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樋澤 吉彦 20171010
『保安処分構想と医療観察法体制――日本精神保健福祉士協会の関わりをめぐって』,生活書院,312p. 3000+
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義務、だと思う
まず、ちかごろ数多くなった、精神保健福祉士の養成といった場所にいる皆さんは、読んでくださいませ。理由は、これから書くことを読んでもらえばわかると思うが、短く言えば、その人たちはなにか正しいことを教えることになっているし、なにかものを知っていることになっている人だからだ。むろん同じことは、教えるのでなくても、政策だとか施策だとかに関わっている人たちにも言える。
それは、本書全体が取り組んでいる主題についてもちろん言えるのだが、それ以前、「保安処分」とか「Y問題」といったこと、知っていることになっていることについて、いつまでも知っているふりをし続けるというのも苦しいだろうから、この本でほんとに実際に知ってください、ということがある。
そして、教えられている人、とりあえず仕事だから仕事をする人、さらにいろいろと(「支援」を)されている人は、学費を払ったり、あまり役に立たないことや迷惑なことをされたりして、すでに支払いがあるのだから、加えてこの本の代金を払うことはない。ただ、とくにいまいち、あるいはおおいに、教えられていることされていることに腑に落ちないところ、なんだかおかしいと思うところがある人にとっては、△291 この本は、すぐにではないが、使える本だ。
生存学研究センターのフェイスブックにあるこの文章と同じものは
http://www.arsvi.com/ts/20172426.htm
にもある。