HOME > World / Africa >

リビア(旧 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国) 2011年9月〜10月


Tweet


アフリカアフリカ Africa 2016


○2007年までのニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2007年
○2008年〜2009年のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2008年〜2009年
○2010年のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2010年
○2011年1月〜2月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年1月〜2月
○2011年3月1日〜15日のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年3月1日〜15日
○2011年3月16日〜31日のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年3月16日〜31日
○2011年4月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年4月
○2011年5月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年5月
○2011年6月〜7月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年6月〜7月
○2011年8月のニュース・情報は 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 2011年8月
○最新のニュース・情報は リビア(旧 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国)

○外務省 各国・地域情勢 大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国

◆2011/09/01 NHK 仏大統領 “リビア支援正しい”
◆2011/09/01 NHK リビア凍結資産 各国が解除へ
◆2011/09/01 NHK 英 凍結解除のリビア紙幣空輸
◆2011/09/01 cnn.co.jp カダフィ大佐次男が反撃呼び掛け、三男は投降の可能性示唆
◆2011/09/01 cnn.co.jp トリポリ動物園の動物たち、餌も水も不足し窮状に リビア
◆2011/09/01 cnn.co.jp リビアの国際支援会議、パリで開幕へ カダフィ政権崩壊後初
◆2011/09/01 asahi.com カダフィ氏三男、交渉呼びかけ 次男は「徹底抗戦」
◆2011/09/01 asahi.com リビア国民評議会をロシアも承認 カダフィ政権に見切り
◆2011/09/01 nikkei.com リビア、カダフィ派分裂か 次男「抵抗を」三男「仲裁の用意」
◆2011/09/01 nikkei.com 反カダフィ派、「外相」を拘束か
◆2011/09/01 nikkei.com 反カダフィ派、投降期限を1週間延長
◆2011/09/01 nikkei.com EUがリビア資産凍結解除
◆2011/09/01 yomiuri.co.jp カダフィ氏次男は徹底抗戦、三男「投降の用意」
◆2011/09/01 毎日新聞 リビア:民主的政権樹立支援でパリ国際会議
◆2011/09/01 毎日新聞 リビア:カダフィ派、投降を拒否 大規模衝突の恐れ
◆2011/09/01 毎日新聞 リビア:カダフィ一族、路線対立 次男「徹底抗戦」、三男「交渉準備」
◆2011/09/01 asahi.com 「カダフィ氏長女、国境で出産」 アルジェリアが説明
◆2011/09/02 NHK EU リビアの資産凍結を解除
◆2011/09/02 NHK リビア“カダフィ大佐の所在把握”
◆2011/09/02 NHK リビア 降伏期限を1週間延長
◆2011/09/02 NHK リビア支援の国際会議開催
◆2011/09/02 AFP BB News 裁判文書が明るみに出したテロ容疑者秘密移送の闇
◆2011/09/02 cnn.co.jp パリでリビア支援国会議、国民評議会議長が演説
◆2011/09/02 asahi.com カダフィ派投降期限を1週間延長 リビア国民評議会
◆2011/09/02 asahi.com カダフィ政権資産、人道援助へ 1兆円超、支援国会議
◆2011/09/02 asahi.com リビア、13年までに新政権 反カダフィ派が民主化計画
◆2011/09/02 nikkei.com リビア支援で首脳級会議 民主化に向け復興支援
◆2011/09/02 nikkei.com リビア資産、1兆円の凍結解除決定 支援国会議
◆2011/09/02 nikkei.com 対NATO「戦う用意せよ」 カダフィ氏、再び声明
◆2011/09/02 yomiuri.co.jp 国民評議会、カダフィ氏派投降期限を1週間延長
◆2011/09/02 yomiuri.co.jp ロシア、リビア国民評議会承認…権益確保へ転換
◆2011/09/02 yomiuri.co.jp カダフィ氏、2度目の声明「ゲリラ戦準備を」
◆2011/09/02 yomiuri.co.jp リビア資産、凍結解除で支援国合意…1兆円規模
◆2011/09/02 nikkei.com リビア「20カ月で民主化」 国民評議会、13年中に大統領選
◆2011/09/02 毎日新聞 リビア:投降期限1週間延期 国民評議会「交渉に進展」
◆2011/09/02 毎日新聞 リビア復興:関係国、治安安定を討議 資産解除も議題に−−パリで開幕
◆2011/09/02 毎日新聞 リビア:支援国会合 凍結資産1兆円解除 NATO空爆継続確認
◆2011/09/02 毎日新聞 リビア:大佐派基地にスカッド 9基、訓練用か−−首都トリポリ
◆2011/09/02 外務省 リビア・フレンズ会合(新生リビア支援国際会議)(概要と評価)
◆2011/09/03 AFP BB News カダフィ大佐の息子妻から虐待、「熱湯かけられやけど」乳母が訴え
◆2011/09/03 朝鮮日報 韓国系の米国人大学生、リビアで反乱軍に参加
◆2011/09/03 cnn.co.jp 国連派遣団がリビアに到着、水・食料不足解消に着手
◆2011/09/03 asahi.com リビア国民評議会、カダフィ氏拠点攻略へ準備
◆2011/09/03 yomiuri.co.jp リビア在外資産凍結解除、国民評議会に追い風
◆2011/09/03 yomiuri.co.jp 反カダフィ派組織、拠点をトリポリへ
◆2011/09/03 yomiuri.co.jp リビア、新体制移行への動き本格化
◆2011/09/03 nikkei.com 反カダフィ派の訪問招請 ロシア、リビア権益確保狙う
◆2011/09/03 nikkei.com 国連特使、リビア入り 国民評議会と協議
◆2011/09/03 nikkei.com 反カダフィ派トップ、来週トリポリに 新政権樹立へ
◆2011/09/03 毎日新聞 リビア:トリポリ、水不足深刻 カダフィ派、供給止める
◆2011/09/03 毎日新聞 リビア:自由の笑顔 女性たちが大規模集会−−トリポリ
◆2011/09/04 cnn.co.jp 米CIAとカダフィ政権との蜜月を示す文書見つかる
◆2011/09/04 cnn.co.jp リビア反体制派、政権側の降伏期限延長 最後の牙城攻略へ
◆2011/09/04 asahi.com 「自由な気分、鳥のよう」新生リビア祝い女性集まる
◆2011/09/04 asahi.com カダフィ大佐の専用機、反カダフィ派が整備中
◆2011/09/04 asahi.com 新生リビア白星発進 サッカー、ユニホームも新調
◆2011/09/04 yomiuri.co.jp リビア復興ビジネス、欧州各国見返り期待
◆2011/09/04 yomiuri.co.jp CIA、テロ容疑者尋問をリビアに委託…米報道
◆2011/09/04 nikkei.com リビアでテロ容疑者尋問か 米、カダフィ政権と協力
◆2011/09/05 AFP BB News 中国企業がカダフィ政権末期に武器売却交渉
◆2011/09/05 nikkei.com 中国企業、カダフィ政権に武器提供模索
◆2011/09/05 jp.wsj.com 国民評議会、トリポリでの統治はまだ=リビア
◆2011/09/05 cnn.co.jp リビア反体制派、カダフィ大佐側との交渉決裂
◆2011/09/05 asahi.com カダフィ大佐潜伏か 緊張高まるバニワリード近隣
◆2011/09/05 yomiuri.co.jp リビアの黒人、港へ避難…カダフィ派と疑われ
◆2011/09/05 yomiuri.co.jp カダフィ氏の居場所、国民評議会が把握か
◆2011/09/05 yomiuri.co.jp 親族潜伏?カダフィ派拠点、明け渡し交渉決裂
◆2011/09/05 nikkei.com 反カダフィ派、大佐の居場所特定か 中東テレビ報道
◆2011/09/05 nikkei.com リビア輸入の核物質、北朝鮮製の可能性濃厚
◆2011/09/05 nikkei.com キューバ、リビアの反カダフィ政権認めず
◆2011/09/05 nikkei.com [FT]リビア秘密文書、米英情報機関との関係露呈
◆2011/09/05 nikkei.com (「タジュラ原子力研究センター」の管理体制に関する記事)
◆2011/09/05 nikkei.com NATO、対リビア軍事作戦「終了間近」
◆2011/09/05 nikkei.com カダフィ派の投降交渉難航 総攻撃を準備
◆2011/09/05 毎日新聞 リビア:反カダフィ派をキューバ認めず
◆2011/09/05 毎日新聞 リビア:CIA「カダフィ政権と協力」 トリポリで通信文書発見
◆2011/09/05 毎日新聞 リビア:反カダフィ派「大佐の所在判明」 「首都南東150キロ包囲」
◆2011/09/06 AFP BB News カダフィ政権への中国の武器売却疑惑、リビア暫定政府が調査
◆2011/09/06 AFP BB News カダフィ派の車列、国境を越えてニジェール入り
◆2011/09/06 AFP BB News 「政治の砂漠」に新政党の芽生え、リビア
◆2011/09/06 cnn.co.jp 中国企業がカダフィ政権に武器売却か 中国側は否定
◆2011/09/06 yomiuri.co.jp 中国企業3社、カダフィ派へ武器輸出打診か
◆2011/09/06 yomiuri.co.jp 中国企業、カダフィ派に武器…東欧など数か国も
◆2011/09/06 asahi.com カダフィ政権軍の車列、隣国ニジェールに越境
◆2011/09/06 yomiuri.co.jp リビア軍の装甲車列が隣国へ…カダフィ氏は不明
◆2011/09/06 nikkei.com 「カダフィ大佐はリビアにおり元気」
◆2011/09/06 nikkei.com 欧州諸国もカダフィ大佐側に武器提供か
◆2011/09/06 nikkei.com カダフィ派、国外へ続々 大佐亡命観測くすぶる
◆2011/09/06 毎日新聞 リビア:大佐側に欧企業も武器提供か 反カダフィ派「証拠」
◆2011/09/06 nikkei.com ニジェールにリビア軍車列 カダフィ大佐か
◆2011/09/07 AFP BB News ジェームズ・ボンド並、カダフィ大佐息子の巨大地下壕
◆2011/09/07 cnn.co.jp リビアの車列が隣国ニジェールに 大佐の所在は不明
◆2011/09/07 cnn.co.jp 「カダフィ大佐は優しい父親」 ウクライナ人の元専属看護師
◆2011/09/07 asahi.com リビア北西部のカダフィ派、投降巡り交渉続く
◆2011/09/07 asahi.com カダフィ大佐、リビア南部に潜伏か 車列目撃の情報
◆2011/09/07 yomiuri.co.jp リビア武器回収で支援…国連事務総長特別顧問
◆2011/09/07 nikkei.com カダフィ大佐、南部国境地帯潜伏か
◆2011/09/07 nikkei.com カダフィ大佐、リビア南部国境潜伏か
◆2011/09/07 毎日新聞 リビア:カダフィ派、投降交渉大詰め ニジェール、大佐入国否定
◆2011/09/07 毎日新聞 リビア:「大佐3日前南部に」…反カダフィ派 特定できず
◆2011/09/07 asahi.com 「車列にカダフィ氏はいない」 ニジェール、米に報告
◆2011/09/07 yomiuri.co.jp カダフィ派、続々隣国へ…「カダフィ氏いない」
◆2011/09/07 nikkei.com 米、カダフィ派高官の拘束を要求
◆2011/09/07 nikkei.com ニジェール、カダフィ大佐の入国を否定
◆2011/09/07 毎日新聞 リビア:カダフィ大佐亡命、米国務省が否定 「ニジェール入国は軍高官」
◆2011/09/07 yomiuri.co.jp カダフィ氏、チャドかニジェール方面に移動中?
◆2011/09/08 AFP BB News ニジェール政府、カダフィ大佐の入国を否定
◆2011/09/08 asahi.com 越境の車列200台は「大げさ」 カダフィ派は20人台
◆2011/09/08 nikkei.com ニジェール外相「リビア国境閉鎖は困難」
◆2011/09/08 cnn.co.jp リビア反カダフィ派「大佐を包囲」、最後の拠点へ進軍
◆2011/09/08 asahi.com リビア評議会ナンバー2が首都入り 全面移転はまだ
◆2011/09/08 時事ドットコム ニジェール越境報道は「うそ」=カダフィ大佐がメッセージ
◆2011/09/08 nikkei.com リビア反カダフィ派、大佐の潜伏先包囲か
◆2011/09/08 nikkei.com G8会合にリビア招待 仏経済・財政省
◆2011/09/08 nikkei.com 米「中国は明確な説明を」 対リビア武器売却疑惑
◆2011/09/08 yomiuri.co.jp 戦闘続ける…カダフィ氏、シリアのTV局に電話
◆2011/09/08 nikkei.com リビアで新紙幣発行へ
◆2011/09/08 毎日新聞 リビア:「大佐、3日前には南部に」 反カダフィ派、居場所特定できず
◆2011/09/08 毎日新聞 リビア:暫定政権樹立へ 「首相」首都到着
◆2011/09/08 毎日新聞 リビア:カダフィ大佐、ニジェール亡命説否定の声明
◆2011/09/09 cnn.co.jp カダフィ大佐を国際逮捕手配へ 所在は依然不明
◆2011/09/09 asahi.com お札からカダフィ大佐さらば リビア、新札発行へ
◆2011/09/09 asahi.com 「攻撃でなく団結を」リビア評議会幹部トリポリで会見
◆2011/09/09 asahi.com 衛星放送局「ライ」、カダフィ大佐の肉声伝える
◆2011/09/09 yomiuri.co.jp カダフィ氏、「貸し」ある最貧国に潜伏か
◆2011/09/09 yomiuri.co.jp リビア暫定首相「民主化前に、もう政治ゲーム」
◆2011/09/09 yomiuri.co.jp 米がリビアに武器専門家派遣…ミサイル流出阻止
◆2011/09/09 yomiuri.co.jp ICPO、カダフィ氏らを国際指名手配
◆2011/09/09 nikkei.com ベンガジ行き定期便15日再開 トルコ航空
◆2011/09/09 nikkei.com 反カダフィ派ナンバー2が首都入り
◆2011/09/09 nikkei.com カダフィ大佐を国際手配 ICPO、身柄拘束要請
◆2011/09/09 毎日新聞 リビア:反カダフィ派「仲間割れ」 暫定首相が警告
◆2011/09/09 yomiuri.co.jp カダフィ氏側近、チュニス空港で拘束…不法入国
◆2011/09/09 yomiuri.co.jp リビア軍幹部、ニジェールに脱出
◆2011/09/10 cnn.co.jp カダフィ派、投降期限経過後も激しく抵抗
◆2011/09/10 asahi.com 反カダフィ派、バニワリード市内に突入 一部で交戦か
◆2011/09/10 yomiuri.co.jp カダフィ派拠点に侵攻…「停戦破棄された」と
◆2011/09/10 nikkei.com 反カダフィ派、カダフィ派要衝に突入
◆2011/09/10 毎日新聞 リビア:カダフィ大佐、国際手配 ICPO「人道に対する罪」
◆2011/09/10 毎日新聞 リビア:反カダフィ派、大佐派2都市へ攻撃 投降期限前、抵抗根強く
◆2011/09/11 cnn.co.jp リビア、国民評議会のトップが首都入り
◆2011/09/11 asahi.com カダフィ派拠点へ攻撃指示 投降期限迎え国民評議会
◆2011/09/11 yomiuri.co.jp カダフィ派拠点、戦闘続く…NATO空爆も
◆2011/09/12 cnn.co.jp リビア暫定政府10日以内に樹立、カダフィ大佐三男は隣国に
◆2011/09/12 asahi.com リビアの国民評議会トップ、首都入り 団結呼びかける
◆2011/09/12 asahi.com 「カダフィ氏が亡命求めれば歓迎」 ギニアビサウの首相
◆2011/09/12 asahi.com リビア暫定政権近く発足へ 国民評議会、石油生産再開
◆2011/09/12 asahi.com カダフィ派軍、製油所を攻撃 守衛ら15人死亡
◆2011/09/12 yomiuri.co.jp リビアの石油生産、一部再開…10月には輸出も
◆2011/09/12 yomiuri.co.jp リビア暫定政権、10日以内に発足へ
◆2011/09/12 nikkei.com 反カダフィ派、原油生産再開 暫定政府10日以内に発足
◆2011/09/12 nikkei.com カダフィ大佐三男がニジェール逃亡 車列の移動阻止
◆2011/09/13 nikkei.com 米軍制服組がリビア入り
◆2011/09/13 nikkei.com 新リビア「法治国家の建設へ努力」 反カダフィ派トップ
◆2011/09/13 nikkei.com リビアに医療支援200万ドル
◆2011/09/13 nikkei.com 中国、リビアの国民評議会を承認 主要国最後に
◆2011/09/13 nikkei.com 中国、遅れたリビア新政権承認 「蜂起」に抵抗感
◆2011/09/13 nikkei.com カダフィ大佐三男「監視下」に ニジェール当局
◆2011/09/13 外務省 リビアにおける武力衝突により発生した負傷者支援のための緊急無償資金協力
◆2011/09/14 asahi.com リビア国際線ようやく復活 東部ベンガジの空港
◆2011/09/14 nikkei.com カダフィ大佐はリビア国内 「元気」と報道官
◆2011/09/15 asahi.com リビア支援決議草案、英が安保理理事国に配布
◆2011/09/15 asahi.com 反カダフィ派が「兵糧攻め」 政権報道官、違法と批判
◆2011/09/15 yomiuri.co.jp 英仏首脳15日リビア訪問…政権崩壊後で初めて
◆2011/09/15 yomiuri.co.jp リビア制裁緩和の決議案、英が安保理に提示
◆2011/09/15 yomiuri.co.jp 英仏首脳リビア訪問、石油利権めぐる競争激化
◆2011/09/15 nikkei.com 英仏首脳リビア訪問へ 仏紙報道
◆2011/09/15 nikkei.com 英仏首脳、リビア訪問へ 反カダフィ派首脳と会談
◆2011/09/15 nikkei.com 政府、リビア資産の凍結一部解除
◆2011/09/15 nikkei.com 英、リビア支援決議案配布 安保理で
◆2011/09/15 nikkei.com 英仏首脳がリビア電撃訪問 再建を支援へ
◆2011/09/16 asahi.com 英仏首脳、リビア入り 利権にらみ主導権争い活発化
◆2011/09/16 asahi.com リビア暫定政府、17日にも発足 国民評議会幹部が明言
◆2011/09/16 asahi.com 反カダフィ派がシルト進撃 一時撤退、交渉の余地残す
◆2011/09/16 asahi.com 英仏首脳、ベンガジで演説 「欧州はリビアと共にある」
◆2011/09/16 asahi.com バニワリード、シルトに進攻 反カダフィ派部隊
◆2011/09/16 nikkei.com 反カダフィ派、中部シルト攻撃 英仏首脳は東部で演説
◆2011/09/16 nikkei.com [FT]新生リビアの利権に群がる欧州企業
◆2011/09/16 nikkei.com トルコ首相、リビアを訪問 復興関連商談狙う
◆2011/09/16 外務省 副大臣会見記録(冒頭発言、リビアの資産凍結解除、脱北者乗船漁船の発見等)
◆2011/09/17 AFP BB News リビアの国民評議会、カダフィ大佐拠点に猛攻撃
◆2011/09/17 cnn.co.jp 国連、リビア支援団の設置を採択 反体制派組織も認知
◆2011/09/17 asahi.com カダフィ派「戦い終わっていない」 シリアTVで声明
◆2011/09/17 asahi.com リビア代表に国民評議会を承認 国連総会
◆2011/09/17 asahi.com リビアの小学校、7カ月ぶり再開 児童は4カ月「留年」
◆2011/09/17 yomiuri.co.jp リビア制裁緩和決議を全会一致採択…国連安保理
◆2011/09/17 yomiuri.co.jp リビア「国民評議会」の代表権承認…国連総会
◆2011/09/17 nikkei.com リビア代表、オバマ米大統領らと会談へ
◆2011/09/17 nikkei.com 国連リビア支援団設置へ 安保理決議、制裁も緩和
◆2011/09/17 nikkei.com 国連、リビア評議会を代表に承認 制裁も緩和
◆2011/09/18 AFP BB News カダフィ派、シルトで激しい抵抗 リビア
◆2011/09/18 cnn.co.jp カダフィ派が大佐出身地シルトで抵抗、激しい戦闘 リビア
◆2011/09/18 asahi.com リビア暫定政府、18日発足で調整 シルト攻略も進める
◆2011/09/19 アフリカビジネスニュース 【北アフリカ・中東×日本】私たちは民主化運動をどう受け止めるか
◆2011/09/19 asahi.com リビア暫定政府、発足持ち越し 一部閣僚で調整つかず
◆2011/09/19 asahi.com リビア人道支援のトルコ輸送機に攻撃 カダフィ派砲火か
◆2011/09/19 nikkei.com 反カダフィ派、暫定政権樹立へ調整 主導権争いも激化か
◆2011/09/19 nikkei.com リビア暫定政権樹立、無期限に延期 主導権争い激化
◆2011/09/20 GlobalPost Libya: Deaf rebels fight for rights
◆2011/09/20 cnn.co.jp カダフィ大佐の養女「ハナ」とは? 生死めぐり諸説浮上
◆2011/09/20 asahi.com 国連本部にリビア「新国旗」 国民評議会の承認受け
◆2011/09/20 asahi.com カダフィ派拠点都市の空港制圧 リビア南部セブハ
◆2011/09/20 asahi.com 「リビアで起きていることは茶番」 カダフィ氏が声明
◆2011/09/20 yomiuri.co.jp カダフィ氏次男、バニワリードで目撃情報
◆2011/09/20 nikkei.com リビア国民評議会の旗、国連本部前にはためく
◆2011/09/20 nikkei.com [FT]アラブ世界を席巻するトルコ首相の人気
◆2011/09/21 cnn.co.jp リビアの「新国旗」に首脳ら拍手 国連ハイレベル会合
◆2011/09/21 yomiuri.co.jp アフリカ連合、リビア国民評議会を政府承認
◆2011/09/21 nikkei.com リビア再建へ結束、NATO軍事作戦は継続 友好国会合
◆2011/09/21 nikkei.com 米大統領、反カダフィ派と初会談
◆2011/09/21 nikkei.com 大佐派拠点の南西部都市を制圧 リビア反カダフィ派
◆2011/09/21 nikkei.com G8、アラブ民主化へ早期に援助実施 5カ国対象に
◆2011/09/21 外務省 国連事務総長主催リビア・ハイレベル会合の開催について
◆2011/09/22 asahi.com NATO、リビア空爆90日延長決定
◆2011/09/22 yomiuri.co.jp NATO、対リビア軍事作戦を90日間延長
◆2011/09/22 nikkei.com NATO、リビアで軍事作戦90日間延長
◆2011/09/22 nikkei.com 対リビア軍事作戦、さらに90日延長 NATO大使級会合で決定
◆2011/09/23 cnn.co.jp リビアで放射性物質の貯蔵庫発見か 専門家は国外流出を懸念
◆2011/09/24 cnn.co.jp リビア国民評議会、暫定政府樹立に向け25日に協議
◆2011/09/24 asahi.com リビア国連総会演説、24日に繰り上げ 27日から変更
◆2011/09/24 asahi.com カダフィ大佐の娘「父は元気に戦ってる」 音声で声明
◆2011/09/24 nikkei.com 対リビア投資促進を検討 玄葉外相、リビア暫定首相と会談
◆2011/09/25 時事ドットコム ガザ向け?ミサイルを押収=リビアから密輸の見方も−エジプト
◆2011/09/25 asahi.com 新生リビア「来週にも組閣」 反カダフィ派が表明
◆2011/09/25 asahi.com リビア暫定首相「無条件の支援」求める 国連で初演説
◆2011/09/25 nikkei.com 新生リビア代表、国連総会で初演説 再建支持訴える
◆2011/09/26 cnn.co.jp リビア暫定政府1週間内に樹立へ NATOは大佐出身地空爆
◆2011/09/26 yomiuri.co.jp カダフィ政権虐殺の跡…地中から人骨や囚人服
◆2011/09/26 yomiuri.co.jp リビア首都で大量の遺体、評議会が本格調査へ
◆2011/09/26 nikkei.com リビア首都に大量の遺体 カダフィ政権下で虐殺か
◆2011/09/27 asahi.com カダフィ政権の虐殺被害者か 刑務所付近の地中から骨
◆2011/09/28 asahi.com 北朝鮮幹部「リビア、核ないから爆撃受けた」 英大使に
◆2011/09/29 cnn.co.jp カダフィ大佐、西部国境のガダミスに潜伏か 国民評議会
◆2011/09/29 asahi.com カダフィ氏、西部国境の町ガダミスに潜伏か
◆2011/09/30 時事ドットコム 大佐スポークスマンを拘束か=リビア
◆2011/09/30 asahi.com リビア暫定政府の早期樹立断念 評議会「全土制圧後に」
◆2011/09/30 yomiuri.co.jp リビア暫定首相、新政権不参加…経歴に反発強く
◆2011/09/30 nikkei.com リビアの人権理資格復活へ
◆2011/10/02 yomiuri.co.jp トリポリで新聞創刊ブーム、解放1か月で10紙
◆2011/10/03 asahi.com リビア一部閣僚交代を発表 ジブリル暫定首相は残留
◆2011/10/03 yomiuri.co.jp 携行型地対空ミサイル5千発、リビアで行方不明
◆2011/10/05 国境なき医師団 リビア:激戦が続くシルトなど、各地で援助を提供中
◆2011/10/07 cnn.co.jp NATOの使命終了もリビア軍事作戦は当面継続 米国防長官
◆2011/10/07 cnn.co.jp カダフィ大佐の音声声明で国民に呼びかけ、「勇敢に」立ち向かえ
◆2011/10/07 yomiuri.co.jp 反カダフィ派、シルテへ大規模攻撃開始
◆2011/10/07 毎日新聞 リビア:NATO、作戦終了に条件 カダフィ派の現状分析
◆2011/10/08 asahi.com 大佐の出身地に総攻撃 リビア、反カダフィ派
◆2011/10/09 cnn.co.jp カダフィ派の最後の拠点に大規模攻撃、数日で陥落と反体制派
◆2011/10/09 cnn.co.jp 携帯の契約件数、百人当たりではマカオが首位 ITU調査
◆2011/10/10 asahi.com 反カダフィ派、シルトの拠点制圧 攻防大詰めか
◆2011/10/12 asahi.com 反カダフィ派、リビア中部都市中心部まで200メートル
◆2011/10/13 jp.reuters.com カダフィ大佐四男をシルトで拘束、首都では祝砲放たれる
◆2011/10/13 cnn.co.jp カダフィ大佐の息子、ムタシム氏を拘束との情報 リビア
◆2011/10/13 asahi.com カダフィ大佐四男を拘束か リビア中部シルトで
◆2011/10/17 asahi.com 反カダフィ派、北西部の都市に進攻 再び攻勢に
◆2011/10/20 国境なき医師団 リビア:MSF、シルト市内の医療施設での治療や患者の安全を要求
◆2011/10/21 外務省 リビア情勢について(外務大臣談話)
◆2011/10/21 nikkei.com 「カダフィ大佐を殺害」国民評議会副議長 リビア内戦終結へ
◆2011/10/21 nikkei.com カダフィ大佐死亡に市民「最高の日」
◆2011/10/21 nikkei.com 米大統領「リビアの長く苦しい1章に終わり」
◆2011/10/21 nikkei.com 反カダフィ派、22日全土解放宣言 産油量も早期回復へ
◆2011/10/21 nikkei.com 「カダフィ大佐は銃撃戦で死亡」 兵士が殴殺との報道も
◆2011/10/21 nikkei.com オバマ米大統領「リビアの圧政取り除かれた」
◆2011/10/21 nikkei.com NATO、リビア軍事作戦近く終了 一定期間は情勢監視
◆2011/10/21 nikkei.com 官房長官「リビアの新しい国づくりを支援」 カダフィ氏死去で
◆2011/10/21 nikkei.com 「リビア国民が再建を」アラブ連盟が支援意向
◆2011/10/21 nikkei.com 「リビアの本格的な復興期待」官房長官
◆2011/10/21 nikkei.com EU、リビアの民主化強く支援 首脳会議議長総括案
◆2011/10/21 nikkei.com 中国、リビア「歴史の新しいページ」 大佐殺害は論評せず
◆2011/10/21 nikkei.com カダフィ大佐の埋葬延期 場所巡り内部対立
◆2011/10/21 nikkei.com テレ朝記者ら3人、リビアで死亡 交通事故で
◆2011/10/22 NHK リビア 暫定政権発足の準備急ぐ
◆2011/10/22 nikkei.com リビア、新体制構築へ始動 評議会指導部・軍部に溝も
◆2011/10/22 nikkei.com カダフィ大佐の死亡「調査必要」 ロシア外相
◆2011/10/22 nikkei.com カダフィ大佐の遺体、事実上公開 店の冷蔵室に
◆2011/10/22 nikkei.com NATO、月内に対リビア軍事作戦終了 大使級会合で合意
◆2011/10/23 asahi.com 薬莢散乱・横たわる遺体… リビア・シルトの今
◆2011/10/23 asahi.com カダフィ氏、死因は頭部銃撃 首都陥落後は故郷シルトに
◆2011/10/23 nikkei.com リビア「解放宣言」23日に延期 国民評議会が詰めの協議
◆2011/10/23 nikkei.com カダフィ大佐死因は「頭部の銃撃」 検視の医師
◆2011/10/23 nikkei.com カダフィ大佐、死因は頭部銃撃 腹部にも銃痕
◆2011/10/24 AFP BB News 国民評議会、リビア全土の解放宣言 大佐死因は「頭部への銃弾」
◆2011/10/24 asahi.com リビアの全土解放を宣言 国民評議会
◆2011/10/24 asahi.com リビア国民に融和と団結呼びかけ 評議会議長
◆2011/10/24 yomiuri.co.jp リビア民主化多難、暫定首相辞意…全土解放宣言
◆2011/10/24 yomiuri.co.jp リビア暫定政府は2週間以内に…国民評議会議長
◆2011/10/24 nikkei.com リビア国民評議会が「全土解放」を宣言
◆2011/10/24 nikkei.com [FT]カダフィ大佐なき未来に踏み出すリビア人(社説)
◆2011/10/24 nikkei.com 新生リビア 銀行利子は禁止、妻は4人まで
◆2011/10/24 nikkei.com リビア国民評議会、イスラム銀積極的に設立 イスラム法を優先
◆2011/10/24 nikkei.com リビア解放宣言「復興に向けた節目」 首相、談話を発表
◆2011/10/24 nikkei.com カダフィ大佐死亡巡り調査委 遺体公開は終了
◆2011/10/24 外務省 リビア解放宣言についての内閣総理大臣の談話(総理大臣談話)
◆2011/10/25 AFP BB News 2週間以内に政権樹立、大佐殺害の調査委も設置 リビア
◆2011/10/25 asahi.com リビア・シルトで燃料タンク爆発 死者100人超す
◆2011/10/25 asahi.com カダフィ氏、砂漠地帯に埋葬 聖地化防止へ場所明かさず
◆2011/10/25 yomiuri.co.jp カダフィ氏遺体、25日埋葬か…極秘の場所に
◆2011/10/25 nikkei.com カダフィ大佐ら、25日に埋葬か
◆2011/10/25 nikkei.com カダフィ大佐の遺体を埋葬 反カダフィ派、場所明かさず
◆2011/10/26 yomiuri.co.jp カダフィ氏、四男とともに砂漠地帯に極秘埋葬
◆2011/10/26 yomiuri.co.jp 反カダフィ派組織、NATOに作戦延長要請
◆2011/10/26 nikkei.com NATO、リビア作戦終了決定を延期
◆2011/10/27 asahi.com NATOに年末まで作戦継続を要請 リビア国民評議会
◆2011/10/27 asahi.com カダフィ氏次男、投降の交渉か 国境地帯に潜伏情報
◆2011/10/27 nikkei.com カダフィ大佐の次男、投降希望 国際刑事裁判所へ
◆2011/10/28 asahi.com リビアへの軍事介入容認を10月末で終了 国連安保理
◆2011/10/28 nikkei.com 国連安保理、対リビア武力行使容認を終了
◆2011/10/28 nikkei.com リビア作戦31日終了、NATOが決定
◆2011/10/29 yomiuri.co.jp カダフィ氏の次男、ニジェールに出国
◆2011/10/29 yomiuri.co.jp NATO、リビア軍事作戦の月内終結を正式決定
◆2011/10/30 asahi.com カダフィ氏次男が「無罪」主張 ICC検察官が接触
◆2011/10/31 asahi.com リビア暫定首相「化学兵器の基地発見」 現地調査へ
◆2011/10/31 yomiuri.co.jp ミサイル5千発不明…リビア、武器回収が課題に
◆2011/10/31 yomiuri.co.jp NATO、対リビア軍事作戦終結
◆2011/10/31 nikkei.com 駐リビア大使館を再開
◆2011/10/31 外務省 在リビア日本国大使館の再開


【参考図書】
リビアを知るための60章 (エリア・スタディーズ)
塩尻 和子著 明石書店 ¥2,100 B6版 399ページ 2006年8月 [amazon]

リビア物語―世界遺産と大砂漠の旅
滝口 鉄夫著 論創社 ¥2,625 B6版 196ページ 2007年1月 [amazon]

砂漠の思想―リビアで考えたこと
野田 正彰著 みすず書房 ¥2,730 B6版 240ページ 2005年2月 [amazon]


 
 
>TOP

仏大統領 “リビア支援正しい”

9月1日 14時44分

フランスのサルコジ大統領は外交演説を行い、リビアの反政府勢力を早い段階から支援してきたみずからの判断は正しかったと強調するとともに、カダフィ政権が事実上、崩壊したあとのリビアの復興に積極的に関わっていく考えを改めて示しました。

サルコジ大統領は31日、各国に駐在する大使を集めて外交方針について演説し、リビアの反政府勢力でつくる国民評議会を早い段階で承認し、軍事的にも支援してきたみずからの判断について「政治的にも道徳的にも正しかった」と強調しました。そのうえで「民主的なリビアとの新たな時代を開く」と述べ、1日にパリで開く「リビア支援国際会議」などを通じて、復興支援に積極的に関わっていく考えを改めて示しました。また、市民への弾圧が続いているシリアについては「アサド大統領は取り返しのつかないことをした」と厳しく非難し、「フランスは自由と民主主義を切望するシリア国民の勝利のため、できることはすべて行う」と述べて、圧力を強めていく考えを示しました。さらに、核開発問題を巡って欧米諸国との対立が続いているイランについて、サルコジ大統領は「交渉を拒み、挑発を繰り返すことに腐心している」と非難し、国際社会が結束して新たな経済制裁を課すべきだと強調しました。



 
 
>TOP

リビア凍結資産 各国が解除へ

9月1日 10時59分

リビアのカダフィ政権が事実上崩壊したことを受けて、ヨーロッパ各国は、カダフィ大佐とその一族の資産の凍結を解除する方針を相次いで明らかにし、各国に眠る巨額の資産は復興に向けた人道支援などに当てられることになります。

カダフィ大佐とその一族の海外資産を巡って、リビアの反政府勢力でつくる国民評議会は、生活物資や病院の修復に必要だとして凍結を解除するよう各国に呼びかけています。フランスの政府関係者は先月31日、カダフィ大佐や側近などがフランス国内に保有し、国連の制裁決議に基づいて凍結していた76億ユーロの資産のうち、15億ユーロ(日本円で1600億円余り)について、解除を許可するよう国連安全保障理事会の委員会に求めたことを明らかにしました。また、イタリアは日本円にしておよそ550億円の凍結解除を決定したほか、スペインはおよそ17億円をすでに解除しました。先月23日にはアメリカが日本円にして1150億円の凍結資産を解除する方針を明らかにしていて、欧米各国は解除した資産を復興に向けた人道支援などに当てていく方針です。ただ、リビア国外にあるカダフィ大佐に関係する資産は、合計すると10兆円近くに上るとみられ、こうした資産の取り扱いについて、各国は1日にパリで開かれる「リビア支援国際会議」などで協議する見通しです。



 
 
>TOP

英 凍結解除のリビア紙幣空輸

9月1日 15時10分

イギリス政府は、リビアのカダフィ政権が事実上崩壊したことを受け、カダフィ大佐らの資産の凍結を解除し、その一部、日本円でおよそ170億円のリビア紙幣を人道支援などに充てるため、リビアに空輸しました。

リビアのカダフィ大佐らの海外資産を巡っては、国連の安全保障理事会の制裁決議に基づいて凍結されてきましたが、カダフィ政権が事実上崩壊したことを受け、各国が凍結の解除を進めています。このうちイギリス政府はイギリスで印刷され、その後、差し押さえられていた日本円で1170億円余りに上るリビア紙幣の凍結を解除しました。これを受けて、31日、イギリス軍の航空機が凍結が解除された紙幣の一部、日本円でおよそ170億円をリビア北東部のベンガジに輸送し、リビアの反政府勢力で作る国民評議会側に引き渡しました。イギリス外務省によりますと、この紙幣はリビアの中央銀行に移され、人道援助のほか医師や看護師など公共部門で働く職員の給与などに充てられるということです。イギリスのヘイグ外相は「リビア国民が望む新たな国造りを支援する措置だ」と述べ、凍結が解除された資産のリビア側への移管を急ぐ考えを強調しました。



 
 
>TOP

カダフィ大佐次男が反撃呼び掛け、三男は投降の可能性示唆

2011.09.01 Thu posted at: 09:46 JST

トリポリ(CNN) リビアのカダフィ大佐の次男、セイフイスラム氏が31日、シリアのテレビ局を通じて反カダフィ勢力に対する反撃を呼び掛けた。一方、三男のサアディ氏は投降する可能性もある姿勢を見せるなど、兄弟の間で立場の食い違いが生じている。

セイフイスラム氏はシリアのライTVが放送した電話音声の中で、リビア国民に向けて「この国からあのギャング集団と反逆者どもを一掃するまで、昼夜を徹して攻撃しろ」と述べ、反カダフィ勢力に立ち向かうよう促した。

父のカダフィ大佐の居所は明らかにしなかったが、「指導者は健在だ。われわれは戦い、紅茶やコーヒーを飲み、家族と共にいて戦っている」と語った。

セイフイスラム氏は、自分はトリポリ郊外にいると述べ、住民たちの士気は高いと強調。カダフィ大佐が拠点としていた首都トリポリのバーブ・アジジヤも最近訪れたと主張した。バーブ・アジジヤは反カダフィ勢力が制圧したとされている。

カダフィ派は大佐の出身地である中部の都市シルテで抵抗を続けており、反カダフィ勢力は3日を期限として投降を促す最後通告を突き付けている。これに対してセイフイスラム氏は、2万人の戦闘員がシルテを守り抜くと公言した。

一方、中東の衛星テレビ、アルアラビーヤにはカダフィ大佐の三男のサアディ氏とされる人物が登場し、投降の可能性について「もしもそれで流血が防げるのなら、われわれはそうする意向だ。ただし保証が要る」と語った。

この発言は父を代弁したものだとしながらも、サアディ氏はカダフィ大佐と頻繁に接触しているかどうかは明らかにしなかった。大佐が投降する可能性については「攻撃をやめればすべての交渉の道が開ける」と主張。「反体制派がこの国を率いるつもりなら、それに対して反対はしない。我々は皆リビア人であり、全員が1つだ」と述べた。

しかしサアディ氏が同日、CNNに寄せた電子メールでは、「彼らが交渉を望まない以上、私が自ら投稿することはないだろう」として投降に否定的な姿勢を示している。



 
 
>TOP

トリポリ動物園の動物たち、餌も水も不足し窮状に リビア

2011.09.01 Thu posted at: 11:58 JST

トリポリ(CNN) リビア反体制派がカダフィ派との戦闘の末に掌握した首都トリポリで、動物園の動物たちが十分な餌や水を与えられないまま窮状に陥っている。

トリポリ動物園を30日に取材したCNNのニック・ロバートソン記者によると、園は入り口が閉ざされ、改築中のため動物はいないと告げられたという。しかし中から聞こえた吠え声をたどって行ったところ、トラやライオン、カメ、ハイエナ、カバ、クマ、サル、シカ、エミューなど多数の動物がいるのを発見した。

餌や水はほとんど見当たらず、すべての動物が飢えている様子で一見して栄養状態が悪そうに見えた。

トラはやせ細って皮膚が垂れ下がり、来園者の気配を察すると檻の中を落ち着かない様子で行き来した。

園内に係員の姿はなかったが、取材中に飼育係が現れ、動物たちはトリポリで戦闘が続いた7日間の間、何も与えられなかったと語った。今では200人いた係員のうち10人が園に戻って餌をやろうとしているが、トラやライオンなどは必要量の半分しか与えられていないという。

さらに水不足も切迫した状態で、すべての動物が緊急に水を必要としているという。ロバートソン記者は「この厳しい暑さの中で、助けがなければここにいるすべての動物が苦しみ続ける」と訴えている。



 
 
>TOP

リビアの国際支援会議、パリで開幕へ カダフィ政権崩壊後初

2011.09.01 Thu posted at: 16:47 JST

ワシントン(CNN) カダフィ政権崩壊後のリビアでの民主国家樹立などを支援する閣僚級の国際会議が9月1日、パリのエリゼ宮で開かれる。60カ国と10の国際機関が参加する。リビア問題をめぐって欧米、中東主要国などが構成している国際連絡調整グループが土台の会議となっている。

カダフィ政権崩壊後、同国を政経両面で支援する大規模な国際会議が開かれるのは初めて。会議には米国のクリントン国務長官やリビアの隣国アルジェリアの外相らのほか、国連、アフリカ連合、アラブ連盟、北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)にリビア反体制派の中核組織「国民評議会」(NTC)の各代表も参加する。

クリントン長官は会議参加に伴い、フランスのサルコジ大統領、NTCのアブドルジャリル議長、リビアの暫定首相であるジブリル氏と個別会談を行う。米国務省高官によると、リビア反体制派との会談では人道支援や資金援助で何を必要としているかを見極めたいとしている。

カダフィ政権の追放に伴い各国は国内で凍結していたリビア資産の解除を急いでおり、米国と英国はそれぞれ15億ドル(約1155億円)を反体制派に提供することを発表している。別の米国務省高官はリビアが産油国であることから財政支援より長期的な技術協力の方が効果的と指摘し、国連が軸となってリビアへの復興支援を進めるべきだとの考えを示した。



 
 
>TOP

2011年9月1日10時33分

カダフィ氏三男、交渉呼びかけ 次男は「徹底抗戦」

リビアで新政権づくりを目指す「国民評議会」が降伏の最後通告を突きつけるなかで、カダフィ大佐の息子2人が8月31日、「交渉」と「徹底抗戦」という異なるメッセージを出した。

三男サアディ氏は31日、中東の衛星放送アルアラビアで「流血を避けることが最も大事だ」と述べ、評議会側に交渉を呼びかけた。交渉はカダフィ氏の了解を得ている、としている。

ロイター通信によると、評議会側の軍事部門トップ、ベルハジ氏がサアディ氏と同日、直接電話で協議した。ベルハジ氏は、サアディ氏が投降した場合、人権や法手続きを考慮し適切に扱うことを保証したという。評議会側は投降以外には応じない構えで、交渉は決裂した可能性が高い。

一方、次男のセイフルイスラム氏も同日、シリア系衛星テレビに音声で声明を出し、「政権軍のだれも降伏などしない」と徹底抗戦を主張。自らはトリポリ近郊におり、カダフィ氏も元気だとした。カダフィ氏の出身地で政権軍の最大拠点となっている中部シルトに若者の兵士2万人を追加したと述べた。



 
 
>TOP

2011年9月1日18時44分

リビア国民評議会をロシアも承認 カダフィ政権に見切り

ロシア外務省は1日、リビアで政権樹立を目指す「国民評議会」を正統政府として承認するとの声明を発表した。ロシアは北大西洋条約機構(NATO)の軍事介入を国連安保理決議を逸脱していると批判、カダフィ政権と一定の関係を維持していた。

声明は「新憲法の制定や総選挙実施、政府樹立といった評議会の改革プログラムを考慮に入れた」としている。一方、ロシアのラブロフ外相は同日、モスクワ国際関係大学での講演で、NATOによるリビア空爆は国際正義の原則に反していると改めて批判した。(モスクワ=副島英樹)



 
 
>TOP

リビア、カダフィ派分裂か 次男「抵抗を」三男「仲裁の用意」

2011/9/1 9:54

【カイロ=花房良祐】シリアのテレビ局アルライは8月31日、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の次男、セイフイスラム氏が支持者に抵抗を呼びかけたものとする音声メッセージを報じた。次男は首都トリポリの郊外に潜伏しているといい、大佐は無事だと語った。次男の動静が伝えられるのは首都トリポリに反カダフィ派が進攻した直後の23日以来。

一方、これに先立ち、中東衛星テレビ局アルアラビーヤは同日、大佐の三男サーディ氏への電話インタビューを放映。同氏は大佐の支持者と反カダフィ派の戦闘を仲裁する用意があると表明。流血の事態を止めるべきだと主張した。

大佐の所在は依然として不明。一族では妻、長男と長女らがアルジェリアに出国したことが明らかになっている。



 
 
>TOP

反カダフィ派、「外相」を拘束か

2011/9/1 21:48

AP通信は1日、反カダフィ派を束ねる国民評議会幹部の話として、カダフィ政権で外相を務めたオベイディ氏を拘束したと報じた。同氏は前任のクーサ前外相が3月に英国に亡命したことを受け、就任していた。一方、アルジェリア政府は同日、カダフィ大佐の亡命を受け入れない方針を表明。同国はこれまで大佐の妻や長男、長女らを入国させており、国民評議会から非難されていた。

カダフィ大佐は依然として逃亡中で、国民評議会の司令官は同日、大佐がトリポリ南東150キロメートルの砂漠の中に位置するバニワリドに潜伏しているとの見方を示した。反カダフィ派の戦闘員がトリポリに進攻した直後に、大佐は次男セイフイスラム氏らとともにバニワリドに逃亡したとの情報を得ているという。(カイロ=花房良祐)



 
 
>TOP

反カダフィ派、投降期限を1週間延長

2011/9/1 23:32

リビアの反カダフィ派を束ねる国民評議会は、3日としていた中部シルトのカダフィ大佐支持派の投降期限を1週間延長する。評議会の報道官が1日、ロイター通信に語った。投降に向けたシルトの指導者との交渉に進展があったためという。シルトは大佐の出身地で支持者が多い。国民評議会は犠牲者を増やすのを避けるため、慎重に交渉を進めている。

大佐は依然として逃亡中で、国民評議会の司令官は同日、トリポリ南東150キロメートルの砂漠の町バニワリドに潜伏しているとの見方を示した。反カダフィ派が首都トリポリに進攻した直後、大佐が次男セイフイスラム氏らとともに逃げ込んだとの情報を得たという。

一方、AP通信は同日、国民評議会がカダフィ政権で外相を務めたオベイディ氏を拘束したと報じた。同氏は前任のクーサ前外相が3月に英国に亡命したことを受け、就任していた。アルジェリア政府は同日、カダフィ大佐の亡命を受け入れない方針を表明。同国は大佐の妻や長男、長女らを入国させており、評議会から非難されていた。(カイロ=花房良祐)



 
 
>TOP

EUがリビア資産凍結解除

2011/9/1 23:33

【ブリュッセル=瀬能繁】欧州連合(EU)は1日、リビアのカダフィ政権への経済制裁として科した資産の凍結を一部解除した。港湾、銀行、石油会社など28企業・機関の資産が対象。国連安全保障理事会はすでに米国が凍結した資産の一部解除で合意済みで、EUの対応はこれに続くものだ。

資産の凍結解除は新政権づくりを進めるリビアの反カダフィ派を資金面から支援するのが目的。アシュトン外交安全保障上級代表は「リビア経済を再び機能させるように支援する」との声明を発表した。



 
 
>TOP

カダフィ氏次男は徹底抗戦、三男「投降の用意」

【カイロ=田尾茂樹】リビアの最高指導者だったカダフィ氏の次男セイフ・イスラム氏は、シリアの衛星テレビが31日放送した音声メッセージで、「抗争は続く。勝利は近い」と述べ、中部シルテ攻略の準備を進める反カダフィ派との徹底抗戦を宣言した。

セイフ・イスラム氏は、自らやカダフィ氏の所在について「首都トリポリ郊外にいる。我々は元気だ」とし、「シルテの戦いは楽勝だ。2万人が戦闘準備を整えている」と述べた。

一方、カダフィ氏の三男サアディ氏は中東の衛星テレビ「アル・アラビーヤ」に対し、「(カダフィ氏の意向を受けて)交戦を終わらせるための話し合いを行っている。流血の事態を止められるなら投降の用意がある」と語った。カダフィ一族内部が戦闘継続を巡り、分裂している可能性がある。一方、反カダフィ派組織「国民評議会」は、カダフィ政権下で外相だったオベイディ氏が拘束されたと明らかにした。

(2011年9月1日10時59分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア:民主的政権樹立支援でパリ国際会議

【パリ共同】カダフィ政権崩壊後のリビアでの民主的な政権樹立を支援する首脳級の「新生リビア支援国際会議」が9月1日、パリで開かれる。軍事介入を主導した米英仏など計約60の国・機関の代表が参加し、支援に向けた国際社会の結束を目指す。日本からは松富重夫・外務省中東アフリカ局長が出席。中国はオブザーバーとして出席する。

毎日新聞 2011年9月1日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア:カダフィ派、投降を拒否 大規模衝突の恐れ

【トリポリ共同】リビアのカダフィ大佐派のイブラヒム報道官は8月31日までに、反カダフィ派「国民評議会」から9月3日までに投降しなければ武力行使すると警告されたことについて「武装集団の最後通告を受け入れる国家はない」と述べ、投降を拒否した。AP通信に電話で語った。

国民評議会は、最高指導者だったカダフィ大佐の出身地、中部シルトに向け東西から進軍しており、大規模な武力衝突に至る恐れが濃厚になった。

毎日新聞 2011年9月1日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア:カダフィ一族、路線対立 次男「徹底抗戦」、三男「交渉準備」

【カイロ樋口直樹】リビアの最高指導者だったカダフィ大佐に対する反カダフィ派の包囲網が狭まる中、大佐一族の内部で足並みの乱れが出始めた。逃亡している大佐の息子2人=写真・いずれもAP=が8月31日夜、「徹底抗戦」か、流血終結に向けた「交渉」かの対応をめぐり、正反対の声明をアラブ・メディアに寄せた。反カダフィ派が投降期限とする3日を前に、一族内の路線対立が鮮明化した格好だ。

大佐の後継者と目され、国際刑事裁判所(オランダ・ハーグ)から「人道に対する罪」などの容疑で逮捕状が出ている次男セイフ・アルイスラム容疑者はシリアの衛星テレビ局アルライに電話をかけ、「抵抗は続き、勝利は近い」「ネズミども(反カダフィ派)を攻撃せよ」などと支持者に徹底抗戦を呼びかけた。

電話は首都トリポリ郊外からかけたといい、「司令官(大佐)は元気だ」と述べた。反カダフィ派は、カダフィ派が3日までに降伏しなければ大佐の故郷である北中部シルトに総攻撃を仕掛けると最後通告しているが、セイフ・アルイスラム容疑者は「(シルトでは)武装した2万人の若者たちが待ち受けている」と強気の姿勢を崩さなかった。

一方、元プロサッカー選手でリビア・サッカー協会の会長も務めた三男サーディ氏を名乗る男は中東の衛星テレビ局アルアラビーヤへの電話で「流血の惨事を終わらせるために(反カダフィ派と)交渉する準備がある」と言明。大佐の了承を得て、反カダフィ派・国民評議会の司令官と連絡を取ったと述べ、「彼ら(国民評議会)に政権を与えることに問題は無い」と語った。

◇評議会「逃げ道模索」

AP通信によると、これに対して、国民評議会の報道官は「彼ら(カダフィ一族)と交渉する気は無い」と強調、「カダフィ政権は崩壊しかけており、一族は逃げ道を探している」との見方を示した。報道官は8月29日の時点で大佐と次男、三男が首都から南へ約100キロ離れた町バニワリドにいたとの情報を明らかにした。現在の行方は不明という。

毎日新聞 2011年9月1日 東京夕刊



 
 
>TOP

EU リビアの資産凍結を解除

9月2日 5時49分

リビアでカダフィ政権が事実上崩壊したのを受けて、EU=ヨーロッパ連合は、リビアの銀行や石油関連企業などに科していた資産凍結の措置を一部解除し、反政府勢力による新たな国作りへの支援を急ぐ方針を明確にしました。

EUは、1日、声明を発表し、リビアでカダフィ政権が事実上崩壊したのを受けて、EUとして独自に資産凍結措置の対象としてきたリビアの50の企業や組織のうち、28について解除したことを明らかにしました。今回、解除された具体的な組織や企業名は2日に公表されることになっていますが、EUの報道官は、NHKの取材に対し、リビアの銀行や石油・天然ガス関連の企業、それに輸出入の拠点となる6つの港の運営や管理にあたる組織が含まれるとしています。その一方で、カダフィ大佐とその家族など個人に対する資産凍結や渡航禁止などの制裁措置は今後も継続するとしています。今回の解除に合わせて、EUで外交・安全保障を担当するアシュトン上級代表は声明を出し、「リビアの暫定的な政権やリビア国民に対し必要な資産を提供することで、経済的な機能回復を支援することが目的だ」と述べ、反政府勢力で作る国民評議会を中心とした新たな国作りへの支援を急ぐ方針を明確にしました。



 
 
>TOP

リビア“カダフィ大佐の所在把握”

9月2日 11時30分

リビアでは、カダフィ大佐とみられる人物が支持者に対して改めて徹底抗戦を呼びかけたのに対し、国民評議会の幹部は、NHKの取材に対し「大佐の所在は確実に把握しているものの、戦術上の理由からあえて拘束していない」と述べ、双方が水面下で駆け引きを繰り広げているものとみられます。

リビアでは1日、カダフィ大佐とみられる人物が衛星テレビを通じて音声による声明を出し「われわれに降伏はない。戦いあるのみだ」と述べ、支持者に対して改めて徹底抗戦を呼びかけました。これを受けて、新たな国造りを担う国民評議会の軍の幹部は、NHKの取材に対し「大佐の兵力は合わせて2万人もおらず、われわれと比べて圧倒的に少ない」と述べ、カダフィ派の制圧に自信を示しました。そのうえで、カダフィ大佐の所在について、場所は明らかにできないとしながらも、「大佐の居場所は確実に把握しており、あえて拘束に踏み切らないのは戦術上の理由からだ」と述べ、何らかの交渉が行われているか拘束作戦の準備が進められていることを示唆しました。大佐の所在を巡っては、当初、大佐の出身地の中部のシルトではないかという見方が出ていましたが、国民評議会の中では、首都トリポリから南東に150キロ離れた有力部族が支配するバニワリードではないかという見方が広がっています。



 
 
>TOP

リビア 降伏期限を1週間延長

9月2日 5時49分

リビアの新たな国作りを担う国民評議会は、抵抗を続けるカダフィ派との交渉で「一定の進展がみられる」として、降伏の期限を今月10日にまで延ばす方針を明らかにし、大規模な衝突は当面の間、避けられる見通しになりました。

リビアでは、カダフィ大佐の支持派が各地で抵抗を続けており、新たな国作りを担う国民評議会は、今月3日までに降伏しなければ武力制圧を行うと、警告していました。これについて、国民評議会の報道官は1日、NHKの取材に対し、大佐の出身地の中部のシルトについて、「交渉に一定の進展がみられる」として、降伏の期限を1週間延ばし、今月10日とする方針を明らかにしました。シルトでは、国民評議会の部隊数千人が町の周囲に集結して、緊張が高まっていましたが、大規模な衝突は当面の間、避けられる見通しとなりました。一方、カダフィ大佐は1日、シリアの衛星テレビ局を通じて声明を出し、「我々は降伏しない。戦いあるのみだ」と支持者に対して徹底抗戦を呼びかけました。カダフィ大佐の行方について、国民評議会は出身地のシルトではなく、トリポリから南東に150キロの町、バニワリードにいるという見方を強めており、シルト攻撃に1週間の猶予を設けたのも、こうした見方が背景にあるものとみられています。



 
 
>TOP

リビア支援の国際会議開催

9月2日 7時6分

カダフィ政権が事実上崩壊したことを受けて、リビアの新たな国作りを支援する国際会議がパリで開かれ、カダフィ政権を崩壊に追い込んだ国民評議会をリビアの正式な代表として歓迎するとともに、カダフィ政権の海外資産をリビアの民主化と復興に向けた資金に回すことなどを決めました。

パリの大統領府で1日、開かれた会議には、欧米やアラブ諸国のほか、これまでカダフィ大佐とのつながりも深かった中国やロシアを含む、およそ60の国や国際機関の代表が出席しました。この中で、国民評議会のアブドルジャリル議長は復興への第一歩として病院や学校の再建、そして治安維持のための警察官の訓練などに支援を求めました。これに対し、参加した各国は、国連の制裁決議に基づいて各国が凍結しているカダフィ大佐の海外資産のうち、150億ドル(日本円で1兆1000億円余り)を解除し、国民評議会側に引き渡すことを決めました。さらに、カダフィ大佐の支持者による抵抗が続いていることから、必要に応じてNATO=北大西洋条約機構が指揮する軍事支援を続けることも確認しました。今回の会議は、カダフィ政権の崩壊を国際社会が確認する場となりましたが、安定した国作りを進めるにはカダフィ大佐の拘束や市民の武装解除など多くの課題が残されており、国際社会の一層の支援が求められています。



 
 
>TOP

パリでリビア支援国会議、国民評議会議長が演説

2011.09.02 Fri posted at: 09:47 JST

パリ(CNN) リビアの民主化支援策について話し合う国際会議が1日にパリのエリゼ宮で開かれ、リビアの暫定指導部が約60カ国の代表を前に、同国の再建に向けた人道的、政治的支援の必要性を訴えた。

反カダフィ勢力でつくる国民評議会のアブドルジャリル議長は各国の代表に向け、「我々を支援してくれた国際社会に感謝する」と謝意を述べた。リビア国民には自国の人々を許すよう呼び掛ける一方で、カダフィ大佐による残虐行為に加担した者は例外だと強調した。

フランスのサルコジ大統領は、反カダフィ勢力を軍事的に支援したNATO(北大西洋条約機構)の功績をたたえ、「この介入のおかげでリビアの何万もの人命が救われた」と称賛した。ただし戦いは終わったわけではないと述べ、カダフィ大佐とその支持者が「リビアにとっての脅威ではなくなるまで」、NATOによる軍事作戦は続ける必要があると指摘した。

国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は、リビアの民主化移行に向け、国連主導でリビアの暫定指導部を支援することで参加者が一致したと説明。そのための緊急課題として、医薬品や水が不足し、熟練労働者も含めて2月以来約86万人が流出した同国の現状に緊急に対応する必要があるとの認識を示した。さらに、人権が守られていることを確認し、新憲法制定と選挙の実施に向けた準備を進めることも差し迫った課題だと述べた。

クリントン米国務長官は、アフリカ18カ国を含む約70カ国が国民評議会を正当な統治機関として承認したと述べ、他国にも追随を求めた。NATOによる空爆に批判的だったロシアも同日、同評議会を承認すると発表した。



 
 
>TOP

2011年9月2日0時36分

カダフィ派投降期限を1週間延長 リビア国民評議会

リビア反カダフィ派の中核組織、国民評議会のザワウィ報道官は1日、カダフィ大佐の出身地で政権軍の拠点となっている中部シルトのカダフィ派に対し、3日としていた投降期限を1週間延ばしたことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。

ザワウィ報道官は「期限を延ばすということは、交渉に進展があったということだ」と述べた。反カダフィ派がシルトに強行突入した場合、双方に多数の死傷者が出かねず、新政府の樹立後にしこりとなりかねない。評議会はできる限り交渉での解決を模索しているとみられる。

一方、カダフィ氏は同日、シリアの衛星テレビ局アルライを通じ、「私の声が聞こえなくても抵抗を続けろ。我々は投降しない」とする声明を出した。この日は42年前にカダフィ氏が王政を転覆した革命記念日にあたる。



 
 
>TOP

2011年9月2日10時26分

カダフィ政権資産、人道援助へ 1兆円超、支援国会議

パリで開かれたリビア支援国会議に参加した約60カ国は1日、カダフィ政権に科していた制裁のうち資産凍結を解除する方針で一致した。緊急人道援助などに充てるために現時点で解除される資金は、総額約150億ドル(約1兆1千億円)相当にのぼる見通しだ。

英国とともに会議を主催したフランスのサルコジ大統領は、会議終了後の共同記者会見で「カダフィ氏とその近親者が着服したカネはリビア国民に返さなければならない」と述べ、フランス単独で15億ドル相当の資金凍結を解除すると表明した。日本も44億ドルの資産を凍結しており、今後、一部解除に向けた手続きを進める方向だ。

カダフィ政権に代わる新政権樹立を目指している国民評議会側は、会議で、治安を改善するため警察官の訓練のほか、水や医療、電力など市民生活に直結する分野への支援を求めた。支援国側は凍結解除した資産を原資に支援を強化する姿勢を示した。



 
 
>TOP

2011年9月2日20時46分

リビア、13年までに新政権 反カダフィ派が民主化計画

リビアの反カダフィ派の中核組織・国民評議会のガマティ駐英代表は2日、今後20カ月間(1年8カ月)に及ぶ暫定統治期間の民主化ロードマップの骨格を明らかにした。英BBCラジオが伝えた。

8カ月以内に新憲法を制定。20カ月以内に大統領選と議会選を実施し、2013年春までに新政権を樹立するとしている。

カダフィ政権からの移行期間は「すでに始まっている」と述べ、数日内にも、国民評議会の拠点が首都トリポリに完全に移る見通しだと述べた。(トリポリ=北川学)



 
 
>TOP

リビア支援で首脳級会議 民主化に向け復興支援

2011/9/2 1:27

【パリ=古谷茂久】カダフィ独裁体制が事実上崩壊したリビアの復興について主要国首脳らが協議する「支援国会議」が1日夕(日本時間2日未明)、パリの大統領府で開かれた。約60の国・機関が参加し、リビアでの秩序回復や復興財源の確保を話し合った。積極的に軍事介入した仏英は復興を主導することを狙っており、資源国リビアの利権を巡る駆け引きも激しくなりそうだ。

会合はサルコジ仏大統領とキャメロン英首相が主催。メルケル独首相、カナダのハーパー首相、国連の潘基文事務総長、クリントン米国務長官らのほか、リビアの反カダフィ派を束ねる国民評議会のアブドルジャリル議長も参加した。日本からは松富重夫外務省中東アフリカ局長が出席。ロシアもオブザーバーとして参加した。

国民評議会は会合で、新憲法の制定、選挙の実施、報復への対処など民主国家への移行に向けた行程表を公表したとみられる。これを受けて参加各国は具体的な支援内容を協議したもようだ。AFP通信によると、仏大統領府は「会合はリビアが民主体制へ移行し、新生リビアを造り上げるのを後押しするのが目的」としている。

長期にわたったカダフィ政権下のリビアでは資源開発が遅れがちで、優良な油田やガス田が未開発で眠っているとされる。サルコジ大統領は国民評議会を世界の主要国で真っ先にリビアの正統政府と承認。その後も各国に軍事介入を呼びかけて先導し、今回の復興の枠組みづくりも仏が担った。

リビア復興への関与では仏が一歩リードし、仏企業連合はリビアでの資源開発や復興インフラ整備の受注のための計画をすでに立案しているとされる。米英は国民評議会への資金援助を表明している。各国は今後、利権獲得に動くとみられ、軍事行動に参加せず出遅れ気味の中ロや独の巻き返しが注目される。

会合では復興に必要な財源の確保も焦点。国民評議会は国際社会に緊急の資金援助を求めている。リビアの国外資産は国連安全保障理事会による制裁で、一部が凍結されている。すでに米英は凍結解除を決めている。

リビアの国外資産は数百億ドル(数兆円)とされる。国際社会には、国民評議会をリビアを代表する政府と承認していない国も残る。今後はこうした国々が評議会を承認し、凍結資産を解除するか否かも焦点だ。



 
 
>TOP

リビア資産、1兆円の凍結解除決定 支援国会議

2011/9/2 9:42

【パリ=古谷茂久】リビアの復興について主要国首脳らが協議する「支援国会議」が1日、パリで開かれ、リビア国外にある同国資産のうち150億ドル(約1兆1500億円)の凍結を即時解除し、復興に充てることを決めた。国際社会の後押しを受け、反カダフィ派を束ねる国民評議会によるリビアの民主化が始動する。

カダフィ大佐と側近らは体制維持などのために国外に総額500億ドル超の資産を保有したとされる。各国はこうした資産を凍結していたが、カダフィ体制の崩壊に伴い解除を決定。サルコジ仏大統領は会合後の記者会見で「カダフィや側近らの資産はリビア人に返されるべきだ」などと語った。

資産凍結解除を受け、国民評議会はリビアの統治機構の立て直しやインフラ整備、人材育成などに着手する。会合に参加した同評議会のアブドルジャリル議長は記者会見で「リビア人は夢を現実とするための勇気を示すだろう」と述べた。

国民評議会は、ほぼすべての先進国から承認を受けたのに加え、ロシアも同日、会合に合わせ同評議会を承認した。一部のアフリカ諸国などは未承認だが国際的な認知は広がりつつあり、今後のリビア復興は同評議会が主導することになる。

一方、カダフィ大佐が逃亡中で抗戦の構えをみせていることから、北大西洋条約機構(NATO)によるリビアへの軍事介入は当面継続することを決めた。軍事作戦の期限は9月末だったがNATOのラスムセン事務総長は「戦いは終わっていない。NATOは必要がある限り作戦を継続する」と述べた。

支援国会議は軍事作戦を主導した英仏両国が主催し、国連の潘基文(バン・キムン)事務総長ら約60カ国・機関の首脳が参加。日本からは松富重夫外務省中東アフリカ局長が出席した。



 
 
>TOP

対NATO「戦う用意せよ」 カダフィ氏、再び声明

2011/9/2 10:16

【トリポリ=共同】リビアの最高指導者だったカダフィ大佐は1日夜、シリアのテレビ局アッライで同日2度目の音声声明を出し、北大西洋条約機構(NATO)がリビアを占領して石油を盗もうとしているとして、支持者に「占領者と戦う用意をせよ」と呼び掛けた。

カダフィ氏は1日夕の声明で「われわれは降伏しない」と述べ、反カダフィ派「国民評議会」が求める投降に応じない姿勢を強調、支持者に徹底抗戦を訴えていた。

2度目の声明では、反カダフィ派に打ち勝つため「ゲリラ戦、市街戦の覚悟を」と呼び掛け。「占領者は長期戦を戦うことはできない」と述べ、消耗戦に持ち込む構えを示した。

国民評議会は1日、カダフィ派勢力に求めた投降の期限を今月3日から1週間延期し、投降に向けた交渉を継続。カダフィ氏は出身地の中部シルトか首都トリポリ南東のバニワリード、南西部セブハのいずれかに潜伏しているとみて、行方を追っている。



 
 
>TOP

国民評議会、カダフィ氏派投降期限を1週間延長

【トリポリ=加藤賢治】リビアの元最高指導者カダフィ氏派に対して、同派が最後の拠点とするシルテから3日までに投降するよう期限を設定していた反カダフィ派組織「国民評議会」は1日、期限を10日まで1週間延長すると明らかにした。

東部ベンガジで評議会報道官がロイター通信に語った。事態打開に向けたカダフィ派との交渉に「進展があったため」としている。

武力でシルテ制圧に乗り出せば多大な犠牲が予想されるうえ、評議会内部には「カダフィ氏がシルテには潜伏していない」との見方も広がっている。このため、当分は交渉で事態の収拾を図る方が得策と判断したとみられる。

(2011年9月2日10時37分 読売新聞)



 
 
>TOP

ロシア、リビア国民評議会承認…権益確保へ転換

【モスクワ=寺口亮一、北京=大木聖馬】ロシア外務省は1日、リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」を承認する、との声明を発表した。

欧米のリビア介入を「内政干渉」と批判し、カダフィ前政権への制裁にも消極的だったロシアだが、石油などの権益確保のため方針転換したとみられる。

声明は、前政権との間で結ばれた条約などが「今後も効力を持つ」と強調した。

ロシアは旧ソ連時代からカダフィ政権との関係を深め、内戦前には、鉄道建設計画や、40億ドル(約3100億円)相当の兵器輸出契約もあったとされる。北大西洋条約機構(NATO)軍の空爆も非難してきた。

だが、国民評議会が、前政権制裁に消極的だった国との「契約の見直し」を示唆し始め、ロシアも評議会との関係構築と権益確保を目指したとみられる。

一方、中国は「国民評議会」をまだ正式承認していないが、馬朝旭外務省報道局長が1日の定例記者会見で「リビア問題の解決における、評議会の重要な地位と役割を重視している」と述べるなど、今後の承認は間違いないとみられる。

(2011年9月2日00時09分 読売新聞)



 
 
>TOP

カダフィ氏、2度目の声明「ゲリラ戦準備を」

【カイロ=田尾茂樹】シリアの衛星テレビ「アル・ラアイ」は1日夜、リビアの元最高指導者カダフィ氏が出した、この日2度目となる音声声明を伝えた。

カダフィ氏は「ゲリラ戦の準備をしろ。リビア人でも外国人でも敵は殺せ」と、支持者に抗戦を呼びかけた。欧米諸国に対しては「我々の油田や港が、お前らの支配下に入ることは認めない」と訴えた。

(2011年9月2日15時21分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア資産、凍結解除で支援国合意…1兆円規模

【パリ=三井美奈】カダフィ体制崩壊後のリビア再建に向け1日、パリで開かれた「新生リビア支援国際会議」で、参加した約60か国・機関は国連制裁により凍結されたリビアの在外資産の解除を急ぐことで合意した。サルコジ仏大統領は会議後の共同記者会見で、早急に解除できる金額について、約150億ドル(約1兆1500億円)であると明らかにした。

反カダフィ派の「国民評議会」と支援国側は、凍結を解除した資産を復興や人道援助にあてる方針で一致している。

会議では、同評議会のアブドルジャリル議長が「国連を通じた民主化支援」を要請し、〈1〉警察訓練〈2〉水不足への対応〈3〉司法制度の整備〈4〉地雷除去−−などの協力が検討された。

(2011年9月2日14時06分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア「20カ月で民主化」 国民評議会、13年中に大統領選

2011/9/2 22:47

最高指導者だったカダフィ大佐の独裁体制が事実上崩壊したリビアで、反カダフィ派を束ねる国民評議会の在英国代表部、グマ・ガマティ氏は2日、20カ月で民主的な政権を設立する行程表を明らかにした。8カ月以内に憲法案を起草する制憲評議会を選出。制憲評議会の選出から1年以内にあたる2013年中には立法議会選と大統領選を実施する計画という。

AFP通信などが報じた。制憲評議会選出までは国民評議会がリビアを暫定統治。憲法草案への賛否を国民投票で問う。

これに先立ち、1日にパリで開いたリビア支援国会議は、経済制裁により凍結されたカダフィ大佐一族らの国外資産のうち150億ドル(約1兆1500億円)を解除。国民評議会に移すことを決めた。国際社会の支援を受け、評議会は民主化移行を進める。

リビアの民主化案はアブドルジャリル国民評議会議長が先月「8カ月以内に大統領選を実施する」などと述べていたが、カダフィ体制崩壊から短期間のうちに実現できるのか疑問視する声も上がっていた。国民評議会は民主化プロセスを明らかにすることで国際社会の継続的な支援を得たい考えだ。(カイロ=花房良祐)



 
 
>TOP

リビア:投降期限1週間延期 国民評議会「交渉に進展」

【カイロ樋口直樹】反カダフィ派から成る国民評議会(NTC)は1日、カダフィ派に対する3日の投降期限を1週間延期することを明らかにした。評議会は最高指導者だったカダフィ大佐の故郷、北中部シルトの部族指導者らに「無血開城」を求めて交渉中。評議会報道官は期限の延期について、「交渉に進展があったことを意味する」とロイター通信に語った。

一方、シリアのテレビは1日、カダフィ大佐のものとされる音声メッセージを伝えた。その中で大佐は支持者に徹底抗戦を呼びかけた。また、AP通信は1日、崩壊したカダフィ政権のオベイディ外相を国民評議会が拘束したと報じた。

毎日新聞 2011年9月2日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア復興:関係国、治安安定を討議 資産解除も議題に−−パリで開幕

【パリ福原直樹】カダフィ政権崩壊後のリビア復興を討議する関係国会議が1日、パリで開幕した。会議には米仏英などリビア空爆の参加・支援国のほか、空爆に消極的だったドイツや中国、ロシアも参加。政権崩壊を受けた最大規模の国際会議となった。会議ではリビア資産の凍結解除を進めることを検討する一方、現地の治安安定策なども議論する。

仏政府幹部によると、会議は仏英の主催で、約60の国や機関が参加。反カダフィ派「国民評議会」代表のほか、潘基文(バンキムン)国連事務総長、サルコジ仏大統領、キャメロン英首相、メルケル独首相、クリントン米国務長官も出席、中国、ロシアもオブザーバーなどとして参加。

国連安保理の制裁決議により各国が凍結したリビア資産については、安保理がすでに米で15億ドル(約1155億円)分、英で約9億5000万ポンド(約1187億円)分の解除を認めた。フランスは1日、国内のリビア凍結資産、15億ユーロ(約1650億円)分について凍結解除を決めた。そのほかの国々がどの程度、凍結解除に応じるかが焦点。評議会側は凍結の解かれた資金を、人道支援物資調達のほか、公務員の給与支払いなどに使いたい意向という。

一方、国民評議会は、新生リビアの構築で国連が果たす役割に期待しており、国連も警察部隊の創設や、現地に氾濫する小火器の撤去に向けた援助などを表明。会議では当面の人道物資の確保、教育・衛生体制の確立などに向け話し合うほか、仏などは国民評議会に、復興に向けた活動計画(ロードマップ)の作成も求めていく方針。

ロシアは1日、国民評議会をリビア政府として承認した。

毎日新聞 2011年9月2日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア:支援国会合 凍結資産1兆円解除 NATO空爆継続確認

【パリ福原直樹】パリで1日開かれたリビア復興関係国会議(約60カ国参加)で、主要国は世界各国のリビア資産のうち計約150億ドル(約1兆1550億円)の凍結を解除し、当面の復興資金とする方針を示した。また、北大西洋条約機構(NATO)の空爆継続を確認。最高指導者だったカダフィ氏の裁判の在り方について、英仏は「リビア市民が決めるべきだ」と主張した。

会議を主催した英仏政府によると、カダフィ政権が世界各国に所有した資産は500億〜1100億ドル。会議後、フランスのサルコジ大統領は「各国に打診した結果(このうち)当面150億ドルが即時に凍結解除される」との見方を示した。反カダフィ派「国民評議会」は、約50億ドルを求めていた。

リビア空爆については「リビア市民が(カダフィ派の)危険にさらされる間は継続する」(クリントン米国務長官)との意見で一致。国民評議会には「今後は市民の和解を促進すべきだ」(サルコジ大統領)とも求めた。

逃亡中のカダフィ氏は国際刑事裁判所(オランダ・ハーグ)から逮捕状が出ている。

毎日新聞 2011年9月2日 東京夕刊



 
 
>TOP

リビア:大佐派基地にスカッド 9基、訓練用か−−首都トリポリ

【トリポリ和田浩明】反カダフィ派が制圧したリビアの首都トリポリにあるカダフィ派の軍事施設で8月31日、訓練用とみられるスカッドミサイルなど少なくとも9基のミサイルが見つかった。施設周辺では実戦用スカッドも発見され、既に反カダフィ派が押収したという。カダフィ政権は04年、すべてのミサイルを09年9月までに廃棄すると米英に約束したが、作業は遅れ、反カダフィ派に対する攻撃にも使用された。

ミサイルが放置されていたのはトリポリ南部の軍事施設。最高指導者だったカダフィ大佐の息子ハーミス氏率いる「第32旅団」の基地の近くだ。ミサイルは長さ約50メートル、幅約20メートル、高さ約10メートルの倉庫内にあった。北大西洋条約機構(NATO)の空爆の標的になったらしく、倉庫の屋根は吹っ飛び、黒焦げになった車両や金属片などが散乱している。

スカッドミサイルは内部構造が分かるよう、機体の一部が切り取られ、「PRACTICE(訓練用)」と書かれていた。制御装置やミサイルのワッペンをつけた運搬用車両などもあった。

近くにある別の軍事施設には、液体燃料を使用するスカッドミサイルの酸化剤運搬車やタンクとみられる装備も放置され、英語やロシア語の運用マニュアルも残されていた。

しかし、警備要員は姿を消しており、誰でも入り込める状況だ。反カダフィ派兵士によると、周辺では実戦用スカッドも発見され、北部のミティガ空軍基地に移送されたという。

カダフィ政権は旧ソ連からスカッドB(射程約300キロ)、北朝鮮からスカッドC(射程約500キロ)を調達。8月中旬以降、カダフィ大佐の拠点である北中部シルトから、反カダフィ派の拠点都市東部ベンガジに少なくとも2回発射されている。

毎日新聞 2011年9月2日 東京夕刊



 
 
>TOP

カダフィ大佐の息子妻から虐待、「熱湯かけられやけど」乳母が訴え

2011年09月03日 11:17 発信地:トリポリ/リビア

【9月3日 AFP】リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の息子ハンニバル(Hannibal Kadhafi)氏夫妻に乳母として雇われていたエチオピア人女性が1日、ハンニバル氏の妻に殴られたり、やけどさせられるなど激しい虐待を受けたと病床から訴えた。

このエチオピア人女性は、30歳のシュウェイガ・ムラー(Shweyga Mullah)さん。現在首都トリポリ(Tripoli)の病院に入院しているムラーさんは、停電している病床でベッドに横たわったまま取材に答え、ハンニバル氏の妻でレバノン人の元下着モデル、アリーン・スカフ(Aline Skaf)夫人に熱湯を2回かけられ、度数3の大やけどを負ったと述べた。やけどは頭皮から顔、胸部まで皮膚の面積全体の約4割に至っている。アリーン夫人による虐待は以前から長期間続いており、殴打は日常的だった。「大勢の護衛がいて、逃げられなかった」と言う。

重傷のムラーさんに代わり担当のSalah Errmih医師が、エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)のリビア大使館で職を見つけたことから、トリポリ近郊にある流行の先端のビーチリゾートでの事件までを説明した。「子どもたちの服の準備をめぐってトラブルになり、こんな目に遭ったそうです」と言う医師に、ムラーさんはうなづいた。治るまでに数年はかかるという。

3か月前に別の病院に、護衛の1人がムラーさんを連れて行き、医師たちに「治療して、何も言わないよう」命じたという。しかし、その時の治療は応急処置だけだった。現在ムラーさんを治療している専門医の1人は「想像できる限りあらゆる種類の合併症を引き起こしていた。深いやけども広い範囲にあったが、放置されていた」と語った。

Errmih医師を通じ、ムラーさんは「彼女(スカフ夫人)は法の下で裁かれてほしい」と述べた。

ハンニバル氏とアリーン夫人の夫妻は、夫人が妊娠していた2008年に、スイスのジュネーブ(Geneva)のホテルで従業員に乱暴した容疑で一時的に身柄を拘束され、リビアとスイスの外交問題に発展したことがある。

アルジェリア政府は前週27日、ハンニバル氏がカダフィ大佐の夫人らと共に、国境を越えてアルジェリアに逃れたと発表している。スカフ夫人と2人の子どもたちも同行しているとみられている。(c)AFP



 
 
>TOP

2011/09/03 09:33:51

韓国系の米国人大学生、リビアで反乱軍に参加

反乱軍の先鋒部隊に所属

米国の日刊紙クリスチャン・サイエンス・モニター(CSM)は1日、韓国系の米国人大学生が、夏休みを利用してリビアの反乱軍に加わり、活動していると報じた。

カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)に在学中のクリス・チョンさん(21)は、カダフィ大佐の故郷シルトからおよそ120キロ離れた砂漠地帯で、これまで約2週間、反乱軍と共に生活している。チョンさんは「反乱軍に加わったら格好がいい」と考え、リビア行きを決心した。チョンさんは現在、リビアで「世界でも類を見ない本当の革命」が起っており「直接ここに来て確認してみなければと思った」と語った。

チョンさんは飛行機でエジプト・カイロに到着後、列車やバスを乗り継ぎ、時にはヒッチハイクをしてリビアの首都トリポリに到着した。親には行き先を知らせなかった。

チョンさんはアラビア語が話せず、身ぶりで反乱軍とどうにか意思疎通をしている。しかし反乱軍とその家族に歓待され、金の心配もなく、うまくやっているという。チョンさんは、反乱軍が自分に、地域の部族名を合わせて作った「アフメド・エル・マグラビ・サイディ・バルガ」というアラブ式の名前を付けてくれたと話した。

CSM紙は「チョンさんは銃の撃ち方もよく知らなかったが、記者の前で反乱軍から渡されたAK47小銃を空に向けて撃った」と報じた。チョンさんは「私はナウリフィアからカダフィ軍を追い出した反乱軍の先鋒部隊の一員だった」と語り、反乱軍を支援しているという。

チョンさんは、安全についてはあまり心配していない様子だった。チョンさんは最近反乱軍が最後通告を行ったシルトの方を指し「私はシルトで戦いたい。運命を信じている」と語った、とCSM紙は報じた。なおチョンさんは、新学期を控え今月末にカリフォルニアに戻る予定だという。

イ・ソンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
>TOP

国連派遣団がリビアに到着、水・食料不足解消に着手

2011.09.03 Sat posted at: 10:57 JST

トリポリ(CNN) 国連は2日、リビア国内で水、食料、燃料不足が深刻化する中、国連代表団が現地に到着したと発表した。1日にリビアに到着した代表団は、水不足の評価や支援、市民救済手段の模索、食料不足の実態調査などを行う。

国連の声明によると、国連児童基金(ユニセフ)は、暫定政府として機能しているリビア国民評議会(NTC)と連携し、50万人分のボトル入り飲料水の確保・提供を目指しているという。また世界食糧計画(WFP)も3万5500人の1カ月分の食料として約600トンの食料を送ったという。

また世界食糧計画は、ガソリン不足を解消するため、救命、人道支援活動に必要な1カ月分のガソリン25万トンを入手するとしている。

しかし中でもトリポリの救援隊が急いでいるのは水不足の解消だ。国連の推計では、160万人が暮らすトリポリの6割が水不足に陥っているという。現在、大量のボトル入り飲料水を積んだ船が次々と到着しており、救援隊はそれらの分配方法を模索する必要がある。

一方、トリポリ周辺では車に給油するために何時間も待たなければならない状況となっている。



 
 
>TOP

2011年9月3日22時58分

リビア国民評議会、カダフィ氏拠点攻略へ準備

リビアで新政権づくりを目指す国民評議会の軍事部門が、首都トリポリ南東約150キロにあるバニワリードの攻略準備を進めている。バニワリードはカダフィ大佐が潜伏している可能性が高い場所とみられており、カダフィ氏の出身地シルトとともに政権側の数少ない拠点となっているためだ。

衛星放送アルジャジーラなどによると、評議会側はバニワリード近郊に部隊を集結し、武器、弾薬の調達を進めている。評議会は「できる限り流血の事態を避けたい」(評議会幹部のゲルガブ氏)として、当初3日に設定していた政権側に対する降伏の最終通告を10日まで1週間延期する一方で、大佐側が降伏に応じなければ、軍事的な解決もやむを得ないとの両面作戦で臨む構えだ。

パリで1日に開かれた関係国会議で、評議会側への資金支援を取り付けたことで、今後、武器や燃料などの調達で評議会側がさらに有利になることが予想される。時間を稼ぐことが、軍事面の準備、降伏に向けた交渉の両面で評議会側に有利に働くとの計算もある。



 
 
>TOP

リビア在外資産凍結解除、国民評議会に追い風

【トリポリ=加藤賢治、中西賢司】パリで1日開かれた「新生リビア支援国際会議」でリビアの在外資産約150億ドル(約1兆1500億円)の早期凍結解除の見通しがついたことは、反カダフィ派組織「国民評議会」にとって追い風となる。

ただ、推計約1600億ドル(約12兆2800億円)とされる在外資産を巡り、旧政権幹部との主導権争いも表面化しており、資金の公正な運用と透明性の確保が課題になりそうだ。

パリの会議に出席した国民評議会のアブドルジャリル議長は「まずは開発や学校再建、国民の健康管理などに力を入れなければならない」と強調した。

カダフィ派と反カダフィ派の戦闘で、主要外貨収入源である石油の生産は停止。カダフィ政権に対する国連の経済制裁もあり、経済は疲弊しきっている。主要都市ではガソリン不足が深刻化し、公務員給与の支払いも遅延しているという。

(2011年9月3日01時48分 読売新聞)



 
 
>TOP

反カダフィ派組織、拠点をトリポリへ

【トリポリ=中西賢司】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」のアブドルジャリル議長は2日、拠点を置く東部ベンガジで部族長らに対し、「来週に首都トリポリへ移動する」と述べ、拠点の移転を来週中に完了させる意向を明らかにした。

評議会は新政権樹立に向けて、8月25日に拠点の移行作業を開始。評議会幹部が順次、トリポリ入りして移転準備を進めており、議長も治安が確保され次第、首都に入るとしていた。

(2011年9月3日12時05分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア、新体制移行への動き本格化

【トリポリ=加藤賢治、カイロ=田尾茂樹】カダフィ政権が崩壊したリビアで、反カダフィ派組織「国民評議会」が今週中にも拠点を東部ベンガジから首都トリポリに移し、新体制づくりが本格化する。

カダフィ打倒で一致してきた評議会や部族・地域間には相互不信がくすぶる一方、東部では政党結成を目指す新たな動きが相次いでおり、新生リビアが結束を保てるのかどうかが問われる。

首都トリポリでは、約42年間の独裁からの解放を祝う集会が連日のように開かれている。だが、カダフィ氏が行方をくらましたまま、徹底抗戦を宣言する中、市内各地ではカダフィ派残党のゲリラ戦を警戒し、自警団が不審者に目を光らせる。

首都全域でカダフィ派と目される市民のブラックリストが作成されたとされ、小学校教諭サルマ・ガリアニさん(58)は「カダフィは再びカネで人心を操るかもしれない。捕まるまで安心できない」と話す。

(2011年9月3日21時19分 読売新聞)



 
 
>TOP

反カダフィ派の訪問招請 ロシア、リビア権益確保狙う

2011/9/3 22:31

ロシアのラブロフ外相は3日、リビアの反カダフィ派「国民評議会」代表のモスクワ訪問を招請したことを明らかにした。インタファクス通信が伝えた。

エネルギー協力の協議が目的で、ロシアはソ連時代以来のリビアとの友好関係を維持し石油開発などの権益を守る姿勢を鮮明にした。

外相は独立国家共同体(CIS)首脳会議が開かれたタジキスタンの首都ドゥシャンベで記者団の質問に答え、招請は国民評議会側からの要請に応じたものだと強調した。

ラブロフ氏はまた、反体制派への弾圧が続くシリアへの制裁問題について「一方的制裁には反対する。問題の解決につながらない」と述べ、国連安全保障理事会でアサド政権への資産凍結や武器禁輸などの制裁決議採択を目指す欧米をけん制した。(モスクワ=共同)



 
 
>TOP

国連特使、リビア入り 国民評議会と協議

2011/9/3 23:04

国連の潘基文事務総長のリビア担当特使、イアン・マーティン氏が3日、リビアの首都トリポリに到着した。フランス公共ラジオが伝えた。マーティン氏は反カダフィ派「国民評議会」幹部との間で、カダフィ政権崩壊後の国づくりにおける国連の役割などを協議するという。(トリポリ=共同)



 
 
>TOP

反カダフィ派トップ、来週トリポリに 新政権樹立へ

2011/9/3 10:22

【ドバイ=太田順尚】リビアで反カダフィ派を束ねる国民評議会トップのアブドルジャリル議長は2日、自身が来週、首都トリポリに入る考えを明らかにした。評議会の機能も現在本拠を置く東部ベンガジからトリポリに移すとしており、実質的な新政権樹立の作業が始まる。評議会側は8月下旬、トリポリを制圧し、カダフィ大佐の独裁体制を事実上の崩壊に追い込んでいた。

一方、カダフィ派のイブラヒム報道官は2日、ロイター通信に対し、カダフィ大佐の次男セイフイスラム氏がトリポリの南郊外におり、トリポリ奪還のため部族指導者や支持者らと接触を重ねていると主張。カダフィ大佐の行方は把握していないと述べた。



 
 
>TOP

リビア:トリポリ、水不足深刻 カダフィ派、供給止める

【カイロ樋口直樹】リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の故郷、北中部シルトを支配するカダフィ派が、首都トリポリ向けの水の供給を止めていたことが分かった。

ロイター通信が入手した欧州委員会人道支援事務局(ECHO)の報告書によると、シルトの水道管の弁が閉じられたことで、ここから首都へ向かう水量は通常時の3分の1に減っているという。カダフィ政権の崩壊以降、トリポリは深刻な水不足に直面している。

トリポリでは、国際的な支援団体が陸と海から水を運び込んでいる。

毎日新聞 2011年9月3日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア:自由の笑顔 女性たちが大規模集会−−トリポリ

「私たちは自由よ!」。カダフィ政権が崩壊したリビアの首都トリポリ中心部の殉教者広場(旧・緑の広場)で2日、スカーフと伝統衣装をまとい、顔に反カダフィ派の三色旗のペインティングを施した女性たちが大規模集会を開き、独裁から解放された喜びを爆発させた。

最高指導者だったカダフィ大佐の監視の目が光っていた時代には考えられなかった光景だ。AFP通信によると、広場には数万人が集まり、「(独裁政権の)42年間、ずっと夢見ていた瞬間が現実になった」「カダフィは『自分が愛されている』と言ったが、私たちが愛したのは革命だ」などの言葉が飛び交った。【宮川裕章】

毎日新聞 2011年9月3日 東京夕刊



 
 
>TOP

米CIAとカダフィ政権との蜜月を示す文書見つかる

2011.09.04 Sun posted at: 10:17 JST

トリポリ(CNN) 米中央情報局(CIA)とカダフィ政権下のリビア情報機関との緊密な関係を示す文書がリビアの情報機関本部で見つかった。同文書からは、リビアが大量破壊兵器開発計画を放棄した2004年以降、リビアと西側諸国の情報機関が協力関係にあったことがうかがえる。

CNNが3日にリビア情報機関や国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチから入手した文書によれば、リビアは、カナダや米国、欧州で反カダフィの活動に関与していたイスラム過激派とみられるグループに関心を持っていたのに対し、米英はリビアが持つ国際テロ組織アルカイダに関する詳細情報に関心を寄せていた。また、00年代半ばにCIA長官を務めたポーター・ゴス氏と元リビア対外情報局長のムーサ・クーサ氏との連絡記録も残っていた。

見つかった文書からは、西側諸国がテロ容疑者をリビアなどの第三国に移送し、現地で尋問を行っていたことも明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズによれば、米国が「リビアでは拷問が行われていることを知りながら、尋問のために、同国に少なくとも8回に渡ってテロ容疑者を移送していた」ことが複数の文書からうかがえると報じている。同紙によると、これら文書は02年〜07年のもので、その多くは03年末から04年に作成されたという。

CIAはリビアと西側諸国の情報機関との関係を示す報道について特にコメントしていない。CIAの報道官は「CIAがテロなどの脅威から米国を守るために外国政府と手を組むことは驚くに当たらない。それこそまさにわれわれが求められていることだ」と語った。



 
 
>TOP

リビア反体制派、政権側の降伏期限延長 最後の牙城攻略へ

2011.09.04 Sun posted at: 14:33 JST

リビア・トリポリ(CNN) カダフィ政権が崩壊したリビア情勢で、反体制派の中核組織「国民評議会」(TNC)は3日、政権側に対する降伏の最終期限を1週間延ばし今月10日にすると発表した。

TNCのアブドルジャリル議長によると、反体制派の部隊はカダフィ大佐の出身地である中部シルト市や首都トリポリの南東部にあるバニワリード市へ進軍、攻略の準備を進めている。2市はカダフィ派に残された最後の牙城(がじょう)ともされる。

降伏期限の延長についてはカダフィ派に戦力立て直しの時間的余裕を与えるとの批判もあるが、議長は政権軍の意図を知らないで延長を決めたわけではないと反論した。

TNCのタルフーニ暫定副首相はシルトなどの陥落時期は近いとし、バニワリードを拠点にするカダフィ派の最大部族がTNCに合流することも考えられると述べた。TNCのジンタニ報道担当はCNNに対し、反体制派の部隊が4日朝までにバニワリードに進入する可能性があると語った。

部隊はバニワリードの西側から進軍し、郊外を包囲した。一部の部族指導者や住民は武器を放棄して投降したが、多数のカダフィ派が依然市内にいる。反体制派の部隊は3日、東からもバニワリードへ攻勢をかけたが抵抗はほとんどなかった。バニワリード近くにはカダフィ大佐の息子が率いる旅団基地があるが、部隊が突入してカダフィ派を名乗る3人を逮捕、兵員装甲車両7台も押収した。

一方、ロイター通信によると政権側のイブラヒム報道官はバニワリードの部族はカダフィ氏に依然忠誠を誓っていると主張。カダフィ氏はバニワリードにはいないとしながらも、多数の支持者に守られ国内にいるのは確実だと述べた。居場所については触れなかった。



 
 
>TOP

2011年9月4日5時0分

「自由な気分、鳥のよう」新生リビア祝い女性集まる

「鳥になって舞い上がっているような気分」ーーリビアの首都トリポリ中心部の殉難者広場(旧・緑の広場)で2日夕、反カダフィ派による首都制圧を祝って、女性ばかりによる大規模集会が開かれた。

男女別のイスラムの伝統に基づいて前日の男性だけの集会に続いて開かれ、新生リビアを象徴する赤黒緑の三色旗を持った数万人が広場を埋め尽くした。家事手伝いのムスラさん(24)は「自由になった気持ちをどう表現したらいいのか。まるで鳥になったみたい」と話した。

参加者らは「(カダフィ)大佐よ、もうおしまいだ」「ネズミのように隠れるな」などとシュプレヒコールをあげた。笑顔があふれるなか、カダフィ政権に拘束されて行方不明になった親族や、政権軍との戦闘で犠牲になった夫らの写真を掲げ、涙ぐむ女性もいた。(トリポリ=石合力)



 
 
>TOP

2011年9月4日12時56分

カダフィ大佐の専用機、反カダフィ派が整備中

リビアのトリポリ国際空港で、最高指導者カダフィ大佐が使用した専用機の点検が進んでいる。反カダフィ派の中核組織「国民評議会」は、新政権樹立後も引き続き政府専用機として使うことを検討しているという。

特注仕様のエアバスA340型機。外装は国営アフリキヤ航空と同じだが、内部は高級ホテル並み。じゅうたんが敷かれた執務室には革張りの椅子とソファが備え付けてあり、大きなベッドが置かれた寝室や浴室もある。

反カダフィ派の部隊が8月22日、空港を制圧した際に確保したという。戦闘で操縦室の下などに2発の銃弾を受けており、飛行に支障がないかどうか整備士がチェックしていた。空港の治安責任者モクタル・ラクダルさん(50)によると、カダフィ派部隊との戦闘で航空機5機が破壊されたが、滑走路とターミナルビルはほとんど被害がないという。(トリポリ=北川学)



 
 
>TOP

2011年9月4日14時14分

新生リビア白星発進 サッカー、ユニホームも新調

内戦下にあるリビアのサッカー代表チームは3日、隣国エジプト・カイロでアフリカ選手権予選を戦い、モザンビーク代表に1ー0で勝った。選手の中には、反カダフィ派として戦闘に加わった者もいるという。

試合は安全上の理由から無観客試合として行われた。反カダフィ派が首都トリポリを掌握してから初の試合で、選手たちはこの日新しいユニホームを着た。白色で、胸には赤黒緑の新国旗をリビアの国土の形にしたマークがあしらわれていた。

リビアのサッカー界はこれまで、カダフィ大佐の三男がサッカー協会会長を務めるなどしてきた。代表ユニホームも、カダフィ氏の定めた緑一色の国旗から、緑が基調だった。三色旗はカダフィ政権以前の国旗で、反体制派の中核組織・国民評議会が復活させた。



 
 
>TOP

リビア復興ビジネス、欧州各国見返り期待

【パリ=三井美奈】リビアが「カダフィ後」の復興に向け始動する中、反カダフィ派を支援した西欧諸国が利権争いで主導権を握っている。

カダフィ派を擁護した中国とロシアは焦りの色を濃くしており、国際競争は激化する見通しだ。

多国籍軍の空爆を主導したフランスは、見返りを露骨に期待する。リビア支援の国際会議を1日、パリで主催し、復興ビジネスもリードする意向を明確にした。ジュペ外相は同日、地元ラジオとの会見で、支援の受け皿となる反カダフィ派「国民評議会」について、「彼らは支援してくれた国を(契約で)優先すると表明している。公平で真っ当な話だ」と主張した。

リベラシオン紙(1日付)は、評議会が内戦中、仏に対し、政府として承認した見返りにリビア原油権益の35%を譲るとした密約の存在を報道。外相は「知らない」と取り合わなかったが、仏石油大手トタルを中心に経済界の期待は高まる。

フランスと共に空爆を主導した英国も参入を急いでいる。英ガーディアン紙は石油大手BPが評議会との協議を始めたと伝えた。

(2011年9月4日00時11分 読売新聞)



 
 
>TOP

CIA、テロ容疑者尋問をリビアに委託…米報道

【ワシントン=黒瀬悦成】米主要メディアは3日、米中央情報局(CIA)がブッシュ政権時代、拘束したテロ容疑者をカダフィ体制下のリビアに移送し、同国の情報機関に尋問を委託するなど、両国の情報機関が緊密に連携していたことを示す秘密文書がリビア情報機関の建物内で見つかったと報じた。

問題の文書は、人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」がカダフィ体制の崩壊後、トリポリにあるリビア対外情報局本部を調査した際、ムーサ・クーサ長官(後に外相)の執務室から発見された。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、CIAはリビアが大量破壊兵器開発計画を放棄した2004年以降、連携を本格化。ニューヨーク・タイムズ紙は、ブッシュ政権が、リビアで拷問が行われているのを承知の上で、「少なくとも8回」にわたりテロ容疑者をリビアに移送したとしている。

(2011年9月4日18時10分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビアでテロ容疑者尋問か 米、カダフィ政権と協力

2011/9/4 0:55

米中央情報局(CIA)がブッシュ前政権時代にテロ容疑者をリビアに移送、尋問を委託するなど、崩壊したカダフィ政権と緊密な協力関係にあったことを示す文書が、3日までにリビア情報機関の本部から見つかった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が伝えた。

CIAが当時、国際テロ組織アルカイダのメンバーらを、ヨルダンやシリア、モロッコ、エジプトなど過酷な尋問方法を採用している国に移送していたことはこれまでも明らかになっている。

文書によると、CIA要員は2004年からリビアに常駐。文書の中には、CIA高官から当時、情報機関長官だったクーサ元外相に宛てたものや、容疑者に対する尋問の際の質問のリストなどもあった。

英紙インディペンデントによると、文書には英情報機関が在外のリビア反体制活動家の情報をリビア側に流していたことを示すものもあった。

文書は2日に本部を訪れた国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチの専門家らが発見。リビアは03年に大量破壊兵器開発計画を放棄し、その後欧米との関係改善を進めていた。(トリポリ=共同)



 
 
>TOP

国民評議会、トリポリでの統治はまだ=リビア

2011年 9月 5日 8:30 JST

【トリポリ】リビアの反カダフィ勢力の連合体「国民評議会」は同国主要都市を制圧し、国際的な承認や資金も得ているが、首都トリポリでは国家統治を始められる兆しはまだほとんど見られない。

トリポリはカダフィ大佐の警察国家の心臓部だったものの、大佐は中央集権的機関を好まなかった。国家評議会は今、新たな連邦構造を打ち立てようとしているが、どの省庁がどのビルを使うかや、カダフィ派の官僚を追放して経験のあるテクノクラートを充てるにはどうしたらいいかといった大小さまざまな問題に直面している。

国家評議会は、トリポリをカダフィ派から奪還したとし、首都の外にいる反カダフィ勢力に対して自宅に戻るよう呼び掛けた。しかし、外部の諸都市には依然カダフィ勢力が残っているところがあり、評議会メンバーの権限をめぐる混乱も見られる。

評議会は今年春、カダフィ大佐追放を目指して戦う反政府勢力を結集する民間政府として設けられた。立法部門と行政部門から成り、同勢力が解放した諸都市から自ら名乗り出た代表らがスタッフとなっている。アブドルジャリル評議会代表は8月24日、2週間後に評議会を解散し、再構成すると述べた。評議会メンバーは、全国各地の代表を集めた会議を開き、評議会に代わる新しい暫定議会を選ぶと話している。この暫定議会が暫定政権を指名し、憲法草案をまとめ、総選挙の準備に当たるという。同代表は、先に述べた2週間後という日程に変更がないかなど詳細について明らかにしていない。

大佐の出身地シルトや砂漠の都市セブハなど、カダフィ派がまだ制圧されていない都市での戦いのために暫定議会の設立が予定通り進むかは不透明だ。

反カダフィ勢力の指導者らは、リビア内部から内部にかけての広範な地域の制圧状況について相反する発言をしている。

北大西洋条約機構(NATO)はシルトへの圧力をかけ続けている。英軍の報道官によると、英艦艇は1日夜、抵抗を続けるカダフィ派の勢力に対して、NATO側が既にその居場所を把握しており、目標として攻撃できることを示すため、照明弾を発射した。NATO軍の戦闘機は同日、シルトの16カ所、バニワリドの2カ所、ワダンの6カ所を攻撃した。

一方で、トリポリ市内では、国家当局と自治体当局が、学校教育をいつ再開するかという緊急の問題などで対立している。トリポリの副市長は、新しい市当局は安全な施設が見つからないため、10月以前の学校再開はできないとしているが、国家評議会の教育相はロイター通信に対して、カダフィ大佐の思想をまとめた「グリーンブック」をまだ使うなどカリキュラムは時代遅れだが、9月17日に再開すると言明した。

治安がもう一つの障害だ。多くの評議会メンバーは東部のベンガジにとどまっているが、陸路あるいは空路で両都市間を行き来するのは依然不可能だ。



 
 
>TOP

リビア反体制派、カダフィ大佐側との交渉決裂

2011.09.05 Mon posted at: 09:40 JST

トリポリ(CNN) リビア反体制派の部隊は4日、首都トリポリ南方のバニワリードなどカダフィ大佐側の拠点に迫り、攻略の構えを示した。反体制派によれば、両者の交渉は決裂した。交渉の仲介役に名乗りを上げていた三男、サアディ氏もCNNに対し、停戦に向けた話し合いが決裂したと語った。

カダフィ大佐の三男、サアディ氏はCNNとの電話インタビューに対し、停戦へ向けた交渉は順調に進んでいたものの、次男セイフイスラム氏が先週、テレビ演説で反撃を呼び掛けたことが原因で決裂したと話した。サアディ氏は、交渉をこれ以上続行しても無意味だとの見方を示し、反体制派の国民評議会(NTC)がバニワリードに攻め込もうとしていると述べた。同氏は居場所を問われて「バニワリード近郊」と答え、カダフィ大佐らとは2カ月前から会っていないと語った。自身の立場は「中立」で、交渉を手助けする用意があると主張した。

NTCの交渉担当者は、地元指導者らが約束の会合場所に現れず、NTC部隊に対しては武装解除を要求したが、NTC側がこれを拒否したため交渉が決裂したと説明。同担当者は「我々の立場からは、交渉は終わった。次にどうするかは軍司令官が決める」と話した。バニワリード近郊に展開するNTC部隊は、できれば流血を避けたいとの立場を維持している。

NTCがカダフィ大佐の居場所を特定したとも伝えられるが、NTC軍事部門の報道官はこの情報についてのコメントを拒否した。



 
 
>TOP

2011年9月5日14時10分

カダフィ大佐潜伏か 緊張高まるバニワリード近隣

リビアのカダフィ大佐が潜伏している可能性が指摘されている、首都トリポリの南東約150キロのバニワリードで、緊張が高まっている。カダフィ派の投降交渉が難航し、市外では部分的な交戦も起きている模様だ。

ロイター通信などによると、反カダフィ派の国民評議会の交渉担当者は4日、「すべての提案が拒否された。カダフィ派は話し合いをするつもりがない」と指摘し、バニワリードを包囲している部隊を動かして、本格的な攻略に踏み切る構えを見せた。

評議会軍事部門によると、バニワリードの市外でカダフィ派側から攻撃を受けて、交戦になった。バニワリード市内の一部はすでに反カダフィ派の市民が掌握したという。



 
 
>TOP

リビアの黒人、港へ避難…カダフィ派と疑われ

【トリポリ=加藤賢治】リビアの首都トリポリ西郊約25キロの地点にある軍民共用の港に、アフリカの黒人労働者約1000人が「避難民」として集まっている。

リビア内戦で、最高指導者だったカダフィ氏が黒人の雇い兵を前線で戦わせたことから、首都に進攻した反カダフィ派民兵による報復を恐れて逃れてきた人たちだ。不法労働者も少なくないとみられ、反カダフィ派組織「国民評議会」がリビア滞在を許すのか強制退去させるかは不明で、先行きが全く見通せない状況だ。

「銃で脅され、携帯電話や現金を奪われた」

ガーナ人のラシャド・オマルさん(22)は、こう嘆いた。反カダフィ派が首都を制圧した8月23日、10人以上の民兵集団が仲間4人と暮らす宿泊先を強襲、金品すべてを強奪したという。1年前に不法入国し、建設現場や食堂で働いてきた。「我々は出稼ぎ労働者だ。肌が黒いというだけで、雇い兵と疑われる」と訴えた。旅券を持たず、身元の確認すら難しい者もいるからだ。

(2011年9月5日00時34分 読売新聞)



 
 
>TOP

カダフィ氏の居場所、国民評議会が把握か

【トリポリ=加藤賢治】カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」は4日、リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」が、最高指導者だったカダフィ氏の居場所を把握したと報じた。

首都トリポリを担当するベルハッジ司令官の話として伝えたが、具体的な場所などは明らかにしていない。

一方、反カダフィ派は4日、トリポリの南東約150キロにあるカダフィ派の残る牙城の一つ、バニワリードへの攻撃態勢を整えた。バニワリードはカダフィ氏の潜伏情報が流れたこともある重要拠点。反カダフィ派部隊司令官はAP通信に「(カダフィ派との)交渉は終わった」と語るなど、情勢は緊迫度を増している。

(2011年9月5日11時03分 読売新聞)



 
 
>TOP

親族潜伏?カダフィ派拠点、明け渡し交渉決裂

【カイロ支局】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」の交渉担当者は4日、カダフィ政権崩壊後もカダフィ派が掌握するリビア西部バニワリードの明け渡しを求め、カダフィ派側と行っていた交渉が決裂したことを明らかにした。

AFP通信などが伝えた。反カダフィ派は4日午前10時(日本時間4日午後5時)と定めた交渉期限が過ぎ、武力制圧する構えを強めている。

交渉は部族の長老らが仲介役となり、数日前から断続的に続けられた。カダフィ派は、反カダフィ派が武器を放棄することが最優先だなどと主張し、妥協点が見いだせなかった。AP通信によると、数千人規模の反カダフィ派部隊が町を包囲している。

バニワリードは、トリポリの南東約150キロ・メートルにあり、ここを勢力下に置く国内最大部族ワルファラは、カダフィ政権下で軍の中核を占めた。カダフィ氏の親族や政権幹部が潜伏している可能性が高いとされる。

(2011年9月5日11時28分 読売新聞)



 
 
>TOP

反カダフィ派、大佐の居場所特定か 中東テレビ報道

2011/9/5 1:56

反カダフィ派部隊は4日、逃亡したカダフィ大佐が潜伏している可能性があるカダフィ派の拠点で首都トリポリの南東150キロのバニワリード攻撃の構えを強め、カダフィ派の投降に向けて圧力をかけた。

一方、中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、反カダフィ派「国民評議会」の軍事部門幹部は同日、同派が大佐の居場所を特定したと述べた。具体的な場所は明らかにしなかった。

反カダフィ派はバニワリードを包囲。流血を避けるため、地元部族長らとぎりぎりの交渉が継続、4日中にも市内に進軍する構えをみせている。交渉は決裂したとの報道もあるが、実態は不明。

カダフィ大佐の報道官、ムーサ・イブラヒム氏は3日、ロイター通信への電話で「バニワリードの部族長らはカダフィ大佐に忠誠を誓っており、交渉を拒否している」と述べ、バニワリード陥落の可能性を否定した。

バニワリードは最大部族であるワルファラ族の拠点。一方、反カダフィ派は4日、アルジャジーラに対して、バニワリードの部族の95%は反カダフィ派だと強調、主張は食い違っている。(トリポリ=共同)



 
 
>TOP

リビア輸入の核物質、北朝鮮製の可能性濃厚

2011/9/5 9:55

【ウィーン=共同】リビアが大量破壊兵器開発計画を放棄した2003年、国際原子力機関(IAEA)に対し秘密裏に輸入したと申告した核物質について、IAEAが、北朝鮮で製造された可能性が「極めて濃厚」と指摘していることが4日、分かった。

核物質は濃縮ウランの原料となる六フッ化ウラン。北朝鮮で製造されたとの疑惑は以前から浮上していたが、IAEAが今回、加盟国向けの報告書で明らかにした。

IAEAが2日にまとめた北朝鮮核問題に関する報告書によると、リビアは核技術売買の秘密ネットワーク「核の闇市場」を通じて01年に六フッ化ウランが入ったシリンダーを輸入したと申告。シリンダーはリビアに運ばれる前、北朝鮮にあったとされ、IAEAは六フッ化ウランが北朝鮮で製造された可能性が高いと結論付けた。

米メディアは08年、IAEA査察官が04年にリビアで、北朝鮮で製造されたとみられる六フッ化ウランを発見していたと報道。IAEAはその後も調査を進めていた。



 
 
>TOP

キューバ、リビアの反カダフィ政権認めず

2011/9/5 11:27

【ハバナ=共同】キューバ外務省は3日、リビアの反カダフィ派「国民評議会」やいかなる暫定政権も正統な代表として認めず、リビアからキューバの外交団を出国させると発表した。

キューバ外務省は外国メディア向けの声明で、北大西洋条約機構(NATO)の軍事介入がリビア国内の対立を激化させ、交渉を通じた解決を妨げたと批判。NATOはシリアにも介入してリビアと同じ状況をつくろうとしていると非難した。

キューバは反米の立場からカダフィ派との関係が深い。



 
 
>TOP

[FT]リビア秘密文書、米英情報機関との関係露呈

2011/9/5 14:00

(2011年9月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

リビアの首都トリポリを席巻した民衆蜂起の余波で、かつての秘密文書が相次いで見付かり、欧米とカダフィ前政権の親密な関係や、反カダフィ派の指揮官の1人、アブドル・ハキム・ベンハジ氏の過去をうかがい知る手掛かりとなっている。

■リビア情報局元トップのオフィスで発見

これまでに浮かび上がった最も鮮烈な資料が、米国がテロ実行犯としてアブドル・ハキム容疑者を逮捕し、リビアに移送した経緯を示すものだ。これら極秘資料は、今や警備もされていない情報局の建物内で発見され、今後さらに多くの事実が明るみに出ると期待される。

資料はリビア情報局を率いていたクーサ元外相のオフィスで発見された。欧米の対テロ戦争や、42年に及ぶカダフィ支配を転覆させた反体制派に対するイスラム原理主義者の影響力を巡り、改めて様々な疑念を抱かせる内容だ。

米国、英国、リビアの幅広い協力関係を物語る資料を2日に公表したのは、米国に本部を置く人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチのピーター・ブッカート氏だ。同氏は、秘密刑務所を探して付近を歩き回っていた際に、住宅街のイスラム寺院の隣に立つ大きな門のある特徴のない建物に立ち入ったという。

4日にはこの建物の入り口には兵士が立ちはだかり、反体制派の「軍事評議会」を指揮する司令官以外は中に入れないとしている。

ブッカート氏とジャーナリストらが建物に足を踏み入れたとき、在トリポリ大使館から発信された電話の盗聴記録、首都を訪れたホテル宿泊客の記録など大量の文書や記録資料が保管されていたという。

■CIAやMI6と親密なやりとり

少なくとも1つのファイルには米中央情報局を示す「CIA」の表示があり、2つのファイルには英国で海外の諜報(ちょうほう)活動を担う「MI6」の表示があった。

主に2003年〜2004年の内容を扱うこの資料の信ぴょう性を個別に確認するのは難しいが、発見された状況や他の情報源と矛盾がないことを考え合わせると一定の信頼をおくことができる。

西側とリビアの情報局が当時、広範囲に協力していたことはかねて推測されていたが、今回明るみに出た英国側のメモから、クーサ元外相とMI6幹部が互いを「わが友」と呼び合うなど、親密なやりとりを繰り返していたことがうかがえる。

クーサ氏のオフィスにあった資料は、英国が2004年3月の米国によるアブドル・ハキム氏の逮捕作戦を知っていたことや、アルカイダ系の武闘勢力「リビア・イスラム戦闘組織(LIFG)」とのつながりが疑われる同氏の情報を提供したことを示唆する。

さらに英国は、逮捕後にリビアに移送されたアブドル・ハキム氏から「緊急重要」情報を得ていたと見られる。

■リビアと英国の利害が一致

米英両国はこの問題への言及を避けた。しかし英国は2003年、リビアが大量破壊兵器の放棄を宣言したのを機に緊密な関係を築いており、その背後でMI6の対テロ対策責任者のサー・マーク・アレン氏が主要な役割を果たしたとされる。

その後、英国はリビアとの協力分野をテロとの戦いに拡大。リビア側はLIFGを政治的な反体制分子として排除する必要があり、英国側も同組織をアルカイダと関係の深いイスラム過激派と見ていたため、両者の利害が一致したためだ。

英政府のある高官は4日、LIFGが英国内で支持者を増やし、活発な動きを見せていたため、アブドル・ハキム氏から何らかの情報を得る意図があったと認めた。ただし、2003年以降、テロ対策で協力の成果はあまり見られず、両国の関係は「期待はずれで、気まぐれで、難しかった」という。

■ハキム氏は軍事評議会の司令官に

さらに、同氏を巡る経緯は、リビアの民衆蜂起にイスラム原理主義者がどのような役割を果たしたかという謎の多い問題にヒントを与えてくれる。政治的・宗教的に幅広い基盤をもつ革命は、カダフィ大佐の民衆迫害の規模とそれに対する反発の強さを物語っている。

廃虚と化したアブ・サリム刑務所には最近まで政治犯が収容されており、独房の壁には米国によるウサマ・ビンラディン殺害を嘆き悲しむ詩がつづられ、同時多発テロ発生時にニューヨークの世界貿易センタービルから煙が上がる写真が飾られている。

軍事評議会の司令官となったアブドル・ハキム氏は3日、首都トリポリの拠点で取材に応じ、テロへの関与を否定。逮捕されたバンコクでCIAの拷問を受けたと主張した。CIA側はこれに対してコメントしなかった。

同氏は拷問の当事者に敵意はないと語ったが、法的手段に訴える可能性を否定しなかった。アブ・サリム刑務所の壁については若い受刑者のしたことだと述べ、アルカイダと実際に関係があったのではなく「感情的に」近いものがあったのだろうと語った。

By Michael Peel and James Blitz



 
 
>TOP

2011/9/5 20:31

【トリポリ=共同】リビアのカダフィ政権を崩壊させた反カダフィ派「国民評議会」が、首都トリポリ東郊タジュラにある「タジュラ原子力研究センター」の管理体制を整備できておらず、原子炉などの施設は民兵や職員らが「自衛」している状態であることが5日までに分かった。同センターのハシミ・アビアド所長が共同通信に語った。

同評議会の民兵らがセンターの入り口などを24時間体制で厳重に警備。中核施設である1万キロワットの研究用原子炉に異常はなく、放射性物質などの盗難も起きていないが、国際原子力機関(IAEA)との連絡は取れていないという。

核燃料や放射性廃棄物がテロリストなどに奪われた場合、放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」の材料に使われる懸念がある。トリポリ周辺の治安は、改善しているものの依然不安定で、管理体制の徹底に向けた国際的支援が急務だ。

アビアド所長によると、カダフィ政権に対する反体制デモが2月に本格化したことを受け、3月に核燃料を研究炉から取り出し冷却用プールに保管するなど、職員は不測の事態に備えた措置を自主的に講じてきた。

だが、国民評議会側の攻撃で政権の拠点施設が陥落した8月23日に政権側の警備要員が逃走。同日中に評議会の民兵が配置されたが、センターの維持管理を担当する評議会幹部は明確になっておらず、職員らが独自に管理している。

政権側の破壊行為や核物質の搬出などはなかったという。ただ、7月には隣接する軍事基地の弾薬庫などを北大西洋条約機構(NATO)軍が空爆、放射性廃棄物を保管する施設の窓ガラスが爆風で粉々に破壊されるなど一部施設に損傷も出ている。

アビアド所長は「あまり深刻な懸念は抱いていない」と述べ、現時点で管理に大きな問題はないとの認識を示した。

IAEAの広報担当者は同センターの管理体制について「コメントはない」としている。



 
 
>TOP

NATO、対リビア軍事作戦「終了間近」

2011/9/5 23:01

北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は5日の記者会見で、リビア向け軍事作戦について「リビア市民を保護するための作戦はほぼ成功しつつある。作戦はまもなく終わるだろう」との見通しを明らかにした。リビア市民の安全が脅かされる限り、NATO軍は軍事作戦を続ける意向を示した一方、近い将来の「出口」を明確にした格好だ。また、リビアのカダフィ大佐の拘束は「重要ではない」との見解を改めて表明した。(ブリュッセル=瀬能繁)



 
 
>TOP

カダフィ派の投降交渉難航 総攻撃を準備

2011/9/5 22:10 (2011/9/6 1:04更新)

【カイロ=花房良祐】リビアの反カダフィ派を束ねる国民評議会と、首都トリポリ南東150キロの砂漠の町バニワリードに立てこもるカダフィ派の投降交渉が難航している。バニワリードにはカダフィ大佐が潜伏しているとの情報もあり、反カダフィ派の戦闘員はバニワリードを包囲し、総攻撃の準備に入った。

交渉はすでに決裂したとの報道もある。リビアではトリポリの戦闘は収束したが、大佐の出身地の中部シルトやバニワリードなどでカダフィ派の残党が降伏を拒否。大佐の所在は不明だが、中東の衛星テレビ局アルジャズィーラが4日、評議会の軍事部門幹部が「大佐の居場所を把握している」などと述べていると報じている。

一方、AFP通信などは5日、カダフィ派の元治安当局幹部ら約10人が隣国ニジェールに逃げ込んだと報じた。大佐の息子や一族は含まれていないという。

国民評議会はシルトでも投降に向けた交渉をしているが、難航している。バニワリードはリビア最大部族ワルファラ族の拠点。ワルファラ族は反カダフィ派内にも多数いることから、評議会はバニワリードの指導部と慎重に交渉を続けてきた。

米CNNテレビは4日、大佐の三男サーディ氏の電話インタビューを報じた。同氏は次男セイフイスラム氏の抗戦を呼びかける演説が投降交渉を困難にしたとの見方を示して非難。サーディ氏はバニワリード周辺におり、大佐らとは2カ月間会っていないという。自身の立場については「中立」で、停戦交渉の仲介に意欲を示した。



 
 
>TOP

リビア:反カダフィ派をキューバ認めず

【メキシコ市・國枝すみれ】キューバ政府は3日、リビアのカダフィ政権を倒した反カダフィ派で作る国民評議会を正統性のある政府と認めず、リビアから自国の外交官を引き揚げると発表した。

キューバ外務省は声明で「外国政府や北大西洋条約機構(NATO)の介入によらず、リビア国民の自由意思で選ばれた政府だけを承認する」と説明した。また、NATOの空爆の即時停止を求めた。

キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長はリビアの最高指導者だったカダフィ大佐と親しく、NATOのリビア攻撃に当初から反対していた。

毎日新聞 2011年9月5日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア:CIA「カダフィ政権と協力」 トリポリで通信文書発見

【エルサレム花岡洋二】ブッシュ前米政権時代に米中央情報局(CIA)がリビアのカダフィ政権と「対テロ戦争」や反体制派対策などで協力していたことを示すとみられる文書が首都トリポリの旧政府施設から見つかった。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が発見し、ロイター通信や欧米紙などが報じた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチのメンバーらが2日、トリポリにあるカダフィ政権時代のリビア情報機関の本部を訪れ、CIAと交換した大量の通信文書を発見した。情報機関本部はカダフィ派が放棄した後、反カダフィ派で作る国民評議会が掌握している。

04年の文書によると、当時リビア国外にいた現国民評議会司令官についてCIAは「いつでも拘束できる」とリビア側に報告。司令官はCIAに拘束され、「リビアに送還された後、当局に拷問された」と述べたという。ヒューマン・ライツ・ウォッチは「CIAは拷問される可能性を承知でリビアに協力していた」と問題視している。

また、米紙ニューヨーク・タイムズによると、米国側は少なくとも8回、国際テロ組織アルカイダとの関係が疑われたテロ容疑者をリビアに尋問のために移送していたという。英紙インディペンデントによると、英情報機関MI6が英国内の反カダフィ派の動向をリビア側に伝達していた文書も見つかったという。

一方、中東の衛星放送アルジャジーラによると、ブッシュ政権で国務次官補を務めたウェルチ氏は先月2日、カイロでカダフィ政権当局者と面会。記録によると、ウェルチ氏は「アルカイダと(反カダフィ派)の関係を示す情報を米政権に渡すように」「(カダフィ大佐は)退陣しても全権力を手放す必要はない」などと助言したという。

毎日新聞 2011年9月5日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア:反カダフィ派「大佐の所在判明」 「首都南東150キロ包囲」

◇アルジャジーラ報じる

【カイロ和田浩明】中東の衛星放送アルジャジーラは4日、リビアの反カダフィ派・国民評議会の軍事部門幹部が、最高指導者だったカダフィ大佐の居場所が判明したと語ったと報じた。具体的な場所には言及しなかったが、反カダフィ派は首都トリポリの南東約150キロのバニワリードを包囲、カダフィ派に投降を要求している。

反カダフィ派はバニワリードの地元部族長らと交渉中だが、カダフィ派が投降しなければ実力行使する構えで、包囲網を狭めている。有力者によると、トリポリ在住のバニワリード出身者らが地元部族長らに書簡を送り、カダフィ大佐を保護している場合は引き渡すよう勧告したという。バニワリードはリビア最大の部族連合であるワルファラ族の拠点都市。反カダフィ派関係者は「投降か戦闘かで部族長間の意見が分かれている」とAP通信に語った。ロイター通信によると、カダフィ大佐の報道官は3日、「バニワリードの部族長らは交渉を拒否している」と述べた。

毎日新聞 2011年9月5日 東京朝刊



 
 
>TOP

カダフィ政権への中国の武器売却疑惑、リビア暫定政府が調査

2011年09月06日 21:00 発信地:トリポリ/リビア

【9月6日 AFP】国連(UN)制裁下にもかかわらず、中国の企業がリビアのムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐派に大量の武器を売るための秘密交渉を行っていたことを示す文書が見つかったことについて、リビア暫定政府は5日、調査を行っていると明らかにした。

この文書は、カナダ紙グローブ・アンド・メール(Globe and Mail)が公開したもの。カダフィ政権が崩壊寸前だった7月下旬に、中国国営軍事関連企業が少なくとも2億ドル(約150億円)相当の武器と弾薬をカダフィ政権に売却しようとしていたことを示す内容だという。

国民評議会軍事部門のアブドルラーマン・ブシン(Abdulrahman Busin)報道官はAFPの取材に、「これらの文書が本物である可能性は非常に高い」と語り、調査を続けつつ法的助言を求めているところだと語った。「すべての証拠を精査中だ。法律専門家チームもこの問題で分析を行っており、彼らは彼らの発見に基づいてその後の行動をとることになる」

一方、中国側は売却交渉を否定している。

中国外務省の姜瑜(Jiang Yu)報道官は、リビア高官が7月、中国政府に通知することなく中国を訪れて「関心のある企業」と接触したと説明。さらに、「中国企業はリビアに直接的にも間接的にも軍事製品を提供していない。武器売却契約も交わしておらず、リビアに軍事製品を輸出してもいない」と武器売却疑惑を否定した。

この疑惑は、すでに良好ではない新生リビアと中国との関係をいっそう悪化させるおそれがある。リビアの内戦中、中国は国民評議会を全面的に承認することはせず、北大西洋条約機構(NATO)による反カダフィ派支援の軍事作戦にも反対していた。(c)AFP/Andrew Beatty



 
 
>TOP

カダフィ派の車列、国境を越えてニジェール入り

2011年09月06日 19:04 発信地:SHISHAN/リビア

【9月6日 AFP】リビアのムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐派の装甲車の車列が5日夜、国境を越えて隣国ニジェールに入った。ニジェール軍関係者が明らかにした。

この軍関係者は、数十台の車両からなる異例の大規模な車列が、ニジェール北部アルリット(Arlit)からアガデス(Agadez)に入り、さらに首都ニアメー(Niamey)に向かうところを目撃したと語った。また、この車列の中にカダフィ氏か、息子の1人がいたのではないかとの憶測が飛び交っているという。

同様に、アガデスの民間ラジオ局のジャーナリストも、市内を横断してニアメーの方角に向かう数十台の車列を見たと話した。

これに先立ち、ニジェール政府筋も、カダフィ政権の高官らが4日に国境を越えて逃げてきたと話しており、この中には同政権で治安を担当していたマンスール・ダウ(Mansour Daw)氏も含まれている模様だ。これまでダウ氏は、カダフィ氏の少なくとも2人の息子とともに、カダフィ派の最後の拠点で反体制派軍との戦闘が続くバニワリド(Bani Walid)にいると見られていた。

こうした見方に対し、カダフィ派のムサ・イブラヒム(Moussa Ibrahim)報道官は5日、シリアのテレビ局Arraiとのインタビューで、カダフィ大佐は素晴らしい健康状態で、リビアの奪回計画で多忙だと反論した。イブラヒム氏は「依然として、われわれは強大であり、カダフィ氏の息子たちも国防の役割を担い、国のために命を捧げるはずだ」と語ったが、息子たちの個人名には触れなかった。(c)AFP/Deborah Pasmantier



 
 
>TOP

「政治の砂漠」に新政党の芽生え、リビア

2011年09月06日 20:34 発信地:トリポリ/リビア

【9月6日 AFP】リビアの新しい指導者たちが新しい国作りに取り組み、同国の最高指導者だったムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐派に残された拠点を潰しつつあるなか、新進の政治家たちは予定されている総選挙に期待を寄せている。

首都トリポリ(Tripoli)の西、ザウィヤ(Zawiyah)の法律家アブドル・ダエム・ガラブリ(Abdel Dayem al-Gharabli)氏は、カフェでの仲間たちとの長い議論の末、「わたしたちの政党が組織されつつある」と語った。

「National Democratic Encounter」という党名になる予定の政党は、広い支持基盤を持つ、法の支配を支持して政治的自由を尊重する党になるという。「だが、全リビア国民を1つに結ぶ、穏健なイスラム教に触発された政党にもなるだろう」と、ガラブリ氏は語った。

一緒にいた高等裁判所判事のサデク・ザルク(Sadek Zarruk)氏は、「ムアマル・カダフィは彼の『人民の共和国』の中で革命評議会だけを認め、それ以外のあらゆる政治組織を禁止した。だからわれわれはゼロから始めることになる」と付け加えた。

■新政党の芽生え

反カダフィ体制の民衆蜂起が発生した2月17日以降、いくつかの政治グループ結成が発表されている。7月にはアラブ首長国連邦(UAE)在住のリビア人らが、新リビア党(New Libya Party)を結成した。

反体制運動のきっかけとなったリビア東部のベンガジ(Benghazi)では「2月17日の青年同盟(Alliance of the Youth of February 17)」が結成されたが、同グループが今後政党になる可能性もある。また国外に逃れたリビア救国国民戦線(NFSL)や、カダフィ体制下で数多くの地下活動を行っていたとされるムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)などもある。

ガラブリ氏のグループに参加する医師のサデク・ツイル(Sadek Tuwir)氏は「リビアの『政治の砂漠地帯』に新党が咲き乱れるのを待っているところだが、リビアでの全国的な認知度獲得に最も近いのはムスリム同胞団だろう」と述べた。

法律家のハッサン・ハウィサ(Hassan Hawissa)氏も同意し、「カダフィ体制下での弾圧にもかかわらず、同胞団は秘密活動を行う支持者のネットワークを維持し続けることができた」と述べた。

■新憲法制定、議会・大統領選へ

国連(UN)事務総長特使のイアン・マーティン(Ian Martin)氏はトリポリで5日、リビアの新体制による総選挙の準備を国連は支援する準備があると語った。

反体制運動を導いて暫定政府を組織した国民評議会は、リビアの「解放」を宣言してから8か月以内に制憲議会議員を選ぶ選挙を行い、新憲法は国民投票にかけ、制憲議会選から1年後に議会と大統領の選挙を行うというロードマップを発表した。民衆蜂起を支援した西側諸国は、人権を尊重する民主化されたリビアが誕生すると確信していると述べる。

リビアには、東部のキレナイカ(Cyrenaica)地方、西部のトリポリタニア(Tripolitania)地方、南部のフェザーン(Fezzan)地方と3つの地域があり、多くの部族が暮らしている。専門家たちはリビアが民主主義の国になるにあたって、これらの点は問題にならないとみている。

フランス国立科学研究センター(National Centre for Scientific Research、CNRS)のオリビエ・プリエ(Olivier Pliez)氏は「複雑な状況下では、東部対西部や部族対国家などと単純化する傾向があるが、それはリビアとリビア国民に対する侮辱だ」と語った。(c)AFP/Mohamed Hasni



 
 
>TOP

2011年9月6日11時57分

カダフィ政権軍の車列、隣国ニジェールに越境

ロイター通信によると、リビア南隣のニジェール中部アガデスに5日夜、200〜250台のカダフィ政権軍の車列が到着した。現時点ではカダフィ大佐の所在は確認されていないが、フランス軍筋が同通信に語ったところでは、カダフィ氏や息子らが車列に加わり、ブルキナファソに亡命する可能性があるという。

一方、カダフィ政権のイブラヒム報道官は5日夜、シリアの衛星テレビに「カダフィ氏はリビア国内にいる。大変元気だ」と述べた。

ブルキナファソはカダフィ政権に大規模な支援を受けてきた経緯があり、新政権樹立を目指す「国民評議会」をリビアの正統政府として承認する一方、カダフィ氏の亡命を受け入れる考えを示している。ニジェールもカダフィ政権と良好な関係にあったが、8月末、国民評議会を承認した。



 
 
>TOP

リビア軍の装甲車列が隣国へ…カダフィ氏は不明

【カイロ=田尾茂樹】ロイター通信は6日、仏軍とニジェール軍の関係者の話として、200〜250台のリビア軍の装甲車の車列が5日夜に隣国ニジェールのアガデスに到着した、と伝えた。

最高指導者だったカダフィ氏が車列の中にいるかどうかは不明。ニジェールの隣国ブルキナファソは約2週間前にカダフィ氏に亡命を提案したといい、仏軍関係者は同通信に、カダフィ氏と次男セイフ・イスラム氏がブルキナファソへの亡命を決断すれば、この車列に加わる可能性があると語った。

車列は、リビア南部に配置されていた軍大隊の幹部らのものという。5日には、カダフィ政権の国家治安担当責任者だった元通信相のマンスール・ダウ氏ら十数人がニジェールへ脱出したとも伝えられており、カダフィ氏の護衛部隊が崩壊し始めた可能性もある。

(2011年9月6日12時22分 読売新聞)



 
 
>TOP

「カダフィ大佐はリビアにおり元気」

報道官「手の届かぬ場所に」

2011/9/6 9:35

【トリポリ=共同】ロイター通信によると、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐派のイブラヒム報道官は5日夜、シリアのテレビ局アッライに対し、カダフィ氏はリビア国内におり元気だと語った。具体的な所在には触れなかったが、反カダフィ派「国民評議会」の「手の届かない場所」にいるとしている。

首都トリポリ陥落後、カダフィ派はたびたび同テレビ局を宣伝に使っており、報道官の発言の信ぴょう性は不明。報道官は、大佐の次男セイフイスラム氏もリビア国内におり、居場所を転々としていると述べた。



 
 
>TOP

欧州諸国もカダフィ大佐側に武器提供か

反カダフィ側が主張

2011/9/6 9:37

【トリポリ=共同】リビアの反カダフィ派「国民評議会」の軍事部門「軍事評議会」の報道官は5日、中国や東欧諸国、西側諸国の企業が「カダフィ政権に武器や情報機関員を提供していたことを示す証拠」を得ており、法的措置を検討していると言明した。ロイター通信が伝えた。

カダフィ政権側への武器供与は国連安全保障理事会の2月の制裁決議で禁じられており、事実とすれば決議違反となる。

カナダ紙は、中国の国営軍事関連企業3社が7月、カダフィ政権に武器売却の意向を伝えていたと報じたが、報道官は東欧の数カ国についても調べており、西側諸国が関与した可能性もあると指摘した。

また報道官は、以前はなかった武器が見つかったとして、武器の一部は複数の供給源から現実に「カダフィ氏に届いていた」と語った。

報道官によると、入手した「証拠」はリビアの首都トリポリで発見した文書などで「(武器の)量やタイプ、搬送経路」が記載されていた。武器の総額は約2億ドル(約153億円)に上り、多くは隣国アルジェリア経由での搬送となっていたという。

中国外務省は5日、中国企業は武器売却に関する契約を結んでいないと反論している。



 
 
>TOP

カダフィ派、国外へ続々 大佐亡命観測くすぶる

一家は離散、死亡説も

2011/9/6 23:44

【カイロ=花房良祐】リビアで独裁体制が崩壊し2週間余りが経過したが、最高指導者だったカダフィ大佐の逃亡が続いている。一族は離散し、一部は隣国アルジェリアに出国。死亡説が流れた息子もいる。南隣のニジェールには5日夜、カダフィ派の兵士らが乗った大規模な車列が到着した。同派が掌握する首都トリポリ南東150キロメートルのバニワリードの包囲網が狭まるなか、大佐の亡命観測もくすぶっている。

現地からの報道によると、装甲車などを含む200台規模の車列はニジェール中部アガデスに入り、その後首都ニアメー方面に向かった。

■大量の金塊持ち出す

カダフィ体制の関係者がニジェールの隣にある友好国ブルキナファソへの亡命をもくろんでいるとの見方が支配的。反カダフィ派を束ねる国民評議会によると、車列はリビア中央銀行から持ち出した大量の金塊と現金を積載。大佐や息子もいるとの情報も一時流れたが、ニジェールの外相はAFP通信に「車列に大佐はいない」と否定した。

ニジェールには4日にもリビアの首都トリポリ南東のバニワリードに潜伏していたカダフィ派の元治安当局幹部を含む約10人が逃げ込んだもよう。アフリカ諸国にはカダフィ政権が長年、豊富な石油収入を元手に支援してきたこともあり親カダフィ的な政府が多く、ニジェールやブルキナファソもこれに含まれる。

■仏政府、逃亡介在か

車列の逃亡には仏政府が介在しているとの臆測も浮上している。仏軍を主体とする北大西洋条約機構(NATO)はリビアで哨戒飛行を続けているが、大規模な車列は攻撃を受けることもなく隣国に入った。早期の戦闘終結のため逃亡を手助けした可能性が取りざたされた。

カダフィ一族の動向
カダフィ大佐 所在不明。亡命観測も
妻 サフィヤ夫人 アルジェリアに逃亡
長男 ムハンマド氏 アルジェリアに逃亡
次男 セイフイスラム氏 リビア南部サブハ方面に逃亡したとの説
三男 サーディ氏 米CNNの電話取材に「バニワリード周辺にいる」
四男 ムタシム氏 不明
五男 ハンニバル氏 アルジェリアに逃亡
六男 ハミース氏 戦闘により8月に死亡したとの説
七男 セイフアラブ氏 4月のNATO空爆で死亡とカダフィ政権発表
長女 アイシャ氏 アルジェリアに逃亡
(注)海外メディア報道をもとに作成。ハミース氏は七男との報道もある

大佐の一族で動静がはっきりしているのはアルジェリア外務省が8月末に入国したと発表した夫人や長男、長女ら。直後にアルジェリア紙はカダフィ大佐自身も家族と同行して入国を試みたがアルジェリアのブーテフリカ大統領に拒否されたと報道した。このほかの一族の行方は不明。大佐の次男や三男はまだリビア国内で逃げ回っていると伝えられている。

一方、カダフィ派のイブラヒム報道官は5日、シリアのアルライ・テレビに「大佐は健康でリビアの防衛を計画・指揮している」と指摘。バニワリードが包囲される中、戦闘の継続を目指す姿勢を示した。ただ、バニワリードからはカダフィ派幹部の大半はすでに逃亡したもよう。中東の衛星テレビ局アルジャズィーラは6日、一時は決裂したと伝えられた投降に向けた交渉が再開されたと報道した。バニワリードのカダフィ派内で抗戦継続を巡り意見が割れているという。

中部シルト周辺では6日、反カダフィ派がカダフィ派の部族を襲撃し、武装解除したと伝えられた。国民評議会のゴーガ副議長は5日、リビア全土が解放されてから評議会をトリポリに移すとの考えをAFP通信に示した。カダフィ派が掌握している地域としてバニワリードのほか、中部シルト、南部サブハを挙げた。



 
 
>TOP

リビア:大佐側に欧企業も武器提供か 反カダフィ派「証拠」

【トリポリ共同】リビアの反カダフィ派「国民評議会」の軍事部門「軍事評議会」の報道官は5日、中国や東欧諸国、西側諸国の企業が「カダフィ政権に武器や情報機関員を提供していたことを示す証拠」を得ており、法的措置を検討していると言明した。ロイター通信が伝えた。

カダフィ政権側への武器供与は国連安全保障理事会の2月の制裁決議で禁じられており、事実とすれば決議違反となる。

報道官は東欧の数カ国について調べており、西側諸国が関与した可能性もあると指摘した。

また報道官は、武器の一部は複数の供給源から現実に「カダフィ氏に届いていた」と語った。報道官によると、入手した「証拠」はリビアの首都トリポリで発見した文書などで「(武器の)量やタイプ、搬送経路」が記載されていた。武器の総額は約2億ドル(約153億円)に上るという。

毎日新聞 2011年9月6日 東京夕刊



 
 
>TOP

ジェームズ・ボンド並、カダフィ大佐息子の巨大地下壕

2011年09月07日 18:58 発信地:トリポリ/リビア

【9月7日 AFP】リビアの最高指導者だったムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の息子、ムタシム・カダフィ(Mutassim Kadhafi)氏の邸宅に作られた地下壕が見つかった。50室もの部屋に、防弾ドア、最新鋭のコントロールルーム、外に抜ける秘密の通路などスパイ映画の要塞さながらの設備が整っている。

ムタシム氏は1975生まれ。エジプトで軍事訓練を受けた職業軍人で医師でもある。内戦前はカダフィ大佐の後継の座をめぐり、次男のセイフイスラム(Seif al-Islam)氏のライバルと目されていた。(c)AFP



 
 
>TOP

リビアの車列が隣国ニジェールに 大佐の所在は不明

2011.09.07 Wed posted at: 10:22 JST

(CNN) リビアの隣国ニジェールの当局者は6日、リビアの車列が同日までに相次いで同国に入ったことを明らかにした。米国務省は、この車列の中にカダフィ大佐はいないとの見方を示している。

米国務省のヌランド報道官は「(ニジェールに)入国した車列の中にはカダフィ政権の高官が何人かいたとみられるが、カダフィ大佐本人がいたとは考えていない」と語った。

ニジェールの内務省関係者や軍司令官によると、最初の車列は5日に同国の首都ニアメーに入り、後続の車列も6日現在、ニアメーに向かっている。最初の車列には、カダフィ政権時代の治安責任者でカダフィ一家の警護責任者でもあったマンスール・ダウ氏を含め、カダフィ大佐に近い高官6人がいたという。

ヌランド報道官によれば、この問題について駐ニジェール米国大使が同国政府と協議し、リビア高官らの拘束や武器の押収、リビアから持ち出された現金や財宝などの没収をニジェール政府に要請。ニジェールに亡命しようとする者をリビアに送還するようリビアの新政府から要請があれば、それに従うことを求めたという。

一方、カダフィ大佐の所在についてはパネッタ米国防長官が、大佐は逃亡中だとの見方を示し、「正確な居所についての情報は何もない」と述べた。

ニジェールの隣国ブルキナファソがカダフィ大佐の亡命を受け入れる意向を示したとも報じられたが、ブルキナファソ政府はこの情報を否定。政府報道官は、もしカダフィ大佐が同国に入国しようとすれば、「国際刑事裁判所(ICC)に定められた義務を尊重する」と表明した。カダフィ大佐は同国にはおらず、同国政府も所在をつかんでいないという。

カダフィ大佐と次男のセイフイスラム氏、情報機関トップだったアブドラ・セヌーシ氏は人道に対する罪の容疑でICCに指名手配されている。ニジェール、ブルキナファソとも、ICCについて定めたローマ規定の調印国。ブルキナファソの外相は8月に、反カダフィ派でつくるリビアの国民評議会を承認すると表明していた。

これに対してブルキナファソも加盟するアフリカ連合(AU)は、交渉を通じてリビアの問題の政治的解決を目指す取り組みがICCの逮捕状によって難しくなるとして、加盟国に対し、ICCの逮捕状を執行しないよう求めている。

カダフィ大佐の広報担当者は5日にシリアのテレビ局の電話取材に対し、カダフィ大佐は「非常に元気」だと強調、「その物理的な所在については誰も知ることができない」と述べていた。



 
 
>TOP

「カダフィ大佐は優しい父親」 ウクライナ人の元専属看護師

2011.09.07 Wed posted at: 11:44 JST

ウクライナ中部(CNN) リビアで政権を追われたカダフィ大佐は、私たちにとって優しい父親のような存在だった−−。カダフィ一家の専属看護師を務めていたウクライナ人女性、オクサナ・バリンスカヤさん(25)が、故郷の村でインタビューに応じた。

バリンスカヤさんは首都キエフ南郊の実家の台所で冷蔵庫の上に置かれたテレビを見上げ、画面に映し出されるカダフィ大佐の姿を眺めた。リビアでは2年間近く大佐の血圧を測り続け、心臓の調子を調べ、注射器で採血した。健康な人だったが、たまに体調を崩すことがあるとビタミン剤や薬を渡した。

5人の専属看護師は全員ウクライナ人。仲間同士で大佐のことを話す時は「ダディ(お父さん)」と呼んでいた。バリンスカヤさんは「ダディは私たちに仕事とお金と良い暮らしを与えてくれた」と言う。

カダフィ大佐が殺害されたり拘束されたりしたら気の毒だと話し、「私たちには、とても優しくしてくれた。不満はないか、必要な物はないかとよく気遣ってくれた」と振り返る。

毎年9月、カダフィ政権誕生の記念日には、大佐から看護師や身近な人々に贈り物があった。バリンスカヤさんは大佐の肖像を彫ったメダルや時計をもらった。

大佐の外国訪問には看護師らが順番に付き添った。それが「女性をはべらせている」との誤解を呼んだのかもしれない。カダフィ家による使用人への虐待疑惑など、大佐をめぐる最近の報道は、バリンスカヤさんが知る素顔とかけ離れている。バリンスカヤさんは「リビアの建国者はカダフィ大佐以外にいない。大佐のおかげで国民はラクダの背中から自動車に乗り換えることができた」と主張する。

バリンスカヤさんはキエフの看護学校を卒業し、故郷で3年間働いた。当時の月収はわずか125ドル(現在のレートで約9600円)。リビアにはもっと良い就職口があると聞いて応募し、結果通知を待っている時、ちょうどカダフィ大佐がウクライナを訪問した。2009年10月のことだ。

大佐は滞在中に専属看護師の候補を集め、面接を実施。バリンスカヤさんもその場へ出向いた。面接を受けた6人のうち3人はリビアでの勤務経験があり、アラビア語が話せた。バリンスカヤさんはあきらめかけたが、採用された。「どうして選ばれたのか分からない」と首をかしげる。大佐には、初対面の人と握手して目を合わせただけで相手の性格を見抜く能力があると、後日聞かされた。

リビアの首都トリポリでカダフィ一家の世話をするのが、バリンスカヤさんたちの仕事だった。規則は厳しく、派手な化粧や服装は禁止。周囲には常に大佐の妻や子ども、孫、側近らがいて、看護師が大佐と2人きりになることはあり得なかった。だから大佐が看護師らと愛人関係にあったとのうわさを聞いた時、バリンスカヤさんは大きなショックを受けたという。

米内部告発サイトで名指しされた先輩看護師(38)も、今年2月、バリンスカヤさんと同時にリビアを出てウクライナへ帰国したが、報道陣の取材を一切拒否している。

バリンスカヤさんはリビアの政情だけでなく、妊娠中という事情もあって帰国した。セルビア人の夫(38)とともに故郷の村へ身を寄せ、先月男児を出産している。

アルバムをめくってリビアでの暮らしを振り返りながら、バリンスカヤさんは「いつかぜひまたリビアで暮らしたい」と話した。だがその願いがかなう時、リビアは別の国になっているだろう。そこに「ダディ」はもういない。



 
 
>TOP

2011年9月7日0時24分

リビア北西部のカダフィ派、投降巡り交渉続く

カダフィ派部隊が立てこもるリビア北西部バニワリードで6日、反カダフィ派との間で投降を巡る交渉が続いた。バニワリードの部族有力者は「市民のほとんどは戦闘を望んでいない」としており、反カダフィ派の代表者らは説得に当たった。

バニワリードは、リビア最大の部族ワルファッラの本拠。反カダフィ派は衝突回避のため慎重な対応を続けている。

一方、200台を超えるカダフィ政権軍の車列がリビアの南隣のニジェール入りしたと報じられたことについて、ニジェールのバズーム外相は6日、AFP通信に「カダフィ氏はその車列にいない」と述べた。



 
 
>TOP

2011年9月7日10時45分

カダフィ大佐、リビア南部に潜伏か 車列目撃の情報

リビアで新政権づくりを目指す国民評議会幹部は6日、ロイター通信に対し、カダフィ大佐がニジェール国境に近いリビア南部に潜伏しているとの情報を得ていることを明らかにした。

評議会幹部のブハジアール氏によると、カダフィ大佐が乗ったとみられる車の列が3日前に首都トリポリの南約950キロにある南部の村グワト付近を通過したとの複数の目撃情報があるという。同氏は、評議会とカダフィ支持派との間で降伏交渉が続いているリビア北西部の拠点バニワリードから大佐がすでに脱出し、「チャドまたはニジェール方面に向かった」との見方を示した。

一方、アフリカ中部ブルキナファソからの報道によると、カダフィ大佐の亡命を受け入れる考えを示してきた同国政府は6日、情報相が国営放送を通じて「カダフィ氏はブルキナファソにはおらず、亡命の要請も受けていない。カダフィ氏到着の連絡は受けておらず、その予定はない」と発表。亡命受け入れに一転して否定的な見方を示した。



 
 
>TOP

リビア武器回収で支援…国連事務総長特別顧問

【トリポリ=加藤賢治】リビア復興支援計画を担当するイアン・マーティン国連事務総長特別顧問は6日、当地で記者会見し、内戦で大量の武器が出回っている状況に懸念を表明し、「武器回収で国連が支援する用意がある」と述べた。リビアでは、混乱に乗じて国際テロ組織がミサイルなどの武器を入手する危険が指摘されている。

また、同特別顧問は、反カダフィ派組織「国民評議会」が早期実施を目指す大統領選、議会選についても、国連が助言、支援していく意向を改めて示した。

(2011年9月7日11時08分 読売新聞)



 
 
>TOP

カダフィ大佐、南部国境地帯潜伏か

2011/9/7 8:19

【カイロ=共同】ロイター通信によると、リビアの反カダフィ派「国民評議会」の軍事部門高官は6日、カダフィ大佐はリビア南部国境地帯にいる可能性があると述べた。



 
 
>TOP

カダフィ大佐、リビア南部国境潜伏か

ブルキナファソは亡命拒否

2011/9/7 9:32

【カイロ=共同】ロイター通信によると、リビアの反カダフィ派「国民評議会」の軍事部門高官は6日、最高指導者だったカダフィ大佐の所在について、同国南部の国境地帯に潜伏している可能性があると述べた。

同高官は、大佐が首都トリポリの南東約150キロのバニワリードに一時いたが、3日前にトリポリの南約950キロ、ニジェールとの国境の北約300キロの村にいたとの情報があると指摘。

現在は、大佐を支持する部族の支援を受け、隣国ニジェールかチャドに向かっている可能性があると述べた。

大佐はブルキナファソに逃れる可能性も指摘されていたが、フランス公共ラジオによるとブルキナファソの政府報道官は6日、大佐の亡命の可能性について「われわれは亡命を認めない。この3年間、(大佐とは)良好な関係になかったからだ」と述べた。

同国は大佐の受け入れが可能との姿勢を示したと伝えられていたが、方針を転換した可能性がある。政府報道官は大佐の行き先については「われわれは関知しない」とした上で、「(亡命受け入れで)問題を抱えたくない」と説明した。

一方、米国務省のヌランド報道官は6日の記者会見で、大佐支持派の中堅幹部らが車列でニジェール入りしたことについて、同国政府に「訴追の可能性があるカダフィ政権のメンバーを拘束するよう強く要求した」と述べ、幹部の拘束を求めたことを明らかにした。

ヌランド氏は、駐ニジェール米大使が同日、ニジェール政府当局者と会談したと指摘し「全ての武器を押収することと、リビア政府の所有物を国民に返還するため、金や宝飾品なども没収するよう求めた」と強調した。



 
 
>TOP

リビア:カダフィ派、投降交渉大詰め ニジェール、大佐入国否定

【カイロ和田浩明】中東の衛星放送アルジャジーラは6日、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の支持派が籠城(ろうじょう)している西部の町バニワリードに、反カダフィ派部隊が同日中にも入ることで、両派の暫定合意が成立したと報じた。AP通信は、カダフィ派の武装解除についての協議が続いていると報じており、投降交渉は大詰めを迎えた。

ただ、バニワリード潜伏説もあった大佐の行方は不明のまま。

ニジェールに200台以上の車列が入国し、カダフィ大佐らが乗っている可能性があるとの情報も、ニジェール政府側は6日否定した。

トリポリの南約150キロにあるバニワリードでのカダフィ派との交渉は、地元有力部族長と反カダフィ派の間で続いている。カダフィ派有力幹部が退去した後、6日未明に、反カダフィ派受け入れで暫定合意が成立した。

部族長らは反カダフィ派が報復攻撃をしない保証を求める一方、カダフィ派には武装解除に応じるよう説得しているという。

大佐の所在について、反カダフィ派の軍事部門幹部は「居場所が判明した」と述べたが、地名の言及はない。

毎日新聞 2011年9月7日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア:「大佐3日前南部に」…反カダフィ派 特定できず

【カイロ和田浩明】ロイター通信は7日、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の居場所について、捜索を主導する反カダフィ派担当者が「3日前にはリビア南部の村にいた可能性がある」と語ったと報じた。カダフィ大佐らには国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ており、反カダフィ派も裁判のため身柄の確保を図っているが、居場所は特定できていない。

一方、AP通信によると、反カダフィ派の軍事部門報道官が7日、大佐のリビア国内の潜伏先を特定し、半径約60キロの地域を取り囲んだと述べたが、詳細は不明。

捜索担当者によると、カダフィ大佐がいた可能性があるのは、ニジェールとの国境から約300キロの村。3日前に搭乗の可能性がある車列が目撃されたといい、「さらに南方のニジェールやチャドの国境を目指していたという複数の情報がある」(担当者)という。

カダフィ大佐は首都トリポリが8月下旬に陥落する以前から、北大西洋条約機構(NATO)軍主導の空爆を回避するためリビア国内各地を転々としていたとされる。

潜伏中と推定される場所は、トリポリの南東約150キロの町バニワリードや、出身地の北中部シルト、支持者が多いとされる南部サブハなどだが、確定的な情報はない。

ニジェールには6日、カダフィ派軍部隊と見られる車列が中部の町アガデスに到着し、米国によると同派幹部も乗っていたが、大佐の存在は未確認だ。

パネッタ米国防長官は米テレビのインタビューで「(カダフィ大佐は)必要なら出国できる複数の手段を準備していたと思うが、現在の居場所は分からない」と述べた。

一方、カダフィ派が籠城(ろうじょう)中のバニワリードをめぐる投降交渉は6日中には決着せず、細部の詰めが続いている模様だ。

毎日新聞 2011年9月7日 20時20分



 
 
>TOP

リビア反カダフィ派「大佐を包囲」、最後の拠点へ進軍

2011.09.08 Thu posted at: 10:14 JST

(CNN) リビアの反カダフィ派でつくる国民評議会の軍事部門は7日、カダフィ大佐を包囲したと明言した。大佐が脱出する術はないとしている。

軍事部門の報道官は、大佐の居所は明かせないが、反カダフィ派の戦闘員が包囲を狭めていると述べた。一方、国民評議会の幹部は、カダフィ大佐の息子セイフイスラム氏とムタシム氏がトリポリ南東部のバニワリードで目撃されていると語った。バニワリードはカダフィ派が立てこもる最後の拠点の1つとなっている。

同幹部は7日夜、反カダフィ派の部隊がバニワリードに向けて進軍を開始したと述べたが、それ以上の詳細は明かさなかった。

反カダフィ派は10日を期限として、バニワリードに立てこもるカダフィ派に投降を迫っている。しかし、国民評議会の報道官は「交渉は完全に失敗した。彼らの要求には同意できない」と述べ、10日にまた戦闘が始まると予想している。



 
 
>TOP

2011年9月8日14時57分

リビア評議会ナンバー2が首都入り 全面移転はまだ

リビア国民評議会のナンバー2で首相格のマハムード・ジブリル氏が7日、首都トリポリに入った。副情報相にあたるハレド・ナジュム氏がAFP通信に語った。新政権づくりへの歩みを進めた。

ただ、大統領格のアブドルジャリル議長や、政治・軍事部門の幹部らは今も東部ベンガジに残っており、トリポリへの全面移転は「リビア全土が解放されてからになる」としている。

カダフィ大佐が逃亡を続けているうえ、北西部バニワリードや中部シルト、南部セブハなどで今もカダフィ派が立てこもっている。トリポリ市内の安全も完全に確保されたとは言えない状態で、全面移転と暫定政権の樹立宣言を見合わせている状況とみられる。



 
 
>TOP

ニジェール越境報道は「うそ」=カダフィ大佐がメッセージ

【ニコシアAFP=時事】シリアのテレビ局アライは8日、政権崩壊後に行方が分からなくなっているリビアのカダフィ大佐の音声メッセージを伝えた。大佐はこの中で「彼ら(反カダフィ勢力)は心理戦やうそに訴える以外に手段がない」と主張し、自身が車列でリビア南部からニジェールへ向かったとの報道を否定した。

カダフィ大佐は「(リビア近隣の)スーダンやチャド、マリ、アルジェリアとの国境では、毎日車列が人々を運んでいる」と指摘し、車列の報道は注目に値しないと強調した。

また、「トリポリでもほかのどこでも、ネズミへの攻撃を強化する準備はできている」と述べ、反カダフィ派への対決姿勢を改めて示した。(2011/09/08-12:17)



 
 
>TOP

リビア反カダフィ派、大佐の潜伏先包囲か

2011/9/8 3:35

【カイロ=花房良祐】AP通信は7日、リビアの反カダフィ派の報道官の話として逃亡中のカダフィ大佐の国内の潜伏先を包囲したと伝えた。場所は特定しなかったが、半径60キロメートルを戦闘員が取り囲み、逃亡は不可能だとしている。大佐を巡っては南隣のニジェールに大規模な車列が入ったことで大佐の亡命観測が浮上していた。

反カダフィ派を束ねる国民評議会は同日、ニジェールに外交使節団を派遣し、カダフィ大佐やその一族の越境を防止するように求める方針を明らかにした。一方、カダフィ大佐の声明をたびたび報じてきたシリア拠点のテレビ局アルライを所有するミシャン・ジュブリ氏は7日、AFP通信に対し「カダフィ大佐と最近会話を交わした」と述べた上で「大佐はリビアにいて元気だ」などと話した。



 
 
>TOP

G8会合にリビア招待 仏経済・財政省

2011/9/8 10:29

【パリ=共同】フランス公共ラジオによると、同国の経済・財政省筋は7日、フランス南部マルセイユで10日に開かれる主要国(G8)の「ドービル・パートナーシップ財務相会合」に、リビアの反カダフィ派「国民評議会」の代表者が招かれたことを明らかにした。

同パートナーシップは、強権体制が崩壊したアラブ諸国の民主化支援を目的として5月のG8首脳会議(ドービル・サミット)で設置が決まり、チュニジア、エジプトの代表者が参加。その後モロッコ、ヨルダンも、この枠組みに加わっていた。



 
 
>TOP

戦闘続ける…カダフィ氏、シリアのTV局に電話

【カイロ支局】ロイター通信によると、リビアの元最高指導者カダフィ氏は8日、シリアの衛星テレビ「アル・ラアイ」への電話で、改めて反カダフィ派との戦闘を続けると強調した。

国外亡命の臆測も飛び交うカダフィ氏だが、電話はリビア国内からかけられたものだったという。

カダフィ氏は、「トリポリでネズミども(反カダフィ派)への反攻を激化させる準備ができている」「我々はNATO(北大西洋条約機構)を打ち破る」などと語ったという。

(2011年9月8日13時00分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビアで新紙幣発行へ

2011/9/8 22:55

カダフィ体制が崩壊したリビアで、反カダフィ派「国民評議会」から新たに中央銀行総裁に任命されたカッサム・アズーズ氏は8日、首都トリポリで記者会見し、新紙幣を近く発行することを明らかにした。同氏は経済学が専門の元大学教授。

1リビア・ディナール紙幣にカダフィ大佐の若いころの肖像画が描かれていることなどから、新紙幣の発行を求める声が高まっていた。

アズーズ氏は既に新紙幣のデザインの公募を開始したと語り、デザインが決まり次第、発行に取り掛かると述べた。

また、カダフィ体制崩壊の際に、当時の中央銀行から金や現金が盗まれたとの一部報道を否定し、中央銀行の資産は守られていると明言した。(トリポリ=共同)



 
 
>TOP

リビア:「大佐、3日前には南部に」 反カダフィ派、居場所特定できず

【カイロ和田浩明】ロイター通信は7日、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の居場所について、捜索を主導する反カダフィ派担当者が「3日前にはリビア南部の村にいた可能性がある」と語ったと報じた。カダフィ大佐らには国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ており、反カダフィ派も裁判のため身柄の確保を図っているが、居場所は特定できていない。

一方、AP通信によると、反カダフィ派の軍事部門報道官が7日、大佐のリビア国内の潜伏先を特定し、半径約60キロの地域を取り囲んだと述べたが、詳細は不明。

捜索担当者によると、カダフィ大佐がいた可能性があるのはニジェールとの国境から約300キロの村。3日前に搭乗の可能性がある車列が目撃されたといい、「さらに南方のニジェールやチャドの国境を目指していたという複数の情報がある」(担当者)という。カダフィ大佐は首都トリポリが8月に陥落する以前から、北大西洋条約機構(NATO)軍主導の空爆を回避するためリビア国内各地を転々としていたとされる。

毎日新聞 2011年9月8日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア:暫定政権樹立へ 「首相」首都到着

【トリポリ共同】フランス公共ラジオによると、リビアの反カダフィ派「国民評議会」は7日、対外関係を担当する評議会ナンバー2で、暫定首相就任が決まっているジブリル氏が首都トリポリに到着したことを明らかにした。リビア民主化を目指す暫定政権の樹立に向け一歩を踏み出した形だ。評議会のアブドルジャリル議長は近く評議会の拠点を東部ベンガジからトリポリに移す意向を表明。議長自身もトリポリに向かうとしており、実現すれば暫定政権樹立に向けた動きが加速する。

毎日新聞 2011年9月8日 東京夕刊



 
 
>TOP

リビア:カダフィ大佐、ニジェール亡命説否定の声明

リビアの最高指導者だったカダフィ大佐は8日、隣国ニジェールへの亡命説が出ていることについて、シリアのテレビ局が放映した音声メッセージで「(敵の)心理戦であり、うそだ」と否定した。AFP通信が報じた。大佐は「彼ら(敵)は心理戦とうそに頼ることしかすべがない」と述べたという。【服部正法】

毎日新聞 2011年9月8日 東京夕刊



 
 
>TOP

カダフィ大佐を国際逮捕手配へ 所在は依然不明

2011.09.09 Fri posted at: 10:17 JST

(CNN) 国際刑事裁判所(ICC)は8日、国際刑事警察機構(ICPO)に対し、人道に反する罪などの容疑でリビアの元最高指導者カダフィ大佐の国際逮捕手配書を発行するよう求めた。国際逮捕手配書は、身柄の引き渡しを目的として国外に逃亡した容疑者の拘束を各国の警察に求めるものだ。

「カダフィ大佐の逮捕は時間の問題だ」とICCのルイス・モレノオカンポ主任検察官は語った。

だが米政府高官がCNNに語ったところによれば、米当局はカダフィ大佐の行方をつかめていない。リビアの反カダフィ派でつくる国民評議会も同じだろうと述べる。

北大西洋条約機構(NATO)や米軍の複数の関係者によれば、リビアには米中央情報局(CIA)のほか、英仏、ヨルダン、カタールの特殊部隊も展開している。

だがカダフィ大佐の追跡で中心的役割を果たしているのは国民評議会の部隊だ。

米統合参謀本部の広報官は8日、リビアにおける米国の使命は市民を守ることであり「カダフィ大佐を拘束・発見することではない」と述べている。



 
 
>TOP

2011年9月9日2時14分

お札からカダフィ大佐さらば リビア、新札発行へ

リビア中央銀行のアズーズ総裁が8日、トリポリで会見し、カダフィ大佐の肖像が描かれている現行紙幣のデザインを変える考えを示した。また、カダフィ政権が4〜5月に金塊29トンを国内で売却していたことを明らかにした。

アズーズ氏は経済学者で、反カダフィ派の国民評議会に任命された新総裁。会見では、カダフィ氏の肖像画があしらわれた紙幣を変えるため、複数のデザインの比較検討を進める考えを示し、「民主的な手続きで新しい紙幣をつくりたい」と述べた。

リビアの紙幣は、1ディナール札にカダフィ氏の肖像画が、20ディナール札には、ムバラク前エジプト大統領、ベンアリ前チュニジア大統領ら、すでに失脚した指導者とカダフィ氏が一緒に写った記念写真があしらわれている。市民からは「これ以上カダフィ氏の顔を見たくない」と変更を求める声が相次いでいる。



 
 
>TOP

2011年9月9日15時26分

「攻撃でなく団結を」リビア評議会幹部トリポリで会見

リビアで新政権の樹立をめざす国民評議会の暫定首相にあたるジブリル氏は8日、首都トリポリ入り後初の記者会見に臨んだ。「国民、特に若者が、お互いを攻撃するのではなく、団結しなければならない」と述べ、暫定政権の樹立を前に団結と和解を呼びかけた。

ジブリル氏は、反カダフィ派がトリポリを制圧したことを「リビア近現代史で空前の偉業」としつつ、直面する重要な課題として、(1)国民間の和解(2)カダフィ派が拠点とする中部シルト、西部バニワリードなどの制圧(3)民主的な政府の樹立−−を挙げた。

そのうえで「政治的な駆け引きが始まるのは、(カダフィ派との)戦闘が終わり、暫定政府が樹立され、新憲法を制定した後だ」と述べ、国民間の和解をまず優先すべきだと述べた。



 
 
>TOP

2011年9月9日19時57分

衛星放送局「ライ」、カダフィ大佐の肉声伝える

リビア国内に潜伏しているとみられるカダフィ大佐側の肉声を伝え続けている謎の衛星放送局がある。反政府デモが続くシリアを拠点に、亡命イラク人が運営する放送局「ライ」だ。

「我々はトリポリでもどこでも、ネズミや雇い兵に反撃する準備ができている」。ライは8日、国外逃亡説を否定するカダフィ大佐の音声メッセージを放送した。

アラブ圏紙アッシャルクルアウサトなどによると、ライは2007年10月に、イラク人のジェブーリ氏がシリアの首都ダマスカスに創設した。同氏は、フセイン前大統領の長男故ウダイ氏の元側近。イラク戦争後、イラクで反米武装勢力が駐留米軍を攻撃する映像などを放映するテレビ局を創設。その後、石油を密輸出して得た資金を持って、シリアに亡命した。

カダフィ氏がイラクの反米勢力に資金援助していたことが、ジェブーリ氏とリビアを結びつけた。カダフィ氏側は今年7月、約6万ドル(約460万円)で中継車を購入し、リビアに持ち込んだ。音声や映像をリビアから送信するために使っているとみられる。ただ、最近は音声だけのメッセージが続いており、映像の中継は難しくなっているようだ。ジェブーリ氏は同紙に「カダフィ氏から資金提供を受けるのは米英やイスラエルから受けるより光栄だ」と述べた。カダフィ氏がライを2500万ドル(約19億円)で買収したとの情報もある。(トリポリ=石合力)



 
 
>TOP

カダフィ氏、「貸し」ある最貧国に潜伏か

【ヨハネスブルク=中西賢司】リビアの最高指導者だったカダフィ氏の所在を巡り、潜伏先や亡命先となる可能性がある国として、ブルキナファソなど周辺のアフリカ最貧国が浮上している。

カダフィ氏が巨額支援により「貸し」を作った国々とみられる。

「アフリカの王の中の王」を自任したカダフィ氏は、豊富な石油収入を生かして周辺国を積極支援してきた。昨年には「欧米からアフリカを解放する」として総額970億ドル(約7兆5000億円)の対アフリカ投資を表明した。

カダフィ氏と個人的な結びつきがある首脳も多い。有力な亡命先とささやかれるブルキナファソのコンパオレ大統領は1980年代にリビアで軍事訓練を受けた後、クーデターで権力を奪取。チャドのデビ大統領もカダフィ氏の後押しで90年に政変を成功させた。5日にカダフィ派幹部が到着したニジェールのイスフ大統領は、カダフィ氏からの資金援助で3月の大統領選を制したとの報道もある。

(2011年9月9日08時36分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア暫定首相「民主化前に、もう政治ゲーム」

【トリポリ=加藤賢治】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」のマフムード・ジブリル暫定首相は8日、当地で記者会見し、「解放の戦いはまだ終わっていない」と強調、行方が分かっていない元最高指導者カダフィ氏の拘束が不可欠との認識を示した。

同評議会は全土制圧後に、拠点を東部ベンガジから首都トリポリに移す方針だ。だが、中部シルテや南部サブハなどでカダフィ派の抵抗が続いており、アブドルジャリル同評議会議長は首都入りを果たせないでいる。

また、ジブリル暫定首相は、憲法制定など民主化プロセスは未定だとした上で、反カダフィ派内で「合意に達する前に政治的ゲームを始めようとした者がいる」と述べた。反カダフィ諸勢力の集まりである同評議会の足並みが全土制圧前に乱れることに懸念を示したとみられる。

(2011年9月9日12時37分 読売新聞)



 
 
>TOP

米がリビアに武器専門家派遣…ミサイル流出阻止

【ワシントン=山口香子】米国務省のヌーランド報道官は8日の記者会見で、リビアのカダフィ派部隊が保有していた携帯型対空ミサイルの流出を阻止するため、米政府の武器管理専門官や民間業者をリビアに派遣したことを明らかにした。

米紙ニューヨーク・タイムズは8日、首都トリポリの武器庫が荒らされ、数十に上る携帯型対空ミサイルが所在不明になっていると報道。カダフィ派は最大約2万5000もの同ミサイルを保有していたとされる。航空機を狙ったテロに悪用されかねず、欧米諸国はイスラム武装勢力などの手に渡ることを懸念している。

(2011年9月9日20時04分 読売新聞)



 
 
>TOP

ICPO、カダフィ氏らを国際指名手配

【パリ=三井美奈】国際刑事警察機構(ICPO、本部・仏リヨン)は9日、リビアの元最高指導者カダフィ氏、その次男セイフ・イスラム氏、情報機関トップだったアブドラ・サヌシ氏の3人を「人道に対する罪」容疑で国際指名手配した。

3人の国際手配は8日、国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)がICPOに要請していた。ICCは6月、反体制派に対する武力弾圧は「人道に対する罪」の疑いがあるとして、3人に逮捕状を出している。

(2011年9月9日20時06分 読売新聞)



 
 
>TOP

ベンガジ行き定期便15日再開 トルコ航空

2011/9/9 9:40

【カイロ=共同】トルコ航空は8日の声明で、リビアの反カダフィ派の拠点、北東部ベンガジへの定期便を15日から再開すると発表した。月、火、木、土の週4便。トルコメディアによると、空港の補修など必要な作業が終了、同航空の担当者による点検を踏まえて再開を決定した。

首都トリポリ行きの定期便についても空港施設の点検などが済み次第、再開する方針。今月24日の再開を見込んでいるという。

外交筋によると、国連安全保障理事会はリビアに飛行禁止空域を設定しているが、空域監視を行う北大西洋条約機構(NATO)の了解があれば航空便を飛ばすことは可能という。



 
 
>TOP

反カダフィ派ナンバー2が首都入り

「国民は手を取り合って復興を」

2011/9/9 10:32

【カイロ=花房良祐】最高指導者だったカダフィ大佐の独裁体制が崩壊したリビアで、反カダフィ派を束ねる国民評議会のナンバー2、マハムード・ジブリル氏が8日、首都トリポリで初めて記者会見し「リビア人が手を取り合って復興に取り組むことを望む」と述べて半年間にわたり対立した地域・部族の和解を訴えた。国民間の亀裂を修復し、早期の国家再建を目指す。同氏は7日、東部ベンガジの拠点からトリポリ入りしていた。

国民評議会は「カダフィ後」を見据えた新体制の準備を進める。同氏は一方で「解放に向けた戦いは終わっていない」としてカダフィ大佐が拘束・殺害されないうちはリビアが解放されたとは宣言できないとも言及した。評議会は「解放宣言」の後に民主化プロセスが始まるとの方針をこれまで明らかにしている。

シリアのテレビ局アッライは8日、カダフィ大佐の声明とする音声を報じた。報道によると、大佐はリビア国内にとどまっていると主張。ニジェールなどへの亡命観測が浮上していることについて反カダフィ派が仕掛けた「心理戦」と一蹴した。



 
 
>TOP

カダフィ大佐を国際手配 ICPO、身柄拘束要請

2011/9/9 22:18

【マルセイユ(フランス南部)=共同】国際刑事警察機構(ICPO、本部フランス・リヨン)は9日、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐ら3人を国際手配したと発表した。

6月末に「人道に対する罪」容疑でカダフィ大佐ら3人の逮捕状を出し、国際指名手配した国際刑事裁判所(ICC)のモレノオカンポ主任検察官が今月8日、ICPOに手配の強化を依頼していた。

ICPOは、手配の中でも最重要事案に相当し、引き渡しを前提に身柄拘束を求める「国際逮捕手配書」(赤手配書)を加盟188カ国に送付した。手配したのは、カダフィ大佐のほか、次男のセイフイスラム氏、情報機関トップのサヌーシ氏。

カダフィ大佐は「われわれは祖先の土地から離れない」として国外逃亡を否定しているが、隣国ニジェールなどに逃れる可能性も指摘されている。



 
 
>TOP

リビア:反カダフィ派「仲間割れ」 暫定首相が警告

【カイロ和田浩明】リビアの反カダフィ派の統治組織「国民評議会」のマフムード・ジブリル暫定首相は8日、首都トリポリで記者会見し、反カダフィ派内部で「政治的ゲーム」が始まっているとの見解を示し、派内の民兵組織による仲間割れや権力闘争の兆しをけん制。最高指導者だったカダフィ大佐とその支持者との戦いに集中するよう呼びかけた。

ジブリル氏の会見は反カダフィ派が8月下旬に首都を制圧して以来初めて。ロイター通信によると、ジブリル氏は「現在は連帯する段階。我々が共通の基盤に立っていないことが明らかになれば、私は退く」と辞任まで示唆した。

反カダフィ派内には、「トリポリ旅団」「ミスラタ旅団」「2月17日旅団」といった出身地などで分かれた複数の民兵組織が割拠。国民評議会はこれらの組織を国軍に集約する意向を表明したが、権限やポストの配分などの見通しは立っていない状況だ。

カダフィ大佐は8日、シリアのテレビが放送した音声メッセージで反カダフィ派を「トリポリのネズミ」と述べ、反攻の準備ができていると主張した。

毎日新聞 2011年9月9日 東京夕刊



 
 
>TOP

カダフィ派、投降期限経過後も激しく抵抗

2011.09.10 Sat posted at: 12:12 JST

トリポリ(CNN) リビア国民評議会が、トリポリ東部のシルトや南東部のバニワリードを拠点とするカダフィ派に対して設定した投降期限が、双方の明確な合意のないまま9日深夜に過ぎた。投降期限が切れる前、国民評議会の広報担当ベンアリ氏は、カダフィ派との交渉は夕方まで続けると語っていた。

合意の障害となっていたのは、カダフィ派が、国民評議会の兵士が彼らのコミュニティに入る際に武器を持たないこと、家宅捜索を行わないことを求めていた点だ。またカダフィ派は全面恩赦を求めたが、国民評議会はカダフィ派を起訴した上で、死刑を執行したい考えだという。

軍によると、バニワリードではカダフィ派が激しく抵抗しており、反カダフィ派は9日に撤退したという。またシルトの東55キロの地点でも国民評議会の兵士らがカダフィ派の激しい抵抗に遭った。

このような状況の中、国際刑事警察機構(ICPO)は9日、人道に反する罪などの容疑が掛けられているリビアの元最高指導者カダフィ大佐に対するレッドノーティスと呼ばれる国際逮捕手配書を発行した。国際逮捕手配書は、身柄の引き渡しを目的として国外に逃亡した容疑者の拘束を各国の警察に求めるものだ。

また、国連事務総長特使のイアン・マーティン氏は記者会見で、トリポリにおける人道的災難の恐れはまだ顕在化してないと語った。同市のインフラへの損害はほとんどなく、水不足も大幅に緩和している。また、燃料や電気の供給も改善しており、学校も9月17日に再開予定で、今のところ公共秩序の乱れはないという。



 
 
>TOP

2011年9月10日11時3分

反カダフィ派、バニワリード市内に突入 一部で交戦か

リビアで新政権づくりを目指す国民評議会の軍事担当者によると、首都トリポリ近郊のカダフィ派の拠点都市バニワリード市内に9日夕、反カダフィ派の部隊が入り、一部でカダフィ軍と交戦した模様だ。

ロイター通信などによると、カダフィ氏の故郷であり、カダフィ派最大の拠点都市として頑強な抵抗が続く中部シルトの周辺でも、戦闘が激化している。

国民評議会は、バニワリードやシルト、南部セブハに立てこもるカダフィ軍に対する投降期限を、10日に設定していた。期限を目の前にして戦闘が激化した理由について、評議会幹部は「交渉は決裂した」とロイター通信に対して述べた。



 
 
>TOP

カダフィ派拠点に侵攻…「停戦破棄された」と

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの反カダフィ派は9日、カダフィ派が政権崩壊後も掌握している西部バニワリードの市街へ突入、両派の間で戦闘が始まった。

ロイター通信によると、カダフィ派がなおも残る中部のシルテ近郊でも同日、激しい戦闘が起きた。反カダフィ派組織「国民評議会」は、10日を期限にカダフィ派に投降を求めているが、カダフィ派はこれまで応じてこなかった。評議会幹部は「停戦は破棄された」としている。ロイターによると、バニワリードの戦闘では、これまでに両派の計4人が死亡した。

(2011年9月10日12時52分 読売新聞)



 
 
>TOP

反カダフィ派、カダフィ派要衝に突入

首都南方、銃火の応酬続く

2011/9/10 10:05

【ドバイ=中西俊裕】リビアの反カダフィ派の部隊は9日夜、カダフィ派が立てこもる首都トリポリ南方のバニワリードに突入、同派部隊と銃火の応酬を続けた。反カダフィ派を束ねる「国民評議会」の幹部、アブドラ・カンシル氏は評議会傘下の部隊がバニワリードの北でカダフィ派の狙撃兵と交戦、東側、南側から進入したと説明した。

バニワリードにはカダフィ大佐が2人の息子とともに潜伏しているとの情報がある。一方で最近になって大佐はさらに南方の砂漠に車で逃れたとの説も流れるなど情報が錯綜(さくそう)している。

また反カダフィ派部隊は地中海岸にあるカダフィ派拠点のシルトでも同派部隊と戦闘を継続。「カダフィ派はミサイルなどを使い攻撃をしかけ、川の近くの地域で戦闘が続いた」と反カダフィ派の報道担当者は語った。



 
 
>TOP

リビア:カダフィ大佐、国際手配 ICPO「人道に対する罪」

【マルセイユ(フランス南部)共同】国際刑事警察機構(ICPO、本部フランス・リヨン)は9日、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐ら3人を国際手配したと発表した。

6月末に「人道に対する罪」容疑でカダフィ大佐ら3人の逮捕状を出し、国際指名手配した国際刑事裁判所のモレノオカンポ主任検察官が今月8日、ICPOに手配の強化を依頼していた。

ICPOは、手配の中でも最重要事案に相当し、引き渡しを前提に身柄拘束を求める「国際逮捕手配書」(赤手配書)を加盟188カ国・地域に送付した。手配したのは、カダフィ大佐のほか、次男のセイフ・アルイスラム氏、情報機関トップのアルサヌーシ氏。

毎日新聞 2011年9月10日 東京朝刊



 
 
>TOP

リビア:反カダフィ派、大佐派2都市へ攻撃 投降期限前、抵抗根強く

【カイロ和田浩明】リビアの反カダフィ派は9日、最高指導者だったカダフィ大佐の支持勢力の拠点となっている2都市への攻撃を開始した。ロイター通信などによると、これまで反カダフィ派が包囲していた西部バニワリードで戦闘が始まったほか、カダフィ大佐の出身地シルト近郊でも戦闘が起きている。両都市が制圧されれば、反カダフィ派は国土のほとんどを支配下に置くことになる。

反カダフィ派は10日を期限にカダフィ派との投降交渉を続けていたが、抵抗は強く、8日にはカダフィ大佐が改めて戦闘の継続を呼びかける音声メッセージを流していた。反カダフィ派は、期限前の戦闘開始は「民間人保護やカダフィ派による攻撃に対処するため」と説明。交戦では少なくとも戦闘員4人が死亡、7人が負傷した。

バニワリードは首都トリポリの南東約150キロにあり、反カダフィ派によると、大佐の次男セイフ・アルイスラム容疑者(国際手配中)が潜伏している可能性がある。カダフィ大佐の行方は明らかになっていない。

カダフィ大佐と次男ら3人には、2月以降の民衆蜂起弾圧で国際刑事裁判所(ICC)から人道に対する罪での逮捕状が出ている。

毎日新聞 2011年9月10日 東京夕刊



 
 
>TOP

リビア、国民評議会のトップが首都入り

2011.09.11 Sun posted at: 13:03 JST

リビア西部バニワリード近郊(CNN) 国民評議会の最高責任者であるアブドルジャリル議長が10日、カダフィ政権崩壊後初めてリビアの首都トリポリに入った。

同議長はカダフィ政権で司法書記(法相)を務めていたが、今年2月に政権から離反していた。国民評議会は政情が安定すれば首都に移転する方針を表明している。

カダフィ政権が崩壊したリビア情勢で、反カダフィ部隊は10日、投降期限が同日に切れたことを受け政権軍が立てこもる西部バニワリードへの攻撃を開始した。

反カダフィ派の中核組織「国民評議会」の軍事部門指導者によると、ロケット弾や砲弾など用いた政権軍の抵抗は激しく、一部の国民評議会の部隊は退却を強いられた。首都トリポリの南東部にあるバニワリードはカダフィ派の最後の拠点の1つ。

国民評議会は、カダフィ大佐の息子2人を含め政権の中心人物が隠れている可能性があるとしている。市内で抵抗するカダフィ派の人数は明らかでない。

国民評議会は流血の事態拡大などを懸念し、投降期限を1週間延ばしてカダフィ派と交渉を重ねてきたが、合意が得られなかった。同市のカダフィ派は9日、投降期限切れの数時間前、反カダフィ派に発砲したともされる。

国民評議会の投降交渉の責任者は、バニワリードを近く攻略するとしながらも、カダフィ派の抗戦は激しいことを認めた。反カダフィ派は過去約2週間、同市を3方から囲み、政権軍に投降の圧力を加えていた。カダフィ派は、中部シルト、南西部セブハの両市でも拠点を築いている。



 
 
>TOP

2011年9月11日2時3分

カダフィ派拠点へ攻撃指示 投降期限迎え国民評議会

リビアのカダフィ派の拠点都市に対する投降の呼びかけは10日午前0時(日本時間同7時)、期限を迎えた。新政権づくりを目指す反カダフィ派の中核組織・国民評議会のアブドルジャリル議長は同日午後、投降期限切れを受け、評議会軍事部門の司令官らに対し、カダフィ派の拠点に対する攻撃開始の権限を与えたと述べた。

カダフィ派は首都トリポリ近郊のバニワリード、中部シルト、南部セブハなどの都市に立てこもって抵抗を続けている。反カダフィ派は今後、現地司令官の判断でいつでも軍事行動に移ることが可能となった。

ただ、10日午後6時(同11日午前1時)現在、総攻撃が始まったとの情報はない。



 
 
>TOP

カダフィ派拠点、戦闘続く…NATO空爆も

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの反カダフィ派は9日、カダフィ派が政権崩壊後も掌握する西部の都市バニワリード市街に突入した。

戦闘は10日も続いている。ロイター通信によると、北大西洋条約機構(NATO)の軍用機による空爆も行われた。

10日は、反カダフィ派組織「国民評議会」がカダフィ派に提示した投降期限の日だった。しかし、カダフィ派は投降に応じず攻撃を仕掛けてきたため、期限を前に交渉は事実上決裂となっていた。

評議会幹部は「停戦は終わった」と話している。

ロイター通信が評議会幹部の話として報じたところでは、バニワリードには反カダフィ派部隊が三方から進撃し、カダフィ派は雇い兵や狙撃兵を含む約1000人が市内各地に散らばって、民家からロケット弾を放つなど激しく抵抗している。バニワリードには元最高指導者カダフィ氏の息子が潜伏しているとの見方もある。

(2011年9月11日11時54分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア暫定政府10日以内に樹立、カダフィ大佐三男は隣国に

2011.09.12 Mon posted at: 09:47 JST

(CNN) リビア反カダフィ派の国民評議会は11日、暫定政府を10日以内に樹立する意向を表明した。暫定政府は、まだ衝突が続いている地域も含めてリビア全土の関係者で構成する予定だという。また、石油の生産を再開したことも明らかにしたが、生産場所については明言を避けた。

一方、隣国ニジェールの当局者は11日、カダフィ大佐の三男、サアディ・カダフィ氏がニジェールに入国したことを明らかにした。同国の司法相によると、サアディ氏にはリビアの元高官8人が同行しているといい、ニジェールは人道的見地から一行を受け入れたとしている。

ニジェールにはここ数日で、カダフィ派の軍人や治安関係者とその家族らを乗せたリビアの車列が相次いで入国していた。当初はこの中にカダフィ大佐がいるのではないかとの情報もあったが、後にその可能性は低いことが判明、大佐の所在は依然として分かっていない。

リビアでカダフィ派が立てこもる最後の拠点の1つ、中部のシルトでは、国民評議会の部隊が同地の南部に展開して物資の補給を断ち、シルトを孤立させる動きに出ている。



 
 
>TOP

2011年9月12日0時1分

リビアの国民評議会トップ、首都入り 団結呼びかける

リビアで新政権づくりを目指す国民評議会のアブドルジャリル議長が10日、評議会結成後で初めて首都トリポリ入りした。地元の有力者らと懇談したアブドルジャリル議長は「カダフィ氏はまだ捕まっていない。難局を前にリビア人が一つにまとまるときだ」と述べ、団結を呼びかけた。

アブドルジャリル氏は東部ベンガジから航空機で中部ミスラタを経由し、トリポリ東部の空軍基地に降り立った。評議会幹部や兵士らにもみくちゃにされて迎えられた。

リビアは今もカダフィ大佐が逃亡中で、西部バニワリードなどカダフィ派軍が立てこもる複数の都市で戦闘が続く不安定な状況が続いている。アブドルジャリル氏ら評議会幹部らは当面、ベンガジで執務を続ける予定だ。(トリポリ=貫洞欣寛)



 
 
>TOP

2011年9月12日14時8分

リビア暫定政権近く発足へ 国民評議会、石油生産再開

リビアで新政権づくりを目指す国民評議会のジブリル暫定首相が11日、トリポリ市内で会見し、10日以内に暫定政権を発足させる考えを示した。石油生産を再開したことも明かした。

ジブリル氏は「1週間から10日のうちに、リビア各地からの代表を集めた暫定政権をつくる」と述べた。

10日には、評議会トップのアブドルジャリル議長が評議会結成後初めて、拠点とする東部ベンガジからトリポリ入りするなど、暫定政権づくりに向けた動きが進む。アブドルジャリル議長は地元の有力者らと懇談し、「カダフィ(大佐)はまだ捕まっていない。難局を前にリビア人が一つにまとまる時だ」と述べ、団結を呼びかけた。



 
 
>TOP

2011年9月12日22時44分

カダフィ派軍、製油所を攻撃 守衛ら15人死亡

リビア東部ラスラヌフの製油所を12日朝、カダフィ軍が攻撃し、守衛ら15人が死亡した。ロイター通信が伝えた。カダフィ軍が操業再開の妨害を狙ったとみられる。新政権作りを目指す国民評議会のジブリル暫定首相が11日に石油生産の再開を発表したばかりだった。

ラスラヌフは製油所と石油の積み出し施設がある要衝で、リビアが内戦に陥って以来、カダフィ軍と反カダフィ派が奪い合いを続けてきた。国民評議会側は、カダフィ軍による石油関連施設への攻撃を強く警戒。ジブリル氏も安全上の懸念から「再開した場所は明かさない」としていた。

カダフィ軍は、ラスラヌフから西へ200キロ以上離れた中部シルトに押し込められたと考えられていたが、今も他地域での攻撃能力を持つことが明らかになった。

一方、カダフィ軍が立てこもる西部バニワリードでは12日、戦闘の激化を恐れた市民が次々と市街を脱出した。反カダフィ派部隊が11日夜、戦闘が激化する前に市民に脱出を呼びかけたという。反カダフィ派はバニワリード周辺に兵力の増強を進めており、近く大規模な攻勢に出る可能性が高い。(トリポリ=貫洞欣寛)



 
 
>TOP

リビアの石油生産、一部再開…10月には輸出も

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」のジブリル暫定首相は11日、内戦のため停止していた石油生産が9日、一部再開されたと述べた。

東部ベンガジのアラビア湾石油会社も12日、ロイター通信に、南東部にある同国最大規模のサリル油田での生産再開を明らかにした。ただ、内戦前の生産量に戻るには数年かかるとの見方も出ている。

ジブリル氏は「西部でも間もなく、生産を再開する」と述べた。西部最大のザウィア製油所(精製能力日量12万バレル)では、約1か月前の市内の戦闘で従業員2000人の大半が避難したが、ほとんどが職場に復帰、再稼働の準備は整ったという。ラムジ・ガヌーディ技術部長は「南西部の油田から原油が届き次第、9月中に操業を再開する。輸出も10月には可能だ」と強調した。

(2011年9月12日22時16分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア暫定政権、10日以内に発足へ

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの反カダフィ派組織、国民評議会のジブリル暫定首相は11日、首都トリポリで記者会見し、カダフィ政権崩壊後の暫定政権を7〜10日以内に発足させる意向を明らかにした。

西部バニワリードなどでは、カダフィ氏を支持する残存勢力との戦闘が続いているが、ジブリル氏は、暫定政権が「まだ解放されていない場所も含めた、すべての地域の代表者で構成される」とした上で、最終調整が進んでいると述べた。

(2011年9月12日11時54分 読売新聞)



 
 
>TOP

反カダフィ派、原油生産再開 暫定政府10日以内に発足

経済・政治で動き加速

2011/9/12 10:32

【ドバイ=太田順尚】リビア反カダフィ派を束ねる国民評議会ナンバー2のジブリル氏は11日、首都トリポリで会見し、内戦でほぼ停止していた原油生産を前日の10日に再開したと明らかにした。また、今後10日以内に政権移行を担う暫定政府を発足させる方針も表明。経済・政治の両面で「カダフィ後」をにらんだ動きが強まりそうだ。

生産再開した油田の場所や、生産量などは明らかにしなかった。ジブリル氏は「さらにリビア西部の油田でも近く生産を再開する」と述べた。

リビアでは、日量160万バレルあった原油生産が内戦でほぼ停止。内戦前は生産量の約85%を欧州などに輸出していたが、生産停止で外貨入手もほぼ途絶えていた。復興のためには原油生産の早期平常化による外貨獲得が不可欠で、今後、どれだけの期間で内戦前の水準に生産量を回復できるかが焦点となる。石油事業への関与を狙う外資企業のつばぜり合いも激しさを増しそうだ。

また、ジブリル氏は近く発足させるとした暫定政府について、「リビアの各地域からの代表者で構成する」と説明。カダフィ派が依然掌握する首都南東のバニワリードやリビア中部シルトで戦闘が続いているが、同時並行で新政権樹立の作業を進める構えだ。同氏はリビア全土を完全掌握した後、暫定政府を組織し直すとの考えも表明。カダフィ派の地域も政権樹立に関与させることを示唆し、早期投降を促す狙いの可能性もある。



 
 
>TOP

米軍制服組がリビア入り

2011/9/13 10:02

【ワシントン=大石格】米国防総省は12日、米軍の制服組4人がリビア入りしたと発表した。内戦で被害を受けた首都トリポリの米大使館の修復準備などが目的で、カダフィ派部隊に対する戦闘行動には関わらないとしている。オバマ大統領はリビア介入は海空軍による側面支援にとどめ、陸上部隊は参加させないと公約。戦闘継続中の制服組の上陸は公約違反との声が一部で出ていた。



 
 
>TOP

新リビア「法治国家の建設へ努力」 反カダフィ派トップ

2011/9/13 19:50

リビアの反カダフィ派「国民評議会」トップ、アブドルジャリル議長は12日夜、首都トリポリ中心部の殉教者広場(旧称・緑の広場)で「法治国家建設のため努力する」などと演説した。首都で同議長が演説するのは初めて。新国家について、国民のほとんどが信じるイスラム教を尊重する姿勢を示した。(トリポリ=共同)



 
 
>TOP

リビアに医療支援200万ドル

2011/9/13 21:00

政府は13日、カダフィ大佐の独裁体制が事実上崩壊したリビアに200万ドルの緊急無償資金協力を実施することを決めた。カダフィ派と反カダフィ派との武力衝突に伴う負傷者への医療支援に充てる。



 
 
>TOP

2011年9月14日20時10分

リビア国際線ようやく復活 東部ベンガジの空港

リビアの反カダフィ派の中心都市、東部ベンガジとトルコ・イスタンブールを結ぶ便が13日から運航を再開した。2月の内戦開始以降、リビアの国際線は運航を停止しており、このトルコ航空便が初の再開便だ。

首都トリポリの国際空港は重要拠点として戦闘が続いたため、損傷が激しい。またカダフィ軍による攻撃の可能性も否定できない。このため治安が比較的安定しているベンガジが当面、空の表玄関となる。

トルコ航空に続き、国営リビア航空がベンガジ−チュニス便、ロイヤルヨルダン航空がベンガジ−アンマン便を、ともに15日から再開予定だ。



 
 
>TOP

カダフィ大佐はリビア国内 「元気」と報道官

2011/9/14 22:50

リビアの最高指導者だったカダフィ大佐派のイブラヒム報道官は14日、ロイター通信に対し衛星電話で「指導者(カダフィ大佐)は元気で、士気も高い」と述べた。報道官は大佐の行方について「もちろん、リビア国内にいる」としている。

発言の信ぴょう性は不明だが、報道官は「われわれは強く、リビアの広大な地域を支配下に置いている。戦いは終わりからは程遠い」と話したという。

反カダフィ派「国民評議会」の軍司令官によると、イブラヒム報道官は13日、大佐の次男セイフイスラム氏とともにカダフィ派の拠点の一つのバニワリードにいる姿が目撃されたという。(トリポリ=共同)



 
 
>TOP

2011年9月15日10時38分

リビア支援決議草案、英が安保理理事国に配布

英国は14日までに、リビアでの治安維持や人道援助に従事する国連リビア支援派遣団(UNSMIL)設立などを盛り込んだ国連安全保障理事会の決議の草案を、全理事国に配布した。草案は、安保理決議による対リビア制裁も緩和し、カダフィ政権後の新政権を支援する内容になっている。

朝日新聞が入手した草案によると、UNSMILの任期は3カ月。新政権樹立を目指す国民評議会の要望を受けて、軍事要員は含まない。正統政権を確立するための選挙の実施を支援することなどが主な任務。任期延長の場合は、新政権の要望を踏まえ、支援内容を改善するとしている。

また、安保理決議で加盟国に課されていたリビアへの武器禁輸にも触れ、治安維持や、外交官や人道支援を担う国際機関関係者を保護する目的に限り、武器の供与を認めるとしている。



 
 
>TOP

2011年9月15日15時29分

反カダフィ派が「兵糧攻め」 政権報道官、違法と批判

AFP通信によると、リビア・カダフィ政権のイブラヒム報道官は14日、シリアのテレビ局とのインタビューで、首都トリポリ南東のバニワリードや中部シルトなどカダフィ派が立てこもる都市の状況について、反カダフィ派の兵糧攻めにより「生活が非常に困難になっている」と訴えた。

イブラヒム氏は「(反カダフィ派が)電気や水を止め、食糧や医薬品の搬入を阻止し、国際規範に違反している」と主張。「人々を飢えさせ、降伏させようとしている」と非難した。

一方、バニワリードを包囲する反カダフィ派は、カダフィ派が住民を「人間の盾」にしていると批判。現地司令官はロイター通信に対し、バニワリードのカダフィ派の兵士は当初の見込みより多い約1200人に上り、カダフィ氏の次男セイフルイスラム氏やイブラヒム氏も中にいるとの見方を示した。(ベンガジ〈リビア東部〉=武石英史郎)



 
 
>TOP

英仏首脳15日リビア訪問…政権崩壊後で初めて

【トリポリ=田尾茂樹】AFP通信は14日、サルコジ仏大統領とキャメロン英首相が15日にリビアを訪問する、と伝えた。

8月下旬のカダフィ政権崩壊後、主要国首脳がリビアを訪れるのは初めて。

両首脳は、首都トリポリで反カダフィ派組織「国民評議会」のアブドルジャリル議長と会談し、評議会が拠点を置く東部ベンガジも訪問する予定という。

北大西洋条約機構(NATO)による対リビア軍事作戦を主導してきた英仏首脳は、民主化支援などを訴え、新体制移行を目指すリビアとの緊密な関係を強調する狙いとみられる。

(2011年9月15日10時44分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア制裁緩和の決議案、英が安保理に提示

【ニューヨーク=柳沢亨之】英国は13日夜、国連安全保障理事会のリビア制裁を緩和する決議案を各理事国に提示した。

国営石油会社に対する資産凍結の全面解除や武器禁輸の一部解除が柱で、国連の支援団を当面3か月間派遣することも盛り込んだ。外交筋によると、中露を含む全常任理事国が支持しており、今週中にも採択される見通しだ。

読売新聞が入手した決議案によると、資産凍結全面解除の対象は国営石油会社と関連会社の計2社。武器禁輸でも、治安要員育成や国連要員保護などの目的に限り、対リビア輸出を認める。

決議案はまた、治安対策や選挙の支援にあたる「国連リビア支援団」(UNSMIL)の設立を定めている。外交筋によると、支援団の規模は100〜200人程度となる見込みだ。

(2011年9月15日11時48分 読売新聞)



 
 
>TOP

英仏首脳リビア訪問、石油利権めぐる競争激化

【トリポリ=田尾茂樹】サルコジ仏大統領とキャメロン英首相は15日、リビアを訪問した。

8月下旬のカダフィ政権崩壊後、外国首脳がリビアを訪れるのは初めて。トルコのエルドアン首相も15日にリビアに入る予定。

英仏首脳は、民主化と新体制づくりを進める反カダフィ派を国際社会で後押しする姿勢を強調した。

首都トリポリで、反カダフィ派組織「国民評議会」のアブドルジャリル議長と会談後に記者会見したサルコジ大統領は「我々は、ずっとあなた方の側に立つ」と述べ、リビアの新体制移行を今後も積極的に支える考えを改めて示した。

キャメロン首相も反カダフィ派支援のため、120億ポンド(約1兆4500億円)の凍結資産を新たに解除する方針を明らかにした上で、カダフィ氏に「もう、終わりだ。あきらめよ」と呼びかけ、カダフィ氏の拘束と訴追に向けても全力で支援する意向を示した。

北大西洋条約機構(NATO)による対リビア軍事介入を主導してきた英仏首脳にとっては、いち早くリビアを訪問し、新体制移行や民主化支援の姿勢を強く打ち出すことで作戦の成果をアピールしたい考えだ。

また、新生リビアの石油利権を巡る各国の競争激化が予想される中、反カダフィ派との緊密関係を強調して、利権争いで主導権を握りたいとの意欲も強い。

(2011年9月15日23時21分 読売新聞)



 
 
>TOP

英仏首脳リビア訪問へ 仏紙報道

2011/9/15 1:14

【パリ=共同】フランス紙ルモンド(電子版)は14日、同国のサルコジ大統領とキャメロン英首相が15日にリビアを訪問すると報じた。



 
 
>TOP

英仏首脳、リビア訪問へ 反カダフィ派首脳と会談

2011/9/15 1:26 (2011/9/15 2:05更新)

【パリ=共同】フランス紙ルモンド(電子版)は14日、同国のサルコジ大統領とキャメロン英首相が15日にリビアを訪問すると報じた。8月のカダフィ政権崩壊後、主要国首脳のリビア訪問は初。

北大西洋条約機構(NATO)など多国籍軍のリビア軍事介入を主導した英仏両国の首脳は、今回の訪問で民主化支援などを訴えるとみられる。

報道によると、サルコジ大統領とキャメロン首相は首都トリポリで反カダフィ派「国民評議会」のアブドルジャリル議長ら首脳と会談し、病院を訪問。その後、同派の拠点である北東部ベンガジへ移り、広場で演説する。

訪問には、サルコジ大統領にリビア介入を強く進言したフランスの哲学者ベルナールアンリ・レビ氏も同行するという。



 
 
>TOP

政府、リビア資産の凍結一部解除

2011/9/15 20:12

山口壮外務副大臣は15日夕の記者会見で、リビアのカダフィ政権の凍結資産約44億ドルのうち15億ドル分の凍結解除を発表した。政府は国連安全保障理事会のリビア制裁委員会の決定に基づき資産を凍結していたが、緊急の人道支援などを目的に一部解除を安保理に申請する。



 
 
>TOP

英、リビア支援決議案配布 安保理で

2011/9/15 20:36

カダフィ政権下のリビアに対する国連安全保障理事会の制裁について、英国は14日までに、一部を解除するとともに国連のリビア支援派遣団を設立する決議案を安保理メンバー国に配布した。

決議案はリビアの石油企業などの資産凍結を解除。これまでに米国、英国、フランスなどが実施した資産凍結解除と合わせてリビア国内での通貨の流通不足を解消し、石油の生産や輸出の再開を通じて経済の復興を促進する狙い。

支援派遣団は当初3カ月の任期で、反カダフィ派「国民評議会」による政府の設立に向け、憲法の起草や治安の回復を援助する。(ニューヨーク=共同)



 
 
>TOP

英仏首脳がリビア電撃訪問 再建を支援へ

2011/9/15 20:26 (2011/9/16 1:38更新)

【カイロ=花房良祐】フランスのサルコジ大統領と英国のキャメロン首相は15日、リビアの首都トリポリを電撃訪問し、反カダフィ派を束ねる国民評議会のアブドルジャリル議長、ナンバー2のジブリル氏らと会談した。記者会見で英仏首脳は民主化支援や全土掌握に向けた軍事支援を続けると強調した。一方、同議長は謝意を示した上で将来の資源開発などの取引を念頭に「(支援国を)優先させる」と明言した。

最高指導者だったカダフィ大佐の独裁体制が崩壊してからリビアを訪問する外国政府の首脳は初めて。評議会内では新体制樹立を見据えた権力闘争が始まっているとの報道もあり、英仏は政治基盤が脆弱な評議会を後押しする。評議会は経済復興に必要な資金が不足しており、財政問題も協議した。

キャメロン首相は記者会見で「支援する用意がある。何が欲しいか教えてほしい」などと述べた。また英仏首脳はカダフィ大佐の早期拘束が重要との認識を示した。

英国などは評議会を支援するため、カダフィ体制下で採択された国連安全保障理事会の制裁決議の緩和を模索しており、こうした議題も取り上げた。医療支援も表明、人道面に配慮する姿勢も強調。両首脳は民衆の蜂起が2月に始まった東部ベンガジも訪れた。

リビアには16日、北アフリカを歴訪中のトルコのエルドアン首相が訪問する予定。直前に英仏首脳が電撃的にリビア入りしたことは、各国が国民評議会への支援を相次いで強化し「カダフィ後」のリビア復興を巡り主導権争いが激しくなっている表れとも言えそうだ。



 
 
>TOP

2011年9月16日0時46分

英仏首脳、リビア入り 利権にらみ主導権争い活発化

英国のキャメロン首相とフランスのサルコジ大統領が15日、そろってリビアの首都トリポリを訪問し、新政権づくりを目指す国民評議会のアブドルジャリル議長らと会談した。評議会が8月下旬に首都を制圧した後、外国首脳によるリビア訪問は初めて。

評議会をいち早く承認し、中東地域の外交で影響力を強めるトルコのエルドアン首相は16日にもリビア入りする見通し。米政府も中東担当のフェルトマン国務次官補を14日にトリポリに派遣した。リビアは原油の確認埋蔵量で8位の資源大国。一部地域ではなお戦闘が続いているが、「カダフィ後」の民主化支援や、資源の利権拡大などをにらんだ主要国の主導権争いが早くも活発化し始めた。

英仏首脳と評議会側との会談後の会見で、キャメロン首相は「あなた方の勇気がもたらした革命だ」と評議会を称賛。「カダフィは逃走中だ。すべての市民が保護されるまで軍事作戦を続ける。リビア再建のために協力は惜しまない」と語った。英国だけで120億ポンド(約1兆4500億円)のリビア在外資産を凍結していると述べ、各国が凍結資産を評議会側に速やかに引き渡せるよう、新たな国連安保理決議を16日にも提出する考えを示した。

サルコジ大統領は「カダフィは逮捕されなければならない。独裁者に逃げ場はない」と述べ、リビア周辺国に対しカダフィ氏の受け入れ拒否やカダフィ派関係者の身柄引き渡しを求めた。



 
 
>TOP

2011年9月16日3時1分

リビア暫定政府、17日にも発足 国民評議会幹部が明言

リビアで新政権づくりを目指す国民評議会が17日にも「リビア暫定政府」を発足させることが分かった。評議会情報相格のマフムード・シャンマーム氏が朝日新聞などに語った。一部地域では戦闘が続いているが、暫定政府の発足を先行させる。

同氏は「17日までに発足させる。名称は暫定政府となる」と述べた。暫定政府は国民評議会指導部を拡大し、閣僚約30人で発足。8カ月以内に「国民議会」の選挙を行う。ここで評議会は解散、選挙で選ばれた議員らが「移行政府」を発足させ、新憲法を起草する。

移行政府は、発足から12カ月以内に新大統領と新たな議会選挙を行い、正式政府を発足させる。予定通りに進んだ場合、2013年5月に正式政府の発足となる見込みだ。



 
 
>TOP

2011年9月16日10時18分

反カダフィ派がシルト進撃 一時撤退、交渉の余地残す

リビアの反カダフィ派部隊は15日、カダフィ派軍が立てこもる拠点都市の中部シルトに南方と西方から進撃し、地域内に入った。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、反カダフィ派部隊は戦闘の後、カダフィ派に交渉の機会を与えるため、いったんシルトから撤退したという。

AFP通信などによると、反カダフィ派部隊は迫撃砲による反撃を受けるなどして1人が死亡、20人がけがを負ったという。反カダフィ派部隊はシルトの北西約200キロの都市ミスラタから900台を超える武装車両で進撃。シルト近郊を制圧して反カダフィ派の旗を立てたほか、近郊の航空拠点を一時包囲した。

シルトはカダフィ大佐の出生地で、カダフィ派軍の最大拠点。(ベンガジ=石田耕一郎)



 
 
>TOP

2011年9月16日15時0分

英仏首脳、ベンガジで演説 「欧州はリビアと共にある」

リビアを訪問した英国のキャメロン首相とフランスのサルコジ大統領は15日、首都トリポリから東部ベンガジに移って約千人の市民の前で演説し、歓声を浴びた。

演説会場の広場は、市民がカダフィ政権に対して最初の抗議デモを行った場所。カダフィ派との戦闘で命を落とした数千人の遺影が並べられるなど、解放闘争の象徴となっている。

新生リビアの国旗を挟んで掲げられた英仏両国旗の前で、キャメロン氏は「自由なベンガジ、自由なリビアに来られて光栄だ。英国民はリビア国民の勇気に敬意を示す」とあいさつ。サルコジ氏は「フランスと英国と欧州はリビアの人々とともにある」と訴えた。



 
 
>TOP

2011年9月16日22時57分

バニワリード、シルトに進攻 反カダフィ派部隊

リビアの反カダフィ派部隊は16日、カダフィ派軍が立てこもる中部シルトと西部バニワリードに進攻した。カダフィ氏の出身地シルトの空港を制圧、バニワリードでは市街地を貫く通りを確保し中心部に迫っている模様だ。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、シルトでは、市内で反カダフィ派住民が蜂起して西部と北部の一部をおさえたという。シルトはリビアの東西を結ぶ要衝で、反カダフィ派が制圧すれば戦況に大きな影響を与える。

国民評議会のハリリ防衛委員長は朝日新聞の取材に対し、「強引に攻め込むのではなく、まず市民が反カダフィで立ち上がるのを待ち、それを周囲から支援する形にしたい」と繰り返し述べており、本格的な攻撃に踏み切る可能性がある。(トリポリ=貫洞欣寛)



 
 
>TOP

反カダフィ派、中部シルト攻撃 英仏首脳は東部で演説

2011/9/16 11:18

【カイロ=花房良祐】リビアの反カダフィ派の戦闘員は15日、最高指導者だったカダフィ大佐の支持者が掌握する中部シルトを攻撃した。大佐の支持者はロケット砲などで激しく抵抗したもようだが、国内の完全掌握と大佐の身柄確保という目標へ、反カダフィ派の作戦は大詰めの段階を迎えた。

カダフィ派残党の掃討の動きは確実に進んでいるとみられる。戦闘が発生した中部シルトは大佐の出身地で支持者が多い。2月の民衆蜂起が発生して以降、同市は一貫して大佐側の勢力が掌握していた牙城だっただけに、シルトが陥落する事態となれば、反カダフィ派の全土掌握へ局面は大きく動くことになる。

このほかカダフィ派が掌握する南部セブハ付近でも15日、衝突が発生したと伝えられた。首都南東150キロのバニワリードではこれまで散発的な戦闘が発生しているが、反カダフィ派は本格攻撃には踏み切っていないもよう。北大西洋条約機構(NATO)は14日、空爆を続け、シルトやバニワリード、セブハなどの周辺で、レーダー施設や地対空ミサイルなど24の目標を攻撃した。

一方、15日にはトリポリを電撃訪問したフランスのサルコジ大統領とキャメロン英首相が、民衆蜂起が2月に始まった東部ベンガジの中心部の広場で演説。キャメロン首相は「(リビア人は)ライオンのような勇気を示した」と、独裁体制に立ち向かった市民を称賛した。

軍事介入を主導した両国に対し、集まったベンガジの市民数千人は英仏の国旗や「ありがとう」などと書かれた横断幕を掲げ、熱狂的に歓迎した。英仏首脳はこれに先立ち、トリポリで反カダフィ派の国民評議会のアブドルジャリル議長らと会談、同評議会への軍事支援継続を伝えていた。



 
 
>TOP

[FT]新生リビアの利権に群がる欧州企業

2011/9/16 14:00

(2011年9月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

最高指導者だったカダフィ大佐の独裁体制が事実上崩壊したリビアで、反カダフィ派を束ねるリビア国民評議会と良好な関係を築き、巨額の契約を勝ち取ろうと欧州の大手企業がしのぎを削っている。

■インフラ再建に10年で2000億ドル

評議会は、過去の対リビア制裁や戦闘などで損傷したインフラの再建に今後10年間で約2000億ドルの復旧・復興費用が必要になるとみている。15日には、カダフィ派との戦闘で評議会を支援した国々に新政権下の契約締結で優先権を与えることを表明した。

非石油系の欧州大手各社は医療機器から通信、水道、農機具、ソフトウエア・サービスに至るあらゆる分野で新規の事業獲得を狙っている。

英国貿易投資総省(UKTI)は13日、初の使者を首都トリポリに送り、経済団体「リビア・英国ビジネス・カウンシル」も10月に代表団をトリポリと東部ベンガジに派遣する予定だ。

フランスの建設大手ビンシ、同製薬大手のサノフィ・アベンティス、同通信大手のフランステレコムなどは9月末に公式の貿易ミッションをリビアに派遣し、契約競争で先手を狙う。

■「早ければ早いほど有利」

英レリゲア・キャピタル・マーケッツの中東・北アフリカ担当チーフ・ストラテジストのエマド・モスタク氏は、「評議会は、援助を提供する企業や国家に優先的に契約を割り振るとしており、リビアでのプレゼンスの確立あるいは再確立は、早ければ早いほど有利」と指摘する。

植民地時代からつながりがある旧宗主国イタリアの企業は、公式代表団のお膳立てを待たず個々に、あるいは地域ごとに、関係の再構築に早くから着手している。

半官半民の航空防衛大手フィンメッカニカはカダフィ政権と結んだ防衛・インフラ契約の継続を目指し、リビア中央銀行やリビア投資庁が大株主に名を連ねる銀行大手のウニクレディトはリビア資産の凍結解除の交渉を主導する。

■時期尚早との声も

しかしオリバー・マイルズ元駐リビア英国大使は、急ぎの医療支援などを行うのでなければ、企業のリビア入りは時期尚早と話す。

「今はリビアに戻るのに適切な時期ではない。戦闘は終結しておらず、ほかに緊急の課題がある。国民評議会はまだ国家再建にかかわる事業に着手していない」と指摘する。

英調査会社オックスフォード・ビジネス・グループのアフリカ・東方担当のロバート・タシマ氏は、投資家が知りたいのは、新生リビアで経済政策を指揮するのは誰か、旧政権時代の契約はどう扱われるのか、新政権下ではどんな経済政策が取られるかといった点だと話す。

「カダフィ政権時代からの契約関係にある欧州企業の多くは契約継続の約束を取り付けようと懸命だ。これまでリビアの炭化水素事業に多額の投資をしてきたイタリア炭化水素公社(ENI)は、同国の施設の状況を把握するために調査団をすでに派遣している」と語った。

しかし、国家再建のためにリビアが外資以上に必要としているのは専門知識や技術的なノウハウで、評議会は、事業への現地企業の参画や雇用の確保など旧政権の政策踏襲を求めてくると専門家は予測している。

By Lina Saigol and Rachel Sanderson



 
 
>TOP

トルコ首相、リビアを訪問 復興関連商談狙う

2011/9/16 22:52

【カイロ=花房良祐】トルコのエルドアン首相は16日、訪問先のリビアの首都トリポリで、反カダフィ派を束ねる国民評議会のアブドルジャリル議長と会い、同国の民主化や復興について協議した。首相にはトルコから多数のビジネスマンが同行。トルコ側は評議会といち早くパイプを築き、リビアの復興需要や資源開発に絡む商談を進めたい考えとみられる。

首相は体制崩壊したエジプトなど北アフリカ3カ国を歴訪中。トルコはカダフィ政権とは親密な関係にあったが、5月ごろから国民評議会寄りの姿勢を取り始めていた。首相は同日の記者会見で「手を取り合うときが来た」と述べ、なおも抵抗を続けるカダフィ派に投降を呼びかけた。

一方、反カダフィ派の戦闘員は16日、首都トリポリ南東150キロメートルのバニワリードへの攻撃を開始。中部シルトでも戦闘が続いており、国内の完全掌握に向けて攻勢をかけている。



 
 
>TOP

リビアの国民評議会、カダフィ大佐拠点に猛攻撃

2011年09月17日 11:46 発信地:シルト/リビア

【9月17日 AFP】リビアの反カダフィ勢力の連合体「国民評議会(National Transitional Council、NTC)」の戦闘員らは16日、同国の最高指導者だったムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の残されたわずかな拠点であるシルト(Sirte)とバニワリド(Bani Walid)に猛攻撃をかけた。

戦車の支援を受けたNTC側の戦闘員の縦隊が16日早朝、カダフィ大佐の故郷シルトを急襲した。前日もシルトへの進攻が行われたが、撃退されていた。

激しい戦闘が空港と市の中心の南東部で発生した。市内に入って対空砲と重機関銃を発射するNTC部隊に対し、カダフィ大佐派の狙撃手やロケット砲が応戦した。

NTC側の上級司令官は、部隊がシルト中心部に近づいていると述べた。午後遅くのAFP特派員からの報告によると前線は中心部から1キロの距離まで近づいていた。別の前線指揮官によると、9月1日通り(September 1 Street)、市中央部の住宅地、空港周辺で戦闘が起きたという。

少なくとも200台の国民評議会側のトラックが、狙撃手やロケット砲による散発的な攻撃を受けながら、一帯のカダフィ派戦闘員を一掃すべく、9月1日通りの交差点から重火器を発砲しながら展開して行った。AFPの集計によると戦闘で双方合わせて6人が死亡、35人が負傷した。

シルトでは1か月ほど停電が続き、住民は市外で何が起きていたのか全く知らなかったという。シルトに住む大学生のアブデル・ムタリ(Abdel al-Mutaly)さんは、トリポリが8月23日に国民評議会の手に落ちたことを16日になるまで知らなかったと話した。

また、NTCによると、トリポリ(Tripoli)南東部のオアシスの町、バニワリドにも戦闘員が入ったが、狙撃手がいたため、夜には「戦略的撤退」をしたという。

■18日にも新政府の陣容を発表

国連安全保障理事会(UN Security Council)は、リビアに対する経済的、軍事的制裁を緩和する決議を採択し、暫定統治機関を支援するための国連ミッションを立ち上げた。しかし、カダフィ大佐とその家族、およびカダフィ大佐関係者への制裁は維持される。

あるNTC幹部は、NTCは18日に約30人からなる新政府の陣容を発表すると述べた。全ての政治グループや地域の代表が含まれ、女性もいるという。

これに先立ち国連総会は、NTCに国連での代表権を認める決議を採択していた。これにより、NTCのムスタファ・アブドルジャリル(Mustafa Abdel Jalil)議長が、来週ニューヨーク(New York)で始まる国連総会の一般討論演説に出席することが可能となった。

これに合わせてアブドルジャリル議長は、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領や主要指導者と会談する予定になっている。(c)AFP/Dominique Soguel



 
 
>TOP

国連、リビア支援団の設置を採択 反体制派組織も認知

2011.09.17 Sat posted at: 14:16 JST

国連本部(CNN) 国連安全保障理事会は16日、カダフィ政権崩壊を受けたリビアの国家再建を助ける国連支援団を設置する決議を全会一致で採択した。支援団の任期は3カ月で、決議は治安回復、法の統治確立、新憲法の制定、人権改善での協力やカダフィ政権に科していた資産凍結の一部解除などを盛り込んでいる。

決議はまた、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長に対し決議履行の状況を最初は2週間内に、それ以降は毎月報告するよう求めた。

決議採択の前に国連総会はリビアの反体制派の中核組織「国民評議会」を来週の国連総会でリビアの代表組織として認めることも決めた。賛成114票、反対17票、棄権15票の賛成多数で決まった。

ベネズエラ、キューバ、ボリビアやニカラグアなどが評議会は外国の介入で誕生したなどと主張してリビアの代表組織として受け入れることを非難、通常の口頭による表決でなく、投票による採決を求めた。

米ホワイトハウス高官によると、オバマ大統領は今月20日、国連本部で国民評議会のアブドルジャリル議長と会談する予定。会談の設定はオバマ氏の要請による。

北大西洋条約機構(NATO)加盟国は、カダフィ政権軍と戦う反体制派支援のため空爆などの軍事行動を進めているが、フランスのアロー国連大使は記者団に、NATO軍のリビア国民保護のための作戦の続行期間については国民評議会の意向に従うと指摘。評議会もしくは新政府が中止を求めるならとどまるつもりはないと述べた。



 
 
>TOP

2011年9月17日11時56分

カダフィ派「戦い終わっていない」 シリアTVで声明

リビアで、カダフィ氏の出身地中部シルトなど複数の拠点に立てこもっているカダフィ派の報道担当者イブラヒム氏が16日、「戦いはまだ全く終わっていない。我々は長い戦いへの準備ができている」と述べ、徹底抗戦を呼びかけた。シリアの衛星テレビ局ライが音声の声明を伝えた。

カダフィ派部隊が立てこもるシルトと西部バニワリードでは16日、反カダフィ派部隊が攻勢をかけたが、カダフィ派の狙撃兵らによる激しい反撃を受けた。AP通信によると、バニワリードでは少なくとも反カダフィ派の6人が死亡したという。

バニワリードでは、カダフィ派とみられるラジオ局が「反カダフィ派は西欧とつながり、酒と麻薬のために戦っている」と放送。市民に反カダフィ派への反撃を呼びかけた。



 
 
>TOP

2011年9月17日14時25分

リビア代表に国民評議会を承認 国連総会

国連総会は16日、リビアで新政権樹立を目指す国民評議会を、カダフィ政権に代わる国連代表と認めることを、賛成114、反対17、棄権15の賛成多数で承認した。これにより、27日のリビアの一般討論演説は、国民評議会の代表が行うことが決まった。

国連総会への加盟国代表団の信任状を審査する信任状委員会が国民評議会を承認したことをうけて、総会での投票が行われた。

国民評議会の承認に反対したのは、ケニアや南アフリカなどのアフリカの親カダフィ政権の国々と、キューバやベネズエラなど。



 
 
>TOP

2011年9月17日21時16分

リビアの小学校、7カ月ぶり再開 児童は4カ月「留年」

リビアで17日、反カダフィ派の抗議デモが始まってから休校していた各地の小学校が、7カ月ぶりに再開した。国民評議会は各地の学校に通知を出して教育内容を一新。子供たちは元の学年に来年1月まで4カ月間とどまり、授業を受ける。来週には中学校が、10月には高校が再開予定だ。

反カダフィ派・国民評議会の拠点があるベンガジの「ナムザジア(最高)小学校」には、閉鎖前の児童611人とともに中部の戦闘地域から避難してきた児童21人が登校した。再開にあたり、カダフィ政権時代の校名を改めたという。

学校近くの壁には弾痕も残るが、アルディナリ校長は「元気な子供たちに会え、とてもうれしい。新政権のもとで新たな人材を育てたい」と意気込む。授業開始前には、教師らがなぜ革命が起こったのかや、新たな国造りの意味について、子供たちに説明した。



 
 
>TOP

リビア制裁緩和決議を全会一致採択…国連安保理

【ニューヨーク=柳沢亨之】国連安全保障理事会は16日、対リビア制裁を緩和する決議案を全会一致で採択した。

国営石油会社の資産凍結全面解除や武器禁輸の一部解除を盛り込み、国連の支援団派遣を定めた。

決議によると、リビア中央銀行など4金融機関との新規取引も認める。武器禁輸措置のうち、治安部隊の育成などを目的とした輸出は容認される。また、治安回復や選挙実施の支援にあたる「国連リビア支援団」(UNSMIL)の設立を決定。派遣期間は当面3か月間で、外交筋によると、兵員の派遣はなく、アラブ諸国などの文民約200人で構成される見込みだ。

(2011年9月17日10時28分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア「国民評議会」の代表権承認…国連総会

【ニューヨーク=柳沢亨之】国連総会は16日、リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」に、国連での代表権を認める決議案を、賛成114、反対17、棄権15で採択した。

リビア外交筋によると、ジブリル暫定首相が27日の国連総会で演説することが決まった。

総会では、キューバやベネズエラなど反米諸国と、南アフリカ、ケニアなどアフリカ諸国の一部が反対に回った。リビアのダバシ次席大使は16日の安保理で、「リビア国民にとって歴史的な日となった」と訴えた。

(2011年9月17日10時42分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア代表、オバマ米大統領らと会談へ

2011/9/17 1:20

【ワシントン=芦塚智子】米ホワイトハウスは16日、国連総会出席などのため19〜21日にニューヨークを訪問するオバマ大統領の会談日程を発表した。大統領は20日にリビアの反カダフィ派「国民評議会」のアブドルジャリル議長と会談。政権移行への支援を表明する。21日には野田佳彦首相のほかキャメロン英首相、サルコジ仏大統領らとも会談する。

ローズ米大統領副補佐官は記者団に、野田政権発足後初となる日米首脳会談について「経済問題が主要な議題となる」ほか、日米同盟の深化も協議すると述べた。

オバマ大統領はこのほか、イスラエルのネタニヤフ首相、アフガニスタンのカルザイ大統領、トルコのエルドアン首相らとも会談する。



 
 
>TOP

国連リビア支援団設置へ 安保理決議、制裁も緩和

2011/9/17 5:55

【ニューヨーク=共同】国連安全保障理事会は16日、リビアのカダフィ政権崩壊を受け、反カダフィ派「国民評議会」による国家再建を支援するため、国連リビア支援団を設置する決議を全会一致で採択した。カダフィ政権当時に安保理がリビアに科した制裁の一部解除も決定した。

同支援団は憲法の起草や治安回復を支援。解除される制裁はリビア石油企業の資産凍結などで、既に実施された各国の資産凍結解除と合わせてリビア経済の復興を促進させることになる。



 
 
>TOP

国連、リビア評議会を代表に承認 制裁も緩和

新政権を後押し

2011/9/17 10:59

【ニューヨーク=弟子丸幸子】国連総会は16日、リビアの反カダフィ派「国民評議会」をカダフィ政権に代わる国連の代表として承認する決議案を賛成多数で採択した。これを受け、安全保障理事会は国家再建を支援する「国連リビア支援団」(UNSMIL)の設置と対リビア制裁の緩和を全会一致で決定。国際社会として政権移行を確認し、新政権を後押しする姿勢を打ち出した。

国民評議会の代表承認決議は賛成114、反対17。サウジアラビアなど15カ国が棄権した。第66回国連総会で21日から始まる一般討論演説では、国民評議会の代表が演台に立つことになる。

カダフィ政権から離反したダバシ国連次席大使は「リビア国民にとって疑う余地のない歴史的な日だ。独裁政権の崩壊、恐怖時代の終焉(しゅうえん)を示した」と歓迎した。

安保理は16日の会合で、リビアの政権移行を支援する決議案を全会一致で採択。制裁緩和が柱で、人道支援関係者の保護を目的に武器禁輸措置を部分的に解除。国営石油会社など石油企業2社や、リビア中央銀行を含む複数の金融機関を資産凍結措置の対象から外した。

対リビア空爆に際し決定した同国上空の飛行禁止区域の設定は継続し、今後の治安状況を見極め、解除を検討する。

新設するUNSMILは新憲法起草や公正な選挙、治安の回復に向けて支援し、国家再建を後押しする。期間は当面3カ月間とし、潘基文(バン・キムン)事務総長が担当の特別代表を任命する。



 
 
>TOP

カダフィ派、シルトで激しい抵抗 リビア

2011年09月18日 17:51 発信地:シルト/リビア

【9月18日 AFP】リビアの反カダフィ勢力の連合体「国民評議会(National Transitional Council、NTC)」の部隊は17日、同国の最高指導者だったムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の故郷シルト(Sirte)の市街へといったんは攻勢をかけたが、激しい抵抗に遭い、退却を余儀なくされた。

17日は、3日目を迎えたシルトの攻防で最も激しい戦闘となった。ロケット弾や狙撃銃、重砲による攻撃を受け、NTC部隊の戦闘員24人が死亡、40人以上が負傷した。

「主要交差点での状況は悲惨だ。指揮中枢がなくなった。部隊を再編するために退却し、3つの前線から再び進攻する」と、ダヒラ(Al-Dhahira)旅団の司令官、サレブ・アブ・シャーラ(Saleb Abu Shaala)氏は語った。

数千人の反カダフィ派がシルトを包囲する中、市内のカダフィ派戦闘員はかたくなな抵抗を続けている。

アブ・シャーラ氏によると、衝突は現地時間17日午前10時30分ごろに発生。カダフィ派部隊が重砲やロケット弾を発射し、反カダフィ派部隊はGradロケットで応戦した。

戦闘開始から6時間が経過したころ、北大西洋条約機構(NATO)の戦闘機が上空を飛び、反カダフィ派部隊は前日激戦が繰り広げられた市南部の主要交差点を突破。カダフィ派の砲撃も止んだ。

だが17日夜には、再びロケット弾が飛来する中、NTC戦闘員の車列がシルトを離れ、確保した地帯を放棄しなければならなかった。リビアの民衆蜂起が始まってから7か月、このような失敗が度々繰り返されている。(c)AFP



 
 
>TOP

カダフィ派が大佐出身地シルトで抵抗、激しい戦闘 リビア

2011.09.18 Sun posted at: 10:32 JST

トリポリ(CNN) リビア全土の制圧に向け攻勢を強める反カダフィ派は17日、カダフィ大佐の出身地、中部シルトなどでカダフィ派の抵抗を受け、激しい戦闘を展開した。反カダフィ派の兵士少なくとも8人が死亡、31人が負傷したとされる。

16日には北大西洋条約機構(NATO)の空爆に対し、ビルの上に配置されたカダフィ派の狙撃兵が反撃した。反カダフィ派が見込んでいた住民からの支援はカダフィ派の手で抑え込まれたとみられ、激しい市街戦の末、反カダフィ派はいったん撤収を余儀なくされた。

しかし反カダフィ派軍事部門のバニ報道官は首都トリポリでの記者会見で、同市の空港と近くの空軍基地はすでに制圧したと強調。同市やトリポリ南東のバニワリドでは、今後数日のうちに戦況が「劇的に変化する」と予告した。

ただ、バニワリドの反カダフィ派司令官によると、同市では一部の住民が、ミサイルやロケット弾などで武装したカダフィ派の人質となっている。

一方、南部サブハへ進攻した反カダフィ派部隊は、通過したサハラ砂漠の町などで住民から熱烈な歓迎を受けた。サブハでも17日、空港を制圧したが、同市内には周囲からの流入者も含め、依然として多数のカダフィ派が残り、抵抗を続けている。

バニ報道官はカダフィ派に対し、このままでは反逆罪に問われる恐れがあるとして、離反を促す最後通告を出した。同報道官はまた、シルト、バニワリド、サブハのいずれかにカダフィ大佐が潜伏している可能性もあるとの見方を示した。



 
 
>TOP

2011年9月18日3時6分

リビア暫定政府、18日発足で調整 シルト攻略も進める

リビア新政権づくりを目指す国民評議会は、暫定政府発足をめぐる協議を18日に開き、早ければ同日中にも暫定政府を発足させる。ジブリル暫定首相ら複数の評議会幹部が朝日新聞に語った。国連総会一般討論演説への参加を前に政治プロセスを加速させる方針だ。

暫定政府は、評議会で内閣的な役割を持つ執行委員会の陣容を拡大、約30人規模の閣僚で発足させる。ジブリル氏は、暫定政府の閣僚人事などを18日の協議に諮る意向を示した。人事が固まれば、暫定政府発足を表明する方針だ。ただ、人事面の折り合いがつかなければ暫定政府発足がずれ込む可能性がある。

反カダフィ派は17日、カダフィ派が立てこもる中部シルト制圧をめざし、部隊をさらに市内中心部へと進攻させた。シルトはカダフィ大佐の出身地で、リビアの東部と西部を結ぶ要衝。反カダフィ派軍事部門のバニ報道官は17日、「(シルトを含め)今月中には全土を制圧できる」との見通しを述べた。



 
 
>TOP

2011年9月19日3時1分

リビア暫定政府、発足持ち越し 一部閣僚で調整つかず

リビアで新政権作りを目指す国民評議会のジブリル暫定首相は18日、東部の拠点都市ベンガジで、暫定政府樹立に向けた協議を行った。協議後に会見したジブリル氏は「大半のポストで合意したが、いくつかのポストで、なお議論の必要がある」と述べ、暫定政府の発足を持ち越すと発表した。

評議会首脳は、ニューヨークで20日に開かれるリビア支援ハイレベル会合や、21日からの国連総会の一般討論演説を前に暫定政府の樹立を急いだが、外相や国防相など主要ポストの人選で意見対立があった模様だ。日本や欧米各国などはすでに評議会をリビアの正統な政府として認めている。内部対立が露呈したことで、今後の政治プロセスの進展に遅れが生じることも予想される。

評議会が定めた暫定憲法によると、暫定政府の樹立は全土の解放宣言後30日以内となっている。一部地域でカダフィ派との戦闘が続いているが、評議会幹部らは、国際社会に政治プロセスの進展をアピールするため、18日中に新内閣を発足させ、事実上の暫定政府を発足させる意向だった。

当面は現在の評議会がそのまま任務にあたる。暫定政府の発足時には暫定大統領にあたる評議会議長にはアブドルジャリル氏、首相にはジブリル氏がいずれも引き続き就任する見通しだ。

暫定憲法の規定によると、暫定政府の発足後は、4段階の手続きを経て、正式政府の発足を目指す。まず、抵抗を続けるカダフィ派の掃討作戦が終わり全土を制圧するか、逃走中のカダフィ氏が拘束された時点で、「リビア全土の解放」を宣言。30日以内に本拠をトリポリに移し、「第2次暫定政府」を発足させる。



 
 
>TOP

2011年9月19日20時20分

リビア人道支援のトルコ輸送機に攻撃 カダフィ派砲火か

リビアで人道支援にあたっていたトルコ軍の輸送機が18日、地上から攻撃を受けた。トルコのアナトリア通信が19日伝えた。カダフィ派による対空砲火とみられるが、機体に損傷はなかったという。

攻撃はリビア中部シルトの南方であった。輸送機の操縦士は対空砲の位置を確認し、関係当局に通報したという。2機の輸送機は食料など14トンの支援物資を積み、シルトとニジェール国境付近の上空からパラシュートで投下する任務の最中だった。

第2次暫定政府は、8カ月以内に国民議会選挙(定数200)を実施。新議会が「移行政府」を設立し、憲法を制定、移行政府は1年以内に選挙を行う。早ければ2013年春にも正式政府が発足する予定だ。



 
 
>TOP

反カダフィ派、暫定政権樹立へ調整 主導権争いも激化か

2011/9/19 0:27

【カイロ=花房良祐】最高指導者だったカダフィ大佐の独裁体制が崩壊したリビアで、反カダフィ派を束ねる国民評議会は暫定政権樹立へ最終調整に入った。ただ反カダフィ派内の主導権争いも激化が伝えられており、民主化プロセスには曲折が予想される。カダフィ派残党は中部シルトや首都トリポリ南東150キロメートルのバニワリードなどで抵抗を継続、早期の全土掌握も課題となっている。

AFP通信によると、準備中の暫定政権の閣僚は約30人で、国内各地の地域・部族から選出する。英メディアによると現在の国民評議会のメンバー約40人のうち評議会の拠点であるリビア東部ベンガジからは9人が参加。首都トリポリは5人にとどまっている。

評議会がカダフィ派との戦闘で一部地域の戦闘員に武器などを十分に供与できなかったことを原因とする内部の確執も伝えられる。「カダフィ体制打倒」の共通目標を失った現在、イスラム主義者も含む多様な勢力で構成する評議会では民主化の行程表や方法論など意見の相違も表面化。暫定政権のポスト配分で不満が噴出する恐れもある。

反カダフィ派は統率する軍事組織が整備されていないため、自発的に戦闘に加わった市民らが軍閥として台頭する懸念も出ている。評議会ナンバー2のマハムード・ジブリル氏は8日「リビア人が手を取り合って復興に取り組むことを望む」と結束を訴えた。



 
 
>TOP

リビア暫定政権樹立、無期限に延期 主導権争い激化

2011/9/19 1:41

【カイロ=花房良祐】最高指導者だったカダフィ大佐の独裁体制が崩壊したリビアで、反カダフィ派を束ねる国民評議会ナンバー2のマハムード・ジブリル氏は18日予定していた暫定政権の陣容発表を「無期限に延期する」と述べた。反カダフィ派内で主導権争いの激化も伝えられ、早くも民主化プロセスに混乱が広がる兆しが見え始めた。

AFP通信によると暫定政権の閣僚は約30人で、各地域・部族から選定する予定だった。ジブリル氏は人選で各勢力との調整がつかなかったことを明らかにした。

「カダフィ体制打倒」の共通目標を達成した後、イスラム主義者も含む多様な勢力で構成する評議会では民主化の行程表や方法論など意見の相違が表面化。カダフィ派との戦闘で一部地域の戦闘員に武器などを十分に供与できなかったことを原因とする評議会内部の確執も伝えられる。

評議会のメンバーは民衆蜂起が始まったリビア東部ベンガジの出身者に偏っており、地域間の対立の芽ともなりつつある。統率する軍事組織がなく、戦闘に加わった市民らが軍閥として台頭する懸念も出ている。



 
 
>TOP

カダフィ大佐の養女「ハナ」とは? 生死めぐり諸説浮上

2011.09.20 Tue posted at: 13:12 JST

(CNN) リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の養女ハナさんをめぐり、「25年前に死亡したはずの少女は実は生きていた」「2人いたとされる養女は実は1人だった」などのうわさが首都トリポリで飛び交っている。

養女のハナ・カダフィさんはまだ1歳だった1986年、トリポリにあるカダフィ大佐の拠点が米国に爆撃された際に死亡したと伝えられ、医師が死亡を確認したと証言していた。

その後、カダフィ大佐は別の少女と養子縁組し、同じ「ハナ」という名を付けたと発表。大佐はこの少女を連れて公の場に登場し、インターネットに写真も出回っていた。

成長したハナさんは医師になって市内の病院に勤務していたといい、CNNが同病院で入手した書類にも、ハナ・カダフィという医師の名が記されていた。

病院の職員は先月、反カダフィ派がトリポリを制圧する前日の時点でハナさんはまだ勤務していると話していたが、ボディーガードによれば、直前になって逃げ、行方が分からなくなったという。ハナさんは父のカダフィ大佐と一緒に潜伏しているとみる住民もいる。

反カダフィ派が踏み込んだカダフィ大佐の拠点からはカダフィ一家の診療記録が見つかり、ハナさんの記録もあった。しかしこの記録がどちらのハナさんのものなのかは不明。

トリポリに住む学生は、そもそも最初のハナさんは死亡していなかったとの見方を支持し、「あらゆるメディアが彼女の生存を伝えている」と語った。別の男性もこれに同調し、「あれは国民をあざむいて生きる独裁者のプロパガンダだったと思う」と話している。

生存説の根拠としてとしてカナダ在住のリビア人は「(カダフィ大佐が)自分に対する国民の同情を集め、戦闘と殺し合いを続けさせるため」にうそをついたと推測する。

一方、病院の医師は、実はハナさんは養女ではなく、妻以外の女性との間に生まれたカダフィ大佐の実子だったとの説を唱え、理由として「顔立ちがカダフィ大佐によく似ていた」と指摘した。

中にはやはり最初のハナさんは死亡したと信じる人もいる。だが真実を知る国民は誰もいない。



 
 
>TOP

2011年9月20日11時35分

国連本部にリビア「新国旗」 国民評議会の承認受け

ニューヨークの国連本部に19日、リビアの「新国旗」が掲げられた。反カダフィ派の中核組織、国民評議会がカダフィ政権に代わる国連代表として国連総会で承認され、カダフィ政権下の緑一色の国旗は取り外された。

「新国旗」は赤・黒・緑の三色旗。赤は剣、黒は闘争、緑は草原を象徴しているという。中央にはイスラム教の象徴とされる星と三日月を配置している。カダフィ政権以前にリビア国旗として使われており、新政権樹立を目指す国民評議会が復活させた。(ニューヨーク=春日芳晃)



 
 
>TOP

2011年9月20日12時48分

カダフィ派拠点都市の空港制圧 リビア南部セブハ

リビアで新政権づくりをめざす国民評議会の軍事部門のバニ報道官は19日の記者会見で、南部セブハの空港を奪取したと発表した。セブハはカダフィ派が拠点とする都市のひとつ。報道官は「数日以内に状況は変わる」と述べ、セブハ制圧に自信を示した。

カダフィ派が立てこもっていた城郭も支配下に収めたという。セブハでは、カダフィ大佐を支持するアフリカの傭兵(ようへい)を中心に抵抗が続いていた。

報道官はさらに、カダフィ派との攻防が続く西部バニワリードの状況について「革命に加わろうとする住民は、老若男女を問わず銃殺されている」と説明。「カダフィ派は殺人者」と非難し、「加担者は処罰する」と警告した。(トリポリ=北川学)



 
 
>TOP

2011年9月20日21時24分

「リビアで起きていることは茶番」 カダフィ氏が声明

逃亡を続けるリビアのカダフィ氏が20日、「いまリビアで起きていることは、北大西洋条約機構(NATO)軍の空爆によって続く茶番だ。空爆は永遠に続かない。体制転換が起きたなどと信じてはならない」と述べ、カダフィ体制の崩壊を否定した。シリアの衛星テレビ局ライが音声の声明として伝えた。

反カダフィ派の国民評議会は、カダフィ氏が今もリビア国内に潜んでいると見ている。カダフィ氏の娘や妻はアルジェリアに出国。三男サアディ氏はニジェールに逃れている。次男セイフルイスラム氏は、カダフィ派軍が立てこもる西部バニワリードで目撃されたとの情報がある。(トリポリ=貫洞欣寛)



 
 
>TOP

カダフィ氏次男、バニワリードで目撃情報

【カイロ支局】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」幹部は19日、AFP通信に対し、最高指導者だったカダフィ氏の次男セイフ・イスラム氏が、カダフィ派の拠点である西部バニワリードで目撃されたことを明らかにした。

この幹部はカダフィ氏本人もバニワリードに潜伏している可能性が高いとの見方を示した。

一方、AP通信によると、国民評議会は同日、カダフィ派の別の拠点、南部サブハの空港と町の一部を制圧したと発表した。

(2011年9月20日11時54分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア国民評議会の旗、国連本部前にはためく

2011/9/20 10:18

国連加盟国の国旗が並ぶニューヨークの国連本部前に、リビアの反カダフィ派、国民評議会の三色旗が19日、掲げられた。赤、黒、緑の3色で、中央部分には星と月の模様。カダフィ政権時代の国旗は緑一色だった。

国連は16日の総会で、国民評議会をリビア代表として認める決議を採択。国際社会が最高指導者だったカダフィ大佐の政権が崩壊したことを確認した形となった。(ニューヨーク=弟子丸幸子)



 
 
>TOP

リビアの「新国旗」に首脳ら拍手 国連ハイレベル会合

2011.09.21 Wed posted at: 09:16 JST

国連本部(CNN) ニューヨークの国連本部で20日、第66回国連総会に合わせ、リビア情勢について関係国首脳らが話し合うハイレベル会合が開かれた。潘基文(パン・ギムン)事務総長の指示でリビアの「新国旗」が掲げられ、首脳らの拍手を浴びた。

国連の採決では、反カダフィ派の中核組織、国民評議会をカダフィ政権に代わるリビア代表として迎え入れることが、圧倒的多数の賛成で決まった。潘事務総長は会合で「リビアにとって歴史的な日だ」と述べた。

事務総長はこの日、国民評議会のアブドルジャリル議長と会談し、国連が派遣するリビア支援団(UNSMIL)について協議した。支援団は治安回復や選挙支援などを中心に活動する予定で、イアン・マーティン事務総長特別代表がトップを務める。

オバマ米大統領はハイレベル会合で、カダフィ政権の脅威が残る限りリビア国民を守り続けると表明し、首都トリポリの米大使館を今週中に再開する方針を示した。

英国のヘイグ外相は、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐は「リビア国民の勇気やアラブ連盟の信念、国際社会の決意を認識していなかった」と語り、「かれらの時代は終わった」との明確なメッセージを送りたいと述べた。

国連本部ではこのほか、砂漠化問題や非感染症疾患についてのハイレベル会合が開かれた。21日からの一般討論では、リビア再建に加え、パレスチナのアッバス議長による国連加盟の申請が議論の焦点となる見通し。22日には、イランのアフマディネジャド大統領が最近の中東情勢に関する演説を予定している。



 
 
>TOP

アフリカ連合、リビア国民評議会を政府承認

【スプリングボック(南アフリカ西部)=中西賢司】AFP通信によると、アフリカ連合(AU)はリビアの反カダフィ派組織「国民評議会」を政府承認した。

AU議長国を務める赤道ギニアのヌゲマ大統領が20日、声明で発表した。

カダフィ氏が多額の資金を拠出してきたAUは、カダフィ派と反カダフィ派の戦闘が続く間は「どちらに正統性があるとは言えない」として、これまで政府承認を拒んできた。国民評議会による暫定政府樹立の動きを受け、方針転換した。

カダフィ政権と良好な関係にあった南アフリカも20日、政府承認を発表し、アフリカで国民評議会を正統なリビアの代表と認める流れが確定的になった。

(2011年9月21日11時54分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア再建へ結束、NATO軍事作戦は継続 友好国会合

2011/9/21 10:15

【ニューヨーク=弟子丸幸子】カダフィ政権崩壊後のリビアの国家再建を支援するリビア友好国会合(首脳級)が20日、ニューヨークの国連本部で開かれ、オバマ米大統領は治安改善を目的に北大西洋条約機構(NATO)による軍事作戦を当面継続する意向を示した。一方、反カダフィ派「国民評議会」ナンバー2のジブリル氏は同日の記者会見で暫定政府の発足を「1週間か、遅くとも10日以内に発表できる」と述べた。

会合にはサルコジ仏大統領らが出席、反カダフィ派が樹立する暫定政権への支持と国際社会の結束を確認した。オバマ氏は「リビア国民への脅威が続く限り、国民を守るためのNATO主導による作戦は続く」と述べた。「古き体制は終わった。武器を置き、新生リビアに加わろう」とも語り、カダフィ派に降伏を呼び掛けた。首都トリポリの米国大使館に週内に大使が復帰することも明らかにした。

会合に出席したアブドルジャリル国民評議会議長は「武器などの支援がなければカダフィ政権は打倒できなかった」と国際社会への謝意を繰り返し示した。「革命の勝利は報復によって得られるものではない」と述べ、カダフィ派との和解を目指す方針を表明。人権を尊重し、国際法に基づく国家再建を確約するとともに、国際社会に支援の継続を求めた。

国連は16日の総会で、国民評議会をリビアの正統な代表として認める決議を採択した。その後、評議会が国連会合に参加したのは初めて。



 
 
>TOP

米大統領、反カダフィ派と初会談

2011/9/21 11:06

オバマ米大統領は20日、ニューヨークでリビアのアブドルジャリル国民評議会議長と初めて会談した。オバマ氏は支援継続を約束するとともに、新政権樹立には人権や法の支配が重要になるとの認識を強調。アブドルジャリル氏は米国や国連と緊密に連携していく方針を示し、新憲法制定や新内閣発足に向けた手続きに早急に着手したい意向を表明した。(ニューヨーク=中山真)



 
 
>TOP

大佐派拠点の南西部都市を制圧 リビア反カダフィ派

2011/9/21 23:39

【トリポリ=共同】中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどによると、リビアの反カダフィ派「国民評議会」当局者は21日、最高指導者だったカダフィ大佐支持派の拠点となっている南西部セブハを制圧したと語った。

セブハの人口は約10万人とされ、カダフィ大佐支持派が多数を占めていた。散発的な抵抗があるが組織化されておらず、別の当局者も「セブハは完全に掌握した」と述べた。

評議会側は、残る大佐派の拠点、西部バニワリードと中部シルトの制圧と全土の再統一を急ぎたい考え。北大西洋条約機構(NATO)による空爆も続いているが、両拠点では大佐支持派の抵抗が強く、激戦が続いている。



 
 
>TOP

2011年9月22日16時54分

NATO、リビア空爆90日延長決定

北大西洋条約機構(NATO)は21日、加盟28カ国の大使級会合を開き、対リビア軍事作戦の90日間の延長を決めた。3月に空爆を始めて、6月末にいったん90日間延長。今月27日にその期限が迫っていた。

ラスムセン事務総長は21日の声明で「作戦は必要な限り続けるが、できるだけ早く終える準備はある」と述べた。期限を待たずに作戦をやめることはできる。

NATOは作戦終了の条件として、カダフィ派の部隊が攻撃をやめて撤退し、全地域で人道支援ができるようになることを挙げる。NATO内では反カダフィ派による8月下旬の首都攻略後、「9月末には空爆を終えられるだろう」(外交筋)との観測もあったが、なお戦闘が続き、空爆をやめるめどが立たない。(ブリュッセル=野島淳)



 
 
>TOP

NATO、対リビア軍事作戦を90日間延長

【ブリュッセル=工藤武人】北大西洋条約機構(NATO)加盟28か国は21日の大使級理事会で、9月27日に期限が切れる対リビア軍事作戦の実施期間を90日間延長することを決めた。

3月末に米軍から軍事作戦の指揮権を引き継いだNATOが作戦期間を延長するのは6月に続き2度目。

カダフィ政権の崩壊後も、カダフィ派の拠点、中部シルテや西部バニワリードで同派による抵抗が続いており、NATOは「市民に対する脅威が残っている」と判断した。一方で、NATOは、作戦期間中であっても、必要に応じて直ちに任務を終結させる方針も確認した。リビアの元最高指導者カダフィ氏の拘束や、反カダフィ派組織「国民評議会」による全土掌握が実現した場合を想定している。

(2011年9月22日14時03分 読売新聞)



 
 
>TOP

NATO、リビアで軍事作戦90日間延長

2011/9/22 2:03

【ブリュッセル=共同】北大西洋条約機構(NATO)は21日、ブリュッセルで大使級の理事会を開き、9月27日に期限が切れる対リビア軍事作戦をさらに90日間延長することを決めた。

カダフィ政権の事実上の崩壊により、NATOは使命を達成したとの見方も出る中で、「カダフィ大佐支持派が市民を脅かす限り軍事作戦は継続する」(オバマ米大統領)姿勢をあらためて打ち出した。

NATOは作戦延長期間中でも、反カダフィ派の「国民評議会」が市民の安全を確保できると判断すれば、直ちに作戦を打ち切る方針で一致した。NATO外交筋は「カダフィ大佐の身柄拘束が一つの目安となる」と話した。

フランス、英国、米国が3月に開始したリビアに対する軍事作戦について、NATOは同月末に全指揮権を継承し、当初90日間の計画で「統一の防衛者」と名付けられた作戦を開始。6月末だった作戦期間を90日間延長していた。



 
 
>TOP

対リビア軍事作戦、さらに90日延長 NATO大使級会合で決定

2011/9/22 10:21

【ブリュッセル=瀬能繁】米欧の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)は21日の大使級会合で、月内に期限切れを迎える対リビア軍事作戦をさらに90日間延長することを決めた。

リビアではカダフィ政権が崩壊、新政権づくりに向けた準備が進んでいる。ただ、一部でカダフィ派の抵抗が続くなど「市民への脅威が残る限りは作戦を継続する」(ラスムセン事務総長)と判断した。オバマ米大統領も「リビア国民への脅威が続く限り、国民を守るためのNATO主導による作戦は続く」と述べていた。

事務総長は「できるだけ早く作戦を終える用意がある」とも述べ、カダフィ氏の身柄拘束など市民の安全を確保できる環境が整えば、直ちに軍事作戦を終える方針を示した。3月に始まったNATOの軍事作戦は当初6月末だった作戦期限を90日間延長していた。



 
 
>TOP

リビアで放射性物質の貯蔵庫発見か 専門家は国外流出を懸念

2011.09.23 Fri posted at: 10:55 JST

リビア・トリポリ(CNN) リビアの反カダフィ派の部隊はこのほど、リビア南部サハラ砂漠の都市サブハ近郊で放射性物質とみられる物が貯蔵されている軍事施設を発見した。この施設には2つの倉庫があり、「放射性」と書かれたテープが貼られた青い容器と黄色い粉の入ったビニール袋が大量に貯蔵されているという。

国際原子力機関(IAEA)は2004年、サブハにイエローケーキ(ウラン精鉱)の貯蔵所があることを確認している。その後、カダフィ政権は核開発計画を放棄していた。

元IAEAの査察官で、現在は、米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)の所長を務めるデービッド・オルブライト氏は、放射性物質がろくな警備もされず放置されていたことに懸念を表明した。テロリストや核兵器の開発計画を持つ国家の手に渡る恐れがあるからだ。

オルブライト所長は「IAEAは早急に現地に赴き、紛失した放射性物質がないか確認する必要がある」と指摘した。

カダフィ大佐支持派の拠点だったサブハは反カダフィ派によって21日、制圧された。現在、反カダフィ派の数十人の軽武装の兵士が貯蔵施設の警護を行っている。



 
 
>TOP

リビア国民評議会、暫定政府樹立に向け25日に協議

2011.09.24 Sat posted at: 10:48 JST

トリポリ(CNN) リビアの国民評議会(NTC)は25日に緊急会議を開き、暫定政府の樹立について議論する。NTCのメンバー、モハメド・ナセル氏が23日に明らかにした。

ナセル氏によると、暫定政府の発足には最大で1週間かかる見通しだが、すでにNTCのメンバーは、首相、副首相、22人の閣僚で暫定政府を構成することで合意しているという。

NTCのメンバー、アラミン・ベルハジ氏は今週はじめ、反カダフィ勢力が国境を管理し、カダフィ派の支配下にある3都市、バニワリド、シルト、セブハを解放するまで最大で1カ月かかる見通しで、それまで暫定政府の樹立は発表しないと述べていた。

それらの3都市が解放されれば、NTCはリビアの全地域の代表で構成されることになり、メンバーは現在の43人から80人ほどに増える見込みだという。3都市の解放後、NTCは首相を指名して暫定政府を樹立し、首相が組閣を行う。首相が閣僚の人数を決定するが、政府はNTCの承認が必要だ。

暫定政府は、国民会議の選挙を8カ月以内に実施するために準備を行う。国民会議は200人の議員で構成される予定で、国民会議の発足をもって暫定政府は消滅する。

ベルハジ氏によると、国民会議はリビア憲法を策定する委員会を設立し、同委員会が策定した案は国民投票にかけられ、承認されればリビアに初の恒久的な民主憲法が誕生する。

そして民主化への最終段階として、リビアは国会議員選挙や大統領選挙に参加する政党の設立など、政治システムを構築するとしている。



 
 
>TOP

2011年9月24日15時14分

リビア国連総会演説、24日に繰り上げ 27日から変更

国連は23日、27日に予定していたリビアの国連総会の一般討論演説について、24日に繰り上がったと発表した。リビアで新政権樹立を目指す国民評議会が、カダフィ政権に代わる国連代表として初めて行う一般討論演説で、各国の注目を集めている。(ニューヨーク=春日芳晃)



 
 
>TOP

2011年9月24日19時11分

カダフィ大佐の娘「父は元気に戦ってる」 音声で声明

行方が分からなくなっているリビアのカダフィ大佐について、長女アイシャ氏が「父は元気で銃を手に戦っている」と語る音声での声明を23日夜、シリアの衛星テレビ局ライが放送した。

アイシャ氏は「父を裏切った連中は、あなた方のことも裏切る」と、市民に新政権樹立を目指す国民評議会からの離反を求めた。アイシャ氏は8月末、母や兄弟とともにトリポリからアルジェリアに逃れた。(トリポリ=貫洞欣寛)



 
 
>TOP

対リビア投資促進を検討 玄葉外相、リビア暫定首相と会談

nikkei.com

2011/9/24 9:51

【ニューヨーク=中山真】玄葉光一郎外相は23日午前(日本時間同日深夜)、国連本部でリビアの反カダフィ派「国民評議会」のナンバー2のジブリル暫定首相と約30分、会談した。ジブリル氏は紛争で負傷した国民に必要な義手や義足を国内生産するため、先端的な技術を持つ日本企業の進出や投資の促進を要請。玄葉氏は「いかなる対応が可能か検討したい」と約束した。

玄葉氏は緊急医療支援の実施やカダフィ旧政権の資産凍結の一部解除を伝達すると同時に、リビアの民主化移行に協力する意向を表明した。ジブリル氏は「日本は特別な関係を築ける可能性のある数少ない国の一つであり、関係発展へ意見交換したい」と述べた。玄葉氏はジブリル氏の訪日も招請した。



 
 
>TOP

2011年9月25日18時0分

新生リビア「来週にも組閣」 反カダフィ派が表明

リビアの新政権作りを急ぐ国民評議会のアブドルジャリル議長は24日、拠点を置くベンガジで記者会見し、「来週にも新たな組閣人事を公表できるだろう」と語った。評議会は18日に暫定政府の新メンバーを選ぶ会議を開いたが、結論を先送りしていた。

アブドルジャリル氏は「新メンバーは資格と専門性に基づいて選ばれる。戦闘での貢献は判断材料ではなく、人選がある地域に集中することもある」と述べた。さらに、組閣を巡る評議会内の意見の不一致を認めた上で、「カダフィ氏との戦いは続いており、全土解放が第一目標だ。解放後に憲法ができれば、国民自らが政府を選べる」と話し、国民に冷静さを保つよう呼び掛けた。(ベンガジ=石田耕一郎)



 
 
>TOP

2011年9月25日22時16分

リビア暫定首相「無条件の支援」求める 国連で初演説

リビアで新政権樹立を目指す国民評議会のジブリル暫定首相は24日、ニューヨークの国連本部で、リビア代表として初めて一般討論演説をした。「新生リビア」をアピールし、内戦からの早期復興に向けて国際社会の支援を呼びかけた。

ジブリル氏は「リビアが新しい国家として再生しつつあることを示すために、皆さんの前に立っている」と語った。カダフィ政権への反体制運動で犠牲になった国民は3万人以上といい、「新しいリビアの歴史を紡ぐために、聖なる血を流した」と悼んだ。

そのうえで、「我々はまだ解放されていない」と述べ、カダフィ派の反攻で全土掌握にはまだ至っていないと説明。内戦で荒廃した教育施設や都市インフラの整備のために国際社会の「無条件の支援」を求め、カダフィ政権への制裁で凍結されたリビア政府の対外資産についても全面解除を急ぐように要請した。



 
 
>TOP

新生リビア代表、国連総会で初演説 再建支持訴える

nikkei.com

2011/9/25 19:44

リビア暫定政府首相に就任予定の反カダフィ大佐派「国民評議会」ナンバー2、ジブリル氏が24日、国連総会で初めて一般討論演説した。「新しいリビアが誕生しつつある」と国際社会への復帰を宣言。国家再建と民主化へ国際支援の継続を要請し、安全保障理事会にカダフィ旧政権に科した資産凍結措置の早期解除を求めた。

背広とネクタイ姿で登壇し、民族衣装を身にまとったカダフィ大佐との違いを演出。2年前の同演説でカダフィ大佐が国連憲章の冊子を破ろうとしたことを「哀れで芝居がかった動き」だったと批判した。ジブリル氏が登壇した際、議場には大きな拍手が響き渡った。(ニューヨーク=弟子丸幸子)



 
 
>TOP

リビア暫定政府1週間内に樹立へ NATOは大佐出身地空爆

2011.09.26 Mon posted at: 09:59 JST

(CNN) リビアの国民評議会は25日から3日間の日程で、暫定政府の樹立に向けた協議を東部のベンガジで開始した。国民評議会幹部が明らかにした。

国民評議会メンバーのモハメド・ナセル氏によると、政府は1週間以内に発足する見通し。暫定政府は首相、副首相、閣僚22人の構成とすることでメンバー間の合意ができているという。

国民評議会はこの前日、元最高指導者カダフィ大佐の出身地シルテの戦闘で新たな進展があったと発表していた。北大西洋条約機構(NATO)軍は24時間にわたってシルテを空爆し、「市民を脅すために使われていた(カダフィ派の)部隊を攻撃した」と発表。シルテの市民は処刑されたり人質に取られたりしており、食料や水を入手できず、治療も受けられない状況だとの報告が入っているとした。

一方、国民評議会によれば西部のガダミスでも24日から25日にかけて反カダフィ派とカダフィ派の戦闘が起き、反カダフィ側の兵士4人が死亡、数人が負傷した。カダフィ派の死傷者は確認できていないという。カダフィ派には大佐の息子のハミース氏が関与しているとみられる。

これとは別に、国民評議会は25日、1996年にトリポリの刑務所で起きた大量虐殺事件の犠牲者とみられる1270人が埋葬されている場所を発見したと発表した。まだ遺体を掘り起こす作業は行われていないため、確認はできていない。



 
 
>TOP

カダフィ政権虐殺の跡…地中から人骨や囚人服

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」は25日、カダフィ政権下で多数の政治犯が収容されていた首都トリポリ南部のアブ・サリム刑務所横で、虐殺された1200人以上の囚人が埋められたとみられる場所を確認した、と発表した。

看守の証言に基づき、刑務所南側の空き地を掘り返したところ、多数の人骨や囚人服が見つかったという。

カダフィ政権の「圧政の象徴」だったアブ・サリム刑務所では政治犯に対する拷問や暴行が繰り返され、1996年には、待遇改善などを求めた囚人約1270人がわずか数時間で殺害された、といわれる。

(2011年9月26日10時18分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア首都で大量の遺体、評議会が本格調査へ

【トリポリ=田尾茂樹】リビアのカダフィ政権の「圧政の象徴」だった首都トリポリ南部のアブ・サリム刑務所近くで25日、1996年に同刑務所で起きた囚人大量殺害事件の被害者1200人以上の遺体が埋められたとみられる空き地が発見された。

反カダフィ派組織「国民評議会」は本格調査に乗り出す方針で、カダフィ独裁政権の暗部を暴き、徹底追及していくとみられる。

「ここに兄たちが埋まっているのだろうか。早く見つけてほしい」。反体制運動に参加したとして同刑務所に投獄された2人の兄を持つサミ・サアディさん(45)は、か細い声で語った。

国民評議会が25日、囚人のものとみられる人骨などが発見されたと発表したのは、刑務所南側に広がる約1キロ四方の空き地。塀などで囲まれ、一般市民は全く近づけない場所だ。同日、記者団に公開され、警備にあたる反カダフィ派部隊兵士が、地面を数センチ掘ったところ、黒とエンジのしま模様の布切れが現れた。刑務所で使われていた囚人服という。

(2011年9月26日21時08分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア首都に大量の遺体 カダフィ政権下で虐殺か

nikkei.com

2011/9/26 9:46

【トリポリ=共同】中東の衛星テレビ、アルジャズィーラなどによると、リビアの反カダフィ派「国民評議会」は25日、カダフィ政権下で虐殺されたとみられる犠牲者1270人以上の大量の遺体が首都トリポリ南部で見つかったと明らかにした。

遺体が見つかったのは、反体制派の拷問などが行われ、カダフィ政権の「恐怖支配」の象徴だったアブサリム刑務所付近。1996年には、治安部隊が北東部ベンガジなどで拘束された収容者の大量虐殺を行ったとされており、遺体はその犠牲者の可能性がある。

国民評議会の医療当局者は、DNA鑑定により全ての遺体の身元を特定したいとしているが、「何が行われたのか実態が判明するには何年もかかるだろう」と話している。



 
 
>TOP

2011年9月27日0時26分

カダフィ政権の虐殺被害者か 刑務所付近の地中から骨

トリポリ南部にあるカダフィ政権の政治犯収容所、アブ・サリーム刑務所付近で25日、地中から人間のものとみられる骨や古い囚人服が見つかった。同刑務所では1996年、政治犯ら約1300人が虐殺される事件が起きており、反カダフィ派の国民評議会は、この時の犠牲者の遺体が埋められていた可能性が高いとみている。

評議会軍事部門のシェリフ報道官によると、同刑務所で看守や治安部隊員などとして働いていた人物らに評議会側が尋問したところ、「多数の遺体を刑務所裏に埋めた」と証言。その言葉通り、地中から囚人服や人骨のようなものが見つかったという。シェリフ報道官は「何が起きたのか、これから本格的に調査を行いたい」と述べた。

評議会や国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチなどによると、この刑務所では96年、待遇改善を求める収容者が暴動を起こし、治安部隊が約1300人を殺害して鎮圧した。カダフィ政権はその後、殺害の事実を否定してきた。



 
 
>TOP

2011年9月28日18時40分

北朝鮮幹部「リビア、核ないから爆撃受けた」 英大使に

2008年9月から今月まで平壌に駐在した英国のヒューズ前駐北朝鮮大使が28日、ソウルで記者会見した。北朝鮮の現状について、住民の間で失政に対する不満がうかがえるものの、中東の民主化革命のような事態は北朝鮮で起きないと分析した。

ヒューズ氏は「北朝鮮住民は盗聴などで統制され、市民社会が形成されていない」と指摘。一方で北朝鮮の高官は同氏に「カダフィ氏が核を放棄したから、リビアは北大西洋条約機構(NATO)の空爆を受けた」と語ったという。

ヒューズ氏は「北朝鮮は朝鮮半島全体の非核化を唱えているが、詳細に見ると全世界から核がなくなるまでは放棄しないという意味に聞こえる」と語った。



 
 
>TOP

カダフィ大佐、西部国境のガダミスに潜伏か 国民評議会

2011.09.29 Thu posted at: 15:54 JST

トリポリ(CNN) リビアの反体制派の中核組織「国民評議会」の軍事部門報道官は29日までに、政権崩壊後に行方をくらましているカダフィ大佐が同国西部のガダミス町に潜伏している可能性があると述べた。

バシット報道官は、遊牧民トゥアレグ族の保護を受けていることを示す信頼出来る情報を得たとも語った。保護しているトゥアレグ族は、隣国ニジェール、アルジェリアとガダミス町の間を拠点にしているという。同町はアルジェリアとの国境沿いに位置する。

大佐がガダミス町に潜伏しているとの情報の根拠には触れなかった。国民評議会はこれまでもカダフィ氏の逃亡先について特定の地名を挙げたことがあるが、いずれも誤報と判明した。大佐は過去数カ月間、公の場に姿を現していない。

報道官はまた、大佐の息子であるセイフイスラム氏は西部バニワリード市に、別の息子のムタシム氏は中部シルト市にいるとも指摘した。両氏はカダフィ派の最後の拠点とされ、国民評議会が攻略を急いでいる。国際刑事裁判所は大佐とセイフイスラム氏に対し人道犯罪で逮捕状を出している。

トゥアレグ族はカダフィ政権幹部の国外脱出も手助けしている。大佐は実権を掌握している際、トゥアレグ族を使いリビア南部、ニジェール、チャドやマリで軍事的な基盤固めや内政介入を図ったとされる。



 
 
>TOP

2011年9月29日11時0分

カダフィ氏、西部国境の町ガダミスに潜伏か

リビアで新政権作りを目指す国民評議会の幹部はロイター通信に、行方をくらましているカダフィ氏について、首都トリポリの南西約500キロのガダミスにいるとの情報があると語った。同通信が28日報じた。

ガダミスはアルジェリア・チュニジア国境に近い砂漠地帯にある。この幹部はカダフィ氏が遊牧民トゥアレグ族の保護を受けている可能性にも言及したという。

一方、評議会軍事部門のバニ報道官は28日、カダフィ氏の次男セイフルイスラム氏が西部バニワリードに、四男ムタシム氏が中部シルトにいるとの見方を示した。両都市では、立てこもるカダフィ派部隊と評議会部隊との間で激しい戦闘が続いている。



 
 
>TOP

大佐スポークスマンを拘束か=リビア

「国民評議会」の複数の司令官によると、カダフィ大佐派スポークスマン、イブラヒム氏が大佐の故郷シルト郊外で拘束された。同氏は体制崩壊後、シリアのテレビ局を通じて声明を発表し続けていた=3月21日撮影 【AFP=時事】

http://www.jiji.com/jc/p?id=20110930092745-1455732



 
 
>TOP

2011年9月30日15時0分

リビア暫定政府の早期樹立断念 評議会「全土制圧後に」

リビアで新政権づくりを目指す国民評議会のジブリル暫定首相は29日、トリポリでの会見で、早期の暫定政府樹立を断念したことを明らかにした。カダフィ派部隊の制圧を全土で終えるまで現行の執行委員会(内閣に相当)を存続させ、その後に暫定政府を樹立するという。

ジブリル氏は今月上旬から「近く暫定政府を発足させる」と繰り返し述べていたが、29日の会見では「リビア全土を解放するまで現行の執行委員会を存続させることを、評議会が決定した」と述べた。

ジブリル氏ら評議会幹部は当初、リビアの新たな代表として出席した国連総会の一般討論演説(24日)などの前に、執行委員会を拡充した事実上の暫定政府を発足させ、国際社会に「新生リビア」をアピールする狙いだった。



 
 
>TOP

リビア暫定首相、新政権不参加…経歴に反発強く

【トリポリ=佐藤昌宏】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」のマフムード・ジブリル暫定首相は29日、首都トリポリで記者会見し、新政権に参加しない意向を初めて表明した。

AFP通信が伝えた。ジブリル氏は、「(戦闘が続く)シルテとバニワリードが早く解放され、暫定政権発足に向けた協議が始まることを願う」と述べながらも、「私がその政権に加わることはない」と明言した。

国民評議会を含む反カダフィ派の各派の間では、カダフィ政権下で要職を務めた経歴を持つジブリル氏が新政権の首相に就くと目されてきたことへの反発が強く、暫定政権の発足が難航する原因となってきた。

(2011年9月30日12時12分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビアの人権理資格復活へ

nikkei.com

2011/9/30 1:14

【ジュネーブ=共同】国連人権理事会は29日、ジュネーブの国連欧州本部で開かれた第18通常会期で国連総会に対し、リビアの人権理メンバー資格停止を解除するよう勧告する決議を全会一致で採択した。決議はカダフィ政権崩壊後の新生リビアを率いる国民評議会が人権尊重の姿勢を見せ、人権理への協力を確約したことを歓迎。国連総会はリビアのメンバー資格を復活させる見通し。



 
 
>TOP

トリポリで新聞創刊ブーム、解放1か月で10紙

リビアの首都トリポリで、新聞が続々と創刊されている。

反カダフィ派による首都解放後の約1か月間で日刊、週刊計10紙を数え、今後も増えそうだ。実権を握る反カダフィ派組織「国民評議会」が「報道の自由」を保障し、積極的に後押ししているためだ。

国民評議会のメディア通信省の下部組織「報道委員会」が管理する4階建てビルは首都南部にある。新聞発行の希望者は部屋や旧国営新聞の印刷機を無料で使えるほか、未経験者には委員会所属の元記者らが編集や発行の手ほどきもする。

各紙の定価は高くても1部1リビア・ディナール(約61円)だが、今のところ、書店やホテルなどで無料配布されている。当面は委員会が記者に給与を支払う見込みだという。

人権や報道の自由といった国民の権利を無視したカダフィ政権との違いを国民に示そうと評議会は躍起だ。「基本的権利は(評議会の)憲法草案に盛り込まれており、自由な報道を通して国民の政治参加を促したい」(リダ・ベンムーサ報道副委員長)との立場だ。

40年余り続いたカダフィ政権下では国営4紙と、カダフィ氏の次男セイフ・イスラム氏所有の一般紙が1紙あった程度だった。各紙とも一切、政府を批判せず、「役立ったのは催事の案内だけ」(20代男性)というが、全て廃刊になった。

代わって創刊された10紙のうち、人気が高いのは、反体制デモが始まった今年2月にちなんで名付けられた日刊紙「2月」だ。首都解放の2日後の8月25日に創刊された。16ページ建ての紙面には、暫定政権樹立の見通しといった硬派の政治記事から、各病院の深刻な機器不足を訴えるキャンペーン、スポーツなど多様な記事が並ぶ。リビア内外の記者約30人が執筆し、毎日1万部が印刷されている。

(2011年10月2日09時41分 読売新聞)



 
 
>TOP

2011年10月3日23時47分

リビア一部閣僚交代を発表 ジブリル暫定首相は残留

リビアの反カダフィ派・国民評議会のアブドルジャリル議長は3日、拠点を置くベンガジで会見し、現行の執行委員会(内閣に相当)の一部閣僚を交代させる人事を発表した。外相を兼任するジブリル暫定首相やタルフーニ石油担当相は留任するという。

アブドルジャリル氏はジブリル氏とともに会見に臨み、「まずはリビア全土解放に全力を注ぐ」と強調した。執行委員会の改造については、一部の評議会メンバーから人選や閣僚の人数について異論が出ていた。早期の全土解放を目指すために、協調を求める狙いがあるとみられる。

アブドルジャリル氏によると、新たな執行委員会では、副大臣のポストを廃止した。さらに2週間内に石油生産が回復する見込みだとして、留任するタルフーニ石油担当相も近く職務を離れるとしている。



 
 
>TOP

携行型地対空ミサイル5千発、リビアで行方不明

【トリポリ=佐藤昌宏】リビアのカダフィ前政権が保有していた地対空ミサイル約5000発が行方不明になり、国際テロ組織の手にわたった可能性があることがわかった。

反カダフィ派組織「国民評議会」の国防担当幹部が1日、東部ベンガジで記者団に明らかにした。

行方不明となっているのは、旧ソ連、東欧で製造された携行型地対空ミサイル「SAM7」。カダフィ政権はかつて、同ミサイルを約2万発保有し、西部ジンタンなどの武器庫に保管していた。このうちの1万4000発以上は、今回のカダフィ派と反カダフィ派の戦闘で使用されたり、反カダフィ派が破壊するか使用不能にしたという。

残る約5000発について、国防担当幹部は「一部は既に悪者の手に落ちてしまったかもしれない」と述べ、テロリストが入手したことへの懸念を示した。同種のミサイルは、中東やアフリカ諸国などでテロやゲリラ活動に使われている。

(2011年10月3日18時04分 読売新聞)



 
 
>TOP

NATOの使命終了もリビア軍事作戦は当面継続 米国防長官

2011.10.07 Fri posted at: 10:53 JST

ワシントン(CNN) パネッタ米国防長官は6日、リビアにおける北大西洋条約機構(NATO)の使命は終わったとの米政府の見方を明らかにした。ただし、空爆などの軍事作戦終了の正式決定は当面は行えないという。

ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)国防相会議に出席したパネッタ長官は会議後の記者会見で、リビアにおける軍事作戦が終了できるかどうかは市民の安全やカダフィ大佐の身柄拘束、反カダフィ派の治安維持能力にかかっていると述べた。

「(作戦終了の)決定はかなりの部分、NATOの軍司令官たちの勧告にかかっている」とパネッタ長官は述べた。「だが最終的には政治指導者が決断すべきことだ」

またパネッタ長官は、NATO加盟国は新生リビアに対する今後の支援のありようについても検討する必要があると述べた。

「(民主国家建設に向けた)リビア国民の努力を成功に導くため、国際社会は必要な助力や支援を彼らに与える義務がある」と長官は語った。



 
 
>TOP

カダフィ大佐の音声声明で国民に呼びかけ、「勇敢に」立ち向かえ

2011.10.07 Fri posted at: 11:44 JST

(CNN) シリアの衛星テレビ局ライは6日、リビアのカダフィ大佐の音声での声明を放送した。

同テレビ局が放送したカダフィ大佐の音声声明は、リビアで新政権作りを目指す国民評議会に従わないよう市民に求める内容で、「恐れず勇敢に」立ち向かえとするものだった。



 
 
>TOP

反カダフィ派、シルテへ大規模攻撃開始

【トリポリ=長谷川由紀】リビアの反カダフィ派は7日、最高指導者だったカダフィ氏の出身地で、カダフィ派が立てこもる中部シルテに対し、大規模な攻撃を開始した。

反カダフィ派は市内の一部を制圧し、東西両方面から中心部に向けて砲撃などを行っているが、AFP通信などによると、カダフィ派の狙撃兵などが抵抗し、激しい戦闘が起きている。

反カダフィ派組織「国民評議会」のジブリル暫定首相は3日、シルテ制圧をもってリビアの解放を宣言し、政治プロセスを進めたい考えを表明しており、シルテ攻略が喫緊の課題となっている。カダフィ派は、首都南東バニワリードにも立てこもっているが、暫定首相は国土の東西を結ぶ要衝シルテに比べ、重要性が低いとみている。

一方、カダフィ氏は6日、シリアのテレビを通じた音声声明で、国民に対し、「100万人単位で各地の広場や道路に出よ」と、国民評議会への抗議行動を起こすよう呼びかけた。ロイター通信によると、同氏の声明は約2週間ぶり。

(2011年10月7日20時03分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア:NATO、作戦終了に条件 カダフィ派の現状分析

【ブリュッセル斎藤義彦】北大西洋条約機構(NATO)は国防相会議最終日の6日、リビアでの作戦終了の4条件を決めた。最終的には反カダフィ派の意見も聞いたうえで、NATOだけでなくカタールなど作戦にかかわった「すべての政治指導者」が決定する。

4条件はパネッタ米国防長官が明らかにした。(1)最高指導者だったカダフィ大佐の故郷シルトで何が起こっているか(2)カダフィ派が市民を殺害する能力を維持しているか(3)大佐が指令を出す能力を持っているか(4)反カダフィ派が治安を維持できるか−−を司令官が分析したうえで、終了を進言する。

ラスムセンNATO事務総長は6日、「終了は視野に入ってきた」と述べたが、パネッタ長官は「作戦は終了する段階にない」と述べた。

毎日新聞 2011年10月7日 東京朝刊



 
 
>TOP

2011年10月8日23時22分

大佐の出身地に総攻撃 リビア、反カダフィ派

リビアのカダフィ大佐の出身地で、カダフィ派部隊が立てこもるシルトを包囲する反カダフィ派は8日、制圧できていない中心部に攻撃を加えているが、カダフィ派が配置した狙撃手の激しい抵抗に遭っている。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、反カダフィ派はこの週末を決戦と位置づけ、ロケット砲などでシルト中心部に総攻撃を仕掛けた。7日からの攻撃で死者は22人、負傷者は500人に上るという。

一方、反カダフィ派国民評議会のアブドルジャリル議長は8日、トリポリで会見し「シルトが陥落された時点で、リビア解放を宣言する」と語った。(トリポリ=石田耕一郎)



 
 
>TOP

カダフィ派の最後の拠点に大規模攻撃、数日で陥落と反体制派

2011.10.09 Sun posted at: 14:53 JST

トリポリ(CNN) カダフィ政権崩壊を受け新政府樹立を目指すリビア反体制派の中核組織「国民評議会」の軍事部門指導者は9日までに、カダフィ派の最後の拠点の一つである同国中部シルト市に新たな大規模攻撃をかけ、同市が今後数日内に陥落するとの見通しを示した。

米国防総省高官によると、評議会軍事部門の複数の司令官が米海軍第6艦隊の母港があるイタリアでパネッタ国防長官と7日会談した際に述べた。シルトはカダフィ大佐の出身地で、支持派が市内に立てこもり反カダフィ派の進軍に過去数週間にわたって抵抗している。

新たな大規模攻撃が開始された日時は明らかでないが、国民評議会の幹部はシルト攻略をめぐる戦闘は激しく、自派の戦闘員26人が7日に死亡したとしている。この幹部も同市の奪取は数日内に実現すると述べた。

国民評議会は、シルト陥落を待ち、リビアの全土解放を宣言し新政権づくりを本格化する構えを示している。

カダフィ大佐は政権崩壊後、数カ月にわたって公の場に姿を見せていない。国民評議会が行方を追っているが潜伏先はつかめていない。6日には大佐を名乗る人物がシリアのテレビ局を通じて音声の声明を出し、リビア国民に国民評議会への蜂起を呼び掛けていた。



 
 
>TOP

携帯の契約件数、百人当たりではマカオが首位 ITU調査

2011.10.09 Sun posted at: 15:49 JST

(CNN) 国連の専門機関、国際電気通信連合(ITU)は9日までに、世界各国・地域を対象にした携帯電話の利用者数などをまとめ、住民100人当たりの契約件数では中国の特別行政区マカオの206.43件が最多だったと報告した。

2位は同じ特別行政区の香港の190.21件だった。世界最多の人口を抱える中国の携帯契約者数は8億5900万人以上だったが、100人当たりの契約件数は64.04件で150位だった。

米国は89.86件で114位。日本は95.39件で102位だった。

マカオ、香港を除く上位10カ国・地域にはこのほか、サウジアラビア(187.86件)、モンテネグロ(185.28件)、パナマ(184.72件)、アンティグア・バーブーダ(同)、英国領ケイマン諸島(177.65件)、ベトナム(175.3件)、リビア(171.52件)、スリナム(169.64件)が入った。上位20カ国・地域にはオマーンやクウェートなど中東の石油産出国が目立った。

最少はミャンマー(ビルマ)の1.24件で、北朝鮮の1.77件が続いた。低位グループ25カ国の大半はアフリカ諸国だった。



 
 
>TOP

2011年10月10日1時28分

反カダフィ派、シルトの拠点制圧 攻防大詰めか

リビアの反カダフィ派は9日、カダフィ派が立てこもる国内の拠点2カ所のうち、中部シルトの中心部に侵攻し、病院や会議場、大学を制圧した。攻防は大詰めを迎えているとみられる。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどによると、反カダフィ派は病院で抵抗していた兵士十数人を捕捉。一部のカダフィ派兵士は医師を装って攻撃を加えていたという。

この病院には、国際赤十字が負傷した住民らの治療に必要な医薬品などを届けてきたが、激しい攻防で難航を余儀なくされていた。今後、反カダフィ派は患者の搬送を急ぐという。

一方、反カダフィ派は、カダフィ派のもう一つの拠点、北西部バニワリードでも、中心部から約75キロ離れた空港を制圧したという。



 
 
>TOP

2011年10月12日10時27分

反カダフィ派、リビア中部都市中心部まで200メートル

リビアの反カダフィ派は11日、カダフィ派の残存部隊が立てこもる中部のシルトの中心部まで約200メートルに迫った。戦闘は大詰めを迎えており、ロイター通信によると、反カダフィ派・国民評議会のアブドルジャリル議長が同日、シルトの前線を視察したという。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、反カダフィ派は中心部へ迫る過程で多数の捨てられた武器や制服を発見した。

反カダフィ派は、シルトにカダフィ大佐の四男ムタシム氏が潜伏しているとみており、今後さらに激しい抵抗があると予測。住民の避難も続いており、反カダフィ派の指揮官はロイター通信に「重火器の使用は避けている」と語り、慎重に進撃していることを示唆した。(トリポリ=石田耕一郎)



 
 
>TOP

カダフィ大佐四男をシルトで拘束、首都では祝砲放たれる

(ロイター - 10月13日 08:40)

[トリポリ 12日 ロイター] リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の四男ムタシム氏が12日、同国中部シルトで拘束された。トリポリ革命評議会の幹部が明らかにした。

暫定統治機構の国民評議会(NTC)筋によると、ムタシム氏の身柄はベンガジに移され、取り調べが行われた。同氏は家族とともに車でシルトを離れようとした際に拘束されたという。

別のNTC筋はロイターに対し、ムタシム氏は普段の長髪を短く刈り込み、変装を試みていたと語った。また軍当局者は、同氏の様子について、疲れ切ってはいるが、けがはしていないと話した。

NTCがカダフィ大佐直近の家族を拘束したのは、ムタシム氏が初めて。次男セイフイスラム氏は、首都トリポリが陥落した8月23日以降、逃亡を続けている。娘のアイシャ氏は、兄弟や母親らとともにアルジェリアに脱出、三男サーディ氏はニジェールに滞在している。

ムタシム氏拘束の知らせを受け、トリポリでは祝砲が放たれ花火も打ち上げられた。



 
 
>TOP

カダフィ大佐の息子、ムタシム氏を拘束との情報 リビア

2011.10.13 Thu posted at: 09:22 JST

(CNN) リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の息子、ムタシム氏が12日に拘束されたとの情報が伝わった。カダフィ派が抵抗を続ける中部シルトの司令官の話として、反カダフィ派でつくるトリポリ革命評議会の幹部が明らかにした。

同幹部によれば、ムタシム氏は同日正午ごろ、カダフィ派の拠点があるとみられる地域で多数の側近とともに拘束され、北東部のベンガジに移送されたという。ムタシム氏は父カダフィ大佐の出身地であるシルトで作戦を指揮していたとされる。反カダフィ派は11日夜からシルトを包囲していた。

一方、国民評議会(NTC)の幹部2人はこの情報について確認していないと述べ、もう1人は情報を否定した。

首都トリポリとシルトでは、ムタシム氏拘束の情報が伝わると祝砲が鳴り響いた。NTC広報によれば、ベンガジでも祝砲が上がっているという。

反カダフィ派の部隊がカダフィ大佐の親族を拘束したとの情報は過去にも何度か流れたが、その後、誤報だったことが判明している。



 
 
>TOP

2011年10月13日10時29分

カダフィ大佐四男を拘束か リビア中部シルトで

リビア中部のシルトで12日、カダフィ大佐の四男ムタシム氏が拘束された模様だ。新政権づくりを目指す国民評議会の幹部の話として、ロイター通信が伝えた。評議会が拠点を置くベンガジに身柄を移し、カダフィ大佐の居場所などについて調べているという。

シルトはカダフィ大佐の出身地で、東西に延びる海岸線を結ぶ位置にある。反カダフィ派はシルトの大部分を制圧したが、カダフィ派の残存部隊が一部の地区に立てこもって抗戦を続けている。

首都トリポリでは12日、ムタシム氏の拘束の知らせを喜ぶ若者たちが深夜まで街に出て歓声を上げた。(トリポリ=渡辺淳基)



 
 
>TOP

2011年10月17日9時57分

反カダフィ派、北西部の都市に進攻 再び攻勢に

リビアの反カダフィ派は16日、カダフィ派が立てこもる北西部の都市バニワリード中心部に進攻し、一部を制圧した。現地司令官がロイター通信に語った。激しい攻防で一時後退していたが、再び攻勢に出た。

バニワリードは首都トリポリの南東約150キロにあり、AFP通信によるとカダフィ派約1500人が立てこもっている。カダフィ派のもう一つの拠点中部シルトでも、反カダフィ派が病院や大学などの主要施設をおさえている。新政府づくりを目指す国民評議会が暫定内閣の発足準備を進めており、攻防は大詰めだ。(トリポリ=渡辺淳基)



 
 
>TOP

「カダフィ大佐を殺害」国民評議会副議長 リビア内戦終結へ

2011/10/21 0:02 (2011/10/21 1:07更新)

【チュニス=花房良祐】リビアの反カダフィ派を束ねる国民評議会のゴーガ副議長は20日、東部ベンガジで記者会見し、42年にわたり最高指導者だったカダフィ大佐(69)が死亡したと述べた。カダフィ政権はすでに事実上崩壊しているが、中東随一の長期独裁体制は名実ともに幕を下ろす。半年以上に及んだリビアの内戦は終結に向けて大きく前進した。

評議会ナンバー2のジブリル氏は「大佐を殺害した」と述べた。大佐は出身地の中部シルトに潜伏中に反カダフィ派と戦闘になり、拘束後に負傷が原因で死亡したとされるが、北大西洋条約機構(NATO)軍の攻撃で死んだとの情報もある。英BBCなどは大佐の遺体とみられる映像を報じたが、真偽は不明。遺体は西部ミスラタに運ばれたもよう。

シルトでは同日、カダフィ派の残党が最後の抵抗を続けていたが国民評議会側の攻勢で陥落。西部バニワリードや南部セブハも制圧され、同派のリビアにおける掌握地域はほぼなくなった。評議会はリビアの「全土制圧」を宣言した後に暫定政権の樹立や議会選挙の実施など民主化プロセスを実行に移す見込み。

カダフィ大佐の死亡は、イエメンやシリアなど反政府デモで揺れる他のアラブ諸国の指導部の判断にも影響を与えそうだ。反カダフィ派を支援してきた欧州各国は歓迎の声明を発表、国連の潘基文事務総長も「リビアの歴史的転換の日だ」と述べた。

大佐とその一族は逃亡中にテレビなどを通じて支持者に戦闘を続けるように呼びかけていた。中東衛星テレビ局アルジャズィーラなどは20日、大佐の四男ムタシム氏や政権報道官だったイブラヒム氏が拘束されたと相次いで伝えた。

リビアではチュニジアやエジプトの政変に触発され、2月中旬に反カダフィ派が蜂起。大佐は武力弾圧を続けたが、欧米が3月に軍事介入して国民評議会に肩入れ。大佐は徐々に追い詰められていったが、最後までリビアにとどまって戦う姿勢を繰り返し表明していた。



 
 
>TOP

カダフィ大佐死亡に市民「最高の日」

2011/10/21 1:32

40年以上にわたって最高指導者の地位にあったリビアのカダフィ大佐の死亡が伝わった20日、首都トリポリでは長期独裁体制の終幕に、住民らの間に安堵感が広がった。

はためく反カダフィ派の旗、繰り返し突き上げられるピースサイン――。トリポリにあるホテル従業員によると、市街地では住民らが大通りを埋め尽くすように集まり、カダフィ政権の国旗に代わって国連本部にも掲げられた赤、黒、緑の三色旗を持って、歌ったり踊ったりして解放感に浸った。

中心部にあるホテル「コリンシアホテルトリポリ」の従業員、モハメド・サリムさん(33)は「圧政で多くの人を殺し、許せなかった。リビアにとって最高の日だ」と歓迎した。

トリポリでの戦闘は8月下旬に反カダフィ派が街を制圧して以来、表面上は収まっていたというが「カダフィ大佐が拘束されるまで安心できないと思っていた。これでやっと平和が来る」とほっとした様子だった。

国内にいるリビア人からも評価の声が上がった。慶応大総合政策学部2年のアーデル・スレイマンさん(24)は「すでに新しい国づくりは始まっており、実質的には大きな意味はない」としながら「精神的な意味でリビア国民に与える影響は大きい。大きな一歩になる」と興奮気味に話した。



 
 
>TOP

米大統領「リビアの長く苦しい1章に終わり」

2011/10/21 3:29

【ワシントン=芦塚智子】オバマ米大統領は20日、リビアの反カダフィ派を束ねる「国民評議会」がカダフィ大佐の死亡を発表したことを受けて声明を発表し、「これでリビアの人々の長く苦しい1章に終わりが来た」と述べた。

大統領は「リビアは民主主義に向けた長く曲がりくねった道を進むことになる」と語り、安定した政権移行と自由で公正な選挙の実施を求める考えを強調した。



 
 
>TOP

反カダフィ派、22日全土解放宣言 産油量も早期回復へ

2011/10/21 10:16

【ドバイ=太田順尚】リビアの反カダフィ派を束ねる国民評議会のゴーガ副議長は20日、42年間にわたり最高指導者だったカダフィ大佐(69)が死亡したと述べた。中東随一の長期政権が名実ともに幕を下ろす。同評議会は同日夜、全土解放を22日に宣言するとの見通しを表明。リビア国営石油会社のベルイン会長は20日、カダフィ大佐の死亡により治安上の懸念が緩和することで、産油量の回復が早まるとの見通しを示した。

北大西洋条約機構(NATO)が検討する空爆停止で交通状況が改善されることもプラスに働くとした。

リビアでは治安上の懸念や交通状況の悪化で、油田や石油施設の検査・修復のための人材や機材の輸送が思うようにできず、産油量回復の妨げになっている。同会長は「油田への交通状況が改善され、石油産業の再建に集中できる」と述べ、NATOが空爆を停止した後に油田などへの機器搬送を再開できるとした。

日量約160万バレルあったリビアの原油生産は内戦でほぼ停止したが、8月後半にカダフィ大佐の独裁体制が事実上崩壊して以降、国営石油会社は一部油田で原油生産を再開。同会長によると、現在の産油量は日量43万バレルにまで回復したという。



 
 
>TOP

「カダフィ大佐は銃撃戦で死亡」 兵士が殴殺との報道も

暫定首相が発表

2011/10/21 10:27

【ドバイ=太田順尚】リビア反カダフィ派を束ねる国民評議会のジブリル暫定首相は20日、最高指導者だったカダフィ大佐の死亡時の状況について、生きたまま拘束された後、カダフィ派と反カダフィ派の銃撃戦に巻き込まれて死亡したと明らかにした。ただ、中東の衛星テレビなどは、大佐とみられる人物が反カダフィ派の兵士らに手荒く扱われる映像を伝えており、死亡時の状況を巡り論議を呼ぶ可能性がある。

暫定首相は大佐の殺害命令は出していないとし、大佐がリビア中部シルト郊外の下水管で発見された時は負傷しておらず、抵抗もなかったと指摘。トラックで移送される途中に「銃撃戦に巻き込まれ、頭部に銃撃を受けた」とし、それが致命傷となり、病院に到着する前に死亡したと述べた。

だが、中東の衛星テレビ、アルジャズィーラなどが伝えた映像では、大佐とみられる負傷した人物が反カダフィ派の兵士らに取り囲まれ、トラックのボンネットから引きずり下ろされて歩く様子などが映されていた。映像が事実であれば、評議会の説明と食い違う点が出てくる可能性が高い。

ロイター通信によると、評議会幹部は「大佐は拘束され、移送される途中に(反カダフィ派の)兵士らに殴打され、殺害された」と指摘した。

大佐には人道に対する罪の容疑で国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出すなど、裁判で42年間にわたる長期政権下での弾圧やテロへの関与の解明が期待されていた。反カダフィ派が抵抗していない大佐を殺害したとの疑念が高まれば、そうした解明の道を閉ざしたことや、人道への非難が出る懸念もありそうだ。



 
 
>TOP

オバマ米大統領「リビアの圧政取り除かれた」

2011/10/21 10:46

【ワシントン=中山真】オバマ米大統領は20日、リビアの国民評議会によるカダフィ大佐死亡の発表を受けてホワイトハウスで声明を読み上げ「リビアの歴史で画期的な日だ。圧政の暗い影は取り除かれた」と歓迎の意向を表明した。同時に「リビア国民は全国民を取り込んだ寛容かつ民主的なリビアを築く重い責任を負った」とも述べ、民主的な安定政権の早期樹立を促した。

オバマ氏は声明で米政府としてカダフィ大佐の死亡を直接確認することは避けつつも「カダフィ政権が崩壊したと確実に言うことはできる。世界で最も長く支配した独裁者はもはやいなくなった」などと指摘。早期の暫定政権の樹立や自由で公正な選挙の実施に期待感を示した。

リビアへの北大西洋条約機構(NATO)の軍事作戦に関しては「1人の米兵も地上に派遣することなく、目的を達成することができた」と成果を強調した。

一方、国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は20日、声明を出し「いまは報復ではなく、回復と再建の時だ」と報復の回避と和解をリビアの反カダフィ派とカダフィ派の双方に呼び掛けた。「国際社会はリビアの国民と国民評議会への支援を継続していく」とも語った。



 
 
>TOP

NATO、リビア軍事作戦近く終了 一定期間は情勢監視

2011/10/21 10:48

【ブリュッセル=共同】北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は20日、リビアのカダフィ大佐の死亡を受けて声明を発表、国連や反カダフィ派の「国民評議会」と協議の上、NATOによるリビア軍事作戦を近く終了する考えを示した。

NATO外交筋によると、21日にもNATOの作戦立案部門がリビア作戦の終了計画を提案し、同日開かれる大使級の理事会で協議する。まず空爆を停止し、一定期間の情勢監視を続けた後、作戦を完全に終了する段階的措置を取る可能性があるという。

作戦終了の目安は、国民評議会がリビア全土で市民の安全を確保できるかどうか。ラスムセン事務総長は、カダフィ派が最後まで抵抗の拠点にしていた西部バニワリード、中部シルトが陥落したことで「作戦終了の時期は近づいた」との認識を示した。



 
 
>TOP

官房長官「リビアの新しい国づくりを支援」 カダフィ氏死去で

2011/10/21 11:20

藤村修官房長官は21日午前の閣議後の記者会見で、リビアのカダフィ大佐が死去したことを受けて「治安状態が一刻も早く安定し、暫定政権の早期立ち上がりなどリビアの本格復興に向けて環境が整うことを期待したい。国際社会と協力しつつ、新しい国づくりへの取り組みを支援していきたい」との考えを示した。〔日経QUICKニュース〕



 
 
>TOP

「リビア国民が再建を」アラブ連盟が支援意向

2011/10/21 11:28

【ドバイ=中西俊裕】アラブ諸国の22カ国・機構でつくるアラブ連盟のアラビ事務局長は20日、カダフィ大佐の死亡を受けてリビア国民に対し「過去の傷を克服し、報復の感情を抑え未来を見据える」ことを要請、安定への転機にするよう求めた。エジプト政府も同日、「リビア国民が新しい一章を開き国家を再建することを望む」とし、国民評議会を全面支援する意向を示した。

一方、イラクのマリキ首相は旧フセイン政権を引き合いに「イラク、リビアの独裁者の運命は、いくら長く延命しようと人民の潜在的な力の前には屈することを証明した」と発言。新生リビアを建設するために社会の結束を保つよう求めた。



 
 
>TOP

「リビアの本格的な復興期待」官房長官

2011/10/21 12:08

藤村修官房長官は21日午前の記者会見で、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐が死亡したことについて「リビアの武力衝突が終息して治安状態が一刻も早く安定し、暫定政権が早期に立ち上がるなど、本格的な復興が整うことを期待したい」と述べた。「全てのリビア人が参加する国づくりを支援したい」とも語った。

玄葉光一郎外相も同日談話を発表し、「日本の知見や技術を活用しながら国際社会と協力し、国づくりに向けた取り組みを今後も支援する」と表明した。



 
 
>TOP

EU、リビアの民主化強く支援 首脳会議議長総括案

2011/10/21 12:40

欧州連合(EU)が23日の首脳会議で採択する議長総括案で、カダフィ大佐の死亡後のリビアの民主化を強く支援する方針を表明することが20日、明らかになった。憲法制定や国政選挙を経て、幅広い国民の支持基盤を持つ本格政権誕生への期待を示している。

EUはリビアの民主化プロセスの中で憲法の制定、統治機構の構築、選挙監視などの支援に乗り出す見通し。欧州議会のブゼック議長は来週にもリビアを訪問する予定で、20日に「リビア国民にとって待ちわびた日となった」と歓迎の声明を発表した。

EU首脳会議の最新の議長総括案は中東・北アフリカ情勢を追加したのが特徴。特にリビアに関しては「女性を含む全リビア国民が参加する民主的かつ平和的で透明な体制移行」を促した。

民主化デモの武力弾圧を続けるシリアには「最も強い言葉で非難する」とアサド大統領退陣を改めて要求。キリスト教徒の一派であるコプト教徒とイスラム教徒の衝突が頻発するエジプトには「信教の自由の促進・保護は民主社会の不可欠な要素」と訴えた。

一方、2013年以降の温暖化ガス削減の国際枠組みでは、ひとまず暫定的に京都議定書(08〜12年)の延長を支持する方針を明記。11月下旬から南アフリカ共和国で開幕する国連気候変動枠組み条約締約国会議では、将来の法的拘束力のある「ポスト京都」採択に向けた手続きで合意すべきだとしている。

欧州銀行の資本増強の進め方は22日のEU財務相理事会の結論を踏まえ、議長総括に加える。(ブリュッセル=瀬能繁)



 
 
>TOP

中国、リビア「歴史の新しいページ」 大佐殺害は論評せず

2011/10/21 18:48

【北京=森安健】中国外務省の姜瑜副報道局長は21日、リビアの前最高指導者カダフィ大佐の死亡について「リビアの歴史の新しい一ページが開かれた」と語った。大佐の殺害については論評は加えず、リビア国民が団結して社会の安定を実現することを望む考えを表明した。

一方、長年にわたりカダフィ政権と良好な関係を築き、数多くのインフラ整備計画に中国企業が関与してきたことに関しては「相互利益の原則で進めた協力だった」と説明。新政権とも「安定した前向きな関係を築けると信じている」と述べた。



 
 
>TOP

カダフィ大佐の埋葬延期 場所巡り内部対立

2011/10/21 20:27

【ドバイ=中西俊裕】リビアの反カダフィ派を束ねる国民評議会は21日、前日に死亡したカダフィ大佐の遺体埋葬を延期する方針を明らかにした。評議会指導層と大佐を殺害した軍事部門幹部が埋葬場所を巡って対立。42年に及んだ長期独裁体制に名実ともに幕が下りた直後から、反カダフィ派内部で不協和音が表面化したことで、国内では復興に向けた不安が広がっている。

当初、評議会幹部は遺体を葬る墓所がカダフィ大佐の支持者によって「聖地」とみなされることを懸念。21日に極秘に埋葬する計画と伝えられていた。

カダフィ大佐の死因については、評議会ナンバー2のジブリル氏が「移動中、銃撃戦に巻き込まれるなかで頭部に銃弾を受けた」と説明した。ただ検視を担当したリビア人医師は腹部の傷が致命傷となったと指摘。ロイター通信は民兵に殺害されたとの説を報じるなど、情報が混乱している。

評議会幹部は首都トリポリ陥落前後から、カダフィ派への処刑を禁じるよう民兵に呼びかけてきた。民兵による殺害説は反カダフィ派指導部の統率力の低下を示しているとの指摘もある。

一方、フランスのサルコジ大統領は21日、リビア中部のシルト制圧を受け、3月から続く北大西洋条約機構(NATO)の反カダフィ派支援軍事作戦が「終わりに近づいた」と述べた。NATO加盟国の大使級会合で8カ月間に及んだ作戦終了への段取りを決める見通しだ。



 
 
>TOP

テレ朝記者ら3人、リビアで死亡 交通事故で

2011/10/21 22:53 (2011/10/22 1:02更新)

テレビ朝日は21日夜に記者会見し、リビアの最高指導者、カダフィ大佐の死亡後の情勢を取材するため同国入りしていた同社の取材班4人が乗った車が、交通事故に遭い、カイロ支局長、野村能久さん(37)ら3人が死亡したと発表した。同乗していた同社カメラマン、力石大輔さん(23)は軽いけが。

同社によると、ほかに死亡したのは、同支局のエジプト人の女性助手(31)、リビア人の男性運転手。4人はカダフィ大佐の死亡情報を受け、エジプトからリビア入りし、カダフィ派の拠点、中部シルトに陸路で向かっていたという。

同社には21日午後5時ごろ、シルトの東約190キロの病院に運ばれた力石さんから「状況は全く覚えていないが、気がついたら病院のベッドにいた。医師から『3人が交通事故で死亡した』と聞いた」と連絡があった。力石さんは3人の遺体を見て確認したという。

野村さんは昨年6月カイロ支局長に着任した。

武隈喜一報道局長は「危機管理を心がけてきたが、亡くなった3人に申し訳ない」と話した。



 
 
>TOP

リビア 暫定政権発足の準備急ぐ

10月22日 4時23分

リビアで新たな国づくりを担う国民評議会は、カダフィ大佐が死亡したあとも逃走を続ける支持派の幹部や兵士の捜索を強化する一方、22日にもリビア全土の解放を宣言する予定で、暫定政権の発足の準備を急いでいます。

リビアでは、支持者とともに抵抗を続けていたカダフィ大佐が、国民評議会の部隊に拘束されて死亡し、国民評議会がリビア全土を制圧したことで、カダフィ支持派との大規模な戦闘は収束しました。ただ、カダフィ支持派の幹部の多くが戦闘中に死亡するか、身柄を拘束されるなかで、かつて大佐の後継者とみられた次男のセイフ・イスラム氏の所在は分かっていません。このため、国民評議会は、最後まで抵抗が続いていた中部シルトや首都トリポリ南東のバニワリード周辺で、セイフ・イスラム氏や、カダフィ支持派の兵士の捜索を重点的に行っています。一方で、国民評議会は暫定政権の発足に向けた準備を急いでおり、憲法の作成や選挙に向けた委員会を発足させるための調整に入っています。国民評議会のアブドルジャリル議長は、22日にも「リビア全土の解放」の宣言を行う予定で、この中で、新たな国づくりに向けた具体的な方針が示されるのかが注目されています。



 
 
>TOP

リビア、新体制構築へ始動 評議会指導部・軍部に溝も

2011/10/22 0:48

【ドバイ=中西俊裕】長期独裁を続けたカダフィ大佐の死亡を受け、反カダフィ派の横断組織である国民評議会は新たな政治体制構築へ動き出す。22日にも全土解放を宣言、1カ月以内の暫定政府発足を目指す。議会選挙、新憲法制定などの課題に取り組む第一歩となる。ただイスラム系勢力、左派など性格の異なる集団の寄り合い所帯であることに加え、21日には指導部と軍部の不協和音が表面化。復興への道のりは曲折が予想される。

反カダフィ派は20日までに中部シルトを制圧、リビア全土をほぼ完全に掌握した。22日には「全土解放宣言」を出す予定で、42年にわたるカダフィ大佐の独裁支配からの脱却を内外に示す。

評議会のアブドルジャリル議長やナンバー2のジブリル氏などは宣言から1カ月以内に暫定政府の閣僚人事を決定し、内閣を発足させる方針。本拠は東部ベンガジから西部トリポリに移設する。

評議会関係者によると宣言から7〜8カ月以内に国民議会選挙を実施、その結果を受けて暫定政府に代わる「移行政府」を樹立。この後、新憲法を制定し、総選挙を実施するという青写真を描いている。

こうした政治プロセスは同じアラブ圏のイラクでサダム・フセイン政権崩壊後に進めた改革手法などを参考にして考案したもようだ。

当面の課題となるのが暫定内閣の人選。評議会はアブドルジャリル議長やジブリル氏ら旧カダフィ政権出身者のほかイスラム主義者、社会主義者、軍事部門幹部ら幅広いグループの集合体だ。議長らはそうした評議会内各派のポスト配分で不満が出ないよう難しい調整を迫られる。

カダフィ大佐は強権と懐柔を織り交ぜた42年に及ぶ統治でカリスマ性を築いた。国内には「議長やジブリル氏にはそれがない分、独裁時代の終幕で自己主張に走りがちな各派を説得し、均衡を見いだすのに苦心する」という見方が多い。

特に議長ら評議会の文民指導層と軍事部門幹部らとの間の亀裂が拡大することへの懸念は大きい。死亡したカダフィ大佐の遺体について国民評議会は21日、予定していた埋葬作業を延期する方針を明らかにした。

当初、評議会幹部は遺体を葬る墓所がカダフィ支持者に「聖地」と見なされることを懸念し、極秘に埋葬する計画と伝えられていた。ところが今後の国造りで主導権を握りたい軍事部門幹部との間で意見対立が生じたとされる。

長年の強権政治で「力への信奉」が残るリビアでは、反カダフィ蜂起で使用した武器の回収が進んでいない。評議会政治指導者が描いたプランが予定通り進まず、軍事部門幹部が政治に介入して文民統制が機能しなくなる可能性もある。



 
 
>TOP

カダフィ大佐の死亡「調査必要」 ロシア外相

2011/10/22 1:36

【モスクワ=共同】ロシアのラブロフ外相は21日、リビアの最高指導者だったカダフィ大佐が死亡したことについて「偶発的なものではない。大佐の死をめぐるあらゆる状況について調査しなければならない」とロシア主要ラジオに述べ、国際的調査を求めた。インタファクス通信が伝えた。



 
 
>TOP

カダフィ大佐の遺体、事実上公開 店の冷蔵室に

2011/10/22 10:29

【カイロ=花房良祐】リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の遺体が21日、リビア西部ミスラタのショッピングセンターの大型の冷蔵室に保管され、事実上公開された状態となった。市民が一目見ようと行列を作り、記念撮影している。大佐の最期を巡っては拘束後に殺害されたとの説が浮上、国連などから懸念の声が上がり始めている。

AP通信などが報じた。遺体は飲食店などが使用する冷蔵室に安置されている。医師によると頭部、胸部、腹部に銃痕があった。このほかに四男ムタシム氏も拘束時は生きていたが、その後殺害されたとの情報が飛び交っている。カダフィ大佐の家族はシリアのテレビ局を通じて「遺体をシルトの我々の出身部族に渡し、イスラム教に乗っ取った埋葬をすべきだ」との声明を公表した。

反カダフィ派の国民評議会は、大佐は銃撃戦に巻き込まれ、負傷が原因で救急車の中で死亡したと説明した。ただロイター通信によると、救急車の運転手はカダフィ大佐が運び込まれた時にはすでに死んでいたと証言した。

一方、国民評議会の幹部は21日、「全土解放」宣言を23日に延期するとの考えを示した。当初は22日に予定していた。理由は不明。



 
 
>TOP

NATO、月内に対リビア軍事作戦終了 大使級会合で合意

2011/10/22 10:31

【ブリュッセル=瀬能繁】米欧の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)は21日の大使級会合で、月内に対リビア軍事作戦を終了する方針で基本合意した。来週に正式決定する。カダフィ大佐の死亡でリビアの内戦が実質的に終了、3月以降の作戦の目的がほぼ達成したと判断した。

記者会見したラスムセンNATO事務総長は「10月31日まで状況を監視し、必要があればリビア市民への脅威に対応する戦力を維持する」と表明。米国やリビアの反カダフィ派を束ねる国民評議会と緊密に協議し、最終的に作戦終了を決定する方針を示した。

NATOは国連安全保障理事会の決議を踏まえ、3月から軍事作戦を実施してきた。これまでに戦闘機の出撃は約2万6千回、空爆は9600回以上に及んだものの、最後まで「リビア市民の保護」を作戦の目的として維持し、地上戦に臨むことはなかった。



 
 
>TOP

2011年10月23日5時48分

薬莢散乱・横たわる遺体… リビア・シルトの今

死亡したカダフィ氏の故郷、リビア中部シルトに22日、記者が入った。中心部から西に5キロほど進むと、カダフィ氏が見つかった穴があった。近づくと、ジーンズをはいた20歳前後とみられる男性の遺体が目に入った。カダフィ氏発見の20日から放置されているという。ハエが群がる。路上には薬莢(やっきょう)が散乱し、激しい戦闘の爪痕がくっきりと残る。

穴は片側3車線の幹線道路の盛り土を貫く。直径約60センチ。当初、農業用の用水路として掘られた。現在、水はない。穴の入り口に「世界最大のネズミがいる」「カダフィの家」など、赤や青のスプレーでさまざまな殴り書きが残っていた。カダフィ氏を拘束した兵士の名前もある。近くに金網を張り巡らせた一角がある。内戦前は羊市場が立った。

制圧から2日が経ち、シルト市内にカダフィ派の姿はない。だが、散発的に銃声が聞こえる。反カダフィ派の「祝砲」だ。



 
 
>TOP

2011年10月23日23時8分

カダフィ氏、死因は頭部銃撃 首都陥落後は故郷シルトに

反カダフィ派の攻勢に追われたカダフィ氏は、首都トリポリを離れた8月21日に故郷の中部シルトに入り、コーランを読んでいた――。カダフィ氏のいとこで警護隊長だったマンスール・ダオ氏が米紙ニューヨーク・タイムズなどにカダフィ氏の最期の日々の様子を証言した。

カダフィ氏は「退陣を」との周囲の進言は受け入れず、数日ごとに居場所を変え、「なぜ水も電気もないのか」といらだっていた。殺害当日は、早朝に市内の生家に移動しようとしたが準備に手間取り、午前8時に出発したところ、北大西洋条約機構(NATO)軍の空爆を受けたという。

一方、カダフィ氏の遺体を解剖した医師によると、頭部への銃撃が死因という。国民評議会のジブリル暫定首相はAFP通信に対し、遺体は「直接の親族が(リビア国内に)いないため、遠戚に引き渡す」と語った。(カイロ=貫洞欣寛)



 
 
>TOP

リビア「解放宣言」23日に延期 国民評議会が詰めの協議

2011/10/23 19:39

【カイロ=花房良祐】リビアの反カダフィ派を束ねる「国民評議会」が全土の「解放宣言」へ向けて最終調整を続けている。当初は22日に予定していたが23日に延期した。解放宣言は直後に暫定政権を発足させ、国民議会選を8カ月以内に実施するという民主化行程表の“第一歩”となるため、注目されている。リビアでは「カダフィ後」の主導権争いが激化しており、評議会は円滑な体制移行を目指して詰めの協議を進めている。

新たに発足する暫定政権の首相にはこれまで評議会ナンバー2のジブリル氏の就任が有力視されてきた。ただ9月の国連総会に合わせ、国際社会にアピールするために目指した暫定政権の樹立は閣僚ポストを巡って評議会内の各勢力が合意できず、無期限に延期された経緯がある。

ジブリル氏は米国で教育を受け、親欧米・世俗的であることがイスラム勢力の反発を招いているとされる。同氏がカダフィ政権で閣僚級の経済ポストに就任した経験があることも批判された。このためジブリル氏の暫定政権の首相就任に反対する声が浮上。同氏は暫定政権には加わらない意向を表明、落としどころを探っている。

カダフィ大佐の殺害を巡っても混乱が芽生えつつある。英紙の報道によると、当初は東部ベンガジの民兵が大佐を拘束したが西部ミスラタの民兵がミスラタへの連行を主張。言い争いとなり、ミスラタの民兵が大佐を銃撃、死亡したという。地域ごとのまとまりを欠く評議会の現状を示しており、今後も各地域の勢力が新生リビア建設に向けて一致して協力できるかが政情を安定させるためのカギとなる。



 
 
>TOP

カダフィ大佐死因は「頭部の銃撃」 検視の医師

AP通信報じる

2011/10/23 21:06

【ミスラタ(リビア西部)=共同】リビアの最高指導者だったカダフィ大佐の死亡について、西部ミスラタに安置されている遺体の検視が23日に終わり、医師は死因が頭部への銃撃だったと結論付けた。AP通信が伝えた。

カダフィ大佐は20日に出身地の中部シルトで反カダフィ派に拘束され、その後死亡した。反カダフィ派「国民評議会」は、死因は銃撃戦で頭部に銃弾を受けたためだと説明。検視結果と明らかな矛盾はないが、周辺情報などから反カダフィ派民兵による「処刑」だった可能性が強まっている。

大佐は拘束後、民兵から暴行を受ける様子が多くの映像に残されている。英紙タイムズ(電子版)は22日、評議会に近い筋の話として、拘束した大佐の身柄の引き渡しをめぐり民兵同士が対立、この際に少年の民兵が大佐を射殺したと伝えた。

フランス公共ラジオは23日、評議会が大佐の遺体を今後、親族に引き渡す方針を決めたと伝えたが、詳細は不明。大佐の遺体が安置されたミスラタ郊外の市場には同日も、遺体を見ようと多くの市民が詰め掛けた。



 
 
>TOP

カダフィ大佐、死因は頭部銃撃 腹部にも銃痕

検視終える

2011/10/23 22:23

AP通信などは23日、カダフィ大佐の遺体の検視が同日終了したと報じた。頭部と腹部に銃痕があり、頭部への銃撃が死因という。医師によると検視は西部ミスラタの遺体安置所で実施され、再び飲食店などが使用する冷蔵室に運ばれた。評議会幹部は、埋葬方法などが決まれば、遺体は大佐の親戚に引き渡されるとの方針を明らかにした。

人権団体や外国政府からは大佐が拘束後に殺害されたことに懸念の声が上がっている。(カイロ=花房良祐)



 
 
>TOP

国民評議会、リビア全土の解放宣言 大佐死因は「頭部への銃弾」

2011年10月24日 11:02 発信地:ベンガジ/リビア

【10月24日 AFP】(一部更新)リビアの反カダフィ派「国民評議会(National Transitional Council、NTC)」は最高指導者だったムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の拘束、死亡から3日を経た23日、リビア全土の解放を宣言した。これにより、暫定政権発足への道が開かれた。

東部ベンガジ(Benghazi)で行われた式典で、NTCのアブドル・ハフィズ・ゴガ(Abdel Hafiz Ghoga)副議長は多数の群衆を前に、「リビアの解放を宣言する。顔を高くあげるがいい。あなたたちは自由なリビア国民なのだ」と呼びかけた。ゴガ副議長の呼びかけをうけて、群衆の間には「自由なリビア人」との声がこだました。ベンガジは8か月前に、反カダフィ派が蜂起した地だ。

NTCのムスタファ・アブドルジャリル(Mustafa Abdel Jalil)議長は演説の中で、北大西洋条約機構(NATO)や近隣の同盟国に謝意を述べるとともに、リビアの自由のために命を落とした国民に最高の賛辞を贈った。

式典には米仏の大使や英国、エジプト、スウェーデン、チュニジアなどの外交官も出席した。

一方、世界経済フォーラム(World Economic Forum)に出席するためヨルダンを訪問中のマハムード・ジブリル(Mahmud Jibril)暫定首相はリビア解放に際し、暫定政権の樹立には1週間から1か月程度を要する見通しだと語った。

NTCは、解放宣言から1か月以内に暫定政権を樹立し、8か月以内に制憲議会選挙を実施するとの工程表を示している。選挙が実施されれば、リビアでカダフィ大佐がクーデターで実権を掌握して以来、42年ぶりの民主的な選挙となる。その後、大統領選と国民議会選挙も1年以内に実施するという。

■大佐死因は「頭部への銃弾」、検視行われる

ミスタラ(Misrata)軍事評議会広報のFathi al-Bashaagha氏は23日、カダフィ大佐の検視を行ったことを明らかにした。

同氏は、AFPの取材に、「(23日の)朝に検視が行われた。われわれが検視を行う予定はなかったが、トリポリ(Tripoli)(のNTC)から、物事を確実に正しく行うよう要請があった」と語った。

ジブリル暫定首相はヨルダンで、「検視官の報告書によると、(カダフィ大佐は)すでに負傷しており、拘束されてトラックに乗せられたが、野戦病院へ移動中に交戦に巻き込まれた」と述べ、報告書を疑問に付す理由はないと語った。また、「カダフィ大佐の頭部に命中した銃弾が、カダフィ大佐派部隊と(NTC側の)革命兵士のどちらが発砲したものか」については、わからないと述べた。(c)AFP



 
 
>TOP

2011年10月24日1時8分

リビアの全土解放を宣言 国民評議会

リビアの反カダフィ派、国民評議会は23日夕(日本時間同深夜)、東部の拠点ベンガジで式典を開き、全土の解放を宣言した。42年に及んだカダフィ独裁体制は名実ともに終わり、新生リビアの国づくりが本格化する。

カダフィ派の最後の拠点シルトの制圧、カダフィ氏の死亡を受けた措置。反カダフィ派による2月の蜂起以来、約8カ月に及んだ内戦状態は収束、北大西洋条約機構(NATO)軍の軍事作戦も近く終了する。

式典が開かれたのはベンガジ市内の勝利広場。アブドルジャリル議長が「我々は革命を達成した。寛容さと団結を示し、国づくりに臨もう」と呼びかけ、続いてゴガ副議長が「解放を宣言する」と述べ、解放宣言を読み上げた。評議会は近く暫定政府を発足させ、拠点をベンガジから首都トリポリに移転させる。



 
 
>TOP

2011年10月24日10時54分

リビア国民に融和と団結呼びかけ 評議会議長

リビア全土を制圧した国民評議会のアブドルジャリル議長は23日、東部ベンガジで開かれた全土解放祝賀式典で「過去を忘れ、英知を結集するときだ。恨みを取り除き、和解に集中すべきだ」と述べ、国民に融和と団結を呼びかけた。会場の「勝利広場」には数十万人の市民が詰めかけた。

副議長のゴガ氏が「全土解放」を宣言した後、アブドルジャリル氏は、「すべての犠牲者、市民、軍はこの瞬間を待っていた」と全土の解放を祝福。新憲法起草に向けて「立法の基本はイスラム法となる」と語った。国民の大半は穏健で、イスラム法を尊重しても急進的な解釈にはつながらないものとみられる。

「イエメン、シリアの人々の成功を祈る」と語り、両国の反体制派への連帯を打ち出した。「兵士、市民を問わず給与を値上げする」と約束すると参加者らは「神は偉大なり」と叫んで議長の発言を歓迎した。暫定政府に加わらないことを表明しているジブリル暫定首相はヨルダン訪問中で式典に顔を見せなかった。



 
 
>TOP

リビア民主化多難、暫定首相辞意…全土解放宣言

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」が23日、リビアの「全土解放」を宣言したことで、評議会は今後、暫定政府樹立などの政治プロセスを加速させたい考えだ。

だがロイター通信によると22日には国民評議会のジブリル暫定首相が辞任の意向を表明するなど、評議会内の混乱が続き、新国家づくりの前途は多難だ。

アブドルジャリル評議会議長は式典で、「我々の戦いは(カダフィ氏が実権を握った)1969年に始まり、以来、彼を倒すために努力してきた」と述べた上で、「今後は、寛容と和解が重要だ」と述べて、国民が一致して国家再建にあたるよう求めた。

ジブリル暫定首相の辞意表明で、同氏が、今後数日以内に樹立されるとの観測もある暫定政府でも要職に就かない可能性が高まった。

(2011年10月24日13時31分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア暫定政府は2週間以内に…国民評議会議長

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」のアブドルジャリル議長は24日、東部ベンガジでの記者会見で、「全土解放」を受けた暫定政府について「2週間以内に発足する」と述べた。

議長は「(暫定政府の陣容について)協議が始まっている。まとまるまでに1か月はかからない」と語った。

(2011年10月24日22時28分 読売新聞)



 
 
>TOP

リビア国民評議会が「全土解放」を宣言

8カ月内に議会選

2011/10/24 0:48

【カイロ=花房良祐】リビアの反カダフィ派を束ねる「国民評議会」は23日、東部ベンガジで記念式典を開催し、同国の「全土解放」を宣言した。同宣言は直後に暫定政権を発足させ、国民議会選を8カ月以内に実施するという民主化行程表の“第一歩”となる。リビアでは「カダフィ後」の主導権争いが激化しており、円滑な体制移行につなげることが今後の課題となる。

国民評議会のアブドルジャリル議長は23日「勝利が達成された」と述べ、式典に詰めかけた数万人から大きな歓声が上がった。内戦状態が終結したことで、今後の焦点は新体制への移行や亀裂の入った国民間の融和に移る。評議会ナンバー2のジブリル氏は同日、訪問先のヨルダンで暫定政権樹立まで「1週間から1カ月かかる」との見通しを示した。暫定政権の樹立は国際社会にアピールするため、国連総会に合わせ9月にも目指したが、閣僚人事を巡って各勢力が合意できず、無期限に延期された経緯がある。

一時は暫定首相への就任が有力視されたジブリル氏を巡っては親欧米・世俗的で、カダフィ政権の閣僚級ポストを経験したことがイスラム主義勢力などの反発を招いた。批判が根強いため、同氏は新体制への参加について断念の表明に追い込まれている。

カダフィ大佐の殺害を巡っても混乱が生じている。英紙の報道によると、大佐の身柄の拘束直後に東部と西部の民兵同士でどちらが連行するかで言い争いとなり、東部の民兵が大佐を銃撃、死亡したという。地域ごとのまとまりを欠く評議会の現状を示しており、今後も各地域の勢力が新生リビア建設に向けて一致して協力できるかが政情を安定させるための鍵となる。



 
 
>TOP

[FT]カダフィ大佐なき未来に踏み出すリビア人(社説)

2011/10/24 7:00

(2011年10月21日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

ムアマル・カダフィ大佐の残忍な政権は、2カ月前に大佐がトリポリから逃走した時に過去のものとなった。10月20日、シルト近郊での大佐の死はついに、流血が続く不安定な状態からリビアを解放した。

■裁判に掛けられる前に死亡

これは紛れもなく、大佐が42年間にわたって抑圧してきた国にとってカタルシスの瞬間であり、今も必死に独裁支配から逃れようとしている中東地域の人々にとっては大きな励みになるだろう。だが、大佐の死は、リビアの暫定統治者たちが直面する課題を一層際立たせることにもなる。

シルトに広がる高揚感は理解できるが、もしかしたら、カダフィ大佐が生きたままで拘束され、裁判にかけられた方が良かったかもしれない。

カダフィ大佐は責任を負わねばならないことが多々あった。国内では、大佐の独裁統治の下で何千人ものリビア人が拷問され、処刑された。国外では、2004年に大量破壊兵器を放棄して称賛されたにもかかわらず、スペインやドイツ、北アイルランドでのテロを支援した。裁判は犠牲者たちに、正義と1つの区切りをもたらしたはずだ。

■リビア再建の追い風に

だが、カダフィ大佐の死は少なくとも、旧体制の残党から指導者を奪うという利点がある。そのおかげで、設立間もない国民評議会が担うリビア再建という課題が多少楽になるかもしれない。

評議会には当初、いくつか有利な要素がある。アフリカの基準からすると、リビアは豊かだ。一般に安定している石油・ガス産業のおかげで、これから必要な物理的な再建をまかなう財源があるし、ほかの中東・北アフリカ諸国を著しく不安定にさせたような民族・宗派の断層はない。

だが、弱点もある。1人の男に権力が集中した約40年もの支配体制のせいで、リビアには機能する制度機構がほとんどないのだ。そして勝者である反カダフィ派は、互いに異質で、競合する複数の集団から成っている。

■西側諸国は技術面で支援を

大佐が死んだ今、評議会の最初の課題は、反カダフィでまとまっていた結束が崩れないようにすることだ。もし内紛に陥れば、過去6カ月間に成し遂げた成果が危うくなる。勝利を手にした反カダフィ派の各勢力は、現実的に可能な限り早く、大勢のリビア人が命を投げ出して手に入れた自由を確かなものにする制度機構の創設に向けた道筋について合意しなければならない。

リビアが要請するのであれば、西側諸国はこのプロセスに技術的な支援を与えるべきだ。だが軍事面では、カダフィ大佐が自国民を脅かすことがなくなった今、西側諸国は長居を避けなければならない。独裁者は早い死を迎えた。次にどうするかは、リビア国民だけが決めることだ。

(翻訳協力 JBpress)



 
 
>TOP

新生リビア 銀行利子は禁止、妻は4人まで

2011/10/24 9:25

【ミスラタ(リビア西部)=共同】リビアの反カダフィ派「国民評議会」のアブドルジャリル議長は23日、リビアの「解放」が宣言された北東部ベンガジでの式典で「シャリア(イスラム法)が法の基本となる」と演説。銀行の利子を原則として禁止し、妻を4人まで持つことを容認するなど「新生リビア」ではイスラム教に沿った法を施行すると表明した。

同じく独裁政権が崩壊したチュニジア、エジプトでもイスラム系勢力が政治力を拡大。リビアが、宗教をより厳格化した国家に向かう可能性があり、イスラム過激派の勢力が広がることを欧米が懸念する可能性もある。

AP通信によると、現在のリビア家族法では複数の妻を持つことに一定の制限があるが、議長はイスラム教に従った「(平等な扱いを条件として)4人までの妻帯」を認めるとした。

預金で自動的に得られる利子もイスラム教では禁止。議長は、投資収益などの形で預金者に利子代わりの報酬を与える「イスラム金融」を拡大させる考えを示した。

一方で議長は、反カダフィ派による祝砲の流れ弾で負傷者が出ているとして「発砲で神への感謝は示せない。市民を傷つけるのはシャリア違反だ」と述べ、無意味な発砲を禁止した。



 
 
>TOP

リビア国民評議会、イスラム銀積極的に設立 イスラム法を優先

2011/10/24 11:10

【ドバイ=中西俊裕】リビアの反カダフィ派を束ねる「国民評議会」指導者のアブドルジャリル議長は23日、「全土解放」を宣言した演説で、新体制下ではイスラム法(シャリーア)を主要な法と位置付けると発言した。同法に適合するイスラム金融を専門に扱う銀行を積極的に設立する意向を表明。評議会幹部はカダフィ政権時に結ばれた国際的な条約や契約を維持する方針も示した。

議長は「シャリーアに反するいかなる法律も価値がなく無効だ」と言明。全ての銀行関連の法律を統制する意思があると述べた。

そのうえで「特に、利子を使わないイスラム銀行を新たに設立することを目指す。将来はイスラムの伝統に従ってすべての銀行利子を廃止する」との考えを明らかにした。暫定政府人事など当面の優先課題で影響力のある国内イスラム系勢力に配慮した可能性もある。

一方で評議会幹部のゴーガ氏は「法治国家の建設に際し、まず国際的な基準に従いこれまで(旧政権で)署名したすべての合意を尊重することを確認する」と述べた。石油関連分野を中心にカダフィ政権時にまとめた契約の無効化などを懸念する中国やロシアに配慮した発言とみられる。



 
 
>TOP

リビア解放宣言「復興に向けた節目」 首相、談話を発表

2011/10/24 23:05

野田佳彦首相は24日、リビアの反カダフィ派「国民評議会」の解放宣言を受けて談話を発表した。首相は「本格的な復興に向けた重要な節目として歓迎する。一体性を保持した暫定政権が早期に発足することを強く期待する」と表明した。



 
 
>TOP

カダフィ大佐死亡巡り調査委 遺体公開は終了

2011/10/24 23:09

【カイロ=花房良祐】リビアの反カダフィ派を束ねる国民評議会のアブドルジャリル議長は24日、最高指導者だったカダフィ大佐の死亡を巡る調査委員会を設置したことを表明した。暫定政権の陣容について2週間後をめどに結論を出す意向も示した。各勢力の意見集約を進め、早期に「カダフィ後」の受け皿づくりを進める。

大佐の死亡を巡っては評議会を空爆で支援した英国からも批判的な見方が浮上。大佐の拘束時の映像がインターネットなどで出回るにつれ民兵に処刑されたとの説が強まっている。評議会は当初、銃撃戦の流れ弾に当たって死亡したと発表していた。調査委員会の設置で批判をかわしたい考えだ。ロイター通信によると評議会は24日、西部ミスラタでの遺体の公開を終了した。



 
 
>TOP

2週間以内に政権樹立、大佐殺害の調査委も設置 リビア

2011年10月25日 07:00 発信地:ベンガジ/リビア

【10月25日 AFP】リビアの反カダフィ派「国民評議会(National Transitional Council、NTC)」のムスタファ・アブドルジャリル(Mustafa Abdel Jalil)議長は24日、新政府を2週間以内に樹立できるという見通しを示した。

東部ベンガジ(Benghazi)で会見し、「(新政府樹立について)協議を開始した。(樹立に向けた作業は)1か月もかからない。2週間以内に終わるだろう」と述べた。

議長は、ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の殺害の経緯に関する調査委員会を立ち上げることも明らかにした。

国連人権高等弁務官事務所(Office of UN High Commissioner for Human Rights)は調査委の設置を歓迎しているが、米国は、カダフィ派数十人が裁判を経ずに処刑されたとする「大変気がかりな」一部報道についても調査するよう求めている。(c)AFP/Jay Deshmukh



 
 
>TOP

2011年10月25日21時23分

リビア・シルトで燃料タンク爆発 死者100人超す

リビア国民評議会の幹部によると、カダフィ派の最後の拠点だった中部シルトで24日、燃料タンクが爆発して給油待ちの車などが巻き込まれ、100人以上が死亡、約50人がけがをした。AFP通信などが伝えた。

報道によると、燃料タンクの周辺では、給油のため車が並び、多数の人が近くにいた。タンクは2基あったという。爆発の規模は大きく、25日になっても燃え続けている模様だ。ロイター通信は、爆発の原因について漏電の可能性を伝えている。

反カダフィ派の国民評議会は20日にシルトを制圧し、その後、全土の解放を宣言した。激しい戦闘を避けて他の都市にいた市民らもシルトに戻りはじめていた。(トリポリ=北川学)



 
 
>TOP

2011年10月25日21時35分

カダフィ氏、砂漠地帯に埋葬 聖地化防止へ場所明かさず

リビアのカダフィ氏の遺体が25日朝、砂漠地帯に埋葬された。中東のテレビ局アルジャジーラが伝えた。埋葬場所がカダフィ氏支持者の「聖地」となるのを防ぐため、地名などの情報は明らかにされていない。

カダフィ氏の四男ムタシム氏と側近のユニス元国防相の遺体も同じ場所に埋められた。カダフィ氏は20日、出身地の中部シルトで反カダフィ派に見つかり、死亡した。その際、反カダフィ派の兵士が意図的に殺害した疑いが浮上。国民評議会は死因などを調べるため埋葬を遅らせていた。(トリポリ=北川学)



 
 
>TOP

カダフィ氏遺体、25日埋葬か…極秘の場所に

【トリポリ=田尾茂樹】ロイター通信は24日、リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」幹部の話として、20日に死亡した元最高指導者カダフィ氏の遺体が25日、砂漠地帯の「極秘の場所」に埋葬されると伝えた。

幹部によると、埋葬にはイスラム教徒の聖職者が立ち会い、四男ムアッタセム氏も同時に埋葬されるという。幹部は「腐敗が進んで持ちこたえられない状態になっている」と話した。

カダフィ氏の遺体は西部ミスラタ南郊のショッピングセンターの保冷庫に四男とともに安置され、21日以降は一般に公開されていた。ロイター通信によると、公開は24日午後で打ち切られ、遺体は同日、運び出されたという。

(2011年10月25日13時48分 読売新聞)



 
 
>TOP

カダフィ大佐ら、25日に埋葬か

通信社報道

2011/10/25 8:45

【ミスラタ=共同】ロイター通信によると、リビアの統治主体となった国民評議会の当局者は24日、カダフィ大佐と四男ムタシム氏の遺体が25日、砂漠の秘密の場所に埋葬されると述べた。イスラム教聖職者が立ち会い、簡素な儀式を行うという。

カダフィ氏の遺体については、出身部族が引き取って埋葬すると申し出ていたが、合意に至らなかったという。



 
 
>TOP

カダフィ大佐の遺体を埋葬 反カダフィ派、場所明かさず

2011/10/25 19:17

反カダフィ派を束ねる国民評議会の関係者は25日、最高指導者だったカダフィ大佐と四男ムタシム氏の遺体を埋葬したことを明らかにした。中東の衛星テレビ局アルジャズィーラなどが報じた。場所は秘密といい、支持者の「聖地」となることを避ける狙いとみられる。

遺体は公開されていた西部ミスラタの冷蔵室から軍用車両で運び出され、埋葬の際に数人が立ち会いイスラム教聖職者が祈りをささげた。一方、次男セイフイスラム氏は逃亡中で、ニジェールとアルジェリア付近の砂漠地帯に潜伏しているもよう。偽造パスポートを使って隣国への脱出を画策しているという。(カイロ支局)



 
 
>TOP

カダフィ氏、四男とともに砂漠地帯に極秘埋葬

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの元最高指導者、カダフィ氏の遺体が25日未明、国内の砂漠地帯にある極秘の場所に埋葬された。

反カダフィ派組織「国民評議会」の軍事部門報道官が同日、トリポリで記者会見し、発表した。イスラム法学者やカダフィ氏の親類、評議会関係者らが立ち会い、四男ムアッタセム氏の遺体とともに埋葬されたという。

同評議会は、埋葬場所を明かさない理由として、カダフィ派残党の拠点となるのを避けるとともに、カダフィ氏に反感を持つ市民により荒らされることを防ぐため、としている。

カダフィ氏と四男の遺体は西部ミスラタ南郊のショッピングセンターの保冷庫に安置され、24日まで一般に公開されていた。

(2011年10月26日00時00分 読売新聞)



 
 
>TOP

反カダフィ派組織、NATOに作戦延長要請

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」のアブドルジャリル議長は26日、リビア支援の会議が開かれたカタールの首都ドーハで、10月末に終了予定の北大西洋条約機構(NATO)による対リビア軍事作戦について「少なくとも年末までの継続を望む」と語った。AFP通信などが伝えた。

議長は記者会見で「周辺国に逃げたカダフィ派残党からリビアの治安を守る」ためにNATOの支援継続が必要とし、「リビア国軍と治安組織の復興」にも協力を求めるとしている。

リビアでは、国内の治安維持を担当する最高安全保障会議が9月に発足し、体制整備を進めている段階。地域ごとに編成されている反カダフィ派部隊も国軍への一本化が遅れている。

(2011年10月26日19時50分 読売新聞)



 
 
>TOP

NATO、リビア作戦終了決定を延期

2011/10/26 23:18

北大西洋条約機構(NATO)は26日、リビアでの軍事作戦を今月末に終了することを正式決定するため、同日開く予定だった大使級の理事会を28日に延期した。

リビアの統治主体となった国民評議会のアブドルジャリル議長が26日、NATOに年末までリビアへの関与を続けるよう要請したことを受け、決定を先送りした。

NATOは、評議会がリビア全土を掌握し、最高指導者だったカダフィ大佐も死亡したことで、国連安全保障理事会の決議が規定した「リビア市民の防衛」という軍事行動の目的は達せられたとして、21日の理事会で、10月末に作戦を終了することを原則決定。国連や評議会と協議の上、正式決定する方針だった。

NATOのラスムセン事務総長は、作戦終了後は、リビアおよび周辺国に戦力を維持する考えのないことを繰り返し表明している。

カタールからの報道によると、アブドルジャリル議長はドーハで開かれた会合で、近隣諸国に逃れたカダフィ派の残党がリビア国内に戻ることや、リビアから周辺国に兵器が持ち出されることを阻止するため、NATOに年末まで軍事作戦を継続するよう求めた。(ブリュッセル=共同)



 
 
>TOP

2011年10月27日1時31分

NATOに年末まで作戦継続を要請 リビア国民評議会

リビアの国民評議会のアブドルジャリル議長は26日、北大西洋条約機構(NATO)軍に、リビアでの軍事作戦を年末まで延長するよう求める考えを明らかにした。カタールの首都ドーハで開かれた軍事関係の会議で「カダフィ派の残党がまだ抵抗を続ける恐れがある」と述べた。将来の国防力整備でも「NATOの協力を得たい」との考えを示した。

NATOは21日、今月末にリビア軍事作戦を終える方針を決めた。だが26日、この日開く予定だった作戦終了を正式決定するための大使級会合の開催を28日に延期した。リビア国民評議会や国連との話し合いが続いており、最終結論が出せないためという。

ラスムセン事務総長は、カダフィ氏の死を受け、31日に対リビア軍事作戦を終えることを明言していた。NATO当局者は「この日程は、まだ変わっていない」と話した。NATO加盟国でリビアの治安維持などで今後も関わることを希望する国があった場合も、「NATOの指揮下ではない」と述べた。(トリポリ=北川学、ブリュッセル=野島淳)



 
 
>TOP

2011年10月27日10時35分

カダフィ氏次男、投降の交渉か 国境地帯に潜伏情報

リビア国民評議会の幹部は26日、ロイター通信に対し、死亡したカダフィ氏の次男セイフルイスラム氏が国際刑事裁判所(ICC)に自ら出向くため、近隣国を通じて交渉を試みていると語った。幹部は「情報筋から得た話」としているが、真偽は不明だ。

カダフィ政権の情報機関トップだったサヌーシ氏も出頭する意向だという。ICCは6月、人道に対する罪の容疑で、この2人とカダフィ氏の計3人に逮捕状を出している。

セイフルイスラム氏とサヌーシ氏の所在は明らかではないが、リビアとニジェールの国境地帯にいるとの情報がある。一方、ニジェールの大統領顧問は26日、サヌーシ氏が数日前にリビアから越境し、ニジェール領内の砂漠地帯に潜伏しているとAP通信に述べた。(トリポリ=北川学)



 
 
>TOP

カダフィ大佐の次男、投降希望 国際刑事裁判所へ

2011/10/27 9:51

【ドバイ=中西俊裕】死亡したリビアのカダフィ大佐の次男セイフイスラム氏が、国際刑事裁判所(ICC)への投降を希望している。反カダフィ派を束ねる国民評議会の高官が26日明らかにした。第三国を通じ打診中という。同氏はリビア南方の対ニジェール国境近くに潜伏しているとの説がある。父親の大佐の死を知り、国際司法機関に身を委ねる方が安全だと判断した可能性がある。

同高官によると、旧カダフィ政権のセヌーシ情報機関長官も同様の打診をしているという。仲介を依頼した国は明らかでない。ICCは6月、人道に対する罪でカダフィ大佐、セイフイスラム、セヌーシ両氏らに逮捕状を出していた。



 
 
>TOP

リビアへの軍事介入容認を10月末で終了 国連安保理

国連安全保障理事会は27日、リビア上空に飛行禁止空域を設定し、市民保護の目的でカダフィ政権に対する軍事介入を認めた今年3月の決議について、10月末で終了させる決議案を全会一致で採択した。

カダフィ氏の死亡を受けて、軍事介入の中心だった北大西洋条約機構(NATO)が今月末で、空爆などの作戦を終える方針を決めたことを受けた。今回の決議案採択で、来月から飛行禁止空域は解除される。

決議案は、空爆は「安保理決議を超える内政干渉」と批判してきたロシアが主導して提出。採択後、ロシアのチュルキン国連大使は「数カ月にわたり、数え切れないほどの決議違反があった」と語り、欧米側を改めて批判した。



 
 
>TOP

国連安保理、対リビア武力行使容認を終了

2011/10/28 10:37

国連安全保障理事会は27日、リビア上空への飛行禁止区域の解除と、武力行使の容認措置を今月31日付で終了する決議案を全会一致で採択した。

北大西洋条約機構(NATO)は最高指導者だったカダフィ大佐の死亡とリビア全土の解放宣言を受けて、月末で軍事作戦を終了する方針だが、リビア当局は治安維持のため年末までの延長を要請していた。同決議採択により、軍事作戦の国際法的根拠はなくなり、延長は極めて困難になる。

武力行使を容認する安保理決議は今年3月17日に採択し、これを受け米英仏などの多国籍軍が同19日からリビアを空爆。飛行禁止区域設定を巡っては、湾岸戦争から約10年間続いたイラク上空での例がある。今回は長期的な軍事介入への反対論と米欧の財政事情が重なり、半年余りでの終了が決まった。

今回の決議は軍事介入に反対したロシアが主導。空爆を実施した英国が共同提案国になり、国際社会の協調を演出した。(ニューヨーク=弟子丸幸子)



 
 
>TOP

リビア作戦31日終了、NATOが決定

2011/10/28 23:27

【ブリュッセル=瀬能繁】米欧の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)は28日の大使級理事会で、3月から続けてきた対リビア軍事作戦を31日で終了することを正式決定した。

ラスムセン事務総長は声明で「NATO史上で最も成功した作戦の一つ」と強調するとともに、「今後もリビア情勢を注視し、必要があればリビア市民への脅威に対応し続ける」と表明した。

3月の作戦開始以来、空爆や飛行禁止区域の監視のための航空機の出撃回数は約2万6千、空爆の実施回数は9600超にのぼった。



 
 
>TOP

カダフィ氏の次男、ニジェールに出国

【トリポリ=田尾茂樹】リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」幹部は27日、ロイター通信に対し、最高指導者だったカダフィ氏の次男セイフ・イスラム氏が隣国ニジェールに出国したと語った。

セイフ・イスラム氏は、「人道に対する罪」の容疑で同氏に逮捕状を出している国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)に出頭する意向を示している、との情報もある。ICCのモレノ・オカンポ主任検察官は28日に声明を出し、セイフ・イスラム氏と「仲介者を通じ、非公式に接触している」と明らかにした。

カダフィ氏の後継と目されてきたセイフ・イスラム氏は、反カダフィ派が20日に全土制圧した後も行方が分からなかった。

(2011年10月29日00時31分 読売新聞)



 
 
>TOP

NATO、リビア軍事作戦の月内終結を正式決定

【ブリュッセル=工藤武人】対リビア軍事作戦を指揮する北大西洋条約機構(NATO)は28日、大使級理事会を開き、軍事作戦の月内終結を正式決定した。

3月19日に米英仏主導で始まったリビアでの軍事行動は、7か月余で終了することが決まった。

リビアの反カダフィ派組織「国民評議会」がNATOに年末までの作戦継続を求めていた。だが、国連安全保障理事会が27日、リビアでの武力行使を31日で終了させる内容の決議を採択したため、NATO加盟28か国は作戦の終了を決めた。

NATOのラスムセン事務総長は28日、11月以降のリビアへの関与に関し、「NATOは必要性と要請があれば、支援する用意がある」と述べ、協力する分野として、国防や治安組織の改革を挙げた。

(2011年10月29日07時28分 読売新聞)



 
 
>TOP

カダフィ氏次男が「無罪」主張 ICC検察官が接触

死亡したリビアのカダフィ氏の次男セイフルイスラム氏が、国際刑事裁判所(ICC)に対し「無罪」を主張していることが分かった。ICCのモレノオカンポ主任検察官が29日、訪問先の北京でロイター通信に明かした。複数の仲介者を通じてセイフルイスラム氏と接触したという。

ICCは6月、人道に対する罪の容疑でカダフィ氏やセイフルイスラム氏ら3人に逮捕状を出した。カダフィ政権崩壊後、セイフルイスラム氏はリビアとニジェールの国境地帯に潜伏しているとの情報がある。(トリポリ=北川学)



 
 
>TOP

2011年10月31日10時33分

リビア暫定首相「化学兵器の基地発見」 現地調査へ

リビア国民評議会のジブリル暫定首相は30日夜の記者会見で、カダフィ政権時代の化学兵器の基地が見つかったと述べた。11月3日に米国などの専門家が現場を訪れ、詳しい調査をするという。

ただジブリル氏は、見つかった場所、化学兵器の種類や量といった詳細については、「我々はこの分野について詳しい知識を持ち合わせていない」として明らかにしなかった。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは9月、リビア南部で化学兵器が見つかったと伝えている。

カダフィ政権は2003年末、核兵器など大量破壊兵器を無条件に廃棄すると約束。04年には化学兵器用弾頭などの廃棄作業に着手したが、一部は砂漠地帯などに隠し持っているとの疑いが指摘されていた。(トリポリ=北川学)



 
 
>TOP

ミサイル5千発不明…リビア、武器回収が課題に

【トリポリ=佐藤昌宏】約8か月にわたる戦闘が終結したリビアでは、出回った武器の回収や周辺国への流出防止が最大懸案だ。

実権を掌握した「国民評議会」は、毒ガスのマスタードガスなど大量破壊兵器類は厳重に管理している模様だが、自動小銃など小型武器は野放しの状態で、内戦後の兵器の拡散は国際的課題となっている。

2003年に大量破壊兵器の放棄を決めた旧カダフィ政権は翌年、保有していたマスタードガスの焼却や兵器級濃縮ウランの国外搬出を開始した。それでも、今年2月の戦闘開始時点で、同ガス9・5トン、濃縮ウランの原料となるウラン精鉱(イエローケーキ)数百トンが国内に残されていた。

国民評議会の発表によると、反カダフィ派は9月下旬、ガスが貯蔵されている、首都トリポリから約700キロ・メートル南東のジュフラを制圧し、ガスを全量確保。同じく約800キロ・メートル南のサブハの制圧後、近くに貯蔵されていたドラム缶1万本以上のイエローケーキも押さえた。

カダフィ政権下で化学兵器を担当した、博士号を持つ50代の元陸軍大佐は匿名を条件に読売新聞の取材に応じ、「9・5トン分のガスは完全には兵器化されておらず、カダフィ派は使用できなかった」と明かす。現在は国民評議会の軍事部門に所属する同元大佐によると、ガスとイエローケーキは24時間監視下に置かれ、現地入りした国外の化学兵器専門家を交えて、処分方法の検討作業に入っている。

ガス開発にかかわったリビア国内の科学者らは全員、国民評議会への忠誠を誓っており、元大佐は「生産技術が流出する可能性はほとんどない」と語る。

小型武器については、国民評議会が23日の「全土解放」後、ベンガジとミスラタで回収に着手したばかり。首都トリポリでは今月中旬にカダフィ派との小規模な戦闘が起きたため、着手のめどは立たないという。

カラシニコフ自動小銃(AK47)は「国内に何千丁、何万丁あるのか見当もつかない」(内務省担当者)状況だ。約2万発あった携行型地対空ミサイル「SAM7」は、5000発以上が行方不明となっている。

(2011年10月31日06時10分 読売新聞)



 
 
>TOP

NATO、対リビア軍事作戦終結

【ブリュッセル=工藤武人】北大西洋条約機構(NATO)が指揮してきた対リビア軍事作戦は10月31日、終結する。

アフガニスタンでの任務が重荷になっているNATOは、リビア復興で中心的な役割を担うことには消極的で、暫定政府の発足を急ぐリビアの「国民評議会」に、治安維持や軍・警察の再建という難題を委ねることになる。

軍事作戦は、リビア時間の31日午後11時59分(日本時間11月1日午前6時59分)で正式に終了する。地上軍の展開はなかったため部隊撤収などの式典はなく、3月19日に米英仏主導で始まった軍事行動は227日で静かに幕を下ろす。

国連安全保障理事会が10月27日、リビア住民保護のために「必要なあらゆる措置を取れる」と規定した「市民の保護」条項と飛行禁止空域の設定を31日で解除する決議2016を全会一致で採択した。これによりNATOが軍事作戦を続ける根拠はなくなった。

(2011年10月31日20時39分 読売新聞)



 
 
>TOP

駐リビア大使館を再開

2011/10/31 11:57

外務省は31日、リビア大使館の業務を30日から一部再開したと発表した。大使らが駐在し、国民評議会との調整などに当たる。同大使館は治安情勢の悪化により2月に閉館していた。



UP:2011 REV:
アフリカ  ◇世界 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)