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『医療と専門家支配』

Friedson, Eliot 1970 Professional Dominance : The Social Structure of Medical Care, Atherton Press
=199209 進藤 雄三・宝月 誠 訳,恒星社厚生閣,239+4p.


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■Friedson, Eliot 1970 Professional Dominance : The Social Structure of Medical Care, Atherton Press=199209 進藤 雄三・宝月 誠 訳,『医療・と専門家支配』,恒星社厚生閣,239+4p. ISBN:4-7699-0735-4 3570 [amazon][kinokuniya] ※ sm.

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 内容説明[bk1]
著者の社会学者としての関心は一貫して専門職、なかでもそのプロトタイプとしての医療専門職にある。こうした専門職がどのようにして社会での支配力を獲得するようになってきたか、クライアントへの影響は、サービス向上の方法は…などの問題を明らかにする。

■引用

 「知識の適用が患者の自由選択を制限するある権限によって支えられている、というのが医療専門職の特徴であり、この権威は科学者の権威よりも官吏の権限に類似しているのである。」(p.117)

 「「専門職」という語は対社会的イメージを改善しようとする事実上すべての職種が、自職種の称号としてその使用を主張する言葉なのである。」(p.120)

 「保健医療サービスは厳格で機械的で権威主義的であり、有機的な連携を欠いているといわれるが、これらの現象の過半は、官僚制的な原理によってというより専門職を中心に組織化されていることによって引き起こされている。」(p.123)

 「一般的に専門職、とりわけ医療専門職は、その本性からして、自分の仕事の内容と条件とを統制する完全な自律性を所有するかぎり、そして分業体制において支配的地位を占めるかぎり、自ら表明した理念に忠実であることはできない…。…私が提案したのは、管理者に対する責任、個々の患者自身に対する責任、そして医師と競合しうる職種の計画的育成によって、医療専門職による支配とその自律性とを制限する方法なのである。」(p.214)

■言及

◆立岩 真也 20140825 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※


UP:20070421 REV:20140823
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