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◆立岩 真也 2021/04/25 「続・介助者として働いてみようという本の話――何がおもしろうて読むか書くか 第14回」,『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』129
を分載していきます。『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』
http://www.arsvi.com/m/co.htm
おもしろい雑誌です。定期購読よろしくです。普通に本屋さんでも買えます。孫子(まごこ)の家を送付先にするのもあり。
■『介助の仕事』出てます
前回、昨年「八月一〇日に最終の原稿を送った」と書いた本が、その時にはまったくそんなことを思っていなかったのだが、なかなか出ず、ようやく、この三月一〇日、ちくま新書から出版された。題名は『介助の仕事――街で暮らす/を支える』。値段は八二〇円+税。
すぐに出るものと思っていた。そしてやはり前回書いたように、続けて何冊か新書を出してもらうつもりだった。だが、ひどく時間がかかった。私が何冊かでお世話になっている生活書院なんかだと、社員=社長さんという会社だから、会議のしようもないのだが、大きな会社ではちがう。当初出してもらう予定だった岩波書店なんかだとそういう手続ぎに手間がかかることは、二〇〇四年の本『自由の平等――簡単で別な姿の社会』でも経験はしていた。ただ、本の内容についての編集者の反応はよかったのだが、なかなかその会議にかけてもらえないようだった。
どうやらそのわけは、研修での話を録音して文字にしたその記録をもとにしたことによるのだろうと思った。実際にはかなり編集を加えたのだが、それでもあえて話したままのようにしたのだった。それがふつうでないことと受けとられたようだ。
そのことに気づくと、たしかに、岩波新書もほかの古くからある新書も、安くて薄いものの、じつは「きちんとした」ものであることに気づいた。私のはそうでないのがいけなかったようだ。
それで、とにかく急いでいたので、別をあたることにして、結局、『良い死』(二〇〇八)、『唯の生』(二〇〇九)でお世話になった筑摩書房の石島さんに受けてもらい、ちくま新書から出してもらうことになった。さらに予想外に時間がかかって、ようやくというところだ。
※生存学研究所のフェイスブックにあるこの文章と同じものは
http://www.arsvi.com/ts/20212731.htm
にもある。
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◆立岩 真也 2021/03/10 『介助の仕事――街で暮らす/を支える』,ちくま新書,筑摩書房,238p. ISBN-10 : 4480073833 ISBN-13 : 978-4480073839 820+ [amazon]/[kinokuniya]
◆立岩 真也 2020/11/11 「私たちはそういうことにあまり慣れてないのだが」,DPI日本会議,ご寄付、ご支援について