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『食品・薬品公害――消費者主権確立への闘いのすすめ』

高橋晄正 藤木英雄 森島昭夫 柳沢文徳 19730410 有斐閣,374p. ASIN: B000J9OA8K 880 


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■高橋晄正 藤木英雄 森島昭夫 柳沢文徳 19730410 『食品・薬品公害――消費者主権確立への闘いのすすめ』,有斐閣,374p.  ASIN: B000J9OA8K 880 [amazon] b d07 m

■引用

 「以上のような論理構築によって、客観的に"新の薬効"を知るための臨床試験の標準の形式は、「二重盲検のもとでの対照試験」といわれるものです。それはつぎのように展開されます。

 すでに述べたような手続によって承諾のえられている対象集団に、最高の看護と標準の治療をおこなった上で、それを乱数表その他で二分割し、一方には新薬を追加し、他方には新薬と形・色・味などが区別できないように作ってあるニセ薬(プラシーボ)を追加して観察をはじめます。

 この場合、心理的な期待効果の影響を避けるために、病人にも受持医にも、慎重に新薬の検定をはじめることは通知しても、どの人にホンモノが与えられ、どの人にニセ薬が与えられているかは知らせることなく、その暗号表は管理者(たとえば医長など)が保管することにします。管理者は毎日報告される自覚症状や他覚所見を詳しく点検し、少しでも異常を訴える人を発見したときには、暗号表を開いて新薬の副作用ではないかを確かめ、必要と認めたときにはその処方を中断し、観察対象から除いて、治療対策を実施することにします。」(p.173)


 「それら(引用者―精神安定剤)のなかまのうち、バランスやコントールなどは抗不安剤といわれる部類に属し、はっきりしたノイローゼに使うべきものなのですが、これが誤って日常の人間関係の煩わしさに由来するイライラ状態にまで拡大して使用されたことは不幸なことでした。そのなかのメブロバメート系(アトラキシンなど)のものはひどい耽溺性をもち、しだいに増量するようになり、やがてやめようとすると幻覚、狂躁その他の精神病状態になることがわかって、先般自由に買えないようになりました。

 いわゆる精神安定剤のいま一つの部類は精神病の患者に使うもので、抗精神病薬といわれ、有名なものではクロールプロマジンなどがあります。わが国では、精神病の患者をそうした薬漬けにし、ますます精神を荒廃させてしまっていることはご存知のとおりです。人間の精神は、おたがいに交流しあうことによって昂揚しえているものですから、幻想や狂躁のひどいときに一時的にそうした薬を使うことはあっても、必要でなくなったらすぐにやめて、社会のなかの正しい人間関係に戻さなければならないのです。」(p.166)



UP:20080312 REV: 松枝亜希子


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