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『マンゴーと手榴弾――生活史の理論』

岸 政彦 20181030 勁草書房,けいそうブックス,341p.

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last update: 20190213

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岸 政彦 20181030 『マンゴーと手榴弾――生活史の理論』,勁草書房,けいそうブックス341p.ISBN-10: 4326654147 ISBN-13: 978-4326654147 2700+ [amazon][kinokuniya] ※ s

『マンゴーと手榴弾――生活史の理論 (けいそうブックス)』表紙イメージ

■内容

 人生とは何か──鉤括弧を外して再び語るために
沖縄戦の最中に手渡された手榴弾と、聞き取りの現場で手渡されたマンゴー。「こちら側」と「あちら側」の境界線を越えて行き来する、語りと記憶と「事実」。ストーリーの呪縛から逃れ、孤独な人生について、過酷な世界について、直接語り合おう。「約束としての実在論」へ向けた、ポスト構築主義の新しい生活史方法論。
私たちは、頼んでもいないのに特定の時代の特定の場所で生まれ、あらかじめ決められた狭い条件のなかで、それでもせめてよりよく生きようと、必死で暮らしている。生活史を聞き取ることで私たちは、私たちの人生のもろもろが、ひとりだけの問題ではなく、社会的な問題であること、あるいはまた、社会的な問題は、それぞれひとりひとりの人生のなかで経験されることに気づく。私たちは、歴史と構造によって、私たちの人生の多くの部分を規定されてしまっている。そういう意味で私たちはひとりきりではない。そして私たちは、そうした歴史と構造のなかで、それぞれひとりきりの人生を送らなければならない。そういう意味で私たちはひとりきりである。――本文より
内容(「BOOK」データベースより)
沖縄戦の最中に手渡された手榴弾と、聞き取りの現場で手渡されたマンゴー。「こちら側」と「あちら側」の境界線を超えて行き来する、語りと記憶と「事実」。ストーリーの呪縛から逃れ、孤独な人生について、過酷な世界について、直接語り合おう。「約束としての実在論」へ向けた、ポスト構築主義の新しい生活史方法論。

著者について
岸政彦(きしまさひこ)
1967年生まれ.
立命館大学大学院先端総合学術研究科教授.
大阪市立大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学.
博士(文学).
専攻は社会学.
著書に『同化と他者化――戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版,2013年),『街の人生』(勁草書房,2014年),『断片的なものの社会学』(朝日出版社,2015年),『質的社会調査の方法――他者の合理性の理解社会学』(石岡丈昇・丸山里美と共著,有斐閣,2016年),『ビニール傘』(新潮社,2017年),『はじめての沖縄』(新曜社,2018年)などがある.

著者略歴
(「BOOK著者紹介情報」より)
岸/政彦
1967年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。大阪市立大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

マンゴーと手榴弾――語りが生まれる瞬間の長さ
鉤括弧を外すこと――ポスト構築主義社会学の方法
海の小麦粉――語りにおける複数の時間
プリンとクワガタ――実在への回路としてのディテール
沖縄の語り方を変える――実在への信念
調整と介入―社会調査の社会的な正しさ
爆音のもとで暮らす――選択と責任について
タバコとココア――「人間に関する理論」のために

■引用



■書評・紹介



■言及





*作成:安田 智博
UP: 20181128 REV: 20190213
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