『「地方」の実践からみた日本キリスト教社会福祉――近代から戦後まで』(Minerva Library〈社会福祉〉)

杉山博昭　20151120　ミネルヴァ書房，410p.

last update:20151127

■杉山博昭　20151120　『「地方」の実践からみた日本キリスト教社会福祉――近代から戦後まで』(Minerva Library〈社会福祉〉)，ミネルヴァ書房，410p.　ISBN-10:4623074501　ISBN-13:978-4623074501　7000+　[amazon]／[kinokuniya] ※ lep

■内容

農村地域、島嶼部等の「地方」は社会的に排除されやすいがゆえに、他・ﾉ比べてより強い社会福祉ニーズが生じやすい「福祉の先進地域」であるが、社会福祉学等において等閑視されているのが現状である。本書はこの点を踏まえ「地方」に着目し、近代から戦後までの日本キリスト教社会福祉の歴史を分析したものである。実践者の視線から史実を確認することで、信仰を源泉とする実践の構造を解明し社会福祉の根源を問い直した一冊。

■目次

序章　キリスト教社会福祉実践史
第Ⅰ部　社会事業の発展におけるキリスト教の役割
第１章　キリスト教による社会事業思想の受容と展開
第２章　キリスト教社会事業と渋沢栄一
第３章　セツルメント発展におけるキリスト教の役割

第Ⅱ部　カトリック社会事業の発展
第４章　戦前におけるカトリック系セツルメントの展開
第５章　近代社会の形成と医療活動
第６章　戦前におけるカトリック養老院
第７章　秋田における聖心愛子会による社会事業

第Ⅲ部　農村地域における実践
第８章　昭和恐慌下におけるキリスト教と農村社会事業
第９章　一九三四年東北凶作における救世軍による婦女売買防止運動
第１０章　一九三四年東北凶作におけるキリスト教界による救護運動
第１１章　戦後の農村伝道
第１２章　奄美大島におけるカトリック社会福祉の展開

第Ⅳ部　キリスト教社会福祉を支えた人物と思想
第１３章　アキスリング――宣教活動と社会事業
第１４章　賀川豊彦――優生的言説と実践との関係
第１５章　谷川貞夫――共同募金論の先駆的意義
第１６章　服部団次郎――筑豊における実践の意味
第１７章　松原若安――奄美大島におけるハンセン病問題のキーパーソン

■引用

■書評・紹介

■言及

＊作成：安田智博

UP:20151127　REV:

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