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境屋 純子

さかいや・じゅんこ


 製作:吉田知恵子(立命館大学大学院先端総合学術研究科*)
 *http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce

 ・東京都国立市
 ・*脳性まひ, 群馬県生 群馬県二葉養護学校中等部卒 1年間在宅→進学のため東京へ 1970.4桐ケ丘養護学校高等部 卒業後一時群馬の実家に戻る 1973.5.1新井栄治の共同生活に加わる 75明治学院大学の受験を拒否される 76.4和光大学人文学部人間関係学科入学・ 77.3.8康 (こう) 生まれる 子供3人〔聞 86.5.26〕〜…

◆新井英治・新井純子 1979 「エイタとジュンペイ・男と女の会話」,『人間雑誌』8:87-100

◆境屋 純子 19920525 『空飛ぶトラブルメーカー――「障害」者で私生子の私がいて』,教育史料出版会,235p. ISBN:4-87652-229-4 1500 [amazon][kinokuniya] ※
cf.立岩 真也 2003/04/25 「人生半ばの女性の本――「障害関係」・3」(医療と社会ブックガイド・26),『看護教育』44-04(2003-04):(医学書院)

・内容説明[bk1]
生まれ落ちた瞬間から、「私生子」と「障害者」のふたつの運命を背負った著者。しかし、学ぶことも恋することも、そして母となる喜びもあきらめずに自分の手でつかんできた。ひとりの女性が「より自分になっていく」道のりを描いた自伝。

◆境屋 純子 19940401 「障害者としての「自己」とは何か――ピアカウンセラー境屋純子さんが語る」,『障害者の福祉』14-04(153):06-09(特集:障害者福祉入門)

■言及

◆立岩 真也 2003/04/25 「人生半ばの女性の本――「障害関係」・3」(医療と社会ブックガイド・26),看護教育』44-04(2003-04):(医学書院)
 「もう一冊は東京に暮らす境屋純子の本。安積や町田市の堤愛子や樋口恵子たちとも活動、ピア・カウンセリング等の仕事をいっしょにしてきた――樋口はもう一人のさらに有名な評論家とは同姓同名の別人で、著書に『エンジョイ自立生活――障害を最高の恵みとして』(現代書館,1998年,1500円)。また安積と境屋は東京都国立市にある自立生活センター「くにたち援助為センター」の運営にも関わっている。(このところ境屋うららの名前で出ている。)
 この本も生い立ちからずっと書いてある。1952年高崎市生まれ。脳性麻痺に。1960年に施設に入所、養護学校に入学。高等部は(現在筑波大学付属)桐ヶ丘養護学校。1973年に「自立生活」を始める。76年に和光大学に入学。車椅子の聴講生を受け入れ話題になった明治学院大学は願書の受理を拒否、和光大学も受け入れは初めてで、様々にもめる――ちなみにさきにちらっと名前を出した篠原睦治はここの教員で、本の中にも出てくる。77年から84年の間に3人の子を産み、88年に子の父と別居、91年に離婚、3番目の子と暮らす。
 年齢、一人で暮らし始めた時期も二人は近く、それぞれは大阪と東京でほぼ同時期にそれぞれその頃のものを受け取ってやってきた。例えば金の本には、療護施設のあり方に抗議しようと施設に行き、成り行きで占拠することになり、針金で自分を部屋の机にくくりつけて籠城し、そして踏み込んだ機動隊に連行されるのだが、しかし連れて行かれたのは警察署・拘置所ではなく自分たちの事務所だったという、高揚した、同時になさけない、一部で有名な事件の顛末が書かれていたりする(127-132頁)。そして男や子どものことが書かれているし、もちろん、優生保護法、子宮摘出手術のこと等、大きな問題になって、そして今に引き継がれていることがどのように問題にされたのか、自らがどう受け止めたのかが書かれている――もちろん、と言えるほど知られているか、知られるべく記録されているかが問題なのだが、これについてはまた他の本も含め所在を確かめてみよう。
 彼女らは、こうして激動の中にいたのだが、これは一度だけ起こったことなのか、ずっと起こっていることなのだろうかと思う。両方なのだろう。[…]」

◆安積 遊歩・立岩 真也 2022/**/** 『(題未定)』,生活書院


※おことわり
・このページは、公開されている情報に基づいて作成された、人・組織「について」のページです。その人や組織「が」作成しているページではありません。
・このページは、文部科学省科学研究費補助金を受けている研究(基盤(C)・課題番号12610172)のための資料の一部でもあります。
REV:… 20050724
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