入学するときは、すごい拒まれて。「明日来て下さい」「明後日来て下さい」と手続きをしてくれませんでした。授業始まって1ヶ月くらい経って、やっと入学の手続きができたのです。何でそんなに拒んでるんだろうと思ったら、「いや、うちは教材保障とか、そういった特別な配慮は全くできないから」と。「いや、そもそも頼んでないから」っていうことで。「じゃあ、それを誓約書に書ける?」と言われて、それを書かされたのですね。「何も頼まない」っていう。それをもとに、大学に入学の許可をしてもらいました。(座談会「視覚障害者が高等教育機関で学ぶ スーダンと日本の経験を語る」)
試験などを受ける時など、さまざまな問題がありました。例えば、試験を受ける時に違う学部の学生を捜して、問題を読み上げてもらわなければならなかったのです。他学部の学生も自分のテストがあるので、なかなか協力してくれる人が見つからなかったのです。また、他の学部に友達がいない人も多いんです。一人で行くことができないから、なかなか友達も作れないのです。だから、試験の日に、テストが始まっても人が見つからないために受けられなくて泣いていた人もたくさんいたのです。本来、そういう手配も大学側が支援すべきですよね。(座談会「大学における視覚障害者支援の現状と課題 スーダンで今求められていること」)