『ライフストーリーの社会学』
山田 富秋 編 20051012 『ライフストーリーの社会学』,北樹出版,158p.
■山田 富秋 編 20051012 『ライフストーリーの社会学』,北樹出版,158p. 1800+税
ISBN-10: 4779300169 ISBN-13: 978-4779300165 [amazon] ※
■内容(「MARC」データベースより)
ライフストーリーが紡ぎ出される社会的文脈を明らかにし、それをどのように解釈・分析するのか。ライフストーリー法という研究方法を概観した第1部と、具体的なフィールドワークを通して例証する第2部とで構成。
〈目次〉
はしがき
第1部 ライフストーリーという研究法
第1章 ライフストーリーから見た社会 桜井 厚
1 ライフストーリーとはなにか
2 ライフストーリーの構成
3 ライフストーリーの用語法
4 ストーリーのダイナミックス
第2章 差別と向き合うチャンスを創造する 好井 裕明
1 はじめに
2 声をあげ、経験を語りだす
3 固有の声、経験を聞き取ろうとする
4 私の中にある"空洞"に気づき、"ひとしり"になろうとする
5 果てしなく広がっている経験の"闇"に気づく
6 差別というできごとをめぐる「固有さ」を語りだす営みへ
第3章 沈黙と語りのあいだ 山田 富秋
1 「語り」はどのように聞き取られるのか
2 アクティヴ・インタビューとは何か
3 語りと権力
4 テルオバンド
第2部 多様なフィールドワークから
第4章 「満州」・シベリア体験を持つハンセン病者の語り 蘭 由岐子
1 千客万来のひとたち
2 高田潔さんの「病いの経験」
3 「われわれを解放する」問題を生きる
第5章 ある屠夫のライフストーリー――屠場での「聞き取り」調査を中心に 岸 衛
1 「聞き取り」以前――エピソード
2 「聞き取り」の場――屠夫長の「語り」
3 「聞き取り」以後――生活史調査の描き方
4 おわりに
第6章 表情を帯びた語り――マニラに暮らすボクサーのライフストーリー 石岡 丈昇
1 日常の風景から
2 Eジムのボクサーたちの暮らしぶり
3 日本行きを達成したボクサーの語り
4 にぎやかな語りを求めて
第7章 「次の世代」へのメッセージとしての解放運動の語り 矢野 亮
1 実践を通じて――ライフストーリーの語りの影響
2 地区高齢者Bさんのライフストーリー
3 Bさんの語り(ナラティヴ)
4 結びにかえて
第8章 地域生活支援の現場で働く――実践感覚からの「戦術」 青山 陽子
はじめに
1 Kさんとの出会い
2 精神衛生ボランティアへの参加――「自己表現がすっかりふたされちゃって」
3 共同作業所をつくる――「工賃仕事はしません」
4 下仁田合宿と海外旅行――「なにかあってからではなく、なにかあったら対処する」
5 当事者スタッフの導入――「T君でいいってわけじゃなくって、T君がいい」
6 普通に生活する――「さりげなく街に住みたいの」
7 スタッフとしての意識変化――「待つ」ことから「しかける」へ
まとめ
事項索引
人名索引
*作成:北村健太郎