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『日本に生きるということ――薬害エイズ被害者が光を見つけるまで』
川田 龍平 20070627 講談社,199p.
last update:20120928
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■川田 龍平 20070627 『日本に生きるということ――薬害エイズ被害者が光を見つけるまで』,講談社,199p. ISBN:4062141590 ISBN-13: 9784062141598 \1365
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■内容
10歳でHIV感染を母親から告げられ、「死」と隣り合わせに生きてきた20年…。何度も絶望の淵に立たされながらも人生に光を見出した著者が、今まで、 そしてこれからを語る。
1986年12月、小学5年生のときに母から驚くべきことを告げられました。「龍ちゃん、あなたの体のなかにエイズ・ウィルスが入ってしまったの……」 昼食を食べていたときに、母は静かに、そして、さりげなく話し始めました。HIVに感染していることを告げられたのです。そして、その日を境に僕は、 「死」と隣り合って生きていくことになりました。(中略)
母から感染の事実を聞いているとき、「やっぱり僕はエイズだったのか」という気持ちが心のどこかにあったはずです。そして、「だったら長くは生きられないな」 という諦めが小学生なりにあったのかもしれません。そんな絶望の淵にいる僕を救ってくれたのは母でした。「エイズを治す薬は絶対にできるのよ。 それまでエイズが発病しないように一緒にがんばろうよ」――<第1章 感染告知より>
■著者略歴
東京HIV訴訟原告。松本大学非常勤講師。人権アクティビストの会代表。1976年、東京都小平市に生まれる。生後6ヵ月で血友病と診断され、 治療のための輸入血液製剤投与によりHIV感染。1986年、10歳のときに母親から感染を告知される。1993年、高校3年生で「薬害エイズ事件」の国と製薬会社 の責任を問う東京HIV訴訟の原告に加わり、1995年実名を公表。訴訟は1996年に実質原告勝訴のかたちで和解したが、 それ以後も薬害エイズの真相究明と責任を追及し続けている。 1998年、東京経済大学を休学しドイツのケルンに留学したが、2000年9月、母親の川田悦子の衆議院議員東京21区補欠選挙への立候補に伴い急遽帰国、 日本の現状を変える一石となるため活動中。
■目次
第1章 感染告知
第2章 差別と偏見
第3章 愛する人との別れ
第4章 政治家の仮面
第5章 真実の在処
第6章 悪の連鎖
第7章 ドイツへの旅立ち
第8章 新たなる道
■引用
第8章 新たなる道
一一歳の誕生日を迎える直前、HIV感染を母親から告知されてから二〇年――僕は文字通り生と死のあいだを彷徨い、何度も絶望の淵に立たされました。しかし、 多くの人に支えられ、世界を旅し、長野県の松本という土地で地域の人や若者に学び、はっきりと人生に光りが見えてきました。
この光が希望の光であることを証明するため、僕は政治の世界に挑んでいきたいと思います。
■書評・紹介
■言及
*作成:山本 奈美 *増補:
北村 健太郎
UP: 20080618 REV: 20081204,20120928
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薬害エイズ
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HIV/AIDS
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