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『はんらんする身体』

香山 リカ・下斗米 淳・貫 成人・芹沢 俊介 20060715 専修大学出版局,189p.


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香山 リカ・下斗米 淳・貫 成人・芹沢 俊介 20060715 『はんらんする身体』,専修大学出版局,189p. ISBN-10:4881251783 ISBN-13: 978-4881251782 \1890 [amazon][kinokuniya] ※

■内容
(「BOOK」データベースより)
この本のテーマは身体の反乱であり、身体の氾濫である。
(「MARC」データベースより)
身体の反乱、身体の氾濫をテーマに、「命がけのサイレント・パフォーマンス」に搦めとられている(かも知れない)若者に向かって、4人の専門家がそれぞれの持ち味を生かして語る。

■目次
若者とパフォーマンス
自我のありかたとパフォーマンスの変化/ネットが関与する集団自殺事件/喪失感とあきらめの連鎖/“傍観者”から“当事者”へ/「現実感」の喪失と離人症/バーチャルな世界のリアリティ/インテーネットと“古い文化感情”/インターネットとサブカルチャー/フレーミング現象/「現実感の希薄さ」を抱える若者たち/「スーパーフラット」な感覚/身体を傷つける若者達/傷を中核に形成されるリアリティ/〈中心感覚〉の根拠は存在するのか/ピュアであること/ネット参加のピュア志向/「くじ引き」型の自殺企図/ダイエットと美容整形/売春(ウリ)という行為と解離/命がけのサイレント・パフォーマンス

アイデンティティと苦闘する若者と大人
はじめに―問題の所在/私らしいということ―アイデンティティとは/パフォーマンス理解の枠組み/若者の他者との関わり方―集合的アイデンティティの実態/人間関係の悩ましさ/生きにくさを感じるとき―孤独感や存在感のなさが生じる理由/若者にアイデンティティを得にくくさせているもの/若者を見るということ

自我の変容―そのプロセスとメカニズム
 I 世代間ギャップという現実
 II 歴史の中の自我変容
  /“孤立した個人”という伝統/十六世紀のヨーロッパ人/「嫌悪感」という壁/
 III 自我統合のメカニズム
  /「ひとまとまりの」自分―鏡像段階/幼児の自我―エディクス・コンプレックスとナルシシズム/「閉じられた自我」の生成―「宮廷的合理性」/
 IV 自我という構造
  /「自我」形成の回路/自我についてふたつのとらえ方/
 V 日本の場合
  /日本における十六世紀/二十世紀後半以降/
 おわりに―若者のパフォーマンス

いるのにいない―「萌え」と自己領域化のディレンマ
  「若者とパフォーマンス」を読んで

■引用

■書評・紹介

■著者紹介
香山リカ[カヤマリカ]
1960年北海道生まれ。帝塚山学院大学人間文化学部教授。専門は精神医学

下斗米淳[シモトマイアツシ]
1961年東京生まれ。専修大学文学部教授。専門は、社会心理学と教育心理学。集団動態や対人関係の親密化過程に関わる理論化と、人の自己(self)変容・発達メカニズムの検討を通して、人の社会的な適応を促進あるいは阻害させる原因を実験心理学の立場から解明することが研究の中心テーマ

貫成人[ヌキシゲト] 1956年神奈川県生まれ。東京大学大学院哲学専修博士課程満期退学。文学博士(東北大学)。埼玉大学教養学部助教授を経て、専修大学文学部教授。現代哲学、歴史理論、舞踊研究を専攻

芹沢俊介[セリザワシュンスケ]
1942年東京生まれ。社会評論家

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)




*作成:三野 宏治 
UP:20090609 REV:
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