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『女たちのサバイバル作戦(文春新書933)』
上野 千鶴子 20130920 文藝春秋,ページ数. 352p.
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last update:20131119
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上野 千鶴子
20130920 『女たちのサバイバル作戦』,文藝春秋,352. ISBN-10:4166609335 ISBN-13:978-4166609338 \800+税
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■内容
働く女性は、以前より生きやすくなったでしょうか?
上野千鶴子さんの答えは「イエス&ノー」です。
バリキャリは、男性中心の職場のなかで体を壊したり家庭生活が破綻したりしがち。一般職は、社内でお局サマ扱いを受けて煮詰まる。ハケン社員は安いお給料のまま将来の保証もない。自由を手に職場進出を果たしたはずなのに、なぜなのか。それぞれ追いつめられた状況にあるのに、しかしなかなか手を取り合えない女性たち。誰の意図のもと、どのような経緯で女性たちがこのように“分断"されたのか。
そのひとつのキーワードが「ネオリベ改革」です。一般的にネオリベ政権とは小泉政権を指しますが、本書ではその傾向がすでに86年の雇用機会均等法からはじまっていたとします。女性というだけで、いっしょくたに差別されていたその昔。しかし、同法が、少数のエリート総合職と、マスの一般職に女性を分断したのです。その後の四半世紀のあいだに、雇均法が適用されない非正規社員が増加します。
そこには、「女性を活用したいが、保護はしない」自民党ネオリベ政権の意向、グローバル時代に「日本ならではのやり方」で対応しようとした経済界の要請などがありました。その過程で、働く女性自身のなかにも「勝敗優劣」「自己責任」が内面化されてゆきます。
家事や育児を背負いながら働かざるをえず、脱落したら「自己責任」。もはや「お局サマ」にすらなれない厳しい時代を生き抜くための必読書です。
内容(「BOOK」データベースより)
日本の働く女性たちは、生きやすくなったか。答えは、イエス・アンド・ノー。疲弊する総合職、行き詰まる一般職、将来が見えない派遣社員。自由を手に職場進出したはずなのに、なぜか。そこにはネオリベ改革の影があった。女性たちの変化を見つめてきた著者による渾身作。
■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
上野 千鶴子
1948年生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了、平安女学院短期大学助教授、京都精華大学助教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学大学院客員教授などを歴任。1993年東京大学文学部助教授、95年東京大学大学院人文社会系研究科教授。現在、東京大学名誉教授、立命館大学特別招聘教授、NPO法人WAN理事長。女性学、ジェンダー研究、介護研究のパイオニア(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
ネオリベ/ナショナリズム/ジェンダー
雇用機会均等法とは何だったか?
労働のビッグバン
ネオリベと少子化
ネオリベとジェンダー
ネオリベが女にもたらした効果―カツマーとカヤマーのあいだ
オス負け犬はどこへ行ったのか?
ネオリベ・バックラッシュ・ナショナリズム
ネオリベから女はトクをしたか?
性差別は合理的か?
ネオリベの罠
女たちのサバイバルのために
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
小門 穂
UP: 20130928 REV:20131112, 1119
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