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『感染症の時代――エイズ、O157、結核から麻薬まで』

井上 栄 20001020 講談社(講談社現代新書1523),237p.

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last update:20160110

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■井上 栄 20001020 『感染症の時代――エイズ、O157、結核から麻薬まで』,講談社(講談社現代新書1523),237p.  ISBN-10: 4061495232 ISBN-13: 978-4061495234 680+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

目に見えない病原微生物にどう対応すべきか。広まる危険のある新興再興感染症の予防・制圧法を考察する。

■著者からのコメント

文明の病気、エイズと麻薬中毒を考える
私がこの本で最も言いたかったことは、第7章エイズと第8章麻薬中毒です。伝染病は文明とともに興り、また解決されてきました。 しかし文明と切り離せない病気がエイズ(昔は梅毒)です。また、麻薬中毒は文明に随伴する「伝染病」と見なすこともできます。 今後の日本人の健康に重大な影響を持つ病気はエイズと麻薬中毒であり、それが蔓延する前に予防を若い人に考えてもらいたい、という意図で書きました。

■目次

序章 変貌する感染症
◎新興再興感染症

第一章 文明と伝染病
1 アステカ文明の崩壊
2 日本古代都市の伝染病
3 江戸の麻疹と天然痘
◎疾病と祇園祭

第二章 病原微生物の発見
1 伝染病の概念
2 病原細菌の発見
3 蚊が運ぶ病気
4 純培養できないウイルス
◎白鳥の首フラスコ

第三章 伝染病の重症化と軽症化
1 長期的視野――人間と病原微生物との共生
2 短期間に起こる微生物の変化
3 伝播経路への介入
◎家畜伝染病

第四章 伝染病以外の感染症
1 動物由来感染症
2 食品媒介感染症
3 病院と日和見感染症
4 その他の感染症
◎ヒト伝染病病原体の起源

第五章 ワクチン
1 ワクチンとは
2 ウイルスワクチン
3 細菌ワクチン
4 ゼラチンアレルギー物語
5 微生物感染vs.アレルギー
◎天然痘を撲滅できた理由

第六章 感染症のサーベイランス
1 サーベイランスの体系
2 国民への情報提供
3 海外感染症機関との情報交換
4 実地疫学調査
◎CDCとEISの歴史

第七章 真の文明伝染病――梅毒とエイズ
1 梅毒
2 エイズ
3 性感染症の種類
◎梅毒病原体の起源

第八章 「伝染病」としての麻薬中毒
1 文化の広がり
2 麻薬使用の流行
◎とんでもない「英雄の薬」ヘロイン

終章 二十一世紀日本の感染症とその対策
◎人口の少子・老齢化

あとがき

読者のための参考図書

■関連書籍

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20160110 REV:
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