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エジプト・アラブ共和国 2011年8月〜12月

アフリカアフリカ Africa 2014

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○最新のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国

○外務省 各国・地域情勢 エジプト・アラブ共和国

◆2011/08/02 asahi.com エジプト軍政、首都のデモ隊を強制排除
◆2011/08/02 nikkei.com ムバラク氏、3日に初公判 デモ隊遺族らに公開
◆2011/08/02 毎日新聞 エジプト:ムバラク前大統領、あす初公判 「アラブの春」行く末占う
◆2011/08/03 cnn.co.jp ムバラク前大統領、初公判出廷へ カイロへ移動
◆2011/08/03 asahi.com ムバラク前大統領、初公判始まる 退陣後初めて公の場に
◆2011/08/03 asahi.com ムバラク前大統領、公判で無罪主張 民衆殺害など否認
◆2011/08/03 nikkei.com エジプト前大統領初公判、不正蓄財など全罪状を否認
◆2011/08/04 cnn.co.jp ムバラク前大統領、初公判で無罪を主張 エジプト
◆2011/08/04 yomiuri.co.jp 檻の中、ベッドから無罪主張…ムバラク前大統領
◆2011/08/04 毎日新聞 エジプト:ムバラク前大統領初公判 識者の話
◆2011/08/04 毎日新聞 エジプト:ムバラク前大統領、無罪主張 初公判、べッドに横たわり
◆2011/08/04 毎日新聞 エジプト:ムバラク前大統領初公判 民主化への一里塚 続く軍政に不満の声も
◆2011/08/04 トラベルビジョン JATA、エジプト・チュニジア調査団派遣−「観光は懸念なし」、MS復便要望も
◆2011/08/05 TSP SPORTS ブラジルらが決勝T進出
◆2011/08/10 Response 三菱自動車をエジプトで控訴---代理店契約めぐり
◆2011/08/10 AFP BB News 世界の宗教弾圧が増加傾向に、06〜09年調査
◆2011/08/12 Soccer Journal 「たかが親善試合ではあるけれど」
◆2011/08/12 Soccer Journal 【U-22日本×U-22エジプト】 MF山田直輝 中盤で躍動
◆2011/08/13 asahi.com 「宗教国家に反対」エジプト中心部でデモ 千人超参加
◆2011/08/15 asahi.com ムバラク氏公判、裁判長が中継中止命令 反発招く恐れも
◆2011/08/15 yomiuri.co.jp ムバラク前大統領第2回公判、息子2人と出廷
◆2011/08/15 nikkei.com ムバラク被告ら再び出廷 エジプトで第2回公判
◆2011/08/15 yomiuri.co.jp リビア内相、家族とカイロ到着…亡命か?
◆2011/08/16 nikkei.com ムバラク前大統領、再びベッドで出廷 第2回公判
◆2011/08/16 毎日新聞 エジプト:ムバラク被告公判 実質審理に入れず
◆2011/08/16 jp.wsj.com リビア内相、エジプトに亡命か−反政府軍が大幅前進
◆2011/08/16 asahi.com リビア副内相がカイロ入り カダフィ政権から離反か
◆2011/08/18 朝鮮日報 北朝鮮、インドやエジプトからも原油輸入
◆2011/08/18 nikkei.com 米、エジプト軍との演習中止
◆2011/08/18 nikkei.com イスラエル、エジプトから過激派侵入か 連続攻撃で6人死亡
◆2011/08/19 asahi.com ガザ境界でエジプト軍兵士ら2人死亡 イスラエル誤射か
◆2011/08/20 nikkei.com エジプト、イスラエル摩擦高まる 駐イスラエル大使召還
◆2011/08/20 asahi.com エジプト、駐イスラエル大使召還 兵士ら誤射問題受け
◆2011/08/21 yomiuri.co.jp エジプト、駐イスラエル大使召還発表を取り消し
◆2011/08/21 トラベルビジョン エジプトツアー、阪急9月から再開、グローバルも10月出発以降のパンフ造成
◆2011/08/21 毎日新聞 イスラエル:エジプト治安要員死亡 エジプト政府、大使召還 イスラエルに抗議
◆2011/08/22 nikkei.com 市民がイスラエル国旗引き降ろす カイロの大使館ビル
◆2011/08/23 nikkei.com カダフィ政権、最終局面 反体制派が国営テレビ占拠
◆2011/08/24 アフリカビジネスニュース 国営テレコム・エジプトの第2四半期決算 純利益は前年比15%減少
◆2011/08/25 毎日新聞 リビア:政権崩壊 新政権支援、急ピッチ 国際社会、暫定政府承認広がる
◆2011/08/30 nikkei.com [FT]2011年はグローバルな憤りの年 エリート対一般市民という構図
◆2011/09/02 AFP BB News 裁判文書が明るみに出したテロ容疑者秘密移送の闇
◆2011/09/05 トラベルビジョン エジプト航空、日本線を11月19日再開、商品造成も進む
◆2011/09/06 cnn.co.jp ムバラク前大統領公判、法廷内外の混乱で負傷者も エジプト
◆2011/09/06 asahi.com ムバラク前大統領公判、中継無しに群衆暴れる エジプト
◆2011/09/06 yomiuri.co.jp アラブの春「歴史激動の一年」…英戦略研
◆2011/09/07 アフリカビジネスニュース フランステレコム、アフリカでの事業拡大に注力 買収交渉も進行中
◆2011/09/07 cnn.co.jp サッカー観戦客と警官隊が乱闘、130人負傷 エジプト
◆2011/09/10 cnn.co.jp エジプトで大規模デモ、イスラエル大使館の防護壁を破壊し侵入
◆2011/09/10 asahi.com カイロのイスラエル大使館襲撃 3人死亡1050人負傷
◆2011/09/10 yomiuri.co.jp カイロでデモ隊がイスラエル大使館を襲撃
◆2011/09/10 nikkei.com エジプトのイスラエル大使館にデモ隊 周囲の壁破壊も
◆2011/09/10 nikkei.com イスラエル、駐エジプト大使が帰国 大使館襲撃で
◆2011/09/10 nikkei.com G8、アラブ民主化に2兆9000億円支援
◆2011/09/10 毎日新聞 エジプト:デモ隊数十人、イスラエル大使館襲撃 大使ら国外脱出
◆2011/09/11 yomiuri.co.jp イスラエル・エジプト、関係悪化は不可避に
◆2011/09/12 Egyptian Gazette Egyptian people with disabilities must not be forgotten
◆2011/09/13 nikkei.com トルコ首相、15年ぶりエジプト公式訪問 中東影響力拡大狙う
◆2011/09/16 nikkei.com トルコ首相、リビアを訪問 復興関連商談狙う
◆2011/09/16 nikkei.com イスラエル和平見直しも エジプト暫定首相
◆2011/09/18 nikkei.com エジプト人民議会選、11月21日に
◆2011/09/19 アフリカビジネスニュース 【北アフリカ・中東×日本】私たちは民主化運動をどう受け止めるか
◆2011/09/20 nikkei.com [FT]アラブ世界を席巻するトルコ首相の人気
◆2011/09/21 nikkei.com G8、アラブ民主化へ早期に援助実施 5カ国対象に
◆2011/09/22 nikkei.com エジプトに300億円の円借款供与表明 玄葉外相、地下鉄向けに
◆2011/09/22 外務省 「日エジプト外相会談
◆2011/09/25 時事ドットコム ガザ向け?ミサイルを押収=リビアから密輸の見方も−エジプト
◆2011/09/25 yomiuri.co.jp エジプト外相、中東和平行程表「失敗作」と酷評
◆2011/09/28 cnn.co.jp エジプト・ムバラク政権崩壊後初の議会選、11月28日実施
◆2011/09/28 asahi.com エジプト下院選、11月に実施 ムバラク政権崩壊後初
◆2011/09/28 nikkei.com エジプト議会選 11月28日実施へ 国営通信
◆2011/09/28 外務省 エジプト政府からの義援金の寄付
◆2011/09/29 yomiuri.co.jp 米国務長官、エジプトに非常事態解除を要求
◆2011/09/29 nikkei.com クリントン長官、非常事態令解除を要請 米エジプト外相会談
◆2011/09/30 Newsweek日本版 ムバラク後初の選挙に野党反発で流血か
◆2011/10/10 jp.reuters.com エジプトでコプト教徒と治安部隊が衝突、24人死亡
◆2011/10/10 cnn.co.jp コプト教徒のデモ隊が軍と衝突、死傷者200人超 エジプト
◆2011/10/10 asahi.com コプト教徒デモ隊、エジプト治安部隊と衝突 25人死亡
◆2011/10/11 yomiuri.co.jp コプト教徒と治安部隊衝突、25人死亡…カイロ
◆2011/10/13 Morningstar 番号のケタも増え、「携帯電話先進国」の印象強まるエジプト
◆2011/10/21 nikkei.com チュニジア、23日に制憲議会選挙 「アラブの春」試金石
◆2011/10/27 外務省 エルズィメーティ駐日エジプト大使による浜田外務大臣政務官への表敬
◆2011/10/29 アフリカビジネスニュース エジプト携帯大手モビニール、第3四半期は96%減益 契約者数は回復傾向に
◆2011/10/29 yomiuri.co.jp エジプトとイスラエル、ともに勾留者釈放
◆2011/11/06 聯合ニュース 現代自動車 アフリカ市場でトヨタを追撃
◆2011/11/07 Morningstar <EMeye>携帯電話契約者数、アフリカが世界第2位へと躍進
◆2011/11/17 外務省 エジプト・アラブ共和国に対するノン・プロジェクト無償資金協力に関する書簡の交換
◆2011/11/19 アフリカビジネスニュース 世界2位の携帯電話市場「アフリカ」
◆2011/11/19 GIGAZINE ミイラから前立腺癌を発見! 古代の発癌性物質研究にメス!
◆2011/11/20 AFP BB News エジプト軍政批判デモで衝突、2人死亡 デモ各地に拡大
◆2011/11/25 外務省 エジプト情勢について(外務大臣談話)
◆2011/11/30 Al-Masry Al-Youm Rights groups lament lack of assistance for disabled voters
◆2011/12/03 AFP BB News エジプト議会選の第1回投票、投票率は同国史上最高の62%
◆2011/12/03 Ahram Online Egyptian Coalition for Handicapped lashes out at parliamentary candidates
◆2011/12/05 AFP BB News エジプト人民議会選、イスラム政党が躍進
◆2011/12/05 外務省 新任駐日エジプト・アラブ共和国大使の信任状捧呈
◆2011/12/06 ねとらぼ 2011年、Twitterで人気だった話題や食べ物は?(2011年、Twitterで最も話題になったハッシュタグはエジプト)
◆2011/12/07 Financial Times 西側の夢とエジプトの現実
◆2011/12/12 Garbagenews アフリカ諸国のモバイル利用者数をグラフ化してみる
◆2011/12/21 National Geographic News エジプト誌焼失か、エジプト学士院火災
◆2011/12/21 National Geographic News 修復の可能性、エジプト学士院火災
◆2011/12/21 National Geographic News 貴重文書焼失、エジプト学士院火災
◆2011/12/21 ケータイ Watch 矢野経、2011年の世界スマホ出荷数は4.7億台に
◆2011/12/23 中日スポーツ 初のアフリカ出身力士誕生へ 19歳エジプト人シャーラン
◆2011/12/27 ecool ガメサ、エジプトで風力タービン100基の供給契約を締結
◆2011/12/28 AFP BB News 2011年の主な出来事:政治・経済編
◆2011/12/31 GIGAZINE 2011年、米ギズが選んだ重大ニュースランキング!(4.エジプトで利用された催涙ガスの成分は? 8.これが戦争だ。リビア革命の戦火をヘルメットカメラで映しだす(パート1))


 
 
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2011年8月2日0時6分

エジプト軍政、首都のデモ隊を強制排除

エジプト軍政当局は1日午後、カイロ中心部タハリール広場に戦車数台を投入、広場にいた数百人規模のデモ隊を強制排除した。同国では3日にムバラク前大統領の初公判を予定しており、民主化を求める動きがくすぶっている。

中東の衛星放送アルジャジーラなどによると、兵士らが催涙弾などを発砲、デモ隊のテントなどを強制排除した。デモ隊側の一部は投石などで対抗したが、けが人などの情報はない。周辺住民らの間では、軍の動きを支持する声も出ている。広場周辺には、軍兵士のほか、警官隊など数百人が投入され、広場に通じる道路を一時封鎖した。

同広場は2月のムバラク退陣につながった民衆革命の現場で、先週の金曜日にイスラム勢力や民主化グループらが、軍政に対する不満などを掲げて大規模デモを実施。大半は解散したものの、一部グループがムバラク氏の初公判まで広場内にとどまる意向を示していた。(カイロ=石合力)



 
 
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ムバラク氏、3日に初公判 デモ隊遺族らに公開

2011/8/2 21:57

2月のエジプトの政変で辞任し、治安部隊に反政府デモ隊殺害を命じた罪などに問われたムバラク前大統領(83)の初公判が3日、首都カイロ郊外の警察学校で行われる。審理は死亡したデモ隊の遺族や内外メディア約600人に公開され、国営テレビでも生中継される。

有罪となれば死刑となる可能性もあり、約30年間独裁体制を続けたムバラク氏がおりの中の被告席に立てば、転落ぶりを象徴することになりそう。健康不安を抱える同氏が出廷できるかどうかが注目されている。

エジプトでは最近、ムバラク氏を含む前政権高官らの訴追の動きが遅いと政変を主導した市民勢力が批判を強めている。ムバラク氏の裁判の行方は、政変後の混乱収拾を占う試金石ともいえる。

ムバラク氏は辞任後、東部シャルムエルシェイクに滞在、4月に心臓の異常を訴えて入院した。最近では食事を拒否し、著しく衰弱しているとも伝えられる。

病状を理由に公判に出廷しなかったり、公判が延期されたりした場合、暫定統治を行う軍最高評議会を批判する大規模デモが再燃しかねない。

初公判には、同じ罪で起訴されているムバラク氏の2人の息子やアドリ元内相らも出廷。司法当局者によると、審理促進のため、今後の公判は結審まで連日行われるという。(カイロ=共同)



 
 
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エジプト:ムバラク前大統領、あす初公判 「アラブの春」行く末占う

◇「透明性確保」で中継も

【カイロ和田浩明】エジプトに独裁者として30年間君臨したホスニ・ムバラク前大統領(83)に対する刑事裁判が3日、始まる。自らを退陣に追い込んだ民衆蜂起の参加者らを殺害した罪に問われ、有罪なら最高刑は死刑だ。軍政下で民主化の道を模索するエジプトにとり、今回の公判は過去との決別を加速させる重大な契機となりうる。裁判の行方は、中東全体を覆いながら停滞する民主化政変「アラブの春」の今後をも左右しかねない。

エジプトでは通常、刑事裁判は各地の裁判所で開催される。だが今回は特別に、首都カイロ近郊の警察学校内に大規模な法廷を設営した。ムバラク政権打倒を訴えてデモに参加し、弾圧で死亡した市民の遺族や記者ら600人が訪れる予定で、治安上の対策もあるという。ムバラク被告の2人の息子とデモ弾圧を指揮したアドリ元内相(汚職で禁錮刑判決)らも同時に裁かれる。

民衆蜂起が起きる以前、この警察学校は大統領の名を冠し、卒業式には例年、大統領を来賓として招いてきた。だが今は、審理が開かれる大講堂に、巨大な鉄製の「おり」が設置されている。

エジプトでは刑事事件の被告席はおりの中に作られるが、裁判は非公開だ。しかし今回は、国営テレビが全国放映する予定。民衆蜂起を主導した若者団体などからの「透明性確保」の要求を受けた異例の措置という。ファラオ(古代エジプトの王)に例えられた、かつての最高権力者の凋落(ちょうらく)ぶりを象徴する「演出」とも言える。

ムバラク被告が公開の場に姿を現すのは、2月11日に辞任し権限を軍最高評議会に移譲して以来、ほぼ半年ぶり。東部の保養地シャルムエルシェイクの病院に入院したまま5月に訴追され、6月に「8月3日初公判」が報じられた。しかし弁護士らから「がん」「昏睡(こんすい)」といった体調不良の情報が相次いで流され、「裁判延期か」「カイロでの出廷は体力的に困難」との観測も流れた。

これに対し、ムバラク政権の責任追及を民主化推進の必須条件とする若者団体などが反発。カイロ中心部で7月上旬から座り込みを開始し、迅速な訴追を求めている。

担当のアハマド・リファート判事が7月31日に記者会見し、予定通りの公判開始と連日開廷の意向を示した背景には、こうした若者の動向がある。だが判事は、体調不良が指摘されるムバラク被告について、3日の出廷が確実かどうかの明言は避けた。

◇中東の重鎮、周辺国も注視

結審までの期間は「半年程度」(カイロ大法学部のアシャラフ・セルマン准教授)との見方がある。若者団体「4月6日運動」は31日、「革命の要求が満たされるよう圧力をかけていく」との声明を発表した。

中東の重鎮を自任するエジプトの動向は、「アラブの春」が広がりながら内戦化したリビアやイエメン、シリアの強権的政府も注視している。

裁判の順調な進行が域内民主化の進展に与える好影響を期待する声もあるが、アハラム政治戦略研究所のガマル・アブデルガワド博士は「厳しい判決が出れば、他の独裁的指導者が退陣への抵抗を強める可能性もある」と楽観論にくぎを刺した。

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◇ムバラク政権崩壊前後のエジプトと中東の主な動き

1月14日 チュニジアのベンアリ独裁政権が崩壊

 25日 数万人の反政府デモ。一部が治安部隊と衝突

2月11日 ムバラク大統領が辞任。軍最高評議会に権限移譲

 20日 リビアで反体制派がベンガジ制圧。内戦激化

3月15日 民主化要求デモがシリアに波及

 19日 大統領3選禁止などの憲法改正案が国民投票で承認

 28日 評議会が人民議会(国会)選挙を9月に実施すると発表

5月24日 デモ参加者殺害に関与した罪でムバラク氏を訴追

6月 4日 退陣要求に直面するイエメンのサレハ大統領が負傷の治療で出国

7月 8日 治安関係者の訴追を求めて数万人がデモ

 13日 評議会が人民議会選を10月か11月に延期と地元報道

 23日 カイロで改革遅れを巡りデモ隊と軍支持派が衝突

毎日新聞 2011年8月2日 東京朝刊



 
 
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ムバラク前大統領、初公判出廷へ カイロへ移動

2011.08.03 Wed posted at: 16:59 JST

(CNN) エジプトのムバラク前大統領(83)は3日、初公判に出廷するため、療養先の東部シャルムエルシェイクを出発して首都カイロへ向かった。前大統領は汚職やデモ隊殺害の容疑に問われたが、無罪を主張している。

ムバラク前大統領は同日、救急車で空港へ移送され、軍の飛行機でカイロへ。さらにヘリコプターで開廷場所の警察学校に到着した。

公判は一般公開され、国営テレビで放送される。警察学校前では同日、前大統領に抗議するデモ隊と支持派が互いに石を投げるなどして衝突し、治安部隊が介入した。現場周辺には銃声が響いた。

デモ隊殺害に関与した容疑では、前大統領のほかアドリ前内相とその側近6人が起訴され、有罪となれば死刑を言い渡される可能性がある。デモ隊に銃を乱射した警官1人がすでに死刑判決を受けている。また、汚職容疑では前大統領と2人の息子、取引相手1人が起訴された。公判には合わせて11被告が出廷し、法廷に設けられたおりの中の被告席に立つ。

ゲンディ法相によると、傍聴者には金属探知機による検査が実施され、周囲では警官が厳戒態勢を敷いている。

ムバラク前大統領は2月の政変で辞任した後、4月に動悸(どうき)を訴えて入院した。保健当局は先週、適切な移送計画が用意できれば前大統領の出廷は可能との判断を下していた。



 
 
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2011年8月3日17時27分

ムバラク前大統領、初公判始まる 退陣後初めて公の場に

エジプトの民衆革命で今年2月に退陣したムバラク前大統領(83)らの初公判が3日午前10時(日本時間同日午後5時)過ぎ、カイロ市内の警察学校内に設置した法廷で始まった。ムバラク氏は、体調の悪化が伝えられるなか、エジプト・シナイ半島の保養地シャルムエルシェイクの病院から移送され、移動用のベッドに横たわったまま出廷した。国営テレビなどが生中継で伝えた。

ムバラク氏が公の場に出たのは退陣後初めて。長男アラ、次男ガマル氏やアドリ元内相らとともに、革命中の治安部隊による民衆の殺害や在任中の汚職などへの関与が裁かれる。(カイロ=石合力)



 
 
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2011年8月3日22時51分

ムバラク前大統領、公判で無罪主張 民衆殺害など否認

エジプトの民衆革命で今年2月に退陣し、デモ参加者殺害や汚職などの罪に問われたムバラク前大統領(83)らの初公判が3日、カイロ市内の警察学校に設置された法廷で開かれた。健康状態の悪化が伝えられていたムバラク氏は、移動用ベッドに横たわったままの姿で出廷、罪状認否で「全ての容疑を全面的に否定する」と述べ、無罪を主張した。

一連の中東革命で退陣した独裁者のうち、チュニジアのベンアリ前大統領は国外に亡命しており、本人を直接裁く裁判は初めて。裁判は特別法廷ではなく、通常の刑事裁判として開かれた。被告側には上告の権利もあり、判決の確定には時間がかかる見通し。初公判は約2時間で終了。次回は15日に開かれる。

1月下旬から18日間続いた民衆革命で、治安部隊などに殺害された犠牲者は全土で約800人に上る。ムバラク氏に対する判決内容など、裁判の行方はエジプトの民主化だけでなく、中東・北アフリカに広がる民衆革命の動きにも大きな影響を及ぼすとみられる。



 
 
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エジプト前大統領初公判、不正蓄財など全罪状を否認

ムバラク氏、おりの中 ベッドで出廷

2011/8/3 23:53

【カイロ=花房良祐】エジプトでの反政府デモを受けて2月に退陣したムバラク前大統領(83)の初公判が3日、カイロ近郊の特別法廷で始まった。約半年ぶりに公の場に姿を現した被告は「すべての罪状を否認する」と述べた。同国では政変後も前大統領の処罰を求めるデモが頻発し、政情は不安定。公判の長期化や判決次第では抗議活動が激しさを増す可能性もあり「ムバラク後」の民主化に向けてエジプトは正念場を迎えている。

特別法廷はカイロ近郊の警察学校に設置。ムバラク被告は被告用の白い服を着て、移動式のベッドに横たわって出廷。巨大な鉄のおりに囲まれた被告席に入った。被告が公の場に姿を現すのは辞任直前にテレビで演説して以来。長男アラー、次男ガマル、アドリ元内相ら各被告も出廷した。

前大統領は不正蓄財やデモ隊の殺害を指示した罪などに問われており、有罪なら最高刑は死刑。被告は2月の大統領職の辞任と同時に東部の保養地シャルムエルシェイクに移動。健康不安が伝えられていたため、出廷するか注目されていた。

警察学校の外には数百人規模のデモ隊が集結。設置された大型スクリーンにムバラク被告が出廷する様子が映されると、歓声が沸き起こった。

裁判官から罪状を告げられたムバラク被告は聞こえない様子で息子が耳打ち。渡されたマイクを使い弱々しい口調で否認した。第4次中東戦争の英雄で古代エジプトの王「ファラオ」とも形容された独裁者の面影はなかった。

1月25日に始まった反政府デモは治安当局の弾圧で約850人が死亡。国民の間で処罰を求める声が高まり、実権を握る軍最高評議会が要求に押される形で前大統領の裁判に踏み切った。

前大統領の処遇は政変後の焦点の一つ。暫定政権のシャフィク前首相はムバラク被告の側近だったとして批判され3月に辞任。後任のシャラフ現首相に対しては、ムバラク前大統領の訴追の動きが遅いことや前大統領に近い閣僚が入閣していると非難を受け、首相は7月下旬、内閣の大幅改造に踏み切った。



 
 
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ムバラク前大統領、初公判で無罪を主張 エジプト

2011.08.04 Thu posted at: 10:18 JST

カイロ(CNN) 反政府デモ隊を殺害した罪や汚職罪に問われているエジプトのムバラク前大統領(83)の初公判が3日、カイロ郊外の警察学校で行われた。

白い囚人服姿のムバラク前大統領は、衰弱した様子で移動用ベッドに乗ったままで出廷した。被告席を取り囲む鉄のおりは、エジプトの刑事裁判では当たり前の風景だ。

ムバラク前大統領は全ての罪状について無罪を主張、「どれも真実ではない」と述べた。有罪と認められた場合、前大統領は死刑になる可能性もある。次回の公判は15日に予定されている。

アムネスティ・インターナショナルによれば、ムバラク前大統領を退陣に追い込んだ今年2月の反政府運動では約840人が死亡し、6000人以上が負傷した。

同じ3日、イスラエルのベンエリエゼル元大臣はラジオ局の取材に答え、ムバラク前大統領にイスラエル南部の都市エイラトへの亡命を提案したことがあると語った。だが「ムバラク氏は愛国心が強く、申し出を断った」という。



 
 
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檻の中、ベッドから無罪主張…ムバラク前大統領

【カイロ=長谷川由紀】約30年にわたりエジプトを強権支配し、今年2月に民衆デモの圧力で辞任に追い込まれたホスニ・ムバラク前大統領(83)を裁く初公判が3日、カイロで開かれた。

療養中のムバラク被告は移動式ベッドに横たわった姿で出廷し、辞任後初めて公の場に姿を現した。「アラブの春」と呼ばれる民衆蜂起で失脚した指導者の出廷は初めてで、裁判は、軍政下で民主化を模索するエジプトだけでなく、周辺国の民主化にも影響を及ぼしそうだ。

検察側は3日の公判で平和的なデモ参加者の殺害、大統領時代の不正蓄財、ガス輸出をめぐる背任−−の三つの罪を挙げた。18日間に及んだ反体制デモでは治安当局の弾圧で850人以上が死亡。市民殺害で有罪が確定すれば死刑を宣告される可能性もある。次回公判は15日に行われる予定。

(2011年8月4日01時27分 読売新聞)



 
 
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エジプト:ムバラク前大統領初公判 識者の話

◇「新生エジプト」強調−−山内昌之・東京大学大学院総合文化研究科教授の話

裁判は、暫定統治を担う軍が「アラブの春」を認め、民主国家への道を歩んでいると国内外にアピールする狙いがある。革命はひとまず終わりだと示す儀式でもある。

軍の最高指導者でもあったムバラク前大統領の責任追及は軍の権威を傷つけかねない。だから息子2人も訴追し、腐敗していたのはムバラク一族だと強調した。さらに内相らも訴追し、デモ弾圧の責任は、内務省の治安部隊にあると印象づけた。内務省の治安エリートを育て、政権の権力基盤だった警察学校で裁判を開いたのも、そうした思惑からだ。

また透明性や公平性を担保するためテレビ中継も許可した。イスラム社会では伝統的に復讐(ふくしゅう)心が強いが、軍の統制下に司法手続きを進めることで民主的な新生エジプトを印象づけようとした。だが軍にとっても綱渡りが続く。革命後も国民生活は改善せず、軍への見方も厳しくなっているからだ。

中東諸国の独裁者や支配者にも影響を与えるだろう。イラクのフセイン元大統領と異なり、市民革命の結果、自国民に訴追された。シリアのアサド大統領は民主化勢力への弾圧を強めるだろう。サウジアラビアに亡命しているチュニジアのベンアリ前大統領の引き渡し要求も高まると思われる。【聞き手・秋山信一】

◇旧体制復権の芽摘む−−鈴木恵美・早稲田大学イスラム地域研究機構主任研究員(近現代エジプト政治)の話

エジプトを暫定統治している軍は、ムバラク前大統領の公判を望んでいなかった。前大統領は長い間、軍の最高指導者を務めた人物であり、公然とおとしめれば、軍自身をおとしめることにつながるからだ。だが、民主化勢力「青年革命連合」の要求を抑え切れなかった。

公判は、ムバラク前政権を支えた旧国民民主党関係者の復権の芽を摘む、という意味合いが大きい。「汚職体制の象徴」の前大統領が見せしめになれば、旧支配層の利権構造は破壊される。

周辺アラブ諸国も公判に影響を受けるだろう。シリアのアサド大統領はムバラク前大統領が「見せ物」にされるのを見て、反政府デモへの弾圧を強め、二の舞いを避けようと考えるだろう。シリアの民衆側も「エジプトでここまでできるのか」と刺激され、対立が泥沼化する恐れが強い。

アラブ諸国はイスラム教の断食月「ラマダン」中で、人々の宗教意識が高まっており、世の中の不公正を浄化したい気持ちが強くなっている。

被告となったムバラク前大統領の姿は興奮をかき立て、民主化政変「アラブの春」を再燃させる火種になるかもしれない。【聞き手・真野森作】

毎日新聞 2011年8月4日 東京朝刊



 
 
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エジプト:ムバラク前大統領、無罪主張 初公判、べッドに横たわり

【カイロ和田浩明】自らを退陣に追い込んだ民衆蜂起参加者約850人の殺害を指示した罪などに問われたエジプトのホスニ・ムバラク前大統領(83)の初公判が3日、首都カイロ郊外の警察学校で開かれた。ムバラク被告は無罪を主張した。

東部シャルムエルシェイクで入院中だったムバラク被告は、ヘリコプターで到着。被告の安全確保のため設置されたおりに囲まれた被告席に、ベッドに横たわったまま運び込まれた。公の場に姿を見せたのは2月11日の辞任後初めて。

ムバラク被告は、1〜2月の民衆蜂起で死亡した参加者の殺害を指示した罪や不正蓄財の罪で起訴された。アハマド・リファート裁判長が認否を問うと、ムバラク被告は横たわったまま、「すべて否定します」と発言した。

毎日新聞 2011年8月4日 東京朝刊



 
 
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エジプト:ムバラク前大統領初公判 民主化への一里塚 続く軍政に不満の声も

【カイロ和田浩明】老いた元独裁者はベッドに横たわり入廷した。3日、エジプトの首都カイロ郊外で始まったムバラク前大統領(83)の刑事裁判。おりの内部で白い被告服に身を包み、病み疲れたような姿は、かつての絶大な権力の完全な喪失を印象付けた。だが、ムバラク時代の残滓(ざんし)は消えず、今なお軍政も続く。国民は民主化実現にもがき続けている。

2月の退陣後、初めて公の場に姿を見せたムバラク被告は時折、法廷内を素早く見渡し、審理の進行に関心を払う様子を見せた。

法廷が設営された警察学校前には、開廷の数時間前から数百人の市民が集結。一部は警備の警官隊に投石したり小競り合いを起こしたりしたため、排除された。午前9時(日本時間午後3時)前、かつての権力者を乗せたヘリコプターが到着すると、群衆から相次いで声が上がった。

「国民は死刑を欲している」「立派な指導者だった」。ムバラク時代との決別を求める人々と、強権下の「安定」を懐かしむ人々。対照的な叫びは、遅々として進まない民主化や改善しない生活環境にいら立ち、分極化した国民感情を象徴する。

デモ参加中に殺されたアラビア語教師、ヘスィーンさん(32)の兄で翻訳者、ムハンマド・ゴマさん(36)は「裁判が始まりうれしい」と語ったが、「真実が解明されなければ、自ら復讐(ふくしゅう)したい」と怒りもにじませた。

一方、ムバラク支持派の会社員、ハリード・ザイードさん(31)は「ムバラク時代は安定した。革命後は不安しかない」と、民衆蜂起後の不安定な情勢に懸念を示した。

独裁体制が終えんして約半年。エジプトでは旧政権の後ろ盾だった軍幹部が構成する軍最高評議会が暫定統治し、内閣には親ムバラクと批判される閣僚も残る。民衆蜂起を主導した若者団体は、今回の裁判の適正な実施を、民主化の前進の重要な一里塚と見ている。

◇周辺国の指導者硬化も

カイロで3日始まったムバラク前大統領の裁判は、権力者の寂しい末路をまざまざとみせつけた。住民弾圧を続ける他のアラブ指導者が、この裁判を「教訓」にさらに強硬姿勢を強め、住民に対する非妥協的な姿勢をとる可能性がある。

チュニジア、エジプトで始まった「アラブの春」はアラブ各地に広がったが、リビアでは事実上の内戦に陥り、シリアでは衝突が続くなど実態的には十分に「花」を咲かせていない。

シリアのアサド大統領は非常事態法の解除や複数政党制導入などの「アメ」を小出しにしながら弾圧の手を強めている。そのため反政府デモは着実に拡大しているが、依然、首都では下火のままで、反政府側は突破口を見いだせていない。

今回、ムバラク被告の姿に、アサド大統領らシリア幹部は権力を手放すことの怖さを感じたはずだ。一方、前大統領に対し公正で毅然(きぜん)とした審理が開かれた場合、シリア市民が勇気づけられる可能性もあり、今後の民主化要求の士気をも左右しそうだ。リビアでは2月以来、カダフィ政権と反体制派の攻防がやまない。北大西洋条約機構(NATO)は3月から空爆を継続。米欧は反体制派を正統な代表と認め、武器供与などを進めているが、カダフィ大佐が権力を放棄する気配はない。

また、チュニジアではサウジアラビアに逃れたベンアリ前大統領の不在のまま複数の訴追が進み、合計で禁錮65年以上の判決が既に下された。検閲制度は消え、秘密警察も解体されたが、デモは今も散発し、前政権崩壊後に出た非常事態令は7月末に無期限延長された。7月の予定だった制憲議会選も10月に延期された。

一方、バーレーンではサウジアラビアが派兵してデモを強硬鎮圧したが、情勢はなお流動的だ。イエメンも、サウジで負傷治療中のサレハ大統領の不在の間に武装グループや反大統領派の部族が活動を強め、さらに不穏になっている。【前田英司】

毎日新聞 2011年8月4日 東京朝刊



 
 
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JATA、エジプト・チュニジア調査団派遣−「観光は懸念なし」、MS復便要望も

2011年8月4日(木)

日本旅行業協会(JATA)は8月3日開催された定例会見で、7月17日から24日に派遣したエジプトとチュニジアの安全調査団の帰国報告を実施した。調査団の団長でグローバルユースビューロー代表取締役会長の古木康太郎氏は、「観光で旅行会社がお客様をお連れする分には懸念はないと判断した」と説明。同社としても、2010年12月から中止しているエジプトツアーについて11月から催行を再開する方針を示し、チュニジアについても時期は未定としつつ、再開を前向きに検討する考えを述べた。

調査団は、エジプト訪問中にエジプト航空(MS)側に対し、運休中の日本/エジプト直行便の再開を要望。エジプトのハイシーズンである11月から3月の商品に組み込めるよう、関空発を10月末から、東京発を11月初めから再開してほしいとし、MSに8月15日をめどに就航の有無の決定してほしいと要望。MS側からは時期は未定だが検討するとの返答があったという。古木氏によると、週5便程度で復便する可能性があり、スケジュールも日本夜出発、エジプト朝着への変更を考慮しているようだという。

外務省の海外渡航情報では、エジプトはルクソール・アスワン・アブシンベルが「十分注意してください」、カイロとギザと、同地域の移動区間は「渡航の是非を検討して下さい」となっている。調査団はカイロやギザ、ルクソールを実際に訪問し現地の治安や安全状況を確認。古木氏によると、カイロのタハリール広場も訪問したが、金曜日以外はデモは実施されておらず、広場付近の考古学博物館も通常通り観光可能であったという。

▽大手旅行会社、エジプト旅行の催行分かれる−クラツー、HISはツアー再開

大手旅行会社各社のエジプトツアーの催行状況は、会社により分かれている様子だ。8月3日現在、ジェイティービー(JTB)と近畿日本ツーリスト(KNT)は9月30日まで催行中止。KNTでは、10月以降は航空会社の状況や外務省の渡航情報を参考に催行の可否を検討していく考えだ。日本旅行は8月31日まで催行中止とし、9月以降については8月15日までに決定するとした。阪急交通社も催行を中止しており、下期商品は8月中旬を目処に催行の可否を検討中だ。

一方、エイチ・アイ・エス(HIS)とクラブツーリズムは7月からツアーを再開。HISによると、カイロ市内を訪れるツアーについて、現地のサポートスタッフの数を増やし、安全面に注意しながら催行しているという。

http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=49844



 
 
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U-20ワールドカップ

ブラジルらが決勝T進出

8月 4日 -- U-20ワールドカップ2011・1次リーグ E組は ブラジルとエジプトがともに勝って勝ち点 7とし、決勝トーナメント進出を決めた。

ブラジルは 4-0でパナマに、 エジプトは 4-0でオーストリアに勝った。 パナマとオーストリアは敗退が決まった。

F組はアルゼンチンが 3-0で北朝鮮に勝利した。 メキシコとイングランドは 0-0で引き分けた。 アルゼンチンとメキシコは決勝トーナメント進出を決めた。 イングランドにはまだ望みが残っている。

この日の結果によって B組のポルトガルも決勝トーナメント進出を決めた。



 
 
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三菱自動車をエジプトで控訴---代理店契約めぐり

2011年8月10日(水) 17時20分

三菱自動車は、エジプトの販売会社から販売契約解消による損害賠償を請求されていた件で、昨年10月27日に販売会社が控訴していたと発表した。

三菱自動車はエジプトの同社の販売会社だったMASRIAに対して、販売店契約規定に沿って契約期間が満了する2010年7月20日付けで、契約を終了すると通知した。

これに対しMASRIAは三菱自動車の解約通知を合理的根拠のないものとして、2010年2月20日付で、エジプト・アラブ共和国内裁判所に販売店契約の期間延長、これが認められない場合の予備的請求として9億USドルの損害賠償を請求する訴訟を提起した。2010年10月26日にエジプト・アラブ共和国内裁判所は、原告の訴えを却下する判決を出した。

MASRIAは判決を不服として2010年10月27日に控訴した。

三菱自動車では解約通知は契約に従ってなされた合法的なもので、原告の請求原因には合理性がないことなどから、控訴審でも引き続き主張の正当性を立証し、争っていく方針。

一方、三菱自動車では控訴された事実の開示が遅れていたとして、今後開示すべき事項が発生した場合は速やかに公表するとしている。

《編集部》



 
 
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世界の宗教弾圧が増加傾向に、06〜09年調査

2011年08月10日 20:06 発信地:ワシントンD.C./米国

【8月10日 AFP】米非営利調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)は9日、2006〜2009年の間に宗教に関係する暴力や迫害が増加したとの調査結果を発表した。迫害の対象となるのは、主にキリスト教徒とイスラム教徒だという。

ピュー・リサーチ・センターの「宗教と国民生活に関するピュー・フォーラム(Pew Forum on Religion and Public Life)」は、「調査の結果、(06年半ばから09年半ばまでの)3年間の調査期間中に、キリスト教徒に対する政府、もしくは社会によるハラスメントは130か国(66パーセント)、イスラム教徒に対するハラスメントは117か国(59パーセント)で確認された」と述べた。

地域別で見ると、政府が国民の信教の自由を侵害している比率は中東と北アフリカで最も高かった。

■欧州で宗教関連の社会対立が増加

ブライアン・グリム(Brian Grim)氏率いる調査チームは、米国務省、国連(UN)、欧州連合理事会や複数の人権団体など18団体が公表した資料を細密に調査した。

その結果、政府による宗教弾圧が最も行われているとされたのはエジプトで、以下イラン、サウジアラビア、ウズベキスタン、中国、モルディブ、マレーシア、ミャンマー、エリトリア、インドネシアが続いた。

宗教に関連した社会的対立が最も多いとされたのはイラクで、以下インド、パキスタン、アフガニスタン、ソマリア、インドネシア、ナイジェリア、バングラデシュ、イスラエル、エジプトが続いた。

どちらのリストにも欧州の国は上位10位にランクインしなかったが、宗教に関連した社会的対立が最も増加した10か国のうち5か国は、英国、ブルガリア、デンマーク、ロシア、スウェーデンが占めた。

■仏、セルビアで制約を強化

フランスとセルビアの政府は、宗教に対する制約を大幅に増加させた。

フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は2009年、イスラム教徒の女性が身体を覆って着用する衣服ブルカは「フランスの価値観とは相容れない」と発言。ブルカを禁止する法案が議論されるきっかけとなった。

セルビアでは、プロテスタント福音派のグループやエホバの証人などの少数派宗教を政府が公的に認可していないため、これらの団体は公共メディアで番組を放送する権利を奪われている。(c)AFP/Karin Zeitvogel



 
 
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「たかが親善試合ではあるけれど」

佐藤英男(さとうひでお)提供:セニョール佐藤の素晴らしき哉サッカー

2011年08月12日13時01分

8月10日、親善試合ではあるけれど、3試合を楽しんだ。U-22日本代表が対戦したU-22エジプト代表と日韓戦。そして、ドイツ代表対”セレソン”ブラジル代表戦。すべてTV観戦ではあったが、試合内容や結果も関心の高いものとしていても、ひとつの目的として成長している選手や新たにインパクトを受けられる選手の出現を期待していた。

エジプトは、昨今、若年齢層の代表が世界的に評価を高めていると思っている。コロンビアで行われているU-20FIFAワールドカップでも、エジプトのポテンシャルの高さを感じていたからである。ロンドン・オリンピック出場を目指す両チームの対戦には、色々と興味があった。そして、日本サッカーリーグ時代にマツダ(現在のサンフレッチェ広島)に所属していた山田氏の子息、直輝選手の素晴らしいパフォーマンスに大きな期待を寄せられると思う将来を感じた。運動量豊富な視野の広さ、テクニック、駆け引きの巧みさは将来の大器を感じさせるに十分であったと思う。

伝統の日韓戦については、韓国の不調な面もあってか日本の完勝であった。香川真司のワールドレベルなパフォーマンスは、世界中の注目を集めたと思うし、同等レベルの本田圭佑のプレーも信頼できるものであったと思う。両選手には、読みのあるプレー、強さ、視野の広さ、技術、余裕、そして、何よりも重要な決定力が備わっており、そのための駆け引きもベースにあった。李忠成のポジショニング・センス、遠藤の経験の深さと清武のデビュー戦でもの冷静さも称賛に値するものと思う。

これから、ワールドカップ予選を戦う両代表にとって、日本は韓国よりも遥かにアドバンテージと自信を持って挑めることと思えた。日本代表は既にコンデレーション・カップ出場を決めているのであるからして、世界の強豪チームとの対戦をワールドカップ前年に経験できることも大いなるアドバンテージであるはずである。楽しみと期待は、尽きない。

ドイツ代表対ブラジル代表の試合は、正直、失望した。ドイツは、若返りも上手くいき、そして、何よりもパスを繋ぐサッカーを昨年のワールドカップと同様に展開できていた。ブラジルは、時間の経過とともに個人技をベースにしてリズムを作りかけた時間はあったが。2-3で18年振りにドイツに敗れた。ブラジルのマーノ・メネゼス監督は、CBFのティシェイラ会長から試合終了直後、解任はないと報告されたが。来月、2日と6日に対戦相手は未定なものの国際親善試合が組まれるし、来月の14日と28日には、ライバル、アルゼンチンとコパ・ロッカの2試合も予定されている。ホーム・カントリーでの開催の2014年に優勝を義務付けられているブラジルにとって、前年のコンフェデレーション・カップのみが真の公式戦である。今のブラジルに必要なものは、経験豊富な選手の登用であるというブラジル人の友人が多い。日本代表に遠藤がいるように、ブラジルにも必要なのではとする意見である。同感する気持ちは、半分。何故ならば、22歳の香川は日本の大黒柱になっているし、ドイツには、19歳のマリオ・ゲェッツが才能を輝かさせ続けているからだ。

世界中のサッカーを見ていく中で、スペインなども勿論であるけれど、ブラジルのネイマールやブンデスリーガ、ボルシア・ドルトムントでの香川、ゲェッツ、フンメルスなどの若い選手たちの成長、進化を見続けたいと思うからである。

セニョール佐藤の素晴らしき哉サッカー

佐藤英男(さとうひでお)

読売サッカークラブ(以下、最終ポスト、チームダイレクター)、ヴェルディ川崎(プロチーム部次長)、浦和レッズ(GM補佐)、東京ヴェルディ(チーム統括部長)、ヴィッ…



 
 
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【U-22日本×U-22エジプト】 MF山田直輝 中盤で躍動

じじ提供:J3+

2011年08月12日13時00分

■ エジプト戦

ロンドン五輪のアジア最終予選は9月21日にスタートする。日本は、バーレーン、シリア、マレーシアと同じグループに入ってため、「組み合わせには恵まれた。」とも言われているが、油断は禁物である。まずは初戦のマレーシア戦に向けて万全の準備をしておきたい。

ホームの日本は「4-2-3-1」。GK権田。DF酒井宏、鈴木、濱田、酒井高。MF山本康、山口蛍、東、山田直、永井。FW大迫。セレッソ大阪のMF清武はフル代表に招集されたため、この試合は欠場。MF山村、DF比嘉の大学生コンビもユニバーシアードの代表に選ばれていて欠場。先日、Jリーグで初ゴールを決めたMF永井が左サイドでスタメンとなった。

ベンチ入りメンバーは、GK守田、GK安藤、DF薗田、DF村松、DF高橋峻、DF和田、MF青木、MF田邉、MF扇原、MF茨田、FW斎藤学、FW杉本の12名。DF和田、MF田邉、FW齋藤学、FW杉本の4人が初代表となった。

■ 2対1で逆転勝利

試合は前半5分にエジプトが先制する。左サイドでフリーキックを獲得すると、ゴール前でFWマルワン・モフセンがヘディングで合わせて先制する。いきなり先制ゴールを許した日本だったが、前半11分に同点に追いつく。右サイドでボールを受けたDF酒井宏がドリブルで仕掛けてからグラウンダーのクロスを入れると、エジプトのDFがクリアミスしたところを、MF山田直が右足で強烈なシュートを沈めて1対1に追いつく。

さらに、前半30分にも、ハーフウェーライン付近でボールを受けたMF山田直が軽快なタッチで相手をかわして前に進むと、絶妙のタイミングで左サイドの裏にスルーパス。走り込んだMF永井が抜け出してGKと1対1になると、FW永井は左足でループシュートを放つ。これはGKに防がれるが、こぼれ球に素早く反応したMF永井が右足で押し込んで2対1と勝ち越しに成功。前半は2対1と日本がリードして終了する。

後半になると、両チームとも疲れが出てきたのか、動きが少なくなっていく。日本は、MF扇原、MF齋藤学、DF高橋峻ら新戦力を投入し、3点目を狙うが、なかなかチャンスを作れない。対するエジプトもラマダンの影響なのか、厚みのある攻撃は見せられず。結局、そのまま2対1で日本が逆転勝利を飾った。

■ MF山田直輝 中盤で躍動(1)

フル代表の韓国戦の前に行われたエジプト戦は、いきなりセットプレーでゴールを許したが、MF山田直の活躍で逆転勝利となった。選手達も「勝ち癖を付けたい。」と語っていたが、そのとおり、勝利を得て最終予選に臨むことになった。

この試合で光ったのは、何と言っても1ゴール1アシストのMF山田直輝。MF清武がフル代表に招集されて、MF原口も怪我で離脱。さらに、磐田のMF山崎も病気で不在ということで、2列目のレギュラー候補が次々と不在となったが、追加招集されたMF山田直がそのままレギュラーを奪ってしまうのではないか?と思わせるプレーを披露した。

ポジションは、右サイドが予想されていたが、MF東が右サイドに回って、MF山田直はトップ下で出場。この世代でプレーするのは久々だったが、ブランクを感じさせないプレーを見せた。特によかったのはボールを引き出すプレーで、トップ下にとどまるだけでなく、右サイド、左サイド、ボランチといろいろなところに顔を出してボールを受けて、リズムを作った。

このチームは、パスの出せるボランチがおらず、中盤の構成力がウイークポイントとされてきたが、MF山田直がトップ下に入ったことで、ダブルボランチもプレーしやすくなって、前半はパス回しのテンポは良かった。

■ MF山田直輝 中盤で躍動(2)

もちろん、ゲームを作るだけでなかった。自身の同点ゴールも、自らのパスが起点になっているが、いい位置でボールを受けて、決定的なパスを出して、攻撃をリードした。浦和では、フル出場する機会が少ないので、スタミナはまだ万全ではないようで、後半になるとさすがに動きは落ちたが、それでも、トータルでは申し分ない出来だった。

これで、2列目のポジション争いはさらに熾烈になってきた。MF山田直は追加招集であり、メンバーに入るかどうか微妙と言う立場だったが、このプレーを見ると、メンバー入りは確実。レギュラーの有力候補の一人となった。2列目の「3枠」のうち、MF清武が戻ってくるとレギュラー確実で、MF原口、MF山田直、MF東の3人と、名古屋のMF永井の争いとなるが、1トップのFW大迫の出来も悪くはなかったので、右サイドがMF清武、左サイドがMF永井で、トップ下がMF山田直というのが、一番、可能性が高いのではないか。

■ 控え選手がアピール

試合は、後半になると両チームとも、メンバーを大きく入れ替えてきたが、日本は、途中出場したMF扇原、MF齋藤学、MF茨田、FW杉本といったところも、まずまず持ち味を発揮し、関塚監督にアピールした。

特によかったのは、セレッソ大阪のMF扇原である。後半16分という早い段階でMF山本康に代わってピッチに登場すると、落ち着いた散らしと潰しを見せて、このチームで、ボランチとしてもプレーできることを証明した。MF扇原はユーティリティーなタイプで、センターバックでも、左サイドバックでも、中盤でもプレーできる。高さもあるので、こういう選手がピッチにいると、戦略の幅は広がっていく。

また、愛媛FCのMF齋藤学も見せ場を作った。惜しくもオフサイドになったが、裏に飛び出してあわやというシーンを作るなど、動きは悪くなかった。「切り札」と呼べる選手が不在で、これから見つけていかないといけないが、可能性を感じさせるプレーを見せた。

■ 初戦はマレーシア

Jリーグは休みなく続いていくため、長期の合宿を行う余裕はなく、次は、予選のマレーシア戦となる。ホームで、もっとも力が劣るといわれているマレーシアが相手なので、勝利だけでなく、できるだけ多くのゴールを奪って、勢いと自信を付けたいところである。

この試合は、サガン鳥栖のホームのベストアメニティスタジアムで行われるが、球技専用のスタジアムなので、いい雰囲気となるだろう。フル代表との同一開催となったので、エジプト戦はほとんどメディアでも取り上げられていないが、予選になると注目度も上がってくるはず。すっきりした試合を期待したい。



 
 
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2011年8月13日12時27分

「宗教国家に反対」エジプト中心部でデモ 千人超参加

エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場で12日夜、民衆革命を主導した若者グループなどが呼びかけたデモがあり、千人以上の市民が「宗教国家に反対」「真の民主国家を」と叫んで気勢を上げた。

治安部隊に投石する参加者もいて、現場の軍将校によると、隊員と市民計10人が負傷した。

広場では7月末、保守的なイスラム主義者が大規模な集会を開き、「エジプトをイスラム国家に」などと要求。世俗派の若者たちが反発し、対抗するデモを呼びかけた。



 
 
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2011年8月15日21時16分

ムバラク氏公判、裁判長が中継中止命令 反発招く恐れも

市民デモ参加者への発砲を治安部隊に命じた罪などで起訴されているエジプトのムバラク前大統領の第2回公判が15日、カイロ近郊であった。リファート裁判長は「公益を守るため」として公判のテレビ中継の中止を命じた。エジプト軍最高評議会はこれまで「市民の要望に応え透明性を維持する」として公判の生中継を認めており、青年グループなど市民の反発を招く可能性がある。

ムバラク氏はこの日、初公判と同様にベッドに横たわった姿で出廷した。ムバラク氏の弁護団は、証拠書類の精査などに時間が必要として公判の延期を求めた。裁判長は次回公判を9月5日とし、テレビ中継を禁じると述べて閉廷した。

法廷が置かれた警察学校周辺では、反ムバラク派とムバラク支持派とみられるグループが乱闘。複数のけが人が出た。(カイロ=貫洞欣寛)



 
 
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ムバラク前大統領第2回公判、息子2人と出廷

【カイロ=長谷川由紀】民衆デモ弾圧による市民殺害や不正蓄財などの罪に問われたホスニ・ムバラク前エジプト大統領(83)に対する第2回公判が15日、開かれた。

ムバラク被告は初公判同様、移動ベッドに横たわった姿で不正蓄財などの罪に問われた息子2人とともに出廷した。リファアト裁判長は、ムバラク被告の審理と、同じくデモ参加者殺害などの罪に問われているアドリ元内相らの審理を同時に行うことを決定、次回公判を9月5日に開くとした。次回以降は公判のテレビ中継を行わない方針も明らかにした。

この裁判では、被告側弁護士が、エジプトを暫定統治する軍最高評議会のタンタウィ議長はじめ約1600人の証人の召喚も求めており、審理の進め方を巡って今後、曲折も予想される。

(2011年8月15日20時47分 読売新聞)



 
 
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ムバラク被告ら再び出廷 エジプトで第2回公判

2011/8/15 20:59

【カイロ=共同】2月のエジプト政変で辞任、治安部隊に反政府デモ隊殺害を命じた殺人や不正蓄財などの罪で起訴されたムバラク前大統領(83)らの第2回公判が15日、エジプトの首都カイロ郊外で開かれ、ムバラク被告は3日の初公判と同様、移動式ベッドに横たわった姿で出廷した。

審理は国営テレビなどが生中継。安全確保のため、おりの中に設けられた被告席には、ムバラク被告のほか、汚職で共に起訴された長男アラア、次男ガマル両被告も出廷した。法廷周辺には警官ら数千人が配置され、親・反ムバラク両派の衝突の警戒に当たった。

ムバラク被告は初公判で無罪を主張。有罪なら死刑の可能性もある。裁判の行方はエジプトの民主化や「アラブの春」と呼ばれる中東の民主化運動の行方に影響を与えるとみられる。



 
 
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ムバラク前大統領、再びベッドで出廷 第2回公判

2011/8/16 1:18

エジプト反政府デモで退陣したムバラク前大統領(83)の第2回公判が15日、カイロ近郊で開かれた。国営テレビは同日、公金横領やデモ隊の殺害を指示した罪に問われたムバラク被告が3日の初公判と同様に移動式ベッドに横たわったまま出廷する様子を放映。一方、裁判所は9月初旬の次回公判から審理の生中継をやめる方針も示した。

弁護側は実権を握る軍最高評議会のタンタウィ議長(国防相)の証言を求めており、テレビ中継の中止は裁判を巡ってタンタウィ議長に対するデモ隊の批判を未然に防ぐ狙いもあるとみられる。長男アラア、次男ガマル両被告も出廷。前大統領と共に、法廷内に設置された巨大なオリの中に入った。

各被告は無罪を主張している。ムバラク前大統領の公判の行方はイエメンやリビア、シリアなど反政府デモなどで揺れる他のアラブ諸国の指導者の判断にも影響を与える可能性があり、注目が集まっている。(カイロ支局)



 
 
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エジプト:ムバラク被告公判 実質審理に入れず

【カイロ和田浩明】ムバラク前エジプト大統領(83)の第2回公判が15日、首都カイロ郊外の警察学校で開かれた。ムバラク被告は今回もベッドに横たわって入廷した。審理は裁判進行の調整に終始し、リファート裁判長は次回を9月5日に開催しアドリ元内相との同時公判とするが、テレビ生中継は中止する決定を発表した。裁判は実質審理に入れず、長期化も懸念される。

毎日新聞 2011年8月16日 東京朝刊



 
 
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北朝鮮、インドやエジプトからも原油輸入

北朝鮮が中国に対する依存度を下げるため、エネルギーの輸入先を多様化している、と米国のラジオ放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は18日報じた。

VOAは、米国議会調査局(CRS)の北朝鮮経済専門家が最近発表した「北朝鮮と中国の経済関係」と題する報告書を引用、北朝鮮が中国のほかインド、エジプトから原油を輸入していると伝えた。

キム・ジンミョン記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版



 
 
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米、エジプト軍との演習中止

2011/8/18 19:46

米国務省は17日、2年に1度行ってきたエジプトとの軍事演習について「政権移行が進んでいる」として、両国が今年の演習を中止することで合意したことを明らかにした。記者団の質問に答える形で声明を発表した。

国務省はまた、両国が次回の2013年の演習について、来年6月に正式に計画立案を始めることでも合意したと表明。演習の意義については、軍同士の関係を強化し、戦闘能力や相互運用を向上させると強調している。(ワシントン=共同)



 
 
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イスラエル、エジプトから過激派侵入か 連続攻撃で6人死亡

2011/8/18 23:34

【カイロ=花房良祐】イスラエル南部のエジプト国境付近で18日、武装勢力が対戦車砲のような重火器などでイスラエル軍兵士らを乗せたバスや車両を相次ぎ襲撃した。駆けつけたイスラエル軍部隊と銃撃戦になり、同国メディアによると少なくとも6人が死亡、同26人が負傷した。

武装勢力はエイラート北方の3カ所前後で連続して攻撃を仕掛けた。バラク国防相はパレスチナ・ガザ地区の過激派がエジプト・シナイ半島経由で侵入してテロ攻撃したとの見方を示し、ガザに報復する姿勢を示した。

イスラエルと安定した関係を保ってきたムバラク政権が2月に崩壊して以降、シナイ半島ではイスラエル向けの天然ガスパイプラインが度々爆破されたほか、エジプトの当局者も襲撃されており、治安が悪化している。



 
 
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2011年8月19日10時12分

ガザ境界でエジプト軍兵士ら2人死亡 イスラエル誤射か

エジプト国営中東通信などによると、シナイ半島北東部のエジプトとパレスチナ・ガザ地区の境界付近で18日、エジプト軍の兵士ら2人がイスラエル軍の攻撃を受けて死亡した。イスラエル軍は、同国南部エイラット近郊でのバス襲撃事件に関与した武装勢力を追跡中に、エジプト軍兵士らを誤射したとみられる。

シナイ半島では2月のムバラク政権崩壊後、エジプト政府がガザ地区とエジプトの出入境制限を緩和する一方、治安機関の弱体化でイスラム過激派が流入。エジプトからイスラエル向けの天然ガスパイプラインが何度も破壊されるなど、不安定な状況が続いている。

シナイ半島北部の主要都市アリーシュでは同日、覆面をした男たちが、検問で治安部隊を銃撃、逃走した。(カイロ=貫洞欣寛)



 
 
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エジプト、イスラエル摩擦高まる 駐イスラエル大使召還

2011/8/20 20:52 (2011/8/21 0:16更新)

【カイロ=花房良祐】エジプトとイスラエルの摩擦が高まってきた。エジプト国境近くを18日に武装勢力が襲撃した事件でイスラエル軍が武装勢力を掃討する際、エジプト人警察官らが巻き添えで死亡したと伝えられ、エジプト暫定政府はこれに抗議し20日、駐イスラエル大使を召還すると発表した。イスラエル軍とパレスチナ過激派の攻撃の応酬は20日も継続。アラブ連盟が21日に緊急会合の開催を決めるなど事態は緊迫しつつある。

イスラエルはトルコとの間でも昨年5月にガザへ向かう支援船をイスラエル軍が急襲、トルコ人9人が死亡して関係が決定的に悪化した経緯がある。対エジプト関係も同様になりかねない状況で、数少ない友好国のうち2カ国を1年余りで失い、地域で孤立を深める可能性もある。

18日の事件後、イスラエルは、国境付近で過激派を掃討。誤射でエジプト側の兵士や警察官数人が死亡したもようだ。イスラエル政府がエジプト・シナイ半島経由でパレスチナ・ガザの過激派が侵入したとみて、エジプトの治安維持能力の低下を批判したこともエジプト側を刺激した。

イスラエルのバラク国防相は20日「遺憾に思う」と表明し、事態の早期収拾を図った。ただエジプト人が死亡したことについて首都カイロのイスラエル大使館前で19日、抗議デモが発生。世論の硬化でエジプト政府も強硬姿勢を示す必要に迫られており、関係悪化が長期化する可能性もある。エジプトでは2月、イスラエル寄りのムバラク政権が崩壊。反イスラエル感情が高まっている。

一方、武装勢力の攻撃に報復するためイスラエル軍機は19日、パレスチナ・ガザへ2日連続の報復空爆をしかけた。AP通信によると少なくとも12人が死亡。18日には過激派「民衆抵抗委員会」の幹部らを殺害した。

ガザの過激派は空爆に対抗し20日もイスラエル南部にロケット弾を発射。3日間で35発以上を撃ち込んだ。20日には11人が負傷し、19日にもけが人が出た。



 
 
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2011年8月20日22時32分

エジプト、駐イスラエル大使召還 兵士ら誤射問題受け

イスラエル軍が、同国南部で起きた連続襲撃事件に関与した武装勢力を追跡中にエジプト軍兵士らを誤射し5人を死亡させたとされる問題で、エジプトは20日、抗議のため駐イスラエル大使を召還することを決めた。

この事件を巡っては19日午後から夜にかけ、多くの群衆がカイロのイスラエル大使館を取り囲み、大使の追放を求めて叫ぶなど、両国の緊張が高まっている。

これに対し、イスラエルのバラク国防相は20日午後、「エジプト兵の死は遺憾だ」との声明を発表し、迅速な調査を指示した。両国は平和条約を結んでおり、テロ対策で情報交換するなどしている。関係悪化を懸念した対応とみられる。(カイロ=貫洞欣寛、エルサレム=山尾有紀恵)



 
 
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エジプト、駐イスラエル大使召還発表を取り消し

【カイロ=長谷川由紀】エジプトとイスラエルとの国境地帯でエジプト治安要員5人が殺害される事件が18日に起き、エジプト政府は20日、「イスラエル兵と武装集団との銃撃戦の巻き添えになった」として、駐イスラエル大使の召還を決めたと発表した。

しかし、イスラエルのバラク国防相が20日、事件について遺憾の意を表明し、軍に事実調査を行うよう指示。エジプト政府も大使召還の発表を取り消した。

事件を受け、カイロ市内では19日夜から、イスラエル大使館周辺に市民数千人が集まり、駐エジプト大使の追放などを求めて激しい抗議デモを行うなど、両国関係を巡る緊張が高まっていた。事態の悪化を懸念する各国の関係者が収拾に向けて、エジプト、イスラエル両国に働きかけを行ったとの情報もある。

(2011年8月21日01時02分 読売新聞)



 
 
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エジプトツアー、阪急9月から再開、グローバルも10月出発以降のパンフ造成

2011年8月21日(日)

阪急交通社は現在、催行を中止しているエジプトツアーについて、9月26日出発分から商品を設定し、8月17日に募集を再開した。9月26日から12月12日までの毎週月曜日出発で、旅行代金は10日間で14万9800円から15万9800円(燃油サーチャージ別)。参加者にアンケートを依頼し、意見を回収するモニターツアーとして実施する。

現地オペレーターとの情報収集のほか、自社スタッフの現地視察で旅行者を案内できると安全を確認。5月末に9日間にわたり、カイロやルクソールなど今回のツアー訪問地を含む主要観光都市を視察したという。その後、社内での検討を重ねながら現地からの情報収集を継続し、さらに7月に日本旅行業協会(JATA)が派遣した調査団が安全を報告したことも、再開決定を後押しした。阪急交通社ではツアー募集にあわせ、ホームページ上で、今回のエジプトツアーに関する約束と留意点、視察報告を掲載しており、滞在中はツーリストポリスが同行することを案内している。

▽グローバル、古木会長自身の安全確認が決め手

また、グローバルユースビューローは10月出発分からツアーを再開する準備を進めている。間もなく発表する予定だ。商品は10月22日にアブ・シンベル神殿で見られる「光の奇跡」という現象を観賞する周遊ツアーと、11月から1月のキャンペーン商品の構成で、単独パンフレットを造成。キャンペーン商品では参加しやすいように価格帯を重視して展開していく。

同社では催行中止後、常に現地との情報収集を継続していたが、同社代表取締役会長の古木康太郎氏が7月のJATA調査団で団長を務め、自身の目で安全を確認したことが、再開の最大の決め手となった。古木氏は帰国後の記者会見で、視察後すぐに自社のスタッフに商品造成を指示したことを明かし、10月からのツアー再開の意向を示していた。エジプト航空(MS)の復便は現在決定していないが、再開までに復便しない場合でも、経由便を利用して催行するとしている。

なお、エジプトツアーは現在、ジェイティービー(JTB)と近畿日本ツーリスト(KNT)では9月30日までの催行を中止。日本旅行も8月15日に、9月30日までの催行中止を決定した。ただし、すでにエイチ・アイ・エス(HIS)、クラブツーリズムでは7月からツアーを再開しており、エジプトへのツアーを再開する旅行会社が広がってきている。



 
 
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イスラエル:エジプト治安要員死亡 エジプト政府、大使召還 イスラエルに抗議

【カイロ和田浩明】イスラエル南部で18日起きた連続テロで、容疑者追跡中のイスラエル軍の発砲に巻き込まれ、エジプト治安要員5人が死亡したとして、エジプト政府は19日、イスラエルに抗議し、駐イスラエル大使の召還を決めた。エジプト国営中東通信などが報じた。エジプトで2月にムバラク前政権が崩壊して以来、緊張が高まっていた両国関係の一層の悪化が懸念される事態となった。

カイロのイスラエル大使館前では、イスラエル大使の追放を求めるデモが発生、20日未明まで続いた。国民に根強い反イスラエル感情が噴出した形だ。

テロは18日、イスラエル南部エイラート付近で発生。エジプトから侵入したとみられる武装勢力をイスラエル軍が追跡し、発砲。イスラエルとの国境に隣接するエジプト東部タバ付近にいたエジプト治安要員5人が死亡し、複数が負傷した。エジプトから直接侵入した勢力によるイスラエルでのテロや、イスラエル軍の攻撃でエジプト側に死者が出るのは、近年では極めて異例の事態だ。イスラエル側は、テロを起こした武装勢力はパレスチナ自治区ガザ地区からエジプト経由で侵入したと主張している。

エジプト軍は現在、シナイ半島でイスラム過激派の掃討作戦を実行中で、標的には民衆蜂起の混乱で脱獄した国際テロ組織アルカイダ関係者も含まれていると見られる。

現地では2月以降、イスラエル向け天然ガスパイプラインが相次いで爆破されるなど、治安が悪化している。

◇イスラエル国防相「遺憾に思う」

【エルサレム花岡洋二】イスラエルのバラク国防相は20日、エジプト治安要員の死亡を「遺憾に思う」とする声明を発表した。ただし、イスラエル軍の発砲との関連など原因には触れず、エジプト軍と合同で調査する意向を表明した。また死者数はエジプト政府の主張する5人でなく3人だとしている。バラク国防相はネタニヤフ首相やリーベルマン外相らと協議し、エジプトとの関係悪化回避を目指すことを確認したとみられる。声明は「イスラエルとエジプト両国間で結ばれている平和条約(の維持)は中東の安定にとって戦略的に極めて重要だ」と強調した。

毎日新聞 2011年8月21日 東京朝刊



 
 
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市民がイスラエル国旗引き降ろす カイロの大使館ビル

2011/8/22 9:34

【カイロ=共同】イスラエル軍の攻撃でエジプト兵が死亡、同国内で反イスラエル感情が高まる中、エジプトの首都カイロで21日未明、エジプト人の若者がイスラエル大使館が入居するビルに掲げられた同国旗を引きずり降ろし、エジプト国旗を掲げた。

エジプトの中東通信によると、大使館前には20日、イスラエル大使の追放を訴える市民数千人が集結。

エジプト国境に近いイスラエル南部で18日、バスなどが武装勢力に襲撃され、イスラエル軍は報復攻撃を実施。エジプト兵ら5人がこれに巻き込まれて死亡した。

エジプト政府はイスラエルに抗議し、イスラエルのバラク国防相は「遺憾の意」を表明。エジプトは駐イスラエル大使の召還を発表したが、緊張緩和に向けた外交努力が水面下で続いているもようだ。



 
 
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国営テレコム・エジプトの第2四半期決算 純利益は前年比15%減少

http://www.africa-news.jp/news_kekBuc0Lo.html

・前年同期比1億4500万エジプトポンド減

エジプトの通信最大手、国営テレコム・エジプトは2011年4─6月期連結決算を発表。純利益は8億2600万エジプトポンド(約106億円)で、前年同期の9億7100万エジプトポンドから15%減少した。

・反政府デモの影響が響く

テレコム・エジプトは、ムバラク政権を退陣に追い込んだ1月の反政府デモが業績に響いたとしている。また、3月には法人税の20%から25%への引き上げもあった。

・Akil Beshir会長は声明で

「反政府デモの影響は今期に入り薄れ始めてきたものの、経営環境はまだ正常化していない。6月中旬に夜間外出禁止令が完全解除されたが、観光産業も企業活動も停滞したままだ。銅ケーブルの盗難も通常時に比べて多く発生している」とコメントしている。

連結営業利益は26億600万エジプトポンドで前期の24億200万エジプトポンドから8.5%増加したが、前年同期の27億エジプトポンドには及ばなかった。



 
 
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裁判文書が明るみに出したテロ容疑者秘密移送の闇

2011年09月02日 21:30 発信地:ワシントンD.C./米国

【9月2日 AFP】米ニューヨーク(New York)の連邦控訴裁判所に提訴されている民間企業間の不払いをめぐる訴訟で、2001年9月11日の米同時多発テロ後に米中央情報局(CIA)が行ったテロリスト容疑者の秘密移送の実態が浮かび上がった。

同時多発テロから間もない2002年、ロングアイランド(Long Island)にある個人事業の航空会社スポーツフライト(Sportsflight)は、米政府向けにフライトの提供を始めた。

スポーツフライトはプライベートジェットのチャーター会社リッチモア・エビエーション(Richmor Aviation)から航空機を確保したが、実際には使用しなかった時間の使用料110万ドル(約8400万円)の支払いを拒否したため、契約違反としてリッチモア社から訴えられた。

当初、飛行の目的は秘密にされていたが、裁判文書によると「キューバのグアンタナモ湾(Guantanamo Bay)にあるグアンタナモ米海軍基地を発着する飛行であり、各種の移送作戦」であることが分かってきたという。911テロ後のCIAの秘密移送は、テロリスト容疑者を尋問のため第3国へ送るものだった。容疑者の多くが後に拷問されたと語っている。

■複雑な支払いで実態を隠蔽

AFPは1日、グアンタナモに拘束された容疑者たちの権利擁護を訴える英ロンドン(London)の人権団体「リプリーブ(Reprieve)」から1775ページに上る裁判文書の写しを入手した。CIA宛ての請求書や数多くの飛行記録が含まれており、テロ容疑者の秘密移送の詳細を浮き彫りにしている。

テロ容疑者とされた人たちはブカレスト(Bucharest)、バクー(Baku)、カイロ(Cairo)、ジブチ(Djibouti)、イスラマバード(Islamabad)、トリポリ(Tripoli)など世界各地に移送されていた。

リプリーブによると、米当局が「最終的に面倒なことになるのを避けるため」、飛行目的をあいまいにする複雑な支払いシステムを使っていたことも裁判文書から明らかになったという。

2003年1月31日付の文書の中で、チャーター飛行を手配した米国の民間軍事企業ダインコープ・インターナショナル(DynCorp International)は、ケータリング、搭乗員の日当、着陸料や手数料などを含む秘密移送の費用は、10か月間で340万ドル(約2億6000万円)に達したと記している。この出費は全体のごく一部であることから、CIAはテロ容疑者の秘密移送のために莫大な金額を民間企業に支払っていたとみられる。

AFPの取材に対し、CIAの報道官は「係争中の訴訟、特にCIAが当事者ではない訴訟については通常通りコメントしない」とだけ述べた。米国務省もコメントを拒んでいる。(c)AFP/Michael Mathes



 
 
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エジプト航空、日本線を11月19日再開、商品造成も進む

2011年9月5日(月)

エジプト航空(MS)は11月19日、日本/エジプト間の運航を再開する。2011年1月25日に発生したデモの影響で、2月4日から日本路線を運休していた。しかし、このほど外務省が渡航情報を引き下げたことを受け、運航再開を決めた。旅行会社各社でも商品造成を始めており、送客に期待がかかる。

運航再開当初は、関空/カイロ/成田/関空の経路で三角運航を実施。11月19日から12月26日までは週2便運航で、12月27日から2012年3月24日までは週3便で運航する予定だ。また、2012年夏期スケジュールには成田/カイロ線を週3便、関空/カイロ線を週2便、それぞれ直行便で運航したいという。

エジプトへのツアーは、今年1月29日に外務省がエジプト全土の渡航情報を「渡航の延期をお勧めします」に引き上げたため、旅行会社各社が催行を中止。その後、7月には日本旅行業協会(JATA)が調査団を派遣し、カイロやギザ、ルクソールなどを訪問して治安や安全状況を確認。さらに、MSに対しても11月から3月の商品に組み込めるよう復便を要望していた。また、エイチ・アイ・エス(HIS)やクラブツーリズム、阪急交通社は7月からMS以外の航空会社でツアーを再開していた。

MSによると、1962年の日本就航以来、約9ヶ月間も運休するのは初めてで、厳しい1年となった。一方、2012年は50周年にあたる年であり、旅行会社とも協力するなどし、50周年にあわせたプロモーション展開についても前向きな姿勢だ。使用する機材は、ファーストクラス12席、ビジネスクラス24席、エコノミークラス223席のエアバスA340-200型機、もしくは、ビジネスクラス24席、エコノミークラス244席のエアバスA330-200型機。運航スケジュールは下記の通り。

▽日本/エジプト間スケジュール

※11月18日〜12月26日
MS965便/KIX 22時30分発/CAI 06時00分着(翌日)※月、土
MS964便/CAI 22時40分発/NRT 18時00分着(翌日)/NRT 19時30分発/KIX 20時45分着※金、日

※12月27日〜2012年3月24日
MS965便/KIX 22時30分発/CAI 06時00分着(翌日)※月、水、土
MS964便/CAI 22時40分発/NRT 18時00分着(翌日)/NRT 19時30分発/KIX 20時45分着※火、金、日

http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=50207



 
 
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ムバラク前大統領公判、法廷内外の混乱で負傷者も エジプト

2011.09.06 Tue posted at: 09:51 JST

カイロ(CNN) エジプトのムバラク政権を崩壊させた2月の反政府デモで、デモ参加者の殺害を命じたとして訴追されたムバラク前大統領の公判が首都カイロの警察学校で5日に開かれた。この日はデモ鎮圧に当たった警察の幹部が証言に立ったが、法廷の内外で遺族側の反発による混乱が続き、負傷者が出ている。

この日の公判で警察幹部は、デモ鎮圧に当たり催涙弾の使用は指示されたが、自動小銃や実弾の使用を命じられたことはないと証言。これに対して検察側は、同幹部の証言は信用できないとの見方を示した。

エジプト国営テレビによると、法廷内ではムバラク前大統領側の弁護団が前大統領の写真を掲げたことに対し、被害者遺族側の弁護団が強く反発。法廷は混乱状態に陥って裁判官が何度も中断を命じ、この日の日程は現地時間の午後10時頃までずれ込んだ。公判は7日に再開される。

一方、法廷の外でも、中に入ろうとするデモ参加者の遺族とそれを阻止しようとする警官隊が衝突し、内務省などによると少なくとも22人が拘束され、警察官14人を含む26人が負傷した。同様の衝突は、8月の前回公判の際にも起きていた。

アムネスティ・インターナショナルによると、18日間にわたったエジプトの反政府デモでは約840人が死亡、6000人以上が負傷した。ムバラク前大統領はデモ参加者の殺害を命じた罪のほか汚職罪にも問われ、有罪になった場合は死刑を言い渡される可能性がある。



 
 
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2011年9月6日8時10分

ムバラク前大統領公判、中継無しに群衆暴れる エジプト

エジプトの民衆革命の際、デモ参加者に対する発砲を命じた罪などに問われているムバラク前大統領の第3回公判が5日、カイロ近郊に設置された法廷であった。公判はこれまでテレビ中継されていたが、今回からは裁判長の判断で認められなくなり、不満を募らせた群衆が法廷外に殺到し、混乱した。

国営テレビなどによると、デモ参加者の遺族ら数百人が法廷に乱入しようとして、警官隊と衝突した。前大統領の支持者とも小競り合いとなり、複数の負傷者が救急車で運ばれたほか、数人が逮捕された。

法廷内でも、前大統領の弁護人と被害者遺族の代理人が殴り合いとなり、公判が一時中断した。この日は、デモ隊鎮圧に関わった警察幹部らが証言に立った。(カイロ=武石英史郎)



 
 
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アラブの春「歴史激動の一年」…英戦略研

【ロンドン=大内佐紀】英国の国際戦略研究所(IISS)は6日、国際情勢を展望した「戦略概観」を発表した。

エジプトなどアラブ諸国で民衆蜂起による政変が相次ぎ、また米国がアフガニスタンからの撤退時期を明示するなどした2011年を「歴史が加速的に動いた一年」と位置づけ、中東やアジアなどの地域で関係諸国の力関係が激変したと指摘した。

概観は、エジプトやチュニジアなどで政変が成功した決め手は軍や治安機関が体制を支持しなかった点にあると分析。親米色が強かった政権の崩壊後も、内部分裂などの理由からイスラム原理主義勢力が当初、予想されたほどは伸長しなかったとした。

ジョン・チップマン所長は「中東に民主主義が根付くかどうかは今後、治安機関、草の根の民主化勢力、イスラム政党が協力して安定した政権を築けるかどうかにかかっている」と指摘した。

(2011年9月6日20時54分 読売新聞)



 
 
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サッカー観戦客と警官隊が乱闘、130人負傷 エジプト

2011.09.07 Wed posted at: 11:14 JST

(CNN) エジプトの首都カイロで6日夜、サッカーを観戦していた観客とスタジアムの警備に当たっていた警官隊が衝突し、少なくとも130人が負傷、13人が逮捕された。国営中東通信(MENA)が当局者の話として伝えた。

MENAによると、負傷者のうち71人が近くの警察病院に運ばれたが、容体が安定していない人も多いという。

騒ぎはこの日行われたエジプト杯の試合終了後に起きた。警察官と同国の元内務相に対して一部の観客が「挑発的な言葉を浴びせた」として、警官隊がこの集団を取り押さえようとし、乱闘に発展した。

内務省は、一部のファンが警察を侮辱し、スタジアムの椅子や石、爆竹を警察官に投げつけたと発表している。

警察によると、負傷者のうち72人は警察官、残りは観客だという。これとは別に、男性1人が車にひかれて死亡したとの情報もあるが、当局の確認は取れていない。

一部の観客はスタジアムを出た後にカイロの目抜き通りで交通を妨害したが、その後一掃されたとMENAは伝えている。



 
 
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エジプトで大規模デモ、イスラエル大使館の防護壁を破壊し侵入

2011.09.10 Sat posted at: 10:54 JST

エジプト・ギザ(CNN) エジプトで9日、イスラエル大使館が入居するビルの周辺に設置された防護壁をデモ隊が破壊し、大使館内に侵入した。イスラエル外務省によると、約3000人が破壊行動に加わったという。デモ隊は侵入後、大使館の窓から通りに向かって文書をばらまいた。幸い、大使館は週末で休みだったため中には誰もいなかった。

ビルの外では、警察がデモ隊に向けて催涙ガスを打ち込み、空に向けて発砲した。デモ隊が壁を破壊した際、警察や軍はデモ隊に一切手を出さなかったが、裏通りではデモ隊と警察が衝突し450人が負傷した。またデモ隊の1人が抗議行動の後、心臓発作で死亡したという。

デモ隊は破壊行動に喝采を送り、大声でイスラエル大使の更迭を求めた。9日には数千人が街頭に繰り出し、その一部がデモ隊に加わった。またカイロ中心部のタハリール広場にも多くの人が集まり、改革を求めて抗議行動を行った。エジプトの国営テレビによると、数百人が内務省への襲撃を試み、デモ隊の群衆がテレビ局の建物の前に集まったという。

2月にムバラク大統領が辞任して以来、多くのエジプト国民がイスラエルとの国交断絶を求めていた。また8月には、イスラエル軍がイスラエルとエジプトの国境付近で民間人を襲撃した武装勢力を追跡中にエジプト人警官を誤射し、死亡させる事件が発生。この事件がエジプト国民のイスラエルに対する反発を強めた。



 
 
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2011年9月10日21時21分

カイロのイスラエル大使館襲撃 3人死亡1050人負傷

エジプトの首都カイロで9日夜、イスラエル大使館が入るビルを群衆が取り囲み、ビルの防護壁を破壊した。群衆は警官隊や軍と衝突し、エジプト保健省によると3人が死亡し、約1050人が負傷した。イスラエルの駐エジプト大使らは、カイロ空港から航空機で帰国した。

民主化の遅れに対する国民の不満のはけ口がイスラエル大使館に向けられた可能性があり、軍政当局の対応次第で新たな政情不安につながる恐れもある。

警官隊は催涙ガスなどを使ったが、現場周辺では群衆が車両に放火するなど夜明け近くまで騒乱が続き、カイロの人気サッカーチームのフーリガン集団も目撃された。



 
 
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カイロでデモ隊がイスラエル大使館を襲撃

【カイロ=長谷川由紀】カイロで9日夜、デモ隊がイスラエル大使館を襲撃、大使館の文書やイスラエル国旗を窓から投げ捨てる事態となった。

大使館が入る建物の周辺ではデモ隊と治安部隊が衝突し、ロイター通信によると、450人以上が負傷した。エジプトのシャラフ首相は10日未明、緊急閣議を招集。騒乱拡大を防ぐため、内務省は警備態勢を強化した。

AFP通信によると、エジプト駐在のイスラエル大使は10日未明、カイロ空港から国外へ脱出した。イスラエルのバラク国防相は10日未明、パネッタ米国防長官に対し大使館防護などでの協力を電話で要請した。

エジプト・イスラエル国境地帯では8月、エジプト治安要員5人が殺される事件が発生。イスラエル軍の誤射が原因とみたエジプトの若者が大使館近くで抗議デモを度々行ってきた。

(2011年9月10日13時57分 読売新聞)



 
 
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エジプトのイスラエル大使館にデモ隊 周囲の壁破壊も

2011/9/10 9:25

【ドバイ=中西俊裕】エジプトの首都カイロにあるイスラエル大使館が入居するビルに9日、エジプト人のデモ隊群衆が押しかけ、周囲の壁を壊したり文書をビルの窓から投げ捨てたりした。イスラエル政府によるとデモ隊はビルの玄関ホールに押し入ったが大使館内には入っていないという。バラク・イスラエル国防相は米国に大使館の警備を要請。「アラブの春」後の改革の遅さにいらだつ民衆が、かねて敵対心を抱くイスラエルに不満の矛先を向けた可能性もある。

ロイター通信などによると、大使館の入ったビルの窓からは大量の書類が外に放り出された。イスラエル外務省関係者はロビーに置いてあったパンフレットや申込用紙だとしている。一方「なかには大使館員に銃の所持を求める書類が含まれていた」との報道もある。

在カイロ・イスラエル大使館の近くではこれまでパレスチナ問題などで抗議デモをした例はあったが、ビル内にまで入り関連施設を壊すのは異例。バラク国防相は声明を発表し米政府高官に対し大使館の警備で支援を要請したことを明らかにした。

米国はエジプトに大規模な大使館を持ち本格的な警備体制を敷き、軍事アドバイザーらも派遣している。



 
 
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イスラエル、駐エジプト大使が帰国 大使館襲撃で

2011/9/10 23:52

【カイロ=花房良祐】エジプトの首都カイロで9日、デモ隊がイスラエル大使館を襲撃する事件が発生、イスラエルの駐エジプト大使は直ちに帰国し、イスラエル政府は大使館幹部の大半を撤収させた。エジプト当局は10日、デモによる混乱で死者3人、負傷者1000人以上が出たと発表した。イスラエル寄りのムバラク政権が崩壊したエジプトでは反イスラエル感情が高まりやすく、関係悪化が避けられない情勢。イスラエルは対トルコ関係も悪化しており、トルコのエルドアン首相が近くエジプトを訪問し、軍事協力強化を打ち出すとの報道もある。



 
 
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エジプト:デモ隊数十人、イスラエル大使館襲撃 大使ら国外脱出

【カイロ和田浩明】エジプトの首都カイロで9日深夜(日本時間10日朝)、数十人のデモ隊が、イスラエル大使館の入るビル周辺の防護壁を破壊して乱入した。別のデモ隊は現場付近の警察施設にも侵入を図り、警察車両に放火した。ロイター通信によると、イスラエルのバラク国防相はエジプト軍に影響力を持つ米政府に対し、大使館の防護を要請。イスラエル大使と家族、大使館職員はカイロ空港から空路国外脱出した。エジプトのシャラフ首相は事態を受け、内閣危機管理チームを招集した。

エジプトでは先月、イスラエル軍の発砲で治安要員が死亡した事件に反発したデモが続いていたが、大使館の襲撃に発展したのは初めてで、両国関係の悪化は必至だ。

9日はイスラム教恒例の金曜礼拝の日で、中心部のタハリール広場に多数の市民が集まり、エジプトを暫定支配する軍最高評議会の改革の遅れを批判していた。最上階にイスラエル大使館があるギザ地区のビル前にも、昼過ぎから数百人のデモ隊が集結し、イスラエル大使の追放などを要求。深夜に一部がビル内に乱入し、玄関部に置かれていたと見られるヘブライ語文書を屋外に投げ捨てた。

治安部隊は当初、デモ鎮圧に消極的だったが、最終的には装甲車を投入し、襲撃参加者の排除を図った。中東の衛星放送アルジャジーラによると、一連の騒動で約300人が負傷。複数の逮捕者が出た模様だ。

米ホワイトハウスは9日、オバマ大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と同日電話協議し、状況への大きな懸念を表明したと発表。オバマ大統領がエジプト政府に対し、イスラエル大使館の安全を守るよう求めたことも明らかにした。

エジプトはイスラエルと平和条約を結んでいるが、パレスチナ占領政策などで反イスラエル感情が根強く、2月にムバラク前政権が崩壊して以来、緊張が高まっていた。8月下旬には、イスラエル軍の誤射で、エジプト治安要員5人が死亡し、エジプト政府は駐イスラエル大使の召還を決定。以来、カイロのイスラエル大使館前でデモが相次いでいた。

毎日新聞 2011年9月10日 東京夕刊



 
 
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イスラエル・エジプト、関係悪化は不可避に

【カイロ=長谷川由紀】カイロで9日起きたデモ隊によるイスラエル大使館襲撃事件で、イスラエルのネタニヤフ政権は「国際規範の重大な侵害だ」と強く反発している。

エジプトでは8月以降度々、反イスラエルデモが起きていたが、今回の事件で両国関係の悪化は避けられない情勢だ。

AFP通信によると、大使館周辺でのデモ隊と治安部隊による衝突で少なくとも3人が死亡、1000人以上が負傷した。イスラエル政府は、外交官1人を除き、大使や職員、家族ら全員を帰国させた。

エジプトのハイカル情報相は10日の緊急閣議後に発表した声明で、9日の襲撃事件に関与した者を国家治安法廷で裁くとともに、各国大使館の保護に全力で取り組む方針を強調した。

(2011年9月11日22時03分 読売新聞)



 
 
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トルコ首相、15年ぶりエジプト公式訪問 中東影響力拡大狙う

2011/9/13 21:12

トルコのエルドアン首相は12日夜、エジプトの首都カイロに到着、トルコ首相として15年ぶりにエジプトを公式訪問した。ムバラク政権崩壊後のエジプトと関係を強化し、中東への影響力拡大を図る。続いてカダフィ体制崩壊後初の外国指導者としてのリビア入りも予定。中東のイスラム教国で強固な民主主義体制を持つ唯一の国として、中東への民主化支援姿勢を内外に示す。

エルドアン首相は13日、カイロでムバラク政権崩壊後に実権を握る軍最高評議会のタンタウィ議長やシャラフ暫定首相と会談、両国の戦略関係の強化で合意した。“中東の盟主”を自任していたムバラク政権は地域で存在感を増すトルコをライバル視し、関係強化が進まなかった。トルコ側には、エジプトの政権崩壊後の時機をとらえ、新たな地域の盟主を目指す思惑もある。

トルコはエルドアン首相の歴訪直前にパレスチナ・ガザ支援船の襲撃事件を巡り、対イスラエル関係が極度に悪化。今月初めにはイスラエルの駐トルコ大使を国外追放したほか、武器取引を停止する経済制裁を発表。こうした強硬姿勢がアラブ諸国の民衆レベルで支持されている。

一方のエジプトではイスラエル寄りのムバラク政権が倒れてから反イスラエル感情が高まりやすくなり、カイロのイスラエル大使館が今月上旬に暴徒に襲われた。エルドアン首相の訪問はこうしたエジプトの国情もにらんでおり、イスラエルは自国との関係がぎくしゃくするエジプトとトルコの両国間の絆が強まる展開に神経をとがらせている。

ただ、米国から軍事援助を受けるエジプト軍はこれ以上、対イスラエル関係を悪化させることには慎重だと伝えられる。訪問に先立ち、エルドアン首相はパレスチナ・ガザにエジプトから陸路で入りたい意向を示していたが、エジプト軍最高評議会はイスラエルや米国との関係に配慮して拒否した。

トルコは2002年にイスラム色の強い公正発展党(AKP)が政権を握って以降、欧米一辺倒だった外交方針を修正。中東重視を打ち出してきた。今年1月からチュニジア政変を発端とした中東民主化運動「アラブの春」が発生。リビアやシリアなど友好関係にあった独裁政権が動揺したため「イスラム教国と民主主義を両立させるモデル国家」となることを掲げて外交を再定義。「アラブの春」を逆手に取って自国の存在感拡大を探っている。(カイロ=花房良祐)



 
 
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イスラエル和平見直しも エジプト暫定首相

2011/9/16 23:11

ロイター通信によると、エジプトのシャラフ暫定首相は16日までに、イスラエルとの平和条約締結につながった1978年の「キャンプデービッド合意」について「議論は開かれている」として、見直しの可能性もあると示唆した。トルコのテレビ局とのインタビューで述べた。

エジプトの暫定首相としては異例の発言。反イスラエルを訴える国民の感情に配慮した発言の可能性もある。シャラフ氏はキャンプデービッド合意について「神聖なものではない。必要があれば変更できる」と述べた。

イスラエルのメディアによると、同国外務省は16日、エジプトのヤセル・リダ駐イスラエル大使を呼び、ラフィ・バラク外務次官が約30分間会談。バラク次官は会談後の声明で、シャラフ氏の「不穏な発言」に対する「深い懸念」と「不満」を表明した。

エジプトでは、イスラエルとの緊密な関係を維持してきたムバラク政権が2月に崩壊した後、反イスラエル感情が表面化。エジプトの首都カイロでは9日、デモ参加者がイスラエル大使館を襲撃する事件が発生した。(カイロ=共同)



 
 
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エジプト人民議会選、11月21日に

2011/9/18 19:23

エジプト選挙管理当局幹部は17日、ムバラク政権崩壊後の新国家建設の本格的ステップとなる人民議会(国会)選が11月21日に実施されることが決まったと語った。ロイター通信などが伝えた。大統領などに助言を行う諮問評議会選は来年1月22日に行われる。大統領選の期日には言及していない。(カイロ=共同)



 
 
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【北アフリカ・中東×日本】私たちは民主化運動をどう受け止めるか

http://www.africa-news.jp/news_lMSuHVCwM.html

ソーシャルメディアが動かしたもの

リビア(ママ:エジプトの間違い)でムバラク政権が倒されたように、北アフリカや中東の地域では、独裁政権の崩壊が続いた。これら民主化運動の中で銃や刀と同様に、抑圧される人々にとって重要な役割を担ったのが、「Facebook」などのソーシャルメディアだ。

実際にエジプトやリビアで取材を行っていたジャーナリスト、田中龍作さんの取材写真は戦闘区域や戦闘危険区域で撮影されたものだが、そこには携帯電話やパソコン等、インターネットに接続できる機器を持つ人や、「Facebook」をたたえるプラカードを持った人々が映っていた。

田中氏によると、
「(デモに)人が集まる様子を携帯の動画で(Facebookなどに)送信する。これでまた、(デモに参加する)人が集まる。そうなると革命側にとっては好循環が起き、最終的に街が10万人超の人で埋め尽くされた」
ということだとニコニコニュースでは報じられている。

日本人の政治への意識の低さ

このような民主化運動の取材を行った上で、田中さんは日本人の政治への関心や意識の低さについて苦言を呈する。

これら民主化運動に通じている意識は
「自分たちの政府は自分たちで作る」
というものだ。そこには、エジプトやリビアの人々の政治への姿勢があらわれている。

また、その一方で、日本も変われる時期に来ていると言う。北アフリカや中東の人々が持つ、政治に対する前向きの姿勢を、日本人も持つべきではないか。と、田中さんは述べた。



 
 
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[FT]アラブ世界を席巻するトルコ首相の人気

2011/9/20 7:00

(2011年9月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

「アラブの目覚め」で独裁政治の打倒に成功したエジプト、チュニジア、リビアを歴訪し、祝賀ムードで迎えられたトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、アラブ世界で最も人気の高い政治家だと正当に主張できる。

■イランの強硬なイスラム主義に対抗

中にはエルドアン氏のことを、サラーフッディーン(メソポタミアのクルド人)が1187年に十字軍からエルサレムを奪還して以来、アラブ人が最も尊敬する非アラブ人指導者だと言う人もいる。

欧米諸国でエルドアン氏は激しいイスラエルたたきで非難されており、同氏の姿勢は斜に構えたポピュリズムでアラブの観衆に向けた露骨な演出と見なされている。

それでもトルコ首相の人気は、アラブ人にとっても欧米諸国にとってもかけがえのない資産だ。エルドアン氏が売り込んでいるのは、穏健派イスラム主義で成功しているトルコ与党・公正発展党(AKP)の政治ブランドだからだ。

今のところエルドアン氏は、不快な競争相手を打ち負かしている。すなわち、イランの宗教指導者たちの攻撃的で宗派心の強いイスラム主義だ。アラブ人が独裁制からの解放を求めて戦い、新たな民主的秩序を築こうとする中、トルコとイランの争いの結果は中東の未来を左右する一因になるだろう。

■アラブ世界で圧倒的な支持

トルコの目論見書−−活気に満ちた民主主義国、力強い経済国であり、キリスト教民主主義者のイスラム版と呼べる政党が率いる−−の方が、イランの神政主義者の強烈な頑固さよりも有望であることを一瞬でも疑える人はいるだろうか。それを疑うアラブ人はほとんどいない。

アラブ・アメリカ研究所財団のためにゾグビー・インターナショナルが実施する権威ある年次調査「アラブ・アティチュード」によれば、今年はエルドアン氏の支持率が際立って高く、(彼の政敵がささやくように)同氏が新たなオスマン帝国を築けると考えたとしても許されるほどだった。

今年の調査では、トルコの政策は圧倒的な支持を得ており、モロッコでは賛成する人が80%、サウジアラビアでは98%に上った。これに対し、イランの政策を支持する人は少なく、支持率はモロッコで14%、サウジアラビアで6%にとどまっている。

イランのシーア派イスラム主義者の代理人であるヒズボラの本拠地レバノンでさえ、93%の人がトルコに好意的で、87%がエルドアン氏を好ましいと思っている。

■欧米諸国にも頼みの綱

だが、こうした構図の一角には、サウジアラビアを除くすべての国で、米国とバラク・オバマ大統領がイランを大きく下回る支持しか得ていないという事実がある。

エジプトはアラブ世界で最も人口が多く、戦略上最も重要な国だ。新たな革命の中心地でもあり、米国はいまだに年間約13億ドルの資金を軍に提供している。オバマ大統領が米国と中東・イスラム世界とのきずなに関する大胆な構想を打ち出したのは、2009年のカイロでの演説だった。

あれから2年がたち、米国がパレスチナ問題でイスラエルに屈したように見えた状況にあって、エジプト人の62%はエルドアン氏の政策を支持し、31%がイランのマフムード・アハマディネジャド大統領を支持しているが、オバマ大統領を支持する人はたった3%しかいない。

こうした状況下では、北大西洋条約機構(NATO)加盟国で、欧州連合(EU)加盟候補国でもあるトルコは、欧米諸国にとっても最善の望みだろう。

エルドアン氏と同氏率いるAKPは3度連続で選挙に勝利し、毎回、得票率を伸ばしてきた。その間、トルコ経済の規模は3倍になり、1人当たりの所得は倍増した。同氏はさらに、これまで最終的な権威だったトルコ軍も屈服させた。この成功は、アラブの多くのイスラム主義者だけでなく、多くのリベラル派の目にも魅力的に映る。

■イスラム主義を多元的な秩序に組み込む

イスラム主義は確実に新しいアラブの体制の一要素になる。あらゆる反対意見を抑圧した旧体制の下では、反対派はモスク以外に結集する場所がなかった。しかし、トルコのモデルは、イスラム主義を多元的な秩序の中に組み込めることを示している。

一方で、イランのモデルは、神の秩序という建前の下に強固に守られる揺るがぬ既得権を生む。

イランの宗教指導者らは当初、今年に入って相次いだ民衆蜂起を、1979年のイラン革命に触発されたイスラムの目覚めだと称賛した。彼らはそう願っているのだ。最近では、トルコとの争いが先鋭化する中で、イランはシリアの改革を求める発言さえした。シリアでは、イランの味方であるバシャル・アル・アサド大統領がすさまじい民衆蜂起を押しつぶそうとしており、トルコが反政府勢力を組織化する拠点となりつつある。

イランのシーア派神政主義者らは、ワッハーブ主義と絶対君主制という2つの支柱の上に築かれたサウジアラビアの準神権政治とだけ競えばよかったころは、安穏としていた。だが、トルコAKPの旗印である多元的で近代化するスンニ派ブランドは次元の異なる脅威であり、イランの市場シェアをどんどん奪っている。

By David Gardner

(翻訳協力 JBpress)



 
 
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エジプトに300億円の円借款供与表明 玄葉外相、地下鉄向けに

2011/9/22 11:05

【ニューヨーク=黒沼晋】玄葉光一郎外相は21日午前(日本時間同日夜)、ニューヨーク市内でエジプトのアムル外相と会談した。玄葉外相は11月に予定される議会選挙など、エジプトの民主化移行を積極的に支援すると表明。雇用創出のため、カイロの地下鉄整備に向けて約300億円の円借款を供与すると伝えた。

アムル外相は日本企業による対エジプト投資に期待を示した。玄葉外相は福島第1原子力発電所事故後に同国が実施している日本製品や産品の輸入規制緩和を要請した。



 
 
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ガザ向け?ミサイルを押収=リビアから密輸の見方も−エジプト

【カイロ時事】エジプト治安当局者は25日、パレスチナ自治区ガザ向けとみられる対空ミサイル8発と肩撃ち式の発射装置を、スエズ運河近くで押収したことを明らかにした。AFP通信が伝えた。

同当局者は、武器がリビアかスーダンからエジプトに密輸されたとの見方を示した。犯人グループは治安部隊が到着する前に逃走したという。(2011/09/25-23:43)



 
 
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エジプト外相、中東和平行程表「失敗作」と酷評

【ニューヨーク=柳沢亨之】エジプトのアムル外相は24日、国連総会で演説し、米国、ロシア、欧州連合(EU)、国連の「4者」が23日に発表した中東和平の行程表について、イスラエルにユダヤ人入植中止を求めていないことなどを理由に「失敗作」だと酷評した。

パレスチナの後ろ盾である域内大国エジプトの拒否姿勢で、行程表は出だしからつまずいた格好だ。

アムル外相は、イスラエルが入植やガザ封鎖を続ける限り「和平を口にすること自体、ばかばかしい」などと厳しく批判した。行程表は、パレスチナが国連加盟を申請したことによる和平プロセスの崩壊を防ぐ目的で4者が提示した。今後1か月以内の予備交渉再開などを求めた。

(2011年9月25日22時06分 読売新聞)



 
 
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エジプト・ムバラク政権崩壊後初の議会選、11月28日実施

2011.09.28 Wed posted at: 13:12 JST

カイロ(CNN) エジプトを暫定統治する軍最高評議会は27日、ムバラク政権崩壊後初の人民議会(国会)選を当初の予定から1週間遅らせ、11月28日から実施すると発表した。

発表によると、選挙は地域別に3段階に分けて行う。結果は来年1月10日に発表し、直ちに憲法制定作業に入る。議会は3月に開会し、その後大統領選が実施される予定だ。

同評議会はまた、国際機関や非政府団体(NGO)による選挙監視団を歓迎すると述べた。

政権打倒の中心となった民主化勢力は同評議会に対し、選挙の日程と仕組みが発表されなければ30日から無期限の座り込みに入ると警告していた。また、選挙中の暴力防止策や外国在住者の投票についても具体案を示すよう求めていた。



 
 
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2011年9月28日19時39分

エジプト下院選、11月に実施 ムバラク政権崩壊後初

エジプト国営テレビなどによると、民政移管までの全権を握る軍最高評議会は27日、民衆革命後初めての人民議会(下院)選挙を11月28日から数週間かけて実施すると発表した。諮問評議会(上院に相当)選挙は、来年1月29日に実施する。

2月にムバラク政権が崩壊した後、民政移管の遅れに対する民衆の不満が高まるなか、民選議会選出の日程がようやく固まった。

軍最高評議会は新大統領が選出された時点で民政移管するとしているが、大統領選の日程はまだ発表されていない。



 
 
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エジプト議会選 11月28日実施へ 国営通信

nikkei.com

2011/9/28 0:58

中東通信は27日、エジプトの実権を握る軍最高評議会がムバラク政権崩壊後の初の選挙となる人民議会(国会)選を11月28日から実施する方針を決めたと報じた。投票は3段階に分け、1カ月強にわたり実施する。大統領や人民議会に助言する諮問評議会の選挙は来年1月29日の予定。(カイロ支局)



 
 
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米国務長官、エジプトに非常事態解除を要求

【ワシントン=山口香子】クリントン米国務長官は28日、国務省でエジプトのアムル外相と会談した。

会談後の記者会見で長官は、ムバラク前政権下で発令され、現在も続くエジプトの非常事態について、「法治体制の確立や市民の権利保護、自由選挙に向けて(解除することが)重要だ」と述べ、早期解除を求めた。

また、長官は、カイロのイスラエル大使館が入ったビルの襲撃事件などで一時緊張したイスラエルとエジプトの関係について、「安全保障上の協力は維持されなければならない」と述べ、和平条約に基づく両国の安定した関係の維持を求めた。

(2011年9月29日20時13分 読売新聞)



 
 
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クリントン長官、非常事態令解除を要請 米エジプト外相会談

nikkei.com

2011/9/29 10:05

【ワシントン=中山真】クリントン米国務長官は28日、国務省でエジプト暫定内閣のアムル外相と会談し、同国の軍最高評議会が2012年以降の延長を打ち出したムバラク前政権時代からの非常事態令の早期解除を要請した。中東和平問題を巡っては、両外相はイスラエルとパレスチナが可能な限り早期に和平交渉を再開する必要があるとの認識で一致した。

クリントン氏は会談後の共同記者会見で「非常事態令の解除は法の支配や人権保護、自由で民主的な選挙の実施などに向けた重要なステップだ。できる限り早期に解除してもらいたい」と強調。今秋に予定する国政選挙の公正な実施にも期待感を表明した。

一方、アムル外相は、イスラエルが東エルサレムでのユダヤ人入植地を建設する計画を決めたことに関連し「イスラエルによる不法な入植活動は和平への取り組みの障害となり続けるもので、停止すべきだ」と批判した。



 
 
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ムバラク後初の選挙に野党反発で流血か

Muslim Brotherhood Threatens To Boycott Election

2011年09月30日(金)15時23分

エジプトでは、2月のムバラク政権崩壊後初の人民議会選挙が11月28日に実施される。しかし選挙をめぐってはエジプト軍幹部が、ホスニ・ムバラク前大統領を支えた旧与党勢力が議会で大多数を確保できるよう企てている、と非難されている。

その結果、最大野党勢力「ムスリム同胞団」などのイスラム政党も世俗派政党もそろって選挙をボイコットする構えを見せている、と英デイリー・テレグラフ紙電子版は報じた。

同紙によればムスリム同胞団は、エジプトを暫定統治している軍最高評議会が10月2日までに選挙制度の見直しを行うよう要求。さもなければ、人々は大規模なボイコット運動を起こすだろうとしている。

これはエジプト史における、「非宗教的な反体制運動と国を統治する軍人の対立」という新たな章の始まりだ。

エジプトではリビアやシリアのような国と違い、多くの血が流れることなく革命が達成された。それは軍が果たした役割のおかげだ。エジプト軍は抗議デモを行う民衆への銃撃をはっきりと拒否し、ムバラクに退陣を迫った。だが大統領と親密な関係にあった軍に対しては、今も多くの人が疑いの目を向けている。

小選挙区では旧ムバラク派が有利

11月の選挙は、革命後のエジプトにとって最初の試金石となる。野党のボイコットが起きれば、この国はあっけなく暴力の渦に巻き込まれるだろう。

テレグラフは以下のような問題を指摘する。

60の政党からなる野党連合は、議席の3分の1は無所属の候補者による小選挙区制で選ぶ、という規定の撤廃を要求している。それでは金や知名度のある旧与党勢力が有利になるからだ。

野党側はさらに、ムバラクとつながりのある元議員の立候補を10年間にわたり禁じる法律の導入も求めている。

こうした動きに対し、エジプト軍はフェースブックで声明を発表。民主主義や国家の安全を脅かすいかなるものにも反対するとし、「議会選挙への要求から始まった民主的変革を妨げようとする人々」に対して警告すると、AFPは伝えている。

軍最高評議会は「抗議行動を呼び掛けた人々は、行動を計画し、安全を確保し、すべての私的・公的財産が守られるようにする義務がある」と述べた。「あらゆる軍事施設や重要建物への不法侵入は、エジプトの国家安全保障への脅威だとみなされ、厳格に対処される」

(GlobalPost.com特約)



 
 
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エジプトでコプト教徒と治安部隊が衝突、24人死亡

(ロイター - 10月10日 10:20)

[カイロ 10日 ロイター] エジプトの首都カイロで9日、キリスト教の一派コプト教徒らのデモ隊と治安部隊が衝突し、保健省によると少なくとも24人が死亡、213人が負傷した。国営通信が伝えた。

コプト教徒はエジプトの人口の1割を占める少数派。デモ隊はイスラム過激派が先週、南部アスワン県で教会を襲撃したとして抗議デモを実施。車両に放火し、治安部隊に投石するなどしたという。また、教会を保護できなかったとして同県知事の解任を求めた。

デモ隊は、当初は平和的な抗議活動を行っていたが、武装勢力が攻撃を開始し、その後治安部隊が投入されたとしている。ロイターの目撃者は、治安部隊がデモ隊を棒で殴りつけていたと述べた。カイロ中心部では午前2時から同7時まで外出禁止令が発せられた。

エジプトでは、2月の政変後初となる議会選挙が11月下旬に予定されており、今回の衝突が選挙実施に影響を及ぼす可能性も懸念されている。



 
 
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コプト教徒のデモ隊が軍と衝突、死傷者200人超 エジプト

2011.10.10 Mon posted at: 11:10 JST

カイロ(CNN) エジプトの首都カイロ市内で9日、キリスト教の一派であるコプト教の信者ら数千人のデモ隊が軍部隊と衝突した。保健当局の報道担当者は同日深夜、23人が死亡、180人余りが負傷したと発表した。

コプト教団体の責任者は民間人17人が死亡、40人が負傷したと述べ一方、軍報道官は兵士12人が死亡したと発表するなど、情報が錯綜している。

デモ参加者らは、公平な扱いと教会の保護を求め国営テレビ局の本社ビルへ向かって行進していたと主張。ある参加者はCNNに「刃物やこん棒を持った集団に突然襲われた」と話した。

内務省の報道官は、一部の参加者が「軍に実弾を発砲した」としている。軍報道官は「デモ隊が軍に発砲したのは初めて。黒幕がいるに違いない。エジプト人のすることではない」と語った。

デモの主催団体側は、軍への銃撃を否定している。ある参加者は「何者かが発砲したかもしれないがわれわれではない」と話した。テレビ局付近で軍がデモ隊に向けて発砲したとの目撃情報もある。

デモ隊の一部は、ムバラク前政権を崩壊させた反政府運動の舞台となった市中心部のタハリール広場にも入り、軍と衝突したとみられる。広場周辺には10日午前2時から7時まで外出禁止令が出された。

エジプト首相府の報道官によると、司法当局は10日、軍最高評議会やコプト教会と緊急会合を開いて対応を協議する。

コプト教はエジプト独自のキリスト教派で、8000万の人口の約9%を占める。多数派のイスラム教徒との衝突が絶えず、9月30日には南部アスワン県で教会が放火されていた。



 
 
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2011年10月11日10時8分

コプト教徒デモ隊、エジプト治安部隊と衝突 25人死亡

エジプト・カイロの中心部で9日夕(日本時間10日未明)、「信教の自由」の保障などを求めるキリスト教の一派コプト教徒らによる抗議デモと、軍治安部隊が衝突した。AFP通信によると少なくとも25人が死亡、300人以上が負傷した。

投石や車両への放火などで、一帯は騒乱状態となった。ムバラク前政権崩壊後の全権を握る軍最高評議会は同日深夜、カイロ市内の一部を対象に10日午前2時から7時までの夜間外出禁止令を出した。衝突についての調査も始めた。

エジプト各地ではコプト教会などに対する攻撃が相次いでおり、この日のデモは「信教の自由」を十分に保障していないことを軍政に抗議する目的で組織された。同種のデモは第2の都市アレクサンドリアなどにも広がっている。



 
 
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コプト教徒と治安部隊衝突、25人死亡…カイロ

【カイロ=田尾茂樹】エジプトの首都カイロ中心部で9日夜、キリスト教の一派で少数派のコプト教徒のデモ隊と治安部隊が衝突し、保健省によると、25人が死亡、300人以上が負傷した。

2月のムバラク政権崩壊後では最悪規模の衝突で、死者の大半はコプト教徒とみられる。

デモは、南部アスワン県で、教会がイスラム過激派とみられる集団に襲撃されたことへの抗議のために行われた。参加者は、同県知事が襲撃をあおったとして、知事解任も要求していた。

目撃者によると、デモは当初、数百人規模の平和的なものだったが、参加者の一部が投石を始めたことをきっかけに、治安部隊がデモ隊に発砲。軍の装甲車にひき殺された者もいたという。一方、国営テレビはデモ隊が暴徒化して火炎瓶を投げるなどし、治安部隊の3人が死亡したと伝えた。

(2011年10月11日10時23分 読売新聞)



 
 
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番号のケタも増え、「携帯電話先進国」の印象強まるエジプト

http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=541548

エジプトで携帯電話の番号が1ケタ増え、日本などと同じ11ケタとなった。名実ともに携帯電話先進国となってきたことの表れといえそうだ。

通信規制庁は携帯電話加入者の増加によって割り当て番号が枯渇する事態を避けるべく、一部の番号を11ケタとする準備期間を経てこのほど11ケタ制を本格化した。来年2月までは移行期間で旧来の10ケタ番号も併用可能だが、以後は全面的に新番号に移る。

エジプトの携帯電話普及率はこの3年余りで倍増して現在は80%超に上り、アフリカ大陸で最も携帯電話が浸透している国家となってきている。新機種への買い替え需要も堅調で、携帯電話事業者は地元のモビニール、英国資本のボーダフォン・エジプト、アラブ首長国連邦を拠点とする新興のエッティサラートの3社がシェア争いを繰り広げている。

情報・意思決定支援庁によればエジプトでは今年に入り政変が相次ぐなかで各種消費部門の成長ペースが鈍化傾向を示してきたが、携帯電話加入者数は月次で前年同月比30%弱ペースの高い伸びを維持。民主化を訴えた反体制デモの「エジプト革命」が起こった1月には27.9%増。2月は29.1%増となるなど、デモどこ吹く風といった状況にある。

むしろ政変との関連性をいえば、スマートフォン(多機能携帯電話)で「フェイスブック」「ツイッター」などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用して意識が広がったことがデモの広がりに大きな役割を果たした面があり、以後は改めて携帯電話の有用性の大きさが広く知られて加入者数増加につながっているとも考えられる。

今後は日本と同様、エジプトでも若者のみならず幅広い年齢層にスマートフォンが普及していく段階に入っていく。エジプトでは携帯電話の普及が通信分野の成長をけん引し、ひいてはGDP(国内総生産)の成長を下支えている。10月9日には軍とデモ隊の衝突で多数の死傷者が出るなど国情の乱れがやまない現状ではGDP成長の行方にも不透明感が出ているところだが、携帯電話市場の動向は継続的に注目していく必要があるだろう。



 
 
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エジプト携帯大手モビニール、第3四半期は96%減益 契約者数は回復傾向に

http://www.africa-news.jp/news_nZbacePIY.html

第3四半期決算は減収減益

エジプトの携帯電話最大手モビニールが発表した2011年第3・四半期決算によると、純利益は1000万エジプトポンド(約1億2700万円)で前年同期比96%減少した。

収入は前年同期比5%減の26億エジプトポンド、利払い・税・償却前利益(EBITDA)も20%減の8億6200万エジプトポンドだった。

大打撃の前期からは回復

同社は前四半期に、1億850万エジプトポンドの純損失を計上していた。これはムバラク政権崩壊後の経済・政治の混乱や新たな税制度の影響を受けたためだった。

モビニールの第3・四半期の契約者数は3157万6000件で、前期比3.4%増加した。前期にはナビブ・サウィリス前CEOが、イスラム教徒に扮したミッキーマウスとミニーマウスの風刺画を投稿したことで批判が殺到。契約者離れを引き起こした。しかし現在、状況は持ち直しているという。



 
 
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エジプトとイスラエル、ともに勾留者釈放

【エルサレム=井上亜希子】エジプト当局は27日、スパイ容疑で拘束していた米イスラエル二重国籍の男性1人を釈放、イスラエルも同日、密入国などで拘束していたエジプト人25人を釈放した。

AP通信によると、エジプト側が拘束していた男性は今年6月、ボランティア活動のため滞在していたカイロで、スパイ容疑で逮捕された。

エジプトでは2月のムバラク政権崩壊後、国民の反イスラエル感情が高まり、両国関係は悪化していた。拘束者の相互釈放は、関係改善を目指し、両国が歩み寄りを見せたものだ。

(2011年10月29日08時51分 読売新聞)



 
 
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現代自動車 アフリカ市場でトヨタを追撃

2011/11/06 17:02 KST

【ソウル聯合ニュース】現代自動車が、チュニジアやエジプトに触発された反政府デモなどの悪材料が相次いだアフリカで業績を大きく伸ばし、販売首位のトヨタ自動車を追いかけている。

現代自動車の10月のアフリカ販売台数は1万6011台となり、1月に比べ60%増加した。

1〜8月の完成車と現地組立(CKD)車を合わせたアフリカ市場の産業需要は84万5900台。同期間、現代自動車の販売台数は10万8442台(シェア12.8%)で、12万3945台(シェア14.7%)を記録したトヨタを追撃している。

アフリカで最も需要が高いエジプト、南アフリカ共和国、アルジェリア、アンゴラ、モロッコでの現代自動車の販売台数は計9万5151台で、12.9%のシェアを占めた。トヨタは9万4159台を販売し、シェアは12.8%。5カ国の産業需要は73万6609台と、アフリカ全体需要の8割を上回る。

5カ国のうち、南アフリカ共和国ではトヨタが首位となっているが、エジプトとアンゴラでは現代自動車が1位をマークしている。アルジェリアではルノーに次ぐ2位。現代自動車はリビア、スーダン、モザンビークなどでも完成車とCKDを合わせた自動車市場全体で1位に浮上したとみている。

同社は厳しい品質管理を通じたブランド信頼度の向上に加え、現地で好評を得ている「アクセント」「エラントラ」など新車投入の効果が影響したと分析している。

同社はアフリカの主要10カ国を対象に、韓国の本社で車両の問題点をリアルタイムで診断する「GSSC」など、競合企業と差別化したサービスを提供している。2012年までに20カ国に同サービスを拡大する方針だ。

また、交通事故被害者遺族への支援、移動診療車両の寄贈など、活発なCSR(企業の社会的責任)活動を展開し、友好的なブランドイメージの構築にも力を入れている。

kimchiboxs@yna.co.kr



 
 
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エジプト軍政批判デモで衝突、2人死亡 デモ各地に拡大

2011年11月20日 15:51 発信地:カイロ/エジプト

【11月20日 AFP】(一部更新)エジプト首都カイロ(Cairo)で19日、同国を暫定統治する軍に抗議する座り込みデモが行われていたタハリール広場(Tahrir Square)で、強制排除に乗り出した警官隊がゴム弾や催涙弾を発砲してデモ隊と衝突、1人が死亡、750人が負傷した。また、デモはアレクサンドリア(Alexandria)や南部アスワン(Aswan)、スエズ(Suez)などの都市に広がり、アレクサンドリアでは機動隊との衝突で1人が死亡した。

現地医師によると、タハリール広場で死亡したのは、発砲を胸部に受けて負傷した男性(23)。エジプト保健省報道官によると、同広場で起きた衝突による負傷者は750人に上っている。

また、半国営の中東通信(MENA)によると、アレクサンドリアとスエズでは、機動隊がデモ隊に催涙弾を発砲。現地医療関係者によると、アレクサンドリアでは、警官隊の発砲したゴム弾にあたった男性(25)が死亡した。

タハリール広場は、2月にホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)政権を打倒した18日間の反体制デモの中心地となった場所。軍の暫定統治に抗議する今回のデモも、民衆蜂起「アラブの春(Arab Spring)」の原動力となった人びとが組織している。

広場のデモ隊は、エジプトを暫定統治する軍最高評議会のムハンマド・フセイン・タンタウィ(Muhammad Hussein Tantawi)議長の退陣を求めて「タンタウィを倒せ」とスローガンを叫んだ。デモ隊が投石などを行うと、警官隊はゴム弾を集中砲火した。

タハリール広場での座り込みデモはすでに数日間続いている。デモ主催者らは、ムバラク政権下でのデモ弾圧に関与した警察官や当局者に対する迅速な裁判を要求していた。さらに18日には、迅速な民政移行を求めて数万人が合流した。

2月11日のムバラク氏退陣以降、エジプトを暫定統治する軍は大統領選挙後に権力を移譲すると述べているが、選挙の日程はまだ決まっていない。(c)AFP/Samer al-Atrush



 
 
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エジプト議会選の第1回投票、投票率は同国史上最高の62%

2011年12月03日 21:39 発信地:カイロ/エジプト

【12月3日 AFP】エジプト選挙管理委員会のアブデル・モエス・イブラヒム(Abdel Moez Ibrahim)委員長は2日、ムバラク政権崩壊後初めて行われた人民議会(下院)選の第1回投票の投票率は、同国史上最高の62%だったと発表した。

発表によると11月28、29両日に行われたこの選挙で、850万人が投票所に足を運んだ。ムバラク政権崩壊以降、エジプトを暫定統治している軍最高評議会が今週発表した70%という予想は下回ったが、3月に行われた憲法改正の是非をめぐる国民投票の40%は大きく上回った。

選挙方法は非常に複雑で、有権者は個々の候補者を選ぶ2つの投票と、政党1党を選ぶ投票の計3つの投票を行った。イブラヒム委員長が公表した投票率は、このうち候補者を選ぶ投票のみについて。当選に必要な過半数の得票を得られなかった候補者が多く、その多くが来週の決戦投票に進む。

候補者投票よりも全体的な投票傾向をよく示すとみられている政党投票についても発表されるはずだったが、イブラヒム委員長は会見の中で「私はエネルギーを使い果たした。私はガス欠だ」と述べ、追って公表される予定の膨大な選挙結果データを各自で読み取るよう記者団に告げると、突然会見を終えてしまった。

今回の選挙ではイスラム系政党の躍進が予想されており、穏健派イスラム原理主義組織のムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)系の政党が40%を獲得したと主張しているほか、スンニ派原理主義の一派サラフィスト(Salafist)系の政党も20%を獲得すると見込んでいる。(c)AFP



 
 
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エジプト人民議会選、イスラム政党が躍進

2011年12月05日 10:45 発信地:カイロ/エジプト

【12月5日 AFP】エジプトで11月下旬に行われたムバラク政権崩壊後初の人民議会(下院)選の第1回投票の比例代表の開票結果で、イスラム主義政党3党が有効投票総数の65%を獲得し、大躍進した。

選挙管理委員会が4日発表した結果によると、穏健派イスラム原理主義組織のムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)系の「自由公正党(Freedom and Justice Party)」が得票率36.6%で首位。厳格なイスラム原理主義を掲げる「ヌール党(Al-Nur)」が24.4%で続き、穏健派イスラム政党「ワサト党(Al-Wasat)」も4.3%を獲得した。

一方、世俗派リベラル勢力は、主要勢力の政党連合「エジプト連合(Egyptian Bloc)」が13.4%を獲得するにとどまった。

第1回投票の結果は、5日行われる小選挙区の決選投票終了後に確定する。第2回投票は今月、第3回は来年1月に実施される予定。(c)AFP/Samer al-Atrush



 
 
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西側の夢とエジプトの現実

2011.12.07(水)

Financial Times

(2011年12月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

いまにして思えば、すべてがあまりにもナイーブだった。

フェイスブック革命を取り巻いていた、あの興奮を覚えているだろうか? ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて団結し、軍事独裁者を倒す今風の若いエジプト人たちの姿は、多くの欧米人にとって、抗いがたいほど魅力的なものだった。

我々はタハリール広場の若者たちとともにあった。彼らは我々の観念と我々のガジェットを用い、老いて柔軟性を失った独裁者を倒した。その姿を、あの夜明けにCNNで観たことは、無上の喜びだった。

イスラム系政党が選挙で躍進

しかし、エジプトの人民議会選挙の第1回目の結果が明らかになった今、状況はもう少し複雑だということが分かってきた。3分の2近い票を集めたのは、イスラム系の諸政党だ。ムスリム同胞団(自由公正党)の得票率はおよそ37%に上ると見られる。ムスリム同胞団よりもずっと強硬に厳格なイスラム主義路線を取るサラフ主義政党は25%の票を獲得した。

エジプトのリベラル派の政党は、最も優勢な地域で第1回目の投票が行われたにもかかわらず、3番手に甘んじている。エジプト南部の農村地域で実施される次回の投票では、イスラム系政党がさらに票を伸ばす可能性が高い。

革命の直後、ホスニ・ムバラク元大統領に対して、フェイスブックによる最初の抗議活動を組織したグーグルの若き幹部ワエル・ゴニム氏は、タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」のトップを飾った。

今週、ある米国の高官は、冷めた口調で筆者にこう語った。「彼は世界で最も影響力のある人かもしれないが、残念ながら、エジプトではあまり影響力はないようだ」

エジプト社会の本質を理解できていなかったのは、西側の観測筋だけではない。数十年におよぶ独裁支配により、あらゆる社会的・政治的な勢力が地下での活動を強いられてきたため、エジプトのリベラル派の多くもまた、状況がまったく見えないまま活動していた。

筆者は今年4月、カイロでモハメド・エルバラダイ氏に会った。今でもリベラル派の多くが、大統領になると(むなしく)期待している人物だ。

エルバラダイ氏は称賛すべき率直さで、サラフ主義者たちについては、彼らが革命後に姿を現し、インタビューに応じるようになるまで、ほとんど聞いたことがなかったと認めた。

同氏は明らかに恐れを抱いていた。「彼らの一部とは、妥協点がない」。都会的な国際公務員であるエルバラダイ氏はこう言って嘆いた。「彼らが望んでいるのは、完全なイスラム神政の実現だ」

エジプトから戻った筆者は、サラフ主義政党の得票率は10%にも達するかもしれないと書いた。しかも、それがヒステリックな反応と受け取られるのではないかとさえ心配した。

サラフ主義の台頭が意味するもの

サラフ主義者の資金の多くは、サウジアラビアから出ている。このことは、サラフ主義政党のスポークスマンが訴える主張に反映されている。例えば、公共の娯楽と飲酒の禁止、女性のニカブ着用という主張に加えて、キリスト教徒に対して特別税を課す可能性も示されている。エジプトの人口の10%を占めるコプト(キリスト教徒)にとって、この主張は大きな脅威となっている。

かつては多くのリベラル派に悪鬼と見なされていたムスリム同胞団が、いまや穏健な中道派として好意的に語られていることからも、事態がどれほど変わってしまったかが分かる。サラフ主義政党は、連立政権への参加を求められるかもしれないし、求められないかもしれない。

だが、サラフ主義政党が選挙でこれほど躍進したという事実は、ムスリム同胞団をより保守的な路線へ強く引き寄せるかもしれない。

こうしたことが問題となるのは、ムスリム同胞団が幅の広い連合体であるためだ。選挙の直後、同胞団系の自由公正党は、宗教や性別にかかわらず、すべての国民の権利を守ることを約束する声明を出した。だが、党のスポークスマンの一部は、窃盗に対する刑罰として手を切り落とすなど、極端なイスラム法の導入を真剣に検討し、リベラル派を震え上がらせている。

また、イスラエルとの平和条約の維持は同党の公式な政策だが、同胞団員にユダヤ主義者や米国人に対する怒りを抱かせるには、大抵の場合、それほど大きな刺激は必要ではない。

では、西側政府やエジプトのリベラル派は、パニックに陥るべきなのだろうか? 選挙中にムスリム同胞団が示した中核的な主張を見る限りでは、それには及ばない−−少なくとも、今のところは。

目の前の政治的・経済的な難問を認識している同胞団は、シャリーア(イスラム法)の原理的解釈へ向こうみずに突き進むのではなく、大多数のエジプト国民を利する改革に重点を置いた、包括的な主張を強く打ち出している。

エジプトがサウジアラビアとイランの最悪の部分を組み合わせた状態に陥る危険性は、今のところはまだ、ごく低いように見える。真の危険は、もっと見えにくいところにある。すなわち、経済危機と不安定な国際環境により、新政府の当初の穏健姿勢が蝕まれた結果、イスラム主義運動のより過激な要素が前面に出てくるという危険だ。

経済危機で新政府が過激化する恐れ

エジプト経済は、実質的に停止状態にある。外貨準備高が減り、国際通貨基金(IMF)が支援を準備している。観光業は不調に陥り、有力ビジネスマンの多くは、ムバラク時代に端を発する反汚職訴訟に巻き込まれている。

昨年、多くのエジプト人を街頭に繰り出させたより良い未来に対する希望は、挫かれることになりそうだ−−少なくとも、短期的には。ムスリム同胞団には、政治経験のある人材がいない。地域の組織活動という素養は、必ずしも国家を動かす下準備として相応しいものではない。

一方、モロッコからイラクに至るまで、中東の大部分は嵐のただなかにある。パレスチナやレバノン、イランでは、イスラエル絡みの紛争がいとも簡単に勃発する恐れがある。経験不足のエジプト政府がイスラム主義者に支配され、国内の経済危機に直面するとなれば、過激な策で応じよという圧力がかかることになるだろう。

こうしたことこそが真の危険なのだ。だが、西側政府とエジプトのリベラル派は、選挙の結果を尊重し、最善を期待しなければならない。それ以外に選択肢はほとんどないのである。

By Gideon Rachman



 
 
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エジプト誌焼失か、エジプト学士院火災

(ナショナルジオグラフィック - 12月21日 16:20)

エジプト学士院の焼け跡で回収された『エジプト誌』(Le Description de l'Egypte)の1ページ(12月19日撮影)。『エジプト誌』は24巻からなる図版入り文献で、1798年のナポレオンのエジプト遠征に同行した学者、芸術家、技術者など百数十人の調査団が作成。エジプトで発見した古代から近代にいたる文化遺物の総合的な目録を目指し、1809年から1828年の最終巻まで20年をかけて公刊された。

エジプト学士院の焼け跡で回収された『エジプト誌』(Le Description de l'Egypte)の1ページ(12月19日撮影)。

『エジプト誌』は24巻からなる図版入り文献で、1798年のナポレオンのエジプト遠征に同行した学者、芸術家、技術者など百数十人の調査団が作成。エジプトで発見した古代から近代にいたる文化遺物の総合的な目録を目指し、1809年から1828年の最終巻まで20年をかけて公刊された。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のエジプト学者ウィレク・ウェンドリッチ(Willeke Wendrich)氏は、「当時のエジプト社会の全てが調査され、まとめられている」と話す。

現在は電子化が済んだ全巻がインターネットで公開されているので、情報自体は消失しない。「だが、エジプトに5セットしか存在しない希少な初版の1つが、今回の火災で修復不能になってしまったのではないか心配だ」。

ウェンドリッチ氏によると、写真の作業員が手にするページが初版の燃え残りかどうか、現時点では判別できないという。

National Geographic News

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011122103&expand&source=gnews



 
 
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修復の可能性、エジプト学士院火災

National Geographic News

December 21, 2011

エジプト首都カイロで火を噴くエジプト学士院(12月17日撮影)。軍による暫定統治への抗議デモが治安部隊と衝突し、火災が発生した。左下の人物はデモ参加者。

燃えた収蔵文書は、研究者や一般市民がボランティアで調査中だ。少しでも修復の可能性があれば救出しようと懸命になっているという。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011122102&expand#title



 
 
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貴重文書焼失、エジプト学士院火災

National Geographic News

December 21, 2011

先週末、エジプト首都カイロで軍による暫定統治に反対するデモ隊と治安部隊が衝突。エジプト学士院(Institut d'Egypte)収蔵の歴史的文書が多数焼失した。燃え残った古文書のページから、歴代のファラオが顔を覗かせている(12月19日撮影)。

火災は17日、カイロ中心部のタハリール広場で発生。学士院の建造物は現在、崩壊の危機にあるという。

「ニュースを聞いて震え上がった。歴史的にも偉大な建物で、非常に重要な古文書や印刷物も保存されているのに」とアメリカ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のエジプト学者ウィレク・ウェンドリッチ(Willeke Wendrich)氏はその衝撃を述べた。

エジプト学士院は、科学研究の発展を目的として1798年にナポレオンが設立。20万点近くの貴重な文書や資料が保管されており、最古の収蔵品は1500年代まで遡る。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2011122101&expand&source=gnews



 
 
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矢野経、2011年の世界スマホ出荷数は4.7億台に

矢野経済研究所は、携帯電話の世界市場について調査し、その結果をまとめた。

2010年の世界の携帯電話出荷数は、前年比10.6%増の13億7845万台となった。市場を牽引するBRICS(ブラジル/ロシア/インド/中国)地域に加え、NEXT11(イラン、インドネシア、エジプト、韓国、トルコ、ナイジェリア、パキスタン、バングラデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコ)地域での出荷が伸びた。先進国では、スマートフォン人気が成長に貢献した。

また、スマートフォンの出荷数は2010年、前年比39.5%増の2億7722万台だった。ソーシャルメディアが流行し、その受け皿としてスマートフォンの注目度が高まった。

2011年の出荷数は、前年比8.2%増の14億9206万台と予測された。スマートフォンは前年比71.2%増の4億7465万台になる見通しで、先進国だけでなく途上国でも本格的な普及がはじまったとしている。

オープンプラットフォームを採用したメーカーの出荷数が急増し、一部を除いて独自プラットフォームのメーカーは苦戦した。スマートフォンの出荷数が1億台に迫る2社が突出しており、1社は高いブランド力を背景に垂直統合型モデルを展開し、もう1社は後発組ながらグループ内から調達した付加価値の高いデバイスと、デザイン力、コスト競争力で優位に立った。今後数年はこの大手2社が市場を牽引するという。

矢野経済研究所では、2017年の携帯電話加入者数を79億9373万人と予測。同年出荷数は19億1913万台に達する見通しだ。タブレット端末については、2013年には市場が拡大するとした。

■ URL
 ニュースリリース
 http://www.yano.co.jp/press/press.php/000890

(津田 啓夢)

2011/12/21 14:56



 
 
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初のアフリカ出身力士誕生へ 19歳エジプト人シャーラン

2011年12月23日 紙面から

初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の新弟子前検の受検希望者が22日、締め切られて合計6人が応募。その中にはエジプト出身のアブデラハム・シャーラン(19)=大嶽=も含まれている。26日の新弟子前検で体格基準などに合格し、3月の春場所(3月11日初日、大阪府立体育会館)で初土俵を踏めば、初のアフリカ出身力士の誕生となる。

角界初のアフリカ出身力士が誕生しようとしている。「アブデラハム・シャーランです。19歳です。大嶽部屋です」。21日に行われた日本語の面接試験では、たどたどしい日本語ながら自己紹介し、合格した。

シャーランは16歳で相撲を始め、ジュニアの世界選手権では2度、銅メダルを獲得した実力派。「僕には夢がある。それは横綱になること」。まだ腰高で相撲のスタイルは粗削りだが、188センチ、145キロの巨体を生かした激しい突っ張りとまわしを取ってからのパワーあふれる攻撃が身上だ。

昨年末、入門希望の手紙をいくつかの部屋へ送った。どの部屋からも断られたが、諦めきれず8月に単身で来日し、錦戸、大島部屋などで稽古に参加。いったん帰国した後、10月に再来日し、大嶽部屋で稽古を積んできた。「相撲に対する意欲がすごい。日本人より気持ちの強さを感じさせてくれる」と、大嶽親方(元十両大竜)は言う。

合格すれば、しこ名は「砂嵐」か「大砂嵐」になる予定。今後は興行ビザを取得後、3月の春場所で初土俵を目指す。 (竹尾和久)



 
 
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ガメサ、エジプトで風力タービン100基の供給契約を締結

2011年12月27日

スペインの風力タービン製造大手ガメサ(Gamesa)は、エジプトの再生可能エネルギー庁 (New and Renewable Energy Authority、NREA)と風力タービン100基の供給契約を結んだ。エジプトの紅海沿岸のガルフ・エル・ゼイト(Gulf of El Zayt)風力発電プロジェクトに計200メガワットの風力タービンを供給する。

ドイツの復興金融公庫(KfW)、欧州投資銀行(EIB)、EUの近隣国投資ファシリティ(NIF)など複数の金融機関の支援を受けた同プロジェクトに、ガメサは出力2メガワットの風力タービン100基を供給する他、タービンの組み立て、設置、試運転、稼動と5年間の保守管理を請け負う。設置開始予定は2013年。

ガメサは2003年にエジプトの首都カイロから南東約200キロに位置するアフリカ最大級の風力発電所「ザファラーナ(Zafarana )」に風力タービンを供給して以来、エジプトで計406メガワットの風力タービンを設置してきた。また現在、4カ所の風力発電所で保守管理を担っている。

http://www.ecool.jp/foreign/2011/12/gamesa11-eg1438.html



*このファイルは文部科学省科学研究費補助金を受けてなされている研究(基盤(B)・課題番号16330111 2004.4〜2008.3)の成果/のための資料の一部でもあります。
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/p1/2004t.htm

UP:2011 REV:
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