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『第三空間――ポストモダンの空間論的展開』

Soja, Edward W. 1996 THIRDSPACE: Journeys to Los Angeles and Other Real-and-Imagined Places, Blackwell=20050420 加藤 政洋訳『第三空間――ポストモダンの空間論的展開』,青土社,373p.


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■Soja, Edward W. 1996 THIRDSPACE: Journeys to Los Angeles and Other Real-and-Imagined Places, Blackwell=20050420 加藤 政洋訳『第三空間――ポストモダンの空間論的展開』,青土社,373p. ISBN-10: 4791761782 ISBN-13: 978-4791761784 4200+税 [amazon]

■内容(「BOOK」データベースより)
歴史に回収されない「空間」の視座を導入して社会理論の革命を成し遂げた現代地理学の第一人者ソジャの代表作。現実空間/想像空間という二項対立を超える 多元的な「第三空間」の理論こそ、グローバリゼーションを批判するラディカルなポストモダニズム、カルチュラル・スタディーズ隆盛への道をきりひらいた。 すべての現代社会批判の理論的出発点。批判的社会理論基本中の基本書。

内容(「MARC」データベースより)
現実空間/想像空間という二項対立を超える多元的な「第三空間」の理論が、グローバリゼーションを批判するラディカルなポストモダニズム、カルチュラル・ スタディーズ隆盛への道を開く。現代社会批判の理論的出発点となる書。

■著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ソジャ,エドワード・W.
1940年、ニューヨークのブロンクス生まれ。1967年、シラキューズ大学より博士号取得。20代からアフリカ近代化に関する政治地理研究によって注目 を集める。1972年からカリフォルニア大学ロサンゼルス校に所属。専攻の人文地理学にとどまらず社会理論の広い分野で「空間論的転回」を主導、十数年来 在住するロサンゼルスを題材に都市研究を大きく発展させた

加藤 政洋
1972年、長野県生まれ。富山大学人文学部卒業。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了。流通科学大学商学部助教授。専攻は人文地理学(本デー タはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序論/旅程/提案
第一部 第三空間を発見する
 第一章 アンリ・ルフェーブル、驚異の旅
     起源
     経路
     接近
     到達
 第二章 空間性の三元弁証法
     「アレフ」を通じて《第三空間》を構想する
     《他者化》としての三項化
     前進する前に/再度要約する
 第三章 差異がつくる空間の探究―周縁に関するノート
     ポストモダニティがつくる差異について[権力の作用について…ラディカルな主体について…差異の攪乱について]
     ベル・フックスとともに《第三空間》のなかへ[周縁性を選び取ること…ラディカルな差異の空間としての周縁]
 第四章 「第三空間」の開放性を強化する
     空間(論)的フェミニスト批評[都市空間をジェンダー化する――アーバニズムのフェミニスト批評…ポストモダンの空間(論)的フェミニスト批評…フェミニズムと地理学のパラドクス空間]
     ポストコロニアル批評[グロリア・アサルドゥーアの境域…チカニズマ/チカニズモ――境界を再世界化する…エドワード・サイードの心象地理…ホミ・ホーバの第三空間]
 第五章 ヘテロトポロジー―フーコーと他者性の地理歴史学
     第二の発見[交差するルフェーブルとフーコー…ほかの交差点]
     ミシェル・フーコーとともに《第三空間》のなかへ[ユートピアとヘトロピア…ヘテロトポロジーの諸原理…《第三空間》のヘテロトポロジー]
 第六章 歴史主義に関する空間(論)的批評の再現=表象
     新しい序論
     歴史主義の持続性[なぜ地図が好きなだけではだめなのか…ヘイドン・ホワイト、アンリ・ルフェーブルと出会う]
    
第二部 ロサンゼルスの内側と外側
 第七章 追想―「要塞都市LA」のヘテロトポロジー
     展覧会の展示物[予備的な言説…ビディ・メイソンの場所に到着する…バスティーユの回想――一七八九‐一九八九年]
     メイン・イヴェント――シヴィック・センターを象徴化する[恍惚…《要塞都市LA》…文化の王冠…プリンプセスト…パノプティコン]
     出発点への回帰
 第八章 外心都市の内側―ポストモダン世界の日常生活
     「トートー、なんだか、もうカンザスじゃないみたいだわ」「《外心都市》を案内する…LAにおいて‐再‐想像されるもの――ボードリヤールの略解」
     オレンジ群とそのちょっと向こうの眺め[始原の神話学…偶像の場所…ヨーバリンダ市の娯楽…カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)――計画的キャンパス…何もないアーバインの街にスポットをつくる…ルーツと翼…結局、それはモールの世界である…都市、それは自らの分身である…住居の小さな戦術について…詐りの景観――擬制資本が現実になる]
     フィナーレ――《外心都市》の先行
 第九章 ちょっとした戸惑いを刺激として―アムステルダムとロサンゼルスの同時代の比較
     スパイストラートにて
     スパイストラートを離れて
     後記1――上からの眺め、そして下からの眺めについて
     後記2――ポストメトロポリスの予察

謝辞
訳者あとがき
参考文献
索引


*作成:橋口 昌治
UP:20071228 REV:20080206(篠木 涼)
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