『幸福のつくりかた』
橋爪 大三郎 20001215 ポット出版,293p.
last update:20111020
■橋爪 大三郎 20001215 『幸福のつくりかた』,ポット出版,293p. ISBN-10:4939015297 ISBN-13:978-4939015298 \1995 [amazon]/[kinokuniya] ※ e02 c07 mk17 wm06
■内容
出版社/著者からの内容紹介
日本人にいま必要なのは、「日本人が、言葉と人間の関係をいちから築き直すこと」だと、社会学者・橋爪大三郎はいう。
リアリズムに根ざした「幸福になるための教育改革、社会改革」を考える一冊。
教育・政治・働き方をキーワードに、日本・日本人のこれからを語った講演録を主に収録。
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、自分が個人として、何を考え、どう行動すべきなのかについて、言葉(日本語)を用いて徹底的に考えると、同時に、社会の現状とあるべき姿についても、同じように徹底的に考えていくことを提案する。
内容(「MARC」データベースより)
リアリズムに根ざした「幸福になるための教育改革、社会改革」を考える。教育・政治・働き方をキーワードに、日本・日本人のこれからを語った講演録を中心に収録。
出版社からのコメント
いま、子供たちは幸福に教育を受けていますか。いま、私たちは幸福に働いていますか。いま、私たちの社会は幸福といえますか。橋爪大三郎が考える「幸福のつくりかた」。
■目次
第1章 幸福な学校
学校教育の敗北
プライドを育てる教育
教育が変われば、日本が変わる――社会経済生産性本部中間報告を踏まえて
教育改革の基本的な考え
教育改革は日本を改造する手だて
選択・責任・連帯の教育改革
小・中学校の改革
学区制の廃止と校長に経営権を
相対評価ではなく絶対評価に
学力と人格を区別する
足並みをそろえない
高校の改革
入学試験をなくす
高校学力検定の導入
大学の改革
入学試験の代わりに奨学金
学費は銀行が本人に貸し付ける
キックアウト制の導入
研究職を外国人に開放する
質疑応答
第2章 幸福な社会
社会を元気にする表現戦略
コミュニケーションとしての社会
コミュニケーションで成立する社会のあり方
社会関係のパターンを解明する社会(科)学
メディアは社会関係を拡大させる
メディアとともに、表現の可能性を拡大する
社会を元気にする表現戦略
元気が出ない四つの理由
マルクスの疎外論
ウェーバーの官僚制
競争市場と官僚制の混合としての近代社会
機能集団が共同体に転化する日本の組織
組織の二律背反をいかに克服していくか
一人ひとりが労働の作品化を目指す
質疑応答
民主主義はよみがえるか
政治はなぜおもしろくないか
結果がわかっていた戦後の選挙
儀式としての選挙
政治とは何か
政治は現実をつくりだす
政治的決定は一人ひとりの決断の集合
政治的決定をしないのが日本の政治文化
民主主義はどうすればよみがえるか
日本人は民主主義を理解していない
煮えきらない日本人の態度
人を信じる日本
日本の政治文化を改革する――お金
日本の政治文化を改革する――人
日本の政治文化を改革する――情報
日本の政治文化を改革する――名誉
質疑応答
公共事業とは何か
公共事業をなぜ見直すのか
他人のお金だからおこる堕落や退廃
地方交付税を廃止する
過疎化を防ぐ必要はない
都市の集積効果を高くする
自立した地方の集合で生まれ変わる
意識と制度の改革
官僚の公共事業への権限をなくす
出資法と公職選挙法をなくす
官は民の部下であるという意識を持つ
第3章 幸福なわたし
幸福原論
幸せの原点は遊びにある
子供が遊びを失ったとき
リアリズムと理想を育てよう
人は誰でも幸せになれる
日本人はいま何を考えればよいのか
考えるとは何か
世界を考える
フラストレーションがたまる二十一世紀
冷戦後、ふきだした諸問題
日本を考える
戦後は戦前の裏返しでなかったか
戦後、背負いこんだ負の遺産
日本株式会社のリーダーたち
資本家がいなくなった戦後
日本の明日を考える
個人の生きやすさを追求する
組織の機能を立て直す
日本語を大切にする
二一世紀を考える三つのキーワード
質疑応答
おわりに
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志