『思想の死相――知の巨人は死をどう見つめていたのか』
仲正 昌樹 20070801 双風舎,271p.
last update:20110406
■仲正 昌樹 20070801 『思想の死相―知の巨人は死をどう見つめていたのか』,双風舎,271p. ISBN-10:4902465116 ISBN-13: 978-4902465112 \1890 [amazon]/[kinokuniya] ※ p
■内容
出版社/著者からの内容紹介
「生き生き」とした言葉があふれかえる現代日本。人びとはな
ぜ、紋切り型の言葉を求めるのか。マスメディアや知識人はなぜ、「生きた言
葉」を発するのか。そして、その歴史はどう語り継がれてきたのか。「生き生
き」とした言葉の裏側を覗いてみると、そこには死に絶えつつある思想の死相が
あらわれているのではないか。
本書は、「生き生き」とした言説を徹底批判した『デリダの遺言』の続編であ
る。アドルノ、ベンヤミン、アーレント、デリダ、ハイデガー、フーコー、マル
クス、ニーチェ、ラカン、スローターダイク。10人の知の巨人が登場する。
彼らは、「生き生き」とした言葉に対して、どのような警鐘を鳴らしてきたの
か。「生き生き」とした思想の中から、どのように思想の死相を読み取り、語っ
てきたのか。思想が死相にひんする現代日本の状況に、彼らの「死の思想」は何
を語りかけるのか。日本の思想は、死相から甦ることができるのか。
現代思想研究の最先端を走る仲正昌樹が、10人の知の巨人の思想をコンパクトに
解説しつつ、彼らのテクストにひそむ「死の思想」を探る。
内容(「BOOK」データベースより)
「生き生き」とした言葉の裏側を覗いてみると、そこには死に絶えつつある思想の死相があらわれている。本書に登場する10人の知の巨人は、「生き生き」とした言葉に対して、どのような警鐘を鳴らしてきたのか。思想が死相にひんする現代日本の状況に、彼らの「死の思想」は何を語りかけるのか。日本の思想は、死相から甦ることができるのか。現代思想研究の最先端を走る仲正昌樹が、知の巨人の思想を新たな切り口で解説する。わかりたいあなたに送る、新しい現代思想の入門書。
■目次
1 「大きな正義」の落とし穴―アドルノの思想を読む
2 「進歩」は「回帰」であることへの「目覚め」―ベンヤミンの思想を読む
3 「人間」の限界―アーレントの思想を読む
4 「死」のエクリチュール―デリダの思想を読む
5 「人間の終焉」とは何か?―フーコーの思想を読む
6 バカボンのパパは超人なのか―ニーチェの思想を読む
7 亡霊としての「資本」―マルクスの思想を読む
8 利用される哲学―ハイデガーの思想を読む
9 底なし理論としての精神分析―ラカンの思想を読む
10 理性の暴走に歯止めをかける―スローターダイクの思想を読む
■引用
■書評・紹介・言及
◆立岩 真也 2015 『死生の語り・2』(仮) 文献表
*作成:大谷通高