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『精神障害者のグローバルな草の根運動――連帯の中の多様性』
伊東 香純 20210820 生活書院,370p.
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last update:20221004
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伊東 香純
20210820 『精神障害者のグローバルな草の根運動――連帯の中の多様性』,生活書院,370p. ISBN-10:4865001301 ISBN-13:978-4865001303 3000+
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■内容
出版社ホームページより
おかれている状況もそれに対する主張も異なる精神障害者が、どのように出会いどのように連帯し、一つの組織の中で活動してきたのか。
世界精神医療ユーザー、サバイバーネットワーク(World Network of Users and Survivors of Psychiatry: WNUSP)を主な対象として、その歴史を詳細に追った労作。
■目次
第1章 はじめに
1 本書の目的
2 研究の対象
3 用語について
4 先行研究の検討
4-1 精神障害を治療、管理する実践についての先行研究
4-2 障害学の分野の先行研究
4-3 精神障害者の社会運動を対象とした先行研究
4-4 グローバルな規模の社会運動に関する先行研究
4-5 消費者主義の運動の先行研究
5 研究の方法
6 インタビュイーについて
第2章 世界組織の発足
1 はじめに
2 世界精神保健連盟(WFMH)の発足
3 国連原則の採択に向けた動き
4 米国における精神医療改革運動(一九六〇年代?八〇年代)
5 米国における精神障害者の運動(一九七〇年代?九〇年代)
6 世界組織発足前の精神障害者の動き
7 精神障害者の世界組織の発足
8 小括
第3章 欧州の組織の発足
1 はじめに
2 各地の運動
2-1 英国における精神医療改革運動
2-2 イタリア
2-3 オランダ
2-4 英国における精神障害者だけの組織の発足
2-5 ドイツ
2-6 北欧
2-7 南欧
3 欧州のネットワークの発足に向けた準備
4 第1回総会
5 メンバーの経験
6 小括
6-1 どこで出会ったのか
6-2 どのように連帯したのか
第4章 組織の名称をめぐる議論
1 はじめに
2 世界組織における名称に対する批判
2-1 第1回総会
2-2 第2回総会
3 欧州の組織における名称決定
4 欧州の組織における名称変更
4-1 第2回総会
4-2 「私たち自身の私たちの理解」セミナー
4-3 ニュースレターにおける議論
4-4 第3回総会
5 世界組織における名称変更
5-1 第3回総会
5-2 第4回総会
6 小括
第5章 精神医療のユーザー、サバイバーは精神障害者か
1 はじめに
2 「私たち自身の私たちの理解」セミナー
3 理事の会議
4 欧州及び国際的な障害者運動
5 第3回総会における議論
6 欧州障害フォーラム加盟後
7 小括
第6章 東欧地域における欧州のネットワークの活動
1 はじめに
2 東欧各地における欧州規模の運動の前史
3 第2回総会
4 ハムレットトラストとの協力
5 第3回総会
6 東欧地域の活動の活発化と欧州デスクの資金難
7 小括
第7章 対立したままでの連帯
1 はじめに
2 国際障害基金
3 第5回総会
4 完全な独立に向けた動き
5 事務局の設置
6 第1回総会に向けた準備
7 第1回(第6回)総会
8 小括
第8章 アジア、アフリカ、中南米地域からの参加
1 はじめに
2 グローバルメンタルヘルスの運動
3 ENUSPとWNUSPの協力
3-1 第4回ENUSP総会の準備
3-2 第4回ENUSP総会
4 第1回総会以降のWNUSPの活動
5 障害者権利条約の策定開始
6 LAPの助成金獲得と総会準備
7 二〇〇四年、ENUSP、WNUSP合同総会
8 小括
第9章 おわりに
1 各章のまとめ
2 結論
3 本書の意義と今後の課題
3-1 意義
3-2 今後の課題
あとがき
文献
■書評
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2023/02
森壮也
書評「伊東香純著『精神障害者のグローバルな草の根運動――連帯の中の多様性』」『障害学研究』18
伊東香純
「書評へのリプライ」『障害学研究』18
◆
2023/02
八巻知香子 書評「伊東香純著『精神障害者のグローバルな草の根運動――連帯の中の多様性』(生活書院、2021年)」『保健医療社会学論集』33(1):100-101.
■紹介
◆
2022/10/15
久永文恵「ちょっとオススメ」認定NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ『メンタルヘルスマガジン こころの元気+』16(10): 51.
◆
2022/05/01
伊東香純「多様な人々による連帯の歴史を描く――精神障害者のグローバルな草の根運動」立命館大学生存学研究所『研究の現場』
[外部サイト]
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◆
2022/03/15
日本障害者協議会(JD)「読書案内――読みたい・伝えたい1冊」『すべての人の社会(Society for All)』501:13.
■イベント
◆
2022/05/21
テーマ:精神に障害がある人のグローバルな社会運動
日時:2022年5月21日(土)午後3時〜5時
開催方法:金沢大学サテライト・プラザおよびZoom
報告者:伊東香純(日本学術振興会特別研究員(PD)
◆
2022/03/18
伊東香純『精神障害者のグローバルな草の根運動――連帯の中の多様性』(2021)書評会
3月18日(金)13:00-14:30(日本時間)
Zoomによるウェビナー形式、要事前申し込み
特定の課題に即した社会運動について議論する際に、「なぜ同じような目的を持っているのに、彼らは連帯しないのか?」とよく問われます。しかし、同じ政治課題とは言っても固有の事情や細かな主張は多種多様であり、その観点からすれば、むしろ「なぜ連帯し得たのか?」を問うべきとも言えるでしょう。それを解き明かすにあたり、障害者運動の研究は大きな示唆を与えてくれます。
本書は、なぜ、どのように、精神障害者がグローバルな規模で連帯し、世界組織として活動してきたのか。おかれている状況もそれに対する主張も異なる精神障害者が、どのように出会いどのように連帯し、一つの組織の中で活動してきたのかを、世界精神医療ユーザー、サバイバーネットワーク(WNUSP)を事例として問う労作です。
連絡先・申込先:富永京子(kyokotom(at)fc.ritsumei.ac.jp)
報告者:伊東香純 日本学術振興会特別研究員(PD)。代表的な論文として「精神障害者の世界組織における医療者主導の組織との関係の変化」『病院・地域精神医学』63(3)
コメンテーター:本郷正武 桃山学院大学社会学部社会学科准教授。代表的な論文・著書として『HIV/AIDSをめぐる集合行為の社会学』「血友病補充療法の進展にみる医師役割の変質」『ソシオロジ』183号
目黒茜 筑波大学大学院博士課程/日本学術振興会特別研究員(DC2)。代表的な論文として「花柳病予防法改正運動と「社会的なもの」」『思想』1170号
◆
2022/02/13
アジア諸外国の障害者運動から考える〜人権と運動のこれから〜
障害者運動の言説の一つに、障害の問題を福祉の問題ではなく人権の問題として捉えることの意義が語られています。一方で、障害分野に限らず人権や権利に関する取り組みにハレーションが起きている状況があります。障害に関する人権や権利の問題をどのように訴え、ともに考えることが必要なのでしょうか。
アジアの他の国々で行われている障害者の草の根運動をキーワードにアジアの障害者の置かれている状況や障害者運動の取り組みについて、識者から話題提供をいただき、参加者とともに考える場にしたいと思います。今年は新型コロナウィルスの影響で遅延していた障害者権利条約の第1回目の締約国審査が予定されています。これからのあり方をともに考えていきましょう。
日時:2022年2月13日(日)14時〜17時
会場:大田区立消費者生活センター 2階
内容:
1部:韓国における障害者運動の取り組み
話題提供:崔 栄繁(DPI日本会議)
2部:アジアの精神障害者の運動
話題提供:伊東香純(中央大学)
3部:参加者を交えての対話
指定発言:井筒節(東京大学)〜国際的な取り組みの視点から〜
指定発言:宮本有紀(東京大学)〜共同創造の視点から〜
途中休憩をはさみながら、暖かい雰囲気にしたいと思います。
進行にご協力のほどよろしくお願いいたします。
定員:18名(要申し込み)
資料代:500円 (希望者にはゲスト著作の出版物の割引提供あり)
申し込み:
https://forms.gle/XmApyuJYyyYVfyq6A
備考:時節柄、新型コロナウィルスの影響により順延・中止の場合があります。
事前のお申込み、検温、手指消毒等感染防止に関するご協力お願いします。
主催:一般社団法人精神障害当事者会ポルケ
共催:東京大学教養教育高度化機構国際機関プログラム
この企画は公益財団法人倶進会の助成を活用して取り組みます。
◆
2021/12/18
アフリカの障がいに関するオンラインセミナーB「グローバルな精神障がい者運動」
日時:2021年12月18日(土)15:00-17:00
使用プラットフォーム:Zoom Meeting
講師:伊東香純氏(日本学術振興会特別研究員)
テーマ:「精神障害者のグローバルな草の根運動――連帯の中の多様性」(仮題)
司会:落合雄彦(龍谷大学)
登録:12月14日(火)までにこちらのフォームよりご登録ください。後日、Zoom URLをご連絡します。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdxPKgsjs8RhQdK_Y9O2wX1QnEXftryszUlXi4de9vU5uAeLA/viewform
参加費:無料
共催:科研費基盤研究(B)「シエラレオネにおける当事者・家族主体のメンタルヘルスケア導入アクションリサーチ」、龍谷大学社会科学研究所共同研究「『アフリカ潜在力』概念の批判的検証」、龍谷大学人権問題研究プロジェクト「アフリカにおける障がい者と人権の社会誌」
問い合わせ先:落合雄彦(ochiai(at)law.ryukoku.ac.jp) (at):@
◆
2021/11/14
日時:2021年11月14日(日)15:00〜17:00
会場:zoomウェビナー
申し込み制:下記リンク先よりお願いいたします。
https://everevo.com/event/62350
※参加申し込み期限:11月13日(土)まで
※所定のURLを11月14日(日)12時までに発行します。
※申込者には後日一定期間配信を行います。(見逃し配信あり)
問い合わせフォーム:
ゲスト講師への質問がある方は、下記よりコメントをお願いします。時間の都合上全ての取り上げが難しい場合もあります。その点はご承知おきください。
https://forms.gle/HXkEZMvovp7uJqbr7
また、『精神障害者のグローバルな草の根運動――連帯の中の多様性』を購入希望の方は、著者の伊東さんの御厚意で割引価格3,000円(郵送料込)にて当会の刊行物を付して発送いたします。
https://forms.gle/GKswdGZBHknRTRVh6
ゲスト講師:伊東香純(日本学術振興会特別研究員(PD)/中央大学)
定員:500名
対象:障害当事者、家族、医療・福祉関係者、学生、および企画内容に関心あるすべての方
参加費:0円から選択性(カンパ可能な方はお願いします)無料枠は先着順です。お早めにお申込みください。
主催:精神障害当事者会ポルケ
後援:一般社団法人日本精神科看護協会、精神科作業療法協会、全国「精神病」者集団、東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野・精神看護学分野、一般社団法人田園調布医師会、社会福祉法人大田区社会福祉協議会、社会福祉法人プシケおおた、プシケおおた賛助会、おおた社会福祉士会、東京司法書士会大田支部、おおた区民活動団体連絡会、大田区精神障害者家族連絡会、大田区訪問看護ステーション連絡会、精神保健福祉の理解を深める会あけぼの会、リカバリーカレッジおおた、医療法人財団蔦の木会南晴病院、NPO法人おおた市民活動推進機構、NPO法人色えんぴつ、一般社団法人Spirit、NPO法人風雷社中、NPO法人しあわせなみだ(10月25日現在)
協力:東京工科大学医療保健学部 リハビリテーション学科作業療法学専攻 清家研究室
◆
2021/08/25
[非公開]生存保障システムの形成と変容チーム2021年 第2回研究会
日時:2021年8月25日(水)13:00〜14:45
方法:Webex
報告:伊東香純(日本学術振興会特別研究員PD)
題目:「精神障害者のグローバルな草の根運動――連帯の中の多様性」
■引用
*作成:
伊東香純
UP:20210820 REV:20210913, 1030, 20220209, 0309, 0525, 1004
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精神障害/精神医療
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