『ゴフマン世界の再構成――共在の技法と秩序』
安川 一 編 19910810 世界思想社,254p.
■安川 一 編 19910810 『ゴフマン世界の再構成――共在の技法と秩序』,世界思想社, 254p. ISBN-10: 4790704033 ISBN-13: 978-4790704034 \1987 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
(「MARC」データベースより)
他の人と居合わせたとき、われわれはいつも特有の秩序の中にいる。そんな〈共在〉の仕掛けと技法の数々を雑多な日常経験のスクラップに描き出す、ゴフマン世界への招待状。社会的な〈出会い〉の解剖学。
■目次
はじめに
第1章 〈共在〉の解剖学――相互行為の経験構成
1 序――共在と社会的経験
2 共在の構成――「状況固有」のもの
3 関与とフレイム――個別経験を支えるものたち
4 相互行為の構造――脆さと弾力性
5 結び――プラクティスの眠り
第2章 ドラマトゥルギィから相互行為秩序へ
1 序――〈間身体的行為〉の社会学
2 パフォーマンスとしての〈間身体的行為〉
3 状況の定義の維持と破壊
4 〈間身体的行為〉の儀礼秩序
5 「パフォーマー」と「役柄」――二つの自己
6 結び――「状況」用語
第3章 儀礼秩序の仕掛け――自己崇拝の維持装置
1 維持される〈共有〉/〈共在〉――儀礼作法に従うこと
2 表出行動の調整原理と調節装置
3 〈共有〉形成原理としての儀礼原理
4 結論――「個性」という受難
第4章 トークと社会関係
1 序
2 ゴフマンのトーク分析
3 フレッシュ・トークへのアプローチ
4 おわりに
第5章 恋愛と社会組織――親密化の技法と経験
1 序――現代社会における恋愛とカップル形成
2 恋愛カップル形成過程――相互行為儀礼と関係経験のフレイム
3 恋愛における経験の脆弱さ――疑い
4 恋愛感情と社会の組織化
第6章 〈市民的自己〉
1 はじめに――エチケットの支配と〈市民的自己〉の脆さ
2 無礼・不作法と〈市民的自己〉の救済策
3 「精神異常」の析出と隔離
4 〈市民的自己〉の剥奪装置と解除装置
5 おわりに――「神聖ゲーム」としての〈市民的自己〉をめぐる攻防
第7章 〈共在〉というポルノグラフィ――公共場面のジェンダー構造――
1 オジサン流儀――軋みと当惑
2 共在の女――公共場面の儀礼的非対称
3 カテゴリカルな不快/危うさ
4 共在のジェンダリズム
5 共在というポルノグラフィ
文献リスト
索引
執筆者紹介
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治