『「ひきこもり」だった僕から』
上山 和樹 200112 ,講談社,238p.
■上山 和樹 200112 『「ひきこもり」だった僕から』,講談社,238p. ISBN-10: 4062110725 ISBN-13: 978-4062110723 \1575 [amazon]/[kinokuniya] p0206
■内容(「MARC」データベースより)
生きることの不安、家族・人間関係の摩擦、社会的孤立感……
誰の心の中にもあるどうしようもないジレンマ、
人生へのおののきを赤裸々に語った感動の書!!
塾での成績、1年の終わりにトップ。
このまま、灘から東大に行くんだ。みなぎる自信。(39p)
父が1ヵ月間、家に帰ってこなかったことがあった。
理由を母に尋ねると、「なに言ってんの、毎日帰ってきてるよ」。……心底ゾッとした。「オトナになる」には、ここまでやらないと許してもらえないのか。(40p)
「ごめんな、お母さん。あきらめてくれ。俺は、お母さんの失敗作や」
「何てこと言うの……」泣きだす母。(83p)
僕は「弱い人間だ」……そのことのどうしようもなさに身もだえしていた。(100p)
僕は、自分の意志でこの世に生まれてきたのではない。
気がついたら、「ここにいた」。
まわりに、得体の知れない世界。
いつの間にか成立していた、〈自分〉というもの。
引き受けようと、努力した。
「与えられた自分」を「自分で選び取った自分」に転化させようとして失敗し、途方に暮れてしまったのがあの状態だった……
内容(「BOOK」データベースより)
生きることの不安、家族・人間関係の摩擦、社会的孤立感…。誰の心の中にもあるどうしようもないジレンマ、人生へのおののきを赤裸々に語った感動の書。
■紹介・言及
橋口 昌治 200908 「格差・貧困に関する本の紹介」, 立岩 真也編『税を直す――付:税率変更歳入試算+格差貧困文献解説』,青土社