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Tateiwa
立岩 真也
20080905 『良い死』,筑摩書房,374p.
ISBN-10: 4480867198 ISBN-13: 978-4480867193 \2940
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序(全文)
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書評・紹介
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立岩 真也
20080905 『良い死』,筑摩書房,374p. ISBN-10: 4480867198 ISBN-13: 978-4480867193 2800+
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*『良い死』と
『唯の生』
、合わせて(定価税込5880円)注文してくださった方に、2冊で送料(書籍小包)込5000円(3冊:7500円…)でお送りいたします。ご予約・ご注文は立岩真也
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『唯の生』
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立岩 真也 2022/12/10
『良い死/唯の生』
,筑摩書房,ちくま学芸文庫,624p. ISBN-10:4480511563 ISBN-13:978-4480511560
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■
序
はじめに
死/生について論じるといったことは、できもしないし、気がすすまない。にもかかわらず、
『ALS――不動の身体と息する機械』
([2004])という、重いといえば重い話も出てくる本を書いてもしまったから、もうしばらくはやめておこう、遠ざかっていようと思っていた。
けれども、「尊厳死」してもよいという法律を作ろうという動きが出てきたことを聞きつけた人から、それはとても困ったことだ、これでますます死ななくてよい人が死んでしまうと、だから何かせよと言われた。すぐに法律ができるということになるとは思わなかった。ただその心配な気持ちにはもっともなところがある。
言うべきことは、ことが起こる前にきちんと考えておいて、言っておくべきなのだが、そう思って見渡してみると、すぐに使える言葉がない。つまり私たちは、ものを書く者たちはだめなのだ。すぐに取り出せる道具を揃えられていない。だから泥縄になってしまうのだが、それでもその場で考えて言うしかないということになる。
そんなことがあって、そして原稿の依頼があったり、本の企画があったりして、結局、二年、三年と文章を書き続けることになった。とくに本にする段階で、幾度も構成が変わり、文章もかなりなおしたり書き足すことになった。結果、ずいぶんな時間がかかった。そして一冊で終わらず、二冊になり、そして三冊になってしまった。
構成
それにしてもどうしてそんなに長くする必要があるのか。私もそう思う。そこで、まず、短い文章を先頭に置いた。こうして短くできる話がなぜ長くなるのかについては、長い方を読んでいただくよりない。
『良い死』では、自分で決める、自然な(そして/あるいは美しい)、そして利他的な死として肯定される死について考える。同時に、たしかにあまりぱっとしない生を否定しない方がよいと述べる。
『唯の生』では、ここ数年に周囲に起こったことを記し、ここ三十年ほどの歴史をどう見るか、むしろ、その歴史を見るべきことを提起する。そして幾つかの論点について考えた文章を収録する。
『生死本』(仮題)では、関係する本を紹介する。
二冊は『良い死』と『唯の生』と題したが、それは語呂合わせのようなもので、とくに一冊目で死について、二冊目に生について書いたのではない。だいたい、私は死について何か、みなが知っている以外のことを書けると思えない。また、ほんの幾冊かを別にすれば、みなが知らない何かが書いてあると思ったことがない。
現況
とくにこの一冊目の本では、なんだかのんびりしたことを書いてしまったように思う。結局、ずっと起こってきたことは、自己決定がどうしたというようなことではなく、「終末期」に関わる様々をきりつめようという以外のことではなかったのだとも言える。
残念ながら見立てはまちがっていなかったということでもあるのだが、ならば、その現在について調べ、ものを言えばよいのかもしれない。しかし、やはりゆっくりしていられないのだろうが、それは別の人(たち)に委ね、その手前の話をここではすることにする。
情報
とくにこの『良い死』では事実・史実をほとんど扱わない。もちろん、それは大切でないと考えているからではない。ただ中途半端に事態を書くよりは、繰り返すが、誰かがきちんとやってくれた方がよいと思った。もう一つ、事実・史実、あるいはその所在については、グローバルCOE「生存学創成拠点」のウェブサイト(http://www.arsvi.com)に、「et」で始まるファイル名を持つ七四のページ(ファイル)(計約一二〇万字)他のファイルが掲載されている。さらに関連する人名別のファイルや書物についてのファイルがある。直接に関係するものだけで、この三冊の本を合わせた文字の二倍ほどの量にはなる。また「老い」についてのページがある。そちらをごらんいただきたい。この本の文献リストに対応するファイルもある。そこから著者や文献の入手方法についての情報等がえられる。
また視覚障害などで活字版が不便な人に、この本のテキスト・ファイルを提供する。筆者までEメールなどで連絡をください。
■目次
序
序章 要約・現況
1 要約と前置き
1 急ぐ人のために――最も短い版
2 急ぐ人のために・2――短い版
手助けをえて、決めたり、決めずに、生きる――第3回日本ALS協会山梨県支部総会での講演
3 考えてきただろうか
4 知ったらよいこと
2 それがある場所:不死性
1 二〇〇五年/一九八三年
2 尊厳死思想の不死性
3 それがある場所:汎用性
1 批判でもあり主流でもある
1)自律
2)自然
3)利他
4 それがある場所:反事実性・抗事実性
1 二つの枕詞
1)「たんなる延命」
2)「死の隠蔽」
2 現実でもある
3 効果・残余
註
第1章 私の死 cf.
自己決定
1 私のことである、しかし
1 論を積んでみることについて
2 決めることが大切であること
3 至上のものではないこと
4 そのまま受け入れないことを言う不正確な言い方
5 受け入れられないことがある理由
2 困難
1 介入という危険
2 より大きな困難
3 再び選択について
3 他を害さない私のことか
1 いくらか内在して考えてみる
2 自分のために自分を決めているという説について
3 他を害してはいないという説について
第2章 自然な死、の代わりの自然の受領としての生
1 人工/自然
1 「自然な死」という語
2 すべてが自然の中にある
3 サイボーグは肯定される cf.
サイボーグ
4 無限の欲望という説
5 単純に苦痛を感じる身体という自然
2 生政治
1 むしろ面している
2 与えられて/与えているもの
3 延ばされ閉じられる
3 好き嫌いのこと
1 好き嫌いのこと
2 作りものだと、まず言ってみるが
3 抜けられそうにないように思えること
4 会ってしまうこと cf.
水俣病
1 告発との不整合?
2 普及と変容
3 それでも会ってしまうこと
5 思いを超えてあるとよいという思い
1 普遍の不可能性?
2 個別から語ることの流行
3 思いを超えてあるとよいという思いの実在
4 誰もが、について
5 誰をも、について
6 多数性・可変性
1 並存していること変わること
2 死に賭けられているものを軽くすること
7 肯定するものについて
この部分の英訳
1 世界の受領
2 私に向かわなくてもよいこと
第3章 犠牲と不足について
1 不安と楽観
1 不安と楽観について
2 要約
2 避けられない場合
1 共有財−生命の犠牲
2 私見
3 犠牲は不要であること
3 不足/の不在
1 もの
2 人
4 移動/増加
1 同じなら同じでしかない
2 増える
5 どこから計るか
1 「自分のため」が届く範囲
2 生産への貢献という理由
3 代わりに――いっそ原則をはっきりさせること
6 枯れ木に水、がよいについて
1 そう景気のよい話はできない
2 ただし、条件を加えた場合
7 何が妨げているのか
1 利害
2 だが味方の方が多い
3 生産・成長のための我慢という話
4 国際競争という制約
5 どこでもできることではないという話に対して
8 それでよい/それでも
1 それでよい
2 それでも憂える良識的な人たち
3 受け答えについて
註
おわりに
1 まず言っておけること
2 言ってみたらよいと思うこと
あとがき・1
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■紹介・書評
◆2015/07/20
https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/623040903066730496
「↓で言及していただいた(&前便で一部引用した)『私的所有論』は第2版文庫版→1800円→http://www.arsvi.com/ts/1997b1.htm 『弱くある自由へ』第1章「空虚な〜堅い〜緩い・自己決定」http://www.arsvi.com/ts/2000b1.htm &『良い死』第1章「私の死」」
◆2015/07/20
https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/623034452738871296
「「自己決定権を獲得しよう[…]他方で、自己決定と言って全てを済ませられない、肯定しきれない[…]例えば[…]「安楽死」「尊厳死」に対して早くから疑念を発してきたのも障害を持つ人達だった。ここには矛盾があるように見える。」FB:https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1627059137561067」
◆2015/04/19
https://twitter.com/anomee/status/557431276206948352
「???ou? ?@anomee 立岩真也『良い死』(筑摩書房)A フォーラム自由幻想/ウェブリブログ
http://jiyuu-gennsou.at.webry.info/200907/article_4.html
…」
◆2014/05/06
https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/463900062704087040
「立岩真也 ?@ShinyaTateiwa ケア(倫理)http://www.arsvi.com/d/c04.htm すこし更新。関連する拙文のページの方も→http://www.arsvi.com/d/c04ts.htm 個別から語ることの流行/思いを超えてあるとよいという思いの実在/誰もが、について/誰をも、について(立岩真也『良い死』第2章)」
◆2013/04/08
https://twitter.com/shumitt7l7/status/321278674269786114
「shumitt7l7 ?@shumitt7l7 過去の日記を読み直すという苦行「読書ノート 「良い死」立岩真也」http://bit.ly/11JlQc6」
◆2013/04/08 「読書ノート「良い死」立岩真也、の再録」
http://stilllife-vietnam.blogspot.jp/2013/04/blog-post_2845.html#more
◆2013/01/03
http://tarbes.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/index.html
◆2009/07/03 「立岩真也『良い死』(筑摩書房)A 」,『フォーラム自由幻想』
http://jiyuu-gennsou.at.webry.info/200907/article_4.html
◆2009/07/02 「立岩真也『良い死』(筑摩書房)@ 」,『フォーラム自由幻想』
http://jiyuu-gennsou.at.webry.info/200907/article_3.html
◆加藤 秀一 2008/10
「書評:立岩真也『良い死』」
,共同通信配信記事(10/11『沖縄タイムス』,10/19『佐賀新聞』『静岡新聞』,10/26『熊本日日新聞』『信濃毎日新聞』)
◆立岩 真也 2008/10/25
「良い死?」
,『朝日新聞』2008-10-25朝刊・京都:31 コラム「風知草」3,
◆2008/10/20
http://kohagi.jugem.jp/?eid=155
◆2008/10/19
http://tokaimura.com/?p=405
◆
森岡 正博
2008/10/19 「書評:立岩真也『良い死』」,『日本経済新聞』2008/10/19
http://d.hatena.ne.jp/kanjinai/20081022/1224676480
◆2008/10/08
http://d.hatena.ne.jp/SugarCheap/20081008#p3
◆立岩 真也 20081001
「他者を思う自然で私の一存の死?」
,『ちくま』2008-10
◆2008/09/05
http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/2008-09.html?p=2#20080905
……
◆『法学セミナー』
◆2008/12/25
http://blog.goo.ne.jp/kazenotikara/e/3b6fb7cfb90efba4868cbc033d58b4e1
◆永岡 崇 2009/03/00 「今年の3冊・2008年度」
http://ishibashi.hippy.jp/shohyo/08-best3all.html
◆
川口 有美子
2009/03/07 「書評:立岩真也『良い死』」
『KINOKUNIYA 書評空間BOOKLOG』
http://booklog.kinokuniya.co.jp/kawaguchi/archives/2009/03/post_25.html
◆2009/04/07
http://blogs.dion.ne.jp/hiroads/
◆2009/04/24
http://d.hatena.ne.jp/schizophrenic/20090424/1240537065
◆2009/05/02
http://ameblo.jp/rebel-rebel/entry-10253416108.html
◆2009
http://sougo.city.sado.niigata.jp/mpsdata/web/2472/p15.pdf
(
http://sougo.city.sado.niigata.jp/mpsdata/web/2472/
)
◆2009/05/24
http://askatasuna.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_9331.html
◆立岩 真也 2009/05/25
「『唯の生』」
(医療と社会ブックガイド・94),『看護教育』49-4(2009-4):-(医学書院),
◆立岩 真也 2009/06/25
「『良い死』」
(医療と社会ブックガイド・95),『看護教育』49-5(2009-5):-(医学書院),
◆2009/07/02
http://jiyuu-gennsou.at.webry.info/200907/article_3.html
◆2009/07/03
http://jiyuu-gennsou.at.webry.info/200907/article_4.html
◆立岩 真也 2009/07/25
「『良い死』『唯の生』続」
(医療と社会ブックガイド・96),『看護教育』49-7(2009-7):-(医学書院),
■言及/著者による言及
◆立岩 真也 2008/09/01
「集積について――身体の現代・3」
,『みすず』50-9(2008-9 no.564):-
資料
,
◆立岩 真也 2008/10/01
「楽観してよいはずだ」
,上野・中西編[2008:220-242]*
*上野 千鶴子・中西 正司 編 20081001
『ニーズ中心の福祉社会へ――当事者主権の次世代福祉戦略』
,医学書院,296p. ISBN-10: 4260006436 ISBN-13: 9784260006439 2310
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[kinokuniya]
◆立岩 真也 2008/10/25
「香川知晶『死ぬ権利』・1」
(医療と社会ブックガイド・87),『看護教育』48-(2008-10):-(医学書院),
◆立岩 真也 2008/10/25
「良い死?」
,『朝日新聞』2008-10-25朝刊・京都:31 コラム「風知草」3,
◆立岩 真也 2008/11/25
「香川知晶『死ぬ権利』・2」
(医療と社会ブックガイド・88),『看護教育』48-(2008-11):-(医学書院),
◆立岩 真也 2008/12/25
「香川知晶『死ぬ権利』・3」
(医療と社会ブックガイド・89),『看護教育』48-(2008-12):-(医学書院),
◆立岩 真也 2009/03/25
「『現代思想』特集:ケアの未来――介護・労働・市場」
(医療と社会ブックガイド・92),『看護教育』49-3(2009-3):-(医学書院),
■関連した講演等
◆2008/09/07
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)と人工呼吸器」
(与えられた題・講演)
日本臨床死生学会大会 於:札幌
http://jsct.umin.ac.jp/
,
◆2008/09/14
「在宅ケアを支える、つもりがあるならば」
(講演)
NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク”全国の集い”in 京都
於:同志社大学
http://www.home-care.ne.jp/net/index.php
,
◆2008/09/27
「良い死?」
(講演)
リビング・ウィル勉強会「リビング・ウィル法制化の問題点」 於:神戸
◆2008/12/03
「良い死/唯の生」
日本宗教連盟 第3回宗教と生命倫理シンポジウム 於:東京・日本青年館,
http://www.jaoro.or.jp/information/sympo_infomation.html
■誤字
◆p.316 左から6行目:「融有償/無償・続」→「有償/無償・続」
◇文献表p.6 二番目の※:『良い死』→『唯の生』
UP:20080604 REV:0707,30 0810,0903,04,17,26 1014, 20, 24, 29, 1123 20090129, 0423, 0527, 0805, 20130106, 20150125, 0522, 20211207
◇
『唯の生』
◇
安楽死・尊厳死
◇
立岩 真也
◇
Shin'ya Tateiwa
◇
生を辿り道を探る――身体×社会アーカイブの構築
◇
テキストデータ入手可能な本
◇
身体×世界:関連書籍
◇
BOOK
TOP
HOME (http://www.arsvi.com)
◇