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ガーナ共和国 2010年


アフリカアフリカ Africa 2014

○2007年までのニュース・情報 ガーナ共和国 ~2007年
○2008年~2009年のニュース・情報 ガーナ共和国 2008年~2009年
○最新のニュース・情報 ガーナ共和国

○外務省 各国・地域情勢 ガーナ共和国
○外務省 「第3章 ガーナの教育セクターの概況」

◆2010/01/16 cnn.co.jp コートジボワールが8強に一番乗り、サッカーのアフリカ選手権
◆2010/01/20 毎日新聞 サッカー:ガーナが準々決勝へ アフリカ選手権
◆2010/01/21 Peace fm Online School environment must be made friendly to the disabled
◆2010/01/23 AFP BB News チェルシー ひざの負傷でエシアンが6週間離脱
◆2010/01/23 asahi.com 情熱プレー父に学んだ マイケル・エシエン(ガーナ)
◆2010/01/24 GOAL.com 負傷にも気を落とさないエッシェン
◆2010/01/25 NIKKEI NET アルジェリア、ガーナが準決勝進出 サッカーアフリカ選手権
◆2010/01/25 スポーツナビ アルジェリアなどが4強 サッカーアフリカ選手権
◆2010/01/25 毎日新聞 サッカー:ガーナ、アルジェリア4強進出 アフリカ選手権
◆2010/01/25 AFP BB News ガーナとアルジェリアが準決勝進出、アフリカ・ネイションズカップ
◆2010/01/25 トムソンロイター サッカー=アフリカ・ネーションズ杯、ガーナとアルジェリアが4強入り
◆2010/01/29 cnn.co.jp エジプトとガーナが決勝へ、サッカー・アフリカ選手権
◆2010/01/29 毎日新聞 サッカー:アフリカ選手権 決勝はエジプトとガーナで
◆2010/01/29 AFP BB News 王者エジプトとガーナが決勝進出、アフリカ・ネイションズカップ
◆2010/01/29 時事ドットコム 決勝はエジプト対ガーナ=アフリカ選手権サッカー
◆2010/01/29 共同通信 エジプトとガーナが決勝へ サッカーアフリカ選手権
◆2010/01/29 トムソンロイター サッカー=アフリカ・ネーションズ杯、決勝はエジプト対ガーナ
◆2010/01/29 AllAfrica.com Ghana: Government Urged to Show Commitment to Disability
◆2010/01/30 Ghana News Donation Made To Kibi School For The Deaf At Kibi
◆2010/02/01 cnn.co.jp エジプト、ガーナを下し3連覇 サッカー・アフリカ選手権
◆2010/02/01 AFP BB News エジプトが3連覇、アフリカ・ネイションズカップ
◆2010/02/01 毎日新聞 サッカー:エジプトが初の3連覇…アフリカ選手権
◆2010/02/01 AllAfrica.com Ghana: Miteletti Coy Rescues Disabled
◆2010/02/01 Ghana Broadcasting Corporation Government asked to implement disability law
◆2010/02/03 日本食糧新聞社 味の素、DSM社と栄養改善で協力 ソーシャルビジネス開発へ
◆2010/02/04 ABN NEWSWIRE アジア市場レポート:2月4日
◆2010/02/08 AllAfrica.com Ghana: Disabled Receive More Support for Capacity Building
◆2010/02/10 Ghana Broadcasting Corporation Efforts to implement Disability Act underway
◆2010/02/12 challenged-info.com アフリカ・ガーナでも障害者雇用の動き
◆2010/02/17 AllAfrica.com Ghana: TMA Inaugurates Committee to Manage Disability Fund
◆2010/02/17 Ghana News Agency Tamale NGO supports deaf education in the torth
◆2010/02/17 Modern Ghana Cape Deaf receives $3,000 worth of stationery
◆2010/02/21 BusinessGhana Government urged to give financial and technical support disabled sports
◆2010/02/22 AllAfrica.com Ghana: Transport Systems Should Be Disability Friendly
◆2010/02/26 cri WFP、マレーシアにアジア初の支援物資貯蔵所設置
◆2010/02/26 AFP BB News 【ジョイセフ/写真展】 ~アフリカの女性の日常生活を紹介~  東海林美紀写真展 「Viva Africa」
◆2010/03/01 Ghana News National Disabled Assessment Centre left to rot
◆2010/03/02 AllAfrica.com Ghana: NGO Calls for Free NHIS for Physically Challenged Students
◆2010/03/03 大阪日日新聞 皇太子さま会見全文
◆2010/03/03 宮内庁 ガーナ及びケニアご訪問に際し(平成22年)
◆2010/03/03 Ghana News Gbeogo School for the Deaf appeals for Support
◆2010/03/03 Ghana News Make the church environment disabled-friendly - US Pastor
◆2010/03/04 yomiuri.co.jp 皇太子さまへパインを…事故死息子の遺志継ぐ
◆2010/03/08 毎日新聞 皇太子さま:ガーナ到着 歓迎のダンスに笑顔
◆2010/03/09 Ghana News It Is About Time The “Glass Ceiling” Is Removed!
◆2010/03/10 防災グッズマガジン ガーナの学校で反森林火災キャンペーン
◆2010/03/11 cnn.co.jp サッカーの若手有望選手2人が相次いで試合中に死亡、アフリカ
◆2010/03/14 AFP BB News パッキャオ 判定で王座防衛
◆2010/03/22 毎日新聞 象牙:輸出案否決 規制強化取り下げ ワシントン条約会議
◆2010/03/22 yomiuri.co.jp 強制送還のガーナ人死亡、成田空港で暴れ制止後
◆2010/03/23 asahi.com 強制送還のガーナ人が機内で死亡、暴れ職員制止後 成田
◆2010/04/03 cnn.co.jp 99歳で大学を卒業した元教師、アフリカからの頭脳流出に危機感
◆2010/04/25 Goal.com エッシェン、W杯欠場の可能性も?
◆2010/05/03 Ghana News Agency Funds for support of disabled ceded from District Assemblies
◆2010/05/28 ロイター サッカー=ガーナ、ひざ負傷のエシエンがW杯欠場へ
◆2010/04/26 Ghana News Agency Abandoned cripple dies
◆2010/05/27 日経ビジネスオンライン 【BOP新大陸 ビジネスパーソンのためのアフリカの相場観】在日ガーナ人が直面する日本との30年間
◆2010/06/02 yomiuri.co.jp 日本と同組オランダ快勝、カメルーンは完敗
◆2010/06/02 ロイター サッカー=オランダ4発、親善試合でガーナに快勝
◆2010/06/03 Ghana News Agency Disabled cry of marginalisation and exclusion
◆2010/06/08 Ghanaian Chronicle NPA goes to the aid of the needy0 comments
◆2010/06/14 asahi.com ガーナ勝利、セルビアに1―0 後半40分PKで得点
◆2010/06/14 cnn.co.jp ドイツ完勝、ガーナがアフリカ勢で初勝利 W杯
◆2010/06/16 asahi.com 地元アフリカ勢、やや苦戦 初戦は1勝3敗2分け
◆2010/06/20 cnn.co.jp カメルーンが1次リーグ敗退、デンマーク勝利 W杯
◆2010/06/22 ニューズウィーク日本版 W杯セックス禁止令で勝てるか
◆2010/06/24 cnn.co.jp D組は独とガーナが決勝Tへ勝ち進む、W杯
◆2010/06/24 Accra Daily Mail Department worried over maltreatment of disabled children
◆2010/06/26 yomiuri.co.jp 【今夜注目】粘り強い米、唯一のアフリカ勢・ガーナ
◆2010/06/28 Accra Daily Mail MoviesCommunityImplementation of Disability Act; GFD wants action
◆2010/06/27 cnn.co.jp ガーナが米国破り初の8強、延長戦で W杯の決勝T
◆2010/07/03 cnn.co.jp ウルグアイ40年ぶり4強入り、ガーナとのPK戦制す W杯
◆2010/07/03 yomiuri.co.jp ガーナPKに泣く…激闘120分ラストプレー
◆2010/07/03 毎日新聞 南アW杯:ウルグアイ、ガーナ降す PK戦4―2で
◆2010/07/10 NIKKEI NET 太陽光で地域発電、直流でAV機器稼働 ソニー子会社
◆2010/07/12 毎日新聞 南アW杯:アフリカの民主政治進展を印象付ける
◆2010/07/12 毎日新聞 サッカー:南アフリカW杯 閉幕 アフリカのイメージ一新
◆2010/07/13 Modern Ghana Tackling the Plights of PWDs: A Path to Development
◆2010/07/13 Ghana Universities To Promote Sign Language
◆2010/07/15 Peace FM Online Disabled Take To Streets
◆2010/07/20 Ghana News Agency District assemblies to pay 2% DACF for disabled at source
◆2010/07/21 Ghana News Agency President Mills donates to mark birthday
◆2010/07/22 NIKKEI NET 柿エキスで保湿クリーム かぶちゃん農園が参入
◆2010/08/02 TechCrunch パテントフリーゾーンに潜むチャンス
◆2010/08/03 共同通信 皇太子さま、静岡で若者と交流 ボーイスカウト国際大会
◆2010/08/04 Ghana News Agency Disabled want discrepancies in allowances addressed
◆2010/08/05 タウンニュース秦野版 トークライブ・マーケット・コンサート 「アフリカの風」 8月8日(日)図書館・古墳公園
◆2010/08/11 NIKKEI NET 双日、アフリカの公社と提携 開発リスク軽減
◆2010/08/11 ソニー ソニー・UNDP・JICA、2010 FIFAワールドカップのパブリックビューイングをカメルーンとガーナで実施-サッカーの感動を届け、HIV/エイズの蔓延防止対策を促進
◆2010/08/11 ファイル・ウェブ カメルーンとガーナで約24,000人を集める
◆2010/08/13 NIKKEI NET [FT] インド携帯最大手、アフリカ市場開拓に25億ドル投資
◆2010/08/13 Ghana News Agency Stakeholders urged to empower and support the development of disability sports
◆2010/08/15 Ghana News Agency Disability not panacea for begging and idleness
◆2010/08/20 Ghana News Agency Make sign language learning a constitutional provision - CRC told
◆2010/08/23 Ghana News National disabled athletics championship fixed for August 24
◆2010/08/24 Ghana News Agency Pre-paid meters would not work in some institutions
◆2010/08/26 uefa.com シャルケがサーペイを獲得、今夏8人目の新戦力
◆2010/09/02 NIKKEI NET ココアの国際価格急落、1年ぶり2000ポンド割れ
◆2010/09/09 goal.com ミランでの活躍を誓うボアテング
◆2010/09/13 jp.reuters.com アブダビのインベストAD、SBIとアフリカ投資ファンドを設立
◆2010/09/15 uefa.com ミラン、イブラヒモビッチの2得点で勝利
◆2010/09/29 NIKKEI NET ガーナ大統領 「年内に石油生産開始」
◆2010/09/29 NIKKEI NET ガーナ向け円借款、再開検討を表明 首相
◆2010/09/29 uefa.com 年齢を感じさせないプレーを見せたセードルフ
◆2010/09/30 NIKKEI NET 天皇陛下、ガーナ大統領と会見
◆2010/10/02 NIKKEI NET 丸紅、ガーナでメタノール 現地政府と共同生産へ
◆2010/10/20 yomiuri.co.jp アフリカ中西部、洪水で377人死亡…6月以降
◆2010/10/22 China Press 中海油:Kosmos Energyのガーナ資産買収を計画
◆2010/10/22 ブルームバーグ 【香港・注目株】中国海洋石油、民豊、馬鞍山鉄鋼、中国平安保険
◆2010/10/26 BusinessGhana Physically-handicapped student is toast of guests
◆2010/11/04 AFP BB News 【ACE】NPO法人化5周年・認定NPO記念イベント|インドとガーナの子どもが来日。谷川俊太郎さんが詩を朗読。
◆2010/11/09 AFP BB News 現地出身者と本場のアフリカ料理を作ろう!『アフリカ料理教室』 ~アフリカ料理を作って、食べて、アフリカにふれよう!~
◆2010/11/10 ABNNews オーストラリア市場レポート 2010年11月10日: Noble Mineral (ASX:NMG) はガーナでの広域金掘削取組みに対し3,000万豪ドルを調達予定
◆2010/11/12 日食 味の素と2国際NGO、ガーナで栄養改善活動支援
◆2010/11/17 Modern Ghana Volta deaf call for LI
◆2010/11/20 Accra Daily Mail Security Personnel Schooled on Disability Issues
◆2010/11/28 Ghana News Gov’t Ropes In Professionals In Informal Sector
◆2010/11/28 Modern Ghana Visually Impaired Students In Finals Of Spelling Bee
◆2010/11/30 AFP BB News ガーナ、中古下着の輸入販売禁止へ 衛生面の懸念で
◆2010/11/30 Ghana News Koforidua School for the Deaf appeals for support
◆2010/12/03 留学ニュース.com 留学生は長期休暇でも家に帰らない!? (アメリカ)
◆2010/12/08 Ghana News Members of Rotary Club of Accra West fete disabled children
◆2010/12/13 RBB TODAY ブライトスター社、BlackBerryをサハラ南地域7か国で流通
◆2010/12/13 インド新聞 【インド社会】コカイン密売人に転落するアフリカ人留学生が増加
◆2010/12/16 Modern Ghana PWDs lose faith in disability act
◆2010/12/23 uefa.com セルビア年間最優秀選手にスタンコビッチ
◆2010/12/25 Accra Daily Mail NYEP employs 513 disabled persons
◆2010/12/25 Modern Ghana Parents asked to educate their disabled children-Headmistress
◆2010/12/25 Ghana News Agency Volta Region emerges winners of Disabled Games
◆2010/12/27 Ghana News Agency Government urged to provide interpreters for the deaf Bonsu
◆2010/12/28 Ghana News Agency Minister celebrate Christmas with orphans and the deaf
◆2010/12/31 留学ニュース.com パスポート偽造で逮捕!?  (マレーシア)

【参考web】
●NYTimes.com A Global Graveyard for Dead Computers in Ghana

●FRONTLINE/World Ghana: Digital Dumping Ground

●ナショナルジオグラフィック [地球の悲鳴]廃棄パソコンはどこへ行く

世界中で増えつづけているパソコンやテレビなどの電気製品の廃棄物。アジアとアフリカで目にした、“危ないリサイクル”の実態をレポートする。

  ◇   ◇   ◇

   さっきまで降っていた雨がやんだ。ここはガーナの首都アクラ。6月は雨期だが、一日じゅう降りっぱなしというわけでもない。朝の日差しがじめつく大気を熱するころ、広大なアグボグブロシエ市場のあちこちから、黒い煙の柱がたちのぼる。私はそのうちの一つをめざして、レタスや料理用バナナを売る屋台や、古タイヤを並べた店を通りすぎ、男たちが背中を丸めて中古の発電機やエンジンのパーツと格闘している部品市場を抜けた。

   やがて、ぬかるんだ道の両側に、年代物のテレビやパソコンのケース、壊れたディスプレイが山と積まれた一画に出た。高さは3メートルにもなる。少し先には、細かく砕かれたプリント基板が集められた山があり、琥珀色や緑色にきらめいている。

   近くまで来てわかったのだが、黒い煙の火元は一つではなかった。たくさんの小さな炎があちこちで燃えている。鼻につんとくる煙の向こうに、いくつもの人影がかすんで見える。棒きれでたき火をかき回す者もいれば、色とりどりのパソコンケーブルを腕いっぱいに抱えた者もいる。よく見ると、ほとんどが子どもだ。

   煙にむせた私はシャツで鼻をおおい、一人の少年に話しかけた。名前はカリム。15歳くらいで、2年前からここで働いているという。カリムが燃料がわりの古タイヤを棒でつつくと、真っ黒な煙で上半身がすっかり見えなくなった。彼はたき火のなかから銅線を取りだし、ざぶりと水をかけて炎を消した。周囲は水びたしだ。こうやって被覆を取りのぞいた銅線をスクラップ業者に売るのだが、難燃処理された被覆をむりやり燃やすと、発がん性物質をはじめ数々の有害物質が発生する。

   後日、入り江近くにある別のメ廃品焼却場モに行ってみた。そこで働く20歳くらいの青年イスラエル・メンサは、場違いなくらいおしゃれな格好で、デザイナーズブランドのメガネをいじりながら、仕事の内容を説明してくれた。

   スクラップ業者が毎日、どこからともなく大量の電子機器を運んでくるが、自分はその出どころは知らない。メンサは家族や友人と金を出しあい、パソコンやテレビを買いとって分解する。ブラウン管からは銅の部品を取りだす(この作業で、神経毒性が強い鉛や、肺や腎臓に障害を引きおこす発がん性物質のカドミウムが地面にまき散らされる)。パソコンのメモリーやドライブも金になるのではずし、ケーブル類は被覆を燃やして銅線を取りだす。これらを売って得た金で、また次の廃品を買うのだ。

   この仕事はスピードが命で、安全は二の次だ。近くの入り江には、ディスプレイの残骸がいくつも浮いている。明日にでもまた雨が降れば、大西洋まで押し流されるのだろう。

   私たち人類とゴミは浅からぬ縁で結ばれている。太古の昔から人類はゴミを排出しながら生きてきた。だが20世紀末になると、有害物質をたっぷり含んだ新種のゴミが登場し、爆発的に広がったその正体はパソコンなどの電気電子廃棄物(e-waste)である。

   半導体メーカー、インテルの共同創設者であるゴードン・ムーアは、いまから40年以上前に、いわゆる「ムーアの法則」を提唱した。コンピューターの処理能力は2年で2倍になる、というものだ。この法則に従うならば、どんな最新鋭の機器も売りだされた途端に陳腐化する。米環境保護局の推計によると、この先数年間にわたって、毎年3000万~4000万台のパソコンが使われなくなるという。

   陳腐化の波に追いたてられているのは、パソコンだけではない。米国では、2009年にテレビ放送がデジタルに移行すると、アナログ放送専用のテレビは使えなくなり、買い替えに伴って、毎年2500万台のテレビがお払い箱になる。また、新機種が次々に登場する携帯電話市場では、米国だけで2005年に9800万台が用済みになった。

   日本も同様で、2011年に地上デジタル放送へ完全に移行すれば、最大6400万台のテレビがゴミになると予測されている。携帯電話は2006年度に660万台がリサイクルされているが、割合としてはまだ少なく、多くは手元に残されたり捨てられているようだ。

   国連環境計画(UNEP)によれば、全世界で使用済みになる電気製品の量は、年間5000万トンにのぼるという。

   この大量のゴミはいったいどこへ行くのか?

   米国の場合、電気製品の投棄を禁止する州が増えているにもかかわらず、使用済みのパソコンやディスプレイの70%以上、テレビでは実に80%以上が埋め立て処分されるという。その結果、鉛、水銀、ヒ素、カドミウム、ベリリウムなどの有害物質が土壌にしみこむおそれがある。

   一方、屋根裏部屋や地下室でほこりをかぶっている古い電気製品もかなりの数にのぼる。だが、使わずにしまいこんでおけば環境にやさしいというわけでもない。電子機器には、有毒物質だけでなく、金や銀など電気伝導性の高い、希少な有用金属も使われている。理論上は、熱帯雨林を切り倒して露天掘りをするよりも、パソコンのマザーボードから金を取りだすほうがはるかに効率的で、環境への負荷も小さいのだ。

   現在、米国でリサイクル業者を通じて正規の回収ルートに乗せられる使用済み電気製品は、全体の20%にも満たない。それでもカリフォルニア州のように、埋め立て投棄に厳しい姿勢で臨む自治体が増えれば、この割合は上昇するだろう。ただしリサイクルの現状は、こうした建前ほどクリーンなものではない。なかには環境汚染や健康被害を最小限に抑える努力をしているリサイクル業者もいるが、大多数は、そのままブローカーに横流しをする。そして不要になった電気製品は、環境法がきちんと整備されていない開発途上国に運ばれていくのだ。

   電気製品のゴミは、処理を誤れば環境を破壊する。この事実を認識している国々は、国際的な規制の網をかける努力を始めている。

   現在170カ国近くが締結している1989年のバーゼル条約では、有害廃棄物を輸送する際、先進国が開発途上国にその旨を通知することを義務づけている。また、この規制では実効力がないと考えた環境保護団体や開発途上国の働きかけで、1995年には、貧しい国々への有害廃棄物の輸出を全面的に禁止するよう条項が修正された。この禁止条項はまだ発効していないが、EU(欧州連合)はすでにそのための要求事項を法律に明文化している。

    さらにEU各国のメーカーは、製品を安全に廃棄する責任も負う。EUは加盟国の法令などの統一を目的とした「EU指令」を出しているが、最近の指令では、電気電子機器への鉛や水銀、難燃剤などの使用を原則禁止する「グリーン・デザイン」を奨励している。また電気電子廃棄物をメーカーが回収し、責任をもってリサイクルするテイクバック方式を実現するために、インフラ整備を求める指令も出ている。だが、こうした防衛策にもかかわらず、不要になった大量の電気製品が闇ルートで欧州各地の港を出発し、開発途上国に向かっている。

  電気製品の“墓場”

   世界のハイテク機器の製造地と言えばアジアだが、寿命が尽きたハイテク機器の多くは再びアジアに舞いもどってくる。

   特に中国は、以前から世界の電気製品の“墓場”になってきた。製造業の飛躍的な成長に後押しされて、中国各地の港は、鉄、アルミニウム、プラスチック、紙といったリサイクル可能な廃棄物の集散地となった。1980年代半ばからは、電気製品のゴミが大量に流れこむようになった。プリント基板の希少金属を取りだすと、けっこうなもうけになるからだ。

   米国テキサス州にあるリサイクル会社の所有者バンデル・ノーウッドによると、ある時期から、海外のブローカーが中国に送る使用済み電気製品を物色しにくるようになったという。いまではこのやり方に疑問をもつノーウッドだが、当時はほかのリサイクル業者と同じく、双方の利益になる“おいしい商売”だと思っていた。「集めた廃品はすべてリサイクルされると聞きました。環境面で責任ある行動だし、こちらは在庫を処分できるうえにお金も入ってきますから」。こうして不要になった電気製品が大量に輸出され、利益を生むようになった。

   しかし2002年、有害廃棄物問題に取り組む国際環境団体バーゼル・アクション・ネットワーク(BAN)が、中国での廃棄物リサイクルの実態を暴くドキュメンタリービデオを公開したことで、「責任ある行動」の幻想は崩れた。

   ビデオの舞台になっている広東省の貴嶼は香港に近く、使用済み電気製品の一大処分場となっていた。人々は、パソコンのケーブルを燃やして銅線を取りだす、プリント基板をとかして鉛などの金属を分離する、基板を強い酸性液に浸して金を抽出するといった危険な作業に、子どもから老人まで家族総出で従事していた。

   中国政府は2000年に電気電子廃棄物の輸入を禁止したが、それでも流入は止まらない。ただBANの告発ビデオによって“リサイクル”の実態が世界に広く知られたため、中国政府は禁止品目を増やしたり、地方政府に法令順守を促すなどの努力を始めている。

   上海の南、浙江省台州もまた電気製品の大処分場だった。数年前まで、台州郊外では電子機器の分解がさかんに行われていた。貴嶼に並ぶ規模で、もちろん闇の商売である。しかし最近では、金属スクラップが大量に集まる近くの港、浙江省寧波や江蘇省海門の税関が、違法な有害廃棄物の出入りに目を光らせるようになった。訪れた小さな村々ではいまも、法の網をかいくぐった廃棄物処理が細々と行われているが、その規模は先細りのようだった。

   しかし、取り締まりに乗りだすのが遅すぎたかもしれない。有害廃棄物による病気や障害は、すでに表面化している。2007年、中国の科学者たちが次々と発表した研究では、BANのビデオに登場した貴嶼の環境が悲惨な状態にあることが明らかになった。

    廃棄物の処理をまだ続けている地区は、大気中のダイオキシン濃度が世界で最も高い。土壌を汚染している化学物質のなかには発がん性が疑われるものもあり、内分泌や免疫機能を阻害する懸念もある。作業員の血液からは、PBDE類と呼ばれる難燃剤が高濃度で検出された。ごく微量でも、胎児の発達を妨げるおそれがある物質だ。

   中国はいずれ、電気電子廃棄物の輸入を阻止できるかもしれない。だが、廃棄物は水のように流れていく。数年前なら広東省や浙江省の港に運ばれていた廃棄物は、タイやパキスタンなど、規制がゆるい国々に、行き先を変えるだけだろう。

   「中国やインドといった一部の国だけが規制を強化しても、世界全体の問題解決にはつながりません」と語るデビッド・N・ペロー教授は、社会正義の観点から電気電子廃棄物の問題に取り組んでいる。「廃棄物は、規制のゆるいところへと流れていきますから」

  ※以上の記事は月刊誌「ナショナル ジオグラフィック日本版」特集からの抜粋です。さらに詳しい内容を読まれたい方はこちら。



【参考図書】
現代アフリカ農村と公共圏
児玉由佳編 アジア経済研究所 3990円(税込み) A5判 307p 2009.12 [amazon]

序章 アフリカ農村社会と公共圏の概念/児玉由佳
第1章 エチオピア農村社会における公共圏の形成 ―市民社会/共同体の二元論をこえて―/松村圭一郎
第2章 アフリカ農村の生産者組織と市民社会-ガーナの事例から-/高根務

第3章 東アフリカ農村における森林資源管理と生計安全保障―タンザニアとケニアの参加型制度の事例分析―/上田元
第4章 ザンビアの農村における土地の共同保有にみる公共圏と土地法の改正/大山修一
第5章 ルワンダの農村社会と民衆司法―アブンジを中心に-/武内進一
補章1 新しい公共圏の創生と消費の共同体―タンザニア・マテンゴ社会におけるセングの再創造をめぐって―/杉村和彦

チョコレートの真実
キャロル・オフ著 北村陽子翻訳  英治出版 ¥1,890 B6判 384p 2007年9月 [amazon]


 
 
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サッカー:ガーナが準々決勝へ アフリカ選手権

サッカーのアフリカ選手権は19日、アンゴラのルアンダで1次リーグB組の1試合を行い、ワールドカップ(W杯)に出場するガーナがブルキナファソを1ー0で降して1勝1敗の勝ち点3とし、準々決勝進出を決めた。ブルキナファソは1分け1敗で敗退が決まった。

B組はトーゴが大会直前に銃撃事件に遭って参加せず失格となり、3チームで争われた。(AP共同)

毎日新聞 2010年1月20日 10時31分



 
 
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チェルシー ひざの負傷でエシアンが6週間離脱

* 2010年01月23日 09:58 発信地:ロンドン/英国

【1月23日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)は22日、アフリカ・ネイションズカップ(アフリカ選手権、African Nations Cup 2010)でひざを負傷したガーナ代表ミッドフィルダー(MF)のミカエル・エシアン(Michael Essien)が、最大6週間戦列を離れると発表した。

アフリカ・ネイションズカップの開催国アンゴラで練習中にひざを負傷した27歳のエシアンは、当初は深刻なけがとは見なされていなかったが、3月上旬までピッチを離れることになった。

チェルシーのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は「彼(エシアン)は半月板を損傷しており、4から6週間離脱する。4週間であることを願っている」とコメントしている。

これによりエシアンは、2月7日に行われるアーセナル(Arsenal)との直接対決、同24日に敵地イタリアで行われるインテル(Inter Milan)との欧州チャンピオンズリーグ2009-10(UEFA Champions League 2009-10)決勝トーナメント1回戦を欠場する見込みとなった。(c)AFP



 
 
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情熱プレー父に学んだ マイケル・エシエン(ガーナ)

2010 年1月23日

ガーナの首都アクラから車で1時間ほどの郊外にあるスウェドル。この町を本拠とする1945年創立のオールブラックスで、エシエンの父ジェームズさん(77)はプレーしていた。

背番号は3。ポジションはDFで、キャプテンも務めた父親は、マイケルのあこがれだった。バイソン(野牛)と呼ばれる無尽蔵の体力と、試合にかける情熱は、父親から受け継いだものだ、とエシエン本人も認める。

「赤ちゃんのころからいい子だった」。ジェームズさんは自慢げだ。「私は敬虔(けいけん)なクリスチャンだから、聖書から名前を取りマイケルにした。この名前なら、世界で有名になっても大丈夫。一緒にヨーロッパ行きを夢見ていた」

ジェームズさんには、4人の元妻と15人の子供がいるという。エシエンの母親アバさんとは5人の子供をもうけ、4人は女の子、エシエンは最初の男の子だった。しかし、約20年前に離婚。アバさんは、パン屋を経営しながら、5人の子供たちを育てた。

10歳でジュニア代表に入り、次第に頭角を現したエシエンは、3位に入った99年の17歳以下世界選手権のメンバーとして注目を浴びた。

エシエンが所属したガーナ1部のリバティのテテコーチは「何をやらせても上手にこなした。そして、強いハートを持っていた。でも普段は物静かで内気な性格だった。あれだけの選手になってくれて、幸せを感じる」。

欧州で成功し、今はチェルシー(英)で欠かせない存在だ。それでも、故郷、特に母への感謝は忘れない。数年前、アクラ市内の高級住宅街に、母のために豪華な家を建て、時間があれば、こっそり帰ってくる。

しかし、うわさ好きなメディアは、エシエンが母親ばかりを大事にして、父親をないがしろにしていると書きたてた。息子の冷たい態度に怒ったジェームズさんが、地元ラジオに押しかけて、不平をまき散らしたが、ディレクターの判断で放送はされなかったというニュースも。

そんなゴシップをジェームズさんは笑顔で否定した。「息子は、一昨年、三菱の4WDを買ってくれたし、洋服もプレゼントしてくれた。いつだって、私と母親とエシエンの3人で写っている写真を持ち歩いているよ」

小さい頃、火曜日に生まれた子という意味の「コブナ」という愛称で呼んでいた息子に、ジェームズさんは「ボールを奪ったら、ゆっくりしないですぐ攻めるんだ」とだけアドバイスした。27歳の今も、その教えは守られている。(藤田淳)

http://www.asahi.com/sports/column/TKY201001230164.html



 
 
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負傷にも気を落とさないエッシェン

励ましてくれたファンに感謝

2010/01/24 14:56:00

チェルシーMFマイケル・エッシェンは、ガーナ代表のトレーニングで負傷した。検査の結果4、5週間離脱することになると発表されたが、エッシェンは前向きな姿勢を崩していない。

「ケガは僕らの仕事の一部みたいなものさ。こんなことで影響を受けたりしないよ」

「ただ恥ずべきことではあるね。僕はチェルシーやガーナのチームメートが戦っているのを、スタンドから見るのが嫌いだから」と、彼は自身の公式ウェブサイトで語った。

「僕のことを知っている人はピッチにいることが大好きだということを理解してくれている。そのために努力しているんだ。だからできるだけ早く戻りたいと思っている」

「今ではチェルシーの医療スタッフの全員と仲良くなったんだ」と、エッシェンはジョークを述べている。

「彼らと普段どおりの仕事をするよ。もう復帰のことを考えている。それができるだけ早くなればいいね」

「うまくいけば復帰して、チームの目標達成の手助けができるはずだ」

エッシェンはそして、彼がアフリカにいた間に彼らをサポートしてくれたファンに対して感謝を表している。

「僕のブログを読んでくれ、愛すべきメッセージやコメントを送ってくれたすべてのファンに大きな感謝を示したい。早く去ることになって残念だけど、君たちの励ましの言葉や面白いコメントに楽しませてもらったよ」

「最後にガーナ代表の幸運を祈っている。普段どおりのハードな戦いを維持すれば、戦い続けることができると確信している」



 
 
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サッカー:ガーナ、アルジェリア4強進出 アフリカ選手権

【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ南西部アンゴラで開催中のサッカーのアフリカ選手権は24日、首都ルアンダなどで準々決勝2試合を行い、6月開幕のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会に出場するガーナが主催国アンゴラの猛攻をしのぎ、前半15分にアサモアの挙げた得点を守って1ー0で勝利。W杯出場国同士の対戦となったコートジボワールとアルジェリアの試合は2ー2の同点で延長に突入。延長前半2分、アルジェリアのブアッツァが決勝点を決め、3ー2でベスト4進出を決めた。

毎日新聞 2010年1月25日 9時46分



 
 
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ガーナとアルジェリアが準決勝進出、アフリカ・ネイションズカップ

* 2010年01月25日 12:10 発信地:ルアンダ/アンゴラ

【1月25日 AFP】(記事更新、写真追加)サッカーアフリカ・ネイションズカップ(アフリカ選手権、African Nations Cup 2010)は24日、準々決勝の2試合が行われ、アルジェリアとガーナが準決勝に進んだ。

アルジェリアは、延長戦の末3-2でコートジボワールに勝利した。25日に行われるカメルーンとの準々決勝でエジプトが勝利した場合、アルジェリアは2009年11月に行われた2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)アフリカ予選プレーオフの再戦に臨むことになる。

ガーナは1-0でアンゴラを下し、大会開催国優勝の夢を絶った。28年ぶり5度目の優勝を目指すガーナは、準決勝でザンビアとナイジェリアの勝者と対戦する。(c)AFP



 
 
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サッカー=アフリカ・ネーションズ杯、ガーナとアルジェリアが4強入り

トムソンロイター2010年1月25日(月)10:39

[カビンダ(アンゴラ) 24日 ロイター] サッカーのアフリカ・ネーションズカップ(杯)は24日、準々決勝の2試合を行い、ガーナとアルジェリアが4強入りした。

ガーナは開催国のアンゴラを1―0で下し、アルジェリアは延長戦の末、コートジボワールに3―2で競り勝った。



 
 
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味の素、DSM社と栄養改善で協力 ソーシャルビジネス開発へ

日食 2010/02/03 日付 10278 号 02 面

味の素は、オランダのライフサイエンス企業・DSM社(Royal DSM N. V.)と共同で、西アフリカ・ガーナをはじめとする開発途上国で、栄養改善を目的としたソーシャルビジネス開発に取り組む。

オランダ・ライフサイエンスの大手企業・DSM社は、開発途上国における栄養改善プログラムで多くの成功事例を有している。今回の協力により、同社が保有するビタミンなどの微量栄養素による、食品の栄養強化に関する科学技術的ノウハウと、味の素の食品の「おいしさ」追求に関する技術、アミノ酸栄養に・・・

[全文は食サーチ会員登録を]



 
 
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WFP、マレーシアにアジア初の支援物資貯蔵所設置

2010-02-26 10:50:52 cri

国連世界食糧計画(WFP)は25日、アジア太平洋地域での迅速な災害支援のため、マレーシアに支援物資を備蓄するための国連人道対応貯蔵所を設置すると発表しました。アジアでの貯蔵所設置は初めてとなります。

WFPとマレーシア政府はこの日、貯蔵所の設置に関する合意文書に調印しました。マレーシア政府は「貯蔵所の設置を受け入れたのは、人道支援に積極的に取り組むためだ」としています。

WFPの貯蔵所は、これまでにイタリア、アラブ首長国連邦、パナマ、ガーナの4箇所が設置されています。(鵬)



 
 
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皇太子さま会見全文

2010年3月3日 21:45

アフリカのガーナ、ケニア公式訪問を控えた3日の皇太子さま記者会見の全文は次の通り。

―今回のガーナ、ケニア訪問は、皇太子さまにとってサハラ砂漠以南のアフリカへの初めての訪問となります。水関連施設や黄熱病の研究中に亡くなった野口英世博士ゆかりの施設の視察なども予定していると伺っています。昨年、天皇陛下が中国国家副主席と特例的に会見されたことをきっかけに、皇室の国際親善の在り方が注目されました。あらためてその意義と今後の方向性について、訪問に当たっての抱負とともにお聞かせください。

皇太子さま ガーナ国、ケニア国両国政府からご招待をいただき、このたび、両国を訪問する機会が与えられたことを大変うれしく思っております。ご招待いただいた両国政府に対して、心から感謝いたします。アフリカ大陸を訪れるのは平成3(1991)年のモロッコ国訪問以来、約20年ぶりになりますが、ご質問にあった通り、サハラ砂漠以南のいわゆるサブサハラのアフリカについては今回が初めての訪問となります。

アフリカについては、ちょうど私が生まれた昭和35(1960)年に両親である天皇、皇后両陛下がエチオピアを訪問されており、両陛下からエチオピアやほかのアフリカの国々の話を幼少時に伺ったことを記憶しています。また、昭和39(1964)年の東京オリンピックのマラソンでエチオピアのアベベ・ビキラ選手がマラソンで優勝し、そしてまた4年後のメキシコオリンピックでは、同じくエチオピアのマモ・ウォルデ選手がマラソンで優勝するなど小さいころの私のアフリカのイメージはマラソンが強いということでした。その後、昭和45(1970)年に大阪で開催された万国博覧会で、私はタンザニアやガーナ、ナイジェリアなどアフリカのパビリオンをいくつか見て回りましたが、これは私にとってのアフリカとの出会いであったかもしれません。また、昭和56(1981)年に国賓として日本を訪問されたタンザニアの初代大統領であるニエレレ大統領、翌年に同じく国賓として来日されたケニアのモイ大統領、平成5(1993)年に訪日されたガーナのローリングス大統領をはじめアフリカ各国で指導的な立場にある方々にお会いしたり、アフリカに詳しい方々のお話を伺ったり、また、小さいころから野生動物やアフリカに関する映像を見たりして、私なりにアフリカに対するイメージはありますが、「百聞は一見にしかず」の言葉にあるように今回、ガーナ、ケニア両国を自分自身の目でしっかりと見て、そしてそこに暮らす方々にお会いし、意義のある訪問にできればと思っております。

ところで私も先日、50歳の誕生日を迎えましたが、アフリカの国の中には私が生まれた1960年に独立した国も多くあります。マダガスカル、ソマリア、コンゴ民主共和国、旧ザイールですね、それとかナイジェリア、セネガルなどがそうです。今回、訪問するガーナは1957年、ケニアは1963年と時期は微妙に異なりますが、1960年前後に独立を実現し、その後、約半世紀、国として歩みを重ねてきているという点では共通しています。このように誕生の年を同じくしたり、また、その前後に誕生した国が多くあるという点でも、私は以前からアフリカの諸国に親しみを持ってきました。

この50年ほどの間で、アフリカ各国の中には豊富な地下資源等により経済成長を遂げてきた国もありますが、依然として貧困問題や感染症、さらには紛争などの困難な問題を抱えている国も多いと承知しています。

日本とアフリカ大陸との関係は平成5年、1993年の第1回会合以来、過去4回開催されたアフリカ開発会議、TICADもあり、ここ20年ほどの間に深まっております。今回は2カ国のみの訪問ですが、両国政府の協力の下、首都のみならずそれぞれ地方も訪れる機会も設けられており、今回の訪問を通じ、ガーナ、ケニア両国の社会、歴史、文化などへの理解を深めるとともに、アフリカ大陸の抱えるさまざまな課題をよりよく知りたいと思います。そして、今回の訪問が日本とガーナ、ケニア両国はもとより、日本とアフリカ全体の友好関係の増進に少しでもお役に立つようであれば幸いです。

日本と両国、ひいてはアフリカ全体との関係を振り返る時、これまで多くの方々がそれぞれの立場でかかわってこられ、発展してきたとうかがっており、今回の私の訪問もそうした積み重ねの一つとなればと思っています。

今回、私はガーナにおいて、今から80年以上前に野口英世博士が実際に研究された研究室を訪れ、博士がアフリカ、ひいては世界の医療活動に果たそうとした思いをしのびたいと思います。その野口英世博士の功績をたたえ、平成20(2008)年に両陛下のご臨席の下で第1回授賞式が行われた野口英世アフリカ賞を記念したシンポジウムがガーナにおいて開催されますので、私はそれに出席し、両国をはじめとするアフリカの医療問題に取り組む方々のお話を伺い、それぞれの活動を応援していきたいというふうに思います。

私自身、小学生の時でしたが、野口博士の業績について書かれたものを読み、そして、6年生の時に福島県の猪苗代湖の湖畔に立つ野口博士ゆかりの野口記念館を訪れたことを懐かしく思い出します。

また、ガーナ、ケニア両国においては、青年海外協力隊をはじめとする国際協力に携わっておられる方々、経済活動等を通じ両国関係に深くかかわっておられる現地に住む日本人の方々、さらには日本への元留学生など日本と深いかかわりをもってこられたガーナ、ケニアの方々とお会いすることが予定されています。特に青年海外協力隊については、これまで現地赴任前の隊員の皆さんに都合の付く限り直接、お会いしてきましたが、今回、その各隊員の活動の様子について現地で直接伺うことを楽しみにしております。私はガーナ、ケニア両国で活躍する日本人、日本のことに関心を持ち、かかわりを持つガーナ、ケニアの方々がそれぞれの活動を通じ、はぐくんでこられたきずなこそが両国関係を強固なものとしていく礎だと思います。私の訪問が、そうした方々が今後、それぞれの活動を行っていく上での励みとなればうれしく思います。

ケニアは天皇陛下がくしくも50歳を迎えられる時に訪問された地と伺っており、感慨深いものがあります。ご訪問時のお話はいろいろとうかがっていますし、また、その時のアルバムも両陛下から見せていただきました。今回、両陛下がその際、視察されたナイロビ国立博物館を訪問することを楽しみにしています。

また、ケニアでは郊外視察の中でアフリカの雄大な自然に触れることも楽しみにしています。
また、今回の訪問は、私がかねてより取り組んできている水をめぐる問題について、より深く考える契機にできればとも考えています。最初に申し上げた通り、私はサハラ砂漠以南のアフリカ訪問は今回が初めてですが、私自身、国連の「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁の立場からアフリカ諸国が抱える水に関する諸問題にかねてから大きな関心を持ってまいりました。今回、両国において、ダムやかんがい施設といった両国の水にかかわる場所を視察することが予定されております。水にかかわる問題はすそ野が広く、また、今回はアフリカの中でガーナ、ケニア2カ国のみの訪問であり、これをもって、多くを語るわけにはいかないとは思いますが、それぞれの施設は両国における水をめぐる成功例と聞いており、関係者のお話を伺いながら、水問題への理解をいっそう深めていきたいと思っています。

―ガーナ、ケニア両国からは皇太子ご夫妻に招請がありましたが、雅子さまの同行は見送られました。雅子さまは今年1月に国連大学でアフリカなどの衛生問題に関する講演を聴講し、皇太子さまの訪問前の進講にも同席するなど、アフリカへの関心が深いと伺っております。同行を見送った経緯について、雅子さまのお気持ちを含めてお聞かせください。また、先月、公表された東宮職医師団の見解では、雅子さまにとって海外への公式訪問は負担が大き過ぎるため、まず私的なご訪問が望ましく、治療の面でも効果的であると指摘しています。雅子さまにとって、どのような海外訪問が良いと思われるか、今後の見通しを含めてお聞かせください。

皇太子さま 今回、ガーナ、ケニア両国政府からご招待をいただいたことを雅子も大変ありがたく思っており、お伺いできないことを本人はもとより、私も残念に思っております。

確かに、雅子はアフリカに関心があり、国連大学のアフリカ関係のシンポジウムなどに積極的に参加してきています。ただ、訪問となりますと、移動距離、訪問期間、訪問中の諸行事などを勘案する必要があり、お医者さまとも相談した結果、私1人で訪問することとなりました。

今後の雅子の外国訪問については、先日の私の誕生日に際しての記者会見でも述べました通り、東宮職医師団の見解を踏まえて、どのような機会がありうるのか、周囲の人たちとも相談しながら、雅子とともに考えてみたいと思っています。

―ガーナやケニアなど海外訪問は皇室の重要なご公務の一つですが、日本や世界が大きく変化する中で、皇太子さまはどのような変化が求められているとお考えでしょうか。皇太子さまご自身は公務の在り方にビジョンをお持ちでしょうか。また将来、雅子さまが海外訪問などの公務に同行されることを希望しますか。

皇太子さま 将来の日本と世界の変化の中にあって、国際親善などを目的とする外国訪問については、私は重要な公務であり続けると思います。また、昨年3月にイスタンブールでの第5回世界水フォーラムに出席して基調講演を行いましたが、このような国際会議に対しても、私の出席が適当であると判断される場合には、考えてまいりたいと思います。今、世界は速い速度で大きく変わっていっていると思います。そのような中にあって、日本の、そして世界の人々の幸せを祈りつつ、今の自分に何ができるかということを、常に真剣に考えていきたいと思います。なお、雅子の外国訪問については、先ほど述べた通りです。

―今、お話の中にもありましたけれども、今回訪問する地域というのは、皇太子さまがライフワークにされている水問題はもちろんですし、衛生の問題だとか環境の問題、それから食糧問題とか、世界が今、解決しなければいけない問題の多くを抱えている地域であると思います。皇太子さまは国連の諮問委員会の名誉総裁という立場でもありますけれども、こうした問題というのは、先ほど水にかかわる問題はすそ野が広いとおっしゃいましたが、全部関連してくると思います。こうした問題を抱えているこれらの地域について、今の時点ではどういった認識をお持ちになっているのか、それから今回実際に見てみて、どういったことを感じ取りたいと思っているのか、もう少しお聞かせいただけますか。

皇太子さま 先日、国連大学でもって国際衛生年フォローアップ会議というものがありまして、私もそちらに出席しましたけれども、そこでは世界の衛生問題の現状であるとか、そこに、そしてまたその中でも、アフリカの抱えているさまざまな問題について私自身が理解を深めることができたと思います。

まずアフリカでは、安全な水の確保ということ、そしてまた衛生施設へのアクセスという、こういった点でもって、ほかの地域に比べて立ち遅れている地域であるという認識を私も持っており、こういったことに対しては、国際社会全体として取り組んでいく必要があるという認識をあらためてその時持ちました。

先ほどもお話ししたように、今回のガーナ、ケニア2カ国の訪問でもってアフリカ全体の問題を理解するということは難しいとは思いますけれども、この問題に取り組んでいるガーナ、そしてケニアの方々、そしてまた日本人でもって現地でさまざまな活動をされている方々、そういった方々のお話を伺って、そしてこの国際社会でもって、一体どのような取り組みが必要であるかということについての私自身の理解を深めていきたいというふうに思っています。

そしてまた、ガーナで行われるこの野口英世のアフリカ記念シンポジウムに出席しますけれども、そこではアフリカの医療問題にかかわってこられた方々からいろいろお話を伺って、衛生問題と密接に関連のあるこの医療問題についても、理解を深めていきたいというふうに考えております。 ―先ほどのお話の中で、雅子さまもアフリカに関心があると伺いました。国連のフォローアップ会議も一緒に出席されておりましたけれども、雅子さまのアフリカに対する関心は、皇太子さまから見て、どういった部分に特にありますか。

皇太子さま そうですね、これは、アフリカの抱えているさまざまな問題全体に対してあると思いますし、やはり、具体的にどの問題というのはなかなか難しいかもしれないんですけれども、もちろん貧困の問題ですとか、それから教育の問題、さらには環境問題なども含めて、非常に幅広く、アフリカの問題に対して関心を寄せているというふうに私には感じられます。



 
 
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皇太子さまへパインを…事故死息子の遺志継ぐ

7日から西アフリカのガーナを訪問される皇太子さまは、同国で活動中に亡くなった4人の青年海外協力隊員の慰霊碑に献花される。

そこには、パイナップル栽培による村おこしに情熱を注いだ武辺寛則さん(享年27歳)も眠る。息子の遺志を継いだ両親は「村の主要産業になったパイナップルを皇太子さまにも召し上がっていただきたい」と話している。

ガーナの首都アクラから西に120キロのアチュワ村。元商社マンの寛則さんは1986年12月、青年海外協力隊の隊員として赴任した。電気も水道水もない自給自足の集落で、300人ほどの村民たちに現金収入の道を開くのが任務だった。寛則さんが目をつけたのは、干ばつにも枯れないパイナップル。「自分が去った後も継続できる仕組みが重要」と考え、栽培から販売までのノウハウを村民たちに教え込んだ。

軽トラックを運転中、事故で命を落としたのは、村民の願いを受けて2年間の派遣期間を1年延ばした直後の89年2月25日。長崎県佐世保市から遺骨を受け取りに行った父孝寛さん(78)、母かをるさん(77)は、そこで寛則さんの遺言書を見つけた。遺言書は半年前、同じように同僚の女性隊員が事故で亡くなったのをきっかけに書かれていた。自分への弔慰金は恵まれない人に使ってほしいと記されていた。

夫妻は葬儀で寄せられた弔慰金を村の保育所建設のため寄付した。「ガーナに必要なのは、子どもの教育」という寛則さんの言葉を聞いていたからだった。

その後も夫妻が村を訪れるたび、村は目に見えて発展していった。山一面にパイナップル畑が広がり、欧州にも輸出される村の主要産業に成長した。「タケベガーデン」と名付けられた公園にはパイナップルをデザインした記念碑もある。「甘味はさわやかで最高」。生前、寛則さんがそう手紙に書いたパイナップル。「寛則の熱い思いが詰まっている。皇太子さまにも召し上がっていただきたい」と夫妻は語る。関係者は、訪問された皇太子さまに村のパイナップルを届けることを検討しているという。

青年海外協力隊員=国際協力機構が途上国の発展や復興のため、ボランティアとして派遣する20~39歳までの男女。ガーナへの派遣は77年に始まり、これまでに1079人が派遣された。現在は約90人がエイズ予防や衛生的な水の確保などに従事している。

(2010年3月4日15時15分 読売新聞)



 
 
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皇太子さま:ガーナ到着 歓迎のダンスに笑顔

アフリカのガーナ、ケニア公式訪問に向かった皇太子さまは7日午後(日本時間8日未明)、政府専用機でガーナの首都アクラのコトカ国際空港に到着された。

空港でマハマ副大統領の出迎えを受けた皇太子さまは、ガーナの少女から花を受け取り、伝統的な歓迎のダンスに笑顔を見せた。

8日はミルズ大統領を表敬訪問し、同国で黄熱病の研究中に死亡した細菌学者、野口英世の記念研究室を視察する。(共同)

毎日新聞 2010年3月8日 10時41分



 
 
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強制送還のガーナ人死亡、成田空港で暴れ制止後

22日午後3時5分頃、成田空港からカイロに向けて出発直前のエジプト航空機内で、強制送還されるガーナ国籍の男性(45)が動かなくなり、空港内の病院に運ばれたが死亡した。

東京入国管理局によると、男性が暴れたため、職員が制止したところ、ぐったりしたという。千葉県警が死因などを調べる。

県警が22日発表した。同管理局によると、男性は不法滞在で送還が決まり、護送担当職員は2人だった。同管理局は当時の詳しい状況を「調査中」として明らかにせず、制止が適正だったかについて「コメントできない」としている。

同機は定刻より約50分遅れて出発した。

(2010年3月22日22時00分 読売新聞)



 
 
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強制送還のガーナ人が機内で死亡、暴れ職員制止後 成田

2010年3月23日1時30分

22日午後3時5分ごろ、東京入国管理局が成田空港から強制送還しようとした、ガーナ国籍のアブバカル・アウドゥ・スラジュさん(45)が搭乗した機内で動かなくなり、搬送先の同空港内の病院で死亡が確認された。

千葉県警成田空港署の発表によると、送り返すために乗せたエジプト航空965便の機内でアブバカルさんが暴れ出したため、東京入管成田空港支局の職員が制止したところ、ぐったりしたという。同署は司法解剖して死因などを調べる。



 
 
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2010.04.03 Web posted at: 16:01 JST Updated - CNN

99歳で大学を卒業した元教師、アフリカからの頭脳流出に危機感

アベティフィ(CNN) 99歳のガーナ人の元教師アカシアシ・コフィー・ボーキー・イアドム氏が母国の大学でビジネススクールを卒業した。

第二次大戦の退役軍人でもあるボーキー・イアドム氏は96歳でプレスビテリアン大学のビジネススクールに入学。「教育に終わりはない、脳、目、耳が正常なうちは、学校にさえ行けば学べる」とイアドム氏は語る。

見事卒業を果たした今、同氏は大学のクラスメートたちに、海外の高給の誘惑に負けず、ガーナに留まるよう呼びかけている。

国際移住機構(IOM)によると、2000~2007年に100万人以上のガーナ人が海外に移住したが、そのうちの85パーセント以上が一時的あるいは恒久的にガーナに帰国しているという。

ガーナで頭脳流出が特に深刻な分野のひとつが医療だ。熟練の医療従事者の海外流出は同国に深刻な影響を与えている。2000年代はじめには多くの地域で医師不足に見舞われ、中には看護士すらいない地区もあったという。

頭脳流出は金融サービスなど他の多くの産業分野に影響を及ぼしている。海外移住を考える人々は、その理由として海外との賃金格差やガーナの国内情勢の先行き不透明感を挙げる。

ガーナ大学のある学生は、「お金を稼いで貧しい人々を助けたいが、ガーナでは大学を卒業しても職がない」と訴える。

しかしイアドム氏は、それでも卒業生はガーナに留まるべきだと考えている。

「たとえ薄給でも、それを受け入れなければならない。なぜなら、君たちは政府の支援で教育を受けてきたからだ。よって、卒業後はガーナに留まり、ガーナのために働かなくてはならない」(イアドム氏)



 
 
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エッシェン、W杯欠場の可能性も?

「何よりも大事なのは今後のキャリア」

2010/04/25 15:15:00

チェルシーMFマイケル・エッシェンが、復帰を急ぐつもりはないと宣言した。エッシェンは、チェルシーの今季残り試合に間に合うために焦って復帰すれば、ワールドカップ(W杯)でプレーできないリスクを冒すことになると話している。

ガーナ代表のスターは、チェルシーでの試合出場を諦め、南アフリカW杯に彼の注意を向けている。

「現時点では、僕のW杯は確実じゃない」と彼は『www.chelseafc.com』で語った。

「僕はこれから起こることを静観するだけだ。僕と同じような立場に置かれている選手が何人かいる。フェルナンド・トーレスやセスク・ファブレガスがそうだね」

「残念だけど、いつケガをするか、コントロールすることはできない。でもW杯が目前に迫っていることは理解している。それがモチベーションを維持する刺激になっているよ。それと同時に、より将来についても目を向けなければいけない」

「今、最も重要なことは完全なコンディションを取り戻すこと。W杯までに間に合えば、グレートだよ。でも僕のキャリアはまだ続くんだ。それが何よりも大切なことだと思う」

「今の僕が何よりも望んでいることは、復帰を急がないということ。それはさらなる問題を引き起こすことになるかもしれないからね」

エッシェンは、1月のアフリカ・ネーションズカップでひざを負傷し、2010年に行われたチェルシーの試合は欠場している。



 
 
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サッカー=ガーナ、ひざ負傷のエシエンがW杯欠場へ

(ロイター - 05月28日 10:06)

[アクラ 27日 ロイター] ガーナ・サッカー協会は27日、MFマイケル・エシエンが、ひざの負傷の回復が間に合わないため、来月に開催されるワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を欠場する見通しと発表した。

エシエンは今年1月のアフリカ・ネーションズ杯でひざを負傷。回復に努めていたが、7月末まで完治が見込めないことが分かったという。

ガーナはW杯1次リーグD組で、セルビア、ドイツ、オーストラリアと対戦する。



 
 
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サッカー=オランダ4発、親善試合でガーナに快勝

(ロイター - 06月02日 13:45)

[ロッテルダム 1日 ロイター] サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会1次リーグで日本と同じE組のオランダは1日、当地でガーナとの強化試合を行い、4―1で勝利した。

試合は前半30分、ホームのオランダが、FWファンペルシーのシュートのこぼれ球にFWカイトが詰めて先制。後半28分にもMFファンデルファールトが追加点を挙げた。その後DFマタイセンのミスから1点を失ったものの、MFスナイダー、ファンペルシーが加点し、4―1とした。

試合後、オランダのファンマルウェイク監督は「カウンターが得意なチームを相手に慎重に戦うことができたが、組み立てにややテンポを欠いた」とコメント。その上で「ボールを持ちたがる創造性豊かな選手たちを同時にプレーさせると、ゴール前にスペースが生じにくくなってしまうものだが、今日はうまくやり、試合に深みをもたらすことができた」と続け、チームを褒めたたえた。

オランダは5日にハンガリー代表と強化試合を行う。W杯でオランダは、14日にデンマーク代表との初戦を戦い、19日には日本代表との試合を控えている。



 
 
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ガーナ勝利、セルビアに1―0 後半40分PKで得点

2010年6月14日0時56分

サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会第3日は13日、1次リーグD組のセルビア―ガーナがプレトリアのロフタス・バースフェルド競技場であり、ガーナが1―0で今大会アフリカ勢初勝利を挙げた。ガーナは後半40分、相手のハンドで得たPKをFWジャンが決めた。

    ◇

▽交代 【ガ】アッピア(後28分、アサモア)アッディ(後46分、K・ボアテング)オウスアベイ(後48分、ジャン)【セ】クズマノビッチ(後17分、ミリヤシュ)ラゾビッチ(後24分、ジギッチ)スボティッチ(後31分、ヨバノビッチ)

▽警告 【ガ】ボーサ、タゴエ【セ】ジギッチ、クズマノビッチ

▽退場 【セ】ルコビッチ=警告2(後29分)



 
 
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2010.06.14 Web posted at: 10:30 JST Updated - CNN

ドイツ完勝、ガーナがアフリカ勢で初勝利 W杯

(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は第3日の13日、1次リーグの3試合があり、実力国がそろう激戦グループのD組では前大会3位のドイツがダーバンでオーストラリアと対戦、4─0で完勝した。

ドイツは前半8分、MFポドルスキが先制点を挙げると、同26分にはFWクローゼが頭で合わせて追加点を奪った。後半になっても攻撃の手を緩めず、68分と70分にも加点した。ドイツはW杯の初戦では6戦連続の勝利となった。同国は過去3度、W杯を制している。

ドイツの攻勢で、オーストラリアが反撃する機会は少なく、56分には同国のFWケーヒルが危険なタックルで退場処分を受け、10人での戦いも強いられた。

首都プレトリアでは同組のガーナ対セルビアの試合が行われ、ガーナが後半40分、相手MFのハンドで得たPKを決め、1─0で勝った。今大会でアフリカ勢が勝ったのは初めて。試合は堅守、速攻の応酬で緊迫感あふれる展開となっていた。

北部ポロクワネでは、C組のアルジェリア対スロベニアの試合があり、スロベニアのMFコレンが79分、ミドル気味のシュートを決め、1─0で逃げ切った。アルジェリアGKの捕球での判断ミスが決勝点を生んでもいた。



 
 
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地元アフリカ勢、やや苦戦 初戦は1勝3敗2分け

2010 年6月16日17時1分

アフリカ大陸で初のW杯開催となった今大会は、地元の南アフリカだけでなく、その他のアフリカ勢にも注目が集まる。15日で、6カ国すべてが初戦を戦い、成績は1勝3敗2分け。やや苦戦しているが、1次リーグ通過に向け、16日からは大事な2戦目を迎える。

アフリカ初勝利は、ガーナだった。欧州の中堅どころのセルビアを相手に、我慢強いサッカーを展開。個人に流れがちなアフリカらしさをいい意味で封じ、じっくりと守って、相手のミスを待つ戦いに、今後の可能性を感じたという声も多い。次戦は、ドイツに大敗したオーストラリア。結果次第では、初出場した前回のドイツ大会に続く、16強入りが早くも決まる。

開幕戦を戦った南アフリカは、終盤にメキシコに追いつかれ、惜しくも引き分け。これまで、開催国が1次リーグで敗退した例はなく、プレッシャーがかかるが、初戦の戦いぶりは不安を和らげるには十分な内容。大会の盛り上げのためにも、16日のウルグアイ戦では何としても勝ち点3を手にしたい。

ポルトガルと引き分けたコートジボワールも、実力を感じさせた。組織化された戦術の中にも、個々の能力の高さを発揮。エースのドログバも復帰した。初出場の前回大会で果たせなかった16強入りのためには、次のブラジル戦が大事だ。

ナイジェリアは、アルゼンチンに敗れたが、0―1と健闘。3大会ぶり、3度目の1次リーグ突破を目指す。24年ぶり出場のアルジェリアは、スロベニアに惜敗。イングランド、米国との対戦が待つだけに、今後は苦しい。カメルーンは、持ち味を出せずに、日本との初戦を落とした。エトーら能力のある選手を、今後ルグエン監督がいかにまとめるか、その手腕にかかる。(藤田淳)



 
 
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W杯セックス禁止令で勝てるか

No Sex, Please, We’re Soccer Players

2010年06月22日(火)14時37分

メアリー・カーマイケル(医療担当)

[2010年6月23日号掲載]

ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、イングランドとガーナの代表チームに大会中のセックス禁止令が出されたらしい。ガーナ代表は、妻を含む「親族や友人」を部屋に入れることも許されない。過去にはブラジルやナイジェリア、エクアドルなどの代表チームで同様の禁止令が出ている。

セックス禁止の背景にあるのは、ベッドで頑張って疲れてしまうと翌日のプレーに差し障りがある、という考え。闘争心を促す男性ホルモンのテストステロンが射精で放出されるから、という説もある。

おそらくどちらも間違っている。セックスはプロのアスリートが息切れするほど激しい運動ではない。どんなに頑張っても25~50キロカロリーを消費する程度。セックスを控えると、長期的にはテストステロンの量が減る可能性もある。「3カ月しないと子供と同レベルまで急減する」とある内分泌学者は指摘。それにセックスは素晴らしいストレス解消法でもある。

犯人は寝不足のほうかもしれない。大リーグの名監督だったケーシー・ステンゲルの名言がある。「問題は選手が試合前夜にセックスすることではない。セックスを求めて夜通し起きていることだ」

禁欲令でイングランドとガーナの選手がよく眠れるのは確かかも。



 
 
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2010.06.24 Web posted at: 09:28 JST Updated - CNN

D組は独とガーナが決勝Tへ勝ち進む、W杯

(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の第13日は23日、1次リーグD組の最終戦2試合が行われ、前大会3位のドイツとガーナが決勝トーナメント(T)への進出を決めた。アフリカ勢は今大会に6カ国が出場しているが決勝Tへ勝ち進んだのはガーナが初めて。

ガーナ対ドイツの試合はヨハネスブルクであり、ドイツのMFエジルが後半15分、ミドルシュートを決めて1点を奪い、そのまま逃げ切った。ドイツは2勝1敗、勝ち点6の同組1位で決勝Tへ進んだ。

ガーナも再三、好機を作り、敵ゴールに襲いかかったが、相手GKの好守もあって得点を阻まれた。1勝1分け1敗の勝ち点4でオーストラリアと並んだが、得失点差で決勝T進出の権利をつかんだ。

オーストラリア対セルビアの試合は北東部ネルスプレイトであり、豪州が2─1で競り勝った。1次リーグでの初勝利だった。上位進出も期待されたセルビアは1勝2敗の勝ち点3に終わった。

試合は後半になって大きく動き、豪州は後半24分にFWケーヒルが頭で決めて先制。その4分後にFWホルマンがミドルシュートを打ち込んで突き放した。

セルビアは決勝T進出を賭けて反撃を試みたが、攻撃が寸断され、後半39分にFWパンテリッチが1点を返すのにとどまった。



 
 
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【今夜注目】粘り強い米、唯一のアフリカ勢・ガーナ

▽決勝トーナメント1回戦

米国(C組1位)VSガーナ(D組2位) 

27日午前3時半

米国はイングランド、スロベニア戦で、ともに先制されながら追いつき、アルジェリア戦は後半ロスタイムに決勝点を挙げるなど粘り強い。GKハワードを中心に、先に失点しない展開に持ち込みたい。

ガーナは唯一のアフリカ勢。セルビア人のラエバツ監督に指揮された若手が組織的にプレーする。ここまで得点はPK2本のみ。エースストライカーのジャンに期待がかかる。

(2010年6月26日17時31分 読売新聞)



 
 
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2010.06.27 Web posted at: 09:50 JST Updated - CNN

ガーナが米国破り初の8強、延長戦で W杯の決勝T

(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は第16日の26日、決勝トーナメント(T)1回戦でガーナと米国が北部ルステンブルクで戦い、ガーナが延長戦の末、2─1で勝利した。

同国が準々決勝に進んだのは初めて。アフリカ勢が8強入りしたのは1990年大会のカメルーン、2002年大会のセネガル以来、3度目となった。

アフリカ勢は今大会に過去最多の6カ国が出場したが、勝ち残っているのはガーナのみとなっている。試合が延長戦に突入したのは今大会で初めてだった。

試合ではガーナが前半5分、FWのK・ボアテングがドリブル突破からシュートに持ち込み、ゴール左隅に突き刺して先制。米国は後半17分、MFドノバンのPKで試合を振り出しに戻していた。

試合はその後、一進一退の攻防が続いたが、双方とも決定機をつかむことは出来なかった。しかし、ガーナは延長戦の前半3分、FWジャンが後方からのロングボールを奪い、米国DF陣を振り切って、決勝点を蹴り込んだ。



 
 
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2010.07.03 Web posted at: 09:54 JST Updated - CNN

ウルグアイ40年ぶり4強入り、ガーナとのPK戦制す W杯

(CNN) サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は20日目の2日、ヨハネスブルクでウルグアイ対ガーナの準々決勝が行われ、1―1のまま突入したPK戦をウルグアイが4―2で制して、4強入りを果たした。過去2回、W杯で優勝している同国のベスト4進出は40年ぶり。

PK戦は今大会で2度目だった。ウルグアイは準決勝で、2日に同じく行われた試合でブラジルを撃破したオランダと対戦することになった。ガーナは、アフリカ勢としては初めてのベスト4を逃した。

試合の前半は両チームともに譲らない攻防を展開。ガーナは前半47分、MFムンタリが豪快なミドルシュートを決めて先制した。しかし、ウルグアイは後半10分、FWフォルランがフリーキックを直接ねじこんで試合を振り出しに戻した。

その後はこう着状態が続き、延長戦に突入。ガーナは延長後半、ウルグアイFWスアレスのハンドでPKを得る決定機をつかんだが、FWジャンが失敗してPK戦にもつれ込んでいた。PK戦ではガーナが2人失敗し、ウルグアイは4人が成功させた。

ウルグアイはオランダとの準決勝でハンドを犯したスアレスを欠くが、タバレス監督は試合後、「チームには強い精神力がある。我々は勝ちにいく」と強調した。



 
 
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ガーナPKに泣く…激闘120分ラストプレー

ウルグアイ1―1ガーナ(PK4―2)(準々決勝=2日)──120分の激闘が終わろうとしていた時、ドラマが待っていた。

延長戦のロスタイム、ガーナが最後の攻撃を仕掛けた。右サイドのFK。ゴール前に入れると、相手GKはキャッチできず、拾ったアッピアがシュート。ゴールライン付近でウルグアイのスアレスに一度ははね返された。だが、アディエが頭で放った二の矢を、スアレスは手で止めるしかなかった。

スアレスは一発退場となり、ガーナはPKを獲得。アフリカびいきの8万観衆は、アフリカ勢初の4強という歴史的な瞬間に期待を膨らませた。

最後の1プレー。ジャンの右足でとらえられた球は、8万観衆、いやアフリカ大陸全体の期待をも乗せ、ゴールに向かった。しかし、無情にもクロスバーを直撃し、大きく跳ね上がった。頭を抱えるガーナイレブンの脇で、ウルグアイの選手たちは沸き立った。

PK戦は、このラストプレーの流れが反映されたように、ガーナ側が2人続けて失敗。心理面の落ち込みが影響したのかもしれない。

南米の古豪を押し込み、厳しい圧力の中でも鮮やかにパスを回した。放ったシュートは、相手の倍近い26本。アフリカ最後のとりでは、W杯という大舞台で確かな足跡を刻んだ。

PK戦での敗退が決まると、スタジアムは静寂に包まれ、次の瞬間、ガーナをたたえるようにブブゼラが鳴り響いた。泣き崩れたジャンは「勝てるチャンスはあった。でも残念ながら、これがサッカー」。アフリカ初の4強には届かなかった。だが、健闘ぶりは散りざまとともに、人々の心に残った。(大塚貴司)

(2010年7月3日11時17分 読売新聞)



 
 
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南アW杯:ウルグアイ、ガーナ降す PK戦4―2で

○ウルグアイ1―1ガーナ●(PK4―2)

ウルグアイはPK戦で、GKムスレラが2人を止めてガーナを降した。1点を追う後半10分、フォルランが直接FKを決めて同点。延長終了間際、スアレスがシュートを手で防いでPKを献上したが、ガーナのジャンが失敗した。試合の主導権を握ったのはガーナ。相手の倍近い26本のシュートを放ったが精度が低く、前半にムンタリのシュートで奪った1点にとどまった。

◇「古豪」ウルグアイ 何度も負け覚悟

なりふり構わぬ反則が勝利を引き寄せるのだから、勝負の世界は分からない。タバレス監督は「きょう、何が起きたかを説明することなんてできない」と歓喜した。過去2回の優勝を誇る「古豪」ウルグアイ。40年ぶりのベスト4は、思わぬ形でもたらされた。

誰もが負けを覚悟した。それも何度も。1―1で迎えた延長後半ロスタイム、ガーナが立て続けに2発のヘディングシュートを放った。ゴールライン上にいたのはスアレス。1本目は左脚に当たり、2本目は両手でブロックするように押し出した。即座に退場を命じられた。だが、相手のPKはバーにはじかれた。もつれ込んだPK戦では1人が外したものの、GKムスレラがガーナのシュートを2本止めた。

最後の瞬間だけではなく、「困難な状況を耐え抜いた」(タバレス監督)試合だった。守備の要ルガノが前半、攻撃参加中に相手と交錯して負傷し、前半途中に交代を余儀なくされた。左サイドバックのフシレも相手と競り合った後にバランスを崩して頭から落ち、一時はプレー続行不能になりかけた。

窮地を救ったのが「二枚看板」だった。その一人、フォルランは1点を追う後半10分、ゴール左から3人の壁をものともせず同点の直接FKをたたき込んだ。PK戦でも1人目で落ち着いて決め、流れを引き寄せた。もう一人のスアレスは、思わぬ形で存在感を見せつけた。

ガーナのラエバツ監督は「私が言えることは、これがサッカーだということ」。そんな試合だった。【江連能弘】

◇アサモア・ジャン…ガーナのFW 無情のPK失敗 

九分九厘、手にしたはずの勝利にも、アフリカ勢初の4強という夢にも、あと一歩で届かなかった。両手で顔を覆い、おぼつかない足取りでセンターサークル付近をさまよった後、その場に倒れ込んだ。チームメートの助けなしでは、起き上がることも歩くこともできなかった。

延長後半ロスタイム、右FKからの攻撃。ゴールに入ったはずのアディエのシュートが相手の手でかき出された。その反則で得たPKをけったが、無情にもクロスバーに嫌われた。

敗れはしたが、その働きは際立っていた。屈強な体を生かし、相手DFを背にボールを収めては、何度も相手ゴールに迫った。前半ロスタイムの先制点も、味方の縦パスをジャンがムンタリに戻したことがきっかけだ。

今大会3得点。20歳で出場した前回ドイツ大会でも1点を挙げている。PKが入っていれば、カメルーンの英雄ミラが持つ、アフリカ選手のW杯最多得点記録、5点に並ぶところだった。

ベスト8進出を決めた米国戦で決勝点を挙げた際には「ガーナだけではなく、アフリカ全体として誇りに思う」。アフリカの希望を、という願いは、あと一歩届かなかった。【江連能弘】

毎日新聞 2010年7月3日 11時56分(最終更新 7月3日 11時58分)



 
 
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太陽光で地域発電、直流でAV機器稼働 ソニー子会社

途上国向け分散電源システム

2010/7/10 13:56

ソニーのソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL、東京・品川)は太陽光発電などの自然エネルギーを活用してAV(音響・映像)機器を稼働させるシステムを開発した。主に電力系統が整備されていない発展途上国向けに、地域で必要な電力をその場でまかなう分散型システムとして実用化をめざす。

太陽光やバイオマス(生物資源)などを使って発電し、できた電気をリチウムイオン電池に充電。必要なときに電力を供給する。AV機器は通常、送電網で送られてくる交流の電気を直流に変換して使う。新システムでは太陽光発電などで発生する直流の電気をそのまま利用でき、変換による電力ロスが少ない。

まず電池製造のソニーエナジー・デバイス(福島県郡山市)と共同で、ガーナでサッカーの試合を大型スクリーンで上映する実証実験を実施した。昼間に500ワット級の太陽光パネルで発電し、夜に蓄電池からプロジェクターやスピーカーなどに電力を供給。約4時間の充電で2時間強の試合を上映できることを確認した。

今後はシステムの耐久性やコストを検証し、電気が通ってない地域の学校や病院向けシステムも検討。早期の実用化をめざす。新興国ではAV機器の需要が拡大し始めており、新システムをソニー製品の拡販手段としても役立てる考え。



 
 
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南アW杯:アフリカの民主政治進展を印象付ける

アフリカで初開催となったサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は、国際社会に大きな影響をもたらした。アフリカで最も民主的統治が進むガーナの快進撃は「内戦や飢餓にあえぐ」といったアフリカのイメージを「力強さ」へと一新、民主政治の進展も印象付けた。ただ、貧困やエイズウイルス(HIV)まん延などの課題には注目が集まらず、置き去りにされた感も否めない。一方、経済危機にあえぐスペインではW杯優勝が起死回生への希望の灯もともしている。【ヨハネスブルク高尾具成、パリ福原直樹】

◇アフリカ…「力強さ」表現も社会問題置き去り

W杯にはアフリカ大陸から過去最多の6カ国が出場。ガーナはベスト8進出の快挙を成し遂げた。ガーナは80年代までクーデターが繰り返されたが、以降5回の民主的な大統領選を実施、昨年7月、オバマ米大統領が「民主化の模範」としてサハラ以南のアフリカで最初の訪問先として選んだ。民主的な「良き統治」と強さの連動は、独裁政治がはびこるアフリカ諸国に政治の再考を迫った。

ただ、そのガーナも貧困からは逃れられない。政府は予選に約1000人の応援団を送り込んだが、滞在費がかさみ、決勝トーナメントを待たずに多くを帰国させた。

W杯は「アフリカ人であることを祝おう」と一体感の醸成をスローガンに掲げたが、大陸全体を統合する転換点にはなりえなかった。象徴的だったのは、11日の閉会式に登場したマンデラ元大統領(91)への反応だ。観客席は欧州からの応援組で占められ、南アをはじめアフリカ各国からの観戦者は少ない。アパルトヘイト(人種隔離)政策と闘い多くのアフリカ人から尊敬されるマンデラ氏への反応は思いのほか鈍かった。

南ア大会は元々、98年の国際サッカー連盟(FIFA)会長選で、アフリカの票を得て当選を果たしたブラッター会長が支持基盤強化やアフリカへの恩返し的な意味で開催を決めたとされる。運営は非アフリカ人主体で、スローガンも上滑りだった面は見逃せない。

大会中、非政府組織が訴えたHIV、マラリア、飢餓などは関心を集めなかった。

だがHIV感染者支援のイベントに参加したジンバブエの女性ラメンさん(24)は「アフリカの現状がどれほど世界に伝わったかは疑問だが、世界はアフリカに注目し、アフリカのイメージを少しは変えた」と話す。

欧州の植民地支配からの独立が相次ぎ「アフリカの年」と言われた1960年から半世紀。

「アフリカ人であることを祝う」日が来るまで道は遠い。

◇経済危機続くスペインに明るいニュース

スペインが史上初の優勝を決めたことは、深刻な経済危機が続く同国にとって、最近にない明るいニュースになった。サパテロ首相は11日、「(勝利で)スペインは自信をつけた」と強調。主要紙も「夢は必ず、かなう」と呼応しており、「優勝を経済危機回復の心理的テコにしたい」(政府高官)のが同国政府の本音だ。

スペインの財政収支は07年までの黒字が、09年に国内総生産(GDP)比で約11%の赤字に転落。失業率も07年の8.3%から最近は20%にまで増えた。このため共通通貨・ユーロ圏では「ギリシャに続く経済危機」と指摘される。

W杯勝利後、サパテロ首相は「私の若いころから、W杯での優勝は全世代の夢だった。夢が、最終的にはかなえられた」と述べた。これらの発言が、経済危機の克服を念頭になされたのは間違いなく、首相は今後、国内金融機関の健全性審査(ストレステスト)の公表などを通じ、自力回復路線を強く訴えていくとみられる。

毎日新聞 2010年7月12日 12時27分(最終更新 7月12日 14時18分)



 
 
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サッカー:南アフリカW杯 閉幕 アフリカのイメージ一新

アフリカで初開催となったサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は、国際社会に大きな影響をもたらした。アフリカで最も民主的統治が進むガーナの快進撃は「内戦や飢餓にあえぐ」といったアフリカのイメージを「力強さ」へと一新、民主政治の進展も印象付けた。ただ、貧困やエイズウイルス(HIV)まん延などの課題には注目が集まらず、置き去りにされた感も否めない。一方、経済危機にあえぐスペインではW杯優勝が起死回生への希望の灯もともしている。【ヨハネスブルク高尾具成、パリ福原直樹】

◇ガーナ快進撃、民主化の勝利 貧困、HIV…課題残し

W杯にはアフリカ大陸から過去最多の6カ国が出場。ガーナはベスト8進出の快挙を成し遂げた。ガーナは80年代までクーデターが繰り返されたが、以降5回の民主的な大統領選を実施、昨年7月、オバマ米大統領が「民主化の模範」としてサハラ以南のアフリカで最初の訪問先として選んだ。民主的な「良き統治」と強さの連動は、独裁政治がはびこるアフリカ諸国に政治の再考を迫った。

ただ、そのガーナも貧困からは逃れられない。政府は予選に約1000人の応援団を送り込んだが、滞在費がかさみ、決勝トーナメントを待たずに多くを帰国させた。

W杯は「アフリカ人であることを祝おう」と一体感の醸成をスローガンに掲げたが、大陸全体を統合する転換点にはなりえなかった。象徴的だったのは、11日の閉会式に登場したマンデラ元大統領(91)への反応だ。観客席は欧州からの応援組で占められ、南アをはじめアフリカ各国からの観戦者は少ない。アパルトヘイト(人種隔離)政策と闘い多くのアフリカ人から尊敬されるマンデラ氏への反応は思いのほか鈍かった。

南ア大会は元々、98年の国際サッカー連盟(FIFA)会長選で、アフリカの票を得て当選を果たしたブラッター会長が支持基盤強化やアフリカへの恩返し的な意味で開催を決めたとされる。運営は非アフリカ人主体で、スローガンも上滑りだった面は見逃せない。

大会中、非政府組織が訴えたHIV、マラリア、飢餓などは関心を集めなかった。

だがHIV感染者支援のイベントに参加したジンバブエの女性ラメンさん(24)は「アフリカの現状がどれほど世界に伝わったかは疑問だが、世界はアフリカに注目し、アフリカのイメージを少しは変えた」と話す。

欧州の植民地支配からの独立が相次ぎ「アフリカの年」と言われた1960年から半世紀。

「アフリカ人であることを祝う」日が来るまで道は遠い。

◇大会成功「何よりの誇り」 反アパルトヘイト・元闘士が感慨

マンデラ元大統領も収監されていた政治犯向けの「監獄島」、南ア・ケープタウン沖のロベン島で囚人のサッカーリーグを組織した反アパルトヘイトの元闘士も11日のW杯閉幕を特別な感慨を持って迎えた。その一人、セディック・アイザックスさん(69)は「当時はW杯ホストを務めるなど夢にも思わなかった。国民が人種を問わずともに笑い、涙を流し合う姿は、歴史的な時間。何ものにも代え難い誇りだ」と話す。

アイザックスさんはアジア系のイスラム教徒。爆弾製造の疑いで64年12月、手かせ足かせをされたままロベン島へ送られた。77年9月の釈放まで約13年間、投獄された。

数千人の政治犯が収容された島ではアイザックスさんらが当局と約4年間にわたり交渉、67年に「マカナ・サッカー協会」(前身はマツェニ・サッカー協会)を設立。FIFAの規約にのっとりリーグを運営した。

アイザックスさんは、日々、英語の公式文書を作成し、会議の議事録を残した。紙不足の中、セメント袋や紙バッグの切れ端も利用し、細かな字で会則や協会と選手の権利関係などを書き続けた。「公正や平等を重んじる、アパルトヘイトと正反対の体制を確立し、権利を示したかった」。そして現在、南アチームが健闘する姿を見て「W杯は人種間に残る違和感を改めて解き放ち、国民を団結させた。南アの未来が輝くきっかけになってほしい」と話す。

◇スペイン首相「Vで自信」 経済危機克服へ希望

スペインが史上初の優勝を決めたことは、深刻な経済危機が続く同国にとって、最近にない明るいニュースになった。サパテロ首相は11日、「(勝利で)スペインは自信をつけた」と強調。主要紙も「夢は必ず、かなう」と呼応しており、「優勝を経済危機回復の心理的テコにしたい」(政府高官)のが同国政府の本音だ。

スペインの財政収支は07年までの黒字が、09年に国内総生産(GDP)比で約11%の赤字に転落。失業率も07年の8・3%から最近は20%にまで増えた。このため共通通貨・ユーロ圏では「ギリシャに続く経済危機」と指摘される。

W杯勝利後、サパテロ首相は「私の若いころから、W杯での優勝は全世代の夢だった。夢が、最終的にはかなえられた」と述べた。これらの発言が、経済危機の克服を念頭になされたのは間違いなく、首相は今後、国内金融機関の健全性審査(ストレステスト)の公表などを通じ、自力回復路線を強く訴えていくとみられる。

毎日新聞 2010年7月12日 東京夕刊



 
 
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柿エキスで保湿クリーム かぶちゃん農園が参入

2010/7/22 4:24

農産品などの通信販売会社、かぶちゃん農園(飯田市、鏑木武弥社長)は化粧品事業に進出する。顧客の中心である50歳代以上の女性に照準を定め、第1弾として地元産の柿から抽出したエキスを活用した保湿クリームを製品化する。新ブランド「柿物語」を立ち上げ、8月からカタログ販売を始める。取扱商品の拡大で、通販利用を伸ばす。

初のオリジナル商品は「カキシアバタークリーム」。同社の主力商材の市田柿からビタミンやミネラルを含んだエキスを抽出。アフリカ産のシアの種子から取れる植物油脂「シアバター」に加えた。主成分がオレイン酸のシアバターは、アフリカで保湿クリームとして使われている。

植物原料だけで作った新商品は淡い柿色をしており常温では固体。約36度で溶けるため、塗れば肌にすっと吸収される。ビタミン類が美容にいいほかポリフェノールが加齢臭を和らげるという。

化粧品の「柿物語」ブランドの第1弾となる。50グラム入りで3800円。月1万個の販売を目標にしている。販売に先立って、長野県から薬事法の許可を取得した。消費者に関心を持ってもらうための「お試しセット」として1週間分(2グラム×7包)を500円で限定販売する。

同社のスタッフだった女性が数年前にガーナを訪れ、現地で手作りのシアバターに出会ったことが商品化のきっかけ。「強烈な紫外線を浴びるアフリカの女性が使うシアバターには優れた保湿性がある。これを使った商品ができないか当時から考えていた」(福川真樹常務)という。

今後は「柿物語」のシリーズ化にも取り組んでいく。第2弾の商品としては、柿のシブを使ったせっけんが候補だ。

かぶちゃん農園は通販を軸に多角化を進めている。昨年は通販食材をメニューに生かした食堂を飯田市に開設した。



 
 
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皇太子さま、静岡で若者と交流 ボーイスカウト国際大会

静岡県を訪問中の皇太子さまは3日、富士宮市で開催中のボーイスカウトの国際大会「日本ジャンボリー」を視察された。

大会は約40の国や地域から集まった約2万人の若者が、キャンプを通じて交流を深める。晴天の中、首に青いスカーフを巻いた皇太子さまは、国境なき医師団やユニセフなどの国際慈善団体が活動を紹介するコーナーを訪問。「しっかり勉強してください」と少年らを激励した。

また、各国のスカウトの活動状況について、ガーナや英国の参加者から説明を受けた。

その後、皇太子さまは富士市に移動し、県富士工業技術支援センターを訪ね、薬品や微生物を使った製紙工場の廃水処理技術を視察。3日夕に帰京する。

2010/08/03 13:00 【共同通信】



 
 
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トークライブ・マーケット・コンサート 「アフリカの風」 8月8日(日)図書館・古墳公園

2010年8月 5日号

秦野市立図書館開館25周年と同市立桜土手古墳展示館開館20周年の記念事業「アフリカの風in HADANO」が8月8日(日)、行われる。入場無料、雨天決行。主催はスローフード協会秦野支部(=スローフード秦野、中川璃々代表)。

同図書館では、トークライブ「アフリカから吹いてきた風~娘のダーリンはガーナ人~(13時15分~15時)」を2階視聴覚室で実施。会場では、スローフード秦野の会員でもある作家の牧梶郎氏が、娘さんがガーナ人男性と国際結婚をした際に体感したカルチャーショックなどを交え講演する。当日は娘さん一家も登場して、日本とガーナの違いなどについて話す。

桜土手古墳展示館ではチャリティーイベントとして、「スローフードマーケット(13時~18時)」が開かれ、アフリカの菓子、家庭料理、ビールや秦野のジェラート、梅酒などが販売される。スローフード秦野会員の「アフリカの話 ケニアを旅して考えた(15時半~15時50分)」もある。「アフリカン・コンサート(16時~18時)」ではアフリカ伝統楽器の演奏、ダンス等が披露される。チャリティー収益金は、アフリカの学校に菜園を作る活動に寄付される。

中川代表は「当日ぜひ会場に来ていただき、皆さんの心をアフリカに届けましょう」と呼び掛けている。問い合せは中川さん【電話】 0463(78)4767まで。



 
 
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シャルケがサーペイを獲得、今夏8人目の新戦力

掲載: 2010年8月26日(木), 15.11CET

FCシャルケ04は今夏8人目の新戦力として、同じくUEFAチャンピオンズリーグに出場するバイヤー04レバークーゼンからガーナ代表DFハンス・サーペイを獲得した。

UEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグに向けて積極的な戦力補強を進めるFCシャルケ04は、ブンデスリーガのライバル、バイヤー04レバークーゼンからガーナ代表DFハンス・サーペイを獲得した。

レバークーゼンの戦力構想から外れていた34歳は、2010年FIFAワールドカップで5試合に出場。その活躍がフェリックス・マガト監督に目に留まり、シャルケと2年契約を結ぶことになった。「彼のことが気に入ったよ」とマガト監督は話した。「ガーナはアフリカ勢で一番勝ち進んだばかりか、ドイツを苦しめた。ハンスはそのガーナに守備で貢献していた」

FCバイエルン・ミュンヘンの元指揮官であるマガト監督は、ジェノアCFCに移籍した右SBラフィーニャの後釜を探していた。「あのポジションを務めるタレントはいるにはいるが、どちらかというと将来的に期待できる選手ばかり」とマガト監督は話した。「ラフィーニャが退団したことで、そのポジションをこなせる即戦力が必要だった」。

左右どちらのサイドでもプレーできるサーペイは、レバークーゼンで3シーズンを過ごし、ブンデスリーガ42試合に出場。その前はVfLボルフスブルクで6シーズンにわたってプレーした。今夏、サーペイの他にも、クリストフ・メッツェルダー、エリク・イェンドリシェク、ティム・ホークラント、内田篤人、キリアコス・パパドプロス、セルヒオ・エスクデロ、ラウール・ゴンサレスの7人を獲得したシャルケは、昨季のブンデスリーガで2位に躍進。26日にモナコで開かれたUEFAチャンピオンズリーグ・グループリーグ抽選会で、グループBに入った。



 
 
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ミランでの活躍を誓うボアテング

「自分の能力に自信を持っている」

2010/09/09 12:36:00

ミランに加入したガーナ代表MFケヴィン=プリンス・ボアテングが、新天地での活躍を誓っている。

「時間は少しあると思っている」とボアテングは、ガーナ『KickoffGhana.com』に語った。

「まだスタートしたばかりだ。でも自分自身にプレッシャーはかけていない」

「シーズンがどのように進むかを見るだろう。自分の能力に自信を持っているし、ポジションを得られると確信している。ただ、今はプレッシャーを感じていない」



 
 
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ガーナ大統領 「年内に石油生産開始」

2010/9/29 20:36

アフリカのガーナが石油輸出国に名乗りを上げた。来日中のミルズ大統領は29日、東京都内の講演で、大西洋などで開発中の油田から「年内に生産を始める」と語り、同行する政府高官は、「生産した原油は輸出する」と語った。同国では輸出収入の運用方針などを定める「石油収入管理法案」の審議が進められており、今後はガス田開発にも取り組む考えだ。

ガーナでは南部沖の海底油田「ジュビリー」など、海底や内陸部の4カ所で大型油田の開発が進んでおり、日量24万バレルの生産を見込んでいる。ミルズ大統領は「ガーナの天然資源は豊富だ」としたうえで、「エネルギー分野で進んだ技術を持つ日本企業の投資を歓迎する」と述べ、エネルギーを軸とする天然資源をカカオ豆や植物性油脂などに代わる輸出品目に育てる意欲を示した。



 
 
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ガーナ向け円借款、再開検討を表明 首相

2010/9/29 23:15

菅直人首相は29日、ガーナのミルズ大統領と会談し、2000年以降供与していなかった円借款の再開を検討すると伝えた。農業、教育分野などで受け入れるガーナ人研修員の人数を、今後3年間で100人以上追加する考えを表明した。ミルズ大統領は「貿易・投資面で日本との関係を一層強化することを期待する。国連安保理改革などの課題にも日本と協力して取り組みたい」と述べた。



 
 
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年齢を感じさせないプレーを見せたセードルフ

掲載: 2010年9月29日(水), 20.45CET

古巣AFCアヤックスの本拠地でACミランの1-1の引き分けに貢献したMFクラレンス・セードルフだが、自らの果たした役割に言及することはなかった。

文: デレク・ブルックマン(アムステルダム) 選手としてのキャリアをスタートさせたAFCアヤックスのホームグラウンドに帰還したACミランのクラレンス・セードルフは、見事なパフォーマンスで貴重な勝ち点1獲得に貢献した。

アムステルダムの古豪で10代を過ごした元オランダ代表のセードルフは、タックルでボールを奪ったり、攻撃陣と連係してミランの絶好機を作り出したりと、34歳という年齢を感じさせない精力的なパフォーマンスを披露した。23分のムニール・エル・アムダウィの先制点は防げなかったが、ハーフタイム前に同じく元アヤックスのズラタン・イブラヒモビッチの同点ゴールを演出。ロッソネーリ(ミランの愛称)を敗北から救った。

しかしセードルフは、いつもと変わらず控えめで、自らの果たした役割を強調することもなかった。「難しい試合だったし、われわれも最高のパフォーマンスは見せられなかった」と、レアル・マドリーCF、FCインテル・ミラノでもプレーした MFはUEFA.comに語った。「少しいい時間帯もあって、20分を過ぎた辺りからペースをつかむことができた。アヤックスが序盤から積極的に来ることは予測していたから、こちらも動じなかったよ。後半はあまり見せ場がなく、試合は支配したもののチャンスはほとんど作れなかったね。引き分けが妥当だと思う」

本人に代わってセードルフの年齢を感じさせないプレーをたたえたのは、チームメートのケビン・プリンス・ボアテンクだった。「セードルフがマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは別に驚くことじゃない」と、夏にポーツマスFCから加入したガーナ代表は言う。「絶妙なアシストをしたし、何度かトップクラスのタックルも見せた。彼はUEFAチャンピオンズリーグで4回も優勝していて経験が豊富だ。彼みたいな選手から、いろいろ学べるのを楽しみにしているんだ。クラレンスだけじゃなく、ロナウジーニョやロビーニョ、(アンドレア・)ピルロといった選手と一緒にプレーできるなんて、本当に信じられないよ」

アヤックスは、グループGの初戦でもアウェーでマドリーに敗れているが、28日の第2節では、大金星を収めるチャンスを逃してしまったとCBヤン・フェルトンヘンは感じている。「引き分け以上の結果が得られたかもしれない。勝ち点1を取ったというより、勝ち点2を取りこぼした気分だ」とベルギー代表のDFは打ち明けた。「僕にとっては初めてのUEFAチャンピオンズリーグで、どうなるか分からなかったけど、まあうまくいった。マドリーでの敗北からいかに立ち直るか、みんな注目していたと思う。少なくともこれで自信は増したんじゃないかな」

同じくDFのウルビー・エマヌエルソンも、思いは複雑だ。「いい戦いはできたが、チャンスがあまりにも少なかった。でも僕らはまだまだやれるはずだ」とエマヌエルソンは言う。「われわれは大きな一歩を踏み出した。(AJ)オセールとの2連戦に向けて前進を続け、次のホーム戦では勝ち点3を取らなければならない」

http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/news/newsid=1538997.html



 
 
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天皇陛下、ガーナ大統領と会見

2010/9/30 19:39

天皇陛下は30日、来日中のガーナのミルズ大統領と皇居・宮殿で会見された。天皇陛下は、同国で黄熱病の研究中に亡くなった野口英世博士に触れ「ガーナ政府が野口博士の研究室をきちんと維持、保全されていると聞いております」と謝意を表明。大統領は「人類の福祉を向上させるために自分自身を犠牲にされたことに、国民は非常に感銘を受けています」と応じた。



 
 
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丸紅、ガーナでメタノール 現地政府と共同生産へ

2010/10/2 2:00

丸紅はガーナ政府と化学品原料のメタノールを共同生産する方針を決めた。2015年をめどに世界需要の約2%に相当する年産85万トンを目指す。総事業費は500億円程度の見通し。年内に生産を開始する油田から副産物として出る天然ガスを主原料に活用する。アフリカ諸国は豊富な資源を生かした成長戦略を相次ぎ打ち出しており、これに応じた商社の進出が加速してきた。

丸紅とガーナ政府は1日、メタノール工場の建設に向けた事業化調査に、近く共同で着手することで合意した。

ガーナ南西部に工場を新設する方針で、生産したメタノールはガーナ国内に供給するほか、欧米などに輸出する見通しだ。詳細な計画は今後詰めるが、丸紅とガーナの政府系企業が生産合弁会社を設立する案を軸に検討するもよう。

ガーナでは11月にも南西部の沖合にある海底油田「ジュビリー油田」の生産が始まる。同国初の本格的な油田で、6億~15億バレルの原油を埋蔵しているとされる。新工場はこのジュビリー油田などから天然ガスを調達する。

化学品の基礎原料となるメタノールの世界需要は今後も拡大する見通しで、アフリカは中東などに続く生産地として注目されている。日系企業が参画するメタノール工場の稼働はまだなく、丸紅のプロジェクトが初となる公算が大きい。

アフリカは政変などがあった場合のリスクが高いとされてきたが、原油や貴金属などを豊富に埋蔵しているのは確実と見られ、国内消費を支える人口の増加も顕著。丸紅のほかにも、住友商事がマダガスカルで総事業費37億ドル(約3100億円)のニッケル鉱山開発を推進するなど、日本の大手商社の進出が相次いでいる。



 
 
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中海油:Kosmos Energyのガーナ資産買収を計画

2010年10月22日、関係者によると、中国海洋石油とガーナ国営石油公社(GNPC)が50億ドルで米石油開発会社Kosmos Energyのガーナ資産の買収を計画している模様。

Kosmos Energyのガーナ資産については、既にエクソンモービルが40億元での買収計画を発表しているが、まだ成功していない。

今回の中海油とGNPCの示した買収価格は、エクソンモービルの計画を10億ドル上回ることになる。

(China Press 2010:IT)

(10/22 17:37)



 
 
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【香港・注目株】中国海洋石油、民豊、馬鞍山鉄鋼、中国平安保険

 10月22日(ブルームバーグ):香港株式市場の主な注目銘柄は以下の通り。株価と株価指数は21日の終値。ハンセン指数は0.4%高の23649.48。ハンセン中国企業株(H株)指数は1.2%高の13615.41。

 中国海洋石油(CNOOC、883 HK):海洋油田開発で中国最大手の中国海洋石油とガーナ国営石油公社(GNPC)は、米石油開発会社コスモス・エナジーがガーナに保有する資産を50億米ドル(約4060億円)で買収することを提案した。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。株価は1%高の16.08香港ドル。

 民豊(フリーマン、279 HK):証券会社の民豊は、金融サービス事業の拡大に向けて20億株を1株当たり0.275香港ドルで発行し、5億5000万香港ドル(約58億円)を調達する。株価は1.6%高の0.32香港ドル。

 馬鞍山鉄鋼(323 HK):香港上場の鉄鋼メーカーとして中国2位の馬鞍山鉄鋼の7-9月(第3四半期)決算は、利益が前年同期比99.6%減の304万元(約3700万円)となった。需要後退に加え、原材料価格の上昇で利ざやが縮小した。株価は1.3%高の4.86香港ドル。

 中国平安保険(集団、2318 HK):中国2位の保険会社、中国平安保険は、運用成績の向上を目指し不動産やプライベートエクイティ(PE、未公開株)への分散投資や、中国株の保有を増やしている。同社の陳徳賢副最高投資責任者(CIO)が明らかにした。株価は3%高の88.15香港ドル。

更新日時: 2010/10/22 10:53 JST



 
 
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オーストラリア市場レポート 2010年11月10日: Noble Mineral (ASX:NMG) はガーナでの広域金掘削取組みに対し3,000万豪ドルを調達予定

Sydney, 2010年11月10日, (ABN Newswire) - Noble Mineral Resources (ASX:NMG) は3,000万豪ドルの調達に向けた39セントでの約7,700万株の発行に対する確約を取り付けた。この資金は、ガーナにある同社 Bibiani 金プロジェクトでの埋蔵・資源推定量の大幅増加につながるものと見込まれる広域掘削取組みに利用される予定である。この掘削取組みでは今後12ヶ月にわたり月当たり55,000mが掘削される予定で、 Bibiani における一連の標準埋蔵・資源量の拡大を生み出すものと見られている。資源量は現在、埋蔵量60万5千オンスを含む198万オンスとなっている。

Sipa Resources Limited (ASX:SRI) は、西オーストラリア州 Kalgoorlie の南東約150キロメートルに位置する同社100%保有の Woodline 金・ベースメタルプロジェクトでの RAB / 空心掘削を再開したと発表した。この4週間掘削プログラムは、非常に前向きな交差が最近示された以前の掘削を充填すべく、約600ヶ所の穴をカバーする予定である。以前のプログラムでは同プロジェクト地区において非常に特異な金 (50 ppb 超) が示されていた。

Paradigm Metals Limited (ASX:PDM) は、クイーンズランド州 Toolebuc プロジェクトにおいて鉄酸化銅・金鉱化を対象とした2,000m空心・ハンマー掘削プログラムを開始した。掘削穴は20-50m厚の浅い堆積下において、まず最長100mの深長計となる複数の未掘削磁性特異を検査する予定である。初回分析結果は2010年12月初旬までに得られる見込みとなっている。

Gold One International Limited (ASX:GDO) は今日、南アフリカにある同社の主力 Modder East 金鉱山での掘削結果において、高グレード海岸線への拡張が確認されたと語った。掘削孔 DD68 はチャネル厚72センチメートルに対し1トン当たり177.1グラムを含み、掘削孔 DD69 は56センチメートルに対し1トン当たり37.3グラムを有している。

お問合せ先
Tetsuya Okada
Asia Business News Japan Bureau
Tel: +61-2-9247-4344
http://www.abnnewswire.net



 
 
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味の素と2国際NGO、ガーナで栄養改善活動支援

日食 2010/11/12 日付 10407 号 03 面

味の素は国際NGOであるケア・インターナショナル ジャパン、日本フォスター・プラン協会の2団体との間で覚書を交わし、ガーナでの栄養改善を目指したソーシャルビジネス共同開発に着手した。ソーシャルビジネスとは、味の素の定義で途上国の栄養不足などの社会問題を解決する持続可能なビジネス。

味の素はガーナ大学、INF(International Nutrition Foundation)とともに、ガーナにおける離乳期の子供の栄養改善を目的とした栄養強化食品の開発を進めてきた。今回パー・・・

[全文は食サーチ会員登録を]



 
 
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ガーナ、中古下着の輸入販売禁止へ 衛生面の懸念で

* 2010年11月30日 14:26 発信地:アクラ/ガーナ

【11月30日 AFP】ガーナ政府は29日までに、健康上のリスクを理由に中古下着の輸入販売を禁止する方針を固めた。

ガーナ貿易・産業省によると、政府はガーナ標準委員会(Ghana Standard Board)と協調して、非衛生的な中古下着のガーナへの輸入を来年の2月から禁止する。これにより、国民の健康を促進し、医療関連の政府支出を削減することが目的だという。輸入販売の禁止は中古のマットレス、ハンカチ、靴下、ズボンにも拡大される予定だ。

ガーナでは1994年にも同様の措置がとられたが、十分に実施されなかった。貿易・産業省は、今回は徹底して中古下着の国内流通を阻止する構えだ。

首都アクラ(Accra)では、新品よりも価格が安い海外から持ち込まれた中古下着を売る若者たちの姿が見られる。より豊かな国で使用された中古品が、ガーナなどの西アフリカの国々に持ち込まれている。

古着販売で生計を立てる人びとの間からは、輸入販売の禁止は死活問題であり公正ではないとの声があがっている。ある古着販売業者は、「ガーナ人が古着を支持するのは新品より安いからだ。政府はこうした貧困層にも配慮して決定を撤回すべきだ」と訴えた。(c)AFP



 
 
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セルビア年間最優秀選手にスタンコビッチ

掲載: 2010年12月23日(木), 14.07CET

FCインテル・ミラノのMFデヤン・スタンコビッチが、セルビアの年間最優秀選手に選ばれた。また最優秀監督にはガーナの前指揮官であるミロバン・ライェバツ監督が選出された。

2006年に続き2回目の受賞となったスタンコビッチは、2010年にインテルで5つのトロフィーを獲得した(セリエA、コッパイタリア、UEFAチャンピオンズリーグ、イタリア・スーパーカップ、FIFAクラブワールドカップ)。

スタンコビッチはまた、セルビア代表の主将として夏のFIFAワールドカップ南アフリカ大会に参加し、セルビアの選手として初めて、同大会に3度出場したプレーヤーとなった(1998年のフランス大会はユーゴスラビア代表、2006年のドイツ大会はセルビア・モンテネグロ代表として)。32歳になるMFは、セルビアの出場記録で歴代2位となる95キャップを誇る(最多記録はサボ・ミロシェビッチが持つ102キャップ)。

スタンコビッチは28日に行われる授賞式で正式に賞を受賞する。また、今年のW杯でガーナを準々決勝進出に導いた(ベスト8ではウルグアイにPK戦で敗退)ライェバツ監督が最優秀監督に選ばれた。56歳の指揮官は現在、サウジアラビアのアル・アハリで指揮を執っており、今週初めにはアフリカの年間最優秀監督も受賞していた。



*このファイルは文部科学省科学研究費補助金を受けてなされている研究(基盤(B)・課題番号16330111 2004.4~2008.3)の成果/のための資料の一部でもあります。
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/p1/2004t.htm

UP:2010 REV:
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