『言説分析の可能性――社会学的方法の迷宮から』
佐藤 俊樹・友枝 敏雄編 20060331 東信堂,256p.
last update:20100505
■佐藤 俊樹・友枝 敏雄編 20060331 『言説分析の可能性――社会学的方法の迷宮から』,東信堂,256p. ISBN-10:4887136544 ISBN-13:978-4887136540 \2100 [amazon]/[kinokuniya] ※ s
■出版社からの内容紹介
内容(「BOOK」データベースより)
言説分析とは何か?社会学との関係は?その意義と方法をめぐって錯綜した論議が沸騰するなか、メディア論や知識社会学、計量分析、構築主義等との異同を解き明かし、社会科学の新たな武器としての可能性を追求する。現代のアクチュアリティに迫るシリーズ第3弾。
内容(「MARC」データベースより)
言説分析とは何か? 社会学との関係は? その意義と方法をめぐって錯綜した論議が沸騰する中、メディア論や知識社会学、計量分析、構築主義等との異同を解き明かし、社会科学の新たな武器としての可能性を追求する。
■目次
はしがき
序章 閾のありか―言説分析と「実証性」 佐藤 俊樹
1 氾濫する「言説」
2 フォーマライぜーションと言説分析
3 意味が確定できる単位
4 「実証性」とは何か
5 テクストとデータの並行性
6 方法としての言説分析
7 言葉を語ることへ
第1章 言説分析とその困難(改訂版)―全体性/全域性の現在的位相をめぐって 遠藤 知己
1 挟み撃ち
2 言説社会のリアリティ
3 素朴唯名論の地平
4 社会学と言説分析
5 フーコーの文体
6 困難さのただなかで
第2章 フーコーとマクルーハンの夢を遮断する―フリードリッヒ・キットラーの言説分析 北田 暁大
1 フーコー(マクルーハン)批判をめぐって
2 キットラーの賭け――書き込みのシステムを書く
3 賭博師キットラー
第3章 メディアが編む国家・世界そして男性―サッカーゲームの言説分析 坂本 佳鶴恵
1 メディア・イベントとしてのワールドカップ
2 テレビ中継
3 試合中継の分析
4 「日本」報道の意味
5 世界という言説
6 女性向け言説
7 おわりに
第4章 空白の正義―「他者」をめぐる政治と倫理の不/可能性について 橋本 摂子
1 理想郷の陰
2 「正さ」の行方
3 跳躍としての解釈
4 表象の暴力、あるいは表象という暴力
5 おわりに
第5章 構築主義と言説分析 中河 伸俊
1 社会問題の構築主義の視座とプログラム
2 言説分析と問題カテゴリー
3 構築主義のレトリック分析
4 構築主義的な言説分析の困難?
第6章 知識社会学と言説分析 橋爪 大三郎
1 はじめに
2 知識社会学
3 言説分析
4 言説分析以降
第7章 言説分析と実証主義 鈴木 譲
1 はじめに
2 「言説分析の実賞主義的考察」と「実証主義の言説分析的考察」
3 実証主義と理念主義
4 言説分析の位置づけ
5 「言説分析」と「言説の質的分析」
終章 言説分析と社会学 友枝 敏雄
1 言説分析の新しさ
2 言説分析の定義
3 社会学における理論構成
4 言説分析の独自性・特異性――社会学理論からの隔たり
5 ハードな言説分析か、ソフトな言説分析か
事項索引
人名索引
執筆者紹介
*作成:櫻井 浩子