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『性現象論――差異とセクシュアリティの社会学』

加藤 秀一 19980910 勁草書房,370p.


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加藤 秀一 19980910 『性現象論――差異とセクシュアリティの社会学』,勁草書房,370p. ISBN-10: 4326652144 ISBN-13: 978-4326652143 3570 [amazon][kinokuniya] ※ f03 s00

■内容(「BOOK」データベースより)
日常のそこここに遍在する性の姿をあぶり出し、欲望の社会編成を暴く。

メタローグ
8年間に書かれた10本の論文が収められている論文集である。とくに「フェミニズムをフェミニズムから〈解放〉するために」(1991年)は、解放のために、消滅をめざされるべく見出される「女」というカテゴリーが、どのように社会的に位置づけられ、つくられているのかを論じた論文であり、依然として魅力的である。本書ではどの論文も、抽象度の高い理論と、地に足のついた日常実感が、ほどよくミックスされている。フェミニズムの当事者を装って「横領」することを拒否し、「フェミニズムを通して、フェミニズムに学びながら」、フェミニズムに寄り添っていこうとする姿勢は潔く、好感がもてる。(千田有紀)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyrightc メタローグ. All rights reserved.

■目次

序章 性現象論に何ができるか
第1章 「性的差異」の現象学―差異・時間・倫理のプログラム
第2章 「解放」への遡行―フランスMLFとセクシュアリティの問題
第3章 ジェンダーとセクシュアリティ
第4章 ジェンダーの困難―ポストモダニズムと「ジェンダー」の概念
第5章 女という迷路―性・身体・母性のスクランブル
第6章 ジェンダーと摂食障害―探求のためのノート
第7章 「性の商品化」をめぐるノート
第8章 フェミニズムをフェミニズムから「解放」するために
終章 フェミニズムを半分だけ離れて―名づけ・応答・享受

■書評

◆立岩 真也 19990115 「一九九八年読書アンケート」
 『みすず』41-1(454)(1999-1):34
◆加藤 正太郎 19990401 「余りの方から割り算されて――「性現象論」を読む」
 『カルチャー・レヴュー』3 http://member.nifty.ne.jp/chatnoircafe/re03.html#03-1


UP:20080402
加藤 秀一  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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