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『ケアの社会学――臨床現場との対話』

三井 さよ 20040825 勁草書房,270p.

last update: 20120201

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三井 さよ 20040825 『ケアの社会学――臨床現場との対話』,勁草書房,270p. ISBN-10: 4326652969 ISBN-13: 978-4326652969 \2730 [amazon][kinokuniya] ※ c04 sm

■内容

・出版社による紹介文([外部リンク]勁草書房ホームページより)
患者の固有な「生」を支える! 看護職,薬剤師,栄養士,臨床検査技師,医師ら,その独自の営みと,協力関係が持つ意義を訴える.
その人らしさを生かしたケアをするという当たり前のことが実現できていない現在,看護職や医師らはどのようにすることが必要なのか.本書は,二つの病院改革を事例に今まで医師が専有していた患者の情報を共有する場を持つ重要性を主張する.看護職らも包括的に患者の状態を理解し,医師に対して問題提起できるようにすることが,患者に利益をもたらすようになるという.

■目次

はしがき i

序章 臨床現場と社会学の対話 1

第一章 他者の「生」を支えようとすること 16
 1 対人専門職が直面した「壁」――阪神・淡路大震災でのボランティア経験 16
 2 ケアの難しさ 24
 注 41

第二章 キュアからケアヘ 45
 1 現代の医療専門職 45
 2 専門職論とその限界 54
 3 患者へのケア――技法VS倫理 64
 4 医療専門職にとってのケア――平等VS階層制 78
 注 87

第三章 その人らしさを生かすために――看護職による患者への働きかけ 94
 1 すれちがい 94
 2 拒む患者 98
 3 応えられない無力感 124
 4 限定性を乗り越える過程 143
 注 158

第四章 ケアを支える医療専門職間関係 162
 1.「患者中心」と自律性――看護業務整理に基づいた病院改革 162
 2.医師を交えた相補的自律性――クリニカル・パス導入を通した病院改革 191
 3.ケアと自律 225
 注 231

終章 ケアの社会学へ向けて 238

補遺 調査の概要 244

あとがき 253
参考文献 iv(逆引き)
索引 i(逆引き)

■引用


■書評・紹介

山根純佳,2005****,「キュアからケアへ――医療現場における『ケア』の意義」『書評ソシオロゴス』1: 17-33.
[外部リンク]『書評ソシオロゴス』ホームページで全文閲覧可.PDFファイル
立岩真也,20050624,「書評:三井さよ『ケアの社会学――臨床現場との対話』」『季刊社会保障研究』41(1): 64-7.
[外部リンク]機関リポジトリで全文閲覧可.PDFファイル)
◆藤村正之,20050930,「分野別研究動向(福祉)―― 親密圏と公共圏の交錯する場の解読」『社会学評論』56(2): 518-34
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)
◆南山浩司,20060228,「書評 三井さよ著『ケアの社会学――臨床現場との対話』〔含 書評に応えて〕」『ソシオロジ』50(3): 179-86.
◆木下康仁,20060624,「書評 三井さよ著『ケアの社会学――臨床現場との対話』」『福祉社会学研究』3: 167-71.

■言及

◆松木洋人,20070430,「子育てを支援することのジレンマとその回避技法――支援提供者の活動における『限定性』をめぐって」『家族社会学研究』19(1): 18-29.
[外部リンク]Journal@rchiveで全文閲覧可.PDFファイル)
井口高志,20070630,『認知症家族介護を生きる――新しい認知症ケア時代の臨床社会学』東信堂,335+xp. ISBN-10: 4887137680 ISBN-13: 978-4887137684 \4410 [amazon][kinokuniya] ※ a06 c04 sm
前田拓也,20090930,『介助現場の社会学――身体障害者の自立生活と介助者のリアリティ』生活書院,369p. ISBN-10: 4903690458 ISBN-13: 978-4903690452 \2940 [amazon][kinokuniya] ※ c04 ds s
◆畠山洋輔,20110331,「専門職カテゴリー化と信頼獲得プロジェクト――『専門職』カテゴリーを用いた実践を捉える視角」『現代社会学理論研究』5: 159-70.


*作成:植村 要青木 慎太朗
UP: 20070506 REV: 20110201(藤原 信行)
三井 さよ  ◇ケア  ◇医療社会学  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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