「わたしたちがアフリカを学ぶ理由」とのサブ・タイトルも付された本は、内容がもりだくさんで、論じられている事象や地域についてなじみがない人にはちょっととっつきにくいかなと感じました。 ケニアの女性が立ち上げて運営するママ・ハニ孤児院を紹介する終章「立ち上がる草の根の人々とその声」、次いであやうく「姦通罪」への処罰としての石打ち刑で殺されるところであったアミナ・ラワルさんが直面したナイジェリアの政治情勢を分析する第7章「女性だけが背負う重荷」と読み進め、そこで論じられている問題を読み解くために他の章を読むという読み方がありそうだなと思いました。
序章 アフリカを勉強する10の理由
第1部 アフリカの「民族紛争」の神話と現実
第1章 アフリカの「民族」とは何か
第2章 アフリカの民族紛争の「神話」
第3章 突出する紛争犠牲者
第4章 選挙民主主義が紛争を生み出す矛盾
第5章 ナイジェリアの宗教紛争
第2部 ジェンダーから見るアフリカ
第6章 アフリカの女性と「人間の安全保障」
第7章 女性だけが背負う重荷
終章 立ち上がる草の根の人々とその声
ナイジェリア、ザンビアでの農村調査を比較・検討しながら、アフリカの農村の多様性と共通性について考察する。
アフリカの医療・障害・ジェンダー―ナイジェリア社会への新たな複眼的アプローチ精神障害当事者の手記、当事者インタビューなども収録。ナイジェリアの精神医療がどうなっているのか、どのように調べていけばよいのかが判る。
オバマ氏がマットでうたたね?ナイジェリアのマットレス製造会社が便乗広告
* 2009年01月21日 17:02 発信地:ラゴス/ナイジェリア
【1月21日 AFP】ナイジェリアのマットレス製造会社「Mouka」は、20日の米大統領就任式にあやかり、バラク・オバマ(Barack Obama)新大統領がマットレスの上でうたたねしている合成写真を使った全面広告を国内各紙に掲載した。
広告では、Tシャツ姿のオバマ大統領がキルトにくるまり、にんまりとした顔でうたたねをしている。「Great Mattress, Great Dreams(すばらしいマットレス、すばらしい夢)」のキャッチフレーズの下には、大統領の有名な決まり文句を使い、自社製品もさりげなくPRしながら米国初のアフリカ系大統領の誕生に次のようなはなむけの言葉がつづられている。
「おかしな名前、むちゃくちゃな夢であっても、それを夢見ることができれば『YES WE CAN』でそれを実現できることを、あなたは世界に示してくれた」(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2560954/3706800
ナイジェリア、バス事故でサッカー選手15人が死亡
2009年 01月 26日 15:19 JST
[アブジャ 12日 ロイター] ナイジェリアの地元サッカーチームの選手15人がバス事故で死亡した。首都アブジャで行われる試合への移動中に事故に遭ったとナイジェリア・サッカー連盟が25日、明らかにした。
アダマワ州にあるチームに所属していた選手らは、プラトー州を通過中に事故に遭遇。今回事故が起きた地域では、先月にも女子サッカー選手9人とコーチ2人が同様の事故で死亡している。
警察によると、ナイジェリアでは毎年、少なくとも5000人が交通事故で死亡。同国では約50ドル(約4500円)を支払えば運転免許が取得できるため、運転教習を受けない人が多いという。
米ファイザーの試験薬訴訟、ナイジェリア犠牲者と賠償金和解へ
* 2009年02月26日 23:48 発信地:カノ/ナイジェリア
【2月26日 AFP】米医薬品大手のファイザー(Pfizer)がナイジェリア北部のカノ(Kano)州で、髄膜炎の子どもに未承認の薬を試験的に投与し、11人が死亡、多数の子どもに重度の後遺症が残ったとして、犠牲者の家族らがファイザーに賠償を求めていた問題で、ファイザーは賠償金の支払いに合意した。
26日、交渉筋に近い関係者が明らかにした内容によると、ファイザーが賠償金を支払うことで両者は基本的に和解し、3月にイタリア・ローマ(Rome)で示談書の調印を行う予定だという。数百万ドルといわれる和解金の正確な額は明らかにされていない。
同問題については、ナイジェリアのカノ州政府が犠牲者らを代理し、刑事、民事双方で裁判が行われていた。訴訟で州政府が要求していた賠償額は27億5000万ドル(約2700億円)。
関係筋によると、ナイジェリアの軍事政権時代に最高指導者を務めたヤクブ・ゴウォン(Yakubu Gowon)氏と、ジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領が交渉を仲介した。
事件は1996年4月に、ナイジェリア北部のカノ州で、はしか、コレラ、髄膜炎が大流行して3000人の犠牲者が出た際、ファイザーが未承認のワクチン「トロバン(Trovan)」を保健当局の承認や親の同意なしに子どもたち約200人に投与したもの。結果11人が死亡、189人に重い後遺症が残った。ファイザー側は過失を一切認めていなかった。
ファイザーに対してはこの件で、ナイジェリア政府も別の訴訟で65億ドル(約6370億円)の賠償を求めている。(c)AFP
「ナイジェリアで財布なくしたから送金して」、英司法相をかたった振り込め詐欺
* 2009年02月26日 03:36 発信地:ロンドン/英国
【2月26日 AFP】(一部訂正)英ランカシャー・テレグラフ(Lancashire Telegraph)紙は25日、同国のジャック・ストロー(Jack Straw)司法相を装った「振り込め詐欺」が発生していたと伝えた。ストロー司法相の関係者に、同司法相の名前で、海外滞在中に緊急に金が必要になったとの電子メールが届いたのだという。
ストロー司法相が、自らの選挙区の地元紙のランカシャー・テレグラフ紙に語ったところによると、ストロー司法相の秘書官や与党・労働党関係者、選挙区の有権者に対し、同司法相がナイジェリアの首都ラゴス(Lagos)で財布を紛失してしまったことから、3000ドル(約29万円)を送金するよう求めるものだったという。
ストロー司法相の名前で送信された偽の電子メールには、「ホテルまで歩いて戻る途中で、現金や貴重品を入れた財布を置き忘れてしまった。ホテル代と帰りの交通費分を、緊急に貸してもらえないだろうか」と書かれていた。
この電子メールによると、ストロー司法相は、実際は英国内にいるにもかかわらず、反人種差別のプロジェクトに参加するためにはるばるナイジェリアを訪れていることになっていた。
選挙区の有権者の1人が返事を送ったというが、送金はしていないという。
ストロー司法相が選挙区関連の連絡などに使用していた、電子メールのアカウントやメールアドレスは現在、マイクロソフト(Microsoft)によって一時停止の措置が取られている。(c)AFP
「魔女狩り」にあう子どもたち、父親から火をつけられた少年の体験談 ナイジェリア
* 2009年03月05日 07:37 発信地:エケト/ナイジェリア
【3月5日 AFP】10歳のジェレミア君が、父親から黒魔術師の嫌疑をかけられて火をつけられた時のことを話してくれた。彼の焼けただれたほおを、涙が伝う。
彼の話はこうだ。ある晩、教会での集会中に、牧師の妻が突然立ち上がり、彼を指さして黒魔術師だと叫んだ。彼はただちに牧師の家に閉じこめられ、悪魔払いと称して食べ物を絶たれ、こん棒で殴られた。自宅に帰ると、父親から首に縄をかけられて学校まで引きずって行かれたが、そこで父親は怖気づいたのか、その後は部屋に監禁された。そして数週間にわたり暴力を受けたあとに、父親が「石油会社から解雇されたのはお前のせいだ」となじって彼にガソリンをかけ、火をつけたという。
彼は重度のやけどを負ったがそのまま放置された。数日後、ガソリンが入ったジェリー缶がもう1缶あるのが目に入り、脱出を決意したという。
父親はのちに殺人未遂罪で逮捕された。禁固14年の刑が言い渡される見通しだが、ジェレミア君は残された3人の姉妹を思い、一家の唯一の稼ぎ手である父親の起訴を取り下げるよう訴えている。
ここはナイジェリア南部、産油地帯ニジェールデルタ(Niger Delta)の貧しい町、エケト(Eket)。彼のように魔女や黒魔術師の烙印(らくいん)を押され、拷問または殺害された子どもは数百人にのぼる。
これまでに、こうした「魔女狩り」をたきつけたとして牧師を名乗る男ら10数人が逮捕されている。ある男はドキュメンタリー映画の中で子ども110人を殺害したと告白したことがきっかけで逮捕されたが、「子どもを殺したのではなく、子どもの中に潜んでいた魔女を退治しただけ」と主張しているという。
町の避難所には、ジェレミア君を含め、下は生後18か月から上は16歳までの170人あまりが退避している。多くが、やけどや、なたで斬りつけられたり頭にクギを打ちこまれた跡など、拷問の痕跡を抱えている。
■「宗教」が「石油」と並ぶ主要産業に
Children's Rights and Rehabilitation Network(子どもの権利と再生のためのネットワーク、CRARN)のSam Ikpe-Itauma氏は、避難所にいるこうした子どもたちは「まだ幸運な方」だと言う。「殺されて海に捨てられる子どももいれば、毒を含んだ野イチゴを食べさせられる子どももいます。これを食べて死んだ子は、魔女だということになり、死ななければ魔女ではないというわけです」
ナイジェリアでは、アフリカの多くの地域同様、呪術信仰の歴史は古いが、子どもが魔女狩りの対象になったことはこれまで一度もなかった。
一部の専門家は、キリスト教の過激思想や一夫多妻制におけるライバル意識が、子どもを標的にする意識へと向かわせているのではと分析する。
地元民らは、背景には、近年になって雨後の竹の子のように同地域に増えつつある「自称」牧師たちの金儲け主義があると指摘する。こうした牧師たちは、子どもの悪魔払いをするなどと宣伝して、お金を受け取っているという。
アクワ・イボム(Akwa Ibom)州の州都ウヨ(Uyo)のある大学講師は、「こうした牧師たちは、自分が魔女呼ばわりした子どもたちに悪い所など何もないことは、十分承知している」と語った。
あるタクシードライバーは、「この州には、石油以外の産業といったら『宗教』しかないんだ」と、ため息をついた。(c)AFP/Susan Njanji
シンガポール女性がアフリカ犯罪組織の運び屋に、SNS通じ知り合う
* 2009年03月10日 22:28 発信地:シンガポール/シンガポール
【3月10日 AFP】西アフリカの犯罪組織がインターネットのソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を通じてシンガポール女性らをだまし、違法薬物の「運び屋」をさせていた。シンガポール中央麻薬取締局(Central Narcotics Bureau、CNB)が9日発表した。
組織メンバーは主にナイジェリア人で、実業家のふりをしてシンガポール女性に近づき、愛や友情、旅行、金銭報酬などを約束し、その見返りとして女性にある国から別の場所へと違法薬物を密輸させているという。
シンガポール旅券の所有者は米国やオーストラリア、欧州連合(EU)加盟国を含む大部分の国に容易に入国できる。
今年に入り3月までに国内外でシンガポール女性7人が違法薬物密輸で拘束された。前年12月にはシンガポール女性5人が国外で拘束された。
2007年に薬物密輸で拘束されたシンガポール女性4人が、アフリカ人とはネットを通じて知り合ったと供述しているという。
シンガポールでは麻薬取引の取締りは厳しく、ヘロイン15グラム、コカイン30グラム、大麻500グラム以上が見つかれば絞首刑となる。(c)AFP
NY原油・金 時間外取引 原油は小高い、供給サイドの材料が押し上げ要因
掲載日時:2009/03/10 (火) 10:43
東京時間10:23現在
NY原油先物4月限(WTI)(時間外取引)
1バレル=47.32(+0.25 +0.53%)
NY金先物4月限(COMEX)(時間外取引)
1オンス=920.00(+2.00 +0.22%)
原油は時間外取引でもしっかり。昨日のNY市場では、15日のOPEC総会で減産が決定されるとの観測や、ロイヤルダッチシェルがナイジェリアからの出荷について不履行状況を発動したことが材料視された。一時期のように需要面ではなく、供給面の材料が相場を押し上げる展開となっている。
ナイジェリアの男、豪女性への恋愛詐欺で禁固19年
3月17日14時29分配信 ロイター
[ラゴス 16日 ロイター] インターネット上で自らを57歳の白人だと偽り、オーストラリア人女性に好意を示して4万7000ドル(約460万円)をだまし取ったナイジェリア人の男が、禁固19年の判決を受けた。
ナイジェリアの経済金融犯罪委員会(EFCC)によると、妻と3人の子どもを持つラワル・アデクンレ・ヌルディーン被告は2007年、56歳のオーストラリア人女性に対し、自分はラゴスで働いているベンソン・ローソンという名前の英国人エンジニアだと嘘をつき、妻と子どもを交通事故で失ったとかたり、白人男性の写真を送ったという。
オーストラリア人の女性は、医療費やオーストラリアへの渡航費を送金したが、被告はその金を2区画の土地と車の購入資金に充てていたという。
被告は被害女性に対する約1万ドルの支払いのほか、だまし取った金が全額返済されるまで毎月250ドルづつ支払うよう命じられたという。被害女性は、土地と車の売却代金も受け取ることになっている。
最終更新:3月17日14時29分
世界の雑記帳:自称114歳のナイジェリア人宅からマリフアナ6.5トン
[ラゴス 31日 ロイター] ナイジェリアの麻薬取り締まり当局は31日、自称114歳の男の自宅から6.5トンのマリフアナを押収した。 当局の発表によると、オグン州にあるスライマン・アデバヨ容疑者の自宅から大麻が入った袋254個が見付かった。
同容疑者は警察の取り調べに対し、自分は農業に従事しており、袋の中には米が入っていると思っていたと供述しているという。
ナイジェリアでは、各地の大規模農園でマリフアナが違法に栽培され、監視のゆるい国境から近隣諸国に密輸されている。
2009年4月1日 13時00分
米、ナイジェリアでテロ警戒
【ワシントン=弟子丸幸子】米政府は5日、アフリカ西部ナイジェリアで米国人を狙ったテロが発生する危険性があるとの情報を得たとして、現地の米国人に警戒を呼びかけた。AP通信の現地からの報道によると、ナイジェリア警察は同国の最大都市ラゴスで米政府の関連施設への警備を強化しているという。ナイジェリアは石油輸出国機構(OPEC)に加盟する世界有数の産油国。米国の主要原油輸入国であるため、米政府は状況を注視している。 (12:19)
2009.05.14 Web posted at: 18:38 JST Updated - CNN
軍と武装勢力が交戦、負傷者 ナイジェリア南部の油田地帯
ラゴス(CNN) アフリカ中部のナイジェリア軍当局者などによると、同国南部の油田地帯「ナイジャーデルタ」で13日、軍部隊と武装勢力が交戦した。石油ターミナルで油田従業員を護衛する部隊を武装勢力「ナイジャーデルタ解放運動」が襲撃、兵士2人が負傷したとしている。
一方、同運動は軍が拠点を襲ったと主張している。この衝突を受け、ナイジャーデルタ解放運動はデルタ内で操業する石油企業の従業員に衝突拡大に巻き込まれないよう退去することを警告した。
同運動はまた、交戦で軍の小型船2隻を撃沈し、複数の兵士が死亡したと述べた。軍はこれを否定、衝突も収まったとしている。
「ナイジャーデルタ解放運動」は2006年1月ごろから、石油収益の地元還元拡大や獄中のメンバー釈放などを求め武装闘争を強化、パイプラインを破壊、石油企業従業員を拉致するなどしている。ナイジェリアはアフリカ最大の産油国だが、この内紛の影響で輸出にも支障が出ている。
ナイジェリア 武装勢力が全面戦争宣言
2009.5.16 00:28
西アフリカの産油国ナイジェリア南部のニジェール川河口デルタ地帯で活動する武装勢力「ニジェール・デルタ解放運動(MEND)」は15日、政府軍がデルタ地帯で市民を標的にした無差別空爆を行っているとして、「全面戦争に入る」と宣言した。
MENDは電子メールでの宣言で、石油企業にスタッフを避難させるようあらためて要求した。(共同)
2009.05.16 Web posted at: 13:50 JST Updated - CNN
反政府武装勢力が「全面戦争」を宣言、ナイジェリア油田地帯
ラゴス(CNN) アフリカ中部のナイジェリア南部の油田地帯で、石油収益の地元還元拡大などを要求し武装闘争を展開する「ナイジャーデルタ解放運動」は15日、同国政府との「全面戦争」を宣言した。政府軍が油田地帯で解放運動陣地の攻撃失敗を受け、住民を巻き込む無差別空爆で報復しているのを理由としている。
ナイジェリア軍当局者は13日、油田地帯「ナイジャーデルタ」で軍部隊と解放運動が交戦したと発表。石油ターミナルで油田従業員を護衛する部隊が襲われ、兵士2人が負傷したとしていた。一方、同運動は軍が拠点を襲ったと主張していた。ナイジャーデルタ解放運動はデルタ内で操業する石油企業の従業員に衝突拡大に巻き込まれないよう退去することを警告している。
同運動はまた、地元メディアに電子メールを送り、交戦で軍の小型船6隻を撃沈、3隻を大破させ、3隻を捕そくし、多数の兵士を殺害したとも主張。軍は逆に、解放運動拠点を制圧し、戦闘員多数が死亡したと反論していた。解放運動が乗っ取っていたタンカーも奪還したとしている。
ナイジャーデルタ解放運動は2006年1月ごろから、外国資本による石油資源の収奪や政府に根強い汚職体質に反発し武装闘争を拡大し、パイプラインを破壊、石油企業従業員を拉致するなどしている。ナイジェリアはアフリカ最大の産油国だが、この内紛の影響で輸出にも支障が出ている。
2009.05.25 Web posted at: 21:24 JST Updated - CNN
ナイジェリア武装勢力、主要パイプラインを破壊と発表
ラゴス(CNN) ナイジェリア南部の油田地帯で石油関連施設への攻撃を繰り返している反政府武装勢力「ナイジャーデルタ解放運動」(MEND)は25日、軍による掃討作戦への報復として、複数の主要な石油パイプラインを破壊したと発表した。
MENDは、米石油大手シェブロンの原油貯蔵施設につながるパイプラインを破壊し、施設を稼動停止に追い込んだと主張。「石油の輸出が完全に停止するまで、軍との戦いを続ける」としている。
MENDは石油収益の地元還元などを求めて武装闘争を展開してきた。昨年9月には、軍が拠点を一方的に攻撃したとして、「宣戦布告」の声明を発表。石油関連施設の破壊や関連企業従業員の拉致などを繰り返し、アフリカ最大の産油国である同国の石油輸出量が約4割減少する事態となった。
世界の「電子ゴミ」、7割が中国へ―中国メディア
(Record China - 06月09日 13:23)
2009年6月6日、網易探索は、世界で毎年2000万~5000万トンの電子ゴミが生まれ、そのうちの約70%が中国へ、残りはインドやアフリカなどの発展途上国へ輸出され、現地で重大な環境汚染問題になっているとの専門家の指摘を紹介した。
記事によると、「電子ゴミの終着駅」と呼ばれる中国広東省スワトウ市の貴嶼村や、ナイジェリアのラゴス、ガーナの首都・アクラ周辺など、発展途上国の一部では電子ゴミの解体や金属の回収が何の予防措置もなされないまま行われており、作業に従事する人々の身体や環境に深刻な影響を与えている。
欧州連合(EU)が03年に定めた電子機器や家電製品の廃棄物を分別収集し再利用を図る「WEEE指令」の矛盾も、こうした事態に拍車をかけているという。WEEE指令では、EU各国は電子ゴミを分別処理してリサイクルシステムを確立するなどし、資源の乱用防止と環境汚染の低減を図らなければならないと定めている。しかし実際には、処理コストが約10分の1で済むため、先進諸国の多くが電子ゴミを「リサイクル」の名の下に、何の検査も実施せずに発展途上国へ輸出している。
専門家は「発展途上国では、電子ゴミの処理基準が設定されておらず、鉛、水銀、カドミウムなど大量の毒素や廃棄物が無差別に放出され、大気や環境だけでなく、人々や住民にも深刻な影響を与えている」とその危険性を指摘している。(翻訳・編集/HA)
2009.06.09 Web posted at: 14:25 JST Updated - CNN
ナイジェリアの活動家処刑めぐりシェルが15億円で和解
(CNN) 石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルのナイジェリア子会社が環境保護活動家の処刑に関与したなどとして遺族から訴えられていた裁判で、シェル側が1550万ドル(約15億2000万円)を払う内容の和解が成立した。原告側が8日に発表した。
裁判で原告側は、1995年に執行された環境保護活動家ケン・サロウィワ氏の処刑や、当時の軍事政権による別の活動家の殺害などにシェルがかかわっていたと主張していた。
サロウィワ氏はナイジェリアの先住民オゴニ族の指導者で、和解金の約半分は、オゴニ族支援のための基金に充てられる。遺族側は「シェルとの闘いで苦しめられているオゴニ族は私たちだけではない。それを念頭に基金を設立した」との談話を発表した。
オゴニ族は長年にわたり、シェルが同地の土壌汚染を許してきたと主張。サロウィワ氏の処刑をきっかけに国際的な批判が高まり、シェルはオゴニ地域からの撤退を余儀なくされている。
裁判は米ニューヨークの人権団体が代理人となって1996年に起こした。今年3月にシェル側の主張を認める判決が言い渡されたが、先週になって高裁がその判断を覆し、米国での提訴を認めていた。
シェル、環境活動家処刑めぐり15億円で和解 ナイジェリア
2009.6.9 11:19
ナイジェリアの軍事政権に処刑された環境保護活動家の遺族らが、国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェルも違法な処刑に関与したと訴えていた裁判で、同社は8日、遺族側に1550万ドル(約15億2000万円)を支払うことで和解した。米メディアが一斉に報じた。
活動家はケン・サロウィワ氏。シェルの原油採掘がナイジェリアの環境を破壊していると主張、石油施設の破壊などを続け、1995年、数人の活動家とともに処刑された。同社は、処刑への関与は認めなかったが、遺族らが苦痛を感じたことは事実だと和解に応じた理由を説明した。
遺族側は、シェルが当時のアバチャ軍事政権と結託、操業に反対する地元住民対策として、警察や軍への武器提供や資金援助に加え、処刑にも関与したと主張。米ニューヨーク連邦地裁に提訴していた。(共同)
2009.06.16 Web posted at: 17:00 JST Updated - CNN
サッカーの17歳以下世界選手権開催に警告、反政府武装勢力
(CNN) アフリカ中部、ナイジェリア南部の油田地帯で、石油収益の地元還元拡大などを要求し武装闘争を展開する「ナイジャーデルタ解放運動(MEND)」は15日、国際サッカー連盟(FIFA)へ電子メールを送り付け、同国で今年10月に開幕予定の17歳以下の世界選手権の開催地変更を検討するよう求めた。
ナイジェリアの現在の状況では、同選手権に参加する選手、役員の安全を保証出来ないと警告している。同大会は10月24日から11月15日までの予定。
ナイジャーデルタ解放運動は2006年1月ごろから、外国資本による石油資源の収奪や政府に根強い汚職体質に反発し武装闘争を拡大し、パイプラインを破壊、石油企業従業員を拉致するなどしている。ナイジェリアはアフリカ最大の産油国だが、この内紛の影響で輸出にも支障が出ている。
MENDは先月、政府に対する「全面戦争」を宣言、大手石油企業の製油所を15日に襲ったことも認めている。
FIFAによると、同選手権ではナイジェリア内の9スタジアムが使用されるが、準備が出来ているのは2カ所のみ。他スタジアムの整備を促す「限定期間」を示しており、これに対応しない場合、開催地変更も有り得ると示唆している。
2009.06.19 Web posted at: 21:09 JST Updated - CNN
伊石油企業の送油管爆破と、ナイジェリア南部の反政府勢力
(CNN) アフリカ西部、ナイジェリア南部の油田地帯で石油収益の地元還元を求める武装闘争を展開する反政府勢力「ナイジャーデルタ解放運動」(MEND)は19日、イタリア石油企業アジップが同地帯で運営する送油管を破壊したと述べた。MENDによる外国石油資本の関連施設への攻撃声明はここ1週間で3件目となる。
15日、17日にはシェルやシェブロンの石油集積地などを攻撃したとしている。アジップ社への攻撃では、警備するナイジェリア軍の艦艇を制圧、破壊した後、パイプラインを爆破したとしている。
MENDによる石油関連施設の攻撃多発を受け、シェブロンなどは操業を停止している。同組織は石油企業従業員の拉致も繰り返している。
MENDは5月中旬、政府軍が油田地帯で罪のない住民を巻き込む無差別空爆に踏み切ったとして「全面戦争」を宣言している。ナイジャーデルタ解放運動は2006年1月ごろから武装闘争を拡大している。ナイジェリアはアフリカ最大の産油国だが、この内紛の影響で輸出量にも支障が出て、約4割に相当する日量約100万バレルの減少を被っているとの指摘もある。
2009.06.19 Web posted at: 17:57 JST Updated - CNN
世界的な不況で「人身売買」状況が悪化と、米国務省報告
ワシントン(CNN) 米国務省は16日、世界の人身売買に関する年次報告書を発表し、世界的な不況のために状況はより悪化していると指摘した。特に、アフリカ大陸での人身売買が増加しており、同大陸から6カ国がブラックリストに入った。
9回目となる年次報告では、世界175カ国における人身売買の実情を分析。年間、少なくとも1230万人の成人や子供たちが強制労働や性産業で働かされているという、国際労働機関(ILO)の統計も盛り込んでいる。
人身売買が悪化した原因として、世界的な不況を受けて各企業がより安い人件費を求めているためとしている。
報告書によれば、人身売買への監視体制が強化されているとして、ナイジェリアとモーリシャスの2カ国を評価。しかし、チャドとエリトリア、モーリタニア、ニジェール、スワジランド、ジンバブエの6カ国では適切な対応が取られていないとして、ブラックリストに入った。
昨年に引き続いてブラックリストに入っているのは、イラン、クウェート、サウジアラビア、シリアなどの中東各国。また、マレーシアが新たにリスト入りした。マレーシアは、移民当局者がミャンマー(ビルマ)からの難民をタイ国境で「売り付けた」したとして非難された。警戒が必要な国は、フィリピンやカンボジア、バングラデシュ、パキスタンなどの東南、南西両アジアを中心に52カ国がリストに入っている。
米国務省は今年から初めて、2年連続で警戒が必要な国リストに入った国々を、自動的に翌年からブラックリスト入りさせることに決めた。現在、このリストに連続して入っているのは中国やロシア、インド、スリランカ、エジプトなど。これらの国は来年からブラックリストに入ることになる。
報告書を発表したクリントン国務長官は、米国自身も来年から調査対象国に含めると言明。来年発表の報告書では、米国が人身売買に対して万全の対策をとっている国のリストに入ることを願っていると述べている。
2009.06.22 Web posted at: 15:14 JST Updated - CNN
ナイジェリアでシェルのパイプライン攻撃 武装勢力が犯行声明
(CNN) 英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルのスポークスマンは21日、ナイジェリア東部ニジェール川河口のデルタ地帯で、同社のパイプライン3カ所が攻撃されたと発表した。
パイプラインはシェルの合弁事業の1つで、複数の企業に石油を輸送している。シェルは施設や環境、生産能力への影響を調べているが、現場が遠隔地のため調査は難航。同社は現場一帯の治安状況を確認してから、調査隊を派遣する。死傷者の有無は今のところ不明。
同社は犯行グループについて具体的な言及を避けたが、デルタ地帯を中心に活動する武装勢力「ナイジャーデルタ解放運動」(MEND)は犯行声明を出した。MENDはパイプラインが炎上したと述べたが、同社はそのような情報を入手していないという。
MENDは石油収益の地元還元などを求めて武装闘争を展開し、昨年9月に「宣戦布告」の声明を発表。先月にも爆撃で民間人が死亡したと主張し、政府との「全面戦争」を宣言した。
MENDは19日、同地帯でイタリア石油企業アジップのパイプラインを破壊したとの声明を発表。ただしアジップ側は未確認だとしている。
また、MENDは先週、バイエルサ州にあるシェルの主要パイプラインや、デルタ地帯にある米石油大手シェブロンの石油施設を破壊したと主張した。シェルは攻撃があったことを認め、環境への影響回避策としてパイプラインの稼動を停止。陸上施設の稼動を先月停止したシェブロンは、調査中だと述べた。
2009.07.15 Web posted at: 18:09 JST Updated - CNN
指導者釈放で60日間の停戦発表、ナイジャーデルタ解放運動
(CNN) アフリカ西部、ナイジェリア南部の油田地帯で欧米企業の石油関連施設への攻撃を繰り返している反政府武装勢力「ナイジャーデルタ解放運動」(MEND)は14日、翌日から60日間の停戦を宣言する声明を発表した。
ナイジェリア政府が恩赦の一環として、収監していたMENDのヘンリー・オカー指導者を釈放したことを受けた宣言とみられる。MENDは、兵器調達の責任者でもあった同指導者の釈放を要求していた。
MENDは停戦宣言と共に、政府との対話も始める方針。
MENDは石油収益の地元還元などを求めて2006年1月ごろから武装闘争を展開。昨年9月には、軍が拠点を一方的に攻撃したとして、「宣戦布告」の声明を発表。石油関連施設の破壊や関連企業従業員の拉致などを繰り返し、アフリカ最大の産油国である同国の石油輸出量が約4割減少する事態となっている。
2009.07.28 Web posted at: 12:56 JST Updated - CNN
武装勢力と治安部隊が交戦、約150人死亡か ナイジェリア
ラゴス(CNN) アフリカ西部ナイジェリアの北中部で26日、イスラム武装勢力と治安部隊が交戦し、約150人の死者が出た恐れがある。警察関係者が明らかにした。
バウチ州では26日未明に武装勢力が政府施設を襲撃し、治安部隊が武装勢力の潜伏先に派遣された。戦闘で兵士および警官41人が死亡し、176人前後が拘束された。
隣接するヨベ州やボルノ州でも、26日と27日に武装勢力の攻撃があった。ヨベ州では警察を狙った爆弾事件で警官1人と民間人1人が死亡、7人が負傷し、事件に関与した武装勢力メンバーとみられる23人が拘束された。ナイジェリア通信によると、警察との戦闘で武装勢力側の100人前後が死亡した可能性がある。またボルノ州では27日夜、警察本部が襲撃され、夜勤の警官2人が死亡した。
3州の住民はパニック状態になり、企業は臨時休業したが、当局は事態が既に落ち着いたとしている。
武装勢力はシーク・モハメド・ユソフ師が率いており、西側の価値観の影響を受けているとして政府のイスラム教育に反対し、政府施設やイスラム聖職者を攻撃している。
ナイジェリア中央部には人口の大半を占めるイスラム教徒と、サハラ以南のアフリカ地域のキリスト教徒が混在しており、宗教抗争の歴史がある。人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、2001年の衝突では推定1000人余りが死亡し、昨年は2日間の衝突で、治安部隊の攻撃により少なくとも133人の死者が出た。死傷者の大半は若いイスラム教徒の男性で、武装していない者も多かったとされる。
ナイジェリアでイスラム過激派と治安部隊が衝突、150人以上死亡か
2009年07月28日 23:28 発信地:ポティスクム/ナイジェリア
【7月28日 AFP】ナイジェリア北部で発生したイスラム過激派と治安部隊の衝突で、目撃者や当局者らは28日、これまでに150人以上が死亡したと語った。ナイジェリアでは2日間にわたって激しい衝突が続いており、大統領は治安部隊の警戒を最高レベルに引き上げている。
これまでに当局者が確認した死者は、バウチ(Bauchi)州やヨベ(Yobe)州の55人。一方、記者らはボルノ(Borno)州の州都Maiduguriで、地元警察署に多数の遺体が投棄されているのを目撃したと述べている。
地元ラジオ局記者のIbrahim Bala氏は、AFPに対し、「100体以上の遺体が警察署施設内に投棄された。今もどんどん運び込まれている」と語った。(c)AFP/Aminu Abubakar
ナイジェリアでイスラム系組織が治安部隊襲撃、80人以上死亡
2009年7月28日
[マイドゥグリ(ナイジェリア) 27日 ロイター] ナイジェリアで27日、イスラム系反政府組織がカノなど北部3州で治安部隊を襲撃し、多数の死者が出た。26日にもバウチ州で50人以上が死亡する襲撃があり、犠牲者の数は合わせて80人を超えるとみられている。治安当局が明らかにした。
同国では北部にイスラム教徒、南部にキリスト教徒が多く、宗教間の対立が続いている。
襲撃があった4つの州は、2000年にイスラム法を導入しているが、イスラム系組織はナイジェリア全土で同法が採用されるよう求めている。
ナイジェリアで流行している「Flash me cash!」
KDDI総研 恵木真哲
KDDI総研社長。過去2年間は主として世界の携帯電話市場の調査・分析を担当。豪州駐在経験を活かして、オセアニアのケータイ事情を随時紹介する。
今、ナイジェリアで「flash me cash」というSMSの意外な使い方が流行っているという。「flash」とはローカルのスラングでSMSのことである。文字通りに訳せば「SMSで現金を送れ」だが、現実の話である。ちなみに、ナイジェリアの人口は1億4000万であり、携帯電話加入者数は5200万を超えている。
「flash me cash」の仕組みは到って簡単である。ナイジェリアをはじめとするアフリカの携帯電話利用者は、圧倒的にプリペイドカード利用者である。プリペイド利用の難点はリーチャージ等の面倒くささはあるものの、通話料金を管理できる面で重宝がられている。本来はプリペイドカードを自分で使うために購入するのであるが、このプリペイドカードをSMSで他人に利用させることもできる。
MTN NigeriaのTop-up cardはスクラッチタイプ。まずはスクラッチを削ってPIN番号を確認。このPIN番号をSMSで従兄弟の携帯電話に「*555*1*12 digits PIN」とダイヤルすれば従兄弟が通話料金として利用できるし、また、現金に換金できるという代物である。このサービスがさらに発展して、海外からの送金サービスに形を代えているとのこと。
MTN Nigeriaは英国のオンラインショッピング業者Sochitelと組んでこのサービスを英国とアイルランドでも利用できるようにした。利用額は2.5 ポンド、8.50ポンド、17.00ポンドの3種類が用意されているが、英国在住のナイジェリア人は母国の家族へこれでお金を送るのだ。
MTNはアフリカ及び中近東の21カ国で携帯事業を展開する南アフリカの携帯電話会社で、その加入者総数は 9200万。日本とは違って、銀行に口座を開くにはお金がかかるし、銀行の支店がそこここにあるわけではない。だから、加入者の4/5は銀行口座を所有していない。この銀行口座を所有していないという現実に着目し、携帯電話でのMobile Wallet(おサイフケータイ)や携帯電話海外送金サービス(Mobile Money Transfer)を積極的に展開してきている。MTNは2008年10月からナイジェリア、ガーナ、カメルーン及びアイボリーコーストでパイロット運用を始め、2009年3月にウガンダで携帯電話の海外送金サービスを開始した。
携帯電話による海外送金サービスは出稼ぎの人に重宝なサービスとして東南アジアでも急速に発展しつつあるが、現地の金融当局の許可に時間がかかるケースが多いらしい。Top-up cardを利用した「疑似海外送金サービス」は銀行口座や携帯口座が不要な手軽なサービスであるが、手数料を何回も取られる。そのため、携帯電話海外送金サービスが正式に開始されたら下火になるといわれている。果たしてどんな展開を見せるだろうか?
■ URL
http://www.mtnonline.com/
(恵木真哲)
2009/7/28 11:00
ナイジェリアでイスラム系勢力と部隊が衝突
【ヨハネスブルク=中西賢司】アフリカ西部ナイジェリア北部バウチなどで、今週はじめから、イスラム系武装勢力と治安部隊の衝突が続発し、AFP通信によると、28日までに250人以上が死亡した。
「ナイジェリアのタリバン」と呼ばれる武装組織がキリスト教会や警察署を襲撃したことをきっかけに、治安部隊が大々的な反撃に出たという。同組織は、アフガニスタンのイスラム原理主義組織タリバンを模倣し5年前に創設されたとされ、当局に幹部を拘束された報復として襲撃を繰り返している。
北部にイスラム教徒、南部にキリスト教徒が多いナイジェリアでは宗教間摩擦が絶えず、今回の衝突が宗教間対立の油に火を注ぐことが懸念されている。
(2009年7月29日11時41分 読売新聞)
2009.07.29 Web posted at: 09:53 JST Updated - CNN
ナイジェリア北部の戦闘、死者400人に 人権団体指摘
ラゴス(CNN) アフリカ西部ナイジェリア北部を拠点とする人権団体「人権会議」のシェフ・サニ会長は28日、同国北部で起きたイスラム武装勢力と治安部隊の戦闘で、死者が400人を上回ったと語った。
サニ会長によると、武装勢力の攻撃は28日、北部マイドゥグリ近郊で続いた。住民は警察署や軍の兵舎、病院に避難しているという。
戦闘は26日に北部バウチ州で始まり、兵士および警官41人が死亡し、176人前後が拘束された。隣接するヨベ州でも爆弾攻撃で警官1人と民間人1人が死亡、7人が負傷し、武装勢力メンバーとみられる23人が拘束された。戦闘で武装勢力側の100人前後が死亡したとされる。またボルノ州では27日夜、警察本部が襲撃され、警官2人が死亡した。
ナイジェリア中央部には、イスラム教とキリスト教の宗教抗争の歴史がある。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは先週、昨年2日間行われた戦闘について、治安部隊による攻撃の死者が少なくとも133人にのぼったと指摘した。この戦闘の死者は700人余りとされる。
ナイジェリア治安当局、原理主義組織の拠点を砲撃 死者250人超える
2009年07月29日 09:31 発信地:マイドゥグリ/ナイジェリア
【7月29日 AFP】イスラム原理主義組織と治安部隊の衝突が3日目を迎えたナイジェリア北部で28日、治安部隊がモスクと同組織指導者モハメド・ユスフ(Mohammed Yusuf)氏の自宅を砲撃したのをきかっけに新たな衝突が発生した。目撃者によるとこの3日間の死者は250人以上に上った。
武力による反乱を起こして「不道徳」」で「不貞」な社会を撲滅したいとする自称ナイジェリアの「タリバン(Taliban)」は26日早朝から、北部4州の警察施設を攻撃していた。
暴動を鎮圧するため治安部隊は砲撃した。ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)には散発的に迫撃砲の発射音と銃声が鳴り響き、煙に包まれた。
地元住民がAFPに語ったところによると、閃光(せんこう)が走り、機関銃の銃声がとどろいたという。28日遅くには砲撃は止まったが、新たな衝突が発生した。
首都アブジャ(Abuja)で記者会見したウマル・ムサ・ヤラドゥア(Umaru Musa Yar'Adua)大統領は、同国北部は政府の「管理下」にあり、最後の攻撃が行われていると述べた。
今回の衝突は前年11月にプラトー(Plateau)州の州都ジョス(Jos)で発生したイスラム教徒とキリスト教徒の衝突以来、最悪のものとなった。人権団体によると、この衝突では最大で700人が犠牲になったとみられている。
今回暴動を起こした組織は2002年にマイドゥグリで組織され、2004年にニジェールと国境を接するヨベ(Yobe)州Kanamma村に「アフガニスタン」と称するキャンプを設立した。そこから警察施設3か所を襲撃し、警察官を殺害した。
ナイジェリア北部はイスラム教徒が支配的だが、主要都市部にはキリスト教徒が移住してきており、両宗教間の緊張が高まっている。
中央政府が民政移管した1999年以降、北部12州がイスラム法(シャリーア、Sharia)を採用している。独立系の治安アナリストらによると、今回の攻撃はこれらの州の3分の1に影響を与えたという。(c)AFP/Aminu Abubakar
ナイジェリア:武装組織と治安部隊衝突 250人以上死亡
アフリカ西部ナイジェリア北部で26日以降、イスラム系武装組織と治安部隊の衝突が続発、29日までに250人以上が死亡した。AFP通信が伝えた。同組織は「ナイジェリアのタリバン」を自称。イスラム法「シャリア」に基づく裁判所を、キリスト教徒が多く住む南部も含め全土に設置するよう求め、警察署やキリスト教会などを襲撃。多くの市民が避難民化している。【ヨハネスブルク】
毎日新聞 2009年7月29日 22時04分
ナイジェリア北部の銃撃戦激化 犠牲者600人以上に
2009年7月30日19時55分
【ヨハネスブルク=古谷祐伸】ナイジェリアからの報道によると、同国北部で26日に始まったイスラム武装勢力と警察との銃撃戦は激化している。AFP通信は、現地警察当局の話として、30日未明の攻撃で武装勢力側の指導者を含む約200人が死亡するなど、衝突の犠牲者は5日間で少なくとも600人にのぼる、と伝えている。
武装勢力はボコ・ハラム(教育は罪)と名乗るグループ。欧米流の教育制度を否定し、イスラム法の厳格な適用を求めている。26日にバウチ州の警察署を襲撃して衝突が始まり、隣接する各州でも銃撃戦となった。バウチ州でメンバーが逮捕されたのがきっかけとみられている。キリスト教会も襲われ、住民が無差別に襲われているとの情報もある。
AFP通信によると、ボコ・ハラムの拠点があるボルノ州の州都マイドゥグリでは、28日にも206人が死亡。ヨベ州では43人が犠牲になり、バウチ州でも55人の死亡が確認された。政府は1千人の兵士をマイドゥグリに増派して徹底的に取り締まる構えだ。
だが、29日夜になって、拠点を治安部隊に包囲されていたボコ・ハラムのメンバーらが逃走したことが判明。戦闘の長期化は避けられない見通しだ。
ナイジェリア北部はイスラム教徒が大半をしめ、今回の戦闘現場を含む12州が00年ごろからイスラム法を導入している。だが、その適用は厳格ではないと言われ、役人や政治家らの腐敗に住民の不満がくすぶり、トラブルが絶えない状態だった。ボコ・ハラムは02年ごろに組織され、支持を広げてきた。
治安部隊が原理主義組織の拠点制圧、死者300人超 ナイジェリア
* 2009年07月30日 07:57 発信地:マイドゥグリ/ナイジェリア
【7月30日 AFP】イスラム原理主義組織と治安部隊の衝突が4日目に突入したナイジェリア北部で29日、治安部隊がボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)にある同組織の拠点を制圧し、同組織メンバーが逃走した。軍司令官が明らかにした。
同組織敗走の数時間前、軍は同地域に新たに1000人の部隊を派遣したと発表した。
自称「タリバン(Taliban)」に対する作戦の司令官、Ben Ahonotu大佐はAFPに対し、「彼らの拠点を制圧した。彼らは逃走したので、追跡する」と語った。
Bayan Quartersにある組織拠点近くの住民は、逃走する同組織の車列4台を目撃したと述べた。
拠点の制圧が伝えられると、日暮れとともに迫撃砲の発射音や銃声はやんだ。
29日の戦闘は、マイドゥグリにある同組織指導者モハメド・ユスフ(Mohammed Yusuf)師の自宅と見られる組織の拠点を中心に展開された。今回の衝突による死者は少なくとも304人に上り、戦火を避けるため3000人以上が避難を余儀なくされている。
一方、他の地域でも新たな衝突が報告されている。警察当局によると、ヨベ(Yobe)州では同日43人が死亡し、軍は組織メンバーを追跡し、森で確保した。
警察はこれより前、民間人が組織拠点付近に捕らえられているため、組織を敗走に追い込むのは当初考えていたより長くかかりそうだとの見方を示していた。(c)AFP/Aminu Abubakar
2009.07.31 Web posted at: 16:42 JST Updated - CNN
イスラム系武装勢力の指導者死亡、ナイジェリア北部の衝突
ラゴス(CNN) アフリカ西部、ナイジェリア北部バウチなどで今月26日から激化したイスラム系武装勢力と治安部隊の衝突で、武装勢力の指導者が拘束後、死亡したことが30日分かった。衝突が起きているボルノ州知事の報道官が明らかにした。
警察署を訪れ、銃弾痕のあるモハメド・ユスフ指導者の遺体を確認したとしている。交戦で殺害されたとみられるとも述べた。ただ、北部管轄の治安部隊司令官は30日、同指導者を無傷のまま拘束し、警察に身柄を引き渡すと述べており、銃弾を受けた経緯は不透明ともなっている。
同指導者が死亡したことで、武装勢力「ボコ・ハラム」の武闘路線は今後、後退する可能性も出てきた。
同勢力は5年ほど前に結成され、欧米式の教育に反対し、北部でのシャリア(イスラム法)統治を狙っている。米英軍事作戦でアフガニスタンの政権を追われたイスラム強硬派勢力タリバーンを模範にしているともされる。今回の衝突では、幹部らが逮捕されたことにボコ・ハラムが反発、警官、軍や政府施設などへの攻撃を強め、政府軍が反撃していた。これまでの衝突で武装勢力、一般人や兵士ら数百人規模が死亡したとされる。
ナイジェリアでは 北部にイスラム教徒、南部にキリスト教徒が多く、宗教抗争も絶えない。産油地帯の南部ではエネルギー資源収益の地元還元の拡大を求める武装勢力が石油基施設への攻撃や拉致を繰り返している。
ナイジェリア:武装組織拠点を制圧 市民3000人が避難民に
【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ西部ナイジェリア北部で26日から続いていたイスラム系武装組織と治安部隊の戦闘で、29日までの死傷者は300人を超えた。政府側は同日、武装組織の拠点などを制圧したと発表。AFP通信によると、武装組織の指導者モハメド・ユスフ師は約300人の民兵らと逃走している。
武装組織は26日、北部バウチ州の警察署などを襲撃、武器を奪おうとして治安部隊と銃撃戦になった。キリスト教会なども襲撃され、同州知事は夜間外出禁止令を発令した。ヤラドゥア大統領は29日、治安部隊に徹底鎮圧を命令。1000人規模の治安部隊を投入し、北部ボルノ州の武装組織の拠点やモスクなどを攻撃した。このため、少なくとも3000人以上の市民が避難民化し、民間人犠牲者も報告された。
毎日新聞 2009年7月31日 東京朝刊
ナイジェリア衝突 武装勢力の指導者、拘束後に死亡
2009年7月31日11時26分
【ヨハネスブルク=古谷祐伸】ナイジェリアからの報道によると、同国北部で起きたイスラム武装勢力と治安当局の衝突で30日、武装勢力の指導者の男が当局に拘束された後に死亡した。政府は治安部隊を増派しており、ひとまず沈静化するとみられている。
死亡したのは武装勢力「ボコ・ハラム(教育は罪)」の指導者モハメド・ユスフ氏(39)。ロイター通信によると、ユスフ氏はボコ・ハラムが拠点とするボルノ州の州都マイドゥグリで30日に拘束された。拘束されていた軍の兵舎内ではほぼ無傷の様子が記者に目撃されていたが、警察の報道官によると、兵舎から別の警察施設へ身柄を移され、殺されたという。AFP通信は、ユスフ氏の銃殺遺体が国営テレビで放映されたと報じた。
ボコ・ハラムは欧米流の教育を否定してイスラム法を厳格に適用した社会の実現を掲げ、「ナイジェリアのタリバーン」とも呼ばれていたという。
イスラム原理主義組織の指導者を射殺、ナイジェリア
* 2009年07月31日 08:23 発信地:マイドゥグリ/ナイジェリア
【7月31日 AFP】ナイジェリア北部で26日から続いていたイスラム原理主義組織と治安部隊の戦闘で、イスラム原理主義組織の指導者が30日射殺された。現地の警察が明らかにした。
治安部隊は29日、ボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)にある自称「タリバン(Taliban)」の拠点を制圧し、同組織の指導者モハメド・ユスフ(Mohammed Yusuf)師の行方を追っていたが、30日午前に民家の中から発見され、身柄を拘束された。
その後、警察本部の敷地内に横たわる、多数の銃弾を受けた同師の裸の遺体を撮影した国営テレビBRTVの映像が、政府関係者や報道陣に公開された。
ある警官はAFPに対し、ユスフ師は射殺の直前に「慈悲と許しを求めた」と話した。(c)AFP
NEWS25時:ナイジェリア 警察襲撃組織を制圧
アフリカ西部ナイジェリア北部で26日から続いたイスラム系武装組織「ボコ・ハラム」の警察署などへの襲撃は、治安部隊が29日までに武装組織の拠点を制圧、終結した。30日、武装組織の指導者モハメド・ユスフ師は北部ボルノ州の親族宅で治安部隊の攻撃を受け、殺害された。AP通信が伝えた。【ヨハネスブルク】
毎日新聞 2009年8月1日 東京朝刊
ナイジェリア:「タリバン」と衝突激化…700人死亡
【ナイロビ共同】西アフリカ・ナイジェリア北部で先月以降、イスラム系過激派武装勢力と治安当局の衝突が激化、AP通信によると、1日までに少なくとも双方の700人が死亡した。政府側は同勢力を制圧したと発表、衝突は沈静化に向かっているが、残存勢力が活発化する可能性もあり、緊張が続いている。
「ボコ・ハラム(西洋の教育は罪)」を名乗る武装勢力は欧米の教育や価値を否定。ナイジェリア全土にシャリア(イスラム法)の導入を求め「ナイジェリアのタリバン(アフガニスタンの反政府武装勢力)」と呼ばれている。
衝突は先月26日、北部バウチの警察署襲撃から始まった。警察によるボコ・ハラムのメンバー逮捕がきっかけとみられている。その後、衝突は近隣の北部各州へと急速に拡大。ボコ・ハラムの拠点があるボルノ州マイドゥグリでは特に激化した。
政府側は29日、ボコ・ハラムの拠点を制圧したと発表。さらに、ボコ・ハラムの指導者モハメド・ユスフ師が30日、拘束後に殺害され、混乱はいったん収束した。
しかし、マイドゥグリなどではその後も散発的な衝突が発生。指導者の殺害に反発する残存勢力が再び攻撃を仕掛ける恐れも残っている。
毎日新聞 2009年8月2日 10時51分(最終更新 8月2日 11時24分)
ナイジェリアで当局と武装勢力が衝突、少なくとも300人死亡
2009年8月2日
[マイドゥグリ(ナイジェリア) 1日 ロイター] ナイジェリア北部のマイドゥグリでは数日間にわたってイスラム系過激派武装勢力と当局が衝突し、街頭には一時、数百体の遺体があふれた。その後政府当局が遺体の回収作業を行い、沈静化の兆しを見せ始めた。
同国北部では「ボコ・ハラム(西洋の教育は罪)」というナイジェリア全土でのシャリア(イスラム法)導入を求める武装勢力の支持者による暴動が1週間近くにわたって続き、少なくとも300人が死亡した。
ブンデス王者ボルフスブルクがマルティンスを獲得
* 2009年08月02日 12:09 発信地:ボルフスブルク/ドイツ
【8月2日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)は1日、08-09シーズンにイングランド・プレミアリーグから降格したニューカッスル(Newcastle United)からオバフェミ・マルティンス(Obafemi Martins)を獲得したと発表した。
08-09リーグ王者のボルフスブルクは、新シーズンに向けた4人目の新戦力となるマルティンスと4年契約を結んだ。契約の詳細は明かされていないが、移籍金は約200万ユーロ(約2億7000万円)と見られている。
ニューカッスル移籍前はイタリア・セリエAのインテルでプレーし、ナイジェリア代表としても21試合に出場しているマルティンスは、昨シーズンのリーグ得点王グラフィテ(Grafite)と得点ランク2位のエディン・ジェコ(Edin Dzeko)のコンビとポジションを争うことになる。(c)AFP
ナイジェリアの武力衝突、死者700人以上に=赤十字
2009年8月3日
[マイドゥグリ(ナイジェリア) 2日 ロイター] ナイジェリア北部で激化しているイスラム系過激派武装勢力と治安当局の衝突で、同国の赤十字は2日、死者が700人以上に上ることを明らかにした。
同地域では、ナイジェリア全土でのシャリア(イスラム法)導入を求める武装勢力の支持者が、1週間近くにわたって当局との衝突を続けている。
ナイジェリア赤十字社の担当者はロイターに対し、これまでに780人の死亡が確認され、マイドゥグリでは遺体の捜索作業が現在も続いていると話した。
2009.08.03 Web posted at: 17:22 JST Updated - CNN
ナイジェリア北部の戦闘、死者は700人と 軍司令官
ラゴス(CNN) アフリカ西部ナイジェリアの北部で先月末から続いているイスラム武装勢力と治安部隊の衝突による死者は、2日までに約700人に上った。治安部隊の作戦を率いる司令官がCNNに語った。
戦闘は先月26日からボルノ州マイドゥグリなどで続き、28日までに双方と民間人合わせて400人の死者が報告されていた。司令官の示す死者数が、これに追加されたのかどうかは明らかでない。
武装勢力は、欧米式の教育に反対し、厳格なシャリア(イスラム法)の施行を求める「ボコ・ハラム」。ボルノ州のほか、ヨベ、カノ、カツィナなど北部各州で、警察、政府機関の施設を狙った攻撃を繰り返している。
30日には、同勢力の指導者モハメド・ユスフ師が拘束、殺害されたとの情報が流れた。人権団体などは同師の死をめぐる真相を調査する一方、民間人の死傷者が増えることに強い懸念を示している。
ホッフェンハイムがバイエルンと引き分け
2009年8月8日(土)
8日のドイツ・ブンデスリーガでは、ナイジェリア人FWチネドゥ・オバシの得点でTSG 1899ホッフェンハイムがFCバイエルン・ミュンヘンとの今季開幕戦を1-1で引き分けた。バイエルンのルイス・ファン・ハール新監督は、初陣を勝利で飾れなかった。
同点ゴール
ホッフェンハイムは前半終了4分前、右ひざの十字靭帯(じんたい)を痛めた昨年12月以来、リーグ戦で初の先発出場を果たしたベダド・イビセビッチが右サイドからのクロスをつなぐと、オバシがエリア淵から低い弾道のシュートを蹴り込み、同点ゴールを決めた。バイエルンは前半半ば、このオフシーズンに獲得したイビツァ・オリッチが、同じく新加入のダニエル・プラニッチのクロスに合わせて先制点を奪っていた。ホッフェンハイムは10分、ヨシプ・シムニッチのヘディングがポストの内側を直撃。ボールがゴールラインを越える前に、バイエルンのGKミヒャエル・レンシングに手でクリアされ、先制はならなかった。
フェニンの決勝点
フェリックス・マガト新監督率いるFCシャルケ04は、ケビン・クラニイが2得点を記録し、敵地で今季昇格した1FCニュルンベルクを2-1で下した。 UEFAヨーロッパリーグに出場するベルダー・ブレーメンと敵地で対戦したアイントラハト・フランクフルトは、2度同点に追いつかれたが、3-2で競り勝った。フランクフルトは前半、イオアニス・アマナティディスが先制点を挙げた後、メスート・オジルにPKを決められ同点とされる。この後、アマナティディスのゴールで勝ち越したが、ブバカル・サノゴに再び同点ゴールを許す。しかし、終了19分前、マルティン・フェニンが決勝ゴールを決めて、勝ち点3を獲得した。
マインツは引き分け
このほか、BVボルシア・ドルトムントは1FCケルンに1-0で勝利。ヘルタBSCベルリンもハノーバー96を1-0で下した。今季昇格した1FSVマインツは、81分にダニエル・グンケルのゴールで同点に追いつき、バイヤー04レバークーゼンと2-2で引き分けた。
米兵の無期確定へ 横須賀のタクシー運転手強盗殺人
8月11日13時11分配信 産経新聞
神奈川県横須賀市で昨年3月、タクシー運転手の高橋正昭さん=当時(61)=が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われ、横浜地裁で今年7月、求刑通り無期懲役の判決を言い渡されたナイジェリア国籍、米海軍水兵のオラトゥンボウスン・ウグボグ被告(23)の弁護人は11日、控訴しない方針を明らかにした。検察側も控訴しないとみられ、期限の13日が過ぎれば1審判決が確定する見通しとなった。
弁護人によると、ウグボグ被告は接見で、「これ以上争うと遺族に対し申し訳ない。殺害したことは間違いない。服役して遺族に反省の態度を示すしかない」などと話したという。
判決によると、ウグボグ被告は昨年3月19日夜、同市汐入町の路上に停車中のタクシー車内で、高橋さんを包丁で刺して殺害し、タクシー料金約1万9千円の支払いを免れたとされる。
2009.08.13 Web posted at: 18:05 JST Updated - CNN
ナイジェリアの汚職体質を批判、政治改革をとクリントン長官
ナイジェリア・アブジャ(CNN) アフリカ諸国歴訪中のクリントン米国務長官は12日、訪問先のナイジェリアの首都アブジャで演説し、汚職体質が同国の統治能力を損なっているとして政府に対し広範な政治改革の実施を求めた。市民運動活動家との会合で述べた。
長官は、「汚職文化」と統治の能力不足がナイジェリアを経済パワーとして成長させることや国民への利益配分を阻害していると指摘。石油産出国としての富の存在と同国が抱える貧困問題の溝の間には、連邦、州、地方各政府の統治能力の失敗があるとも主張し、選挙制度の改善も促した。
ナイジェリアの汚職問題に言及する中で、同国が過去30年間、汚職や管理不足で3000億ドル(約28兆8000億円)を失ったとする世界銀行の報告書も引用した。
長官はさらに、未熟な統治能力が、ナイジェリア南部の石油産出地帯での反政府武装勢力の台頭やイスラム教徒、キリスト教徒間の人種衝突を招く一因になっているとも指摘。現状を修正しなければ、国際テロ組織アルカイダの浸透を招く恐れもあると述べた。
2009.08.17 Web posted at: 16:08 JST Updated - CNN
イスラム団体メンバー大量拘束、暴徒化の恐れと ナイジェリア
ラゴス(CNN) ナイジェリア北部ナイジャ州で15日、警察がイスラム教徒居住区を捜索し、暴徒化の恐れがあるとしてイスラム団体「ダルル・イスラム」のメンバー3950人を拘束した。警察関係者がCNNに語った。
拘束されたメンバーらは、同団体のキャンプがあるモクワから「避難」していた。警察はメンバーらを学校校舎に収容し、16日も引き続き拘束した。メンバーらが正式に訴追される可能性は不明。
ナイジェリア北部ではイスラム過激派武装勢力「ボコ・ハラム」による襲撃事件が相次ぎ、先日には治安部隊との衝突で700人以上が死亡した。ボコ・ハラムは、同国全土でのイスラム法(シャリア)施行を要求している。
各報道によると、ダルル・イスラムのキャンプは、イスラム法の厳格な適用を目的に設置された。メンバー拘束の際に衝突は発生しなかったものの、警察関係者は「攻撃の可能性」があったとの認識を示した。メンバーに西アフリカ各国の出身者がいるとみられたため、捜索には出入国管理当局の係員が参加した。
2009.08.30 Web posted at: 19:18 JST Updated - CNN
「HIV感染者同士の結婚奨励」に賛否両論 ナイジェリア
(CNN) 全国民の3.1%がエイズウイルス(HIV)に感染しているとされるナイジェリアで、北部バウチ州の当局が感染者同士の結婚を奨励する政策を打ち出し、議論を呼んでいる。
バウチ州の村に、婚礼の開始を告げる若者の声が響く。イスラム教の慣習に従って、花婿と花嫁の父親たちが取り決めた結婚だ。照りつける太陽の下、祝福に集まる村人たち。かれらは知らない。2人が州当局の援助を受け、「HIVカップル」として結婚することを――。
同州でエイズ、結核、マラリアなどの感染症対策を担当する機関、BACATMAはこれまで、HIV感染者に無料で抗レトロウイルス薬による治療などを提供してきた。新たな政策について、BACATMAのトップ、リルワヌ・モハメド氏は「HIVに感染した人同士が結婚すれば、ほかの非感染者にうつるのを防ぐことができる」と説明する。感染者のカップルが結婚する場合は、伝統的な習慣となっている花嫁からの持参金を当局が負担するほか、カウンセリングやBACATMAへの就職機会も提供される。
村人たちに祝福されて婚礼を済ませたばかりの花婿は、匿名を条件にCNNとのインタビューに応じ、「私は彼女を愛している。彼女も私を愛している。お互いに健康と貞操を守ることを約束した」と話した。
しかし、国連合同エイズ計画(UNAIDS)で同国を担当する調整官、ウォーレン・ナアマラ調整官は、「エイズ予防にはほかの道がある」と批判する。「これまでも伝えてきた通り、最良の対策はすべての人にとって予防、治療、ケアを可能にすることだ」
確かに、感染者同士の結婚がHIVの感染拡大を抑えるとの確証はない。だがHIV感染者が周囲から差別や、時には虐待を受ける風潮のなか、同じ悩みを抱える相手との結婚は精神的な救いにもなっているようだ。
ウマル・アフメドさんはBACATMAを通じて昨年結婚し、一児の父となった。BACATMAからは、親子感染を防ぐための治療や助言などの援助も受けたという。抗レトロウイルス薬の投与を受けるため、妻とともに訪れた病院の待合室で、アフメドさんはこう語った。「かつて私は孤独だったが、今は妻と一緒。行動をともにし、さまざまなことを話し合うこともできて、本当に幸せです」
各クラブが最後の戦力補強を敢行
2009年8月31日(月)
今夏の移籍市場は1日午前零時で終了(31日がバンクホリデーの英国は、中央欧州標準時間9月1日午後6時まで延長)。uefa.comは、UEFAヨーロッパリーグに出場するクラブの最新の移籍情報をお届けする。
ヘルタBSCベルリンは、開幕からの低迷を打破するため、MFフロリアン・クリンゲ、コロンビア人FWアドリアン・ラモス、ブラジル人MFセザールの3選手を獲得した。27歳のクリンゲはBVボルシア・ドルトムントから1年間の期限付き、23歳のラモスはCDアメリカから2013年までの契約、セザール(クレデルソン・セザール・デ・ソウザとしても知られる)はFCチューリッヒから1年契約で加入した。
ASローマは、同じく UEFAヨーロッパリーグに出場するFCディナモ1948ブカレストから、ルーマニア代表GKボグダン・ロボントを期限付きで獲得。AFCアヤックス、 ACFフィオレンティーナにも在籍した経験を持つ31歳のロボントは、まずは1年間移籍する。その後ローマが180万ユーロ(約2億4000万円)で買い取れるオプションが付いている。ブカレストではリーグ戦通算93試合に出場した。
AFCアヤックスは、ブラジル人MFケルロン・モウラ・ソウザとセルビア人FWマルコ・パンテリッチの獲得により攻撃陣を補強。21歳のケルロンは、FCインテル・ミラノから 1シーズンの期限付きで加入し、契約には完全移籍オプションが盛り込まれている。以前、FKツルベナ・ズベズダでもプレーしていた30歳のパンテリッチは、今夏ヘルタBSCベルリンから自由契約に。アヤックスとは1年契約を結んだ。
ガラタサライSKは、トルコ代表MFジャネル・エルキンをPFC CSKAモスクワから今季末までの期限付きで獲得。2007年にマニサスポルからロシアへ渡った20歳は、CSKAでリーグ戦33試合に出場している。
FCトウェンテは、同じくUEFAヨーロッパリーグに出場するAEKアテネFCと交換トレードを行い、トウェンテからはユースフ・ヘルシ、AEKからはペルパリム・ヘテマイが移籍した。22歳のヘテマイは1年契約を交わし(さらに1年延長オプション付き)、ヘルシも1年契約を結んだが、こちらはさらに2年の延長が可能なオプションが含まれると見られている。AEKはまた、アリス・テッサロニキFCのボスニア人CBサネル・ヤヒッチ(27)を4年契約で獲得した。
AEKの国内ライバルであるパナシナイコスFCには、昇格組のアトロミトスFCからDFステルゴス・マリノスが加入。4年契約を交わした22歳のマリノスは「偉大なクラブへ移籍できて嬉しい。早くチームに溶け込み、監督やチームメイトからたくさん学びたい」とコメントした。
オーストリア王者FCザルツブルクは、 FCソショー・モンベリアールのナイジェリア人DFラビウ・アフォラビ(29)を移籍金なしで獲得した。4年間在籍したソショーでリーグ戦123試合に出場したアフォラビは、2003年から2005年までの2シーズン、FKオーストリア・ウィーンでプレーしており、オーストリア・ブンデスリーガには精通している。
オーストリア・ウィーンはウディネーゼ・カルチョからブラジル人FWシューマッハーを期限付きで獲得。23歳のストライカーは昨季、SKオーストリア・ケルンテンでプレーし、リーグ戦18試合で6ゴールを挙げた。
ウィーンのライバルSKラピド・ウィーンは、退団したオーストリア代表FWシュテファン・マイヤーホーファー(イングランドのウォルバーハンプトン・ワンダラーズFCへ4年契約で移籍)の後継として、SVリートのハムディ・サリヒと3年契約を交わした。25歳のアルバニア代表FWは、リート時代にリーグ戦82試合で34ゴールをマークした。
U―17に22歳起用…W杯では年齢識別「骨検査」実施
国際サッカー連盟(FIFA)は8月31日、ナイジェリアで10月24日に開幕し、日本も出場するU―17(17歳以下)ワールドカップ(W杯)で、選手の年齢を識別するために骨の磁気共鳴画像装置(MRI)検査を実施すると発表した。
同大会のアフリカ予選で22歳の選手を起用したとして、ニジェールが獲得した出場権をはく奪されるなど、年齢制限違反が問題となっていた。
検査は無作為で行われ、FIFAの医療スタッフが担当。「手首の骨のMRI検査は、18歳以上の選手を確実に識別できる」と説明している。 (共同)
未婚男性は首に縄、ナイジェリア伝統の祭り「独身男狩り」
* 2009年09月15日 16:27 発信地:カノ/ナイジェリア
【9月15日 AFP】ナイジェリア北部、イスラム教徒が住民の大半を占める街カノ(Kano)で、未婚の男たちが「独身男ハンター」につかまるまいと、必死で逃げ回っている――。断食月ラマダン(Ramandan)終盤の数日間にこの地域でだけみられるユニークな行事の一幕だ。
アウワル・サニ(Auwalu Sani)さん(40)、またの名を「ナラコ」が、お守りを散りばめた動物の皮を頭からかぶり、独身男性をラフィアで作ったロープの首縄で「捕獲」せんと、夜の街をうろついている。その後ろを、太鼓たたきや村人たちの一団が続く。
現地のハウサ語で「独身男ハンター」を意味する「ナラコ」は世襲制で、サニさんはこの役を20年前に父親から引き継いだ。
一行は独身男性がいる家に到着すると、ナラコの手下2人が独身男を家から引きずり出す。そして、ナラコがこの男性に首輪をはめ、顔に青いインディゴ染料を塗りたくる。家の前では太鼓たたきたちが、ゴングやティンパニといった楽器をにぎやかに鳴らし始め、それに合わせて若い男たちや子どもたちが熱狂的に歌い踊る。
ナラコがトレードマークの角笛を吹き、独身男を「まったく尊敬に値しない役立たずの犬」に例えてからかう古い歌を歌い始めると、熱狂は最高潮に達する。
ナラコは、こうした独身男たちを引き連れ、さらなるハンティングを続ける。
前年には14人を「捕獲した実績」を持つナラコは、「この縄には特別な効力があります。これにつかまった獲物は、次回のラマダンまでには結婚するのです」と話した。
200年前から行われているというこの祭りの目的は、独身男性の結婚を促し、コミュニティー内に不道徳がはびこるのを防ぐことにあるという。カノのかつての首長アル・マイサンゴ(Alu Maisango、1894-1901)が治世中に力を入れ、公認されたというこの祭りは、ハウサ語では「カムン・グワウロ(独身男の捕獲、の意)」と呼ばれている。(c)AFP/Aminu Abubakar
ブラジルなど5カ国を非常任理事国に 国連安保理
【ニューヨーク=杉本晶子】国連総会は15日、安全保障理事会の非常任理事国10カ国のうち、年末で任期が切れる5カ国を改選した。ボスニア・ヘルツェゴビナが初めて選ばれたほか、ブラジル、ナイジェリア、ガボン、レバノンが選出された。いずれも任期は2010年1月から2年間。日本は09年1月から非常任理事国を務めており、任期は来年末までとなっている。(10:35)
武装勢力が「無期限停戦」 ナイジェリア、現地報道
西アフリカ・ナイジェリアからの報道によると、南部のニジェール川河口デルタ地帯で石油施設への攻撃を繰り返してきた最大武装勢力「ニジェール・デルタ解放運動(MEND)」は25日声明を出し、同日から無期限に停戦すると宣言した。石油生産にも大きな影響を与えている数年来の戦闘の終結に向け期待が高まっている。
MENDは声明で「(対立してきた政府との)対話プロセス促進のため停戦した」と述べた。(ヨハネスブルク=共同)(14:14)
ナイジェリアの主要武装勢力、無期限休戦を宣言
【ヨハネスブルク=中西賢司】ナイジェリア南部の産油地帯で石油施設への攻撃を繰り返してきた主要武装勢力「ニジェールデルタ解放運動(MEND)」は25日、無期限の休戦を宣言した。AP通信などが伝えた。
ヤラドゥア大統領の恩赦を受け入れ、和平協議に応じる姿勢を示したものだ。
地元紙は約1万5000人が武装解除したと報じているが、石油収入の地元還元を巡ってMENDと政府の交渉は難航が予想される上、数千人の残存勢力が活動を続けると見られており、治安の先行きは不透明だ。
ナイジェリアでは1950年代の油田発見後も解消されない貧困への不満を背景に、様々な勢力が武装蜂起を起こしてきた。
(2009年10月26日19時48分 読売新聞)
「ハイエース」500台盗む、外国人ら43人逮捕
トヨタのワゴン車「ハイエース」ばかりを盗んだとして、兵庫、大阪などの7府県警が、ブラジルやナイジェリアなどの外国人ら計43人を窃盗容疑などで逮捕していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
昨年8月からの約1年間の被害は、全国5府県で約500台、計約5億7000万円にのぼる。7府県警はグループが海外に密輸していたとみて、仲介者の割り出しなど全容解明を進める。
共同捜査しているのは、ほかに愛知、滋賀、和歌山、岡山、山口の各県警。
捜査関係者によると、43人の半数以上が外国人で、ブラジル12人、ナイジェリア9人、ウガンダ2人など。
11日には、兵庫県尼崎市内で2月に2台を盗んだとして、同県警がナイジェリア国籍の自動車輸出業オカフォ・ジェラード・サニ容疑者(39)(同県姫路市)ら3人を逮捕した。
(2009年11月12日07時31分 読売新聞)
2009/11/16 - 9:31
快挙 ! スイスU-17世界選手権で優勝
狂喜に沸くスイスジュニアチーム
スイスのサッカー史上初の優勝が11月15日、アフリカ大陸でかなった。10月24日からナイジェリアで開催されていた「FIFA U-17世界選手権 ( U-17-WM ) 」でスイスが優勝した。
決勝戦では、前回の優勝者であり開催国のナイジェリアと対戦。後半戦に1点を入れたスイスが、ナイジェリアの攻撃を最後まで阻止し、結局1対0で勝利した。「みんなは1つのチームのために」のスローガンのもと、スイスチームの結集力が高く評価された。
一生忘れられない
6万4000人の観衆で満員になったナイジェリアの首都アブジャのスタジアムでの後半戦。コーナーからのボールをヘッドで受けたハリス・セフェロビッチ選手がゴールを決めた。スイスチームは決勝戦でもその力を発揮し、優勝まで漕ぎ着けた。ダニ・リーザー監督の下、スイスチームはブラジルやドイツなど世界の強豪を次々と下し、選手の感動は最高潮に達した。
「世界選手権 ? 素晴らしい響きを持った言葉だ。自覚するまで時間がかかりそうだ。チームは限界を超えた。ナイジェリアのスピードを阻止することに成功した。今夜は短い夜になりそうだ。一生忘れられない思い出になるだろう」
とリーザー監督はゲーム後に語った。
ゲームはナイジェリアがゲーム支配していたが、スイスの効果的な攻防戦略が功を奏した。ゴールキーパーのベンジャミン・シグリスト選手とディフェンスは常にナイジェリアの攻撃にあったものの、その役割を立派に果たした。試合終了15分前にはナイジェリアのシュートがポールに当たり、ゴールには至らなかったという幸運にも恵まれた。ナイジェリアの敗戦に落胆した観客の一部は、試合終了前に席を立った。ナイジェリアはアディダス・ゴールデンボール賞とフェアプレー賞を受賞したが、ナイジェリアの選手も監督も、授賞式には笑顔一つ見せることはなかった。最高ゴールキーパー賞は、スイスのベンジャミン・シグリスト選手が受賞した。
「FIFAU-17WM」は、17歳以下のジュニアの世界選手権で、1985年から隔年開催。今回で13回目となる。ヨーロッパ勢ではフランスが2001年に優勝した以外、アフリカや南米が制覇してきた。スイスジュニアチームは5月に欧州選手権で準決勝に進出し、注目された。今回のジュニアの成績は、114年前に創立したスイスのサッカー協会史上初めて世界選手権で優勝するという快挙でもあった。
窃盗:ハイエースばかり500台 家宅捜索開始 兵庫など
トヨタ自動車のワゴン車「ハイエース」を狙った外国人らによる窃盗事件が西日本を中心に相次ぎ、兵庫、大阪など7府県警は26日、兵庫県内の「ヤード」と呼ばれる自動車などの解体作業場10カ所の家宅捜索を始めた。同県内には約80のヤードがあり、盗難車を不正輸出する拠点となっている可能性があるという。同県警は近く「ヤード対策本部」を設置、実態解明に取り組む。
家宅捜索の容疑は今年2月、ナイジェリア人ら外国人3人=窃盗容疑で逮捕=が同県尼崎市でハイエース1台を盗んだなどとしている。捜索は愛知、和歌山県警なども参加、約250人態勢で実施した。神戸市西区のヤードには午前10時すぎ、捜査員約30人が捜索に入った。
7府県警は昨年8月以降、ハイエースを中心に約500台の被害を確認、外国人ら計43人を逮捕した。ワゴン車は荷物を積みやすいとして海外で需要が高く、盗んだ車をヤードで解体、鉄くずなどにみせかけて輸出していたとみて調べている。【矢島弓枝、村上正】
毎日新聞 2009年11月26日 11時38分(最終更新 11月26日 11時54分)
Police raid car yards over illegal export of stolen vehicles
Police from seven prefectures began raids on 10 car yards across western Japan on Thursday, after a string of thefts of Toyota Hiace vans in the region.
Police say there may be as many as 80 such yards in Hyogo Prefecture, which are used as bases for the illegal export of stolen vehicles, and Hyogo Prefectural Police will set up a special task force to deal with the case.
The raids are in connection with the theft of a Hiace in the Hyogo Prefecture city of Amagasaki, for which three foreigners including a Nigerian national have already been arrested. Around 250 officers from Aichi and Wakayama are also taking part.
Since August 2008, 43 foreigners have been arrested for the theft of around 500 vehicles across western Japan, mostly of Hiace vans. The vehicles, which are in high demand overseas, are brought to the yards where they are disassembled and exported under the guise of scrap metal.
(Mainichi Japan) November 26, 2009
マルティンス、マンU戦欠場へ
2009年11月28日(土)
VfLボルフスブルクのナイジェリア代表FWオバフェミ・マルティンスが左すねの負傷のため、12月8日にホームで行われるマンチェスター・ユナイテッドFCとのUEFAチャンピオンズリーグ・グループBの大一番に出場できなくなった。
手術を前倒し
この25歳のナイジェリア代表FWは、敵地でPFC CSKAモスクワに1-2で敗れた25日の試合に先発。左脚の骨に炎症を起こしながらプレーを続け、来週ハンブルクで手術を受けることになった。手術はドイツ・ブンデスリーガの冬季中断期間に予定されていたが、前倒しで実施されることになり、復帰予定時期は公表されていない。マルティンスは今夏、ニューカッスル・ユナイテッドFCからドイツ王者に加入し、今季の公式戦15試合で5得点を記録している。
「痛みが激しい」
アルミン・フェー監督は、「彼は負傷で思うようにプレーできず、痛みがあまりにも激しい状態にある。手術は避けられない」とコメントした。ボルフスブルクはグループBで現在2位。ユナイテッドを倒せば、自力でグループリーグ突破を決めることができる。引き分け以下でも、ベシクタシュJKと敵地で対戦する PFC CSKAモスクワと同等以上の結果なら決勝トーナメントへ進める。
NEWS25時:ナイジェリア 武装勢力が停戦破棄
AP通信によると、ナイジェリア南部のニジェール川河口デルタ地帯で石油施設への攻撃を繰り返してきた最大武装勢力「ニジェール・デルタ解放運動(MEND)」は19日声明を出し、10月の無期限停戦宣言を破棄、石油施設の攻撃を行ったと発表した。声明は攻撃の理由について「ヤラドゥア大統領が不在で、和平交渉が遅れているため」としている。【共同】
毎日新聞 2009年12月20日 東京朝刊
2009年12月25日 16:33更新
米旅客機:爆発物が小爆発、ナイジェリア人を逮捕、アルカイダの指示と供述-デトロイト
米ミシガン(Michigan)州デトロイト(Detroit)空港付近で、25日午後(日本時間26日未明)着陸態勢に入っていたオランダ・アムステルダム(Netherlands・Amsterdam)発のデトロイト行き米ノースウエスト(Northwest)航空機(乗客278人)253便にナイジェリア(Nigeria)人の男が同機の中で爆破物に火をつけ、炎と煙が上がり周囲の乗客が取り押さえた。男は間もなく米捜査当局に拘束された。犯人は大腿部に負ったやけどの手当てを受けているという。
ホワイトハウスはこの事件を重要視して「テロ未遂として、オバマ大統領(President ・Obama)は関係当局に対し、航空便の安全管理の強化を指示した。容疑者はナイジェリア・ラゴスからKLMオランダ航空でアムステルダムのスキポール空港に到着、しかし警戒リストにも名前が記載されず、搭乗ができた。
容疑者は「アブドゥル・ムダラド」という名の23歳のナイジェリア人と話している。連邦政府の情報として拘束された犯人は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指示と話しているという。同便は現地時間25日正午ごろ、国際デトロイト・メトロポリタン空港(Detroit Metropolitan International Airport)に無事着陸した。
米機爆破テロ未遂男拘束、アル・カーイダ関係か
【ニューヨーク=吉形祐司】オランダのアムステルダムから米ミシガン州デトロイトに向かっていたノースウエスト航空エアバス330型機内で25日正午前(日本時間26日未明)、乗客のナイジェリア出身の男(23)が爆発物を爆発させようとしたとして、デトロイト空港に着陸後、拘束された。
米政府当局者は同機爆破を狙ったテロ未遂とみており、連邦捜査局(FBI)が捜査を開始した。
AP通信などが乗客の話として伝えたところによると、着陸20分ほど前に男の座席近辺で花火のような音が鳴り、煙が発生、炎が上がった。近くの乗客が男に飛びかかり取り押さえた。
米メディアによると、男は宗教行事参加を理由に、ナイジェリアからアムステルダム経由で米国に向かい、帰りの航空券を持っていなかった。国際テロ組織アル・カーイダから指示を受けて爆破を試みたと話している。
男は粉状の爆発物を足にテープで巻き付けて機内に持ち込み、注射器のようなものに入れた液体と混ぜ合わせて爆発させようとした。その際、男はやけどを負った。ABCテレビによると、男はロンドンの大学で工学を専攻する学生。CNNテレビは、男がイエメンで爆発物を入手し、点火のタイミングの指示も受けていたと報じた。
旅客機には乗客278人が搭乗。コックピットの火災警報が点灯、機長が消防車の手配を求めたという。男はやけどの治療を受けているといい、乗客2人が負傷したとの情報もある。ハワイで休暇中のオバマ大統領は事件を受け25日、航空機の安全強化の徹底を指示した。
(2009年12月26日14時04分 読売新聞)
アル・カーイダ、アフリカで勢力拡大…テロ未遂
米航空機で25日に起きた爆破テロ未遂とみられる事件は、米同時テロ以降も対米攻撃の機会を狙う国際テロ組織アル・カーイダとの関連を疑われている。
アル・カーイダは、容疑者の出身地とされるナイジェリアを含むアフリカの貧困などに乗じて勢力を広げている。
産油国ナイジェリアではイスラム原理主義組織が北部に拠点を持ち、クリントン米国務長官が8月、アル・カーイダの浸透を強く警告していた。ソマリアでは、アル・カーイダ系とされる武装集団が同国の広大な地域を実効支配している。
アル・カーイダ幹部はアフガニスタン・パキスタン国境地帯に潜伏、ネット上の声明などを通じ、世界各地のテロ細胞に指示を与えている。指導者ウサマ・ビンラーディンの肉声とされる録音声明は今年6月、「米国人に、ホワイトハウス指導者らがまいたものを刈り取らせる」など対米攻撃を暗示する内容を含んでいた。
今回の事件がキリスト教徒にとって重要なクリスマスの25日に起きた点も見逃せない。アル・カーイダは欧米諸国を中世のイスラム世界に侵攻した欧州キリスト教徒「十字軍」の系譜を引く敵対勢力とみなし、イラクやアフガンなどでのテロを宗教戦争と位置づけているからだ。(国際部 柳沢亨之)
(2009年12月26日12時41分 読売新聞)
爆破未遂:デトロイト上空、米旅客機で 男拘束、「アルカイダ」関与か
【ワシントン古本陽荘】25日、米中西部ミシガン州のデトロイト上空で着陸する直前のオランダ・アムステルダム発デトロイト行きのノースウエスト航空253便の機内で小規模な爆発があった。ナイジェリア人の男が爆発物を持ち込み、着陸直前に爆破を試みた可能性が高く、米政府はテロ未遂事件とみて捜査を始めた。男は国際テロ組織「アルカイダ」との関連を自供しており、米捜査当局が男の身柄を拘束して事情を聴いている。
情報は錯綜(さくそう)しているが、25日のクリスマスを狙った組織的な航空機爆破テロ未遂だった可能性がある。
同機は、米東部時間の25日正午ごろ(日本時間26日午前2時ごろ)、278人の乗客を乗せてデトロイト空港に無事着陸した。やけどを負った乗客がおり、容疑者も足にやけどを負った模様だ。
米下院国土安全保障委員会のピーター・キング議員(共和)がフォックス・テレビなどに語ったところによると、容疑者は「アブドゥル・ムダラド」という名の23歳のナイジェリア人。ナイジェリアからアムステルダム経由でデトロイトに向かっていた。キング議員は「テロ組織と関係があるのは明らかだ」と語った。
ABCテレビによると、容疑者は「アルカイダの指示で爆破を試みた」と供述しているが、捜査当局はアルカイダとの関連を確認できていないという。
米政府高官はCNNテレビなどに「ホワイトハウスはテロ攻撃を試みたものと見ている」と語った。
毎日新聞 2009年12月26日 東京夕刊
2009.12.26 Web posted at: 13:31 JST Updated - CNN
ノースウエスト機で爆破テロ未遂 容疑者は過激派との関係自供
(CNN) アムステルダム発米デトロイト行きのノースウエスト航空機(乗客数278人)内で25日、着陸直前に乗客の若い男が小型の爆発物に着火し、拘束された。米高官によると、ホワイトハウスはテロ未遂との認識にある。
複数の目撃者によると、事件当時機内では悲鳴が上がり、乗員が慌てて消火器を取りに行くなどパニック状態になった。炎が上がったとの指摘や、「風船が割れるような」爆発音を聞いたとの発言もある。
容疑者の男は別の乗客や乗員らに直ちに取り押さえられた。拘束後は大腿部に負ったやけどの手当てを受けている。米運輸保安局(TSA)によると、旅客機は安全のため空港の遠隔地に移動。乗客は機内から退避させられた後、捜査官の事情聴取を受けた。機内や手荷物を検査した結果、他の不審物は発見されなかった。
消息筋によると、容疑者はまずナイジェリアのラゴスからKLMオランダ航空でアムステルダムのスキポール空港に到着しており、いかなる搭乗禁止者リストにも名前が掲載されていなかった。
米治安関係筋がCNNに語ったところによると、容疑者はナイジェリア国籍で、過激派とのつながりを自供した。爆発物はイエメンで入手し、使い方の指示も受けていたとされる。米連邦捜査局(FBI)は事件について捜査を進めており、爆発物の残がいをバージニア州クアンティコの研究所で分析中という。
オバマ米大統領は休暇先のハワイで、側近から電話で事件の報告を受け、その後治安担当顧問らとの協議で空港などの警備態勢強化を指示した。ホワイトハウスのバートン報道官によると、大統領は予定を変更していない。
米国土安全保障省はこの日、旅客機搭乗客らの保安検査強化に乗り出す方針を発表した。
ノースウエスト航空は現在デルタ航空の傘下にあるが、便名はノースウエストのままになっている。
米旅客機で爆破テロ未遂 容疑者、アルカイダと関係か
2009年12月26日12時45分
【ニューヨーク=山中季広】25日正午前(日本時間26日未明)、米デトロイト上空を飛行中のオランダ・アムステルダム発デトロイト行きのノースウエスト航空253便(乗客278人)機内で、乗客の一人が爆発物に着火した。爆発は起きず、容疑者は取り押さえられたが、乗客数人が負傷した。同便はデトロイト空港に着陸した。
米連邦捜査局(FBI)など司法当局は、クリスマスの日を狙った爆破テロ未遂と判断し捜査を始めた。事件は、ハワイで休養中のオバマ大統領に報告され、オバマ氏は安全対策の強化を指示した。
米メディアなどによると、拘束された容疑者はナイジェリア国籍の男性(23)。ロンドンの大学で工学を履修している学生という。容疑者は、着陸予定時刻の20分ほど前、飛行機がデトロイト上空で降下を始めた際に自席で爆発物に火をつけた。炎と煙が上がり、周囲の乗客が容疑者に飛びかかり、乗員とともに取り押さえた。容疑者はやけどを負い、着陸後、空港近くの病院に搬送された。
容疑者はナイジェリアのラゴスを24日にたってアムステルダムに入り、25日に253便に搭乗した。米国入りの査証は持っていたが、帰路の航空券は持っていなかった。
取り調べに対し、容疑者は国際テロ組織アルカイダとの関係をほのめかす供述をしているという。CNNは、容疑者が、イエメンで爆発物と犯行指示書を受け取ったと伝えた。
米政府作成の「搭乗禁止者」リストには名前が記載されていなかったものの、情報機関のデータベースには記載があるという。
当初、容疑者が着火したのは花火と報じられたが、その後の捜査で、爆発装置だったことが判明。爆発物は粉末状で、袋に入れてテープで足に張り付けて持ち込んだとみられる。ほかに液体と混ぜる道具も所持していたという。
ノースウエスト航空は昨年10月にデルタ航空と合併。運航主体はデルタだが、便名は路線免許の書き換えまでノースウエストのままになっている。
テロ未遂の容疑者「米本土上空での爆破試みた」 対策の不備露呈
【ワシントン=御調昌邦、弟子丸幸子】米ミシガン州デトロイトの空港に着陸しようとした米デルタ航空機でテロ未遂事件が25日発生し、2001年の同時多発テロを経て強化したはずの米国の安全対策にもろさがあることを露呈した。米本土へのテロが再発する懸念から米国内では衝撃が広がっている。オバマ大統領は休暇先のハワイから対応を指示。米政府は容疑者が滞在していたという英国など関係国との情報交換も急いで全容の解明に乗り出す構えだ。
事件を起こしたのはナイジェリア国籍の男で、アブドルムタラブ容疑者(23)。AP通信は容疑者が使用した爆発物は粉末と液体の混合物と伝えた。威力は不明だが、事実だとすれば、機内への持ち込みが厳しく禁じられている火薬などが空港のセキュリティーチェックを通過したことになる。
米メディアによると、捜査当局に拘束された男は「米本土の上空で航空機を爆破することを試みた」と供述し「アルカイダの元工作員」と自称。米国の本土での爆破は「アルカイダの指示」と主張しているとの情報もある。 (23:17)
デトロイトで航空機爆破未遂 米政府、テロとみて調査
【ワシントン=御調昌邦】AP通信などによると25日、米ミシガン州デトロイトの空港に着陸しようとしていた米デルタ航空の飛行機に搭乗していた乗客の男が同機を爆破しようとする事件が発生した。男が小型の爆発物に点火しようとした際にほかの乗客に取り押さえられ、大惨事には至らなかった。米政府はテロ事件とみて、事実関係などを詳しく調査している。
捜査関係者などの話によると、男はナイジェリア国籍の23歳。捜査当局は国際テロ組織アルカイダとの関連を調べている。同機の乗客は278人で、うち1人が事件で負傷したという。デルタ機はオランダ・アムステルダム発、米デトロイト行きで爆破未遂は着陸直前に起きた。
米下院国土安全保障委員会のピーター・キング議員は同日、CNNテレビに対し、男の名前が米政府のテロリストのデータ・ベースに載っていることを明らかにした。男の搭乗をなぜ阻止できなかったのかや、男が爆発物をどうやって機内に持ち込んだのかは不明で、米航空機の安全確保に死角が残っていることが浮き彫りになった。 (10:58)
米機爆破テロ未遂 機内に爆発物、23歳男を拘束
【ワシントン=御調昌邦】米メディアによると25日、ミシガン州デトロイトの空港に着陸しようとしていた米デルタ航空機に搭乗していた乗客の男が同機を爆破しようとするテロ未遂事件が起きた。男が小型爆発物に点火しようとした際に乗客に取り押さえられ、大惨事には至らなかった。米政府は、国際テロ組織アルカイダがクリスマス休暇シーズンの米国を狙ったテロを計画していた可能性もあるとして、事実関係や、関連したテロ行為が進行していないかなどを捜査している。
米メディアによると、容疑者はナイジェリア国籍で英ロンドンの大学で工学を学んでいた23歳の男という。別の航空機でナイジェリアのラゴスからオランダのアムステルダムに入り、同地でデトロイト行きのデルタ機に乗り換えた。同機には278人の乗客がいた。
男は着陸の約20分前に爆発物に点火しようとしたが、周囲の乗客に取り押さえられ、足などに重いやけどを負った。乗客数人も負傷した。(26日 12:39)
英警察、容疑者宅を捜索 米機爆破テロ未遂
【ロンドン=岐部秀光】米ミシガン州デトロイトで起きた旅客機テロ未遂事件で、ロンドン警視庁と英情報局保安部(MI5)は26日、アブドルムタラブ容疑者が居住していたとみられるロンドン中心部のアパートなど関連施設を捜索した。同容疑者はロンドン大学で工学を学んでいたと報じられており、同大学は学生名簿などで確認作業を行っている。
ロンドン警視庁スポークスマンは同日、捜査は米当局と連携して行っていると発表した。「ロンドン中心部の複数の住所で捜索を行っている」と述べたが、具体的な建物や通りの名前は明らかにしなかった。
一方、テロ未遂事件の発生を受け、英運輸当局は空港などでのセキュリティーチェックを強化すると発表した。英国では2006年8月、米国に向かう複数の旅客機を同時爆破するテロ計画が未然に阻止された。(26日 22:48)
米機爆破未遂、機内一気にパニック テロの悪夢、呼び覚ます
【ニューヨーク=共同】機内に突如、立ち上がる白煙。火元の男に乗客が飛び掛かると、機内は一気にパニックに陥った――。クリスマス休暇などの乗客多数を乗せた25日の米機爆破未遂事件。惨事は免れたが、米国民に再びテロの悪夢と脅威を呼び覚ました。
「この事件は本物(のテロ)と思われる」とキング下院議員。アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが、拘束中の米兵の映像を公開したのも25日。米国を標的にしたとみられる“クリスマス攻勢”に米政府は警戒を強めている。
AP通信によると、乗客の1人は、同機がデトロイト空港に向けて降下中、前方のナイジェリア人とされる容疑者の席から白煙が立ち上がり、きな臭さが漂うのに気付いた。その瞬間、別の乗客が容疑者に飛び掛かると「機内にパニックが広がった」という。
米メディアは当初「乗客が花火に着火した」と報じていたが、米テロ当局者の「爆破が目的」との話が伝えられると、CNNテレビは機体の映像を背景に緊急ニュースとして報道。他のメディアも相次いで速報した。 (15:10)
「アルカイダが指示書」米機爆破テロ未遂、容疑者が供述
2009年12月26日23時36分
【ワシントン=村山祐介】米航空機内で25日起きた爆破未遂事件で、米捜査当局は国際テロ組織アルカイダの関与した可能性が高いとみて、容疑者として拘束したナイジェリア国籍のアブドゥル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)の供述の裏付けを急いでいる。また、米国土安全保障省は空港検査の見直しに着手した。
米メディアによると、容疑者は調べに対し、アルカイダとの関係を認め、「イエメンで爆破装置と犯行指示書を受け取った」と供述した。米議会下院国土安全保障委員会のキング議員は、CNNに「彼の名前はアルカイダの関係者として(当局の)データベースに記載されていたと理解している」と語った。
ただし、捜査関係者はAP通信に「触発されただけで独自行動の可能性がある」と述べ、アルカイダから実際に訓練や指示を受けていたかどうかについて、慎重に捜査を進める考えを示した。
米政府は、イエメンがアフガニスタンに次ぐアルカイダの聖域になることを警戒。イエメン軍が24日、武装勢力の拠点を空爆して30人以上を殺害した際、米政府は情報を提供したとされる。アフガンでのアルカイダ掃討作戦のため米軍の増派を決断したオバマ政権への反発が、犯行の背景にあるとの見方もある。
一方、ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)によると、容疑者は粉末状の爆薬をテープで足に張り付けて機内に持ち込み、注射器を使って液状の薬品と混合した「装置」を自作。点火すると爆竹がはじけるような音が続き、機内は乗客の叫び声でパニック状態になったという。
キング議員は、この装置について「非常に精巧で、従来とは違うタイプ」と指摘。同省当局者は「爆発物というより発火装置」としている。空港での検査をすり抜ける「新たな脅威」との指摘もあり、同省は声明で「追加的な検査」の導入に理解を求めた。
米政府、航空各社に安全対策の強化要請 NW機爆破未遂受け
* 2009年12月26日 21:44 発信地:ハーグ/オランダ
【12月26日 AFP】オランダ・アムステルダム(Amsterdam)発米デトロイト(Detroit)行きのノースウエスト(Northwest Airlines)機でナイジェリア国籍の男が爆破未遂事件を起こしたことを受けて、米国政府は、航空会社各社に対し安全対策の強化を要請した。オランダ当局が26日、明らかにした。
オランダのテロ対策当局NCTB(National Coordinator Against Terrorism)は声明で、米政府当局から、安全対策を強化するよう航空会社各社に要請があったことを発表した。声明によれば、「安全対策の強化は、米国行きの全便に対し無期限で適用される」もので、「旅客のボディーチェックや、手荷物の検査強化」などになるという。
また、NCTBは現在、容疑者がアムステルダムのスキポール空港(Schiphol)の警備をくぐり抜けて爆発物を持ち込んだ方法について調査しており、NCTB広報担当者は、「容疑者がどこから空港に来たのか、どの警備ゲートを通って入り込んだのかなどを調査している」と説明した。(c)AFP
2009年12月26日 01:44更新
米機爆破テロ未遂でナイジェリア人を逮捕、アルカイダの関係か-米デトロイト
25日午後(日本時間26日未明)、米ミシガン(Michigan)州デトロイト(Detroit)空港付近で、着陸態勢に入っていた、オランダ・アムステルダム(Netherlands・Amsterdam)発のデトロイト行き米ノースウエスト(Northwest)航空機(乗客278人)253便にナイジェリア(Nigeria)人の男が同機の爆破を遂行をしようとしたが爆破装置は作動せず、男は間もなく米捜査当局に拘束された。
ホワイトハウスはこの事件を重要視して「テロ未遂として、オバマ大統領(President ・Obama)は関係当局に対し、航空便の安全管理の強化を指示した。同便は現地時間25日正午ごろ、国際デトロイト・メトロポリタン空港(Detroit Metropolitan International Airport)に無事着陸した。連邦政府の情報として拘束された犯人は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の関係を示唆したと話しているという。
2009.12.27 Web posted at: 13:13 JST Updated - CNN
米機爆破未遂容疑者は銀行幹部の子息 消息筋語る
(CNN) 25日の米航空機爆破テロ未遂事件で拘束されたナイジェリア人のアブドゥル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)は26日、米捜査当局から刑事訴追された。同容疑者がナイジェリアの銀行幹部の子息で、英国に留学した後ドバイに移り住んだことが、家族や消息筋の発言で分かった。
アブドゥルムタラブ容疑者の実家があるナイジェリア中北部カドゥナの消息筋によると、同容疑者はロンドン大学で学位を取得した。同大の関係者は、同容疑者とみられる人物が2005年9月─昨年6月まで機械工学科に在籍していたことを確認している。
カドゥナの消息筋はまた、同容疑者の父アルハジ・ウマル・ムタラブ氏がナイジェリアの有力銀行の1つ、ファースト・バンクの会長を先日退任したことを明らかにした。
家族の関係筋によると、同容疑者は英国留学後、2つ目の学位を求めてドバイに移ったが、イエメンに行くと家族に伝え、「イスラムの道」を志していることを示唆した。同容疑者は英国からナイジェリアに帰国後、エジプトの首都カイロもしくはサウジアラビアへの留学を希望していたが、不審な人々との交流を恐れた家族が反対したため、ドバイ留学を決めていた。
父親はイエメンに行くとの同容疑者の連絡を受け、治安当局やナイジェリアの首都アブジャにある米大使館に対し、息子が「ある種の聖戦(ジハード)」に参加する可能性があるとの情報を提供していた。同容疑者のイエメン行きについて、家族の同意や支持は一切なかったとされる。
アブドゥルムタラブ容疑者がロンドン市内で最後に住んでいたのは、高級住宅街にあるアパートであることが判明している。警察のテロ対策捜査官らはこの日、同容疑者が住んでいたとみられるマンスフィールド通りの建物を捜索した。
米政権関係筋によると、同容疑者は昨年6月、ロンドン市内の米大使館から、複数年有効、複数回入国可能な観光ビザの発給を受けた。この当時、同容疑者へのビザ発給差し止めにつながる情報はなかった。
2009.12.27 Web posted at: 20:04 JST Updated - CNN
テロ未遂容疑者の父、数週間前米大使館に息子の情報を提供
(CNN) 米航空機爆破テロ未遂事件で刑事訴追されたナイジェリア人のアブドゥル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)の父ウマル・ムタラブ氏が、息子である同容疑者について数週間前、ナイジェリアの首都アブジャにある米大使館に情報提供していたことが、米高官の発言で26日分かった。
ナイジェリアの銀行ファースト・バンクの会長を務めたウマル・ムタラブ氏は米大使館に、息子が「過激化」し、何かを計画していると伝えた。この情報は米国家テロ対策センター(NCTC)に送られ、同容疑者は一般警戒リストに加えられたが、情報は具体性に乏しく、同容疑者に発給された米国のビザを撤回したり、搭乗禁止者リストに加えるには不十分だったという。
事件をめぐっては、同容疑者の留学先だった英国のブラウン首相が、治安問題が政権にとって最大の懸念だとの声明を発表。ジョンソン英内相は、事件の捜査で米当局と緊密に連携していることを明らかにした。また同容疑者が経由したオランダのテロ対策当局者はCNNに対し、同容疑者がアムステルダムのスキポール空港でデトロイト便に搭乗する前、通常の保安検査を通過していたと語った。
ナイジェリアのアクニリ情報通信相は事件に遺憾の意を表明し、政府が治安機関に事件捜査を指示したことを明らかにした。同相は治安機関が米当局の捜査に全面協力すると述べ、あらゆる形式のテロを否定する方針を明言した。
米連邦捜査局(FBI)によるこれまでの分析によると、アブドゥルムタラブ容疑者が機内で点火した爆発物には、PETNと呼ばれる高性能爆薬が含まれていた。FBI捜査官はまた、同容疑者が座っていた席の付近から、爆発物の容器の一部とみられる残がいを発見した。
米旅客機テロ未遂:乗客飛びかかり阻止 爆発音、パニックの中
【北米総局】米ノースウエスト航空機内で25日起きたテロ未遂事件は、大勢の乗客が次々と容疑者の男に飛びかかり押さえつけたため、大事に至らずにすんだ。男は、機内に持ち込んだ粉末や液体の化学物質を混合させて小爆発を起こしたとみられ、爆竹のはじけるような音に、着陸直前の機内は一時パニック状態となった。
AP通信などによると、米捜査当局者はアブドルムタラブ容疑者(23)=ナイジェリア国籍=が事前に爆発物を自分の足に縛りつけていたとみている。爆発物は粉末と液体の混合物とみられ、男は注入器などを使って爆発させようとしたらしい。
当時機内には乗客278人と乗員11人がいた。乗客の話によると、着陸予定時刻の約20分前、爆竹が鳴るような音が突然聞こえ、容疑者の座っていた中央左端の席から炎や煙が上がった。その直後、1人の男性が別の人の座席を飛び越え、容疑者に飛びかかり、他の大勢の乗客も続いた。取り押さえられ、機体前方に連れ出された容疑者の足は焼け、ズボンは破れていた。取り押さえた男性客1人もやけどを負った。
一部の乗客は消火器のもとへ走り出したという。機体を降りた乗客は地元テレビに「『何をしているの』と周囲の乗客が男を問い詰めた」「男はアフガニスタンがどうのこうのと叫んでいた」などと不安そうに語っていた。
毎日新聞 2009年12月27日 東京朝刊
米旅客機テロ未遂:アルカイダ、イエメンに浸透 容疑者渡航「爆発物扱い習う」
【ワシントン草野和彦、カイロ和田浩明】米メディアによると、25日のデトロイト上空の米旅客機テロ未遂事件で、アブドルムタラブ容疑者(23)=ナイジェリア国籍=は、イエメンで活動する国際テロ組織アルカイダから爆発物を受け取ったなどと供述した。イエメンでは最近、アルカイダの勢力が浸透し、イエメン軍は掃討作戦を強化。オバマ政権も米本土へのテロの脅威になるとして警戒を強めている。
同容疑者は、ロンドンの大学でエンジニアリングを専攻。事件前にイエメンに渡航し、アルカイダから爆発物の使用方法を習ったと供述し、米当局が裏付けを進めている。
イエメン軍は24日、中部シャブワ州でアルカイダの隠れ家を空爆し、外国人を含む約30人の関係者を殺害した。標的は、イエメンのアルカイダを率いるナシール・ワシヒ指導者(06年に脱獄)ら幹部の集会が行われていた場所とされた。イエメン政府はこれに先立ち、アルカイダ関係者を支援しないよう国民に警告していた。
米国もこうした掃討作戦を支援しているとされ、昨年はゼロだったイエメンへのテロ対策軍事支援に今年、7000万ドルを投じた。
米テキサス州の陸軍基地で11月、銃を乱射し13人を殺害した少佐も、イエメンに潜伏していた米国生まれの過激なイスラム導師と電子メールで連絡を取っていたとされる。イエメンでは政府軍と反政府武装勢力の戦闘が激化。それに乗じたアルカイダの動きが活発化している。オバマ大統領は今月1日にアフガニスタン新戦略を発表した際、アルカイダが足場を築こうとしている国の一つとして、イエメンを挙げた。
アルカイダにとっては「アフガン、パキスタン、サウジアラビアなどの代替拠点」(イエメン戦略研究所のアハマド・サイフ所長)になりつつあると見る専門家は少なくない。
毎日新聞 2009年12月27日 東京朝刊
米機爆破テロ未遂、ナイジェリア「捜査に協力」
【ロンドン=岐部秀光】ロイター通信によると米旅客機爆破テロ未遂事件で、ナイジェリアのジョナサン副大統領は26日、同国出身とされるアブドルムタラブ容疑者に関する捜査を進めるよう警察当局に指示した。同国情報省は声明で「米国の捜査に全面的に協力する」と述べた。 (07:00)
テロ容疑者の入国、英が5月に拒否 メディア報道
【ロンドン=岐部秀光】英紙サンデー・タイムズは27日、米旅客機の爆破テロ未遂事件のアブドルムタラブ容疑者が、ロンドンでの勉強を継続する名目で申請したビザの発給を今年5月に拒否されていたと報じた。同容疑者は2008年、ロンドン大学の工学部を卒業。今年に入り別の大学で学ぶために再入国ビザを申請した。英当局者は「申請理由を本当だとはみなさなかった」という。
一方、英BBCテレビなどによると同容疑者の父親はナイジェリアの著名な銀行家で、息子の過激な思想について先月、米大使館を通じて「懸念」を伝えていた。同容疑者が数年前から米英のテロ容疑者のリストに掲載されていたことが浮き彫りになり、どうして旅客機への搭乗を阻止できなかったかが今後の捜査の焦点となりそうだ。 (23:54)
ナイジェリア人を訴追 デルタ機テロ未遂で米捜査当局
【ワシントン、ナイロビ共同】米捜査当局は26日、デルタ機テロ未遂事件で、拘束しているナイジェリア人アブドゥルムタラブ容疑者(23)を訴追した。
米メディアによると、同容疑者から押収した液体が鑑定の結果、爆発物と判明したことを受け、同容疑者がデルタ機を爆破しようとしたと断定した。米連邦捜査局(FBI)などが背後関係や動機を引き続き捜査する。
ロイター通信によると、同容疑者はナイジェリアの元有力銀行家ウマルムタラブ氏の息子だと、同氏の親族が語った。
ウマルムタラブ氏は北部カツィナ州出身で、大手銀行、ファースト銀行の会長を最近退任。地元紙によると、ウマルムタラブ氏は息子の「過激な宗教観」に不安を抱き、半年前に在ナイジェリア米国大使館とナイジェリア治安当局に対し、息子についての情報提供を行っていたという。 (08:49)
デルタ機テロ未遂、ナイジェリア人を訴追 米当局「液体は爆薬」
【ワシントン、ナイロビ共同】米捜査当局は26日、デルタ機爆破テロ未遂事件で、ナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)を訴追した。米連邦捜査局(FBI)が押収した液体を鑑定した結果、PETNと呼ばれる強力な爆薬と判明、同容疑者が機体を爆破しようとしたと断定した。
米司法省によると、同容疑者は到着地の米ミシガン州デトロイト近くの上空で、おなかの具合が悪いと周囲に伝えて毛布をかぶり、体に装着した爆破装置で爆発を試みた。だが、破裂音と炎が出ただけで、周りの乗客らに取り押さえられた。
捜査当局は国際テロ組織アルカイダとの関係や動機などについて調べている。機内で同容疑者を取り押さえた男性乗客は同日、米CNNテレビに「容疑者から火が出ているのを見て、飛行機を爆発させようとしていると思い、ためらわずに飛び掛かった」と語った。
また、カナダの航空会社エア・カナダによると、米運輸保安局は、着陸1時間前から乗客に着席を義務付けるなどの措置を取り始めた。 (10:03)
米機爆破未遂 容疑者はナイジェリアの銀行家の子
2009年12月27日11時57分
【ナイロビ=古谷祐伸】米航空機爆破未遂事件で刑事訴追されたナイジェリア人容疑者(23)の父親は、今月中旬まで地元有力銀行の頭取だった。父親は、AFP通信の取材に「拘束されたのは私の息子。過激な宗教思想に傾いていたので心配していた」などと語った。
訴追されたアブドゥル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者はナイジェリア国籍で、昨年まで英国の大学で工学を履修していたという。父親ウマルムタラブ氏(70)は、息子が抱いている危険な思想を心配し、約半年前、在ナイジェリア米国大使館などに息子の言動について自ら情報提供したと話した。
米機爆破未遂、ナイジェリア人容疑者はアルカイダと関連=米当局
2009年12月27日
[デトロイト 25日 ロイター] アムステルダムからデトロイトに向かっていたデルタ航空機内で25日、アルカイダと関連のあるナイジェリア人の男が着陸直前に爆破装置を作動させようとしたが、乗客や乗員に取り押さえられた。
同機には乗客278人が搭乗しており、2人が軽いけがをしたものの、デトロイトに無事着陸。拘束されたのはウマル・ファルーク・アブドルムタラブ容疑者で、広い範囲にやけどを負っているという。
米下院国土安全保障委員会のピーター・キング議員(共和)によると、同容疑者は23歳のナイジェリア人で、犯行に用いられた爆破装置は「極めて高性能」だった。キング議員はまた、CNNの取材に対し「容疑者はアルカイダとつながりがあると理解している」と語った。このほか、ABCニュースとNBCニュースは、同容疑者がロンドン大学ユニバーシティ・カレッジで工学を学んでいたと伝えた。
ホワイトハウス当局者はロイターに対し、匿名を条件に「(今回の事件を)テロ未遂事件だとみている」と明かした。
ハワイで休暇中のオバマ大統領も関係当局から情報を得ながら、状況を注視しているという。
米機テロ未遂、「危険人物」チェックすり抜け
【ニューヨーク=吉形祐司】米デトロイトの空港に着陸直前のノースウエスト機(乗客・乗員計289人)内で25日起きたテロ未遂事件で、連邦捜査局(FBI)などは、拘束したナイジェリア人、ファルーク・アブドゥルムタッラブ容疑者(23)の足取りや国際テロ組織アル・カーイダとのつながりなど、全容解明に乗り出した。
米当局は、同容疑者を危険人物に指定していた。だが、ロイター通信によると、米政府データベースは同容疑者について「テロリストとの関係が顕著」とのみ記載、「搭乗拒否対象者」には指定していなかった。このため、アムステルダムなどでのチェックをすり抜け、機内に爆発物を持ち込んだようだ。
ABCテレビによると、同容疑者は「イエメンでアル・カーイダから、米領土上空で小さな装置を爆発させるよう指示された」と供述した。しかし、機内で大きな爆発は起きず、26日付ニューヨーク・タイムズ紙は「爆発物というよりも発火物」とする国土安全保障省当局者の話を報じた。CNNは捜査関係者の話として、「単独犯で、アル・カーイダと正式な関連はない」と伝えるなど、アル・カーイダとのつながりに関する同容疑者の主張を疑う報道もある。
(2009年12月27日01時29分 読売新聞)
米機爆破未遂 容疑者、ロンドン大学に在学の情報
2009年12月27日8時41分
【ロンドン=橋本聡】米機爆破テロ未遂事件で、英国捜査当局は26日、アブドゥルムタラブ容疑者(23)が住んでいたとされるロンドン市内のアパートなどを家宅捜索した。捜査当局はロンドン大に容疑者が在学していたとの情報の確認を急いでいる。
AFP通信によると、同大は同日、容疑者と同姓同名の学生は記録にないが、似た名前の学生が昨年6月まで3年間、機械工学を学んでいたとの声明を出した。
米機爆破未遂 米司法省、ナイジェリア人容疑者を訴追
2009年12月27日9時4分
【ニューヨーク=山中季広】米航空機爆破未遂事件で米司法省は26日、ナイジェリア国籍のウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)を米検察当局が刑事訴追したと発表した。
容疑者は米ミシガン州内の病院でやけどの治療を受けながら、取り調べに応じている。早ければ28日にも地元の裁判所で開かれる公判に出廷する予定。
NW航空機爆破未遂のナイジェリア人を訴追、アルカイダから訓練か
* 2009年12月27日 12:31 発信地:デトロイト/米国
【12月27日 AFP】(写真追加)米捜査当局は26日、前日発生したノースウエスト航空(Northwest Airlines)機の爆破未遂事件で拘束していたナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者(23)を訴追した。同日、米司法省が発表した。
アブドルムタラブ容疑者は、乗客279人、乗員11人を乗せてオランダ・アムステルダム(Amsterdam)から、米デトロイト(Detroit)に向かっていたノースウエスト航空(Northwest Airlines)のA330型機を爆破しようとした疑いが持たれている。
容疑者は着陸直後に逮捕され、治療のためアンアーバー(Ann Arbor)のミシガン大学メディカルセンター(University of Michigan Medical Center)に収容された。
■アルカイダから訓練か
米連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)は爆破装置の一部と見られる注射器を押収した。FBIの分析で爆破装置にペンタエリトリトール(pentaerythritol、PETN)という爆発性の高い物質が含まれていたことも明らかになった。
米国のメディアが伝えた捜査関係者の話によると、アブドルムタラブ容疑者は注射器に入った化学物質に、脚にテープで巻き付けていた粉末を混ぜ、機体を爆破しようとしたと供述しているという。また米ABC NewsとNBCは別の捜査関係者の話として、同容疑者が今回の事件のために国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)からイエメンで訓練を受けたと供述したと報じた。
■父親はナイジェリアの実業家
容疑者がナイジェリアのラゴス(Lagos)とアムステルダムの空港のチェックをどのようにすり抜けて、機内に危険物を持ち込んだのかが焦点となっている。オランダ当局は同容疑者が有効な米国のビザを所持していたと発表した。
容疑者はナイジェリアの裕福な実業家・銀行家のウマルムタラブ(Umaru Mutallab)氏の息子。ナイジェリア紙ディス・デイ(This Day)は、ウマルムタラブ氏は息子が過激な宗教思想に傾倒したことをひどく心配し、今年半ばに米当局に連絡していたと報じた。
ナイジェリア当局は事件の本格的な捜査を始めた。英国の警察も、アブドルムタラブ容疑者が2005~2008年にロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(University College London、UCL)で機械工学を学んでいたころ住んでいたとみられるロンドン(London)のオックスフォードサーカス(Oxford Circus)の高級マンションなど数か所を捜索した。(c)AFP/Melissa Preddy
米旅客機爆破テロ未遂事件 ロンドン警視庁、容疑者が使っていたとされる部屋など捜索
アメリカ・デトロイト上空で起きた旅客機爆破テロ未遂事件で、イギリスの捜査当局は26日、容疑者がロンドンで使っていたとされる部屋などを捜索した。
この事件は、ナイジェリア人のアブドゥルムタラブ容疑者が25日、オランダ・アムステルダム発デトロイト行きのデルタ航空機内で、爆発物を爆発させようとして失敗したもので、国際テロ組織アルカイダとのかかわりも指摘されている。
アメリカの捜査当局は、関係国と連携して背景の解明を進めているが、ロンドン警視庁は26日、ロンドンの大学で工学を学んでいたというアブドゥルムタラブ容疑者が住んでいたとされる、市内の高級住宅街にある部屋などを捜索した。
一方、AP通信によると、ナイジェリアに住む容疑者の父親とされる元銀行員は、警察の事情聴取に対して、「息子はロンドンから旅行に出かけたが、どこに向かったかは知らなかった」と答えているという。
(12/27 06:20)
2009.12.28 Web posted at: 10:53 JST Updated - CNN
米機爆破テロ未遂犯が退院 英警察は高校時代の恩師を聴取
(CNN) 米航空機爆破テロ未遂事件で刑事訴追されたナイジェリア人のアブドゥル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)が27日、やけどのため入院していた米ミシガン州デトロイト近郊アンアーバーの病院を退院した。デトロイトの検察当局が明らかにした。
アブドゥルムタラブ容疑者は現在別の場所で拘留されているが、具体的な場所は公表されていない。
連邦治安当局によると、同容疑者は過激派とのつながりを主張し、PETNと呼ばれる高性能爆薬が含まれたプラスチック爆弾をイエメンで入手したうえ、使い方の指導も受けていたと供述した。米情報機関は、国際テロ組織アルカイダがオサマ・ビンラディン容疑者の祖先が住んでいたイエメンに足がかりを設けていると警告している。
同容疑者がかつて留学していた英国ではこの日、同容疑者が最後に住んだロンドン市内のアパートで2日目の捜索が行われた。現在CNNのアナリストを務めるマクローリン元米中央情報局(CIA)副長官は、ロンドンでアルカイダが新たな構成員を募っている証拠は度々確認されていると指摘。「同容疑者はイエメン人との接触を自供しており、イエメンにはアルカイダが進出しつつある」とコメントした。
ロンドン警視庁のテロ対策班は、同容疑者をアフリカ西部トーゴ共和国の高校で教えた元教員のマイケル・リンマー氏を聴取した。リンマー氏は同容疑者が「非常に敬けんなイスラム教徒だった」と述べ、同容疑者がクラスの討論でアフガニスタンのイスラム強硬派タリバーンに同情を示していたことを振り返った。ただし同氏は、高校生当時の同容疑者が故意にそうした立場を取っていたかは不明だとしている。
2009.12.28 Web posted at: 12:21 JST Updated - CNN
米大統領が空港保安検査の見直し指示 爆発物持ち込みが捜査焦点に
(CNN) オバマ米大統領は25日の米航空機爆破テロ未遂事件を受けて、空港での保安検査手続きを見直すよう指示した。ギブズ米大統領報道官が27日、ABCやNBCの報道番組で語った。
ギブズ報道官は、大統領が今回の事件について国土安全担当スタッフから定期的に報告を受けていると述べた。同報道官はまた、刑事訴追されたナイジェリア人のアブドゥル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者が、先月から監視対象者55万人のリストに加えられていたことを明らかにした。
同報道官はそのうえで、爆発物を携帯している人物がなぜアムステルダム発の米国便に搭乗できたのか調査するよう大統領が指示したと述べ、政府が必要な対応を取っていることを大統領が確信していると明言した。
米当局のこの日の捜査は、アブドゥルムタラブ容疑者が爆発物をどのように機内に持ち込んだか、何者かがほう助したかが焦点になった。機内で同容疑者を取り押さえたオランダ人はCNNに対し、同容疑者の足の間に燃えている物体があるのを見たと語っている。
ナイジェリアの民間航空局によると、同容疑者は同国ラゴス発アムステルダム行きのKLMオランダ航空便に搭乗した際、手荷物を預けず、ショルダーバッグを携帯して通常の保安手続きを通過していた。
米旅客機テロ未遂:被告の父、先月通報 米側「搭乗拒否」登録せず
【ワシントン古本陽荘】ノースウエスト機爆破テロ未遂事件で、米捜査当局は26日、アブドルムタラブ容疑者(23)を航空機爆破未遂と爆発物を機内に持ち込んだ容疑で訴追した。これまでの調べで、ナイジェリア国籍の被告の父親が、息子とテロ組織とのつながりを懸念してナイジェリアの米大使館に情報を提供していたことが分かり、米政府の情報管理の不備を指摘する声が出ている。
アブドルムタラブ被告は、イエメンで国際テロ組織アルカイダの関係者から爆弾を入手し、訓練も受けたと供述。複数の米メディアによると、ナイジェリアの大手銀行の会長を退任したばかりの被告の父親が、息子の過激な思想を心配し、11月に米側に通報した。
この情報により、被告は米政府のテロリストのデータベースに登録された。しかし、テロに関する具体的な情報がなかったため、より危険度が高い「要注意人物」に適用される航空機搭乗拒否リストには載らなかった。
また、08年6月に英国の米大使館から2年間有効の米国へのビザの発給を受けていたが、停止されることもなかったという。
リーバーマン米上院議員は「父親の通報にもかかわらず、なぜ国務省や捜査当局の注意から逃れたかなど、いくつかの点に疑問を感じている」とする声明を発表。上下両院は、関連委員会で来月に公聴会を開く方向で調整を始めている。
事件で使用されたのは、粉末と液体を使った爆発物と見られる。捜査当局によると、高性能爆弾に使われる物質PETNの成分を検出。発火のために使う注射器も押収した。PETNは、靴に隠した爆発物によるアメリカン航空機爆破未遂事件(01年12月)でも使用された。
米司法省によると、アブドルムタラブ被告は爆破を試みる直前、トイレに20分ほどいた後に座席に戻り、「気持ちが悪い」と言って毛布をかぶっていたという。この間に発火を試みたようだ。
ホルダー司法長官は「精力的に捜査を続け、この事件にかかわった者をすべて司法の場に連れ出すため全力を尽くす」との声明を出した。
毎日新聞 2009年12月28日 東京朝刊
米旅客機テロ未遂:被告留学時の高級アパート、ロンドン警視庁が捜索
【ロンドン笠原敏彦】ロンドン警視庁は27日、米旅客機テロ未遂事件のアブドルムタラブ被告(23)が英国留学中に住んでいたロンドン中心部の高級アパートなどを捜索した。被告は今年5月、留学を目的に英国に再入国しようとしたが、虚偽申請が発覚してビザの発給を拒否されていたことが分かった。
最初の留学先とされる名門ロンドン大学(UCL)は、同名の人物が05年9月~08年6月まで機械工学コースに在籍しているが、被告と同一人物かどうかは確認できていないと発表した。一方、ビザ発給を拒否された虚偽申請では、留学先として実在しない大学名を使っていたという。
英BBCによると、被告が住んでいた部屋はナイジェリアに住む被告の家族が所有するもので、このアパートの1戸の売買相場は200万ポンド(約3億円)前後という。
当局は、被告と英国内の過激なイスラム系団体の関係などを調べていると見られる。被告が爆発物を受け取ったとされるイエメンとの関連では、同国の過激なイスラム聖職者が英国内のイスラム系学生にインターネットで定期的に演説しているとの情報もある。
◇欧州の国際空港、チェックを強化
欧州各国の国際空港では米国便搭乗者の手荷物、身体チェックの強化に乗り出した。26日には、フランクフルト発デトロイト行きの独ルフトハンザ航空機が、搭乗していない乗客の荷物を載せて飛行していることが判明、アイスランドに緊急着陸。不審物は見つからなかったが、2時間遅れるという余波もあった。
毎日新聞 2009年12月28日 東京朝刊
米旅客機テロ未遂:被告、オランダで安全検査を通過
【ブリュッセル福島良典】ロイター通信によると、アブドルムタラブ被告は経由地のオランダ・アムステルダムのスキポール空港で航空機を乗り換える際、安全検査を受けたという。オランダ対テロ当局は声明で「金属探知機のような現在の技術では探知しにくい物」が航空機に持ち込まれる可能性は排除できない、としている。
毎日新聞 2009年12月28日 東京朝刊
米旅客機テロ未遂:オバマ大統領、情報管理見直し指示 政治問題化も
【ワシントン古本陽荘】オバマ米大統領は27日、ノースウエスト機爆破テロ未遂事件を受け、テロリストに関する政府の情報管理体制の見直しを指示した。事件への関与を認めているアブドルムタラブ被告(23)=ナイジェリア国籍=が政府のテロ関係者リストに載っていたのに事件を防げなかったことを受けた措置。連邦議会の保守派の共和党議員からは、政府の危機管理能力を疑問視する声が高まっており、政治問題化する兆しも出てきた。
ホワイトハウスのギブス報道官は、米ABCテレビなどに出演し、現行の情報管理体制について「既に数年を経過している」と指摘。「関係する政府機関がきちんと情報を共有できているかを確認しながら、見直し作業を進める」と語った。
また、オバマ大統領は、爆発物を持った人物が搭乗できた理由について、国土安全保障省に報告を求め、危険物の探知体制も見直すよう指示したという。
ギブス氏によると、同被告の名前があったのは、55万人規模のテロ関係者のデータベース。これとは別に、特別な警戒を要する約1万4000人の危険人物リストと、米国向けの航空機搭乗を拒否する4000人のリストがあるが、いずれも同被告は対象外だった。
一方、ナポリターノ国土安全保障長官も複数のテレビに出演し、同被告に搭乗拒否などの措置がとられていなかったことについて、「明確で信頼できる情報が必要だが、彼については警戒レベルを上げるような情報はなかった」と釈明した。
こうした中、マコーネル上院議員(共和)は「たくさんの前兆がありながら、(同被告が)米国行きの航空機に乗り込んでしまったのは驚くべきことだ」とテレビ番組で発言。ギブス氏は「国家を守ることには党派を超えた問題として取り組むよう期待したい」とけん制した。
毎日新聞 2009年12月28日 東京夕刊
テロ騒ぎ:ナイジェリア男性、トイレに長時間 NW機またか?一時緊迫ーー米国
【ワシントン古本陽荘】25日に爆破テロ未遂事件が起きたオランダ・アムステルダム発米ミシガン州デトロイト行きノースウエスト航空253便で27日、再びテロ騒ぎが起きた。体調不良のナイジェリア人男性が長時間トイレにこもるなど「不審」な動きをみせたため、デトロイト空港は一時、捜査官らが待ち構えるなど緊迫した雰囲気に包まれた。
米メディアによると、乗客の男性がトイレに1時間程度閉じこもり、職員に事情を聴かれた際、口論になった。航空機側は空港に警察官を待機させるよう通報したが、実際には具合が悪かっただけだったという。
爆破テロ未遂事件と同じ便名だった上、この男性が事件のアブドルムタラブ被告(23)と同じナイジェリア出身だったことから、騒動が拡大したものとみられる。
毎日新聞 2009年12月28日 東京夕刊
米機テロ未遂:裕福な家庭の被告 学校でタリバンに賛意
【ロンドン笠原敏彦】米ノースウエスト機爆破テロ未遂事件で訴追されたナイジェリア人、アブドルムタラブ被告(23)は父親が地元で屈指の銀行家という裕福な家庭に育ち、英国流の教育を受けて育った。少年のころからイスラムに傾倒していたものの、過激思想に染まったのは外国留学中とみられる。
被告の父、ウマル・ムタラブ氏(70)はナイジェリアで最も古い銀行の会長を最近退任したばかり。被告は16人兄弟の末っ子で、西アフリカのトーゴにあるブリティッシュ・スクールで寮生として中等教育を受けた。
同校教師は英BBCに、「勉強熱心で、礼儀正しく、モデル生徒だった」と当時の様子を説明。一方で、米同時多発テロ(01年9月)後のクラス討議でアフガニスタンのタリバンを取り上げた際、他の生徒が「嫌悪」を示す中、被告は「彼らの考えは理解できる」と話したという。
また、級友らに宗教的な教えを説くことがあり、現地でイスラム聖職者を指す「アルファ」のニックネームで呼ばれていた。
被告は05年9月~08年6月、ロンドン大学(UCL)で機械工学を専攻。この間、家族が所有する高級アパートに住んでいたが、素行は不明で、その後、エジプトとドバイに滞在したようだ。
28日付の英ガーディアン紙によると、ドバイの大学院ビジネスコースを中退し、家族にイスラムの勉強のためイエメンに向かうと伝えた後、連絡を絶っていたという。
毎日新聞 2009年12月28日 21時56分(最終更新 12月29日 1時17分)
米機テロ未遂:爆薬はジャンボ機破壊できる威力 米TV
米CNNテレビは27日、デルタ機爆破テロ未遂事件で、アブドルムタラブ容疑者が機内に持ち込んだ爆薬は大型旅客機を破壊できるほど強力な威力があったと報じた。
爆薬の成分はPETNと呼ばれ、プラスチック爆弾や地対空ミサイルにも使われる有機系化学物質。同容疑者はイエメンで受け取ったとされ、持ち込まれた量はジャンボジェット機に大きな穴を開けて破壊できるほどの威力があるという。
ニューヨーク・タイムズによると、2001年12月のアメリカン航空機爆破未遂事件で、英国人のリード服役囚が靴に仕掛けた爆弾もPETNだった。(共同)
毎日新聞 2009年12月28日 18時47分
米テロ未遂、爆薬は旅客機破壊する威力
【ワシントン=共同】米CNNテレビは27日、デルタ機爆破テロ未遂事件で、ウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者が機内に持ち込んだ爆薬は大型旅客機を破壊できるほど強力な威力があったと報じた。
爆薬の成分はPETNと呼ばれ、プラスチック爆弾や地対空ミサイルにも使われる有機系化学物質。同容疑者はイエメンで受け取ったとされ、持ち込まれた量はジャンボジェット機に大きな穴を開けて破壊できるほどの威力があるという。(00:16)
爆破テロ未遂と同便でまた騒ぎ トイレに1時間こもり乗客拘束
オランダのアムステルダムから米ミシガン州デトロイトに向かっていた米デルタ航空運航ノースウエスト253便で27日、ナイジェリア人の男性がトイレに約1時間こもり、拘束される事件が発生した。ナイジェリア国籍の男が25日に爆破テロ未遂事件を起こした航空機と同一便で、着陸後に武装部隊が取り囲むなど現場は一時、騒然とした空気に包まれた。
その後、男性がトイレにこもったのは体調不良が原因と判明。着陸後、米連邦捜査局(FBI)が機体や手荷物を徹底検査したが、爆発物などの不審物は見つからず、国土安全保障省もテロとの関連性を否定する声明を発表した。
(ワシントン=弟子丸幸子)(10:38)
爆破未遂事件と同じ便、ナイジェリア人の乗客を拘束
【ワシントン共同】AP通信によると、米司法当局者は27日、オランダ・アムステルダムから米ミシガン州デトロイトに向かっていた米航空機内でナイジェリア人の男が拘束されたことを明らかにした。
同便はデルタ航空運航の「ノースウエスト航空253便」で、25日に爆破未遂事件が起きたのと同じ便。既にデトロイトの空港に着陸しており乗客256人は無事。
米CNNテレビによると、男は機内で約1時間トイレから出てこないなどの問題行動を起こしたため、同便の乗組員が空港に緊急支援を要請した。オバマ大統領も事件について報告を受けた。
同テレビによると、爆破装置など不審な持ち物は見つかっていないという。
捜査当局筋は「深刻な事件ではないようだ」と語ったという。(08:19)
オウムも製造、高性能爆薬所持…米テロ未遂容疑者
【ニューヨーク=吉形祐司】米デトロイトの空港に着陸直前のノースウエスト航空機内で起きたテロ未遂事件で、米司法省は26日、拘束したナイジェリア人、ウマル・ファルーク・アブドゥルムタッラブ容疑者(23)を訴追した。
連邦捜査局(FBI)によると同容疑者が所持していたのはPETNと呼ばれる高性能爆薬で、航空機爆破の意図が明確になった。
PETNは、2001年12月にパリから米マイアミに向かっていたアメリカン航空機爆破未遂事件で、リチャード・リード受刑者(終身刑が確定)が靴底に仕込んでいた爆薬と同じ種類のもの。テロリストがプラスチック爆弾製造などによく使う爆薬で、オウム真理教も製造していた。
FBI捜査官によると、アブドゥルムタッラブ容疑者は爆破装置を身につけて旅客機に搭乗。犯行直前には約20分間トイレに入り、座席に戻ると、腹具合が悪いと言って毛布にくるまっていた。その後、爆竹のような音と共に異臭が立ちこめ、容疑者のズボンと客室の壁に火がついた。乗客と客室乗務員が同容疑者を取り押さえ、何を持っているのか尋ねると、「爆破装置だ」と答えたという。
FBIが犯行の動機や背後関係の捜査を進めているが、米CNNによると、アブドゥルムタッラブ容疑者の父親は最近、「息子が急進的になり、何か企てているかもしれない」として在ナイジェリア米大使館などに報告、相談していた。
(2009年12月28日01時34分 読売新聞)
米テロ未遂の爆発物、機体に穴開けるに十分な量
【ニューヨーク=吉形祐司】米ノースウエスト航空機で起きたテロ未遂事件で、CNN(電子版)は27日、捜査状況を知る関係者の話として、訴追されたナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドゥルムタッラブ容疑者(23)が使おうとしていた爆発物は同機の機体に穴をあけるのに十分な量だったと報じた。
米連邦捜査局(FBI)によると、機内から高性能爆薬のPETNが検出され、詳細な分析が行われている。爆薬の量は明らかにされていない。
一方、テロを起こそうとしてやけどを負い、ミシガン州内の病院に入院していた同容疑者は27日、退院して拘置施設に移された。
(2009年12月28日13時46分 読売新聞)
米機トイレに1時間こもる…テロかと大騒動
【ニューヨーク=吉形祐司】25日にテロ未遂が起きたオランダ・アムステルダム発の米デトロイト行きと同じノースウエスト航空253便で27日、乗客が1時間以上トイレに立てこもり、デトロイト到着後に警察が出動する騒ぎがあった。
乗客は拘束されたが、体調が悪かっただけと判明し、捜査当局は「深刻な事態ではない」と発表した。
米ABCテレビなどによると、この乗客はテロ未遂の容疑者と同じナイジェリア人のビジネスマン。機長が「非協力的な乗客がいる」と地上に緊急通報し、着陸後に警察官が機内に突入して拘束した。爆発物は見つからず、同テレビは「食中毒だった可能性がある」と伝えた。
テロ未遂の容疑者も、犯行直前に長時間トイレに入るなど不審な挙動が確認されていた。その2日後ということもあり、米テレビは一時、大々的に報じた。
(2009年12月28日10時22分 読売新聞)
米機爆破未遂「席四つ飛び越えた」 危機救ったヒーロー
2009年12月28日17時22分
【ニューヨーク=山中季広】爆破未遂事件が起きた米機内で、容疑者(23)を取り押さえたオランダの映像プロデューサー、ジャスパー・シュリンガさんが27日までに米テレビ各社の取材に応じ、「客席を四つ飛び越えて容疑者の席へダイブした」などと当時の様子を振り返った。休暇先のフロリダ州から包帯姿で出演したシュリンガさんは「クリスマス・テロのヒーロー」と称賛されている。
座席「20J」で着陸に備えていたシュリンガさんは、デトロイト上空で機体が降下を始めた直後、「火だ、火だ」という大声を聞いた。シートベルトを外し、煙がもうもうとあがった左の窓側に突進した。「19A」に座っていたのがナイジェリア人容疑者。ひざにはさんでいた爆破装置を力ずくで取り上げた。
シュリンガさんは「機内はパニックに陥った。煙が出ている装置を夢中で奪い取った」と語った。素手で火を消すと、今度は枕からも炎があがったという。
容疑者を取り押さえ、乗員とともに通路をずるずるとファーストクラスの席まで引きずっていった。そこで縛りあげ、ほかに危険物を持っていないか確かめた。手にやけどを負ったが、機内の客は拍手でたたえてくれたという。
未遂テロの爆薬、旅客機を破壊できる威力 米当局調べ
2009年12月28日21時21分
【ニューヨーク=山中季広】米機爆破テロ未遂事件で訴追されたナイジェリア人の容疑者(23)が機内に持ち込んだ爆薬は、機体の壁に穴を開けることができるほどの量だったことが28日、米捜査当局の調べでわかった。ABC、CNN、ニューヨーク・タイムズなど主要メディアがそろって報じた。
米司法省の発表によると、犯行に使われたのはPETNと呼ばれる粉末の高性能爆薬。その後の米連邦捜査局(FBI)の調べで、ウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者はこれを80グラム以上、下着に縫い込み、空港のX線検査をくぐり抜けて機内に持ち込んでいたことが判明した。
米メディアは、火薬専門家の話として、PETN80グラムは旅客機の壁に大きな穴を開けることができる量で、もしも計画通りに全量が爆発していたら、機体は墜落していたと報じている。
PETNは爆発威力こそ大きいものの、加熱したり落下させたりするだけではなかなか起爆しない性質で、今回の事件でも容疑者が爆薬の扱いに不慣れだったため、炎が容疑者の席の壁を焦がした程度で済んだという。
容疑者は爆破装置をひざにはさんでいたため下半身にやけどを負い、着陸後はミシガン州アナーバー市内の病院で治療を受けていたが、27日に退院し、司法省管轄の拘置施設に移された。
2009.12.28 Web posted at: 15:21 JST Updated - CNN
テロ未遂犯の爆発物、機体破壊な可能な威力 捜査関係筋
(CNN) 米航空機爆破テロ未遂事件のアブドゥル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)が機内に持ち込んだ爆発物の量は、機体の横に穴を開けるほどの威力があった。捜査関係筋が27日、CNNに語った。
米連邦捜査局(FBI)によるこれまでの分析で、爆発物にはPETNと呼ばれる高性能爆薬が含まれていたことが判明した。同容疑者は爆発物をイエメンで入手したと供述。米情報機関は、国際テロ組織アルカイダがイエメンに足がかりを築いていると指摘している。
機内トイレに1時間 テロ未遂と同便また騒動 腹痛の客
2009年12月28日10時24分
【ニューヨーク=山中季広】米デトロイト着陸直前のノースウエスト航空機内で27日正午ごろ(日本時間28日未明)、トイレに長くこもったナイジェリア人乗客が引きずり出される騒ぎがあった。テロリストかと疑われ、着陸後に米連邦捜査局(FBI)が身柄を拘束して取り調べた。
捜査の結果、この乗客は腹痛でトイレから出られなかっただけだったと判明したが、騒動はただちにオバマ大統領にも報告された。着陸後の機体を警察や消防の車両が取り囲み、空港は一時緊迫した。
米航空当局の発表によると、拘束されたのはナイジェリア人の男性(36)。石油開発の技術者で、オランダ・アムステルダム発の同航空253便に搭乗。着陸時刻が近づいてもトイレに入ったきり、1時間以上出てこなかった。不審に思った乗員がドア越しに説得したが、拒まれたため力ずくで引きずり出した。男性は激しく抗議した。
その間、機長が「乗客のひとりがトイレから出ず、乗員に抵抗している」と地上へ通報。着陸直後、機内に駆けつけたFBI係官と警官が男性を取り押さえた。
聴取に対し、男性は「おなかを壊して、トイレから出られなくなっただけ」と説明。調べると、たしかに食中毒の症状が認められたという。
同機は空港の一角に駐機し、係官がすべての荷物を地上に並べ、爆発物や武器がないか警察犬が調べた。
25日のテロ未遂では、容疑者が着陸直前に20分間トイレにこもって爆破準備をしていた。これを受けて米航空各社は、26日から「着陸前の1時間は離席を認めない」というルールを導入した。
この便は爆破未遂が起きたのと同じ253便で、男性は訴追された容疑者(23)と同じナイジェリア国籍だった。着陸前にトイレにこもるという行動まで同じだった。偶然に偶然が重なった末の騒ぎだったが、ハワイで家族と静養中のオバマ大統領は「今後も飛行機や空港での警戒は緩めるべきでない」と指示した。
米機爆破未遂、爆発物の威力は機体を破壊するに十分=報道
2009年 12月 28日 13:37 JST
[ワシントン 27日 ロイター] 米CNNは27日、アムステルダム発デトロイト行き旅客機内で25日に発生した爆破未遂事件について、ナイジェリア人の容疑者が所持していた爆発物の威力は機体を破壊するのに十分だったと報じた。情報源は明らかにしていない。
米機爆破未遂「裕福」もテロの温床…「テロリストは富裕層から」
配信元:産経新聞
2009/12/28 17:17更新
【ニューヨーク=松尾理也】「理想的な生徒」「とても素直な子供」。デルタ機爆破テロ未遂事件で拘束されているナイジェリア国籍のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ容疑者(23)について、周囲の見方は一致している。著名な銀行家を父に持ち、なに不自由なく育った同容疑者がなぜテロリストに転落したのか、周囲がいちように首をかしげる一方で、専門家は「テロリストはむしろ、富裕層から生まれる場合が多い」と今回の犯人像が決して例外ではないと受け止めている。
ロイター通信などによると、著名銀行家を父に持つアブドルムタラブ容疑者は、中等教育をナイジェリア西方に位置するトーゴの首都ロメで受けた。入学したのは、上流階級のアフリカ人が集まる英国式国際学校(ブリティッシュ・インターナショナル・スクール)。英国式のカリキュラムをもとに、冷房の効いた教室でエリート教育を受けるための学校だった。
アブドルムタラブ容疑者に同校で歴史を教えた英国人教師、マイケル・リマーさんは「彼とは険悪な雰囲気の会話を交わしたことがない」とした上で、「熱心で聡明で、とても礼儀正しく、教師にとって理想の人物だった」と述べ、逮捕にとまどいを隠さなかった。
一方で「こうした富裕層こそがテロリストを生み出す土壌となりやすい」と指摘する声もある。
テロ研究を専門とする宮坂直史防衛大教授は「今回の容疑者の人物像に驚きはない」と言う。
同教授によると、テロリストの多くが十分な教育を受け、富裕な環境の出身であることは、複数の研究や調査によってすでに定説となっている。2001年の米中枢同時テロや05年のロンドン同時テロでも、高学歴の実行犯が目立った。
貧困ではなく、むしろ豊かさの中で多量の情報にさらされ、社会の格差や矛盾に敏感になることこそがテロに結びつくという構図だ。だが宮坂教授は、環境だけがテロリストを生むのではなく、「理想と現実の食い違いに耐えられないといった特殊な個人的資質」もまた、重要な役割を果たしているとみる。
そうした側面も、アブドルムタラブ容疑者に顕著だ。イスラム教への過激な傾倒は学生時代から芽生えていた。校内でも説教を繰り返していたことから、付いたあだ名はイスラム教法学者を意味する現地の言葉「アルファ」だったと地元紙は伝えた。
リマーさんによると、アブドルムタラブ容疑者は「ほかの生徒がみな、変わり者の集団だと批判していたアフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンについて、『支持する』と言い張っていた」という。
アルカイダが犯行声明=米機テロ未遂事件
【エルサレム時事】25日の米航空機爆破テロ未遂事件で、イエメンを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」が28日、犯行を認める声明をイスラム系ウェブサイトに掲載した。事件ではナイジェリア国籍のアブドルムタラブ容疑者がアルカイダとの関連を主張していたが、これを裏付けた形だ。
声明は、同容疑者が機内に持ち込んだ爆発物はアルカイダのメンバーが製造したと指摘。「彼は空港で死を恐れず、あらゆる先進技術や装置による保安検査を突破した」と称賛した。
一方、爆破計画が失敗したことについては「技術的な問題」があったと説明している。(2009/12/29-17:58)
アラビア半島のアルカイダが犯行声明 米航空機爆破未遂事件
【ワシントン=弟子丸幸子】米国で25日に発生した航空機爆破テロ未遂事件を巡り、イエメンを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)が28日、犯行への関与を主張する声明を発表した。イエメンはアルカイダが活動を活発化しており、米情報機関が警戒を強めていた。AQAPはそのなかの中核組織。米国へのさらなるテロも警告した。
声明は映像ではなく文字で、イスラム系ウェブサイトに掲載。航空機爆破を試みたナイジェリア国籍のアブドルムタラブ被告を「我が兄弟」と呼び、被告のものとする顔写真を併せて公開した。爆発物はアルカイダのメンバーが製造したと主張。空港検査を突破できる最新型を開発したものの、技術上の問題で爆発しなかったと説明している。 (09:13)
2009.12.29 Web posted at: 12:52 JST Updated - CNN
アルカイダ系組織が犯行声明、下着に爆発物隠す 米テロ未遂
ミシガン州ロムロス (CNN) 25日に起きた米ノースウエスト航空機爆破未遂事件で、国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」が28日、関与を認める声明をイスラム過激派のウェブサイトに掲載した。
声明は26日付になっており、犯行は、米国によるイエメン空爆の報復だったと主張。使ったのは新型の爆弾で、「技術的問題」が原因で爆発はしなかったが、空港のセキュリティチェックをくぐり抜けることができたと評価、事件で拘束されたウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)を「英雄」と賞賛している。
米司法当局者はCNNの取材に対し、アブドゥルムタラブ容疑者は爆破装置の一部を下着に縫い付けていたと語った。捜査資料によれば、同容疑者はイエメンで爆発物を入手し、使い方などについて指示を受けたとされる。
在米国イエメン大使館は28日、同容疑者がアラビア語学習のためのビザを入手し、8月から12月までイエメンに滞在していたことを確認した。イエメン外務省は同日、今回の事件を非難する声明を発表している。
イエメン政府と米国は同国内でのアルカイダ系組織の勢力拡大を懸念しており、17日にはイエメン治安部隊が首都サヌアなどで過激派の拠点を空爆したと伝えられていた。
米機テロ未遂、「下着爆弾」だった 米テレビが写真放映
2009年12月29日21時3分
【ニューヨーク=山中季広】米ABCテレビは28日、米機爆破テロ未遂事件でナイジェリア人容疑者が犯行に使ったとみられる下着の写真を放映した。爆薬を隠していた袋が縫いつけられており、一部が焦げていた。
ABCによると、写っているのは、ウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)が機内で身につけていた男性用パンツ。股間部分に、15センチほどの袋が縫いつけられ、そこに高性能爆薬PETNが80グラムほど入っていた。腰のゴム部分は少し焼けていたが、股間部分は焼けておらず、爆薬のほとんどは残っていた。ABCは「爆発のぎりぎり寸前まで行っていたことがわかる」と解説した。
ABCテレビは同日、今回のテロを企てたのはイエメンを拠点にしたアルカイダ系組織幹部4人だと報道。うち2人の名前を挙げて、キューバ・グアンタナモ米軍基地の対テロ戦収容所から2007年11月9日に釈放されたサウジアラビア人だったと伝えた。
米テロ未遂、爆破装置は下着に縫いつけていた
【ニューヨーク=吉形祐司】米ノースウエスト航空機のテロ未遂事件で、米ABCテレビは28日、訴追されたナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドゥルムタッラブ容疑者(23)が下着に縫いつけていた爆破装置の写真を放送した。
米政府が撮影したもので、高性能爆薬PETNの量は約80グラムだったという。
下着は焦げており、PETNを入れていた袋は長さ約15センチだった。2001年12月に起きたアメリカン航空機爆破未遂事件では、犯人が靴底に仕込んでいたPETNは50グラム。米政府の実験では機体に穴をあける威力があったが、今回はその1・5倍以上の量だった。
また、PETNと混ぜるための酸性の液体を入れた注射器の写真も放送されたが、熱で変形していた。ABCは、この酸性の液体から発火したが、PETNとうまく化合せず、爆発しなかったと報じた。
(2009年12月29日23時00分 読売新聞)
米機爆破未遂事件、ナイジェリア人容疑者への審問中止
2009年 12月 29日 09:37 JST
[デトロイト 28日 ロイター] 米検察当局のスポークスマンは28日、クリスマスに起きた米航空機爆破未遂事件で逮捕、訴追されたナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ容疑者(23)に対する第1回審問が中止になったと発表した。
裁判所文書によると、中止は検察当局からの要請となっているが、同スポークスマンはその理由を明らかにしていない。
アブドルムタラブ容疑者は現在、米ミシガン州にある連邦政府の施設に拘置されており、検察当局はこの日の審問で、同容疑者のDNAを採取するために必要な令状を請求するとみられていた。
米旅客機テロ未遂:アルカイダ系、犯行声明 「技術的問題で失敗」
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
【カイロ和田浩明】米ノースウエスト機爆破テロ未遂事件で、イエメンに拠点を置く国際テロ組織アルカイダ系団体「アラビア半島のアルカイダ」は28日、実行犯のアブドルムタラブ被告(23)=ナイジェリア国籍=が使用した爆発物を提供したとの声明をインターネットで公表した。攻撃は米国が支援するイエメンでのアルカイダ掃討作戦への報復だと説明、対米攻撃を続ける意向も示した。
声明は、複数のイスラム系ウェブサイトに掲載された。それによると、アブドルムタラブ被告に「先進的(爆破)装置」を提供、同被告は「目標に到達したが、技術的問題で完全な爆破に至らなかった」と説明している。
犯行の動機は米国が関与する掃討作戦への報復だといい、アラビア半島などで外国大使館を攻撃するよう支持者に呼びかけている。
イエメン軍は12月に入り、幹部を含むアルカイダ関係者60人以上を殺害したと発表している。こうした作戦に米国は情報や装備の提供をしたとされる。
「アラビア半島のアルカイダ」は今年1月、サウジアラビアなどから逃れてきたメンバーで結成。欧米権益への攻撃を唱え、外国人の誘拐や殺害にも関与したとされる。
毎日新聞 2009年12月30日 東京朝刊
米機爆破未遂事件「組織的な不手際」 オバマ大統領声明
2009年12月30日13時35分
【ワシントン=望月洋嗣】オバマ米大統領は29日、デトロイト上空での米機爆破未遂事件をめぐって「人為的かつ組織的な不手際があった」と述べ、テロ防止体制を抜本的に見直す考えを示した。
休暇でハワイ滞在中のオバマ氏は同行記者団に声明を読み上げた。容疑者の父親が、過激な思想に傾倒する息子への懸念を11月下旬に米当局に伝えていた事実に触れ、「情報が適切に共有されず、300人の命を奪いかねない危険な爆発物を持った容疑者が飛行機に搭乗した」と指摘。国土安全保障省、司法省、中央情報局(CIA)、国家テロ対策センター(NCTC)などの連携が失敗したことを認めた。
米CNNによると、容疑者の父親はナイジェリアの首都アブジャの米大使館に息子についての懸念を繰り返し伝えていた。さらにCIAが面会して報告書を作ったが、関係機関に提供していなかった。
米国のテロ対策は2001年の同時多発テロ後に見直され、国家情報長官(DNI)やNCTCが創設された。オバマ氏は「この体制も数年を経て、情報や知識を十分に活用できなくなっている」とし、再検討作業に取り組む考えを示した。
米国はイエメン政府による国際テロ組織アルカイダ掃討作戦を支援しており、今回の事件はこの作戦への報復との見方もある。CNNによると、米軍は事件と関連のあるアルカイダの拠点の空爆を検討しているとされ、攻撃が本格化すれば、報復への警戒はより重要になる。
米テロ未遂、イエメンのアル・カーイダ犯行声明
【カイロ=福島利之】米ノースウエスト機のテロ未遂事件で、国際テロ組織アル・カーイダ系のイエメンを拠点とする組織「アラビア半島のアル・カーイダ」は28日、ウェブサイト上に「すばらしい作戦を実行した」と犯行を認める声明を出した。
声明は、同組織が爆発物を製造したと指摘し、爆発物を隠し持ったウマル・ファルーク・アブドゥルムタッラブ容疑者(23)が「空港の最先端の機器を通り抜けた」と称賛、「我々は同じ手法を使うだろう」とさらなる爆弾テロを予告している。
一方、イエメン政府は29日、同容疑者が2004~05年と、今年8月上旬から12月上旬まで同国に滞在していたことを明らかにした。イエメンでの足取りが確認されたのは初めて。首都サヌアのアラビア語学校で勉強するためにビザを取得したという。アル・カーイダとどのように接触したのかは不明だ。
(2009年12月30日01時34分 読売新聞)
2009.12.30 Web posted at: 17:35 JST Updated - CNN
容疑者、大学時代は爆弾テロを非難と友人 米機爆破未遂事件
(CNN) 米デトロイト上空で今月25日発生した米ノースウエスト航空機爆破未遂事件で、拘束されたナイジェリア人容疑者が通っていたとされるロンドン大学の友人は29日、容疑者が在学時代、同校のイスラム慈善団体の責任者を務め、ロンドンの交通機関で2005年7月に起きた同時爆破テロを非難していたことを明らかにした。
また、大学時代にイスラムの過激思想に染まったとは考えないと指摘、そのような事実があったのなら学内の慈善団体の責任者にはなれなかったとも説明した。ウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者は責任者を2006年から07年まで務めていた。
友人は、容疑者は学生時代、慈善の寄付を行い、サッカーを愛し、社交的な性格で、今回のような事件を起こすとは信じられないとも語った。
ただ、2人は会話で政治問題に立ち入ることは避けていたという。米ワシントンのイエメン大使館によると、アブドゥルムタラブ容疑者は2005年にイエメンへ旅行している。友人によると、この際の行き先についてはシリア・ダマスカスでアラビア語の勉強を数カ月行うと説明していたという。
友人が最後に同容疑者を言葉を交わしたのは13、14カ月前で、海外で経済学の勉強を続けると明かしたが、その後、連絡を絶ったという。
2009.12.30 Web posted at: 16:44 JST Updated - CNN
父からの容疑者情報、CIA以外に流れずと 米機爆破未遂事件
(CNN) 米デトロイト上空で今月25日発生したノースウエスト航空機爆破未遂事件で、拘束されたナイジェリア人容疑者(23)の父親が息子の過激思想を警戒、脅威が発生する可能性について米中央情報局(CIA)関係者に説明していたものの、CIAがこの情報を局外のテロ対策機関に流していなかったことが29日分かった。
米政府高官などが明らかにした。この不適切な処置が原因で乗客警戒リストに掲載出来ず、容疑者がオランダ・アムステルダム発デトロイト行きの便に搭乗出来たともみられる。
容疑者の父親はナイジェリアで有名な銀行家だったが、息子についてナイジェリアにある米大使館で少なくとも1回、CIA関係者に説明。電話での接触は数回に及んだという。この接触の時期は今年11月ともされる。
これを受けてまとめた報告書がCIA本部に送られたが、5週間にわたって局外に出されず、内部保管されたままだったという。
一方、情報機関当局者は、容疑者の名前、旅券番号や過激派とつながりがある可能性などはテロ対策の当該機関に流されたとも主張している。ただ、この種の情報は毎日、数百件あり、注意を要する具体的な事項もなかったことから適切に処理されず、結果的に搭乗警戒リストへの掲載につながらなかったとも指摘した。
オバマ大統領は今回の事件を受け、容疑者の搭乗成功は米関係機関の人為的、組織的な失敗の反映と総括したが、テロ対策の当該機関の間では責任のなすりつけが始まっているという。
2009.12.30 Web posted at: 19:30 JST Updated - CNN
容疑者の搭乗は組織対策の失敗反映とオバマ氏、米機爆破未遂
(CNN) 米デトロイト上空で今月25日発生したノースウエスト航空機爆破未遂事件で、オバマ大統領は29日、拘束されたナイジェリア人容疑者が搭乗に成功したことに触れ、「人為的、組織的な失敗があった」との見方を示した。休暇先のハワイ州で記者団に語った。
大統領はこの中で、ウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者に関する情報を当該機関が共有できなかったことがオランダ・アムステルダムからの搭乗を許した原因と指摘。今回の事件から教訓を得る必要があるとし、関係機関のテロ防止策を根本的に見直す考えを示した。
容疑者の父親は今年11月、息子が過激な思想に傾斜することを懸念、息子についての情報を米当局に提供していたことが判明している。この情報がテロ対策に当たる米関係機関に適切に流れていなかったことがその後、分かった。その結果、容疑者の名前は搭乗警戒リストに掲載されていなかったとみられる。
米機テロ未遂:真の友見つからない…ネットで胸中明かす?
2009年12月31日 9時9分
【ワシントン古本陽荘】米航空機爆破未遂事件で、「ファルーク1986」を名乗り、インターネットの書き込みに「真のイスラム教徒の友達が見つからない」などと悩みや孤独な胸の内を明かしていた人物が注目されている。アブドルムタラブ被告と経歴が似ており、本人だった可能性が高いからだ。
「ファルーク」は被告のミドルネームで、1986年は誕生年。
海外渡航の時期や裕福な家庭に育ったことなど、これまでの書き込みの内容が被告と重なっている。米ワシントン・ポスト紙はネット上で約300回の書き込みを把握。西アフリカ・トーゴの寄宿舎学校に通っていた05年1月には「相談する相手もいないし誰も助けてくれない。落ち込んでいて孤独だ」などと記していた。
米機爆破未遂事件 容疑者、イエメン滞在が転機か
2009年12月31日1時25分
米機爆破未遂事件で刑事訴追されたナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)は事件直前までイエメンに滞在、そこに事件へのきっかけがあったとみられている。
AP通信などによると、イエメン外務省は容疑者の入国履歴を公表。首都サヌアでのアラビア語学習を認めるビザが発給され、8月から12月初めにサヌアの学校の寮にいたことが分かった。その前にも出入国歴がある。調べに対し容疑者は、イエメンでアルカイダ関係者から犯行指示を受けたと供述。イエメンのアルカイダ系組織も関与を認めた。
ナイジェリア政府内には当惑が広がっている。容疑者の転機がイエメン滞在にあったとみられるとはいえ、穏健派イスラム教徒が主流のナイジェリアはアルカイダとは無縁とされてきたからだ。
ただ同国でイスラム過激派が勢いを増しているのも事実だ。北部では今年7月、武装勢力が治安当局と銃撃戦を起こし、数百人が犠牲になった。この武装勢力はアルカイダとは無関係とされるが「ナイジェリアのタリバーン」を自称する。
背景にあるのは貧困だ。ナイジェリアはイスラム教徒とキリスト教徒に二分され、南部の石油収入に頼る政府は、イスラム教徒が集中する北部の産業育成を怠ってきた。
また、2007年以降、ソマリア南部を支配するイスラム武装勢力「シャバブ」は、アルカイダとのつながりが指摘されている。隣国ケニアでもシャバブの活動が増えているとされる。(古谷祐伸)
イスラム勢力と治安当局衝突、68人死亡 ナイジェリア
2009年12月31日21時24分
【ナイロビ=古谷祐伸】ナイジェリアからの報道によると、北部の町バウチで12月28日、イスラム強硬派勢力の内部抗争が起き、鎮圧に当たった治安当局も巻き込んだ戦闘に発展した。AFP通信によると68人が死亡した。
欧米流の教育や医薬品、テレビ、ラジオを否定する勢力「カラ・カト」が内部分裂し、双方が敵対派指導者を重病に陥れようとしたと非難しあったことが衝突の原因だという。イスラム教徒が集中する北部では、貧困や失政を背景にイスラム強硬派が勢力を拡大。昨年7月にはカラ・カトと同様の集団が警察と衝突し、約700人が死んだ。
2009.12.31 Web posted at: 20:12 JST Updated - CNN
米機爆破未遂の容疑者、米国内でのイスラム学習行事に昨年出席
(CNN) デトロイト上空で25日起きたノースウエスト航空機爆破未遂事件で拘束されたナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドゥルムタラブ容疑者(23)が、米テキサス州ヒューストンで2008年8月に開かれたイスラム教の知識を広める催しに参加していたことが30日分かった。同会合の主催者の1人が明らかにした。
催しは「アル・マグリブ・インスティチュート」の主催で、若年層のイスラム教徒の知識深化などを目指し、16日間開かれた。容疑者はこの一部の催しに出席していたという。また、この数カ月前にロンドンで開かれた同団体主催の類似した催しにも出席していた。
講師だった1人は容疑者の人物像について、「非常に物静かで、口数も少なく、恥ずかしがり屋で一度も質問しなかった」と振り返り、会合参加者との交流もほとんどなかったという。
催しでは、預言者ムハンマドの生涯や聖典コーランなどが取り上げられ、「21世紀における正統的なイスラム」が基本テーマになったという。欧米社会に融合しながらもイスラム教徒としての主体性を維持する在り方などを追求したとしている。
講師は同容疑者との会話を振り返り、回答内容が控えめだったことを覚えているとし、過激思想の兆候はなかったとしている。ヒューストンでの催し後、アブドゥルムタラブ容疑者はその後の同団体主催の行事には一切参加しなかった。講師は、催しで容疑者の過激思想を修正出来なかったとすれば悔いが残るとも語っている。