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年表:優生保護法→母体保護法

年表:優生保護法・母子保健法



1994   カイロ国際人口開発会議 安積遊歩が優生保護法の実態を世界にアピー
     ル
19941205 日本人類遣伝学会遺伝相談・出生前診断に関する委員会(松田一郎委員
     長)会告「遺伝カウンセリング・出生前診断に関するガイドライン」
     (平成6年12月5日承認)
199504  日本人類遺伝学会臨床細胞遺伝学認定士制度を開始
     →日本人類遺伝学会臨床遺伝学認定医制度と同臨床細胞遺伝学認定士制度
1995   北京会議
19951207 自民党社会部会が優生保護法に関する勉強会を開く。精神保健課が歴史,
     内容などを説明。この資料には国民優生法から優生保護法になった過程
     で「優生思想が強化」となっていた。『JB』
19951213 各界女性有志が森井厚生大臣に面会。カイロ会議,北京会議のフォロー
     アップを要望。優生保護法・堕胎罪の撤廃も訴える。『JB』
19951216 『朝日新聞』論壇に毛利子来の「優生保護法の廃止を望む」が掲載され
     る。中絶はとりあえず母子保健法に移行することの主張に運動内部で議
     論沸騰。『JB』
19951218 DPI女性障害者ネットワークと阻止連が精神保健課・母子保健課と会
     談。とりあえず優生思想を削除し,次に女性の自己決定権をとの2段階
     論が厚生省から提起される。『JB』
19951226 なくそう優生保護法・堕胎罪,変えよう母子保健全国連絡会が社会党朝
     日議員,堀議員,新党さきがけ堂本議員を呼び優生保護法の動きを議論。
     『JB』
19960107 優生保護法をめぐる女性たちの意見交換,各地から17団体が集まる。
     『JB』
19960126 なくそう優生保護法・堕胎罪,変えよう母子保健全国連絡会,社会党清
     水議員,川橋議員,堀前議員を呼び討論。『JB』
19960202 『朝日新聞』論壇にDPI女性障害者ネットワーク樋口恵子の「堕胎罪
     撤廃こそが必要だ」掲載される。『JB』
19960214 朝日新聞,優生保護法改訂に関する特集記事で各方面からの意見を掲載。
     『JB』
19960224 シンポジウム「もういらない!堕胎罪と優生保護法 わたしのからだ 
     わたしがきめる」に百名近い参加者集まる(よびかけ団体=女のからだ
     と医療を考える会・女性と健康ネットワーク・全障連関東ブロック・D
     PI女性会議・全国青い芝の会・日本婦人会議・阻止連)『JB』
19960322 女性議員有志とNGO有志が菅厚生大臣に面会。カイロ及び北京のフォ
     ローアップを要望。「優生保護法の差別性はわかるが,中絶に関してい
     ろいろ意見があって政治的な問題となり難しい」と答弁。他の問題では
     つっこんだ意見が出てきたのに,相変わらずの答にちょっとがっかり。
     『JB』
19960327 らい予防法廃止法が国会で成立。4月1日から優生保護法のらいに関す
     る部分が削除される。『JB』
19960328 円より子(山崎順子)議員が参院法務委員会で堕胎罪と優生保護法の廃
     止,女性障害者への子宮摘出に関して質問。『JB』
19960414 優生思想を問うネットワーク
     講演とパネルディスカッション(大阪)
     今こそ語ろう!自己決定って何だ?
     ─優生思想保護法・堕胎罪はいらない??─      荻野美穂(女性史研究家)・長谷川良夫(全国青い芝の会)
     筒井純子(全障連関西ブロック)
     生越久美子(母子保健法改悪に反対する女たち・大阪連絡会)
19960418 『読売新聞』夕刊,「優生保護法見直しへ」という記事を掲載。『JB』
19960529・朝8時半から自民党社会部会が開かれ,優生保護法改正案を決定。優生
     思想を削除し,母性保護法に変えるという案。『JB』
    ・自民党社会部会 優生保護法改正案まとめる
     1.法律名を「母性保護法」に改める
     2.法律の目的から「不良な子孫の出生を防止する」との表現を削除する
     3.「優生手術」を「不妊手術」に改め,要件を母体の生命に危険を及ぼす
     場合や母体の検討度を著しく低下する恐れのある場合に限定する
     4.人工妊娠中絶の要件を身体的または経済的理由により母体の健康を害す
     る恐れのある場合や暴行,脅迫によって妊娠させられた場合に限定する
     など
     『朝日新聞』0530
19960530 与党厚生調整会議が開催されるが,自民党案は提出されなかった。『JB』
19960604 朝8時から与党厚生調整会議が開かれ,他2党に自民党案が提案される。
     その後,自民党の総務委員会で改訂案を承認。社民党,さきがけの厚生
     部会で自民党社会部会長の衛藤氏が自民党案を説明。5時から女性議員
     を含めた「「優生保護法」改正を考えるネットワーク」が「女性の視点
     からの改正を」と記者会見。『JB』
19960605 自民党の森山真弓,南野知恵子,野田聖子議員がネットワークに参加。
     自民党案に反対の態度を表明。『JB』
19960606 夜,阻止連主催で女たちの緊急対策会議。『JB』
19960607 朝8時から社民党厚生部会厚生行政に関わる法律見直し検討小委員会と
     両性平等委員会の合同会議で市民団体の意見を聞く。全家連・滝沢武久,
     母子保健に従事する心理相談員の会・山本勝美,DPI・樋口恵子,丸
     山百合子,阻止連・長沖暁子・鈴木良子(不妊の立場から)が発言。滝
     沢氏以外は母性保護法の名称に異議を唱える。
     9時からはさきがけが勉強会。DPI・加藤真規子・樋口恵子,阻止連
     ・米津知子,大橋由香子,山本勝美,丸本百合子,駒野陽子,北村邦男
     医師らの意見を聞く。
     午後から社民党の清水澄子氏と今井澄氏が自民党の衛藤氏と折衝。名称
     を「不妊手術,人工妊娠中絶に関する法律」にし,配偶者の同意を削る,
     見直しに関する付則を付け加えることを申し入れる。衛藤氏は自民へ持
     ち帰るが却下。『JB』
19960610 4時からの社民党小委員会で名前の変更を再度申し入れることに決める。
     夜8時から与党厚生調整会議でさきがけ,社民の修正提案を自民は拒否。
     自民党案より後退した「与党厚生調整会議および福祉プロジェクト3座
     長試案」が提出される。『JB』
19960611 女性議員を中心に名称変更を要望する「「優生保護法改正案」について
     の要望書」への署名が始まる。『JB』
19960612 自民森山真弓・野田聖子,社民・清水澄子・千葉景子・岡崎トミ子,さ
     きがけ・枝野幸男・堂本暁子議員が34名の署名をもって自民山崎拓政調
     会長に名称変更を申し入れ。さきがけ渡海紀三郎,社民伊藤茂政調会長
     にも申し入れ,その後記者会見(13日には署名は44名に増える)。『JB』
19960613 与党政調会長の会議で名称「母体保護法」,付則は付けない,政調会議
     直属の「女性の健康の権利等の検討プロジェクト」を作ることなどで合
     意。『JB』
19960614 11時半からの衆議院厚生委員会で和田静夫委員長が「優生保護法の一部
     を改正する法律案」を提案。いっさい審議がなく可決。
     1時からの本会議も審議はなく,拍手で可決。『JB』
19960617 5時から参議院厚生委員会で衆院厚生委員長和田静夫氏が改訂案を提案,
     審議なしで可決。付帯決議を社民朝日氏が提案。これも全会一致で採択。
     数名の女性たちが傍聴にかけつけるが,5時10分に委員会室に着いたと
     きはすでに審議は終了していた。『JB』
19960618 9時から新進党有志が声明を発表し記者会見。
     1時から参議院本会議,起立採択。着席1名のため全員一致にならず,
     7名の女性議員は退席した。『JB』
     「母性保護法」成立
19960619 国会閉会。優生保護法改正を考えるネットワークと阻止連が記者会見。
     『JB』
19960626 「優生保護法の一部を改正する法律」公布される。3月後に施行。
19960710 優生思想を問うネットワーク
     「優生保護法改正,「母体保護法」に関する声明及び要望」
19961110 優生思想を問うネットワーク
     連続講座第1回「知らずに受けた優生手術」
     佐々木千津子(全国青い芝の会・広島)
     於:大阪府同和地区総合福祉センター
19961214 優生思想を問うネットワーク
     連続講座第2回
     佐々木和子(京都ダウン症児を育てる親の会)
     於:大阪府同和地区総合福祉センター



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