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全国「精神病」者集団ニュース 1981.2



全国「精神病」者集団ニュース1981.2
 厳しい寒さも一段落したかと思うと、突然きびしい寒さがぶりかえし、私達の身も心も凍りつかせるかのようですが、私達はこのきびしさも耐え、私たちの存在を根底から奪い去り、否定しようとする動きに対して、私達の生のあかしをもとめる叫びをあかあかと照らしだし闘いぬいてゆこうではありませんか。
 今月は抗告棄却阻止!赤堀氏奪還全国総決起集会を軸に、鈴木・刑法闘争、ロボトミーM氏訴訟判決公判闘争などが闘われ、又三里塚二期工事阻止にむけてのジェット燃料貨車輸送延長阻止の大ストライキがたたかわれようとしています。
仲間の皆さん!私達の守り発展させてきた「病者」解放の旗を高くかかげ、私達の全勢力をあげた闘いが問われています。
 戦争の足音がますます強くなり、不況下の中でまっ先に犠牲を集中されるのは私達「病者」です。生活のきびしさ、病状の苦しさにともすれば負けそうになり、自己を見失い絶望の淵にたたされそうになった時こそ、私達の本当の怒りや、憎しみを闘いに転化することです。
事務局からの報告
@ 新潟のS君から新大糾弾闘争の学会調査報告が送られてきました。同封のビラを参照して下さい。
A 同封のハガキは東京高裁にむけて赤堀さんの再審をもとめる抗議要請ハガキです。お手数ですが30円切手をはって出して下さい。
B 2・16鈴木君虐殺糾弾闘争、5周年集会が今年も同封のビラの要項で闘われます。同封のビラを参照して下さい。
地域活動報告
0の会(愛知)
12月7日 例会
今年1年をふり返って@レクについてA赤堀闘争B学習会Cつきあいと支えあい。という形で行なわれました。討論ではより0の会が団結力をもち、81年度の活動の方針が話されました。
12月21日 忘年会
14名で赤堀さんからの一〇〇〇〇円のカンパをもらって楽しく行いました。
赤堀さんにお礼


B 1月20日から郵便料値上げ等、財政的に苦しくなるので、0の会ニュースの購読料を無料から200円に決めました。
C 特に0の会組持についてカンパ活動を通して財政をきちっとやるためにカンパ趣意書を作成し、0の会の活動を幅広く知らせてゆくことを決めました。
D 今年の抱負と0の会の発展にむけてというテーマでたくさんの意見表明があり、この中から0の会の活動方針をきめてゆきたい。
E 会員K君の引越しを通じて仲間が連帯し、支援しその中で仲間の支えあいとは何かということを体得してゆきました。
F 1月18日の例会が16名の仲間の参加で行われ最大の人数で開かれ、今年も多く仲間と一緒に活動をおこなってゆきたい。
虹の会(大阪)
1980年は虹の会にとって、活動とニュース発行を通して大きく成長した年でした。
1981年の活動と闘いにとって、再度虹の会の会員の結束と、無理をしないように気をつけながら、今年もがんばってゆきたい。
12月21日、大阪赤堀さんと共に闘う会の再建集会を勝ち取り、虹の会やいばらの会、前進友の会をはじめ10数名の「病者」が参加して赤堀さんを生きて奪い返す決意を固めました。
12月31日、虹の会忘年会
9名が集まり今年のしめくくりと81年の活動にむけての決意をこめて忘年会を行いました。
1月12日、今年始めての例会で去年の活動のまとめと今年の活動について話し合いました。
1月20日、大坂で行われた三里塚二期工事阻止ジェット燃料貨車輸送延長阻止にむけての集会に参加
1月24日、3月初めからの大ストライキにむけての総決起集会ともいうべき動き千葉、三里塚反対同盟主催の集会に参加。
例会の回数をふやし、会員同志の交流を深め虹の会のあり方の再検討も含めて話し合っています。
全国集会を大坂で行うことについて昨年12月6日、関西の多くの仲間が集まり、話し合いがもたれましたが、再度この打ち合わせにむけて準備してゆきたいと思っています。
手紙による地域活動報告
三重(T・H)
病状も少しづつですが、良くなりつつ入院という最悪事態はさけられそうです。
11月29日にはある集会に参加する程になりました。僕はこの2年余、名古屋で運動をしてきましたが、三重で生まれ育った者であり、三重においてあまり運動が進んでいないこともあって今後は三重で運動をしていきたいと思います。三重県職労や部落解放同盟などと話し合いをもち、三重赤堀さんと共に闘う会を結成することになりました。
そして12月24日に三重県職労、部落解放同盟全国「精神病」者集団の有志が集まり、三重赤堀さんと共に闘う会準備会を発足させました。
各方面によびかけ、学習会や交流会を定例化し、正式発足のため準備をすすめていきたいと思います。
新潟(S氏)
前略、いかがおすごしですか。
新潟の方は雪で白く化粧をして寒さもきびしさを増し、本格的に冬に入りました。私のほうは1ヶ月前より少しうつ状態ですがなんとかやっています。
さて今年に入って以来、私達の新大糾弾闘争に対し、御指導、御支援いただき本当にありがとうございました。去る12月6日学会の理事会において、新潟大学調査の調査報告が了承されました。そしてその内容は来年の「精神神経誌」に掲載されることになりました。
調査テーマは「新潟大学精神科病棟における不当医療行為」です。内容的には暴力、行動制限の不当性、入院手続に関しても不当なあつかいを指摘、新大の「病者」に対する差別的、反動的な体制に対してきびしく指摘した内容となっています。
私達は再度この報告を検討して今後、県弁護士会提訴も含む闘いをつくりあげていく決意です。(同封のビラを参照して下さい。)

ロボトミーは頭がい骨に穴をあけて人間の喜怒哀楽や意志をつかさどる大脳の白質を切る手術で、精神外科の一つとして精神病の「治療」として行われてきたものです。
しかし、ロボトミーをうける対象者である我々は、その手術そのものや、あるいは後遺症など直接的に知らされず、強制的にやられてきました。
本来の医療原則からみれば、医学「本人の利益」のためにあるべきものを否定し、秘術者を社会的に「おとなしく」させる社会防衛論の立場から行われてきたことが事実です。
我々にとってロボトミーは否定すべき「治療法」と考えます。
M氏はそうした本人の利益に結びつかない危険な手術をされ、今もその後遺症に悩み、ロボトミーされたことを不当医療行為として1973年、名古屋地裁に訴えを起しました。
本年、3月6日、この裁判の判決がでます。私達は「病者」の利益につながらない、ロボトミーを糾弾する闘いに注目し、廃絶をめざす立場において判決公判闘争に参加しましょう。
日時 3月6日午前10時
場所 名古屋地裁民事1階大法廷
※ 判決前にデモが行われますので、デモの参加者は同日、9時30分ライオンパーク
(大津橋)に結集して下さい。
本の紹介
無実 後藤昌次郎編 三一書房刊 1800円
・ 無実事件の構造−後藤昌次郎
・ 徳島事件、島田事件、丸正事件、狭山事件など
赤堀氏奪還にむけて
赤堀差別裁判に対する第4次再審の抗告審もすでに4年近くをむかえました。
 昨年の7月10日の検察官意見書、事実取調べ請求書、提出以後、沈黙を守り続けていた東京高裁、小松裁判長はこれをうけて「抗告審における新しい問題についての疑問」と
「理由項目中の事実を示せ」と弁護団にせまり、事実上の審理うちきりにもにた発言を通して一挙に「抗告棄却−死刑」攻撃を強めています。
私達はこのような動きを考えた時、抗告審闘争も重大な時期に突入したと判断せざるおえません。1977年、3月11日の第4次再審差別棄却を何としても守り、それ以後の無実の証しに追いつめられた国家権力が、3・11差別棄却とも上回る抗告棄却策動を強めていることに対して私達は全力で闘いを取り組まなければなりません。
赤堀中央闘争委員会ではこの重大な時期に2月27日赤堀氏奪還全国総決起集会を行ない
東京高裁に対して事実審理を行なえ!再審を開始せよ!と全国闘争を決定しています。
この切迫した時期に私達も持てる力をふりしぼり、東京高裁、法務大臣むけて署名を大々的に展開し、東京高裁に対する抗議ハガキ行動を展開しましょう。全力で赤堀さんの闘いに応えて闘いぬこうではありませんか。
※ 同封のハガキにはお手数ですが30円切手をはってだして下さい。
抗告棄却阻止!赤堀氏奪還!2・27全国総決起集会
日時 2月27日(金)午前11時
場所 東京 坂本町公園
(集会、デモの後、大情宣活動を展開します)
刑法改悪保安処分新設阻止にむけて
私達は、日弁連と法務省による協議路線のもとで行なわれた11月29日の日弁連主催の刑法「改正」を考えるパネルディスカッションに対して反対行動を展開してきました。
その理由は、1979年3月30日の法務省・最高裁・日弁連の三者協議にもとづき弁護人抜き裁判特例法を廃案にすることとひきかえに弁護士会、自らが自主規制をし、闘う弁護士3人の懲戒処分を行ったことをなんな反省することなく、法務省との協議路線をとり、この間、頓挫していた法務省主催による「秘密公聴会」の肩がわりをするものとして中止要請をし11月29日も弾劾行動を行ないました。
しかしこの協議路線のもとでパネルディスカッションに反対する声を無視し、あろうことか「11・29集会は非常によかった」「反対賛成双方の議論を闘わせ優劣をつけてこちら側がかった」「会場内での「病者」の意見も非常によかった」などと3月7日、大坂においてもこの集会を行なおうとしています。太田晋のような犯罪生物学者や植松正のような
「障害者」抹殺の尖兵に公然と発言させ、法務省のほうからも総括報告をやらせるということなどどうして許せるだろうか。
しかし「双方の議論をたたかわせ、優劣がはっきりした。非常によかった」などと、私達
「病者」が保安処分の先取り的攻撃の中で精神病院で苦しみ、何人もの仲間が死へと追いやられていったことを全然みないような発言に対して断固として糾弾してゆかなければならない。
大阪拘置所による鈴木君虐殺がそうではないのか。「殺人犯」としてデッチあげられた赤堀さんの27年にわたる血の叫びがこのようなパネルディスカッションさえも糾弾していることを知らないのか。
しかも事態は急速に進行しているのだ。法務省が刑法―保安処分の国会上程にむけた条文化を始めると宣言している。又日弁連も法務省との話し合いにむけて、2月7日法務省との予備会議を開始している。このような状況の中で私達ははっきりと法務省との「協議路線粉砕」をかかげて、3月7日大阪でおこなわれる刑法「改正」を考えるパネルディスカッション粉砕闘争を全国闘争として闘いぬいてゆくつもりです。
3・7刑法「改正」を考えるパネルディスカッション粉砕闘争
日時 3月7日午前10時
場所 大手前 国民会館(地下鉄谷町線天満橋下車スグ)
当日は、会場前に午前9時からビラまき、又会場近くで集会をし、会場にむかってデモをする予定です。
呼びかけ
3・7西日本パネル粉砕統一行動実行委員会


*作成:桐原 尚之
UP:20091107 REV:
全国「精神病」者集団  ◇全文掲載
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