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『がんの常識』

竹中 文良 19970520 『がんの常識』,講談社新書,221p. ASIN: 4061493566 693


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竹中 文良 19970520 『がんの常識』,講談社新書,221p. ASIN: 4061493566 693 [amazon][boople] ※, b c09

■内容(「BOOK」データベースより)
氾濫する情報のなかで、何を信じ、何を疑うべきか。豊富な臨床例から名外科医がホンネで説く患者心得。

■著者紹介
 1931年、和歌山県生まれ。日本医科大学卒業、日本赤十字社医療センター外科部長を経て、現在、日本赤十字看護大学教授。著書に『医者が癌にかかったとき』―文藝春秋、『癌にかかった医者の選択』―法研、共著に『患者さんが主役になる日』―インフォームド・コンセント制作委員会―がある。

■引用

 「九六年一月初旬、私は長寿社会開発センターに新しく設置された「福祉のターミナルケア研究会」(委員長=広井良典・千葉大学助教授)の海外調査に同行し、イギリスとスウェーデンのターミナル事情を視察した。
 ホスピス発祥の国、イギリスで見学したセントオズワルド・ホスピスは、日本のホスピスと同じくがん患者が主な対象であるが、日本のホスピスとは基本的なところで相違点がいくつか感じられた。
 私の直感だが、いくつか見たイギリスのホスピスには日本のホスピスに充満する緊張感<0204<とか使命感のような一種の「重さ」がない。[…]
 このホスピスは「死に場所」というより、これ以上の治療は望めないほど理想的な「在宅死を支える患者のための施設」であり、日本のホスピスが手にできないでいる終末医療のシステムをみごとに機能させていた。
 もう一つの違いは末期がん患者に対する医療態度だ。<0205<
 […]
 イギリスのホスピスでの末期がん患者に対する緩和ケアのノウハウを見ると、日本よりはるかに医学的な考察が行われている。日本では、痛みにしても病的または肉体的疼痛や精神的痛みとか苦しみはともかく、具体的に説明できない霊的痛みという表現まで出現する。それで患者の苦痛が理解できたような気になる。イギリスでの緩和ケアチームの行為を見ると、もっと具体的でフィジカルな視点から患者のニーズをとらえている。
 日本でももう一度医学的な原点に戻り、論理的な考察が必要であることを痛感した。[…]
 イギリスで感じたことの最後は、緩和ケアにおけるチーム医療についてである。」(竹中[1997:204-206])

 →『「福祉のターミナルケア」に関する調査研究事業報告書』(1997)〜


UP:20061212 REV:
竹中 文良  ◇がん  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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