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ニキ リンコ
にき・りんこ

自閉連邦在地球領事館附属図書館(館長 リンコ ニキ Lingko "NeatKey" NIKI)
http://member.nifty.ne.jp/unifedaut/index.htm


このHP経由で購入していただけたら感謝


*ニキさんより

Date: Fri, 24 Sep 2004 23:52:48 +0900
From: "NIKI"
Subject: [jsds:9809] 明日から毎日朝刊で週一連載

ごぶさたしております、たぶん自閉スペクトラム(誤診じゃないかぎり)のニキで
す。
本日は図々しくも宣伝に参りました。

明日の25日から、毎日新聞朝刊の生活家庭面で、毎週土曜日の「みんな一緒」という
コーナーで、コラムの連載をさせていただくことになりました。タイトルは『自閉姫
の見聞記』といいます。10回前後ってことなんですが、何回になるのやら。

書いてる本人がへらへらとシマリのないシオタレた書き手ですので、そのキャラを反
映して、何となくシマリのない話になると思います。勇ましい話にはなりませんので
あしからずご了承くださいませ。

それにしても、元がほわんとしたキャラの人間にとって、アンクルトムにもならず、
かといって自分のキャラも失わないというのは、実に危ない綱渡りだと痛感する毎日
です。


ニキ リンコ

自閉連邦在地球領事館附属図書館
(サイトアドレスが変わっています。
お手数ですが、リンク、ブックマークの変更をお願いします)
http://homepage3.nifty.com/unifedaut/

 

*ニキさんより

『障害学の主張』の6章に書かなかったこと、書けなかったこと、等がこちらに入っ
てます。福島県立医科大学医学部神経精神医学講座の学内講師、岡野高明氏との共著
で、主に対談、一部はメールでQ&Aです。

岡野 高明/ニキ・リンコ 2002
教えて私の「脳みそ」のかたち
―大人になって自分のADHD、アスペルガー障害に気づく―

花風社刊,1600円+税


 出版社のサイトの紹介ページは
 http://www.kafusha.com/shinkanyoyaku/shinkanyoyaku.html


です。このページにも書いてますが、出版社に直接予約すると、18日から、申し込み
順に発送が始まるとのこと。支払いは郵便振替、後払い。現物といっしょに、振替用
紙が入ってくるので、郵便局で払ってください。

15日までに予約し、別の本を複数注文すると、送料(通常は一律310円)が無料にな
るっていうキャンペーンを今やってるみたいです。

注文用ページはこちら。
http://www.kafusha.com/shuppan/order/main.html

他の本の一覧は、こちら。
http://www.kafusha.com/shuppan/shuppan.html
手前味噌だけど私の個人的お勧めはマーク・フリードマン『熟年人間力、若者を救
う』。
ほかのひとの作品では、
ヘレン・レコルヴィッツ『パパに仕事がなくなって』(戦前が舞台のフィクション、
家族の物語)、
アーリン・アールバック『「リスク」の教科書』(ヤングアダルト向けの幅読本)、
あとね、ドナ・シルツ『最初に愛があったから 虐待され心に傷を負った子どもたち
を引き取って』は、タイトルからはわからないけど、実は、胎児性アルコール症候群
やLD、ADHD、それに感覚過敏や感覚統合療法など、生物学的な諸問題についての情報
が豊富です。特に、感覚統合療法の情報って日本ではまだ少ないから、その意味で貴
重だと思います。

と、宣伝したところで、目次を貼っときますね。

目次

この本が生まれるまで

第一部 発達障害はトクベツなもの?
01 社会に出て、自分の「至らなさ」を知る
02 あなたの悩みは、脳の構造かもしれない
03 精神科に来る人って、ヘン?
04 なぜ大人のADHDを診てくれるお医者様が少ないか
05 「人格」には生物学的な要素がある?
ニキ 自閉という生物について語る
閉じた情報の環っか 俺ルールの世界に生きる人々

第二部 ニキという生き物
01 引きこもり、不登校、結婚と幸せな閉じこもり生活
02 自閉は恥ずかしい?
03 自閉とADHDの二人羽織
ニキ 診断名のもたららすとまどいについて語る
診断名のジャングルと地球人の探検家たち

第三部 障害は文化?
01 得意なことは、やってはいけない?
02 発達障害に優しい社会
03 カミングアウトはするべきか?
04 自分なりの行動療法
ニキ 「障害は文化だ」について語る
障害を文化と考えるのは、実用的

第四部 ニキ、ディープな質問をする
ニキ、ディープな質問をする

中途診断ラッシュと診断受容過程

最後の最後に

 

◆ニキ・リンコ 2000 「訳者あとがき」,Gerland[1997=2000:281-286] [3]

◆ニキ・リンコ 20021031 「所属変更あるいは汚名返上としての中途診断――人が自らラベルを求めるとき」,石川・倉本編[2002:175-222]* [3]
*石川 准・倉本 智明 編 20021031 『障害学の主張』,明石書店,294p. \2600

*障害というラベリングによって安心すること
香山リカの、「糖尿病」と告知されて「うれしく思う人」はいない、という指摘を受けて、「発病(事実)に対する反応」と「診断(情報)に対する反応」を区別していない。」(p.196)、「筆者なら、「発病は嬉しくないが、診断されたことは嬉しい」と思うだろう」(注よりp.215)、「長年「何かおかしい」と思いながら正体がわからなかった者にとっては、名前がつくことは大きな救いになりうる。「名前があったのか!」という表現は、定番といえるほどよく目にするものである」(p.196)

*説明を求める思いを持つこと自体を否定されるとき
「なぜ自分から障害者になりたがるのか」という問いの陰には、「『障害者』というレッテルは誰にとっても常にマイナスのものであるはず」という素朴な前提がある。実際には、社会的に「障害者」としての承認を求めることは、決して「障害者」というレッテルに付随する蔑視を自ら求めることでもなければ、肯定することでもないのに、先の疑問はこの二つを区別せず、あたかも診断を求める者が自ら蔑視を求めているかのような印象を作り出しており、無意識なら不注意、意図的なら卑怯である。事実のレベルでは障害者としての承認を求めつつ、重度障害も含めた「障害」全体に対するスティグマは拒絶するという姿勢もあるはずである。身に合わない「健常者」というレッテルに苦しみ続けるか、差別もコミで障害者として認めてもらうかという二者択一に追い込まれる必要はなかろう」(p.202)

*「故意に手を抜く健常者」から「それなりにがんばってきた障害者」へ、「ダサい健常者」から、「自閉者としてはこれが普通」への変更は、転落ではなくヨコ方向への移動でしかないばかりか、質的にいえば「怠惰」「悪意」「横着」という汚名の返上である。新しい所属先、帰属意識の獲得であり、身の丈に合い、実感に添った自己像を新たに形成するきっかけでもある。そして、これまでの違和感が錯覚でもなければ嘘ではなかった、妄想でもなければ幻覚でもなかったという認識であり、自分は自分の感覚を当てにしても良いのだという保証でもある」(p.203)

 「「障害者になる」という表現には二通りの意味がある。一つは受傷や発症により何らかのインペアメントを持つようになることであり、もう一つは社会的に「障害者」として認められることである。「なぜ自分から障害者になりたがるのか」という言辞は、この二つをあえて区別せずに用いることで、意味を二重写しにする悪意を含んでいる。つまり、実情の方は、最初からインペアメントを持っていた者が内実に合わせたラベルを得ようとしているのに対し、あたかも自傷か何かによってインペアメント自体を得ようとしているかのような連想が働く表現だといえる。
 また、社会的に「障害者」としての承認を求めることは、決して「障害者」というレッテルに付随する蔑視を求めることでもなければ、肯定することでもない。先の疑問はこの二つをも区別せず、あたかも診断を求める者が自ら蔑視を求めているかのような印象を作り出しており、無意識なら不注意、意図的なら卑怯である。〈事実〉のレベルでは「障害のある人」としての承認を求めつつ、重度障害も含めた「障害」全体に対するスティグマは拒絶するという姿勢もあるはずである。身に合わない「健常者」というレッテルに苦しみ続けるか、差別も〈コミ〉で障害者として認めてもらうかという二者択一に追い込まれる必要はない。」(ニキ[2002])


 
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■訳書

◆Solden, Sari 1995 Women with Attention Deficit Disorder: Embracing Disorganization at Home and in the Workplace, Underwood Books=20000531 ニキ・リンコ訳,『片づけられない女たち』,WAVE出版,392p. ISBN:4-87290-074-X 1680 1680 [boople][bk1] [3] ※ ** d
◆Gerland, Gunilla 1997 A Real Person=20000430 ニキ・リンコ訳,『ずっと「普通」になりたかった』花風社,286p. ISBN:4-907725-14-0 1785 [boople][bk1] ※
◆Weiss, Lynn 1992 Attention Deficit Disorder in Adults, Taylor Publishing=20010228 ニキ・リンコ訳,『片づかない! 見つからない! 間に合わない!』,WAVE出版,398p.,1500円 ※ ** d
◆Lawson, Wendy 1998 Life behind Glass: A Personal Account of Autism Spectrum Disorder, Southern Cross University Press=20010519 ニキ・リンコ訳,『私の障害、私の個性。』,花風社,219p.,1600円 [3] ※ ** d


 
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◆Gerland, Gunilla 1997 A Real Person=20000430 ニキ・リンコ訳,『ずっと「普通」になりたかった』花風社,286p. ISBN:4-907725-14-0 1785 [boople][bk1] ※

□内容説明[bk1]
いじめられた。仲間はずれにされた。ずっと「世界」になじめなかった。大人になってわかった。私は「普通」と違う脳の持ち主だったんだって。「高機能自閉症」に悩んだ著者が「救い」を見出すまでの全記録。

*20000328 ニキ リンコさんより

 「4月の前半ごろ、スウェーデンのグニラ・ガーランドという女性の自伝が出ます。著者は、ずっと普通学級に通い、20代後半になって初めて、アスペルガー症候群と診断された人です。
 自閉の感覚、自閉の論理、自閉の気分がよくわかるのではないかと思います。
 発売日は、まだ聞いていないのだけれど(ページにも載っていないから、未定なのでしょうね)。でも、たぶん、TBSの連ドラが始まる4月13日までには本屋さんに並べたいと思っているのではないかしら。
 こちらで、表紙が見られます
 http://www.kafusha.com/Shuppan/index.html

◇引用

 「私は突然、正しい本の正しいページをめくったらしい。そこには私がいたのである。  単なる偶然と片づけるには、あまりにもあてはまることが多すぎた。ところが、…先生は…あくまでも家庭環境のせいだという立場を崩さなかった。…こういう人たちにかかると、脳に損傷があると言われてしまうんですよ、そして、うまく行かないことは何でもかんでも、脳の損傷のせいだといって片付けられてしまうんですよというのが先生の話だった。」(Gerland[1997=2000:257])

 「私は、このレッテルを持って帰った。レッテルなど無駄だと言う人もいるだろうし、害になるだけだと言う人もいるだろう。でも私には、このレッテルは役に立つと思えた。
 ところが、ストックホルムに帰ってみると、私はひどく落ちこんでしまった。」(Gerland[1997=2000:262]

◇訳者あとがき

 「障害をもって生まれながら、何も知らず、健常児として育つ。それはときに、二重の意味で屈辱的な経験になることがあります。一つは、人と同じことができないのに、理由がわからないので、自分(p.282)のせいだと思ってしまう屈辱。もう一つは、みんなとの能力の差を埋めようとせっかく自分で工夫したやり方を不自然だ、卑怯だと思いこんでしまう屈辱です。
 自閉症スペクトル上の人々には、「暗黙の約束」を読みとる勘がありません。そんな私たちにとっては、記憶力と論理に頼り、計算に従って演技をするのは、生活のために必要な工夫なのです。車椅子や点字と同じ、自然で、正当なことなのです。なのに、このままではダメだ、普通にならなくてはと思い詰めて、自分を見失う。そこまでの犠牲を払って努力したのに今度は「他の人間をかたどった、安っぽいまがいもの、でき損ないの複製になってしまった」意識にさいなまれる。」(pp.282-283)

 「[大学を]中退して放り出された先は、バブル崩壊前夜、八〇年代末の日本でした。「モノより心」「本当の自分」といった言葉があちこちで聞かれ始めたころです。「自分探しゲーム」「癒しブーム」に明け暮れた日本の九〇年代は、私にとって本当に奇妙な時代でした。「ありままの自分」なん言われたって、ありのままでは生活していけなかったではないか。私に必要なのは、「癒し」などではなく、力をつけることなのに。
 書籍や雑誌の世界で、次々とこころの病理がテーマとして流行し、消費されるようすも不可解でした。みんな、あんなに正常なのに、仕事にも就けるのに、なぜ多重人格や連続殺人の本に熱中するのだろう? 次々と流行する異常心理の本に、私など手も届かないほど正常な人たちが「自分を重ねて読みました」とか「この主人公は私です」などというコメントを寄せているのを、私は悪い夢か何か(p.283)のようにぼんやり見ていました。」(pp.283-284)
 「「本当の私に出会う」なんてフレーズは恥ずかしいと思っていました。でもその一方で、自分のどこがおかしいのか、納得したかったのも確かです。なぜみんなが怒るときに怒れないのか。なぜみんなが笑わないときに笑ってしまうのか。なぜこんなに疲れてしまうのか……。」(p.284)
 「意外に思われるかもしれませんが、診断は大きな救いでした。自分にも障害があると知って、二重の屈辱から解放されたのですから。みんなと同じことができないのは自分のせいではないことがわかったし、勘でわからないことを計算で補うのはごまかしでも何でもなく、自分に合ったやりかたなのだと割り切れるようになったからです。」(p.285)

 
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◆Solden, Sari 1995 Women with Attention Deficit Disorder: Embracing Disorganization at Home and in the Workplace, Underwood Books=20000531 ニキ・リンコ訳,『片づけられない女たち』,WAVE出版,392p.,1600円 [3] ※


■cf.

◆立岩 真也 2004/04/25 「ニキリンコの訳した本たち・1」(医療と社会ブックガイド・37)
 『看護教育』45-04:(医学書院)
◇立岩 真也 2004/06/25 「ニキリンコの訳した本たち・2」(医療と社会ブックガイド・39)
 『看護教育』45-06:(医学書院)


REV:20040229,0302 0506,0826,0925,1103
自閉症  ◇注意欠陥障害(ADD)  ◇身体×世界:関連書籍  ◇WHO 

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