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友谷友紀子氏インタビュー

20210121 聞き手:谷田朋美 於:Zoom

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■インタビュー情報

◇友谷 友紀子 i2021 インタビュー 2021/01/21 聞き手:谷田 朋美 於:Zoom
◇文字起こし:ココペリ121

■関連項目

難病  ◇線維筋痛症   ◇慢性疲労症候群  ◇なおすこと  ◇名づけ認め分かり語る…  ◇原因/帰属 c11

■本文


※○○としてある箇所は話し手の方のご希望で伏字としてあります。

■■

谷田:まず病気発症の経緯から教えていただきたいんですけど。

友谷:はい。私の病気、なんか発症は定かじゃないんですけど、私たぶんその診断がつく前に交通事故にあって、で、それでまあ脳脊髄液減少症とかいろいろあって、で、線維筋痛症っていうふうに言われて。で、A病院に通うようになって、A病院の先生からその、線維筋痛症から慢性疲労症候群を発症してるみたいなことを言われて。

谷田:交通事故って、いつだったんですか?

友谷:交通事故はもう14年ぐらい前ですかね。

谷田:何歳のとき?

友谷:36か7ぐらいです。

谷田:それはどんな事故だったんですか?

友谷:えーと、横断歩道を渡って…、会社の帰りに横断歩道を渡ってて、右折車にはねられました。

谷田:そのときはどんな状態?入院されたりとか?

友谷:いえ、入院とか。最初軽いっていうか、とくにあの、事故…、車にはねられたときは意識がちょっとなくって、でもそんなに入院するとか大怪我したとかじゃなくって、はい。だから大丈夫かなと思ってて。

谷田:ああ。はねられた瞬間は意識はなかったけど、別に病院に運ばれることもなく?

友谷:あ、一応救急車で運ばれたんですけど、まあ打撲ぐらいだった。

谷田:打撲ですね。そこからその体調不良っていうのは、その交通事故のあとから始まった?

友谷:そうですね。ずーっと頭が痛いし、めまいするし、なんか頻尿だしとかいって。で、だんだん、なんか普通、こう病院にも通ってて、病院に通ったらまあ痛みとかもよくなってきたりとかするじゃないですか。けどなんか全然よくならないし。

谷田:それ、もう事故からすぐそんな感じだったんですか? それとも時間を置いて、

友谷:わりとなんか事故のあとからずっと耳が痛くて、耳鼻科とかに行ったけど全然何ともなくって。いえいえ、なんかね、耳鼻科行ったり、整形行ったり、神経外科行ったりとか、いろいろ行ったけど。

谷田:そのとき一番ひどかった症状っていうのは?

友谷:まあ頭痛。なんか1日何回鎮痛剤飲むかなっていうぐらい。吐き気もするし。で、なんか今までけっこう体温私低めだったんですね、5度3分くらいが平熱だったんですけど、ずっとけっこう7度越えたりとかするようになって。

谷田:じゃもうずっと微熱が続くようなことも。で、脳脊髄液減少症の診断はあれですか? アイソトープで。

友谷:そうです、そうです。

谷田:私、あれでえらい目にあいました(笑)。余談ですけど。

友谷:でもやっぱりあんまり先生がいなかったので、○○のほうまで行って、B病院の先生に。ならやっぱり腰から漏れてて。

谷田:じゃあやっぱりその数値は低かったんですね。

友谷:そうです。まあ私の場合、ちょっとまあ微妙かなって感じですけど。

谷田:ちなみに何パーセント?

友谷:微妙かなっていう感じですけど。で、それからブラッドパッチしてからは、なんか腰痛がひどくなったんですよ、腰にブラッドパッチしてから。

谷田:憂鬱?

友谷:腰痛。腰の痛みがひどくなって。

谷田:あ、腰痛。

友谷:もうそれからなんか、ちょっと杖がないと歩けなくなるような感じで。[00:05:08]

谷田:じゃあむしろちょっとブラッドパッチで悪化したところもある?

友谷:かもしれないです。

谷田:よくなったところは?

友谷:あ、頭痛とかはよくなったんですよ。頭痛はよくなったけど、なんか体の痛みとかは全然取れなくって。

谷田:ちなみにそのブラッドパッチは、いつされたんですか?何回?

友谷:1回だけ、事故から1年半経ったぐらいかな。よく覚えてないんですよね、もう(笑)。

谷田:1回だけ。で、そのあとはもう頭痛は出てない?

友谷:頭痛は出ますけど、そんなに頻繁ではなくて。

谷田:じゃあまあ頭痛は改善した?

友谷:前に比べたら全然。

谷田:今の症状としては、一番つらいのは何ですか?

友谷:今の症状としてつらい(00:06:20)のは、だるさと発熱、まああとむくみ。まあ頭痛もよくありますけど。

谷田:あ、やっぱり頭痛もあるんですね。でも最初のころよりはまあ、

友谷:全然、

谷田:大丈夫。だるさ、発熱、むくみは最初のころと比べて、どうですか?

友谷:だんだんひどくなってきてますよね。歳のせいもあるかもしれないけど。

谷田:加齢もやっぱきますよね(笑)。その治療をもうちょっとくわしく教えてほしいんですけど、そのブラッドパッチをされたあと、どんな治療をされてきたんですか?

友谷:ブラッドパッチをした先生がもう引退されるってことで、違う病院に変わったんですね。けどそこでは、もう1回ブラッドパッチしてて、経過もその漏れてるようなあれがないから、痛み的には線維筋痛症のほうじゃないかっていうふうに言われたんですけど。それはなんかあの、○○市にあるC病院っていうところなんですね。

谷田:で、そこでその、投薬ですか?

友谷:そこ投薬は、なんかビタミン剤ぐらいですかね、なんか。ビタミンと漢方だったかなあ。

谷田:ビタミンCとかですか?

友谷:ビタミン12とかです。血流ってやつ。

谷田:あ、血流よくするのね。私もやったなあ。漢方は何ですか?

友谷:何も覚えてないんですよ(笑)。

谷田:わかりました。

友谷:それがもう、お薬手帳もどこいったかわからなくなっちゃって。
 そんで、そこの病院のその神経系の先生が線維筋痛症じゃないかっていうことで、内科の先生を紹介して、そこの内科の先生なんですよ、を紹介してくれて。で、やっぱり内科の先生がいろいろこう検査とかして、「線維筋痛症だと思うけど、C病院まで通うのが大変だから、家の近くに病院があるなら紹介状書くよ」っていうことで、でA病院に紹介状書いてもらったんです。

谷田:そこでA病院、

友谷:A病院、最初窓口が整形だったんですけど、整形で受診したら心療内科に回されて。で、そっからずっと心療内科ですけど、心療内科でとくに投薬とかはない。

谷田:あ、今もそこに通われてる。じゃあ、

友谷:ずっとそこです。

谷田:そこではどんな治療を受けてるんですか?

友谷:薬とかはまったくなくって、あの、カウンセリングみたいな。

谷田:ああ、カウンセリング。

友谷:認知行動療法とかですね。

谷田:はいはい、認知行動療法。じゃそこでの見立てはあれですかね? 精神疾患っていう、[00:10:02]

友谷:うん、そう捉えられてますね。うん。で、そのまあ今までのいろいろな子どものころからの人生プラス交通事故っていう大きなあれがあって、っていう感じ。うん。で、その間に疲労とかもずーっと蓄積されてきて、

谷田:その疲労っていうのは、やっぱりずっと治まらない感じですか?

友谷:うーん。

谷田:どんなときにちょっとましになったり、どんなときに悪くなったりします?

友谷:なくなる、なくなる…、なんかその日によって、違いますよね。起きてちょっと何かしてて、「あ、もう今日は調子がいいから、なんかもうちょっとできそうかな」っていうときと、「ああ、なんか今日だめで、頭も全然働かないな」とか。

谷田:それって法則性とかあります? なんか天気とか生理の影響とかそういうのはあんまり?

友谷:ああ、私はあんまりないような気がします、法則性みたいなのは。ありますか?

谷田:私は、すごいずっとしんどいんですけど、嵐とか台風とか来たら、もう台風がフィリピン沖ぐらいから徐々になんかじわじわわかってくるんですよ(笑)。あとこの寒さ。もうこの1月2月の寒さでかなりやられてます。

友谷:ああ。私、寒さのときとかその台風のときとかっていうのは、痛みのほうにきます。

谷田:ああ、なるほど。なんか私は呼吸困難感がひどくて、とにかく。だから慢性疲労はもちろんありますよ、慢性疲労が一番しんどいんですけど、それにやっぱりプラスで呼吸困難感が出てくると、まあずっとあるんですけど、重くなると、しんどいですね。

友谷:私は時々息がしづらいときとか、あとなんか右側の喉がすごく痛くなったりとかあります。

谷田:喉、頻繁にやられますよね。

友谷:なんかもう風邪とかじゃないっていうのは明らかにわかるんですけど、なんかすごい痛くて。なんかその喉の痛みで息がしづらいとか、そういうのはあります。

谷田:私も交通事故あってるんです、ちょっと話ずれるんですけど。私も全然入院とかなかったんですけど、やっぱ体調悪くなるちょっと前に交通事故やってて。何か関係あるんでしょうね、わかんないですけど。その「幼いころからの分と」って今さっきおっしゃったんですけど、その幼いころのことで何か気にかかることがあるんですか?

友谷:いや、気にかかるっていうか、うち、母親とあまりうまくいけなくって、

谷田:うんうん、ああ、

友谷:家族と縁が薄いといいますか。で、なんか父が自殺してたりとか。

谷田:そうなんですね。大変だったんですね。お父さん、何歳ぐらいのときに自殺されたんでしょう?

友谷:父が還暦ぐらいかなあ。

谷田:友谷さんがおいくつぐらいのときですか?

友谷:私がまだ30前半でしたね。32、3。

谷田:お父さんの自殺の原因って何だったんですか?

友谷:父の場合は鬱です。

谷田:お父さんとはうまくいってたんですか?

友谷:そう、父とはうまくいってた。うち、やっぱ親が私が小学校の3、4年生ぐらいから離婚…、えー、別居と復縁と、別居と復縁みたいな繰り返してて(笑)。私が高校に入るごろになんか正式に離婚したんですけど。

谷田:そうなんですね。そのときはどちらにつかれた?

友谷:私は父親のほう。私も妹も父親の、

谷田:あ、そうなんですね。じゃ高校生のときにお母さんと別居?

友谷:はい。いや、離婚。[00:15:13]

谷田:あ、離婚して。

友谷:私が母親とね、うん、違うところに住んだ。で、高校卒業してから、ちょっとだけ母親と一緒に住んだんですけど、ほんのちょっとでしたね(笑)。でもう出て、一人暮らしを始めて(笑)。

谷田:やっぱ合わなかった?

友谷:うーんと、まあ母と一緒っていうか、母と母の両親、おじいちゃんおばあちゃんと一緒だったので。で、おじいちゃんがすごい厳しい人だった。

谷田:ああ、むしろそっちとちょっと合わなかった感じですかね?

友谷:合わなかったっていうか、まあ友だちと一緒に住もうかなって話はしてたから。

谷田:なるほど。じゃあとくにそんな問題があって出てったとか、そういうわけじゃないんですね?

友谷:ではないですけど。でもなんか母親はあの、神頼みっていうかああいうのが好きなんですよね、なんか。どっかにお参りに行って祈祷してもらったりとか(笑)。

谷田:なんか悩みがあったんですかね?

友谷:私が小学校ぐらいのときにすごい足が、踵がなんかすごい痛くて。今考えたら成長痛ってやつみたいだったと思うんですけど。そのときになんか原因がわからなくって、なんかその、また拝むような人のとこに連れて行かれたりとか(笑)。

谷田:(笑) それがけっこう友谷さん的には、ちょっとあんまりだった?

友谷:べつにその悪くはないけど、私はいいかな、みたいな。

谷田:そのお母さんとの合わなさっていうのはどういう感じで、どういうところで?

友谷:なんか子どものころから母親になんかかわいがられた記憶がないというか。幼稚園の一番印象に残ってるのが、幼稚園のバスのお迎えに母親が来てなくって。で、友だちのお母さんが一緒に連れて帰ってきてくれたんですけど、家、鍵かかってて。で、母親がどこにいるかもわかんないから、なんかちょっとすねて、道路の端っこで大の字になって横になってたんですね(笑)。

谷田:そうなんですか?

友谷:車は来るし。そしたらそれですっごい怒られて。で、母親はどこに行ってたかって、妹を連れてなんか近所の人のところ、友だちのところになんか遊びに行ってたみたいな。

谷田:それはいつもっていうわけじゃないけど、時々そういうことがあったっていう?

友谷:じゃないんですけど、けど父親と母親が小さいころけんかして、母親がちょっとプチ家出みたいなするときも、妹は連れて行くけど私は残されてるみたいな。

谷田:ちょっとさびしいですよね、なんか。

友谷:うん。でなんか怒られるときも、なんか私がすごい、ほうきの柄(え)で殴られたりとか、そういう(笑)。

谷田:えー。けっこうきついですね、暴力というか

友谷:うん。で大人になってから聞いた話だと、なんか父親が私をなんかすごいかわいがってたから、なんか嫉妬してたみたいな(笑)。

谷田:ああ、そういうこと? えー。

友谷:らしいんですけど。もうね、「子どもに嫉妬しても」みたいな。

谷田:複雑ですよね。

友谷:そこらへんの意味がわかんないと思って。

谷田:じゃあ今はもうあんまりこう、連絡は取り合ってない感じなんですか?

友谷:もう何年か前に縁を切りました。もう縁を切ったきっかけっていうのが、なんか母親が胆石かなんかの手術をしたときに、たぶん医療ミスだと思うんですけど、ちょっと膿が溜まったりとかして、ちょっと大変な手術になってしまったんですね。そのときに、北九州の病院だったんですけど、私は週一でその病院とかに通って、洗濯物取って洗濯してみたいな、ずっと何か月か通いを続けてて。で、そのあとに母が脳梗塞で倒れたんですね。脳梗塞で倒れてもう、ちょっと軽い高次脳機能障害とか入ってたから、手帳を、精神障害の手帳の手続きとかリハビリとかそういうのとかも手続きとか、病院、通院とかも全部手配したり何とかしたんですけど。なんか知らないけど、べつに感謝されるわけでもなく、うん。
 で、もうちょっと母親が働けなくなったから生活保護になったんですけど、祖父の持ち家でマンションがあったんですね。やっぱそれ売らないとちゃんと生活保護を受けられないっていうことで、マンションの売却の手続きとかもうちでやってたんですけど、なんかそれの処理の仕方が気に入らなかったみたいで。で、なんかその、金の問題じゃないですけど、そういうのでなんか責められたっていうんですか、「お金とったやろ」みたいな感じで言われて、「いや、とってねえし」みたいな(笑)。[00:21:35]

谷田:すごいつらいですよね、その、手伝ったのに、

友谷:それ、そういうのを妹とかから言われたんですよ。あとその、母親のきょうだいとかから言われたから、まあ「もうそんなん言うんだったら、もういい」とか言って。「もう母親の面倒はこっちは見ないから、お金のことももういっさい、これから言ってこないでね」って。だから入院費のとか、家を借りるときの引っ越し代とか何とかもこっちが立て替えてたりとかしたんですけどね、なんかそういうふうに言われたから。

谷田:それは妹さんとも? そうですよね。

友谷:だから「もう言わないでね」みたいな感じで、「もういっさい連絡はしません」みたいな。

谷田:それおいくつのときですか?

友谷:それは45ぐらいですかね。まだ最近ですかね。

谷田:友谷さんが45歳くらいのとき?

友谷:うん、5年ぐらい前か。5、6年前ですね。

谷田:じゃ妹さんとも今はそんなには、

友谷:はい、まったく。で結局、こっちはいろいろアドバイスしても、母親は妹の言うことしか聞かないというか、妹のほうが正しいと思ってるので。

谷田:治療で認知行動療法をされてるっておっしゃってたんですけど、そういう意味ではやっぱちょっと効果があるというか、自分には必要だっていうふうに感じてらっしゃるんですか?

友谷:まあ前は自分のその、あとの状態とか考えずに、そのときにがんばれるだけがんばったりとか、力使い果たしたりとかはしてたんですけど、まあ認知行動療法でペース配分とか力配分とかはちょっと考えるようになりました。だからその、よくなってるかって言われたらそうでもないね。うん。

谷田:じゃあ今も認知行動療法だけで、とくに薬とかも飲んでらっしゃらないし、

友谷:ないです。まったくない。先生に「どうしても痛いときとかの痛みどめとかも、もらえないんですか?」って前、相談したことがあるんですよ。そしたら「あなたの場合、痛みどめを使って痛みを止めたら、さらに過活動になるからあげません」って言われて、「え?」とか(笑)。

谷田:えー、そうなんですか?

友谷:あと年金の申請とかも、そこA病院がしてくれなくって。

谷田:あ、じゃあ年金ももらってない?

友谷:あ、私はだから、その鬱のほうで、

谷田:ああ、精神疾患。

友谷:うん、としてもらってる。で、えーともう3年ぐらい前に軽度外傷性脳損傷っていうので、そこでちょっと高次脳機能障害とかがあるっていう。でその、一番最初は東京の先生のところに行ったんですけど、で、その先生からもらった紹介状でいろんな病院を回ってて。で、脳の検査で岐阜のD病院っていうところを受診する予定だったんですね。で、そのD病院の受診が1年待ちだったんですよ(笑)。で、1年待ってやっと予約が取れて、で、それからまた待ってってしてたら、東京の病院の先生が痴呆症になられて。

谷田:えー。

友谷:うん。でもう、どうしようかなって言ってたら、広島に先生がいらっしゃるってことで、で広島の病院に行っていろいろ検査をまたしてもらったら、やっぱり脳に損傷があるっていうふうに言われたんですよ。左側かな。左側の神経がやっぱり、右と比べて量が少ないっていうか、みたいに言われて、[00:26:42]

谷田:それがやっぱり、体調不良の原因になってるっていう?

友谷:それ、体調不良もあるし、記憶とか疲れやすさとか。まあだから慢性疲労症候群じゃないかもしれないとは思ってますけど。

谷田:それってでも治療法ないですよね?

友谷:ないですね。

谷田:そうですよね。

友谷:なんかその先生、広島の先生のところに通ったら、鍼とか、なんかつぼ押しとかそういうので。

谷田:ですよね(笑)。

友谷:だから根本的にはもう治りませんよね、脳が傷ついてしまって。

谷田:そうですよね、神経細胞がちょっと再生するっていう話も出てるけど、なかなかやっぱり厳しいですよね。
 じゃあ友谷さんの中では…、いろんな診断名受けてますよね。その中でも一番自分にしっくりする診断名があるのか、あるいはないのか? その自分の診断名について何かこう感じてることってあります? なんか「私は慢性疲労症候群なんだ」というふうに思ってるとか。

友谷:うん、なんかこう、病名がその、あるけど、全部関連してるというふうには思ってます。だからその、「これだから慢性疲労症候群」とか「これだから線維筋痛症」とかじゃなくって、線維筋痛症も慢性疲労症候群もなんかその、「痛みが強かったら線維筋痛症で」とかいうふうな感じで、どっちもなんか根本的には同じ病気っていうか、なんか同じ性質を持ってるんじゃないかなって思ったりとかしてます。

谷田:じゃあとくにまあこだわりはないというか? 鬱病で年金取られたりとか、まあそうですよね、もうそうなりますよね。

友谷:うん。だからべつにその、「慢性疲労症候群じゃないよ」って言われたら、「あ、そうなのか」とかいうふうな感じですね。で、広島の先生はでも、「関係はある」と言ってました、線維筋痛症も、慢性疲労症候群も、軽度外傷性脳損傷も。

谷田:それは感じますよね。ちょっとよくわからないですよね、診断。うーん。[00:30:35]専門医によると、交通事故による軽度外傷性脳損傷は慢性疲労症候群と違うと・・

友谷:脳に外傷があったりしたら除外みたいな。

谷田:ただ、やっぱ症状、非常に似てますもんね。

友谷:私もそう思います。

谷田:じゃあけっこう「痛みに耐えるしかない」みたいなところですよね。

友谷:そうです。だからそのね、Twitter(ツイッター)とかで、みんなが注射受けたり点滴受けたりしてるのをすごくうらやましいなと思いながら(笑)。

谷田:鍼とかなんか鍼灸とかは行かれてないんですか?

友谷:いや、その広島の病院に行ったときだけ受けてる。それで通ったりはしてないです。

谷田:広島の病院にはどれくらいの頻度で行かれてるんですか?

友谷:ああ、今、広島は去年の夏ぐらいに行ってからもう、コロナがひどくなったりとかで全然行ってないですね。

谷田:広島、何病院ですか? 広大ですか?

友谷:いやクリニックです、ただの。

谷田:何ていうクリニックですか?

友谷:Eクリニックっていう。

谷田:私、広島出身なんで、ちょっと帰ったら確認しときます(笑)。

友谷:あ、そうなんですか。〇〇先生。けっこう有名な先生。見た感じすごい怖いんですけど、めっちゃ優しくって患者思いのいい先生です。

谷田:そうなんですか、〇〇先生。ちょっと私も行きたいな、それは。

友谷:ああ、いいですよ、〇〇先生。おすすめです。

谷田:いやーでもやっぱ、なかなか診てくれる病院ないですもんね。

友谷:そうなんです。とくに軽度外傷性脳損傷なんかはね、診てくれる先生ってすごい少ないから。

谷田:友谷さんは今、患者会の活動としてはCFSだけですか?

友谷:はい。あ、でも広島の先生が軽度外傷性脳損傷の友の会を立ち上げるときの、なんか立ち上げの会議とかには参加してました。

谷田:(笑) へー。

友谷:そこはね、先生が、患者さんを助けたいっていう感じで。先生と、あとなんか安全協会の人、広島のね、がなんか一緒になって、立ち上げたりとかしてくれてるので。[00:35:14]

谷田:そうなんですね。ちょっと気になりますね、それは。

友谷:たぶんね、ホームページ作れる人とかいないから、ホームページとか何もないと思うんですよ(笑)。広報とかどうしてるんだろうと思って。

谷田:ほんとだ(笑)、すごいいろんなもの作ってる。

友谷:見た目怖いんです。見た目怖いんですけど、すごい優しいんです。あとね、そこ発達障害のお子さんが多いです、通ってるの。

谷田:でも、体調が悪いときって、もうひたすら寝てる感じですか?

友谷:寝てもいられないんです(笑)。

谷田:確かにそうですよね。何かこう自分なりの工夫っていうか、体調と付き合っていくうえで工夫してるところってあります?

友谷:家族が仕事に行って、いない間は、とにかく休む(笑)。っていうのと、あと家事の手順をどんだけ手抜きするかみたいな。

谷田:やっぱり家事はされてるんですか?

友谷:はい。

谷田:へー、すごいな。お子さんって何人いらっしゃいましたっけ?

友谷:2人です。

谷田:娘さんですか?

友谷:上が息子で、下が娘ですけど、2人とももう成人してるので。

谷田:2人とも成人してるんですか。へー。

友谷:だから手はかからないですけど。

谷田:旦那さんは働かれてる?

友谷:はい。バスの運転士してます。

谷田:運転手。へー、そうか。でも家事はなんとか、じゃあ毎日やってる。

友谷:はい。でも毎日するのはごはんくらいで、洗濯とか掃除とかはためてやってます。

谷田:ヘルパーさんとかは、ないですもんね。

友谷:使ってないです。

谷田:そうですよね。ちなみに障害者手帳とかは持たれてるんですか?

友谷:ああ、私は身体の4級と精神の2級。

谷田:あ、身体の4級と精神の2級。

友谷:うん。

谷田:精神は鬱病でしたっけ?

友谷:はい。なんかたぶん父が亡くなったあとからですよね、その鬱って。

谷田:父親が亡くなられたのがいつでしたっけ? 32歳とか。

友谷:うん、まだ慢性疲労症候群とかなる前なんですけど。

谷田:から、もう鬱病だったってことですか?

友谷:たぶん、でも鬱病っていうか、なんかこう起きあがれないとかそういうのは、高校生ぐらいのときからあったんです。それが、

谷田:ああ、倦怠感が、

友谷:うん、全然起き上がれないっていうか、起き上がりたい、で、家のことお手伝いしたいけど、なんかもう全然起きられなくって父親から怒られるみたいな。

谷田:じゃ、なんとなく体調不良だった。

友谷:なんかそのころ鬱だったのか、その慢性疲労症候群が始まってたのか、わからないんですけど。

谷田:じゃあそのころからもう…、何歳ぐらいのときですか? 高校生?

友谷:15、6ですね。

谷田:そのころからもうちょっとずつ、ちょっと「起き上がれないなあ」みたいな、「起きられないな」っていうのは始まってた。

友谷:学校にはなんか必死で行ってましたけどね。

谷田:それ倦怠感とはまた違う? 鬱? [00:40:05]

友谷:わからないんですよね、そこらへんが。そのころは鬱の知識とかもなかったし。

谷田:ただ、「なんかだるいな」みたいな感じですか?

友谷:すごく体が重い、重だるい感じ。

谷田:そのころの重だるさと、今の重だるさって違いますか?

友谷:似てるような違うような。うん。でもそのとき痛みとかをともなってなくて。今、痛だるかったりとかするので。

谷田:どこらへんが痛いですか?

友谷:やっぱ私は足とかがむくんで、すごい痛いですね。あとあの、もう包丁とか使ったらすぐ腕がパンパンになって痛い。

谷田:鬱とかの症状もやっぱりあるんですか?

友谷:今はないですね、ほぼ。

谷田:まあそういうこともあるから、やっぱりそのいろんな要因ですよね、その幼少期の体験も含めて、ちょっと影響してるのかなと、こうご自分でも感じてらっしゃる?

友谷:いや、自分では感じてないけど、なんかそのA病院で言われたからそうなのかなと(笑)。

谷田:あ、A病院で「幼少期の体験も関わってる」って言われたんですね。

友谷:そうそう。うん。

谷田:やっぱりA病院では、どっちかというと精神疾患というかたちで診てらっしゃる感じがしますね、

友谷:まあそうですね、うん。かと思ったら、A病院でも心療内科じゃなくて神経内科とかにかかってる人もいるらしいんですよ。だからどうやって振り分けられるのかわかんないんですけど。

谷田:(笑) へー。それ、おんなじ先生、

友谷:A病院の心療内科っていったら、まあそれなりに有名らしいので、全国から患者さん来るらしいので、はい。

谷田:ああ、そうなんですか、へー。じゃ友谷さんとしては、もうやり過ごすしかないみたいな感じですよね? 痛いとか倦怠感とかあっても。

友谷:(A病院心療内科の)○○先生にかかり始めて最初のころに入院したんですけど、入院って言ってもその治療とかじゃなくて、とにかく体を休めるための静養入院みたいな。

谷田:それは精神科でですか?

友谷:心療内科。

谷田:静養してどうでした?

友谷:静養できたのかどうかがわかんないです(笑)。

谷田:なんか言葉にしにくい体調不良ですよね、この体調不良って。一番しんどいのって何ですか?

友谷:一番しんどいの、体的に、精神的にってどっち…?

谷田:あ、どっちも含めて。一番これはしんどい、精神でも体でもどっちでもいいんですけど、生きてる中で一番…。私だったら疲労と呼吸困難感、で次に頭痛かなっていう。なんかこう、1位慢性疲労、2位呼吸困難、3位頭痛って感じなんですけど。それでいくと、友谷さんどうなんだろう?

友谷:私は、痛み、で、だるさで…、痛み、むくみ、だるさかな。あ、でもむくみと、

谷田:だるさ一緒ですか?

友谷:どれもおんなじくらいなんですよね、なんかね。一緒。

谷田:むくみと痛みですか? むくみとだるさ?

友谷:むくみと痛みとだるさって全部なんかこう3セットで、優劣つけがたいんですけど。あとはなんかこう思考能力がなくなるところが、もうつらいですね、なんか。いろいろ考えてはいるけど、なんかこううまく言葉にならなくって伝え切れないっていうか。[00:45:07]

谷田:それどういう状態ですか? 霧がかかってるような感じですか?

友谷:霧…、霧っていうんじゃなくて、私の場合はなんかこう穴が空いてるような感じ。

谷田:穴? なんか出てこないって感じですか? その、空洞みたいな感じですか?

友谷:そうそうそう。

谷田:それもやっぱりその交通事故のあとから?

友谷:そうですね。あとはもう全然計算ができませんもんね(笑)、計算ができなくなる。昔はその、わりと記憶力がよいほうだったんです。だから一回見た本とか映画とかは、わりと内容までちゃんと、セリフとかまで覚えてるほうだったので、2回観てもべつにおもしろいと思ったことないんですけど、最近2回観ても観たこと忘れてますからね。後ろのほうになって、「もしかして観たかもしれん」みたいな(笑)。

谷田:(笑) そんなしょっちゅうですよ、私も。

友谷:事故の前とかはそういうのなかったんですよ、だから。あと本好きだったんですけど、活字を追えなくなったのはつらいですね。全然もう、けっこう分厚い本とかだったら、最初読んで途中でやめて、で途中から読んだら前の内容が入ってこないからまた最初から読んで、って何回も同じとこばっかり読んで、全然進まなくって。だからもう本は買わなくなりました。

谷田:友谷さんはもともと趣味ってあったんですか? 本読んだりとか。

友谷:趣味、読書もそうですけど、あとジグソーパズルとか好きだった。

谷田:それがやっぱり病気でできなくなっちゃったところがある?

友谷:なんかこう物を作ったりするのが好き。

谷田:が、好きだった?

友谷:昔は服とかもよく作ってたんです。子どもの服とかも作ってたし。

谷田:でも子育て大変じゃなかったですか? 病気になって。

友谷:大変でした。

谷田:どうやってこう自分を鼓舞してきたんですか? 

友谷:なんですかねえ。そんときもその、なんていうか、子どもを学校に行かせるとかそういうので必死だったので、とくにもう覚えてないですよね、なんかね、必死すぎて(笑)。一瞬一瞬が必死だったので、一日一日が。

谷田:でも倒れたりはしなかったんですか、逆に?

友谷:あ、何回かありましたよ、何回かありました。でもつらかったのはね、やっぱり学校でPTAとかですよね。今、子ども一人につき絶対、その子どもが在学中に一回はなんかこうPTAの役員やらないといけないとかいうのがあって。で、「私ちょっと体調が悪くてできないんです」みたいなこと言ったら、「次の役員さんを決める場に来て、自分でちゃんと説明をして、みんなの同意が得られたらいいよ」みたいな。そんな感じだったから、もうそんなのはめんどくさいから、「じゃあ一番軽い役やります」みたいな感じで。だからPTAの役員もちゃんとやりました。

谷田:その、まあ昔はけっこう記憶力もよかったし本とかも好きだったのに、病気になってできなくなっちゃいましたよね。そのできなくなった自分を受け入れられてます?

友谷:今は受け入れられてます。

谷田:私たぶんいまだに受け入れてないんですけど。どうやったら受け入れられるんですかね。

友谷:どうでしょうね、やっぱりなんかもう、「できないことはもう、できないんだから仕方がない」って、まあややあきらめ。まあ決して投げやりではないんですけど、なんかできないことをなんかこういちいち考えるよりも、自分が楽しみに、自分ができることやったほうがいいんじゃないかなと思って。[00:50:48]

谷田:それはきっかけがあったんですか? そういう、そう思うようになったきっかけとか。

友谷:そう思うようになったきっかけ…、うーん、きっかけっていうわけじゃないですけど、TUBE(チューブ)を聞いてるとそうなります。

谷田:(笑)

友谷:(笑) けっこうまあポジティブな歌とか、なんか元気づけてくれる歌が多いので。

谷田:私、TUBEのギタリストに取材したことありますよ。

友谷:え! まじですかあ!

谷田:まじです、まじです(笑)。

友谷:いいなあ。春畑さん。

谷田:そうそう。Jリーグの曲とか作ってらっしゃる。

友谷:そうそう。すばらしい。

谷田:そうかー。いや私、全然受け入れられないんですよ、できない自分が。もう15歳からずっと、

友谷:まだ若いから。たぶん私ぐらいの年齢になったら、うん、何となく折り合いついてると思う。

谷田:あ、やっぱ歳ですかね?

友谷:うん、歳も関係あると思います。

谷田:え、じゃあ友谷さんも最初から受け入れたわけじゃないんですよね?

友谷:じゃないです、じゃないです。もう最初、だからそのね、そういうので受け入れるのが悔しくって、「もう生きていたくない!」とか思ったりとかもしたし。「こんなんで私なんか生きてる価値がない
」とも思ったし、「全然つまんないとか」って思ってて。

谷田:そうですよね、

友谷:あとはあれですかね、仕事も始めて…、始めたのがきっかけかな。それまでずっと仕事なんかほぼできないと思ってたんですけど。障害…、私A型から始めたんですよね。A型始めて、それから移行支援に移って、で、今の会社にいるんですけど。

谷田:今の仕事って何ですか?

友谷:今、私はデザインの仕事とか、データ入力と、いろいろやってます。

谷田:へー、けっこう楽しいですか? 仕事、

友谷:楽しいですね。で移行支援のときから私のその病気とかを考えてくれて、通所は大変だからっていうことで、在宅で移行支援受けられないかっていうのを考えてくださって、で、それが実現して。で、移行支援は2年間って期間があるんですよね、うん。だから一応、延長はできるんですけど。で、そのときにちょうど今の会社が、移行支援事業所からもう一つ別の事業として会社を立ち上げるっていうことで、「そこで働きませんか」って言ってもらえたから、「よろしくお願いします」って。最初はやっぱ在宅のあれが整ってなかったから通勤はしてたんですけど。で、「やっぱり通勤きついよね」って話になって、で、「在宅でできるように」っていろいろこう準備してくれて、今はすっかりフル在宅で(笑)。[00:55:08]

谷田:すばらしい。ちなみに友谷さんって高校卒業後はどんな感じだったんですか? 大学に進学されたり、

友谷:あ、行ってないです。

谷田:就職されたんですか?

友谷:もう就職しました。

谷田:就職は、どこに就職されたんですか?

友谷:えっと、最初は家電小売店、街の電気屋さんに。で、そっから知人の紹介で、車とかバイクとかの工場の塗装設備を設計する会社があったんで、で、そこに行って、で、そこのまあ子会社に私は就職したんですけど。バブルの崩壊とともにその子会社がなくなったので、今度は下水道設計の会社に行って、で、そこで1、2年働いてから結婚して、仕事やめてって感じです。

谷田:そうなんですね。じゃあ病気になったときは仕事をしてたわけではない?

友谷:で、もう子どもが幼稚園とかに通うようになって、保育園とか通うようになって、またパートで。事故にあったときは、その会社で営業事務してました。

谷田:病気になったことで、何かあきらめた夢とかってあります?

友谷:えーと、まずサーフィンはできなくなりました。

谷田:サーフィンお好きだったんですか?

友谷:やってました、若いときね。運動系はほぼ、もうだめでしょうね、ママさんバレーとかもやってたんですけど。

谷田:そうなんですか。けっこう活発にいろいろされてたんですね。

友谷:まあ好きやったですね。で、バイクの免許取る夢もあきらめました。左足がこう腓骨神経麻痺とかになってしまったので。

谷田:それは交通事故でですか?

友谷:いや、わからないんです、それは原因がね。

谷田:麻痺ですか?

友谷:麻痺で。まあもうだいぶ、その感覚的にも…、なんか運動神経的にはまあわりと戻ってきたんですけど、感覚神経は鈍くって。

谷田:じゃあやっぱりちょっと触ってもよくわからないみたいな?

友谷:うん、なんかこうずっとなんか痺れてるみたいな感じだから。

谷田:なんかよくわからないですよね、あの、麻痺も、なんで起こるのか。

友谷:顔のこの、口元のここらへん、ここらへんがなんか感覚鈍いんですよね。なんかこんなやっても(左の頬をつねる)全然痛くないし。

谷田:最近私、水俣病の患者のかたに、水俣病の患者というか胎児性水俣病とされる方に話聞いたんですけど、おんなじことおっしゃってました。

友谷:ああ。そうですよね。

谷田:うん、そうです。化学物質とかどうですか?

友谷:あ、私は大丈夫です。それは大丈夫なんです。なんかそのグッズか気をつけてはいるんですけど、やっぱり、というか家のにおいとかってね、あるっぽいから(笑)。においとか見えないから、べつになんかね、自分たちはもう慣れててわかんないけどね、まあMCSの人とかにはつらいんだろうなと思って。

谷田:でもそれはいいことですね、化学物質は大丈夫なのは

友谷:うん、なんかあんまり全然。どっちかというと、においとか好きなほうで(笑)。

谷田:へー。逆にその、病気になってよかったなって思えることってあります?少しでも・・

友谷:ああ。ならなければわからなかったこと、出会えなかった人、知り得なかったこと、こう難病とかそういう、で、そういうのはまあよかったかなって、知識が増えたりしたことはよかったかなと思いますけど。でも元気にこしたことは。健康に勝てるものは。[01:00:34]

谷田:まさしくそうですよね。

友谷:健康のありがたさが一番よくわかりました。

谷田:なぜそのCFS支援ネットワークに入られて、そして理事をされようと思われたんですか?

友谷:えーと、Twitterで石川さんと知り合いになって、うん、でなんかこう、「できることあったらするよ」みたいな感じで、最初ほんとにお手伝いみたいな感じでやってて。で、そのうち電話とかでも話すようになって、で、「会がこんなんで」みたいな、「何かいい知恵ない?」みたいな相談を受けてるうちに、「じゃ私も理事になってがんばろうかな」みたいな(笑)。

谷田:なんか病気になって、その治療法ないし、直接その病気を治すっていうのなかなか難しいと思うんですけど、何か支えになったことって、あります? まあさっきTUBEの音楽っておっしゃってましたね。

友谷:うん。支えになったのは、やっぱ家族、一番は家族ですね。うん。家族と、あと、まあ石川さんとか、おしたさんとか、あの、

谷田:やっぱり同じ病気の?

友谷:同じ病気…、こっち地元にも、病気は違うけどやっぱり難病でがんばってる知り合いができたりとか。

谷田:なるほど、同じ難病仲間ですよね。

友谷:うん。病気が違うけどなんかこう共通するところとかがあって、「あるあるよね」みたいな(笑)。

谷田:常に痛い、とかじゃなかったらまだ耐えられるんだけどなっていうとこありません?(笑)

友谷:常にあったとしても、ちゃんとその、それに対する薬があるとか、だったらまた違うんですよね。

谷田:あ、そうそう、抑えられればね。抑えられないし、

友谷:うん。あとちゃんと、それを言ったらちゃんと先生も認めてくれてとか、ね。

谷田:診断もたくさん受けてらっしゃって、やっぱり、先生に認められないみたいなのってつらいですよね。

友谷:うん。なんか今でもその、「ここがこうなんです」って言っても、なんか「それはこうこうこうだから」って、なんかその、今ある病気のせいにされたりとかっていうか。なんか。そういうのってなんかどうなのかなあ、とか。全部がその病気のせいなのかなって思うところはあります。[01:05:37]

谷田:どういうことですか?

友谷:だからその、私とかほんと足のむくみとか、はんぱじゃなく激しくって、で、足のくるぶしとかの内側のところとか、すごいなんか水がたまってるみたいな感じで腫れてるんですよね。で、それ、

谷田:それで、痛いんですよね?

友谷:うん、痛い。痛くて、先生とかに言っても、「疲労物質がたまってるから」とかって言われるだけで。

谷田:対処はしてもらえない?

友谷:うん。「だからちゃんと休みなさい」とか、それぐらいしかない。

谷田:「疲労しててもそこ、たまらない人いっぱいいるやん」と思っちゃいますよね(笑)。「なぜ私だけ?」みたいな。そのあたりのことはわからないんでしょうね、でも。

友谷:なんか、ほぼ足首ない状態になってます。

谷田:それってけっこう常に痛いんですか、やっぱり?

友谷:痛いです。

谷田:私もそんなに慢性疲労症候群の人に話聞いたわけじゃないけど、そういう症状って初めて聞きました。

友谷:あ、そうですか。

谷田:うん。

友谷:その、水がたまってるところが痛いとかではなくって、足全体がむくんで痛いとかって、そんな感じなんですけど。うん。むくみで痛いとか。なんか手とか足とか使うと腫れて痛いとか、なんかそんな感じです。

谷田:むくみって慢性疲労症候群の症状にありましたっけ。 いや、私、知識がないから、忘れてるから、聞いてるだけなんですけど。

友谷:私もよく覚えてないけど、あったような気もします。

谷田:慢性疲労症候群て多彩な症状じゃないですか、人によって症状がバラバラだから。みなさん倦怠感は共通してるけど、なんか私ほど呼吸困難感に苦しんでる人そこまで会わないし、なんかみなさんちょっと症状が違うなっていうふうには感じてて。たぶん、友谷さんはあれですよね、むくみがけっこうきついっていうことですね。

友谷:そう、うん。あとはなんかしゃべってるとだんだん声がかすれてきたりとかですね、声が出なくなってきたりとか。ないですか?

谷田:あります。あとしゃべるのつらくないですか?しゃべることじたいがけっこうつらいですよね。あっ、大丈夫ですか? 今。ちょっと、1時間超えてますけど、

友谷:あ、今、休み休みなので大丈夫です。あと、なんかいつもじゃないけど、すごく歩くのがつらくて「車いす使いたいな」とか思うときないですか?

谷田:ありますよ。

友谷:でも自走式って無理…、

谷田:でもそうすると、後戻りできないだろうなって。

友谷:そう! それはそう、そう。

谷田:でも最近も…、あ、眠れます?

友谷:いや、

谷田:ですよね。

友谷:私、なんか全然寝れないです。

谷田:私も寝れないんですけど、寝だすともう寝たり起きたり寝たり起きたりで起きられなくなっちゃうんですよ。

友谷:あります、あります
谷田:で、最近なんかそれがとみにひどくて。でもたぶん寝たほうがいいなと思って、寝てるんですけど。なんかやっぱ寝るとちょっと倦怠感ましになるとかあります?

友谷:あります。

谷田:ああ、ですよね。

友谷:「あ、寝たのにだるい」みたいな。

谷田:ああ。でもやっぱり友谷さん、なんとか車いすなしで今生活してるけど、ちょっと車いす使うことになるかもしれない、みたいな危機感みたいなのは感じてらっしゃる。[01:10:11]

友谷:いや、まだ今んとこないですけど。どっちにしても自走式だったら握力がなくて無理だから。電動となるとやっぱ難しいからですね、なんかね。

谷田:握力って、たとえばペットボトルあけられないとか、そのレベルですか?

友谷:あの、私、お菓子の袋とかも開けられないです。

谷田:ああ、じゃ相当ですね。

友谷:えーと、こないだ測ったときは、一番ひどいときで、右が3で左が2とかだった。

谷田:えー。

友谷:でも、今は5と10ぐらいの、なんか、

谷田:10はないと辛いですよね、ちっと。

友谷:5ぐらいかな。握力はないけど、なんかこう荷物をこう手首にひっかけたりとかはできます。

谷田:今の生きる希望って、なんかそういう言い方もあれなんですけど、どんなことですか?

友谷:今の生きる希望、ハワイに行くこと。

谷田:ハワイ! 行けそうですか?

友谷:まあ、お金貯めたら行けると思います(笑)。

谷田:なんとか体調もちそうですか?

友谷:あと石川さんにも会いに行きたいなと思って。

谷田:お会いしたことはあるんですよね。

友谷:あるよ、あります、あります。青森に行ってみたいなって。

谷田:そうですね、青森行きたいですね、私も行ったことないです。何か役に立った治療法とかってあります?

友谷:治療してないからわかんないですよね。

谷田:そうか。まあブラッドパッチでちょっとましになったかな、ぐらいですかね。

友谷:それぐらい、うん、それぐらいです。あと、

谷田:でも腰痛は続いてます?

友谷:あ、腰痛続いてます。

谷田:私もどっちかというと友谷さんに近いのかしれない。ただ、やっぱり慢性疲労症候群的なのものもあって。肺が悪いんで。

友谷:私、なんか症状はないんですけど、脳のMRIとか撮るといっつもなんかこう蓄膿みたいに、なんか鼻のところになんかたまってるんですよ、液が。

谷田:蓄膿じゃないんですか、それ?

友谷:じゃないです、だってにおいとかもするし、鼻も詰まってないし。不思議です。あと、にお…、

谷田:それも原因不明なんですか。 [01:15:20]

友谷:そうです。で、絶対蓄膿って言われるんですけど、「いや、蓄膿の症状全然ないです」と思って。鼻詰まったりもないです。あとなんか、なぜかいっつも尿酸値が低いんです。

谷田:あー、はいはい。

友谷:白血球はいつも高いです、1万ぐらいは。で、なんか今、掌蹠膿疱症っていう皮膚病の治験受けてるんですけど、そこのコーディネーターさんが「尿酸値がまた低かったけど、いつもこんなんですよね」とか言って、「そうです」とか言って(笑)。なんか基準が2.5なんですけど、私1.9ぐらいしかなくって、「尿酸値低いです」って言って。高い分はね、痛風とかになるけど、低いのはべつに。まあでもずーっといっつも低いからわからない。「まあそれでもちゃんと生きてます」とか言って(笑)。

谷田:へー、不思議ですね。

友谷:不思議でしょうがないです。

谷田:なんかね、一つの病名ではこう説明しきれないものを抱えてますよね。

友谷:あと一番私が知りたいっていうか先生に解明してほしいのが、寝てる間に上半身だけ起こして寝てたりするんですよ。座った状態で寝てる。

谷田:えーっ? それ、どういうことですか? 夢遊病みたいな感じです?

友谷:いや、べつに起きあがって何かするってわけじゃないんですけど。ちゃんと普通に横になって寝てても、気づいたらなんかこう座った状態に。

谷田:えー(笑)、それすごいですね。どういう、え、無意識ですか?

友谷:無意識です。で旦那がトイレとかに起きたときに、気づいたときは、「ちゃんと寝なさい」って言って寝かしてくれるらしいんですけど(笑)。

谷田:へー、それ、すごい不思議。

友谷:でしょう? だから解明してほしいんですよ、どの先生でもいい。

谷田:えー、不思議ですね。

友谷:でしょう?

谷田:それって毎日ですか? 時々?

友谷:ほぼ毎日。

谷田:ほぼ毎日! それ、疲れると思いますよ、寝てても。

友谷:でしょうね。

谷田:疲れ取れにくいかもしれませんね。

友谷:うん。A病院で、きりつ名人っていう自律神経の検査をしたときに、副交感神経がほとんど働いてないという。

谷田:えー。

友谷:一昨年のその、学会が福岡であったときも、そのなんか自律神経の検査、なんか指を置いてするやつ、

谷田:あー、やりました、やりました、私も。

友谷:あのときもやっぱり副交感神経働いてなくって(笑)。だから常になんかこう、アドレナリン放出状態みたいな。だから疲れが取れない。でもそれもおかしい話ですよね、なんかアドレナリン出っぱなしって。

谷田:そうですよね。なんか躁病、躁状態みたいな感じなんですかね?

友谷:いや、べつにその、気分がハイとかではないんですよ。

谷田:そうですよね。なんか不思議ですね。そういう症状は聞いたことないですね。

友谷:(笑) たぶんあんまりいないと思います。

谷田:確かに(笑)。毎日毎日きちんとリズムにのっとった生活はされてるんですか? 

友谷:あのあれで、うち旦那がバスの運転士さんで、時間が毎日ほんとバラバラなんです。うん。だからもう全然生活のリズムとかない。早いときは朝4時とかに起きたりとか。まあ生活のリズムはないですね。まあ一応9時から13時までは仕事をして、で1時から、その仕事が終わってからしばらくは倒れてます(笑)。
[01:20:31]

谷田:友谷さんにとって日々の楽しみって何なんですか?

友谷:日々の楽しみ、うちの猫ですね。

谷田:ああ、いいですね。猫か。いや私も動物飼いたいんです、なんか癒されそうだなと思って。

友谷:けっこう癒されますよ、もう。

谷田:ですよね、でも家買うお金がない(笑)。

友谷:鳥とかもだめなんですか?

谷田:あ、たぶんね、小動物とかはいいと思うんですよ。でも鳥って今ちょっと怖いなと思って。鳥も昔飼ってたんですけど。なんか鳥インフルエンザとかあるじゃないですか。

友谷:あー。なんかインコとかすごいかわいいですよ、オウムとか。

谷田:ですよね。

友谷:ハリネズミはどうですか? ハリネズミ。

谷田:(笑) ハリネズミ。

友谷:ハリネズミかわいいんですよ。

谷田:なんかちょっとハードル高いな、でも。飼育が難しそうな感じがする。

友谷:ハリネズミ、そうでもないらしいです。

谷田:へー、ちょっと気になる。

友谷:飼いたいなと思って。

谷田:いいですね。私、昔、犬を飼ってて、実家で。私、犬も飼いたいんですけど、でもなんか犬はやっぱ難しいんですよ、一軒家じゃないと。だからなかなか難しい。

友谷:散歩もあるしね。

谷田:そう、けっこう飼育難しいんでね。で、ちっちゃいハムスターとかを飼ってたんですけど、すぐ死んじゃうから、その精神的なショックが(笑)。あ、でもハリネズミ、

友谷:私、昔シマリス飼ってました。

谷田:えー、かわいいー。

友谷:かわいいですよ、手に。でもリスとか寿命が短いんでね。

谷田:そう、ハムスターとかもすごい短いから、ちょっとつらいですよね。

友谷:私、飼えるならフクロウ飼いたい。

谷田:わかる。超飼いたいフクロウ。すっごいわかる。かわいいですよね。

友谷:かわいい。

谷田:いや、ほんとフクロウ飼いたい。

友谷:でしょう? かわいいんだよね。

谷田:めっちゃ飼いたい。

友谷:広島のフクロウカフェ行きましたもん。

谷田:わかるわかる、あのもふもふ感がいいですよね、なんか。もふもふしててね、めっちゃかわいい。
 なんか私、ちょっと聞き忘れたことがけっこうありそうです。

友谷:べつに思い出したら、ちょくちょく聞いてもらってもいいですよ(笑)。

谷田:ああ、ありがとうございます。そうですね、こんな感じですかね。だから今もA病院とその、広島だけですもんね?

友谷:そうです。あっ、えー、病院通ってるのだったら、糖尿病の内科と、鬱のクリニック。

谷田:あ、友谷さん、糖尿病なんですか?

友谷:ここ何年、去年かなんか入院したんですよ。なんか空腹時血糖がバカ上がりして。

谷田:それ、もともとから高かったですか、糖尿?

友谷:いや、そうでもなくって、なんか徐々に上がってきて。

谷田:いつ発症したんですか。去年ですか?

友谷:んー、予備軍みたいに言われてたのは、もう5年ぐらい前から言われてたんですけど、薬で治療するほどじゃないみたいな感じで言われてて。でも去年、空腹時血糖がバカ上がりしてしまって、で入院して、そっからはもう薬で。

谷田:そうなんですね。

友谷:鬱はもう通わなくてもいいかなと思うけど、年金の関係があるので一応通ってます。

谷田:障害年金は、鬱病で取ったっておっしゃってたから。

友谷:障害年金、はい。[01:25:09]

谷田:症状はちょっとずつ、やっぱり悪化されてるっておっしゃってましたよね?

友谷:そうですね、なんか。うん。

谷田:逆によくなった症状って、頭痛以外にありますか?

友谷:あ、頻尿。まあ昔はほんと15分に1回ぐらいトイレだったんです。ブラッドパッチしてからはまあそんなに。

谷田:じゃあそれもブラッドパッチで若干治ったところがあるんですね。

友谷:うん。

谷田:今、PSとかっていくつぐらいって言われてるんですか?

友谷:わかんないです。

谷田:そうですよね、

友谷:慢性疲労症候群を診てるけど専門じゃないんですよ。どっちかったら線維筋痛症メインなので、A病院は。

谷田:でもあんまり薬とか出さないんですね、痛みどめとか。それちょっと意外でした。

友谷:いや、出てる人には出てます。私には出てないけど。他の人には出てます。

谷田:(笑) へー。

友谷:「え、そんなに飲んでるの?」っていうぐらい出てます。

谷田:でも友谷さんには出てないんですか? へー。なんでなんだろう?

友谷:わからない。でもその(A病院の)○○先生曰く、「私の患者さんの中でも5本の指に入るぐらい悪い患者さん、状態がよくない患者さん」とか言われてて、「えー」とか思って。「なのになんで薬ないの?」みたいな。

谷田:友谷さん、けっこう外出とかって何時間ぐらい可能なんですか?

友谷:外出、えーと、その目的によりますけど。旅行目的の外出、買い物とか通院とか、いろいろありますよね。

谷田:通院は問題なく行ける感じですか? 患者さんによっては、何日も前から準備して、通院のためのこう体力を温存するみたいな話をされてて。友谷さんはそこまでしなくても、まあなんとか?

友谷:一応この日が通院って決まってるときは、なるべくその何日か前とかは外出とかを控えるようにしてたりとかはしますけど。絶対この用事は外せないって用事のときはもう、前後に絶対予定入れないとか。

谷田:でも外出して8時間外にいたらぱたっと倒れちゃうみたいな、そういうことは今のところは大丈夫?

友谷:うーん、適度にその、外出しても休めるところがあれば、うんうん。だから外に出っぱなしとかだと、で休む間もなくっていうと無理かな。[01:30:08]

谷田:仕事は何時間ぐらいされてるんですか? 1日に、

友谷:今、4時間です。

谷田:毎日、土日祝日ぐらいな感じで?

友谷:月から金まで4時間。前その、正社員になりたくて、がんばって1日7時間からスタートしてみたんですけど、ドクターストップかかってしまいまして。やっぱり無理って言われて(笑)。

谷田:ドクターストップかかったんですか?

友谷:やっぱこう話をしてたら、「1日7時間はあなた今の状態じゃ無理でしょう」とか、A病院の先生から。「じゃないともう倒れるよ」って言われたので。

谷田:友谷さん的にもやっぱ「ちょっとしんどいな」みたいな感じではあった?

友谷:ああ、ですね。

谷田:でもやっぱり仕事がやりがいになってるところもあるんでしょうね、きっと。

友谷:そうですね、やっぱり。仕事と家事の両立っていうのがいつもきついですね。仕事だけしてればいいっていうんだったらできるかもしれない、在宅なら(笑)。

谷田:旦那さんは家事は手伝ってくれない…、手伝ってくれるんですか? あれ、うまく聞こえない。

友谷:ちょっと待ってくださいね。

谷田:聞こえました、聞こえました。

友谷:あ、大丈夫ですか? ちょっと待ってください。

谷田:「少しだけ」ですか?

友谷:うん。

谷田:なるほどね。

友谷:(咳)

谷田:大丈夫ですか?

友谷:あ、大丈夫です。

谷田:じゃ、ちょっとこれぐらいで、ちょっと一度。おお、なるほど、なるほど(笑)。

友谷:(笑) すみません。

谷田:いえいえ、すいません。

友谷:いえいえ。

谷田:じゃあこんな感じで、ちょっと、はい。またなにか追加質問あったら連絡します。

友谷:あ、わかりました。

谷田:ありがとうございます。

友谷:こちらこそ。

谷田:このデータをまた書き起こして、友谷さんにちょっと確認してもらうことになると思います。

友谷:あ、はい。

谷田:はい。じゃあちょっと止めますね。


[音声終了 01:33:11]

*作成:中井 良平
UP:20220120 REV:20220131
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