『消えた細菌戦部隊――関東軍第七三一部隊』
常石 敬一 19930624 筑摩書房,308p.
■常石 敬一 19810515 『消えた細菌戦部隊――関東軍第七三一部隊』,海鳴社,237p. ASIN: B000J7YR1W →19930624 筑摩書房,ちくま文庫,308p. ISBN-10:4480027491 ISBN-13:978-4480027498 \700 [amazon]/[kinokuniya] ※ mw
■内容(本書裏表紙より)
日本の敗戦がもはや決定的となった1945年5月、関東軍第七三一部隊(通称石井部隊)に戦局の好転を図ろうと、細菌兵器の大量生産が命じられた。しかし、実用を待たずして敗戦、七三一部隊はその巨大な施設や莫大な資料とともに、人知れず歴史の闇に消えていった。3000人を超すと言われる人体実験の全貌を、確実な資料のみを駆使して追跡し、「戦争とは」「科学とは」を考える。
■著者紹介(表紙折り返し欄より)
常石 敬一(つねいし・けいいち)
1943年東京生まれ。
1966年東京都立大学理学部物理学科卒業。
長崎大学教養部教授を経て、現在神奈川大学経営学部教授。
著書『骨は告発する』、共著『細菌戦部隊と自決した二人の医学者』『奇病・流行性出血熱』、編著『標的・イシイ』、訳書:クーン『コペルニクス革命』、ロゼー『科学哲学の歴史』、チポラ『時計と文化』、メンデルスゾーン『科学と西洋の世界制覇』、バイエルヘン『ヒトラー政権と科学者たち』。
■目次
はじめに
T
細菌戦
満州
石井四郎
東郷部隊
U
永田鉄山
科学動員
小泉親彦
石井式濾水機
地位向上運動
正式発足
V
ノモンハン事件
敗戦処理
平房――人体実験の地
拡大・強化
「実験」開始
W
特移扱――中国人その他の場合
特移扱――ソ連人の場合
「丸太」
教育・特権・映画
指揮系統・予算
X
有能な研究者――北野政次
二人の部隊長
戦後の部隊長
Y
流行性出血熱の発生
病原体の確保
電子顕微鏡
凍傷
新しい治療法
Z
細菌兵器
ペストノミ
炭疽菌――榴散弾爆弾
石井式細菌爆弾
[
細菌の生産
大量生産体制
謀略的方法
撤退
略年表
あとがき
増補T(1981年7月)
増補U(1989年6月)
参考文献
文庫版のための長いあとがき
解説 生体実験(米本昌平)
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:石田 智恵