季刊『場−トポス』
last update: 20160630
■季刊『場−トポス』01〜08(1993/12〜1996/05)
編集:社会文化工房トポスの会
発行:こうち書房 / 発売:桐書房
定価1500円
▼19931220 季刊『場−トポス』No.1 1993.Winter
【特集】[場]の思想の構築に向けて
〈場〉の理論の構築にむけて――雑誌『場−トポス』への試論 ……清眞人
美的「場所」としての生活と芸術 ……吉田正岳
●座談会「場−トポス」の思想と創造 ……清眞人・重本直利・志田昇・照井日出喜・吉田正岳・松坂尚美
【インタビュー】
マーティン・ジェイ◎批判理論の現在――「力の場」の概念によせて
インタビュアー:照井日出喜・清眞人・重本直利・吉田正岳
ジェイ夫妻とわれわれ ……清眞人
【現場の科学シリーズ@】
中小企業の現場から新しい「生産−生活」関係を考える――消費視点からの技術・技能、そして生産力の変革 ……現場の科学研究会
“現場の科学シリーズ”を始めるにあたって ……重本直利
アパレル業界のファッション化とそれを支える技術・技能――新しい「職人」の登場 ……小野満
「現場の科学」の方法についての一試論――方法の提案と共同研究での諸論点の整理 ……重本直利
価格論・価値論からの検討 ……山西万三
小野氏の提起したニーズはどのようなニーズか? ……森井久美子
ニーズ・心理・メディア ……瀧瀬和之
消費論からの検討 ……山西万三
モードとソフト化社会 ……吉田正岳
女性に、芸術に、まったき一つなるものに――尹錫南[ユンソクナム]作品展によせて ……パク・シンイ(翻訳:桔川純子)
韓国フェミニズム・アートとの出会い ……吉田正岳
【トポスの会設立総会記念講演】
「現代と不安」――独占規定をめぐって ……篠原三郎
沖縄のいのり――わたしの感じたニライカナイ祭り ……玉山ともよ
森井久美子のおろしあ国酔夢譚 ……森井久美子
【グラビア】
韓国フェミニズム・アート 〈母〉を問うことをとおして――ユン・ソクナム個展『オモニのまなざし』から
いむらみつねフォト・レポート チェルノブイリの風下から'93
編集後記
社会文化工房トポスの会の概要
▼19940419 季刊『場−トポス』No.2 1994.Spring
【現代の科学シリーズA】
「大きな物語」と「小さな物語」
●若者の現場をみつめて
プロローグ
第一話 「大きな物語」の不在
第二話 マニュアル人間の拡大
第三話 リアリティーの転換
第四話 「大きな物語」の復活
第五話 「大きな物語」と「小さな物語」からの脱出
エピローグ
金森るみ/瀧瀬和之/玉山ともよ/清水守/原田恒/末広政憲/栗林秀生
■コメンテーター:小林清治・重本直利・吉田正岳
■司会およびナレーション:竹内真澄 ■フォト:小林功
◆過剰社会のサブカルチャー――松任谷由美*と中島みゆきの世界 ……小山昌宏 *(ママ)
◆韓国資本主義の欲望構造――アプクヂョンドンへの問題設定 ……姜来熙(翻訳:桔川純子)
アプクヂョンドンとは何か――姜来熙論文によせて ……吉田正岳
「アプクヂョンドン・ユートピア・デストピア」序文 ……(翻訳:桔川純子)
【キルト】
『場−トポス』のコンセプトを織りあげるために
自己蘇生の場としての『場−トポス』 ……いちむらゆきこ
中野区準公選制教育委員の現場から『場−トポス』へ ……大畑きぬ代
創刊号『座談会』を批評する――『弟』世代の立場から ……西野唯史
『場−トポス』へのメモ的提案――『つながりの文化』の実質的探求をこそ ……久保覚
真夜中の談合――小選挙区制反対運動の現場から ……志田やな子
【特集】過剰と不安
●特集にあたって ……中村共一
●対談:今、なぜ「過剰と不安」なのか――コミュニティーの解体(変質)を問う ……中村共一・宮崎昭
●過剰消費の社会 ……宮崎昭
●「過労死」のなかの現代――過剰労働社会とはなにか ……中村共一
●言語力の衰弱化とわれわれの社会 ……熊谷滋子
【グラビア】
……成瀬政博/古賀陽三/福西次郎
編集後記
社会文化工房トポスの会の概要
▼19940710 『場−トポス』No.3 1994.Summer
【特集】新世界=無秩序の時代
日本版新保守主義革命の意味 ……後藤道夫
「政治改革」と帝国主義的民主主義の政治学 ……西島栄
そもそもまともな政権交代などありえたのか? 「革新派」知識人の責任を問う ……河添誠
新しい道を模索する第三世界の左翼 ……喜多幡佳秀
黒人にとっての小選挙区制 ……志田やな子
ロシアにおける民主的左翼の可能性――ボリス・カガルリツキーに聞く ……湯川順夫訳
イタリア雑感――歴史は語られたか ……大畑きぬ代
新世界−無秩序の時代と第三の勢力 ……ロバート・クルツ
【現場の科学シリーズB】
若者の現場をみつめて――PART II
「大きな物語」と「小さな物語」再論
[新しい物語]を創るために ……重本直利・竹内真澄
〈投稿論文〉
エンゲルスにおける唯物論・弁証法・自由論――社会主義体制の崩壊のなかから ……島崎隆
演劇は子どもの世界を変える――演出家フォルカー・クワント氏に聴く ……いちむらゆきこ
M・ジェイ編『アメリカ批判理論の現在』刊行にむけて ……竹内真澄
グレゴール・ギジ・インタヴュー 統一ドイツの文化と政治 ……三崎和志・照井日出喜訳
編集後記
▼1994.10 『場−トポス』No.4
【特集】迷走する性の時代
●座談会:性とはそんなものではない――子どもをめぐる性の状況(村越洋子・平山知子・浅野富美枝)
心と身体のはざまで ……浅野富美枝
男子高校での「性の授業」実践 ……近藤真庸
演劇を通じて性を伝える ……いちむらゆきこ
障害者と性 ……北川正博
ジェンダーからヒューマニティへ ……小山昌弘
キャサリン・マッキノンのポルノグラフィ批判 ……西島栄
◆社会文化 ドイツの場合 ……谷和明
◆晶子の海にラドンが飛ぶ日 ……須藤徹哉・井村身恒
【小特集】自社連立と総保守化状況を撃つ
◆日立物語@ ……志田やな子
*その他
▼1995.02 『場−トポス』No.5
【特集】対抗文化圏の創出と美
表現へ、それゆえに〈場〉へ ……清眞人
ブートレッグ・ペーパージョッキー ノイズシャワーを浴びながらぼくの歌は ……丸谷利雄
必殺美術人集団『笠木組』報告 ……笠木絵津子
自由空間の「創る」人々 ……首藤教之
極私的絵画教室論・断章 ……高良政良
生成の場としての美術へ ……長田健一
『キルト物語』共同創造の経験と夢(グループ・糸車座)
ほか
【トポジウム】
「職場史」という方法――労働・仲間・ゆとりへの関心 ……熊沢誠・森井久美子ほか
◆日立物語A ……志田やな子
◆第九条・平和主義条項の必要性と可能性 ……和田進
*その他
▼1995.07 『場−トポス』No.6
【特集】《第三の道》を模索する――エコロジー・フェミニズム・社会主義
環境と南北問題 ……戸田清
妻籠コミューンがマルクス主義に問いかけるもの ……寺田元一
家父長制廃絶への道 ……浅野富美枝
「育む」ことをいかに人間像にとりこむか ……杉田聡
統一ドイツの批判勢力 照井日出喜
リベラルとは何か ……吉崎祥司
ほか
◆韓国資本主義の欲望構造――アプクジョンドンへの問題設定 ……姜来熙
【トポジウム】
「職場史」という方法=続=――労働・仲間・ゆとりへの関心 ……熊沢誠・森井久美子ほか
【PERFORMANCE REVIEW】
コードの検閲と、シグナルからの逃走 ……園江光太郎
*その他
▼19951210 『場−トポス』No.7 1995.12 Winter
【特集I】世紀末帝国主義の諸相
巻頭言
渡辺治・特別インタビュー:日本の帝国主義化と総保守化の現段階
対談:多国籍企業と現代帝国主義 ……後藤道夫・佐々木建
アメリカ労働運動の新しい息吹き――レイバーノーツのマイク・パーカー氏は語る(湯川順夫訳)
強い市民の生活世界 ……安田茂
IMF・世界銀行と開発途上国――もう一つの発展戦略を求めて ……音無一郎
「占領下」の沖縄――少女暴行事件の波紋 ……佐藤城太郎
キャサリン・マッキノン来日――女性に対する暴力とポルノグラフィ ……西島栄
【小特集:企業社会と性差別】
企業における女性差別の撤廃と社会の「女性化」のために ……中野麻美
「氷河期」を越えて――山本陽子さん(「就職難に泣き寝入りしない女子学生の会」代表)に聞く
日立物語B ……志田やな子
【書評】
「新たな社会への基礎イメージ」(ラディカルに哲学する5)を読んで ……篠原三郎
ナチス強制収容所の「秩序」と「慰安所」――ヴォルフガング・ゾフスキー『テロの秩序―強制収容所』、クリスタ・パウル『強制売春―ナチズム下における国営慰安所』を読む ……照井日出喜
【特集II】企業社会日本における「共生的暴力」
特集にあたって
PARTI●ローン化された生活 ……山西万三
PARTII●技術化した意識 ……竹内貞雄
PARTIII●精神化した組織 ……重本直利
PARTIV●権力化した公共性 ……竹内真澄
◆HIV訴訟を支える普通の若者たち ……東山悟
編集後記
▼19960510 『場−トポス』No.8 1996.5 Spring
【特集I】世紀末文化と人間の課題
●座談会I
巻頭言
不安と暴力の時代を超えて――いじめ、震災、テロ、雇用不安……
……中西晋太郎・中野麻美・宮崎昭・司会:中村共一
消費社会と世紀末文化 ……宮崎昭
管理社会から生活者社会への転換 ……野本三吉
天蓋の聖なる抜穴 ……油井清光
国家の新たな季節 ……原昭午
●インタビュー
競争社会の末路――企業のリストラ戦略と社会(夏目啓ニ・インタビュー:中村共一)
◆「在らざる国」のハムレット――ハイナー・ミュラーの死 ……照井日出喜
◆世紀末「思想家」列伝――デーモン小暮、鶴見済、小林紀晴、そして小林よしのり ……小山昌弘
◆「物語」の崩壊――一九世紀末の思想と文化 ……荻原真
◆一書店員の現場報告――毎日肌で感じている書店業の現実をこそ語りたい ……高柳俊彦
◆「売れ残り」と「スウィートテン・ダイヤモンド」――フェミニズムから見た言語表現 ……熊谷滋子
◆フェミニズム理論の死角 ……篠原三郎
【小特集】もうひとつの社会文化へ
●座談会II
いま、社会文化運動とは――大きな言葉と小さなアクション
……里見実・斎藤純一・市橋秀夫・司会:久保覚
セラピー的民衆演劇の試み――ヨーロッパ亡命以後のアウグスト・ボアール ……市橋秀夫
つながりそして大地の響き ……玉山ともよ
社会文化を考え、創りだすための読書案内
編集後記
◎
◇ほんつな:こうち書房
→ http://spn54145.co.hontsuna.com/
◇社会文化学会
→ http://japansocio-culture.com/
*作成:村上 潔(立命館大学大学院先端総合学術研究科)