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ネオリベラリズム


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last update:20230425




■本


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■引用

『〈借金人間〉製造工場 ”負債”の政治経済学』(Lazzarato,2011)

「相次ぐ金融危機は、すでに出現していたある主体の姿を荒々しく浮かび上がらせたが、それは以後、公共空間の全体を覆うことになる。すなわち〈借金人間〉という相貌である。新自由主義は、われわれ全員が株主、全員が所有者、全員が企業家といった主体の実現を約束したのだが、それは結局、われわれをアッという間に、「自らの経済的な運命に全責任を負う」という原罪を背負わされた〈借金人間〉という実存的状況に落とし入れた。」(pp. 18-19)

『資本主義はどう終わるのか』(Streeck,2016)

「1989年以降、資本主義の盟主たるアメリカ合衆国は安定した世界秩序を構築・維持することができないままである、等々。こうした事態が進展した結果、経済生活は広くシニシズムに覆われるようになった。資本主義の規範的正当性は、個人の発展に平等な機会を与える公正な社会の実現??それこそは資本主義が危機を迎えた時期に取り戻されなければならなかったものであるが??にあったはずだが、長い間(永遠に、とは言わない)その目的を見失っている。そして資本主義社会の秩序(あるいは無秩序)を支える最後の柱であった集団的諦念にもとづく社会統合さえも、もはや失われている。」(p. 26)

『時間かせぎの資本主義 いつまで危機を先送りできるか』(Streeck,2013)

「21世紀初頭の現代資本主義が陥っている経済・政治危機は、この1975年前後から始まった一つの発展が当面の頂点に達したものだと考えることではじめてよく理解できる。これが本書の主張だ。そしてこの発展を解明しようとした最初の試みの一つが、他ならぬ当時の危機理論だった。」(p. 26)
「振り返れば、1970年代以後の後期資本主義の危機の歴史は、資本主義と民主主義のあいだに介在するきわめて古く、根本的な緊張関係の漸進的な拡大過程だった。言ってみればそれは、第二次世界大戦後に資本主義と民主主義を結びつけた強制結婚の段階的解消過程だった。」(p. 30)

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