続的なものにつながり「安定が回復することを望む」との声明を発表した。

ガザの当局によると、7月8日からのイスラエルの軍事作戦により、ガザで約1900人が死亡、約9500人が負傷した。イスラエル側の死者は67人。

イスラエル軍は4日、7時間の人道目的の一方的な停戦を行った。ハマスは「信用しない」として、停戦時間中にイスラエルに向け25発のロケット弾を発射したが、大規模な被害は出なかった。

双方は1日朝から72時間の人道停戦に入ったが、数時間で崩壊した。



 
 
>TOP

エジプト、新運河を建設へ スエズ運河と平行

nikkei.com

2014/8/5 19:28

スエズに平行、新運河建設へ

【カイロ=押野真也】エジプト政府は5日、同国東部にあるスエズ運河の拡張計画を明らかにした。既存の運河と並行する新たな運河を建設する。ロイター通信が伝えた。スエズ運河はアジアと欧州を結ぶ海運の要衝で、運河の通航料収入はエジプトの主要な外貨獲得手段。世界的に運河間の競争が激化しており、新運河を建設することで競争力を高める狙いとみられる。建設費は40億ドル(約4080億円)。建設費用の捻出方法や建設時期などは明らかになっていない。



 
 
>TOP

スエズ上げ潮、パナマ退潮 アジア−米 通航料に差

2014/8/5付

日本経済新聞 夕刊

世界中に製品を供給するアジアと最大の消費地である米国の東海岸を結ぶ海運ルートを巡り、運河間の競争が激しくなっている。シェアを伸ばすエジプト・スエズに対抗し、中米のパナマは能力拡張を進める。中米ニカラグアでも運河建設計画が浮上している。

半導体やスマートフォンの工場が林立する中国・深センから米ニューヨークにコンテナを送る場合、最も所要日数が短いのは次の経路のどれか。

(1)米西海岸まで海上輸送+陸上輸送

(2)中米パナマ運河経由で海上輸送

(3)エジプト・スエズ運河経由で海上輸送

答えは(1)。陸揚げ後にトラックと鉄道のどちらを使うかにもよるが、おおむね20日以内に到着する。(2)と(3)はいずれも30日前後かかる。

価格面ではどうか。最も割高なのは当然到着の早い(1)。1TEU(20フィートコンテナ換算)当たりの運賃は4000ドルほど。自動車部品など比較的単価の高い製品の輸送に用いられることが多い。(2)と(3)はともに3000ドル弱だが、船会社のコストは(2)の方が(3)よりも500ドルほど高いという。

値上げが転機に

船会社は、時間とコスト、通航可能な船舶のサイズ、定時運航の可否などをはかりにかけてルートを選ぶ。日本海事センターの松田琢磨研究員によると、5年前と比べ、各ルートのシェアは大きく変動した。5割近くを占めた(1)と(2)のシェアがそれぞれ低下し、現在はスエズが2割を確保するようになった。

スエズがシェアを伸ばした理由は3つある。まず、アジア内で生産拠点が南下したこと。日本が家電やハイテク製品を輸出しまくった時代は遠い過去。取って代わった中国からも人件費の高騰や政治リスクを敬遠して製造拠点を東南アジアに移す動きが加速している。

日本から直接ニューヨークを目指すのであれば、パナマ経由が約1万7000キロとスエズ経由より6000キロも短い。しかし、深センや隣の香港まで南下すればいずれの経路も約2万キロ。ベトナム、タイ、シンガポールと西に行けば行くほどスエズ回りの方が近くなる。

次にスエズにはパナマとの比較で、コスト面の強みがある。パナマは2005年には1TEU当たり42ドルだったコンテナ船の通航料金を11年に82ドルに引き上げた。これを受け、例えばコンテナ海運最大手のA・P・モラー・マースク(デンマーク)は13年からアジア発米東海岸行きの定期航路をすべてスエズ経由に切り替えた。

さらに、船舶の大型化が進む中で、現状のパナマは5000TEU級以下のコンテナ船しか通航できない。スエズにはサイズの制約がほとんどない。慢性化するパナマの渋滞を定時運航を重視する荷主らが嫌気した側面も大きい。

スエズにも弱点はある。海賊多発海域であるマラッカ海峡やソマリア沖を航行しなければならない。中東、北アフリカの政情不安もリスクだ。

15年末までの拡張工事が終われば、パナマが受け入れ可能な船舶のサイズはほぼ2.5倍となる。「シェアを取り戻せるかは料金次第」との声が聞こえてくる。

第3ルート浮上

スエズ対パナマの構図を変えうる動きもある。パナマから北西に約700キロ離れた中米ニカラグアが太平洋と大西洋を結ぶ全長280キロの新運河建設に乗り出したのだ。

400億ドル超の事業費の調達と建設を担う見返りに運河の運営権を手にしたのは中国企業の香港子会社。新運河が価格競争をもたらすとの期待もあるが、米国の“裏庭”とも呼ばれる地域だけに、中国の政治的意図を嗅ぎ取る向きもある。

歴史を振り返れば、スエズとパナマは長年にわたり、それぞれ英国と米国の管理下に置かれてきた。海洋を結ぶ運河は国家間の地政学がぶつかり合う場所でもある。

(国際アジア部 佐野彰洋)

国際運河 国際条約によってすべての国の船舶の自由航行が認められている運河を指す。太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河(パナマ)、紅海と地中海を結ぶスエズ運河(エジプト)が該当する。
 現在、パナマは世界の海上貿易量の5%、スエズは8%が通る物流の大動脈。パナマ運河の拡張には日本の国際協力銀行(JBIC)が工事費の一部を貸し付けている。2017年にも北米からの輸入が始まるシェールガスを運ぶ液化天然ガス(LNG)タンカーのルートとしても重要性が再認識されている。



 
 
>TOP

ガザ戦闘72時間停戦…エジプト呼びかけ、了承

The Yomiuri Shimbun

2014年08月05日 11時34分

【エルサレム=上地洋実】ロイター通信によると、イスラエルとイスラム主義組織ハマスとの戦闘を巡り、エジプト外務省は4日、双方に5日午前8時(日本時間午後2時)から72時間の停戦を呼びかけ、イスラエルとハマスの双方は受け入れを表明した。

停戦発効後、最終的な停戦合意に向けた協議も行われる見通しで、恒久的な停戦に結びつくかが注目される。

エジプトは、停戦期間中に双方がカイロに代表団を派遣し、停戦交渉を行うよう求めている。ハマスを含むパレスチナ自治政府の代表団は既にカイロ入りし、ガザ地区の経済封鎖解除や国連による復旧支援などの停戦条件を提示した。イスラエルも5日からの停戦が維持されれば、交渉団を派遣するとみられる。

2014年08月05日 11時34分



 
 
>TOP

ガザ:負傷者154人、エジプトの病院で治療

毎日新聞 2014年08月05日 14時05分(最終更新 08月05日 14時58分)

【カイロ秋山信一】イスラエル軍の攻撃が連日続くパレスチナ自治区ガザから、隣国エジプトに負傷者が搬送されている。エジプト保健省によると、7月10日以降、154人がエジプトで治療を受けた。家族、自分の手足、笑顔。戦闘は市民から多くのものを奪った。癒えることのない傷が、心と体に暗い影を落としていた。

4日朝、エジプトの首都カイロ北東部にあるパレスチナ赤新月社病院のベッドに、ムハンマド・サーレムさん(19)が横たわっていた。右脚の膝下は切断されてない。荒い呼吸音が静かな病室に響く。指先は熱傷で黒ずみ、握手に応える力さえない。「礼拝に行こうとしただけなんだ」。傍らに立つ叔父のサラム・ムーサさん(50)がぽつりぽつりと話し始めた。

ラマダン(イスラム教の断食月)中だった7月19日夜、ムハンマドさんはガザ南部ハンユニスの自宅で、家族13人と断食明けの夕食を楽しんだ。午後8時半、イスラム礼拝所(モスク)に向かった直後、爆撃に遭った。

一緒にいた兄(30)は即死した。ムハンマドさんは全身に無数の金属片を浴びた。現場はトマトやキュウリの畑が広がる農村。「(ガザ側の)戦闘員や武器を見かけたこともない。狙われた理由が分からない」とサラムさんは声を落とした。

近くの病院では医薬品や人手が不足して応急手術しか受けられなかった。命の危険もあり、さらに手術が必要だった。約10キロ南のエジプトとの境界にあるラファ検問所に向かった。エジプトは武器などの流入を懸念し、普段は検問所を閉鎖しているが、戦闘が激化したため人道的措置として重傷者に限り入国を認めていた。そこから陸路で延べ約350キロ。カイロに着いたのは10日後だった。

病院で右脚の膝下を切断し、金属片を腹から取り出す手術を受けた。痛みで声はほとんど出せない。付添人の入国は1人に限られ、両親にも会えない。「痛い、お母さん、痛い」。身をよじり、声を絞り出すムハンマドさんの手をサラムさんがぎゅっと握った。

別の病室では、バドル・ナビール君(4)が眠っていた。バドル君は爆撃で負傷し、一緒にいた母親は死亡した。片側の腎臓を摘出する手術を受けたが、体内には爆弾の破片が残っており、さらに手術が必要だ。他人を怖がり、付添人の祖父以外とは目も合わせないという。



 
 
>TOP

ガザ:72時間停戦合意 エジプト、本格交渉呼びかけ

毎日新聞 2014年08月05日 10時52分(最終更新 08月05日 12時26分)

【カイロ秋山信一】イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするイスラム原理主義組織ハマスなどパレスチナ側は4日、新たに5日午前8時(日本時間5日午後2時)から72時間の一時停戦に入ることで合意した。停戦の仲介をしていたエジプト外務省は一時停戦とともに、カイロでの本格的な停戦交渉に臨むよう双方に求める声明を発表した。約1カ月に及ぶ戦闘の終結につながる可能性が出てきた。

イスラエルのテレビ「チャンネル10」によると、イスラエルの安全保障閣僚会議のメンバーは4日夜、72時間の一時停戦受け入れで合意した。エジプト紙アルアハラムによると、イスラエルは5日に停戦交渉団をカイロに派遣する。既にカイロ入りしているハマスなどパレスチナ交渉団も一時停戦の受け入れを表明し、5日にもエジプトを介した停戦交渉が始まる見通し。

イスラエルは7月31日、国連と米国が提案した72時間の人道停戦とカイロでの停戦交渉開始をいったん受諾したが、8月1日の停戦発効直後に「ハマスが停戦を破った」として攻撃を再開し、交渉団派遣も見送っていた。

イスラエル軍はすでに地上部隊の大部分を撤退させており、軍報道官は4日、一部地元メディアに対し「確認できたイスラエルへの侵入・攻撃用トンネルの破壊をすべて完了した」と語った。地上作戦の当初の主要な目標を達成したほか、ガザの民間人死者の増加や国連施設への攻撃に対して国際社会からの非難も高まったため、交渉に応じる方針に転換したとみられる。

一方、パレスチナ交渉団は、国連や米国の提案に基づき、3日から停戦条件に関するエジプトとの協議を開始。ガザへの経済封鎖解除や境界検問所の開放を柱とする要求事項を伝えた。

ただ一時停戦が履行されても、本格的な停戦で合意する見通しは立っていない。イスラエルが、経済封鎖解除などパレスチナ側の要求を受け入れる可能性は低く、逆にガザの非武装化などハマスに厳しい要求を突きつける展開も予想される。イスラエル以外で唯一ガザと境界を接し、従来は閉鎖されてきたエジプトのラファ検問所を開放し、パレスチナ側の妥協を促す案もあるが、エジプトは敵対関係にあるハマスが検問所を管理することに難色を示している。

7月8日以降の戦闘でガザ側の死者は1830人以上、イスラエル側は兵士64人を含む67人に上っている。



 
 
>TOP

ナイル.com:(28)スパルタ大統領

毎日新聞 2014年08月06日

今年6月に就任したエジプトのシシ大統領(59)の改革の一つに、公務員の「午前7時就業」がある。選挙戦で「エジプトを改革するため、朝早くから夜遅くまで共に汗を流そう」と国民に呼びかけていたが、早速行動に移した。さすがに全員が実行しているわけではないようだが、大臣以下幹部クラスは実際に7時に登庁していると聞く。軍出身の「スパルタ大統領」らしい一面だ。

そんなシシ氏が2日、イタリアのレンツィ首相(39)との共同記者会見に臨んだ。就任後初の記者会見で、私がシシ氏を生で見たのも初めてだった。

黒のスーツに白シャツ、シルバーと黒の格子柄のネクタイ。大統領選までは軍服を着ていたが、個人的にはスーツの方が似合っている気がする。体を鍛えるのが趣味とあって、肩幅も広く、どっしりとした重厚感を感じた。若いレンツィ首相に、やや落ち着きがない仕草が目立っただけに、余計にそう感じたのかもしれない。

一方で、会見序盤で微笑をたたえる姿には、個人的に不自然な印象を受けた。シシ氏は大統領選への出馬表明以降、テレビ演説などで微笑を浮かべることが増えた。ソフトな印象を与えようとの思惑だと思うが、「作り笑い」という感じがするのだ。笑顔を作るのも政治家の仕事だが、このあたりは軍人気質が邪魔をしているのかもしれない。

逆に、らしさを感じたのは会見の終盤だった。エジプトメディアの記者が、隣国リビアの情勢悪化に関連してエジプトの治安対策を尋ねた。するとシシ氏は「メディアや知識人には、社会を啓蒙(けいもう)していく責任がある」と諭し始めた。「影響力を自覚し、理性的であるべきだ」と記者たちに語りかけ、「10カ月前と比べて、エジプトの治安状況はどうなっている?」と続けた。「治安は確実に回復している。いたずらに脅威をあおらず、現実に即した報道をしなさい」と言いたいのだろうと私は理解した。

この発言は、治安状況を不安視しがちなメディアへのけん制とも受け取れる。私などは「政府は治安の安定をアピールしたいから、そう言うのだろう」と思った。だがエジプトメディアの中には、素直にうなずいている記者が何人もいた。

良くも悪くも、シシ氏は軍人大統領だ。言動からは「上意下達」「即断実行」「規律重視」といったキーワードが見えてくる。何かとルーズなエジプト人が、シシ氏についていけるのか、心配な面もあった。だが会見場で大統領の発言にうなずく記者たちを眺めながら、「エジプトを率いるにはスパルタ式が効果的なのかもしれない」と思った。【カイロ秋山信一】



 
 
>TOP

ガザ攻撃:カイロで協議開始 長期的停戦目指し

毎日新聞 2014年08月06日 20時20分(最終更新 08月06日 20時34分)

【カイロ秋山信一】イスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするイスラム原理主義組織ハマスなどとの長期的な停戦に向けた協議が6日、エジプトの首都カイロで始まった。協議は難航が予想され、仲介役のエジプトは、8日午前8時(日本時間同日午後2時)に期限切れとなる一時停戦の延長を双方に求めた模様だ。

72時間の一時停戦は5日朝に始まり、ハマスなどパレスチナ側と、イスラエルの交渉団は同日夜までにカイロ入りした。レバノンのテレビ局アルマヤディンが5日夜報じたところによると、エジプトは本格交渉に先立ち、一時停戦をさらに3〜5日間延ばすよう双方に求めた。パレスチナ自治政府のマルキ外相は5日、一時停戦が3日間以上延長されるとの見通しを示した。

協議は非公開で行われている。イスラエルとハマスが互いに正統性を認めていないため、双方の交渉団は直接対面せず、エジプト政府の担当者が両者間を行き来しながら交渉を進める。ガザ地区の封鎖解除を求めるハマスに対して、イスラエル側はガザ地区の非武装化を要求。互いに相手の主張に難色を示している。



 
 
>TOP

ガザ停戦交渉が再開、エジプトの仲介で

cnn.co.jp

2014.08.12 Tue posted at 10:39 JST

エルサレム(CNN) パレスチナ自治区ガザの戦闘終結を目指すパレスチナとイスラエルの間接的な交渉が、エジプトの首都カイロで再開された。エジプトの国営メディアが11日に伝えた。

交渉はエジプトの仲介で72時間の停戦が成立したことを受けて再開された。

イスラエルはガザを支配するイスラム組織ハマスの武装解除を要求。一方パレスチナ側は、ガザからのイスラエル軍撤退や、イスラエルによるガザ封鎖の解除を求めた2012年の覚書の確認などを要求している。

パレスチナの代表団はハマスのほか、ヨルダン川西岸を統治するファタハなどの各派で構成される。

1カ月以上に及ぶ戦闘で大きな被害が出たガザ地区には、一時停戦を利用して人道支援物資が届けられている。

赤十字国際委員会の広報は「停戦のおかげで動きやすくなった」と述べた。ガザとの境界を管理しているイスラエル機関は、11日に2カ所の境界を開放したと発表。トラック369台分の食糧や飼料、医療物資などが同日中にガザに搬入される予定だという。

前回はガザからのロケット攻撃を受けてイスラエル軍が空爆を再開し、8日に停戦が破られていた。しかしイスラエル軍によると、今回の停戦の成立後、11日午前の時点でロケット弾の砲撃は確認されていないという。



 
 
>TOP

エジプト、ガザ境界封鎖の緩和提案

nikkei.com

2014/8/13 22:19

イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの本格停戦協議の仲介をしているエジプトが、ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザに支援物資を運び込むため、イスラエルによる境界封鎖を部分的に緩和することなどを提案した。パレスチナ当局者が13日、AP通信に明らかにした。

双方が受け入れるかどうかは不明。イスラエルとハマスは一時停戦中で、エジプトの首都カイロで本格停戦を協議。一時停戦は14日午前0時(日本時間同日午前6時)すぎに切れるため、戦闘再開が懸念されている。(エルサレム=共同)



 
 
>TOP

エジプト、イスラエルとハマスに恒久的な停戦案

The Yomiuri Shimbun

2014年08月13日 23時20分

【ガザ(パレスチナ自治区)=上地洋実】エジプト政府は13日、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの双方に対し、パレスチナ自治区ガザの経済封鎖を段階的に緩めていくことを軸とする恒久的な停戦案を提示した。

AP通信が報じた。ただ、双方はエジプトの停戦案への対応を明らかにしていない。

72時間停戦の期限切れは14日午前0時(日本時間14日午前6時)に迫っている。交渉が再度決裂すれば、全面的な軍事衝突は避けられないとみられる。

エジプトが示した停戦案は、イスラエルが空爆を完全に停止することや、ガザとの境界付近に設けられ、住民の立ち入りを禁じた幅約500メートルの緩衝地帯を狭めていくことなどが含まれているという。

2014年08月13日 23時20分



 
 
>TOP

イスラエルとハマスの代表団、カイロ入り 停戦期限目前

cnn.co.jp

2014.08.18 Mon posted at 12:57 JST

(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスの間で合意したパレスチナ自治区ガザでの停戦期限が19日午前0時(日本時間同日午前6時)に迫るなか、双方の代表団は17日、間接協議を再開するためエジプトの首都カイロに入った。エジプトの仲介による停戦交渉の行方が注目される。

それぞれの代表団は同日、独自の会合を予定しているが、いずれもエジプト当局者らとの話し合いに応じるかどうかは不透明だ。

双方の主張は平行線をたどっている。イスラエル側はハマスに対し、ガザの非武装化を要求。ハマスを含むパレスチナ側は、イスラエルにガザ封鎖の解除やガザ沿岸での漁業区域拡大、パレスチナ人受刑者の解放などを求めている。 パレスチナ保健当局によると、ガザではこの1カ月間の衝突で、民間人を中心とするパレスチナ人約2000人が死亡した。イスラエル当局は兵士64人、民間人3人が死亡したと発表している。



 
 
>TOP

[FT]情報少ない「イスラム国」 苦悩する英と米

nikkei.com

2014/8/20 7:00

英国のデビッド・キャメロン首相はこの週末を、メディアを通じた宣伝に費やした。「極悪非道」のイスラム主義武装勢力を打倒する取り組みを自ら主導することについて、英国民の理解を得るのが狙いだった。

キャメロン首相は、イスラム過激派「イスラム国」による脅威と「この政治生命が終わるまで戦う」と述べた。そしてジハード主義者を倒すのに必要な政治、軍事、および外交面での取り組みに言及した。

しかし、拡大中の米国の軍事作戦から援護を受けながら英国がイラク軍に具体的にどんな支援を行うのかは、明確にされなかった。首相はイングランド南西部コーンウォールでの家族との夏休みに早々に戻る予定で、これが対イラク支援の具体性を欠く点に拍車をかけた。

首相官邸は18日、その戦略が3部構成であることを明らかにした。第1に、英国政府は「イスラム国」に対する防衛の最前線であるクルド人部隊を支援する。要請があれば武器も提供する。

第2に、国連安全保障理事会を通じて「イスラム国」への資金の流れを断ち切る。第3に、イラクの新首相やほかの中東諸国(イランを含む)と協力し、この過激派の脅威に対する中東地域の対応を策定するという。

英国政府の安全保障当局者たちによれば、キャメロン首相がこうした表現を遣うのは情報機関による評価が変わったからではない。「イスラム国」の脅威に関する判断はこの数週間変わっていない。「イスラム国」に加わるためにシリアに向かった英国人が推計で500人いることから、「イスラム国」は中東のジハード主義者の集団の中で英国を攻撃する可能性が最も高い組織だとの見方は一貫している。

首相がこの週末に行った発表は「政治的計算」の結果だと、安全保障当局のある幹部は語る。

■一貫性のない英の戦略

いずれにしても、キャメロン首相が選択肢を持つことは米国政府により禁じられている。英国王立防衛安全保障問題研究所(RUSI)のリサーチフェロー、シャシャンク・ジョシ氏は、「英国には独自の選択肢などない」と言い切る。「キャメロンは、米国の先を行くことはできない」

キャメロン氏は、ゆっくりとではあるが変化している米国の対「イスラム国」戦略のために、自由に行動できずにいる。先週発表されたイラクのヌリ・アル・マリキ首相の退陣は転換点にはなったが、新しい連立政権がマリキ政権よりも幅広い勢力を受け入れられるのか、あるいは長続きするのかはしばらく時間がたたなければ分からない。

また米国の政府高官たちは、軍事支援の強化に乗り出すことになるかもしれないが、その前に宗派対立が沈静化している証拠を確認したいと考えている。キャメロン首相の同僚の多くは、首相が独自の戦略対応を策定しなければならないと考えており、中東に対する英国政府の考え方に一貫性がないことに落胆している。

一部の識者はこの混乱の証拠として、いろいろな国で展開されている同じ地域紛争で異なる勢力を英国が支援していることを挙げる。例えばシリアでは、英国は独裁政権と敵対しているスンニ派の勢力を支援している。しかしイラクでは、スンニ派の反乱勢力に対抗しているシーア派主導の政府を強化すべく介入しようとしている。またエジプトでは、英国はアブドル・ファタ・アル・シシ大統領を支持しているが、大統領はスンニ派の元将軍だ。

このような一貫性の欠如は、外相と国防相がそろって交代した先日の内閣改造によってさらに甚だしくなった。また、現在の中東担当閣外相はこの1年間で3人目に当たる。

一方で現地の人員が不足している。キャメロン氏も先週末、この問題を認め、アルビルに駐在している唯一の英国人外交官に、地域的な取り組みを主導する特使を1人合流させると述べた。

「英外務省の空洞化が起きていた」。キャメロン氏率いる英保守党の幹部はこう話す。「我々はとにかく、こうした事態に賢明な方法で対処できる専門知識や理解を持っていない」

■「イスラム国」規模も不明

だからと言って、英国が何もしていないわけではない。欧米が直面している最大の問題は、「イスラム国」の作戦行動に関する情報の欠如だ。米国の情報機関の高官は先週、非公開のブリーフィングで、同組織の規模に関する確かな試算さえ持っていないことを認めた。

このため、偵察、情報収集活動など、英国の戦闘機や特殊空挺(くうてい)部隊(SAS)が関与しているような作戦は「イスラム国」に対する行動の下地をつくるうえで極めて重要になる。そうした活動はニュースの見出しを飾ることはないが、英国にできる最も有益な貢献かもしれない。

英議会外交委員会の委員長を務めるリチャード・オタウェイ議員は、キャメロン氏はできる限りのことをやっていると考えている。また、首相は明確な戦略を持っているが、1年前に議会がシリア介入を否決したことがこの戦略を阻害したという。

「これが中東に空白を生み、イスラム国が入り込んだ。この事態は完全に予想できることだった。我々の国際的な防衛戦略に対処しなかった議会に責任がある」

By Elizabeth Rigby, Sam Jones and Kiran Stacey

(2014年8月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

(翻訳協力 JBpress)



 
 
>TOP

エジプトで観光バスが事故、38人死亡

cnn.co.jp

2014.08.22 Fri posted at 16:17 JST

(CNN) エジプト北東部で22日、観光バス2台が事故を起こし、少なくとも38人が死亡、41人が負傷した。同国メディアが伝えた。

バス2台には、外国人旅行者4人を含む約80人の乗客がいたという。

現場の南シナイ当局の発表によると、救助隊が遺体の回収を行っているという。



 
 
>TOP

エジプト観光地でバスが正面衝突 38人死亡

nikkei.com

2014/8/22 23:43

エジプト北東部シナイ半島の観光地シャルムエルシェイク郊外で22日午前、観光バス同士が正面衝突し、救急当局者によると、少なくとも38人が死亡、約40人が負傷した。中東通信や国営テレビが報じた。

2台のバスには、サウジアラビア人やイエメン人など外国人4人を含む計80人が乗車していた。保健省担当者は、共同通信に対して、日本人の乗客はいないとみられると述べた。

衝突の原因は不明だが、エジプトでは道路の維持管理が不十分な上、交通法規が守られていないことが多く、死亡事故が多発している。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

エジプト、ガザ停戦交渉再開を呼びかけ 攻撃の応酬続く

asahi.com

エルサレム=山尾有紀恵2014年8月24日21時07分

イスラエル軍とイスラム組織ハマスなど武装勢力の攻撃の応酬が再開したパレスチナ自治区ガザについて、エジプト外務省は23日、双方が長期停戦に向けた交渉を再開するよう呼びかけた。

エジプト外務省の発表に先立ち、パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、カイロでエジプトのシーシ大統領と会談した。アッバス氏はその前にカタールを訪れてタミム首長、ハマス政治部門トップのメシャール氏と会い、停戦交渉の再開などを協議したが、大きな進展はなかった模様だ。

イスラエル軍は23日、ガザ市民に対し、ロケット弾攻撃の発射地点となっている住宅などは攻撃対象になる、とのアラビア語のビラをばらまいた。市民の犠牲がさらに増える恐れがある。7月8日にイスラエル軍がガザへの攻撃を開始して以降のガザ側の死者数は2100人を超えた。イスラエル側でも、市民4人を含む68人が死亡している。

一方、イスラエル北部では23日、レバノンからのロケット弾が着弾。占領地ゴラン高原にも、シリアからロケット弾が少なくとも5発着弾した。レバノンやシリアの武装勢力がガザ情勢に呼応して攻撃した可能性もある。(エルサレム=山尾有紀恵)



 
 
>TOP

エジプト:ガザ無期限停戦を呼びかけ

毎日新聞 2014年08月24日 00時07分

エジプト外務省は23日、声明を発表し、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区拠点のイスラム原理主義組織ハマスなどに対して、無期限の一時停戦を受け入れ、長期的停戦に向けた協議を再開するよう求めた。エジプトが仲介した一時停戦は20日に期限切れを迎え、イスラエルの空爆とガザ側のロケット弾攻撃が再開し、双方に死者が出ている。シシ大統領は23日、首都カイロで、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、停戦協議の再開を働きかけていくことで一致した。【カイロ】



 
 
>TOP

イスラエル・ハマス本格停戦合意、エジプトが発表

nikkei.com

2014/8/27 9:59

【カイロ=押野真也】エジプト政府は26日、イスラエルとパレスチナのイスラム原理主義組織「ハマス」が本格停戦することで合意したと発表した。イスラエルとパレスチナ当局者も合意が成立したことを確認。7月8日に始まった双方の本格衝突は当面、停止される見通しになった。

停戦は26日午後7時(日本時間27日午前1時)に発効した。エジプト政府は停戦期限を「無期限」としている。エジプトが発表した停戦案では、まずは双方が戦闘行為を即時停止。イスラエルとエジプトが封鎖しているパレスチナ自治区「ガザ」との境界を開放し、ガザ復興のための資材搬入も容認する。

ハマスは自らが実効支配するガザ内に空港や港湾を建設することも要求。一方、イスラエル側はハマスの武装解除を求めていたが、こうした内容では合意できず、今後継続的に交渉することになる。両者とも戦闘が長期化することを望まず、難問を先送りして一定の譲歩をした形だ。

7月に本格化した双方の衝突では、イスラエルがガザを空爆するとともに地上部隊を投入し、ガザでは民間人を含む2000人以上が死亡。イスラエル側は兵士を中心に60人以上が死亡し、国際社会からは本格停戦を求める声が強まっていた。



 
 
>TOP

ガザ停戦合意:米の影響力低下が露呈 エジプトが主導

毎日新聞 2014年08月27日 21時49分(最終更新 08月27日 23時33分)

【ワシントン和田浩明】イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするイスラム原理主義組織ハマスが長期停戦に合意したが、今回の交渉はエジプトが仲介しており、オバマ米政権の中東での影響力低下を印象づける結果となった。

「ケリー米国務長官は不可欠な役割を果たしたのか」。ガザ停戦合意への米国の関わりについて26日の定例会見でそう質問されたサキ国務省報道官は「極めて密接に関与している」と重ねて強調した。だが、今回の交渉に米国は直接参加しておらず、カイロなどで情報交換や助言を行うというスタンスだった。

7月に始まった今回のガザ紛争では当初、ケリー長官が現地入りして仲介に当たった。しかし、「親米国」のイスラエル側から「ハマス寄りだ」との批判が噴出するなどして頓挫していた。紛争に先立ち米国が仲介していたイスラエルとパレスチナ自治政府の和平交渉も成果が出ず、塩漬け状態のままだ。

多額の軍事援助を続け、米国内にも支持者が多いことから影響力を行使できるはずのイスラエルに対し、オバマ政権は「自衛のための攻撃」を支持しつつ、ガザで増え続ける民間人死傷者を減らすよう再三要求。8月上旬に避難所として使われていた国連運営の学校付近への着弾で10人が死亡した際は、「恥ずべき攻撃」と異例の強い調子で非難した。しかし、その後も民間人の死者は増え続け、国連人道問題調整事務所のまとめでは1460人と死者全体の約7割に及んでいる。

イスラエル側には「オバマ氏は中東への関与に消極的」(外交筋)との評価もあり、影響力の低下は明らかだ。米国民の間でも、中東和平実現の可能性について3分の2近くが悲観的との世論調査結果もある。和平に向けたオバマ政権の取り組みを後押しする状況ではない。

停戦合意を歓迎する26日の声明で、ケリー長官はイスラエルとハマスの根本的な対立解消は容易ではないことを重ねて強調。「かつて来た道であり、この先に問題があることも承知している」と明言した。同時に、今後の交渉に米国が積極関与を続ける意向も明らかにした。ただ、イスラエルが求めるハマスなどの武装解除、ハマス側が求めるガザの封鎖解除の実現は「容易ではない道のり」(ケリー長官)であることも確か。オバマ政権の残り任期2年半が達成に十分かは不透明だ。



 
 
>TOP

ナイル.com:(29)エジプトから見たガザ紛争

毎日新聞 2014年09月02日

【ザイナブ・アジジ(カイロ支局)】今年7月以降、パレスチナ自治区ガザ地区を巡るイスラエルとパレスチナ側との紛争が大きなニュースになりました。ガザでは連日、イスラエル軍の空爆が続きました。イスラエルは「テロ組織の拠点」を狙っていると言っていましたが、ガザ側の発表によると2000人以上の死者には、子供540人以上、女性250人以上が含まれています。

ガザ側からのロケット弾攻撃でイスラエル市民にも犠牲が出たのは事実です。しかし、ガザ地区は長年イスラエルに封鎖され、自由に外に出られず、住民はかごの中の鳥のような状態でした。交渉で解決できず、攻撃に訴えたのも私には理解できます。自分でも中立的でないのは分かっていますが、ガザ地区の大半の住民と同じアラブ人として、過去から続くイスラエルの高圧的な姿勢は受け入れがたいものです。

私の母国エジプトにも、イスラエルとの戦争の歴史があります。1948〜1973年に4度、大きな戦争があり、常に戦いの雰囲気が続いてきました。私は87年生まれで、戦争を体験していません。しかし、イスラエルとの戦争の記憶は、世代から世代へ受け継がれています。

第4次中東戦争(73年)に参加した伯父さんの家に行くと、必ず戦争の話になります。「戦争はラマダン(イスラム教の断食月)中だったから、同じ防空壕(ごう)に隠れていた兵士に、イフタール(断食明けの夕食)ぐらいは外で食べたほうがいいんじゃないかと話した。しかし、彼は外に出たら、空爆で死んでしまう恐れがあるから、防空壕のほうが安全だと言った。私が一人で外に出た後、壕は空爆されて彼は私の目の前で亡くなった」。伯父さんは今も目の前で起きていることのように話します。「空爆で廃虚に変えられた北部スエズの街を見た瞬間、どれだけ悲しかったか」

忘れっぽい私のお母さんでさえ、第3次中東戦争(67年)のことは忘れていません。「ある日、お父さんが当時12歳だったお姉ちゃんに『油を買ってきて』と頼んだ。お姉ちゃんが出た後、空襲警報が聞こえ、お父さんが裸足でお姉ちゃんを探しに飛んでいった。二人とも死ぬかと思って、怖かった」。実際にはカイロへの空爆はなかったそうなのですが、「その日のことは、一生忘れない」と話していました。

エジプトとイスラエルは78年に友好関係を築く平和条約を締結しました。でも私は、緊張に満ちた冷たい平和だと思っています。平和の合意は政府間のことだけで、戦争の苦しい思い出が残っているそれぞれの家庭ではイスラエルは侵略者だとしか思われていません。

ナイル.com:(29)エジプトから見たガザ紛争
ナイル.com:バックナンバー



 
 
>TOP

スフィンクス見に来て! エジプト、観光てこ入れ

nikkei.com

2014/9/3 12:17

【カイロ=共同】エジプトのダマティ考古相は2日、カイロ近郊ギザで日本の報道各社と会見し、クーデターなどの騒乱により激減した観光客を呼び戻すため、これまで立ち入り禁止だったスフィンクスの足元周辺のエリアを11月から一般公開すると発表した。

スフィンクスの足元周辺には、追加料金を払えば入れるようになるといい、前脚に抱えられるように立つ古代の石碑「夢の碑文」が正面から見られるようになる。

石碑には、即位前のトトメス4世(在位・紀元前1400年前後)の夢に現れたスフィンクスが「砂に埋もれて苦しい。この砂を取り除くことができたなら、おまえをファラオ(王)に即位させよう」と話したという記録が刻まれている。

日本の外務省は8月29日、三大ピラミッドやスフィンクスがあるギザを含むカイロ周辺での危険情報を4段階で最も低い「十分注意」に1年2カ月ぶりに引き下げた。



 
 
>TOP

エジプト:「イスラム国」使わないで…宗教イメージ損なう

毎日新聞 2014年09月04日 10時00分(最終更新 09月04日 12時24分)

【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国(IS)」の脅威が増す中で、この名称がイスラム教のイメージを損なっているとして、スンニ派住民の多いエジプトが8月から、外国メディアに「イスラム国」を使わないように求める運動を始めた。イスラム国が国際テロ組織アルカイダから分離した経緯から「アルカイダ分離主義者(QS)」という代案を挙げている。

◇呼称変更の運動始める

この運動は、エジプトでイスラム教に関する公的な見解を示す役割を担うファトワ(宗教令)庁が中心になり、8月24日から始まった。インターネットなどを通じて賛同する署名を集め、ロイター通信や英BBC放送など36の主要外国メディアに呼称の変更を働きかけるとしている。

ファトワ庁の広報担当者は「(イスラム国との名称が報道されることで)国家だと誤解されてしまう。イスラム教を悪用しているに過ぎず、メディアは彼らの主張に沿った呼称を使わないでほしい」と説明している。

イスラム国を巡っては、エジプトやサウジアラビアなどスンニ派の主要国の宗教権威が「過激思想はイスラム教とは認められない」「イスラム教の一番の敵だ」などと非難する声明を発表している。



 
 
>TOP

エジプト元大統領を追起訴 「カタールに機密漏えい」

nikkei.com

2014/9/6 22:48

【カイロ=共同】エジプトの検察当局は6日、国家機密をカタールに漏らし国の安全を脅かしたとして、モルシ元エジプト大統領を追起訴した。モルシ氏は検察の調べに対し、供述を拒否しているという。同国紙アルアハラム電子版などが報じた。

検察当局は、モルシ氏が2012〜13年の大統領在任中、国家の安全保障に関する複数の機密文書をカタール情報機関に渡したとしている。

カタールは、イスラム系のモルシ政権を支援していたため、同政権をクーデターで倒したシシ大統領率いる現在のエジプト政府とは関係が悪い。

モルシ氏はデモ隊の殺人を扇動した罪やスパイ罪などに問われ、公判が続いている。



 
 
>TOP

スフィンクス、足元を見よ…11月から一般公開

The Yomiuri Shimbun

2014年09月07日 10時17分

【カイロ=溝田拓士】2011年の政変後、観光客落ち込みに悩んでいるエジプト政府は、11月から観光名所スフィンクスの足元まで近づけるようにする。

現在は特別許可が必要で、立ち入りは禁止。一般公開後は、前脚に抱えられて立つ古代の石碑「夢の碑文」を見学したり、足元から迫力ある写真を撮影したりできる。

石碑には、即位前のトトメス4世の夢に出てきたスフィンクスが「我は、お前を地上の長(王)とする。我が四肢は(砂に埋もれて)自由ならず。我の欲するところ(砂を取り除くこと)を行え」と述べたとされる記録が刻まれている。

2014年09月07日 10時17分



 
 
>TOP

リヤカー行脚:アフリカ縦断出発 鳥取の吉田さん4大陸目

毎日新聞 2014年09月08日 10時44分(最終更新 09月08日 12時36分)

昨年、リヤカーを引きながら徒歩による世界一周を達成した鳥取市の吉田正仁さん(33)が7日、新たにアフリカ大陸縦断を目指し、エジプト北部アレクサンドリアを出発した。既に踏破したユーラシア、北米、オーストラリア各大陸に続き4大陸目の挑戦となる。

青い地中海を眺め、一歩を踏み出した吉田さんは「列車やバスでは素通りしてしまうような場所での人や動物との出会いが楽しみ。今回も歩くことにこだわりたい」と話した。

ゴールは南アフリカの喜望峰。エジプトやスーダンの砂漠地帯、高地のエチオピアなどを通り、歩行距離は約1万1000キロになる予定という。(共同)



 
 
>TOP

10月にガザ復興支援で国際会議 エジプト外相表明

nikkei.com

2014/9/10 10:39

【カイロ=共同】エジプトのシュクリ外相は9日、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘で、深刻な被害が出たパレスチナ自治区ガザの復興を支援するための国際会議を10月12日にカイロで開催すると述べた。中東通信が報じた。

パレスチナ自治政府はガザ復興には78億ドル(約8300億円)が必要との見通しを示していたが、大部分を国際社会の援助に頼らざるを得ない状況だった。

イスラエルは7月8日にガザへの軍事作戦を開始した。8月26日に停戦合意が発表されるまで、空爆や地上作戦でガザを攻撃し、市街地は破壊された。



 
 
>TOP

対「イスラム国」で協力確認 米・エジプト

nikkei.com

2014/9/13 23:57

【カイロ=共同】ケリー米国務長官は13日、エジプトの首都カイロを訪問し、シシ大統領と会談、シリアとイラクで勢力を伸ばす過激派「イスラム国」打倒に向け協力していくことをあらためて確認した。地元メディアが報じた。

ケリー氏は会談後、エジプトのシュクリ外相とともに記者会見し、対イスラム国の戦いにおける「エジプトの役割は重大だ」と強調。シュクリ氏は「テロに対抗する国際社会の努力を支持する」と述べた。

エジプトなどアラブ10カ国と米国は11日、イスラム国壊滅のため、米国が主導する包括戦略の推進に向けた協力を確認する共同声明を発表した。



 
 
>TOP

ナイル.com:(30)髪は女の命〜イスラム女性の美容院

毎日新聞 2014年09月13日

【ザイナブ・アジジ(カイロ支局)】2007年に日本に1年間留学した時、私は一度も髪の毛を切りませんでした。正確に言うと切ってもらえる場所がありませんでした。「美しいところを他人に見せない」というイスラムの教え(※第3回「ヘジャブの着用」参照)に従って、ヘジャブ(スカーフ)を着用しているため、男性の目に触れる場所で髪を切るわけにはいかなかったのです。

女性が髪を大事にするのは世界共通だと思います。私も、女性の髪は「王冠」に等しいと思っており、日本に留学する前は、3カ月に1度は男性の目に触れない「ハラール(イスラム法で合法の意味)美容院」で髪を切っていました。

しかし、日本には適当な美容院がなかなかありません。男性の従業員がいる店が多く、そうでなくてもガラス張りで外から丸見えの店ばかりです。伸ばしっぱなしになった髪はバサバサになり、ゴリラの毛のような髪質に我慢できなくなりました。

ある日、散歩中に女性しかいない美容院を見つけました。あまりにもうれしくて、吸い込まれるように店に入りました。「すみませんが、こちらはペットの美容室です」。店内には犬がいました。従業員の言葉に「もう日本でヘアカットを諦めるしかない」と観念しました。

エジプトに帰国した次の日、朝早く起きて美容院に行き、1年分の髪を切ってもらいました。すっきりした気持ちでした。

エジプトでは20年ほど前からヘジャブを着用する女性が増え、それに伴って「ヘジャブ専用室」を設置する美容院が出てきました。カーテンなどで仕切られた女性専用の部屋があり、美容師も女性です。

「ヘジャブ専用室を設けるのは、今では当たり前になりました」。カイロで美容院「ロリー」を経営するタレク・ザキさん(48)はそう話します。ロリーの客の60%はヘジャブを着用しているそうです。「女性はいつでも、美しくありたいものです。女性はいつまでも女性ですから。ヘジャブを着用する女性も、希望する髪形や色は他の女性とほとんど同じです。ストレートパーマをあてたい、あの女優と同じ髪色にしたい、とかね」

私は高校2年生の時にヘジャブを着用し始めました。その時、友達にこう言われました。「いいな。あなたはもうこれで毎朝ヘアスタイルのことを考えなくていいでしょう」。確かに、毎朝どんな髪形がいいのか考える必要はないかもしれません。でも、太陽や空気に触れないと髪は弱くなるため、以前よりもケアが必要になりました。髪の手入れをきちんとしておかないと、女性ではなくなるように感じています。

ナイル.com:(30)髪は女の命〜イスラム女性の美容院
ナイル.com:バックナンバー



 
 
>TOP

米国務長官とエジプト大統領、対イスラム国で協力確認

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2014年9月14日22時07分

米国のケリー国務長官は13日、カイロを訪問し、エジプトのシーシ大統領らと会談した。イラクとシリアで勢力を拡大する過激派組織「イスラム国」打倒へ向けて協力することを確認した。ただ、エジプトの協力は実際の兵力投入ではなく、後方支援などにとどまる見通しだ。

ケリー氏は会談後、エジプトのシュクリ外相と共同会見し、「エジプトはイスラム世界の中心としてイスラム国に対抗するうえで重要な役割を果たす」と述べた。カイロにイスラム教スンニ派の最高教育機関とされるアズハル大があることを念頭に置いた発言だ。ケリー氏はさらに、エジプトによる東部シナイ半島でのイスラム過激派掃討作戦を支援するとし、攻撃用ヘリコプター「アパッチ」10機を供与するとした。

シュクリ氏は「エジプトの国内と国外でテロ組織に対する対処に違いはない」とし、国内の過激派対策を優先する考えを示唆した。

ケリー氏は一方で、シーシ氏にエジプトの人権状況に関する懸念を伝えた。「アラブの春」後に選挙で選ばれたムルシ大統領の基盤だったムスリム同胞団に対する現政権による弾圧が念頭にあったとみられる。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

米国務長官:対イスラム国…エジプトの連携取りつけ

毎日新聞 2014年09月14日 00時16分

【カイロ秋山信一】中東歴訪中のケリー米国務長官は13日、エジプトの首都カイロで、シシ大統領と会談し、イラクとシリアで勢力を拡大するイスラム過激派組織「イスラム国」に連携して対応することで一致した。ケリー氏は一連の中東訪問でアラブ10カ国から対イスラム国包囲網への協力を取り付けたが、トルコが基地使用に難色を示すなど包囲網構築には課題も浮上している。

11日にサウジアラビア西部ジッダで開かれたイスラム国対策会議。アラブ10カ国が米国の軍事作戦への協力をうたった共同声明を発表したが、トルコは声明に名を連ねなかった。主催したサウジのサウド外相は「トルコとの間に立場の違いはない」と不協和音の打ち消しに努めた。

トルコメディアによると、出席国はトルコに対して、シリアとの国境を往来する外国人戦闘員や、イスラム国の資金源の一つとされる石油の密輸などの取り締まり強化を求めた。だがトルコは外交官ら40人以上のトルコ人がイスラム国に拘束されていることへの配慮を求め、声明への署名を拒否した。

署名拒否の背景には、米軍の強硬姿勢に協力すれば、イスラム国の反発が自国に向かいかねないとの懸念があるとみられる。12日にはエルドアン大統領とケリー氏の会談が開かれた。報道によると、トルコ側は米軍がイスラム国への空爆にトルコ国内の基地を使用することを拒否したという。

一方、ケリー氏は12日の記者会見で、長年敵対するイランと対イスラム国で協力する可能性を否定した。イラクでのイスラム国排除には、イラクのシーア派指導者に影響力があるイランの役割も重要だが、長年の対立が影を落としている。



 
 
>TOP

「階段ピラミッド」修復、4年ぶり再開 エジプト

nikkei.com

2014/9/17 9:56

【サッカラ=共同】エジプト考古省は16日、最古のピラミッドとされるカイロ近郊サッカラの「階段ピラミッド」の修復作業を約4年ぶりに再開したことを明らかにし、現地を報道陣に公開した。ダマティ考古相は、修復を終えて観光客に内部を公開できるのは早くて3年先になるとの見通しを示した。

階段ピラミッドは約4650年前、古代エジプトのジョセル王の墓として建造。有名なギザの三大ピラミッドより約100年古く、高さは約60メートルとやや小規模。6重の階段状の独特な形状で知られる。

地元メディアによると、経年の劣化に加え、1990年代などの地震で一部が崩れた。2006年から修復作業が始まったが、予算の問題などから10年に中断。11年の革命後は内政が混乱し、再開が遅れていた。

修復では、全体構造を内部から支えるのに重要な長さ約30メートルの立て坑部分などを金属で補強する。外部の修復作業ではこれまで、風化した石と不釣り合いな滑らかな石材が使用されていると一部の考古学関係者から批判が出ているが、考古省は従来の作業を続ける方針だ。



 
 
>TOP

エジプト:「階段ピラミッド」の修復再開 公開は3年先

毎日新聞 2014年09月17日 10時19分(最終更新 09月17日 10時24分)

エジプト考古省は16日、最古のピラミッドとされる首都カイロ近郊サッカラの「階段ピラミッド」の修復作業を約4年ぶりに再開したことを明らかにし、現地を報道陣に公開した。ダマティ考古相は、修復を終えて観光客に内部を公開できるのは早くて3年先になるとの見通しを示した。

階段ピラミッドは約4650年前、古代エジプトのジョセル王の墓として建造。有名なギザの三大ピラミッドより約100年古く、高さは約60メートルとやや小規模。6重の階段状の独特な形状で知られる。(共同)



 
 
>TOP

エジプト外務省ビル近くで爆発、警官2人死亡

The Yomiuri Shimbun

2014年09月21日 20時18分

【カイロ=久保健一】エジプトの首都カイロ中心部にある同国外務省ビル近くで21日午前(日本時間同日午後)、大きな爆発があり、国営テレビによると、ビルを警備していた警官2人が死亡、7人が負傷した。

国営テレビは、街路樹の下で仕掛け爆弾が爆発したと伝え、テロとの見方を示した。

現場はナイル川に面した人通りの多い繁華街。エジプトでは、2011年2月にムバラク独裁政権が崩壊して以来、東部シナイ半島を拠点とするイスラム武装組織「アンサール・バイトルマクディス」が勢力を拡大し、首都カイロなどでたびたびテロを実行している。

2014年09月21日 20時18分



 
 
>TOP

カイロ中心部で爆発、警官2人が死亡

北海道新聞

(09/21 20:00、09/22 00:10 更新)

【カイロ小林基秀】エジプトの首都カイロの外務省前で21日、爆発があり、国営テレビによると警官2人が死亡、市民1人と警官5人が負傷した。現場は国営テレビや考古学博物館に近く、在留邦人が多く住むザマレク地区とはナイル川を挟み数百メートルの距離。

犯行声明は出ていない。日本政府は、カイロ周辺の渡航情報(危険情報)を先月29日、4段階で最も軽い「十分注意」に1段階引き下げたばかり。<どうしん電子版に全文掲載>



 
 
>TOP

エジプト:カイロの庁舎前で爆発…警察官2人死亡

毎日新聞 2014年09月21日 23時14分(最終更新 09月22日 00時36分)

【カイロ秋山信一】エジプトの首都カイロ中心部にある外務省庁舎前の路上で21日、爆発があり、内務省によると、警備中の警察官2人が死亡した。犯行声明は出ていないが、反政府的なイスラム過激派によるテロの可能性が高い。6月に発足したシシ政権は治安改善を最優先課題としているが、警察や軍への攻撃が相次いでいる。

現場で街路樹が倒れたが、庁舎に被害はなかった。内務省は手製爆弾が使われたとみている。近くで洋品店を営むムハンマド・アリさん(35)は「ドンという爆発音が聞こえ、木の枝や葉が空中を舞った。警察官たちも恐怖でパニックになっていた」と話した。

現場は、外国大使館や在留邦人が多いザマレク地区とナイル川を隔てた場所で、商店や住宅が集まっている。在エジプト日本大使館によると、外国人が巻き込まれたとの情報はない。



 
 
>TOP

エジプト:庁舎前で爆発、テロか 警察官2人死亡−−カイロ

毎日新聞 2014年09月22日 東京朝刊

【カイロ秋山信一】エジプトの首都カイロ中心部にある外務省庁舎前の路上で21日、爆発があり、内務省によると、警備中の警察官2人が死亡した。犯行声明は出ていないが、反政府的なイスラム過激派によるテロの可能性が高い。6月に発足したシシ政権は治安改善を最優先課題としているが、警察や軍への攻撃が相次いでいる。

現場で街路樹が倒れたが、庁舎に被害はなかった。内務省は手製爆弾が使われたとみている。近くで洋品店を営むムハンマド・アリさん(35)は「ドンという爆発音が聞こえ、木の枝や葉が空中を舞った。警察官たちも恐怖でパニックになっていた」と話した。

現場は、外国大使館や在留邦人が多いザマレク地区とナイル川を隔てた場所で、商店や住宅が集まっている。在エジプト日本大使館によると、外国人が巻き込まれたとの情報はない。



 
 
>TOP

ガザ停戦協議、23日に再開 エジプトで

nikkei.com

2014/9/22 9:39

【エルサレム=共同】イスラエル政府高官は21日までに、パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスとイスラエルが23日に停戦協議を再開すると明らかにした。エジプト政府がカイロで協議を仲介する。イスラエルメディアが報じた。

8月26日に発効した停戦合意には、イスラエルがガザへの人道物資や復興資材の搬入を認めることなどが盛り込まれたが、ほかの課題は1カ月以内に交渉を再開するとされ、期限が迫っていた。

7月8日に始まった戦闘では、ガザ側で2100人以上、イスラエル側で約70人が死亡した。



 
 
>TOP

エジプト:外務省近く爆発「エジプトの戦士」が犯行声明

毎日新聞 2014年09月22日 18時26分

【カイロ秋山信一】エジプト外務省近くの路上で警察官2人が死亡した爆弾事件で、東部シナイ半島拠点のイスラム過激派組織「アジナド・マスル(エジプトの戦士)」は21日、インターネット上で犯行を認める声明を発表した。イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」もエジプト治安当局への攻撃を支持する声明を発表。エジプト政府は、イスラム国がシナイ半島拠点の過激派と連携を強めているとみて危機感を強めている。

アジナド・マスルは声明で、治安当局によるイスラム勢力への弾圧に対する報復だと主張。今後も治安当局を狙ったテロを続けると示唆した。またイスラム国はシシ大統領を「エジプトの新たなファラオ」と呼び、シシ政権への攻撃を呼びかけた。



 
 
>TOP

ナイル.com:(31)性のタブーに挑む医師

毎日新聞 2014年09月22日

【カイロ秋山信一】保守的な風土が残るエジプトで、夫婦の性生活に関するクリニックを営んでいる医師がいる。家族以外には性生活に関する会話をするのもタブー視されており、問題や悩みがある場合に非科学的な対処法がとられるケースも多いという。医師は「性は宗教でもタブー視されていない。必要なのは科学的な知識で、性教育や啓発を充実させる必要がある」と訴えている。 

エジプトの首都カイロ中心部にある雑居ビル。個人営業の医院が多数入居する中に、同国唯一の性科学専門医、ヘバ・コトブさん(47)のクリニックがある。院内は順番待ちが出来るほど盛況だ。

学生時代は外科志望だったヘバさんは、出産を機に時間の拘束が少ない法医学に転向した。そこで性的暴力を含む児童虐待を多く扱った経験から「性について知識を深める必要がある」と感じ、米国の大学院で性科学の博士号を取得した。

2000年ごろ、「アラブ世界で初めて」(ヘバさん)という性科学専門のクリニックを開業した。だが当初は性をタブー視する風潮から、看板もかけられなかった。相談者が1週間に数人という時期もあった。

転機は03年に訪れた。友人からうわさを聞いた新聞記者がヘバさんを記事で取り上げたのだ。テレビ局から声がかかり、トーク番組で性について率直に語ったことが反響を呼び、その後は相談者も1日10人以上に増えた。テレビ出演を決めた時には、宗教保守層からの批判を心配し「何が起こってもいい」と覚悟を決めていたが、そうした反応はほとんどなかったという。

ただ相談者の多くは都市部の富裕層だ。母親や義母に性の悩みを相談した女性が、単純に我慢を強いられるなど、誤った対処法が根強いことも感じる。

今年2月、「幅広い層が悩みを共有するきっかけにしたい」と性生活に関するドラマ仕立てのテレビ番組が始まった。ヘバさんが企画立案に携わり、自身も医師役として出演する。乳がんになり、乳房を切除した妻が、夫との性生活に不安を抱くというストーリーでは、「勇気を持って夫に不安を打ち明けて。これは夫婦関係の終わりではない」と妻を励まし、夫には「乳房切除による女性の喪失感を理解してあげてほしい」と話した。

週1回の番組は今も続いており、ヘバさんは「科学的に問題を解決する意識が広がってほしい」と話している。

ナイル.com:(31)性のタブーに挑む医師
ナイル.com:バックナンバー



 
 
>TOP

首相「空爆でイスラム国壊滅を」 エジプト大統領と会談

nikkei.com

2014/9/24 10:19

【ニューヨーク=永沢毅】安倍晋三首相は23日午後(日本時間24日朝)、エジプトのシシ大統領と会談し、米軍による過激派「イスラム国」掃討を目的としたシリア領内での空爆について「国際秩序全体の脅威であるイスラム国が弱体化し、壊滅につながることを期待する」と述べた。大統領は「国際的な努力は支持したい」と応じた。



 
 
>TOP

エジプトでガザ復興国際会議

nikkei.com

2014/10/12 20:25

【カイロ=押野真也】イスラエルとの軍事衝突で荒廃したパレスチナ自治区ガザの復興について話し合う国際会議が12日、エジプトのカイロで開催された。70以上の国や地域、機関の代表らが参加。パレスチナ自治政府のアッバス議長はガザ復興に向けて「40億ドル(約4300億円)が必要だ」と言及、国際社会に支援を求めた。会議はエジプトとノルウェーの共催で、ケリー米国務長官や国連の潘基文事務総長らも参加した。日本からは中山泰秀外務副大臣が出席した。



 
 
>TOP

エジプトで爆破テロ、軍兵士7人死亡

nikkei.com

2014/10/20 9:32

【カイロ=共同】エジプト北東部シナイ半島のアリーシュで19日、路上に仕掛けられた爆弾を使った爆破テロがあり、軍兵士7人が死亡したほか、数人が負傷した。地元メディアが報じた。

兵士たちは軍用車で移動中で、天然ガス施設の警備などを担当していたとみられる。これまでのところ犯行声明は出ていない。

シナイ半島では、イスラム勢力出身のモルシ元大統領が昨年の軍事クーデターで追放されて以降、イスラム過激派による治安部隊を狙ったテロや襲撃が相次いでいる。



 
 
>TOP

ツタンカーメンの生前の姿、明らかに 足に疾患か

cnn.co.jp

2014.10.22 Wed posted at 11:51 JST

(CNN) 古代エジプト王ツタンカーメンのミイラの「仮想検視」を行って生前の姿を初めて実物大で再現した画像が公開された。26日放送の英BBCのドキュメンタリー番組で紹介される。

ツタンカーメンは紀元前1333年〜1323年の古代エジプト第18王朝の王で、死亡当時の推定年齢は19歳前後。2010年の米医学誌に発表された研究によれば、足の骨折で感染症にかかった後マラリアのため死亡したと推定される。

生前の姿を再現した画像はミイラのCTスキャンをもとに研究チームが作成した。左足の足首のあたりが変形しているのは、骨に異常が生じるケーラー病だった可能性があるという。

ツタンカーメン王の墓からは100本以上の杖も見つかっている。当初は権力の象徴とみられていたが、実は歩くために杖が必要だったという見方が有力になった。

死因を巡っては、チャリオットと呼ばれる馬車に乗っていて死亡したとする説もあった。しかしイタリアの専門家は、ツタンカーメンが馬車に乗ることは不可能だったと説明。「足がひどく変形していて、支えてもらわなければ立つことができなかった」と指摘している。

家族のミイラの遺伝子を解析した結果、両親はきょうだい同士だったことも分かった。このためツタンカーメンは遺伝性の疾患を抱えて健康状態が良くなかったと研究チームは推測している。



 
 
>TOP

カイロ大前で爆発、11人けが 治安当局が警備強化の中

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2014年10月23日10時02分

エジプトのカイロ大の正門前で22日、爆発があり、国営中東通信によると警察官4人を含む11人がけがをした。カイロ大前では今年4月にも爆発があり、警察官1人が死亡している。

エジプトでは昨年、クーデターでイスラム組織「ムスリム同胞団」を基盤とするムルシ大統領が追放された後、イスラム過激派による警察や軍を狙った爆破事件が相次いでいる。

また今月、エジプトでは大学の新学期が始まり、学生の政治活動を制限する政府に反発する学生たちはキャンパスで抗議活動を繰り広げ、治安当局は100人以上を逮捕した。カイロ大前でも治安当局が警備を強化していた。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

エジプトで爆弾テロ 少なくとも27人死亡

cnn.co.jp

2014.10.25 Sat posted at 10:10 JST

(CNN) エジプトの北シナイ半島の検問所で24日、自動車爆弾が爆発し、少なくともエジプト人警備員27人が死亡した。エジプト国営紙アルアハラムが報じた。

またエジプト国営中東通信(MENA)によると、この爆発で少なくとも28人が負傷し、北シナイの病院に運ばれたという。アルアハラムは少なくとも30人が負傷したと報じている。

この事件を受け、エジプトのシーシ大統領は、北シナイの治安状況について議論するため、国の最高治安機関である国家防衛評議会との緊急会議を求めたという。

最近、シナイ半島は複数のイスラム組織による反乱により無法地帯と化しつつある。



 
 
>TOP

エジプト軍検問所で爆弾テロ、兵士ら33人死亡

The Yomiuri Shimbun

2014年10月25日 13時57分

【カイロ=溝田拓士】ロイター通信などによると、エジプト北東部シナイ半島のアリーシュにある軍の検問所で24日、車を使った爆弾テロが2件発生し、同国軍兵士ら少なくとも33人が死亡した。

同国政府は同日夜、緊急会議を行い、半島北部で非常事態宣言の検討に乗り出した。犯行声明は出ていないが、イスラム過激派組織「アンサール・バイトルマクディス」の犯行の可能性がある。この組織は、過激派組織「イスラム国」との関係が指摘されている。

今回のテロは、昨年7月に軍主導の政変でモルシ政権が崩壊後、軍や警察に対する攻撃の被害としては最悪の規模となった。

AP通信などによると、攻撃には車爆弾のほか、ロケット弾が使用された。弾薬を積んだ装甲車を直撃したため、被害が拡大した模様だ。

2014年10月25日 13時57分



 
 
>TOP

エジプトで爆発、兵士17人死亡

nikkei.com

2014/10/25 1:49

【カイロ=共同】エジプト北東部シナイ半島のアリーシュ近郊にある軍検問所で24日、自動車爆弾が爆発し、中東通信によると、少なくとも兵士17人が死亡、21人が負傷した。イスラム過激派の犯行とみられる。

シナイ半島には国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派の拠点がある。イスラム勢力出身のモルシ元大統領が昨年の軍事クーデターで追放されて以降、治安部隊を狙った過激派のテロが相次いでいる。



 
 
>TOP

エジプトの軍検問所でテロ、兵士30人死亡

nikkei.com

2014/10/25 11:59

【カイロ=共同】エジプト北東部シナイ半島のアリーシュ近郊にある軍検問所で24日、自動車爆弾などを使ったテロがあり、兵士30人が死亡、28人が負傷した。軍に対する1度の攻撃による被害としては近年最悪規模。AP通信が伝えた。シシ大統領は24日夜、国防評議会を緊急招集し、シナイ半島北部に3カ月間の非常事態宣言を出した。

現場に近く、パレスチナ自治区ガザとの境界にあるラファ検問所の閉鎖も決まった。

犯行声明は出ていないが、同半島を拠点とし、治安部隊によるイスラム勢力弾圧への報復として大規模テロを繰り返しているイスラム過激派「エルサレムの支援者」の関与が疑われている。同組織は国際テロ組織アルカイダ系とみられていたが、最近は過激派「イスラム国」を称賛している。

治安当局によると、犯行グループは検問所で自動車爆弾を爆発させた後、ロケット弾で軍用車両を攻撃。積んでいた武器や弾薬が爆発して被害が拡大したとみられる。

開発から取り残されてきたシナイ半島は住民の反政府感情が強く、長年、イスラム過激派の温床となってきた。イスラム勢力出身のモルシ元大統領が昨年の軍事クーデターで追放されて以降、過激派の活動が活発化した。



 
 
>TOP

エジプト軍がイスラム過激派掃討作戦 検問所テロに報復

nikkei.com

2014/10/25 23:43

【カイロ=共同】エジプト軍は25日までに、北東部シナイ半島アリーシュ近郊で兵士30人が死亡した近年最悪規模の軍に対するテロへの「報復」として、攻撃ヘリコプターを投入した大規模なイスラム過激派掃討作戦を開始した。過激派が潜伏する周辺村落部を「軍事区域」に指定し、集中的な捜索、攻撃を行うことを検討している。

同半島を拠点とし、治安部隊への大規模テロを繰り返しているイスラム過激派「エルサレムの支援者」の関与が濃厚とみられる。政権翼賛の地元メディアは、シシ大統領が主導した昨年のクーデターで追放されたモルシ元大統領の出身母体、イスラム組織ムスリム同胞団支持者のテロ関与を指摘している。

同胞団は秋の大学再開に合わせてクーデターや弾圧への抗議デモを活発化させているが、テロへの関与は否定している。

中東通信などによると、国連安全保障理事会は24日、「いかなるテロも正当化されない」と事件を非難し、犯人処罰を求める報道向け声明を出した。



 
 
>TOP

エジプトの軍検問所で大きな爆発、約30人死亡

The Yomiuri Shimbun

2014年10月25日 21時38分

【カイロ=溝田拓士】エジプト北東部シナイ半島の都市アリーシュにある軍の検問所で24日、大きな爆発が発生し、軍兵士ら計約30人が死亡した。

犯行声明は出ていないが、イスラム過激派組織「イスラム国」との関連が指摘される地元過激派組織の犯行の可能性がある。同国政府は半島北部に非常事態宣言を発令した。

国営テレビなどによると、過激派は車を検問所で爆発させた後、ロケット砲などで軍部隊を襲撃。弾薬を積んだ車両を直撃した。この数時間後にもアリーシュの別の軍検問所が襲撃され、兵士3人が死亡した。

今回の襲撃は、昨年7月の政変でモルシ政権が崩壊して以降、最悪の規模。地元紙によると、軍は25日、攻撃ヘリコプター「アパッチ」を投入した大規模な過激派掃討作戦を開始した。シシ大統領は同日、軍の意思決定機関「軍最高評議会」と今後の対応を協議した。

2014年10月25日 21時38分



 
 
>TOP

エジプト:検問所襲撃相次ぎ、兵士ら29人死亡

毎日新聞 2014年10月25日 10時18分

【チュニス秋山信一】エジプト東部シナイ半島アリーシュ近郊の検問所で24日、武装集団による襲撃が相次ぎ、国営テレビによると、軍の兵士ら少なくとも29人が死亡、39人が負傷した。犯行声明は出ていないが、大統領府は「卑劣なテロだ」と非難する声明を発表した。昨年7月の軍事クーデターでイスラム組織ムスリム同胞団主導のモルシ政権が崩壊した後、イスラム過激派による軍・警察へのテロが頻発するなか、死傷者数は最悪規模となった。

国営テレビなどによると、検問所近くで乗用車に仕掛けられていた爆弾が爆発、武器や弾薬を積んだ軍用車両2台にも引火した。さらに武装集団が携行式ロケット弾などで検問所を攻撃し、軍兵士ら26人が死亡した。アリーシュでは別の検問所も武装集団に襲われ、治安部隊の兵士3人が死亡した。

シシ大統領は主要閣僚や軍幹部で作る国家治安評議会を緊急招集し、対応を協議した。 シナイ半島では複数のイスラム過激派組織が軍や治安部隊への攻撃を繰り返している。シリアやイラクで活動するイスラム過激派組織「イスラム国」に同調する勢力もある。



 
 
>TOP

ナイル.com:(34)妬み

毎日新聞 2014年10月29日

【イナス・タウフィーク(カイロ支局)】10月のある夕方、公共バスで帰路につく時、額に入ったイスラム教の聖典(コーラン)が運転席上部に掲げられているのに気づいた。開かれているページには「妬み」に関する一節が書かれていた。運転手は「成功をやっかむ同業者の悪魔の目から自分を守るためだ」と言った。やはりエジプト人は「妬み」を恐れている。社会階層や教育、宗教の別なく、妬みが事故や問題を引き起こすと信じているのだ。

妬みで個人的に思い浮かぶのは小学生の時、イスラム教の先生が教えてくれた物語だ。イスラム教の預言者ムハンマドが双子の孫を授かった時、嫉妬深い女性が訪ねてきた。ムハンマドは孫には会わせず、代わりに双子によく似た大きさの石に布をかぶせて置き、女性に応対したという。女性が去った後、石は真っ二つになった。

親戚のサミアさん(52)も、妬みのエピソードを教えてくれた。娘が高校生の時、テストで一流大学に入学できる点数をとった。友人たちは当然、彼女をうらやんだ。テストの後、娘さんは何週間も高熱に悩まされたため、サミアさんは毎日、神に祈った。彼女は今も高熱は妬みが原因で、治ったのは薬だけではなくて祈りが通じたからだと信じている。

1970〜80年代には妬みをテーマにしたコメディードラマが人気になった。作品名にちなんで、嫉妬深い人を「シャラーラ」と呼ぶこともある。

では妬みを避けるためにどうするか。コーランの113章に次のような一節がある。「おすがり申す、黎明(れいめい)の主に(中略)妬み男の妬み心の悪を逃れて」(岩波文庫、井筒俊彦訳「コーラン」)。何か良いことがあると、他人の妬みを避けるため、この一節をとなえる人は多い。

青い石の首飾りを着けたり、5本指を立てたり、「ハムサ(数字の5)」と叫んだりするのも一般的だ。これはイスラム教には関係なく、エジプトに根づく慣習だ。タクシーに手をかたどったステッカーがよく貼られているのはこのためだ。青い石の首飾りは、古代エジプト王国時代から続く魔よけだとの説もある。私自身はこうした慣習ではなく、神とコーランに救いを求める。

今回の取材で友人たちに妬みにまつわる話を聞いたが、誰もがとっておきのエピソードを語ってくれた。裏返せば、それほどエジプト人は妬みを意識しているということだ。(訳・秋山信一)

ナイル.com:(34)妬み
ナイル.com:バックナンバー



 
 
>TOP

イスラム国:エジプト過激派も「忠誠」

毎日新聞 2014年11月12日 11時56分(最終更新 11月12日 11時57分)

【カイロ秋山信一】エジプト東部シナイ半島を拠点にするイスラム過激派組織「アンサール・バイト・マクディス(エルサレムの支持者)」を名乗る勢力が、イラクやシリアで活動する過激派組織「イスラム国」のバグダディ指導者に忠誠を誓う声明を発表した。シナイ半島は、イスラム過激派が共通して敵視するイスラエルと、物流の要衝スエズ運河の間に位置する。イスラム国との連携で過激派が活発化すれば、地域の不安定要因となる恐れがあり、シシ政権も対応に躍起だ。

声明は約10分間の音声記録で、アンサール・バイト・マクディスの「情報部門要員」を名乗る男が今月10日、ツイッターを通じて公表した。バグダディ指導者を「カリフ(イスラム共同体の指導者)」と認めて服従を誓った。さらにシシ政権を「不正な政府」と非難し、国民に対して共に戦うよう求めた。

声明の真偽は不明だが、使用されたアカウントでは組織の犯行声明も発表されたことがある。イスラム国は9月にシナイ半島で軍や警察への攻撃を強めるよう呼びかけた経緯があり、声明はこれに呼応した格好。イスラム国が忠誠の見返りに資金を提供する可能性がある。

アンサール・バイト・マクディスは、昨年7月のクーデターでイスラム組織ムスリム同胞団主体の政権が倒れた後、クーデターを主導した軍や警察を標的にしたテロを活発化させた。治安当局によると、組織は2000人規模。首都カイロでもテロ事件を起こし、「イスラエルのスパイ」として拘束した住民の首を切った動画を公開するなど、イスラム国に感化されたような行動も見せていた。

軍はクーデター以降、シナイ半島で過激派の掃討作戦を強化しているが、10月には軍の検問所が襲撃され、兵士31人が殺害されるなど過激派は攻撃を継続している。軍は襲撃事件後、隣接するパレスチナ自治区ガザ地区から武器や戦闘員が地下トンネルを通じて流入するのを防ぐため、境界に長さ約14キロ、幅500メートルの緩衝地帯を設ける方針を決定した。

ただ事実上の強制退去を迫られた1150世帯以上の住民に対する補償は、当面3カ月間は1世帯当たり月300エジプトポンド(約4800円)にとどまり、地元住民からは不満の声も上がっている。

政府は当初「補償は当面の住宅賃料に相当する」と説明していたが、その後、シシ大統領は「補償を充実させる」と約束した。



 
 
>TOP

エジプト過激派、ISISに忠誠表明か シナイ半島に拠点

cnn.co.jp

2014.11.13 Thu posted at 18:09 JST

カイロ(CNN) エジプトのシナイ半島に拠点を置くイスラム過激派「アンサール・バイト・マクディス」(ABM)は13日までに、イラクやシリアで台頭するイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)に忠誠を誓うとする声明を発表した。

ユーチューブに掲載した音声メッセージで明らかにしたもので、ISISを「新たな夜明けの出現」と称賛。数十年にわたるイスラム教徒の受難の責任は独裁者、ユダヤ人の代理人やその同盟にあると非難した。

一方で、エジプト国営のネットメディアはABMがISISへの献身の表明を否定したとする記事を掲載した。米国務省のサキ報道官はABMとISISとの関係について分析すると述べた。

ソーシャルメディア上では以前、ABMがアルカイダ最高指導者ザワヒリ容疑者への忠誠を誓ったとするメッセージが流れたが、後になりABMがこれを打ち消していた。ABMでISISやアルカイダなど国際的な過激派への支持表明をめぐり、内部対立があるとの分析もある。一方に肩入れした場合、同組織が外国の代理人と受け止められ、国内の支持を失うとの見方もある。

今回の声明の真偽は不明だが、ABMは2012年以降、大胆かつ巧妙な手口の襲撃が目立ち、これまで数百人規模の警官や兵士を殺害したとされる。シナイ半島では先月、最大規模の攻撃を仕掛け、兵士少なくとも31人を殺していた。この事件後、同半島の北部では3カ月間の外出禁止令が敷かれた。

ABMの戦闘員数は数百人から約1000人とみられている。

攻撃の標的はこれまでエジプト政府が中心だったが、ISISへの忠誠表明で民間人や観光地が今後狙われる可能性がある。



 
 
>TOP

ナイル.com:(36)コーヒー占い

毎日新聞 2014年11月19日

【カイロ秋山信一】エジプトの首都カイロ旧市街の奥まった路地にある老舗カフェ。私がトルココーヒーの上澄みを飲み干すと、女性は「待ってました」とばかりにカップを手に取った。慣れた手つきでカップをひっくり返して、底に残ったドロッとしたコーヒーをソーサーに落とすと、カップの内側に波模様が浮かび上がった。約1分間、手にしたカップを回しながら、ジックリとのぞき込む。すると女性が手を止め、顔を上げた。「あなた、頑張っているわね」。抽象的な言葉から占いは始まった。

女性は52歳。カイロの北に隣接するカリュビーヤ県の料理人の家に生まれ、結婚後はカイロで暮らす。旧市街で花を売るのが仕事だ。でも仕事とは別に「コーヒー占い」をする顔も持つ。商売ではなく、「趣味」だと女性は言った。

「仕事も頑張っている」。カップと私の間で視線を往復させながら、女性は話を続けた。「『あした何が起きるか』とやきもきするタイプじゃないわね。起きた時に対応すればいいと思っているでしょう」。これは当たっているように感じた。「いずれ別の場所に異動していく。同じように書く仕事だけど、望んでいるところに行けるわ」。その場所がどこなのか、私自身には見当がつかなかった。

ここで一息つくと、家族の話に移った。「息子がいるわね。もう1人の子供もいるか、もうすぐ生まれるか。ちょっと分からない」。1男1女がいます。「奥様は働いているの?」。いいえ。「奥様が前の職場からお金をもらえるわ」。そんなことが本当にあるのだろうか。「あなたは仕事に専念し、奥様が子供を育てる」。私も子育てをしたいな。

すると突然、仕事の話に戻った。「仕事では、苦手な人も、好きな人もいるわね」。これは多くの人がそうだろう。

ここで急に女性が激しくせき込んだ。カップを置き、拳を口に当てる。水を飲んだが、せきは止まらない。苦しくなったようで、話は終わった。占いの負担なのかと私は感じた。

女性は子供の頃、近所に占いをする人がいたという。小学生の頃、親戚相手に占いを始めて以来、知っている人に頼まれた場合にのみ、占いをする。「(コーヒーの模様を見ると)何か感じるものがある。ただ私の言っていることが、100%正しいとはいえない」

女性が占いのことを遠慮がちに話すのには、彼女が信仰するイスラム教の影響があるのかもしれない。イスラム教では全てを知るのは神のみ。「占いを信じた者は40日間、神への礼拝を拒絶される」との預言者ムハンマドの言葉も残る。

それでもコーヒー占いは、アラブ諸国やトルコなどイスラム世界に伝統として息づいている。旧市街の迷路のような路地のどこかで、今日も占いは行われているかもしれない。

ナイル.com:(36)コーヒー占い
ナイル.com:バックナンバー



 
 
>TOP

エジプト、ムバラク元大統領に無罪 デモ隊殺害

nikkei.com

2014/11/29 19:21

【カイロ=共同】エジプトの刑事裁判所は29日、2011年の革命の際に反政府デモ参加者の殺害に関与した罪などに問われた元大統領ムバラク被告(86)のやり直し裁判で、事実上の無罪判決を言い渡した。

裁判長は、同裁判所にはこの事件に関するムバラク被告の罪について判断する資格はないなどと述べた。検察側は上訴が可能とみられる。

ムバラク被告は12年に一審で終身刑判決を受けたが、破棄院(最高裁)が証拠不十分として裁判やり直しを命じていた。



 
 
>TOP

エジプトのムバラク元大統領に無罪判決 身柄は拘束

nikkei.com

2014/11/29 22:05

【カイロ=押野真也】エジプト・カイロの刑事裁判所は29日、殺人に関与した罪などに問われたムバラク元大統領(86)に対し、事実上無罪とする判決を出した。2011年に起きた反体制運動を治安部隊が弾圧し、800人以上が死亡した。元大統領は弾圧を指示したとして起訴されたが、裁判所は起訴手続きの不備などを理由に訴えを却下した。検察は上訴する見通しだ。元大統領には横領罪などで禁錮3年の判決が出ており、身柄の拘束は続く。



 
 
>TOP

デモ隊殺害指示の罪、ムバラク氏に逆転「無罪」

The Yomiuri Shimbun

2014年11月29日 23時13分

【カイロ=久保健一】エジプト・カイロの裁判所は29日、2011年初めの政変でデモ隊殺害を指示した罪に問われたホスニ・ムバラク元大統領(86)の公判を却下する決定を下し、事実上の無罪を言い渡した。

エジプトでは、元大統領と同じ軍出身のシシ氏が大統領に就任するなど、旧体制復権の空気が強まっている。今回の司法判断もその影響を受けた可能性があるが、反政権の若者グループやイスラム主義組織が反発を強めそうだ。

ラシーディ判事は、「(終身刑とした1審判決は)明白な証拠に基づいていなかった」とした上で、「現行法では元大統領を罪に問うことはできない」と決定理由を述べた。元大統領と同じ罪に問われたアドリ元内相ら側近7人にも、同様の決定が言い渡された。

裁判所は12年6月、元大統領の「殺害を阻止しなかった責任」を認定し、終身刑を言い渡した。しかし、その半年後に上級審が裁判のやり直しを命じていた。

「アラブの春」と呼ばれた民主化デモでは、治安部隊の発砲などで800人以上が死亡したが、政権側の刑事責任が問われることなく裁判が終結する可能性が高まった。

2014年11月29日 23時13分



 
 
>TOP

エジプト:カイロ大、日本語教育40年 多くの人材輩出

毎日新聞 2014年11月29日 東京朝刊

【カイロ秋山信一】エジプト国立カイロ大学が、アラブ諸国の高等教育機関で初めて日本語教育を始めてから40年を迎えた。これまでに約700人の人材を輩出し、観光ガイドや日本企業の現地従業員などとして活躍している。1990年代以降の日本アニメの普及を背景に、日本語・日本文学科は人気が高く、今年度の倍率は14倍に上った。他大学にも日本語学科が新設されるなど日本語ブームはエジプトでもじわじわと広がっている。

11月中旬、文学部の講義室で4年生12人が同学科長のカラム・ハリール教授(56)の講義を受けていた。この日は古代から現代に至るまでの日本文学の変遷がテーマだ。

「古典ではひらがなもカタカナもなく漢字だけだったんですね」。カラム教授の日本語での説明に学生たちがうなずく。授業は基本的に日本語で行われ、学生は文学など内容が難解な場合はアラビア語の翻訳版で予習した後に日本語で復習するという。

カラム教授によると、カイロ大に日本語コースができたのは、73年の石油ショックがきっかけだった。第4次中東戦争を受けて、アラブの産油国が原油の値上げやイスラエル支援国への禁輸に踏み切り、日本にも衝撃を与えた。「日本とアラブの相互理解を深める必要がある」との判断から、日本政府がエジプト側に働きかけた結果、カイロ大学に日本語コースを設置することが決まった。

当初は日本からアラビア語ができる講師要員が派遣された。95年に学科に昇格。毎年25〜35人程度の学生を受け入れてきた。卒業生はサウジアラビアなど他のアラブ諸国で日本語を教えるなど、日本語教育の裾野拡大に貢献してきた。

学生の志望動機にも変化が出てきた。70年代は、著名なエジプトの詩人ハーフェズ・イブラヒムが20世紀初頭に作った「日本の乙女」という詩が学生の心をつかんだ。04年の日露戦争での従軍看護師の貢献をたたえた詩で、当時、エジプトの学校のアラビア語教科書で紹介されていたという。

80〜90年代は中東各地でヒットしたテレビドラマ「おしん」が学生を引きつけた。そして90年代以降は「キャプテン翼」や「となりのトトロ」などの漫画・アニメが若者の興味を誘っている。入学したばかりの大学1年のマリム・モヒさん(18)は「インターネットでアニメを見るのが大好き」と語る。最近は「進撃の巨人」や「君に届け」がお気に入りだという。

2013年に南部のアスワン大学にも日本語学科が新設され、現在4大学に日本語学科がある。カイロ大では来年度、社会人向けに日本語の年間講座を開講する計画もある。カラム教授は「外国語学科の中でも日本語は一番人気。学生を絞り込むのが大変です」とうれしい悲鳴を上げている。

◇世界の日本語学習者398万人

日本語学習者は世界的にも増えている。国際交流基金の2012年の調査によると、世界の日本語学習者は398万5669人、教育機関は1万6046カ所に上り、1979年の調査開始後で最高となった。いずれも調査開始後から右肩上がりで増加し、学習者は約31倍、教育機関数も約14倍になった。地域別の学習者数は東アジアが約215万人と最大で、東南アジア(約113万人)、オセアニア(約33万人)、北米(約18万人)などが続く。中東は3508人、北アフリカは1592人と他地域よりは少ない。

学習の目的では「日本語への興味」(62.2%)、「日本語でのコミュニケーション」(55.5%)、「漫画・アニメ・Jポップ等が好き」(54%)などが上位を占めている。



 
 
>TOP

エジプト:ムバラク元大統領、無罪 デモ隊殺害関与、公訴棄却

毎日新聞 2014年11月30日 東京朝刊

【カイロ秋山信一】2011年のエジプト革命で反政府デモ隊の殺害に関与した罪で起訴されたホスニ・ムバラク元大統領(86)について、同国の裁判所は29日、起訴手続きに不備があったとして公訴棄却の判決を下した。検察側は厳刑を求めており、上訴する可能性が高い。革命時には治安部隊との衝突などでデモ参加者約850人が死亡。責任追及を求める声は根強く、事実上の無罪判決に反発が強まる可能性もある。

ムバラク氏の弁護人によると、裁判所は革命時の死者のうち身元や証拠が確認された239人の殺害などについて検討。治安責任者だったアドリ元内相らに証拠不十分で無罪判決を言い渡した。またアドリ氏らが11年3月に起訴された後、ムバラク氏が同5月に被告に追加されたと指摘。この手続きが無効だとしてムバラク氏に対する公訴を棄却した。

同時に審理したムバラク氏や次男ガマル氏らの天然ガス輸出を巡る汚職事件でも29日に無罪判決を言い渡した。裁判長は「正副大統領として36年間も国に仕えた人物を裁けるのは、神と歴史だけだ」と述べた。

ムバラク氏は、移動式ベッド上で上半身を起こした姿で出廷。公判後、息子らに額にキスされると笑顔を浮かべた。8月の公判では「国家と国民を守るために生涯をささげてきた」と無罪を主張していた。

ただ、ムバラク氏は今年5月に別の公金横領事件で禁錮3年の有罪判決を受け、控訴審が続いており、今回の無罪判決後も身柄拘束は続く。体調不良のため、現在はカイロ郊外の軍病院に滞在している。

デモ隊殺害事件の裁判は2審制で行われている。ムバラク氏は12年6月の1審で終身刑判決を受けたが、13年1月の上訴審で裁判のやり直しが決定。今回の判決について検察側が上訴した場合、最高裁に相当する破棄院が最終判断を下す。



 
 
>TOP

エジプト:ムバラク氏無罪 守旧派復権の象徴 革命主導の若者反発

毎日新聞 2014年11月30日 東京朝刊

【カイロ秋山信一】2011年のエジプト革命時に反政権デモの参加者が治安部隊との衝突で多数死亡した事件で、ホスニ・ムバラク元大統領(86)が29日に事実上の無罪判決を言い渡された。昨年7月の軍事クーデター以降に加速する守旧派の復権を象徴する司法判断に対して、革命を主導した若者らは反発の声を上げた。ただ市民の間では、革命後の混乱に嫌気を覚え、民主化や自由よりも社会の安定を優先する風潮が強まっている。

「革命時に死亡した殉教者たちに申し訳ない」。革命の中心となった若者グループ「4月6日運動」のリーダーは29日の判決を受けて、地元メディアに無念さをにじませた。

ムバラク氏への無罪判決は、判決前からある程度予想されていた。クーデター後、ムバラク政権時代に権力を握っていた軍、警察などが復権し、司法界も軍主導の政権に積極的に協力していたからだ。今回の無罪判決も、純粋な司法判断ではなく、ムバラク氏と同じ軍出身のシシ大統領が率いる政権の意向を踏まえた政治判断だとの見方が強い。

国民の間では今も、革命時のデモ隊の死亡について、真相究明や刑事責任追及を求める声が強く、今回の無罪判決が国民の反発を呼ぶリスクは大きい。しかし、政権側は無許可デモを禁じるデモ規制法を盾に反政権運動を力で抑え込んでいる。また国民の側にも社会の安定を望む声が強い。4月6日運動のメンバーは地元メディアに対して「判決に対する抗議の動きが広がることはない。革命勢力には、もはや人々を突き動かすほどの強さはない」と語った。



 
 
>TOP

ムバラク氏「無罪」判決で抗議デモ、2人死亡

The Yomiuri Shimbun

2014年11月30日 20時07分

【カイロ=溝田拓士】エジプト・カイロで11月29日、2011年初めの政変でデモ隊殺害を指示した罪に問われたムバラク元大統領(86)に事実上の無罪判決が出たことに反発する若者らが抗議デモを行った。

一部は警官隊と衝突、保健省によるとデモ隊の2人が死亡した。

地元紙アル・アハラムなどによると、政変の聖地となったタハリール広場周辺に判決後、若者ら約3000人が集結。夜になって警官隊が催涙弾や放水でデモ隊排除に乗りだした。警察は地元紙記者を含む85人を逮捕した。30日朝には沈静化したが、若者層の間には、今回の判決を強権体制回帰の兆しと受け止める風潮が出ている。

2014年11月30日 20時07分



 
 
>TOP

エジプト:カイロ大学などで抗議デモ続く ムバラク氏判決

毎日新聞 2014年12月01日 10時58分(最終更新 12月01日 11時05分)

【カイロ秋山信一】2011年のエジプト革命における反政権デモ隊殺害を巡って、ムバラク元大統領(86)に事実上の無罪判決が言い渡されたことに反発する若者のデモは11月30日もカイロ大学などで続いた。シシ大統領は同日、声明を発表し、革命時の犠牲者の遺族への補償を見直すようメハレブ首相に指示した。だが、革命を主導した若者グループはデモ継続を呼びかけており、沈静化につながるかは不透明だ。

地元メディアによると、カイロ、アズハル両大学など主要大学で数十人規模のデモが相次ぎ、一部で治安部隊との衝突に発展。治安部隊は催涙ガスなどでデモを鎮圧した。北部ザガジグでは治安部隊との衝突で女子学生7人が負傷した。

革命の推進役となった若者グループ「4月6日運動」は、11年にデモ隊が集結したカイロ中心部のタハリール広場近くでデモを続けるよう呼びかけているが、治安当局は強硬に取り締まる構えだ。

判決を巡っては、シシ政権下で軍や警察など守旧派の復権が顕著になっていることと関連づける見方が強い。大統領府は30日の声明で「憲法は司法の独立を明記しており、判決にはコメントしない」と述べた。一連の衝突では29日に2人が死亡した。



 
 
>TOP

エジプト:抗議デモ呼びかけ…同胞団、ムバラク氏無罪に

毎日新聞 2014年12月01日 19時28分

【カイロ秋山信一】2011年のエジプト革命における反政権デモ隊殺害を巡り、ムバラク元大統領(86)に事実上の無罪判決が言い渡されたことに対し、イスラム組織ムスリム同胞団は1日、抗議デモを2日に行うよう呼びかけた。若者グループのデモも断続的に続いており、11月30日には北部ザガジグでデモ隊と治安部隊が衝突し、女子学生7人が負傷した。シシ大統領は革命時の犠牲者の遺族への補償を見直すようメハレブ首相に指示したが、沈静化につながるかは不透明だ。

同胞団は声明で「革命に命をささげた人たちがないがしろにされた」と判決を批判。11年にデモ隊が集結したカイロ中心部のタハリール広場近くでデモを実施するよう呼びかけた。革命の推進役となった若者グループ「4月6日運動」もデモを呼びかけているが、治安当局は強硬に取り締まる構えだ。

地元メディアによるとカイロ、アズハル両大学など主要大学では30日に数十人規模のデモが相次ぎ、一部で治安部隊と衝突。治安部隊は催涙ガスなどでデモを鎮圧した。

無罪判決が出たことについて、シシ政権下で軍や警察など守旧派の復権が顕著になっていることと関連づける見方が強い。大統領府は30日の声明で「憲法は司法の独立を明記しており、判決にはコメントしない」と述べた。



 
 
>TOP

ムバラク元大統領を上訴 エジプト検察

nikkei.com

2014/12/2 23:57

【カイロ=共同】エジプトの検察当局は2日、2011年の革命でデモ隊殺害に関与した罪などに問われたムバラク元大統領(86)を、事実上の無罪とした刑事裁判所の判断を不服とし、上訴することを決めた。中東通信が報じた。

革命では治安部隊の発砲などでデモ隊約850人が死亡した。ムバラク氏は12年、一審で終身刑判決を受けたが、破棄院(最高裁)が証拠不十分として裁判のやり直しを命令。刑事裁判所が11月29日、起訴手続きの不備を理由に公訴を棄却した。



 
 
>TOP

エジプト:ムバラク氏無罪 同胞団、デモ呼びかけ 当局は強硬姿勢

毎日新聞 2014年12月02日 東京朝刊

【カイロ秋山信一】2011年のエジプト革命における反政権デモ隊殺害を巡り、ムバラク元大統領(86)に事実上の無罪判決が言い渡されたことに対し、イスラム組織ムスリム同胞団は1日、抗議デモを2日に行うよう呼びかけた。若者グループのデモも断続的に続いており、11月30日には北部ザガジグでデモ隊と治安部隊が衝突し、女子学生7人が負傷した。シシ大統領は革命時の犠牲者の遺族への補償を見直すようメハレブ首相に指示したが、沈静化につながるかは不透明だ。

同胞団は声明で「革命に命をささげた人たちがないがしろにされた」と判決を批判。11年にデモ隊が集結したタハリール広場近くでデモを実施するよう呼びかけた。革命の推進役となった若者グループ「4月6日運動」もデモを呼びかけているが、治安当局は強硬に取り締まる構えだ。

地元メディアによるとカイロ、アズハル両大学など主要大学では30日に数十人規模のデモが相次ぎ、一部で治安部隊と衝突。治安部隊は催涙ガスなどでデモを鎮圧した。

無罪判決が出たことについて、シシ政権下で軍や警察など守旧派の復権が顕著になっていることと関連づける見方が強い。大統領府は30日の声明で「憲法は司法の独立を明記しており、判決にはコメントしない」と述べた。



 
 
>TOP

エジプト:188人に死刑判断

毎日新聞 2014年12月03日 19時22分

エジプト国営中東通信によると、中部ギザ県の裁判所は2日、昨年8月にイスラム組織ムスリム同胞団の集会を治安当局が強制排除したことに反発し、警察署を襲撃して警察官14人を殺害したとして、同胞団支持者ら188人に死刑判断を言い渡した。死刑判断の是非を大ムフティ(最高イスラム法官)に諮問する手続きがあるため、最終的な1審判決では減刑される可能性もある。エジプトでは今年3〜4月、中部ミニヤで起きた同様の二つの事件で同胞団支持者ら計約1200人に死刑判断が下され、国際的な批判を受けた経緯があり、今回の判断も波紋を呼びそうだ。



 
 
>TOP

エジプト:188人に死刑判断

毎日新聞 2014年12月04日 東京朝刊

エジプト国営中東通信によると、中部ギザ県の裁判所は2日、昨年8月にイスラム組織ムスリム同胞団の集会を治安当局が強制排除したことに反発し、警察署を襲撃して警察官14人を殺害したとして、同胞団支持者ら188人に死刑判断を言い渡した。死刑判断の是非を大ムフティ(最高イスラム法官)に諮問する手続きがあるため、最終的な1審判決では減刑される可能性もある。エジプトでは今年3〜4月、中部ミニヤで起きた同様の二つの事件で同胞団支持者ら計約1200人に死刑判断が下され、国際的な批判を受けた経緯があり、今回の判断も波紋を呼びそうだ。

中東通信によると、被告らは昨年8月14日、共謀してギザ県ケルダサの警察署を襲撃、放火し、警察官14人を殺害した罪などに問われた。【カイロ】



 
 
>TOP

エジプト:ムバラク元大統領「無罪判決」検察が上訴の方針

毎日新聞 2014年12月04日 21時35分

【カイロ秋山信一】2011年のエジプト革命における反政府デモ隊の殺害を巡り、当時のムバラク大統領(86)の起訴を無効とした1審判決に対して、検察当局は2日、「判決には法的な間違いがある」として破棄院(最高裁に相当)に上訴する方針を明らかにした。無罪となったアドリ元内相ら当時の治安当局幹部についても上訴する。ムバラク氏の弁護人によると、上訴審が最終判断の場となる見通しだ。

革命に参加した市民はムバラク氏らへの厳罰を求めているが、昨年7月のクーデター後は軍や警察などムバラク政権の中核を担った守旧派の復権が進んでいる。このため、1審判決には政治的意図が働いたとの見方もある。



 
 
>TOP

スエズ運河:エジプト政府が再開発 ハブ港湾へ成長期待

毎日新聞 2014年12月07日 10時00分(最終更新 12月07日 15時21分)

アジアと欧州を結ぶ海運の要衝スエズ運河で、一部複線化を含む大規模な再開発工事が行われている。エジプト政府は、通航時間短縮やターミナル機能の充実で経済活性化を狙う。シシ大統領は、当初3年と見込まれていた複線化の工期を1年に短縮するよう指示。来年8月の完成に向けて、現場では急ピッチで工事が進められている。【イスマイリア(エジプト北東部)で秋山信一】

11月30日、イスマイリアから運河の東岸に船で渡り、車で5分ほど進むと、大規模な掘削が行われていた。幅数百メートルにわたって土砂が深さ10メートル以上掘り返され、50台以上の重機、ダンプが休みなく往来する。2億5800万立方メートル(東京ドーム208個分)の土砂を掘る大工事だ。

「掘削は7割ほど終わった。来夏には複線化が完了する」。スエズ運河庁のアブデルタワブ・ハッガグ顧問(72)は進捗(しんちょく)状況に自信を見せた。

再開発は、物流促進と企業誘致を目的に計画された。35キロのバイパスを新設し、既存運河も37キロにわたって拡張する。北進と南進の船がすれ違うことができる区間が拡大し、待ち時間が短くなる。運河庁によれば、通過時間は18時間から11時間に短縮される。

また北側の玄関口にあるポートサイドの港湾施設も大幅に拡充する。コンテナ船の大型化が進み、既存の港湾が手狭になってきているためだ。ポートサイドで大型船から小型船に荷を積み替えてトルコや黒海、欧州などに運搬するルートが確立されれば、東地中海地域の「ハブ港湾」に成長する可能性も秘める。運河沿いに産業団地や工業地帯を整備する計画もある。

ただ、エジプト政府の皮算用通りに事業が進むかは不透明だ。アジア−欧州間の航路は、北極海航路が将来的にはライバルになる可能性もあるが、現在はスエズ運河のほぼ独占状態となっており、再開発で通航量が大幅に増える見通しはない。運河庁などによると、今年1〜10月の平均通航量は通航枠の6割程度。通航量は頭打ちで、拡張や複線化が本当に必要なのか疑問視する声もある。また運河の東岸にあるシナイ半島では反政府武装勢力の活動が活発化しており、投資呼び込みや企業誘致の不安材料となっている。

財政難に悩むエジプト政府は9月、再開発事業費に充てるために国民向けの債券(5年満期、年利約12%)を発行。シシ大統領自らが購入を呼びかけ、総額600億エジプトポンド(約1兆円)に上る事業費をわずか半月で集めた。さらに出身母体の軍に工事を監督させる力の入れようだ。

11年の革命後、治安の悪化によってエジプトのイメージは低下し、主要産業の観光も低迷している。工事を急ぐ背景には、スエズ運河国有化を実現したナセル元大統領にならって、国威発揚につなげたい思惑があるようだ。

【ことば】スエズ運河
 フランス人実業家レセップスが事業を手がけ、1869年に開通した。全長約193キロ。アフリカ大陸を回らずに地中海と紅海を短距離で結ぶ。エジプトから英国が運河会社を買収して権益を握ったが、1956年に当時のナセル大統領が国有化を宣言。第2次中東戦争の引き金となった。戦後に国有化が国際的に承認された。年間50億ドル(約6000億円)に上る通航料収入は、観光業や出稼ぎ労働と並ぶエジプトの外貨収入源となっている。



 
 
>TOP

スエズ運河:複線化、着々 エジプト政府、来夏完成目指す ハブ港湾へ成長期待

毎日新聞 2014年12月07日 東京朝刊

アジアと欧州を結ぶ海運の要衝スエズ運河で、一部複線化を含む大規模な再開発工事が行われている。エジプト政府は、通航時間短縮やターミナル機能の充実で経済活性化を狙う。シシ大統領は、当初3年と見込まれていた複線化の工期を1年に短縮するよう指示。来年8月の完成に向けて、現場では急ピッチで工事が進められている。【イスマイリア(エジプト北東部)で秋山信一】

11月30日、イスマイリアから運河の東岸に船で渡り、車で5分ほど進むと、大規模な掘削が行われていた。幅数百メートルにわたって土砂が深さ10メートル以上掘り返され、50台以上の重機、ダンプが休みなく往来する。2億5800万立方メートル(東京ドーム208個分)の土砂を掘る大工事だ。

「掘削は7割ほど終わった。来夏には複線化が完了する」。スエズ運河庁のアブデルタワブ・ハッガグ顧問(72)は進捗(しんちょく)状況に自信を見せた。

再開発は、物流促進と企業誘致を目的に計画された。35キロのバイパスを新設し、既存運河も37キロにわたって拡張する。北進と南進の船がすれ違うことができる区間が拡大し、待ち時間が短くなる。運河庁によれば、通過時間は18時間から11時間に短縮される。

また北側の玄関口にあるポートサイドの港湾施設も大幅に拡充する。コンテナ船の大型化が進み、既存の港湾が手狭になってきているためだ。ポートサイドで大型船から小型船に荷を積み替えてトルコや黒海、欧州などに運搬するルートが確立されれば、東地中海地域の「ハブ港湾」に成長する可能性も秘める。運河沿いに工業地帯を整備する計画もある。

ただ、エジプト政府の皮算用通りに事業が進むかは不透明だ。アジア−欧州間の航路は、北極海航路が将来的にはライバルになる可能性もあるが、現在はスエズ運河のほぼ独占状態となっており、再開発で通航量が大幅に増える見通しはない。運河庁などによると、今年1〜10月の平均通航量は通航枠の6割程度。通航量は頭打ちで、拡張や複線化が本当に必要なのか疑問視する声もある。また運河の東岸にあるシナイ半島では反政府武装勢力の活動が活発化しており、海外からの投資呼び込みや企業誘致の不安材料となっている。

財政難に悩むエジプト政府は9月、再開発事業費に充てるために国民向けの債券(5年満期、年利約12%)を発行。シシ大統領自らが購入を呼びかけ、総額600億エジプトポンド(約1兆円)に上る事業費をわずか半月で集めた。さらに出身母体の軍に工事を監督させる力の入れようだ。

11年の革命後、治安の悪化によってエジプトのイメージは低下し、主要産業の観光も低迷している。工事を急ぐ背景には、スエズ運河国有化を実現したナセル元大統領にならって、国威発揚につなげたい思惑があるようだ。

==============

■ことば

◇スエズ運河

フランス人実業家レセップスが事業を手がけ、1869年に開通した。全長約193キロ。アフリカ大陸を回らずに地中海と紅海を短距離で結ぶ。エジプトから英国が運河会社を買収して権益を握ったが、1956年に当時のナセル大統領が国有化を宣言。第2次中東戦争の引き金となった。戦後に国有化が国際的に承認された。年間50億ドル(約6000億円)に上る通航料収入は、観光業や出稼ぎ労働と並ぶエジプトの外貨収入源となっている。



 
 
>TOP

密航ビジネス:人命より金、遭難続出 「危険は客も承知」

毎日新聞 2014年12月14日 10時38分(最終更新 12月14日 16時31分)

【カイロ秋山信一】中東情勢の不安定化を背景に、中東や北アフリカから地中海経由で欧州へ渡る不法移民が後を絶たない。密航船の老朽化や定員オーバーなどで遭難するケースが続出。国連などによると、今年だけで20万人以上が渡航を試み、過去最悪の3400人以上が死亡した。「客もこっちも命がけのビジネスだ」。密航ビジネスで暗躍するエジプト人ブローカーが毎日新聞の取材に応じ、闇ビジネスの実態を明かした。

約束の時間から2時間が過ぎていた。11月下旬、エジプトの首都カイロ郊外のカフェ。「警察に言ってないだろうな」。青いシャツ、黒いズボン姿の細身の男はニヤリと笑うと、椅子に深く腰掛け、テーブルにスマートフォンと旧式の携帯、たばこの箱を並べた。「イタリアに行けば、エジプトの10倍は稼げる。もうかるから行く。それだけの話だ」

男は約15年前に密航の手伝いを始め、昨年夏に独立した。2011年以降、エジプト革命やシリア内戦による混乱で不法移民の「需要」が高まったからだ。イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区を攻撃した今年7月以降は特に増えたという。

密航料は、欧州で難民申請が通りやすいシリア人やパレスチナ人なら2000〜2500ドル(24万〜30万円)、シリア難民を装うための身分証偽造などが必要なエジプト人は3万5000エジプトポンド(約60万円)。平均世帯収入が月約2000ポンド(約3万4000円)のエジプトの庶民にとっては高額だ。エジプトに家族がいる場合、出航前に半額、到着後に残額を支払う。身寄りがなければ一括払いだ。

船はエジプトから、密航ルートが確立しているイタリアを目指す。客が一定数集まると船を準備する。漁師と交渉し、1隻10万〜20万ポンドの中古漁船を「口止め料」込みで60万ポンド(約1000万円)の破格で購入する。乗組員は臨時で雇う。

客の集合場所は北部アレクサンドリアなど沿岸都市だ。アパートを借りて客を滞在させ、好天を待って出航する。軍や海上警察の警戒網を避けるため、出航地はリゾートホテルのプライベートビーチが最適だ。ホテルには1人当たり2500ポンド(約4万円)の「協力金」を支払う。夜の闇に紛れ、ゴムボートで沖で待機する漁船に向かう。4日ほど航海すればイタリアに着く。

定員150人の船に400人以上を乗せることが「ざらにある」という。密航船が転覆、遭難しやすいのはこのためだ。無事に到着すれば客は各自の判断で散っていく。船の乗組員らは遭難のふりをしてイタリア警察に出頭し、強制送還されるという筋書きだ。船は没収されるが、計算のうちだ。

1回の密航で数百万円以上の利益が出るが、リスクも大きい。今年は9隻の密航船を手掛け、うち1隻がイタリア沖で沈没。約100人の子供を含む300人以上が死亡したという。男は「イタリア当局の救助が遅かった」と責任を転嫁。「今年のもうけで新車を買った」と悪びれる様子もない。「違法だと分かっているが、金のためにやっている。客も喜んでくれるし、危険はお互い承知の上だ」

◇「取り締まりは戦争」エジプト内務省

エジプト内務省によると、欧州への不法移民は1980年代から増え始めた。91年の湾岸戦争の影響でイラクやクウェートへの出稼ぎ労働者が帰国し、失業者が増えたため、欧州への不法移民はさらに増えた。

90年代までは旅券や査証(ビザ)を偽造し、正規の航空・海上路を使うのが一般的だった。しかし、取り締まりが強化され、2000年代から海上密航が増えた。エジプト当局は10年以降に748件の不法移民仲介事件を摘発。海上警備も強化し、今年は10月までに186隻計7067人の密航を未然に防いだ。ナガハ・ファウジ内相補佐官(59)は「不法移民の取り締まりは警察とブローカーの戦争だ。他国とも協力して撲滅したい」と話す。



 
 
>TOP

地震で倒壊したエジプト王の巨像、3千年を経て復活

cnn.co.jp

2014.12.16 Tue posted at 15:22 JST

(CNN) エジプトの古代都市ルクソールで約3000年前の地震で倒壊した古代王アメンホテプ3世の巨大立像が修復され、14日に公開された。

立像は重さ50トン、高さ13メートル。エジプトとドイツの考古学チームがかつての雄大な姿を復活させた。同チームはアメンホテプ3世の別の巨像2体も修復して3月に披露している。修復にかかわったドイツ人ドイツ人考古学者ホーリグ・スルジアン氏は、アンテホプ3世の神殿保全プロジェクトを率いる。

ワールド・モニュメント財団によると、アメンホテプ3世の神殿は紀元前1390〜1353年に建造された。幅100メートル、全長600メートルあった構造のうち、現在残っているのは下部の構造のみ。地震で破壊された後、本格的な発掘が行われないまま樹木が生い茂り、洪水や農業開発などに脅かされてきたという。

今回再建された立像の近くには、「メムノンの巨像」と呼ばれるアメンホテプ3世の坐像2体がある。

エジプトは2011年のムバラク政権崩壊に始まる政情不安のために観光客が激減している。



 
 
>TOP

エジプト家具に日本の技を…日本がNGO支援へ

The Yomiuri Shimbun

2014年12月21日 16時45分

【カイロ=溝田拓士】ナツメヤシの実(デーツ)の生産量が世界一のエジプトで、これまで燃やしていた枝を木材に加工して家具をつくる地元の民間団体(NGO)の事業に、日本政府が支援に乗り出す。

日本の木工職人を派遣し、日本の優れた木工技術を生かすことも計画している。

ナイル川支流沿いの緑地に高さ20メートル級のナツメヤシが茂るエジプト中部ミニヤのカヤート村。簡素なレンガ造りの工房で、電動機械を使って枝を加工する作業が行われていた。「これまで燃やしてきた枝葉が、まさかお金になるとは」。農家から工房職人に転身したシャアバーン・マフムードさん(35)が笑顔を浮かべた。

工房は、NGO「エジプト地域社会の内生的発展促進協会」が運営する。ナツメヤシの再利用を研究するカイロのアインシャムス大学教授らが2003年に設立した。ナツメヤシはエジプトだけで約1200万本、中東・北アフリカでは約1億本生えているとされる。

国連食糧農業機関(FAO)によると、エジプトのデーツ生産量は全世界の約2割にあたる147万トン(12年)。一方、これまで枝葉は焼却され、発生する大量の煙は「大気汚染の一因」(エジプト農業省)とも指摘される。

このNGOでは、葉を取り除いた長さ3〜4メートルの枝を削り、家具の材料として使える堅く細長い数ミリ四方の角材を製造。角材を一列に並べて接着・圧縮して合板に加工する。こうした加工用の機械を独自に開発し、11年から机やイスなどの家具製作を始め、インターネット販売も行っている。

日本政府は、事業拡大を目指すNGOから支援の要請を受け、政府開発援助(ODA)の一環として行うNGO向けの資金協力の対象に選んだ。関係者によると、年内にも1000万円の契約を結び、工房の拡大を支援する方針。来春をめどに日本の木工職人を公募し、エジプトに派遣することも検討している。



 
 
>TOP

ナイル.com:(39)密航ブローカー余話

毎日新聞

2014年12月23日

【カイロ秋山信一】その男に接触したのは11月だった。「何の目的だ」「警察のスパイだろ」「俺に何のメリットがある」。男は電話越しに取材を渋ったが、最終的に男の“縄張り”で会うことに同意し、「警察に通報しても無駄だ。縄張りでは、お前たちのことは仲間が見張っている」とくぎを刺した。

男は海路でエジプトからイタリアへ不法移民を運ぶ密航ブローカーだ。待ち合わせ場所に指定されたのは、カイロ郊外のモスク(イスラム礼拝所)だった。以前に別の取材で行ったことのある場所だ。約束は午後1時。私(記者)たちはモスク脇の路肩に車を止めて、男からの電話を待った。

だが定刻を過ぎても音沙汰はなかった。エジプトでは一般的に「約束の時間」は厳密ではない。30分や1時間の遅れはざらにある。しかし、こちらから何度電話をかけても通話圏外とのアナウンスがあるだけだった。これは不自然だ。わざと電源を切っているとしか思えなかった。

元々、男は取材に乗り気ではなく、警察のおとり捜査だとさえ疑っていた。待ち合わせ場所の近くは人通りが多く、周辺には商業ビルが立ち並んでいる。どこからでも見張りは可能だ。

実は私たちがモスク前に到着した時、交差点のすぐ近くに駐車したため、警察官に注意されていた。運転手は取り締まりを逃れようと、警察官の懐柔を試みていた。もちろん笑顔で、だ。男たちはそれを見て、警戒したのかもしれない。「今日はだめだな」という思いがよぎった。

午後3時を過ぎた。エジプトでは相手の携帯電話が通話圏外から圏内に入ると、ショートメッセージで通知してくれるサービスがある。しかし、男の携帯は相変わらず圏外にあった。

午後の礼拝のためにモスクを訪れるイスラム教徒たちを横目に、私たちは支局に戻ることにした。

待ち合わせ場所で2時間待っても、密航ブローカーは現れなかった。支局に向かって車を走らせ、20分ほど経過した時、携帯電話の着信音が鳴った。「残業が長引いたから、電話に出られなかった。まだ会いたいのか」。ブローカーの男は謝るでもなく、淡々と話した。

男には密航ブローカーとは別に“お堅い”本業がある。本業の執務中はブローカー用の携帯電話の電源は切っていたのだという。私(記者)は引き返すことを決めた。男は待ち合わせ場所をショッピングモールに変更した。

15分ほどで私たちはモールの前に到着した。男は「仲間が迎えに行く」と電話越しに言った。片側4車線の幹線道路沿いにある側道に駐車したが、後ろから誰かが追尾してくる様子はない。「どうやって私たちの車を特定するのだろうか」と考えを巡らせていると、幹線道路の側道寄りの車線に一台のタクシーが止まった。

後部座席から下りてきたのは、紫色と灰色の横しま模様のセーターにジーンズ姿の男だった。迷いなく私たちの車の方に歩いてくると、後部座席に乗り込んできた。

ぎこちない握手とあいさつを交わした後、セーターの男は「出せ」と言った。険しい表情で電話で誰かと話しながら、時折「そこを右、次を左」と指示を出す。特に周囲を警戒している様子はない。やがて車は、最初の待ち合わせ場所だったモスクの前を通過した。「ここを左折して、側道に入れ。あそこだ」。車は一軒のカフェの前に止まった。

カフェのドアや窓のガラスは黒く、外から店内の様子はうかがえない。足を踏み入れると、あめ色の薄暗い照明が、水タバコの煙を浮かび上がらせていた。セーターの男とともに一番奥の席に着く。3分ほど待つと、どこからともなく青いシャツの男がやってきた。口元には余裕の笑みを浮かべていた。

密航ブローカーの男はニヤニヤしながら、握手を求めてきた。「警察に言ってないだろうな」。シリアスな感じの道案内役とは異なり、表情にも仕草にも緊張感がない。髪形はオールバック、青いシャツは上から二つのボタンを外していた。

男は席に着くと、スマートフォン、旧式携帯、マルボロのタバコ箱をテーブルに整えて並べた。スマホは私用、旧式携帯がブローカー業務用らしい。カプチーノを注文すると、オイルライターでタバコに火をつけ、吸い始めた。

取材が始まり、道案内役はシリア人で、ブローカーの営業を手伝っていることが分かった。「内戦下の母国から脱出し、地中海を密航する。死から死への逃亡だ」とシリア人の苦境を訴えた。しかし徐々に話が本題からそれていった。ブローカーの男は途中まで黙って聞いていたが、やがて口を開いた。「こいつの話は記事にならないだろ。あんたが聞きたい話をしてやる」。こちらの思惑などお見通しだと言わんばかりだった。

男の証言の詳細は紙面に書いたが、記事に盛り込めなかった中では、エジプトの暴力団とでも言うべき犯罪組織との話が興味深かった。犯罪組織に目を付けられ、男自身も2度拉致された経験があるという。「密航ビジネスは命がけ」という証言には、警察に捕まる恐れがあるという以外に、こうした暗闘の意味も含まれていた。だが男は身代金を支払って解決しただけでなく、この経験を逆手に取って、犯罪組織とも協力関係を築いたという。

取材を通して印象的だったのは、いかにも自然体という男の振る舞いだった。密航の仲介は「悪いことだ」と言い、「でも金のためにこの仕事をしている。感謝されることも多い。それに俺は冒険が好きなんだよ」と語った。私(記者)は率直な物言いだと感じた。

国連によると、地中海では今年、3400人以上が密航中の事故で死亡した。その裏で密航仲介者が巨利を得ている。男も1回の密航で数百万円以上の利益を上げている。多くの仲介者と同様、安全を度外視しており、自らが手配した定員オーバーの密航船が転覆し、300人以上が死亡したこともある。

事故の責任を「救助が遅かった」とイタリア当局になすりつける論法にはあきれた。それでも、どこか人間的な魅力がある男だった。

ナイル.com:(39)密航ブローカー余話・上
ナイル.com:(40)密航ブローカー余話・中
ナイル.com:(41)密航ブローカー余話・下



 
 
>TOP

エジプトでモーゼ描く米映画が上映禁止、シオニストの非難

cnn.co.jp

2014.12.28 Sun posted at 15:30 JST

(CNN) エジプト文化省は28日までに、旧約聖書の「出エジプト記」を題材にした米映画「エクソダス:神と王」での歴史的な記述が不正確などとして同国内での上映を禁止すると発表した。

エジプトの国営通信社「EGYNews」によると、ジャビル・アスフール文化相は「シオニスト」の映画であると非難。シオニストの立場にたち、歴史的な出来事を偽造していると批判した。

同映画は、3000年以上も前のエジプトで奴隷状態にあったとされるユダヤ人の脱出を描いたもので、モーゼ役は米俳優のクリスチャン・ベールが演じている。古代エジプトの君主であるファラオのラムセス2世にはオーストラリア人男優のジョエル・エドガートンが起用された。

1956年公開の映画「十戒」も同じ内容を描き、モーゼはチャールトン・ヘストン、ラムセス2世はユル・ブリンナーが演じていた。

宗教絡みのハリウッド映画が外国で物議を醸した例は今年3月にもあり、ヒットした「ノア 約束の舟」が複数のイスラム諸国で上映禁止となっていた。イスラム教ではノアは預言者として崇められており、描写することなどはタブーとなっている。

米国内では現在、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記の暗殺を題材にしたコメディー映画がハッカー攻撃を受けて上映中止となった問題に関する論議が続いている。この問題では表現の自由などに絡んで批判を受けた制作元が結局、一部劇場での公開に踏み切っていた。



UP:2014 REV:
アフリカ  ◇世界 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)